成績一覧

過去一覧

5月30日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
焼き魚ぴりりと舌に夏大根 和子 5 ぽんこ.みきえ.あられ.はく子.こすもす.
心太啜る音のみ田舎茶屋 みきお 5 かえる.豊実.愛正.みきえ.むべ.
老鶯や会話途切れし間を埋めて なつき 4 満天.たかを.もとこ.やよい.
捗らぬ農に追ひ討ち梅雨に入る 千鶴 4 ぽんこ.智恵子.やよい.明日香.
田水張り湖から海へ北上す もとこ 3 せいじ.あひる.きよえ.
走り梅雨ネオン煌めくボンネット 智恵子 3 豊実.素秀.みきお.
自転車の子ら一列に梅雨の坂 なつき 3 はく子.もとこ.澄子.
十薬の白さきはだつ前照灯 むべ 2 せいじ.あられ.
学び舎の昼灯す窓梅雨の入り 満天 2 智恵子.千鶴.
梅雨入や吾が髪の毛は湿度計 あひる 2 明日香.むべ.
桐の紋を付けたる神馬青葉風 ぽんこ 2 あひる.みきお.
梅雨めくや鉢に子連れの団子虫 せいじ 2 千鶴.なつき.
まだ空の高きにありて梅雨の雲 素秀 1 たか子.
入梅の今日ひと日雨降りつづく 満天 1 宏虎.
順延を余儀なくさせし梅雨入雨 せいじ 1 かえる.
風に乗り眼白の声の届く窓 豊実 1 愛正.
茶摘み女の初々しきや頬被り 智恵子 1 満天.
どくだみの蔓延る生家老二人 みきお 1 たか子.
卯の花のこぼれ避け行く雨の朝 隆松 1 素秀.
寄り合ひて唱歌歌ふや梅雨の入り みきえ 1 きよえ.
縁側の網戸をせがむ猫のいて こすもす 1 たかを.
日暮れても遊びは尽きぬ夏に入る かえる 1 宏虎.
県境の空は有耶無耶花あふち うつぎ 1 なつき.
山門に一礼とるは夏帽子 和子 1 澄子.
媼食ぶソフトクリーム抹茶入り みきえ 1 こすもす.

5月29日 (投句26名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
引退馬瞳の澄めり五月尽 澄子 5 ぽんこ.明日香.むべ.もとこ.みきお.
十四才となりて無口な夏に入る あひる 4 せいじ.たか子.もとこ.なつき.
万緑に吸ひ込まれ行くハイウェイ みきえ 4 宏虎.むべ.隆松.うつぎ.
戦地へと続く青空麦の秋 みきお 4 せいじ.小袖.あひる.こすもす.
広前を小走りの巫女宮薄暑 和子 4 かえる.みきえ.満天.明日香.
サイダーの泡きらきらと田舎弁 宏虎 2 豊実.愛正.
親指に蟻を這わせて間引く花 素秀 2 かえる.豊実.
背を向けて氷菓を齧る氷菓売り かえる 2 智恵子.みきえ.
何時の間にか傘寿過ぎたり古茶新茶 はく子 2 宏虎.千鶴.
用水に遊び遊ばる水馬 和子 2 智恵子.たかを.
実に枝に産毛かがやく枇杷たわわ むべ 2 愛正.千鶴.
松蝉や野外授業の大合唱 愛正 2 満天.素秀.
金魚の子産まれて夫の仕事増ゆ 明日香 2 あひる.たかを.
薄暑はや窓全開のミニチャペル せいじ 2 小袖.きよえ.
声のみを残し過ぎたり軒簾 愛正 2 素秀.ぽんこ.
美郷てふ名前も美しき蛍里 素秀 1 なつき.
新茶汲み眠れぬ宵を悶々と みきお 1 たか子.
燕の巣歩を止め見上ぐ道の駅 みきえ 1 こすもす.
ペットボトル振りつつ戻る草刈夫 なつき 1 和子.
夏草や藁葺屋根に根付きをり 智恵子 1 和子.
孫子らと焼肉パーティー夏の暮 せいじ 1 きよえ.
蓮池の底にうごめく稚魚の影 ぽんこ 1 みきお.
ひた歩く見知らぬ街の五月かな もとこ 1 うつぎ.

5月28日 (投句22名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
仁王立ち力士の背なへ大団扇 たか子 9 智恵子.満天.みきえ.なつき.ぽんこ.明日香.あられ.みきお.千鶴.
ぬかるみの轍は深し牛蛙 智恵子 5 愛正.豊実.隆松.たかを.素秀.
笑みたまふ寝釈迦へ夏の蝶とまる 明日香 4 たかを.やよい.きよえ.千鶴.
父母の墓蟻の出入りを許しおく 和子 3 もとこ.たか子.澄子.
花南天ひそと満開迎へけり むべ 3 愛正.あひる.せいじ.
夏服のお転婆きずの膝小僧 あひる 3 かえる.はく子.澄子.
草刈り機唸る白昼雲の峰 澄子 3 智恵子.あられ.きよえ.
紫陽花や義姉に介護の日々終はる あひる 3 せいじ.もとこ.たか子.
風涼し楠大樹の傘の中 ぽんこ 2 みきえ.宏虎.
振り回す蜘蛛の囲光る竹箒 愛正 2 素秀.ぽんこ.
代搔きの出番待ちたるトラクター 千鶴 2 こすもす.はく子.
LED眩しきほどに夜市の灯 素秀 2 なつき.和子.
夏草に揺れを残して猫の去る 素秀 2 豊実.かえる.
着るあてもなく布買ふて梅雨明ける 和子 1 やよい.
落雷や街中真っ暗信号も こすもす 1 宏虎.
孔雀舎に零るひと群雀の子 やよい 1 あひる.
作るたび固さの違ふゼリーかな かえる 1 こすもす.
若葉風おしゃべり尽きぬ部活女子 みきえ 1 和子.
聖五月洋蘭狭庭統べにけり はく子 1 満天.
プレミアムシートに沈下昼寝人 せいじ 1 むべ.
峡谷の光る青羊歯雨上がり 愛正 1 みきお.
学び舎のフェンス囲ひに躑躅咲く 満天 1 明日香.

5月27日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
帰宅して窓開け放つ夕薄暑 かえる 6 智恵子.愛正.明日香.やよい.なつき.澄子.
一灯も無き箱庭に星明かり 宏虎 6 はく子.素秀.あひる.やよい.ぽんこ.千鶴.
箱眼鏡舟傾けて覗く底 みきお 4 明日香.たか子.みきえ.澄子.
踏切を園児達待つ町薄暑 満天 3 豊実.たかを.むべ.
麦秋の中に一本細き道 みきお 3 豊実.素秀.満天.
夏落ち葉踏みつつ探す皇子の歌碑 明日香 3 せいじ.あひる.たか子.
雨あがる植田に雲の浮かびおり 和子 3 あられ.かえる.むべ.
缶詰のかぱっと開く水羊羹 豊実 2 こすもす.和子.
夏空が狭くなりたりビル林立 ぽんこ 2 宏虎.かえる.
青白き星のはじけり額の花 むべ 2 はく子.きよえ.
草刈女一番風呂に指揉めり なつき 2 あられ.たかを.
わが町の駅舎につばめふた家族 あひる 2 せいじ.ぽんこ.
囀りに包まれ下る長き坂 澄子 1 和子.
廃屋や緋色に燃ゆる躑躅垣 澄子 1 満天.
夕明り追うて鴉の麦の秋 素秀 1 きよえ.
庫裏の間に香流れ込む青すだれ 愛正 1 智恵子.
太陽の陰るや否や夕立来る せいじ 1 こすもす.
波止閑散潮の香乗せて卯月波 きよえ 1 みきえ.
老幹を元気づけるや若葉雨 満天 1 宏虎.
電線を蹴り四方へと巣立ち鳥 智恵子 1 なつき.
石垣の宿いさき焼く香の漂ひぬ 和子 1 千鶴.
青葉風匂い残して土間抜ける 智恵子 1 愛正.

5月26日 (投句20名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
篝火や鵜匠に遠慮無き火の粉 宏虎 6 たか子.せいじ.みきえ.素秀.ぽんこ.千鶴.
厨窓ヤモリの足の踏ん張りて 明日香 6 かえる.あひる.たかを.あられ.よし子.みきお.
一枚は蝶の国なる休耕田 なつき 5 かえる.むべ.きよえ.もとこ.澄子.
西日さす出窓は猫の指定席 智恵子 4 たかを.明日香.やよい.和子.
校舎背に色とりどりの立葵 満天 3 豊実.明日香.むべ.
まくなぎに寂しさ混ぜて払いけり たか子 3 豊実.せいじ.澄子.
若葉風ふたかみ眺む無人駅 明日香 3 あひる.あられ.やよい.
摑まれて鵜の首細る修羅の闇 宏虎 3 智恵子.ぽんこ.千鶴.
海岸線潮の香微か若葉風 こすもす 2 素秀.なつき.
山葵漬金婚旅行の土産かな みきえ 2 宏虎.なつき.
七十度にふわりと開く新茶かな むべ 2 こすもす.きよえ.
老鶯の鳴きて吊り橋渡り切る 智恵子 2 たか子.満天.
待ちぼうけ駅のつばめに見下され あひる 1 もとこ.
紫陽花の青に定まる今朝の雨 素秀 1 よし子.
目つぶしを碍子に食らふ西日中 せいじ 1 みきえ.
草臥れて寄り道出来ぬ大夕焼 素秀 1 愛正.
ガマガエル告ぐかに鳴くや雨近し 千鶴 1 こすもす.
ワクチンの帰途に転倒青嵐 ぽんこ 1 宏虎.
子烏の飛んでは戻り飛んで行き きよえ 1 満天.
ワクチンの外で待つ人町薄暑 満天 1 和子.
残り香に人の気配や杜若 なつき 1 みきお.
苗取りの濯ぐ水音ここかしこ みきお 1 愛正.
桜蓼「ちひろ」の描くほっぺ色 和子 1 智恵子.

5月25日 (投句21名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
欄干に身を乗り出して蛍狩り 豊実 7 智恵子.みきえ.せいじ.たか子.ぽんこ.こすもす.澄子.
九十路夏富士を背に笑み給ふ 澄子 4 宏虎.たかを.素秀.満天.
極上の新茶封切るあしたかな 澄子 3 みきお.もとこ.千鶴.
星連れて夏三日月は山の上 素秀 3 むべ.なつき.あひる.
薔薇園のベンチに並ぶ豆画伯 智恵子 3 愛正.満天.なつき.
夏帽子荷物預けて盥舟 宏虎 3 愛正.澄子.やよい.
初夏の雲映し運河の滔々と たか子 2 むべ.きよえ.
風に乗り高み高みへ鷹柱 みきお 2 かえる.和子.
伽羅蕗をしかめっ面で噛む子ども かえる 2 智恵子.ぽんこ.
七変化縁切り寺へ長き坂 なつき 2 せいじ.明日香.
茅花の穂風に逆らう者の無し たか子 2 やよい.和子.
雨上がり白雲走る植田かな 満天 2 みきえ.たかを.
ハーバーの真帆引く船に夏の月 素秀 2 宏虎.千鶴.
青葉影寺猫眠る祠かな なつき 1 明日香.
植田早や泥巻きあぐるものは何 和子 1 たか子.
手箕振るふ慣れし手つきや菖蒲守 むべ 1 素秀.
パンジーの気ままな向きやミニブーケ あひる 1 もとこ.
貸店舗涼風入れて手作り展 こすもす 1 きよえ.
豆飯の匂ひ嫌いな夫の居て もとこ 1 あひる.
草刈り機止みて静もる住宅地 みきえ 1 かえる.
ガリバーのやうな餌を引く蟻遅々と やよい 1 こすもす.
片陰に寝そべる犬と車椅子 智恵子 1 みきお.

5月24日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
輪ゴム手に見よう見真似の袋掛 千鶴 4 たかを.せいじ.やよい.和子.
土を踏み古代を偲ぶ素足かな みきお 4 愛正.たか子.きよえ.みきえ.
雨脚や音が音消す皐月闇 澄子 4 ふさこ.みきお.千鶴.むべ.
山羊の背に眩しき夏の光あり 素秀 4 豊実.きよえ.あひる.澄子.
朝靄の森に郭公木霊せり 智恵子 4 かえる.素秀.やよい.澄子.
咲き満ちて池一色に杜若 満天 4 たか子.明日香.こすもす.なつき.
靴下のかたちに灼ける素足かな かえる 3 ぽんこ.こすもす.和子.
切り花の引き立て役や霞草 ぽんこ 3 愛正.宏虎.あられ.
参道を横切る蛇に印を切る なつき 2 明日香.もとこ.
断捨離の窓全開に夏に入る あひる 2 豊実.ぽんこ.
衣替へまだ残したる二、三枚 たか子 2 満天.ふさこ.
雨晴れて鳥かしましき代田かな せいじ 2 もとこ.みきお.
湯上がりの首のタオルやラムネ噴く 豊実 2 かえる.みきえ.
被爆地に人の集ひて新樹光 和子 2 満天.千鶴.
紫陽花や土の加減に色づきて たか子 1 むべ.
万緑を星のぶらんこひと跨ぎ 明日香 1 あひる.
ひと鳴きに声を枯らせる杜鵑 素秀 1 なつき.
籐椅子の座禅の悟り開くごと 宏虎 1 智恵子.
親燕スクラム組みて高鳴きす むべ 1 たかを.
キャンパスに高々竜舌蘭の花 こすもす 1 素秀.
紫陽花の私の好きな今日の色 満天 1 宏虎.
先がけて二輪明るき金糸梅 あひる 1 せいじ.
無防備に楽譜広げし揚羽蝶 明日香 1 あられ.
数十年振りの花とや竜舌蘭 こすもす 1 智恵子.

5月23日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風と来て風と立ち去る黒揚羽 みきお 7 愛正.満天.たか子.せいじ.澄子.あひる.千鶴.
篝火の水面にもつれ鵜飼舟 素秀 6 たかを.智恵子.みきえ.みきお.あひる.千鶴.
思ひ出を語りあふ夜や青葉木菟 あひる 5 せいじ.満天.明日香.こすもす.うつぎ.
冷し酒底の波良し江戸切子 宏虎 3 かえる.みきえ.もとこ.
青竹の切り口匂ふ川床料理 宏虎 3 むべ.みきお.なつき.
転んでも泣かぬ赤帽花あふち 和子 3 豊実.ぽんこ.きよえ.
濡れ縁に地下足袋のまま三尺寝 みきお 3 智恵子.たか子.ぽんこ.
色の良し塩加減良し豆の飯 こすもす 3 かえる.宏虎.和子.
灯点せば万緑の森沈みけり 澄子 3 むべ.あられ.うつぎ.
ちらほらと数える程の蛍狩 豊実 2 なつき.こすもす.
つい見上ぐ無住の家の枇杷熟るる 千鶴 2 ふさこ.和子.
窓若葉書淫のまなこ癒しけり せいじ 2 豊実.愛正.
風薫るペンキ塗りたて白き柵 みきえ 1 もとこ.
紫陽花やひと日の雨に色を増す 満天 1 きよえ.
蚊の飛翔気づけば耳朶の痒みかな あひる 1 ふさこ.
加茂川を自由気ままに夏の鴨 もとこ 1 宏虎.
あづまやの席を覆ふや杉落葉 愛正 1 素秀.
断崖の反り立つ松や涼気立つ 愛正 1 澄子.
天幕を破りて涼し一つ星 智恵子 1 あられ.
今年竹白き節目の目立ちをり 和子 1 明日香.
鷺一羽植田の隅に立ちつくす 満天 1 たかを.
付き添ひて巨大迷路に日傘さし なつき 1 素秀.

5月22日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
山映し明日の田植をまつ水田 よし子 6 かえる.たかを.満天.みきお.やよい.和子.
腕時計キラリと光る夏芝居 みきお 5 豊実.みきえ.せいじ.なつき.もとこ.
麦秋の動かぬ雲の白さかな なつき 5 豊実.宏虎.満天.素秀.うつぎ.
故郷の兄と見ている蛍かな あひる 5 智恵子.せいじ.ぽんこ.たか子.澄子.
雨しずく受けし蜘蛛の囲光りたる 千鶴 4 宏虎.ふさこ.みきお.きよえ.
婿殿になるひと迎へ蕨餅 かえる 3 むべ.たかを.澄子.
追ふポイの穴をすり抜く金魚かな なつき 3 あられ.素秀.やよい.
ゆらゆらと天をくすぐる楠若葉 ふさこ 3 愛正.みきえ.あひる.
毎朝の手に一盛りの苺摘む 豊実 2 なつき.うつぎ.
病んでなほ世界情勢甚平着て たか子 2 あひる.こすもす.
幽玄の夜は更け行く薪能 よし子 2 はく子.千鶴.
漆黒の闇を背負うや川蜻蛉 明日香 2 智恵子.千鶴.
鬼灯の花散りて袋になりにけり みきえ 1 ふさこ.
水脈立てて進む湖蛇の首 みきお 1 かえる.
そら豆を焼けばいそいそグラス出し 智恵子 1 はく子.
万緑を抜けてトロッコ電車赤 智恵子 1 きよえ.
近づけばふいと止みたり蟇の声 あひる 1 和子.
街路樹はジャム用みかんバレンシア 和子 1 あられ.
碧空や代田に揺れるバックネット 愛正 1 もとこ.
四十雀朝明のしじま破りけり むべ 1 愛正.
老い母と刻む若葉の女坂 せいじ 1 むべ.
「どちたの」泣く妹に寄る夏帽子 やよい 1 ぽんこ.
若葉風日の斑を顔に遊ばせて 明日香 1 たか子.
肩すぼめ門くぐりたり薔薇の刺 愛正 1 こすもす.

5月21日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
商談を切り出す前の麦茶かな 豊実 8 たか子.かえる.もとこ.素秀.あひる.せいじ.みきえ.千鶴.
目の冴えて解禁前夜鮎の宿 みきお 7 愛正.たかを.宏虎.かえる.こすもす.あられ.千鶴.
袋角何度も下げて鹿せんべい 素秀 6 豊実.明日香.きよえ.みきお.ぽんこ.やよい.
枕辺に置ひて眠る子捕虫綱 みきお 5 なつき.愛正.あられ.やよい.和子.
こんがりと熟れぐあい良し麦の秋 あひる 5 たかを.せいじ.明日香.ふさこ.はく子.
小夜更けて河鹿の闇の中にいる 和子 3 素秀.あひる.こすもす.
嵩低く痩身延べし夏布団 たか子 3 なつき.もとこ.みきえ.
半ズボン膝に一枚傷テープ みきえ 2 はく子.澄子.
老鶯の駆け込み寺の背山より なつき 2 たか子.満天.
若葉風子ら駆け回る広場かな みきえ 2 よし子.むべ.
田水張る屋敷を映す反射鏡 愛正 2 智恵子.みきお.
端居して賢治の父と吾を重ぬ せいじ 1 澄子.
丸々と肥えて蚕豆天を向く かえる 1 むべ.
硝子器に梅花空木の白涼し むべ 1 豊実.
小満やゴーヤのひげが宙つかむ なつき 1 和子.
代掻くや土壌こぼしてトラクター きよえ 1 ぽんこ.
黙々とただ黙々と豆をむく 和子 1 きよえ.
緑さすダム湖の水は深緑 千鶴 1 宏虎.
藪うつぎ届かぬ枝の紅深し 澄子 1 智恵子.
どくだみを引く手に白き根の長さ 素秀 1 ふさこ.
新緑の雨晴てみな輝けり 満天 1 よし子.
竹林を描く屏風絵涼を呼ぶ 愛正 1 満天.

5月20日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
麦秋や河童伝説のこる郷 あひる 6 みきお.もとこ.なつき.こすもす.千鶴.和子.
水口のささ濁りして植田かな 素秀 4 智恵子.かえる.もとこ.和子.
子ら去りて風が揺らせりハンモック なつき 4 智恵子.豊実.きよえ.澄子.
衣替え亡母の古着に手を通す 和子 4 たかを.満天.こすもす.明日香.
雀らの低空飛行麦の秋 あひる 3 みきえ.満天.むべ.
薄翅をはみ出したまま天道虫 明日香 3 たかを.せいじ.ふさこ.
身を捩り流され渡る烏蛇 みきお 3 愛正.ぽんこ.明日香.
一陣の風に音たて楠落ち葉 和子 3 愛正.あひる.澄子.
緑雨いま旅装の妻を迎へけり せいじ 2 あられ.むべ.
ゆくりなく子鹿と出逢ふ森の朝 澄子 2 せいじ.ぽんこ.
葉桜や変わりばんこにすべり台 はく子 2 豊実.あひる.
出し抜けに降るだけ降りし夏の雨 せいじ 2 宏虎.たか子.
新茶淹れ共に暮らして半世紀 満天 2 みきえ.宏虎.
和菓子屋の幟まだまだかしわ餅 こすもす 2 素秀.ふさこ.
売家の庭の大木柿若葉 みきお 1 なつき.
峠より光る瓦や油風 愛正 1 かえる.
雨上がり残り滓めく雲涼し 隆松 1 素秀.
生駒峯を離れ難きに夏の霧 たか子 1 隆松.
夏めくや犬長々と舌を出し かえる 1 みきお.
稜線の緑豊かに時雨かな きよえ 1 たか子.
葎若葉白壁覆ふ朽ちた蔵 愛正 1 千鶴.
大師堂前に絵日傘開くカフェ なつき 1 あられ.
里遊び草笛の児と紙飛行機 明日香 1 きよえ.

5月19日 (投句23名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
いつぞやの金魚のおもちゃ溝浚え 豊実 8 たか子.あられ.明日香.もとこ.たかを.こすもす.澄子.はく子.
大西日瀬戸の島々呑み込みぬ みきお 8 かえる.智恵子.たか子.みきえ.せいじ.あひる.和子.はく子.
近道を重機がふさぐ町薄暑 せいじ 6 智恵子.満天.素秀.なつき.ぽんこ.やよい.
一列に画板持つ児ら若葉道 むべ 4 みきえ.満天.もとこ.なつき.
朽ちた木戸絡む葎の若葉かな 愛正 3 豊実.みきお.ふさこ.
淹れる香で新茶と気付く客間かな かえる 3 愛正.千鶴.ふさこ.
よきことの何かあるごと新茶汲む 澄子 3 宏虎.千鶴.たかを.
郭公や明けの静寂を破りをり 澄子 3 明日香.あひる.こすもす.
紫陽花の咲き初む小径水色に きよえ 2 せいじ.むべ.
老鶯の見得を切るかに豊かなり 和子 2 隆松.きよえ.
小さき手の並び藍植う児童館 素秀 2 むべ.やよい.
母の日のひと日遅れの速達便 和子 2 素秀.澄子.
膝立てし地蔵大士や青葉影 なつき 2 かえる.和子.
夏来る作句頼むかAIに はく子 1 宏虎.
若葉風ホールインワンの笑顔かな 満天 1 ぽんこ.
薫風に出汁の香放つうどん店 みきえ 1 愛正.
真夏日や川に佇む鹿一頭 こすもす 1 みきお.
ふはり来てまづ葉に止まる揚羽蝶 明日香 1 きよえ.
側溝に満つどくだみの花葎 せいじ 1 豊実.
遍路道三鈷の松にハート絵馬 なつき 1 あられ.

5月18日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
炎天や鎮まりかへる漁師町 みきお 6 智恵子.豊実.せいじ.明日香.みきえ.こすもす.
いつも買ふ豆腐売り切れ夕薄暑 満天 5 たかを.はく子.やよい.なつき.和子.
参道を尾切れし蜥蜴走り抜く なつき 5 かえる.愛正.もとこ.ぽんこ.澄子.
谷戸晴の渓道に聞く初河鹿 隆松 4 せいじ.むべ.ぽんこ.千鶴.
雨後の朝袖を濡らして苺摘む 豊実 4 かえる.むべ.きよえ.なつき.
十薬の灯す石段奥の院 なつき 4 豊実.たか子.みきえ.澄子.
影に影重ねてめだか影を追ふ 素秀 3 はく子.やよい.みきお.
山麓をなびかす風や麦の秋 愛正 2 智恵子.満天.
豊漁とコンベヤー跳ね初鰹 智恵子 2 明日香.きよえ.
校門を覆ひつくして新樹光 満天 2 宏虎.こすもす.
薄暑はやポストまで行きすぐ戻る せいじ 1 宏虎.
重なりて日の斑の見えぬ若楓 明日香 1 隆松.
晒巻き捩り鉢巻きお祭り女 智恵子 1 満天.
気疲れを茅花流しの風に寄せ たか子 1 素秀.
身を潜め糸垂らしけり山女釣り みきお 1 千鶴.
木漏れ日のめだか敏捷手水鉢 ぽんこ 1 愛正.
下車前の足マッサージ冷房車 こすもす 1 和子.
石楠花の深山に添わぬ艶やかさ 澄子 1 たか子.
風の道頬に吹き寄せ野良涼し 千鶴 1 素秀.
青梅や尖りしまま老ひし人 澄子 1 もとこ.
暮るるまで昼寝びたりや妻の留守 せいじ 1 たかを.
初蝉を分けて汐の香切通し 素秀 1 みきお.

5月17日 (投句20名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
杉桶の染みは味噌の香蔵涼し なつき 12 かえる.豊実.たか子.和子.たかを.もとこ.こすもす.みきお.ぽんこ.せつ子.千鶴.みきえ.
風薫る軽く一礼通学子 きよえ 5 智恵子.やよい.たかを.こすもす.澄子.
吟行へローカル線の駅涼し せいじ 4 むべ.満天.明日香.きよえ.
権禰宜の長き口上夏神楽 みきお 4 隆松.素秀.もとこ.せつ子.
竹林の深きを通り風涼し 素秀 2 満天.たか子.
昨夜の雨少し含みて紫蘭楚々 たか子 2 むべ.みきお.
烏帽子岩膨らみ休む海鵜かな 智恵子 2 ぽんこ.なつき.
水平線棒虹太く突っ立てり 宏虎 2 豊実.せいじ.
対岸はロシア領なり海霧立てり 宏虎 2 和子.やよい.
雪笹やひそとひと叢木下闇 澄子 1 智恵子.
清水の煌めき無垢なる花山葵 智恵子 1 千鶴.
戸障子の白より白し利休梅 愛正 1 せいじ.
加茂祭くたびれ果てて牛童 もとこ 1 素秀.
遠足の列に手振るや老夫婦 こすもす 1 愛正.
青梅をもぐや脚立につま立ちて 千鶴 1 澄子.
ビストロのすうぷに浮かぶ山椒の芽 かえる 1 なつき.
突然に走る下校子夕立かな みきお 1 みきえ.
商店街いっきに増へるや日傘かな 満天 1 きよえ.
終活と言いつ励みぬ衣替 和子 1 かえる.
踊り場の椅子で一息楠若葉 豊実 1 宏虎.
天守閣は山並幾重風薫る 和子 1 宏虎.
石垣の隙間彩る紅躑躅 満天 1 明日香.
御廟所の白砂の草つまみ抜く なつき 1 愛正.

5月16日 (投句25名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
雨蛙囲ふ仲良し小学生 きよえ 5 たかを.素秀.宏虎.こすもす.みきお.
石段を垂直に這ふ蝸牛 豊実 4 満天.こすもす.みきえ.なつき.
子燕の押しくら饅頭口数多 満天 4 智恵子.宏虎.むべ.きよえ.
古戦場武者影秘むる夏の霧 宏虎 4 かえる.愛正.あられ.千鶴.
言の葉に癒さるる日の星涼し たか子 3 智恵子.千鶴.あひる.
雨後の朝でんでん残す銀の道 智恵子 3 かえる.たか子.きよえ.
風薫る野面積みなる転用石 和子 2 あられ.あひる.
道なりに歩いて三里麦の秋 みきお 2 澄子.みきえ.
谷道に瓔珞の如花胡桃 隆松 2 愛正.和子.
上り坂漕ぐや広ごる麦の秋 みきえ 2 豊実.和子.
眠るうち終はる検査や古茶淹るる なつき 2 みきお.もとこ.
水田を掠めて帰る軒燕 素秀 2 豊実.もとこ.
母の日や子供の数の花届く もとこ 1 せいじ.
母の日の馳走に我も与れり せいじ 1 明日香.
崩るとも富貴を保つ牡丹かな 愛正 1 たか子.
人の波渡る神輿や日本橋 智恵子 1 なつき.
自家製の野菜で作る夏料理 みきお 1 満天.
麦秋の中の小駅も出勤時 宏虎 1 素秀.
高みまでもつれ巻きつく山の藤 千鶴 1 明日香.
左右の蔓つながらむとす薔薇アーチ あひる 1 せいじ.
宅配やカーネーションの鉢重し かえる 1 澄子.
聞こえくる園児の散歩町薄暑 満天 1 たかを.
薔薇散るや風も色づく日暮れどき 愛正 1 むべ.

5月15日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
母の日や息子ふらりときて帰る 宏虎 11 かえる.愛正.せいじ.あひる.もとこ.素秀.やよい.こすもす.澄子.和子.明日香.
ひと雫残さず汲みし新茶かな みづき 6 かえる.たかを.みきえ.みきお.ぽんこ.なつき.
サングラスはずし一礼原爆碑 みきお 5 智恵子.せいじ.やよい.みづき.みきえ.
白百合や母は賛美歌練習中 あひる 5 豊実.たか子.むべ.素秀.こすもす.
トンネルを抜け新緑の神の山 もとこ 3 宏虎.満天.なつき.
葉隠れの野薔薇の花の白さかな 澄子 3 豊実.満天.みづき.
峠行く夫婦遍路の肩近き 素秀 3 たか子.もとこ.千鶴.
稜線の日ごと濃くあり夏来る みづき 2 澄子.きよえ.
浜昼顔カヌー漕手の声高し 隆松 2 愛正.千鶴.
母の日に打つや満塁ホームラン 千鶴 2 宏虎.和子.
踏まれじと藪に戻せし蝸牛 豊実 2 智恵子.明日香.
少しずつ空を狭くし山滴る 素秀 1 隆松.
白シャツにアイロン終えて心足る 智恵子 1 たかを.
木曽川に映る若葉と天守かな むべ 1 みきお.
新聞を這ふ蟻を外に放ちけり せいじ 1 ぽんこ.
母の日や母への悔ひの今もなほ やよい 1 あひる.
母の日に花の香部屋の闇に満つ 宏虎 1 きよえ.
母の日に厨ではりきる子らの跡 智恵子 1 むべ.

5月14日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
出来不出来一喜一憂夏野菜 明日香 5 智恵子.満天.宏虎.みづき.みきお.
白日傘少し傾け挨拶す みきお 4 せいじ.ぽんこ.やよい.なつき.
出張のローカル線や麦の秋 豊実 3 はく子.こすもす.むべ.
翆黛の囲む墳墓や夏きざす 明日香 3 みきえ.ぽんこ.やよい.
川風や土手を渡れぬ巣立鳥 愛正 3 隆松.せいじ.きよえ.
浜昼顔地球はまろし水平線 やよい 3 智恵子.素秀.せつ子.
留守宅の風鈴止まぬ日暮かな みきお 3 豊実.満天.かえる.
双葉出て朝昼夕と見る花壇 かえる 3 豊実.みきえ.こすもす.
風騒ぎ大空ゆるぐ新樹かな もとこ 3 きよえ.せつ子.澄子.
五月雨にいよいよ太る暴れ川 むべ 2 あられ.明日香.
夏空へ烏帽子に似たる給水塔 せいじ 2 あられ.澄子.
母の日に母なる吾の至らなさ たか子 2 もとこ.あひる.
エジソンの記念碑よぎる竹落葉 せいじ 2 なつき.あひる.
ハンバーガーと軍手が褒美溝浚 こすもす 2 もとこ.千鶴.
水連の葉陰を狙ふ鷺一羽 ぽんこ 2 愛正.はく子.
子の声に餌運び急ぐ親燕 きよえ 2 宏虎.みづき.
写経場の重き扉や若葉雨 なつき 2 みきお.千鶴.
三十三観音縫ひて黒揚羽 なつき 2 愛正.素秀.
緩やかな蛇行を重ぬ夏の川 澄子 1 たか子.
薔薇屋敷笑顔もらひて帰宅路へ 智恵子 1 たかを.
大瑠璃の声聞く河原秘境宿 愛正 1 かえる.
秘めやかに浜昼顔は風に鳴く 素秀 1 たか子.
天道虫落とさぬやふに漕ぐ二輪 みきえ 1 たかを.
ハンドルのカバーに一匹天道虫 みきえ 1 むべ.
青竹の筒より京の水羊姜 宏虎 1 明日香.

5月13日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夏帽子攫ひて風の埠頭かな やよい 5 豊実.みきえ.千鶴.澄子.はく子.
英國屋てふカフェに脱ぐ夏帽子 あひる 4 かえる.素秀.たか子.なつき.
信号待ち荷台で休む揚羽蝶 かえる 4 愛正.もとこ.たかを.むべ.
薫風に語らひ尽きぬテラスかな 澄子 4 愛正.智恵子.豊実.みきえ.
振り上げるツルハシの影油照り みきお 3 かえる.たかを.やよい.
一と日暮れ一と日老いけり冷奴 宏虎 3 もとこ.せいじ.みきお.
生き字引なるボランティア宮涼し せいじ 3 満天.やよい.たか子.
草野球笑顔の子らは泥の汗 智恵子 3 ぽんこ.こすもす.みきお.
蓼の種落とさじと引く畑仕事 千鶴 3 智恵子.せいじ.あひる.
郭公鳴く静寂の中の谷の道 隆松 2 宏虎.きよえ.
妻留守の静かな昼餉冷奴 宏虎 2 こすもす.はく子.
木洩れ日のゆらゆら遊ぶ若葉風 こすもす 2 明日香.きよえ.
園児らの挨拶響く五月晴れ みきえ 2 むべ.なつき.
万緑や参道のびて紅社殿 もとこ 2 宏虎.あられ.
猫注意の札尼寺に若葉雨 なつき 1 素秀.
白鷺や川を渡りて通院す むべ 1 あひる.
薔薇園の外には控えのバラ畑 あひる 1 明日香.
万緑や山それぞれに盛り上がる みきお 1 満天.
薔薇甘く放つ香りとクピドの矢 素秀 1 澄子.
蔵の闇切取り出でる黒揚羽 素秀 1 あられ.
貸畑にさやえんどうの垂れこぞる はく子 1 ぽんこ.
朝日受け刺繍のごとき蜘蛛の糸 満天 1 千鶴.

5月12日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
地響きに犬も吠えだす大雷雨 むべ 5 満天.ぽんこ.みきお.澄子.千鶴.
顔みせるだけで孝行夏帽子 宏虎 5 隆松.もとこ.みきお.きよえ.智恵子.
人ごみの妻を目で追う夏帽子 宏虎 4 愛正.なつき.こすもす.あられ.
剪毛の眠りに落ちる羊かな 豊実 4 素秀.なつき.やよい.千鶴.
来て返る代田の畦を郵便夫 素秀 4 かえる.宏虎.たかを.澄子.
天めざし背丈を競ふ今年竹 せいじ 3 愛正.はく子.あられ.
寺守が水足しに来る花御堂 なつき 3 せいじ.あひる.明日香.
竹散るや裏参道はこがね色 せいじ 3 満天.明日香.やよい.
若者の上着を腰に街薄暑 満天 2 こすもす.智恵子.
釣り人へ茅花流しの渺渺と やよい 2 せいじ.むべ.
若者の白き二の腕夏来る 満天 2 みきえ.もとこ.
大南風に寄す白波の棚田めく 智恵子 1 きよえ.
一湾を占める芥や梅雨出水 みきお 1 みきえ.
店頭に苗勢揃い夏野菜 こすもす 1 素秀.
いかづちの玻璃震わせて居座りぬ 智恵子 1 かえる.
田おこしや労ふ親子風薫る きよえ 1 宏虎.
老幹にあふれ戦ぐや若楓 あひる 1 はく子.
葉桜の影に休んでバスを待ち きよえ 1 たかを.
白つめ草畔を埋めて散歩道 はく子 1 むべ.
苗売りに推し負けついに財布出す かえる 1 あひる.
雨粒の土竜叩きや蝌蚪あたま 素秀 1 ぽんこ.

5月11日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
詰め物は信濃新聞アスパラガス 豊実 6 かえる.たかを.明日香.あられ.みきお.もとこ.
揺れる葉に踏んばりすがる天道虫 千鶴 5 豊実.みきえ.ぽんこ.智恵子.きよえ.
語らひの合間に掬ふゼリーかな あひる 4 むべ.素秀.たかを.はく子.
白服の街ピアノ弾く女学生 素秀 3 豊実.たか子.なつき.
葉桜や普通の日々の戻る土手 もとこ 3 宏虎.せいじ.たか子.
百匹の鯉幟舞ふ過疎の村 かかし 3 あひる.なつき.あられ.
泥んこの田植体験園児たち かかし 2 満天.こすもす.
雨乞ひの宮に弓射る音涼し なつき 2 千鶴.やよい.
夏富士や雲の変幻面白く 宏虎 2 はく子.千鶴.
裸足の子捕まえて拭くあしの裏 かえる 2 きよえ.みきお.
強風に蓮田の浮葉寄辺なく きよえ 2 かえる.愛正.
竹林に雉子の子遊ぶ天真に ぽんこ 1 あひる.
水盤の水呑む猫の舌ピンク みきお 1 宏虎.
新樹光信長塀へとこぼれては たか子 1 ぽんこ.
向かひ合ふ阿吽の鳩や宮若葉 せいじ 1 素秀.
薔薇垣に幌畳みたるベビーカー むべ 1 せいじ.
黄金の絨毯めきし竹落葉 せいじ 1 満天.
松落葉一歩一歩の丸太橋 愛正 1 むべ.
もやい船浸る河口のあやめ草 智恵子 1 愛正.
地蔵尊は新樹の傘の下に座す 満天 1 智恵子.
公園の子等で賑はふ夕薄暑 満天 1 明日香.
雲はしり夏霧はしり多武峰 明日香 1 みきえ.
大富士の裳裾騒めく青嵐 澄子 1 やよい.
水路沿いあやめの囲ふ水車小屋 愛正 1 こすもす.
初夏の風エジソンゆかりの絵馬揺らし たか子 1 もとこ.

5月10日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
青白き月を捕らへて蜘蛛の糸 素秀 7 あひる.せいじ.たか子.あられ.もとこ.きよえ.千鶴.
刈草の天地返しや風薫る 愛正 6 かえる.あひる.むべ.かかし.明日香.あられ.
滔々と川もみどりや若楓 あひる 4 宏虎.せいじ.むべ.はく子.
地を蹴って逆上がり出来五月晴 満天 4 豊実.こすもす.みきえ.なつき.
伏流水母なる富士や風光る 智恵子 3 かえる.小袖.澄子.
神木と崇めて千年楠若葉 みきお 3 満天.たかを.たか子.
緑青の千木を頂く祠かな 明日香 2 小袖.澄子.
五月晴笑顔のふたり車椅子 満天 2 豊実.たかを.
万緑や終日テラス鳥語降る 澄子 2 宏虎.きよえ.
新緑のカーテン抜けるケーブルカー ぽんこ 2 満天.みきお.
渡し場跡朽ちたる舟に生ふあやめ 愛正 2 ぽんこ.千鶴.
ケーブルは新樹に映えしこがね号 たか子 2 素秀.もとこ.
通ひ来る風と仲良き釣忍 素秀 2 愛正.はく子.
矢車や右に左に風の意に きよえ 2 愛正.なつき.
子には菓子振る舞はれたり花まつり なつき 1 智恵子.
棕櫚の花イギリス館の屋根越ゆる むべ 1 明日香.
硝子器の青かえで添へ京料理 もとこ 1 こすもす.
車窓より薫風浴びて行く吉野 あられ 1 みきお.
園児らの叫声走る若葉雨 やよい 1 かかし.
夕支度もチャイムに合わせ夏時間 こすもす 1 素秀.
母墓前先ず草むしり花捧ぐ きよえ 1 智恵子.
濡れ縁に祖父愛用の藤寝椅子 みきお 1 みきえ.
強風にのたうちまはる夏木立 せいじ 1 ぽんこ.

5月9日 (投句20名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
草原を波打たせゆく春疾風 あひる 5 たか子.明日香.みきお.智恵子.澄子.
御朱印を書く祢宜の手に緑さす せいじ 4 たか子.もとこ.みきえ.やよい.
苺喰む吾子は両手で押し込めり 智恵子 4 ぽんこ.素秀.きよえ.たかを.
北摂を見下ろす山の青嵐 たか子 4 せいじ.もとこ.あひる.むべ.
捨てらるる種芋なおも芽吹きをり かえる 4 豊実.千鶴.智恵子.あられ.
尾を垂れてしばし息抜く鯉幟 やよい 4 愛正.豊実.みきお.むべ.
聖五月セシルカットの子の笑顔 素秀 3 はく子.なつき.あられ.
薄き黴鬼門封じの石垣に たか子 3 ぽんこ.せいじ.あひる.
香ばしき風の参道花まつり なつき 3 宏虎.満天.明日香.
父譲り粽結ふ子の手際よさ むべ 2 こすもす.みきえ.
農道の筍流しや土薫る 智恵子 2 きよえ.澄子.
父植えし薔薇咲ききつて雨ひと日 もとこ 1 こすもす.
家族皆カレー大好き麦の秋 宏虎 1 はく子.
雨上がりジャングルジムの夏来る 満天 1 かえる.
牧草の揺るる山裾風かをる 愛正 1 千鶴.
つるバラのアーチくぐりて深呼吸 満天 1 素秀.
遠足の子ら黙黙と山路踏む せいじ 1 愛正.
初夏の今朝雨上がったと鳥語飛ぶ きよえ 1 宏虎.
ペダルこぐ吾を揺らめかせ青嵐 あひる 1 かえる.
散歩コース変えれば香る花蜜柑 こすもす 1 なつき.
パレットの明日香の緑あふれ出て 明日香 1 やよい.
新緑の城下巡りて一万歩 みきえ 1 満天.
甘夏がほしいと父が起き上がり 豊実 1 たかを.

5月8日 (投句24名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
説法の心地よき声若葉風 なつき 8 愛正.豊実.もとこ.せいじ.満天.素秀.こすもす.智恵子.
路地抜けて行く口笛と南風 素秀 4 かえる.せいじ.あひる.たか子.
中腹に雲湧くごとく椎の花 せいじ 4 宏虎.満天.素秀.和子.
芍薬と母遺されて父の庭 むべ 3 もとこ.たかを.あひる.
木道に台車の轍夏に入る 素秀 3 むべ.やよい.千鶴.
寺めしの熱き味噌汁若葉寒 なつき 2 千鶴.きよえ.
漁火の見ゆる窓なり明け易し はく子 2 明日香.なつき.
花虻の羽音忙しきハーブ園 やよい 2 愛正.みきえ.
蹲の水呑む子猫昼の庭 みきお 2 かえる.和子.
父の席いつもありけりハエ叩き みきお 2 豊実.なつき.
籠る日々更に寂しくさみだるる たか子 2 明日香.澄子.
鳥巣立ち声なき朝の寂しさよ 智恵子 1 やよい.
雨打つや新樹豊かに色増しし きよえ 1 宏虎.
行楽を鎮めてしきり五月雨 たか子 1 澄子.
高枝に手をこまねいてさくらんぼ 豊実 1 こすもす.
五月雨やきららの中の天守閣 明日香 1 きよえ.
はやく皆と吟行したい五月来る 宏虎 1 むべ.
大仏や衣に添ヘし杜若 あられ 1 たかを.
蔦若葉人住まぬ家包みけり 満天 1 たか子.
青嵐赤きコーンの散らばりて 明日香 1 みきえ.
果実かと二度見三度見棕櫚の花 かえる 1 智恵子.

5月7日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
御朱印の墨文字薫る立夏かな せいじ 8 みきえ.あられ.もとこ.ぽんこ.みきお.たか子.なつき.澄子.
大南風に飛び立ちそうや風見鶏 智恵子 5 やよい.はく子.明日香.あひる.なつき.
兜へと歩むさいしょの一歩かな かえる 5 みきえ.あられ.むべ.澄子.和子.
旋回の鳶煽られて青嵐 澄子 4 豊実.たかを.せいじ.たか子.
風薫る石磴登る下駄の音 智恵子 4 たかを.せいじ.むべ.千鶴.
女将呼ぶ蓋の開かない焼栄螺 豊実 4 かえる.愛正.宏虎.こすもす.
夏立ちぬ雲が雲呼ぶ富士の峰 澄子 4 豊実.満天.はく子.明日香.
夏霧の衣纏ひをり三輪の山 明日香 3 かえる.やよい.あひる.
御朱印に長蛇の列や夏帽子 せいじ 3 宏虎.きよえ.和子.
雨待ちの鉢を並べる立夏かな なつき 3 こすもす.きよえ.千鶴.
母の日の母の変はらぬ仕舞風呂 なつき 3 智恵子.もとこ.みきお.
大空へ湧き上がりけり楠若葉 あひる 1 満天.
メモ紙散る書斎に数片白き薔薇 愛正 1 ぽんこ.
山並を海にす鰹幟りかな 素秀 1 愛正.
初夏や焼きおにぎりの匂いする 宏虎 1 素秀.
薫風やいま花盛りハーブ園 やよい 1 智恵子.
自転車の少女颯爽更衣 満天 1 素秀.

5月6日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
湿原の水を集めて滝一条 素秀 7 智恵子.愛正.たか子.きよえ.千鶴.澄子.やよい.
みどり児とピアスの父へ若葉風 あひる 5 かえる.素秀.たか子.千鶴.和子.
あの席も一人つ子らしこどもの日 せいじ 5 豊実.もとこ.こすもす.きよえ.やよい.
吊り橋を押さえて渡る夏帽子 みきお 4 宏虎.みきえ.明日香.ぽんこ.
顔しかめ爪立て剥くや夏みかん 満天 4 愛正.みきえ.みきお.こすもす.
裏返す石の重みや磯遊び 豊実 3 なつき.むべ.ぽんこ.
土手かすめ疾風のごと燕来ぬ きよえ 3 あひる.みきお.明日香.
こぶしほどの兜飾りて端午かな はく子 2 もとこ.和子.
まつすぐに水田抜きゆく新幹線 むべ 2 満天.たかを.
はんぶんこ残る一個の柏餅 あひる 2 なつき.せいじ.
こどもの日兜で笑顔古写真 きよえ 2 智恵子.はく子.
五月晴れ湧水に映ゆ逆さ富士 智恵子 1 むべ.
葦の芽は水が紫音しきり 宏虎 1 素秀.
仏壇を明るうしたる八重の薔薇 なつき 1 豊実.
皐月富士一朶の雲も寄せつけず 澄子 1 かえる.
こどもの日老人二人柏餅 たか子 1 はく子.
公園の賑はふ親子子供の日 満天 1 宏虎.
風強し喧嘩するごと鯉のぼり かえる 1 満天.
砂煙り上げて去りたる大夕立 みきお 1 せいじ.
さみどりに二騎駆け抜ける競馬 もとこ 1 あひる.
山桜里の裏山登りけり 愛正 1 澄子.
矢車の唄ひて鯉の上機嫌 智恵子 1 たかを.

5月5日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
立ち飲みのカルチェラタンや修司の忌 澄子 6 むべ.素秀.かえる.なつき.もとこ.千鶴.
花菫古墳へたどる道しるべ 宏虎 4 愛正.あひる.ぽんこ.みきお.
我が背丈越えたる孫来こどもの日 せいじ 3 宏虎.こすもす.みきお.
水打って風の生まる石畳 みきお 3 たか子.紫陽花.明日香.
土塀より数多顔出す夏みかん 満天 3 むべ.みきえ.千鶴.
亀の子のやっと登りし甲羅干し きよえ 3 あひる.はく子.ぽんこ.
カタコトも交じる町内溝浚へ みきお 3 智恵子.もとこ.あられ.
去る子らの車に映る若葉影 あひる 3 たかを.せいじ.かえる.
アパートに異国の国旗子供の日 たかを 2 明日香.こすもす.
朝風にきらめきそよぐ蜘蛛の糸 むべ 2 はく子.きよえ.
みどりの日口になじまぬ紙ストロー なつき 2 素秀.きよえ.
吾子笑ふなんじゃもんじゃの白あふれ もとこ 2 せいじ.あられ.
ベランダの小さき風待つ鯉のぼり 満天 2 豊実.澄子.
断捨離に未練の残る汗をかき ぽんこ 2 満天.たか子.
脱穀機唸り籾吐く麦畑 智恵子 2 愛正.みきえ.
枝枝を棚としたるや山の藤 隆松 1 満天.
大玻璃に映る葬列暮春の日 素秀 1 澄子.
汗ばみて一歩一歩の夕蛙 素秀 1 たかを.
菖蒲湯に手足伸ばして浸かりけり みきえ 1 宏虎.
頬押さへかき氷食ぶ男かな なつき 1 豊実.
行楽の人マスク無く夏衣 たか子 1 智恵子.
イベントの会場泳ぐ鯉のぼり 明日香 1 なつき.
吹き流し親鯉の背を叩きをり かえる 1 紫陽花.

5月4日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
遊園地子を追いかける春日傘 愛正 6 宏虎.みきえ.あられ.みきお.こすもす.智恵子.
大木の沸き立つやうに新樹光 よし子 6 せいじ.隆松.はく子.なつき.明日香.澄子.
海見ゆる窓にもたれて宿日永 はく子 4 愛正.むべ.せいじ.素秀.
高原に風の道あり鯉幟 澄子 4 たか子.そうけい.そうけい.なつき.
笹百合の卓に人待つ峠茶屋 智恵子 4 愛正.豊実.もとこ.あひる.
遠くから手を振り走る帰省の子 みきお 3 満天.きよえ.ぽんこ.
渓谷のほむらと揺れる山つつじ 素秀 3 かえる.紫陽花.澄子.
北前船讃える祭り浜は初夏 こすもす 2 満天.もとこ.
新緑や山襞深くなりにけり 明日香 2 みきえ.あひる.
憲法記念日ビル街を鳩飛び立てり なつき 2 豊実.たかを.
陽だまりが有ればかたまり犬ふぐㇼ 宏虎 2 かえる.はく子.
春惜しむ引っ越し便のエンジン音 愛正 1 ぽんこ.
夕影の軒に燕の巣は丸き 素秀 1 あられ.
新樹光箱根の森のクリスタル 智恵子 1 素秀.
手繋ぎの高低有りて夏帽子 もとこ 1 たかを.
釣り人のラジオ憲法記念の日 豊実 1 むべ.
盛り上がる轍の真中車前草 和子 1 智恵子.
大漁旗はためく祭り夏来る こすもす 1 きよえ.
幸せは妻いますこと二輪草 宏虎 1 たか子.
磐座の古址に犇めく遠足子 せいじ 1 紫陽花.
組み立てる二段ベッドや子どもの日 なつき 1 こすもす.
四階の校舎彩る鯉のぼり 満天 1 明日香.
風薫る類ひ稀なる富士の山 澄子 1 宏虎.
一口の新茶に喉鳴る萩茶碗 よし子 1 みきお.

5月3日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
散り藤にベンチとられて立ち話 むべ 7 かえる.豊実.素秀.もとこ.たか子.明日香.和子.
明易の森に呼び交ふ鹿のこえ 澄子 6 智恵子.せいじ.なつき.みきお.むべ.はく子.
神官の裾翻る山開き みきお 5 愛正.みきえ.澄子.小袖.和子.
げんげ田に寝て少年の日の如し 宏虎 5 せいじ.よし子.なつき.きよえ.あひる.
大蟻の睨みに負ける三歳児 もとこ 3 愛正.そうけい.ぽんこ.
連休は縁側でつぐ新茶かな 明日香 3 たかを.満天.宏虎.
安まらぬ日々に賜わる聖五月 たか子 3 満天.もとこ.千鶴.
旗揺らぐグランドゴルフ風五月 たかを 2 みきお.千鶴.
雉子鳴くや秩父の空の青きこと かえる 2 素秀.明日香.
田水入る土の匂ひに家郷ふと 素秀 2 たか子.きよえ.
老い母の受洗前夜よ春の星 せいじ 2 そうけい.むべ.
ブービー賞にも届かぬスコア山笑う こすもす 2 ぽんこ.はく子.
川流るる岩藤なんの供花とせむ 素秀 1 こすもす.
人声の何処かで聞こゆ朧月 あひる 1 よし子.
父の日や父より長寿手を合わせ みきお 1 かえる.
龍口の吐き出す水に夏来る ぽんこ 1 澄子.
五月来ぬナンジャモンジャの花香り きよえ 1 みきえ.
朽ちし門ぺんぺん草の揺るる屋根 愛正 1 智恵子.
寝ころびて空と一体げんげ畑 宏虎 1 たかを.
摂河泉のぞむ若葉の城址かな せいじ 1 小袖.
芽柳を分けて入りたり蕎麦処 愛正 1 あひる.
囀りを頭上にゆっくり遊歩道 満天 1 こすもす.
地蔵尊の藤棚の下微笑みを 満天 1 宏虎.
蒲公英の絮錆色に揺る漁港 なつき 1 豊実.

5月2日 (投句24名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
笑ふ子の前歯なきかな鯉のぼり 智恵子 8 豊実.愛正.せいじ.きよえ.素秀.たか子.千鶴.和子.
到着の花嫁に添う若葉風 こすもす 5 かえる.きよえ.たかを.たか子.智恵子.
夏近し若き市長の白きシャツ もとこ 4 かえる.宏虎.なつき.和子.
植え付けの講習会や雨蛙 豊実 4 明日香.こすもす.むべ.智恵子.
牛飼ひの庭に初めて鯉幟 澄子 4 あひる.せいじ.素秀.むべ.
ふらここをピエロ立ち漕ぐ修司の忌 素秀 3 もとこ.澄子.千鶴.
戸締りの夕闇に残る花うつぎ あひる 2 もとこ.ぽんこ.
田水張る白鷺ゆっくり抜き足で 満天 2 たかを.こすもす.
新緑のみどり眩しき雨上がる 満天 2 宏虎.なつき.
からくりの家康仰ぐ白日傘 なつき 2 みきえ.ぽんこ.
黄菖蒲のさきがけて日を集めけり むべ 2 豊実.あひる.
青葉風大き掛け声徒手体操 みきえ 2 みきお.そうけい.
海酸漿口に含めば潮香満つ 和子 1 愛正.
行く春や明日香風舞ふ石舞台 明日香 1 みきお.
ビジネス街細き紫蘭の咲初めし ぽんこ 1 明日香.
乗っ込みの鯉のいや増す地泉かな 和子 1 澄子.
眩しさよ在宅看護医師夏着 たか子 1 そうけい.
蒲公英の一本道を下校の子 宏虎 1 満天.
ゆく春や天守を鳶の大旋回 千鶴 1 満天.
三四軒先の庭よりジャスミン来 せいじ 1 みきえ.

5月1日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
山藤の袈裟懸かりたり杉木立 隆松 6 かえる.素秀.明日香.きよえ.うつぎ.和子.
山頂は大盤石や風涼し せいじ 6 愛正.あひる.みきえ.たか子.澄子.うつぎ.
山小屋の遅き朝食若葉風 澄子 4 豊実.せいじ.こすもす.和子.
岩肌を滑り舞立つ花吹雪 愛正 4 あひる.たかを.ぽんこ.みきお.
ナイターの勝敗亡夫に告げ休む はく子 4 宏虎.きよえ.もとこ.千鶴.
噴水の向こうに笑顔親子連れ みきお 3 愛正.みきえ.たかを.
藤棚に光遊べる谷戸の朝 むべ 3 はく子.満天.なつき.
浜えんどう遠くに海の見えてきし 和子 2 たか子.澄子.
散り藤の小石にまじる山路かな あひる 2 豊実.せいじ.
地を擦りて藤房揺るる歩兵の碑 なつき 2 素秀.そうけい.
城壁を登り燃えたつ山躑躅 愛正 2 満天.そうけい.
蕎麦すする音に負けじと雉子の声 かえる 2 智恵子.もとこ.
紅富士の移ろふ刹那春惜しむ 澄子 2 智恵子.千鶴.
山頂の巨石に登る遠足子 せいじ 1 ぽんこ.
土手に出てふと草笛を吹いてみし 明日香 1 むべ.
軒深き無人売店夏きざす 千鶴 1 かえる.
礼拝堂活けしあやめの濃紫 きよえ 1 むべ.
白藤や瞳の中に揺れやみし 素秀 1 なつき.
雨上がり囀り戻る公園に 満天 1 はく子.
電気屋に貰ふおまけの新玉葱 あひる 1 こすもす.
手巻き寿司手の交叉して夏始め たか子 1 みきお.
タイガースの連夜の攻防四月尽 千鶴 1 宏虎.

4月30日 (投句25名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
農に就く子の腕っ節夏迎ふ たか子 8 そうけい.ぽんこ.こすもす.もとこ.はく子.千鶴.うつぎ.きよえ.
転職の自転車通勤風薫る こすもす 7 かえる.たかを.そうけい.むべ.はく子.なつき.うつぎ.
制服もさまになりゆく四月尽 満天 7 かかし.たか子.かえる.明日香.なつき.和子.きよえ.
麦熟るる讃岐平野にうどん食ぶ 和子 4 愛正.こすもす.あひる.みきお.
葉桜や茶店に並ぶ陀羅尼助 和子 4 みきえ.明日香.むべ.あひる.
夏近し夫の散髪今気づく 明日香 3 宏虎.もとこ.千鶴.
葱坊主今日も一日立ちっぱなし よし子 3 満天.素秀.せいじ.
白杖の人藤房の長き知る なつき 3 豊実.みきえ.素秀.
猫の子のまたいでゆきし通信簿 宏虎 2 豊実.たかを.
老木へ覆い被さる懸り藤 かえる 2 智恵子.澄子.
気にかかる残り一つの柏餅 よし子 2 ぽんこ.和子.
崖下は若葉の海や交野山 あひる 1 宏虎.
山路ゆく三葉躑躅をあかりとし せいじ 1 隆松.
三輪山の芽吹きの色の広ごれり 明日香 1 せいじ.
惜春の礼拝堂に薄日さす むべ 1 みきお.
ひとかじり芯まで赤き初苺 豊実 1 かかし.
雨蛙調子良き声雨来たり みきえ 1 智恵子.
岬端灯台分ける南風 素秀 1 澄子.
藤かかる源氏の滝てふ修験の地 せいじ 1 たか子.
新緑の樹海を縫ひてひた走る 澄子 1 満天.
藤房の揺れてシャッター音ひびく なつき 1 愛正.

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