毎日句会成績一覧

[2011年8月]

2011年8月30日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
浜茶屋の跡形もなし秋気澄む こすもす 6 あさこ.せいじ.よし女.わかば.うつぎ.はく子.
山上へ乗り継ぐリフト赤蜻蛉 雅流 6 あさこ.ひかり.満天.きづな.わかば.こすもす.
幼帝の入水の瀬戸や秋の風 三刀 5 せいじ.よし女.ともえ.雅流.はく子.
地のほてり残す夕べのちちろ虫 わかば 4 百合.ともえ.ぽんこ.雅流.
涼新た紅茶へおとすブランデー 雅流 4 美咲.菜々.宏虎.三刀.
平家一門終焉の海秋の声 よし女 3 満天.宏虎.うつぎ.
間引き菜や勝手口より夫の声 有香 3 治男.ぽんこ.きづな.
平等院池面に揺らぐ秋の雨 ぽんこ 2 ひかり.治男.
秋澄むや柝の音に始まる紙芝居 よし女 1 三刀.
女声ふくるる句会竹の春 宏虎 1 有香.
家事終へて毎日句会へ夜長妻 菜々 1 なつき.
残る蝉家族総出の山の墓 ひかり 1 美咲.
野牡丹の古代紫いろが好き はく子 1 百合.
入選欄に吾が句を見つけ灯火親し 菜々 1 なつき.
電線で打ち合はせ中秋燕 こすもす 1 有香.
穴まどひ見つめ声でず硬直す 宏虎 1 こすもす.
挨拶は残暑の事を先づ言って 百合 1 菜々.

2011年8月29日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
故郷は単線となり葛の花 百合 6 せいじ.あさこ.菜々.ぽんこ.よし女.わかば.
寝惜しみて庭へそぞろに星月夜 菜々 5 宏虎.ともえ.はく子.有香.なつき.
手の甲の血管浮き出る残暑かな 三刀 3 よし女.百合.きづな.
浴衣の子帯ぺちゃんこにうたた寝す なつき 3 ぽんこ.有香.こすもす.
波音に港灯ゆるる星月夜 菜々 3 満天.雅流.こすもす.
秋晴れや老いもジーパンスニーカー はく子 2 治男.菜々.
秋野行く支へ合ひたる蔓と蔓 せいじ 2 ともえ.百合.
満潮の浜に群れ舞ふ赤とんぼ よし女 2 満天.三刀.
夏休みの校舎の浮かぶ夕茜 治男 1 せいじ.
一瞬にペダルの車輪秋出水 ぽんこ 1 つくし.
秋の昼はためく贔屓幟かな こすもす 1 雅流.
笑い声渦巻く寄席の良夜かな 宏虎 1 治男.
早暁の野阜ついとあきあかね ひかり 1 きづな.
新秋のロッジに句座の粛々と 雅流 1 宏虎.
芋茎むく一ツふやせり調理メモ 有香 1 ひかり.
道ゆずる里の三叉路とんぼ群る うつぎ 1 なつき.
烈日の木陰に受くる秋の風 わかば 1 はく子.
孫悟空乗って来さふな秋の雲 こすもす 1 三刀.
鉄塔の秋灯点滅夜もすがら はく子 1 つくし.
音楽に合わせ弾ける揚花火 なつき 1 ひかり.
朝霧の町にステ女の句碑濡るる せいじ 1 わかば.
造り滝笹舟一葉回りもし つくし 1 あさこ.

2011年8月28日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
産声に歓声上がる望の月 宏虎 6 美咲.ひかり.あさこ.よし女.つくし.なつき.
何処からも見えて尖塔帰燕舞ふ 菜々 3 はく子.うつぎ.雅流.
秋波の音なく暮るる浜景色 よし女 2 治男.こすもす.
秋暑し登大路に車夫たむろ 満天 2 菜々.わかば.
片空の雲はあかねに秋時雨 菜々 2 美咲.宏虎.
秋燕やコンビナートの緑地帯 三刀 2 よし女.こすもす.
雷鳴に母に飛びつく子の早やさ 百合 2 ぽんこ.わかば.
帯解けしごと漂ふや山の霧 せいじ 2 満天.有香.
虫の音も閑もりラジオ二胡の曲 つくし 2 百合.満天.
大雷雨眼前の景消へにけり 百合 2 宏虎.つくし.
秋ざくら水道局の煉瓦建て 治男 2 雅流.有香.
魚屋の目玉となりぬ新秋刀魚 ともえ 2 ひかり.三刀.
秋霖に濡れし夕刊匂ひけり よし女 2 百合.三刀.
本丸跡存問のごと黒揚羽 こすもす 1 あさこ.
小流れにおはぐろとんぼ三つ巴 せいじ 1 なつき.
掬ふなる猪名の源流水の秋 雅流 1 はく子.
秋日和一眼レフのシャッター音 花茗荷 1 治男.
蜂入りて窓より抜けし村のバス なつき 1 せいじ.
槍振りの練習佳境秋暑し こすもす 1 ぽんこ.
大夕立鞄を抱くセールスマン よう子 1 うつぎ.
法師蝉朝のベンチを老ひ占拠 ひかり 1 菜々.
きりぎりす声する彼方草の闇 宏虎 1 せいじ.

2011年8月27日 (投句者20名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
方位盤据ゑし山頂帰燕群る 雅流 6 ひかり.つくし.なつき.満天.きづな.わかば.
みちのくの濁声戻る秋刀魚糶 宏虎 5 つくし.治男.三刀.花茗荷.満天.
朝鳩のくぐもり鳴くや秋の杜 つくし 3 宏虎.三刀.ともえ.
石柱は寺門のなごり法師蝉 菜々 3 ぽんこ.はく子.こすもす.
新墓に今日も替わりし菊の花 治男 3 菜々.こすもす.よう子.
秋晴れや淀一望の古墳山 菜々 3 美咲.なつき.きづな.
泥の手に茗荷山盛り庭夕べ きづな 2 ひかり.よう子.
あきつ群る勤皇志士の旗揚げ場 よし女 2 小袖.雅流.
紫蘇ジュースワインレッドに透きとほる はく子 2 よし女.百合.
隅櫓城址に舞ふ秋茜 こすもす 2 せいじ.わかば.
画展出る空一面のいわし雲 よし女 2 宏虎.雅流.
潮待ちの港を歩く秋暑し 三刀 2 よし女.治男.
目が合へば寄り来る鹿の親子かな 満天 2 美咲.菜々.
朝涼や木の香新し地蔵堂 ひかり 2 百合.はく子.
白百合のなぞへに続く高速路 わかば 1 小袖.
逆上がり出來夕焼けに小躍りす 有香 1 あさこ.
虫食ひの本を虫干し蝸牛庵 なつき 1 せいじ.
一族の雨の古墳にカンナ燃ゆ 花茗荷 1 ぽんこ.
印刷室句集今年も秋没日 よう子 1 ともえ.
万国旗めく風鈴の音流る こすもす 1 花茗荷.
爽やかや紫蘇ジュースの色も香も はく子 1 あさこ.

2011年8月26日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
俯瞰する峡の集落秋澄めり 有香 5 宏虎.きづな.なつき.つくし.うつぎ.
航行の灯の波散らす秋の暮 わかば 5 ひかり.三刀.ともえ.はく子.有香.
開きては師の句の親し秋扇 はく子 4 治男.美咲.よし女.こすもす.
よべの雨萩の初花雫とも きづな 3 ぽんこ.花茗荷.はく子.
新涼や新幹線の切符買ふ 三刀 3 菜々.よし女.ともえ.
木喰と似たる住職爽やかに 百合 2 きづな.有香.
西日射す岬の白壁異国めく よし女 2 三刀.花茗荷.
川沿いを間遠に聞こゆ法師蝉 ぽんこ 2 美咲.満天.
夕闇て灯の無き家の木槿閉ず つくし 2 ぽんこ.なつき.
能勢の地の南瓜旨しとあらい熊 百合 2 菜々.わかば.
盆の物片付け早目の夕餉とる きづな 1 よう子.
かなかなや苔むす句碑の見過ごされ ひかり 1 うつぎ.
まだ聞こゆ余命いくばく蝉時雨 ともえ 1 よう子.
花カンナ老いてなお増す志 治男 1 百合.
ブランドのテープ巻かれて大南瓜 うつぎ 1 こすもす.
ひそひその人声洩るる夜なべかな 宏虎 1 百合.
秋灯し玄奘絵巻の全巻を 満天 1 雅流.
金風の天守に歴代肖像画 菜々 1 わかば.
流灯の重き願ひに遅れがち なつき 1 つくし.
山上の遊子われらへ去ぬ燕 雅流 1 ひかり.
秋燕飛べり旅立ち近しとも 雅流 1 満天.
渋滞の車道悠々鹿横断 満天 1 治男.
気がつくと虫の声聴く夜半にあり わかば 1 宏虎.
僧正の一基に続く流灯会 なつき 1 雅流.

2011年8月25日 (投句者21名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
微笑仏蔵す野寺や稲の花 雅流 4 よう子.うつぎ.よし女.わかば.
秋澄むや山幾重にも尾根の道 ひかり 4 美咲.百合.きづな.つくし.
国宝の天守へこごし露の磴 菜々 4 はく子.小袖.つくし.わかば.
母在さぬふるさと遠く盆過ぎて きづな 3 菜々.うつぎ.雅流.
秋日沁む木喰仏の在はす堂 雅流 3 小袖.なつき.有香.
一条の秋日差し込む塗師工房 花茗荷 3 よう子.百合.雅流.
ちちろ虫闇深き夜をひとり占め 三刀 2 ひかり.宏虎.
真ん中は幼子の輪の地蔵盆 百合 2 治男.こすもす.
料亭の玻璃窓さやか昏れにけり よし女 2 三刀.治男.
くじ引きは親が真剣地蔵盆 ぽんこ 2 ひかり.ともえ.
爽涼やさみどり連ねし式部の実 はく子 2 満天.きづな.
夕顔の残像闇に揺らめけり せいじ 2 宏虎.なつき.
俳句てふ天使と出会ふ桐一葉 宏虎 1 菜々.
虫の音の早暁低くなりにけり わかば 1 よし女.
去ぬ燕なごり惜し気や庇舞ふ よう子 1 こすもす.
神の庭供物の稲の穂は垂るる つくし 1 ぽんこ.
雲水の汗のタオルや灰ならす なつき 1 ぽんこ.
城山の石段の隅アケビの実 こすもす 1 美咲.
洗ひたる夫の肌着や草じらみ よし女 1 三刀.
秋の蝉抜け出し穴の数数多 なつき 1 有香.
日中の火照り失せ庭地虫鳴く 満天 1 ともえ.
鍔広の乙女園丁爽やかに 菜々 1 満天.
秋の蚊の井戸端会議邪魔をする 満天 1 はく子.

2011年8月24日 (投句者20名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ちちろ鳴く軒へ薪積む陶の里 わかば 9 ぽんこ.菜々.つくし.なつき.美咲.三刀.はく子.うつぎ.有香.
宿下駄のそぞろ歩きや盆の月 ひかり 7 あさこ.宏虎.治男.なつき.きづな.こすもす.有香.
風鈴の短冊捕らえ蜘蛛の糸 なつき 6 せいじ.宏虎.つくし.美咲.よう子.こすもす.
縫い物を少し手がける夜の秋 有香 4 ぽんこ.きづな.百合.雅流.
帰省子を交へ傘寿の祝ひ膳 三刀 3 ひかり.わかば.よし女.
帰省子と夫の傘寿を祝ひけり よし女 3 菜々.三刀.うつぎ.
夜の更けて佳境に入りし盆踊 宏虎 2 あさこ.花茗荷.
いちじくの乳こぼるるを籠に入れ あさこ 2 せいじ.ひかり.
白桃の過保護扱ひ店頭に 満天 2 治男.百合.
駅出れば案内板や小鳥来て つくし 1 満天.
蝋燭の灯と供花溢るる地蔵盆 こすもす 1 満天.
秋めくや放牧の牛もどる頃 雅流 1 はく子.
薄紅葉ダム湖見下ろす丘の園 雅流 1 わかば.
盆過ぎて浜に静寂戻りけり 花茗荷 1 雅流.
監房の窓が切り取る雲の峰 なつき 1 花茗荷.
秋茄子の焼いて甘味の増しにけり 満天 1 よう子.
蔦かづら掴む物無く宙泳ぐ ぽんこ 1 よし女.

2011年8月23日 (投句者23名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
腰伸ばし老婆の仕切る地蔵盆 宏虎 9 菜々.三刀.ともえ.きづな.うつぎ.つくし.よう子.なつき.わかば.
鳴きとおす鈴虫に夜を奪はれし うつぎ 5 宏虎.ともえ.花茗荷.雅流.有香.
初さんま細身に光る海の色 雅流 5 あさこ.ひかり.満天.せいじ.なつき.
秋の園乙女庭師も一景に 菜々 3 美咲.治男.ぽんこ.
被災地へ祈る歌声秋の澄む 満天 2 百合.美咲.
診察を待つ窓越に葛の花 三刀 2 雅流.よし女.
子の眼供物気になる地蔵盆 宏虎 2 百合.花茗荷.
秋天へ透きて新駅ドーム屋根 菜々 2 はく子.きづな.
眼瞑れば鼻から抜ける新酒の香 花茗荷 2 治男.うつぎ.
処暑今日をハーモニカ演奏駅広場 はく子 2 満天.つくし.
亀泳ぐ池あとにする野路の秋 つくし 1 わかば.
稲の穂や田毎の遅速色競ふ わかば 1 ひかり.
瀬を漁る白鷺顔を突き合わせ ひかり 1 せいじ.
爽やかな歌声届け被災地へ 満天 1 はく子.
梅酢の紅に濃く染まりたり花茗荷 よし女 1 三刀.
鵜飼果て屋形舟等の所在無さ ぽんこ 1 よう子.
山門をくぐる白萩ほつほつと よし女 1 宏虎.
秋燕群れて田の面に舞ふごとく 雅流 1 こすもす.
蜩や山の中なる美術館 わかば 1 あさこ.
石仏の笑顔に歴史秋の声 治男 1 菜々.
真ん中に嬰を寝かせて団扇風 百合 1 よし女.
からし種いま秋草となりにけり せいじ 1 こすもす.
ぴよんこらしょぼうふら底から浮かびくる よし子 1 有香.
隠元の青さいただく護摩汚し 有香 1 ぽんこ.

2011年8月22日 (投句者21名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋夕日炎のままで海に入る 花茗荷 7 満天.よし子.ともえ.三刀.雅流.有香.こすもす.
西日射す魚板の窪み触れもして よし女 6 宏虎.せいじ.花茗荷.ぽんこ.よう子.三刀.
早稲の香や孫の生まるる日の近し せいじ 4 美咲.はく子.菜々.なつき.
秋の川さざ波生まる風の息 ぽんこ 4 宏虎.ともえ.有香.こすもす.
身ほとりに鐘の余韻や涼新た 三刀 4 美咲.あさこ.よし女.うつぎ.
新機種の電話に夢中秋の夜 こすもす 3 百合.わかば.よし子.
戦争を語る老いの目敗戦忌 よし子 3 治男.花茗荷.雅流.
早暁の山湖蔽ひて霧走る はく子 3 せいじ.わかば.つくし.
潮の目の色濃き流れ秋の暮 わかば 3 ひかり.つくし.ぽんこ.
秋暑し駆ける少年変声期 百合 2 治男.きづな.
ワンピース品良く召され生身魂 ひかり 2 菜々.うつぎ.
よさこいに全身全霊踊果つ 満天 2 なつき.よう子.
田舎より連れ帰りしやつくつくし せいじ 1 きづな.
フェルメールの真珠つくづく秋の灯に かれん 1 満天.
諍いは枝葉末節流れ星 宏虎 1 はく子.
文机の整理促す窓の虫 つくし 1 よし女.
しりとりの相手となりて雨の秋 有香 1 ひかり.
串刺しの鮎焼き暮れる祖谷の宿 ともえ 1 あさこ.
水車小屋覗く窓辺や黴匂ふ よし女 1 百合.

2011年8月21日 (投句者20名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
その中に何か居そうな真葛原 よし子 5 せいじ.菜々.よう子.三刀.わかば.
草臥れし駅の花壇や夏の果 せいじ 4 美咲.ともえ.よう子.雅流.
一足遅れ商店街の盆休み はく子 4 菜々.よし子.つくし.こすもす.
盆過ぎて常の顔ぶれ医の椅子に 雅流 3 なつき.治男.ぽんこ.
帰省子を夫の笑顔が送迎す よし女 3 ひかり.百合.三刀.
一途とは壺中に鳴ける鈴虫も うつぎ 3 はく子.かれん.雅流.
一日の短か過ぎたる木槿かな 宏虎 3 なつき.ぽんこ.よし女.
フロントに鈴虫飼うや集会所 満天 2 有香.きづな.
新米のパパ見守るや団扇風 よう子 2 ひかり.百合.
ふるさとや道辺の草も花つけて 菜々 2 有香.よし子.
雨空ににじんでをりし揚花火 なつき 2 せいじ.つくし.
小鳥来て狭庭の木々の賑々し 三刀 2 宏虎.わかば.
卵塔を去りかねてゐし秋の蝶 雅流 2 満天.花茗荷.
この雨がほつと一息残暑かな ぽんこ 2 満天.こすもす.
大男小さき犬連れ秋岬 治男 2 ともえ.きづな.
八月の新郎新婦クリスチャン こすもす 1 美咲.
あめんぼう着地離水の音のなき 百合 1 よし女.
鼓楼より秋蝶ふわり舞ひ来たる 有香 1 かれん.
熱々のうどん啜りて夏惜しむ せいじ 1 宏虎.
角曲がる夫の足音今朝の秋 菜々 1 治男.
雨あがり露瑠璃色に蛍草 満天 1 花茗荷.
じうじうと雨雲焦がし揚花火 なつき 1 はく子.

2011年8月20日 (投句者22名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
山門にわらじ吊らるる豊の秋 有香 5 治男.よう子.百合.つくし.なつき.
新涼や夕風に乗り山鳩の声 三刀 4 治男.宏虎.よし女.満天.
後手をつきて星観る端居かな うつぎ 4 ぽんこ.ひかり.花茗荷.よし子.
白山の秋を深める雨頻り 花茗荷 4 ひかり.はく子.雅流.こすもす.
鉾杉に懸かりし月や踊り果つ 雅流 4 花茗荷.満天.つくし.有香.
職持ちて初の帰省子大き見え ともえ 3 菜々.美咲.ぽんこ.
雨上がり大地冷まして秋の風 満天 3 宏虎.はく子.百合.
風鈴のささやくやうな微風かな なつき 2 美咲.ともえ.
子ら去にてリビングに秋忍び来る 菜々 2 よし女.うつぎ.
花蕎麦や茅葺の村三十戸 雅流 2 菜々.なつき.
救急車いま出動すいわし雲 よし女 2 三刀.よう子.
いちじくの熟れ過ぎて籠一杯に あさこ 1 せいじ.
夫の墓高野詣での生身魂 ひかり 1 有香.
夕焼けて煌めく波の舟たたく せいじ 1 雅流.
「ホウホウ」と鵜匠の掛声鵜にやさし きづな 1 三刀.
あめんぼの波紋に乗りて大空へ せいじ 1 よし子.
扇風機礼拝堂の椅子乱れ なつき 1 うつぎ.
久々の雨にゴーヤーの蔓あそぶ 菜々 1 こすもす.
黄金色田のざわめきて天高し こすもす 1 ともえ.
幼名で呼ぶ手ひらひら踊り人 よし女 1 せいじ.

2011年8月19日 (投句者21名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
一隅にお国訛や盆の駅 百合 6 治男.あさこ.せいじ.菜々.はく子.こすもす.
被災地を熱く話すや帰省の子 よう子 5 せいじ.美咲.なつき.宏虎.満天.
四ッ身の子その手しなやか盆踊り 三刀 4 よし女.うつぎ.わかば.きづな.
水澄めり稚魚の憩い場石の影 ぽんこ 3 つくし.花茗荷.こすもす.
日時計据ふ天空農園稲は穂に 菜々 3 百合.つくし.雅流.
熱戦のマウンドに舞ふ秋の蝶 きづな 3 治男.よし子.満天.
手と肢に浄土抱くか果てし蝉 宏虎 2 ともえ.有香.
天の川地球も水の星ひとつ 宏虎 2 百合.有香.
ままならぬ立ち居の膝や法師蝉 よし女 2 三刀.はく子.
一匹のゴキブリの出て総立に 百合 2 ひかり.うつぎ.
夕風や子犬放たる花野人 つくし 2 美咲.雅流.
葛の葉や風の煽りに逆らへず わかば 2 よし女.ひかり.
大窓に見ゆるかぎりの鰯雲 はく子 2 宏虎.よし子.
饒舌を恃みと健に生身魂 雅流 1 きづな.
腰蓑の古式ゆかしき鵜匠の衣 きづな 1 わかば.
一枚に夕日射したる秋簾 よし子 1 花茗荷.
盆舟を唯一人来て送る女 治男 1 ともえ.
終戦忌球児と共に黙祷す はく子 1 三刀.
朝顔の景色となりぬ保育園 よし女 1 あさこ.
ケアハウスへ墓参せしこと告げにけり 満天 1 菜々.
水持ちて新駅見物秋ひと日 菜々 1 ぽんこ.
盆果つるさまざまな供花塵と積む 満天 1 ぽんこ.
土用芽や大垣翁の旅終わり ともえ 1 なつき.

2011年8月18日 (投句者21名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
綱さばく鵜匠の五指の手品めく 菜々 9 治男.宏虎.あさこ.百合.つくし.うつぎ.きづな.花茗荷.わかば.
旅人も入れて広がる踊りの輪 花茗荷 8 治男.あさこ.せいじ.なほこ.菜々.よし女.雅流.満天.
船の灯の闇にゆらめき涼新た わかば 5 宏虎.せいじ.三刀.うつぎ.ぽんこ.
揚花火舞妓も酌の手をとめて 雅流 5 百合.菜々.よし子.きづな.よう子.
鈴虫をあげますてふ札見つめる子 なつき 4 よし子.ぽんこ.満天.ともえ.
鵜飼果て月は山の端離れたる 菜々 3 雅流.ともえ.よう子.
揺れるたび風鈴電車音たのし よし子 3 わかば.こすもす.有香.
孫去りて独りは淋し秋の風 あさこ 2 よし女.こすもす.
大方はおちょぼ口なる崖の百合 せいじ 1 はく子.
阿波踊りらしく手足を渦の中 よう子 1 つくし.
秋天へクレーン嘴伸ぶビル工事 はく子 1 有香.
限りある声を小出しに夜蝉かな うつぎ 1 はく子.
土に生れ土に還りぬ蝉の性 宏虎 1 美咲.
山墓は石段ばかり秋の蝉 とろうち 1 花茗荷.
新涼やロバのパン屋の車来る よし女 1 三刀.
見る側もリズムに揺るる阿波踊 宏虎 1 美咲.
俄雨ぴたり鳴き止むつくつくし 三刀 1 なほこ.

2011年8月17日 (投句者20名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
篝火の爆ぜて鵜飼の佳境かな 菜々 10 三刀.あさこ.満天.はく子.小袖.ともえ.こすもす.花茗荷.わかば.百合.
かなぶんのノックしきりや厨窓 うつぎ 6 宏虎.よし女.せいじ.よし子.あさこ.きづな.
名刹の灯篭五百闇に浮く 三刀 5 よし女.うつぎ.つくし.わかば.雅流.
気に入りの一句を下げて軒風鈴 きづな 5 菜々.はく子.こすもす.花茗荷.有香.
新涼や吃水深き大漁旗 宏虎 3 よし子.小袖.とろうち.
登山道温泉組と合流す よう子 3 菜々.治男.うつぎ.
疎開せし地の山河なほ敗戦忌 雅流 2 なつき.とろうち.
駅ビルに百花を咲かせ爽やかに はく子 2 宏虎.満天.
飽食の世に生き今日を終戦日 菜々 2 治男.なつき.
帯のごと海光眩し秋の海 あさこ 2 美咲.ともえ.
黄泉の師とメ−ル適はぬ盆の月 宏虎 2 美咲.よう子.
入道雲を真っ正面に渋滞路 きづな 1 雅流.
盆の僧草履揃えて挨拶す つくし 1 よう子.
ワープして遊ぶ二匹の秋茜 せいじ 1 有香.
峡なれや風鈴吊るし一輌車 うつぎ 1 つくし.
浜風に握る手堅し白日傘 有香 1 せいじ.
葛の花葉裏へ隠れ咲き初むる わかば 1 百合.
秋暑し遠近両用レンズ拭く 雅流 1 きづな.
万燈籠の灯るローソク毛利廟 よし女 1 三刀.

2011年8月16日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
はらからの今は二人に終戦日 雅流 6 よし女.なつき.はく子.ぽんこ.小袖.うつぎ.
足りぬ過去足るを知る今敗戦忌 宏虎 5 美咲.治男.満天.花茗荷.有香.
解脱門くぐる声澄む法師蝉 よし女 4 三刀.つくし.満天.はく子.
主婦とても変身願望サングラス よう子 4 よし女.菜々.雅流.有香.
先生の泣きゐしことも敗戦忌 雅流 3 治男.つくし.よう子.
敗戦忌りんごの唄を口ずさむ 宏虎 3 せいじ.三刀.菜々.
校庭に溢れる人出盆踊り こすもす 2 あさこ.きづな.
暮れ果てて灯に寄る虫や終戦日 よし女 2 なつき.よう子.
胴長の真菰の馬の尻もちす なつき 2 せいじ.うつぎ.
送り盆古刹の暗き石畳 三刀 2 わかば.こすもす.
池の藻の色失せりゆく残暑かな つくし 2 花茗荷.百合.
涼新や献灯あまた寺庭に 満天 2 宏虎.こすもす.
コロラチュラソプラノのごと山清水 せいじ 1 小袖.
宿題を持ち帰りたる帰省孫 あさこ 1 百合.
山寺の四方に鳴き継ぐ法師蝉 うつぎ 1 雅流.
黒揚羽見送りに舞ふ里の駅 つくし 1 美咲.
爽籟の丘に白亜の美術館 菜々 1 きづな.
如露の水葉先に露をきらめかせ はく子 1 宏虎.
花火果て熱気うごめく闇の中 なつき 1 わかば.
戦死者の碑に香絶へず施餓鬼寺 有香 1 ぽんこ.
墓どころ存問のごとあきつ飛ぶ ぽんこ 1 あさこ.

2011年8月15日 (投句者18名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ひぐらしや供花なき二十歳兵の墓 宏虎 9 治男.ともえ.はく子.ぽんこ.菜々.よう子.なつき.よし女.わかば.
故郷の変はらぬ山河盆の月 うつぎ 6 宏虎.満天.菜々.雅流.こすもす.有香.
赤とんぼ翔ちて葉先を揺らしけり とろうち 4 せいじ.あさこ.宏虎.わかば.
帰省してセピア色なる写真繰る よし女 3 治男.三刀.こすもす.
避暑散歩八百年の城下町 菜々 3 美咲.なつき.雅流.
松園の描く美人画涼新た 満天 2 三刀.つくし.
盆提灯微動だもせぬ今宵かな よし女 2 ともえ.よう子.
暮六つの鐘は残暑を引連れり 三刀 2 満天.うつぎ.
仰向けに猫の寝ている残暑かな 有香 2 せいじ.はく子.
病葉を流して去りぬ通り雨 せいじ 2 ぽんこ.よし子.
日曜の学校広し蝉時雨 治男 1 有香.
終戦日せめて半年早ければ 宏虎 1 美咲.
新涼や川瀬に交る風の音 わかば 1 よし女.
玄関に吾を待つ如くキリギリス こすもす 1 あさこ.
夏の川祖谷の谷底細細と ともえ 1 つくし.
武将隊なるもの闊歩城祭 なつき 1 よし子.
前山に夜禽ひとこゑ盆の月 雅流 1 うつぎ.

2011年8月14日 (投句者17名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
恙なきを告げて夫の墓洗う よし子 9 あさこ.満天.ともえ.よし女.はく子.とろうち.菜々.うつぎ.有香.
帰省子の旅装解く間も話しかけ よう子 5 ともえ.よし女.小袖.ぽんこ.うつぎ.
盆の月足病むことは子に告げず よし女 4 宏虎.治男.はく子.三刀.
鬼灯を鳴らす小さき齒を立てて 有香 3 せいじ.小袖.雅流.
青墨の文字のにじみも涼しかり とろうち 3 せいじ.三刀.わかば.
迎火も施餓鬼もなくて盆の月 はく子 2 ぽんこ.こすもす.
正座せるままに眠りて生身魂 うつぎ 2 宏虎.なつき.
異教徒の母は俗名墓洗ふ 菜々 2 とろうち.なつき.
赤絨緞の明治のホール燈の親し 菜々 1 満天.
踊り前じゃんけんゲームちびっ子連 治男 1 あさこ.
砂浜や裸足の足跡貝の殻 こすもす 1 治男.
紅芙蓉大輪庭に美術館 満天 1 菜々.
猪垣は電気柵もて田も畑も 雅流 1 有香.
炎昼をフードコートに避けにけり せいじ 1 こすもす.
盆の月列島くまなく照らまほし はく子 1 わかば.
呟ける波音赫き盆の月 よし女 1 雅流.

2011年8月13日 (投句者18名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
畑の物小振りを選び盆用意 うつぎ 6 菜々.三刀.雅流.こすもす.よう子.有香.
一村を貫く疎水白むくげ よし女 6 宏虎.はく子.三刀.ぽんこ.とろうち.わかば.
ただ今とぶっきらぼうに帰省の子 三刀 6 治男.美咲.あさこ.よし女.よし子.わかば.
山清水竹の筒よりほとばしる せいじ 3 宏虎.あさこ.とろうち.
夏祭りライトに光るシャボン玉 なつき 2 美咲.せいじ.
ミュージアム出で雑踏に西日濃く わかば 2 菜々.うつぎ.
孫踊るカメラの重し老の腕 治男 2 ぽんこ.有香.
秋空へ威容の松の苑統べる はく子 1 こすもす.
銀河濃し黒き野良猫足はやし 宏虎 1 治男.
このあたり蝗飛び交ふ無農薬 よう子 1 うつぎ.
新ちぢり土蔵のような美術館 菜々 1 雅流.
夏草や空堀埋めて立ちあがる なつき 1 せいじ.
勤行の朝蜩に和しにけり うつぎ 1 満天.
川風に鍋も囲める川床料理 ともえ 1 よし子.
白芙蓉恙無くすぎ今日を閉づ 満天 1 はく子.
雨やみて解き放たれし溽暑かな せいじ 1 よう子.
盆用意男買い出しメモを手に 治男 1 よし女.
新松子池のさざなみきらきらと 菜々 1 満天.

2011年8月12日 (投句者18名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
指揮棒を振りたし万の向日葵に うつぎ 9 宏虎.三刀.美咲.せいじ.ひかり.はく子.菜々.なつき.雅流.
畑より西瓜抱き来る夫の顔 よし女 4 三刀.ひかり.ともえ.きづな.
グランドへ一礼涼し去る球児 うつぎ 4 宏虎.あさこ.満天.有香.
湯上りの傘寿の肌に天花粉 三刀 4 治男.せいじ.よし女.うつぎ.
人住まぬ庭に木槿の咲きつづく 満天 3 よし女.菜々.なつき.
川幅の細る岸辺に長ける荻 わかば 3 うつぎ.こすもす.雅流.
百日紅昼を深閑屋敷町 菜々 2 満天.はく子.
川風に火照りを癒す残暑かな ぽんこ 2 よう子.わかば.
底紅の塀よりのぞく屋敷かな はく子 2 あさこ.美咲.
花茗荷五六個夫のてのひらに よし女 2 ぽんこ.わかば.
浴衣の子車窓鏡にポーズ取り なつき 1 ぽんこ.
稲の花村に自販機ここかしこ 雅流 1 よう子.
何なすも大安拘る生身魂 宏虎 1 有香.
屋根しのぐ高さに真紅さるすべり 菜々 1 こすもす.
レストランガラス戸隔て松手入 あさこ 1 きづな.
雨催ひ早めの塒秋の森 つくし 1 ともえ.
御手洗の龍の口より山清水 せいじ 1 治男.

2011年8月11日 (投句者24名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
花火果つ闇と静寂戻る川 なつき 4 あさこ.宏虎.つくし.有香.
ソーダ水旅行計画すぐ決まり きづな 4 菜々.うつぎ.はく子.よし女.
庭に水打って見あぐる十日月 三刀 4 せいじ.ひかり.なつき.よし女.
夕されば田を過ぐ風の秋めけり はく子 3 ひかり.宏虎.わかば.
裏窓の竹のさやぎや夜の秋 うつぎ 3 なつき.三刀.ぽんこ.
老松の映る水面に蜻蛉来る 百合 3 せいじ.治男.ぽんこ.
かぼちゃ美味し食糧難の頃のこと よし女 2 三刀.うつぎ.
夕風に凋む芙蓉の紅の濃き よう子 2 満天.雅流.
蝉しぐれ溢るる命只中に ひかり 2 美咲.わかば.
ビル谷間湧き出るやうな遠花火 なつき 2 きづな.こすもす.
秋暑し漢字検索手間取りて 満天 2 菜々.きづな.
帰省の子連れて今年も甲子園 雅流 1 美咲.
秋夕日句作りの間に沈みけり 治男 1 有香.
日の光きらりと反す草の露 わかば 1 満天.
空蝉やかたち美し今朝のもの ひかり 1 つくし.
盆踊り声張り上ぐる米寿翁 こすもす 1 あさこ.
観光馬車の鈴鳴り弾く鳳仙花 よし女 1 はく子.
川下り降りて嵯峨野へ秋近し 雅流 1 治男.
朝顔の蔓避けて立つ竹箒 つくし 1 こすもす.

2011年8月10日 (投句者23名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
在りし日の口癖真似て墓掃除 三刀 9 あさこ.宏虎.せいじ.治男.なつき.よし女.菜々.きづな.わかば.
高原はひまわり浄土空青し こすもす 8 美咲.ひかり.百合.よし子.よし女.満天.有香.わかば.
うるみつつ月は朱の色長崎忌 菜々 7 治男.うつぎ.なつき.つくし.雅流.はく子.有香.
ひょっとこの顔は崩さず阿波踊り なつき 4 せいじ.菜々.雅流.よう子.
葉隠れに色づき初めし椿の実 満天 3 ひかり.こすもす.ぽんこ.
つくつくし味噌汁美味くなりにけり よし女 3 美咲.うつぎ.三刀.
日焼せし老いの陣取る外野席 雅流 2 つくし.きづな.
畑花を切り来て生家の墓参り よし女 2 百合.満天.
杓伏せて置く岩清水札所寺 有香 2 ともえ.よう子.
色深め艶めきてきし椿の実 満天 1 宏虎.
秋くると鴉とことこ道過る 菜々 1 ぽんこ.
阿波踊り果てて飲み干す水一杯 なつき 1 三刀.
雪渓の峰神神しきや岩木富士 ともえ 1 あさこ.
庭の花仏に生け変ふ今朝の秋 はく子 1 ともえ.
立秋の富士なだらかに明けにけり とろうち 1 はく子.
油照り路面電車の次の駅 つくし 1 よし子.
稲妻の大阪平野暴きけり 宏虎 1 こすもす.

2011年8月9日 (投句者23名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
馴れぬ手で赤子受け取る生身魂 宏虎 5 よし女.つくし.よう子.雅流.なつき.
夕されば風が身に添ふ秋初め 菜々 5 美咲.ひかり.満天.ぽんこ.わかば.
渦巻きの箒目に散る百日紅 よし女 5 せいじ.治男.三刀.とろうち.こすもす.
ゲーム機と宿題提げて帰省の子 雅流 4 あさこ.治男.百合.なつき.
下駄立てて女踊りの足捌き なつき 4 百合.小袖.よし子.有香.
新発意の声若々し盆の経 よし子 4 ひかり.うつぎ.ともえ.とろうち.
二の腕のさらりと乾く今朝の秋 三刀 4 はく子.よし女.ぽんこ.わかば.
新涼や一気に読みし一句集 うつぎ 3 宏虎.菜々.有香.
香水のぶつかりあひし専用車 わかば 2 宏虎.せいじ.
松籟に秋の雲また流れゆく つくし 2 満天.菜々.
コーヒーはホットなりけり今朝の秋 こすもす 1 よし子.
柿や何もなくても若さあり 治男 1 よう子.
百合活けて僧侶待ちする仏間かな こすもす 1 美咲.
店頭は八分の一の西瓜並ぶ 満天 1 あさこ.
名刹の濡縁選び蝉の死す よし女 1 きづな.
精霊の経木流しも行列す。 ぽんこ 1 つくし.
青柿の数多落として太りけり はく子 1 三刀.
借り申す宿のパソコン夜の秋 きづな 1 こすもす.
十日月窓に覗きて秋立ちぬ はく子 1 きづな.
帰省子を単線駅に迎へけり 雅流 1 小袖.
大屋根の青嶺になじむ古刹かな せいじ 1 ともえ.
今朝秋の蹲踞の水雲浮かべ 菜々 1 雅流.
今朝の秋仏間に独り經写す 有香 1 うつぎ.
青葉山古りし堂塔包み込む せいじ 1 はく子.

2011年8月8日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
下駄の緒のついに馴染まず踊り果つ きづな 7 ひかり.宏虎.はく子.うつぎ.わかば.ぽんこ.なつき.
方丈の庭にはなやぐ百日紅 三刀 6 あさこ.ひかり.せいじ.よし女.菜々.有香.
白壁に影を遊ばせ青楓 せいじ 5 ともえ.よし女.ぽんこ.こすもす.有香.
空蝉を手品の如く手渡さる よし女 3 よし子.とろうち.雅流.
百人の童謡合唱爽やかに はく子 3 満天.百合.わかば.
夏惜しむ昭和の歌の大合唱 満天 3 治男.はく子.菜々.
薄雲の流るる空や秋兆す はく子 3 あさこ.百合.こすもす.
蝉声や大木下の屋敷神 とろうち 3 うつぎ.なつき.きづな.
稲の花咲くや仏の水溢れ よし女 3 三刀.よし子.とろうち.
鷺草の飛ぶかに花の羽めける あさこ 2 宏虎.満天.
鐘鳴らす心の中の長崎忌 宏虎 2 治男.三刀.
花付けて摘めよとばかり茗荷の子 雅流 2 ともえ.きづな.
行灯の揺れる居酒屋水を打つ つくし 1 雅流.
新涼や川へ裾引く城石垣 菜々 1 つくし.
石清水掬ふ草の葉銀の粒 よう子 1 つくし.
句座終えて夏座布団の散らかりし よし子 1 せいじ.

2011年8月7日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
盆踊り紅緒に大地蹴り進む 菜々 7 せいじ.あさこ.ぽんこ.三刀.よう子.つくし.雅流.
信州は山々高し星月夜 きづな 5 百合.菜々.はく子.こすもす.わかば.
指揃へ月に翳して踊りの手 菜々 3 よし子.とろうち.きづな.
この雨は天の涙や原爆忌 三刀 3 宏虎.美咲.よし女.
納骨の読経と重なる蝉時雨 こすもす 3 美咲.ひかり.治男.
キッチンに黙祷一分原爆忌 満天 2 わかば.きづな.
難問に抹茶氷の崩れけり つくし 2 宏虎.なつき.
車両止め道が舞台の総踊り なつき 2 はく子.こすもす.
「原発」の震災ありし広島忌 雅流 2 満天.よし子.
遠花火果てて半月なほうるむ かれん 2 満天.とろうち.
ともがらの骸に降るや蝉時雨 ひかり 2 せいじ.なつき.
大万燈回して跳ねる祭足袋 なつき 2 ぽんこ.菜々.
ベランダは無料ギャラリー遠花火 はく子 1 有香.
山下るた走る清水道連れに せいじ 1 よう子.
間遠なる踊り太鼓や七日月 よし女 1 雅流.
秋近き古刹上手なピアノ曲 よし女 1 三刀.
みどりさす三日月形の庵の窓 せいじ 1 つくし.
蜘蛛の囲に羽虫の骸広島忌 とろうち 1 有香.
図書館のドアの開閉セミ時雨 こすもす 1 百合.
夜の秋館内流る水の音 きづな 1 よし女.
山の端染め山の向かふの遠花火 はく子 1 あさこ.
切替はる俳句モ−ドの今朝の秋 宏虎 1 治男.
炎天や着物の裾のまとひつく わかば 1 ひかり.

2011年8月6日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
田に放つ鴨の植田をゆらしけり ともえ 6 せいじ.ひかり.わかば.こすもす.つくし.よう子.
束髪の涼しく天草四郎像 菜々 6 よし子.はく子.せいじ.とろうち.百合.雅流.
旅果てて家路につくや夏の月 きづな 4 美咲.あさこ.満天.かれん.
八ヶ岳八つを数へ雲の峰 きづな 4 満天.菜々.宏虎.こすもす.
鮎の瀬へ開けて古城の船着き場 菜々 3 はく子.わかば.つくし.
踊り唄風に乗りくる今宵かな はく子 3 三刀.よし女.きづな.
炭坑節自慢の喉や踊りの輪 こすもす 2 よし女.宏虎.
大薬缶滝壺出口に鎮座して よし女 2 治男.三刀.
懐かしのメロディー流るる夜の秋 満天 2 治男.菜々.
裏方は皆ボランティア盆踊り こすもす 2 ひかり.きづな.
向日葵を見てゐる子等の笑顔かな 百合 2 美咲.あさこ.
どしゃ降りも祭り太鼓に上がる雨 満天 2 よし子.なつき.
自然石踏みて山寺万緑裡 せいじ 2 ぽんこ.百合.
手から手へ汗で滑らす大万燈 なつき 1 とろうち.
秋を待つ布袋の腹の万福寺 宏虎 1 雅流.
朱を映し鬼百合池に乱れ咲く せいじ 1 ぽんこ.
朝涼や雲水の手は迅速に つくし 1 かれん.
秋草の風の意のまま高曇 ぽんこ 1 よう子.
祭り笛太鼓の響く茶席かな わかば 1 なつき.

2011年8月5日 (投句者20名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
一湾に揺るる灯影も夜の秋 菜々 5 満天.百合.はく子.有香.雅流.
ケアハウス大夕焼に鎭もれり 有香 4 せいじ.よし女.きづな.雅流.
内側は車椅子の輪盆踊り こすもす 3 はく子.よし子.なつき.
バイク来て採る山畑のミニとまと よし女 3 あさこ.三刀.わかば.
白桃や仏壇の中香り満つ ぽんこ 3 ともえ.きづな.こすもす.
汗に編むリサイクルなる布草履 はく子 3 つくし.有香.こすもす.
故郷の姉と話すや盆用意 満天 2 治男.よし子.
瞑想にこみあぐるもの原爆忌 宏虎 2 美咲.つくし.
昼寝覚め真青なる空ありにけり 三刀 2 よし女.とろうち.
幾重にも回し巻きつけ痩せ力士 なつき 2 ひかり.ぽんこ.
シーベルト値に恐れる日々や原爆忌 菜々 2 宏虎.なつき.
布ぞうり跣の足裏喜べり はく子 2 百合.ともえ.
風鈴の音色優しき南部鉄 満天 2 宏虎.ぽんこ.
種胡瓜いよよ育ちぬ秋隣 雅流 2 せいじ.わかば.
八月の夕日に染まる廃校舎 よし子 2 菜々.三刀.
生かされていると思へし大暑かな なつき 1 美咲.
朝顔の淑やかに閉ず昼さがり 宏虎 1 あさこ.
おはぐろや水掛不動水打てば ひかり 1 とろうち.
露草の花を開きて群れ咲けり あさこ 1 満天.
永らへて寺宝の松の茂りをり せいじ 1 ひかり.
旧学舎小橋も残り水澄めり つくし 1 治男.
裸の子前も後ろも真っ黒に 百合 1 菜々.

2011年8月4日 (投句者22名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
水分りへ辿る澗谷夏の霧 雅流 4 せいじ.はく子.つくし.よし子.
祭足袋黄色き声の跳ねており なつき 4 治男.百合.よし子.こすもす.
城破れ青蔦からむ武者返し 菜々 3 はく子.つくし.小袖.
饒舌も無口もありぬ軒風鈴 とろうち 3 菜々.ぽんこ.雅流.
僧堂に相和す読経涼しかり ひかり 3 ともえ.ぽんこ.とろうち.
返信の久に墨磨る夜の秋 満天 3 宏虎.小袖.有香.
一湾の漁火昏く銀河濃し 宏虎 2 とろうち.有香.
山清水筧をつなぐ厨かな よう子 2 満天.こすもす.
泥底に鯉も隠るる大暑かな せいじ 2 三刀.なつき.
頂に立ちて翠巒ほしいまま 雅流 2 せいじ.よし女.
鉢植の楓にしかと土用の芽 はく子 2 満天.雅流.
いづこより湧きしや浜の赤とんぼ よし女 2 あさこ.三刀.
名水に沈み出を待つ新豆腐 宏虎 1 あさこ.
蝉しぐれ何処で山越ゆ中仙道 つくし 1 百合.
瓦塀にちょこと顔出す椿の実 ぽんこ 1 ひかり.
いつ見ても母思ひ出す女郎花 こすもす 1 治男.
地ぼてりや嗄がれ声で啼く鴉 三刀 1 よし女.
枕辺に風のひととき夜の秋 満天 1 宏虎.
掌をあけぼの色に梅を干す はく子 1 ともえ.
美しき翅をしとねに法師蝉 ともえ 1 なつき.
蓮池に朝な夕なの経ながれ 百合 1 菜々.
山清水蛇口を付けて賑はへり よし女 1 ひかり.

2011年8月3日 (投句者23名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
阿波踊り五指しなやかに風に振る 満天 6 美咲.はく子.ともえ.こすもす.とろうち.有香.
島晩夏石置くのみの十字墓 菜々 6 せいじ.満天.三刀.小袖.とろうち.有香.
聳え立つ三門の反り晩夏光 ひかり 5 あさこ.よし子.よう子.なつき.雅流.
濡れ縁に夕ひぐらしの風あらた 雅流 4 宏虎.ひかり.よし女.よう子.
古町の献灯戸々に宵祭 うつぎ 3 百合.よし子.こすもす.
掌の空蝉と聴く蝉しぐれ 三刀 3 よし女.ともえ.治男.
風渡る青田の波や明智領 よし子 2 なつき.雅流.
崩れたる城垣登る蜥蜴かな つくし 2 ぽんこ.ひかり.
向日葵のモアイ像めく朝かな とろうち 2 満天.百合.
赤富士の山に幾筋炎立つ ともえ 2 つくし.はく子.
畦往けば朝日に映ゆる早稲の花 よし女 2 宏虎.三刀.
直送の海色たたへし鯵を買ふ はく子 1 小袖.
早起きは鳥に出遅れうちの蝉 せいじ 1 菜々.
輪塔の風のざわめき竹の春 ぽんこ 1 つくし.
石鹸の匂ひかぐはし天瓜粉 宏虎 1 せいじ.
鬼灯の三つ破れてやっと鳴る よう子 1 菜々.
隙間よりカーテン揺らす夜の秋 満天 1 治男.
夫婦してリュックサックや炎天下 あさこ 1 美咲.
蝉の羽化一塊のうすみどり 小袖 1 あさこ.
東福寺楓若葉の一色に ひかり 1 ぽんこ.

2011年8月2日 (投句者22名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
涼しさや水が自慢の豆腐店 とろうち 8 ひかり.満天.よし子.ともえ.百合.三刀.なつき.小袖.
SLの笛長く曳く晩夏かな 三刀 7 宏虎.満天.つくし.雅流.とろうち.よし女.小袖.
親がいてわかる五ミリの目高かな せいじ 4 あさこ.治男.なつき.有香.
かき氷座ればゆらぐ茶屋のいす よし子 4 はく子.ともえ.百合.よし女.
朝顔の蕾明日への息づかい 宏虎 4 あさこ.ぽんこ.よう子.こすもす.
開け放つ茶室に苔の庭涼し ひかり 3 美咲.はく子.雅流.
晩夏光河口を跨ぐ斜張橋 雅流 3 ひかり.うつぎ.とろうち.
山へ急く鴉の群れや夕焼け雲 治男 2 うつぎ.こすもす.
書に倦みて窓開け放つ夜の秋 宏虎 2 せいじ.よし子.
戦果て館に黴ます陣中旗 菜々 2 せいじ.つくし.
セミの声間遠に聞きて目覚めけり こすもす 1 宏虎.
お隣は屋根点検中秋近し こすもす 1 菜々.
忘ること許されぬ今広島忌 有香 1 美咲.
朝食の旨し旨しと秋近し  百合 1 菜々.
押しだされさうに茅の輪の端またぎ なつき 1 有香.
茅の輪より吐き出されたり人の波 なつき 1 ぽんこ.
声揃ふ読経高々蝉しぐれ ぽんこ 1 よう子.
香水の石鹸の香に振り返る うつぎ 1 治男.
朝かなかな翁一人の村市場 よし女 1 三刀.

2011年8月1日 (投句者21名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
大夕立瞬時に山並み掻き消しぬ はく子 7 宏虎.三刀.ぽんこ.菜々.よう子.こすもす.有香.
堂縁の四方山話蝉しぐれ ひかり 6 満天.よし子.つくし.雅流.有香.なつき.
出迎へは青田風なり無人駅 有香 6 ひかり.よし女.はく子.百合.菜々.うつぎ.
売土地の看板かくす夏の草 三刀 4 よし女.はく子.百合.よし子.
桐一葉同窓名簿朱線ひく 宏虎 4 ぽんこ.よう子.とろうち.なつき.
浦を行くバスがらんどう大西日 うつぎ 3 とろうち.雅流.きづな.
引潮の忘れ藻蟹の遊び場に よし女 3 美咲.あさこ.こすもす.
愛犬の光る首輪や夏祭 なつき 2 せいじ.美咲.
瀬流れの板石揚羽の恋舞台 よし女 2 三刀.つくし.
雲の峰白波立てて島渡船 菜々 2 ひかり.うつぎ.
炎昼の駅前に留め採血車 雅流 2 満天.きづな.
太棹の響く客席絽の着物 よう子 1 宏虎.
風蘭の花の香ゆらぐ吊り忍 よし子 1 あさこ.
サラリーマン祭りの準備に別の顔 満天 1 治男.
日暮れどき白く浮き立つ花藻かな ともえ 1 せいじ.
寺領には小さし歌碑や花蘇鉄 つくし 1 治男.

2011年7月31日 (投句者20名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
灼け砂や錆深めたる捨て錨 よし女 6 はく子.三刀.ひかり.ともえ.ぽんこ.よう子.
道沿ひの小田にあきなふ蓮の花 雅流 5 せいじ.あさこ.よし女.よう子.うつぎ.
すれ違ひシャボンの匂ふ夜の秋 うつぎ 4 満天.百合.ともえ.なつき.
実より葉の繁るを良しとゴーヤ棚 よう子 4 百合.小袖.こすもす.きづな.
節水の貼り紙墓地に墓洗う 有香 4 よし子.ぽんこ.なつき.きづな.
乱ありし島の西日に十字墓 菜々 4 宏虎.せいじ.よし子.小袖.
蓮咲いて暁の明星消えにけり 雅流 3 宏虎.あさこ.菜々.
雲の峰漁師代々キリシタン 菜々 2 雅流.有香.
朝の卓一輪挿しと蝉時雨 百合 2 美咲.うつぎ.
青空や勢い増しをり百日紅 ひかり 1 こすもす.
新涼やアルルの女フルート音 ぽんこ 1 つくし.
木下闇黒き自動車出て来たる 治男 1 菜々.
寝苦しき夜るに目覚めてソーダ水 あさこ 1 ひかり.
昼寝覚ババロア程好く冷えし頃 きづな 1 はく子.
みちのくへ同情激励星月夜 宏虎 1 有香.
野牡丹のあらぬ辺に散る夕べかな きづな 1 雅流.
苔のむす夫婦河童や橋涼し 三刀 1 よし女.
尼寺へ辿るほそみち合歓の花 よし子 1 三刀.
阿波踊捩り鉢巻の子の凛々し はく子 1 満天.
車椅子も踊の輪へと笑みほのと 満天 1 美咲.
上げ潮の風来て涼し蜑の路地 よし女 1 つくし.