みのる選:最新6週分

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2019年11月17日

11月9日~11月15日

2019年11月15日
一穢なき秋晴鬱を吹つ飛ばす明日香
鎮もりて神苑石蕗の花明りやよい
落葉掃き済みて陽だまり生まれけり更紗
藁屋根の苔の月日や冬日燦たか子
廃屋の屋根の凹みや嵩落葉宏虎
診察台冷ゆる痩身横たへて菜々
2019年11月14日
稜線の黒際立てて冬茜素秀
中天に満ちて孤高や冬の月菜々
緑青の灯篭に触れ紅葉散るぽんこ
冬満月一朶の雲も寄せつけず菜々
2019年11月13日
干物をたたむ冬日の手触りに満天
桃割れの鹿の子の見栄え七五三ぽんこ
冬波に浮沈してをる灯浮標素秀
過ぎりつつ伸びする猫や庭小春菜々
2019年11月12日
落柿舎の障子明かりに集ふ句座たか子
校庭に村人総出芋煮会智恵子
木の実降る学校裏に巡査の碑なつき
落つる日に編笠傾げ秋遍路ぽんこ
武者震ひしながら仰ぐ冬満月こすもす
2019年11月11日
ひつじ田や近江平野の斯く広しせいじ
2019年11月10日
角隠し渡る廊下に照紅葉智恵子
鍋底に箸を遊ばせ零余子炒るよう子
屋台みな路地へ湯気立て嵯峨小径もとこ
せせらぎの唄ふがごとき小春かな明日香
小走りに来ては啄む石叩きやよい
2019年11月09日
路地寒し言葉少なにすれちがふ満天
小春日やビルを鏡にダンスの子うつぎ
結界はひともとの竹嵯峨小径たか子

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2019年11月10日

11月2日~11月8日

2019年11月08日
三年坂下駄の音聞く小夜時雨みづき
目鼻なき石仏並び石蕗の花宏虎
石塊も仏や供花の寒蕨うつぎ
浮きブイに濤いなしゐる冬鴎素秀
2019年11月07日
落葉して空の青さの並木道満天
小六月信楽たぬきお腹出し菜々
田仕舞ひの煙三輪山烟らしぬ明日香
2019年11月06日
小春日や雀遊ばせ精米所うつぎ
六地蔵胸まで埋む菊の供花小袖
落語家の百面相や灯の親し菜々
小六月すべり台まで縄電車たか子
2019年11月05日
雀どち木つ葉のごとく舞ひ降りぬぽんこ
熊出ると有線放送聞く厨やよい
秋灯し酒蔵はいまレストラン小袖
2019年11月04日
黒頭巾とれば乙女や村芝居せいじ
七五三飛び跳ねし子の光る靴なつき
2019年11月03日
行く秋や梵鐘を撞く一人旅そうけい
村重を語る集ひや城の秋うつぎ
吟行子新酒に酔ひて伊丹郷うつぎ
懐に棚田を抱き山粧ふぽんこ
夕茜残る御空に二日月はく子
2019年11月02日
路地親し尽きぬ小春の立話菜々
渦見舟特等席は潮かぶりせいじ
疎に花をつけて満開冬薔薇たか子
秋声や千年眠る古墳よりはく子

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2019年11月10日

11月2日~11月8日

2019年11月08日
三年坂下駄の音聞く小夜時雨みづき
目鼻なき石仏並び石蕗の花宏虎
石塊も仏や供花の寒蕨うつぎ
浮きブイに濤いなしゐる冬鴎素秀
2019年11月07日
落葉して空の青さの並木道満天
小六月信楽たぬきお腹出し菜々
田仕舞ひの煙三輪山烟らしぬ明日香
2019年11月06日
小春日や雀遊ばせ精米所うつぎ
六地蔵胸まで埋む菊の供花小袖
落語家の百面相や灯の親し菜々
小六月すべり台まで縄電車たか子
2019年11月05日
雀どち木つ葉のごとく舞ひ降りぬぽんこ
熊出ると有線放送聞く厨やよい
秋灯し酒蔵はいまレストラン小袖
2019年11月04日
黒頭巾とれば乙女や村芝居せいじ
七五三飛び跳ねし子の光る靴なつき
2019年11月03日
行く秋や梵鐘を撞く一人旅そうけい
村重を語る集ひや城の秋うつぎ
吟行子新酒に酔ひて伊丹郷うつぎ
懐に棚田を抱き山粧ふぽんこ
夕茜残る御空に二日月はく子
2019年11月02日
路地親し尽きぬ小春の立話菜々
渦見舟特等席は潮かぶりせいじ
疎に花をつけて満開冬薔薇たか子
秋声や千年眠る古墳よりはく子

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2019年11月3日

10月26日~11月1日

2019年11月01日
七五三宮居に響く巫女の鈴みづき
帰るさの道三日月がついてくる満天
秋空に疎となりて立つ大ポプラもとこ
売り声の大きさを買ふ冬菜市たか子
穏やかな日差し集めて石蕗黄なり三刀
紅葉散る無縁の墓の寧かれと素秀
長旅の疲れを癒す庭の月明日香
2019年10月31日
ベランダに育てし菊を仏前にはく子
信号機色滲ませて霧の朝こすもす
秋落暉鳴門の渦に揉まれけりせいじ
文学論枝豆食ぶ手忙しくみづき
2019年10月30日
日時計の影に縺れて秋の蝶なつき
秋高し掛け声揃ふ部活女子菜々
2019年10月29日
枝折戸の奥は苔庭薄紅葉宏虎
2019年10月28日
玉垣に屑堆く金木犀ぽんこ
幕末の剣豪揃ふ菊人形宏虎
幕内に隊列なせる賞の菊せいじ
身に入むや星美しき夜はことにみづき
蒼天に一塵もなき鵙日和宏虎
秋天を二タ分に切る飛行雲三刀
新蕎麦や白磁の皿を幾重ねうつぎ
2019年10月27日
幽谷の瀬音が奏づ秋の声ぽんこ
蝦夷リスと逢ふ北国の冬の旅たか子
秋澄める摩天楼より見る夜景はく子
金継ぎの碗で一服紅葉晴なつき
2019年10月26日
初鴨や朝日の湖に陣なせるうつぎ
枯蓮七万石の濠埋めてなつき
湯けむりを吹き上ぐ街や冬温したか子
啄木も此処に佇ちしか冬の海たか子
雨含み山々いよよ秋深む明日香

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2019年10月27日

10月19日~10月25日

2019年10月25日
枝豆の止まらぬ旨さ鞘の嵩うつぎ
湖の色モノクロとなり冬ざるるたか子
まなかひに阿蘇五岳見ゆ秋日和宏虎
色変えぬ松籬とす御陵かなはく子
2019年10月24日
すがれ虫雨戸半分閉めずおくうつぎ
枝付きの丹波枝豆お裾分け満天
古墳から次の古墳へ秋惜しむ菜々
好物と言はれいそいそ栗ご飯みづき
2019年10月23日
大空に鳶の輪を描く神の森やよい
七宝にはた窯変に柿紅葉よう子
2019年10月22日
峠茶屋葉つぱ褥に通草売る智恵子
遠足の子らも撫でゆく力石せいじ
柿吊るす茅葺屋根の深庇やよい
2019年10月21日
嘴を熟柿で染めし盗人鴉素秀
甑岩へ洩れ日綾なす木の根道菜々
天蓋の松色変へぬ力石せいじ
2019年10月20日
高鳴りて神苑に湧く秋の水菜々
好物の柿を供へて夫偲ぶはく子
2019年10月19日
蟷螂の尻あげ縋る力石せいじ
野仏に屈めば袖にゐのこづちうつぎ

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2019年10月20日

10月12日~10月18日

2019年10月18日
終活の話が尽きぬ老の秋明日香
秋夕焼写真撮る間もなく褪むる明日香
露天湯の湯煙霧に紛れけり素秀
寸土なく古し石垣石蕗の花うつぎ
新蕎麦や並びてふたり昼の酒もとこ
歴年の汗の滲みたる力石はく子
2019年10月17日
霧飛んで山あいの村まだ覚めずうつぎ
新米の幟林立道の駅やよい
露天湯や君も湯治か枯蟷螂やよい
翁の碑訪はん紅葉の御堂筋菜々
あかぎれの指より外す指輪かななつき
天高し屋上三百六十度はく子
2019年10月16日
病室の窓の狭庭に小鳥くるやよい
雨風の音に寝つけぬ夜の長しよう子
甑岩上りきれずに秋の蝶菜々
川底の磊々見せて水澄めるぽんこ
新藁は土俵用らし宮忙しうつぎ
小春日や妻と仲良く庭手入れせいじ
2019年10月15日
採り忘れに非ず茶色の種オクラこすもす
岩田帯授かるによき小春かな宏虎
白雲を捉えんと伸ぶ竹の春はく子
豊年や俵型なる力石菜々
川べりに隠れし稚魚や草紅葉智恵子
2019年10月14日
弁当棚みんな売り切れ台風来よう子
台風一過山車に跳ね跳ぶ男衆たか子
皆元気よと一筆箋柿の秋菜々
2019年10月13日
丘の上の家積み木めく秋夕やけ菜々
ノアのごと家族で籠もる颱風裡せいじ
嵐過ぎたぞと朝窓小鳥来る明日香
一塵もなき大空を鳥渡るみづき
烏瓜これより奥は獣道かかし
深呼吸台風一過の空仰ぎ満天
2019年10月12日
新米と母の糠漬け日本一智恵子
筆硯の庵に射し込む十三夜愛正
稲架襖休耕田と隣りあひ三刀

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