2025年2月18日 09:00 コメントを書く Feedback
2月10日、阪急池田駅から徒歩10分にある西光寺を訪ねました。
あらかじめ予約して頂いていたのでご住職から丁寧なおもてなしと詳しい絵解きを聞くことができて幸いな吟行となりました。労をとっていただいた能勢のうつぎさんに心から感謝します。
お話の中で興味的だったのはお釈迦様の枕元の沙羅双樹に描かれている赤い袋についての解説でした。
摩耶夫人がお釈迦様のために投じた薬袋だそうで、医療用語で「投薬」というのはこの故事によるものだと言われているそうです。しかしこの薬袋は摩耶夫人の願いもむなしくお釈迦様に届く前に木に引っかかってしまいました。
ここまでのことは私も過去に聞いて知っていたのですが西光寺ご住職の絵解きには続きがあり、身軽な鼠が木に登ってこの薬袋を取りに行こうとしたところ天敵の猫と出会ってしまい叶わなかったと…
そして薬が間に合っていればお釈迦さまはもう少し生きながらえたかも知れないのにと猫が悪者とされてしまい、それが理由で涅槃図には猫が描かれなくなったとか…
揚句が詠まれた中山寺の大涅槃図には猫がいました。ご住職によると猫の描かれた涅槃図は珍しいそうです。
当日みのるが詠んだ涅槃の句は近詠にアップしましたのでよろしければ見てください。