成績一覧

過去一覧

12月30日 (投句13名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
推敲の時を重ねる膝毛布 そうけい 8 菜々.たかを.三刀.素秀.満天.なつき.ぽんこ.もとこ.
静寂の庭にほのかや蝋梅花 智恵子 5 せいじ.明日香.満天.こすもす.そうけい.
千の地蔵お顔それぞれ冬帽子 ぽんこ 5 明日香.素秀.董雨.愛正.そうけい.
格子窓よりふかぶかと冬朝日 せいじ 4 宏虎.愛正.はく子.こすもす.
黒豆の煮上がり上々年用意 こすもす 4 智恵子.董雨.なつき.ぽんこ.
浮き寝鳥街の賑わい知らぬ顔 たか子 3 三刀.はく子.もとこ.
蘆葺きの屋根を越へたる虎落笛 素秀 2 隆松.たか子.
青空に日射し燦燦枯野かな たかを 2 せいじ.宏虎.
新暦良き年願ひつつ替える 明日香 2 智恵子.やよい.
山茶花の花屑風に雪崩れけり せいじ 1 やよい.
土俵入りの贔屓力士や古暦 こすもす 1 たかを.
長電話足から上る湯ざめかな 愛正 1 たか子.
親寝込む洗車男子の寒き暮 そうけい 1 菜々.

12月29日 (投句15名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
潮騒に目覚めし宿の置き火鉢 智恵子 7 愛正.たかを.やよい.素秀.はく子.明日香.ぽんこ.
少年の水切り浮寝鳥揺らす なつき 6 たかを.せいじ.智恵子.はく子.そうけい.こすもす.
賀状書き終へて至福の仕舞風呂 せいじ 4 宏虎.たか子.菜々.ぽんこ.
糠床も新たに我家の年用意 菜々 3 たか子.智恵子.こすもす.
廃屋や猫のたたずむ冬戸口 たかを 3 愛正.せいじ.素秀.
暮早し辞する足元庭園灯 愛正 2 満天.明日香.
袖とおさぬ着物の処分ぼろ市へ ぽんこ 1 宏虎.
晴天の続かぬ日和年の暮 満天 1 やよい.
数え日や本借りて来るあれこれと たか子 1 菜々.
賀状書き終へ四肢伸ばす犬のごと せいじ 1 満天.
壱岐は今波の花飛び怒濤なり 宏虎 1 そうけい.

12月28日 (投句20名 選句17名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
倒木の刺さるダム湖や山眠る せいじ 4 満天.愛正.明日香.はく子.
童女となる姉の笑顔やちゃんちゃんこ やよい 4 智恵子.明日香.なつき.ぽんこ.
埋み火や皺の手翳す祖母遠し もとこ 3 愛正.素秀.そうけい.
冬空や海峡望む観覧車 素秀 3 智恵子.三刀.たかを.
くま注意の傾げし案内山眠る かかし 3 董雨.そうけい.なつき.
庭紅葉最後の一葉散りにけり 明日香 2 董雨.宏虎.
手抜きせぬ徹崩れたり煤払 うつぎ 2 はく子.せいじ.
短日や狭庭に残す作業台 愛正 2 素秀.ぽんこ.
大方は整理に終はり煤払 うつぎ 2 菜々.宏虎.
晴天に枝高々と大枯木 素秀 1 こすもす.
ひと言に想いを込めて賀状書く たか子 1 たかを.
日短し百科事典の重きこと 愛正 1 菜々.
まだ落ちぬ葉と同色や蝋梅花 せいじ 1 満天.
おでん酒正論語り村八分 宏虎 1 たか子.
墨磨りて父の賀状を代筆す なつき 1 たか子.
公民館庭師も入りて注連作る 満天 1 こすもす.
山眠るダムの湖底の家三軒 かかし 1 三刀.
金の鴟尾残る紅葉のその上に 菜々 1 せいじ.

12月27日 (投句18名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
倒木は倒木のまま山眠る せいじ 8 董雨.愛正.満天.三刀.たか子.菜々.はく子.やよい.
終弘法引導の鐘絶ゆるなし はく子 5 そうけい.素秀.かかし.菜々.ぽんこ.
露天の湯眼下に砕け冬の濤 やよい 2 たかを.宏虎.
冬ぬくし極楽浄土の門くぐり 菜々 2 満天.もとこ.
病み上りお節の数は減らせない 明日香 2 こすもす.うつぎ.
七輪に目ざしの煙も終弘法 はく子 2 智恵子.たかを.
掛大根雑木林に射す薄日 愛正 2 せいじ.やよい.
人知れず深山に開く寒桜 素秀 2 董雨.はく子.
歳晩の欠くことならぬ義理一つ うつぎ 2 もとこ.三刀.
極月の仲見世響くしゃがれ声 智恵子 2 そうけい.たか子.
白障子正座可の人不可の人 宏虎 2 愛正.こすもす.
喪の家に南天の実の赤きこと 素秀 2 せいじ.なつき.
身に入むや忠孝両全てふ石碑 せいじ 2 素秀.明日香.
お歳暮の御礼次次長電話 満天 1 うつぎ.
ざわめきや聖樹またゝく御堂筋 もとこ 1 明日香.
末枯れの野を湿らせる冬の雨 三刀 1 なつき.
倒れ折れ木道狭し枯れ葦野 愛正 1 宏虎.
しぐるるや剥落しるき翁句碑 菜々 1 ぽんこ.
数へ日の待合混むや治療院 満天 1 かかし.
再会を約して握手忘年会 宏虎 1 智恵子.

12月26日 (投句18名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
地下街の迷路に疲れ年の暮 たか子 5 菜々.明日香.こすもす.三刀.やよい.
湯けむりの匂ふ湯の街冬うらら やよい 4 董雨.宏虎.こすもす.そうけい.
林立のビルに攻め入る虎落笛 たか子 3 もとこ.はく子.ぽんこ.
漉きあげし和紙の雫や技と勘 宏虎 3 もとこ.ぽんこ.そうけい.
旅果てて地図なぞりたる冬籠り もとこ 3 愛正.はく子.なつき.
夜行バス降りたる街の朝時雨 素秀 3 智恵子.明日香.なつき.
漁火の瞬く沖や冬の凪 やよい 2 智恵子.宏虎.
テーブルの足元にまで冬日燦 はく子 2 せいじ.たかを.
静寂の森に歌ふは虎落笛 智恵子 2 三刀.うつぎ.
初氷オブジェのごとし錦鯉 智恵子 2 菜々.たかを.
境内に散らばる氏子年用意 せいじ 2 満天.やよい.
吹き溜まる枯葉や峠茶屋の土間 素秀 1 董雨.
青畝忌の今宵聖樹を灯点さず みのる 1 うつぎ.
七堂伽藍詣であまして日の短 菜々 1 愛正.
トンネルの切れ目の落葉時雨かな うつぎ 1 せいじ.
な滑りそまして下りの落葉道 せいじ 1 素秀.
熱燗や本音で話す泣き上戸 宏虎 1 満天.
送迎所スマホにかかる息白し 愛正 1 素秀.

12月25日 (投句20名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
フレスコ画仰ぐ聖夜の礼拝堂 素秀 5 たか子.宏虎.満天.せいじ.なつき.
多忙とは恙無き事年の暮 たか子 4 満天.三刀.もとこ.うつぎ.
引導の鐘の余韻に年惜しむ 菜々 4 智恵子.たか子.ぽんこ.はく子.
病院の母訪ひ父訪ふ年の暮 うつぎ 4 菜々.やよい.はく子.明日香.
笑み交はし譲るポストや年賀状 よう子 3 智恵子.こすもす.うつぎ.
警報機鳴る踏切や雪催 こすもす 3 たかを.せいじ.三刀.
煤逃の夫いそいそと絵画展 満天 3 菜々.素秀.ぽんこ.
古戦場址桜冬芽の確とあり はく子 3 愛正.そうけい.なつき.
冬銀河揺れる水面のスカイツリー 智恵子 2 宏虎.こすもす.
小さき手に溢るる荷物冬休み もとこ 2 愛正.董雨.
それではと手袋のまま握手かな たか子 2 董雨.もとこ.
クリスマスケーキ遺影の母へも切り分けて 菜々 1 たかを.
沢筋を境の明暗冬夕焼け 愛正 1 そうけい.
電飾の音符の踊るクリスマス 素秀 1 明日香.
コーヒーを淹れて一服冬登山 せいじ 1 やよい.
紙漉きの捻れ波打つ水の精 宏虎 1 素秀.

12月24日 (投句19名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
臼囲む男衆餅の湯気の中 素秀 8 たかを.満天.こすもす.たか子.ぽんこ.やよい.よう子.うつぎ.
採石の傷白くして山眠る そうけい 7 董雨.智恵子.愛正.せいじ.素秀.三刀.よう子.
時なしの鐘の余韻に年惜しむ 菜々 4 宏虎.明日香.そうけい.なつき.
年詰まる立つも座るも声を出し 三刀 3 愛正.宏虎.もとこ.
住み古りし町に一喝冬の雷 宏虎 3 董雨.たかを.素秀.
冬天へ鳴り響くかに金鈴子 はく子 3 明日香.満天.みづき.
水底に楽園あるか鳰潜る 宏虎 2 ぽんこ.もとこ.
冬晴れの機窓に青き太平洋 智恵子 2 菜々.たか子.
お下がりの大南瓜分く冬至寺 なつき 2 そうけい.やよい.
神木の冬芽の下を通りけり 素秀 2 せいじ.みづき.
年の瀬や身辺整理の重きこと もとこ 1 三刀.
年の瀬や行く先々に用事あり 明日香 1 うつぎ.
初冬の晩鐘響く白亜かな みづき 1 智恵子.
医者通ひ談義の嫗駅小春 やよい 1 はく子.
煤逃げや大手降りたる夫の怪我 ぽんこ 1 はく子.
虎落笛奏づ電線不即不離 そうけい 1 菜々.
五輪への秒読み灯す駅師走 なつき 1 こすもす.

12月23日 (投句19名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
無住寺のブルーシートや冬ざるる こすもす 5 董雨.満天.みづき.三刀.はく子.
待ち人の踏む裏木戸や霜柱 そうけい 4 愛正.素秀.もとこ.なつき.
柔ら日に米粒ほどの梶冬芽 菜々 4 素秀.そうけい.はく子.なつき.
恙無し小ぶりの柚子の仕舞風呂 よう子 4 智恵子.満天.たかを.たか子.
温泉の湯気の硝子に冬落暉 たかを 4 智恵子.せいじ.こすもす.ぽんこ.
冬晴や尾根を伝ひて城跡へ せいじ 3 董雨.明日香.やよい.
笹鳴を背中に下る切通し 素秀 3 せいじ.隆松.三刀.
一二枚肌着購う冬至かな 三刀 2 愛正.たか子.
練習に節の黒豆炊いてみる 明日香 1 菜々.
冬うららお頭ぴかぴかびんづる尊 菜々 1 やよい.
宅急便感謝の蜜柑五つ六つ 智恵子 1 明日香.
朝靄の湖に鳴く鴨の見え隠れ 智恵子 1 みづき.
煤逃げもせで夫一途ガラス拭き たか子 1 こすもす.
用水路色とりどりの落葉風 満天 1 そうけい.
年用意愛犬とても美容室 満天 1 宏虎.
おでん食ぶ三角四角楕円あり 宏虎 1 たかを.
煤逃げもせで夫一途なるガラス拭き たか子 1 菜々.
看護師は皆マスクして優しかり 明日香 1 宏虎.
くだら野の灯り見隠る秘境の湯 愛正 1 もとこ.
サイレンを追ふて遠吠え夜の火事 素秀 1 ぽんこ.

12月22日 (投句16名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
それぞれに柚子の土産や句会果つ こすもす 5 宏虎.素秀.明日香.たか子.三刀.
夫と歩を合わせ小春の切通し やよい 5 せいじ.菜々.素秀.たか子.三刀.
遠山の頂に見る雪便り 素秀 5 智恵子.明日香.隆松.こすもす.はく子.
師走妻弘法さんへ逃避行 菜々 4 満天.やよい.はく子.うつぎ.
退院や夫の家事力冬ぬくし 明日香 4 智恵子.こすもす.ぽんこ.やよい.
病院の残る紅葉に見送られ 明日香 3 せいじ.たかを.よう子.
体重にまかせ冬至の南瓜切る 素秀 3 菜々.隆松.なつき.
山小春樹間に光る摩天楼 せいじ 2 董雨.そうけい.
暮易や別れを惜しむ駅のカフェ よう子 2 愛正.うつぎ.
振り返る手を振るごとし冬の木々 たかを 2 そうけい.なつき.
たたら踏む斧畳みたる枯蟷螂 やよい 1 ぽんこ.
メモ片手にカートに増へる年用意 満天 1 宏虎.
ガス工事ダンプ行きかふ年の暮 ぽんこ 1 董雨.
風邪貰ひ腹立ちやすき日となりぬ 宏虎 1 よう子.
冬晴れや竿いっぱいのシーツかな こすもす 1 愛正.
朝まだきくだら野姦し百舌鳥の声 愛正 1 たかを.
冬もみぢハルカス指呼の茶臼山 はく子 1 満天.

12月21日 (投句16名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寒林の枝間に光る北斗の柄 愛正 7 菜々.たかを.そうけい.智恵子.宏虎.やよい.はく子.
紙漉女水の御機嫌なだめつつ 宏虎 7 愛正.満天.せいじ.そうけい.たか子.ぽんこ.はく子.
セーターは深紅や手術決めし友 こすもす 4 董雨.菜々.なつき.うつぎ.
杉檜直立不動山眠る はく子 3 満天.智恵子.やよい.
子ら過ぐる吐く息白き持久走 愛正 2 せいじ.こすもす.
大綿や浅彫りの師の墓撫づる なつき 2 明日香.うつぎ.
退院をするや日常冬ざるる 明日香 1 こすもす.
蝋燭を刺して聖夜のロバのパン 素秀 1 なつき.
果大師よいしよとベンチ座りたり なつき 1 素秀.
暫くは蝶舞ふごとく枯葉散る やよい 1 董雨.
早朝の訃報電話や冬の雷 こすもす 1 ぽんこ.
音高く坂転げゆく枯葉かな やよい 1 たか子.
冬天下一際高き寺の屋根 三刀 1 よう子.
庭の樅家族で飾る聖樹かな 智恵子 1 明日香.
参道に白き日を撒く冬木立 そうけい 1 素秀.
天井に家族のごとく冬の蠅 せいじ 1 たかを.
加湿器の音や微かな子守唄 素秀 1 よう子.
二三輪戸惑い咲きの寒椿 たか子 1 宏虎.
倒木に行厨眺む冬の景 智恵子 1 愛正.

12月20日 (投句18名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
畑に得し野菜尽くしの冬の膳 はく子 6 董雨.せいじ.明日香.三刀.やよい.満天.
川底の石と見まごう寒の鯉 愛正 5 せいじ.素秀.菜々.満天.ぽんこ.
しぐるるや宿場名残の深ひさし 菜々 4 愛正.やよい.ぽんこ.なつき.
ゆるキャラも赤い帽子のクリスマス たか子 3 はく子.菜々.なつき.
風邪の児や子守りの祖母もママ恋し よう子 3 たかを.こすもす.そうけい.
指弾くスマホ読書や炉火赤し なつき 2 たか子.智恵子.
ビル群と色まじり合ふ師走空 なつき 2 たかを.素秀.
冬の雨雫背に落つ仕舞風呂 そうけい 2 愛正.智恵子.
不燃物どつさり出すも年用意 こすもす 2 宏虎.隆松.
気に掛けし子から届くや冬の薔薇 もとこ 2 宏虎.うつぎ.
手料理と歌三昧の忘年会 満天 1 はく子.
冬の靄連なる尾根のあはひより 明日香 1 たか子.
布を巻き無垢の白菜抱き戻る 三刀 1 そうけい.
天婦羅にシャーベットにと柿使ひ こすもす 1 明日香.
寝る前の律儀に塗りしひび薬 たか子 1 もとこ.
傷痛む咳と嚔に恐々と 明日香 1 うつぎ.
雑居ビルどこも満席忘年会 智恵子 1 こすもす.
冬の雨引戸の店のパスタ温し そうけい 1 もとこ.
陽のぬくみ浄土まがいの日向ぼこ 宏虎 1 隆松.
葉の落ちて天突く枝や冬木立 宏虎 1 董雨.
年の瀬やチラシはみ出すポストかな 智恵子 1 三刀.

12月19日 (投句18名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
街ひとつ抱え込みたる冬の虹 素秀 8 董雨.宏虎.せいじ.明日香.三刀.たか子.そうけい.もとこ.
雪吊りの縄の結び目力満つ 宏虎 6 明日香.三刀.よう子.ぽんこ.そうけい.満天.
野地蔵の頬のふくらみ小春風 ぽんこ 4 愛正.素秀.うつぎ.もとこ.
三叉路の道に張り出す花やつで 三刀 4 たかを.素秀.たか子.ぽんこ.
村おこし紙漉き家業四百年 宏虎 2 こすもす.はく子.
薪ストーブ中庭に据ゑ山の宿 はく子 2 よう子.菜々.
呆けつつもホ句三昧に年暮るる みのる 2 愛正.うつぎ.
ゆらゆらと揺るる影絵や実南天 愛正 2 智恵子.なつき.
ベッドでは冬の雲追ひ一日過ぐ 明日香 2 せいじ.たかを.
枯木宿焼きたてパンの香漂ふ こすもす 1 菜々.
起き抜けの暗さに知れる寒の雨 たか子 1 董雨.
花頭窓覗く侘助淡き紅 智恵子 1 満天.
冬菊の五彩菜園華やげり 満天 1 はく子.
冬ざるる雨の公園動きなし 満天 1 智恵子.
ビル風に高舞ふ銀杏黄葉かな せいじ 1 宏虎.
雨ひと日読書に過ごす年の暮 菜々 1 こすもす.
短日や郵便受けに朝刊も みのる 1 なつき.

12月18日 (投句18名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
末枯れし物も彩り鄙の郷 たか子 7 満天.せいじ.よう子.三刀.こすもす.ぽんこ.たかを.
紅葉茶屋ほ句散らすやにお品書 みのる 4 智恵子.よう子.菜々.そうけい.
寒禽の耳劈けり朝まだき せいじ 3 愛正.たか子.素秀.
古暦まだ書き込みの多き事 満天 3 明日香.たかを.なつき.
剥落の賓頭盧さまに毛糸帽 なつき 3 たか子.菜々.はく子.
卓に差す冬日やはらか祝い膳 たか子 3 宏虎.そうけい.なつき.
病室の永きひと日や冬日和 明日香 2 愛正.もとこ.
繰り戸の間挿して塵なる冬の月 そうけい 1 もとこ.
古井戸や垂れ下がりたる実南天 愛正 1 智恵子.
見慣れたるセコイヤ今宵聖樹へと こすもす 1 ぽんこ.
信号待つ落葉時雨のただ中に よう子 1 満天.
ポインセチア届き晴れやか誕生日 もとこ 1 董雨.
実千両うす暗き庭灯を点す 満天 1 董雨.
スーパーへ日参主婦の十二月 菜々 1 三刀.
丘の樅町のシンボル聖樹なる 智恵子 1 はく子.
車なき車庫に落葉の吹き寄り来 せいじ 1 明日香.
松の枝添え木締まるる冬の月 そうけい 1 素秀.
人間を越ゆるAI冬の雨 うつぎ 1 宏虎.
針山のごとき線香果て弘法 なつき 1 こすもす.
羽音を残し声無き浜千鳥 素秀 1 せいじ.

12月17日 (投句20名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ポインセチア窓ごとに置く校舎かな 素秀 4 董雨.菜々.こすもす.なつき.
音高く冬日掻き混ぜヘリコプター はく子 4 たかを.そうけい.よう子.もとこ.
真っ向に薄日を受けて 蜜柑山 たか子 4 菜々.そうけい.よう子.明日香.
観劇を終へし高ぶり冬の月 はく子 3 宏虎.たかを.満天.
詐欺注意ヘリからがなる師走空 智恵子 3 董雨.なつき.うつぎ.
貼り紙のどれも達筆園小春 こすもす 3 せいじ.素秀.ぽんこ.
枯木立貫く丘の落暉かな みのる 3 はく子.こすもす.みづき.
着膨れて曲芸のごと畦い行く みのる 2 せいじ.うつぎ.
白鳥の胸ふくよかに池活気 宏虎 2 愛正.智恵子.
古民家の小石の土間や冬日射し こすもす 2 たか子.みづき.
笹竹の長きを掲げ煤払い 智恵子 2 たか子.明日香.
読み返す古き賀状やシュレッダー やよい 1 愛正.
古民家へ落葉しぐれの切通し 菜々 1 満天.
冬うらら天空対の鯱瓦 愛正 1 素秀.
菜園の寄せ土高し霜柱 愛正 1 ぽんこ.
役終えて寄り添う狛や十二月 たかを 1 もとこ.
百数ふ一人ひとつの柚子浮かべ なつき 1 宏虎.
石焼藷笛と匂ひを追いかけり 宏虎 1 はく子.
その山に一軒の庵訪う小春 たか子 1 智恵子.

12月16日 (投句20名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
消灯の小児病棟聖樹の灯 素秀 6 せいじ.隆松.智恵子.やよい.もとこ.なつき.
一山家土間の一歩に炭香る みのる 4 愛正.せいじ.菜々.うつぎ.
入院のリストバンドや月冴ゆる 明日香 4 たか子.たかを.素秀.なつき.
枯木宿売る苞はみな畑の幸 みのる 4 宏虎.満天.小袖.うつぎ.
落葉す裏参道の長きこと 愛正 3 たか子.菜々.なおこ.
冬晴れや轍いく筋山畑へ 菜々 3 明日香.そうけい.やよい.
観音像重ね着したき冬紅葉 そうけい 2 愛正.宏虎.
三つ星をまたぎ冬の流星群 智恵子 2 そうけい.はく子.
一枚の谷戸の穭(ひつじ)田黙の中 たか子 2 三刀.ぽんこ.
冬座敷卓は柾目の一枚板 菜々 2 小袖.ぽんこ.
飛び石を外すザクッと霜柱 愛正 2 董雨.智恵子.
枯蓮の一の田二の田総崩れ うつぎ 1 みづき.
日の当たる窓に貼り付く冬の蝿 三刀 1 はく子.
北欧の風手袋を通しけり 宏虎 1 みづき.
寺廊下ごみ一つなく冴返る 宏虎 1 三刀.
病室は季節外れや冬ぬくし 明日香 1 董雨.
驢馬の世の序列を見たり冬の牧 せいじ 1 もとこ.
土間の柱竹筒に挿す実南天 そうけい 1 素秀.
農園の大樹の根元花八ツ手 こすもす 1 たかを.
卓上に小さき聖樹やレストラン みづき 1 明日香.
虫食いの葉っぱ広げしカリフラワー ぽんこ 1 こすもす.
昭和の暮らし守りてほつこり枯木宿 うつぎ 1 満天.
頂の木々に北風吹き抜ける たかを 1 なおこ.
笹鳴きや揺れる梢にその姿 智恵子 1 こすもす.

12月15日 (投句20名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鄙びたる山家彩る忘れ花 たか子 5 せいじ.素秀.はく子.明日香.ぽんこ.
先生の綽名懐かし忘年会 宏虎 4 愛正.みづき.隆松.明日香.
大木の無垢を卓とす枯木宿 みのる 4 愛正.たかを.宏虎.うつぎ.
あるがままを晒しきつたる枯蓮 うつぎ 3 董雨.たか子.なつき.
枯蓮の銅板のごと池に立つ 満天 2 そうけい.もとこ.
蜜柑食ふ美味そうに食ふ生き仏 たかを 2 智恵子.なおこ.
爺婆のホラ・ホラ・アレと日向ぼこ 智恵子 2 董雨.三刀.
柵の驢馬吐く息白く餌ねだる こすもす 2 智恵子.ぽんこ.
創作膳園の色葉に盛り付けて みのる 2 はく子.こすもす.
高鳴くはまぶしき空の冬雲雀 素秀 2 たか子.せいじ.
朝ぼらけ西に寒月耀けり 明日香 2 こすもす.なつき.
蔦紅葉シャトーホテルの扉の重く よう子 1 なおこ.
歯茎見せ餌ねだる驢馬冬の牧 こすもす 1 たかを.
石叩き畝から畝へ点検す たか子 1 満天.
マンションロビー皆んなで飾る大聖樹 はく子 1 宏虎.
香具山の日暮れ静かな冬景色 みづき 1 三刀.
冬日差す燻瓦の墨絵かな 愛正 1 素秀.
冬あたたか手作り並ぶ里の路 もとこ 1 そうけい.
築山の光る一筋霜柱 愛正 1 みづき.
滑り落つ結露の窓や冬の蠅 素秀 1 菜々.
冬の雨ロマンスシート一人づつ みづき 1 菜々.
透析を終えて喫煙冬晴れ間 たかを 1 もとこ.
力石に沖仲士の名冬の涛 よう子 1 うつぎ.
暮れ早し犬に引かるる漢かな 三刀 1 満天.

12月14日 (投句18名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
黄落の金の日射しや切通し うつぎ 8 愛正.たか子.満天.はく子.素秀.小袖.三刀.こすもす.
古民家の枯葉吹きこむ通り土間 素秀 8 たか子.宏虎.智恵子.みづき.ぽんこ.明日香.三刀.そうけい.
天井まで積み上ぐ割木冬来る 菜々 4 みづき.明日香.なつき.もとこ.
日溜まりに手話なす子らの日向ぼこ 智恵子 4 たかを.宏虎.素秀.もとこ.
浮寝鳥嘴(はし)差し入れし羽毛かな たか子 3 たかを.智恵子.よう子.
冬うらら農園遊具は古タイヤ はく子 3 董雨.菜々.こすもす.
琵琶法師諸行無常の撥冴ゆる よう子 2 うつぎ.なつき.
土産にと団栗拾い集めけり こすもす 1 菜々.
きり揉みの落ち葉を追うて着地まで たか子 1 せいじ.
ストーブとコタツに分かれ猫二匹 たかを 1 うつぎ.
冬空へ真つ直ぐセコイアの大樹 こすもす 1 小袖.
冬畑の隅に高々皇帝ダリア 満天 1 董雨.
裏路地の山茶花四散赤絨毯 愛正 1 ぽんこ.
ふさふさと弾む歩経路冬紅葉 たかを 1 満天.
膕をすり抜けてゆく鎌鼬 素秀 1 よう子.
夕陽染む紅葉輝く切通 ぽんこ 1 はく子.
狛犬の物言いたげや雪虫来 明日香 1 愛正.
柊の花媼らに見つかりし うつぎ 1 せいじ.
枯れ茎に花咲く如し霜柱 愛正 1 そうけい.

12月13日 (投句19名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
古民家の障子戸重し大敷居 うつぎ 4 そうけい.よう子.ぽんこ.菜々.
俳人の指を折る間も木の葉散る 菜々 3 満天.宏虎.たか子.
涸池にたたら踏みたる靴の跡 みのる 3 愛正.よう子.うつぎ.
寒潮や雁木を洗う波高し よう子 3 智恵子.小袖.たかを.
鰤起こし闇を駆け抜く日本海 宏虎 2 こすもす.はく子.
枯蓮の折れ線グラフ池鏡 みのる 2 智恵子.菜々.
柿食へば断たれし種に幼芽透く せいじ 2 もとこ.こすもす.
聖夜にて蝋燭の待つ予約席 素秀 2 董雨.なつき.
山茶花散る無住の庵の崩れ垣 愛正 2 董雨.ぽんこ.
肥を得るための驢馬とふ園小春 うつぎ 2 素秀.せいじ.
積み上げる年木の嵩の山暮らし たか子 2 もとこ.うつぎ.
石段に垂るる神水山眠る そうけい 2 愛正.明日香.
蒼天や黄落の音に耳すます 智恵子 1 なつき.
借り申す句座の窓辺の冬もみぢ はく子 1 満天.
ルミナリエ消ゆるを待ちて山眠る 宏虎 1 たかを.
鈴なりの柚子の黄金の日をはじく はく子 1 明日香.
西日差す長テーブルや納め句座 こすもす 1 たか子.
冬暖かたてがみ立ててロバ寄り来 菜々 1 せいじ.
草千里ひと際赤し実南天 ぽんこ 1 小袖.
道灌碑を抱きて紅葉かつ散れり なつき 1 素秀.
キャッシュレス決済至便町師走 せいじ 1 そうけい.
星うるむ赤き大地に冬霞 素秀 1 宏虎.
するするとスーパームーン山の端に 明日香 1 はく子.

12月12日 (投句17名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
小刻みに躍る湯豆腐猪口二つ 宏虎 5 たかを.智恵子.せいじ.こすもす.うつぎ.
雲囲む冬満月や湾鏡 三刀 4 愛正.素秀.そうけい.なつき.
冬日差お百度石のやや傾ぎ 明日香 3 素秀.たか子.うつぎ.
ポインセチアまだ定まらぬ飾り場所 愛正 3 せいじ.よう子.たか子.
陸軍墓地銀杏落葉にうずもれて ぽんこ 2 菜々.満天.
パン隠す鴉を見つつ日向ぼこ そうけい 2 董雨.ぽんこ.
晩酌はお猪口一杯ちやんちやんこ みのる 2 菜々.ぽんこ.
藍蔵の白壁の染み冬ざるる 素秀 2 よう子.はく子.
参道を黄に染め上げし銀杏落葉 ぽんこ 2 董雨.明日香.
千枚漬はりはり食みて恙なし 菜々 2 明日香.三刀.
鯛焼を分けあひ吾子と帰る道 素秀 2 たかを.智恵子.
猿回し木の葉時雨に太鼓打ち なつき 1 三刀.
明け暮れの又早きこと十二月 たか子 1 宏虎.
山々をファンタスティックに冬の霧 はく子 1 満天.
雪の古都ノーベル賞の笑み零れ せいじ 1 宏虎.
テナントの塾の灯りや月寒し 愛正 1 こすもす.
冬日向順札にぎり朱印待つ なつき 1 愛正.
流し目の出会頭の雪女 宏虎 1 はく子.
岸壁の急坂枝垂る藪椿 智恵子 1 そうけい.
図書館の靴脱ぎて居る日向ぼこ そうけい 1 なつき.

12月11日 (投句17名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
裸木に輪廻の芽吹きしかとあり たか子 5 宏虎.智恵子.そうけい.三刀.菜々.
手入れ後の農機具ズラリ冬日浴び こすもす 4 董雨.たかを.明日香.ぽんこ.
障子穴紙の桜を貼りしこと たか子 4 愛正.素秀.はく子.なつき.
握りしむ懐炉代わりの缶コーヒー 素秀 4 愛正.満天.せいじ.ぽんこ.
細波に紅葉筏や湖を巡る 智恵子 3 隆松.明日香.なつき.
騒がしき枯葉と競ひゆく歩道 素秀 3 たか子.三刀.うつぎ.
再会を今年こそはと年賀書く 満天 3 智恵子.そうけい.こすもす.
信貴山生駒山嶺々を連ねて眠り初む 菜々 2 せいじ.こすもす.
高嶺晴冬帝鳶を放ちけり みのる 2 たかを.うつぎ.
クランツに点る蝋燭クリスマス せいじ 1 菜々.
冬霧や大和三山漂ひて 明日香 1 はく子.
快調に飛ばす石切冬の海 はく子 1 董雨.
好天気土佐の上空鷹の舞ふ 宏虎 1 たか子.
乳薄く泣きたる嬰か寒波来る なつき 1 素秀.
玉砂利の落ち葉掻き出す熊手かな 智恵子 1 宏虎.
客船の麓去る声山眠る そうけい 1 満天.

12月10日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
裸木の力みなぎる枝先に ぽんこ 4 せいじ.そうけい.明日香.よう子.
散り敷ける五彩の落葉日をはじく ぽんこ 4 愛正.満天.智恵子.小袖.
アフガンにいのちを捧げ紅葉散る せいじ 4 満天.宏虎.菜々.はく子.
冬ざるる能登の岬の空き旅館 そうけい 4 せいじ.素秀.たかを.はく子.
回覧板干し柿二個のお裾分け こすもす 3 たか子.うつぎ.やよい.
掛け替へて軸は鶴の絵年用意 菜々 3 宏虎.こすもす.小袖.
橋くぐり川海に入る冬景色 よう子 3 愛正.そうけい.なつき.
膝掛けを肩にも掛けて句に籠る 智恵子 2 たか子.うつぎ.
笹子鳴く何か良き事ありそうな 智恵子 2 菜々.なつき.
流木に影の重なる冬夕焼 素秀 2 智恵子.よう子.
ストーブ前一等席に猫が付く たかを 2 董雨.明日香.
風花と見紛ふダスト冬日向 せいじ 1 こすもす.
計らずも通院の憂さ年の暮 たか子 1 ぽんこ.
孫子来ると竿にフエンスに布団干す 菜々 1 董雨.
気嵐や底の見えない渓の深 素秀 1 やよい.
冬灯数も少き過疎の村 愛正 1 ぽんこ.
花落つる風なき部屋の古屛風 愛正 1 素秀.
留学生黄葉紅葉とはしやぎたり なつき 1 たかを.

12月9日 (投句20名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
園児らの瞳輝く聖夜劇 みづき 6 董雨.明日香.はく子.満天.菜々.せいじ.
四囲の山福福とみな粧ひて せいじ 5 ぽんこ.小袖.そうけい.菜々.よう子.
捨てられぬねんねこ眠る箪笥かな みづき 4 ぽんこ.宏虎.満天.せいじ.
暮れかかる船板塀や路地寒し よう子 3 たか子.小袖.素秀.
野地蔵に紡ぎて手向く枯尾花 そうけい 2 愛正.なつき.
目覚ましを止めて二度寝の開戦日 素秀 2 たかを.みづき.
消防車師走の闇を駆け抜ける 智恵子 2 隆松.はく子.
園の砂場靴下脱ぐ児冬うらら ぽんこ 2 智恵子.そうけい.
つくばゐの音もここちや日向ぼこ 菜々 2 董雨.よう子.
日向ぼこ郵便やさんを待ついとま 菜々 2 なつき.やよい.
争奪戦熟れる渋柿鴉どち 智恵子 1 たか子.
「寒いですね」短い会話のエレベーター はく子 1 やよい.
餅搗ひて豚汁振舞ふ校区祭 満天 1 智恵子.
反則に笛吹く主審息白し 宏虎 1 素秀.
手をつなぐ人権絵画冬温し 小袖 1 明日香.
争奪の古着のバザー開戦日 なつき 1 隆松.
藩侯書く古し扁額白障子 やよい 1 みづき.
歌う歌テーマを決めて忘年会 こすもす 1 たかを.
着膨れて防犯話集会所 たか子 1 こすもす.
ボランティアの手作り人気冬うらら 満天 1 こすもす.
刈込みの植木に降るる木の葉雨 ぽんこ 1 宏虎.
子が蹴りし己が匂ひの布団かな なつき 1 愛正.

12月8日 (投句21名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
月寒しビルに一つの窓明かり そうけい 5 愛正.満天.たか子.三刀.うつぎ.
路線図の色の数多や街師走 なつき 4 せいじ.そうけい.みづき.うつぎ.
ボランティアできる幸せ師走来る 明日香 4 菜々.小袖.せいじ.宏虎.
寄鍋の湯気に確執消えにけり 宏虎 3 みづき.ぽんこ.もとこ.
月寒し市街工事の点滅灯 そうけい 3 愛正.素秀.やよい.
裸木に集まる雀賑賑し 満天 3 智恵子.明日香.ぽんこ.
箸すべるぬめりの多き千枚漬 宏虎 2 董雨.やよい.
海沿いの冬陽射す席ティータイム 智恵子 2 そうけい.はく子.
淀川の流れ豊かに冬景色 みづき 2 小袖.よう子.
着ぶくれてまた背の丸きウインドウに 満天 2 明日香.もとこ.
白菜漬ぬかの塩梅目分量 ぽんこ 2 宏虎.こすもす.
冬椿薄紅色をふっくらと はく子 2 菜々.満天.
被災地の「がんばりんご」を家苞に せいじ 1 はく子.
枯蔦の門に絡まる母校かな 素秀 1 たかを.
真綿引き延べしごとくに雲小春 みのる 1 素秀.
ひとすじの白きもいとし木の葉髪 菜々 1 こすもす.
冬夕焼未だ瓦礫の禍害痕 愛正 1 なつき.
障子明り香煙ゆらぐ冬座敷 愛正 1 たか子.
窓拭きて庭の裸木あからさま 菜々 1 よう子.
冬帽を一房巻き毛こぼれをり なつき 1 たかを.
杣道に足滑らせて尻紅葉 智恵子 1 なつき.
公民館バザーの大根大安値 こすもす 1 董雨.
着ぶくれて読経流るゝ法事かな もとこ 1 智恵子.
新聞の折り込みバサと十二月 うつぎ 1 三刀.

12月7日 (投句18名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ゴトゴトと蜜柑トロッコ坂下る 智恵子 6 宏虎.たかを.ぽんこ.こすもす.はく子.うつぎ.
煮上がりて筋の透けたるだいこかな たか子 5 せいじ.明日香.もとこ.こすもす.隆松.
つくづくと光陰早し木の葉髪 宏虎 4 愛正.智恵子.ぽんこ.うつぎ.
風邪の夜に碗一杯の重湯かな 素秀 4 董雨.たか子.小袖.なつき.
一徹にクレーン車首を冬天へ 菜々 3 もとこ.三刀.やよい.
凍空に鈍き太陽はり絵めく 智恵子 3 愛正.素秀.みづき.
凍雲の居座る箱根ケーブルカー 愛正 2 たかを.なつき.
峰々の陰影激し冬の山 たかを 2 宏虎.やよい.
落葉時雨風の形の見えにけり うつぎ 2 そうけい.隆松.
野と枯木まろびこぼれる群雀 素秀 2 満天.小袖.
稜線に冬の雲置く如意ヶ岳 みづき 2 たか子.三刀.
花時計植え替えられし十二月 みづき 2 明日香.はく子.
忌を修す読経朗々堂ぬくし やよい 1 董雨.
本堂に法要の鐘冴へわたる やよい 1 智恵子.
切干を煮るに欠かせぬ油揚げ はく子 1 満天.
木枯しや広場のポール鳴り止まず たか子 1 みづき.
小夜時雨娘の住む町をあとにして なつき 1 菜々.
法要の座布団減らす冬座敷 愛正 1 素秀.
半月の光隅々枯野かな たかを 1 せいじ.
歯をけづる音さへ寒し歯科医院 菜々 1 そうけい.
手放せぬハンドクリーム雪催 こすもす 1 菜々.

12月6日 (投句21名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ガードマン地団駄を踏む寒さかな みのる 5 董雨.菜々.やよい.たか子.そうけい.
力石何も語らず日向ぼこ よう子 5 ぽんこ.せいじ.智恵子.三刀.はく子.
冬ぬくし舞台にぐりとぐら十人 なつき 4 せいじ.こすもす.はく子.うつぎ.
老の杖鳴らし皇居の坂小春 なつき 3 愛正.小袖.素秀.
花柄の毎年同じ日記買ふ 満天 3 菜々.三刀.こすもす.
花梨酒も漬け込み夫の年用意 菜々 3 小袖.みづき.なつき.
考妣(ちちはは)も昭和も遠く師走来る 宏虎 2 満天.やよい.
何はとも書き出して見る年用意 たか子 2 董雨.そうけい.
鳥つつき枝離れんと木守り柿 董雨 2 智恵子.みづき.
飛ぶだけの力を貯める冬の蝶 たか子 2 たかを.もとこ.
冬の夜や抱きて戻る葬の花 三刀 2 ぽんこ.もとこ.
深山の沼に落葉の水輪かな 素秀 1 たかを.
冬うらら片足立ちのフラミンゴ はく子 1 満天.
月近く並びて寒しビルの窓 そうけい 1 愛正.
二階へと光の梯子クリスマス うつぎ 1 なつき.
猫片手に宅配受くる着膨れて こすもす 1 宏虎.
焼芋の湯気に眼鏡の曇りたる 素秀 1 うつぎ.
上州の山波包む冬の雲 愛正 1 宏虎.
舞い降りて広場駆けだす枯葉かな たかを 1 たか子.
医通ひの記入の多き古暦 満天 1 素秀.

12月5日 (投句17名 選句21名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
切干の反りはじめたる日差しかな 満天 6 董雨.素秀.はく子.ぽんこ.三刀.こすもす.
母訪ふや師走の寸暇見つけては みのる 6 たか子.小袖.菜々.なつき.よう子.うつぎ.
老松の覗く断崖冬怒濤 宏虎 5 愛正.智恵子.ぽんこ.明日香.こすもす.
切り通し天蓋紅葉の道明かり 智恵子 4 愛正.たか子.満天.なつき.
冬麗の母モナリザのごとく笑む みのる 3 宏虎.小袖.智恵子.
読み聞かせ這う児も交じる冬日向 小袖 3 そうけい.たかを.もとこ.
枯山水へ開けてお茶席冬ぬくし 菜々 2 満天.はく子.
穂すすきの放つ銀色枯れてなほ 明日香 2 そうけい.宏虎.
小料理屋前に落葉と回覧板 なつき 1 たかを.
リュック背に老人会や冬うらら 満天 1 董雨.
青不動この世の冬を見据えたる たか子 1 三刀.
立ちこぎのライト左右や冬の暮 愛正 1 もとこ.
鳩除けのネットに絡む冬日かな せいじ 1 素秀.
枯枝に掛る星あり煌めけり 宏虎 1 明日香.
冬虹を立たせて雨は去りにけり 明日香 1 うつぎ.
己の幹の洞へと散りぬ大銀杏 そうけい 1 せいじ.
街灯の暗し故郷の冬の暮 素秀 1 よう子.
筋塀に彩り添ふる冬もみぢ はく子 1 菜々.
侘助やひとりのたつきいとほしむ 菜々 1 せいじ.

12月4日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
水渓へ一瀑落し山眠る 宏虎 5 たかを.やよい.はく子.菜々.小袖.
冬の暮追い込みに入る塾明かり 愛正 3 満天.智恵子.小袖.
時雨きて嵐峡の景一変す みのる 3 せいじ.宏虎.明日香.
憲兵の碑ヘと雨染む落葉道 なつき 3 そうけい.素秀.たか子.
拭きあげて窓いっぱいの小春空 やよい 3 満天.宏虎.菜々.
日矢射して赤嶺のこる眠る山 明日香 2 愛正.隆松.
落葉して空の青さが広がりぬ 満天 2 董雨.もとこ.
毛糸編む何時しか背なの丸まりて うつぎ 2 智恵子.やよい.
ルミナリエ雑踏抱え山眠る 宏虎 2 愛正.なつき.
六地蔵の赤帽締まる冬の雨 そうけい 2 三刀.こすもす.
五千歩のコース変更枇杷の花 こすもす 2 そうけい.三刀.
石段に般若心経冬の寺 素秀 2 たか子.なつき.
薄墨の五輪彩どる実南天 ぽんこ 1 たかを.
あをあをと貸し農園の冬菜かな 明日香 1 董雨.
枯園や根っこ座卓の庭園師 愛正 1 素秀.
不揃いの干し柿届く遠き友 智恵子 1 明日香.
昼月の空に溶けいる十二月 満天 1 はく子.
小春日の日差し奥まで手紙書く やよい 1 もとこ.
浮き沈む鳰に拘りほぐれけり みのる 1 せいじ.
昼の門灯ともす暗さや冬の雨 そうけい 1 こすもす.

12月3日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
七五三絵馬は子の夢集めたり なつき 6 董雨.せいじ.満天.明日香.三刀.小袖.
眼鏡橋宙に浮きたり冬の靄 愛正 6 そうけい.素秀.明日香.やよい.はく子.三刀.
五行川遡上の鮭の跳ねる音 智恵子 5 そうけい.素秀.ぽんこ.はく子.こすもす.
市民マラソン四万人の息白く 菜々 3 智恵子.満天.なつき.
余白なき川面眩しき銀杏落葉 満天 3 董雨.愛正.やよい.
観音像抱く赤子に冬の雨 そうけい 2 愛正.たか子.
丹精の白菜夕べ鍋の中 三刀 2 菜々.こすもす.
冬の雨訪ひし嵯峨野は今如何に たか子 2 宏虎.うつぎ.
鳶舞ひて鴉慌てる冬野かな 素秀 2 智恵子.たかを.
ご近所の蔦も混じるや落葉掃き こすもす 1 たかを.
神還る臘梅は古葉輝かせ 菜々 1 なつき.
冬帽に大きピアスの揺れゐたり なつき 1 小袖.
花びらと見紛ふ景や散紅葉 明日香 1 宏虎.
折箱にきちんと並ぶ富有柿 せいじ 1 うつぎ.
大き尻梃子にして鴨潜りけり みのる 1 ぽんこ.
碧眼の空手の稽古冬うらら ぽんこ 1 たか子.
後部座席占領してをる大根かな こすもす 1 菜々.
まず首が伸びてそれから鴨翔ちぬ みのる 1 せいじ.

12月2日 (投句19名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
玻璃戸拭く小春の雲に触れもして やよい 7 愛正.たかを.小袖.素秀.そうけい.明日香.せいじ.
葛枯れて仁王立せる朽木かな みのる 4 せいじ.三刀.たか子.うつぎ.
桜島噴煙見せて冬ぬくし 明日香 4 宏虎.小袖.はく子.こすもす.
拭きあげて窓に燦燦冬日かな やよい 4 智恵子.ぽんこ.菜々.なつき.
冬晴れや庭師の鋏リズミカル 菜々 2 ぽんこ.たか子.
登り下り幾度京の紅葉狩 うつぎ 2 愛正.こすもす.
どよもせる一万人の第九かな みのる 2 満天.はく子.
師走来て気持ちばかりが焦りけり 満天 2 董雨.三刀.
神宮の鳥居見下ろし紅葉狩 うつぎ 2 明日香.なつき.
飛び付ける程の近さや三日の月 そうけい 1 素秀.
小春日や峻なる岩場登り切る せいじ 1 董雨.
赤ちゃんの大きな嚔静寂割る 宏虎 1 うつぎ.
湖小春雲の如くに波立ちぬ 隆松 1 菜々.
白浪の打ち寄す岸辺師走入り 三刀 1 満天.
街の灯の揺れる川面の深と冴ゆ 素秀 1 智恵子.
マラソンの足音高し十二月 ぽんこ 1 宏虎.
柔らかな冬菜に混ざる草もまた 小袖 1 たかを.
庭を掃く和尚手編みのマフラーす 智恵子 1 そうけい.

12月1日 (投句17名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
月凍てる触れなば折れるかたちして 明日香 6 素秀.そうけい.小袖.こすもす.うつぎ.せいじ.
山眠りゐる火山湖の水鏡 素秀 4 智恵子.宏虎.たか子.こすもす.
百年を生きる山茶花仰ぎ見る ぽんこ 4 宏虎.三刀.そうけい.たか子.
海のぞむ祭祀遺跡や櫨紅葉 せいじ 3 菜々.たかを.なつき.
落つる日の銀波に紛る千鳥かな みのる 3 たかを.ぽんこ.はく子.
参道の掃き清められ神迎へ 満天 3 菜々.智恵子.はく子.
冬草や終点のある廃線路 素秀 2 小袖.やよい.
夕映えの空に冴え冴え匕首の月 はく子 2 満天.三刀.
炭窯を出でて全身湯気だるま みのる 2 明日香.せいじ.
軒下の干し柿襖夕陽さし 三刀 1 ぽんこ.
風花の孤独なれども意のままに 宏虎 1 愛正.
とめどなき落葉時雨に茅舎句碑 菜々 1 明日香.
ゴミ出し日遥か初冠雪の山 こすもす 1 素秀.
赤毛のアン七巻読まん置炬燵 こすもす 1 隆松.
鐘楼の音の響きに紅葉震ふ ぽんこ 1 愛正.
北風唸る風吹岩てふ山頂に せいじ 1 うつぎ.
初雪やすべて御破算あら隠す 宏虎 1 やよい.
神苑に拾ひし紅葉栞とす 菜々 1 満天.
朝霜や小言で払ふ狭庭の菜 そうけい 1 なつき.
ストーブを出せば動かぬ犬と猫 智恵子 1 隆松.

11月30日 (投句19名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一山家のろしのごとく落葉焚く みのる 5 董雨.せいじ.そうけい.はく子.菜々.
山裾に波打つ銀の枯尾花 宏虎 4 智恵子.三刀.隆松.たか子.
踏みしだく落ち葉の道や森しづか みづき 3 せいじ.明日香.ぽんこ.
丸窓を額縁として冬紅葉 菜々 3 董雨.宏虎.隆松.
冬日燦寺庭の砂紋際立つる はく子 2 三刀.満天.
奈落より風唸り来て悴めり せいじ 2 愛正.そうけい.
小春日やけふは掃除と決めこんで やよい 2 たかを.たか子.
六甲を屏風に甲山粧ふ みのる 2 なつき.菜々.
荒北風や水面張り手のごと叩き せいじ 2 ぽんこ.うつぎ.
自販機を硬貨素通り冬銀河 智恵子 1 素秀.
頂に初冠雪や剣山 素秀 1 満天.
枯蓮の水面に白き雲流れ 満天 1 愛正.
庭師枝刈りて整え師走来る 宏虎 1 こすもす.
小雪の空に皓々爪の月 たか子 1 なつき.
冬うらら観光船のアニメの絵 明日香 1 こすもす.
あるなしの風にそそくさ木の葉散る たか子 1 たかを.
寒水の細きパイプを伝ふ音 素秀 1 うつぎ.
豊漁を祝ふ入江の冬燕 智恵子 1 素秀.
冬帽のうなづくやうに席譲り なつき 1 宏虎.
葉牡丹の渦のむらさき光りけり 満天 1 はく子.
焼残る枯葦揺らす川面風 愛正 1 明日香.
寒竹垣作務衣の僧の見え隠れ 愛正 1 智恵子.

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