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南上加代子句集紹介

転倒のスキーの見えず雪けむり Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(てんとうのすきーのみえずゆきけむり)

合評
  • 投稿いただいた記事は編集してここに転記されます。

ショベルカーうづめられゐる深雪かな Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(ショベルカーうづめられゐるみゆきかな)

合評
  • 時には除雪に使われるショベルカーかも知れません。一晩の雪で埋まってしまったショベルカーに雪の多さが伺えます。 (素秀)
  • 深く積もった雪で大きなショベルカーまでもが埋められていることよ。経験したことはないが、豪雪地帯の冬はこんなにも厳しいものなのだろう。 (せいじ)

射手としてゆらぐ烏帽子や弓始 Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(いてとしてゆらぐえぼしやゆみはじめ)

合評
  • 弓を放つ瞬間の描写でしょうか。弓の弦が烏帽子を掠めたのかもしれません。 (素秀)
  • 射手が烏帽子をかぶっているから、新春の弓始神事の情景であろう。矢を放った反動で烏帽子が揺らいだ、その一瞬の動きを見事に捉えている。 (せいじ)
  • 精神集中して弓を引く時、烏帽子がかすかに揺れる。神事で弓を引く時の緊張感が伝わってきます。 (豊実)

双六の上りまぎはにうろうろす Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(すごろくのあがりまぎはにうろうろす)

合評
  • 数が合わないとゴールできないか、余っても良しかの2つのルールがあったように思います。賽の目にゆだねて運まかせ、思うようにいかない事を上手く詠んでいるなと思います。 (素秀)
  • 正月に子どもたちが双六をして遊んでいる。あと数コマで上がるところまで来たのになかなか上がれない。思うようにならないのは人生双六と同じだよ。 (せいじ)
  • 双六で、上がりの時は丁度の目がでないと上がれないルールがありました。オーバーの数だけ逆戻りしなければならない歯がゆさを思い出しました。 (豊実)

初髪の海女乗込んでバス発ちぬ Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(はつがみのあまのろこんでバスたちぬ)

合評
  • 海女さんも髪を結って初詣でしょうか。海女さんと判ったのは焼けた肌のせいでしょうか。集団のようなので会話から判断したのかも知れません。 (素秀)
  • 初髪は新年の季語。伊勢神宮だろうか、初詣のバスに日本髪を結った海女さんたちが乗り込んできた。正月の非日常的な風景がうまく切り取られていると思った。 (せいじ)
  • 今日から昭和54年の作品です。

煙れるは箸の先なり栗を焼く Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(けむれるははしのさきなりくりをやく)

合評
  • 芋は焼いても栗焼きはしたことがありません。ひっくり返したりしているうちに箸の方が焼けてしまうのは良くある事かと思います。 (素秀)
  • 栗拾いをしたあと、野外で栗を焼いて食べている。煙が出てきたので焼けたかなと思って見たら箸の方だった。箸が木製か竹製だったのだろう。子どもたちの喚声が聞こえてくる。 (せいじ)
  • 栗拾いでもしたのでしょう。まだかなまだかなとみんなで栗を焼いているうちに箸の先が焦げてしまった。楽しい会話が聞こえてきそうです。 (豊実)

小屋の昆布がんじがらみに積まれけり Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(こやのこぶがんじがらみにつまれけり)

昆布漁は、水揚げしたその日のうちに天日乾燥させるので天気予報と相談しながら実施するらしい。その意味では、水揚げ後の一時保管のための小屋ではないような気もする。天日乾燥した大量の昆布を昆布小屋へ運び込んで丁寧に切り揃え、小屋の中の保管テントでさらに乾燥させた後、色つや、重量、幅などの基準に沿って一本一本選別して製品となるらしい。昆布漁の最盛期天日干しを終えて次の作業がはじまるまでのものが堆く積まれている様子であろう。手漕ぎ舟で漁していた昔は、日帰りで港へは帰れないので漁場近くの浜に昆布番屋と呼ばれる小屋を建てて生活したという。

合評
  • 収穫して小屋に積み上げられた昆布は絡まってしまっているようです。これからそれを解いて浜に干すのでしょうか。 (素秀)
  • 季語は「昆布刈」であろう。刈り取られた昆布が、浜辺の小屋に、幾重にも巻きつけられ絡みつくようにして積まれている。昆布を干す前にこうしておくのだろうか。うだるような夏の暑さを感じさせる情景であるが、その中にも、ほっとさせるような潮の匂いと風を感じる。「がんじがらみ」という言葉の選択がうまいと思った。 (せいじ)
  • 「がんじがらみ」がこの句のポイントですね。漁師が大量の昆布を小屋に運び込み、無造作にそこに積み上げていく作業の様子を思い浮かべました。 (豊実)

瀬戸物の出店つづきの西日かな Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(せともののでみせつづきのにしびかな)

野外にテントを張って催される夏の陶器市の写生かと思う。陶器市は広いグラウンドなどで開催されるものもあるが、揚句の場合は、窯場に近い避暑地の自然林などで催されているイベントの感じがする。自然の木立が囲む中に出店のテントが賑わい、そのテントに傾いた夏の日が木々の長い影を落としているのである。

合評
  • 夜が本番かもわかりません。西日が沈みかける頃人出も増すのでしょう。日暮れを待つ心情もありそうです。 (素秀
  • 露店が並ぶの瀬戸物市で、瀬戸物が西日に強く照らされ、一日が終わろうとしている。暑い中がんばったけど、あまり売れなかった感じがします。 (豊実)
  • 夏の陶器市だろうか、夏祭の神社の参道だろうか、瀬戸物の出店が並んでいて、そこに西日がまともに差し込んでいる。西日の堪えがたい暑さの中で瀬戸物のひんやりとした感触を思う。 (せいじ)

粧ひし山の白樺縞もやう Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(よそほひしやまのしらかばしまもやう)

季語は「山粧ふ」なので、遠景でながめている秋の山である。また、白樺が密集した山なので信州か北海道の風景かと思う。成長した白樺の木立は真直ぐに伸びて幹の中央部から頂部にかけて枝葉がつくので足元の白白とした木立が遠景に縞模様のように見えるのである。素直な写生術によってオレンジ系の独特の紅葉と白い幹とのコントラストをも連想させている。

合評
  • 紅葉の山に白樺の木が縞模様のように浮き立って美しいのでしょう。 (豊実)
  • 紅葉の山に白樺の白が縦縞模様になり良く映えている。少し遠景で山を見ているのかなと思います。 (素秀)
  • 信州あたりの秋の山の景色が見えてくる。錦繍の山から白樺林へ、白樺林の白い幹から幹の黒い横縞へとズームインする手法がうまいと思った。 (せいじ)

開拓の一軒家とて冬構 Feedback 合評を投稿

南上加代子  

(かいたくのいつけんやとてふゆがまへ)

開拓の一軒家として遺構になっているのではなく、いまなお生活が営まれていることに感動したのである。季語の「冬構」は、皆さんの合評のとおり北国であることがわかる。まさに「ぽつんと一軒家」の感がある。

合評
  • 「開拓の一軒家」とはそれ程裕福ではない家かなと思いました。それでも、雪よけの設備を作らなければならない雪国の厳しさを感じます。 (豊実)
  • 北海道だろうか。広大な開拓地にぽつんと一軒家がある。厳しい冬を迎えるにあたって、孤立しても大丈夫なように、きちんと防寒、防雪対策を施していることよ。 (せいじ)
  • 一軒家の方がなおさら冬の準備が必要なように思えます。さえぎるものがありません。誰に見られる訳でもないのに見栄え良く冬構えをしていたのかも判りません。 (素秀)

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