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寒々しい朝の駅頭で懸命に政策を訴えている若き政治家の姿です。連日の演説で疲れているのか少し風邪気味なのか、時々突き上げた握りこぶしを口にあてて咳き込んでいます。道行く通勤人はみな忙しそうに足を運び、立ち止まってその声に耳を傾けるとこともなく、むしろみな無視しているかのようで気の毒でした。
広島の平和公園で詠んだ句だと思うけれど、大阪池田の久安寺にも心に悼む碑がある。
『閃光の記憶に鶴を折りつづけ』俳句として詠まれたものかどうかは定かではありませんが素直な17文字で綴られたこの詩にも同じような感動を覚えました。鶴が季語なら冬季の句ということになりますが、折鶴に季節感はありません。けれども閃光の記憶という措辞から連想すれば、原爆犠牲者の冥福を祈る鎮魂の詩ではないかと想像でき、季語としての表記はありませんが「原爆忌」としての季感を秘めている良い俳句だと私は思います。
冬晴に威風堂々と聳える高嶺をうち仰いでいたとき、更にその天辺に青空高く舞ういっぴきの鳶を見つけた。"あそこに鳶がいるよ!" と句輩に指差喚呼するのだけれど、"どこどこ?" となかなか見つけられない。まさに孤高の鳶だと思った。