2024年5月

目次

風の蓮連鎖反応して揺るる ひとこと 合評を書く

臼井菜々  

(かぜのはすれんさはんのうしてゆるる)

合評

万緑を踏んまへて立つ朱塗り門 ひとこと 合評を書く

臼井菜々  

(ばんりよくをふんまへてたつしゆぬりもん)

合評

冷奴十字十字と切りにけり ひとこと 合評を書く

臼井菜々  

(ひややつこじふじじふじときりにけり)

合評

つばくらめ山紫水明袈裟懸けに ひとこと 合評を書く

臼井菜々  

(つばくらめさんしすいめいけさがけに)

合評

木立縫ひゆく名水の音涼し ひとこと

臼井菜々  

(こだちぬひゆくめいすいのおとすずし)

合評

土用波洗濯岩を駈け上る ひとこと

臼井菜々  

(どようなみせんたくいわをかけあがる)

合評

しなやかに額へ翳して踊の手 ひとこと

臼井菜々  

(しなやかにぬかへかざしてをどりのて)

合評

争ひし日を詫び父の墓洗ふ ひとこと

臼井菜々  

(あらがひしひをわびちちのはかあらふ)

合評

生身魂なに問はれても笑むばかり ひとこと

臼井菜々  

(いきみたまなにとはれてもえむばかり)

今日から一泊小旅行にでかけますので明日の分を一日早くアップしました。

合評

蹲踞に水を満たせば小鳥来る ひとこと

臼井菜々  

(つくばひにみずをみたせばことりくる)

合評

東雲の空傾けて鳥渡る ひとこと

臼井菜々  

(しののめのそらかたむけてとりわたる)

合評

ピラミッド型に積まれてリンゴ売る ひとこと

臼井菜々  

(ピラミッドがたにつまれてリンゴうる)

合評

亡き母の部屋の窓辺へ小鳥来る ひとこと

臼井菜々  

(なきははのへやのまどべへことりくる)

合評

古城址に佇ちて一望柿の里 ひとこと

臼井菜々  

(こじやうしにたちていちぼうかきのさと)

合評

紅葉山夕日を帯びて炎上す ひとこと

臼井菜々  

(もみぢやまゆうひをおびてえんじやうす)

合評

瀬の楽の呂律に沿ひて紅葉狩 ひとこと

臼井菜々  

(せのがくのりよりつにそひてもみじがり)

  • 呂律(りょりつ、ろれつ)は、律呂(りつりょ)と同意。
  • 日本音楽で、律と呂の音。また、十二律・音律・音階・旋法・調子などをさす。

合評

朱唇いま真一文字に初弓 ひとこと

臼井菜々  

(しゆしんいままいちもんじにゆみはじめ)

合評

酒蔵の試飲がめあて踏青す ひとこと

臼井菜々  

(さかぐらのしいんがめあてとうせいす)

合評

庭芝に仄と青さす春の雨 ひとこと

臼井菜々  

(にはしばにほのとあおさすはるのあめ)

合評

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