成績一覧

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3月30日 (投句22名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
燕来る島に移住の一家あり 凡士 8 たかを.菜々.ぽんこ.うつぎ.なつき.むべ.そうけい.あられ.
堂縁に並び春詠む吟行子 たか子 7 宏虎.智恵子.満天.明日香.はく子.こすもす.やよい.
押し上げむ桜の丘へ車椅子 あひる 4 豊実.小袖.たか子.なつき.
面皰の子声変わりして卒業す みきお 4 菜々.智恵子.うつぎ.凡士.
自転車の立こぎ突入花吹雪 そうけい 4 あひる.たか子.こすもす.もとこ.
お散歩カー干され保育所うららけし むべ 3 あひる.はく子.もとこ.
反転の跡くっきりと耕運機 うつぎ 3 せいじ.やよい.凡士.
花大樹千手観音ごと立ちて 明日香 2 満天.千鶴.
磨崖仏浮き立つお顔山桜 智恵子 2 たかを.あられ.
花冷や饂飩所望す門前町 もとこ 2 素秀.ぽんこ.
この花を観るため人は歳を取る 音吉 1 せいじ.
夕櫻幟に埋もる稲荷かな 凡士 1 千鶴.
子等の声賑はふ公園花吹雪 満天 1 宏虎.
飛行機雲春の満月串刺しに やよい 1 そうけい.
丁字路の枝垂れ桜やよべの雨 ぽんこ 1 むべ.
飛花落花夜桜となり灯が点る 宏虎 1 小袖.
陽を浴びて草ひく手元春の風 みきお 1 豊実.
信号待ち車の列のかぎろひぬ こすもす 1 明日香.
小鳥来る疎水の瀬音杉林 ぽんこ 1 素秀.

3月29日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
欠け鉢に目高飼ひゐる骨董屋 なつき 7 音吉.そうけい.素秀.豊実.やよい.もとこ.むべ.
木の芽晴試歩の一歩は松葉杖 みきお 4 満天.あられ.千鶴.やよい.
水路閣煉瓦古色に花明かり たか子 4 小袖.智恵子.明日香.もとこ.
花の雨けぶる眼下や朱の鳥居 こすもす 3 音吉.明日香.みきお.
水温むガバリと河馬の大欠伸 凡士 3 宏虎.あられ.みきお.
花の雨けふは介護の休息日 やよい 3 たかを.なつき.凡士.
一族の墓の大小彼岸過 素秀 3 豊実.たか子.なつき.
五右衛門の呵呵聞かまほし彼岸寺 もとこ 2 千鶴.たか子.
ガム風船大きさ競い山笑ふ 小袖 2 菜々.たかを.
花韮は綺羅星のごと春の宵 せいじ 2 あひる.そうけい.
山門を額縁として桜かな 明日香 2 満天.むべ.
へなへなと塔ゆらぎゐる春の水 みのる 2 素秀.ぽんこ.
ありありと迷ひたる跡蜷の道 宏虎 1 せいじ.
哲学の道は右折や花楓 こすもす 1 あひる.
語り合ふ万朶の花に安らぎつ あひる 1 こすもす.
医療者へ感謝溢れて花の径 あひる 1 智恵子.
山桜能勢の吉野と言ひつべし うつぎ 1 小袖.
分譲地の原っぱ日永アドバルーン 小袖 1 うつぎ.
露座観音いつしか濡らし春の雨 菜々 1 凡士.
子らの手のピストルは枝野に遊ぶ せいじ 1 うつぎ.
十字架の影濃き棕櫚の日曜日 むべ 1 せいじ.
堂裏の寂し水路に落ち椿 たか子 1 ぽんこ.
大会のホールインワンや花吹雪 満天 1 宏虎.
ゆっくりと川面真白に花筏 満天 1 こすもす.
花満ちて今日で閉店麓の湯 たかを 1 菜々.

3月28日 (投句18名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
桜降る装具の足をまた一歩 むべ 10 ぽんこ.あられ.たか子.せいじ.やよい.あひる.はく子.千鶴.うつぎ.凡士.
花の雨池に金閣ゆらぎたり 凡士 6 豊実.たかを.宏虎.素秀.やよい.はく子.
インクライン雨の枕木青き踏む ぽんこ 4 千鶴.明日香.小袖.もとこ.
水路閣合わせ鏡に朧なる 明日香 3 なつき.素秀.小袖.
花影にひろぐ弁当車椅子 やよい 3 智恵子.菜々.みきお.
はさみうち庭に仔猫の迷ひきし 素秀 2 たかを.あひる.
ねじりまんぽ花の雨沁む湿気かな たか子 2 もとこ.凡士.
あん蜜と抹茶で癒す花疲れ せいじ 2 ぽんこ.こすもす.
切れ長の遠まなざしや古雛 なつき 2 あられ.せいじ.
道化師のパントマイムや花の下 凡士 2 なつき.うつぎ.
爛漫や日に巻きあがる春キャベツ 素秀 1 むべ.
校庭の欅の雀卒業歌 豊実 1 みきお.
種蒔用ふるいにかける畑の土 こすもす 1 智恵子.
雨の疎水早き流れに落椿 ぽんこ 1 明日香.
石垣の隙間すきまに草萌える 菜々 1 宏虎.
パンジーの色賑はいしカフェに入る あひる 1 満天.
落椿わざと置かれたやうに美し 明日香 1 音吉.
竹林の鳥影おもし朧月 そうけい 1 豊実.
疏水巡り花の雨にも一興と こすもす 1 満天.
降り止んで遠霞なる東山 たか子 1 こすもす.
靄埋む渓より春を告ぐ水音 みのる 1 たか子.
哲学の道と石碑に花の陰 せいじ 1 音吉.
老ひ楽し寄りてうたかた桜狩 もとこ 1 菜々.

3月27日 (投句21名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
花の雨しづかに更ける東山 凡士 5 せいじ.素秀.たか子.ぽんこ.やよい.
春の闇飲み込みたるや仁王像 あられ 4 あひる.豊実.たかを.むべ.
被災地を走るトーチや花開く あられ 4 宏虎.たか子.なつき.智恵子.
南禅寺花の三門太柱 たか子 3 素秀.もとこ.こすもす.
哲学の道いま花のトンネルに せいじ 3 満天.こすもす.はく子.
枕木に花の雨受けインクライン たか子 3 ぽんこ.明日香.なつき.
春雨やインクラインを烟らせて 明日香 3 凡士.あられ.はく子.
飛び跳ねて園児ら下山芽木の風 あひる 3 むべ.明日香.あられ.
祇園しだれ妖艶なるや篝火に 凡士 2 豊実.千鶴.
釣り人に付かず離れず鳴く子猫 豊実 2 満天.小袖.
急須選る妻の荷を持ちうららけし なつき 2 あひる.小袖.
花疲れ甘味処へ飛び込みし せいじ 1 宏虎.
実のならぬ桃の古木に花の咲く みきお 1 そうけい.
インクライン傘の触れあふ朝桜 ぽんこ 1 菜々.
四つ五つ突けばつぼまん紙ふうせん はく子 1 凡士.
春愁や各階止まるエレベタ― みきお 1 やよい.
表裏なき互いの合評紅椿 そうけい 1 もとこ.
早緑やいただき芽吹く老欅 むべ 1 智恵子.
ぼうようと深霞して東山 もとこ 1 そうけい.
花下をゆく疎水に花のニ三片 あひる 1 せいじ.
連休を持て余しけり春炬燵 みのる 1 菜々.
川沿ひの暮れに色増す桃の花 満天 1 たかを.
仏間潤む壺の桜の咲き初むる そうけい 1 千鶴.

3月26日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
天井の龍が目を剥く春灯 ぽんこ 3 宏虎.あられ.豊実.
菜の花や島の岬の分教場 凡士 3 智恵子.やよい.満天.
手作りの餡のはみ出るよもぎ餅 そうけい 3 たかを.なつき.明日香.
石畳下駄を鳴らして花墜道 せいじ 3 豊実.ぽんこ.明日香.
すれ違ふ巫女の会釈や春の風 みのる 3 あられ.たか子.千鶴.
華やぎは老いの住み家の赤目垣 菜々 3 そうけい.満天.凡士.
娘の帽子遥か先ゆく春登山 あひる 3 やよい.たかを.みきお.
追いつけばまた離されて春登山 あひる 2 たか子.凡士.
京に来て災禍忘るる花明かり たか子 2 こすもす.千鶴.
余白なき伝言板や雪柳 満天 2 そうけい.なつき.
「さくらさくら」のBGMや春の昼 こすもす 2 音吉.もとこ.
指差す子見えているらし揚雲雀 素秀 2 むべ.せいじ.
鬩ぎ合ふ光りと影の大桜 みきお 2 智恵子.ぽんこ.
わが影の中に咲きたる鼓草 ぽんこ 2 むべ.あひる.
青空に揺れる梢の百千鳥 豊実 2 宏虎.素秀.
永き日や若冲の虎足を舐め 凡士 2 あひる.邑.
天井の龍がぎょろりと堂朧 明日香 1 こすもす.
花菜畑ピョンピョン跳ねて猫戻る たかを 1 邑.
銀閣の横道行けば芽木の風 せいじ 1 素秀.
かくれんぼ気付かぬ吾子の春の影 智恵子 1 みきお.
コロナ禍の桜は如何と旅支度 もとこ 1 小袖.
のどけしや動物園の河馬の口 宏虎 1 せいじ.
海風に煽られ庭へ初蝶来 みきお 1 はく子.
吟行子傘に桜を三ひら付け 明日香 1 もとこ.
ゆるり舞ふ初蝶の羽耀へり やよい 1 はく子.
花の下ゴルフのスイング試す人 こすもす 1 音吉.
棘なくて笑ふやうなり更紗木瓜 むべ 1 小袖.

3月25日 (投句17名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春塵や阿形の仁王白眼剥く たか子 8 千鶴.満天.なつき.邑.ぽんこ.みきお.もとこ.むべ.
家形の埴輪の窓に春の塵 凡士 6 たかを.あられ.せいじ.素秀.みきお.むべ.
大橋の対岸消ゆる大霞 素秀 5 宏虎.あひる.はく子.邑.やよい.
山風にきな粉飛ばされ草だんご あひる 4 たかを.豊実.せいじ.そうけい.
島へ着くマスク一箱なる積荷 なつき 4 やよい.たか子.こすもす.凡士.
足弱と歩調を合はせ春山路 せいじ 4 菜々.はく子.たか子.もとこ.
あたたかや博多訛りの孫娘 もとこ 3 宏虎.あひる.菜々.
火床より古都見下ろせば芽木の風 せいじ 3 満天.素秀.明日香.
囀や険磴百段中休み みのる 3 そうけい.なつき.小袖.
ぐい呑を伏せたる如く落椿 みのる 2 千鶴.こすもす.
墓碑の脇抜かずに残す土筆かな こすもす 2 豊実.明日香.
横向きの根よりひこばゆ乱立す ぽんこ 1 凡士.
暖かや庭の草木に語りかけ 菜々 1 智恵子.
日差し中右に左に初蝶来 明日香 1 あられ.
担任は国語教師や濃山吹 こすもす 1 小袖.
春光を引き裂くごとし飛行機雲 満天 1 ぽんこ.
自粛して四方山話春惜しむ 宏虎 1 智恵子.

3月24日 (投句17名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
トロ箱にパンジー笑ふ港町 智恵子 8 せいじ.素秀.そうけい.小袖.凡士.やよい.もとこ.むべ.
鉄橋は弁柄色や花堤 せいじ 5 智恵子.菜々.こすもす.なつき.凡士.
桜坂越えて広がる紀伊水道 素秀 5 智恵子.豊実.あられ.なつき.もとこ.
おのころの海峡またぐ橋朧 凡士 4 宏虎.あひる.はく子.菜々.
引く鴨や佐渡を最後に日本海 凡士 3 たか子.千鶴.明日香.
路線バス日に三回の里の春 明日香 3 宏虎.豊実.あられ.
プランター狭しと真っ赤なチューリップ 満天 2 邑.やよい.
山下る春の水音に付き添はれ あひる 2 せいじ.むべ.
咲き初めし桜並木を駆ける子ら あられ 2 ぽんこ.邑.
丸き目の幼な顔なる土雛 なつき 2 素秀.明日香.
琴坂の奏ではじめし早春賦 みのる 2 満天.あひる.
山焼きの火の手見守るドローンかな みきお 2 はく子.こすもす.
新芽ごと伐採の憂き楠大樹 たか子 1 そうけい.
大文字火床眼下に亰の春 あひる 1 満天.
芝桜昼下がりのドックラン ぽんこ 1 小袖.
鶯の習う鳴き声山あいに ぽんこ 1 千鶴.
鎮座するデコポン大いなる出べそ やよい 1 たか子.
春寒き宇治の古刹に一断碑 みのる 1 ぽんこ.

3月23日 (投句19名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春陰や夫の名なぞる共同墓 むべ 5 あられ.やよい.素秀.音吉.なつき.
蒲公英の絮乗り込んで能勢電車 凡士 4 せいじ.智恵子.ぽんこ.あひる.
笑ふ山ロープウェイでひとツ飛び はく子 4 豊実.智恵子.満天.音吉.
揚げひばり大淀細く見ゆるまで はく子 4 明日香.たか子.なつき.凡士.
春昼の空にノンちゃんゐさうな雲 凡士 4 小袖.邑.みきお.千鶴.
コロナ禍やオフィスに変はる春炬燵 せいじ 4 むべ.満天.あひる.こすもす.
屋形船垂る桜に触れもして 智恵子 3 豊実.やよい.素秀.
南国の香りを纏ふ初つばめ みきお 3 邑.もとこ.こすもす.
生駒嶺にほのかな白や桜咲く あひる 3 宏虎.凡士.千鶴.
廃駅のホームに青し土筆伸ぶ 素秀 2 むべ.明日香.
風圧に揺れる菜の花五能線 みきお 2 ぽんこ.たか子.
稚児百合を守る走り根男坂 智恵子 2 たかを.そうけい.
久々の出逢いは花の三分咲き たか子 2 小袖.もとこ.
桜餅窓打つ雨のルビー婚 なつき 1 あられ.
花便りばかり流れるニュースかな 明日香 1 宏虎.
芽吹く森幹隠れなる彼彼女 みのる 1 せいじ.
山吹の人住まぬ門乱れ咲く 満天 1 そうけい.
晴天のヨットハーバー風光る 宏虎 1 みきお.
桜咲く孫が通ひし幼稚園 せいじ 1 たかを.

3月22日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
北窓開け奥飛騨の風通しけり 凡士 7 ぽんこ.たか子.せいじ.あひる.やよい.小袖.なつき.
学び舎の子ら待つ窓辺風信子 智恵子 6 むべ.満天.はく子.明日香.みきお.凡士.
風紋の漣立ちて菖蒲の芽 ぽんこ 6 智恵子.そうけい.あられ.素秀.やよい.小袖.
天空と海の溶け合ふ春霞 ぽんこ 3 明日香.豊実.千鶴.
托鉢のフェイスシールド初桜 豊実 2 こすもす.もとこ.
花粉舞ふ降らずみの空養花天 2 そうけい.みきお.
島を去る若者ひとり鳥雲に 凡士 2 たか子.宏虎.
教会の鐘のくぐもる春の雨 はく子 2 智恵子.素秀.
退院す雨に桜の咲き初む日 あひる 2 せいじ.はく子.
川沿ひの行き来する子や水温む 満天 2 たかを.もとこ.
父の年優に越す兄のどけしや やよい 2 宏虎.菜々.
玻璃窓は花に覆はれ礼拝堂 あひる 2 満天.なつき.
ガラス越しの桜は三分今日の雨 こすもす 1 豊実.
春光や弁天池の底に札 なつき 1 ぽんこ.
前垂れに招き猫の絵花舗うらら せいじ 1 菜々.
紫木蓮全開に雨容赦なく 満天 1 あひる.
彼岸詣香煙の先飛機の雲 そうけい 1 あられ.
落椿梢洩る日に燃えにけり みのる 1 千鶴.
揚雲雀ぴいちくぱあちく紛れなし せいじ 1 たかを.
幼な子のもの喰ぶ様よ穀雨かな もとこ 1 むべ.
房総は春爛漫や鴎鳴く 智恵子 1 凡士.
山径の濃淡の色木の芽時 宏虎 1 こすもす.

3月21日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
釈迦像は俯向き加減春ぼこり たか子 7 豊実.宏虎.あられ.もとこ.素秀.明日香.凡士.
燕来るうだつの残る古町に みのる 6 たか子.智恵子.せいじ.満天.はく子.むべ.
空谷へなだれをなせる落椿 みのる 4 せいじ.そうけい.もとこ.あひる.
卒業の窓から聞こゆ児の返事 豊実 4 智恵子.なつき.あられ.あひる.
書き上げし墨痕光る春灯下 せいじ 3 満天.ぽんこ.やよい.
入試合格告ぐる破顔の祖母の皺 やよい 3 宏虎.ぽんこ.こすもす.
煙幕の四方へ逃れし蝌蚪の群 宏虎 3 そうけい.なつき.凡士.
いつまでも妻に抱かるる仔猫かな たかを 3 菜々.邑.小袖.
一村に二軒の鍛冶屋土の春 みきお 2 やよい.素秀.
里桜抜ける松風海の香ぞ そうけい 2 豊実.たかを.
折紙の講習会や春炬燵 こすもす 2 菜々.むべ.
まつたりと墨ゆるく摩る春の昼 せいじ 2 邑.千鶴.
釈迦壁画崇められたる春の燭 ぽんこ 1 小袖.
石のごと身じろがぬ鷺風光る 満天 1 明日香.
髪染める朝に草の芽むしる妻 素秀 1 たかを.
青首も露わや畝の花大根 あひる 1 たか子.
川風を受けてスキップ風光る みきお 1 はく子.
桜咲く甲子園への旅立ちに 凡士 1 こすもす.
青首も露わや畝の花大根 あひる 1 千鶴.

3月20日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
吃水の見え隠れしてしじみ舟 宏虎 9 あひる.せいじ.菜々.素秀.みきお.たか子.明日香.千鶴.はく子.
まほろばを大海原に麦青む 明日香 6 せいじ.智恵子.満天.あられ.やよい.はく子.
仏足跡指のまにまに春落葉 ぽんこ 5 やよい.たか子.なつき.もとこ.凡士.
自転車が屯して待つ春野かな せいじ 3 あひる.智恵子.明日香.
膝掛けに愛犬くるむ車椅子 なつき 3 隆松.たかを.こすもす.
暗闇に小言吐きだす浅蜊かな もとこ 3 宏虎.豊実.あられ.
掌のいのち芳し山椒の芽 むべ 3 豊実.たかを.そうけい.
夜半の春塾の明りに待つ影絵 智恵子 2 みきお.ぽんこ.
エスさまと密にしをれば暖かし せいじ 2 満天.むべ.
隧道を幽か揺るはす遠雪崩 凡士 2 そうけい.ぽんこ.
春愁や子規の達筆墨の跡 宏虎 2 隆松.千鶴.
切り枝の桜墓前にお裾分け そうけい 2 素秀.こすもす.
園児等の歌声弾みすみれ咲く 満天 1 宏虎.
山騒ぐ気配ありけり木の芽晴れ みきお 1 もとこ.
春の宵並ぶラーメン横丁まち 智恵子 1 なつき.
武者震ひして落葉松の芽吹きけり みのる 1 菜々.
銀鱗も春潮まとふ能登の海 凡士 1 むべ.
ふらここを押してやるママ眼はスマホ たか子 1 凡士.

3月19日 (投句19名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
若布採る竿一本の老漁師 なつき 8 豊実.そうけい.智恵子.素秀.隆松.菜々.やよい.千鶴.
田一面ぺんぺん草の花浄土 あひる 5 せいじ.智恵子.あられ.たかを.千鶴.
大工らの紫煙くゆらす春の昼 むべ 4 せいじ.明日香.みきお.もとこ.
トロッコの走る菜の花日和かな 凡士 3 小袖.明日香.やよい.
春塵にまみれて帰る家出猫 素秀 3 むべ.みきお.もとこ.
母がりへ大笊に子等よもぎ摘む そうけい 3 小袖.はく子.なつき.
足音に亀の飛び込む池の春 豊実 2 こすもす.ぽんこ.
囀や大樹拾ひて共鳴す もとこ 2 そうけい.隆松.
桜餅はみ出す餡に緩む頬 智恵子 2 宏虎.たかを.
うららかや水輪ひまなき橋の裏 みのる 2 菜々.凡士.
高野槙仏間芳ばし彼岸入り たか子 2 こすもす.凡士.
風に乗る鶯の声流れ橋 せいじ 2 満天.ぽんこ.
残る日を花の下にて話そうか 音吉 2 あひる.たか子.
釈迦像を背に太る桜の芽 ぽんこ 2 満天.はく子.
先生に綽名を付けて卒業す 宏虎 2 たか子.なつき.
春雨に濡れて艶けし石畳 みのる 1 あられ.
日を弾きまばゆいばかり雪柳 明日香 1 宏虎.
桃の花備前の壺にほろほろと はく子 1 素秀.
桟橋に入れ食ひの鯵小振りなり 智恵子 1 豊実.
日の高き一番風呂や彼岸入 なつき 1 むべ.
若冲の生家ひっそり黄水仙 宏虎 1 あひる.

3月18日 (投句20名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
コロナ禍に手話の感謝や卒業子 智恵子 5 音吉.素秀.はく子.むべ.なつき.
初花や歩き切りたる試歩百歩 やよい 5 せいじ.はく子.そうけい.たか子.凡士.
釣船の渦潮抜けてゆく沖根 素秀 4 せいじ.ぽんこ.そうけい.千鶴.
遠き友夢に出てきし春の風邪 なつき 3 智恵子.たか子.菜々.
春望にのたりと与謝の海展べり 凡士 3 智恵子.なつき.千鶴.
芽柳に風戯れて午後の濠 凡士 3 明日香.素秀.たかを.
蝋淚の紅き溜まりに春日差し たか子 3 むべ.ぽんこ.もとこ.
志賀邸の古井戸の蓋落椿 宏虎 2 満天.凡士.
ぼんぼりの並ぶ城壁開花待つ 智恵子 2 こすもす.たかを.
春めきて水ひたひたと流れ橋 せいじ 2 宏虎.明日香.
春水を跨ぎ飛石わたりけり みのる 2 宏虎.豊実.
天王寺釈迦誕生の絵図おぼろ たか子 1 音吉.
庭畑を窓から眺む春の風邪 なつき 1 こすもす.
線香の点かずじまいや春疾風 こすもす 1 あひる.
挨拶も少し大人び卒業す 満天 1 もとこ.
風吹けば地球を撫ぜる柳の芽 ぽんこ 1 菜々.
懐手竜馬の視線太平洋 みきお 1 やよい.
城影は豆粒ほどや遠霞 あひる 1 やよい.
老木の切株白し春の闇 あられ 1 豊実.
乗り捨てて春の小川に子ら遊ぶ せいじ 1 満天.
鶯や本調子まであと一歩 こすもす 1 あひる.

3月17日 (投句19名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
牧開き十勝の空に駒放つ 凡士 6 千鶴.智恵子.素秀.やよい.明日香.はく子.
会へぬまま永久の別れや鳥雲に はく子 6 せいじ.満天.やよい.明日香.こすもす.もとこ.
母の影追いつ追われつ青き踏む そうけい 5 宏虎.菜々.あられ.こすもす.みきお.
民宿の干し場は潮の香春の昼 こすもす 3 ぽんこ.はく子.みきお.
告らずに仲間とふざけ卒業す 智恵子 3 満天.小袖.小袖.
観潮の渦へ花束投げにけり みのる 3 たか子.せいじ.あひる.
薔薇の芽や無沙汰詫ぶ文届きけり むべ 2 菜々.もとこ.
草餅に少し濃いめの抹茶点て 満天 2 宏虎.凡士.
猫の足濡らす朝の若草野 素秀 2 たかを.豊実.
名を知れば髪に挿したき花かんざし あひる 2 むべ.凡士.
ゴム通し一つやり遂ぐ春の風邪 なつき 1 むべ.
花映る水面を覗く花見鳥 素秀 1 豊実.
茅葺の小さき祠花馬酔木 ぽんこ 1 なつき.
橋渡るとき吾を煽る芽木の風 せいじ 1 あひる.
彼岸寺供花それぞれに姉妹来る 宏虎 1 素秀.
繕ひし垣の結び目揺るぎなく みきお 1 なつき.
本音とは中々言えぬ紫木蓮 たか子 1 あられ.
娘の去ればうつらうつらと春の午後 あひる 1 たかを.
蒼天の朝幕めくる初つばめ 宏虎 1 智恵子.
山の端の紫に染む春夕焼 豊実 1 ぽんこ.
落椿百余並べて彼岸寺 そうけい 1 たか子.
片言でしゃがみ唸る児蟻の道 智恵子 1 千鶴.

3月16日 (投句18名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
菜の花の果ては灯台そして海 凡士 5 豊実.宏虎.あひる.みきお.はく子.
ベビーカーの双子の笑顔桃の花 満天 4 むべ.あひる.やよい.ぽんこ.
磯あそび礁から礁へましら飛び みのる 4 せいじ.ぽんこ.そうけい.凡士.
片言の経詠むごとき初音かな たか子 3 千鶴.素秀.あられ.
木津川を上るさざ波春疾風 あひる 3 宏虎.小袖.みきお.
野遊びの終ひ足湯に寛ぎぬ 凡士 3 むべ.素秀.こすもす.
両岸の茶畑つなぐ流れ橋 せいじ 3 満天.やよい.はく子.
山葵田の手にすくひ飲む奔り水 素秀 3 明日香.こすもす.あられ.
ふっくらと観音の頬春の燭 ぽんこ 2 千鶴.たか子.
芽柳の左右に揺れる温泉街 こすもす 2 満天.なつき.
抱卵に神杉選ぶ鷺鴉 明日香 2 なつき.凡士.
地蔵尊へかざす数多の木木芽吹く 満天 1 明日香.
高速道目で追う景の竹の秋 ぽんこ 1 智恵子.
牡丹の芽辻の小さき庚申堂 なつき 1 たか子.
児の摘みし土筆左手よりこぼる なつき 1 豊実.
花守の顔で開花を探りたる たか子 1 小袖.
ペンダント胸にぶらつく潮干狩 みのる 1 うつぎ.
阿弥陀仏祈るつぶやき彼岸寺 宏虎 1 智恵子.
地上絵のごと石ならべ春河原 あひる 1 せいじ.
春潮や水平線は目の高さ こすもす 1 うつぎ.
蛙鳴く道の駅にすする蕎麦 智恵子 1 そうけい.

3月15日 (投句19名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
足に馴染む介護シューズや青き踏む やよい 5 菜々.智恵子.なつき.凡士.うつぎ.
土筆摘む淀川堤に老いけらし はく子 4 菜々.満天.凡士.うつぎ.
梅東風やさざ波寄せる明石の門 宏虎 4 むべ.はく子.やよい.明日香.
ぎしぎしと唸る水車や蕗の薹 凡士 4 千鶴.豊実.せいじ.みきお.
朱雀門風に縺るる柳の芽 ぽんこ 4 むべ.やよい.小袖.たか子.
細枝の気ままに揺れる雪柳 豊実 3 宏虎.こすもす.明日香.
10年の鎮魂の祈り野水仙 みきお 3 たかを.満天.あられ.
足音や蝌蚪一斉に四分五裂 宏虎 2 あひる.こすもす.
土筆野の風にしゃべりて声嗄らす なつき 2 素秀.たか子.
遅れ馳せの成人式や風光る こすもす 2 はく子.なつき.
億年のかなたの光り春の星 みきお 2 宏虎.ぽんこ.
雨音に小首傾げて菫草 せいじ 2 豊実.あられ.
べそかいて妹帰りたき土筆摘 なつき 1 あひる.
干しかごをひとつ増やして大根干す 明日香 1 千鶴.
茎立ちの菜の花摘みて一品に 明日香 1 みきお.
子の買ふとパック離さぬ春苺 素秀 1 智恵子.
生まれ日や思わぬ人に春いちご やよい 1 素秀.
客足の戻りし街や柳の芽 こすもす 1 ぽんこ.
陽を孕み祠蠢き地虫出づ 智恵子 1 たかを.
笹鳴きを背に流れ橋渡り行く あひる 1 せいじ.
北摂の里山埋むるエドヒガン 凡士 1 小袖.

3月14日 (投句16名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
白壁に交差する影初燕 素秀 6 豊実.たか子.なつき.こすもす.みきお.ぽんこ.
白亜紀の地層に葎黄水仙 素秀 5 千鶴.あひる.たか子.なつき.明日香.
句の道の敵はわが妻青き踏む みのる 5 満天.やよい.はく子.ぽんこ.うつぎ.
追い風や能登を眼下に鳥帰る 宏虎 4 たかを.智恵子.みきお.凡士.
道草の妻を待ちつつ青き踏む みのる 4 せいじ.智恵子.小袖.菜々.
うららかやケーキを買ひに車椅子 やよい 3 菜々.はく子.うつぎ.
草深き生家を訪ひぬ春北斗 みきお 3 たかを.小袖.むべ.
春雷に裾まくり上げ雨宿り 智恵子 2 千鶴.むべ.
春嵐去りて賑やか群れ雀 満天 2 あられ.明日香.
朧なり夢二の切手貼る手紙 なつき 2 宏虎.素秀.
呆けたる土筆一本ぬきんでし せいじ 2 やよい.邑.
励ましの写メに生駒の春の虹 あひる 2 せいじ.あられ.
雨強く裾を絡ぐる春コート なつき 2 素秀.凡士.
猫船長職務放棄や恋に落つ 凡士 1 あひる.
三世代歌声合はせイースター あひる 1 満天.
春雷や友の手術の無事終わる やよい 1 そうけい.
修二会僧足音高く火の粉撒き ぽんこ 1 宏虎.
五輪ほど咲いて宣言桜かな みきお 1 豊実.
まず一勝目指す球春甲子園 凡士 1 こすもす.
モミモミの椅子に微睡み春の夢 智恵子 1 邑.
捨てらるる心地の侘びし鳥雲に たか子 1 そうけい.

3月13日 (投句20名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
菜の花と鉄路の続く海岸線 素秀 7 たかを.あひる.智恵子.せいじ.満天.やよい.こすもす.
靴の紐結びなおしてすみれ草 たか子 6 むべ.あられ.素秀.豊実.かかし.もとこ.
指太き夫も土筆の袴取り なつき 5 あひる.せいじ.豊実.ぽんこ.うつぎ.
母の里訪ふがならひや木の芽時 菜々 4 素秀.たか子.みきお.うつぎ.
春眠や言いわけ数多生れにけり あひる 3 宏虎.たか子.凡士.
地球儀の太平洋に蝿生る みのる 3 たかを.むべ.やよい.
お水取り荒れる火の粉や二月堂 宏虎 2 千鶴.みきお.
花舗に黄のあふれて春の街となり 凡士 2 明日香.なつき.
春の霧一番列車吸い込まれ 智恵子 2 あられ.千鶴.
大欅生きてをるぞと芽を吹きぬ みのる 1 こすもす.
大木の走り根隠す花菫 ぽんこ 1 凡士.
後れ毛を気にする今朝や卒業式 むべ 1 もとこ.
はや子猫上目使いでおねだりを たかを 1 智恵子.
のどけしや赤子のトラの抱きごこち 凡士 1 なつき.
早暁の湖にたゆとふしじみ舟 宏虎 1 ぽんこ.
介護謝す誕生ケーキあたたかし やよい 1 明日香.
地虫出づ緊急事態解除され はく子 1 満天.
次々と花開く庭浄土ごと 明日香 1 かかし.
良く当たる天気予報や春時雨 こすもす 1 宏虎.

3月12日 (投句19名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鎮魂の一本松に黙の春 凡士 8 音吉.豊実.宏虎.智恵子.満天.小袖.こすもす.千鶴.
十年(とおとせ)の鎮魂の海風光る やよい 7 宏虎.せいじ.はく子.ぽんこ.もとこ.千鶴.なつき.
古雛のぞく夫婦の背中似て なつき 6 あひる.せいじ.素秀.むべ.明日香.もとこ.
蘖のひと芽ひと芽に力あり みきお 4 音吉.あひる.やよい.なつき.
ズームにて繋ぐ祈りや震災忌 あひる 3 あられ.ぽんこ.こすもす.
土筆摘むこの地に生れて他知らず はく子 2 たか子.凡士.
白木蓮の天への祈り全開す はく子 2 満天.むべ.
踏青にサッカーボールころげ来し みのる 2 はく子.凡士.
笑ふ山カーブミラーが日を映す なつき 2 たかを.智恵子.
切岸の千尋のあをへ椿落つ 凡士 2 明日香.小袖.
花柄の杖に足取り春うらら 満天 2 やよい.菜々.
樫の木が御神体となる宮うらら 明日香 1 たか子.
遠景の赤き椿や龍吐水 ぽんこ 1 素秀.
揺らせども消えぬ蝋燭春の風 素秀 1 豊実.
滑走路窓に涙の春夕焼 豊実 1 あられ.
復興の岡より海に黙祷す 音吉 1 たかを.
春遅々と避難生活今もなほ やよい 1 菜々.

3月11日 (投句21名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
天狗岩落つこちさうや山笑ふ みのる 8 やよい.豊実.たか子.せいじ.宏虎.そうけい.あひる.なつき.
畝間には春日を弾く潦 明日香 5 小袖.むべ.智恵子.素秀.凡士.
崑ちゃんの看板立ちし村のどか 明日香 5 小袖.音吉.はく子.みきお.もとこ.
鉄棒にぶらさがり見る春夕焼 素秀 4 せいじ.満天.ぽんこ.なつき.
花博の跡地辿れば犬ふぐり せいじ 3 明日香.宏虎.素秀.
白木蓮空の青さに投げだされ むべ 3 豊実.たか子.あひる.
診察待つマスクにたまる大き息 なつき 3 そうけい.ぽんこ.邑.
島ぢゅうが集ふ最後の卒業式 凡士 3 やよい.こすもす.千鶴.
アルバムに夫黒髪や山笑ふ 満天 2 はく子.こすもす.
春愁や声の明るき若き医師 なつき 2 邑.みきお.
絵馬滲む祈願加勢す春の雨 そうけい 2 もとこ.千鶴.
松明の駆ける火の粉のお水取り 宏虎 1 智恵子.
梅東風や天神さまへ道とれば 菜々 1 満天.
一陣の東風に風車の動き初む あひる 1 音吉.
パンジーの風吹く丘の撮影会 あひる 1 むべ.
両の手で混ぜるタロット春炬燵 豊実 1 凡士.
甘き香に千切大根干しあがる 菜々 1 明日香.

3月10日 (投句17名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
爪振りて海より青し汐まねき 素秀 8 音吉.あられ.智恵子.むべ.せいじ.そうけい.ぽんこ.明日香.
川底に動くもの増え水温む 満天 6 菜々.宏虎.豊実.こすもす.なつき.凡士.
海に向く崖に水仙乱れ咲き こすもす 5 宏虎.むべ.せいじ.たかを.なつき.
春雨のあがりゆく嶺々雲を脱ぎ みのる 5 智恵子.そうけい.たかを.千鶴.もとこ.
千枚の田の果て春の海に落つ 凡士 3 音吉.あられ.千鶴.
立ち止まる老犬抱っこ木の芽坂 智恵子 2 こすもす.もとこ.
青空の花火のごとし花ミモザ 豊実 2 菜々.あひる.
近道はでこぼこの畦草萌ゆる うつぎ 2 あひる.みきお.
空を背に緋色極むる寒桜 せいじ 1 素秀.
対岸の朧にとける水銀灯 素秀 1 ぽんこ.
白き胸見せつくるごと浮寝鳥 せいじ 1 たか子.
落椿古祠へと続く道すがら 明日香 1 素秀.
怖さ知らず轍の後の雀の子 ぽんこ 1 たか子.
強面が苗木市売り値切る人 宏虎 1 凡士.
蛇穴を出て初の世の風を知る 宏虎 1 満天.
雑木道高き低きに薮椿 もとこ 1 豊実.
木瓜咲いて鄙びた町の昼下がり 凡士 1 みきお.
春雨に重ねて今朝は鳥語降る むべ 1 満天.
道の端に落ち崩れたる大椿 あひる 1 明日香.

3月9日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
週末に嫁ぐ子の部屋春夕焼 5 あられ.あひる.むべ.こすもす.やよい.
搗く鐘の音も攫へゆく春一番 凡士 4 豊実.あられ.たかを.そうけい.
ふらここの空に靴底白きかな 素秀 4 せいじ.あひる.満天.小袖.
川沿ひを白一色に雪柳 満天 3 宏虎.せいじ.明日香.
水琴窟古都の手水に春奏で 智恵子 3 宏虎.なつき.小袖.
目を凝らす動き微かに蜷の道 やよい 3 たか子.凡士.うつぎ.
鯉の背の波紋湧き立つ水温む 豊実 3 千鶴.みきお.もとこ.
初音をば存問と聴く朝かな うつぎ 3 満天.ぽんこ.凡士.
菜の花の彼方瀬戸内光る海 凡士 3 豊実.なつき.みきお.
お好み焼き縁日に食ぶ遍路杖 なつき 2 千鶴.智恵子.
それぞれに蟻穴出でて天仰ぐ みきお 2 たかを.もとこ.
描きおれば開き初めたるチューリップ あひる 2 やよい.うつぎ.
大空のどこが縄張り揚雲雀 明日香 2 邑.たか子.
ぽつくり寺に背筋伸ばして春ショール なつき 2 素秀.菜々.
舌伸ばし浅蜊ことりと鍋の内 たか子 2 むべ.ぽんこ.
なだれ咲き夜目にも白き小米花 満天 1 智恵子.
瑞々し苔の褥に落椿 素秀 1 そうけい.
歳時記を開ひて探す春の色 みきお 1 邑.
摘草や手繋ぎ降りる若夫婦 もとこ 1 素秀.
春昼や芦屋婦人で混むエステ みのる 1 菜々.
春時雨潤ひ艶めく黙の庭 智恵子 1 こすもす.
青空へピンクふりまく幣辛夷 せいじ 1 明日香.

3月8日 (投句21名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
それぞれのパズルに無口春炬燵 たか子 7 千鶴.せいじ.あひる.素秀.こすもす.隆松.凡士.
存分に春の風吸ふ象の鼻 凡士 7 豊実.たか子.あられ.やよい.邑.音吉.もとこ.
春の水不動にかけて句碑めぐり 凡士 4 みきお.こすもす.なつき.かかし.
苗床の狼藉しるき肉球痕 みのる 4 たかを.やよい.凡士.もとこ.
田園を聴いて微睡む春一日 音吉 4 明日香.あられ.邑.ぽんこ.
駐輪場に話の尽きぬ卒業子 素秀 4 智恵子.満天.はく子.かかし.
外されし薦に蠢く地虫かな やよい 3 智恵子.みきお.小袖.
啓蟄や煙一筋焼かれ菰 隆松 3 たかを.そうけい.ぽんこ.
せせらぎの光り眩しき春の川 みきお 3 豊実.はく子.小袖.
鉄砲のやうに潮吹く浅利かな あひる 3 宏虎.明日香.うつぎ.
磐石の凹みにひとつ紅椿 みきお 3 せいじ.あひる.素秀.
春愁や多作多作と言はれても みのる 3 宏虎.たか子.うつぎ.
牡蠣漁師海見えさうな電話口 あひる 2 千鶴.むべ.
ロッカーの革靴忘れ卒業す 素秀 1 音吉.
春コートなびかせ行くや就活へ 満天 1 むべ.
庭先で老店開き梅の里 もとこ 1 隆松.
菜園の盛り上げし土春の雨 満天 1 なつき.
春の夢今日のページもめくりけり 宏虎 1 満天.
畑掘れば地虫のダンス一斉に やよい 1 そうけい.

3月7日 (投句16名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひろげ干す傘春風に走り出す みのる 8 むべ.せいじ.たかを.ぽんこ.明日香.なつき.はく子.たか子.
火の影に揺るる小面薪能 素秀 6 あられ.隆松.たかを.小袖.みきお.凡士.
牧開く夕日に伸びる仔牛影 素秀 4 千鶴.せいじ.やよい.みきお.
格子より清きかほ見る雛めぐり もとこ 4 あひる.宏虎.素秀.凡士.
遠浅へ肩車され浅蜊掻く 智恵子 3 かかし.音吉.もとこ.
躍動す神馬いななく春の宮 ぽんこ 3 かかし.智恵子.やよい.
二股に伸びる神杉春日燦 明日香 3 菜々.なつき.たか子.
雛納めまたひととせを昏き蔵 凡士 3 千鶴.音吉.こすもす.
啓蟄や草焼く煙たなびきて こすもす 2 満天.小袖.
啓蟄の土踏み初めしをさなごや 凡士 2 あられ.ぽんこ.
日の入りを待つ耳に振る初音かな 明日香 2 智恵子.もとこ.
水温む鯉悠然と隊を組む 宏虎 2 菜々.豊実.
紙飛行機追ひかける子ら春の堤 智恵子 2 満天.素秀.
つぎつぎに凭れかかりて黄水仙 せいじ 2 あひる.明日香.
無口にて指が喜びつくし摘む 宏虎 1 むべ.
啓蟄や草焼く炎見え隠れ こすもす 1 宏虎.
雛の手に疫病退散プラカード なつき 1 はく子.
春日向ラジオ大声庭手入れ たかを 1 豊実.
地蔵尊の褪せた前垂れ春寒し 満天 1 こすもす.

3月6日 (投句21名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
生駒嶺に龍を這わせて棚霞 たか子 6 千鶴.そうけい.せいじ.あひる.明日香.ぽんこ.
潮溜り磯蟹の目の忙しなき 智恵子 4 たかを.豊実.せいじ.凡士.
包装紙も春の色なり内祝 こすもす 3 宏虎.みきお.もとこ.
バーおぼろ三尺路地の横丁に みのる 3 小袖.素秀.たか子.
木屋町に龍馬訪うたり春時雨 凡士 3 あひる.素秀.たか子.
啓蟄や植ゑ替へられし花時計 凡士 2 宏虎.満天.
川下る舟水仙に見送られ あひる 2 智恵子.みきお.
暁の玻璃戸に映ゆる花ミモザ 2 満天.こすもす.
藍染料溶けこみ春の川青む 素秀 2 千鶴.小袖.
銭湯の暖簾の湿り菜種梅雨 ぽんこ 2 智恵子.はく子.
磐座をおろがむ影や春の暮 明日香 2 あられ.凡士.
ビル谷間ほのかに匂ふ花辛夷 みきお 1 こすもす.
雪柳まだ咲き初めの軽さかな たか子 1 なつき.
ちびっこの輝く目駄菓子屋の春 智恵子 1 はく子.
ランドセル残る学舎や震災忌 みきお 1 あられ.
枝先に雨滴光らせ芽吹きそむ 満天 1 明日香.
春疾風雨を連れ来て窓叩く せいじ 1 ぽんこ.
やはらかや音も違ひて春の雨 もとこ 1 たかを.
大枝をしならせ春鵜休みおり あひる 1 なつき.
啓蟄や転ぶ児泣きて母待てり なつき 1 そうけい.
立山を道しるべとし帰る鳥 音吉 1 豊実.
地虫出づ昼の地下鉄客まばら むべ 1 もとこ.

3月5日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
朝靄の湖にゆらめく蜆舟 凡士 8 たかを.小袖.豊実.そうけい.明日香.こすもす.みきお.あられ.
強東風に向き定まらぬ風見鶏 みきお 8 満天.宏虎.智恵子.豊実.はく子.邑.こすもす.なつき.
とりどりの芽吹きに触れつ車椅子 やよい 6 たか子.小袖.むべ.あひる.明日香.もとこ.
路地裏の風孕みたる沈丁花 むべ 3 ぽんこ.音吉.みきお.
芽柳の白亜に躍る影法師 智恵子 3 満天.はく子.あられ.
迷路なる花菜の裾入る雀どち そうけい 3 ぽんこ.智恵子.むべ.
苔青む庭に寝転ぶ稚児地蔵 みのる 2 宏虎.素秀.
ランドセル放り下校子蝌蚪掬ふ 凡士 2 せいじ.たか子.
玉砂利の箒の筋目春の宵 明日香 2 そうけい.もとこ.
いたずらは春の嵐や乱れ髪 こすもす 1 うつぎ.
余所見の果て靴春泥にとられけり ぽんこ 1 凡士.
下げ飾り華やかに揺れ雛の街 あひる 1 せいじ.
我が師をば「和菓子亅と言ひし子らの春 あられ 1 千鶴.
春堤ここから妻が先を行く たかを 1 邑.
ジョギングの服の華やか春うらら 満天 1 なつき.
双子めくかんばせ白き立雛 せいじ 1 うつぎ.
啓蟄の蚯蚓はバネのごと刎ねる みのる 1 凡士.
斎場の煙を映す春の湖 素秀 1 たかを.
打掛のモデルは知人春の城址 こすもす 1 音吉.
女雛小さく友手作りの紙雛 なつき 1 素秀.
鯉跳ねて池面の絵画ぐしゃぐしゃに 明日香 1 千鶴.
青空に雲雀探してと見かう見 素秀 1 あひる.

3月4日 (投句20名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
少しずつ伸びゆく試歩や風光る やよい 6 明日香.むべ.はく子.こすもす.みきお.たか子.
雛まつり紅引く吾子のおちょぼ口 智恵子 6 豊実.やよい.ぽんこ.みきお.あられ.なつき.
ゆったりと朧月夜の観覧車 豊実 5 智恵子.そうけい.素秀.明日香.小袖.
大砲のレンズ向けられ豆雛 みのる 4 せいじ.そうけい.あひる.凡士.
別々に動く双子や雛飾る こすもす 3 せいじ.あひる.うつぎ.
雑踏に春愁こぼし歩きけり たか子 3 満天.邑.凡士.
川べりの木の芽ほぐるる六地蔵 なつき 3 たかを.豊実.満天.
春宵や路上ライブにケーナの音 凡士 3 小袖.なつき.うつぎ.
初雛や赤いおべべの嬰笑ふ もとこ 3 素秀.ぽんこ.音吉.
楽入りてラインに届く雛祭り 満天 3 智恵子.こすもす.もとこ.
梅を背に所在の無さの鎖樋 ぽんこ 2 たかを.むべ.
杭一本奥は私有地犬ふぐり なつき 2 やよい.あられ.
繰り返し門扉を叩く春嵐 せいじ 1 たか子.
春寒し七曜忘れ易くなる 宏虎 1 邑.
紺碧の春光日本のエーゲ海 みのる 1 宏虎.
垣透き間腕白出入り四温晴 ぽんこ 1 もとこ.
春雨の曇り眼鏡で歩く街 あひる 1 はく子.
白酒や猪口の蛇の目の役立たず むべ 1 音吉.
トランポリンではしゃぐ双子や雛祭り こすもす 1 宏虎.

3月3日 (投句18名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一輪車乗れたる笑顔桃の花 みきお 8 宏虎.豊実.音吉.はく子.小袖.ぽんこ.なつき.やよい.
よちよちと尻餅つかれ犬ふぐり 智恵子 5 音吉.あひる.素秀.はく子.小袖.
竹薮を振り回したる春一番 明日香 5 あられ.豊実.せいじ.こすもす.うつぎ.
春の雨糸の絡まるミシン掛け なつき 4 むべ.たか子.邑.凡士.
眠たげに新聞受けの初蛙 素秀 3 せいじ.たかを.たか子.
現し世に怒りを込めて春の雷 宏虎 2 あられ.たかを.
雛の座に四川の山河金屏風 みのる 2 宏虎.素秀.
朝まだき汐汲む安寿雛流し 凡士 2 千鶴.なつき.
卒業は一過点なり厳しき世 宏虎 2 智恵子.そうけい.
草野球強東風に乗るホームラン 智恵子 2 満天.こすもす.
パンジーのダンス激しき風の庭 あひる 2 明日香.満天.
テンポよき軒端雫や春の雨 せいじ 2 そうけい.やよい.
春疾風一面に受け風見鶏 素秀 2 明日香.邑.
クラシックの夫のハミングうららけし なつき 1 もとこ.
ジオラマの小さき町並み春灯す 凡士 1 うつぎ.
春天や青き龍塔在わします もとこ 1 凡士.
天頂の月暈仰ぐ朧かな 豊実 1 智恵子.
菱餅の切り落とし売る老舗かな むべ 1 千鶴.
黒雲の低きを奔る春嵐 むべ 1 あひる.
格式の高き土塀や花馬酔木 ぽんこ 1 もとこ.
啓蟄の蚯蚓車道に救出す みのる 1 むべ.
春灯し弦G線上を爪弾けり たか子 1 ぽんこ.

3月2日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春風やビニールハウス裾絡げ みのる 5 智恵子.はく子.たかを.なつき.うつぎ.
梅東風や絵馬の触れあふ願ひごと みきお 5 満天.むべ.千鶴.たかを.なつき.
交差する飛行機雲や梅の丘 こすもす 5 せいじ.豊実.むべ.みきお.もとこ.
宮の梅三三九度の白き指 智恵子 4 明日香.ぽんこ.もとこ.うつぎ.
老犬の腹に潜りし仔猫かな たかを 3 せいじ.邑.明日香.
羽繕ふ杭の白鷺春夕焼け そうけい 3 あられ.千鶴.小袖.
倒木の悲しと見れば新芽萌ゆ 智恵子 2 そうけい.満天.
黒部の峡削るかのごと雪解川 凡士 2 智恵子.宏虎.
春うらら久しぶりなるホールインワン 満天 2 宏虎.小袖.
身震ひは一陣の風花ミモザ 素秀 2 あひる.はく子.
東西のあられ比ぶる雛の客 むべ 2 素秀.こすもす.
おぼろ月潮匂ひたつ架橋上 素秀 2 そうけい.あられ.
奥の院へと春泥の道遠し みのる 2 たか子.凡士.
人ならず猿も涙目花粉症 豊実 1 こすもす.
夕の風ガスタンクの梯子おぼろ そうけい 1 凡士.
吸入に咽せたる父や二月尽 なつき 1 ぽんこ.
庭園の苔生すみどり春の雨 みきお 1 豊実.
梅寒し労はれることまだ慣れず なつき 1 邑.
目白来て我ら浮き立つ梅見かな もとこ 1 あひる.
磐座の紙垂は伊勢流初蕨 1 素秀.
水温む水量増へし水車かな 宏虎 1 みきお.
新しきリュックにはずむ春散歩 あひる 1 たか子.

3月1日 (投句16名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一山の芽吹きを待てる野辺地蔵 素秀 7 あられ.小袖.満天.もとこ.あひる.千鶴.凡士.
老犬は小屋で半眼二月尽 素秀 5 豊実.邑.みきお.明日香.凡士.
燈籠に春の灯入れて旅の宿 凡士 4 あられ.やよい.たか子.むべ.
かげろふに指差喚呼せる駅手かな みのる 4 たかを.智恵子.音吉.そうけい.
榊入る桶に薄氷滝不動 なつき 3 豊実.素秀.みきお.
春埃筋骨太し仁王像 ぽんこ 3 なつき.もとこ.やよい.
名優の古き映画や二月尽 なつき 2 邑.むべ.
白波も凪いで渚は春日和 凡士 2 智恵子.明日香.
三月の動きだしたる予定表 満天 2 ぽんこ.せいじ.
コーヒーの香や春眠の覚めにけり あひる 2 なつき.こすもす.
磴道にわつと迫り出す花ミモザ せいじ 2 あひる.そうけい.
紫紺なる五重塔や風光る たか子 2 満天.こすもす.
山門をぬけて大寺馬酔木咲く もとこ 2 宏虎.たか子.
白亜なるテラスに海の風光る みのる 2 小袖.音吉.
陽炎に遊ばれ顔出す池の鯉 智恵子 2 たかを.ぽんこ.
御朱印や枝のまにまに目白来し ぽんこ 1 宏虎.
木蓮の真白重たきほつえかな むべ 1 素秀.
ひばり東風放射状なる飛行雲 たか子 1 せいじ.
春眠や歳時記枕に夢の跡 智恵子 1 千鶴.

2月28日 (投句18名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
少し顔そらしてをりし古雛 なつき 4 たか子.素秀.はく子.凡士.
安寧を願ひし菩薩梅の丘 たか子 4 宏虎.ぽんこ.こすもす.もとこ.
文旦の皮剥く指に気合ひ入れ あひる 4 はく子.千鶴.小袖.凡士.
野遊の蕗味噌よけれ焼きにぎり 凡士 3 智恵子.ぽんこ.小袖.
園児らの前にならへや梅日和 もとこ 3 豊実.智恵子.明日香.
渓流に翻弄されし山椿 素秀 3 せいじ.満天.あられ.
小湊の浜赤く染む桜海老 智恵子 3 素秀.むべ.なつき.
蒼天や一瞬に落つ揚雲雀 明日香 3 あひる.あられ.千鶴.
十三詣り中山寺の梅七分 こすもす 2 宏虎.なつき.
白梅や慈母の祈りの水子地蔵 ぽんこ 2 満天.明日香.
五百羅漢探すお顔に春埃 ぽんこ 2 こすもす.もとこ.
落雲雀空から直線引くごとし 明日香 2 せいじ.たかを.
主婦日記空白なるは春の風邪 みのる 1 あひる.
ひろげたる妻の両手に蕗の薹 みのる 1 豊実.
海鳴りの岩に同化す春鵜かな 智恵子 1 たかを.
寝返りを打ちてまだあり朧月 むべ 1 たか子.
春燈のともりて辻子の艶めけり 凡士 1 むべ.

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