成績一覧

過去一覧

8月30日 (投句20名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
山畑の白きうねりや蕎麦の花 愛正 7 智恵子.満天.みきえ.澄子.たか子.明日香.千鶴.
鎌を砥ぐ砥石のくぼみ秋の水 みきお 7 豊実.せいじ.ぽんこ.もとこ.ふさこ.千鶴.なつき.
秋の雲牛の黒目に流れゆく 素秀 6 かえる.愛正.せいじ.たか子.きよえ.もとこ.
売れ残る鈴虫鳴けり朝の市 なつき 4 豊実.澄子.明日香.みきお.
せせらぎに耳を遊ばせ式部の実 ぽんこ 2 かえる.みきお.
照る月に守られ帰る夜道かな みきえ 2 満天.そうけい.
幾種もの虫の声聞き終い風呂 こすもす 2 愛正.なつき.
洗顔の水たっぷりと朝の涼 たか子 2 こすもす.むべ.
少年の花火に果つる休暇かな あひる 2 たかを.きよえ.
秋暑し横町筋の換気扇 豊実 1 素秀.
写真撮る夫の背にも秋桜 智恵子 1 あひる.
半玉の浴衣姿や先斗町 せいじ 1 みきえ.
掃き寄せる落葉も虫の脱け殻も 明日香 1 ふさこ.
雨音に秋簾繰る京町家 むべ 1 ぽんこ.
びー玉を忘れて行きし夏休み あひる 1 素秀.
知らぬ者同士で愚痴る残暑かな たか子 1 こすもす.
読み返す本の新たや夜の秋 もとこ 1 たかを.
八千草のこよなく映へて瑠璃の瓶 澄子 1 智恵子.
襖絵は元総理の手堂涼し せいじ 1 むべ.
群れをなし水平に飛び来る蜻蛉 ぽんこ 1 そうけい.
防虫灯闇に犇めく梨畑 智恵子 1 あひる.

8月29日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新聞をめくる秋風山の宿 みきお 6 豊実.なつき.あられ.はく子.きよえ.みきえ.
拭きあげし長き廊下や秋日差し 澄子 6 愛正.ぽんこ.みきお.きよえ.あひる.たか子.
朝霧の動きて牧の牛近し 智恵子 5 豊実.せいじ.明日香.かかし.みきえ.
稲田分け窓全開の一輌車 智恵子 4 かえる.むべ.はく子.たかを.
芋煮たる間に前山の暮れなずむ 素秀 4 もとこ.あひる.澄子.千鶴.
顔歪めランナー駆ける酷暑かな かえる 3 そうけい.智恵子.こすもす.
巨人めくサンダルもあり孫来訪 あひる 3 かえる.ふさこ.むべ.
雷鳴や湯気を噴き出す炊飯器 豊実 3 愛正.たかを.みきお.
売り看板錆びた門扉の避暑の荘 愛正 2 かかし.智恵子.
明快にへそ曲げる夫冷や奴 なつき 2 あられ.ぽんこ.
涼求め水音の先へ奥の院 ふさこ 2 満天.たか子.
ネクタイを外し幾とせ秋夕焼 たか子 2 もとこ.千鶴.
くつきりと秋の雲あるにわたづみ あひる 2 素秀.せいじ.
高階へどこから来たの鉦叩 はく子 1 明日香.
珈琲の香をたどる朝秋の宿 むべ 1 そうけい.
夕まぐれ白粉花の香のたちて 明日香 1 満天.
堂涼し古枝のごとき龍のひげ せいじ 1 ふさこ.
忍野村ことさら水の澄みませり 澄子 1 素秀.
休暇明け門に駆け込む通学児 ぽんこ 1 なつき.
梨剥きてまず一片をいただきぬ きよえ 1 澄子.
秋夕立あたり一面潤いて 明日香 1 こすもす.

8月28日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
土間照らす裸電球ちちろ鳴く みきお 8 豊実.智恵子.みきえ.あられ.ぽんこ.かかし.澄子.なつき.
釣り舟の漁火まばら星月夜 智恵子 5 かえる.せいじ.みきお.こすもす.千鶴.
大夕焼け海も黄金に煌めけリ 智恵子 3 かえる.はく子.せつ子.
堂涼し阿吽の龍に見下ろされ あひる 3 むべ.せいじ.満天.
稲光り歩み止まりし夜道かな みきえ 3 素秀.ぽんこ.こすもす.
菊枕柩の隅にそっと入れ みきお 3 あられ.せつ子.なつき.
思わざる起伏もありて大花野 澄子 3 あひる.素秀.もとこ.
山あいの里に広がる蕎麦の花 愛正 2 智恵子.みきえ.
大甕の水満々と澄みにけり 素秀 2 たか子.澄子.
覚へある赤き夏帽遠会釈 澄子 2 みきお.千鶴.
熊蝉に応援されつ山路越ゆ むべ 2 明日香.もとこ.
空に描く筆先の妙秋の雲 たか子 2 ふさこ.たかを.
水音と風が馳走の川床座敷 もとこ 2 満天.かかし.
もう終い言ひつまだあるゴーヤかな 明日香 1 愛正.
ごろごろと孫爺に似て夏休み あひる 1 愛正.
ドローン飛び稲穂に虫の防除せし 千鶴 1 きよえ.
自転車族背にラケットの避暑銀座 愛正 1 豊実.
秋涼し京の小路を人力車 せいじ 1 たか子.
麦わら帽顔は見へねど手は盛ん ぽんこ 1 きよえ.
色づく田公民館は改修中 こすもす 1 たかを.
睨めつける天井の龍涼新た せいじ 1 むべ.
秋暑し前を過ぎるや救急車 満天 1 ふさこ.
夕涼み夫とくつろぐ浜辺かな きよえ 1 はく子.
電灯の瞬く下の幽霊画 なつき 1 あひる.
避難訓練怪我人役や秋の朝 こすもす 1 明日香.

8月27日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
広縁の足裏さらりと寺涼し あひる 6 かえる.明日香.ふさこ.あられ.みきお.きよえ.
秋の蚊に中断されし立ち話 満天 4 愛正.はく子.ふさこ.こすもす.
炎昼や乗る人もなき観覧車 智恵子 4 豊実.明日香.ぽんこ.なつき.
方丈の広縁に聞く秋の声 せいじ 4 愛正.むべ.澄子.なつき.
秋蝶を背中に許す踏まれ邪鬼 素秀 3 たか子.ぽんこ.もとこ.
稲光り富士を浮かせて夜もすがら 澄子 3 智恵子.満天.はく子.
銀河澄む賢治の詩にて星めぐり せいじ 3 素秀.もとこ.きよえ.
一撃にテレビ乱るるはたた神 ぽんこ 3 こすもす.あられ.あひる.
風神も雷神も居て堂涼し あひる 3 むべ.せいじ.澄子.
秋風やロングスカートはためかせ かえる 2 たかを.満天.
颱風過川面に空のあを揺るる もとこ 2 たかを.千鶴.
教科書の埃はらふや休暇明け 千鶴 2 かえる.みきお.
中庭の四方より見ゆる石涼し むべ 2 せいじ.あひる.
遠雷や泡を巻き込む攪拌子 豊実 1 みきえ.
馬群れて色なき風の通りみち 澄子 1 千鶴.
八十四才の運転で行く秋の昼 こすもす 1 素秀.
新豆腐手づくり味噌の一汁に はく子 1 みきえ.
夏木立曲がる目安の辻地蔵 愛正 1 たか子.
炎天に揺らぐ市電やノロノロと みきお 1 智恵子.
朝食の一汁一菜新豆腐 はく子 1 豊実.

8月26日 (投句23名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
腰深く落として処暑の太極拳 素秀 12 豊実.智恵子.みきえ.はく子.せいじ.澄子.ぽんこ.明日香.あひる.みきお.こすもす.千鶴.
湯殿より星一つ沿ふ月涼し なつき 5 かえる.むべ.豊実.満天.智恵子.
石庭に白き流れや秋隣 むべ 4 せつ子.せいじ.千鶴.たか子.
屋根を打つ青毬栗に目覚めをり 澄子 4 かえる.愛正.素秀.明日香.
新蕎麦粉こねる手のひら峠茶屋 みきお 3 満天.みきえ.きよえ.
雲龍の爪は五つや涼新た せいじ 3 むべ.ぽんこ.たか子.
挨拶の元気に交はす早二学期 満天 3 もとこ.きよえ.なつき.
竹林の葉づれの音や秋の声 みきお 2 愛正.せつ子.
開閉式のドームの屋根や秋の雲 こすもす 2 素秀.なつき.
大輪の花咲く夜空夏の果 智恵子 2 たかを.みきお.
ちろろ鳴く真夜にクイズの解けにけり みきえ 2 もとこ.あひる.
秋風を孕み膨らむシャツの袖 かえる 1 たかを.
降り注ぐ火花に影絵大花火 智恵子 1 こすもす.
梔子の白き花散る石の庭 せいじ 1 澄子.
影落とし吾の先行く秋の蝶 きよえ 1 はく子.

8月25日 (投句22名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
螳螂の一歩も引かぬ細き鎌 素秀 7 ぽんこ.みきお.澄子.こすもす.千鶴.あひる.なつき.
けんか負けかぶりつきたる西瓜かな なつき 6 たかを.かえる.みきえ.あられ.澄子.きよえ.
秋茄子の畑の紫雨上がる きよえ 4 満天.こすもす.むべ.うつぎ.
扇風機老母の祈りの背を撫でて あひる 4 たかを.たか子.もとこ.ぽんこ.
雷雨来て地上の熱を冷ましけり 満天 4 みきえ.明日香.きよえ.うつぎ.
煽られて垣根を超ゆる揚羽かな みきお 3 せいじ.たか子.あひる.
塩飴をふふみて休む草取女 なつき 3 智恵子.せいじ.千鶴.
繰返し花にアタック秋の蝶 こすもす 3 愛正.満天.みきお.
宙泳ぐ通草の蔓の三筋ほど 澄子 2 豊実.かえる.
庫裡は此処孫に教へる墓参り もとこ 2 智恵子.明日香.
静寂な水面のほとり法師蝉 ぽんこ 1 素秀.
青葦と雲映したる朝の池 むべ 1 素秀.
手習ひの不出来をかこつ残暑かな せいじ 1 もとこ.
客間から妻等かしまし残暑かな たかを 1 はく子.
立ち漕ぎの自転車駆ける白驟雨 かえる 1 なつき.
残暑払ひ久しぶりなる会食に 満天 1 はく子.
山上の祠庇護する夏木かな 愛正 1 豊実.
滝また滝秘境に響く谷の声 愛正 1 あられ.
山腹へ続く棚田の稔かな 素秀 1 むべ.
数珠玉や休耕田に又増えて こすもす 1 愛正.

8月24日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
石段の行く手を阻む乱れ萩 ぽんこ 8 かえる.愛正.みきえ.満天.たか子.せいじ.明日香.澄子.
夕雨を呼び込む風のねこじやらし せいじ 5 満天.むべ.もとこ.うつぎ.せつ子.
かき氷崩しつつ聞く母の愚痴 みきお 5 愛正.たかを.あられ.たか子.ふさこ.
をさな子の頬もやはらか桃を喰む あひる 4 素秀.むべ.みきお.こすもす.
決勝戦残暑吹っ飛ぶ甲子園 満天 4 ぽんこ.千鶴.きよえ.せつ子.
せせらぎを副菜として川床料理 むべ 3 あひる.せいじ.ふさこ.
農作業汗のしたたる余生かな たかを 3 みきえ.なつき.千鶴.
雷雨にて愛車は乗合バスと化し かえる 2 あられ.ぽんこ.
あな嬉し田畑潤す喜雨の朝 みきえ 2 かえる.智恵子.
夏木立赤き鳥居の古社 愛正 2 たかを.こすもす.
かくしやくとして無花果をもぎ呉るる あひる 2 豊実.素秀.
通学路の懐しき香や早稲実る こすもす 1 なつき.
挨拶は残暑を憂ふことばかり 素秀 1 明日香.
ひとと犬曳きつ曳かれつ露まみれ 澄子 1 うつぎ.
滝見茶屋飛沫に人等見え隠れ 愛正 1 あひる.
蔀戸の秋風受ける薬師かな もとこ 1 豊実.
秋暑しアプリから消ゆ雨マーク たか子 1 きよえ.
驟雨ともきつね雨とも山の午後 澄子 1 智恵子.
身をそらし水面をつつく鬼やんま 智恵子 1 みきお.
秋の空瘦せ細れども酒旨し たかを 1 もとこ.
墓参道銀杏ひとつ踏まれをり こすもす 1 澄子.

8月23日 (投句20名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
傘立てに溢れる日傘診療所 智恵子 7 豊実.愛正.せいじ.あひる.なつき.きよえ.明日香.
遊ばれよ京の残暑を覚悟して もとこ 4 素秀.たか子.きよえ.千鶴.
子ら眠り虫籠そっと開け放つ 智恵子 4 たかを.澄子.みきお.明日香.
秋暑し羅漢に多き赤ら顔 素秀 3 澄子.ふさこ.たか子.
城跡の櫓を廻る鬼やんま 愛正 3 みきえ.素秀.みきお.
ペディキュアの紅美しき生御魂 澄子 3 たかを.せいじ.ぽんこ.
冷凍庫あふれんばかり孫を待つ あひる 3 智恵子.こすもす.なつき.
かなかなの声の澄みゆく廻り道 素秀 2 むべ.千鶴.
しんがりの雲疾く退けり大雷雨 むべ 2 かえる.あひる.
窓開けて庭木の匂ふ今朝の秋 満天 2 かえる.もとこ.
蛇の衣こんな処に脱ぎっぱなし よし子 2 ぽんこ.ふさこ.
猫じゃらし保母のリュックの大荷物 なつき 2 豊実.はく子.
沼に吹く風に酔ふかに蝶蜻蛉 豊実 2 愛正.智恵子.
残暑にもめげず青春きっぷかな なつき 2 こすもす.むべ.
昨日より声掠れをり今朝の蝉 みきえ 1 もとこ.
鉾の月秋の夜空に重きかな たか子 1 満天.
実をもげば無花果の枝のはね上がり あひる 1 満天.
閉ざされて久しきホテル秋の湖 澄子 1 はく子.
農園をなほも彩る百日紅 せいじ 1 みきえ.

8月22日 (投句24名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
流灯を放ち両手の虚かな 素秀 6 せつ子.かえる.豊実.たかを.みきえ.あられ.
世話役は老人会や地蔵盆 こすもす 5 智恵子.満天.ふさこ.よし子.明日香.
本殿の鈴緒取り替え涼新た ぽんこ 5 たかを.みきえ.たか子.こすもす.きよえ.
死を悟る暗き眼へ晩夏光 かえる 4 せつ子.せいじ.あひる.あられ.
飛び入りで踊る男や頬かむり みきお 3 豊実.素秀.なつき.
バス待つ間一会の人と残暑談 きよえ 3 よし子.こすもす.もとこ.
先頭を行く老骨の夏帽子 うつぎ 2 澄子.あひる.
小ぶりかと迷ひながらも摘むオクラ 豊実 2 澄子.千鶴.
ブラウスの汗に濃くなるストライプ あひる 2 せいじ.むべ.
狛犬の顔穏やかに竹の春 素秀 2 かえる.ぽんこ.
両の手で包む珈琲秋思かな 澄子 2 なつき.千鶴.
秋暑し何を探すや二階来て 満天 1 もとこ.
キャンプ村色とりどりに日を返す なつき 1 きよえ.
雨よ降れ風よそよげと秋を乞ふ たか子 1 明日香.
河鹿鳴く鄙びた茶屋の佇まひ 智恵子 1 愛正.
玻璃窓の開け閉め忙し驟雨中 みきえ 1 ふさこ.
何ひとつ安らかならず鰯雲 明日香 1 たか子.
肩に重き夫の所望の切り西瓜 たか子 1 ぽんこ.
河川敷飛球消えゆく秋のそら 澄子 1 愛正.
松肌ごと空蝉手にし叫ぶ吾子 愛正 1 智恵子.
藍澄みて今朝の朝顔つい二度見 千鶴 1 素秀.
粗熱を取るかに夕の驟雨かな みきえ 1 むべ.

8月21日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
朝粥でもてなす京の残暑かな もとこ 8 愛正.みきえ.せつ子.明日香.ぽんこ.たか子.きよえ.千鶴.
弾力を水に確かむ新豆腐 素秀 6 あひる.こすもす.なつき.みきお.たか子.きよえ.
尖りたる稲の葉擦れの香りけり あひる 5 豊実.せいじ.明日香.あられ.うつぎ.
夏帽や旅に重ねし畳み皺 澄子 5 かえる.たかを.あひる.せいじ.はく子.
柄シャツに止まり同化す赤蜻蛉 愛正 3 智恵子.豊実.はく子.
法師蝉かさぶた痒き膝小僧 豊実 3 もとこ.あられ.素秀.
口開けば言はずにをれぬこの残暑 はく子 3 満天.ふさこ.千鶴.
北斎の波起ち上がる夏の果て 澄子 3 愛正.もとこ.ふさこ.
山裾の長き赤城や星月夜 愛正 2 むべ.うつぎ.
母の身の振り方聞きつ草を引く むべ 2 かえる.澄子.
演奏のボレロ狂はすはたた神 うつぎ 2 たかを.ぽんこ.
夕陽背に大豆打つ祖母影長し みきお 2 みきえ.せつ子.
薬局に分包を乞ふ残暑かな せいじ 1 澄子.
せせらぎに足を下ろして九輪草 智恵子 1 みきお.
間違ひのある処方箋秋暑し せいじ 1 むべ.
バイク便残暑の空をふり仰ぐ かえる 1 素秀.
オレンジの三日月沈む残暑の夜 智恵子 1 なつき.
夏期登校声のはずんで通学路 きよえ 1 智恵子.
新涼の球打つバット音響く ぽんこ 1 満天.
ナース居て残暑の野外コンサート なつき 1 こすもす.

8月20日 (投句20名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
漆黒の空借り切って大花火 たか子 7 せつ子.みきえ.素秀.澄子.あられ.ぽんこ.うつぎ.
短冊の絡まるままに秋風鈴 素秀 5 愛正.かえる.澄子.せいじ.ぽんこ.
吊り橋の恐怖忘れて河鹿聞く 智恵子 4 満天.明日香.たか子.はく子.
ランドセル小さく見ゆる日焼けの子 かえる 3 なつき.満天.みきお.
芒原指揮者居るごと波揺れて 明日香 3 たかを.あられ.あひる.
青鷺も風を読むらし屋根の上 せつ子 3 もとこ.うつぎ.たか子.
朝顔に一声かけて朝ウオーク 千鶴 2 はく子.むべ.
球児への拍手と歓声天髙し こすもす 2 せつ子.きよえ.
黒葡萄つや消し熟るる夕小径 むべ 2 素秀.千鶴.
蔦葛想ひは尽きず空をかく 明日香 2 愛正.もとこ.
無農薬の歪みもありて秋茄子 満天 2 みきお.こすもす.
鉦叩上機嫌なる夜更けかな みきえ 2 智恵子.あひる.
観音の頭上ひろごるいわし雲 ぽんこ 2 かえる.みきえ.
新聞紙に挟み宿題草の花 ふさこ 2 こすもす.むべ.
集落に通ずる旧道星月夜 愛正 1 なつき.
レジ袋二袋ほど草を引く せいじ 1 きよえ.
露天湯の岩で動かぬ赤蜻蛉 愛正 1 豊実.
久しぶり残暑見舞の長電話 満天 1 明日香.
腰屈め潜り戸抜ける手に日傘 たかを 1 智恵子.
近江路や湖色茫と残暑なり 隆松 1 千鶴.
貝塚の骨の欠片や晩夏光 澄子 1 豊実.
留守の庭まもりし柚子の青々と あひる 1 せいじ.
朋友の忘れし日傘リボン巻く せいじ 1 たかを.

8月19日 (投句22名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
岩風呂や連れは群れなす赤とんぼ 愛正 6 かえる.みきえ.千鶴.素秀.明日香.きよえ.
虹見れば虹に祈りぬ先のこと たか子 5 せつ子.あられ.ふさこ.むべ.きよえ.
登山小屋下界浮きだす稲光 愛正 4 たかを.ぽんこ.明日香.隆松.
寝静まる牧場の牛や星月夜 智恵子 4 豊実.かえる.たかを.満天.
空蝉や棕櫚の箒にしがみつく せいじ 4 ぽんこ.むべ.あひる.もとこ.
もんじゃ屋の軒といふ軒釣り忍 澄子 3 豊実.みきえ.こすもす.
赤米のひときわ長きのぎ見せて 明日香 2 智恵子.澄子.
新涼や目醒めの窓に二重虹 たか子 2 愛正.こすもす.
野分あと何ごともなき青き空 明日香 2 満天.素秀.
あきつ来るテニスの試合頑張れと ぽんこ 2 千鶴.あひる.
金葎引くことよりの墓参かな なつき 2 たか子.そうけい.
秋暑し振りほどきたき我が影を 満天 2 せいじ.もとこ.
落蝉を拾ふ苦熱のアスファルト むべ 1 そうけい.
祈る日々慟哭の夏終わりけり みきお 1 たか子.
又しても猫の居座る網戸前 こすもす 1 ふさこ.
裏山の樹々縁どって星月夜 千鶴 1 澄子.
夏蝶のあとさきとなり下る坂 澄子 1 せつ子.
盆過ぎて風澄み始む朝散歩 かえる 1 愛正.
恙無く寝入るる夜半の虫の声 せつ子 1 智恵子.
いつまでもペダル漕いでる夕焼かな たかを 1 せいじ.
手花火の二本残して去りにけり もとこ 1 あられ.

8月18日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
引き潮を追ひし足跡秋の浜 なつき 11 かえる.愛正.智恵子.たかを.素秀.豊実.ぽんこ.千鶴.みきお.こすもす.うつぎ.
待ち受けの画面切り替へ秋に入る ふさこ 5 愛正.もとこ.千鶴.みきお.こすもす.
解体の跡に増したる秋の空 たか子 4 あひる.澄子.豊実.明日香.
母偲ぶ夜の背中に秋の風 素秀 3 なつき.ぽんこ.むべ.
野分去り街の灯りの澄みまさり はく子 3 かえる.満天.うつぎ.
流れ橋ゆうゆうと浮く野分あと あひる 3 みきえ.澄子.ふさこ.
台風来連獅子のごと藪揺るる 明日香 3 みきえ.あひる.せつ子.
秋空や曾孫の報に気張る体 そうけい 3 満天.せつ子.きよえ.
きちきちの声を残して地に沈む 素秀 2 せいじ.たか子.
みどり児の拳もて泣く残暑かな 澄子 2 あられ.もとこ.
残暑なほ訪問聖餐ありがたし せいじ 2 智恵子.きよえ.
今もなを基地の標や合歓の花 愛正 2 明日香.たか子.
空港に貰ふ寝袋野分なか 智恵子 2 あられ.ふさこ.
秋風や古き家並みにふと更地 みきえ 2 素秀.せいじ.
誕生日祝いの帰路や虫の声 こすもす 1 なつき.
何処からか花葛の香や明日香路 明日香 1 はく子.
金魚桶に釣り銭ぽちゃりポイ握り 豊実 1 たかを.
マンゴー剥く皆の笑顔の真中で あひる 1 むべ.
法話聞きながらうたた寝秋遍路 なつき 1 はく子.

8月17日 (投句22名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
精霊の闇に揺らめく五山の火 千鶴 8 智恵子.満天.あられ.ぽんこ.澄子.はく子.みきお.たか子.
麦わら帽被り父似の羅漢かな なつき 6 みきえ.たかを.あられ.もとこ.ぽんこ.はく子.
大嵐過ぎて安堵の送り盆 うつぎ 5 かえる.智恵子.なつき.明日香.こすもす.
小湊に繋がれ躍る時化の船 智恵子 3 せいじ.きよえ.たか子.
白壁の染みと消えゆく秋の蝶 素秀 3 愛正.ふさこ.澄子.
野分後の一筋太きダム放流 千鶴 3 豊実.なつき.あひる.
大蜘蛛と出会ふ丑三時の壁 あひる 2 せいじ.素秀.
朝夕の風頬にふれ秋知らす ふさこ 2 かえる.こすもす.
大雨に地上の残暑去りにけり 満天 2 ふさこ.もとこ.
野分あと無残や園の枝も花も きよえ 1 千鶴.
露天湯の板塀覆ふ合歓の花 愛正 1 豊実.
深川の水の爆ぜたる祭りかな 澄子 1 そうけい.
黙祷も出来ずに諸事の敗戦忌 たか子 1 明日香.
湯引きして縮んで冷やし鱧忙し たか子 1 あひる.
塵箱飛ぶ野分のなかの小径には ぽんこ 1 きよえ.
夏館門に寝そべる陶の犬 なつき 1 みきえ.
野分去り西瓜手土産孫一家 きよえ 1 みきお.
キャンドルで炙るポットや台風裡 豊実 1 そうけい.
線路脇お地蔵様の木陰かな たかを 1 愛正.
行き慣れし火床が今し大文字 せいじ 1 千鶴.
蜩や大き欅をふり仰ぐ むべ 1 素秀.
陽の上り水面に浮かぶ蛙かな みきお 1 たかを.
帰省子のごと外つ国の青年来 あひる 1 満天.

8月16日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
煽られし一羽の飛影野分空 あひる 5 豊実.素秀.澄子.そうけい.せいじ.
カナカナの森の教会ブーケ飛ぶ 智恵子 4 なつき.はく子.きよえ.むべ.
峠茶屋松に絡まる氷旗 愛正 4 かえる.豊実.たかを.明日香.
空蝉も風に飛ばされ季の移り ふさこ 4 かえる.ぽんこ.愛正.きよえ.
台風来猫そわそわと雨戸前 素秀 4 たかを.もとこ.なつき.こすもす.
山頂の夜景に光る遠花火 豊実 4 小袖.あひる.こすもす.うつぎ.
秋日差す水底すいっと影走る 明日香 4 ぽんこ.愛正.あひる.せいじ.
三幅の南画を掛けし夏座敷 せいじ 3 みきえ.はく子.千鶴.
敗戦忌低空をゆく一機あり 澄子 3 たか子.ふさこ.むべ.
日輪の伏し目がちなる敗戦忌 澄子 2 もとこ.千鶴.
装ひし山の麓に灯のともる みきお 2 あられ.小袖.
人来ねば何か手抜きの盆用意 なつき 2 たか子.明日香.
秋の田の畦道過ぐる部活声 愛正 2 満天.ふさこ.
思いがけぬ避難勧告秋暑し こすもす 1 満天.
日もすがら台風情報聞くばかり 満天 1 智恵子.
ちちははの思ひも知らず終戦日 もとこ 1 うつぎ.
紅白に路を縁取る百日紅 かえる 1 みきえ.
鳳仙花弾け飛び跳ね猫逃げる 智恵子 1 そうけい.
目立たぬ様ひつそり生きて吾亦紅 明日香 1 みきお.
踊子の艶を増したる天水 素秀 1 澄子.
大正の煉瓦水吸ふ野分あと むべ 1 素秀.
あるなしの風にも揺らぐ蓮大葉 ぽんこ 1 みきお.
終戦日平和を祈念黙祷す きよえ 1 智恵子.
玻璃戸打つ容赦なき雨野分識る 千鶴 1 あられ.

8月15日 (投句20名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
海峡の潮せめぎ合ひ秋の渦 千鶴 7 みきえ.素秀.きよえ.ぽんこ.せいじ.むべ.みきお.
豊の秋明日に備へて鎌を砥ぐ みきお 5 愛正.たかを.そうけい.たか子.むべ.
夕陽背に大根蒔く祖父影長し みきお 5 豊実.愛正.智恵子.きよえ.ぽんこ.
届きたる残暑見舞の大き仮名 みきえ 4 もとこ.ふさこ.こすもす.澄子.
みな美女に見ゆる編み笠風の盆 かえる 3 満天.ふさこ.千鶴.
揉み上がる御輿響めく橋の揺れ 澄子 3 そうけい.明日香.あられ.
湾内の養殖いかだ秋の幸 千鶴 3 智恵子.はく子.みきお.
軒下の連なる編笠遍路宿 愛正 3 たかを.はく子.あひる.
藤棚に風の涼しきベンチかな たかを 2 たか子.あひる.
空蟬の止まる鬼灯雨打てり なつき 2 豊実.あられ.
盛り上ぐる地平線や土用波 愛正 2 満天.みきえ.
井戸端の盥に白き瓜浮かぶ 智恵子 2 もとこ.せいじ.
台風来臨時休業貼る店舗 みきえ 1 こすもす.
集えども淋しさかこつ秋の夜 たか子 1 かえる.
妖怪の名前調べて敗戦忌 素秀 1 澄子.
盆僧のバイク追ひ抜く小路かな なつき 1 素秀.
天帝の憤怒か残暑いや厳し はく子 1 千鶴.
やかましい声の隙間に法師蝉 豊実 1 明日香.
秋暑し霊岸橋を過ぎてなほ 澄子 1 なつき.
朝まだき遠回りして墓参り こすもす 1 かえる.
しじまなる女渕の辺り乱れ萩 明日香 1 なつき.

8月14日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
裾捌き揃ひて進む阿波踊り みきえ 6 たかを.愛正.豊実.澄子.小袖.みきお.
鬼灯の葉に空蟬の軽きかな なつき 6 かえる.千鶴.あられ.ふさこ.もとこ.あひる.
胡弓の音闇に溶け込む風の盆 みきお 5 ぽんこ.満天.あられ.なつき.せつ子.
流星群溶けこむ湖に夜船漕ぐ 素秀 5 千鶴.明日香.ふさこ.たか子.せつ子.
とれとれの野菜を供へ盆供養 たか子 4 明日香.こすもす.みきえ.きよえ.
暮泥む三輪山の上に鱗雲 明日香 3 むべ.せいじ.あひる.
ひ孫らに生気の戻る盆の母 せいじ 3 かえる.智恵子.きよえ.
砂浜の廃船襲ふ土用波 愛正 2 澄子.たか子.
勝利校の校歌流るる昼寝覚め こすもす 2 素秀.なつき.
ひとり焚く迎火感謝の祈りかな 千鶴 2 小袖.はく子.
涼あらた水面に逆さスカイツリー 澄子 2 せいじ.みきお.
買物の最後氷菓を一つずつ あひる 2 たかを.むべ.
照坊主いくつも並ぶ盆帰省 もとこ 2 こすもす.みきえ.
弛むなき残暑の厳し老体に はく子 1 満天.
好物の団子も供へ盆の夕 こすもす 1 智恵子.
避雷針軒並み立ちて天高し ぽんこ 1 もとこ.
サーファーの季節惜しみて浜集ふ 智恵子 1 はく子.
暁の塀を濡らせて牽牛花 素秀 1 豊実.
いつも通る長き信号法師蝉 満天 1 愛正.
牛小屋に新藁を敷く孕み牛 みきお 1 素秀.
秋暑し瀬の水澱むひとところ 澄子 1 ぽんこ.

8月13日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
踊りの輪伸び縮みして進みけり みきお 7 かえる.豊実.明日香.なつき.せいじ.きよえ.みきえ.
風のあと早稲の穂波のはや重き 素秀 4 智恵子.澄子.もとこ.千鶴.
電柱の影まつすぐに稲田かな 明日香 3 満天.素秀.あひる.
狐雨暫し凌ぎぬ白日傘 澄子 3 たかを.小袖.みきえ.
略式でごめんなさいと盆用意 たか子 3 明日香.澄子.こすもす.
バスを待つ川辺に聞ゆ声涼し もとこ 3 愛正.ぽんこ.みきお.
水蜜桃優しく撫でて丸齧り 智恵子 3 たかを.せいじ.あられ.
黒々と杉立つ山の鹿の声 素秀 3 小袖.あひる.むべ.
炎昼に出てしまひたる蚯蚓かな うつぎ 3 豊実.はく子.もとこ.
秋めくや綿雲ぽかり今朝の空 きよえ 2 こすもす.むべ.
コロナ明け訪ねし故郷墓洗ふ みきえ 2 はく子.なつき.
ポンプ押し水迸る晩夏光 むべ 2 愛正.智恵子.
日焼けの子宿題広げ気乗りせず かえる 2 ぽんこ.ふさこ.
先端は土に刺さりし胡瓜採る こすもす 2 千鶴.ふさこ.
日照雨きていよよ高鳴る蝉時雨 澄子 2 かえる.たか子.
夕涼や鯉の犇めく池の淵 せいじ 2 満天.みきお.
日ぐらしや夜の帳の鎮守杜 愛正 2 きよえ.たか子.
剪りのこす鬼灯や庭赤々と なつき 1 素秀.
吊橋や腹に財布を縛る汗 豊実 1 あられ.

8月12日 (投句20名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
爺の背の広き的なる水鉄砲 なつき 9 愛正.かえる.たかを.あひる.せいじ.明日香.澄子.みきお.ぽんこ.
幼とて花桶運ぶ墓参り みきえ 6 豊実.むべ.あられ.うつぎ.こすもす.きよえ.
新涼や藍ひと色のクロスかな 澄子 4 あひる.素秀.小袖.こすもす.
ミッキーと握手の子らの夏休み 智恵子 4 はく子.千鶴.たか子.みきえ.
民宿の客も加わり鰯引く みきお 4 そうけい.たかを.明日香.うつぎ.
クレーンの吊るす大鍋芋煮会 みきお 4 智恵子.満天.あられ.みきえ.
玉堂へ渡る吊り橋河鹿鳴く 智恵子 3 愛正.みきお.たか子.
秋風を見て鳩の皆同じ向き 素秀 3 そうけい.豊実.もとこ.
夏木立ダッシュボードに日の斑ら むべ 2 智恵子.かえる.
添へられし一筆箋や萩の花 みきえ 2 素秀.澄子.
まる一個家族揃う日切る西瓜 もとこ 2 むべ.千鶴.
阿波よしこの踊る阿呆になり候ふ 千鶴 1 はく子.
昨日より今日の暑さや秋は何処 満天 1 なつき.
残暑なほ厳しく今朝や雲の湧く きよえ 1 ふさこ.
赤のまま小さな世間垣間見つ たか子 1 もとこ.
酌み交わす彼我に声なく月傾く 素秀 1 ふさこ.
草も木も旱に耐えて慈雨を待つ かえる 1 満天.
初めてのお泊りできし日焼けの子 なつき 1 ぽんこ.
富士裾の廻る水車の涼しけり そうけい 1 小袖.
秋蝶や標本のごと命過ぐ 明日香 1 きよえ.
炎昼に動くはスプリンクラーのみ せいじ 1 なつき.
滑莧湯がいてみるも夏の味 豊実 1 せいじ.

8月11日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
翅ひとつ立てて引きづる蟻の道 みきお 8 たかを.かえる.豊実.ぽんこ.澄子.もとこ.むべ.きよえ.
うるうると線香花火の火の雫 豊実 5 たか子.せつ子.小袖.むべ.きよえ.
仏壇の写真と話す盆用意 ぽんこ 3 かえる.こすもす.なつき.
盆用意あれもこれもと箇条書き みきえ 3 豊実.あひる.明日香.
サーファーの波待つ沖や九十九里 智恵子 3 せいじ.小袖.みきえ.
生身魂みちも半ばと心得し 澄子 3 たか子.千鶴.はく子.
寝苦しく思ひ巡らす虫の声 きよえ 2 満天.みきお.
売り家の看板覆ひ草茂る かえる 2 みきえ.なつき.
百均のおもちゃ揃へる盆用意 もとこ 2 素秀.あられ.
四つ辻を風すれ違ふさやかかな 素秀 2 そうけい.ふさこ.
櫓組み死者も生者も踊りの輪 澄子 2 そうけい.みきお.
日焼け子の流水プール浮かびをり なつき 2 たかを.千鶴.
広き野の風は見えねど野分立つ 素秀 1 もとこ.
猛暑日のクーリングタイム甲子園 満天 1 せつ子.
俄雨傘たたむ先虹の立つ きよえ 1 明日香.
メロディの弾ける風鈴人だかり こすもす 1 ぽんこ.
流星の描く弧消ゆる四国沖 千鶴 1 せいじ.
特有の風さきがけて颱風来 せいじ 1 こすもす.
心地良き風は初秋のいちページ 智恵子 1 はく子.
畦道を塞ぐ稲田や黄金色 みきお 1 智恵子.
台風やぐるぐる巻きの濯ぎ物に 満天 1 ふさこ.
蓮園に大末枯の始まりぬ あひる 1 澄子.
睡蓮のはざまに遊ぶ番鳥 せいじ 1 あひる.
風鈴に願掛け短冊吊るしけり こすもす 1 満天.
ななかまどほんのり色づく並木道 むべ 1 智恵子.
イヤホンし個に徹する子蝉時雨 明日香 1 あられ.
秋暑し見知らぬ人の饒舌に たか子 1 素秀.

8月10日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
かき氷友の愚痴聞き山崩す もとこ 8 たかを.智恵子.せつ子.たか子.ぽんこ.みきお.きよえ.なつき.
返す手の合うて止まるや踊の輪 素秀 7 みきえ.もとこ.澄子.千鶴.あられ.たか子.きよえ.
ぶんぶんの今宵の宿は庭の下駄 智恵子 4 たかを.澄子.豊実.あひる.
病状をノートに記す夫の夏 たか子 4 せいじ.むべ.こすもす.そうけい.
雷門の提灯の赤秋暑し こすもす 3 満天.千鶴.小袖.
長崎の鐘高鳴れり颱風裡 せいじ 3 はく子.せつ子.あひる.
清々し子らの鐘の音原爆忌 こすもす 3 はく子.満天.そうけい.
草の絮一つひとつの夢が飛ぶ 明日香 2 智恵子.素秀.
宮涼し湧き水の音も風の香も そうけい 2 こすもす.なつき.
夕風に人影揺らす盆提灯 素秀 2 みきお.ふさこ.
路地裏や日傘傾けすれ違ふ みきお 2 小袖.ふさこ.
茂る葉の並木に休む車椅子 智恵子 2 みきえ.豊実.
秋鯖を食ぶとど松の裸箸 むべ 1 ぽんこ.
ひと息に白雨の来たる湖の方 澄子 1 あられ.
お泊りの子らと一緒に盆用意 なつき 1 明日香.
マネキンの濃いめの服や秋立ちぬ 満天 1 もとこ.
バス待つ間変わり身早し入道雲 そうけい 1 かえる.
浮島の右往左往す野分中 せいじ 1 素秀.
バス涼し言葉やさしきドライバー あひる 1 せいじ.
雨宿りする間も止まぬ蝉の声 なつき 1 明日香.
八月の子ども日ごとに背の伸びる かえる 1 むべ.
風戯へもつともつとと猫じゃらし 明日香 1 かえる.

8月9日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一筆の言葉嬉しき桃の箱 澄子 5 かえる.満天.むべ.みきお.ぽんこ.
マリア像花笠となり百日紅 智恵子 5 みきえ.あひる.澄子.たか子.そうけい.
たそがれて語部黙す原爆忌 智恵子 4 せつ子.みきえ.千鶴.こすもす.
突風に打ちたたき合ふ大蓮葉 あひる 4 満天.せいじ.素秀.小袖.
丘に立つ給水塔や秋の空 せいじ 4 智恵子.たかを.きよえ.澄子.
地下足袋の見える図書館松手入れ みきお 4 せいじ.もとこ.たか子.ふさこ.
犬小屋も母屋も朽ちて虫の声 たかを 4 なつき.あられ.みきお.明日香.
食卓のランプに頭突き金亀虫 豊実 3 むべ.あひる.あられ.
ミッキーと子らが指差す揚花火 なつき 2 智恵子.きよえ.
夕風が頬に纏はる今日の秋 なつき 2 豊実.素秀.
子螳螂拡大鏡に目のいつぱい 素秀 2 せつ子.ぽんこ.
クーラーに今日も守られ家居かな きよえ 2 たかを.こすもす.
紫陽花のまだみずみずし奥の院 こすもす 2 愛正.そうけい.
校舎いま工事中なり夏休み せいじ 1 豊実.
サンダルに絆創膏の夏の果 もとこ 1 愛正.
玉蜀黍畑を抜けて教会堂 むべ 1 かえる.
蓮の実のかたち不思議と覗き込む あひる 1 ふさこ.
供養塔覆いつくせる鎧蔦 ぽんこ 1 明日香.
暑き夜庭木動かぬ星明かり 愛正 1 小袖.
一円玉踊る忍野の清水かな 愛正 1 なつき.
秋の季語目白押しなる句会かな 千鶴 1 もとこ.
初鳴きの虫高らかに季を告げり みきお 1 千鶴.

8月8日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新秋の大空なぞる気功の手 小袖 11 かえる.豊実.みきえ.あられ.素秀.満天.むべ.はく子.澄子.もとこ.千鶴.
立ち食いの頬にケチャップ夏祭り 豊実 7 せいじ.ぽんこ.きよえ.明日香.なつき.みきお.こすもす.
舌出して伸びきる犬の昼寝かな かえる 4 あられ.なつき.みきお.こすもす.
悔しさを袋に詰める熱き土 みきお 3 せつ子.たか子.ぽんこ.
北の地の漁家に七夕柳かな むべ 3 智恵子.あひる.澄子.
果樹園のなだりに灯る誘蛾灯 みきお 3 愛正.素秀.あひる.
天草の匂ひ満ちたる乗船場 なつき 3 せいじ.たか子.むべ.
朝すでに入道雲の居座れる うつぎ 2 ふさこ.明日香.
立秋や大仏さまの御身ぬぐひ 千鶴 2 みきえ.小袖.
街揺らしビル縁取るや遠花火 もとこ 2 豊実.たかを.
読経の朗朗たるや盆の僧 みきえ 2 愛正.満天.
旅先に閉じ込められし野分かな あひる 2 はく子.きよえ.
微雨一日森を潤し夏果てぬ 澄子 1 千鶴.
甲子園校歌高らか天高し 智恵子 1 せつ子.
立秋や庭潤わす昨夜の雨 なつき 1 ふさこ.
樹間より憤怒のお顔百日紅 ぽんこ 1 もとこ.
気もそぞろ異な進路もて台風来 せいじ 1 小袖.
六十年振りの三猿夏の旅 こすもす 1 かえる.
かぶと虫飛び去る角に白き糸 素秀 1 智恵子.
諸肌を見せもろこしの筋肉質 素秀 1 たかを.

8月7日 (投句20名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
銀輪の夫の荷台に大西瓜 あひる 7 豊実.智恵子.ぽんこ.素秀.小袖.きよえ.うつぎ.
鷺草を揺らす少女の一指かな 素秀 7 智恵子.たかを.みきえ.ぽんこ.小袖.澄子.みきお.
潮焼けの漁師の歌ふ祝ひ歌 なつき 6 かえる.みきえ.たか子.もとこ.千鶴.せつ子.
夏空のヘリより届く始球式 満天 3 豊実.なつき.せつ子.
山上に半分覗く遠花火 はく子 3 満天.むべ.こすもす.
山の気を入れて端居やわれ一人 よし子 3 たか子.もとこ.なつき.
ゴーヤーの日除けの厚き厨窓 なつき 2 明日香.はく子.
少しだけ幼なを残す帰省の子 みきお 2 ふさこ.千鶴.
青嶺に落ちる一朶の雲の影 豊実 2 むべ.きよえ.
ゲリラ雷雨去て初秋の風立ちぬ 智恵子 2 あられ.こすもす.
牛糞をたっぷりまいて秋の畑 千鶴 2 あひる.せいじ.
畳まれて息を吐き出す鯉のぼり みきお 2 澄子.そうけい.
朝の卓窓の全開風は秋 ぽんこ 2 はく子.うつぎ.
朝まだき殊に瑠璃濃き螢草 澄子 1 そうけい.
夏雲の富士を隠してしまいけり こすもす 1 あられ.
気掛かりに眠れぬ夜や月涼し かえる 1 あひる.
被爆者のこと忘れまじ広島忌 せいじ 1 満天.
擬宝珠の広き葉にある晩夏光 せいじ 1 素秀.
富士山は見えずじまいや夏の旅 こすもす 1 明日香.
遠花火今宵はなんと三方に はく子 1 せいじ.
夏座布団出して客待つ昼下がり みきえ 1 みきお.
グラウンドに古紙の山積み夏の果 素秀 1 たかを.
邪魔になる隣の屋根の遠花火 よし子 1 ふさこ.
赤き花挿して呟き墓洗ふ 智恵子 1 かえる.

8月6日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
西瓜切る手もと見詰める子だくさん みきお 8 豊実.智恵子.たかを.せつ子.むべ.ふさこ.明日香.なつき.
炎天や工具重たき腰袋 よう子 6 素秀.はく子.みきえ.せつ子.小袖.うつぎ.
しなやかに駒指す棋士の白きシャツ あひる 5 たか子.ぽんこ.みきえ.なつき.あられ.
せめてもと手伝う折鶴夏休み こすもす 4 よし子.千鶴.きよえ.澄子.
花火師の力量今ぞ天を突く たか子 4 満天.はく子.きよえ.澄子.
ペンギンの頭上を泳ぐ館涼し はく子 4 あひる.せいじ.小袖.むべ.
沢蟹と競う子供ら四つん這い 愛正 3 かえる.素秀.明日香.
太陽と競いて舐めるソフトかな 智恵子 3 愛正.千鶴.みきお.
蜩のこえに山裾暮れゆきぬ 澄子 3 たか子.みきお.こすもす.
体温超えものともせずや盆の僧 こすもす 2 愛正.ぽんこ.
祭の夜むかしの声のままに友 素秀 2 かえる.うつぎ.
散水に小太鼓めきし擬宝珠の葉 あひる 2 せいじ.もとこ.
縁日の占者酷暑の早仕舞 なつき 2 豊実.たかを.
晴天を調味料として干しトマト かえる 1 もとこ.
蓮青葉ぐらりと揺れて露零す みきお 1 あひる.
蜩やそろそろ灯り点す頃 澄子 1 あられ.
枯れた花隣家片蔭に生きかえる そうけい 1 ふさこ.
うろこ雲時季の移ろひ感じけり 千鶴 1 智恵子.
これでもか炎暑に耐える庭木かな 明日香 1 満天.
猛暑日の補給のつづく自販機に 満天 1 こすもす.
字余りの句ばかり作り秋暑し うつぎ 1 よし子.

8月5日 (投句22名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
幼名で呼び合ふ座敷初盆会 うつぎ 10 愛正.たかを.智恵子.せいじ.たか子.満天.はく子.もとこ.みきお.きよえ.
諍いを悔いつ片陰歩きけり たか子 7 みきえ.そうけい.せいじ.せつ子.むべ.あひる.ぽんこ.
減らず口上手になりて夏休み もとこ 7 愛正.豊実.かえる.千鶴.きよえ.ふさこ.よう子.
名水を汲むひとの列雲の峰 澄子 4 豊実.素秀.満天.こすもす.
菩提寺の長き晩夏の磴のぼる せいじ 4 たか子.あひる.明日香.小袖.
眠れぬ夜ひとり占めする夏の月 みきお 3 かえる.なつき.こすもす.
観音の裳裾に蝉の横たえし ぽんこ 3 もとこ.あられ.澄子.
雷響に次ぐサイレンのけたたまし むべ 2 なつき.うつぎ.
鎮魂の続くハ月寺社めぐり みきお 2 はく子.澄子.
月涼し猫はスフィンクス座り こすもす 2 よう子.小袖.
花くわい伏流水に楚々と揺る 智恵子 2 素秀.うつぎ.
ライン引き祭りの準備汗滂沱 たかを 2 みきお.ぽんこ.
風鈴や改札口に勢揃ひ みきえ 2 そうけい.明日香.
今詠みし城すでに無し雲の峰 はく子 1 ふさこ.
炎天下ごみ収集の人走る せいじ 1 智恵子.
寝苦しや簾括ればフルムーン かえる 1 たかを.
夕さりの峠の村に秋灯 素秀 1 みきえ.
初生りと届く無花果こぶしほど 明日香 1 千鶴.
ざんばらの力士自転車漕いでをり なつき 1 隆松.
鬼灯や唇赤く吹きぬらむ 素秀 1 あられ.
すうすうとやや眠りをり月涼し 千鶴 1 せつ子.
溶けて飲む酒の香りの氷菓子 なつき 1 むべ.

8月4日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
群青に空洗ひ上げ月涼し むべ 6 そうけい.なつき.はく子.千鶴.ふさこ.うつぎ.
夏枯れの庭をいたはる降雨かな 明日香 5 かえる.みきえ.なつき.はく子.ふさこ.
ぽんぽこのお腹にフリル水着の子 智恵子 4 素秀.あられ.こすもす.ぽんこ.
走り去る足音に似し日雷 素秀 4 たかを.せいじ.みきお.澄子.
戯るる波に磯蟹見え隠れ 智恵子 4 そうけい.せつ子.千鶴.明日香.
クーラーを効かせ看護の今後聴く たか子 4 せつ子.せいじ.あひる.うつぎ.
もぎたての日のぬくみありミニトマト 満天 3 豊実.むべ.素秀.
石畳日傘の影の通り過ぐ 澄子 3 かえる.みきお.明日香.
雑巾持てば何処なと拭きて暑に耐ふる うつぎ 2 もとこ.あひる.
咲き続け溢れつづけて百日紅 澄子 2 たか子.きよえ.
最盛期いつしか弱気蝉の声 ぽんこ 2 智恵子.こすもす.
青鷺の田に松模様爪の痕 千鶴 1 智恵子.
紳士とて日傘デビューし闊歩して かえる 1 もとこ.
小豆煮る老母と夫は昼寝中 あひる 1 豊実.
時折りに小石を跳ねる草刈機 みきお 1 ぽんこ.
南座へ期待ふくらむ夏芝居 明日香 1 きよえ.
煎餅の割れを占う端居かな そうけい 1 みきえ.
新涼や谷風渡る今朝の道 隆松 1 むべ.
大賀蓮に迎へられたる山湖かな せつ子 1 たかを.
苔涼し碑に寄進者の我が名あり せいじ 1 澄子.
のうぜん花水面に触れて立ち上がる みきお 1 あられ.
未明裂く晩夏の雷の大音声 千鶴 1 満天.
八月の笑ふかのやう赤き月 素秀 1 たか子.

8月3日 (投句21名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
炎天下影ひとつ無き漁師町 みきお 7 豊実.満天.明日香.こすもす.うつぎ.ぽんこ.なつき.
夜の園大道芸の白き靴 なつき 5 みきえ.たかを.あられ.素秀.もとこ.
気の抜けたサイダー残し子ら去りぬ あひる 5 智恵子.ふさこ.ぽんこ.なつき.むべ.
芋の葉のてんでに傾ぐ畝長し あひる 4 澄子.せつ子.千鶴.むべ.
下町に残るしもた屋青簾 澄子 4 みきえ.隆松.たか子.きよえ.
夏燕火照りをさまる夕の空 むべ 3 ふさこ.きよえ.もとこ.
あきつ来て風もつれ来る露天の湯 もとこ 3 豊実.そうけい.あられ.
弁当に彩り添えへるミニトマト 満天 2 みきお.はく子.
父祖の地の墓所こんもりと草茂る せいじ 2 たか子.みきお.
父祖の地に迎へくれしは蝉しぐれ せいじ 2 あひる.明日香.
レジ横のめだか数へてチンを待つ 素秀 2 かえる.そうけい.
尖る子の反抗期なる夏休み 智恵子 2 満天.千鶴.
夾竹桃咲いて公園人を見ず 満天 2 せいじ.はく子.
ラジオ体操に横槍入るる蝉の声 うつぎ 2 かえる.せつ子.
鉄橋に減速近し揚げ花火 智恵子 2 澄子.素秀.
自分もとせがむをさなや庭花火 かえる 2 智恵子.こすもす.
煙草持つ所作も雅びに生身魂 澄子 1 たかを.
顔合わせ兼ねし帰省やバーベキュー こすもす 1 せいじ.
朝昼晩エアコン漬けの寝冷えかな 千鶴 1 うつぎ.
乗り換えで冷気漏れ出る冷房車 豊実 1 あひる.

8月2日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
遠花火土手に影絵の人の列 素秀 7 かえる.ぽんこ.うつぎ.澄子.みきお.きよえ.なつき.
人待ちて泡の消えたるソーダ水 なつき 5 智恵子.みきえ.たかを.もとこ.たか子.
大鳥居潜るその先雲の峰 みきお 5 満天.せいじ.ぽんこ.たか子.あられ.
雲の峰眺めて一人暮らしをり はく子 4 満天.せいじ.あひる.むべ.
黙然と西日を受くる摩崖仏 せいじ 4 かえる.素秀.うつぎ.みきお.
浅草や荷風気取りて泥鰌鍋 澄子 4 智恵子.みきえ.なつき.こすもす.
菊芋が行くてを阻む観音径 ぽんこ 2 豊実.あひる.
遠花火桟橋動く影法師 智恵子 2 素秀.むべ.
突風に逆ふ家路や雷雨急 むべ 2 小袖.澄子.
天狗傘笑ふ真夏のゲリラ雨 智恵子 2 そうけい.あられ.
ボランティア続く棚田や田草取 みきお 2 明日香.そうけい.
猛暑日に発熱と云ふ過酷かな たか子 1 千鶴.
突然の拳ま見える椿の実 そうけい 1 小袖.
外つ国の母もつ孫にうなぎ丼 あひる 1 こすもす.
ぬけ殻もオモチャのごと秋の蝉 きよえ 1 もとこ.
帰省の娘と昔話の尽きるなし こすもす 1 千鶴.
簾越し青空広ぐ目覚めかな みきえ 1 豊実.
生ビール忽ち濡るるジョッキかな かえる 1 明日香.
蜻蛉の秋色嬉し行くえ追ふ たか子 1 たかを.
雷神の怒りにひょう溢れくる 澄子 1 きよえ.

8月1日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
対岸の島浮かびたる遠花火 なつき 11 豊実.たかを.みきえ.素秀.明日香.かかし.うつぎ.こすもす.みきお.もとこ.千鶴.
地引網砂に踏ん張る夏休み 智恵子 6 豊実.みきえ.そうけい.明日香.ぽんこ.ふさこ.
小さき手に姉の手添へる庭花火 みきお 5 かえる.むべ.はく子.ふさこ.千鶴.
百歳はちかくて遠し蝉時雨 澄子 5 あられ.せいじ.かかし.あひる.みきお.
青笹の香ごとふふむや水饅頭 むべ 3 満天.こすもす.もとこ.
海原を音渡りくる遠花火 なつき 3 かえる.澄子.はく子.
石ひとつ動かし水を盗みけり みきお 3 あられ.たか子.きよえ.
向日葵畑鬼が迷子の隠れん坊 かかし 2 智恵子.素秀.
先ず餓鬼を鎮める経や魂迎 うつぎ 2 そうけい.たか子.
熱帯夜眠らぬコンビナートの灯 素秀 2 むべ.うつぎ.
早朝の寺の開門蓮の花 ぽんこ 2 智恵子.澄子.
夏休み宿題後の崩し将棋 こすもす 1 たかを.
吹奏楽練習風景館涼し たか子 1 満天.
自販機の取出口の火取虫 豊実 1 なつき.
ひ孫らの経たどたどし初盆会 うつぎ 1 せいじ.
塀越ゆる庭のりんごも袋掛け あひる 1 なつき.
手水鉢覗けば目高傘の陰 たか子 1 あひる.
向日葵の万の黄色に憂さ忘れ かかし 1 ぽんこ.
鉄塔の赤帝のごと大夕焼け そうけい 1 きよえ.

7月31日 (投句20名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
富士見えて歓声あがるバス涼し 澄子 7 みきえ.たかを.むべ.あひる.そうけい.きよえ.智恵子.
池涼し色とりどりの鯉の口 なつき 6 かえる.みきえ.むべ.素秀.ふさこ.たか子.
夏神楽巫女の鈴の音山へ消ゆ 明日香 5 豊実.かかし.満天.たか子.わかば.
落ち蝉の見あぐる空のただ真青 素秀 5 たかを.あひる.あられ.もとこ.うつぎ.
精米度上げて飯炊く鰻の日 むべ 4 ぽんこ.もとこ.千鶴.澄子.
十センチ身長伸びし子の浴衣 はく子 4 満天.明日香.智恵子.こすもす.
夜風浴び火照りをさます土用灸 そうけい 4 ぽんこ.なつき.千鶴.ふさこ.
竹林に止まり損なふ蝉の声 なつき 3 そうけい.素秀.みきお.
家移りし思いがけずの遠花火 かえる 2 あられ.明日香.
科学めく孫と息子の焼くプリン あひる 2 はく子.うつぎ.
目覚ましの時計より早し蝉時雨 満天 2 なつき.こすもす.
足裏の夕日に覚める昼寝かな 素秀 2 かえる.みきお.
それぞれに宿題背負つて夏の孫 あひる 2 せいじ.きよえ.
撫でるごとゆるり水撒く朝の庭 みきえ 1 澄子.
安息日土用鰻に舌鼓 みきえ 1 せつ子.
全身を震わせ鳴けり油蝉 みきお 1 せつ子.
杜深き社に咲ける花桔梗 ぽんこ 1 わかば.
猛暑日の静まりかへる通学路 満天 1 豊実.
休日のキャンパス殊に蝉すだく せいじ 1 はく子.
夕日落つ松風頬に秋近し きよえ 1 せいじ.
虫潰しても茄子の葉の穴だらけ 豊実 1 かかし.
落ち蝉のもがくを避けてたたら踏む たか子 1 隆松.

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