2010年1月の日記

2010年1月31日

自然から学ぶ

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(枯紫陽花)

今日の神戸は、朝からしょぼしょぼ雨が降り続いています。 日が射さないので昼間の気温は上がりませんが、 それでもひところの凍てるような寒さではなく、 柔らかな雨音も近づいてくる春の足音のように聞こえます。 「あたたかな雨がふるなり枯葎」という正岡子規の句がありますが、 まさにそのような風情ですね。

さて今日の写真は、須磨離宮公園の池のほとりで見つけた枯紫陽花です。 自然のままでこんなに見事にドライフラワーになった紫陽花は始めて見ました。 美しく彩った花や素晴らしい景色を見て綺麗だと思うのはあたりまえですが、 そうではないものの中から感動を発見する喜び、これが俳句だと思うのです。

敬愛する阿波野青畝先生は、ご自身の俳話、 「自然への愛情」 の中で、「自然のふところへわれわれ自体が融けこんで一如といわれる境地をつくらねば・・・」 と述べておられます。 つまり、”自然から学びなさい” ということですね。 そのためには、単に視覚的に見て理屈や知識で説明するのではなくて、 心を無にして自然と対峙し、感性をはたらせる訓練が大切だと思います。

春は、もう直ぐそこまで来ています。頑張って吟行に励みましょう。

冬霞海はセピアに昏れなんと  みのる

2010年1月30日

明石海峡

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(明石海峡大橋)

新しい明石潟夕景の撮影ポイントを開発しました^^)
新しい撮影場所は、JR舞子駅下車2分にある舞子公園です。 先日、私のカメラの師匠が遥々愛知の方から来られるというのでここへご案内しました。 舞子墓苑高台からの景色とはまた違った明石海峡の表情が見えます。 ここは、日曜カメラマンや観光客もたくさん集まるところなので、 写真を撮りながら俳句も詠むという両刀使いができないのが難点です。

海の直ぐそばなのでいまはまだ風は冷たいですが、 近くに比較的安価な舞子ビラという宿泊施設もありますので、 ぜひご案内したいですね。 今日の日記ページは少し重いかもしれませんが、素敵な明石の景色をお楽しみください。


(明石海峡夕景)


(明石海峡船影)

明石の門跨ぐ大橋風光る  みのる

2010年1月29日

御柳梅

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御柳梅


(御柳梅)

先日の離宮公園で撮影したギョリュウバイ(御柳梅)です。
梅に似た可憐な小花が多数咲く姿が美しい小木でニュージーランドの国花だそうです。 と、偉そうに書いてますが私も知りませんでした。 蝋梅もこの御柳梅も、「梅」という字がついていますが梅の種類ではないのですね。

寒い日でしたが、日差しが全部この御柳梅に集まっているかのように花が輝いて、 ピンク色のオーラが滲んでいるように見えました。 いよいよ梅のシーズンですね。 梅の花を仰ぐたびに、「勇気こそ地の塩なれや梅真白」という中村草田男の句を思いだします。

玉の日に老いの腰伸ぶ梅の花  みのる

2010年1月28日

黄鶺鴒

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(黄鶺鴒)

先日、離宮公園のベンチでお弁当を食べていたら突然目の前に現れた鶺鴒君です。 浮き草の上を器用にちょこちょこと闊歩していました。

風紋を描く池の面や春の風  みのる

2010年1月27日

水温む

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(須磨離宮公園)

昨日は須磨離宮公園へ行きました。
ここは神戸市営なので65歳超の老人は入場無料です。 なんだか嬉しいような、ちょっとさびしいような気分でした。 この時期の園内はほとんど花もなく貸しきりに近い状況でした。 植木の剪定をされるシルバー園芸家の方たちのほうが多いくらいです。

菖蒲園の横にある池のベンチで一時間ほど日向ぼこをして無為な時間を楽しみました。 「水温む」という季語を覚えるとき、虚子先生の「これからは恋や事業や水温む」という句を思い出します。これは、卒業して社会に出て行く青年たちに送られた贈答句ですが、季語の説明は一切せず、それでいて動くことない季語です。私はこの作品を鑑賞したとき、季語使いの本質を学んだように思いました。
ふと気づくと、ベンチの横で冬蒲公英も一緒に日向ぼこを楽しんでいるようでした。


(冬蒲公英)


(白梅)

梅林の梅はまだまだこれからという雰囲気でしたが、 熱心な娘さんが腹ばいになってこの梅を撮影しておられたのが微笑ましかったです。

瞑想すわが半世紀日向ぼこ  みのる

2010年1月26日

蝋梅

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(須磨観光ホテルの蝋梅)

俳句を詠むのに通いなれた須磨浦公園を訪ねました。
ロープウエイ横の道を少しのぼると異人館風の須磨観光ハウスがあり、 その鄙びたお庭にいち早く蝋梅が咲くことを知っていたからです。 俳句の客人たちを時々案内し観光ハウスの従業員とも顔なじみなので、 快く写真を撮らせてもらいました。 あいにく須磨潟の海は輝くほどの好天ではありませんでしたが、 潮風が通うたびに蝋梅のいい香りがして幸せな気分を満喫しました。


(枝先の蝋梅)

蝋梅を蝋梅らしく撮るのは難しいですが何とか雰囲気を出せたでしょうかね。

蝋梅のこぼれし珠をな踏みそ  みのる

2010年1月25日

達磨夕日

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(明石潟夕景)

昨日は教会で新年の聖会があったので午後4時ごろ帰宅。
婦人会の方から頂いた、”おはぎ”でちょっと遅いめの三時休憩をして、 ようやく一息入りました。 なにげに窓の外を眺めると雲ひとつない青空が広がり、眩しいような日が傾き始めているではありませんか。

と、いうことでいつもの舞子墓苑に出かけて明石潟夕景を撮ってきました。。。^^)
定点に三脚を据えてカメラをセットすると、傾きかけた冬日が燦燦と照らして海は銀色に輝いています。やがて、すこしずつ金色に変わっていきます。 そして水平線近くまで日が落ちると海も空も茜色に染まるのです。 このゆったりとした時間の流れと海の表情を眺めていると、まさに至福のときという感じがします。 水平線の雲もないようで期待が膨らみます。

結局、完全な達磨夕日にはなりませんでした。 カメラの友人から聞いていたように家島群島の島影がはっきりと写っています。 太陽が沈む位置は季節によって変わるので、明石潟のダルマ夕日は、9,10月でないと駄目だという情報でした。 でも、明石潟夕景撮影に通うこと2ヶ月、ようやく目的を達成できて大満足です。


(いとおしげに私を見上げるミルクちゃん)

いつも同じ場所で同じ時間帯に撮影しているので、散歩中のワン君たちとも仲良しになりました。 撮影は、ただカメラの遠隔リモコンスイッチをポチポチ押すだけなので、 散歩中の方々も気軽に声を掛けてくださるようになり、 一緒に夕日を眺めながら世間話をしたり、 同年代の人たちとは俳句や信仰の話にまで及ぶこともあります。
俳句牧師になろうかしら。。。^^)

久闊を述ぶ握手の手温かし   みのる

2010年1月24日

黄金の帯

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(明石潟夕景)

過日友人の Sさんからメールが届きました。
みのるの日記の写真を楽しみに見ていてくださるとのことで励みになります。 Sさんは海の見えない地域にお住まいなので、とても驚かれて、

”私にとってなじみの少ない「海」があれほど多彩な表情を見せてくれるものだとは思いませんでした。”

と書いてありました。 私にとっては毎日のように見ている情景なのでそんな実感はなかったのですが、 いろんな読者の方が Sさんのような印象で見てくださっているとしたら嬉しいですね。 いつもは望遠レンズでズームアップして撮っているのですが、 定点撮影ポイントから明石潟がどのように見えているのかをお伝えするために 今日は少し広角で撮った写真をご紹介します。

話は変わるのですが、先日名古屋へ行ったとき新幹線の窓から白面の伊吹嶺を見ました。 間近に迫ってくる感じだったので感動しました。

雪嶺の日裏の影の濃かりけり   みのる

2010年1月23日

チェリーセージ

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(お庭のチェリーセージ)

週はじめは春のような陽気だったのに、またまた寒が戻りました。 大寒を過ぎていよいよこれからの季節は三寒四温、一歩ずつ春に向かうのですね。

昨年の秋に花壇の改造をしてサルヴィアをたくさん植えました。 ほとんどの種類は冬眠中なのですが、チェリーセージだけはまだ花を咲かせています。 スノードロップもはっきりと白い花が見えてきました。 もう少しで花が開きそうです。

雲切れて枯山に日矢落としけり   みのる

2010年1月22日

談話室が開けない

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談話室にアクセスしても開けない。。。という連絡がありました。

じつは以前、かなり悪質な書き込みが絶えなかったので、 かなり強固なアクセスチェックを施したことがあり、 その影響で正常な読者のアクセスも一部蹴られていることが判りました。 応急対策として、セキュリティを少し弱めましたので、いままで開けなかった方も もう一度トライしてみてください。 ご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

その他、GHのページ内でおかしな動作をするような場合は、遠慮なくご連絡ください。

野水仙

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(淡路島灘黒岩水仙郷)

今朝は淡路島水仙郷の写真を貼りました。
海沿いに走る島の道路脇から直ぐに切り立った山の斜面になり、おおよそ100mくらいの高さまでびっしりと水仙が植えられています。 一枚目の写真、手前の水仙の後ろにも水仙があり、さらにその背景に白くボケているのも水仙なのです。

二枚目の写真は、海面の輝きを背景にして撮ったものです。 玉ボケといって、海の輝きがレンズの特性によって玉のようにぼけています。 一眼レフカメラで撮るとこのように背景のボケる写真が簡単に写せます。 私の写真の技術とは全く関係ないのですよ。。。^^)

スワン句会メンバーのご尽力により、GH定例句会が発足しました。 毎日句会、毎週句会と、かつて GH運営の要であったインターネット句会復活の要望もありますが、 正直そのつもりはありません。 新生 GHの運営は、もう少し違った形にしたいと祈っているのです。

10年前に GHを立ち上げたころのネット句会運営は画期的なシステムであったと思います。 やがて、結社「伊吹嶺」に代表されるように、WEB活動を主体にした結社が次々と生まれ、 個人運営のネット句会も数多く普及しました。 現在の読者は自由にそれを選択することができます。 そうした現状から判断しますと、GHとしては WEB俳句創世時代の使命を果たし終えたと考えています。

今後は、今まで GHの活動を支えてくださった皆様への恩返しを目的とした GH活動を試行したいと考えているのです。具体的なことはまだまだこれからですが、カルチャーや俳句結社では味わうことのできない、新しい俳句ライフのあり方を目指したいと切に願っています。 みなさんのご意見もお聞きしたいので、遠慮なく 談話室 に書き込んでください。談話室に活気があると、GHも元気になれると思います。 どうか、よりよい方向が見つかり、神様に祝された GH活動が推進されるように続いてお祈りください。

磯窪の懸崖埋む野水仙   みのる

2010年1月21日

GH定例句会

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GH定例句会専用の掲示板を新設しました。

原則として毎月1回開催で句会場は基本的に固定とします。 できれば年1回程度の一泊鍛錬会も計画したいと思います。

また、定例句会メンバーに限って、電子メールでの無料添削を実施します。
回数は無制限ですが、1回の添削句稿は最低20句を満たしてください。 いづれ、決まった投稿フォームを作成しますが、それまでは直接送ってください。

地方のメンバーの飛び入りも歓迎しますので、ご都合がつけば奮ってご参加ください。

梅匂ふ

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(梅)

昨日はカメラ同好会の友人に誘われて淡路島の水仙郷へ出かけました。
春を思わせる陽気で平日なのに凄い人出で驚きました。 水仙も綺麗にたくさん咲いていましたが、散策路に咲いていた梅の花がとても清楚で魅力的でした。 水仙の写真は、また明日 UPします。。。^^)

瀬戸の風通ひて梅の匂ひけり   みのる

2010年1月20日

定例句会

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(ガーベラ)

昨日の GH定例句会は17名の参加でとても愉しく祝されました。
休んでおられたメンバーへの声掛けや会場の手配など、 協力してくださった世話役のお一人びとりに感謝します。 どうか新しい方も誘ってくださって、定例句会がいよいよ活気ある学びの場となるようにご協力ください。 地方のメンバーの飛び入りも大歓迎ですので、ぜひご連絡ください。

句会の締め切りまでに少し時間があったので、三宮から北野坂を上って異人館、北野天満宮まで足を伸ばしました。 ポカポカ陽気で絶好の梅日和と思いましたが、天満宮の梅はまだ硬くほんのりと蕾が色づいていましたが開花はもう少し先のようです。先週の冷え込みが影響したのかもしれません。 北野坂の花舗に綺麗な花鉢が並べてあったので写させていただきました。

風見鶏と見かう見して春を待つ   みのる

2010年1月19日

夕茜

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(明石潟夕景)

夕日が水平線に沈む寸前、海面に映った影と合体してダルマ夕日になるそうで、 ぜひそれを撮りたいと思って明石潟夕景を撮り続けています。 昨日は雲もなく絶好のチャンスという雰囲気でしたが残念ながら無理でした。 でも、茜に染まった静かな明石潟の夕景を眺めていると心が洗われるようでした。

今日は再会 GHの第1回定例句会です。
懐かしいメンバーも参加してくださるとのことでとても嬉しいです。

凍てゆるむ海は鏡に夕焼けて   みのる

2010年1月18日

苦難

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(明石潟夕景)

昨日、テレビでは終日阪神淡路大震災記念番組を放送していました。
家内と二人でいろいろなドキュメントを見ながら、自然の力の怖さを改めて覚えました。 また、一瞬のうちに家も家族も失い、絶望の淵に落としこまれた人々が、 苦難を乗り越えて力強く生きておられる姿も紹介され心を打たれました。

聖書には、「神は全てを益として下さる」 とあります。 たとい現実に苦難はあっても、神様はそれをも益とし、 その苦しみを讃美と喜びに変えて下さるという意味ですが、 それを信じて生きることもまた忍耐が必要ですね。

そのためには、よき友との交わりをもち、互いに慰め励ましあって支えあい、 不平や不満を抱きつつ生活するのではなく、喜びと感謝、希望を持って生きる... そのような人生を選択したいものです。

避難所の焚火に涙かわきけり   みのる

2010年1月17日

1.17

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(明石潟夕景)

阪神淡路大震災から15年の月日が過ぎました。
時を経るとともに被災地の真ん中で生活をしているわたし達でさえも、 あの震災は過去の出来事になりつつあります。 けれども、災害復旧のために多くのボランティア活動が自発的に起こされ、 人間の優しさ、素晴らしさを教えてくれたあの体験だけは語り伝えていかなければならないと思います。

阪神淡路大震災以降、全国的に、あるいは世界規模でボランティアの働きというものが見直され、 その後の同種の災害復旧対応に大きく役立っていることを思うと、 15年前の悲惨な体験も決して無駄ではなかったのだと思います。

今日の写真は、先日明石潟夕景として撮影したものです。
真っ黒な雲と燃え盛る炎のような夕日光芒を見ていると 被災直後の生々しい町の様子を思い出さずにはおられませんでした。

着膨れて夜半の余震に怯えけり   みのる

2010年1月16日

夕凪

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(明石潟夕景)

昨日は一日講習会で外出、写真撮影も吟行もお休みです。
で、何の講習会かというと、カメラテクニックの基礎講座。。。 家内は呆れて笑ってました^^)

GHが動き出したということが巷のうわさになっているらしく、 昔、GH隆盛のころのメンバーが次々と 消息掲示板 に懐かしい書き込みをしてくださって大感激しています。 書き込みの内容は、みのるの日記の写真がよいというコメントが圧倒的に多く、 文章や俳句がよいというコメントは少ないようです。

でも今は、写真を誉めていただけるほうが本人としては嬉しいのかも。。。 有頂天になって家内に話したら、”子供みたいに。。。”
と、またまた冷たいまなざし。。。愛が欲しいですよね。 今日は、所要で名古屋まで出かけます。

冬凪ぎて金紙揉みをる落暉かな   みのる

2010年1月15日

春隣

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(スノードロップの芽)

昨日もバードバスには薄氷が張っていましたが今朝は大丈夫。ようやくお天気も回復の兆しです。
お庭の宿根草はみな枯れていますが、ムスカリやアネモネ、フリージアなどの球根が芽を出して日ごとに葉を広げています。 ふと見るとスノードロップの芽がつぎつぎと切っ先を立てて、 なかには早ほころびて白いものが見えはじめているのもありました。。。^^)

どうやら、春は直ぐそこまで来ているんですね。 GHも何とか冬眠から脱して春を迎えられそうです。

笑まふごと苞 を解きをる物芽あり   みのる

2010年1月14日

GH定例句会のご案内

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スワン句会のご協力により、今月から GH定例句会を発足することになりました。 近郊の方はこぞってご参加ください。
会場の都合にもよりますが、2月以降も原則として第3火曜日の午後に開催予定です。

第一回の詳しい案内は、 談話室 の記事をご覧ください。
また、参加を希望される方は、 スワン句会談話室の記事 にコメント返信してください。

冬日の梢

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(梢のメジロ)

昨日の神戸は、今年一番の寒さ、バードバスには薄氷が張っていました。
午後になってようやく日が射し始め、いつものメジロペアがやってきて枝に刺したみかんを突っついています。 随分と馴れて警戒心も弱くなったようで、私と目があっても直ぐに逃げなくなりました。 ときどき雀もやってきて同じ餌を突っつくのですが、メジロのようにアクロバットな姿勢が苦手らしく、 すぐに諦めて逃げていきます。

読者の消息(一行掲示板) を復活させたところ、早速なつかしいメンバーの書き込みがありとても懐かしく嬉しかったです。
また、昔のように談話室でおしゃべりができたらいいですね。。。^^)

みのるの日記の感想などを談話室に書き込んでくださると励みになります。 俳句と文章は、ちょっと自信がないのですが、写真は結構いけてるでしょ^^)
厳しい師匠にいろいろ手ほどきを受けています。

枝絡む日に輝ける冬芽かな   みのる

2010年1月13日

盗賊鴉

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(舞子墓苑の鴉)

ここ数日お天気に恵まれず、明石潟夕景はおあずけです。 仕方ないので舞子墓苑の鴉を撮ってきました。

写真の説明:右側は餌をゲットして道中を急ぐ若い旅鴉、 切株の影から突然姿を現したのは鳥相の悪い大きな盗賊鴉です。
盗賊鴉:おいっ!口にくわえているものをこっちによこせ!!
若い旅鴉:げっ!!(目を白黒)

庭雀冬日翳ればゐずなんぬ   みのる

2010年1月12日

冬の朝

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(晨朝の明石潟)

暮光と暁とは風景としては似ているんですが、実際に体感するとかなり趣は違います。
どちらかというと、ゆったりと時間が進んで且つ落日後も余韻の残る夕景が私は好きですが、 身の引き締まるような冬の朝もまた緊張感があって味わい深いです。

明石潟の朝は早く、まだ真っ暗なうちから灯ともした船が沖を行きかいます。 大きな運搬船や作業船もあれば、小さな漁船もあります。 白息のような煙を力強く吐き進んでいく大型船を見ていると、 新しい一日が始まるのだなぁ〜という実感がありますし、 笛のような汽笛を繰り返しつつ沖へ出て行く小型漁船には、 自然の恵みとともに生きておられる漁師の方々の生活を思います。

年賀状を読み返しながら、知人友人の消息を知るとき、 幸せ真っ只中という人もいれば、弱さを覚えたり、 苦難の中で戦っていらっしゃる方もいます。 神様は私たちの弱さのなかに働いてくださり、 また私たちを強くするために苦難をもって訓練される。。。と聖書に記されています。 長い人生を振り返れば、多くの体験を通して確かにそのことを証しできるけれど、 いま、その渦中にある人をどのように慰め励ましたらいいのかと祈っています。

先日、旧友のSさんからメールが届き、「みのるの日記」が復活したのを知って 勇気をもらったと記してあり胸があつくなりました。 同時に、GH復活のために多くの皆さんの祈りが積まれていることにも改めて気づかされました。 GHの活動を通して夢と希望を発信していくこと。 これが私にできる小さな働きなのかもしれません。

2010年1月11日

バードバス

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(ジョウビタキ)

庭のバードバスの常連は雀さんたちですが、ときどきこんな綺麗な鳥もやってきて水浴びしていきます。
図鑑で調べたところではジョウビタキではないかと思います。

春禽の瑠璃一擲す汀かな   みのる

2010年1月10日

日脚伸ぶ

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(夕照の明石潟)

午前中は聖日礼拝、午後は教会の役員会とつづき夕方7時半帰宅、ちょっと疲れました。

写真は昨日の明石潟です。
12月末ごろは夕方4時半には日が傾き始め、5時には真っ暗でしたが、そのころに比べて20分ほどは日が永くなってきたように思います。 ホトトギス新歳時記を繰ると、「一月も半ばを過ぎたころには、日が長くなったとはっきり感じられる」とありました。

巷では昨日、今日、明日と十日戎、やがて寒梅、探梅、春隣と季感が移ります。 俳句を友として暮らしてる私たちは、世間の人たちの生活感よりも季節を先取りするので、 いつまでも若々しい生き方ができると思います。

旧約聖書の中に、「若者は幻を見、老人は夢を見る」 という一節があります。 若者のみならず老人でさえ夢を見る、そんな光景は何とも興味深いですよね。 あまりに現実的な若者や、先々の希望を失った老人たちで溢れかえった社会は寂しすぎます。

「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。 見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」

これも新約聖書の一節ですが、目の前の肉眼で見えるものよりも、 肉眼では見えないものの方が、価値が高かいということですよね。 いくつになっても夢や理想を追いかけている・・・そんな人生でありたいと願っています。

万歩計友とす日課日脚伸ぶ  みのる

2010年1月9日

瑞雲の落日

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(明石潟の夕日)

昨日もいつものように午後4時ごろ舞子墓苑高台へ散歩に出かけました。
前日とは打って変わり、海は穏やかな表情で真青な空に綿雲を浮べていました。

こうして同じ時間帯に通っていると、少しずつ日が永くなっているのを実感します。
寒い寒い。。。と言っている間にも自然は神様の摂理どおり、確実に春へと近づいているのですね。
瑞々しい純白の雲が、みるみる夕日に染まって真赤に同化して行く様は何ともいえない美しさでした。

瑞雲を魁として冬茜  みのる

2010年1月8日

明石潟の夕景

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(暗雲と沖の光芒)

昨年10月に完全リタイアしてから、運動不足解消のために散歩を始めました。
ただ歩くだけではつまらないので、前から興味のあったカメラを友達にしました。 というよりも仕事に追われて退化していた詩情を回復させる狙いも。。。^^)

昨日は久しぶりに夕日を撮ろうと思って舞子墓苑へ出向きました。
家を出てまもなくしたら雨がぱらぱら。。。さらに西の空には真っ黒な雲が。。。 引き返そうかとも思ったのですが、雨がやんだのでそのまま墓苑へ。。。

現地について沖に展けつつある情景を見て仰天しました。
俳句も写真もよく似ていますが、自然との出会いというのはこんなものですね。 行動を起こさなければ、決して出会うこともなかった光景です。
みなさん、やっぱり吟行ですね。。。^^)


(淡路島)

国生みの島影濃ゆく冬茜   みのる

2010年1月7日

七日

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(奈良法隆寺五重塔)

お正月気分も今日でおしまいですね。
近所の小学生たちも今朝から元気に登校していました。

先日、永年米国在住のクリスチャンの方から、これまでに詠んだ俳句を見て欲しいというメールが届きました。 インターネットで GHをご覧になって是非にとのことで喜んで承知しました。 数年前から閉鎖同然の GHでしたが、神様の導きによって転機が近づいているような、そんな予感がしています。

一穢なき九輪の空の淑気かな  みのる

2010年1月6日

メジロ

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今日もメジロのペアがやってきました。ツーショットです。。。^^)

2010年1月5日

虎落笛

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今日は風が強く、ピューピューと遠く虎落笛が聞こえています。
庭の枯れ枝に刺したみかんを啄ばみにメジロがやってきました。。。^^)

あつあつのコーヒー所望虎落笛  みのる

2010年1月4日

法隆寺

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今日は、大阪の親戚を訪ねたついでに法隆寺まで足を伸ばしてきました。
句材になりそうな情景はあまり見当たらなかったのですが、 蓮池の枯れざまは、結構情緒がありました。

敗残の兵さながらに蓮枯るる  みのる

2010年1月2日

二日

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ようやく寒波も緩んで、穏やかな冬日が窓から挿し込んでいます。
お庭のバードバスに雀や小鳥がやってきて賑やかです。

初春の陽にぺちゃくちゃと庭雀  みのる

2010年1月1日

新しい年

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みなさま、明けましておめでとうございます。

なんと1年ぶりの日記更新になりました。永い間、無沙汰をして申し訳ありません。 ようやく昨年9月に退職し、毎日が日曜日になりました。

11月にはスワン句会の例会に参加させていただき、ほんとうに久しぶりにみなさまとの再会を感謝しました。選者不在の中、忍耐強く吟行句会を継続してくださった幹事の方々、また支えてくださった会員のみなさまに心から厚くお礼申し上げます。

これからの日々のライフワークをどのように組みなおすのか、また GHの運用をどう進めていくのかなどの課題については、まだ具体的には考えていませんが、唯一継続してくださっているスワン句会への参加とメール句会とのご縁は大切にして、自分自身のためにも必須課題として励んでいく覚悟です。

GHインターネット句会につきましては、数年間お休みを頂いている間に WEB上に溢れるほどの句会が運用されていますので、GHとしての使命は終わったと判断し復活するつもりはありませんが、 吟行句会やメール句会の活動と併行して、メンバーの交わりや互いの研鑽のための勉強の場としての充実を図れないかと考えています。

メンバーのみなさまからのご意見もお待ちしていますので、宜しくお願いいたします。

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