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11月29日 (投句24名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
懸大根明るき軒や里の道 むべ 10 董雨.もとこ.よう子.あひる.あられ.こすもす.みきえ.風民.ほたる.はく子.
窓磨く肩に冬日の留まりぬ むべ 9 えいじ.たかを.康子.明日香.あられ.風民.和繁.せいじ.澄子.
大玻璃の紅葉に染まる京料理 なつき 7 董雨.満天.康子.うつぎ.やよい.ふさこ.和繁.
沐浴に眠る赤子や冬ぬくし 康子 7 みきお.あひる.きよえ.みきえ.せいじ.えいいち.澄子.
ゆず袋揉んで滴る仕舞風呂 康子 4 たかを.やよい.ぽんこ.千鶴.
一条の日差しスポット紅葉燃ゆ 澄子 3 愛正.むべ.みきお.
気に入りの暦開きて待つ新年 みきえ 3 えいじ.よし女.きよえ.
氷塊に羽を休める尾白鷲 みきお 3 よし女.なつき.千鶴.
巻き上ぐる風に目深に冬帽子 きよえ 2 むべ.ほたる.
桜紅葉乳鋲錆びたる大手門 やよい 2 たか子.はく子.
冬の雷音だけ残し何処へか 明日香 1 ぽんこ.
辞儀深く背高泡立草枯る えいじ 1 もとこ.
靴下にホッカイロ敷き冬の畑 千鶴 1 えいいち.
ひつぢ田を湿原にして潦 せいじ 1 よう子.
逆行なる銀杏落ち葉の万華鏡 ふさこ 1 満天.
棋士ふたり仰ぐ紅葉の天守閣 せいじ 1 山椒.
軒下に雨風避ける寒雀 みきお 1 明日香.
野葡萄は森の宝石吾の宝石 うつぎ 1 たか子.
ひび割れの地蔵のお顔毛糸帽 ぽんこ 1 山椒.
軽鴨のアイライン映ゆ朝池畔 よし女 1 そうけい.
枯菊や笑ひ羅漢の笑へよと もとこ 1 うつぎ.
ひときわの紅や吾子より林檎来る あひる 1 こすもす.
走り根の押し競めきし枯葉かな えいじ 1 ふさこ.
いないいないばあ手に持つ朴落葉 愛正 1 なつき.
一両電車のボックスシート着膨れて こすもす 1 愛正.

11月28日 (投句28名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
みどりごの大き欠伸や日向ぼこ 康子 6 董雨.愛正.山椒.むべ.そうけい.みきえ.
みちくさは落ち葉の宮や車椅子 あひる 5 もとこ.こすもす.えいいち.たか子.うつぎ.
冬田道ところ選ばぬ土竜塚 愛正 4 康子.よし女.あひる.せいじ.
隼人瓜解かぬ拳の白さかな むべ 4 そうけい.ふさこ.澄子.うつぎ.
回覧板干し柿一つ添へ置かれ よし女 4 たかを.もとこ.やよい.あられ.
小さき手に思い思いの紅葉かな 風民 3 愛正.はく子.なつき.
水鏡映す紅葉や摩天楼 山椒 3 たかを.満天.みきお.
雨垂れの音は空耳小六月 和繁 3 あひる.ぽんこ.ふさこ.
三宝の鳥居を守る寒がらす ぽんこ 3 満天.なつき.あられ.
軽トラを皆で押し上ぐ刈田かな 山椒 3 えいじ.みきえ.和繁.
山眠る帰路はうたた寝バスの旅 ふさこ 2 はく子.えいいち.
吉例のまねき上げたる京師走 みきえ 2 やよい.千鶴.
コンビニのおでんの匂ひ冬来たる みきお 2 山椒.きよえ.
雑草にまぎれ蒲公英返り咲 きよえ 2 よし女.明日香.
地蔵さん余り毛糸の冬帽子 もとこ 2 董雨.みきお.
城壕に揺らぐ紅葉と天守閣 やよい 1 こすもす.
小夜時雨山の稜線滲ませて たか子 1 千鶴.
濠映ゆる銀杏黄葉の帯写し やよい 1 澄子.
街路樹の銀杏の梢雲渡る 風民 1 むべ.
茸飯けふは薄味言ひ訳し みきえ 1 えいじ.
狭の村釣瓶落としの日をとどめ 澄子 1 和繁.
道の駅知人の作る大根買ふ みきお 1 明日香.
枯蘆や鷺の孤高のポーズかな よし女 1 ぽんこ.
冬耕の鍬持つ人が聞き手役 えいじ 1 康子.
綿虫の手に一休みしてをりぬ 明日香 1 たか子.
紅葉づれる欅並木は万華鏡 はく子 1 せいじ.
荒ぶ風しなふがごとく冬の浜 えいじ 1 きよえ.

11月27日 (投句25名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
炉点前の緩急に沿ふ釜の湯気 風民 8 えいじ.愛正.康子.よし女.せいじ.みきえ.なつき.和繁.
何やかや男手の無き冬支度 たか子 4 むべ.せいじ.あひる.千鶴.
薄き雲透かし繊月冬天に 明日香 4 えいじ.山椒.千鶴.風民.
六方に冬晴載せて六角堂 もとこ 4 愛正.山椒.やよい.きよえ.
星のせてクッキー焼く夜降誕節 あひる 4 董雨.きよえ.風民.なつき.
山荘はベンガラ屋根や冬霞 せいじ 3 ぽんこ.もとこ.みきえ.
初冠雪まばゆき朝日の赤城山 愛正 3 満天.みきお.えいいち.
海鳴りのどよもす冬の月高し えいじ 3 そうけい.ふさこ.うつぎ.
火を囲む子ら顔赤し冬キャンプ なつき 3 康子.もとこ.えいいち.
降る雨に部屋へ取り込む吊るし柿 みきえ 3 董雨.こすもす.澄子.
猿廻しの芸に和めり城小春 やよい 2 明日香.はく子.
城址の石段粗くもみぢ散る はく子 2 たか子.ぽんこ.
厚き雲切れて一条冬日燦 明日香 2 こすもす.ほたる.
寒暁の寝床の中にある至福 せいじ 2 よし女.あられ.
御所の砂利母娘で踏んで冬ぬくし 千鶴 2 そうけい.うつぎ.
池の上紅葉の森へ伸びる橋 山椒 2 むべ.満天.
行く秋を露天に語り合ふてをり 風民 2 たかを.はく子.
冬晴や門前市の賑はへり なつき 1 澄子.
雪吊りや張り出す茶室水の上 山椒 1 みきお.
松手入れ茶髪の弟子は黙々と みきお 1 たかを.
夕日背に佇立見送る渡り鳥 そうけい 1 ふさこ.
茶の花愛ず日当たるシルバーカーに座し よし女 1 あひる.
艶めきし雀の声や冬萌ゆる みきお 1 ほたる.
植えたてのビオラを弾く初時雨 あひる 1 和繁.
街灯の周りに小さき返り花 ほたる 1 明日香.
寒空や経過観察二つ三つ えいいち 1 たか子.
渇筆の漢字一字書師走便 そうけい 1 あられ.
あれも此れもどれも薬草小六月 うつぎ 1 やよい.

11月26日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
熟柿もぐ玉子のように手渡され よし女 9 えいじ.康子.そうけい.やよい.たか子.明日香.ふさこ.和繁.はく子.
酉の市ダミ声響く手締めかな 智恵子 6 満天.みきえ.たかを.なつき.こすもす.千鶴.
古井戸の滑車に絡む枯葎 みきお 5 みきえ.やよい.ぽんこ.風民.ほたる.
ささやかな自立や夫はりんご剥く あひる 4 もとこ.えいいち.なつき.こすもす.
鈴の音の空より降らむ楝の実 風民 4 康子.うつぎ.もとこ.明日香.
夫剥きて彫刻めきし林檎かな あひる 4 きよえ.よし女.むべ.和繁.
独り居の庭訪へば石蕗明り むべ 3 董雨.満天.あひる.
寒晴やものみな玻璃を纏ふごと せいじ 3 愛正.山椒.風民.
吾の影を生して天頂冬の月 えいじ 2 そうけい.よし女.
神輿足袋滲む時雨のつま先立 ほたる 2 たかを.ぽんこ.
浜小春汐木たゆたふ波の音 えいじ 2 智恵子.ほたる.
横丁に香る焼鳥夕灯り 山椒 2 みきお.えいいち.
黄帽の列正して点呼園小春 なつき 2 愛正.みきお.
一本の蜜柑たわわや生家跡 よし女 2 董雨.せいじ.
壕端の綺羅の反射や蔦かずら ぽんこ 1 むべ.
大箱振る武将みくじや冬うらら なつき 1 あひる.
餅つきの予定日朱書きカレンダー みきえ 1 うつぎ.
櫨一樹紅ひとすぢにもみいずる もとこ 1 せいじ.
散歩道釣瓶落しと競ひたり 風民 1 はく子.
枯菊や仏花の役終へ土に伏す 愛正 1 ふさこ.
石垣の崩れし小径石蕗の花 みきお 1 智恵子.
日短かや鈍間散歩も急かしたり えいいち 1 千鶴.
合の手のやうに咳する夫と吾 康子 1 えいじ.
おでん種締まらぬ蓋につゆ飛沫 智恵子 1 きよえ.
城塁に紅葉且つ散る鳥の声 やよい 1 たか子.
冬晴の児童の笑顔通学路 きよえ 1 山椒.

2024年11月25日

投句 27 名 選句 31 名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
冬三日月上げし連山黒屏風  むべ 5 山椒.きよえ.もとこ.やよい.こすもす.
境内を一色に染め銀杏黄葉  こすもす 5 董雨.山椒.満天.千鶴.ほたる.
来たよ来た白鳥が来た朝日受け  和繁 5 せいじ.あひる.えいじ.やよい.うつぎ.
春待つや女児の花柄命名紙  康子 4 そうけい.ぽんこ.澄子.なつき.
黄落の道の温みや日を留め  むべ 4 そうけい.あひる.もとこ.千鶴.
積む落葉猫の住処か無人邸  きよえ 3 愛正.なつき.うつぎ.
ひとり居を慣れしかと突く風呂の柚子  たか子 3 きよえ.風民.えいじ.
枯菊や仏花の役終へ土に伏す  愛正 3 たかを.えいいち.和繁.
玄関の戸締りしかと石蕗の花  ぽんこ 3 風民.澄子.こすもす.
鉄橋の下埋め尽くし芦枯るる  せいじ 2 ふさこ.明日香.
遠くから熊よけの鈴響きけり  みきお 2 せいじ.えいいち.
日の色に染まる軒下吊し柿  風民 2 みきえ.明日香.
水涸れて川底の石白々と  明日香 2 よし女.たか子.
小春日の球根はやも芽ぐみたり  澄子 2 ほたる.智恵子.
大伽藍響く梵鐘秋の暮れ  山椒 2 董雨.ぽんこ.
日照雨とも時雨とも古都隠れ里  澄子 2 よし女.たか子.
鉄橋の影もそよぎて枯野原  せいじ 2 康子.みきお.
盛り上がる落ち葉の小径赤きのこ  ほたる 2 ふさこ.みきお.
瓦積み休みし窯や枯むぐら  千鶴 1 智恵子.
半分は虹に照らされ冬の山  こすもす 1 和繁.
夕刊を配る路地裏日脚伸ぶ  みきお 1 むべ.
朝まだきゴミ出し邪魔す寒鴉  智恵子 1 満天.
さざ波の皺きらきらと冬夕焼  やよい 1 みきえ.
石畳路地時雨るるや光る道  智恵子 1 愛正.
網代組む古りし障子の豪商家  もとこ 1 康子.
園小春一人ベンチで缶コーヒー  なつき 1 たかを.

11月24日 (投句28名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
仕舞湯を濁して柚子と遊びけり うつぎ 8 えいじ.あひる.たか子.康子.よし女.やよい.むべ.もとこ.
照紅葉透かして遠く富士の峰 山椒 6 董雨.澄子.せいじ.たかを.みきお.智恵子.
枯蓮の時を止めたる力かな 風民 4 たか子.明日香.やよい.和繁.
ようやくに白む山の端冬始発 明日香 4 山椒.むべ.和繁.なつき.
和箪笥にころんと古りしひび薬 澄子 4 えいいち.きよえ.ぽんこ.風民.
秋夕焼け光背帯びし摩天楼 山椒 3 ぽんこ.こすもす.うつぎ.
半分は青空に消ゆ冬の虹 こすもす 3 せいじ.明日香.なつき.
色鳥の日の斑横切る影淡し なつき 3 えいじ.そうけい.康子.
黄落のしきり目を閉じ耳で聞き むべ 2 ふさこ.もとこ.
落日の水鳥の二羽流るまま ふさこ 2 そうけい.うつぎ.
冬麗の花舗に明るきビオラ選る あひる 2 澄子.風民.
玻璃窓に映す照葉の絵画めく 風民 2 董雨.満天.
トンネルを抜けるや木曽路恵比寿講 明日香 2 みきお.ほたる.
きらきらと綿散る芒入日かな えいいち 2 愛正.千鶴.
香しき煙の匂ひ落葉焚 みきお 2 みきえ.智恵子.
風に震え畑中に立つ子守柿 智恵子 1 こすもす.
一枚の木の葉ベンチに席札めく むべ 1 たかを.
泣くやうに騒めくの森の冬の風 えいいち 1 満天.
毛氈に先客めきし散紅葉 なつき 1 山椒.
辻ヶ花しつけのついた冬袷 ほたる 1 みきえ.
起きて知る庭の湿りや小夜しぐれ 千鶴 1 よし女.
寒風に絵馬の高鳴り六文銭 ぽんこ 1 愛正.
日だまりの縁で爪切る小春かな みきお 1 ふさこ.
声殺し湖を窺ふ寒鴉 うつぎ 1 ほたる.
冬ぬくし書肆の名前はからしだね せいじ 1 きよえ.
初時雨孫の新居の初訪問 愛正 1 あひる.
健やかに老も勤労感謝の日 きよえ 1 えいいち.

11月23日 (投句25名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
天辺に凛々しき構え冬の鵙 みきお 7 董雨.たかを.たか子.やよい.澄子.ほたる.むべ.
漆黒の天空統ぶる冬の月 えいじ 5 たかを.せいじ.よし女.こすもす.ほたる.
こころ旅終章迎へ冬帽子 たか子 4 山椒.そうけい.きよえ.明日香.
木枯や頬かぶりして畑の中 千鶴 4 愛正.えいいち.みきえ.智恵子.
ひざまづき太さ確かめ大根引く 千鶴 4 えいいち.ぽんこ.はく子.こすもす.
草虱取り合ふ森の吟行子 むべ 3 そうけい.はく子.やよい.
鳥の声落葉一葉を促せリ 風民 3 たか子.せいじ.澄子.
西方の落暉に映ゆる枯蓮 ぽんこ 3 みきえ.うつぎ.和繁.
木枯しやたどり着きたるブックカフェ あひる 3 なつき.もとこ.うつぎ.
風もなく綿むしの来て肩叩く ふさこ 2 よし女.もとこ.
冬の夕宵の明星一つあり 智恵子 2 満天.むべ.
寒禽の連呼ぶ声の木立かな きよえ 2 なつき.風民.
菖蒲田の末枯れし風情谷戸の風 澄子 2 きよえ.康子.
冬枯れや里の見え透く雑木林 愛正 2 ぽんこ.風民.
寒烏大路に交わす朝のこえ 澄子 2 愛正.あひる.
霊場の四国巡りや落葉雨 なつき 2 康子.みきお.
参道に輝く銀杏天高し 山椒 1 みきお.
陸奥の紅葉は玻璃のごと透けて せいじ 1 和繁.
桟橋の釣り人笑い鰡跳ねる 智恵子 1 えいじ.
紅葉祭り紅絨毯に腰かけて 董雨 1 智恵子.
かくれんぼ上手な零余子逃げ足も 明日香 1 ふさこ.
寒肥やし葡萄畑の安らげリ 風民 1 あひる.
陸奥の友は達者に雪掻きぬ せいじ 1 董雨.
森中に鳥のお喋り冬の雨 えいいち 1 ふさこ.
笹鳴きや薮から薮へ影動く みきお 1 明日香.
数多なる懐炉去年のブービー賞 こすもす 1 千鶴.
冬の虹大きくかかる通学路 和繁 1 満天.
草の間へ秋蝶風を躱しけり えいじ 1 山椒.
桜木の残る紅葉や蒼き空 えいいち 1 えいじ.
時雨きて虹たつ朝の至福かな やよい 1 千鶴.

11月22日 (投句25名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
冬ざれのダム湖に刺さる鷺の声 千鶴 8 愛正.せいじ.あひる.山椒.みきお.ふさこ.そうけい.うつぎ.
穴仏鬼柚子一つ灯りけり なつき 6 康子.あひる.あられ.きよえ.風民.やよい.
運びくれし鳥に感謝や藪柑子 こすもす 4 むべ.なつき.ふさこ.そうけい.
落葉掃く我が目の前をまた一葉 澄子 3 たかを.よし女.こすもす.
カーテンを洗ふ褒美の窓小春 康子 3 もとこ.やよい.うつぎ.
葉に房に銀の雨粒ブロッコリー 風民 3 たかを.和繁.はく子.
一日を誰とも会わず時雨けり 澄子 3 えいじ.えいいち.たか子.
嵯峨小道寺から寺へ紅葉狩 みのる 3 愛正.董雨.はく子.
ジーパンにステッチ模様草蝨 みのる 3 よし女.えいいち.こすもす.
笹子聴く一本道の学舎へ ふさこ 3 むべ.たか子.千鶴.
一日終へ夜具に移り香胼薬 むべ 3 なつき.風民.澄子.
インターホンに終る応答日短 うつぎ 2 満天.もとこ.
寒禽の鋭き声や闇を裂く みきお 2 ほたる.智恵子.
初時雨止みて大地の匂いかな えいじ 2 みきお.ほたる.
綺羅見せて硝子さながら冬の浪 たか子 2 康子.明日香.
民宿の空地に二列懸大根 こすもす 2 董雨.明日香.
病室の冬灯消え行く夜の帳 愛正 2 山椒.澄子.
竹箒癖つかぬやう落葉掃く むべ 1 せいじ.
魂揺する水琴窟の冴ゆる音 せいじ 1 智恵子.
もみぢ葉に導かれてや観音堂 風民 1 ぽんこ.
森の雨落葉光りて色絵なる えいいち 1 和繁.
風の色舞の如きに柳散る ぽんこ 1 千鶴.
初雪の一日でとけしてふ便り あひる 1 きよえ.
上着手に着たり脱いだり冬隣 たかを 1 あられ.
ランタナの花咲く小路冬うらら えいじ 1 満天.
冬温し出来たて中華手土産に みきえ 1 えいじ.
ひょんの笛爺に教わる曲がり縁 智恵子 1 ぽんこ.

11月21日 (投句24名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
友禅の百花が照らす冬座敷 澄子 7 康子.せいじ.明日香.みきえ.ほたる.千鶴.和繁.
冬来たる轟く灯油売りの声 せいじ 6 えいじ.えいいち.こすもす.山椒.そうけい.もとこ.
足ながの影引く砂場冬夕焼 むべ 5 たか子.風民.みきお.あられ.なつき.
賜りて戻り鰹に新走 澄子 5 ぽんこ.ほたる.あられ.智恵子.はく子.
焚くもまた浸かるも一人柚子湯かな うつぎ 5 風民.もとこ.むべ.あひる.澄子.
尾を振って嘴でタッチす日向鴨 みのる 5 たかを.きよえ.せいじ.明日香.うつぎ.
冬の灯や紙漉くやうに湯葉張りぬ えいじ 4 こすもす.むべ.うつぎ.千鶴.
悴む手ポッケの中はグ、チョキ、パー 智恵子 4 満天.山椒.みきお.なつき.
余念なく玉葱植ゑや冬うらら 千鶴 3 えいじ.愛正.ぽんこ.
庭園の脇役となる玉の竜 みきお 3 ふさこ.董雨.智恵子.
砲弾のごとくに鴨の着水す みのる 2 たか子.あひる.
オリオンを探し仰げば星流る 智恵子 2 きよえ.和繁.
雨降りの雫に添ひて散る紅葉 えいいち 2 康子.満天.
買はずにはをれぬ大根の艶光 あひる 2 えいいち.よし女.
上昇の気流を捉え鷹柱 みきお 2 よし女.みきえ.
浅漬の噛む音一品食を増す 愛正 1 そうけい.
いにしえの映画に酔ひて館温し たか子 1 はく子.
追ひつけぬ落ち葉一枚息切れし ふさこ 1 愛正.
海鳴りの響み途切れぬ秋曇 えいじ 1 澄子.
麦芽の列だんだん畑の等高線 愛正 1 たかを.
干し物を取り込む肩に綿虫来 明日香 1 ふさこ.
うち仰ぐ皇帝ダリア冬空へ むべ 1 董雨.

11月20日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
昃ればみなゐずなりぬ石蕗の虻 みのる 8 康子.せいじ.あひる.えいじ.よし女.風民.うつぎ.ほたる.
砂遊び紅葉の皿の忘れ物 康子 7 愛正.山椒.明日香.むべ.澄子.もとこ.ほたる.
朴落葉かすかな風を起こしけり みきお 6 康子.せいじ.よし女.えいいち.こすもす.智恵子.
神鳩を追ひし双子の七五三 なつき 5 満天.ぽんこ.みきお.こすもす.智恵子.
軽々と吾子の掲ぐる熊手ゆく えいいち 4 風民.ふさこ.和繁.董雨.
茶を献ず社殿冬日の中にあり 風民 3 明日香.なつき.和繁.
炉開の深き茶碗に仰け反りぬ せいじ 3 えいじ.みきえ.千鶴.
舞ひあがりらせんを描く落葉かな むべ 3 愛正.みきえ.ふさこ.
大秋晴動くともなき観覧車 みのる 2 たか子.董雨.
路地入りて寺から寺へ京時雨 もとこ 2 澄子.うつぎ.
小春日の嬰に添ひたる祝鯛 えいじ 2 あられ.たかを.
銭湯の長居に癒す畑の冷え 千鶴 2 山椒.あられ.
やうやくに実りし柚子の湯に浸かる うつぎ 1 えいいち.
会議中熊出没のニュースあり こすもす 1 あひる.
日を拾ひ落ち葉追ふや昨日今日 ふさこ 1 きよえ.
紅葉且つ散りて山王鳥居かな 風民 1 きよえ.
冬耕の畝真っ直ぐならず曲がりけり 千鶴 1 たか子.
寒菊の黄色生き生き畑の中 きよえ 1 むべ.
ライトアップ黄金に瞬大銀杏 智恵子 1 満天.
石蕗あかり一隅てらす狭庭かな 澄子 1 千鶴.
水浴びす松の洲浜の鴉どち せいじ 1 ぽんこ.
たわわなる遺愛の柚子に父偲ぶ むべ 1 みきお.
木枯らしに負けじと園長煙草のむ えいじ 1 たかを.
微笑みの八釣地蔵や冬帽子 明日香 1 もとこ.
浮御堂静かに浮かぶ望の月 智恵子 1 なつき.

11月19日 (投句26名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
つむじ風落葉連れ去り解き放し 明日香 6 山椒.愛正.せいじ.きよえ.澄子.和繁.
ひと風に水面彩なす散紅葉 澄子 6 山椒.みきえ.よし女.こすもす.千鶴.なつき.
枯菊となりゆく香りなほ高く うつぎ 4 風民.満天.よし女.和繁.
竹林の径分かつやに石蕗の花 せいじ 4 みきえ.たか子.えいいち.うつぎ.
北風へ一歩踏み込むペダルかな 澄子 3 風民.ふさこ.明日香.
育ちたる海眺むれば冬の藍 たか子 3 明日香.たかを.千鶴.
七五三祖母も華やかワンピース 康子 2 えいじ.たかを.
残菊やフェンス飛び出す白さかな みきえ 2 なつき.智恵子.
御手洗に水満々と小鳥来る ぽんこ 1 たか子.
切り干しの日向臭さの好き嫌い もとこ 1 康子.
くるまれて鼾かきをり犬の冬 えいじ 1 きよえ.
独り身の寂寥もらす秋の人 みのる 1 むべ.
石蕗の黄に取り囲まれし手水鉢 せいじ 1 むべ.
金剛石散りばめしごと星月夜 むべ 1 智恵子.
古民家の土間に白菜ごろごろと 智恵子 1 こすもす.
故郷の海藍を濃く冬ざるる たか子 1 せいじ.
中身替え二日続きの一人鍋 よし女 1 愛正.
下校チャイム先の先まで空っ風 愛正 1 満天.
お茶室は千客万来初紅葉 あひる 1 ぽんこ.
柝の音の飛び交ふ杜やお酉さま えいいち 1 もとこ.
床の間の書を読み解きて封切り茶 あひる 1 もとこ.
寒風に挑み掛かりし鳶三羽 和繁 1 うつぎ.
推敲の二転三転湯冷めかな 康子 1 ぽんこ.
風の意に沿ふやに散華秋薔薇 みのる 1 えいいち.
冬耕や年季入りたるトラクター 千鶴 1 みきお.
冬夕日雲見守りて瀬戸に落つ きよえ 1 ふさこ.
お点前を頂く広間藪椿 こすもす 1 みきお.
空青し融雪装置試運転 こすもす 1 えいじ.
お釣台池に張り出で秋を聞く むべ 1 康子.
淡海の銀に紛るる鳰の群れ 風民 1 澄子.

11月18日 (投句26名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
地の底を探る足先蓮根堀り みきお 9 風民.みきえ.きよえ.こすもす.ふさこ.和繁.千鶴.董雨.ほたる.
賑はひに吾子の背を追う酉の市 えいいち 7 愛正.風民.あひる.えいじ.澄子.よし女.ほたる.
つわぶきの黄が席巻す茶庭かな みのる 5 明日香.えいじ.満天.ふさこ.たか子.
玉砂利を踏む沓の音冬に入る 風民 4 愛正.こすもす.みきお.たか子.
磨かれし床に燃ゆるや庭紅葉 智恵子 4 むべ.みきえ.あひる.えいいち.
冬暖か杖と連れ立ち投票所 きよえ 3 たかを.うつぎ.もとこ.
煮ゆる音もすくふ杓子や芋煮鍋 あひる 3 澄子.ぽんこ.もとこ.
炭焼きの煙ひと筋里の山 みきお 3 山椒.たかを.董雨.
池塘人思ひ思ひに秋惜しむ みのる 2 むべ.うつぎ.
冬の滝奥に明王彫られゐて 明日香 2 康子.和繁.
天空に松の凛々しき神の留守 康子 2 満天.ぽんこ.
山茶花の咲き初む垣根父植えし 明日香 1 智恵子.
炉開や高僧の書が掛軸に せいじ 1 よし女.
舂ける秋日は天を薔薇色に むべ 1 せいじ.
日の射してほつほつ白く冬桜 康子 1 明日香.
湯冷めして母の小言の思い出し もとこ 1 えいいち.
見下ろして満艦飾のはぜ紅葉 たか子 1 康子.
子のおもちゃバザーへ運ぶ十二月 なつき 1 せいじ.
冬耕の畝黒々と波打てり みきえ 1 山椒.
冬ぬくし手術痕撫づ祈りの手 なつき 1 千鶴.
畑に散る柿の紅葉や夕映へて きよえ 1 智恵子.
雲割れてふいに顔出す冬の望 智恵子 1 きよえ.
濡れ縁の木の葉に戯る子猫かな 愛正 1 みきお.

11月17日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
瀬戸の陽と潮風纏ふ蜜柑山 千鶴 5 みきえ.山椒.智恵子.なつき.こすもす.
気がつけばお国訛りに今年酒 澄子 4 愛正.風民.はく子.和繁.
冬灯し通らぬ針やほつれ縫ふ たか子 4 えいじ.たかを.もとこ.ほたる.
牛小屋の藁に居座る冬蝗 愛正 3 せいじ.康子.千鶴.
朱を極む紅葉を選りておみやげに 澄子 3 みきえ.康子.えいいち.
洗いたてパジャマ爽やか星降る夜 ほたる 2 山椒.ぽんこ.
ほおかむり解いて道端の立ち話 ほたる 2 えいじ.みきお.
暖かしひ孫誕生カード来る よし女 2 あひる.なつき.
と見る間に冬霧まとふ二上山 明日香 2 せいじ.満天.
門前に咳止め飴の老舗かな みきえ 2 明日香.よし女.
みそ汁の大根の佳き分厚さよ 和繁 2 あひる.よし女.
紅葉かつ散りて大樹の大きい洞 ぽんこ 2 風民.明日香.
鮮やかに庭彩りて石蕗の花 こすもす 2 満天.千鶴.
剥がし合ふ盗人萩や吟行子 あひる 2 智恵子.こすもす.
もみぢ葉の殊に明るき一樹かな せいじ 2 むべ.ふさこ.
一輪車乗れたる笑顔秋うらら みきお 2 たか子.和繁.
店仕舞思案のときの時雨かな えいいち 2 董雨.董雨.
秋灯や娘の腹撫でて待つ陣痛 康子 2 みきお.きよえ.
枯蓮の虚実相似や池鏡 みのる 2 はく子.もとこ.
街灯の揺らぐ池面の浮寝鳥 康子 1 たかを.
手に取りし紅葉はレザータッチかな せいじ 1 うつぎ.
朝鴉来て何かおくれと野路の秋 えいじ 1 ふさこ.
雲の間に見え隠れして冬の望 智恵子 1 愛正.
諸鳥の声聞き分けつ秋惜しむ みのる 1 たか子.
緋色待つ丹色の櫨や薄紅葉 むべ 1 ほたる.
捥ぎたての蜜柑の皮の瑞々し 千鶴 1 えいいち.
重ね着や血液検査おほわらは もとこ 1 うつぎ.
アップルパイ厨に香る誕生日 あひる 1 むべ.
暗闇に踏み込む一歩虫時雨 みきお 1 きよえ.
子の放る木の実かんこんバケツ打つ えいじ 1 ぽんこ.

11月16日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
万華鏡覗く心地や落葉淵 うつぎ 5 康子.たか子.えいいち.明日香.千鶴.
振り上げる冬耕の鍬煌めけり みきお 4 せいじ.やよい.あられ.なつき.
電飾の賑はひ冬の駅広場 千鶴 4 愛正.せいじ.智恵子.みきえ.
蒼天を透かし裸木煌めけり 明日香 4 山椒.みきえ.和繁.ほたる.
咳の吾に美容師そっと飴ひとつ みきえ 4 やよい.こすもす.うつぎ.むべ.
くちづけをひんやり返す冬薔薇 あひる 3 山椒.ふさこ.うつぎ.
日だまりのベンチで仰ぐ冬桜 なつき 3 えいじ.明日香.和繁.
遠山の日裏日表大苅田 やよい 3 満天.澄子.なつき.
晩酌の締めの新蕎麦香り立つ ほたる 3 智恵子.こすもす.みきお.
水琴の音を褒め合ひて秋惜しむ せいじ 3 康子.もとこ.むべ.
勾玉の胎児のかたち星流る 澄子 3 たか子.みきお.千鶴.
なぞへ縫ふ小径をゆけばお茶の花 むべ 2 あひる.えいいち.
木枯の渦巻き抜くる桑畑 愛正 2 きよえ.澄子.
渓谷を出で初雪の富士望む 風民 2 きよえ.よし女.
鮒釣りの素足投げ出す秋の川 えいじ 2 ぽんこ.あられ.
トラクターゆつくり進む冬田かな たかを 1 えいじ.
初時雨小走りの人軒の人 きよえ 1 たかを.
一粒の椎の実煎りて香ばしき むべ 1 ふさこ.
過疎村の廃屋飾る柿落葉 愛正 1 もとこ.
勝ち力士の髷の乱れや大相撲 こすもす 1 ぽんこ.
初紅葉水面耀ふ日の斑かな 澄子 1 たかを.
紅葉狩り竿さす舟の飛沫かな 智恵子 1 愛正.
散紅葉小雨弾ひて庭光る きよえ 1 ほたる.
山峡の冬霧まとふくつな石 明日香 1 あひる.
県境を跨ぐ一歩や冬すすき みきお 1 よし女.
お点前をいただく庵の窓紅葉 せいじ 1 満天.

11月15日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
御神酒の香湯気ごともらふ蒸饅頭 むべ 6 康子.みきえ.きよえ.千鶴.智恵子.ほたる.
出棺の母を見送る柿花火 あられ 5 せいじ.風民.えいいち.たか子.みきお.
冬耕やひと鍬ごとに土晒す みきお 5 えいじ.みきえ.ぽんこ.きよえ.智恵子.
吊るし柿窓辺を灯す民家カフェ 智恵子 5 愛正.明日香.こすもす.みきお.なつき.
抱き癖は爺の子守よ日向ぼこ なつき 4 えいじ.あひる.よし女.うつぎ.
先客は柿の紅葉や車椅子 あひる 4 満天.明日香.もとこ.たか子.
師と並びおうす戴く冬初め たか子 3 せいじ.あひる.むべ.
水琴窟地底も秋であるらしき うつぎ 3 やよい.もとこ.ほたる.
石灯籠笠にかぶさる実南天 ぽんこ 3 むべ.ふさこ.なつき.
霧ぶすま浄土に浮かぶ五重塔 もとこ 3 愛正.康子.やよい.
居合せて問はず語りや秋灯火 澄子 3 あられ.えいいち.和繁.
山の背に乗りたるやように秋の雲 風民 2 山椒.よし女.
日だまりの遊具さまよふ冬の蝿 康子 2 たかを.澄子.
蓮枯るるぐんと広ごる池の面 せいじ 2 満天.董雨.
さきがけて池の畔の薄紅葉 むべ 2 たかを.和繁.
庭園に落ち葉蔵める山の宿 愛正 1 澄子.
落葉掻き庭師来るまで根比べ みきえ 1 董雨.
ピンと張る雪吊りの縄植木かな みきお 1 千鶴.
冬の靄川辺に鷺とコウノトリ こすもす 1 うつぎ.
さまざまな落葉あつまる古墳かな 明日香 1 ふさこ.
待つと云ふ時間の重さ冬銀河 千鶴 1 山椒.
一生の至福の笑みや七五三 えいじ 1 こすもす.
小春日に千手ひろげし古木かな 澄子 1 あられ.
ひむがしに薄き半月秋日濃し やよい 1 ぽんこ.
秋光に綺羅のさざなみ川流る えいじ 1 風民.

11月14日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
万里とふ茶室は古りて石蕗明かり うつぎ 6 えいじ.康子.智恵子.あひる.もとこ.千鶴.
縁小春指が覚えてゐる影絵 康子 5 えいじ.風民.あられ.やよい.たか子.
帰り来し白鳥潟に広ぐ羽 山椒 4 たかを.智恵子.やよい.千鶴.
小流れに顔をつきだす石蕗の花 ぽんこ 4 あひる.満天.ふさこ.みきお.
ひと叢の芒にひかり定まらず 澄子 4 せいじ.ぽんこ.風民.和繁.
散らされし池面の雲や鴨の水脈 あひる 3 みきえ.むべ.山椒.
立冬の谷間を急ぐ水の音 風民 3 澄子.せいじ.なつき.
秋の森あまどころ抱く黒真珠 むべ 2 澄子.山椒.
冬一日吟行と云ふ至福かな たか子 2 よし女.こすもす.
山頂に雲たなびけりみかん畠 山椒 2 きよえ.こすもす.
抜きん出し紅葉我が家のハナミズキ こすもす 2 ふさこ.あられ.
お社に手合わせて入る紅葉山 風民 2 康子.愛正.
縁小春孫に教へるわらべ唄 康子 2 愛正.満天.
急に降る耳につんざく鵯のこえ みきお 2 うつぎ.みきえ.
御料地の杜のしづけさ初紅葉 むべ 2 和繁.ほたる.
瘡蓋のほろり剥がれて冬温し 澄子 1 みきお.
炉開やどうしたもんかこのキセル せいじ 1 たかを.
小鳥来て願掛け人に声かけし えいじ 1 もとこ.
七五三いつもの光る靴履いて なつき 1 よし女.
甘味屋の抹茶尽くしに小春かな もとこ 1 明日香.
悠然とあるがままなり枯蓮 あひる 1 ほたる.
風に乗り風に押される冬の霧 明日香 1 たか子.
知事選に託す一票寒椿 千鶴 1 ぽんこ.
十一月はや電飾の灯す家 なつき 1 明日香.
炉開やはしなくも正客の座に せいじ 1 なつき.
小春日和介護手摺にまだまだと ふさこ 1 むべ.
冬耕の人影ちらと道すがら 明日香 1 うつぎ.
冬耕の菜園群がる雀かな 愛正 1 きよえ.

11月13日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
秋晴れへ太郎の塔は手を広ぐ はく子 7 風民.たかを.やよい.あられ.澄子.もとこ.むべ.
村寄りて防災談議冬はじめ 千鶴 5 満天.きよえ.やよい.みきお.こすもす.
尼寺の猫のねぐらの毛布かな なつき 4 康子.愛正.たか子.和繁.
吊り橋の揺れて粧ふ山揺るる 風民 3 えいじ.愛正.たかを.
中島に次々亀の日向ぼこ ぽんこ 3 明日香.ふさこ.和繁.
大盛況のふるさとまつり小春の日 こすもす 3 きよえ.なつき.みきお.
交番のはや灯点れる暮易し 千鶴 3 風民.よし女.なつき.
団栗に寄せ合ふ頭吟行子 あひる 3 澄子.もとこ.むべ.
木の葉散る緑青の屋根反り返り 明日香 3 山椒.ぽんこ.ふさこ.
メンバーを数へつ巡る園小春 せいじ 2 康子.うつぎ.
小さき手の握る落葉の音楽し 康子 2 えいじ.あひる.
浅漬をポリポリ白き乳歯の子 康子 2 みきえ.うつぎ.
厚物は姫の風格菊花展 むべ 2 山椒.たか子.
校庭の築山滑る子と木の葉 愛正 2 明日香.千鶴.
冬日差し遺影照らして和みけり きよえ 2 よし女.あひる.
紅葉の母校に集ふ笑顔かな むべ 1 せいじ.
せせらぎの宙に王めく女郎蜘蛛 せいじ 1 千鶴.
かほり無く色に出にけり冬薔薇 たか子 1 ぽんこ.
山村に犬の遠声冬の月 みきお 1 満天.
七五三ネクタイ正し祈祷受く なつき 1 こすもす.
な転げそなぞえしきつむ木の実かな えいじ 1 みきえ.
首筋に落ちる雨垂れ冬の雨 みきお 1 せいじ.
無事を謝す結婚記念日神の留守 やよい 1 あられ.

11月12日 (投句22名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
紅葉降る古都を駆け行く人力車 智恵子 10 董雨.山椒.愛正.和繁.きよえ.満天.なつき.よし女.ふさこ.ほたる.
苔むせる岩の実生も照葉かな 風民 5 康子.きよえ.せいじ.澄子.うつぎ.
羽のごと背に帯ひかる七五三 なつき 4 康子.みきえ.はく子.明日香.
太陽の塔は碧眼秋の空 あひる 4 和繁.みきえ.よし女.うつぎ.
さす棹の水のさばきやこたつ舟 千鶴 4 みきお.たか子.もとこ.ふさこ.
常連の翁は居らず落葉掻 せいじ 4 えいじ.はく子.たかを.なつき.
馬小屋に漏れる白息命燃ゆ みきお 3 愛正.やよい.ほたる.
廃校や木の葉ラリーの庭球場 愛正 3 董雨.ぽんこ.たか子.
木道に響く靴音冬に入る 風民 3 山椒.満天.こすもす.
日向ぼこカーテン裏は秘密基地 康子 3 やよい.風民.こすもす.
切り戻す白菊の香や召天日 むべ 3 せいじ.風民.もとこ.
枯蟷螂風に煽られ歩みけり みきお 3 あひる.明日香.澄子.
鐘一打墓石に灯る秋夕焼け 智恵子 2 ぽんこ.みきお.
香ばしさ極まる鰻せいろ蒸し 千鶴 1 むべ.
鳩の群羽音揃へて刈田発つ やよい 1 たかを.
湯葉の張る鍋を掻く箸冬の暮 えいじ 1 千鶴.
泥つきの大根一本留守の間に こすもす 1 えいじ.
門前に猫抱く媼暮の秋 なつき 1 むべ.
陰日向稲架に生まるる谷戸夕べ むべ 1 あひる.
秋短し四季から二季へ空に問ふ ふさこ 1 千鶴.

11月11日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
日の当たる石を噛みをり冬の蝶 みきお 5 えいじ.康子.愛正.せいじ.むべ.
天窓の光ゆたかに冬に入る 和繁 4 風民.たか子.ほたる.うつぎ.
朴の葉の落ちて明るき山の道 風民 4 満天.みきお.ふさこ.和繁.
冬籠り電車ごっこで旅する子 康子 4 みきえ.たかを.なつき.ぽんこ.
空真青寒鮒釣の大欠伸 えいじ 4 愛正.よし女.風民.千鶴.
縦横に撮りし笑顔の七五三 えいじ 4 みきえ.明日香.みきお.うつぎ.
満席の中洲屋台のおでん酒 千鶴 4 やよい.智恵子.こすもす.ほたる.
神の留守退屈さうな巫女のをり なつき 3 満天.よし女.もとこ.
庭先に農具干されて柿花火 むべ 3 なつき.もとこ.和繁.
冬日差し千々に草木の輝けり 明日香 2 山椒.むべ.
山裾を靄包み行く秋時雨 山椒 2 明日香.あひる.
ぜんざいをふるまうイベント小六月 こすもす 2 きよえ.智恵子.
赤提灯竿さすし舟の炬燵かな 智恵子 2 董雨.きよえ.
一枝を三つに彩る楓かな 風民 2 あられ.せいじ.
大根の煮上がるまでのカフェタイム 康子 2 えいじ.あひる.
振袖に駄々をこねたる七五三 ぽんこ 2 康子.あられ.
冬立つや遠嶺に黒き雲置きて やよい 1 たか子.
目の前をよぎる綿虫散歩道 みきお 1 董雨.
蟷螂の枯れたる駐車場の角 和繁 1 山椒.
冬枯れの並木に電飾華やげりり 智恵子 1 ふさこ.
冬日向市民祭りへ税務署も たか子 1 たかを.
冬ぬくし広場貸切り市民祭 たか子 1 こすもす.
さし覗く寝入る水辺の浮寝鳥 愛正 1 千鶴.
大根を食器のやうに洗ひをり うつぎ 1 やよい.
千歳飴値上がりするも同じ顔 ふさこ 1 ぽんこ.

11月10日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
読み聞かす絵本きりなし縁小春 康子 7 やよい.あひる.智恵子.きよえ.なつき.こすもす.風民.
香り立つ造り酒屋の冬のれん 智恵子 6 愛正.みきえ.やよい.満天.みきお.和繁.
宇治川に光の道や秋落暉 あひる 3 みきお.ふさこ.風民.
柳川やお堀巡りのこたつ舟 千鶴 3 みきえ.せいじ.智恵子.
かけ引きに負けて気合の大熊手 みきお 3 康子.ぽんこ.もとこ.
淹れくれし熱きコーヒー山小春 せいじ 3 えいじ.山椒.なつき.
池のぞく子の帯光る七五三 なつき 2 たかを.和繁.
独り居のソファーのキルト窓小春 あひる 2 たかを.たか子.
立冬の風にさざめく宮の木々 せいじ 2 愛正.満天.
一斉に繰り出す漁船ずわい蟹 みきお 2 よし女.うつぎ.
七五三母も大きなリボンつけ なつき 2 明日香.こすもす.
添えられし墨のホ句箋富有柿来 ほたる 2 ふさこ.千鶴.
冬茜翼下に滲む伊勢の海 えいじ 2 よし女.千鶴.
リースにと野に選る蔓や今朝の冬 むべ 2 せいじ.山椒.
つくばいに黐の実ぽろり小波たつ 智恵子 1 むべ.
冬うらら賓頭盧さまはピカピカに 明日香 1 もとこ.
年の瀬やまねき看板勘亭流 みきえ 1 ぽんこ.
叩かれて怒涛の雨や銀杏の実 ほたる 1 きよえ.
あかぎれの指に覚悟の厨ごと 康子 1 うつぎ.
神楽月大杉玉の青々と あられ 1 明日香.
剃髪の女官の涙秋の寺 山椒 1 たか子.
双蝶の不即不離なり秋堤 えいじ 1 あひる.
踏切を渡って花壇冬の蝶 きよえ 1 えいじ.
隙間風納戸となりし子供部屋 愛正 1 康子.

11月9日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
あちこちに手締めの声や酉の市 みきお 5 愛正.たかを.もとこ.こすもす.智恵子.
紅爆ぜて山路明るき檀の実 むべ 5 えいじ.せいじ.なつき.風民.ほたる.
ドッヂボールの声はつらつと冬初め やよい 4 山椒.きよえ.よし女.こすもす.
一穢なき凍空を割く送電線 せいじ 4 たかを.やよい.満天.ほたる.
トロッコの廃線埋める落ち葉かな 風民 4 むべ.きよえ.明日香.みきえ.
蔀戸の障子明かりや観世音 うつぎ 3 風民.よし女.智恵子.
万両の朱き実姫の眠る寺 山椒 3 康子.あられ.みきお.
木枯しと押しくらしたるベビーカー 康子 2 なつき.みきえ.
ハグ仕合ふ同窓会や秋日和 山椒 2 えいじ.むべ.
秋日濃しステンドグラスの青たちて 明日香 2 山椒.千鶴.
裏庭に木の葉吹き込む山の風 愛正 2 あひる.ぽんこ.
畔道が白く浮かぶや星月夜 智恵子 2 せいじ.満天.
冴ゆる夜や解錠の音響きけり せいじ 1 ぽんこ.
よろめきて木枯らし的に球打てり えいじ 1 千鶴.
掃き寄する落葉や尊徳像の前 なつき 1 あられ.
唇と舌で確かむ燗の酒 みきお 1 もとこ.
柳川の水郷めぐり小春空 千鶴 1 明日香.
住職のほまち田小さき秋茄子 なつき 1 あひる.
寝つかれず仏間に座せば嘘寒し 智恵子 1 愛正.
凍雲の残す風音河川敷 愛正 1 みきお.
凩に塵払はれて星残る むべ 1 康子.
苔庭を一幅の画に散紅葉 明日香 1 やよい.

11月8日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
便箋の和紙の手ざわり冬はじめ 幸子 11 愛正.風民.せいじ.山椒.やよい.みきお.ぽんこ.こすもす.きよえ.明日香.千鶴.
微動だにせず波任せ浮寝鳥 こすもす 4 みきえ.智恵子.山椒.明日香.
また同じ一匹らしき秋の蝿 うつぎ 3 たかを.はく子.よし女.
陶狸の口に巻きたる枯葎 なつき 3 満天.あられ.ぽんこ.
がまずみの赤極まりて山下る むべ 3 えいじ.風民.たか子.
冬来たる一枚増やす羽織りもの みきえ 2 こすもす.きよえ.
灰書や米寿の手習ふ長火鉢 愛正 2 たかを.智恵子.
黄落や賑やかにして無音なり 風民 2 康子.満天.
胼薬塗っても洗う育児の手 康子 2 うつぎ.むべ.
産み月のその日待ちつつ柚子湯かな 康子 2 あられ.みきお.
穭田を残せる谷戸や風青し むべ 2 千鶴.もとこ.
木枯しや干物くるくる遊ぶかに 明日香 2 えいじ.ほたる.
峭壁に響く水音冬立てり 風民 2 むべ.ほたる.
両脇の犬も黙して寒の道 たかを 2 愛正.よし女.
秋深し山懐の涅槃石 山椒 2 たか子.なつき.
律儀にも風を吹かせて冬立ちぬ たか子 2 みきえ.もとこ.
ストーブに再会したる読書会 あひる 2 康子.うつぎ.
古民家カフェ目印の柿落葉搔く きよえ 1 なつき.
ユリノキのもみじ栞のをさまらず えいじ 1 せいじ.
凩や子らにまぎれて鬼ごつこ もとこ 1 はく子.
立冬の風に負けじと漕ぐペダル せいじ 1 やよい.

11月7日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
館内に響くくさめやあれは夫 あひる 7 えいじ.康子.たかを.あられ.むべ.うつぎ.もとこ.
派手を着て気が引けてをり冬コート たか子 4 康子.きよえ.みきえ.ふさこ.
バスを待つ日の陰り行く冬初め きよえ 4 幸子.山椒.むべ.よし女.
踏み跡に象嵌めきし櫟の実 むべ 3 せいじ.よし女.なつき.
胎の子のおべべを縫ふ娘夜長かな 康子 3 やよい.こすもす.董雨.
親でさえ間違ふ双子秋うらら みきお 3 せいじ.明日香.たか子.
借景の大文字山秋霞 山椒 2 あられ.たか子.
神庭にブロワ高鳴り舞ふ落葉 ぽんこ 2 愛正.こすもす.
毛穴まで染み込む香り柚湯かな みきお 2 董雨.智恵子.
キャンパスや見あぐ大樹に冬来たる ふさこ 2 幸子.きよえ.
茶の垣根小枝かき分く花一輪 愛正 2 明日香.もとこ.
山粧ふ疎水に沿ひて巡る寺 山椒 2 満天.智恵子.
嬰抱きて片手でカメラ七五三 なつき 2 えいじ.みきえ.
口上や若き役者の澄みし声 もとこ 2 やよい.ぽんこ.
羅漢様微笑む肩に木の実降る 智恵子 2 あひる.風民.
柘榴の実蜂の巣状の小宇宙 千鶴 2 満天.うつぎ.
末枯れし擬宝珠に注ぐ日の光 せいじ 1 風民.
秋寂びし立体曼荼羅仰ぎゐて やよい 1 なつき.
鐘楼を額縁にして寺紅葉 康子 1 山椒.
小さき手に枯れゑのこ草揺れもせず 風民 1 ふさこ.
里の道右も左も冬田かな きよえ 1 愛正.
一打目のホールインワン天高し こすもす 1 ぽんこ.
秀吉の名が擬宝珠に橋小春 せいじ 1 千鶴.
冷やかや選挙速報聞く夕べ うつぎ 1 たかを.
ひまわりの種採る人ら谷戸の昼 むべ 1 あひる.
秋深し米寿師囲むクラス会 みきえ 1 千鶴.

11月6日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
安産を願ひ腹帯干す小春 康子 7 あられ.智恵子.みきえ.あひる.えいいち.うつぎ.みきお.
プリンセス願ふ絵馬あり七五三 なつき 5 康子.たかを.明日香.もとこ.みきお.
ベビーカーはみ出す手足小春かな みきお 4 せいじ.みきえ.風民.なつき.
風筋に絵馬の鳴る音柿たわわ ぽんこ 4 愛正.あられ.やよい.風民.
わが身にも虫の居所片時雨 明日香 4 えいじ.やよい.もとこ.よし女.
異邦人多し高野の初紅葉 やよい 3 こすもす.ふさこ.董雨.
なんとなし膝の軽さや縁小春 明日香 3 たか子.千鶴.なつき.
時雨して幽玄なるや古刹道 愛正 3 山椒.きよえ.董雨.
河岸小春迷はず選ぶ海鮮丼 せいじ 3 智恵子.きよえ.たかを.
木犀の屑に塗れし陶狸 えいじ 3 満天.せいじ.あひる.
そぞろ寒一円さがす長財布 なつき 2 ぽんこ.千鶴.
独り身を庇いて見るか布団足す たか子 2 えいじ.えいいち.
石蕗の花家の中まで明るうす うつぎ 2 山椒.むべ.
重き枝支柱に預け百目柿 風民 2 ぽんこ.明日香.
三角形広く大きな冬田かな たかを 1 ふさこ.
山寺の苔に包まり冬立ちぬ もとこ 1 康子.
鳥の声空より降れる林檎園 風民 1 むべ.
河岸小春ひとり昼餉もよかりけり せいじ 1 うつぎ.
あさぎまだら去りてポプリに藤袴 うつぎ 1 こすもす.
山門の空埋めたり照紅葉 山椒 1 満天.
日を浴びる初鴨の陣里の池 きよえ 1 愛正.
三角も四角もならぶ栗の菓子 あひる 1 よし女.
茶の垣根かかる所に花一輪 愛正 1 たか子.

11月5日 (投句25名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
民泊の客も総出で鰯引く みきお 6 やよい.たか子.明日香.よし女.うつぎ.千鶴.
杉玉を吊るす軒先今年酒 みきお 5 みきえ.風民.たかを.ふさこ.智恵子.
村社見上げる大樹冬隣 たかを 4 愛正.山椒.なつき.あひる.
干布団かさねお日さま閉じ込めて 康子 4 きよえ.たかを.なつき.よし女.
覚えなき痣の痛みし夜寒かな なつき 4 やよい.みきえ.あられ.むべ.
秋冷の高野山道石畳 やよい 2 明日香.みきお.
透き通る牧師の声や野は小春 せいじ 2 もとこ.きよえ.
七五三裳裾はだけてスニーカー やよい 2 満天.うつぎ.
庭菊の蕾にほのと紅差しぬ はく子 2 えいいち.むべ.
熟し実の色もらひたる柿紅葉 康子 2 山椒.もとこ.
カシャカシャと吾の先行く落葉かな きよえ 2 満天.せいじ.
秋野いま鳥と私と空の青 えいじ 2 あられ.千鶴.
さきがけて大川沿ひの櫨紅葉 せいじ 2 愛正.たか子.
御御足の白さ太さや大根買ふ もとこ 2 康子.あひる.
蝶の来てくくりし藤袴をほどく よし女 1 ふさこ.
べそかいて銀杏落ち葉を蹴りあげて たか子 1 せいじ.
散り積もる木犀に一陣の風 あひる 1 康子.
秋祭り果てて社務所の掃除中 あひる 1 こすもす.
散紅葉縋るがごとき磨崖仏 明日香 1 智恵子.
お祓いを受ける本殿秋ともし ぽんこ 1 みきお.
虫声の失せし納屋裏月冴ゆる 愛正 1 風民.
白寿迎えまぶたを塞ぎ走馬灯 董雨 1 えいじ.
見晴かす武蔵国や秋日和 むべ 1 えいじ.
秋深む遺跡隠るる大和の路 ふさこ 1 ぽんこ.
秋夕焼け宵の明星一つあり 智恵子 1 こすもす.
にわたずみ羽ばたく雀秋暑し 智恵子 1 ぽんこ.

11月4日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
雲割れて天使の梯子冬日射し 明日香 6 董雨.ぽんこ.康子.山椒.みきえ.ふさこ.
七五三初の化粧におちょぼ口 ふさこ 5 愛正.満天.はく子.みきえ.みきお.
日章旗掲ぐ旧家や文化の日 みきえ 5 満天.よし女.みきお.もとこ.智恵子.
山村に響く水音崩れ簗 みきお 5 せいじ.やよい.山椒.明日香.あひる.
ガス灯の跡や明治の冬館 むべ 4 せいじ.やよい.なつき.ほたる.
孫に手を振りゆく車掌風さやか 康子 3 えいじ.はく子.たかを.
木枯しに無人ブランコ軋む音 たかを 3 董雨.あられ.こすもす.
文化の日友より届く俳誌読む やよい 2 なつき.もとこ.
吹き溜まり木の葉蹴散らす雀どち 愛正 2 たかを.智恵子.
手入れせぬ菊にも盛りありにけり うつぎ 2 たか子.よし女.
故郷の民謡に秋惜しみけり こすもす 2 うつぎ.むべ.
瑕瑾なき空の青さや文化の日 やよい 2 明日香.うつぎ.
雑炊や老二人の残り鍋 もとこ 2 康子.あられ.
羽広げ追ふ親鴉子の別れ みきお 1 きよえ.
龍雲の包む山の端秋時雨 山椒 1 えいじ.
ガードレール茜に染めて冬夕焼 明日香 1 あひる.
快晴や思い出多し文化の日 きよえ 1 こすもす.
貴船菊古りし小祠を照らしけり 康子 1 千鶴.
翻る牧師のガウン墓地小春 せいじ 1 ぽんこ.
こすもすや母の亡き子もすくすくと あひる 1 むべ.
をさな子の祝福式は花野かな あひる 1 きよえ.
吹く風の形に寒菊曲がりけり よし女 1 風民.
木瓜の実の凸凹に影生まれたり むべ 1 風民.
胴上げに舞ふ監督や秋の夜 みきえ 1 千鶴.
曇天の空を指しつつオクラ生る えいじ 1 ほたる.
秋の風潜る大門石畳 山椒 1 愛正.
名水に杖置く母や小鳥来る なつき 1 たか子.
寒風に木の葉舞立つ過疎の道 愛正 1 ふさこ.

11月3日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風ぐせに曲がりしままの小菊かな うつぎ 7 みきえ.きよえ.やよい.せいじ.ぽんこ.千鶴.あひる.
義父訪へば寝間に歳時記文化の日 康子 4 こすもす.みきお.もとこ.風民.
山茶花のつぼみ膨らむ窓を拭く あひる 3 えいじ.あられ.はく子.
仏手柑置きてしつらふ京町家 もとこ 3 みきえ.明日香.うつぎ.
木枯しや先ずは薪割り貰い風呂 たかを 3 智恵子.ぽんこ.千鶴.
歩くたび靴で追いやる落葉かな ぽんこ 3 愛正.明日香.あひる.
一日の疲れを畳む秋日傘 みきお 3 山椒.康子.たか子.
百年を耐へしチャペルに秋思かな むべ 3 満天.なつき.はく子.
穭田を宥むるごとき霖雨かな せいじ 2 あられ.むべ.
雨の夜居間に炬燵の出でにけり みきえ 2 きよえ.うつぎ.
地酒屋に自転車並ぶ飛騨の秋 なつき 2 やよい.もとこ.
雨止むや弾くが如く秋の虫 きよえ 2 山椒.よし女.
石畳跳ねて転がる玉霰 愛正 2 康子.よし女.
行秋や雨去り夕日雲燃ゆる きよえ 2 愛正.たかを.
しっとりと光る庭石秋澄めり 山椒 1 みきお.
木洩れ日を背ナに受けつつ落葉道 明日香 1 満天.
お裾分けのレモンの青さ紅茶飲む こすもす 1 えいじ.
ピカピカに磨くベランダ小鳥来る 康子 1 こすもす.
みのむしや風に背を向け吹かれゆく ほたる 1 ふさこ.
北陸に枝吊り始む冬支度 みきえ 1 智恵子.
静けさや落ち葉集めて踏む遊び ふさこ 1 たかを.
枯木影くつきり映す斎庭かな 明日香 1 風民.
身に入むや大師の法具触れてより やよい 1 たか子.
オルガンの響き身に入む礼拝堂 むべ 1 せいじ.
縄文の土の香匂ふ栗御強 みきお 1 なつき.
幹に触れ知る木犀の名の由来 せいじ 1 ふさこ.

11月2日 (投句24名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
御朱印に巫女の字凛と秋日和 山椒 6 満天.風民.明日香.たか子.こすもす.よし女.
玉眼のぎらり見透かす秋深し もとこ 5 あられ.董雨.せいじ.ぽんこ.あひる.
怒髪天風神雷神冬近し たか子 4 あられ.やよい.康子.ぽんこ.
冬近し一葉となるカレンダー せいじ 4 愛正.きよえ.なつき.もとこ.
秋の歌うたって惜しむディの午後 きよえ 3 あひる.えいいち.明日香.
本当のことは言わずに秋刀魚焼く 明日香 3 山椒.ほたる.はく子.
がまずみの実を摘む指やおままごと 風民 3 きよえ.たかを.みきお.
悪口は聞こえぬふりしレモン切る 明日香 3 えいじ.風民.はく子.
蹲踞して大根引けり太き穴 みきお 3 えいじ.みきえ.こすもす.
今年米洗へば玻璃の光かな 風民 2 やよい.ほたる.
一本が花瓶に垂るる稲穂かな えいじ 2 愛正.むべ.
数多あるレシピに迷ふ栗の飯 こすもす 2 ふさこ.よし女.
スプーンをまわしてすくう熟柿 ほたる 2 みきえ.なつき.
秋の野の牧草ロール地平線 山椒 2 智恵子.むべ.
深秋やここより脱帽御廟橋 やよい 2 康子.もとこ.
驚声にとぐろ巻きたる穴まどひ 千鶴 2 せいじ.えいいち.
小鳥来る画家の筆塚小ぶりなる なつき 1 たか子.
下校子のキャッチボールに暮早し 康子 1 ふさこ.
ほぞ落ちの銀杏の実を鳩つつく むべ 1 千鶴.
青どんぐり踏みて鬼門の階あがる なつき 1 千鶴.
ほころびた石垣の隅蛍草 ぽんこ 1 山椒.
犬に声かけて散歩や秋の芝 えいじ 1 董雨.
こんがりとパン屋のコキア色づけり あひる 1 うつぎ.
いわし雲?あれは鯖ぐも母笑ふ 智恵子 1 たかを.
高西風にひつじ雲らは追いやられ 智恵子 1 うつぎ.
鹿肉のジビエふるまふ猟師かな 千鶴 1 みきお.
黄葉して池になだるる大銀杏 康子 1 満天.
街路樹のゆらぐ鳴き声椋の群 みきお 1 智恵子.

11月1日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
虫干しや俳句散りばむ畳紙 ほたる 7 愛正.ぽんこ.よし女.みきお.ふさこ.きよえ.なつき.
田仕舞や夕餉の煙里に立つ 愛正 6 えいじ.康子.やよい.もとこ.みきお.きよえ.
雨後の朝洗ひ上げたる秋の空 康子 6 えいじ.むべ.山椒.たか子.やよい.ほたる.
廃屋の増ゆる過疎地や柿花火 愛正 5 康子.満天.みきえ.もとこ.こすもす.
つややかや釜に粒立つ今年米 むべ 5 山椒.たかを.みきえ.せいじ.よし女.
落葉踏む音あそびつつ石畳 明日香 3 ふさこ.智恵子.ほたる.
忘れたる鎌出でにけり蔓たぐり みきお 3 たかを.なつき.風民.
昼食は母のねだりし栗ぜんざい せいじ 2 ぽんこ.こすもす.
摩天楼羽のやうなる秋の雲 康子 2 明日香.智恵子.
老ひどちもまだこれからぞ返り花 もとこ 2 せいじ.千鶴.
後日談尽きぬバス旅秋愉し こすもす 2 愛正.千鶴.
小流れに身を乗り出しつ松手入れ みきえ 1 風民.
福助や達磨の並ぶ菊花展 みきえ 1 明日香.
秋の潮ひかる橋架の覗き窓 あひる 1 むべ.
刈田原ぽつんと一戸農家の灯 むべ 1 うつぎ.
秋の蚊に入り交じりたる飛蚊症 えいじ 1 うつぎ.
花石蕗や菅公産湯井に蛇口 なつき 1 あひる.
ひつじ田に蝶舞い上がる陽射しかな たかを 1 たか子.
輪橋の朱を写して水澄めり やよい 1 満天.
見詰むれば見詰め返され鳥兜 うつぎ 1 あひる.

10月31日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
をさなめく白寿の笑みや栗善哉 あひる 9 えいじ.みきえ.智恵子.きよえ.むべ.あられ.なつき.もとこ.千鶴.
堂の冷え千手観音御手細し たか子 4 えいじ.康子.愛正.ぽんこ.
千年の杉木立行く爽気かな やよい 4 山椒.満天.智恵子.むべ.
人見知り始まり泣かれ赤のまま もとこ 3 やよい.よし女.風民.
くわりんの実疵より放つ香気かな むべ 3 あひる.はく子.うつぎ.
あり余る量と知りつつ種を採る うつぎ 3 やよい.せいじ.なつき.
木犀の香に閉めきれぬ雨戸かな せいじ 3 満天.たか子.ほたる.
濯ぎ物干す背和む小春かな みきえ 3 みきお.あひる.ほたる.
里山に籾殻を焼く煙かな みきお 2 愛正.たか子.
新海苔の鳴門育ちや音のきれ 千鶴 2 せいじ.きよえ.
薄化粧夫との外湯冬隣 ふさこ 2 たかを.あられ.
藤袴見つけ来し蝶に触れもして よし女 2 康子.ふさこ.
紅葉散る川の淀みに彩の渦 智恵子 2 えいいち.ぽんこ.
腐葉土に松茸覗くなぞえかな 智恵子 2 みきえ.こすもす.
キャディー指さして一輪帰り花 えいじ 2 たかを.うつぎ.
日の丸の連ね参道秋日和 山椒 1 明日香.
小鳥来るポリカの屋根に足の影 あひる 1 よし女.
夕暮れの野にたんぽぽの返り花 せいじ 1 みきお.
雨の日は無口となりし猫じゃらし 明日香 1 もとこ.
秋日差し小犬抱くごとホットコーヒ たかを 1 ふさこ.
水面より立ち昇る木々薄紅葉 山椒 1 明日香.
秋暑し砂丘の駱駝昼休み こすもす 1 はく子.
いろは歌墨字を撫ずる秋の風 愛正 1 千鶴.
小鳥来る画家の筆塚小ぶりなる なつき 1 風民.
静寂に浮かぶ落葉や亀の池 ぽんこ 1 山椒.
散り紅葉裾に揺らせて秋袷 風民 1 こすもす.
遠き日の金魚掬ひの夢を見る みきお 1 えいいち.

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