成績一覧

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10月30日 (投句24名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
日の深く射して五箇山冬支度 凡士 6 音吉.みきお.小袖.みなみ.なつき.うつぎ.
我が街の駅前ピアノ秋惜しむ たか子 5 満天.音吉.あられ.こすもす.みなみ.
風となり野原を駈ける芒かな みきお 5 たか子.あられ.三刀.ぽんこ.やよい.
かりがねの声やつめたき夜具の中 素秀 4 はやと.三刀.たかを.凡士.
こすもすやこの里さらに優しうす たか子 3 永谷潤道.はく子.もとこ.
捨てがたきもの捨ててゆく冬支度 もとこ 3 豊実.むべ.凡士.
薄原入れば迷路や富士裾野 智恵子 2 宏虎.やよい.
暈の内火星近づく十三夜 はく子 2 明日香.なつき.
岨道の足が見つけし赤のまま せいじ 2 むべ.もとこ.
秋うらら円墳に座しにぎり飯 やよい 2 智恵子.みきお.
一望のコスモス紅白伯仲す みのる 1 うつぎ.
アルバムに知らぬ世界や秋深し うつぎ 1 せいじ.
水紋を数ふる池や秋の夕 豊実 1 永谷潤道.
知己訪へば畑の枝豆もつてけと みのる 1 菜々.
立冬や触れるドアノブ静電気 みきお 1 こすもす.
どぶろくの臭し農夫の袂かな 素秀 1 たかを.
弁慶の師を打擲す菊人形 宏虎 1 せいじ.
夫笑ふ遺影の前に胡桃置く むべ 1 素秀.
秋晴や免許試験に挑戦す 菜々 1 宏虎.
秋深し首元冷やり撫づる風 はやと 1 智恵子.
コーヒーに大き餡パン十三夜 三刀 1 はやと.
秋うらら川へ張り出すカフェテラス 菜々 1 はく子.
里山はパッチワークの黄葉かな 凡士 1 満天.
いつまでも寄り来る猫や冬隣 たかを 1 豊実.
秋草のあふるる鉢や窯場道 なつき 1 菜々.
道の駅所せましと菊懸崖 こすもす 1 明日香.
秋惜しむ半身乗り出す鯉のゐて 明日香 1 素秀.
陶房に手綱の猫や赤まんま なつき 1 ぽんこ.
秋を咲くほむらの如き薔薇のあり はく子 1 たか子.
病窓へ南京はぜの紅き葉よ 明日香 1 小袖.

10月29日 (投句21名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
朝霧の晴れて濡れ髪牧の馬 智恵子 7 はやと.せいじ.豊実.やよい.そうけい.みきお.うつぎ.
太刀魚のめらめら光る波止の夕 豊実 6 はやと.たか子.音吉.小袖.そうけい.みきお.
冬瓜の畑に捨てられ行く秋ぞ みのる 5 豊実.もとこ.はく子.永谷潤道.凡士.
落ち葉掃く音に微塵も無き湿り たか子 5 菜々.宏虎.音吉.もとこ.こすもす.
見送りは角曲がるまで秋の夕 宏虎 3 智恵子.なつき.やよい.
茅屋根を遠くに銀波の芒原 はやと 3 たか子.小袖.三刀.
墳丘へ急勾配や天高し やよい 3 菜々.たかを.せいじ.
秋夕焼寺塔の五色陰りゆく はやと 2 むべ.ぽんこ.
たわわなるリンゴ畑や空青し こすもす 2 あられ.智恵子.
人よりも幟の多し秋祭 素秀 2 満天.明日香.
着水の鴨の水輪や日に映えて みきお 2 むべ.明日香.
初大根夕餉の膳にすりおろす 三刀 2 凡士.うつぎ.
朝寒し両手囲ひの珈琲を 満天 2 たかを.こすもす.
秋嶺に翼広ぐる鳶の影 むべ 2 あられ.なつき.
降り立つはひとりの駅の夜寒かな 凡士 2 はく子.永谷潤道.
身に沁むや遺影白黒白秋忌 音吉 1 三刀.
茅渟の海うすく靄りて山小春 せいじ 1 素秀.
登窯の十本煙突蔦紅葉 なつき 1 満天.
味噌汁の匂ひくる路地秋の暮 やよい 1 ぽんこ.
新調の幟はためく秋祭り みきお 1 素秀.
疎に密に釣り人数多秋の浜 智恵子 1 宏虎.

10月28日 (投句22名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
天平の仏の笑みや菊日和 凡士 7 あられ.ぽんこ.小袖.三刀.こすもす.はく子.明日香.
甲羅干す動かぬ亀や草紅葉 ぽんこ 4 宏虎.音吉.みきお.凡士.
殉教の碑に額づけば秋の声 みのる 4 満天.むべ.ぽんこ.みなみ.
たたなはる高空帰る鳥の列 宏虎 4 たかを.凡士.みなみ.明日香.
男体山揺れるや鴨の跳び立てば 音吉 3 たか子.小袖.たかを.
揺れもせでひらく一途さ秋の薔薇 菜々 2 そうけい.音吉.
走り根をきざはしとして秋山路 せいじ 2 たか子.豊実.
中之島ゆるゆるめぐり秋惜しむ 菜々 2 宏虎.三刀.
奈落へとた走る水や紅葉渓 せいじ 2 智恵子.豊実.
弓張の月の進める雲の波 素秀 2 そうけい.はく子.
定宿の挨拶代り濁り酒 豊実 2 素秀.なつき.
銀杏散る路上ライブのギタケース 凡士 2 あられ.やよい.
潮先に消える干潟や秋惜しむ 三刀 1 むべ.
時間差に学年ごとの運動会 素秀 1 なつき.
寺宝なる臥龍の松の手入れかな みのる 1 はやと.
川幅の狭くなりけり初鴨来 みきお 1 こすもす.
秋日向仲良く寝まる猫と犬 なつき 1 やよい.
雲行けば紅葉の崖の倒れ来る 音吉 1 せいじ.
花は葉を葉は花を見ず曼殊沙華 みきお 1 智恵子.
庭隅の石蕗一輪黄を点す 満天 1 みきお.
瞬きの間に現るる秋の蝶 明日香 1 せいじ.
伎芸天お顔かしげて秋思とも はく子 1 はやと.
尾瀬湿原池塘に生ゆる草紅葉 宏虎 1 素秀.

10月27日 (投句23名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
広縁の障子に影の吊し柿 はやと 10 はく子.むべ.素秀.満天.三刀.ぽんこ.こすもす.なつき.凡士.あられ.
陶工の手先の反りや秋灯下 なつき 6 はやと.たか子.小袖.やよい.ぽんこ.もとこ.
廃線の隧道を抜け渓紅葉 凡士 5 菜々.智恵子.満天.やよい.なつき.
捨て置きの五右衛門風呂や雁渡し うつぎ 3 豊実.三刀.みきお.
幟立つ千葉街道の落花生 智恵子 3 たかを.せいじ.凡士.
草庵の狭きながらも庭紅葉 みのる 3 宏虎.智恵子.素秀.
果てしなき碧空庭に石蕗の花 三刀 2 小袖.明日香.
木犀の花屑ここだ屯して せいじ 2 菜々.はやと.
自慢げにどんぐり見せる腕白児 ぽんこ 2 たかを.はく子.
露天の湯浮かぶ蜜柑や紀伊の宿 智恵子 2 音吉.明日香.
登り来て見渡す街や薄紅葉 豊実 1 せいじ.
解除さるグリコの灯り冬空へ 音吉 1 もとこ.
賽銭を散らせて力石冷ゆる 素秀 1 たか子.
盆地へと吹く風を得て竹の春 たか子 1 あられ.
秋風鈴一斉に舌回し鳴る なつき 1 宏虎.
木犀の花屑に雨容赦なし やよい 1 むべ.
荒れ果てし山道今は猪の道 むべ 1 みきお.
濃紅葉湧き立つ血潮登山口 たかを 1 音吉.
右肩は桟道の外崖紅葉 凡士 1 こすもす.
星座より光もらひし沼の秋 もとこ 1 豊実.

10月26日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
海峡の町に沁み入る夜の霧笛 凡士 7 音吉.やよい.満天.小袖.むべ.明日香.うつぎ.
鳴き砂の浜をさすらふ秋思かな 凡士 6 たかを.智恵子.満天.ぽんこ.菜々.なつき.
阿と口をあけし狛犬木の実打つ みのる 5 はやと.智恵子.宏虎.音吉.たか子.
三代で玉砂利を踏む七五三 みきお 4 たか子.素秀.豊実.むべ.
地蔵堂若木に二つ木守柿 なつき 3 あられ.素秀.みきお.
秋晴やよちよち歩き両手あげ 満天 3 やよい.みきお.こすもす.
映る雲遊ばせ刈田にわたづみ たか子 3 たかを.小袖.みなみ.
秋日射し相輪光る五重塔 ぽんこ 2 宏虎.凡士.
廃屋はなべて柿の実たわわなる たか子 2 みなみ.もとこ.
草紅葉キャッチボールの声弾む 菜々 2 あられ.明日香.
波の音潮の香変り秋深む 宏虎 2 豊実.こすもす.
秋の池覗けば鯉の口数多 明日香 1 せいじ.
晩鐘に女祈るや陸稲刈 音吉 1 三刀.
太閤のお城あととや草紅葉 菜々 1 三刀.
手庇に目潰しの日や照紅葉 みのる 1 せいじ.
褪せつつも群花を保つ貴船菊 はやと 1 もとこ.
枝豆の良き塩加減丹波産 満天 1 はやと.
リーダーのいるらし魚影 川澄みて 明日香 1 菜々.
散る紅葉渓に色失せ奈落かな 智恵子 1 ぽんこ.
蓑虫のこの境内の外知らず やよい 1 なつき.
加護うけて鬼の子宮に住みゐたり やよい 1 うつぎ.
遠目には一色村のコスモス田 うつぎ 1 凡士.

10月25日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
老松の翳踏み須磨の秋惜しむ みのる 9 はやと.宏虎.菜々.明日香.みきお.あられ.むべ.凡士.うつぎ.
五箇山の縄もて縛る新豆腐 凡士 7 音吉.素秀.智恵子.やよい.たか子.三刀.なつき.
雲の影流す起伏や秋の峰 たか子 4 せいじ.豊実.小袖.ぽんこ.
金木犀木魚の響く苔の庭 賢一 3 豊実.智恵子.はく子.
立山の氷河の名残信濃柿 音吉 3 小袖.みきお.あられ.
からからと枯葉の走り又戻る 音吉 2 むべ.はく子.
点在の農家浮かばせコスモス田 うつぎ 2 満天.凡士.
秋夕焼け背に波乗りの声高し やよい 2 ぽんこ.たか子.
べた黒の山も一役秋落暉 せいじ 2 たかを.こすもす.
大観音の背を灯せり柿たわわ なつき 2 素秀.満天.
園丁の紅はきりりと松手入れ たか子 1 せいじ.
七色の光りを弾く青蜥蜴 みきお 1 三刀.
竜胆と大き足跡けもの道 素秀 1 明日香.
秋晴やベランダに出て深呼吸 満天 1 菜々.
鶴亀のかたちに見ゆる松手入れ 明日香 1 なつき.
海の橋天架かるやに秋晴るる みのる 1 はやと.
空晴れて上弦の月のみぞあり こすもす 1 音吉.
身に沁むやガラシャ召されし越中井 凡士 1 うつぎ.
笛号砲静かに鳴らし運動会 なつき 1 たかを.
柿一樹朝一番の鳥語かな 智恵子 1 宏虎.
ハルカスの歪む池面や秋の雲 ぽんこ 1 こすもす.
中天の弦月白く日は西に はやと 1 やよい.

10月24日 (投句23名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
陣跡を守る大樹に色鳥来 たか子 5 たかを.明日香.ぽんこ.みきお.こすもす.
余白にも句を書き留めて秋惜しむ 凡士 4 せいじ.宏虎.三刀.やよい.
木の実いま礫打ちなる天狗風 みのる 4 豊実.音吉.ぽんこ.やよい.
留石をらくらく越えて松手入れ 明日香 4 はやと.満天.せいじ.素秀.
寒紅の口もときりり稚児の列 みきお 3 たかを.たか子.三刀.
木犀の花の屑置くサドルかな せいじ 3 賢一.素秀.はく子.
冬菜摘む足元に猫忍び来る たかを 2 みきお.なつき.
鵙日和戒名あらた忌を修す やよい 2 明日香.なつき.
木の葉舟小さき木の実を乗せてをり みのる 2 賢一.豊実.
小鳥来る堂に天狗の鬼瓦 なつき 2 凡士.うつぎ.
朝霧に穂の孕みゆく棚田かな みきお 2 満天.智恵子.
朝寒や鳥居振り向き二拝せし 賢一 1 音吉.
蚯蚓鳴く声を殺して夜半の雨 素秀 1 智恵子.
秋寒に体内時計変調す かかし 1 うつぎ.
鯉泳ぐ切り石渡る水澄みて 明日香 1 こすもす.
江戸の世の商家の梲秋の空 はやと 1 たか子.
行く秋や久の吟行堪能す こすもす 1 はく子.
秋深し地蔵格子の越中井 ぽんこ 1 凡士.
尾根を行く穂芒に顔撫でられつ せいじ 1 宏虎.
リハビリのグランドゴルフ天高し かかし 1 はやと.

10月23日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
飛石の秋の渓流稚魚の影 ぽんこ 7 そうけい.たか子.豊実.やよい.こすもす.みきお.もとこ.
秋闌けて鳶ゆるり舞ふ伊根の海 凡士 5 せいじ.宏虎.はやと.たか子.みきお.
木犀の香の袋路に迷ひ入る 素秀 4 せいじ.宏虎.むべ.凡士.
杣人の地下足袋並ぶ冬隣 みきお 4 賢一.素秀.三刀.ぽんこ.
丘陵に色づくコキア天高し 智恵子 3 そうけい.小袖.はく子.
秋の夜の古きピアノのモノローグ 賢一 2 音吉.なつき.
土に触れ花に戯(たはぶ)る秋の喋 みきお 2 豊実.ぽんこ.
人絶へぬ古戦場跡鳥渡る こすもす 2 明日香.もとこ.
秋風や老も颯爽歩こう会 はく子 2 やよい.菜々.
鳥語降る渓流明り照る紅葉 智恵子 2 たかを.三刀.
白壁に十月桜ひそと咲く たか子 2 満天.なつき.
穂芒の右往左往す高速道 せいじ 2 智恵子.かかし.
長堤につり竿まばら鰯雲 やよい 2 素秀.むべ.
ベンチにもディスタンス指示秋日和 こすもす 2 はやと.明日香.
賽銭の白き泉や紅葉散る はやと 1 賢一.
幸村の名言あまた身にぞ染む たか子 1 こすもす.
反芻す牧牛の顔秋深し みのる 1 凡士.
少年の夢が実現小六月 宏虎 1 菜々.
中島の色変へぬ松よべの雨 ぽんこ 1 智恵子.
秋桜の揺らぎに眠る休耕田 素秀 1 たかを.
蔓草の赤き実しるき芒原 せいじ 1 小袖.
旧商家うだち白きや秋暮るる はやと 1 かかし.
漁船の白まばゆし秋の空真青 やよい 1 満天.
つゆけしや塹壕被ふ木の根方 もとこ 1 はく子.
ノーチェイサ身に入むジャズの夜深む 賢一 1 音吉.

10月22日 (投句20名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
納竿を見据えしやうに鯔の飛ぶ 豊実 4 せいじ.智恵子.あられ.凡士.
古の戦場跡や鵙猛る こすもす 4 たか子.ぽんこ.もとこ.三刀.
薄野に埋もれて仰ぐ青き空 せいじ 3 菜々.豊実.みきお.
ビル工事足場外して秋高し やよい 3 小袖.もとこ.音吉.
走り蕎麦江戸前気取り酒一献 凡士 3 たかを.智恵子.なつき.
朝顔の上りつめれば風まかせ みきお 3 はく子.満天.凡士.
ななかまど燃ゆ五箇山の隠れ里 凡士 3 みきお.なつき.やよい.
鶺鴒のタクト振るごと川沿ひに 満天 3 賢一.豊実.やよい.
三日月の掠めて高き電波塔 素秀 3 明日香.せいじ.むべ.
名にし負ふ曽爾高原の空高し せいじ 2 宏虎.はく子.
舟形石窪みに溜まる秋の水 たか子 2 賢一.ぽんこ.
秋夕日響く五彩の鐘撞堂 はやと 2 素秀.三刀.
園丁に紅一点や松手入れ こすもす 2 明日香.素秀.
どこまでも空いっぱいの鰯雲 やよい 2 はやと.こすもす.
大き壺に紫苑を高く活けにけり みのる 1 小袖.
謂われ読む木の葉しぐれを浴びながら たか子 1 菜々.
つゆけしや門扉に錆の鐵工所 素秀 1 音吉.
石たたきとどまる間なく飛び去りぬ 満天 1 はやと.
金木犀の長き垣根に花満ちて はく子 1 宏虎.
吾と目のあひて固まる蜥蜴かな みのる 1 あられ.
借景の竹生島にも時雨降る 宏虎 1 むべ.
歓迎の懸崖の菊三分咲き 明日香 1 たか子.
はるばると遠き島には星月夜 もとこ 1 たかを.
四方見に丸く刈られし金木犀 明日香 1 こすもす.
カタコトとトロッコ電車紅葉渓 智恵子 1 満天.

10月21日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
石に還る羅漢もありて秋深む 凡士 6 そうけい.素秀.むべ.ぽんこ.はく子.もとこ.
四阿に脚絆紐解く秋遍路 素秀 5 はやと.せいじ.智恵子.むべ.三刀.
天高し鬨の声する茶臼山 明日香 4 たか子.小袖.ぽんこ.やよい.
匕首の月茜の残る夕空に はく子 4 宏虎.あられ.満天.音吉.
夜神楽の太鼓響(とよ)もす峡の里 みきお 4 たか子.なつき.はく子.凡士.
鵙鳴きて子午線渡る日影かな 賢一 3 宏虎.智恵子.素秀.
小鳥来る森はかっての戦の場 ぽんこ 3 こすもす.豊実.明日香.
鰯雲つり船ペンキ補修中 やよい 3 みきお.たかを.音吉.
秋晴の匂ひのシーツをとり入れる 満天 2 はやと.たかを.
欄干の木目の深さや手に秋思 はやと 2 小袖.もとこ.
清流を集めて固し新豆腐 素秀 2 やよい.凡士.
秋晴の雲吸い込むや水平線 もとこ 2 あられ.明日香.
秋日和漁港にしきり鳶の笛 やよい 2 せいじ.なつき.
崩壊の山も装ひ日の暮るる みきお 1 豊実.
陣跡は標高低く薄紅葉 たか子 1 三刀.
生態系の蘊蓄話池は秋 こすもす 1 菜々.
朱の橋を背にし噴水秋季満つ たか子 1 こすもす.
ざんばらも丸刈りもあり金木犀 せいじ 1 菜々.
化野に乱れ野菊の無縁坂 智恵子 1 そうけい.
流さるる草木に乗りて石たたき なつき 1 満天.
車窓いま播州平野稲穂満つ はやと 1 みきお.

10月20日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
光吸ひ石垣走る瑠璃蜥蜴 みきお 9 賢一.宏虎.そうけい.もとこ.明日香.なつき.小袖.三刀.たか子.
手折りたる薄にもある重みかな やよい 4 音吉.素秀.豊実.むべ.
一斉に松の手入れや須磨離宮 みのる 4 はやと.せいじ.なつき.みなみ.
秋走る黄金平野の一両車 はやと 3 満天.そうけい.みきお.
鳥渡る超高層の窓の先 凡士 3 せいじ.三刀.うつぎ.
秋深し沈没船の錆びの色 もとこ 3 豊実.やよい.たか子.
吊し柿夜寒の風に増す甘さ 凡士 2 小袖.ぽんこ.
即決まるGO-TO秋の親子旅 はく子 2 宏虎.智恵子.
爽籟や静かに暮るる鏡池 せいじ 2 智恵子.やよい.
人気なき公園遊具小鳥来る 満天 2 みきお.こすもす.
秋水を三段跳の石礫 みのる 2 うつぎ.ぽんこ.
秋風やパンパスグラスフラダンス せいじ 2 満天.みなみ.
裏返し虫が顔出す栗拾ひ なつき 2 はやと.はく子.
秋澄みて平地一坪墓しまひ 素秀 2 もとこ.たかを.
秋思あり戦火耐へたる礼拝堂 むべ 2 こすもす.凡士.
姿より香りが先の金木犀 豊実 1 音吉.
秋冷えて夜具一枚を足元に たか子 1 たかを.
冬鴉数歩歩いて溝覗く たかを 1 明日香.
青空の一隅焦がす曼珠沙華 ぽんこ 1 賢一.
洞窟に波打ち寄らばいとど啼く 音吉 1 はく子.
冬ざれて瘤隆々のポプラかな みきお 1 素秀.
人寄りて澄む水濁す池の鯉 満天 1 凡士.
飴色に筋透けるまで大根煮る たか子 1 むべ.

10月19日 (投句23名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
墳丘は泡立草の色となり なつき 7 たか子.やよい.せいじ.素秀.凡士.もとこ.はく子.
銅鑼なりて船追ふ鴎秋の航 もとこ 5 音吉.宏虎.たかを.満天.こすもす.
少年の右手高々海螺廻し 素秀 5 たか子.むべ.明日香.なつき.ぽんこ.
錦秋の渋滞も良しいろは坂 智恵子 4 やよい.満天.三刀.はく子.
それぞれに杖を片手に日向ぼこ みきお 3 せいじ.豊実.ぽんこ.
墓守の育てし供花の花野かな なつき 2 智恵子.もとこ.
塩むすび旨し香の良し今年米 やよい 2 豊実.こすもす.
等分に鯛焼きを割る双子かな みきお 2 凡士.なつき.
行進に目は吾子追ふ運動会 ぽんこ 2 はやと.智恵子.
荷造りの紐で繋げる吊るし柿 豊実 1 素秀.
秋夕日播州平野黄金なる はやと 1 みきお.
稲屑火の燠の仄かに日暮かな 素秀 1 たかを.
溝蕎麦の用水路へとなだれ咲く せいじ 1 むべ.
しずしずとぬさ厳かに秋祭 たか子 1 音吉.
猫が居て出入りを確保隙間風 たかを 1 小袖.
秋日和スーパー帰りの立ち話し 菜々 1 みきお.
五百羅漢皆吾を見し秋惜しむ はやと 1 小袖.
今朝急に金木犀の黄金色 明日香 1 宏虎.
告白し佇む君や秋桜 たかを 1 はやと.
秋晴や試歩の場として園巡る せいじ 1 明日香.
十字架の道行きコース草紅葉 みのる 1 三刀.

10月18日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
弁慶が男泣きする菊人形 宏虎 7 素秀.なつき.ぽんこ.みきお.やよい.たか子.もとこ.
一堂に武将が揃ふ菊人形 宏虎 6 智恵子.菜々.こすもす.三刀.小袖.みづき.
瓦斯燈のはや潤むかな霧の中 凡士 3 そうけい.ぽんこ.明日香.
赤とんぼ島の国道一号線 なつき 3 音吉.やよい.むべ.
菰巻かれ城の歴史を知る古木 むべ 3 智恵子.みきお.はく子.
秋の市刀自の訛りに溶け込めり 凡士 3 豊実.音吉.素秀.
萱刈りて泥に浸かりしもやひ舟 智恵子 3 たかを.なつき.明日香.
塔頭の歌碑を取り巻く草紅葉 ぽんこ 3 あられ.たか子.こすもす.
水底に届く光りや秋深し みきお 2 凡士.みづき.
秋海棠古き商家の虫籠窓 はやと 2 満天.そうけい.
伝言のひとこと嬉し秋うらら やよい 2 豊実.もとこ.
俳部屋はわたしの砦秋ともし みのる 2 はやと.せいじ.
大穴がでて秋風に馬券舞ふ みのる 2 せいじ.はく子.
木犀の匂ひ納めは陋居にて せいじ 2 凡士.むべ.
プチナイフ駆使し散らかし栗を剥く たか子 2 菜々.小袖.
新米を受け取ってすぐ子等帰り 明日香 1 はやと.
キャタピラの抉りし痕や刈田風 せいじ 1 たかを.
うそ寒や一枚羽織る長袖を 満天 1 宏虎.
アルプスの峰の高きを鳥渡る 音吉 1 宏虎.
おにぎりの頬に一粒秋うらら なつき 1 三刀.
界隈の風と遊びて竹の春 たか子 1 あられ.
屋形船水上輝く秋日和 みづき 1 満天.

10月17日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一揆の碑山田錦の稔り田に みのる 7 明日香.せいじ.むべ.みづき.ぽんこ.こすもす.もとこ.
朝寒や下駄の早足通し土間 素秀 6 音吉.はやと.満天.智恵子.ぽんこ.もとこ.
満開の蕎麦に囲まれ長屋門 素秀 5 たか子.むべ.三刀.みきお.凡士.
懐にほとけ三体山粧ふ たか子 5 音吉.明日香.たかを.やよい.あられ.
縄跳びや遅れて跳ぬるお下げ髪 なつき 4 素秀.豊実.そうけい.凡士.
激つ瀬の飛沫に踊る草紅葉 智恵子 4 満天.やよい.そうけい.三刀.
出欠を決めかねている夜長かな たか子 3 豊実.みきお.なつき.
木犀の香に誘われて入る古刹 はやと 2 たか子.みづき.
鷹匠の腕やはらかく掴む鷹 音吉 2 せいじ.みなみ.
鳰の笛ひろごる朝や山の池 やよい 2 はく子.素秀.
夕闇に香りほのかやキンモクセイ 菜々 1 宏虎.
紅葉なる街路樹続く大路かな 明日香 1 はやと.
カーテンに揺らぐ影あり秋の喋 みきお 1 たかを.
団栗を隠した記憶箱階段 凡士 1 こすもす.
鶴来いと八代盆地に子らの声 三刀 1 みなみ.
秋晴れや南天の実もつややかに 菜々 1 あられ.
柿干して里柿色の日和かな 凡士 1 智恵子.
屋上の池にちゃっかり浮寝鳥 智恵子 1 なつき.
手花火の小さき手包む大きな手 みきお 1 はく子.
境内は閑か中止の秋まつり やよい 1 宏虎.

10月16日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
実椿の五百羅漢の肩に落つ はやと 5 たか子.むべ.もとこ.みきお.ぽんこ.
墳丘の蒼天高く鳥渡る みのる 5 たかを.せいじ.あられ.なつき.はく子.
木犀にかうべをあぐる車椅子 せいじ 4 智恵子.素秀.もとこ.凡士.
風見鶏色なき風に吹かれをり 凡士 3 宏虎.菜々.豊実.
追憶や足踏み式の脱穀機 豊実 3 音吉.やよい.三刀.
木犀の香り中へ回覧板 三刀 3 たかを.明日香.なつき.
薄日さす吟行日和風は秋 やよい 2 智恵子.こすもす.
秋夕焼け富士まなかひに城ヶ島 智恵子 2 音吉.小袖.
青空に薄き十月桜かな もとこ 2 満天.明日香.
秋晴れやレトロなカップ蚤の市 ぽんこ 2 はやと.みきお.
波がしら岩に砕けて天高し みきお 2 やよい.こすもす.
子守の児寝かせて帰る夜寒かな なつき 2 あられ.むべ.
明日香村盗人萩に襲われて 明日香 2 菜々.はく子.
里の秋香り届くや上野駅 音吉 2 そうけい.ぽんこ.
夕日燦稲穂の色を冷しつつ はやと 2 そうけい.たか子.
ゐのこづちを二本かんざし猫かえる 素秀 1 満天.
敗荷の風にあち向きこっち向き やよい 1 凡士.
木犀に道道止まり通院す せいじ 1 はやと.
椎茸の飾り包丁白十字 たか子 1 小袖.
落葉どき野間の欅を思い出す 菜々 1 宏虎.
大道芸人の輪解けて秋の風 なつき 1 豊実.
秋燈の一筋町や鯖街道 凡士 1 せいじ.
敗蓮に水錆が分け鯉姿 宏虎 1 素秀.
枯葉踏み哲学の道逍遙す 音吉 1 三刀.

10月15日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
黒板に算式残し夜学果つ 素秀 7 そうけい.たかを.智恵子.ぽんこ.やよい.なつき.あられ.
闇に溶け匂ひふくらむ金木犀 みきお 6 そうけい.音吉.はやと.智恵子.むべ.凡士.
友の背な見送る釣瓶落しかな むべ 5 素秀.小袖.三刀.たか子.なつき.
飛び立ちし穂先に戻る蜻蛉かな 三刀 4 せいじ.豊実.明日香.みきお.
クリップの形に錆や秋湿り 素秀 4 せいじ.豊実.こすもす.もとこ.
秋一日ジャズに明け暮る街神戸 凡士 4 音吉.満天.小袖.ぽんこ.
言い訳も愚痴も呑みこむ竹の春 みきお 3 宏虎.三刀.あられ.
葉に縋る虫のむくろに秋思ふ 菜々 2 たかを.むべ.
行く秋や猫は隣で大き伸び こすもす 2 凡士.もとこ.
家事の手を木犀の香に取られけり たか子 1 みきお.
懐かしき歌くちずさみ秋惜しむ 満天 1 はく子.
辻芸人の髪オレンジにハロウィーン なつき 1 こすもす.
秋風に向かふ雀のホバリング 豊実 1 たか子.
親子してお洒落モードや秋の展 せいじ 1 宏虎.
稲刈り機のハンドルさばき見とれをり 明日香 1 菜々.
寄す波に月の映れる渚かな みのる 1 やよい.
老犬を撫でて過ぎ行く秋の風 たかを 1 素秀.
犬養書仮名文字さやか明日香路 明日香 1 はく子.
けたたましく頭上の鵙の高笑い ぽんこ 1 はやと.
背伸びして押しくらしてる曼珠沙華 あられ 1 菜々.
水脈曳いてをるやに杭や秋の川 みのる 1 明日香.
久に持つ卓球ラケット爽やかに はく子 1 満天.

10月14日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
作り手の息づかひあり菊花展 みきお 9 音吉.満天.はやと.あられ.ぽんこ.もとこ.たか子.宏虎.みなみ.
収穫の手に土薫る鰯雲 豊実 5 やよい.あられ.素秀.ぽんこ.みきお.
手遊びの一坪畑に天高し みのる 4 たかを.せいじ.小袖.豊実.
丹波路や霧が育む実りかな 凡士 4 満天.智恵子.むべ.豊実.
鉢植えの里芋抜けば子沢山 はやと 4 こすもす.はく子.菜々.みなみ.
靴脱ぎの縁に秋日のおもてなし なつき 3 素秀.もとこ.明日香.
柏手に月影揺れる鯉の口 音吉 3 そうけい.みきお.たか子.
わっぱ飯大栗ひとつ中に座す 智恵子 2 なつき.凡士.
川沿ひの黄花コスモス日を返す 満天 2 やよい.明日香.
肥後の守柿の種まで真っ二つ 音吉 2 三刀.はく子.
葉を落とす桜の大樹帰り花 三刀 2 智恵子.なつき.
黄落の枝の高みに青き空 素秀 2 せいじ.宏虎.
棉の実の弾ける朝や白い雲 みきお 2 はやと.そうけい.
秋日和まだまだ咲きさふ日々草 菜々 1 凡士.
草引いて球根植えて秋日和 菜々 1 こすもす.
塩むすび笑ひ頬張る秋日和 もとこ 1 三刀.
閂堅し修道院の薄紅葉 宏虎 1 音吉.
秋気澄む電車通過の音遥か やよい 1 たかを.
団栗をS字に抜くる蜥蜴かな なつき 1 むべ.
一葉無き桜の大樹帰り花 三刀 1 菜々.
月天心台場クヌギの里照らす 凡士 1 小袖.

10月13日 (投句24名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
島のカフェ藷並べ干す定休日 なつき 6 せいじ.むべ.豊実.菜々.やよい.凡士.
喜寿にしてなほ黒髪や菊枕 みのる 5 智恵子.三刀.こすもす.なつき.はく子.
こがね田となりし一村豊の秋 菜々 3 満天.智恵子.たか子.
木の実降る樹々に淡海の見へ隠れ 凡士 3 あられ.明日香.みきお.
雪舟の橋立眼下鳥渡る 凡士 3 音吉.もとこ.なつき.
絵手紙に紛れて届く実山椒 智恵子 3 たかを.豊実.素秀.
笹の先瑠璃と輝く蜻蛉の目 あられ 2 せいじ.ぽんこ.
秋暑し青息吐息よ老いの坂 菜々 2 三刀.こすもす.
屋外の礼拝も良し秋気澄む せいじ 2 満天.みなみ.
ランドセル笑顔両手にあけびの実 あられ 2 たかを.ぽんこ.
空覆ひ湖面も覆ふ鰯雲 もとこ 2 はやと.あられ.
地蔵堂てんこ盛りなり菊の供花 こすもす 2 菜々.もとこ.
秋澄むや普賢菩薩のあたりより ぽんこ 2 音吉.たか子.
人の世は美しきかな秋静か 音吉 1 宏虎.
緑児を肩車して葡萄狩 みきお 1 明日香.
身にしむや未定となりし同窓会 満天 1 むべ.
柿の木にもたれて陽浴ぶ盥かな 智恵子 1 凡士.
皮剥けば匂ひ広がる青蜜柑 みきお 1 はやと.
声すれど姿は見えぬ蘆の花 豊実 1 やよい.
願掛けを済ませ晴れやか秋日和 やよい 1 みきお.
紅葉に父母の笑顔や写真帳 音吉 1 素秀.
教会をぐるり取り巻く千草かな せいじ 1 みなみ.
白壁に実も葉もきほふ柿紅葉 むべ 1 はく子.

10月12日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大銀杏寺一木で照らしをり 音吉 5 せいじ.むべ.素秀.満天.あられ.
ひろびろと苅田に浮ぶ熱気球 凡士 4 そうけい.豊実.音吉.なつき.
歩をあわせ飛び入る里の盆踊り みきお 4 たかを.智恵子.そうけい.小袖.
秋寂ぶや供華ひとつ無き芭蕉墓 ぽんこ 4 やよい.たか子.凡士.もとこ.
中天の夜明けの月や雲早し はやと 3 宏虎.みきお.豊実.
兄弟の話しは尽きずさつま芋 たかを 3 はやと.素秀.やよい.
銀杏黄葉観音菩薩のお座す寺 宏虎 3 ぽんこ.満天.音吉.
風折れの先に手折らむ女郎花 素秀 3 むべ.みきお.あられ.
秋の蝶寂しき花に止まりけり なつき 3 智恵子.せいじ.たか子.
しぐるるや新撰組の駆けし道 菜々 2 なつき.もとこ.
美しく年を取りたし曼殊沙華 せいじ 2 凡士.菜々.
コスモスの揺れる向こうに保育園 満天 2 たかを.はく子.
老夫婦秋の夜長をもてあます 菜々 2 宏虎.三刀.
独楽づくり子に教へんと木の実道 みのる 2 こすもす.菜々.
参らぬ日の分も賽銭野分あと やよい 1 明日香.
新蕎麦の香を味わえと出さぬお茶 たか子 1 ぽんこ.
なだれ咲く色を極めし紅葉狩 宏虎 1 はやと.
空青く十月桜散り初むる なつき 1 小袖.
野分去り流れの速し濁川 やよい 1 こすもす.
公園の乱れもなくて野分け後 満天 1 三刀.
ミシン快調マスク作りの夜長かな こすもす 1 はく子.

10月11日 (投句24名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
金風に花の香混ぜて風車舞ふ たか子 3 たかを.宏虎.こすもす.
稲架いそぐ手に纏ひそむ夕帷 みのる 3 ぽんこ.凡士.小袖.
包丁の切り跡残る栗ご飯 豊実 3 はやと.たかを.みきお.
風の繰る秋歳時記の頁追ふ 素秀 3 やよい.むべ.ぽんこ.
向こう傷幾つも茎にオクラ咲く はやと 3 音吉.せいじ.明日香.
坪枯れの目立つ稲田に農夫立ち 明日香 3 音吉.素秀.もとこ.
秋時雨岸辺飛び立つ汚れ鷺 たかを 3 やよい.素秀.もとこ.
風に飛ぶ反故のごとくに秋の蝶 みのる 3 せいじ.たか子.はく子.
豊年の能勢千枚田頬ゆるむ 宏虎 2 智恵子.満天.
柿の皮むくや尺余の紅の帯 三刀 2 はやと.むべ.
噛めば覚め妙薬なりや実山椒 むべ 2 三刀.小袖.
穫り入れを終わり案山子のコンクール みきお 2 菜々.こすもす.
曇り空提灯のみの秋祭り こすもす 2 なつき.明日香.
奥入瀬の紅葉明かりや瀬の迅し 宏虎 2 智恵子.みきお.
雲切れて小暗き部屋に秋日差す せいじ 2 たか子.凡士.
端と端ベンチに掛くる紅葉茶屋 なつき 1 みなみ.
大鍋に食材持ちて芋煮会 かかし 1 菜々.
瀬戸に落つ秋の落暉の大きこと 凡士 1 みなみ.
古時計今朝は高鳴る秋日和 智恵子 1 はく子.
定番の栗入りおこわ作りけり こすもす 1 宏虎.
鮮やかな落葉浮かぶや用水路 満天 1 豊実.
台風来警報鳴らすスマホかな 明日香 1 なつき.
秋霖や早くもダウン羽織りけり せいじ 1 三刀.
初恋の廃校跡地秋桜 かかし 1 豊実.
静かなり須磨の関守照る紅葉 はやと 1 満天.

10月10日 (投句22名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
木犀の垣越え渡す回覧板 みのる 8 たかを.豊実.宏虎.智恵子.素秀.みきお.三刀.明日香.
句帳には花の名ばかり花野道 なつき 4 はやと.満天.せいじ.はく子.
秋晴や曲がらぬやうに畝作り こすもす 4 せいじ.むべ.やよい.かかし.
結局は捨てる木の実を拾う癖 たか子 4 音吉.豊実.凡士.もとこ.
ななかまど深山の沼を囲みけり 素秀 3 たか子.満天.菜々.
大くさめ定番のごと跳ねる猫 智恵子 3 音吉.たかを.こすもす.
何するでなくて一人の夜の長し やよい 2 たか子.かかし.
たでの花赤飯ですとおままごと たか子 2 みきお.なつき.
薬掘る農夫の腰に夕日影 素秀 2 むべ.やよい.
秋風とともに濃さます海の紺 凡士 2 菜々.明日香.
無人店柿売られいて明日香路 明日香 1 なつき.
水澄みし川瀬を睨む白鷺かな はやと 1 宏虎.
誰がために深山の草の紅葉づれり むべ 1 はく子.
一人には広いスペース大根蒔く こすもす 1 凡士.
子ら去にて又も一人の夜長かな やよい 1 はやと.
秋薔薇は可憐娘の誕生日 せいじ 1 智恵子.
山野辺の紅一点の実山椒 はやと 1 ぽんこ.
牡鹿無く声かん高く寂しけり 宏虎 1 三刀.
柿たわわ枝のしなりや盲学校 ぽんこ 1 素秀.
午後八時駅にひとりのそぞろ寒 凡士 1 こすもす.
台風の進路聞きつつ雨の音 満天 1 もとこ.
いつしかに野仏濡らす秋の雨 菜々 1 ぽんこ.

10月9日 (投句23名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
能舞台かかと打ち込む音さやか 素秀 8 むべ.音吉.たか子.ぽんこ.みきお.なつき.もとこ.明日香.
望遠鏡火星とらへし虫の闇 みのる 3 はやと.たかを.智恵子.
窯元に並ぶ大甕吾亦紅 素秀 3 はやと.せいじ.満天.
霧昇る川谷山を浄めつつ はやと 3 そうけい.むべ.三刀.
コスモスやカメラ泣かせの揺れ加減 たか子 3 宏虎.豊実.菜々.
曼珠沙華風の音入る電話かな なつき 2 音吉.たか子.
峡の宿天降るがごとき虫を聴く みのる 2 せいじ.やよい.
煙立つ校庭供養捨て案山子 智恵子 2 そうけい.ぽんこ.
アクリル板溢れる巷そぞろ寒 みきお 2 満天.豊実.
遠吠えの犬も愛でしか今宵月 智恵子 2 宏虎.もとこ.
紅葉見のベンチに母の肩叩く なつき 2 素秀.小袖.
山里のパン屋賑はふ秋桜 やよい 2 三刀.明日香.
山裾の夕陽に染まるハザ襖 三刀 1 やよい.
地蔵尊へ菊の鉢植え供花として 満天 1 こすもす.
吊り下げてついそのままに唐辛子 明日香 1 菜々.
墓地囲ふ田んぼの隅の彼岸花 愛正 1 智恵子.
演奏の弦に舞い散る紅葉哉 音吉 1 こすもす.
今日も是好日とせん秋日和 せいじ 1 凡士.
午後八時駅にひとりのそぞろ寒 凡士 1 たかを.
人住まぬ家にも柿のたわわかな はやと 1 みきお.
白鷺の影の映れリ秋の川 宏虎 1 なつき.
爽やかにトースト照らす朝日かな 豊実 1 凡士.
テレワークして寝付かれず夜半の秋 せいじ 1 小袖.
杉玉を吊る酒蔵を鳥渡る 宏虎 1 素秀.

10月8日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
九十九折港へ下る紅葉坂 智恵子 7 宏虎.満天.素秀.やよい.みきお.小袖.隆松.
味噌焦がす香や新米の五平餅 なつき 6 はやと.そうけい.はく子.こすもす.小袖.隆松.
秋耕の影のびゆくや一番星 凡士 6 そうけい.たかを.素秀.むべ.なつき.たか子.
稲刈りを終へて安堵の夕餉かな みのる 6 はやと.せいじ.智恵子.三刀.明日香.ぽんこ.
杣道のしるべとなりし烏瓜 むべ 5 菜々.せいじ.智恵子.愛正.みなみ.
廃城の苔の石垣曼珠沙華 隆松 3 満天.三刀.たか子.
藍蔵の白璧眩し鵙日和 素秀 3 菜々.音吉.やよい.
一仕事終へて解放捨て案山子 宏虎 3 たかを.明日香.ぽんこ.
新松子青年の夢詰まり居り 宏虎 3 音吉.むべ.豊実.
黎明の宮に願掛く爽気かな やよい 2 みきお.みなみ.
訳ありと書かれし林檎切れば蜜 満天 2 豊実.凡士.
坪庭のか細き声や昼の虫 みきお 1 愛正.
老い母の声よく通る秋の晴 せいじ 1 もとこ.
朝露の無農薬野菜届きけり 満天 1 はく子.
芯の奥花粉まみれの秋の蜂 たか子 1 こすもす.
陸奥の陸奥の並木真っ赤なりんごの木 はく子 1 凡士.
童顔のひもじき戦後柿たわわ みきお 1 もとこ.
破れはちす敗残兵のなれの果て たか子 1 宏虎.
ストーブ前占拠す猫の恵比寿顔 たかを 1 なつき.

10月7日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
山霧に湯気混じりゆく有馬かな はやと 8 音吉.満天.むべ.はく子.小袖.たか子.こすもす.うつぎ.
月明り頼みて稲を架け終はる みのる 5 菜々.満天.せいじ.たかを.三刀.
滑るかに一枚岩を秋の水 ぽんこ 4 はやと.明日香.みきお.凡士.
曼珠沙華明日香は日本一の村 宏虎 3 せいじ.やよい.三刀.
二の鳥居潜れば香る菊花展 智恵子 3 素秀.ぽんこ.隆松.
大水の届かぬ高さ鵙の贄 みきお 3 智恵子.たか子.なつき.
箱根山粧ふ知らせに旅支度 むべ 3 智恵子.豊実.なつき.
四阿の秋の風鈴玻璃に罅 凡士 2 音吉.宏虎.
歪なる榠樝のまろき香りせむ むべ 2 やよい.凡士.
秋蝶の翅開け閉じす息遣ひ みのる 2 みきお.うつぎ.
秋高し海峡に舞ふ鳶の笛 凡士 1 豊実.
糞虫の輝きゐたり花野道 なつき 1 小袖.
秋日和鉢を返せば蟻の城 明日香 1 菜々.
減りゆきし優勝マジック秋惜しむ こすもす 1 宏虎.
ななかまど残して窪む百度石 素秀 1 隆松.
長き夜や娘夫婦の訪ね来て たかを 1 こすもす.
子が石を蹴りつつ曼珠沙華の土手 なつき 1 ぽんこ.
幾たびも月に立ちては指折りて 菜々 1 明日香.
名月や俳句誕生数知れず 音吉 1 はく子.
ヘリコプター樹間透かして秋の空 明日香 1 たかを.
月光に十字架の影長くあり 智恵子 1 素秀.
破蓮や日暮れて黒き仁王像 素秀 1 むべ.
鰯雲なりきれぬまま日の暮るる みきお 1 はやと.

10月6日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
藁ぼつち残る青さの匂ひ立つ なつき 9 せいじ.明日香.素秀.豊実.たか子.こすもす.凡士.うつぎ.たかを.
新蕎麦や句帳に栞る箸袋 素秀 9 はやと.菜々.せいじ.満天.智恵子.音吉.三刀.ぽんこ.凡士.
宿坊の厠一輪菊明り 智恵子 6 むべ.素秀.豊実.三刀.ぽんこ.なつき.
カリヨンの鳴る音優し秋澄めリ 宏虎 3 はやと.音吉.はく子.
枕辺に馬車になるてふ児の南瓜 なつき 3 そうけい.みきお.小袖.
鳶職のニッカポッカや秋高し たか子 3 智恵子.みきお.はく子.
ちぎれゆく秋雲追うて苅田道 凡士 2 そうけい.たかを.
朝寒の紅茶に洋酒二三滴 はやと 2 こすもす.なつき.
かりがねや艇庫へボート担ぎゆく 凡士 2 菜々.うつぎ.
一反の畦の両側彼岸花 明日香 1 みなみ.
古民家の幟に走り蕎麦とあり 素秀 1 みなみ.
零れつつ咲きつぐ萩の日数かな みのる 1 たか子.
鶏頭の茎も真っ赤に燃えゐたり やよい 1 明日香.
秋天に追いつ追われつ鳶鴉 三刀 1 むべ.
山寺の苔むす庭の楓染む はやと 1 満天.
一刷毛の秋雲に乗る朝日かな せいじ 1 小袖.
昼下がり萩のひろごる鄙の家 ぽんこ 1 宏虎.
身に入むや通過の電車客まばら 満天 1 宏虎.

10月5日 (投句24名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鹿跳ねて角切り勢子の息弾む 宏虎 7 はやと.たか子.せいじ.音吉.三刀.ぽんこ.小袖.
風吹けば回り出しそう曼珠沙華 満天 6 はやと.そうけい.みなみ.明日香.こすもす.凡士.
木の実踏む音に飛び出す鷺白し はやと 4 そうけい.智恵子.三刀.やよい.
秋晴や夫婦銀杏は天を突き 菜々 4 みなみ.豊実.はく子.うつぎ.
寝て一人起きても一人蕎麦の花 みきお 4 たか子.音吉.はく子.凡士.
月に火星ひそと寄り添ふ雲のなか 凡士 3 たかを.満天.宏虎.
園児らの太鼓が終わり小鳥来る たか子 2 たかを.なつき.
式部の実零れ富山の薬めく うつぎ 2 宏虎.こすもす.
献立に迷ったあげく秋刀魚焼く 豊実 2 菜々.なつき.
刈田いま待つてましたと雀躍す みのる 2 満天.智恵子.
投げ餅も予約制なる秋祭 なつき 2 明日香.みきお.
鎌切さん半分枯れてゐてお洒落 みのる 1 菜々.
寺子らのぎんなん拾ひ余念なし 菜々 1 むべ.
ころころと根切り虫出る鉢の土 明日香 1 うつぎ.
冬瓜のころがるまるで力石 はく子 1 せいじ.
水替の盥に閑か鯉の秋 素秀 1 豊実.
足音に蜘蛛の子散らす稲雀 ぽんこ 1 やよい.
縁台に父上機嫌月見酒 智恵子 1 素秀.
伸びやかに水かく璃花子秋晴るる 凡士 1 みきお.
名月を愛でんと夕餉早めけり せいじ 1 小袖.
暮れなずむ庭澄み渡る虫の声 三刀 1 ぽんこ.
校庭に櫓三つや秋祭 なつき 1 素秀.
蟷螂の寄らば切るぞの構えなる たか子 1 むべ.

10月4日 (投句24名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
立待ちの月の在り処か雲明かり はく子 7 音吉.はやと.宏虎.明日香.たか子.みきお.凡士.
お点前の指美しき良夜かな うつぎ 6 たか子.三刀.こすもす.はく子.やよい.もとこ.
うす雲をたずさへてよし今日の月 満天 3 豊実.素秀.はく子.
秋草や祈りの道をたもとほり むべ 3 音吉.素秀.小袖.
ひまはりの種採る子らの学校田 なつき 3 智恵子.小袖.うつぎ.
観月の夕べに奏づ平家琵琶 小袖 3 満天.ぽんこ.こすもす.
いくそたび来し須磨なれや月今宵 みのる 2 はやと.凡士.
我が家にも娘のハイツにも月のぼる せいじ 2 たかを.うつぎ.
マネキンの手足の長し秋仕様 みきお 2 むべ.もとこ.
猫じゃれてひらくまのなし含羞草 素秀 2 豊実.せいじ.
水澄みて色冴えにけり池の鯉 みきお 1 明日香.
落鮎や早瀬くぐもる沈下橋 素秀 1 なつき.
名月を賞でて一と日の終はりとす うつぎ 1 菜々.
残る虫ガラシャゆかりの越中井 はく子 1 満天.
蜘蛛の巣を見習う大工筋交いす 音吉 1 ぽんこ.
うろこ雲鯖に鰯や空は海 たか子 1 三刀.
秋風に乗りてかそけし讃美歌や むべ 1 智恵子.
定年の安堵のごとく捨案山子 かかし 1 なつき.
綺羅を揉む縮緬波や須磨良夜 みのる 1 菜々.
色鳥も蝶も寺苑を欲しいまま たか子 1 たかを.
夕方のチャイム早まり十月来 こすもす 1 むべ.
野仏の赤き前垂れ彼岸花 ぽんこ 1 みきお.
日陰茶屋お薄に和む古都の秋 智恵子 1 宏虎.
生干しも柿も干したる魚屋町 凡士 1 せいじ.
鹿威し静寂破りし詩仙堂 宏虎 1 やよい.

10月3日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
振り向かぬ子を見送りて秋の空 みきお 6 たかを.豊実.素秀.凡士.こすもす.ぽんこ.
月今宵病舎の夫も見ゐるらむ やよい 5 菜々.せいじ.はく子.なつき.ぽんこ.
宮大工秋天背負ひ屋根普請 たか子 5 満天.むべ.みきお.やよい.うつぎ.
名月や指に食い込む古紙の紐 豊実 4 たかを.音吉.三刀.もとこ.
月光の濡らすごとくに屋根瓦 満天 4 はやと.たか子.こすもす.うつぎ.
寝静まる山合いの里良夜かな こすもす 3 宏虎.かかし.もとこ.
寧き望挙げし原爆ドームかな みのる 3 せいじ.そうけい.小袖.
壁画めくガラスのビルの秋の雲 はやと 3 満天.はく子.むべ.
崩れ簗笹舟着いて又離る 音吉 2 凡士.やよい.
手を合わす雲一朶なき今日の月 やよい 2 智恵子.小袖.
むら雲のけふの十六夜際立たす 凡士 2 たか子.かかし.
十六夜の月に授かる一句かな はく子 2 音吉.三刀.
落下する水のしろがね秋の声 ぽんこ 2 素秀.みきお.
天高しチャペル尖塔くつきりと むべ 1 智恵子.
大甕の蓋に軽々いとどかな 素秀 1 そうけい.
枝揺るる翼のごとき楓かな はやと 1 明日香.
パソコンは誤字の名人灯親し みのる 1 なつき.
月今宵夫を迎へにそこらまで 菜々 1 豊実.
電線の透き間に見ゆる望の月 ぽんこ 1 明日香.
今日の月仄と茜に雲染めて 明日香 1 菜々.
生駒嶺にいま皓皓と望の月 せいじ 1 宏虎.
カーテンに透けて揺るるは秋の蝶 むべ 1 はやと.

10月2日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
十五夜の遊ぶ雲とてなかりけり はく子 7 たかを.たか子.満天.せいじ.明日香.宏虎.素秀.
こぼれ萩疎水に彩をちりばめて やよい 6 菜々.満天.智恵子.豊実.こすもす.みきお.
斧ひとつ欠けて蟷螂仁王立 素秀 6 菜々.智恵子.豊実.ぽんこ.やよい.もとこ.
流鏑馬の二の矢金風切り裂けり 素秀 5 むべ.せいじ.音吉.小袖.みきお.
沈む日の光芒曳きて芒原 凡士 5 はやと.明日香.やよい.はく子.みなみ.
保育所出て母子で仰ぐ今日の月 なつき 4 はやと.たかを.小袖.こすもす.
ゆく雲に後退るごと嶺の月 みのる 2 はく子.みなみ.
紺碧の空の一角鳥渡る みきお 2 宏虎.三刀.
葛の葉の虜となりし重ね垣 むべ 2 たか子.素秀.
遠巻きに石舞台見る秋の虫 明日香 2 むべ.三刀.
夜遊びの猫らし月の影法師 みのる 1 音吉.
名月と火星のあひに宮の杉 明日香 1 もとこ.
僧の描くチョークアートや寺の秋 せいじ 1 なつき.
捨て畑にコンサートめく虫時雨 ぽんこ 1 なつき.
秋草に囲まれ朽ちし投句箱 たか子 1 ぽんこ.
十六羅漢喜怒哀楽や身にぞ沁む たか子 1 凡士.
種袋耳元で振る農具小屋 みきお 1 凡士.

10月1日 (投句22名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
回覧板届けし子の手に梨ふたつ 智恵子 6 むべ.はやと.なつき.みきお.はく子.もとこ.
芋嵐一葉返して始まりぬ 素秀 4 むべ.せいじ.三刀.凡士.
庭掃除して名月を待ちにけり 三刀 3 やよい.明日香.こすもす.
リモートの面接試験そぞろ寒 みきお 3 豊実.凡士.うつぎ.
夕霧の彼方に黒し隠岐の島 素秀 3 はやと.豊実.宏虎.
杖上げて見送る爺や夕端居 みきお 3 たかを.ぽんこ.もとこ.
君の丈越えてコスモス揺れている たかを 2 みなみ.みきお.
ミステリー好きや紫紺のトリカブト なつき 2 音吉.はく子.
長竿にスクラムを組む案山子あり みのる 2 素秀.なつき.
金の穂と銀の穂競ふ狗尾草 はやと 2 ぽんこ.うつぎ.
作り堰高き低きに秋の水 たか子 2 せいじ.素秀.
葛の花葉裏を返す風のあり 三刀 1 明日香.
黒雲の覆う黄金の稲田かな たかを 1 満天.
本堂の読経の声や天高し ぽんこ 1 三刀.
秋深し講師の声す学習塾 音吉 1 やよい.
旅人の寂しき眉や風は秋 音吉 1 宏虎.
さよならの一打に月も耀けり 宏虎 1 たかを.
爽やかやマスクでおじぎ登校子 満天 1 みなみ.
周平を抱へ夜長を楽しめり 凡士 1 たか子.
トンボ飛ぶ園児かすめて蚊を捕ふ 宏虎 1 そうけい.
不意に輪の生まれしは何水澄める みのる 1 たか子.
磴百段二ヶ所のベンチ地虫鳴く たか子 1 そうけい.
初もみぢ額縁となす竜宮門 ぽんこ 1 満天.
澄む空に相呼応してカルデラ湖 せいじ 1 こすもす.
あるなしの風に大袈裟萩揺るる はやと 1 音吉.

9月30日 (投句23名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
秋灯し手づれに光る聖書台 菜々 9 なつき.むべ.満天.せいじ.小袖.素秀.みなみ.ぽんこ.凡士.
白拍子祀るほこらや露の秋 たか子 4 素秀.みきお.ぽんこ.もとこ.
ソプラノの国歌独唱天高し みのる 4 なつき.音吉.たかを.こすもす.
木の実落つ音に振り向く山路かな はやと 4 明日香.せいじ.豊実.凡士.
稲刈りてしぐるる谷戸の墨絵めく 智恵子 3 音吉.たかを.もとこ.
磨かれし回廊に映ゆ照る紅葉 智恵子 3 むべ.満天.みきお.
菜を間引く指先過る秋の風 三刀 2 そうけい.こすもす.
子規句碑に会える喜び萩も亦 宏虎 2 菜々.智恵子.
行く秋や右近ガラシャと青畝句碑 はく子 2 宏虎.みなみ.
百歳の足取り軽き秋うらら 満天 2 智恵子.三刀.
睥睨す鬼瓦の目稲びかり ぽんこ 2 はやと.たか子.
風涼し上町台地は坂の街 菜々 2 たか子.はく子.
さざ波の絶へず水草紅葉かな やよい 2 そうけい.はく子.
秋冷やお泊まりの児にパジャマ買ふ なつき 1 菜々.
枝揺らし葉裏を洗う秋の風 たかを 1 宏虎.
秋風の四阿にぎり飯旨し やよい 1 三刀.
騎馬像の天翔んとす天高し みのる 1 はやと.
叢の無風に揺れる轡虫 豊実 1 明日香.
露草や雨に洗われ今朝の色 ぽんこ 1 豊実.
海向ふ稲田ひろがる御食国 もとこ 1 小袖.

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