毎日句会成績一覧

[2012年10月]

2012年10月30日 (投句者18名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
行く雲を追ひかけてゆく帰燕かな さつき 4 せいじ.ともえ.よし子.なつき.
教会の畳に五彩の秋日影 三刀 4 よし女.うつぎ.満天.こすもす.
激つ瀬の岩に張りつく散り紅葉 さつき 3 あさこ.ぽんこ.わかば.
散る銀杏掃き了へ媼礼拝す よし女 3 三刀.ともえ.こすもす.
弧を描き帰港の舟や秋夕焼 うつぎ 3 治男.つくし.雅流.
色鳥や山の城趾の野面積 とろうち 3 ひかり.よし子.わかば.
クリスタルビルに流るる秋の雲 満天 3 三刀.さつき.有香.
庭風に衿掻き合はせ後の月 菜々 3 はく子.さつき.雅流.
城址とふ石垣を這ふ烏瓜 雅流 2 なつき.とろうち.
冷まじや閉店といふ紙一枚 なつき 2 ぽんこ.治男.
秋深し陸軍墓地の経の声 ぽんこ 2 ひかり.有香.
烏瓜引けば三つ四つ日をまとひ 雅流 2 せいじ.うつぎ.
オカリナの音合わせする秋日和 治男 1 とろうち.
猫を追うハイハイ早し小鳥来る 有香 1 よし女.
冷まじや三尺牢の少年像 よし女 1 菜々.
水脈白く行き交う船や秋の潮 よし子 1 満天.
クレーン皆首を垂らして後の月 はく子 1 あさこ.
ゴンドラいま風船浮かみに秋空へ 菜々 1 はく子.
木犀に染まりし畝の間引き時 なつき 1 つくし.
立ち読みの書肆出て仰ぐ後の月 せいじ 1 菜々.

2012年10月29日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
明日香路の雲たずさへて十三夜 宏虎 6 わかば.三刀.つくし.なつき.雅流.とろうち.
秋耕の農夫一人や茜雲 よし子 5 ひかり.百合.わかば.ともえ.有香.
星座盤かざして仰ぐ星月夜 さつき 4 せいじ.なつき.うつぎ.とろうち.
秋夕焼床屋の大き古時計 なつき 3 ひかり.よし女.ぽんこ.
袋絵の地図は長州今年米 よし女 3 三刀.せいじ.ぽんこ.
すれ違ふ猫知らぬ顏十三夜 有香 2 よし子.雅流.
後の月坂の半ばに立ち止まり 三刀 2 よし女.さつき.
秋惜しむコンサートいま尺八に 雅流 2 菜々.治男.
と見る間に臥龍となりし霧の海 せいじ 2 満天.つくし.
どんぐりを蹴りつつ行けば童心に ともえ 2 治男.こすもす.
木犀の散り敷く道は輪となりて 満天 2 さつき.こすもす.
園児らの去にたる苑に冷えにはか はく子 2 菜々.うつぎ.
玻璃窓の四隅の曇り十三夜 とろうち 2 百合.有香.
子らに手を叩かれ廻る木の実独楽 よし女 2 よし子.あさこ.
たおれても尚嫋やかに秋桜 百合 1 あさこ.
十三夜露ぬれの庭はたと暮る 雅流 1 はく子.
秋祭青年荒馬乗りこなす なつき 1 はく子.
朝霧に神戸港の異国めく 菜々 1 満天.
蕩々と西へ流るる霧の帯 せいじ 1 ともえ.

2012年10月28日 (投句者17名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
朴落葉お面にかぶり子ら遊ぶ さつき 5 つくし.百合.はく子.よし女.なつき.
雲潜りいつしか中天後の月 菜々 4 宏虎.さつき.治男.雅流.
秋の波手漕ぎの舟の艪のリズム よし子 4 百合.さつき.治男.ぽんこ.
白々と寺の築地や十三夜 うつぎ 3 はく子.菜々.とろうち.
夫婦して杖つく散歩秋惜しむ あさこ 3 ひかり.雅流.こすもす.
木犀の香の通ひ来る朝の卓 せいじ 3 あさこ.菜々.こすもす.
花ハーブそっとなでゆく秋の風 はく子 3 よし子.せいじ.ともえ.
小鳥来るゆめ殿秘仏拝みけり 百合 2 ぽんこ.とろうち.
水底に日の斑ゆらめく秋の川 さつき 2 満天.ともえ.
うだつ上ぐ庭に満天星躑躅燃ゆ わかば 2 よし女.なつき.
里山に早や後の月暮れそむる 雅流 2 せいじ.わかば.
秋晴や子等の野点を校庭に 雅流 2 満天.ひかり.
途切れなく波の子続く十三夜 よし女 2 つくし.有香.
天主より望むパノラマ暮の秋 わかば 1 三刀.
風呂落とす水音隣家に十三夜 菜々 1 有香.
秋草の括られてをり靡きをり とろうち 1 宏虎.
埋め尽くす霧帯のごと流れ出す せいじ 1 わかば.
用水路に覆い被さる花芒 治男 1 あさこ.
はからずも高階に住み月育つ はく子 1 よし子.
苅田来るSL放列のカメラかな よし女 1 三刀.

2012年10月27日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
待合の問わず語りや秋の人 よし女 7 ぽんこ.せいじ.ひかり.菜々.雅流.こすもす.有香.
田じまいの煙を抜けて一両車 さつき 5 せいじ.あさこ.よし女.菜々.満天.
小六月見上げ見下ろす能勢棚田 宏虎 4 ひかり.美咲.さつき.よし子.
用済みの煙突高し十三夜 有香 4 三刀.はく子.雅流.こすもす.
身に沁むや病棟に吊る千羽鶴 三刀 4 あさこ.よし女.治男.わかば.
触れられて香るハーブや秋うらら はく子 4 宏虎.百合.うつぎ.わかば.
子等も引く山鉾巡行秋祭 雅流 3 百合.はく子.よし子.
いぼむしり日当たる壁に身じろがず よし女 3 三刀.うつぎ.有香.
前は瀬戸赤穂岬の露天風呂 ともえ 2 とろうち.美咲.
丹波にも鉾の巡行秋祭 雅流 1 とろうち.
霧晴れて広ごる眼下パノラマに 満天 1 つくし.
六甲の風にのびらか藍の花 菜々 1 つくし.
古民家のギャラリー迎へ柿たわわ なつき 1 宏虎.
白壁に忍者の如く蔦紅葉 百合 1 治男.
いわし雲クレーンの先を触れるかに よし子 1 満天.
一筋を残して霧の消えにけり せいじ 1 さつき.
冷えを増す通りの朝や金木犀 ひかり 1 ぽんこ.

2012年10月26日 (投句者18名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
曳航の巨船ゆっくり秋の潮 よし子 8 とろうち.せいじ.あさこ.菜々.ともえ.こすもす.つくし.さつき.
秋惜しむ百のハーブの百の香に 菜々 7 はく子.ひかり.宏虎.満天.さつき.なつき.有香.
お薦めの六甲弁当秋高し はく子 4 菜々.三刀.治男.満天.
大輪田の泊はいづこ霧深し 菜々 3 せいじ.よし子.わかば.
蓑虫に境内の黙あるばかり とろうち 3 宏虎.雅流.よし女.
秋うらら童話の国へと広がりぬ 満天 2 美咲.百合.
石蕗咲けり一樹森成す楠囲み よし女 2 三刀.有香.
裾野だけ見せて前山霧隠れ せいじ 2 こすもす.なつき.
光秀が城址のここに木の実落つ 雅流 2 はく子.よし子.
鰯雲石蔵の窓全開す なつき 2 とろうち.英子.
朝寒や両の手しかと拳なす 三刀 2 ぽんこ.よし女.
木の実降る杜禽の声児等の声 うつぎ 2 ひかり.治男.
川風に吹き上げられて霧のぼる せいじ 2 あさこ.ともえ.
満ち足れど何故か寂しく秋惜しむ 宏虎 1 美咲.
子等引きし母達従え秋の山車 治男 1 つくし.
木犀香子守地蔵を包みたり なつき 1 英子.
末枯や野草勢なく縮まりぬ 宏虎 1 ぽんこ.
行厨や雑木紅葉の川明かり ぽんこ 1 雅流.
往く秋の線路SL走らせて よし女 1 百合.
山鉾を引きて城下の秋祭 雅流 1 わかば.

2012年10月25日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋桜ここから風の生れけり 百合 6 とろうち.よし女.三刀.宏虎.雅流.うつぎ.
ゴンドラに広がり行きぬ秋の海 はく子 4 せいじ.ひかり.満天.雅流.
菊の花大壷に生け大師堂 英子 4 百合.菜々.治男.花茗荷.
秋晴れに潮目きらめく茅渟の海 菜々 3 せいじ.なつき.はく子.
海鳥の啼く晩秋の朝干潟 三刀 3 よし女.ぽんこ.こすもす.
柏手に銀杏黄葉の一葉散る なつき 3 宏虎.ぽんこ.さつき.
苑爽涼みなと神戸を一望に 菜々 3 つくし.満天.はく子.
椎の実の降るや樹齢八百年 雅流 2 あさこ.治男.
採血の針あと蒼し秋の雨 あさこ 2 とろうち.英子.
秋うららハーブの足湯はにぎはへり 満天 2 ひかり.菜々.
天高し紙ふぶき舞ふ進水式 よし子 2 あさこ.こすもす.
秋麗くす玉を割り進水す わかば 2 英子.よし子.
朝霧の湖一周に晴れゆける なつき 1 百合.
爽やかや指先残るハーブの香に 満天 1 なつき.
ゴンドラはてんとう虫形秋日燦 有香 1 つくし.
木犀の香に満たされし朝の街 せいじ 1 よし子.
一肢づつ右に回転女郎蜘蛛 せいじ 1 有香.
ポケットのむかご洗濯機に目を廻す よし女 1 三刀.
柿を売るほったて小屋に老ひの番 ひかり 1 うつぎ.
耕運機音のみ霧の盆地かな うつぎ 1 さつき.
秋日和黄色の帽子続きけり 百合 1 花茗荷.
秋気澄む盤木の響き進水す わかば 1 有香.

2012年10月24日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
孫誕生祝ふ赤飯今年米 こすもす 5 あさこ.菜々.せいじ.ひかり.はく子.
直売の農小屋混みぬ豊の秋 ひかり 5 あさこ.うつぎ.百合.満天.わかば.
窓を開け母聞き給へ虫浄土 百合 5 英子.さつき.ひかり.満天.有香.
大師像の草鞋を濡らす秋時雨 菜々 5 なつき.雅流.よし子.はく子.百合.
納棺へ歳時記添ふる秋灯下 雅流 4 とろうち.よし女.せいじ.治男.
残照の海へ高波暮の秋 わかば 3 ぽんこ.雅流.治男.
脚立して空拡げけり松手入れ 宏虎 3 花茗荷.よし子.有香.
捨案山子日向の息を吐きにけり 宏虎 3 とろうち.英子.なつき.
木犀の香やほのぼのと我が家の灯 せいじ 2 菜々.わかば.
見晴るかす苅田に靄の遠嶺かな ひかり 2 よし女.さつき.
秋雨の今日存分に明日吟行 満天 1 うつぎ.
鵙猛る悟り切れざることばかり とろうち 1 宏虎.
居住跡の柿を採り来て配る子よ 治男 1 ぽんこ.
その上に寝転ろびがたし芒原 英子 1 三刀.
コスモスの背筋伸ばしてゐる小径 よし女 1 花茗荷.
コスモスの数に見惚れて躓けり よし女 1 三刀.
木犀花一夜の雨に地に還る あさこ 1 宏虎.

2012年10月23日 (投句者19名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
命綱松につなぎて松手入れ よし女 7 とろうち.ひかり.花茗荷.百合.三刀.はく子.有香.
所在無き万のコスモス風を待つ ひかり 5 せいじ.ともえ.花茗荷.宏虎.雅流.
菓子盆に今朝拾ひ来し柿紅葉 うつぎ 4 菜々.よし女.さつき.有香.
暮れなずむ山の奥より鹿の笛 よし子 4 せいじ.ぽんこ.三刀.わかば.
蟷螂の太き腹引き壁のぼる 三刀 4 あさこ.ともえ.よし女.なつき.
裸電球揺れ深秋の仁王門 よし女 4 とろうち.ひかり.うつぎ.なつき.
霧襖にいよいよ細る札所道 菜々 3 満天.わかば.雅流.
山頭火の生涯読みて身にぞ入む 満天 2 よし子.はく子.
空暗く波うねり来る冬隣 わかば 2 菜々.ぽんこ.
天高く光る相輪五重塔 ぽんこ 2 あさこ.宏虎.
露の世や同胞のまた一人減り 雅流 2 百合.うつぎ.
教壇に挿されし野菊白しるき せいじ 2 治男.さつき.
本尊の開扉にコスモス苑満つる はく子 1 こすもす.
運動会俄然張り切るがき大将 宏虎 1 治男.
団栗を拾ひしとたんたたら踏む せいじ 1 こすもす.
巡拝の径に続けり虫の声 ひかり 1 英子.
菊大輪子より手塩の寡黙漢 宏虎 1 満天.
お布団に夜寒の猫となり居たり 有香 1 よし子.
細き月見下ろす街も瞬きぬ なつき 1 英子.

2012年10月22日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
日を孕み風を孕みて芒原 とろうち 10 英子.ぽんこ.あさこ.宏虎.花茗荷.よし子.三刀.満天.なつき.有香.
氏神にこの道近し野菊咲く うつぎ 4 よし女.ぽんこ.菜々.雅流.
斑鳩の相輪の空鳥渡る ひかり 3 せいじ.英子.はく子.
秋風がくるくる回す転法輪 ぽんこ 2 せいじ.満天.
行く雲の秋空映す鏡池 ひかり 2 宏虎.治男.
稲刈りて一段落や野良着干す 宏虎 2 わかば.なつき.
北の宿両手に余る芋煮椀 ともえ 2 よし女.うつぎ.
赤煉瓦塀に同化す蔦紅葉 さつき 2 はく子.こすもす.
女手に稲架は一段自家米に きづな 2 わかば.こすもす.
枯蟷螂野武士の構え威嚇せり 宏虎 2 あさこ.よし子.
古民家の見学ぞろぞろ刈田道 きづな 2 ひかり.菜々.
父の忌へ木魚の座布団新調す 菜々 2 治男.有香.
甦る戦中戦後ふかし藷 三刀 2 ひかり.うつぎ.
耳観音の洞に梯子や石榴照る よし女 1 三刀.
爽やかや朝日に染まる木の校舎 菜々 1 美咲.
水しわの綺羅をつくして秋の川 よし子 1 花茗荷.
楽園はかくやと思ふ秋落暉 せいじ 1 美咲.
秋冷のたっぷり抹茶点てくれし 満天 1 雅流.

2012年10月21日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
しののめの雲押し広げ鳥渡る 菜々 11 せいじ.宏虎.三刀.はく子.花茗荷.ともえ.ぽんこ.とろうち.満天.きづな.有香.
野晒の雀啄む捨案山子 宏虎 4 せいじ.ともえ.とろうち.よし子.
マウス繰る右手の先の夜寒かな とろうち 4 宏虎.百合.はく子.うつぎ.
不老水汲む目前のむかごかな よし女 4 百合.治男.こすもす.有香.
夕されの干拓遥か草紅葉 よし女 3 三刀.さつき.菜々.
また一つ机上に積まれし夜長かな 満天 2 さつき.花茗荷.
比良連峰茜に染める秋の暮 百合 2 治男.わかば.
文化祭ポスター埋まる掲示板 さつき 2 あさこ.きづな.
天高しペンシルビルの教会堂 せいじ 2 菜々.満天.
踏むまいと人の後行く草紅葉 ともえ 1 わかば.
秋うらら今日の一と日は土いぢり うつぎ 1 ひかり.
薄野の赤いランドセル下校道 よし子 1 あさこ.
顔寄せて匂ひ確かむ秋薔薇 なつき 1 ひかり.
月に舞ひ秋燕の群れ塒入り 三刀 1 よし女.
キーひとつ壊れしピアノ秋うらら せいじ 1 よし子.
あふちの実散策地図手に川沿ひを きづな 1 こすもす.
日々の月窓に追ひかけ秋長くる はく子 1 うつぎ.
子の植ゑる実りし柿の甘さかな あさこ 1 ぽんこ.
容赦なし旅人に釣瓶落としの日 こすもす 1 よし女.

2012年10月20日 (投句者23名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
朝寒の富士は真白に日を弾き とろうち 12 なつき.あさこ.せいじ.満天.つくし.花茗荷.三刀.きづな.わかば.こすもす.はく子.うつぎ.
アカペラの響く聖堂秋気澄む せいじ 6 菜々.ひかり.きづな.とろうち.わかば.こすもす.
逝きし子の部屋そのままに夜寒かな あさこ 5 宏虎.ともえ.ひかり.ぽんこ.よし子.
肌寒や朝餉の湯呑み手のひらに 雅流 3 なつき.ともえ.とろうち.
仏画展へ白芙蓉の坂登り来て きづな 2 満天.菜々.
教会の塔を離れし月今宵 つくし 2 宏虎.せいじ.
武家屋敷椎の木に巻く蔦紅葉 なつき 2 あさこ.百合.
カメラマン腹這いに撮る草もみぢ 菜々 2 花茗荷.ぽんこ.
山と峪祖谷の素朴に秋惜しむ 宏虎 1 つくし.
院内に礼拝堂有り秋うらら こすもす 1 百合.
病院の自動ピアノのうそ寒し うつぎ 1 よし子.
秋茄子の終の三本採りにけり あさこ 1 さつき.
商家訪ふ土間の石臼走り蕎麦 つくし 1 治男.
ひいかちの存問庭の風甘し よし女 1 三刀.
漣の湖畔の道や星月夜 百合 1 はく子.
鯊釣りの割り込めずいる河の岸 ともえ 1 さつき.
爽やかや感極まりし師の涙 せいじ 1 治男.
ビルの窓鏡となりて秋夕焼 治男 1 うつぎ.
朝刊を手にして光る露の玉 三刀 1 よし女.
茶の花や調子っぱずれの父の唄 なつき 1 よし女.

2012年10月19日 (投句者22名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
霧深し架橋を宙に浮かばしぬ わかば 7 満天.宏虎.治男.さつき.よし子.なつき.有香.
ラーメンの屋台が誘ふ夜寒かな さつき 5 うつぎ.菜々.ひかり.きづな.よし子.
返り花転居の友の便りあり 有香 4 菜々.とろうち.きづな.なつき.
朝寒の宝輪しるき瑠璃光寺 よし女 4 三刀.つくし.英子.有香.
大黒舞ふ石見神楽や豊の秋 雅流 4 ひかり.花茗荷.三刀.こすもす.
重たげに雨に打たるるくわりんの実 せいじ 3 あさこ.ともえ.宏虎.
命綱頼りに風の木樵虫 三刀 3 雅流.よし女.さつき.
神事あとお神酒に酔ひし秋祭 よし子 3 ともえ.治男.つくし.
民話きく峡の村里秋深し よし子 3 花茗荷.よし女.はく子.
右肩の落ちるリュックや秋時雨 なつき 2 あさこ.わかば.
疾駆する列車の影や秋日濃し ひかり 2 せいじ.ぽんこ.
大夕焼け虹と競演秋長けて はく子 2 満天.こすもす.
灯台の白の威容や新松子 宏虎 2 せいじ.ぽんこ.
一合枡溢る受皿新酒の香 宏虎 2 百合.はく子.
甲山もみぢ日和に藍を濃く 菜々 1 とろうち.
秋寂ぶる都に遠き万葉苑 菜々 1 英子.
黄金の黐の実さはに万葉苑 せいじ 1 わかば.
瞳孔の開くの待ちてそぞろ寒 なつき 1 うつぎ.
ポニー肥ゆ子の声嬉々と牧の柵 よし女 1 百合.
放ちたる庭の鈴虫終の声 うつぎ 1 雅流.

2012年10月18日 (投句者21名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
長寿眉揃ふ宮役秋祭 うつぎ 9 ひかり.三刀.菜々.花茗荷.英子.なつき.きづな.わかば.こすもす.
喧騒の中に森あり昼の虫 満天 6 せいじ.うつぎ.宏虎.ぽんこ.つくし.有香.
靴先を二寸はみ出す朴落葉 三刀 5 せいじ.よし女.ぽんこ.花茗荷.こすもす.
色変へぬ松抜けてきし子等の声 有香 3 雅流.満天.わかば.
砂浜に残る足跡秋の声 宏虎 3 はく子.さつき.とろうち.
秋うらら添ひて離るるしじみ蝶 満天 3 ひかり.宏虎.とろうち.
団栗の転がってくる車内かな 百合 3 三刀.菜々.きづな.
広前に大釜二つ秋祭 うつぎ 2 雅流.なつき.
四十階に展望なにはの秋惜しむ 菜々 2 よし女.はく子.
老杉を絡めてのぼる蔦紅葉 さつき 2 うつぎ.英子.
身に入むやモナリザの笑み翳りあり 宏虎 2 満天.よし子.
澄む川の底に賽銭きらめきて なつき 2 治男.さつき.
団栗の散らばる砂場静まれる せいじ 1 よし子.
子ら置きし木の実が占領木のベンチ 菜々 1 あさこ.
鬼の子の鳴くといふ貌覗かせる 雅流 1 百合.
焼きて売る爆ぜし銀杏参道に はく子 1 百合.
韓国の料理柘榴酒添へにけり こすもす 1 つくし.
公園の管理センター蔦紅葉 せいじ 1 あさこ.
去ぬ燕病者励ますやに集ふ よし女 1 治男.
どんぐりを手種にめぐる万葉苑 きづな 1 有香.

2012年10月17日 (投句者21名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
木の実独楽尻大振りに止まりけり はく子 12 宏虎.満天.よし女.百合.うつぎ.花茗荷.なつき.とろうち.きづな.雅流.ぽんこ.よし子.
野良着脱ぎ今日は礼服秋祭 うつぎ 8 せいじ.三刀.あさこ.花茗荷.さつき.きづな.ぽんこ.わかば.
一列に園児の行厨秋うらら つくし 4 せいじ.満天.百合.あさこ.
どんぐりをベンチに並べしまま帰る 有香 3 はく子.ともえ.治男.
伊勢しょうゆ匂ふ横町秋澄めり なつき 3 うつぎ.さつき.よし子.
朝霧の中に静まる風見鶏 せいじ 3 宏虎.英子.雅流.
秋草を百花咲かせて寺苑たり はく子 2 とろうち.こすもす.
家持の歌碑にかざすや薄もみぢ 満天 2 菜々.わかば.
大根蒔く短かき畝へ置く如く 雅流 2 治男.有香.
日帰りの旅の最後は秋落輝 きづな 2 ともえ.なつき.
花謝して曼珠沙華の葉芽吹きをり 三刀 1 よし女.
止まるあり流るるありて秋の雲 宏虎 1 英子.
秋祭そろひの法被父と子と 英子 1 はく子.
昼を呼ぶコスモス祭のテント店 よし女 1 三刀.
臨月の娘と御堂筋秋日和 こすもす 1 つくし.
直会の地酒と注がれ秋祭 うつぎ 1 有香.
花芒かき分け登る山路かな さつき 1 こすもす.
黄葉且つ散りて華やぐ万葉歌碑 菜々 1 つくし.
灯火親し旅の写真をパソコンへ 雅流 1 菜々.

2012年10月16日 (投句者24名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
コスモスの縺れを風が解きほぐす 百合 6 あさこ.とろうち.花茗荷.ぽんこ.満天.ともえ.
鶏頭花志士集結の野に燃ゆる よし女 6 宏虎.さつき.菜々.花茗荷.ひかり.はく子.
電柱に尋ね猫あり秋惜しむ 宏虎 5 なつき.治男.百合.英子.有香.
曲がる腰伸ばして休む秋遍路 さつき 3 あさこ.三刀.きづな.
色鳥来池に立ち入り禁止札 よし子 3 百合.雅流.きづな.
一周して空中庭園秋惜しむ 満天 3 なつき.つくし.はく子.
子の声を風が運べる秋野かな とろうち 2 雅流.わかば.
秋うらら街道へだてに寺と牧 菜々 2 とろうち.うつぎ.
峡の日の釣瓶落としにバスを待つ 菜々 2 こすもす.有香.
前山に鹿鳴く里の夕まぐれ 雅流 2 せいじ.よし女.
秋日差す海峡箔を引きしごと わかば 2 さつき.うつぎ.
一草を揺れ残したるバッタかな よし女 2 せいじ.治男.
木の葉髪新入りてふも六十路らし きづな 2 ぽんこ.ひかり.
まだ緑ほのと残せし薄紅葉 ぽんこ 2 こすもす.ともえ.
コスモスの揺れるしじまの湖の道 百合 1 宏虎.
秋冷の最終電車皆寡黙 こすもす 1 三刀.
爽籟や国宝楼門大開き はく子 1 つくし.
柿たわわ友の消息句誌の中 よう子 1 美咲.
秋千草に埋もる句碑歌碑般若寺 きづな 1 満天.
恙無く終へし一日や小望月 ひかり 1 菜々.
右左競い合ふごと百舌鳥高音 三刀 1 よし女.
鴉どち祝詞を囃し秋祭 うつぎ 1 英子.
秋日射すエスカレーターはカプセルに 満天 1 美咲.
笹匂ふ湯立神事や秋祭 うつぎ 1 わかば.

2012年10月15日 (投句者23名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
コスモスの迷路辿れば一万歩 よし女 9 せいじ.百合.ひかり.三刀.あさこ.治男.こすもす.わかば.花茗荷.
爽やかや湯立ての巫女の襷掛け うつぎ 5 ぽんこ.三刀.雅流.わかば.英子.
秋天に真珠筏の海なぎて 有香 5 こすもす.きづな.さつき.つくし.とろうち.
山峡の小さき空や秋祭 うつぎ 4 治男.雅流.とろうち.よう子.
遷宮を控へし大社秋の声 雅流 4 ぽんこ.よし子.つくし.なつき.
どの家ももぎ残る柿高々と ともえ 3 せいじ.さつき.うつぎ.
コスモスにくすぐられをり石仏 菜々 3 宏虎.よし子.よう子.
天高し海眺望のスカイビル 満天 2 宏虎.はく子.
もつれては離れもつれて秋の蝶 とろうち 2 よし女.花茗荷.
懐手後ろ手寄りて芭蕉展 なつき 2 あさこ.うつぎ.
奈良坂の夕日地蔵に秋日濃し きづな 2 菜々.はく子.
鷺一羽ぽつねんとして秋の川 せいじ 1 百合.
公園の句碑を寿ぐ秋の蝶 百合 1 満天.
秋深し露天湯のみの湯宿かな 雅流 1 きづな.
秘仏坐す堂に深々秋簾 菜々 1 よし女.
水平線見ゆる高きに登りけり さつき 1 菜々.
この池の主めく鷺や菱紅葉 よし女 1 英子.
秋深し昨夜のカレーを一人食ぶ はく子 1 ひかり.
ボランティアガイドはシニア秋の駅 せいじ 1 満天.
忽ちに菊の香満つる談話室 こすもす 1 なつき.

2012年10月14日 (投句者21名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鰯雲富士を跨いで駿河へと とろうち 10 せいじ.満天.よし女.さつき.ともえ.菜々.はく子.英子.有香.うつぎ.
爽やかに女船頭堀めぐる 雅流 5 あさこ.百合.治男.とろうち.わかば.
奥琵琶になだるる山の粧へり せいじ 5 満天.百合.とろうち.雅流.わかば.
百選の夕陽に向かひ秋惜しむ 雅流 3 なつき.さつき.菜々.
薄紅葉影を落とせる石畳 わかば 2 三刀.よし子.
瀬しぶきの岩に咲きたる釣舟草 さつき 2 せいじ.あさこ.
神殿に幟の準備秋祭 治男 2 きづな.うつぎ.
無住寺の木の実溜りし手水鉢 うつぎ 2 はく子.きづな.
野にあれば遠く機音と昼の虫 よし子 2 宏虎.治男.
色も良し名も良し紫式部の実 ともえ 2 宏虎.こすもす.
木の実降る樹洞をのぞく園児帽 なつき 2 ともえ.ぽんこ.
コスモスの花束ひらひら売れてゆく よし女 2 三刀.英子.
コスモスの迷路や子の靴キュキュと鳴る よし女 2 なつき.こすもす.
買物に遠回りして藤袴 あさこ 1 よし子.
放牧の自由楽しみ馬肥ゆる 宏虎 1 ひかり.
銀シャリの塩効くむすび豊の秋 宏虎 1 ぽんこ.
路地行けば風に香のある金木犀 百合 1 有香.
秋桜客千人を吸い込みぬ 三刀 1 よし女.
銀杏の落ちはじめたる御堂筋 満天 1 雅流.
磨り減りし蛸壺塚や秋日影 せいじ 1 ひかり.

2012年10月13日 (投句者22名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
吾はホ句夫はスケッチ秋日和 さつき 6 菜々.百合.せいじ.うつぎ.こすもす.はく子.
美術館三つを巡りて秋惜しむ はく子 4 あさこ.ぽんこ.満天.雅流.
石仏へ存問風の秋桜 菜々 4 よし子.三刀.とろうち.きづな.
鹿の絵のバスに巡りて古都の秋 菜々 3 ともえ.さつき.こすもす.
椋鳥散って坑夫レリーフ昏れ残る よし女 2 三刀.さつき.
バス着きてハイカー吐き出す柿日和 有香 2 よし女.きづな.
屋形船に堀めぐらなむ城の秋 雅流 2 あさこ.百合.
木犀の香に歩を伸ばす夜の散歩 うつぎ 2 菜々.雅流.
虫の音のか細くなりし今宵かな わかば 2 よし子.ともえ.
吊橋の上空はるか鰯雲 せいじ 2 ぽんこ.なつき.
な滑りそ銀杏踏みし寺の庭 ぽんこ 2 満天.わかば.
秋夕焼高層ビルを染めあげる 百合 2 英子.はく子.
秋風に三基乱るる風速計 なつき 2 せいじ.英子.
惜しみなく花香こぼせり金木犀 とろうち 2 宏虎.治男.
鳥渡る周防大橋踏みをれば よし女 1 わかば.
尉鶲嘴の獲物で地を叩く 三刀 1 よし女.
コスモスの華やぎ荒れし塀に沿ひ きづな 1 宏虎.
秋気澄む秘境の宿の露天湯に 雅流 1 治男.
屋根瓦修理の梯子金木犀 こすもす 1 とろうち.
子午線のトンボの標柱秋高し せいじ 1 なつき.
白き壺にコスモス沢を無造作に 満天 1 うつぎ.

2012年10月12日 (投句者23名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
禅寺のしじまを破り鵙高音 さつき 8 せいじ.宏虎.よし女.治男.なつき.雅流.とろうち.うつぎ.
浦夕べ刃物光りに鰡跳べり よし女 6 せいじ.あさこ.三刀.さつき.うつぎ.はく子.
切れ長のおん目さわやか白鳳仏 菜々 4 よし子.とろうち.満天.はく子.
コスモスとかくれんぼうの石仏 はく子 3 三刀.きづな.さつき.
稔り田の朝日に映ゆる湖国かな せいじ 3 宏虎.百合.英子.
山彦や祭太鼓を撥ね返す うつぎ 3 有香.英子.菜々.
コスモスの風縦横に般若寺 きづな 3 雅流.満天.わかば.
秋の日やいま宍道湖へ落ちんとす 雅流 2 治男.わかば.
裸婦像に雫したたる秋の雨 治男 2 有香.ぽんこ.
城濠へ枝を張る松の色変へず 雅流 2 よし子.菜々.
萩垂れて地蔵の供花や峠道 有香 2 あさこ.なつき.
湖北行く釣瓶落としに躓きぬ 百合 1 ぽんこ.
城公園処々に紅葉の始まれる わかば 1 きづな.
秋渇き干上がり底を見せるダム 三刀 1 よし女.
蹲踞の満ちて写りし鰯雲 あさこ 1 こすもす.
澄む秋や黄の袈裟映ゆる修行僧 英子 1 こすもす.
揚げたての甘藷ほくほく味見せり よし女 1 百合.

2012年10月11日 (投句者18名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
吹かれつつ花にすがりて枯蟷螂 とろうち 9 せいじ.満天.あさこ.ともえ.宏虎.菜々.ぽんこ.こすもす.有香.
畦に吸ふ煙草一服蓼の花 うつぎ 6 あさこ.なつき.雅流.とろうち.きづな.わかば.
塗替へし白き学び舎小鳥来る 満天 6 百合.菜々.とろうち.うつぎ.はく子.きづな.
秋日濃し吾が影を踏み橋渡る 三刀 5 せいじ.ともえ.よう子.よし女.英子.
白壁に映ゆるコスモス堀めぐり せいじ 5 三刀.宏虎.治男.こすもす.わかば.
病室に香り届けや金木犀 よう子 3 百合.美咲.さつき.
重なりし色葉をしとね水木の実 菜々 3 満天.さつき.はく子.
洞深き耳観音や秋の声 よし女 2 よし子.三刀.
羅漢守る伏見の古刹若冲忌 宏虎 2 ぽんこ.雅流.
木犀の香の連なりし隣組 せいじ 2 英子.うつぎ.
啄木鳥の気の向くままの音止みぬ なつき 2 よう子.有香.
母を呼ぶ幼の手には木の実かな 百合 2 美咲.なつき.
咲きつつもこぼれていくも木犀香 あさこ 1 よし子.
兄貴てふ男花道秋夜長 宏虎 1 治男.
秋空へ細き枝張る被爆樟 なつき 1 よし女.

2012年10月10日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
片脚は実りの中へ秋の虹 とろうち 7 せいじ.満天.はく子.よし子.治男.美咲.さつき.
米櫃を干し新米を満たしけり あさこ 6 はく子.菜々.百合.わかば.よう子.うつぎ.
田じまいの幾筋も立つ煙かな 有香 5 宏虎.せいじ.三刀.英子.なつき.
行厨の座に飛び来たる子かまきり せいじ 4 よし子.ぽんこ.なつき.こすもす.
畑仕事一息をつく草の花 三刀 3 よし女.菜々.治男.
山霧の棚引く朝墨絵めく わかば 3 宏虎.百合.こすもす.
観音の灯明なせる石榴の実 よし女 2 満天.ぽんこ.
澄む池の底走るもの影持ちて なつき 2 よう子.とろうち.
秋の日のレコード盤も古書の市 ぽんこ 2 さつき.うつぎ.
秋うらら幼と走る園の道 百合 1 美咲.
薄墨を流したる様秋夕べ はく子 1 あさこ.
松ぼくり背に目瞑れる坑夫像 よし女 1 三刀.
蟷螂のゆさゆさと腹振りて過ぐ せいじ 1 よし女.
下り簗水踊りきて魚跳ねる 宏虎 1 あさこ.
庭師入れ整ふ庭に秋の蝶 あさこ 1 わかば.
地蔵尊に誰彼なしに秋草を 満天 1 英子.
踊り子像の瞳より秋日影 よう子 1 とろうち.

2012年10月9日 (投句者22名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
この村にポストは一つ蕎麦の花 よし子 11 三刀.せいじ.あさこ.菜々.うつぎ.美咲.はく子.さつき.わかば.満天.とろうち.
秋祭男冥利の陣太鼓 宏虎 5 ぽんこ.よう子.治男.ともえ.満天.
薄紅葉夕日隈無く峡の里 有香 4 宏虎.よう子.わかば.こすもす.
たもとほる八幡堀や秋日和 せいじ 3 菜々.ひかり.とろうち.
手庇しで鵯の渡りを見送りぬ よし女 3 三刀.宏虎.ともえ.
オーロラの色さながらに秋夕焼 せいじ 2 百合.こすもす.
客送り尾灯遠のく十三夜 宏虎 2 ぽんこ.さつき.
露座仏の供花はバケツへ萩すすき 菜々 2 はく子.有香.
義経の鎧掛け松色変えず ぽんこ 2 百合.なつき.
観音の風に里芋よく太り よし女 2 なつき.有香.
へし合ひて澄む池染める錦鯉 なつき 2 あさこ.よし女.
おっぱいを飲むみどり児に秋日燦 百合 1 治男.
どんぐりころころ岩の裂け目へ数珠つなぎ 菜々 1 せいじ.
南京町並べて真っ赤や秋高し 雅流 1 美咲.
来し方を語らひ合ひて夜長人 とろうち 1 ひかり.
百舌猛る日当たる坑夫像の前 三刀 1 よし女.
栗処早朝手に手に選果場へ ともえ 1 うつぎ.

2012年10月8日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
運動会貴賓テントに杖並ぶ 宏虎 6 満天.百合.三刀.よう子.うつぎ.有香.
二人来て二つの脚立松手入 あさこ 5 よし子.せいじ.よし女.とろうち.うつぎ.
裏畑の柿色付きて鳥語降る あさこ 5 ともえ.ぽんこ.さつき.三刀.美咲.
百歳の手押し車に供花の菊 うつぎ 4 美咲.なつき.雅流.こすもす.
畑一面海を向きたる秋桜 せいじ 3 満天.あさこ.わかば.
秋の川湾へ出るまで橋数多 きづな 2 宏虎.とろうち.
秋の野はいづこも風のなすがまま とろうち 2 よう子.有香.
気に入りの盃が喜ぶ温め酒 よし女 2 百合.はく子.
柴栗につい童謡を口ずさむ こすもす 2 菜々.治男.
吟行に拾ふて夕餉栗の飯 有香 2 さつき.せいじ.
遠くより子の声弾む秋祭 なつき 2 治男.わかば.
歓声はグランドゴルフ体育の日 満天 2 よし子.菜々.
秋遍路八十八寺を一山に 菜々 1 よし女.
泥煙上げたるはなに池澄めり さつき 1 こすもす.
河原の薄が原となり靡く わかば 1 宏虎.
秋の園機関車を抜くゴーカート なつき 1 はく子.
青空の大樹の上枝百舌鳥猛る 三刀 1 雅流.
伸びきって地に伏す紫苑風の道 有香 1 ぽんこ.
立ち読みのページぱらぱら秋の風 ぽんこ 1 ともえ.
川に沿ひ走る旧道曼珠沙華 わかば 1 あさこ.
聴診器作りて遊ぶ彼岸花 こすもす 1 なつき.

2012年10月7日 (投句者23名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
馬上より見ゆカルストの大花野 よし女 5 せいじ.あさこ.三刀.とろうち.なつき.
カルストの起伏輝ふ山すすき よし女 5 菜々.さつき.はく子.有香.こすもす.
骨董市手持ち無沙汰の秋日和 あさこ 4 わかば.ぽんこ.有香.きづな.
鵙猛りショートパットを外しけり 宏虎 3 満天.はく子.きづな.
歳時記を机辺に灯火親しめり 雅流 3 宏虎.菜々.なつき.
退屈を知らぬおみなら居待月 ひかり 2 治男.わかば.
書き写す天声人語秋燈下 うつぎ 2 よし女.治男.
水分りへ消ゆる帰燕を見送りぬ 雅流 2 三刀.よし子.
天高し小気味良き音植木刈る 宏虎 2 ともえ.美咲.
田じまいの煙山家を燻らせ 有香 2 宏虎.よし子.
宵闇や小高き灯台明滅す 三刀 2 よし女.さつき.
有終の茗荷は淡き花ひらく 満天 2 ともえ.うつぎ.
学校へ行けぬ子と見る鰯雲 とろうち 1 うつぎ.
秋耕の土うらがえし棚田かな よし子 1 あさこ.
宿の朝四囲の山々霧隠れ わかば 1 こすもす.
天高し人智を超えた主を仰ぎ 美咲 1 せいじ.
紅艶に裏参道の椿の実 菜々 1 ぽんこ.
十月や研師の声のよく響き ぽんこ 1 とろうち.
朝日いま隈なく照らす刈田かな さつき 1 美咲.
咲き継ぎて散り継ぐ今も百日紅 ひかり 1 満天.

2012年10月6日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
露草や終着駅の車止め よう子 6 宏虎.治男.ぽんこ.よし子.とろうち.はく子.
落し水聞くは農夫の至福時 宏虎 5 ひかり.せいじ.よし女.なつき.わかば.
大川の波は上げ潮鯔跳ぬる 雅流 4 よし女.はく子.うつぎ.きづな.
背の鈴を鳴らす駆け馬秋祭 なつき 3 ひかり.ぽんこ.よし子.
秋の草引けばぴしぴし実の爆ぜし きづな 3 あさこ.満天.こすもす.
凪渡り海一枚や鰯雲 うつぎ 3 満天.とろうち.雅流.
秋うらら間歇泉の吹くを待つ 三刀 3 菜々.こすもす.雅流.
帆を巻きしマストに絡む秋の風 よう子 3 治男.ともえ.わかば.
波音の夜寒となりし浜辺かな よし女 2 三刀.有香.
火の山を千切れて越ゆる秋の雲 よし女 2 せいじ.うつぎ.
大き群小さき群や鰯雲 菜々 2 なつき.さつき.
山池に隣る四阿昼の虫 はく子 1 きづな.
国めぐる旅の絵本や館うらら 満天 1 美咲.
天日を見上げてつぶら秋明菊 菜々 1 さつき.
鰯雲飛行機雲に貫かれ せいじ 1 宏虎.
菊つぼみ色のせ初めしやうやくに きづな 1 ともえ.
故郷の姿よき島秋祭 あさこ 1 有香.
街角の夕餉の煙秋刀魚焼く ぽんこ 1 あさこ.
天辺の風の一隅萩の花 ひかり 1 三刀.
海の底めく峡の夜の鰯雲 うつぎ 1 菜々.
秋うららオープンカフェに老どちも 雅流 1 美咲.

2012年10月5日 (投句者18名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鰯雲丘の上より弥撒の鐘 菜々 5 あさこ.ひかり.満天.雅流.はく子.
女学院の朝のしづけさ白芙蓉 菜々 4 美咲.なつき.きづな.ぽんこ.
ほのぼのと絵本画展を秋灯下 はく子 4 菜々.満天.有香.こすもす.
揺れやまぬ萩の影おく茶筅塚 きづな 4 ひかり.よし子.有香.わかば.
山裾はまだ日当たらず曼珠沙華 よし女 3 せいじ.なつき.よう子.
色変へぬ荒磯の松や潮満つる せいじ 3 治男.よう子.うつぎ.
子等去にし公園過る秋の暮 有香 2 ぽんこ.雅流.
ずっしりと句座の真中に大糸瓜 きづな 2 せいじ.治男.
肩触るるままに遊べり萩の風 なつき 2 宏虎.さつき.
幼子の黒目大きや曼珠沙華 なつき 2 よし女.はく子.
竹の篭溢れんばかりの貝割菜 三刀 2 あさこ.よし女.
晩稲田に隣るひつぢ田あをあをと 雅流 2 菜々.うつぎ.
爽やかにペダルもこなす新オルガン せいじ 1 さつき.
煌煌とビル工事の灯秋澄めり ひかり 1 こすもす.
野辺脇の闇に無花果匂ひけり 宏虎 1 美咲.
身に入むや潮木は太き根を付けて よし女 1 三刀.
夕鵙の猛る高音を聴かぬまま ぽんこ 1 よし子.
天高し忍耐込みの万歩計 宏虎 1 三刀.
秋草を沢に活けるや句会場 満天 1 わかば.
暮れなずむ空一面にうろこ雲 はく子 1 きづな.
月白やなにわの街のシルエット ひかり 1 宏虎.

2012年10月4日 (投句者23名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
敵味方同じ彩なる菊人形 宏虎 6 せいじ.あさこ.三刀.よし子.菜々.有香.
寝おしみてをれば雲間の十七夜 よし子 6 ひかり.美咲.さつき.なつき.はく子.こすもす.
根上りの松原抜けて灘の秋 よし女 4 宏虎.ひかり.つくし.雅流.
殉教の墓地へ行く道ひがん花 ともえ 4 宏虎.治男.雅流.英子.
稜線を見る見るひろぐ秋落暉 満天 2 なつき.有香.
旅夜長ゆるりと浸る露天湯に はく子 2 美咲.治男.
近道をとらむと迷ひ秋の暮 きづな 2 ぽんこ.よし女.
廻廊のたもとへ枝垂れ実紫 菜々 2 あさこ.きづな.
秋晴れや昭和の雑誌古書の市 ぽんこ 2 せいじ.こすもす.
駆け馬の杜昂ぶらす野分風 なつき 2 つくし.さつき.
孫悟空の雲を従へ秋入り日 有香 1 よし女.
新米のおむすびを売る婦人会 つくし 1 よし子.
居待月上げて里山寂々と 雅流 1 はく子.
音消えし湾を縁取る秋燈 うつぎ 1 満天.
登高や我家は河の近くなり 治男 1 英子.
釣瓶落とし水色の空残しけり はく子 1 満天.
宵闇の産土に灯の仄とあり 雅流 1 三刀.
秋出水川の濁りの未だ消えず わかば 1 ぽんこ.
爽やかや歌のレッスン終えし空 せいじ 1 菜々.
朝月へ尾をながながと鰯雲 菜々 1 きづな.

2012年10月3日 (投句者22名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鶏声の山家とりまく曼珠沙華 よし女 6 ひかり.よし子.さつき.英子.うつぎ.わかば.
立待のただ波音の渚かな よし女 5 とろうち.雅流.うつぎ.はく子.こすもす.
持ち運ぶ案山子の足は竹ぼうき なつき 4 美咲.菜々.ぽんこ.きづな.
とんぼうの影すきとほる石の上 とろうち 3 せいじ.治男.有香.
籾燻す釣瓶落しの散居村 雅流 3 菜々.なつき.有香.
山頭火の生涯ひもとく夜長かな はく子 3 満天.つくし.とろうち.
立待や今宵こそはと月を待つ はく子 3 あさこ.ともえ.雅流.
立待を端山に仰ぐ鄙住ひ 雅流 3 あさこ.三刀.わかば.
快晴に日陰を探す運動会 ひかり 2 よし女.きづな.
居待月汝が手作りの椅子に座し きづな 2 満天.ひかり.
朝顔の種の零るる路地の道 つくし 2 ともえ.なつき.
参道の銀杏踏む人拾ふ人 つくし 2 治男.英子.
蔦紅葉絡む土壁崩れゆく よう子 2 ぽんこ.宏虎.
再びの目覚めに真如の月得たり 菜々 2 よし子.つくし.
酔顔の混じる朝の酔芙蓉 三刀 2 よし女.はく子.
瀬戸内の上空南へ鳥帰る ともえ 1 三刀.
野に臥せり芒の原の風嵐 よし子 1 さつき.
下山道独り辿るやみちをしへ わかば 1 百合.
パソコンに検索つづく長き夜 満天 1 百合.
朝月を虜にしたる鰯雲 菜々 1 宏虎.
齣送りさるるがごとく秋落暉 せいじ 1 こすもす.
宮跡の大樹に畳む秋日傘 百合 1 せいじ.
夜勤の子息子預けし秋深し 治男 1 美咲.

2012年10月2日 (投句者23名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
唐辛子照り夕映えの平家村 うつぎ 6 せいじ.菜々.なつき.とろうち.よし女.有香.
飲み物のそれぞれ違ふ夜長かな つくし 4 美咲.ともえ.英子.きづな.
切株は山のテーブル茸置く 百合 4 せいじ.なつき.治男.こすもす.
天高し山頭火像は傘を脱ぐ よし女 4 三刀.よし子.とろうち.英子.
厨妻こころはすでに月の人 菜々 4 美咲.三刀.満天.さつき.
野分あと深き轍に足とられ ぽんこ 3 ひかり.よう子.わかば.
十六夜の月の雲間をただよへり はく子 3 ぽんこ.つくし.雅流.
連理の句碑寿ぐ園や萩日和 ひかり 3 よし子.雅流.はく子.
ふかし藷戦中戦後甦る 三刀 2 治男.よし女.
女子アナの紺のスーツに赤い羽根 満天 2 ぽんこ.こすもす.
露の玉転がして往く小田の径 よし女 2 菜々.わかば.
十六夜の雲に現れては消えゆけり はく子 2 あさこ.ともえ.
産土の石段のぼる薄紅葉 よし子 1 よう子.
暗闇に耳そばだてる野分かな よう子 1 百合.
夕さりて酔ひ包み込む酔芙蓉 菜々 1 はく子.
彼岸花千枚田にも一所 あさこ 1 百合.
台風明け早朝やさし鳥の声 ともえ 1 あさこ.
雨風を聞くばかりなる夜長かな わかば 1 ひかり.
十六夜に見へ隠れせり溝の猫 有香 1 満天.
雨上がり色濃く見ゆる初紅葉 つくし 1 きづな.
貸しくれし月下美人は等身大 せいじ 1 つくし.
逆光にパンパスグラス穂をかざす せいじ 1 有香.
十六夜やきのふの芒そのままに とろうち 1 さつき.

2012年10月1日 (投句者23名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
田仕舞の煙りにむせぶ案山子翁 よし子 7 よし女.なつき.はく子.つくし.さつき.満天.よう子.
日向良し日陰なほ良き曼珠沙華 よし女 4 ひかり.菜々.さつき.とろうち.
庭下駄のしとど濡れゐし雨月かな 有香 4 ともえ.雅流.ぽんこ.うつぎ.
無月なりせめて風呂など熱くせむ きづな 4 よし子.ともえ.有香.うつぎ.
公園の遊具は褪せて九月果つ つくし 3 あさこ.百合.三刀.
ヤブランの紫尖る野分前 ぽんこ 2 せいじ.はく子.
今日の月待つ丘風車の羽根の音 よし女 2 なつき.三刀.
残照の雲間名月顔を出す 三刀 2 よし女.満天.
祭の子神馬の額そっと撫で なつき 2 ひかり.こすもす.
秋風がたたら走りす川面かな さつき 2 よし子.とろうち.
稲扱の明日は嵐と家総出 うつぎ 2 治男.わかば.
犬小屋に犬丸まりぬ雨月かな とろうち 2 菜々.きづな.
鼓笛の音風に乗り来る運動会 英子 2 あさこ.つくし.
分け入りてけもの道とや木の実落つ よし子 2 有香.きづな.
人見えぬ臨港公園ねこじゃらし ひかり 1 百合.
台風の逸れても風雨団子買ふ つくし 1 ぽんこ.
雨止みて尚中秋の無月かな あさこ 1 よう子.
出で入りに無月明りを仰ぐのみ きづな 1 雅流.
底ひまで届く大岩水澄める せいじ 1 わかば.
刈りし田をわがもの顔に鴉どち 雅流 1 せいじ.
テロップ音するたび台風縦断す 満天 1 こすもす.
きのこ鍋囲みて孫子三世代 はく子 1 治男.

2012年9月30日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
刈田風刻める藁の香を放つ 雅流 5 満天.よし女.治男.うつぎ.さつき.
貝殻の混じる砂利道萩こぼる せいじ 4 あさこ.とろうち.有香.こすもす.
美術展書展と案内秋深む はく子 4 ひかり.百合.なつき.わかば.
足元を霧流れ行く下山道 英子 3 よし女.なつき.よし子.
茹で栗の無心となりて老いふたり 満天 3 ひかり.ぽんこ.よし子.
墓裏の朱の文字消えて秋彼岸 とろうち 3 ぽんこ.さつき.こすもす.
ちちろ鳴く休耕田のひび割れて なつき 3 英子.よう子.有香.
シンクロめく亀の泳ぎや秋うらら こすもす 3 百合.せいじ.英子.
旧家なる欅大樹の薄もみぢ 雅流 2 あさこ.とろうち.
街の灯のうすぼんやりと無月なり はく子 2 三刀.よう子.
孔雀の尾切られて身軽秋うらら なつき 2 満天.せいじ.
稲扱にそっぽ向きたる案山子かな うつぎ 2 治男.はく子.
落人の里に白鷺睦み飛ぶ よし子 2 つくし.うつぎ.
秋明菊王羲之ゆかりの亭の道 菜々 1 つくし.
澄む秋の山水画布にをさめたし 満天 1 はく子.
足軽くリュックの人の吾亦紅 よう子 1 雅流.
秋の蚊の最後の力老を刺す つくし 1 きづな.
登高や鏡光の茅渟海 ひかり 1 わかば.
目を閉じて聴くさざ波や九月尽 百合 1 きづな.
待宵の庭ひそやかな雨となる 菜々 1 雅流.
長々き流木秋思の椅子となる よし女 1 三刀.