成績一覧

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9月29日 (投句18名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
古里てふバス停下りて花野風 なつき 4 隆松.せいじ.敬和.たか子.
先達の句碑のあまたやこぼれ萩 かかし 3 満天.せいじ.ぽんこ.
朝霧に浮かぶ島々瀬戸の景 智恵子 3 宏虎.素秀.ぽんこ.
秋耕や鴉お供のトラクター 素秀 3 菜々.三刀.たか子.
競い合ふ川を隔てし虫時雨 愛正 3 なつき.素秀.みづき.
本丸跡飛び火のごとく彼岸花 なつき 3 董雨.菜々.こすもす.
闇の中佇むほどに夕化粧 明日香 2 愛正.うつぎ.
電線の鳥が見渡す豊の秋 たかを 2 はく子.そうけい.
障子張り影絵の映る手の動き 宏虎 2 たかを.愛正.
畦曲がれば曼珠沙華また曲がりけり うつぎ 2 そうけい.やよい.
秋日燦大火逃れし長屋門 たか子 2 三刀.やよい.
銭湯のまた店仕舞ひすがれ虫 かかし 2 董雨.はく子.
電動の自転車軽し秋山路 せいじ 2 なつき.隆松.
声出して秋の七草指折りて 満天 1 智恵子.
長蛇の列開門待つや運動会 やよい 1 こすもす.
運動会脚立と呉座も並びをり やよい 1 たかを.
ごめんねと家苞に抜く草の花 みのる 1 うつぎ.
猫の影と揺れるカーテン秋夕焼 こすもす 1 宏虎.
澄む水に抜き足差し足鷺一羽 満天 1 みづき.
車庫はもう燕帰りて空家なる 素秀 1 智恵子.
ビル間を抜けて爽やかモノレール 菜々 1 敬和.
作り滝四つを裾廻に紅葉山 菜々 1 満天.

9月28日 (投句16名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
猿よけの案山子の傾ぐ村外れ 素秀 8 董雨.たかを.そうけい.はく子.ぽんこ.なつき.明日香.こすもす.
道の駅あれば寄り道秋遍路 みのる 6 せいじ.かかし.やよい.たか子.三刀.明日香.
S字描く谷戸の農道曼珠沙華 みのる 6 愛正.菜々.たかを.やよい.なつき.うつぎ.
水澄めりルルドの池に鯉数多 なつき 4 宏虎.素秀.かかし.ぽんこ.
秋の苑巡る出口の投句箱 智恵子 3 董雨.愛正.せいじ.
夕露やサドルの濡るる無人駅 愛正 3 智恵子.はく子.うつぎ.
教会のミサの予定に七五三 なつき 3 菜々.素秀.三刀.
一叢は一家一族曼珠沙華 うつぎ 2 敬和.たか子.
爽やかや竹の葉擦れの園の道 菜々 2 満天.こすもす.
霊苑の入り口に待つ彼岸花 素秀 2 満天.智恵子.
石畳参道照らす曼珠沙華 智恵子 1 そうけい.
イルカショー進める青年爽やかに はく子 1 敬和.
句に倦みてテラスに出てちちろ聴く たか子 1 宏虎.

9月27日 (投句19名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新涼の一湾統ぶる鳶の舞 やよい 7 たかを.愛正.満天.そうけい.智恵子.素秀.たか子.
堤防に畦に狭庭に曼珠沙華 こすもす 4 董雨.明日香.はく子.ぽんこ.
ゐのこづち迫りだす畦にたたら踏む みのる 3 愛正.智恵子.うつぎ.
伸び縮みして鵯の群れ渡る 三刀 2 たかを.うつぎ.
寝付きいる虫の闇へと沈むごと 素秀 2 せいじ.なつき.
語り部と熊野古道を歩く秋 素秀 2 宏虎.そうけい.
温泉に体浮かべて老の秋 たかを 2 隆松.こすもす.
取る人のなき柿熟るる将の墓 なつき 2 敬和.素秀.
鶺鴒の休むことなく尾羽振る 満天 1 董雨.
猫じやらし夕日に揺れて混線す みのる 1 菜々.
畦を行く曼珠沙華と道譲り合ひ うつぎ 1 明日香.
亡き母と見し景ばかり秋の園 たか子 1 なつき.
嵐後なぞへにょきにょき彼岸花 明日香 1 こすもす.
地の神を祀る祠や昼の虫 うつぎ 1 たか子.
秋空へ草巻き上げるチェーンソー 満天 1 敬和.
小さくとも夫婦でござる青飛蝗 たかを 1 せいじ.
玉入れを楽しむ親子鰯雲 智恵子 1 はく子.
色鳥来山の池畔に佇めば やよい 1 ぽんこ.
ともすれば取り残さるる野路の秋 せいじ 1 宏虎.
台風来禁足令のごとテレビ せいじ 1 菜々.
薬医門萩の日影に投句箱 宏虎 1 満天.
秋夕焼け細き日の斜す虫籠窓 みづき 1 隆松.

9月26日 (投句18名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大花野かなたに青き薩摩富士 菜々 6 たかを.満天.そうけい.三刀.うつぎ.はく子.
万物の影地に落とし良夜かな 宏虎 4 みづき.明日香.やよい.三刀.
望月や女系の家の三面鏡 素秀 4 たかを.敬和.たか子.なつき.
小料理屋秋の七草活けありぬ みづき 3 董雨.満天.智恵子.
池静か睡蓮の葉のもみづれる うつぎ 3 ぽんこ.こすもす.明日香.
不具合ににぶき音なる添水かな たか子 3 愛正.せいじ.ぽんこ.
再建の鳥居ぬけゆく金の風 やよい 2 たか子.なつき.
陶芸の瑠璃色絵皿秋灯下 満天 2 こすもす.はく子.
神秘めく紫まとふ未草 ぽんこ 2 董雨.宏虎.
秋空にずしりと重き欅かな たかを 2 そうけい.よう子.
沖の根に向かう漁師に雁渡し 素秀 2 みづき.よう子.
入口はあり出口なき大花野 宏虎 2 せいじ.敬和.
朝日照る再建鳥居さはやかに やよい 1 うつぎ.
読経の途切れる声や葉鶏頭 愛正 1 素秀.
虫すだく軒の掃除の長箒 なつき 1 やよい.
あの山のあそこが真西秋入日 せいじ 1 智恵子.
初紅葉水面にゆれる心字池 満天 1 素秀.
線路沿ひ電車の方へなびく萱 明日香 1 愛正.
うろこ雲ピンクに染まる夕まぐれ 智恵子 1 宏虎.

9月25日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
船頭歌白壁揺らぐ秋の川 愛正 4 たかを.素秀.なつき.やよい.
軽トラに山積み野菜朝の露 素秀 4 敬和.智恵子.みづき.ぽんこ.
偕老のリュックお揃ひ秋うらら 明日香 3 董雨.智恵子.たか子.
はたはたの詠めとばかりに跳びにけり うつぎ 3 せいじ.菜々.こすもす.
庭園の八景めぐる秋うらら 満天 2 宏虎.素秀.
宮裏にそっと捧げし鵙の贄 智恵子 2 なつき.たか子.
花明りどの花よりも曼珠沙華 明日香 2 三刀.こすもす.
踏み石を遊ぶがごとく飛蝗跳ね 智恵子 2 董雨.明日香.
秋日影障子に踊る藤の蔓 三刀 2 愛正.満天.
堰き落ちて落ちて秋水透き通る 菜々 2 愛正.宏虎.
長き夜や秒針刻む過去未来 宏虎 2 三刀.やよい.
天守より雑木紅葉の砦跡 なつき 2 せいじ.そうけい.
曲水に似し小流れや水の秋 うつぎ 2 菜々.満天.
太陽の塔半世紀天高し 満天 2 敬和.ぽんこ.
日本も韓国もなし台風禍 せいじ 1 うつぎ.
草紅葉みずきもみぢと園廻る 菜々 1 うつぎ.
廃屋の二階家根越え柿実る たかを 1 明日香.
残照月ひかり輝く芒原 宏虎 1 そうけい.
筋掘りの遺跡発掘秋の声 愛正 1 みづき.
トンネルを為しし桜の薄紅葉 やよい 1 たかを.

9月24日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
秋の風通す三和土(たたき)や太柱 たか子 5 董雨.素秀.はく子.ぽんこ.やよい.
栗ご飯初物ですと供へけり うつぎ 4 董雨.菜々.素秀.やよい.
離乳してやんちゃな仔牛赤とんぼ なつき 4 たかを.せいじ.はく子.こすもす.
お泊まりの児と足触れて寝る夜寒 なつき 3 せいじ.そうけい.こすもす.
柿若葉受け皿となす野点かな 智恵子 3 愛正.明日香.たか子.
野分雲西へと走る夕間暮れ 明日香 2 智恵子.たか子.
雲動き庭に影濃き十三夜 宏虎 2 愛正.明日香.
蔵街を偲ぶ舳先に赤蜻蛉 愛正 2 なつき.敬和.
風と色変えて台風明けの海 素秀 2 三刀.そうけい.
朝の卓残る野分の唸り声 せいじ 2 三刀.うつぎ.
子と交はすライン爽やか朝夕に はく子 2 宏虎.満天.
秋の庭白椅子二つ寄り添いて たかを 1 敬和.
一湾は怒涛白波いわし雲 やよい 1 ぽんこ.
遠吠えの犬も賞でしか今宵月 智恵子 1 うつぎ.
台風の余波の風過ぐ今日の無事 満天 1 なつき.
秋彼岸お中日でも畑仕事 明日香 1 智恵子.
台風それて夫いそいそと畑手入れ 菜々 1 満天.
突風に頭上かすめる銀杏落葉 ぽんこ 1 宏虎.
雨粒の波紋重なり荻の叢 素秀 1 たかを.
雁来紅巧みに操るねこ車 愛正 1 菜々.

9月23日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
深山に木霊となりて鹿の声 素秀 8 そうけい.愛正.智恵子.たか子.なつき.三刀.やよい.うつぎ.
大空に向けて弓引く案山子かな うつぎ 5 董雨.素秀.明日香.はく子.ぽんこ.
露けしや苔に覆はる摩崖仏 宏虎 4 隆松.菜々.はく子.三刀.
乗り継ぎの渡り廊下の菊人形 智恵子 3 そうけい.明日香.こすもす.
石仏の錆びし鉄筒彼岸花 たかを 2 隆松.やよい.
山風に溶岩顔だす花野かな 愛正 2 宏虎.せいじ.
愁秋や詣でて父祖の墓碑七基 はく子 2 素秀.なつき.
揺れ続く売地の幟いわし雲 そうけい 2 宏虎.満天.
捨案山子誰が並べしか山の裾 智恵子 2 菜々.こすもす.
豊の秋百姓たりし父母偲ぶ はく子 2 たか子.うつぎ.
鶏頭や砂場のひよこ放し飼ひ 愛正 2 たかを.智恵子.
小牡鹿に似たる剣士の気合かな 素秀 1 たかを.
柿熟るる北向地頭をふところに 菜々 1 ぽんこ.
エンジンをかければ飛び立つ蝗かな こすもす 1 董雨.
淀君の考案ゆかし萩の筆 たか子 1 愛正.
ごろごろと栗入れ過ぎし栗ご飯 うつぎ 1 せいじ.
空青し瀬音微かや野路の秋 こすもす 1 満天.

9月22日 (投句18名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
案山子にも声掛けて行く里の道 うつぎ 8 董雨.せいじ.菜々.満天.はく子.たか子.明日香.やよい.
朝寒や母牛に当つ聴診器 なつき 6 智恵子.ぽんこ.たかを.敬和.やよい.うつぎ.
朝霧の晴れてひょっこり藪茗荷 愛正 3 智恵子.はく子.三刀.
白き腹晒して跳ねる濁り鮒 素秀 3 愛正.敬和.うつぎ.
塀越しにひと枝もらふ石榴かな 智恵子 3 菜々.素秀.明日香.
長袖を一枚羽織る秋の風 満天 3 せいじ.宏虎.こすもす.
国境すいすい越えて赤とんぼ 菜々 2 そうけい.たか子.
消防士そっと見ている秋夕陽 たかを 2 素秀.三刀.
みずみずし手籠に抜きし貝割れ菜 三刀 1 そうけい.
小流れも隠す雑草秋の野路 こすもす 1 ぽんこ.
葛覆う立木モンスター堤防に 明日香 1 たかを.
マネキンの秋のファッション濃き色に 満天 1 宏虎.
納屋出入り狭くなりけり葉鶏頭 愛正 1 こすもす.
近江路のバス旅左右に苅田かな はく子 1 満天.
墓拝む頭に翅やすめ赤とんぼ やよい 1 愛正.
何故ここにマリアの像や萩の苑 たか子 1 董雨.

9月21日 (投句19名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
運動会終へて校舎の長き影 素秀 4 やよい.なつき.そうけい.うつぎ.
大岩を噛みて離さぬ赤蜻蛉 うつぎ 4 愛正.明日香.たか子.三刀.
こすもすの迷路に陽射し閉じ込めり なつき 4 せいじ.たか子.もとこ.うつぎ.
兄の家亡父の杖や秋彼岸 たかを 3 隆松.素秀.そうけい.
爽やかに生きて後顧の憂いなし 宏虎 3 菜々.三刀.はく子.
菊日和野辺の地蔵の笑顔かな 素秀 3 もとこ.菜々.ぽんこ.
風捉へ石碑抱き込む乱れ萩 ぽんこ 3 宏虎.こすもす.なつき.
まほろばや見渡す限り豊の秋 明日香 2 智恵子.満天.
新米を先ず一つまみ塩むすび 智恵子 2 愛正.やよい.
古屋敷朽ちる庇に竹の春 そうけい 2 隆松.ぽんこ.
秋風や小屋よりロバの長き顔 なつき 2 たかを.せいじ.
タクシーを待ちたるごとく赤蜻蛉 せいじ 2 たかを.よう子.
夕映えて糺の森の初紅葉 みづき 2 智恵子.素秀.
子規句碑へ白満開の萩揺れる 満天 2 董雨.はく子.
萩咲いて明王忿怒ゆるぶかに 菜々 2 明日香.よう子.
青竹の垣根のあたりこぼれ萩 たか子 1 こすもす.
秋彼岸一天俄かに掻き曇る はく子 1 宏虎.
朝霧や旗振り保護者辻に立つ 愛正 1 董雨.
谷あいの上に廃校花野道 愛正 1 満天.

9月20日 (投句22名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
観音の御胸に踊る楓の影 うつぎ 5 菜々.たか子.やよい.よう子.よう子.
丸窓に色なき風や尼の寺 みづき 5 愛正.満天.素秀.やよい.なつき.
霧に濡れ草食む親子牧の馬 宏虎 4 たかを.智恵子.せいじ.なつき.
フォークダンスの輪の伸び縮み天高し やよい 4 敬和.もとこ.そうけい.はく子.
露けしや遊行行脚の蓑と笠 宏虎 3 董雨.素秀.うつぎ.
石仏のはにかみ在わす萩あかり もとこ 3 たか子.ぽんこ.宏虎.
山頂の足元過ぐる花野風 愛正 3 董雨.三刀.隆松.
かりがねの羽根を休める河口堰 素秀 3 明日香.智恵子.隆松.
露草のひと叢残る庭の隅 素秀 2 明日香.こすもす.
我がさ庭時を違えず彼岸花 三刀 2 愛正.こすもす.
揺れ合ふて枝垂るもゆかし風の萩 菜々 2 たかを.宏虎.
魯山人ゆかりの寺の秋を聞く たか子 2 満天.はく子.
秋彼岸赤子をあやす百面相 なつき 2 みづき.三刀.
縁石の蜻蛉輝く夕日かな 愛正 1 ぽんこ.
山霧の晴れてあらはる杉木立 隆松 1 みづき.
練兵場あとと碑あき茜 やよい 1 菜々.
草叢の切り株囲む乱れ萩 ぽんこ 1 そうけい.
パタカラと小さく和して敬老日 せいじ 1 うつぎ.
弱々し蟻の動きや秋の風 たかを 1 もとこ.
ドア開きて木犀の香に途中下車 智恵子 1 敬和.
秋の蚊の二匹まとはり児の帰る なつき 1 せいじ.

9月19日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
句碑に遊び萩に遊びてしじみ蝶 うつぎ 9 たかを.愛正.敬和.宏虎.よう子.こすもす.たか子.そうけい.やよい.
短冊に立止まりつつ萩小路 満天 4 ぽんこ.こすもす.たか子.はく子.
水子地蔵真白に乾く秋思かな たか子 3 菜々.もとこ.明日香.
清々し白く拡がる蕎麦の花 宏虎 3 董雨.智恵子.満天.
玉垣に沁む雨音や竹の春 素秀 3 せいじ.明日香.みづき.
丹精の萩を丈余に咲かせ寺 はく子 2 満天.やよい.
沛然と降る雨に垂る石榴の実 みづき 2 せいじ.素秀.
秋暑し診察待ちの顔と顔 三刀 2 もとこ.うつぎ.
塀越えて夕の華やぎ酔芙蓉 たかを 2 はく子.そうけい.
小机にゴム屑の影秋灯下 せいじ 2 愛正.隆松.
紅白の萩が隠すは百度石 うつぎ 2 董雨.三刀.
敗荷の泥田に傾ぐこうのとり 素秀 2 ぽんこ.なつき.
秋天や鯱逆立ちて観音堂 もとこ 2 敬和.なつき.
黄葉の色付くひと葉櫟かな 智恵子 1 たかを.
潮の香や石壁に這う蔦紅葉 こすもす 1 みづき.
花柄のワンピース褪せ夏終る なつき 1 うつぎ.
微笑むや水子地蔵に萩の風 満天 1 三刀.
四つ目垣背比べする千日紅 ぽんこ 1 智恵子.
山腹をもの言いたげに霧走る 明日香 1 よう子.
大粒の雨の音聞く彼岸入り なつき 1 菜々.
オカリナの誰が吹くやら秋山家 みづき 1 素秀.
朝霧や声のみ聞こゆ河川敷 愛正 1 宏虎.

9月18日 (投句17名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寺庭のどこに立ちても萩の風 菜々 7 宏虎.隆松.満天.三刀.そうけい.こすもす.なつき.
白衣より覗くタトゥーや秋遍路 素秀 4 宏虎.隆松.もとこ.たか子.
将棋盤ひびく一手やうろこ雲 智恵子 4 たかを.せいじ.もとこ.たか子.
三輪車のかごいっぱいの櫟の実 なつき 4 菜々.ぽんこ.敬和.はく子.
紅萩へ存門忙ししじみ蝶 菜々 4 たかを.せいじ.はく子.うつぎ.
門入るや萩に埋もれた投句箱 満天 3 董雨.愛正.よう子.
木道を歩く子ら追ふ赤蜻蛉 愛正 3 みづき.うつぎ.そうけい.
薄明かり鬼灯ともる六地蔵 愛正 3 智恵子.なつき.明日香.
秋灯や遺影の暗き奥座敷 素秀 2 三刀.よう子.
微笑みの千手観音秋日射す ぽんこ 2 敬和.みづき.
飽きもせず同じリズムの鉦叩 宏虎 2 董雨.菜々.
秋爽の塀に漏れくるハーモニカ 智恵子 1 素秀.
楓の枝鬼瓦の頬擽りぬ うつぎ 1 ぽんこ.
句帳持つ人ちらほらと萩の寺 うつぎ 1 こすもす.
辻曲がるたびに深まる秋の色 みづき 1 素秀.
杖置きて萩と対峙す手に句帳 よう子 1 智恵子.
萩の寺抹茶茶碗も絵柄は萩 満天 1 明日香.
残んの花糸瓜の棚に子規忌かな はく子 1 満天.
老農夫話しは尽きず稲穂波 たかを 1 愛正.

9月17日 (投句18名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
月を待つ東の小窓開け放ち うつぎ 7 愛正.みづき.せいじ.明日香.たか子.よう子.はく子.
お写経へ先づ手を漱ぐ秋の水 菜々 5 たかを.愛正.素秀.たか子.そうけい.
追憶に浸る夜風や星月夜 智恵子 5 ぽんこ.宏虎.満天.なつき.うつぎ.
口歌む愛の讃歌や小鳥くる みづき 4 たかを.三刀.菜々.なおこ.
敬老日父の長生き褒め称ふ なつき 3 みづき.三刀.こすもす.
大阪駅の人の多さよ秋暑し はく子 3 董雨.満天.なおこ.
なぞり画くみほとけ衣紋さわやかに 菜々 2 素秀.はく子.
パオとてもソーラーパネル秋澄めり よう子 2 せいじ.こすもす.
群れなして沼地飛び交ふ蜻蛉かな 愛正 2 董雨.宏虎.
漸くに我が狭庭にもつくつくし せいじ 1 明日香.
母思ふ着物きゅっと締め涼新た そうけい 1 なつき.
境内に揺るる香煙色なき風 宏虎 1 智恵子.
颱風あと畦を行き交ふ農夫かな 愛正 1 うつぎ.
水やりに外に出ればはや釣瓶落し 明日香 1 そうけい.
吾亦紅手水に黙す古刹かな 智恵子 1 敬和.
爽やかや御朱印帳のまっ赤っ赤 宏虎 1 菜々.
みづうみの小さき漣紅葉鮒 みづき 1 智恵子.
七竈握りしむ子や児童館 素秀 1 ぽんこ.
手提げには締まりの緩き秋扇 たか子 1 よう子.
秋分やあらたへ紡ぐ阿波の巫女 素秀 1 敬和.

9月16日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
秋彼岸流人の墓地の荒れし侭 宏虎 7 敬和.せいじ.はく子.菜々.素秀.やよい.なつき.
蹲の柄杓に休む蜻蛉かな 素秀 5 敬和.愛正.せいじ.たかを.智恵子.
白粉花どこか昭和の匂ふ路地 うつぎ 4 明日香.三刀.菜々.なつき.
無人駅出で一面のリンゴ畑 智恵子 4 董雨.そうけい.うつぎ.なおこ.
釣り堀のウキを追へけり赤蜻蛉 愛正 4 そうけい.明日香.隆松.宏虎.
敬老日よき体調を妻に謝す せいじ 3 智恵子.三刀.うつぎ.
カーテンと戯れる猫秋の風 こすもす 2 たかを.みづき.
月白の星瞬きて音のなく みづき 2 宏虎.たか子.
水走る田溝へ揺れて蓼の花 菜々 2 こすもす.よう子.
秋麗ら庭にピカピカ三輪車 みづき 2 よう子.やよい.
名も知らぬ草に交じりて猫じやらし せいじ 1 こすもす.
十六夜や甍の銀波てらてらと やよい 1 満天.
円き葉に秋の日差しの反転す たかを 1 素秀.
夜長の灯栞すすまぬ聖書閉づ なつき 1 隆松.
風邪気味に大手を振りて怠けおり ぽんこ 1 たか子.
小指の傷癒えて真ん丸望の月 三刀 1 ぽんこ.
立待ちの月の輝き渡りけり はく子 1 みづき.
一穢なき立待ち全し町照らす はく子 1 満天.
秋澄むやビル映すビルクリスタル 満天 1 はく子.
腰曲げて袋を覗くぶどう狩り 智恵子 1 董雨.
ジャム作り頂き物の無花果を こすもす 1 なおこ.
うろこ雲憂ひの一つ決着す たか子 1 愛正.

9月15日 (投句17名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寝る前にまたも眺めて今日の月 こすもす 7 智恵子.菜々.ぽんこ.そうけい.せいじ.三刀.よう子.
竹藪にほつほつ灯る彼岸花 智恵子 6 みづき.宏虎.満天.菜々.明日香.ぽんこ.
名月や西近江路の松の上 隆松 4 董雨.素秀.敬和.なつき.
ビル街の隙間を上る月早し 愛正 4 たかを.隆松.三刀.やよい.
十六夜のほんに大きな月現るる はく子 3 智恵子.たか子.こすもす.
遠目にも一樹に早き薄紅葉 みづき 3 明日香.せいじ.たか子.
敬老日子供会よりメッセージ 三刀 3 やよい.こすもす.うつぎ.
磨かれし酒屋の玻璃戸秋澄めり よう子 3 董雨.愛正.うつぎ.
雲しざり十六夜の月皓皓と 菜々 2 満天.はく子.
恙なきひと日終へるや月今宵 満天 2 たかを.よう子.
自己主張減り行く余生こぼれ萩 宏虎 1 愛正.
草むらは夜の暗さや虫すだく 明日香 1 宏虎.
洗濯を畳む残り香木犀香 智恵子 1 なつき.
鬼灯の絵手紙眺む友の筆 愛正 1 敬和.
空晴れて大満月を愛で尽くす せいじ 1 はく子.
新涼や厨仕事の捗りぬ せいじ 1 みづき.
看板に和裁の文字や草紅葉 たかを 1 素秀.
名月や縁に杯おく人のあり 隆松 1 そうけい.

9月14日 (投句18名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
石段を残す城垣芒の穂 素秀 6 隆松.せいじ.宏虎.智恵子.ぽんこ.こすもす.
校庭を響もすマーチ秋高し うつぎ 3 明日香.満天.菜々.
白鷺の片足立ちの水面かな たかを 3 董雨.明日香.みづき.
しばらくは戸を開けしまま秋の風 満天 3 愛正.敬和.たか子.
名月や少し変わりし風の向き 三刀 3 敬和.たかを.菜々.
幾度も外に出で見ん無月かな はく子 3 隆松.たか子.よう子.
すぐそこに氏神在す落し水 やよい 2 三刀.よう子.
被災地の停電今も雨の月 やよい 2 満天.はく子.
青空へ鉄塔目立つ稲田かな 明日香 2 たかを.こすもす.
丹波栗たわわや駅のホーム脇 こすもす 2 智恵子.素秀.
ローカル線稲穂かき分け旅さなか 智恵子 1 董雨.
菜園の飛び交ふ雀秋の声 愛正 1 みづき.
月今宵宇宙競争熾烈なり 宏虎 1 はく子.
中秋の名月雲に見え隠れ 智恵子 1 宏虎.
参詣の土産に七味秋簾 よう子 1 愛正.
十五夜や突つかけで庭歩きたり なつき 1 せいじ.
知らぬ間に歳とりし吾敬老日 宏虎 1 三刀.
ジュニアの絵爽気溢れる母子の笑み そうけい 1 ぽんこ.
枯草に姿は見えず虫すだく たかを 1 素秀.

9月13日 (投句19名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
出迎へのごと改札に菊人形 せいじ 7 董雨.敬和.宏虎.明日香.たか子.三刀.こすもす.
小鳥来る米寿の妻の誕生日 三刀 5 菜々.せいじ.智恵子.やよい.なつき.
鹿に袖引かれて古都の旅爽涼 菜々 4 智恵子.はく子.素秀.なおこ.
ジンギスカン駆けし大地や草紅葉 よう子 4 敬和.せいじ.小袖.なつき.
からころと風にまろべる蝉の殻 うつぎ 3 董雨.そうけい.なおこ.
新米の炊き方添えて道の駅 智恵子 3 たか子.三刀.やよい.
子を抱くイェスが真中や美術展 せいじ 2 たかを.宏虎.
雷鳴に下校時間の定まらず 満天 2 はく子.よう子.
崖山に横隊なせる鉄砲百合 素秀 2 明日香.よう子.
渡船場に婆のほまちの梅干しや なつき 2 小袖.そうけい.
待宵やはやぶさ帰還まだ先に はく子 2 菜々.素秀.
ボランティアの鉢巻きりり秋出水 小袖 1 満天.
実り田を左右に見せて一両車 こすもす 1 うつぎ.
秋めけるチョークで書いたお品書き 素秀 1 愛正.
昨夜雨に桔梗のむらさき色深む 満天 1 こすもす.
飛翔音止みて耳たぶ名残りの蚊 たかを 1 愛正.
赤蜻蛉宙を返して飛びにけり 宏虎 1 たかを.
竹林を揺るがす一風秋の声 愛正 1 満天.
薄紙のごとき満月山の端に はく子 1 うつぎ.

9月12日 (投句18名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
庭下駄を終のすみかに鬼やんま 智恵子 4 敬和.なつき.たか子.ぽんこ.
金木犀狛犬鼻を拡げけり 宏虎 4 智恵子.三刀.ぽんこ.うつぎ.
釣り堀のウキの波紋や秋の声 愛正 4 たかを.敬和.せいじ.素秀.
雷光の照らすや鉄塔仁王立 そうけい 4 董雨.せいじ.はく子.小袖.
爽やかや水琴窟に耳あづけ 菜々 3 たかを.満天.智恵子.
深き森分入る涯の水澄めり 素秀 3 董雨.みづき.たか子.
露天湯の体の火照り鳥渡る たかを 2 愛正.こすもす.
狛犬によき陰作る百日紅 こすもす 2 菜々.宏虎.
滝道の先は入れぬ修行道 なつき 2 菜々.うつぎ.
雁渡し風吹き抜ける法隆寺 みづき 2 愛正.素秀.
来客を送る庭先ちちろ虫 やよい 2 三刀.よう子.
谷戸の里黄金に染まる稲穂かな 智恵子 2 満天.そうけい.
産土に幼馴染みや秋まつり みづき 1 はく子.
川幅の狭き河原ちちろ鳴く ぽんこ 1 よう子.
石嶝を一歩一歩の秋遍路 宏虎 1 なつき.
坂の町地下にとどろく秋出水 なつき 1 そうけい.
道標より高き秋草そよぎけり 愛正 1 こすもす.
車窓今右も左も苅田かな こすもす 1 宏虎.
面会の時間超過に稲光 うつぎ 1 小袖.
四囲の山輪郭ぼやけ秋黴雨 明日香 1 みづき.

9月11日 (投句19名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
稲穂波胸まで埋まる案山子たち たかを 7 董雨.智恵子.素秀.そうけい.たか子.ぽんこ.こすもす.
ダイヤ婚来し方話す夜長かな 宏虎 6 愛正.せいじ.素秀.三刀.やよい.小袖.
宮相撲おふれ太鼓に泣く赤児 素秀 6 たかを.明日香.たか子.やよい.うつぎ.なつき.
虫すだくビルの谷間の草葎 せいじ 3 たかを.三刀.なおこ.
秋の夜や懐かしの歌口ずさむ 満天 3 菜々.宏虎.ぽんこ.
初紅葉箒目清し山寺に みづき 3 董雨.宏虎.こすもす.
花嫁へ宮の木漏れ日秋澄めり なつき 2 みづき.明日香.
夕焼雲四神のごとく二上へ 明日香 2 菜々.小袖.
山々の抱く一村田色ずく ぽんこ 2 みづき.そうけい.
寄りて散り陶干す棚の赤とんぼ みづき 2 うつぎ.なつき.
十七音に詰込み過ぎや秋暑し うつぎ 1 なおこ.
コスモスや米寿嗜み白寿まで 宏虎 1 敬和.
月の庭昭和の歌の聞こえ来る 菜々 1 満天.
指そつと葉末に結ぶ露の玉 うつぎ 1 愛正.
垂直に上がる右脚土俵入り 素秀 1 せいじ.
早稲実る岸辺白鷺黙考す 三刀 1 満天.
野の草を踏まば秋の蚊低く飛ぶ 愛正 1 敬和.
台風禍柳の木裂け池に突く そうけい 1 智恵子.

9月10日 (投句18名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
六地蔵秋夕焼にお顔染め なつき 7 董雨.菜々.満天.みづき.たか子.こすもす.うつぎ.
人絶えぬ北向地蔵こぼれ萩 なつき 4 たかを.明日香.たか子.ぽんこ.
重陽の宴と洒落て同期会 せいじ 4 素秀.はく子.三刀.うつぎ.
雲を追ひ鳥影を追ひ窓の秋 うつぎ 4 せいじ.明日香.はく子.敬和.
落日に土蔵ぎらつく残暑かな せいじ 3 愛正.敬和.やよい.
草むしり横一列に大広場 たかを 3 なつき.そうけい.こすもす.
首都圏を大パニックに台風裡 智恵子 3 宏虎.満天.なおこ.
古寺の築山暗し虫の声 愛正 3 智恵子.素秀.やよい.
台風過ポーチに溜まる見知らぬ葉 そうけい 2 菜々.更紗.
読みかけの本ゆび栞ちちろ聴く たか子 2 智恵子.そうけい.
石を噛み瀬音高まる秋の水 宏虎 2 愛正.せいじ.
コスモスや花占ひの娘と居りぬ みづき 2 たかを.なつき.
積読の背表紙眺む秋暑し 愛正 2 みづき.ぽんこ.
鶏頭の朱ふっくらと満開す 宏虎 1 更紗.
大根の種撒き終えて秋の風 たかを 1 なおこ.
サイクリングへ夫は秋暑もいとはずに 菜々 1 宏虎.
其中庵土間に彩なす柿紅葉 智恵子 1 三刀.
かっぱの絵描きて残暑見舞かな やよい 1 董雨.

9月9日 (投句19名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新涼を六腑に分かつ深呼吸 はく子 6 満天.たか子.こすもす.三刀.なつき.うつぎ.
席題の南瓜撫でられ叩かれて うつぎ 4 やよい.はく子.菜々.なおこ.
鯖街道渋滞に見る秋の虹 みづき 4 明日香.そうけい.ぽんこ.三刀.
石積みの堰を越えるや秋出水 素秀 4 敬和.みづき.ぽんこ.なつき.
蓑虫の木となり萩の丸坊主 うつぎ 4 智恵子.愛正.はく子.たか子.
虫すだく独り占めなる無人駅 智恵子 3 満天.素秀.菜々.
法要参り済ませ安堵や秋夕焼 こすもす 3 たかを.愛正.董雨.
巨大なる龍の横たふふ秋の雲 ぽんこ 3 敬和.みづき.やよい.
水の色交じる河口に鰡の飛ぶ 素秀 3 智恵子.せいじ.宏虎.
十六夜や三代続くあぶり餅 みづき 2 明日香.素秀.
御茶漬に秋茄子漬を丸かぶり 宏虎 2 こすもす.なおこ.
土間抜ける空気も軽し朝の秋 愛正 2 董雨.宏虎.
露草の花は語らず草の中 三刀 1 たかを.
遮断機に構へ撮り鉄秋夕焼 やよい 1 そうけい.
シンデレラ迎へにゆきさうこの南瓜 なおこ 1 うつぎ.
素振りする野球少年鰯雲 満天 1 せいじ.

9月8日 (投句18名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
単線の鉄路まっすぐ雲の峰 やよい 6 敬和.たか子.満天.智恵子.ぽんこ.はく子.
爽やかや塵一つなき女学院 菜々 5 三刀.せいじ.愛正.こすもす.なおこ.
新涼や三面鏡を磨き上げ はく子 4 たかを.敬和.満天.なつき.
自販機に硬貨素通り秋暑し 智恵子 4 やよい.ぽんこ.素秀.愛正.
大蟻が斜めによぎる山の地図 たかを 3 せいじ.なつき.うつぎ.
朝の秋尾根に沿ひたる流れ雲 愛正 2 たかを.明日香.
残暑良き波しぶき浴ぶ川下り なつき 2 宏虎.そうけい.
台風の余波裏山の木々騒ぐ 三刀 2 董雨.菜々.
病窓の夜景素晴らし月さらに 明日香 2 こすもす.なおこ.
山門をくぐればちらほら初紅葉 こすもす 2 智恵子.みづき.
行き合いの空掃いている竹の春 たか子 2 やよい.素秀.
百年の不動の森や天高し 菜々 2 みづき.三刀.
鳴き移る諸鳥の声野分晴 みづき 2 董雨.明日香.
枝豆や残る一つに遠慮あり 宏虎 1 菜々.
目白鳴き枝を弾きて青の翔ぶ 董雨 1 そうけい.
ぶどう園ワイン楽しむ婦人会 智恵子 1 うつぎ.
ぐんぐんと太り一面雲の峰 やよい 1 たか子.
一人だけ長靴の子の運動会 素秀 1 はく子.
熱風に耐え忍ぶごと桔梗立つ 満天 1 宏虎.

9月7日 (投句17名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
初盆の膳は皿鉢と郷訛り 素秀 7 そうけい.菜々.智恵子.たか子.三刀.やよい.はく子.
蓑虫の糸一本の浮世かな 宏虎 5 愛正.菜々.敬和.ぽんこ.なつき.
一灯に集ふ生活や夜の長し うつぎ 4 明日香.三刀.ぽんこ.やよい.
萩乱れ読経洩れ来る裏参道 こすもす 4 そうけい.満天.宏虎.みづき.
虫好きの少年こえを聴きわけぬ みづき 3 董雨.せいじ.はく子.
青鷺の堰に立ちたる川下り なつき 3 宏虎.みづき.智恵子.
桐一葉川の澱みを流しけり 智恵子 2 満天.せいじ.
静かさや古刹に丸き月見池 愛正 2 明日香.敬和.
子等遊ぶ路地に日傘を閉じにけり こすもす 2 たかを.董雨.
名園を隈なくめぐる菊日和 みづき 2 こすもす.なおこ.
点滴の管を見ている秋日差し 明日香 2 たかを.素秀.
この宮は曾て荘苑木の実降る 菜々 2 たか子.こすもす.
秋暑し伸び放題や庭の草 菜々 1 なおこ.
ここもまた駆け込み普請九月来ぬ せいじ 1 なつき.
捨猫の釣瓶落しに鳴き止みぬ 宏虎 1 素秀.

9月6日 (投句17名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
潮だまり覗く子供と秋の空 素秀 6 たかを.愛正.智恵子.明日香.隆松.はく子.
カルデラに響く棚田の落し水 うつぎ 5 智恵子.せいじ.明日香.三刀.なつき.
終ひ湯の時を忘れる虫時雨 満天 5 たかを.愛正.素秀.たか子.みづき.
照り返すテニスコートの風は秋 ぽんこ 4 せいじ.たか子.菜々.こすもす.
地に響く解体工事秋暑し うつぎ 4 董雨.そうけい.敬和.みづき.
川風にそよぐコスモス遊歩道 智恵子 3 そうけい.敬和.なおこ.
お互いの部屋に籠りて秋灯し たか子 2 三刀.ぽんこ.
赤レンガ港横浜星月夜 智恵子 2 満天.うつぎ.
暮れきはの昼月淡く秋澄む日 みづき 2 宏虎.なつき.
背丈ほど伸びて揺るるよ大毛蓼 はく子 1 満天.
待合いの秒針遅し月を待つ 明日香 1 隆松.
一人居の姉に絵手紙秋思かな みづき 1 ぽんこ.
澄みし眼と蟷螂斧のパントマイム 宏虎 1 なおこ.
参道の茶屋で安らふ秋暑し 愛正 1 うつぎ.
大楠を透きて真青や秋の空 菜々 1 素秀.
老骨に鞭打ち秋の種を蒔く 三刀 1 董雨.
バッタ追ふフライポテトの空コップ なつき 1 菜々.
雨戸繰り新涼の風総身に 満天 1 はく子.
約束の時間は秋の夕焼どき 素秀 1 こすもす.

9月5日 (投句16名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
千枚田風と遊びぬ蕎麦の花 宏虎 6 なつき.みづき.素秀.はく子.三刀.そうけい.
草原の児の忍び足ばった取る ぽんこ 5 董雨.敬和.はく子.たか子.こすもす.
加速して列車抜けゆく大稲田 なつき 5 たかを.愛正.素秀.ぽんこ.うつぎ.
日焼けせるガイドの大き腕時計 なつき 4 宏虎.明日香.せいじ.うつぎ.
ビル工事解体跡の秋の空 たか子 4 たかを.満天.明日香.なおこ.
人力車抜ける古刹や竹の秋 智恵子 4 董雨.満天.三刀.そうけい.
稲荷社へ磴は胸突き秋しぐれ 菜々 2 なつき.ぽんこ.
雷はげし軒を借りをる配達員 せいじ 2 敬和.宏虎.
千切れては寄りては流れ秋の雲 菜々 2 愛正.みづき.
赤とんぼまだ帰るには早い空 素秀 2 菜々.たか子.
秋暑しビル建設の音日がな はく子 2 菜々.こすもす.
出穂の香や亀早足で草叢へ こすもす 1 智恵子.
爽やかや孫の懐妊知らされリ 宏虎 1 せいじ.
秋晴にお守りあまた車椅子 明日香 1 なおこ.
鶏がともする散歩草紅葉 たかを 1 智恵子.

9月4日 (投句17名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
蔵のある屋敷に続く稲田道 せいじ 6 董雨.満天.智恵子.素秀.たか子.三刀.
結界をゆうゆうくぐる秋の蝶 みづき 5 敬和.満天.そうけい.たか子.はく子.
秋桜リフトの足に触るるかに はく子 5 たかを.明日香.せいじ.こすもす.なつき.
大小の古墳を辿る草紅葉 ぽんこ 4 明日香.素秀.三刀.こすもす.
見慣れたる稜線定か秋の風 三刀 4 たかを.愛正.ぽんこ.せいじ.
アップダウンの散歩コースや風は秋 こすもす 3 宏虎.菜々.なおこ.
足運び一糸乱れぬ百足かな たかを 2 敬和.菜々.
秋雲の真中串刺し機首高く たか子 1 愛正.
休耕田こすもす畑に変身す はく子 1 ぽんこ.
火灯窓白萩風に見え隠れ 智恵子 1 なつき.
雲高し空はみづいろ秋燕 みづき 1 智恵子.
水捨てに出でてしばしを虫の音に 菜々 1 はく子.
秋胡瓜キュウちゃん漬けをまた作る 明日香 1 なおこ.
爽やかや正しく打ちしやや心音 宏虎 1 董雨.
唸り声轟き光る秋の雷 智恵子 1 宏虎.
川施餓鬼ライトに火蛾のつぶて打つ なつき 1 そうけい.

9月3日 (投句16名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風の盆傾ぐ編み笠白き顎 たか子 7 董雨.たかを.ぽんこ.満天.宏虎.そうけい.こすもす.
夜のふけて裏山いよよ虫浄土 三刀 5 菜々.そうけい.はく子.なおこ.なつき.
奥宮の鳥居くぐれば残る蝉 素秀 3 せいじ.明日香.こすもす.
大根蒔く父の仕草を思い出し 菜々 3 三刀.智恵子.明日香.
地の神のほとりに燃えて葉鶏頭 菜々 3 たか子.はく子.みづき.
川霧の水面に透ける魚影かな 素秀 3 敬和.たか子.みづき.
秋蝉や砂場の砂も入れ替えて たかを 2 菜々.なおこ.
ねむる子の膝に虫籠高速道 愛正 2 三刀.素秀.
秋夕焼富士にかかりし吊るし雲 智恵子 2 敬和.素秀.
図書館の臨時休館秋思かな こすもす 1 たかを.
物落とすこと多くなり秋思かな 明日香 1 宏虎.
風さやか揺るる草花の影法師 智恵子 1 ぽんこ.
手を引ひて歩く参道菊日和 みづき 1 智恵子.
秋澄むや豆腐屋のラッパ夕暮れに 満天 1 董雨.
湯けむりの漂ふ裏木戸夜の秋 愛正 1 なつき.
大杉の風のそよぎか秋の声 ぽんこ 1 愛正.
耳鳴りのごと叡山の蟬時雨 なつき 1 せいじ.
嵯峨野路の葉の騒がしき竹の春 宏虎 1 愛正.

9月2日 (投句18名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
せせらぎの風湧くところ赤とんぼ みづき 8 愛正.明日香.智恵子.素秀.はく子.たか子.ぽんこ.菜々.
荒れ庭の一際高し鶏頭花 愛正 4 満天.明日香.みづき.こすもす.
哀愁を帯びた鳴き声秋の蝉 ぽんこ 3 宏虎.智恵子.三刀.
西向きの長屋は未だ秋簾 たか子 3 そうけい.なつき.なおこ.
雑木林高きに揺れる通草かな 智恵子 3 たかを.せいじ.こすもす.
硯洗墨芳しき念仏書 愛正 2 董雨.敬和.
杉木立昏き峠の秋遍路 素秀 2 宏虎.みづき.
松ぼっくり拾ふ天蓋新松子 智恵子 2 たかを.なつき.
厄日来て中身点検非常袋 満天 2 董雨.はく子.
マンションの一斉清掃秋爽か こすもす 2 満天.なおこ.
日の差して穏やかなりし今日厄日 満天 2 せいじ.そうけい.
濁流の音たて走る防災日 三刀 2 敬和.ぽんこ.
始まりし夜長やクッキー焼けてより こすもす 1 菜々.
庭萩の馴寄る格子戸古屋敷 そうけい 1 愛正.
新涼や声に張りある聖歌隊 せいじ 1 三刀.
秋の水沈みしコイン光りけり 宏虎 1 たか子.
古屋敷濡縁しむるこぼれ萩 そうけい 1 素秀.

9月1日 (投句17名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
あるなしの風にまろびし芋の露 菜々 6 愛正.智恵子.三刀.素秀.ぽんこ.せいじ.
一人居に千人力や虫すだく うつぎ 5 たかを.さつき.明日香.そうけい.せいじ.
退院を告ぐる主治医の声さやか せいじ 5 菜々.宏虎.なつき.はく子.こすもす.
病室の隅まで明かし秋夕焼 せいじ 3 董雨.素秀.明日香.
水溜り避けてくねくね盆踊 たか子 3 さつき.なおこ.うつぎ.
新豆腐どこか昭和の店構へ みづき 3 たかを.はく子.たか子.
川風に提灯揺るる施餓鬼かな さつき 3 敬和.みづき.ぽんこ.
宿題の駆込み寺や夏果てぬ かかし 2 菜々.うつぎ.
みんみんや山城跡の大楓 なつき 2 みづき.たか子.
恙なく健康診断八月尽 満天 2 なおこ.三刀.
参道の萩こぼるるや木魚の音 そうけい 2 満天.董雨.
浜焼の貝の香渡る秋の海 そうけい 2 なつき.こすもす.
朝顔を一本加へゴーヤ棚 うつぎ 1 智恵子.
二百十日てふ一日の無事願ふ こすもす 1 敬和.
気紛れな天気に迷ふ八月尽 満天 1 宏虎.
水底の亀甲の石秋日射 ぽんこ 1 愛正.
寄植えに紫多し秋の園 素秀 1 満天.
行列のできる屋台や秋の宵 さつき 1 そうけい.

8月31日 (投句18名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
熊笹を抜け秋風の尾根に立つ 智恵子 8 隆松.せいじ.たか子.三刀.うつぎ.やよい.こすもす.はく子.
稲田はやのの字のごとく穂の垂れて 明日香 5 宏虎.満天.みづき.なおこ.かかし.
洗われし空に楚々たる雨後の月 たか子 4 そうけい.三刀.こすもす.はく子.
群青の池に流れて秋の雲 菜々 4 隆松.宏虎.なおこ.やよい.
修行僧読経の汗の眼鏡上ぐ なつき 3 素秀.そうけい.うつぎ.
爽やかや前掛け白き地蔵尊 満天 3 敬和.菜々.みづき.
女生徒の男言葉や山葡萄 みづき 2 たかを.菜々.
風鈴の参道の客呼び込みぬ さつき 2 満天.なつき.
尾根一つ曲がれば燃ゆる吾亦紅 智恵子 2 董雨.なつき.
涼新た雨粒光る鎖樋 はく子 2 愛正.せいじ.
堰越える白き飛沫や秋の水 素秀 2 さつき.ぽんこ.
コスモスや心ばかりの風が好き 宏虎 1 たか子.
宿を出で眠る子の膝虫の声 愛正 1 かかし.
竿灯やいつか約束せしままに みづき 1 智恵子.
かけの声響く森林今朝の秋 そうけい 1 董雨.
雨上がり夕べ鳴き継ぐ法師蝉 三刀 1 さつき.
秋天にまなじり弛む阿修羅像 素秀 1 たかを.
経行の円描く百の施餓鬼僧 なつき 1 敬和.
炎天に紅きポストや古びてなほ たかを 1 智恵子.
風立ちて降り込む雨や秋涼し せいじ 1 ぽんこ.
踏切の傍にはびこる小朝顔 満天 1 素秀.

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