成績一覧

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12月30日 (投句24名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
神木の紙垂の真白き年用意 なつき 6 ふさこ.もとこ.たか子.ぽんこ.澄子.かかし.
耳掻きの膝あけて待つ縁小春 ひのと 5 千鶴.もとこ.たかを.こすもす.なつき.
古暦グラビア名画捨てがたし 満天 5 宏虎.かえる.こすもす.みきえ.はく子.
納骨を見つむる孫の息白し せいじ 4 素秀.たかを.きよえ.ひのと.
草の戸に佳き門松の立ちており 澄子 3 かえる.素秀.みきえ.
ただいまと孫のリュックや年の暮れ ぽんこ 3 愛正.澄子.きよえ.
ジュピターを肩にいただく冬の月 あられ 2 智恵子.はく子.
凍てし石表札残し石工逝く 素秀 2 あひる.うつぎ.
冬うらら江ノ島に鳴く鳶の笛 智恵子 2 たか子.むべ.
漆黒のコートを照らす冬の月 あひる 2 みきお.なつき.
大海老を買うて年越し蕎麦用意 千鶴 2 智恵子.ふさこ.
次々と目につき止まぬ煤払ひ みきえ 2 宏虎.満天.
落ちまひと風に逆らふ枯葉かな きよえ 2 豊実.ひのと.
アンコールは蛍の光十二月 むべ 2 せいじ.あひる.
頑張るをやめてゆるゆる年の暮 たか子 2 ぽんこ.かかし.
夜回りの二つの命闇に消ゆ みきお 1 満天.
刻々と変わる天気や雪催い こすもす 1 明日香.
冬紅葉裏に燃え立つ忠魂碑 なつき 1 みきお.
銀杏散り雨に明るき並木道 はく子 1 豊実.
冬の朝ため息のごと排気ガス かえる 1 せいじ.
手套脱ぎ白き一花を捧げけり あひる 1 むべ.
立つ湯気もまさら新品炊飯器 やよい 1 うつぎ.
松林白き簾の干し大根 愛正 1 明日香.
年の夜や寺に集むる地域猫 素秀 1 愛正.
年の湯に目瞑りて聞く暮鐘かな ひのと 1 千鶴.

12月29日 (投句22名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鉄瓶の湯気の遮る通し土間 素秀 8 豊実.愛正.あひる.せいじ.ぽんこ.みきえ.なつき.やよい.
切干を広げる手さばき喜寿の皺 愛正 6 素秀.千鶴.もとこ.みきお.むべ.あられ.
雪折れの音の響けり山の宿 みきお 6 あひる.明日香.こすもす.はく子.なつき.澄子.
騒動の始まる厨松葉蟹 あひる 5 智恵子.たか子.あられ.やよい.うつぎ.
搗きたてのあん餅つまむ至福かな みきえ 4 かかし.せいじ.千鶴.きよえ.
年歩む線引き多き住所録 愛正 3 かえる.かかし.はく子.
賀状出す空洞落ちる音させて たか子 3 豊実.たかを.ふさこ.
溜池や魚影の透けるうす氷 かえる 2 満天.きよえ.
煙草一本貰うて御用納かな ひのと 2 かえる.もとこ.
生みたてを持ち帰る朝寒卵 みきお 2 こすもす.澄子.
母偲ぶ形見のシヨール膝にあり きよえ 2 たかを.みきお.
おもちゃ抱き仕事納めの夫帰る なつき 2 智恵子.うつぎ.
流れたき形のままに蝉氷 澄子 2 みきえ.ひのと.
かつて船操りし手で注連飾る ひのと 1 素秀.
水仙の匂ふ岬となる頃ぞ 澄子 1 たか子.
鉄塔の根本のあらわ山眠る 素秀 1 ふさこ.
蒼穹に鳶舞ふ京の年の暮 せいじ 1 ぽんこ.
取説をちら見しつつやお餅搗き みきえ 1 愛正.
数え日やこれが最後のメール便 豊実 1 宏虎.
刈り込みし庭に冬の日燦燦と せいじ 1 明日香.
松葉蟹狭き厨にもて余し あひる 1 ひのと.
煤払い小さい想い出残しつつ ふさこ 1 むべ.
冬晴れや笠雲ふたつ被る富士 智恵子 1 満天.
来客の多き一日年の暮 こすもす 1 宏虎.

12月28日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
嚔して見失ひたる星座かな ひのと 7 かえる.あひる.せいじ.たか子.智恵子.素秀.みきお.
冬至過ぎ壱ミリほどに日が延びる かえる 5 宏虎.こすもす.きよえ.千鶴.あられ.
人波に高く掲げる熊手かな みきお 5 愛正.宏虎.澄子.なつき.ひのと.
ささやかな当たり鐘鳴る年の市 なつき 4 かえる.あひる.千鶴.ひのと.
出稼ぎの村に一本木守柿 みきお 4 豊実.もとこ.なつき.むべ.
寒禽の大旋回し空に消ゆ せいじ 3 愛正.澄子.はく子.
病み上り気持だけでも年用意 せいじ 3 満天.こすもす.たかを.
枝の雪残して開く冬至梅 素秀 3 智恵子.みきえ.明日香.
皹や消毒薬の日々つらし たか子 2 満天.むべ.
静電気のけぞる人や冬旱 智恵子 2 みきえ.ぽんこ.
供花の水飲みに来たかや冬の蝶 明日香 2 もとこ.ふさこ.
風花のふいと真上に舞いあがり あひる 2 豊実.はく子.
歳末のチラシ合戦メモ用意 きよえ 1 たかを.
イルミネーション透けて広がる白き息 素秀 1 明日香.
賀状書くにぶる手指をなだめつつ はく子 1 ぽんこ.
冬ざれし陸に干されし鵜飼い舟 澄子 1 きよえ.
数へ日やまだ田に残る人の居て 千鶴 1 せいじ.
ファンファーレ場外響く菊花賞 智恵子 1 たか子.
電線に椋鳥の大群冬夕焼 なつき 1 みきお.
飛機音に頭上ぐるや冬オリオン みきえ 1 あられ.
生駒峯の彩失われ眠りつく たか子 1 ふさこ.
双眼鏡持つ手の隙間火星凍つ むべ 1 素秀.

12月27日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
友逝けり吾が冬帽子褒めしまま あひる 5 智恵子.せいじ.もとこ.たか子.ひのと.
飼ひ主も散歩の犬も着膨れて みきお 5 豊実.満天.明日香.たかを.ふさこ.
手套脱ぎ退職願受け取りぬ ひのと 5 むべ.あひる.素秀.もとこ.たかを.
数え日や声かけあひて別れゆく 澄子 4 むべ.満天.たか子.ふさこ.
火矢となり飛機黄金なる冬夕焼 智恵子 4 かえる.ぽんこ.きよえ.みきえ.
サプライズ聖夜に息子帰国せり 智恵子 3 澄子.はく子.きよえ.
待ち並ぶテールランプや年の暮 豊実 3 かえる.素秀.明日香.
凍てし日や郵便受けの回覧板 明日香 3 智恵子.みきお.うつぎ.
墨擦りて金釘流の賀状書く みきえ 3 みきお.こすもす.千鶴.
片付けし物またさがす年の暮 なつき 3 はく子.みきえ.千鶴.
年ごとに動かぬ手足日の短 満天 2 かかし.うつぎ.
植木屋の来てをる庭へ餅配る ひのと 2 豊実.せいじ.
歳晩の葬儀となりぬひめつばき せいじ 2 あひる.ぽんこ.
福袋早々買ひし年の暮 なつき 1 宏虎.
煤逃げが回遊したる商店街 澄子 1 なつき.
黒幕の降りるがごとき冬の暮 みきお 1 宏虎.
商店街飾りを変えて歳用意 素秀 1 こすもす.
年用意子の手夫の手借りてする 満天 1 澄子.
下校子のお喋り止まず冬休み せいじ 1 なつき.
目の前の景色消へたり冬西日 千鶴 1 かかし.
日の入りて再配達の歳暮かな みきえ 1 ひのと.

12月26日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ホースごと凍る畑の洗い桶 豊実 6 かえる.せいじ.あひる.あられ.なつき.明日香.
刃の立たぬ冬至なんきん煮れば柔 宏虎 6 豊実.満天.千鶴.きよえ.ふさこ.もとこ.
夕千鳥波をかすめて飛び去りぬ きよえ 5 せいじ.たかを.智恵子.ひのと.むべ.
寒灯下箱階段の軋む音 澄子 4 みきえ.かかし.ぽんこ.みきお.
雪しづか終刊といふ同人誌 ひのと 4 たかを.たか子.なつき.明日香.
富士を背に貨物列車は枯れ野行く かえる 3 ぽんこ.みきお.智恵子.
水仙の今や葎となる小径 あひる 3 かかし.たか子.こすもす.
不揃いの林檎ひと箱買ひ取りぬ 澄子 3 きよえ.あられ.むべ.
聖夜来る航行灯の赤緑 むべ 2 素秀.澄子.
水玉を置きしサドルや雪時雨 せいじ 2 こすもす.ふさこ.
飾りなき家にホワイトクリスマス もとこ 2 素秀.みきえ.
露天湯の燭火幻想降誕祭 素秀 2 宏虎.千鶴.
毛帽子を深みどなたと問はれけり せいじ 1 かえる.
家篭り我と顔会う寒雀 たか子 1 あひる.
着水の鴨がつなげり鴨の列 なつき 1 澄子.
朝まだき窓に貼り付く六花かな 智恵子 1 豊実.
寒晴や笑顔のゴール女子マラソン 満天 1 宏虎.
時の流れラインがメリークリスマス ふさこ 1 満天.
黒髪に氷飛び散るジャンプかな あひる 1 ひのと.
お仏壇少し綺麗に今日聖夜 たか子 1 もとこ.

12月25日 (投句26名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
地元紙に包まれ届くお餅かな みきえ 10 豊実.素秀.もとこ.こすもす.あられ.きよえ.ふさこ.千鶴.明日香.たかを.
蝋燭の火を移しゆく聖夜かな あひる 5 宏虎.満天.智恵子.かえる.むべ.
舞台袖保母の見守る聖歌隊 素秀 4 澄子.あられ.よう子.明日香.
赤き花自分に買ひしクリスマス なつき 4 あひる.こすもす.たか子.よう子.
日の射して短き命雪だるま たかを 4 宏虎.満天.董雨.きよえ.
もう誰も居らぬ聖夜の皿洗ふ ひのと 3 豊実.せいじ.澄子.
手袋を脱いで曾孫と手を繋ぐ 宏虎 3 せいじ.あひる.ふさこ.
煤逃げの先はいつものラーメン屋 みきお 3 なつき.ひのと.千鶴.
しあはせの重さの聖菓抱き帰る ひのと 2 素秀.なつき.
五歳児の照れてポーズのクリスマス もとこ 2 智恵子.たかを.
歳晩や出るに出られぬ駐車場 せいじ 2 ぽんこ.むべ.
下校子の両手に袋冬休み 満天 2 かえる.みきえ.
野水仙岬の風に香りたつ 智恵子 1 たか子.
錆びた釘探すことから黒豆煮 明日香 1 もとこ.
おでんには似合はぬトング活躍す むべ 1 うつぎ.
歳暮にと干し柿包む夫嬉々と 明日香 1 ぽんこ.
そこかしこ列成す人や師走かな かえる 1 董雨.
厳かにオルガン響く聖夜かな 澄子 1 みきえ.
積雪に南国土佐の燥ぎやう 澄子 1 うつぎ.
花苗を今年も貰ふ歳の市 みきえ 1 ひのと.

12月24日 (投句25名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
外犬も内に入れたる寒さかな 澄子 5 あひる.よう子.かえる.千鶴.智恵子.
発芽せる五畝まっすぐ春を待つ あひる 5 澄子.ふさこ.みきお.きよえ.ひのと.
一瞬に冬帽飛んで田を駆けり 千鶴 4 あひる.たかを.こすもす.ひのと.
拗ねし子がこちら向くまで毛糸編む ひのと 4 素秀.よう子.せいじ.きよえ.
黒雲に金継のごと冬の雷 素秀 3 明日香.かかし.むべ.
しまひ湯の獅子柚子ふやけ皺深む 素秀 3 みきえ.かえる.千鶴.
人影に向きを変へたり浮寝鴨 なつき 3 たか子.澄子.かかし.
風花や見ているうちに横なぐり たか子 3 こすもす.せいじ.智恵子.
寒月の靴音高く響きけり 満天 3 たか子.たかを.ぽんこ.
討ち入りの日や南座の陣太鼓 もとこ 2 満天.なつき.
裸木を拭き抜く風の音痛し 智恵子 2 豊実.みきえ.
初雪に草木も屋根も薄化粧 きよえ 1 董雨.
駅前は電飾の海冬の夜 みきえ 1 宏虎.
初雪を乗せて車の走り去る きよえ 1 董雨.
爪先で探るにごり湯六花 むべ 1 隆松.
術後とて庭師にまかす年用意 せいじ 1 むべ.
粉雪の先ず路肩より積りけり こすもす 1 豊実.
薄氷を揺らす片足定まらず ふさこ 1 ぽんこ.
剪定す山茶花の花切らぬやう あひる 1 ふさこ.
白髪の庭師はつらつ師走空 せいじ 1 みきお.
冬至とや夜食に一人南瓜食む あられ 1 もとこ.
着膨れて赤子のやうな犬を抱き かえる 1 なつき.
譲られてゆかしき帯やクリスマス 澄子 1 宏虎.
年用意メモばかり増え捗らず たか子 1 明日香.
天候に振り回された冬ひと日 明日香 1 満天.
十五センチ休校となる土佐の雪 よう子 1 もとこ.
海賊が斬られて終はる聖夜劇 ひのと 1 素秀.

12月23日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
湯豆腐のぽこんと揺れる鍋の底 豊実 6 素秀.あひる.なつき.ふさこ.みきお.むべ.
代々の遺影の並ぶ冬座敷 みきお 6 豊実.たかを.きよえ.千鶴.よう子.ひのと.
追ひ焚きに顔悪き柚子寄り来たり なつき 4 かえる.もとこ.みきえ.たか子.
虎落笛百鬼夜行を操れり 澄子 4 もとこ.素秀.智恵子.うつぎ.
銭湯の脱衣所ゆずの香のこぼれ 千鶴 4 豊実.せいじ.ふさこ.かかし.
傷あれど香り溢るる柚子の風呂 むべ 3 宏虎.満天.きよえ.
たふたふと湯に浮く柚子を引き寄せぬ 千鶴 3 宏虎.澄子.ぽんこ.
小さき手で積みては崩す蜜柑かな ひのと 2 あられ.みきえ.
山茶花や術後の夫のこぐペダル あひる 2 満天.たか子.
立ち退かぬ古家一軒寒灯下 ひのと 2 澄子.うつぎ.
蕪蒸し母の味までもう一歩 もとこ 2 千鶴.明日香.
下町の湯屋に冬至の柚子浮かべ 智恵子 2 なつき.こすもす.
マネキンの着たるセーター頂かん 宏虎 2 あひる.むべ.
伸びかけて天にとどまる冬の虹 素秀 2 あられ.こすもす.
乗り過ごし次のバス待つ冬灯 みきお 2 かえる.たかを.
刃物研ぐ音と聞こえし虎落笛 素秀 1 かかし.
薄味の妹の南瓜煮供へたり なつき 1 明日香.
実千両色なき庭を明るくす 満天 1 せいじ.
着膨れて掴まる吊り輪軋めけり みきえ 1 ぽんこ.
追い焚きの浴室柚子の香の満てり こすもす 1 よう子.
海光にけあらしのごと濤はねて 明日香 1 みきお.
海光の眼をいるまぶし冬至かな 明日香 1 智恵子.
風の型しわに残るや蝉氷 隆松 1 ひのと.

12月22日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
祈る手に燭の火影や聖誕祭 むべ 7 智恵子.満天.素秀.ぽんこ.みきお.うつぎ.ひのと.
外套を預け老舗の客となる ひのと 6 かえる.宏虎.素秀.せいじ.澄子.むべ.
蜜蝋を灯し養蜂家の聖夜 うつぎ 4 たか子.せいじ.あひる.むべ.
真鶴の空気を裂きて飛びたてり 宏虎 4 たか子.ぽんこ.こすもす.千鶴.
眠る子を包む毛布を撫ぜる夜 かえる 3 ふさこ.みきお.みきえ.
だみ声で呼び込まるる歳の市 ふさこ 3 智恵子.かかし.なつき.
豌豆の発芽の知らせ冬うらら あひる 2 豊実.もとこ.
仏壇に土産の和菓子冬至の日 こすもす 2 宏虎.隆松.
葉牡丹を敷き詰む園の花時計 智恵子 2 明日香.きよえ.
綺羅波の遥かに続く湾小春 あひる 2 豊実.千鶴.
円月島まろき洞より冬の濤 明日香 1 みきえ.
あちこちに懐炉張りての見守り隊 満天 1 こすもす.
高々と寒月細き刃かな たか子 1 澄子.
雲一つ陰りてしまふ干し布団 なつき 1 たかを.
溝切って土にエールや冬構へ 千鶴 1 もとこ.
冬かもめ眩し遠目や綺羅の海 もとこ 1 たかを.
年の瀬の一膳飯屋閉店す ぽんこ 1 なつき.
子らも来てローストチキンクリスマス せいじ 1 満天.
もの捨つる事に始まる年用意 澄子 1 ひのと.
瀬戸内の檸檬の届く年の暮 澄子 1 明日香.
繰り言を重ねるやうに雪つもる 素秀 1 ふさこ.
試歩のごと自転車試乗小春の日 せいじ 1 かえる.
雪掴む手は一輪の白き華 素秀 1 うつぎ.
年の瀬の日記まとめて書きて果つ なつき 1 かかし.
せがまれて煙突掃除クリスマス みきお 1 あひる.
五箇山の集落雪に黙の朝 智恵子 1 きよえ.

12月21日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
凍星を閉ぢ込めてゐる観覧車 ひのと 6 智恵子.あられ.せいじ.素秀.もとこ.うつぎ.
人混みに押されアメ横年用意 智恵子 4 満天.みきお.なつき.ひのと.
六甲颪南京町の路地目がけ たか子 3 宏虎.智恵子.かかし.
冬ぬくし昼餉分け合ふ老と鳩 もとこ 3 明日香.うつぎ.むべ.
風花に手を伸ばせどもかわし行く かえる 3 豊実.千鶴.きよえ.
読書灯点る聖夜の機内かな ひのと 3 みきえ.澄子.むべ.
坂上がりきて冬麗の富士を得し 澄子 3 かえる.ふさこ.たか子.
咳しても痛くはないぞ手術痕 せいじ 2 ぽんこ.かかし.
目の慣れて黒き夜にも枯木星 むべ 2 素秀.明日香.
電車待つ終着駅の日向ぼこ 豊実 2 みきお.ひのと.
オリオン座独り占めたる露天風呂 智恵子 2 豊実.あられ.
柚子風呂に夫めずらしく長湯かな きよえ 2 なつき.澄子.
手袋の小さき手恐竜そつと撫づ なつき 2 あひる.みきえ.
六甲の稜線師走の青空に こすもす 2 千鶴.ふさこ.
着膨れてブランド街を左見右見 うつぎ 2 あひる.ぽんこ.
継ぎ上手話上手や熱燗を 宏虎 2 こすもす.たかを.
柚子湯の香湯上がりタオルほんわかと きよえ 1 こすもす.
耳さとき子をごまかして聖果切る 素秀 1 かえる.
捨てる句も拾ふ句もあり煤払い ふさこ 1 たかを.
湯気盛んなる店旨し中華街 たか子 1 もとこ.
朝焼や電車待つ間の冬の朝 こすもす 1 満天.
冬帽子脱げば近づく友の声 あひる 1 たか子.
しめ飾りもう買つたよと夫メール 明日香 1 宏虎.
お土産のリボンを解きてクリスマス 宏虎 1 せいじ.
雪童子となり手を上げ雪追ふ子 素秀 1 きよえ.

12月20日 (投句24名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
煤払い玻璃戸に息を子と競ひ ふさこ 5 みきえ.きよえ.千鶴.智恵子.うつぎ.
立ち食いの解放感や街師走 たか子 5 素秀.もとこ.ふさこ.きよえ.こすもす.
飼い犬の爪切る音も冬日和 澄子 4 豊実.なつき.ひのと.むべ.
鰭酒を飲み干してより武勇伝 ひのと 4 せいじ.なつき.はく子.うつぎ.
蹲の小枝で突付く初氷 うつぎ 3 満天.明日香.ひのと.
寒潮の渦に流木囚われり 素秀 3 豊実.たかを.はく子.
夜の更けて家を揺るがすしづり雪 みきお 3 澄子.満天.こすもす.
行燈に易の一文字細雪 ひのと 2 素秀.智恵子.
寒晴や園児の散歩駆け足で 満天 2 かえる.宏虎.
年の市門前に立つ修行僧 なつき 2 せいじ.たか子.
柚湯して浮世の憂ひ流しけり 澄子 2 ふさこ.千鶴.
ガラス戸の僅かな隙間虎落笛 みきお 2 宏虎.たか子.
貼り薬眠たき妻を煩わす 宏虎 2 あひる.むべ.
後席の肉まん匂う新幹線 豊実 1 たかを.
開国の港明るし冬鴎 むべ 1 澄子.
木枯に立ち向かふのよ古希なれど もとこ 1 あひる.
着ぶくれて七人掛けが六人に ぽんこ 1 みきえ.
数へ日の仕事しながら見る将棋 せいじ 1 明日香.
コンビニへ駆け込むまでの虎落笛 あひる 1 かえる.
しんしんといふオノマトペ知る寒夜 明日香 1 もとこ.

12月19日 (投句27名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
咳殺し第九のタクト待つ静寂 よう子 8 たかを.あひる.素秀.こすもす.みきお.千鶴.ひのと.もとこ.
寒牡丹涙のやうに雨とどめ 素秀 5 満天.たか子.むべ.ひのと.はく子.
退院を祝ふ赤飯冬ぬくし せいじ 4 こすもす.みきお.むべ.もとこ.
悪童の踏み折る音や霜柱 澄子 4 たかを.せいじ.ふさこ.ぽんこ.
霜柱踏む足音や朝刊来 みきお 3 智恵子.なつき.みきえ.
寒風にたすき繋ぎて子等駆ける みきえ 3 せいじ.ぽんこ.うつぎ.
外出は回覧板のみ置炬燵 こすもす 3 宏虎.みきえ.明日香.
融けながら降り続く雪音もなし こすもす 2 宏虎.千鶴.
退屈なブーツの脚を組み替へる ひのと 2 豊実.うつぎ.
無精髭剃り退院す冬の晴 せいじ 2 かえる.たか子.
大正の玻璃戸に冬日歪み射す ふさこ 2 なつき.あられ.
酔ふ父が頬撫でてゆく蒲団かな ひのと 2 素秀.澄子.
記念日を神戸に祝う冬ひと日 たか子 1 きよえ.
久に来し植木屋今日も頬被 うつぎ 1 あひる.
ふかし芋蒸し加減見る箸のの跡 千鶴 1 智恵子.
冬の木に巻き付き蔓の青々と たかを 1 ふさこ.
冬浪の港に第九轟けり むべ 1 澄子.
みそさざい小さき尾羽根ふり続け あひる 1 はく子.
濡れ新聞ガラス窓拭く年用意 ぽんこ 1 明日香.
空弁も土産に足して冬休み 智恵子 1 かえる.
おもちゃ店パパママサンタの溢れけり かえる 1 きよえ.
不揃ひの薪積み上がり冬に入る あひる 1 あられ.
月光をそのまま閉じ込め氷張る みきお 1 満天.
交差点肩すれ合ふも師走かな 智恵子 1 豊実.

12月18日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
病室の四人四様年の暮 せいじ 7 満天.澄子.あられ.隆松.明日香.あひる.ひのと.
試歩の距離段々延ばし冬日和 たか子 5 宏虎.せいじ.みきお.ぽんこ.ひのと.
磨きあぐ窓に柔らな冬陽射す かえる 4 董雨.こすもす.なつき.よう子.
霜柱踏んで楽しむ登校子 みきお 3 みきえ.澄子.きよえ.
北風に押されて帰る家路かな みきお 3 たか子.宏虎.みきえ.
禁猟区知っているかに浮寝鳥 こすもす 3 かえる.智恵子.千鶴.
縁小春をさな子ほどの母の足 ひのと 3 たかを.あられ.うつぎ.
師走来て前屈みなる人の波 満天 3 かえる.もとこ.なつき.
冬日受く背なぽかぽかと畑仕事 千鶴 2 董雨.きよえ.
微動する鯉の尾ひれや冬の池 ぽんこ 2 たかを.むべ.
北風に髪梳かれ伸ぶ背筋かな みきえ 2 豊実.むべ.
夜半の風強く奥間に聞こゆ咳 素秀 2 ふさこ.うつぎ.
年歩み遺影の夫を追い越せり むべ 2 あひる.千鶴.
奥山に吠ゆる獣か虎落笛 千鶴 2 智恵子.素秀.
海鳴りはわだつみの声冬岬 素秀 2 せいじ.よう子.
外出を拒む寒さや今日もまた 明日香 1 ぽんこ.
電飾の迷路手つなぎ出づ聖夜 なつき 1 豊実.
裸木の向こふは入日うすあかね もとこ 1 みきお.
丘陵に流れる雲間寒の月 智恵子 1 ふさこ.
菅笠を冠る野地蔵雪標 智恵子 1 こすもす.
焚き火して寒さも焔さっぱりす 宏虎 1 満天.
熱の子の瞳の中に雪降れり ひのと 1 素秀.
喪中とてこのことだけは年用意 うつぎ 1 たか子.
湯たんぽの冷めた音する夜明け前 あひる 1 もとこ.
ベビーカー集ふ母子のサンタ服 なつき 1 明日香.

12月17日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
弁当といつしよに包む風邪薬 ひのと 5 たかを.せいじ.あひる.こすもす.千鶴.
トンネルは貨車を呑み込み山眠る 素秀 5 満天.ふさこ.むべ.智恵子.ひのと.
鋤きたての土くれ柔き冬の畑 千鶴 4 もとこ.きよえ.ぽんこ.ひのと.
鉄橋を渡る車窓や冬夕焼 豊実 3 明日香.みきお.ぽんこ.
尋ね来て家静かなり花八つ手 澄子 3 豊実.たか子.うつぎ.
店頭のワインにリボンクリスマス 満天 3 明日香.なつき.うつぎ.
粛々と苗植えゆけり雪催 千鶴 3 澄子.あひる.素秀.
白銀にシュプール残し初滑り 智恵子 2 せつ子.みきお.
病院食けふも三品や窓の雪 せいじ 2 せつ子.たかを.
蹲踞の水呑む猫や小六月 みきお 2 豊実.宏虎.
冬帽子売り場はだれも二人連れ あひる 2 かえる.もとこ.
明るさの銀杏散り敷く御堂筋 明日香 2 満天.なつき.
やや蛇行老女の自転車年用意 たかを 2 むべ.こすもす.
馬の背を滑る我らに雪しずる 智恵子 2 澄子.せいじ.
リビングの小さき聖樹の点滅す たか子 2 宏虎.智恵子.
古城址や僅かに残す冬紅葉 澄子 1 千鶴.
近づけば寒月映す夜の川 むべ 1 たか子.
柚子湯浴む先に主を入らせて うつぎ 1 ふさこ.
水槽に名も知らぬ魚燗を待つ ひのと 1 素秀.
寒菊のあふれかえるや法善寺 明日香 1 みきえ.
新しき遊具も増えて冬陽ざし たか子 1 きよえ.
寒風にあらがい進む列車かな みきお 1 みきえ.
降誕の人形並び冬日満つ もとこ 1 かえる.

12月16日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
子は頬を染めて聖歌の声透る 素秀 5 豊実.せいじ.こすもす.智恵子.うつぎ.
湯豆腐や各が手酌の湯治宿 澄子 4 たか子.なつき.ぽんこ.ひのと.
つま先も喧嘩してをる炬燵中 ひのと 4 かえる.宏虎.せいじ.なつき.
北風に踏み込むペダル耳痛し みきえ 3 豊実.うつぎ.ふさこ.
オリオンの上る真東生家あり みきお 3 みきえ.たか子.澄子.
長生きの恥じらい少し日向ぼこ 宏虎 3 せつ子.たかを.ひのと.
たどたどし文字のカードやクリスマス もとこ 3 素秀.みきお.きよえ.
酒を注ぐ猪口にさざなみ夕時雨 ひのと 3 かえる.たかを.むべ.
放課後の空の雲梯冬ざるる ぽんこ 2 千鶴.むべ.
遠富士の雲の天蓋雪催ひ 澄子 2 智恵子.千鶴.
行き先を仏に告げて十二月 うつぎ 2 もとこ.澄子.
落葉とも祈りとも積み重なりて むべ 2 せつ子.宏虎.
時雨るるや夜更け地を這ふ風の音 千鶴 2 きよえ.明日香.
鯛焼の匂いに釣られ後戻り 豊実 1 満天.
黒髪の細きサンタの児の絵かな なつき 1 素秀.
裸木となりて老幹苔鮮やか 満天 1 ぽんこ.
冬陽射す面会禁止の病棟に あひる 1 もとこ.
葉付き大根厨にひと日奮闘す たか子 1 満天.
日向ぼこ馬鹿な青春懐かしみ うつぎ 1 ふさこ.
冬木立枝のまにまに雲流れ ふさこ 1 みきえ.
冬日燦つぼみいっぱい室の蘭 智恵子 1 こすもす.
足あとの一歩に始む大枯野 素秀 1 あひる.
廃屋の戸口に赤き冬の薔薇 みきえ 1 みきお.
ぼろ市の代官餅に人の山 智恵子 1 あひる.

12月15日 (投句25名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
北へ向く離郷の舳先しぐれけり ひのと 5 豊実.澄子.素秀.なつき.ぽんこ.
玻璃枠に納まりきらず冬の虹 せつ子 4 かえる.明日香.こすもす.きよえ.
来年も生き抜く覚悟日記買ふ みきお 3 あひる.はく子.もとこ.
良きことの少しは有りて日記果つ うつぎ 3 はく子.もとこ.むべ.
京凍つるにわか和装の異国人 明日香 3 満天.こすもす.智恵子.
木守柿ひとつ残せし売り家かな 澄子 3 あひる.たか子.ひのと.
南座のまねき浮き出づ京師走 もとこ 2 宏虎.千鶴.
鈍色の波盛り上ぐる冬の海 かえる 2 みきえ.智恵子.
冴ゆる空流星群の左見右見 智恵子 2 満天.明日香.
こふのとり立ちあぐ冬の流星群 素秀 2 澄子.ぽんこ.
寒風に冷えし身ほぐす出で湯かな 千鶴 2 宏虎.きよえ.
冬落暉閉じし瞼を通りこし むべ 2 うつぎ.ひのと.
玉葱のか細き苗や冬の空 豊実 1 うつぎ.
雪吊りの縄一本の兼六園 宏虎 1 ふさこ.
出で立ちは冬山装備畑に立つ 千鶴 1 みきえ.
と見る間に西空に消ゆ冬の虹 みきえ 1 せつ子.
句友より一報ありて冬の虹 きよえ 1 たかを.
絵巻物拡ぐるごとき冬の虹 せつ子 1 なつき.
水脈重ぬ番の鴨に日のかけら 澄子 1 素秀.
冬の朝晴るる西空月浮遊 きよえ 1 千鶴.
木枯らしにはためく幟ほか弁屋 みきえ 1 豊実.
墨書土器今もあざやか文字冴ゆる 明日香 1 みきお.
裏庭の干し竿霜を拭きにけり 董雨 1 かえる.
鉄棒に手袋干されをる学舎 ひのと 1 ふさこ.
メールにて祈りの届く冬の朝 あひる 1 たか子.
血走りし片思いせし雪女 宏虎 1 せつ子.
お揃ひのマフラー母娘デパートへ みきお 1 たかを.
タワマンの届きさうなる寒の月 あひる 1 むべ.

12月14日 (投句24名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寒き夜のパズルに足りぬ一欠片 ひのと 5 もとこ.たかを.素秀.たか子.なつき.
散り尽くす大樹聖樹と変はりたり なつき 5 豊実.せいじ.せつ子.ぽんこ.智恵子.
失せ物はあへて捜さず煤払 なつき 5 豊実.かえる.満天.せつ子.ひのと.
紙漉きのすくふ波立て水の息 宏虎 4 みきえ.みきお.千鶴.智恵子.
絵硝子の冬日やはらか聖母笑む もとこ 4 満天.たか子.なつき.ひのと.
綾取りに継ぎ足す母の残り糸 ひのと 4 もとこ.素秀.澄子.みきお.
雨しずく朝日返して散紅葉 むべ 2 宏虎.きよえ.
くだら野を数多の蹄越へて来し 澄子 2 たかを.うつぎ.
不揃いの大根並ぶ「ご自由に」 豊実 2 ぽんこ.ふさこ.
水流に微か首振る枯蓮 ぽんこ 2 ふさこ.うつぎ.
てきぱきとこなす看護師冬ぬくし せいじ 2 明日香.はく子.
短日や農夫の鍬のせわしなく 千鶴 2 あひる.みきえ.
踏切の点滅暫し寒の月 澄子 2 あひる.こすもす.
一列に歩むペンギン冬日和 みきお 2 かえる.董雨.
旅仕度めきし入院小春の日 あひる 1 せいじ.
銀杏散る残る針山天を突く 満天 1 董雨.
出土器の破片合わせや暮早し 明日香 1 澄子.
大歩危峡迫る奇岩や舟寒し よう子 1 明日香.
短日や一駅に着く夜の国 素秀 1 むべ.
抗がん剤冬暁に抜けゆけり 素秀 1 むべ.
手のひらに火球閉じ込め闇冴ゆる 智恵子 1 きよえ.
襟巻きに頬を埋める女学生 かえる 1 こすもす.
歩かねば歩け無くなる草枯れる 宏虎 1 千鶴.
寒椿机上に一輪句会果つ こすもす 1 宏虎.
ぼんぼりのごと玄関に鉢紅葉 みきえ 1 はく子.

12月13日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
生涯をこの地と定め雪囲ひ ひのと 8 豊実.宏虎.あひる.みきお.ぽんこ.こすもす.たか子.よう子.
帰り花追悼句集の重み抱く たか子 6 智恵子.きよえ.もとこ.澄子.ふさこ.ひのと.
クッションの窪みのままに冬籠 素秀 5 みきえ.もとこ.たかを.たか子.よう子.
ランドセル並ぶデパート春隣 みきお 4 なつき.明日香.澄子.はく子.
弟と代はりばんこに持つ懐炉 ひのと 3 素秀.ふさこ.むべ.
鴨凍るやうに眠りて凪の朝 素秀 3 せいじ.あひる.千鶴.
あれこれと老いの手抜きや年用意 董雨 3 満天.明日香.こすもす.
鰭酒や本音暴露す二人きり 宏虎 2 みきお.むべ.
隼や双眼鏡を貫く眼 なつき 2 かえる.千鶴.
柿の木や見知らぬ人の住む生家 みきお 2 せいじ.みきえ.
恋の絵馬溢れひしめき冬ぬくし もとこ 2 かえる.満天.
このことも笑つて読める古日記 あひる 2 きよえ.はく子.
大鍋を待ちて一献囲炉裏端 智恵子 2 ぽんこ.ひのと.
金山や墨絵となりて山眠る 宏虎 2 智恵子.せつ子.
鯛焼きを胸に抱へてバスを待つ かえる 1 なつき.
鬼ごつこすぐ捕まりし冬の庭 むべ 1 素秀.
花八つ手同じ苗字の墓おほし 澄子 1 豊実.
夜勤明け鯛焼き口に家路へと 智恵子 1 たかを.
老舗屋の水琴窟の音冴ゆる ぽんこ 1 せつ子.
あちこちにメールで済まし冬籠もり たかを 1 宏虎.

12月12日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
チェーンソーふかし眠れる山起こす ひのと 6 豊実.あひる.せいじ.たか子.なつき.きよえ.
遠火事のサイレンに止む口喧嘩 素秀 5 宏虎.あられ.たか子.ひのと.澄子.
別れ際良いお年をと始まりぬ ふさこ 4 かえる.宏虎.きよえ.明日香.
回り道久しき出会ひ冬日和 みきえ 3 満天.たかを.ぽんこ.
寒椿往時のままに武家屋敷 澄子 3 せいじ.こすもす.みきえ.
コンサート第九にいよよ師走かな たか子 3 満天.千鶴.明日香.
逆光の樹間の鋭声冬朝日 豊実 2 あひる.ぽんこ.
煙突に吸ひ込まれゆく暖炉の火 せいじ 2 智恵子.よう子.
友はいま独りなりける冬木立 もとこ 2 こすもす.むべ.
雑巾はかつての襁褓煤はらひ ひのと 2 ふさこ.みきお.
輪唱の次々果てて冬銀河 澄子 2 豊実.素秀.
枯菊を焼きて墓石に纏ふ香 智恵子 2 なつき.むべ.
冬籠り連絡だけが長電話 明日香 2 はく子.素秀.
上る月緋の目で見遣る兎かな かえる 1 あられ.
奨められ鰭酒に酔う同窓会 宏虎 1 董雨.
電飾に人出賑はふクリスマス ぽんこ 1 智恵子.
半年ぶりの体力測定柚子湯かな こすもす 1 みきお.
着膨れてグランドゴルフホールインワン 満天 1 はく子.
年ごとに早く過ぎるや師走かな 満天 1 ふさこ.
日向ぼこ一人かえりて次次と 宏虎 1 たかを.
地下鉄のコートの群れに紛れ込む あひる 1 ひのと.
玻璃越しに仰ぐ冬月満ち満ちて せいじ 1 かえる.
時雨来て逃げ足疾き農夫かな 千鶴 1 澄子.
雑踏の師走の駅に娘と別れ あひる 1 みきえ.
稜線に燃え尽き沈む冬陽かな みきお 1 よう子.
丁寧に日記書き終え年惜しむ みきお 1 もとこ.
小春日や身体をほぐすキャッチボール ぽんこ 1 董雨.
五本指それぞれ踊る冬浅し たかを 1 もとこ.
青空に突如雨雲時雨かな きよえ 1 千鶴.

12月11日 (投句25名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
呼び鈴に猫が顔出す漱石忌 澄子 5 みきえ.はく子.なつき.千鶴.ひのと.
眠れる手そつと蒲団に仕舞ひけり ひのと 5 豊実.みきえ.智恵子.あひる.みきお.
人波に置いてゆかれし駅師走 なつき 3 もとこ.明日香.ひのと.
引越しの忙中とどく冬林檎 あひる 3 たかを.澄子.こすもす.
シクラメン誉めて帰るや調律師 ひのと 3 素秀.せいじ.むべ.
托鉢僧経流し行く街師走 董雨 3 かかし.満天.なつき.
差し伸べる手の如空へ冬木の芽 こすもす 2 はく子.せいじ.
神殿に男も交じる針供養 みきお 2 たかを.たか子.
寒月や鉄骨に今刺されたる たか子 2 澄子.むべ.
令和まで三代を生き日向ぼこ 宏虎 2 かかし.たか子.
黒猫の闇に消えたり冴ゆる星 みきお 2 かえる.ふさこ.
潮騒も調べのごとく冬うらら きよえ 2 素秀.こすもす.
冬晴や浜辺は児等の運動場 きよえ 2 満天.智恵子.
目を瞑る犬のいびきや小春かな かえる 1 みきお.
幼子の微笑み返し冬暖か ぽんこ 1 宏虎.
傷ありも歪みも真紅りんご箱 あひる 1 千鶴.
小流れや底は落ち葉のショーウインド よう子 1 きよえ.
籾焼きに棚引く煙夕小春 智恵子 1 ぽんこ.
茶の花の垣根ぬけゆく御廟かな なつき 1 宏虎.
棟上げの柱それぞれ冬日差し 明日香 1 豊実.
縄振りて跳んでるつもり洟垂れ子 みきえ 1 ぽんこ.
冬めくも皇帝ダリア睥睨す 明日香 1 ふさこ.
病名を告ぐ医師若く冬浅し たか子 1 かえる.
着膨れてメール忙しや赤き爪 みきえ 1 もとこ.
摩天楼ビルが遮る寒落暉 せいじ 1 あひる.
ハンマーを杵に持ち替へ餅つける 素秀 1 きよえ.
したたるや南の島の冬銀河 素秀 1 明日香.

12月10日 (投句25名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
引いてきし葱たつぷりのかけうどん 素秀 4 はく子.むべ.たか子.なつき.
せり上がる絡繰り時計冬広場 澄子 4 みきえ.きよえ.ぽんこ.ふさこ.
通る人みんな助言す畝大根 あひる 4 豊実.たかを.もとこ.ひのと.
柚湯して今年良きこと探しをり よう子 4 あひる.澄子.かえる.千鶴.
枯蓮やライトアップの修羅場なり もとこ 3 董雨.満天.ぽんこ.
窓口にポインセチアの町役場 素秀 3 たかを.こすもす.なつき.
また一人着ぶくれの来る更衣室 ひのと 3 素秀.みきお.よう子.
健闘を讃ふ指揮官冬ぬくし みきえ 3 満天.かかし.明日香.
冬霧や灯り一つの藁の屋根 隆松 3 豊実.智恵子.みきお.
裸木の青空透かす枝の先 ぽんこ 3 はく子.こすもす.千鶴.
四畳半白き山茶花招かるる ふさこ 2 みきえ.もとこ.
寒満月母娘三人路地を行く むべ 2 董雨.かえる.
厨房の窓の結露や冬の朝 きよえ 2 宏虎.智恵子.
ふつふつと二人の膳やおでん酒 宏虎 2 ふさこ.むべ.
裸木の天に頭突きの如くあり たか子 2 素秀.かかし.
棟梁は屋根の点検小春かな たかを 2 たか子.ひのと.
時雨るるやネオン華やぐ街の景 智恵子 1 明日香.
小流れのくぐもる音や冬の霧 隆松 1 あひる.
探梅やつかず離れずメモの紙 みきお 1 澄子.
白き花なほ白白と寒夜かな あひる 1 せいじ.
雪原に光り一筋果てしなく みきお 1 よう子.
クリスマス仕様の部屋や納め句座 こすもす 1 せいじ.
煮凝りや母のやうには魚炊けず ひのと 1 きよえ.

12月9日 (投句25名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
宅急便濡れ手で受くる師走かな なつき 11 かえる.豊実.たかを.みきえ.澄子.宏虎.もとこ.よう子.ふさこ.うつぎ.むべ.
奥琵琶の小さき番屋氷魚炊く あひる 5 みきえ.せいじ.千鶴.智恵子.むべ.
豚まんの湯気が先頭列につく あひる 4 たかを.明日香.こすもす.きよえ.
イマジンも遠くなりけり開戦日 もとこ 3 澄子.よう子.千鶴.
執刀の医師を信ぜむ寒北斗 せいじ 3 あひる.たか子.ひのと.
子の匂ひ日向の匂ひ干蒲団 素秀 3 みきお.ぽんこ.なつき.
細雪読み返しみる開戦忌 澄子 2 素秀.せつ子.
歳の暮れ愚作数多の句帖果つ せつ子 2 宏虎.ぽんこ.
悴む手息吹きかけて登校す みきお 2 満天.ひのと.
漱石忌いつも会う猫見なくなり たか子 2 もとこ.なつき.
振り向けばまだ母のゐる寒茜 ひのと 2 みきお.智恵子.
古日記五年の重み一冊に 千鶴 2 こすもす.うつぎ.
山茶花や八重のあはひに日を留め むべ 2 せいじ.せつ子.
肩口へ毛布掻き寄す丑三つ みきえ 1 ふさこ.
首すくむ鷺支えけり大枯木 せつ子 1 きよえ.
口笛の尻上がりなる浜小春 ひのと 1 あひる.
冬満月暮れなむ空の雲に乗り きよえ 1 豊実.
冬野菜土を喰らいて甘味ます ふさこ 1 満天.
秒針の耳に付くなり冬の真夜 みきえ 1 かえる.
古民家の渡り廊下や冬に入る 豊実 1 隆松.
首すくめ帰る路地裏冬の月 みきお 1 素秀.
無住寺の一角にある花八つ手 宏虎 1 たか子.
プレミアム商品券やクリスマス こすもす 1 明日香.

12月8日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
まづ雪の深さを記す日誌かな ひのと 5 素秀.うつぎ.たか子.こすもす.千鶴.
穭田の近江平野はうすみどり せいじ 4 あひる.みきお.うつぎ.なつき.
学び舎の職員室の師走の灯 満天 3 豊実.智恵子.みきお.
ふうふうと梵字を食べる大根焚 もとこ 3 みきえ.ぽんこ.千鶴.
枯葦の中洲に続く獣道 素秀 3 智恵子.せつ子.澄子.
うそ寒し横歩きなるかづら橋 よう子 3 宏虎.たか子.ふさこ.
乱れ髪一つに束ね冬帽子 きよえ 3 豊実.よう子.なつき.
カタコトも交じり牡蠣剥く作業台 みきお 3 みきえ.こすもす.明日香.
新雪に烏足跡つけてをり 明日香 2 宏虎.きよえ.
吹く風に冬帽しかと目深かな きよえ 2 たかを.ひのと.
しづかなる聖樹や友の物語る むべ 2 あひる.せいじ.
吊されて疲れ顔なるコートかな 澄子 2 むべ.ひのと.
顔そむけ小さき咳せり郵便夫 なつき 2 もとこ.明日香.
煮魚に味染む頃や雪の夜 ひのと 2 素秀.むべ.
水の棒貫ぬくやうに寒の鯉 みきお 2 満天.きよえ.
鈍色の空仰ぎつつ北塞ぐ たか子 1 澄子.
大雪やワクチン接種肩出せり みきえ 1 ふさこ.
はらわたの形に蒲団中の吾 素秀 1 かえる.
花舗は今ポインセチアの赤に染む たか子 1 せいじ.
柊の花の香りに振り返り 豊実 1 よう子.
雪吊りに松の格好良くなりぬ 宏虎 1 満天.
汁残し一家団欒うどんすき 智恵子 1 たかを.
冬空に主見つからぬ鳶の笛 あひる 1 かえる.
山眠る暖炉ぱちんと薪鳴らし かえる 1 ぽんこ.
寒椿活けて久しき冬座敷 澄子 1 もとこ.

12月7日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
炉火盛ん若き女将の粉挽き唄 よう子 7 宏虎.智恵子.せいじ.たか子.千鶴.なつき.うつぎ.
少女摘む母の真似して寒の芹 あひる 6 澄子.智恵子.せいじ.千鶴.むべ.きよえ.
短日やひと畝残す貸し農園 満天 4 澄子.みきお.ふさこ.隆松.
少年の細き拳や寒稽古 かえる 4 満天.あひる.素秀.ひのと.
昇進の夫を労ふ柚子湯かな なつき 4 豊実.満天.あひる.よう子.
冬怒涛岩黒ぐろと濡れてをり 明日香 3 はく子.たか子.ふさこ.
藪柑子話しこみたる寡婦ふたり むべ 3 よう子.みきお.もとこ.
干し物に手のしをすれば悴みぬ たか子 3 ぽんこ.なつき.うつぎ.
極月や家鳴りに梁の軋む夜 素秀 3 はく子.ぽんこ.もとこ.
絵の中の少女が統べる冬舘 澄子 2 たかを.むべ.
夕映に枯野ひととき華やげる はく子 2 かえる.ひのと.
縄跳びを低うくぐりて保母帰る ひのと 2 かえる.素秀.
番犬が上に寝てをり竜の玉 あひる 2 豊実.明日香.
指出しの手袋で打つメールかな みきお 2 みきえ.たかを.
刈る前に白菜そっと手で押さえ 豊実 1 せつ子.
膝掛けを肩にも掛けて車椅子 智恵子 1 こすもす.
冬晴るるマシュマロのごと白き雲 きよえ 1 みきえ.
振返り辿る一年師走来る こすもす 1 せつ子.
銀杏黄葉中に紛れる時計台 ぽんこ 1 宏虎.
新そばを打ちあげ仰ぐ赤ら顔 たかを 1 きよえ.
今日の用治療が二つ小六月 たか子 1 こすもす.
縫ひぐるみにもかけてやる毛布かな ひのと 1 明日香.

12月6日 (投句24名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
電柱が一点となる冬田道 せいじ 6 豊実.澄子.満天.明日香.きよえ.智恵子.
里山の吐息の如く冬霞 素秀 6 豊実.たか子.よう子.ぽんこ.なつき.ひのと.
アメ横にダミ声戻る師走かな 智恵子 6 かえる.みきえ.満天.ふさこ.千鶴.はく子.
縮れたる冬菜のひだの深さかな たか子 4 あひる.よう子.みきお.きよえ.
人声の真つすぐに来る枯木道 うつぎ 4 たか子.あひる.素秀.千鶴.
冬ざれし河原に拾ふ石ひとつ 澄子 2 たかを.ひのと.
冬日差す部屋に絵筆を洗う音 たか子 2 みきお.むべ.
日だまりのガラス戸上る冬の蝿 みきお 2 せいじ.むべ.
落ち葉道辿る湯宿の仄明かり よう子 2 みきえ.ぽんこ.
冬木立掠めリフトの揺れあぐる 素秀 2 ふさこ.明日香.
寒風や近づく気配救急車 満天 1 たかを.
山颪畑打つ爺の頬っ被り 智恵子 1 澄子.
冬枯や空缶投げる売地かな ぽんこ 1 もとこ.
冬ざれの池に憩ふや鷺ファミリー みきえ 1 はく子.
焼き立てのパン横抱きに街小春 ひのと 1 なつき.
満員の始発電車や十二月 明日香 1 宏虎.
カウントダウン始まっている師走かな こすもす 1 宏虎.
靴下の重ね履きして大掃除 なつき 1 こすもす.
気のおけぬ夫婦住みたる冬館 あひる 1 せいじ.
ずわい蟹鍋にせせりて娘と一献 千鶴 1 智恵子.
不揃ひは命のあかし寒卵 ひのと 1 素秀.
うつし世に戸惑ふ三年初椿 澄子 1 もとこ.
夜半の冬サッカー戦に赤ワイン ふさこ 1 こすもす.

12月5日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
凩に声飛ばされて下校の子 うつぎ 7 豊実.澄子.素秀.むべ.ぽんこ.よう子.きよえ.
波音を残して沖の冬夕焼 きよえ 5 宏虎.満天.せいじ.こすもす.千鶴.
遠国の酒を取り寄せ冬篭もり 澄子 4 はく子.ふさこ.よう子.もとこ.
このあたり生家ありけり冬木立 みきお 4 澄子.あひる.たか子.明日香.
寒玉子黄身に映りし厨の灯 あひる 4 むべ.みきえ.ぽんこ.みきお.
黄落のなかに寂びゆく陸軍墓地 ぽんこ 3 はく子.たかを.うつぎ.
懸大根冷たき風に縄緩む みきお 3 智恵子.ふさこ.きよえ.
無住寺に脚立置かるる十二月 なつき 2 智恵子.みきお.
鳶職の地下足袋せわし冬の朝 たか子 2 かえる.みきえ.
冬夕焼受けて松原萌ゆるごと きよえ 2 宏虎.満天.
狸罠ふり向く顔は隣人似 素秀 2 かえる.たかを.
吹き抜けの三階に星大聖樹 あひる 2 千鶴.ひのと.
預かりし犬との別れ冬の月 たかを 2 せいじ.ひのと.
顔見世や太鼓轟き招き挙ぐ 宏虎 2 こすもす.たか子.
よき友はよき母となり日記買ふ ひのと 2 豊実.なつき.
誰に似て気の強き子や水つ洟 ひのと 2 素秀.うつぎ.
納め会グランド隅にキッチンカー みきえ 1 明日香.
裸木のしかと抱きたる輪廻の芽 たか子 1 なつき.
冬の夕はや化野に灯が点る 宏虎 1 あひる.
友逝きてピッチの上がる忘年会 せいじ 1 もとこ.

12月4日 (投句23名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
柚子湯から柚子ごと嬰を受け取りぬ ひのと 8 豊実.かえる.せいじ.もとこ.たか子.ふさこ.千鶴.むべ.
尻餅をつくほど力む大根引 みきお 5 満天.明日香.ぽんこ.ひのと.ふさこ.
手弁当持ちて庭師の師走かな みきえ 4 せいじ.智恵子.もとこ.たか子.
指折りて初産を待っ冬の月 ふさこ 4 たかを.みきお.ひのと.なつき.
悴めど指が覚えてゐるピアノ ひのと 3 たかを.満天.素秀.
笹鳴きの応へてくるる無人市 うつぎ 3 あひる.澄子.こすもす.
竹かごに紅葉黄葉のミルフィーユ なつき 3 明日香.うつぎ.むべ.
目を凝らしをれば増えゆく冬の星 あひる 3 かえる.智恵子.きよえ.
藍布の四十八色寒の晴れ 澄子 3 みきえ.千鶴.うつぎ.
蹲に暫し見蕩れし薄氷 智恵子 2 ぽんこ.こすもす.
岩肌を抱き包むや冬紅葉 きよえ 1 宏虎.
凍空にあれがスバルと母に聞く 智恵子 1 豊実.
笹鳴きに淡き思ひ出里山路 きよえ 1 みきえ.
雪吊の松とお抹茶老舗旅館 こすもす 1 宏虎.
悴む手あか水洗ふ糸じりも 明日香 1 素秀.
落葉掻昨年失せしノコ見つけ 千鶴 1 あひる.
ゆるキャラも電飾されて十二月 たか子 1 なつき.
入院を前にし仰ぐ師走空 せいじ 1 澄子.
カレンダーのメモ書き多し十二月 満天 1 きよえ.

12月3日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大根を干され大樹の仁王立ち あひる 6 豊実.せいじ.智恵子.明日香.きよえ.みきえ.
人去りて仄かな温もり焚火跡 みきお 6 宏虎.かえる.たかを.満天.董雨.ふさこ.
江戸前の染工房や冬の川 澄子 4 たか子.みきお.むべ.みきえ.
父と子は言葉交はさず海鼠噛む ひのと 4 豊実.宏虎.素秀.なつき.
コロナ禍の街に遠慮の咳ひとつ あひる 4 かえる.たかを.澄子.こすもす.
墨絵めく八重の山々雪もやい 智恵子 3 満天.みきお.千鶴.
寒空に号外求む歓喜の輪 かえる 3 澄子.せつ子.千鶴.
一粍で掴みし勝利冬銀河 千鶴 3 せいじ.ぽんこ.なつき.
イエス様を抱かせてもらふ聖夜劇 ひのと 2 あひる.明日香.
風除けに積む炭俵軒の下 みきお 2 智恵子.ぽんこ.
薄ら日や産毛のなかの枇杷の花 素秀 2 あひる.たか子.
コンビニにとって代わりし焼藷屋 たか子 2 かかし.ひのと.
長き脚忙し少女や町師走 なつき 1 董雨.
登校の列遠山は初冠雪 こすもす 1 うつぎ.
とりあえずスロージョギング冬初め 豊実 1 かかし.
裸木を透かす黄昏絵のごとし 智恵子 1 うつぎ.
畑より葛湯欲しいとメール来て 明日香 1 ひのと.
冬紅葉山肌くつきり彩分けす 明日香 1 きよえ.
粕汁に妻頬紅め初々し ふさこ 1 むべ.
短日や日の落ちかけし羅漢像 宏虎 1 ふさこ.
舟だまり舷に一撃虎落笛 宏虎 1 せつ子.
試合見む確と目覚むや冬の朝 みきえ 1 こすもす.
縄跳びを十まで数えたき子かな なつき 1 素秀.

12月2日 (投句24名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
拳解き悴む児の手包みけり なつき 9 みきえ.かえる.澄子.たかを.素秀.みきお.こすもす.ぽんこ.千鶴.
神木の根方へ返す落葉掃 なつき 7 澄子.満天.明日香.こすもす.もとこ.たか子.うつぎ.
漆黒の海に打ち上ぐ冬花火 千鶴 3 みきえ.せいじ.素秀.
通夜客の傘は霙に斑らなる 素秀 3 かえる.なつき.たか子.
着膨れの更に一枚割烹着 うつぎ 3 豊実.なつき.きよえ.
笹鳴きや里山峠越へて行き きよえ 2 あひる.ふさこ.
ようやつと忘年会の誘ひ来る 明日香 2 宏虎.ひのと.
料理長の表彰状や実千両 こすもす 2 むべ.明日香.
鰤おこし旅人起こす氷見の夜 ふさこ 2 あひる.千鶴.
蓮根のころがる音や夕厨 あひる 2 豊実.むべ.
鴨の陣遅れし一羽待つ一羽 やよい 2 智恵子.かかし.
つくばひに空の切れはし寒波来る ひのと 2 みきお.うつぎ.
哀れなるよちよち歩き冬の蠅 宏虎 1 ひのと.
大漁旗付かず離れずユリカモメ 宏虎 1 智恵子.
古暦さつさと明日にしてしまふ ひのと 1 ふさこ.
店頭の品物変はる十二月 満天 1 もとこ.
時雨るるやダム湖に星の沈む夜 素秀 1 ぽんこ.
花八つ手喜怒目まぐるし一日なる 澄子 1 きよえ.
偲ぶ草として千枚漬け送る せいじ 1 宏虎.
かさかさと枯葉に遊ぶ番鳩 やよい 1 満天.
朝市の売り買ひする人頰被り みきお 1 かかし.
たをやめに松を変へたる蔦紅葉 むべ 1 せいじ.
神童のなれの果てなる頬被り 澄子 1 たかを.

12月1日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
菜園の今年一番冬大根 明日香 5 澄子.はく子.ふさこ.きよえ.智恵子.
冬ぼうし褒められて出る面会室 あひる 4 素秀.やよい.もとこ.ふさこ.
叱るとき男言葉や頰被り ひのと 4 豊実.澄子.素秀.たか子.
神の使い千木に統ぶる寒鴉 ぽんこ 3 たかを.満天.智恵子.
実習船より手を振れる冬帽子 ひのと 3 せいじ.ぽんこ.こすもす.
毀ちゆく昭和のマンション冬の月 うつぎ 3 かえる.たかを.明日香.
口元の珈琲の湯気村紅葉 豊実 2 みきお.千鶴.
亡き母の編みしショールや膝のうへ むべ 2 みきお.なつき.
鈍色の空にとどろく冬の雷 せいじ 2 むべ.満天.
急逝のいきさつ悲し虎落笛 せいじ 2 みきえ.たか子.
わらわらと雀の集ふ刈田かな かえる 2 あひる.宏虎.
空を見て雲の色見て冬籠り 明日香 2 うつぎ.なつき.
アスファルト擦りつつ掻く濡れ落葉 みきえ 2 宏虎.こすもす.
寒造り酒粕もらふ旅みやげ 智恵子 2 やよい.ぽんこ.
取り敢えずちぐはぐを着て冬の朝 たか子 2 みきえ.うつぎ.
湖波のしらべに委ね冬の朝 もとこ 1 千鶴.
どこまでも突き抜ける青冬紅葉 みきお 1 明日香.
自販機の前で乾杯汁粉缶 智恵子 1 もとこ.
来る年のごみ収集日記す暦 みきえ 1 せいじ.
冬晴間手荷物分けて老夫婦 きよえ 1 むべ.
小夜時雨酒も肴も伊予尽くし 澄子 1 はく子.
ライトアップの静まりし庭紅葉散る こすもす 1 ひのと.
葉葉して空つつぬけの大銀杏 満天 1 あひる.
山茶花の散りてひと日に萎れたる 素秀 1 かえる.
小春日の磯より来たる赤き蟹 素秀 1 きよえ.
米寿の師説く体操や花八手 千鶴 1 豊実.
師走来て買い出し多し異国人 宏虎 1 ひのと.

11月30日 (投句24名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
母へさす傘重なりて冬の雨 あひる 7 豊実.智恵子.せいじ.もとこ.千鶴.きよえ.あられ.
花びらのやうに足袋干す石の上 ひのと 5 みきえ.あひる.ぽんこ.明日香.こすもす.
凩や頬赤き子が鬼の役 なつき 4 澄子.素秀.たか子.あられ.
炬燵から漫画読む子がはみ出せる ひのと 3 素秀.たかを.うつぎ.
廃線の錆浮く鉄路ちちろ鳴く みきお 3 宏虎.もとこ.ぽんこ.
千枚田なぞる電飾冬の星 智恵子 3 千鶴.みきお.こすもす.
三年ぶりに買ひし口紅冬初め こすもす 2 なつき.ひのと.
公園の芝生あやなす散紅葉 やよい 2 満天.智恵子.
時雨るるやポストの色の際やかに 満天 2 かえる.明日香.
クレーンの伸びるその先山眠る みきお 2 満天.たかを.
緩急をつけてひねもす冬の雨 みきえ 2 せいじ.たか子.
焼芋の冷めても夢中噂好き もとこ 2 かえる.みきお.
ケアバスに乗る母の背に冬の雨 せいじ 2 みきえ.なつき.
車窓より蒔絵のごとく冬紅葉 明日香 1 ふさこ.
拾わんと落葉に伸びる枝の影 素秀 1 きよえ.
人生も卒寿過ぎけリ木の葉髪 宏虎 1 かかし.
紅白の山茶花咲かせ娘は二人 うつぎ 1 あひる.
繕ひを終へたる夜や冬に入る あひる 1 豊実.
毛糸重ね下着を増やし冬に入る 宏虎 1 ひのと.
吊るし柿怪し斑点何者ぞ みきえ 1 せつ子.
落ち葉舞ふ園に佇む庭師かな かえる 1 むべ.
背を正す皇帝ダリア冬の雨 せいじ 1 宏虎.
身ごなしのぎくしゃくとして冬の朝 たか子 1 むべ.
イヤホンに入りくる鴨のとがり声 なつき 1 うつぎ.
踏切で一旦停止冬落暉 たかを 1 かかし.
目を閉じて唸る親子やおでん酒 智恵子 1 せつ子.
風に踊る紅葉葉楓の実の黒し やよい 1 ふさこ.
冬の水三ツ合橋を分け来たる 素秀 1 澄子.

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