2024年2月29日 12:20 コメントを書く Feedback
一昨日の毎日句会にこんな句を出してみました。
「地虫穴を出る」「蟻穴を出る」の啓蟄を詠んだもの。いっぽう蟻は情報を共有して獲物にむかって列をなす習性があるので「蟻の道」「蟻の列」などの夏とされる季語があります。
ここまで説明するとおおよそ揚句の句意は理解されると思うのですが、「蟻が道を作る」って何のこと?と思われた方も多いでしょうね。
季語は、言葉として覚えるだけでは役には立ちません。多くの例句を読み、観察や実体験を通してその本質を知ることが大事なのです。
俳句初学者は訓練として、見たまま、あるがままを写生することを求められるのですが、その前にまず作者の小主観や驚き、発見がありきであることを覚えましょう。
客観というものは作者の心が感じている相手であり対象物です。
作者の心がもしも鈍って感じないときには目の前に対象物が厳と存在していてもその作者にとっては無きに等しくなります。つまり、主観がなければ客観も存在しないということです。
作者は、客観写生をするためには、つねに主観を活発にはたらかせなくてはならいという道理です。
(青畝俳話より)
2024年2月27日 06:56 コメントを書く Feedback
毎日句会の互選結果を眺めながらいつも通りの名前が並んでいるかを確認するのが私の毎朝の日課。
名前が見えないと、"なにかあったのかな?" と心配になるし、二、三日して復活されていたらほっと安堵する。
投句する句がないから…というので休んでしまわれるケースもあるのだと思う。でも選句ならできると思うので消息のつもりで足跡を残してほしいと願う。
一日誰とも挨拶しない…という人は居ないと思う。俳句は存問、"こんにちは、私は元気だよ、あなたも元気?" の気持ちで投句選句したい。
2024年2月26日 11:08 コメントを書く Feedback
手元にある青畝師の著書『自然譜』は、読み直すたびに心が洗われる思いがする。
タイトルも見出しもはなく、散文的に綴られた俳話の中に珠玉の記事を見つけた。
そこには、作句五原則がわかりやすく説かれていたので、これぞれの記事に小見出しをつけ「作句の基礎知識」とタイトルを付して俳句入門塾の TOPページにリンクした。。
『掌俳話』のほうは好評なので WEBページで読めるように編集をはじめた。22枚に分割していた PDFも一つのファイルとしてダウンロードできるように結合処理をした。
いづれも、進行中のメールレッスンが終わったあと公開する予定で作業を進めている。
2024年2月24日 10:55 コメントを書く Feedback
GHMLで毎日配信している青畝師の『掌俳話』も66話のうち凡そ半分超の39話まで校了した。
39.
ことに俳句は平明に叙するを好しとする。先師虚子は「虚子俳話」の中に力説されている。
平明とはどういうことか。平らかに調子良くすることが平である。印象を明瞭に、そして表現を曖昧にせぬことが明であると思っている。
黄金を打ちのべると、柔らかく平らになってゆく。
そういう気持ちで従順に詠むべきであると芭蕉がさとした。
次に表現は意思伝達なのだから、簡明なのが一番よろしい。鬼面人をおどすような、舌を咬むような、何を叙べたいのか一向に分からぬ難解の俳句は下の下と私は考えるのである。
今述べた平明は実に優しく見える。しかしながらこれは実に困難である。どうすればよいか。
平素の修練を重ねるしかない。修練によって了得することができる。
2024年2月22日 09:11 コメントを書く Feedback
過日、夙川句会の下見を兼ねて兵庫県西宮市にある関西学院大学のキャパスを訪ねた。むかしは青畝門のそうそうたる先輩たちと一緒によく吟行にきた所である。
本学初代学長 C.J.L.ベーツが提唱したスクールモットー "Mastery for Service(奉仕のための練達)" は、建学の精神を簡潔に表現するものであり、「社会貢献のためにこそ実力を身につけよ」と解されている。
なつかしくキャンパス内を散策していると春日の芝籬のなかに聖句の刻まれた一碑を見つけた。
それは新約聖書の一書『ローマ人への手紙』の中にある有名な箇所であった。この書は、使徒パウロの手によるとされる書簡で『ローマ書』『ロマ書』などとも呼ばれる。
クリスチャンではない人でも一度は見聞きされたことがある聖句だと思う。
毎日句会に投じた拙句は、「ロマ五章」の措辞に無理があったのかあまりうけなかったが、じっと佇んで口ずさんでいると、神に導かれてきたわが80年の来し方が走馬灯のように思い出されて感慨深い思いがした。
きのう SlackでメンバーのMさんとこのことについてお喋りしていたら彼女曰く、"この聖句(ロマ5.4)のあとにつづく5.5が素晴らしいです。" と。肯!(^o^)
それだけではなく、苦難さえも喜んでいる、それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。
この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。
(新約聖書 ローマ人への手紙 5章3~5)
2024年2月21日 10:10 コメントを書く Feedback
まるで梅雨のようなお天気です。菜種梅雨には早すぎます。
さて、昨日『掌俳話』66話の書き写し完了満願です。
いや〜〜素晴らしかったです。 に御託を並べている自分の文章が恥ずかしいです。これからは自説を廃して青畝俳話伝道師に専念しようかと…(^o^)
日記の聖書箇所を変えました。恩師小路紫峡先生が私への手向けに贈ってくださった聖句です。
この聖句を宗として余生の奉仕に努めたいと祈ります。
2024年2月19日 18:26 コメントを書く Feedback
いま GHMLでは、青畝先生の『掌俳話』というのを配信しています。印刷して読めるように PDFも添付しています。
全66話の構成になっていてちょうど旧新約併せて66篇の聖書と同じなので、これこそ本物の俳句バイブルかと思います。私も毎日写経のように写して原稿をおこしています。
Wordのディクテーションという機能を使って音読しながら作業しています。はじめて使ってみましたがなかなか便利です。今日は、41篇まできました。そこに、
ふだんなまけていて俄に作句しても効果がうすい。俳句は錆びないように日頃の努力が重要である。
…と。「ぎゃっ!」と声が出ました(^o^)
反省して懸命に毎日句会に投稿しています。
2024年2月2日 15:55 コメントを書く Feedback
明日は節分、明石句会発足の日です。
発足メンバーは、わかばさん、みきえさん、せつ子さん、みのるの4名で、3月からは千鶴さんとせいじさんが加わってくださる予定です。
第一土曜日開催なので句会場の確保が課題ですが、明石城公園をメインに明石漁港や人丸神社などで吟行予定です。
大阪からでも JR新快速利用であれば40分弱ですので、体調やご都合の良い時にお気軽に参加してください。
3月16日からは夙川句会も発足します。
今のところ発足メンバーは、わかばさん、あひるさん、みのるの3名です。
夙川句会は、お勤めされる方も参加いただけるようにと土曜日開催に踏み切りました。
第三土曜日固定のためこちらも会場確保に課題がありますが、どうしても無理なときは吟行のみとし活動範囲を広げて新鮮な吟行地を開拓したいと思います。
発足の3月は甲東公民館が予約出来ましたので関学のキャンパス内吟行を予定しています。
どちらも、運用が軌道に乗るまでは、みのるがお世話させていただきます。