毎日句会成績一覧

[2012年12月]

2012年12月30日 (投句者17名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
小夜覚めて病室に聞く冬の雨 よし女 5 せいじ.菜々.百合.三刀.きづな.
婆ちゃんと笑顔で話す帰省の子 三刀 5 ひかり.治男.ぽんこ.よし女.わかば.
薄ら日をうぶ毛が集む冬木の芽 せいじ 4 満天.さつき.なつき.雅流.
裸木や見栄も名誉も捨てし今 宏虎 4 満天.ともえ.百合.治男.
大綿の路地はこの先行きどまり きづな 4 菜々.なつき.雅流.うつぎ.
みどりごのやうに無垢なる冬芽かな せいじ 3 美咲.宏虎.ともえ.
枯蓮田三角定規並び立ち ともえ 3 さつき.三刀.きづな.
常緑樹処々に色添へ枯れ木山 有香 2 こすもす.よし女.
切干しの日と風貰い熟成す はく子 2 こすもす.有香.
歳晩の入院棟に息づける よし女 2 はく子.わかば.
冬すみれ今日の日差しに群れて咲く 満天 1 美咲.
母の年越えし齢や師走来る あさこ 1 ひかり.
寒木瓜に朝日差し込み朱を点す 百合 1 宏虎.
梳る葉先彩る竜の玉 三刀 1 うつぎ.
庭掃除終ふやただちに目白来る きづな 1 あさこ.
外套の胸にあご髭形良く なつき 1 ぽんこ.
絨毯の花柄つぶす椅子の脚 よし子 1 有香.
行列のしんがりの背に雪の風 なつき 1 せいじ.
今年また二人三脚煤払ひ 満天 1 はく子.
夜廻やざわめく足音子等の声 ぽんこ 1 あさこ.

2012年12月29日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
思い出の一つ一つや古日記 わかば 4 さつき.治男.三刀.ともえ.
煤払ひ終へ手作りの干支を置く 満天 4 あさこ.なつき.こすもす.わかば.
空調の音のみ冴ゆる手術室 よし女 4 せいじ.菜々.三刀.満天.
生かされて明日への糧と日記買う わかば 4 宏虎.よし女.なつき.ひかり.
メモ書きに赤の斜線や年の暮 三刀 3 よし女.よし子.ぽんこ.
夜廻りの吾子の声らし子供会 有香 3 百合.よし子.ぽんこ.
枯菊を焚きては一句成さむとす 雅流 3 せいじ.ともえ.有香.
古暦百名山の裾曲がる 雅流 2 満天.有香.
空欄の日に思いあり日記果つ よし子 2 あさこ.こすもす.
晴天に布団を干して子等を待つ 百合 2 治男.ひかり.
教え子と積もる話や年惜しむ 治男 2 菜々.わかば.
洋皿にフォーク操り牡蠣を食ぶ せいじ 1 百合.
同僚の退職御用納めの日 こすもす 1 きづな.
枯れ切ってメタセコイヤのいよいよ錐 菜々 1 はく子.
山眠るあけぼのいろの雲被り 菜々 1 はく子.
身を取れば真珠びかりす牡蠣の殻 せいじ 1 宏虎.
歳末の福引当たりの鐘響く ともえ 1 さつき.
数へ日や信号待つ人無言なり 宏虎 1 きづな.

2012年12月28日 (投句者18名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
懐に古墳抱きて山眠る 有香 7 満天.よし子.三刀.百合.治男.わかば.雅流.
賽銭箱も磨かれてをり年用意 よし子 6 あさこ.満天.菜々.なつき.よし女.きづな.
白蛇の大絵馬かかげ年用意 ぽんこ 4 宏虎.あさこ.なつき.こすもす.
夜回りの不揃ひなるに夫の声 満天 3 せいじ.百合.治男.
数へ日の黒門町の賑ひに 百合 3 つくし.きづな.雅流.
深深と更けゆく盆地冬の月 菜々 3 宏虎.はく子.せいじ.
落葉焚き匂ひ残して妻戻る 雅流 2 さつき.わかば.
中腹の竹林染むる寒茜 せいじ 2 つくし.ともえ.
悴む手広げ撫で牛さすりけり なつき 2 さつき.有香.
冬麗の落暉のいまを峠みち 雅流 2 はく子.ぽんこ.
寄せ鍋や明石の魚も混じりけり つくし 2 菜々.ぽんこ.
とりどりの想い出秘めし古日記 宏虎 1 ともえ.
万年青活け玄関は早や淑気あり きづな 1 こすもす.
枯木立電飾ともり闇飾る わかば 1 三刀.
極月の満月今し金放ち きづな 1 よし子.
悠然と飛行船ゆく師走空 せいじ 1 有香.
数え日の満月鏡の海照らす 三刀 1 よし女.

2012年12月27日 (投句者15名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
節くれし仁王の足へ冬日射す 宏虎 5 百合.せいじ.さつき.よし子.わかば.
煙り吐く炭焼き窯の野獣めく よし子 4 三刀.菜々.きづな.雅流.
左手の筆談遅々と風花す よう子 4 満天.ぽんこ.なつき.菜々.
裏門を出入る野良猫冬ぬくし つくし 3 なつき.きづな.よし子.
冬海の照り翳りして島遥か わかば 3 宏虎.はく子.こすもす.
蓮根の泥こぼしつつ届きけり 満天 3 さつき.はく子.有香.
道を掃く銀行マンの息白し せいじ 3 あさこ.百合.治男.
ダイヤ散るやに輝けり朝の霜 ともえ 2 宏虎.あさこ.
ぼそぼそと話し声して夜廻り来 きづな 2 満天.せいじ.
稜線を空に預けて冬木立 宏虎 2 ぽんこ.三刀.
寒紅梅の蕾ほつほつ古墳山 菜々 2 わかば.雅流.
縁日の準備雪舞ふ天満宮 なつき 1 こすもす.
暮れなずむ師走の空に月まどか はく子 1 治男.
葉牡丹に道の駅いま開店す 雅流 1 つくし.
年流る淀は銀色砥のごとく 菜々 1 つくし.

2012年12月26日 (投句者16名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
湯豆腐の味一段と京言葉 宏虎 5 あさこ.満天.きづな.さつき.有香.
霜に立つ草鞋の素足大師像 菜々 4 宏虎.三刀.ともえ.ぽんこ.
県境のダム湖を滑り寒波くる よう子 4 ぽんこ.治男.つくし.わかば.
裸木のたくましき瘤あらはにす 満天 3 宏虎.はく子.よう子.
冬凪のタンカー波を低く航く わかば 3 せいじ.菜々.雅流.
刈込みの音も忙しき年の暮 せいじ 3 菜々.きづな.さつき.
モンブラン切り分け食ぶる聖夜かな よし女 3 三刀.はく子.雅流.
歳晩の駅ハンドベルコンサート よし女 3 せいじ.なつき.つくし.
雪催ひ丹波山並み色失せて 菜々 2 ともえ.わかば.
百均をめぐりて揃ふ年用意 はく子 1 満天.
極楽の果てて地獄絵枯蓮 宏虎 1 よう子.
塾生の大き絵馬掛け年暮るる なつき 1 よし子.
煮凝りのうましと挙げむ白ワイン 雅流 1 よし子.
極月の夕月彩雲従へて きづな 1 有香.
雪催淀を見下ろす丘の上 はく子 1 治男.
ガソリンも灯油もカード思考の冬 治男 1 あさこ.
煤逃げて女三人姦しく 満天 1 なつき.

2012年12月25日 (投句者17名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
愛犬は想い出残し寒昴 ぽんこ 9 宏虎.はく子.せいじ.つくし.よし女.きづな.さつき.満天.こすもす.
前山の杉の美林へ雪時雨 雅流 5 はく子.つくし.三刀.よし女.わかば.
束の間の小雪ちらつく赤信号 つくし 3 ぽんこ.せいじ.とろうち.
悴んで釣銭もらう朝の市 よし子 3 とろうち.なつき.有香.
雨晴れて聖夜の空の雲白し せいじ 3 治男.さつき.満天.
寒波来てオリーブオイルの沈殿す 満天 2 菜々.こすもす.
掃き清められたる苑の枯木立 せいじ 2 きづな.わかば.
冬帝へ高層ビルは層重ね はく子 2 なつき.雅流.
突風に天へと向ける辛夷の芽 満天 1 有香.
コーヒーの香り味はふ外は雪 三刀 1 あさこ.
歳末の宝籤買い貘となる 治男 1 三刀.
煮凝りを好みし父の懐かしく 百合 1 ぽんこ.
寒空に瀬戸の島島曇り浮く あさこ 1 よう子.
十二月電飾続く人つづく 百合 1 治男.
ふぐ鍋屋衝立ごしに知人おり きづな 1 よう子.
聖夜来て星空明し今宵かな わかば 1 宏虎.
クリスマス先の尖りし銀の靴 宏虎 1 菜々.
清らかに菜の根をすすぐ寒の水 とろうち 1 あさこ.
落ち葉掃く学習塾に声もなし 有香 1 雅流.

2012年12月24日 (投句者16名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
雲割れてのぞく日輪片時雨 せいじ 7 満天.あさこ.菜々.こすもす.はく子.有香.とろうち.
日帰りで辞するふるさと雪催ひ きづな 6 菜々.うつぎ.よし子.こすもす.はく子.有香.
炭を焼く峠の半ば煙立つ 雅流 4 満天.さつき.治男.わかば.
小走りに追い抜いていく街師走 よし子 4 さつき.うつぎ.雅流.とろうち.
歳晩の寺苑に往き来の深轍 菜々 3 百合.つくし.わかば.
クリスマスアレンジフラワー届きけり 満天 2 宏虎.きづな.
風邪引きて筆談するや笑みこぼれ 治男 2 せいじ.百合.
再会の一筆添へて賀状書く 満天 2 宏虎.あさこ.
煮凝を好みし父でありしかな 雅流 2 三刀.よし子.
勢揃い福祉餅つき音高し 治男 1 きづな.
参道を両手に提げるシクラメン なつき 1 三刀.
紅零る山茶花日和雀群る 有香 1 雅流.
果大師売り子の眼鏡ずり落ちぬ なつき 1 ぽんこ.
クリスマスぽんと音立てコルク抜く 宏虎 1 ぽんこ.
四本目の今しも灯る降誕祭 せいじ 1 つくし.
煤払日ごろの無精目につきし わかば 1 治男.
年の暮れ槌音かろく仮社務所 菜々 1 せいじ.

2012年12月23日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
着膨れてエレベーターにこぼれけり つくし 7 宏虎.三刀.ひかり.さつき.菜々.雅流.とろうち.
しばらくを柚子と遊びて冬至風呂 はく子 7 なつき.せいじ.あさこ.よし子.きづな.雅流.とろうち.
裸木の天へ振り上ぐ力瘤 有香 4 宏虎.満天.さつき.ぽんこ.
よくとほる声に披講や青畝の忌 菜々 3 つくし.はく子.有香.
病とも仲良しになり冬至粥 三刀 3 なつき.菜々.はく子.
柚子の香の一番風呂に浸りけり せいじ 3 百合.あさこ.こすもす.
白障子老舗お茶屋の長廊下 菜々 3 満天.百合.こすもす.
夫癒へて吾が手術待つ冬至の湯 よし女 2 三刀.せいじ.
句談義が弾み投合おでん酒 宏虎 2 治男.よし子.
大掃除ゴム手袋の五指酷使 ぽんこ 2 わかば.うつぎ.
街師走宝くじ屋に長き列 さつき 2 ひかり.きづな.
恙なくひと日終へるや葛湯かな 満天 1 治男.
冬凪や魚船の鮮明はつきりと ともえ 1 つくし.
鎮もれる供養碑一基初しぐれ よし子 1 わかば.
煮凝へ左手の箸のままならず 雅流 1 うつぎ.
年重ね手抜きとなるや煤払ひ 満天 1 ぽんこ.
落葉舞う太極拳を教えおり 治男 1 有香.

2012年12月22日 (投句者21名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
手袋を外して手話の弾みをり さつき 7 菜々.あさこ.はく子.よし女.雅流.こすもす.有香.
無駄力入れぬ生き方ちゃんちゃんこ 宏虎 6 満天.ぽんこ.三刀.治男.よし子.きづな.
極月の畑に一筋煙見ゆ 有香 4 宏虎.三刀.きづな.わかば.
痛むひざじっくり浸るゆず湯かな 満天 4 あさこ.はく子.よし子.こすもす.
鳶舞へる冬至の空のうす曇り 雅流 4 宏虎.よし女.うつぎ.有香.
いか墨に売り子指染め年の市 なつき 3 せいじ.うつぎ.さつき.
冬の蝶風に流され見失ふ 宏虎 2 ひかり.菜々.
庭池に冬至の日射しうすうすと 菜々 2 つくし.雅流.
にび色の空に暮れ六つ冬の鐘 よし子 2 ひかり.ぽんこ.
炭焼のけふ火を入れし煙吐く 雅流 2 せいじ.つくし.
つかりたる朝湯に柚子の浮き沈み よし女 2 ともえ.なつき.
冬ぬくし競ふ輩納め句会 ひかり 1 満天.
鈍色の日差しにまろぶ竜の玉 きづな 1 わかば.
商店の軒借り走る片時雨 つくし 1 さつき.
冬晴れや天窓に一枚の青 とろうち 1 治男.
柚子湯の香今年の歩み振り返る 三刀 1 ともえ.
冬ざれや一本足の野鳩くる ぽんこ 1 なつき.

2012年12月21日 (投句者18名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
饒舌と仏頂面の日向ぼこ 宏虎 8 満天.はく子.治男.さつき.よし女.きづな.ぽんこ.うつぎ.
年惜しむ水かけ不動に水掛けて はく子 5 三刀.なつき.菜々.雅流.とろうち.
冬鵙の孤高を宮の杉の秀に 雅流 4 よし子.ひかり.有香.とろうち.
亀の池亀みなもぐり冬ざるる 菜々 4 満天.せいじ.ともえ.うつぎ.
剥落の芭蕉の塚に冬日影 菜々 3 せいじ.よし子.なつき.
彩窓に冬日煌めくマリア像 つくし 3 三刀.宏虎.治男.
冬木立空の隙間を埋めけり せいじ 2 あさこ.有香.
図書館に主婦不似合な年の暮 なつき 2 つくし.こすもす.
身の内に何時まで宿る風邪の神 三刀 2 よし女.ぽんこ.
クリスマスソング流るるケアハウス 満天 2 菜々.雅流.
窓ガラス曇ると見れば外は雪 せいじ 1 ともえ.
眠る山起こすかに夕日差し込みぬ 満天 1 あさこ.
花と葉と美しき嘘ポインセチア よし子 1 きづな.
十余枚残すのみなり古暦 有香 1 こすもす.
板につく抱っこ姿や冬うらら こすもす 1 ひかり.
隙間風行灯揺るる時代劇 宏虎 1 さつき.
照り翳る獅子吼の庭や紅葉冷へ ひかり 1 つくし.
曾遊の柚子の里なる柚子風呂へ 雅流 1 はく子.
掃きたての庭に山茶花散りまろぶ きづな 1 宏虎.

2012年12月20日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
朝市の売手買手も息白し 宏虎 13 三刀.ひかり.菜々.ともえ.満天.なつき.さつき.よし子.とろうち.きづな.こすもす.わかば.有香.
毀たれしビルの虚空に月冴ゆる せいじ 4 宏虎.満天.うつぎ.雅流.
義太夫の墓へも参り年惜しむ 菜々 4 宏虎.治男.雅流.きづな.
冬の鵙富士のてっぺん暮れ残り とろうち 3 せいじ.はく子.なつき.
木枯や港に魚の供養塔 わかば 3 三刀.ともえ.うつぎ.
凍土をひづめが削る馬の径 なつき 3 ひかり.つくし.とろうち.
牡蠣鍋の味噌煮えてきて膝くずす よし子 2 菜々.こすもす.
女どち襖隔てて姦しく ぽんこ 2 はく子.つくし.
風花や帽子目深にダム湖畔 雅流 1 さつき.
枯れ菊を焚くは叶はず地に返す きづな 1 わかば.
放水のダム湖満々風花す 雅流 1 せいじ.
湯豆腐や艶ある琴に情緒あり 宏虎 1 治男.
大輪とゐへども淡し冬薔薇 ひかり 1 有香.
小走りに駆け込む駅舎小雪舞ふ こすもす 1 ぽんこ.
しぐるるや蕉翁師弟の二つ塚 はく子 1 よし子.
落したる片手袋や苑広し つくし 1 ぽんこ.

2012年12月19日 (投句者17名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
初雪やふるさと便の届きし日 よし子 6 ひかり.百合.はく子.雅流.さつき.うつぎ.
推敲に黙のひと時冬座敷 ぽんこ 6 宏虎.よし子.三刀.なつき.雅流.こすもす.
笹子鳴く裏山もはや翳りたる 雅流 4 とろうち.さつき.わかば.よし女.
行く人の足をとどめる冬桜 満天 3 あさこ.はく子.こすもす.
冬ざるる水生花苑ひび割れて わかば 3 菜々.とろうち.きづな.
山腹に山の影落つ甲斐の冬 とろうち 3 せいじ.菜々.つくし.
青空へ唸り声あぐ大冬樹 三刀 2 なつき.よし女.
鳴り止まぬ引導鐘に年の行く 菜々 2 ぽんこ.きづな.
禅寺の大屋根宝珠を冬天へ はく子 2 つくし.有香.
数ヘ日の一日を友と過ごしけり わかば 2 ひかり.せいじ.
嘘つきを笑ふ余裕のちゃんちゃんこ 宏虎 2 百合.有香.
電飾の揺るる窓辺の聖樹かな 有香 2 三刀.わかば.
忘年会留守居の夫にはカレー煮て 菜々 1 治男.
牡蛎料理優柔不断な大男 治男 1 よし子.
夫盾にマスクの妻の進みたり なつき 1 うつぎ.
立ち読みも用の一つの師走夫 なつき 1 満天.
膝つきて覗いて見るや寒ぼたん ともえ 1 満天.
料亭の池の冬鯉納め句座 つくし 1 宏虎.
街路樹のしんがりつとめ柳散る せいじ 1 ぽんこ.
殻付きの牡蠣をあぶりて舌鼓 せいじ 1 あさこ.
恙なく五感に感謝海鼠食ぶ 宏虎 1 治男.

2012年12月18日 (投句者15名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
碁敵の沈思黙考懐手 宏虎 9 治男.つくし.せいじ.百合.とろうち.満天.きづな.はく子.有香.
瀑を抱き雲を被りて山眠る 宏虎 6 三刀.ともえ.つくし.ぽんこ.さつき.満天.
庖丁を磨き上げるも年用意 あさこ 5 三刀.菜々.とろうち.よし子.わかば.
神木に宿り木あまた冬ざるる とろうち 5 治男.せいじ.なつき.さつき.雅流.
煤払ひも手順厳しく大伽藍 きづな 2 あさこ.菜々.
新装の駅舎を跨ぎ鳥渡る せいじ 2 なつき.わかば.
ぽきぽきと折りたるごとく蓮枯るる 菜々 2 宏虎.あさこ.
年の瀬や夢見て買ふは宝くじ つくし 2 きづな.はく子.
黄葉敷き参道は今万華鏡 百合 2 宏虎.有香.
しぐるると野菜を積みて一輪車 雅流 1 ぽんこ.
日短や家打ち壊すブルトーザ ぽんこ 1 ともえ.
混沌の世直し選挙十二月 三刀 1 よし子.
一年間撮りし写真や年惜しむ 治男 1 百合.
生飯台に染みのくっきり冬の寺 きづな 1 雅流.

2012年12月17日 (投句者16名 選句者18名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
花時計花を入れ替へ年迎ふ つくし 5 ひかり.あさこ.治男.なつき.菜々.
トンネルを抜けて山河の冬ざるる わかば 4 宏虎.百合.雅流.とろうち.
冬ぬくし犬を待たせて投票す せいじ 4 あさこ.なつき.きづな.こすもす.
蒸し立てのおこわの湯気や果大師 なつき 3 はく子.治男.百合.
ドアノックこの音もしや雪女 宏虎 3 ぽんこ.雅流.とろうち.
一尋に余る魚版や冬うらら 菜々 3 せいじ.はく子.つくし.
入り易く出られぬ竹瓮鰻とて よし子 2 つくし.わかば.
冬鴉遺跡調査の田を物見 せいじ 2 満天.きづな.
冬座敷襖に墨絵の龍跳ねる 菜々 2 宏虎.満天.
着膨れて三人掛けの二人連れ なつき 1 こすもす.
やりかけの縫い物仕上ぐも年用意 有香 1 三刀.
歳末の募金募るや三味を弾く 満天 1 せいじ.
とのぐもる里山の裾笹子鳴く 雅流 1 わかば.
根深汁宿直室で泊まりし頃 治男 1 ぽんこ.
山寺の古き仁王や冬ざるる ともえ 1 ひかり.
落葉降る能勢氏累代墓所ここに 雅流 1 菜々.
貫録の羽音烈しき大白鳥 宏虎 1 三刀.

2012年12月16日 (投句者17名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
禅林の百の松の秀冬天へ 菜々 5 はく子.満天.きづな.わかば.雅流.
浮寝鳥水面を乱すものの無く とろうち 5 はく子.ともえ.せいじ.雅流.こすもす.
大漁旗つきて離れぬゆりかもめ 宏虎 5 ひかり.さつき.よし女.百合.満天.
山茶花の紅白灯す門構へ 三刀 4 さつき.よし女.菜々.宏虎.
師の句碑を跳び石として冬すずめ よし子 3 せいじ.つくし.なつき.
苫屋より仄かに漏るる聖樹の灯 せいじ 3 三刀.よし子.なつき.
星の灯を木々に映してクリスマス 百合 2 よし子.つくし.
枚方に誇れる八景冬木道 きづな 2 百合.宏虎.
酔狂の大言壮語忘年会 宏虎 2 きづな.有香.
大根干す一人暮らしの媼とて 雅流 2 ともえ.菜々.
枯れ枝の昨夜の雨粒音符めく よし女 1 治男.
鼈甲色に厚切り大根炊き上がる はく子 1 ひかり.
年惜しむ一日一日を大切に 菜々 1 わかば.
気の急くも動かぬ体年の暮 わかば 1 有香.
体操の合間もお節料理ばなし 満天 1 治男.
癒へ近き夫や吾が咳治まらず よし女 1 三刀.
河口の洲教室のごと鴨集う 治男 1 こすもす.

2012年12月15日 (投句者23名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
敗残の兵さながらに蓮枯るる はく子 4 あさこ.ぽんこ.とろうち.わかば.
川の面に尻を振り振る逆さ鴨 三刀 3 満天.よし女.よし子.
廊巡りうぐいす張りの底冷す 宏虎 3 あさこ.なつき.とろうち.
デパ地下は半額タイム日短 よし女 3 ぽんこ.三刀.はく子.
極月の寺に写経の筆をとる 有香 3 なつき.治男.こすもす.
寒空に虹色をなす流れ星 あさこ 2 せいじ.雅流.
枯木立空の蒼さを拡ぐなり わかば 2 三刀.治男.
街中に鳩の親子やクリスマス つくし 2 宏虎.百合.
大川にそぞろ沿ひ行く百合鴎 雅流 2 よし女.つくし.
大伽藍に煤払ひ果て夕晴るる きづな 2 さつき.つくし.
格子戸の開くを待ちゐて事始 よし子 2 満天.さつき.
冬瓜の大きに惑ふ菜切りかな せいじ 2 百合.こすもす.
冬芽立つ今日の日差しに緩むかに わかば 2 宏虎.菜々.
白息に笑顔包まれ登校児 なつき 2 よし子.はく子.
東方の黒雲照らす冬茜 ぽんこ 2 せいじ.きづな.
焼芋のほかほか袋胸に抱き 百合 1 菜々.
寺師走一歩踏み出す韋駄天像 菜々 1 雅流.
買物のリストアップも歳用意 菜々 1 わかば.
コート着て喫煙場所の混みにけり さつき 1 きづな.

2012年12月14日 (投句者20名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
転ぶほど体傾げり蓮根堀 よし女 6 三刀.ひかり.ぽんこ.せいじ.きづな.満天.
被災地の友より届く冬林檎 せいじ 5 美咲.あさこ.ぽんこ.治男.雅流.
冬座敷障子に松の影を濃く 菜々 5 ともえ.さつき.きづな.満天.はく子.
紙漉きの水より暮るる名塩かな 宏虎 4 雅流.よし子.とろうち.つくし.
ポインセチア混み合ふ朝の美容室 満天 3 ひかり.菜々.有香.
神の庭大絵馬眩し年用意 つくし 3 宏虎.百合.よし女.
直角に曲がる木道池普請 なつき 2 よし女.有香.
冬日濃し卍崩しの勾欄に 菜々 2 つくし.はく子.
京の街まねき掛かりて十二月 よし子 2 せいじ.なつき.
冬ぬくし医師はベッドと同目線 よし女 2 三刀.わかば.
メモ書きに空白埋まる古暦 ぽんこ 2 宏虎.わかば.
白はたきたちまち黒く煤払 きづな 2 うつぎ.なつき.
天守描く写生子の黙冬もみぢ 雅流 2 治男.とろうち.
あちこちで家の塗装や空っ風 治男 1 美咲.
遣水に堰かる落葉に残る紅 はく子 1 こすもす.
師走月一週間のすぐ過ぎし あさこ 1 ともえ.
北国の水に育ちし林檎噛む せいじ 1 さつき.
菩提寺の行事みな終ふ古暦 雅流 1 うつぎ.
食前の梅酒に頬染める忘年会 こすもす 1 あさこ.
方丈に一本立てある時雨傘 きづな 1 よし子.
霜の朝あたり睥睨群れ鴉 三刀 1 百合.
極月の信玄の井戸碧深し とろうち 1 菜々.
鍋料理奉行仕上げのお雑炊 わかば 1 こすもす.

2012年12月13日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
着ぶくれてスピード鈍る滑り台 ぽんこ 6 あさこ.さつき.なつき.せいじ.はく子.うつぎ.
落ち葉降り積む方丈の屋根の反り とろうち 5 満天.治男.宏虎.よし子.有香.
新築のフェスティバルホールへ着ぶくれて きづな 4 菜々.つくし.雅流.はく子.
鯉跳ねて揺るる水面の冬紅葉 百合 4 あさこ.治男.宏虎.わかば.
臥す人に影の移ろふ白障子 うつぎ 3 なつき.こすもす.とろうち.
伝承の藷粥を吹く朝餉かな 三刀 2 よし女.こすもす.
バンカーをよぎる脚跡兎らし 宏虎 2 きづな.せいじ.
山眠る神鈴振るを躊躇ひて つくし 2 さつき.有香.
枯葉舞ふステッキゆるゆる老紳士 菜々 2 三刀.よし子.
天に星地に霜を置く過疎の村 宏虎 2 つくし.ぽんこ.
裸木も俄干し場や竿揺るる 有香 2 よし女.うつぎ.
オリオンの冴ゆるへ飛機の灯のよぎる はく子 2 満天.きづな.
湯豆腐は酒の肴の助け船 ともえ 1 菜々.
玄関ドアー手袋のまま閉めにけり よし女 1 三刀.
枕辺に角川「俳句」風邪に臥す 雅流 1 ぽんこ.
極月の大川芥流れ行く きづな 1 とろうち.
セコイアの琥珀散る中湖明かり よし女 1 わかば.
冬桜敢闘賞にはにかみぬ なつき 1 雅流.

2012年12月12日 (投句者18名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
校庭に声の残りて日の短 つくし 7 よし子.治男.さつき.とろうち.ぽんこ.なつき.きづな.
水涸れて石の蒼さを失へり とろうち 5 宏虎.せいじ.よし女.はく子.うつぎ.
棒鱈をバケツどっさり年の市 満天 3 よし子.せいじ.ぽんこ.
木枯に踊りだしたる濯ぎもの はく子 3 三刀.満天.有香.
若亭主の声の洩れくる白障子 なつき 3 満天.治男.雅流.
鴟尾跳ねて匕首の月冴えわたる 菜々 3 宏虎.有香.わかば.
あかときの鐘に利鎌の月冴ゆる 菜々 2 ひかり.なつき.
冬海へ夕日真赤に燃えるなり わかば 2 百合.ともえ.
横なぐる雪に列車のまた止まり なつき 2 ひかり.つくし.
冬麗の空のかけらや潦 せいじ 2 さつき.とろうち.
退院を祝ぐ一対のポインセチア 三刀 2 よし女.きづな.
寒禽の声姦しき女坂 ぽんこ 2 雅流.はく子.
日を燦と村川の鴨みな太る 雅流 2 菜々.わかば.
漢方に恃みて籠る風邪心地 雅流 1 うつぎ.
継ぎ接ぎてモザイク模様の障子かな うつぎ 1 こすもす.
凩や自家製はぶ茶の粥啜る よし女 1 三刀.
木枯しがプラットホーム駆け抜ける せいじ 1 百合.
華やぎの祇園の絆事初 宏虎 1 つくし.
岩陰を翔つ鴨これほど居ようとは よし女 1 菜々.
対岸は原生林てふ冬ざるる きづな 1 ともえ.
寒夕焼け束の間温み覚えけり ともえ 1 こすもす.

2012年12月11日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ひと筆をくねらせ干支を描く賀状 満天 7 宏虎.あさこ.さつき.つくし.雅流.うつぎ.はく子.
年惜しむ車の免許返納す 満天 4 治男.なつき.きづな.こすもす.
降りる鴨翔つ鴨朝の湖広し うつぎ 4 宏虎.よし女.ともえ.百合.
老いてなお行く道迷う冬の雲 治男 3 三刀.ともえ.とろうち.
病状を交換し合う日向ぼこ よし女 3 満天.三刀.百合.
コンサート終へて余韻の冬の駅 つくし 3 満天.せいじ.雅流.
南縁に干し物さまざま切干も きづな 2 ぽんこ.なつき.
新しき家計簿届く十二月 あさこ 2 菜々.とろうち.
大いなる雪雲動く日なりけり 三刀 2 よし女.せいじ.
おでん酒大根そろそろ行けまっせ 雅流 2 ひかり.菜々.
老いどちの痛み抱へつ年忘れ わかば 2 うつぎ.はく子.
古書店に昭和のヒーロー小六月 とろうち 2 ぽんこ.つくし.
と見る間にポストの庇雪化粧 せいじ 2 あさこ.わかば.
知らぬ人おでん酒にて共感す 宏虎 1 きづな.
塩鮭を一気切り分け手のしびれ なつき 1 治男.
枯菊の始末踏ん切りつかぬまま きづな 1 さつき.
初雪やかひなかざしてバスを待つ せいじ 1 わかば.
小鳥来よ庭に巣箱と餌を撒き 百合 1 ひかり.
寒風に瞬き蒼しイルミネーション 菜々 1 こすもす.

2012年12月10日 (投句者24名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
養生という退屈や風花す 三刀 8 よし女.はく子.ひかり.菜々.わかば.うつぎ.とろうち.有香.
教会の窓に触れもす冬木の芽 せいじ 4 美咲.宏虎.さつき.わかば.
男手の守る大釜や大根焚 雅流 4 せいじ.はく子.つくし.満天.
おでん屋の煮立つでもなく湯気上がり ともえ 3 あさこ.さつき.こすもす.
寄せ鍋の湯気の向こうと乾杯す よし子 3 あさこ.満天.なつき.
峡の日を集めて白しお茶の花 菜々 3 せいじ.つくし.治男.
凍て空にぽっかり浮かぶ茜雲 せいじ 3 宏虎.ともえ.百合.
置炬燵一人の夕餉つつましく はく子 2 菜々.うつぎ.
息災に束縛のなきちゃんちゃんこ 宏虎 2 三刀.ぽんこ.
鳰の水尾末広がりに進みけり さつき 2 ともえ.有香.
境内の隅に句碑あり冬木立 わかば 2 きづな.とろうち.
一周忌の読経続くや細雪 治男 2 ひかり.ぽんこ.
兄弟は話が弾む燗熱し 治男 2 百合.きづな.
水仙を生けて玄関より冷ゆる きづな 2 治男.雅流.
ひらひらす後一枚のカレンダー よし女 1 なつき.
裸木に朝礼のごと鴉群 満天 1 よし女.
カステラを提げて見舞ひぬ冬の暮 雅流 1 美咲.
ひと塩に蕪の嵩は半分に 満天 1 こすもす.
たまさかの踏み切り待ちを枯野中 きづな 1 雅流.
退院の夫慰むや小雪舞ふ よし女 1 三刀.

2012年12月9日 (投句者20名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鰤起こしテトラポットが噛む怒涛 宏虎 11 ひかり.ぽんこ.ともえ.三刀.菜々.よし子.とろうち.つくし.わかば.有香.うつぎ.
吹かれきてお百度石の冬の蝶 百合 7 満天.さつき.美咲.なつき.雅流.とろうち.有香.
裸木に明るき空の展けけり さつき 4 三刀.せいじ.宏虎.わかば.
木枯らしに前進あるのみぺタル踏む 満天 4 なつき.治男.こすもす.きづな.
お不動へ裏より詣で笹鳴ける きづな 4 あさこ.満天.よし子.うつぎ.
箸忙し寡黙となりし蟹の鍋 宏虎 3 あさこ.ひかり.よし女.
祖母の忌を修す里山眠りたり 有香 2 菜々.雅流.
悲喜こもごもの介護も語り年忘れ 菜々 2 はく子.美咲.
木枯らしのイルミネーション震わしめ とろうち 2 はく子.せいじ.
冬の虹しばらく山の夕景色 よし子 2 よし女.こすもす.
人も犬も介護の時代花八手 ぽんこ 2 きづな.百合.
といふ間に庭木薄っすら雪化粧 こすもす 1 百合.
門松立て記念写真や美術館 あさこ 1 治男.
帰り花手編みに精出す老女かな 治男 1 つくし.
冬ざれや妻を介護の友を訪ふ 雅流 1 ぽんこ.
田舎家の裏にまとまり石蕗の花 なつき 1 さつき.
渇きたる土の冬田の続くなり わかば 1 ともえ.
一年が早いと愚痴る日向ぼこ つくし 1 宏虎.

2012年12月8日 (投句者18名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
枯蔦にがんじがらめの廃墟かな わかば 6 あさこ.宏虎.よし子.ぽんこ.とろうち.有香.
雲一朶なき蒼天や師走富士 せいじ 5 あさこ.よし子.ぽんこ.わかば.雅流.
貝殻をつけし蛸壺冬日向 なつき 5 菜々.せいじ.さつき.とろうち.百合.
法話聴く古刹本堂隙間風 宏虎 5 満天.ひかり.治男.こすもす.きづな.
晩年はお洒落おしゃべり冬帽子 宏虎 4 美咲.治男.こすもす.はく子.
逆光の富士雪煙のコロナめく とろうち 3 なつき.せいじ.きづな.
降誕はむさき馬小屋グレコ展 せいじ 3 美咲.つくし.はく子.
洞深き神なる楠や寒気来る よし女 2 満天.さつき.
映像の音曲止めて冬の雷 よし女 2 ひかり.百合.
つかの間に日輪隠る枯木立 つくし 2 宏虎.わかば.
冬帽子に寄付金募るも学園祭 はく子 1 つくし.
風邪引くや子等近づけず近寄らず 治男 1 有香.
雪は綿にクリスマスリース出来上がる 菜々 1 なつき.
デパ地下の喧噪抜けし日短か 雅流 1 菜々.
黄落を窓辺のランチ姦しく ひかり 1 雅流.

2012年12月7日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
縄で葉を括り蘇鉄の冬支度 なつき 5 百合.せいじ.あさこ.つくし.こすもす.
マフラーをひとひねりして華やげり 満天 4 菜々.はく子.きづな.とろうち.
枯蓮にまわりの水も錆にけり 宏虎 4 よし子.ひかり.なつき.とろうち.
病窓の飛雪を夫とあかづ眺め よし女 2 治男.雅流.
時時は在り処をただす浮寝鳥 宏虎 2 雅流.きづな.
年用意婦唱夫随にガラス拭く 菜々 2 宏虎.満天.
路地入りて焼き芋包み解きたる なつき 2 ぽんこ.さつき.
大臣といふ菊咲かす媼かな 満天 2 ぽんこ.はく子.
凩の吹きさぶ中の救急車 ぽんこ 2 宏虎.治男.
短日の梢縁取る入り日かな とろうち 2 せいじ.つくし.
町ぐるみ電飾競ふ師走かな せいじ 2 ひかり.なつき.
風吹いて庭はいよいよ冬の景 菜々 1 わかば.
電飾のツリーは角の眼鏡店 つくし 1 よし女.
足早に暦配りの銀行マン せいじ 1 あさこ.
庭落ち葉幾たび掃かむ限りなし ともえ 1 わかば.
ガラス越し風花自由奔放に こすもす 1 よし女.
今年また同じ顔ぶれ忘年会 雅流 1 菜々.
排水路落葉覆ひて綾なせり わかば 1 満天.
新装のデパートに買ふ日記帳 雅流 1 よし子.
黄落のセコイヤの森鳩遊ぶ よし女 1 百合.
受付嬢一列十人みなマスク うつぎ 1 こすもす.
紅葉山貫き通す高速道 よし子 1 さつき.

2012年12月6日 (投句者17名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
冬天にすっからかんの大銀杏 とろうち 6 満天.宏虎.はく子.ともえ.菜々.きづな.
山門を潜れば続く冬木立 わかば 5 よし子.治男.雅流.菜々.とろうち.
祇王寺の百幹すらりと冬紅葉 菜々 4 あさこ.さつき.なつき.こすもす.
蒼天の紅葉鎧ひに甲山 うつぎ 4 宏虎.さつき.わかば.つくし.
翁来て落葉煙に眼を細め つくし 3 ともえ.わかば.よし女.
暮れてより郷の冬山けものめく よし子 3 とろうち.つくし.よし女.
バイバイと親子三人マスクして なつき 2 ひかり.せいじ.
名優逝く冬のあさけの菊の香に 菜々 2 はく子.ぽんこ.
縁日の出汁を足し足しおでん鍋 なつき 2 こすもす.うつぎ.
貸し農園境目色どる冬の菊 きづな 1 満天.
冬菊を多に咲かせる傘寿かな 満天 1 雅流.
寒む空や突然鴉騒ぎけり 治男 1 きづな.
冬紅葉病舎の窓より見て飽かず よし女 1 あさこ.
鴨川の朝日子まとひ百合鴎 はく子 1 よし子.
雪蛍逝きし友の家毀ちをり きづな 1 治男.
怒り声泣き声ありし虎落笛 宏虎 1 なつき.
メタセコイヤ黄落しつつ小鳥呼ぶ よし女 1 ひかり.
女将の足袋白さ艶めき眩しめり 宏虎 1 ぽんこ.
日だまりの重みずしりと柿なだる よし子 1 せいじ.
トナカイのセーター纏ふ妻キュート せいじ 1 うつぎ.

2012年12月5日 (投句者16名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
海峡を煙ぶらせて来る時雨かな わかば 6 あさこ.宏虎.菜々.せいじ.とろうち.さつき.
寝化粧か彩どり深め山眠る 宏虎 4 満天.つくし.治男.はく子.
裏木戸の灯りの乏し花八つ手 雅流 3 ぽんこ.百合.こすもす.
水鳥の声をこぼして群れ離る 宏虎 3 あさこ.治男.よし女.
修験者の急ぎし背に時雨けり 有香 3 うつぎ.つくし.なつき.
泥も虫も一緒に届く冬菜かな はく子 3 なつき.きづな.こすもす.
鳥語浴び嵩の落葉に池めぐる きづな 3 満天.ひかり.わかば.
沈むもの色失ひて冬の水 とろうち 3 宏虎.ぽんこ.ひかり.
裸木に空の青さの広がりを 満天 3 菜々.きづな.わかば.
湯豆腐の半丁で足る独り住み あさこ 2 よし子.とろうち.
魚咥え鷺は小春へ首伸ばす 菜々 2 百合.はく子.
柿色にこの世を染めて木の葉散る せいじ 1 さつき.
風飛ばすもの拾ひ合ふ果大師 なつき 1 うつぎ.
ありなしの風に奏づる枯蓮 うつぎ 1 よし子.
片屋根にのみ積む落葉神の庭 つくし 1 よし女.
落柿舎の縁は日だまり冬もみぢ 菜々 1 せいじ.

2012年12月4日 (投句者19名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
落柿舎の吾も過客や添水打つ 菜々 8 あさこ.さつき.つくし.雅流.はく子.とろうち.有香.わかば.
そぞろ寒暗殺の間の刀傷 とろうち 3 せいじ.きづな.はく子.
冬ぬくし庵に古りし投句箱 菜々 2 せいじ.ぽんこ.
焚火の輪寡黙で通す髭漢 宏虎 2 三刀.菜々.
叶ふなら龍の玉ほど弾みたし あさこ 2 とろうち.うつぎ.
トンネルを出れば時雨るる県境 よし子 2 菜々.ぽんこ.
清流の早き河原や枯葎 わかば 2 ともえ.あさこ.
ひと夜さの風に華やぐ散紅葉 よし女 2 うつぎ.わかば.
麗人のマスク震はす野獣声 宏虎 2 満天.つくし.
うつ伏せの山頭火句碑紅葉散る よし女 2 三刀.なつき.
枝ゆるるばかり笹子をうかがふに きづな 1 こすもす.
大淀の堤は長し遊ぶ鴨 つくし 1 なつき.
青空に薄雲流れ冬芽立つ わかば 1 宏虎.
散り残る枝を叩きつ落ち葉掃く 三刀 1 宏虎.
霜晴れや郵便ポスト濡れており 有香 1 こすもす.
冬の月火踊りに果つ学園祭 はく子 1 満天.
九体寺の紅葉且つ散る門低し 雅流 1 有香.
裸木のすべて放てる神の池 なつき 1 きづな.
茶畑のなぞへ色濃し冬日燦 雅流 1 さつき.
黄落の午後の茶席の人まばら なつき 1 雅流.
括られし枯菊なれど蕾あり 百合 1 ともえ.

2012年12月3日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
本丸へ続く嶮磴銀杏散る さつき 7 ぽんこ.ひかり.菜々.わかば.なつき.はく子.とろうち.
草枯れて定かになりし野面石 三刀 5 せいじ.よし子.さつき.よし女.満天.
見舞はるる人饒舌に冬日向 きづな 4 満天.はく子.雅流.有香.
編み上がる正ちゃん帽や夫笑顔 よし女 4 三刀.ひかり.百合.きづな.
鴨の群派閥あるかに陣敷けり 宏虎 4 三刀.ぽんこ.きづな.雅流.
枯葎途切れしところ西行井戸 菜々 3 宏虎.よし子.なつき.
寝たきりの叔母の笑顔や冬薔薇 治男 3 せいじ.菜々.こすもす.
ポン菓子の爆ぜる音して師走入る つくし 2 百合.とろうち.
灯し初む待降節のキャンドルを せいじ 2 つくし.有香.
池めぐり座す四阿に笹子鳴く きづな 2 宏虎.わかば.
電飾のブルーが目立つ師走かな 満天 1 こすもす.
講壇を照らすポインセチアかな せいじ 1 よし女.
蓮根堀り黒き大蓮持ち上がり ともえ 1 あさこ.
落柿舎に小さき濡れ縁実南天 菜々 1 つくし.
式場へ池渡る橋花八つ手 なつき 1 治男.
忘年会果てて茶房の人となり ぽんこ 1 治男.
縄張りはもと塩田や鵙猛る よし女 1 さつき.
模擬店におでんぐつぐつ学園祭 はく子 1 あさこ.

2012年12月2日 (投句者18名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
銀杏散る総身光となりしまま とろうち 6 さつき.百合.なつき.ひかり.はく子.有香.
散歩する主も犬も白き息 宏虎 5 あさこ.治男.きづな.はく子.せいじ.
印を組む尼の坐像やひめつばき よし女 3 三刀.つくし.有香.
耳遠く会話にならぬ日向ぼこ 宏虎 3 ぽんこ.菜々.きづな.
甘酒を双手包みにいただきぬ さつき 2 あさこ.わかば.
落柿舎の木椅子に揺れる紅葉影 有香 2 菜々.せいじ.
御座舟を浮かべ嵐峡小六月 菜々 2 宏虎.ぽんこ.
掃く人に風情と言えぬ散紅葉 ひかり 2 三刀.ともえ.
師走寺寄進瓦に名を記す きづな 2 よし女.つくし.
鴎来る一列並び冬日向 わかば 2 百合.満天.
献血を叫ぶメガフォン虎落笛 せいじ 2 治男.なつき.
冬の虹句会さ中の玻璃窓に 雅流 2 わかば.こすもす.
千体の小さき地蔵や紅葉寺 なつき 1 満天.
紅葉冷挨拶そこそこ帰り道 きづな 1 宏虎.
只独り夜更け煌めく冬銀河 三刀 1 よし女.
冬めくや九体仏在す堂狭し 雅流 1 ひかり.
裸木に英語のレッスンつつぬけに 満天 1 さつき.
風車まう白波高きP戸の冬 治男 1 こすもす.
白いもの降りそうな空花ひいらぎ ひかり 1 ともえ.

2012年12月1日 (投句者20名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
落柿舎の投句箱へと散紅葉 満天 8 菜々.雅流.なつき.さつき.はく子.きづな.とろうち.有香.
庭園の石の温みや照紅葉 なつき 4 宏虎.さつき.よし女.百合.
吟行の冷えにこぞって葱うどん ひかり 3 満天.わかば.きづな.
禅林を真中に置きし枯野かな せいじ 3 三刀.つくし.有香.
茎漬や当尾の里の吊るし売り うつぎ 3 ひかり.雅流.はく子.
機械にて麦蒔く女一人かな よし女 3 ひかり.治男.こすもす.
黒木鳥居木肌触れもし神の留守 ひかり 2 満天.つくし.
竹林へ続く道の辺石蕗明かり せいじ 2 あさこ.宏虎.
小春日の水面は錦大堰川 菜々 2 せいじ.わかば.
青空の下に展けて冬菜畑 わかば 2 とろうち.こすもす.
百選の道を彩どる紅葉かな さつき 2 なつき.百合.
太鼓橋嬉々と渡るや紅葉狩 百合 1 せいじ.
冷たしと屈みて汲むる御神水 つくし 1 治男.
さざんかや軒に吊られし投句箱 はく子 1 菜々.
舞い落ちる朴の葉狙う子犬かな 治男 1 あさこ.
霜月の果てるとばりの常夜灯 つくし 1 よし女.
うろたへて医院に走る片時雨 よし女 1 三刀.

2012年11月30日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
山並の燃え尽きんとす夕紅葉 よし子 4 せいじ.さつき.なつき.わかば.
落柿舎に今も蓑笠冬ざるる はく子 4 百合.さつき.とろうち.わかば.
人力車緋の膝掛けに冬うらら 有香 4 治男.きづな.満天.うつぎ.
竹林へ声突っ立てて冬の鵙 菜々 4 せいじ.三刀.とろうち.はく子.
竿させば水脈のゆるりと紅葉舟 とろうち 3 あさこ.三刀.ぽんこ.
里の陽に赤く反りたる唐辛子 よし子 3 あさこ.ぽんこ.なつき.
しかと閉づ西行井戸へ嵯峨しぐれ きづな 3 百合.宏虎.つくし.
神の留守みくじ買おうか買うまいか きづな 3 治男.よし子.菜々.
むらさきに嵐峡けぶる小六月 菜々 2 宏虎.きづな.
小春日や雲ふんわりと一つ浮く 宏虎 2 よし女.菜々.
透明な傘で案内す冬の雨 なつき 1 よし子.
宅配便届く荷の隅郁子の実も 雅流 1 うつぎ.
名刹のパノラマ広ぐ紅葉渓 あさこ 1 満天.
落柿舎の白き山茶花裏山に 満天 1 つくし.
待合のソファーに寒く告知待つ よし女 1 ひかり.
深更にとろりと甘き玉子酒 せいじ 1 よし女.
捨て猫に餌をやる漢花八つ手 三刀 1 ひかり.