2019年3月の日記

2019年3月28日

GH日和復活

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きのうのスワン句会は素晴らしい吟行日和に恵まれて感謝でした。今年は何故か雨続きだったので一安心です。

太閤園のお庭の大桜は見事な花を咲かせていて圧巻でした。藤田邸跡公園の桜はまだちらほらでしたが花蘇芳や雪柳が咲き誇り、さながら桃源郷を思わせる雰囲気が素敵でした。公園の大きな四阿で皆でお弁当を食べることもできてとても愉しい吟行でした。

5年前の2014年3月26日にひかりさんの案内で太閤園を吟行しています。

枚方組のメンバーは淀川堤でひかりさんそっくりの人を見かけたそうです。残念ながら私は見なかったのですが、皆さんのお話を聞きながらひょっとしたら本物ではなかったのかと…ふとそんな思いがしました。

花下に佇ち呵々大笑す汝れ悼む みのる

2019年3月24日

サーバーエラー

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一時的にアクセスが集中するとサーバー保護のために動的なシステムが一時的に動かなくなることがあります。今朝も発生したようでご心配をおかけしました。

20~30分待つと回復するのですが句会の締切時間に再発すると困りますね。何が一番の原因かが分かれば対策も考えられるのですがいまいち明確な答えは出ていません。TOPページが最も頻繁にアクセスされるので動的に表示していた WEB句会へのリンクは外しました。WEB句会へのリンクは毎日句会のページに移動させています。

いまいちスマートではないのであくまで暫定対策です。

2019年3月20日

中山寺吟行

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昨日の定例句会はあいにくのお天気でしたがあまりひどく降らず、"雨もまた良し" の愉しい吟行句会でした。初参加の素秀さんと葉月さんを加えて久しぶりに20名句会となり充実しました。吟行地のすぐ近くで句会場が確保できるのはとてもゆっくりできて良かったです。労をとってくださった宏虎さんに感謝します。

よう子さんの句、「紅白に青海波なす梅の丘」に、

"青海波(せいがいは)"

ということばを教わりました。中山寺の満開の梅の丘を写生するたびにいつもあれこれとことばを模索していましたが、この措辞で言い尽くせますね。素晴らしいです。

近詠:中山寺

2019年3月11日

4月26日(金)奈良吟行

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奈良学園から正式に直哉旧居での句会許可書が届きました。楽しみですね。取り急ぎ、吟行案内にも載せています。乗換案内を調査して近鉄奈良駅での集合をもう少し遅くするかもしれません。

4月26日(金)奈良吟行のご案内

交通費は1dayチケットを購入される方が格段に便利です。大阪や鶴橋からでは格安のメリットは少ないですがバスの乗り降りなどがスムーズですのでぜひ購入をお勧めします。詳細情報は吟行案内に追加します。

3月19日(火)の中山吟行は初参加の方が数名予定されています。みのるが一緒にご案内してアドバイスする予定ですが、親睦配慮として同行いただける方を歓迎します。

2019年3月10日

今週のみのる選から

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最近の毎日句会の投句は、新しさに挑戦した冒険句が増えていてとても頼もしく思います。

ただ奇をてらい過ぎると狙いが見え見えで詩情のない陳腐な作品になりがちです。また対象をしっかりと見ずに詠んだ作品は具象性にかけるので実景が見えてきません。ことばで風景画を写しているのだという意識を忘れないようにしましょう。

今週は、そうした点を復習していただくためにあえて強添削したものもあります。また高点句の中に既出の句や類想がありました。それらもあえて採りませんでした。併せてお赦しください。

原:初蝶や地蔵の肩に止まりける
添:初蝶来野辺の地蔵の肩の上に

お地蔵さんが何処におられるのかを写生することで実景が見えてくる。

原:園児にも幹にも名札梅の園
添:園児らは名札に興味梅の園

原句だと梅でなくてもよくなる。梅には雅な名前が多いので園児たちの好奇心は花より名前だ…とすると梅の園が活きてくる。

原:春泥を軽く越へるやハイヒール
添:春泥を大股で越ゆハイヒール

"軽く" ではなく具体的な動作を写生してほしい。ハイヒールでジャンプはないと思うので "大股" にしてみた。

原:新道を知らぬカーナビ山笑ふ
添:道なき道走るカーナビ山笑ふ

カーナビの画面の様子を具体的に写生することで滑稽味が生まれ "山笑ふ" の季語につながる。

原:造形美若草山の焼け残り
添:虎刈りに若草山の焼け残る

"造形美" を具体的に。"虎刈り" が適切がどうかは別問題なのでいい措辞があれば置き換えてください。

原:その昔銀精錬所あせび咲く
添:精錬所跡の荒れ地にあせび咲く

鉱山の町の盛衰を知っているであろう馬酔木に心を通わせて詠みたい。揚句の場合、金銀銅などの区別は必須ではないので 具体的な措辞として "荒れ地" を加えた。

原:改修を終へたる屋根に春日燦
添:復興を終へたる屋根に春日燦

"改修" ではただの普請の意になるので季語の "春日" が動く。

原:日当たりの所為かも梅に遅速あり
添:日表と日裏の遅速宮の梅

情景にもよるが揚句の場合は断定したほうが実景が見えて強い句になる。場所も判るほうがなお良い。

原:遠足の児らを吸ひ込み電車発つ
添:遠足の児らを吐き出す電車かな

実景なのでやむを得ないが、時間経過の写生が気になる。瞬間写生にするために真逆にしてみた。ごめんなさい。遠足子たちの嬉々とした勢いを写生したほうが季語が活きて佳句になると思う。

原:春愁や自転車引いて堤歩く
添:春愁やパンク自転車引き帰る

なぜ自転車を引いているのかを言わないと季語の春愁が動く。

原:山菜の此処が宝庫や野に遊ぶ
添:山菜の宝庫深山の野に遊ぶ

此処が何処なのかを補足したほうがより実景を連想しやすい。

どの作品も佳句なのでみのる選に採りました。決して添削例のために採ったのではないので誤解のないように…

2019年3月4日

互選の意味

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俳句ライフの一番の楽しみは仲間と一緒に吟行することです。そして吟行の後の句会はその何倍も愉しいですね。

句会の互選で良い成績が得られたときはルンルン気分で家路につけます。でも、そうでないときもあります。そんなときは気分も落ち込んで足が重くなります。そんな塞いだ気分を払拭するヒントを虚子俳話の中に見つけたのでご紹介しましょう。

句会の互選

句を作った当座はその句の善悪は判りにくい。かなりな句であるように思っていたものが月日が経って後に見ると、詰まらぬ句であることが多い。作る場合は或る一事にこだわって、その事をいい終せて多少得意であるというようなこともあるが、そのある一事というのが後で考えてみると詰まらぬことであったりする。

また措辞が不充分であって言おうと思ったことが充分に出ていなかったりする。つまり熱した制作と冷ややかな鑑賞とは同時に成り立たぬ。それが他人であるとすぐ判る。句会などで、自分の句が他人の選に這入らなかった場合は、十中八、九はそのが正しいとせねばならぬ。そういう意味で句会の互選というものもまた馬鹿にならぬ。

しかし句会の互選というものも或水準以上になると役に立たぬ。或る水準以上の句は, 水準以上の人でなければ選む事が出来ない。そういう場合は他人の選に入らなかったことがむしろその作者の誇りとなるわけだ。けれどもこれは十中一、二かもっと少ない場合である。

(昭和24年6月) - 高浜虚子著 「立子へ抄」より -

実に真理をついたお話ですね。

自分の作品を冷静に自己評価することは難しけれど他の人の作品の場合は、よく判る…という説は、選句の大切さを説かれる虚子先生ならではの分析だと思います。

初めてこの俳話を読んだのは私が結社で懸命に活動している頃でした。かれこれ三十年を経た今、もう一度読み返してみて、最後の段落は虚子先生のウイットに富んだ落ちだと思へるようになりました。

そうなんです。自信作が互選で支持を得られなかったときは、十中一、二に該当するのだと思へば落ち込まなくていいということです(^o^)

結社活動は、成績を競い合うことで切磋琢磨するので上達も早いです。でもそのために大切な人間関係まで歪んでしまっては本末転倒です。上昇志向を持つことは悪いことではないですが成績の虜にならないことが大切です。いつも謙虚にプラス思考で楽しみましょう。

2019年3月1日

梅日和

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今日は高砂の落穂句会で梅の名所曽根天満宮を吟行しました。

昨日の雨も上がって青空のもと満開の梅を堪能しました。梅に集まる野鳥を撮ろうと望遠レンズをつけたカメラグループ、施設の人らしい団体など大賑わい、近隣の園児らも遠足にやってきて歌を唄ってくれたりと元気をいただきました。今日の一期一会に感謝!

園児らの無垢の瞳に梅真白 みのる

近詠もアップしましたので御覧ください。

近詠:曽根天満宮の梅

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