みのる:蓮の広葉が連鎖反応のように翻ってウェーブを描いているよ…というのですが蓮葉に意思があるわけではなく実際は風の悪戯なんですね。強風が吹き荒れているというのではなくて、一陣の突風が蓮池を駈け抜けたようなそんな感じを連想しました。
康子:生き物ではなく植物に対して「連鎖反応」と表現しているところが非凡だと思いました。蓮は頭でっかちの葉を翻しながらゆらゆらと揺れます。その様子を「連鎖反応」とすることにより蓮の葉が池一面に広がっていることが分かります。また「風の蓮」により葉が風を掴んで、風と一体化しているような印象を受け、読み手に涼しさが伝わります。先日蓮池を見たばかりなのですが、次々と葉の翻る様子が「連鎖反応」の措辞にぴったりだと思いました。花の蕾もありましたが、花はすくっと立っている印象なので、掲句は葉を表しているように感じます。
かえる:この御句をきっかけに、蓮の花と睡蓮の花を混同していたことに気づきました。蓮は花も葉も、水面からすくと伸びるように立ち上がるのですね。伸び上がった花や葉が風に呼応して、連鎖反応を起こすように水に揺れる光景が目に浮かぶようです。ベトナム人に蓮の実のお菓子と蓮茶をいただいたので、蓮根は食べないの?と聞いたら、そんなもの食べるなど聞いたことがないと言われました。ベトナムも蓮が有名なのに不思議。ハノイ出身の自称シティボーイだからかもしれませんが(笑)、文化の違いを感じます。
むべ:一つの蓮が揺れたと思ったら、隣の蓮も、そしてそのまた隣の蓮も…と次々に蓮の花と葉とが風に揺れ始めた光景。大きな蓮池のような場所を想像しました。蓮は茎が長く風を受けやすいのではないでしょうか。揺れる様子も遠目にもよく見えるように思います。連鎖反応という四字熟語が印象的です。