(新約聖書 テモテへの手紙第一 6章12節)
2024年3月11日 10:26 コメントを書く Feedback
今週の土曜日(3月16日)から新たに夙川句会を発足します。
運営内容は従前の定例吟行句会と変わりませんが、土曜日開催に変更したことで、平日フルタイムでお仕事されている世代の方も参加していただけると考えました。
3月の句会場は関学キャンパス近くにある甲東公民館です。コロナ禍が開けて見学が可能になった関学キャンパス内を吟行します。
参加メンバーも固定できておらず現状は数名の予定ですが、吟行案内ページがネット検索に浸透して新しいメンバーが与えられこの活動が祝福されるようにお祈り下さい。
もちろん旧定例句会メンバーの参加も大歓迎です。温かくなってきましたのでぜひ!
2024年3月6日 12:35 コメントを書く Feedback
正岡子規は、卑俗陳腐にして見るに堪えない俳句を「月並み句」と称して批判しました。そして子規没後、子規派の俳人たちが俳誌「ホトトギス」上で、月並み俳句の特徴を以下のようにまとめたそうです。
このうち小主観と擬人法は度が過ぎない程度なら許されると私は考えていますが、その他は言わずもがな、残念ながらこの類は の投句にも散見されます。
俗臭あるつまらない月並み俳句は当然みのる選の対象外ですが、類は類を呼ぶ…この種の作品を好んで選ぶ人もおられ互選の結果となるので悩ましい限りです。
2024年3月4日 08:35 コメントを書く Feedback
3月から毎月末に開催していた兼題句会のルールを雑詠句会に改めてみのる選を復活します。
基本的には第2水曜の吟行句会と同じですが、吟行句必須ではなくて当季雑詠としますので奮ってご参加ください。
ルールを変えるにあたり、これまで兼題句会にご協力いただいた十数人のメンバーにご了解を得るためのメール確認をさせていただいたのですが、残念ながら快諾のご返事をいただけたのは数名だけでした。
返事がないのは、暗黙のご了解だと勝手に判断させていただきました。
での俳句スタイルのお薦めは、
日々の生活身辺句を日記感覚で毎日句会に投句する。月に2回は小グループ吟行や独り吟行をして多作し、それを推敲して吟行句会と雑詠句会に投句する。
というものです。
吟行で佳句を授かるためには、俳句感覚が錆びつかないように毎日選句し投句して俳句脳を活性化しておくことが大事かと思います。一日でも休むと続きにくくなるものです。投句できなくても選句だけはするように習慣づけられると苦痛なく続けられると思います。
2024年2月29日 12:20 コメントを書く Feedback
一昨日の毎日句会にこんな句を出してみました。
「地虫穴を出る」「蟻穴を出る」の啓蟄を詠んだもの。いっぽう蟻は情報を共有して獲物にむかって列をなす習性があるので「蟻の道」「蟻の列」などの夏とされる季語があります。
ここまで説明するとおおよそ揚句の句意は理解されると思うのですが、「蟻が道を作る」って何のこと?と思われた方も多いでしょうね。
季語は、言葉として覚えるだけでは役には立ちません。多くの例句を読み、観察や実体験を通してその本質を知ることが大事なのです。
俳句初学者は訓練として、見たまま、あるがままを写生することを求められるのですが、その前にまず作者の小主観や驚き、発見がありきであることを覚えましょう。
客観というものは作者の心が感じている相手であり対象物です。
作者の心がもしも鈍って感じないときには目の前に対象物が厳と存在していてもその作者にとっては無きに等しくなります。つまり、主観がなければ客観も存在しないということです。
作者は、客観写生をするためには、つねに主観を活発にはたらかせなくてはならいという道理です。
(青畝俳話より)
2024年2月27日 06:56 コメントを書く Feedback
毎日句会の互選結果を眺めながらいつも通りの名前が並んでいるかを確認するのが私の毎朝の日課。
名前が見えないと、"なにかあったのかな?" と心配になるし、二、三日して復活されていたらほっと安堵する。
投句する句がないから…というので休んでしまわれるケースもあるのだと思う。でも選句ならできると思うので消息のつもりで足跡を残してほしいと願う。
一日誰とも挨拶しない…という人は居ないと思う。俳句は存問、"こんにちは、私は元気だよ、あなたも元気?" の気持ちで投句選句したい。
2024年2月26日 11:08 コメントを書く Feedback
手元にある青畝師の著書『自然譜』は、読み直すたびに心が洗われる思いがする。
タイトルも見出しもはなく、散文的に綴られた俳話の中に珠玉の記事を見つけた。
そこには、作句五原則がわかりやすく説かれていたので、これぞれの記事に小見出しをつけ「作句の基礎知識」とタイトルを付して俳句入門塾のTOPページにリンクした。。
『掌俳話』のほうは好評なので WEBページで読めるように編集をはじめた。22枚に分割していた PDFも一つのファイルとしてダウンロードできるように結合処理をした。
いづれも、進行中のメールレッスンが終わったあと公開する予定で作業を進めている。
2024年2月24日 10:55 コメントを書く Feedback
GHMLで毎日配信している青畝師の『掌俳話』も66話のうち凡そ半分超の39話まで校了した。
39.
ことに俳句は平明に叙するを好しとする。先師虚子は「虚子俳話」の中に力説されている。
平明とはどういうことか。平らかに調子良くすることが平である。印象を明瞭に、そして表現を曖昧にせぬことが明であると思っている。
黄金を打ちのべると、柔らかく平らになってゆく。
そういう気持ちで従順に詠むべきであると芭蕉がさとした。
次に表現は意思伝達なのだから、簡明なのが一番よろしい。鬼面人をおどすような、舌を咬むような、何を叙べたいのか一向に分からぬ難解の俳句は下の下と私は考えるのである。
今述べた平明は実に優しく見える。しかしながらこれは実に困難である。どうすればよいか。
平素の修練を重ねるしかない。修練によって了得することができる。
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