信仰の戦いを立派に戦い、
永遠のいのちを獲得しなさい。

(新約聖書 テモテへの手紙第一 6章12節)

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2024年4月22日

俳句バイブル

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吟行で即吟するためには直感を働かせる必要があります。そのためには日頃から訓練が必要なのです。

ただ漫然と吟行し具体的に句を詠むこともなく家に帰ってから思い出しながら作る…

句会のない吟行は得てしてこうなりがちです。考えて作る俳句は観念や理屈に傾きやすく極端な場合は作意がもろに見えて俗臭な作品になりがちですが、直感で詠む俳句は自ずとそれを隠します。

直感力は使わないでいると退化します。句会のない吟行のときでも出来るだけ即吟するように心がけましょう。日々の生活身辺句を即吟したり日課の散歩でも直感を働かせて句を拾うなど常に意識していれば必ず成果が得られます。

今年の春先に初心者を対象にメールによる俳句レッスンをしました。それは阿波野青畝師の俳話を三話づつ毎日メールで配信し、その感想を返信でレポートするという仕組みです。

その折に使用した『掌俳話』をWEBページとして読めるように編集して入門俳句のページに載せています。全66話の構成になっていて聖書の新旧約あわせて66巻と同じなので「俳句バイブル」と名付けました。

 俳句バイブルを読んでみる

一気読みされるよりは、聖書日課のように毎日二、三話づつ読み進まれると効果的です。直感について触れられた一話を下記に転載しておきます。

ぜひお読みいただいて感想をフィードバックして下さい。

04.

ある対象を見たときに生き生きとした感情が揺らめきます。

その感情をなるべくそのままの純粋さを損なわないように、しかもその時の対象を常識によって覆い隠さぬようにと充分に注意する必要があります。

子供は感じたものを遠慮せずに素直に発表してくれます。これは直感であります。自分の感情で傍から加えられたものと違います。

常識とか概念とか言われているものは直感と反対に他より教えられて知る一般的になったものであります。そこには生きた感情が消えて一般化し、自分でないものがのさばるのみです。

子どもの発表はただ幼稚であるが、この直感を巧妙に、強力に工夫すれば立派な作品を生み出せるのです。

ところが、常識的な、それは借り物に過ぎない内容で俳句を詠む人が多い。俳句らしい俳句を真似る人が多いと言うことを私は残念がります。

自分を見出せ、それは自然を自分の心で感じ取ることにあるという訳であります。

(阿波野青畝著「掌俳話」より)

2024年4月21日

TOPページのメニュー変更

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オフライン開催の明石句会が明石市の複合型交流拠点「ウィズ明石」の活動メンバーとして承認される見通しです。

複合型交流拠点「ウィズ明石」

上記WEBページには の活動状況やホームページへのリンクも貼られますのでそれに対応するためにTOPページのメニュー構成を変更しました。ころころと変更してごめんなさい。ネット句会の吟行句会/雑詠句会は SELECT.Me からアクセスできます。

WEB添削の一日一句は廃止しましたが郵送による無料添削は従来どおり続けています。

申込み時に自信作五句を添えていただくようにしました。これによって作句経験の有無や俳句の基礎が身についておられるかどうかを見極めやすくなります。多作を苦にされず熱心な方にはメール添削による学びも提供する予定です。

2024年4月18日

別れの句会(天声人語)

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2024年4月18日付の朝日新聞朝刊の「天声人語」 を読んで胸がいたんだ。死刑囚らの俳句についての記事であるが、それは人の命の尊厳について深く考えさせられる内容であった。

著作権に抵触するので全文転載は叶わないが、大阪拘置所で死刑囚に俳句指導した北山河(きたさんが)のことと、処刑告知後に詠まれた死刑囚たちの俳句などが紹介されている。

土壇場にまだ欲ぬけず春寒き

人を殺せし掌に小雀は安心す

俳句は自然の命を写すもの…と教えられてきたが死刑囚たちが詠んだ自らの命の写生はまことに凄まじく、あらためて俳句という文芸の深さを思わされた。

2024年4月16日

夙川句会は休会します

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夙川句会について、現状新人メンバー参加の目処のない中で継続するのは無理だと判断し、無念ですが活動を休止することにしました。4月20日(土)の関学キャンパス吟行も白紙とします。

一方、明石句会は、地域メンバーのご協力と旧落穂句会(尾上聖愛教会)小グループメンバーの参加を得て順調に立ち上がりましたのでこのまま継続しようと思います。

俳句は座の文学、句会あってこその吟行だと私は考えています。吟行句会を苦しいと思うか愉しいと捉えるかは人それぞれです。でも苦しさを克服してこそ喜びが倍加するのであって人生の伴侶といえるような俳句ライフが見出せるのではないでしょうか。

たとい数名の吟行であっても必ず句会をする…そのようなグループ活動であって欲しいと切に祈り願います。それを支援することが私の使命でもあるのです。

2024年3月27日

多作の意味

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多作は直感を働かせて詠むための手段であると教えられました。

吟行のときは、右脳を通常の思考モードから俳句モードに切り替えることが大事です。何でもいいからまず二、三句詠みなさい…というのは感性のスイッチを俳句モードに ONするためなのです。

頭で考えて作ると一句一句に時間がかかるので多作出来ません。つまり考えて作るという悪習慣を払拭するために多作が求められるのです。

例えば、800字以内で記事を書いてほしいと依頼されたとき、凡その起承転結は策定するとしても字数を気にしながら一言一句を選んで書き進めるのではなく、まず思いつくままに書き終えたあとから、省略、推敲などの編集を経て最終的に要望の次数に整えるという手法をとりますよね。

俳句の場合はどうでしょう。プロの作家が俳句誌の記事として近詠20句を依頼されたとしましょう。

どんなに熟達した作家であってもいきなり秀作を必要数揃えるというのは不可能なので、通常は100〜200句と多作した中から厳選して依頼された句数に絞るという手法をとります。

頭で考えて四苦八苦していては吟行を楽しむどころではありませんよね。多作を克服できたときにはじめて本当の俳句ライフの楽しさが味わえるようになり、人生の支えとなり伴侶となるのです。

俳句をことば遊び程度にしか考えていない人にとっては、無益な説法ですが…

2024年3月24日

鎌倉オフ

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でいまもっとも活気があり売出中の武蔵野女子会を激励且つ特訓するために鎌倉吟行に出張してきました。

鎌倉駅から歩いて寿福寺にあるやぐらの虚子墓を訪ね、鶴岡八幡宮を経て大鳥居の前の桜の名所「段葛」を下るのがお目当てのプランだったのですが、寒の戻りでまだまだつぼみ固く、残念ながらさながら枯木通りでした。

やむなく人出の多い八幡宮は素通りして鎌倉駅近くの妙本寺を吟行しました。情報も乏しく不安でしたが大当たり、訪問客も少なくほぼ貸切状態、鶯が啼き春風が頬を撫でる素晴らしい山寺での一会に大満足でした。

3句句会の体験しかなかったメンバーでしたが苦吟ながらも全員10句以上を詠みました。お弁当も喉を通らないほどの緊張感のなか無事句会が果ててようやく笑顔が戻りました。

吟行中は頭を使うのではなく心を遊ばせて多作することに専念し、昼食後の小一時間では頭を使って推敲します。選句は全てを選ぶのではなく直感で響いてくるものだけを抜き取ります。直感力が未熟なあいだは当然採りこぼしもありますが、それは後々の課題とすればよく恥じたり悔しがることではない…というようなレクチャーもしました。

推敲や選句は頭脳労働なのでとても疲れますから、披講の前に休息をとり持ち寄りの糖分補給をするのです(^o^)

武蔵野女子会は、みのるが推奨している小グループ活動の一貫で、「吟行後必ず句会をする」という約束を忠実に実行しています。来月からは10句句会をするという条件付きで、後日みのる選のお手伝いをする約束をしました。

吟行のみで句会なし…というのは一見気楽で愉しそうですが、どうしても詠まねば…の緊張感がないのでそのうち吟行では一句も詠めず、家に帰って思い出しながら考えて作るというスタイルになりがちです。考えてひねって作った句は感動に乏しく言葉に凭れた類想になりやすいです。

終日拘束される吟行+句会は確かに疲れます。高齢化した現状ではいたしかたのないことかもしれません。でも俳句は存問であり座の文学、時々は吟行句会の緊張感も忘れないように工夫してほしいと願います。ほそぼそながら夙川句会も継続を続けたいと祈っています。皆勤でなくても構わないので時々は顔を見せてくださると感謝です。

ほ句愉しぺちやくちや春の天が下 

2024年3月11日

夙川句会

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今週の土曜日(3月16日)から新たに夙川句会を発足します。

夙川句会のご案内

運営内容は従前の定例吟行句会と変わりませんが、土曜日開催に変更したことで、平日フルタイムでお仕事されている世代の方も参加していただけると考えました。

3月の句会場は関学キャンパス近くにある甲東公民館です。コロナ禍が開けて見学が可能になった関学キャンパス内を吟行します。

参加メンバーも固定できておらず現状は数名の予定ですが、吟行案内ページがネット検索に浸透して新しいメンバーが与えられこの活動が祝福されるようにお祈り下さい。

もちろん旧定例句会メンバーの参加も大歓迎です。温かくなってきましたのでぜひ

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