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4月29日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鮒の竿のべて池塘の春惜しむ みのる 5 せいじ.うつぎ.こすもす.きよえ.あられ.
緑さすガラス映せる理髪店 宏虎 5 かえる.たかを.素秀.もとこ.明日香.
人伝てに廃業知りぬ花の宿 ひのと 4 澄子.あひる.みきえ.うつぎ.
他所行きの母のよこがほ春日傘 ひのと 4 たかを.智恵子.みきえ.たか子.
朝採りの筍尽くし夕餉かな みきえ 3 宏虎.凡士.はく子.
花嫁を撮る新緑の回廊に せいじ 3 あひる.千鶴.ひのと.
葱坊主支ゆる葱の深緑 あひる 2 かえる.豊実.
磨り硝子透けてさ揺らぐ庭若葉 せいじ 2 澄子.こすもす.
純白の八重の芍薬濡れそぼつ 千鶴 2 みきお.明日香.
乳母車手をのばす子の風車 きよえ 2 ふさこ.あられ.
駅なかに茶摘み娘の新茶売り 凡士 2 宏虎.なつき.
春光に水面眩しき沈下橋 素秀 2 満天.たか子.
筍飯箸運びよき留学生 むべ 2 満天.素秀.
ベランダの手作り五匹鯉のぼり 満天 2 なつき.はく子.
朝寝して頭に受ける猫パンチ こすもす 2 むべ.ひのと.
甘き香を追ひ見つけたり藤の花 かえる 2 智恵子.むべ.
大甕を満たさん春の雨夜来 素秀 1 もとこ.
普請終え青葉若葉の地蔵堂 なつき 1 みきお.
アイアンのカタカタ鳴るや花水木 豊実 1 きよえ.
も一つの花筏葉に花咲かせ ふさこ 1 せいじ.
石楠花や四つ目籬の築山に みのる 1 凡士.
磯蟹のポチャリ飛び込む潮溜り 智恵子 1 千鶴.
目印の欅の大樹の芽吹くなり 澄子 1 豊実.
孫はいま思春なるや葱坊主 あひる 1 ふさこ.

4月28日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
歳時記の糸とじ直す日永かな やよい 9 みきえ.素秀.せいじ.もとこ.ぽんこ.みきお.こすもす.むべ.凡士.
能登の塩八十八夜の潮を汲む 凡士 5 澄子.智恵子.なつき.みきお.きよえ.
郭公や空の奥行きはかりけり むべ 4 澄子.たかを.もとこ.凡士.
泣きどころ何故か笑へる村芝居 なつき 4 かえる.たかを.智恵子.せいじ.
巣立鳥羽色も未だ定まらず 豊実 4 かえる.ふさこ.なつき.明日香.
遠足の黄色帽子はひよこ組 なつき 3 董雨.満天.ひのと.
尻もちの跡起ちなほる苜蓿 みのる 3 素秀.ぽんこ.むべ.
古民家の梁は燕の団地なる 智恵子 3 ふさこ.ひのと.千鶴.
愛犬の鼻動めけり薔薇の坂 みきお 2 せつ子.きよえ.
鉄叩く音を聞きたる花林檎 素秀 2 豊実.あひる.
遺愛なる春蘭なほも生きつづけ みのる 2 せつ子.明日香.
鳥帰る島に汽笛の余韻あり ひのと 2 宏虎.千鶴.
くす落ち葉掃くもはらはら落ちにけり 千鶴 1 董雨.
奈落より鶯の声通天橋 せいじ 1 あひる.
雨上がり囀りに覚む朝ぼらけ みきえ 1 宏虎.
傷跡のむず痒くなる夏ちかし もとこ 1 豊実.
竹林をカラカラ奏で春の風 千鶴 1 満天.
昼からは樋鳴らす雨夏きざす せいじ 1 こすもす.
糶る声のさらに昂ぶる桜鯛 凡士 1 みきえ.

4月27日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一頻り山鳩啼いて谷若葉 凡士 5 智恵子.素秀.たかを.せつ子.やよい.
衣擦れは吐息に似たり春障子 ひのと 4 せいじ.あられ.なつき.凡士.
節くれ手春耕の鍬振り上げて 千鶴 4 みきえ.あひる.もとこ.かかし.
春塵や止まる遺品の置時計 なつき 4 かえる.みきえ.あられ.みきお.
春雨のドレミファソラソトタン屋根 みのる 3 宏虎.なつき.ひのと.
夏めきて老舗抹茶の泡やさし あひる 3 千鶴.ふさこ.ぽんこ.
一陣の風新緑の谷を駆く せいじ 3 あひる.明日香.こすもす.
出前桶積まれしままに春暮るる ひのと 3 素秀.もとこ.たかを.
狭間より見下ろす町や燕飛ぶ なつき 2 こすもす.かかし.
細竹の筒よりつるり水羊羹 あひる 2 明日香.むべ.
風薫る大方丈の広き縁 せいじ 2 千鶴.やよい.
祖父連れてまず一回り植木市 みきお 2 豊実.澄子.
春の里此の道が好き風が好き 宏虎 2 豊実.きよえ.
何か待つ形にまるく雲雀の巣 素秀 2 澄子.むべ.
水郷に回る風車やチューリップ 智恵子 2 宏虎.みきお.
あれそれと会話にならぬ日永かな もとこ 2 ぽんこ.ひのと.
はじめだけ効果ありけり種案山子 みきお 1 ふさこ.
六地蔵合掌の子の夏帽子 智恵子 1 かえる.
俯けば土なき裂け目に蟻の塚 かえる 1 きよえ.
海惨憺船のみ込みし春嵐 ふさこ 1 満天.
青麦の禾つんつんと寄せつけず 明日香 1 せいじ.
印南野の風に靡くや青き麦 みきえ 1 凡士.
若葉風葉を懐くかや並木道 きよえ 1 せつ子.
時報鐘流るる湖畔春惜しむ 凡士 1 満天.
朧月水琴窟の音静か 宏虎 1 智恵子.

4月26日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
追ひついて二つとなりし春日傘 あひる 7 かえる.豊実.みきえ.みきお.澄子.ふさこ.ぽんこ.
そつと置くレコードの針春の雨 凡士 4 あひる.せいじ.素秀.みきお.
若人の尖る靴先入社式 みきお 4 満天.明日香.むべ.ひのと.
夕立や土の匂ひの湧き上がる みきお 4 かえる.みきえ.たかを.あられ.
蜜吸ひて躑躅散らかす通学路 かえる 3 智恵子.なつき.もとこ.
手の窪にこんぺいとうや春深し なつき 3 たかを.あられ.きよえ.
川またぎ家族も増えて鯉のぼり もとこ 2 なつき.ふさこ.
石庭の島嶼を渡る風涼し せいじ 2 智恵子.かかし.
大欅芽吹きて苑の空統ぶる みのる 2 豊実.きよえ.
花屑と共に入りたる喫茶かな ひのと 2 素秀.凡士.
風涼し北斗星なす石の庭 せいじ 2 あひる.かかし.
鈴生りの合格絵馬や青葉映ゆ なつき 2 満天.千鶴.
天降るごと囀る大樹仰ぎけり みのる 2 せいじ.ぽんこ.
麦秋の大地蹴散らす戦車かな 凡士 1 ひのと.
遠慮せず長生きせよと亀の鳴く 宏虎 1 千鶴.
下見来てつばめ夫婦の姦しき 素秀 1 明日香.
何気なく鉢を上げれば大百足 明日香 1 むべ.
藤棚の下に御座すや地蔵尊 満天 1 こすもす.
何処やらに雲雀聞こえる真青空 素秀 1 宏虎.
潮干狩夢中になりて尻濡らす 宏虎 1 こすもす.
藤棚に激しき羽音肥えた虻 たかを 1 宏虎.
鳥語降る三つ葉躑躅の高尾山 智恵子 1 凡士.
校庭の残花に雨の用捨なく きよえ 1 澄子.
読経する僧侶の袈裟の夏めきて 千鶴 1 もとこ.

4月25日 (投句25名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひと筆のこけしの眉や余花の雨 凡士 5 かえる.豊実.たかを.ひのと.千鶴.
豌豆の莢にくっきり豆の数 あひる 4 みきえ.せいじ.智恵子.こすもす.
天恵の日に大笑す牡丹かな みのる 4 智恵子.素秀.澄子.やよい.
校長が褒めてゆきたるチューリップ ひのと 3 豊実.あひる.うつぎ.
楠大樹囲む根方のしゃが畳 和子 3 明日香.もとこ.こすもす.
葉桜や返却箱に返す本 豊実 3 澄子.ひのと.むべ.
中洲いま竹の秋なる四国三郎 和子 3 宏虎.もとこ.ふさこ.
行く春や瀬戸の小島の時計店 凡士 2 みきえ.みきお.
花屑の中に首出す池の亀 みきお 2 あひる.やよい.
ヤッホーを綺麗に返す山若葉 やよい 2 きよえ.うつぎ.
音も無く降る雨窓に春惜しむ 満天 2 明日香.凡士.
囀りのこぼれんばかりなる大樹 宏虎 2 満天.ふさこ.
刈りたての蕗を煮しめに酒五勺 千鶴 2 ぽんこ.むべ.
満水の疎水たゆたふ花筏 せいじ 2 宏虎.なつき.
花散つて板書の手ふと止まりけり ひのと 1 たかを.
春灯の瞬きやまぬ峡の里 澄子 1 かえる.
緑色帯なす水路花は葉に みきえ 1 満天.
手鞠花ここより急な坂となる あひる 1 素秀.
余花の雨二度寝の夢はきれぎれに もとこ 1 なつき.
掌にあるは一瞬しゃぼん玉 はく子 1 せいじ.
洗車場の水に生まるる春の虹 かえる 1 凡士.
彫り深き仁王像の影春の月 みきお 1 千鶴.
万緑や通天抜けて方丈へ せいじ 1 きよえ.
道をしへ吟行子らを導きぬ みのる 1 みきお.
背にありて子は手を伸ばす藤の花 素秀 1 ぽんこ.

4月24日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春水の逸る瀬石をましらとび みのる 6 かえる.もとこ.うつぎ.やよい.はく子.せつ子.
春光や苔押し分けて立つ実生 豊実 4 あひる.澄子.あられ.もとこ.
くずきりの暖簾の奥の長通路 あひる 4 かえる.素秀.みきお.やよい.
降りたてばグリンシャワーや渓若葉 みのる 4 智恵子.きよえ.せいじ.凡士.
渓谷は若葉の海や通天橋 せいじ 4 なつき.智恵子.明日香.はく子.
グランドの整備完了花は葉に こすもす 3 みきえ.和子.明日香.
草刈りの刃が攫う春紫苑 かえる 3 あひる.せいじ.うつぎ.
春日和赤子泣き果つ初参り ふさこ 3 あられ.こすもす.千鶴.
藤棚の紫の風吹きぬける 宏虎 2 なつき.ひのと.
鞦韆を蹴り上ぐ空の青さかな みきお 2 ぽんこ.千鶴.
春の蝶追ひつ追はれつ女坂 澄子 2 満天.宏虎.
一声の長き鴉の穀雨かな 素秀 2 宏虎.せつ子.
春落ち葉履けど拾へど切りもなし 千鶴 2 ふさこ.こすもす.
フルートの構へ凛々しき五月の子 ひのと 2 たかを.素秀.
三輪山や芽吹きて山の近くなり 明日香 2 澄子.和子.
春惜しむ遠く島影波ゆたり きよえ 2 満天.みきお.
足早に茶畑突つきる修道女 むべ 2 豊実.ぽんこ.
蝶々を捕らへし指でピアノ弾く ひのと 1 ふさこ.
喪の列の続く畦道春暑し みきお 1 豊実.
石楠花の島へ吊り橋湖まさを やよい 1 きよえ.
カーネーション贈る幸せ義母思ふ 智恵子 1 みきえ.
菜園に人っこひとりでもマスク みきえ 1 ひのと.
笑顔にて燕来たよと向かひ人 満天 1 たかを.
雨ごとに玉ねぎ球を膨らます 千鶴 1 凡士.

4月23日 (投句25名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
筍にじかに値を書く露店かな 凡士 10 かえる.豊実.智恵子.ぽんこ.みきえ.なつき.もとこ.明日香.ふさこ.和子.
麦青む言い方尖る反抗期 隆松 5 智恵子.素秀.みきお.千鶴.むべ.
春服の母の縫ひ目の強きこと ひのと 4 豊実.澄子.素秀.せつ子.
杜若分けて竿さす潮来舟 智恵子 4 満天.なつき.みきお.小袖.
若葉して日の斑の遊ぶ茶庭かな せいじ 3 きよえ.やよい.和子.
ひたひたと潮満つ川や蘆の角 みきお 3 宏虎.せつ子.むべ.
切り株に斧休ませて春眠し ひのと 3 たかを.やよい.小袖.
石庭の連なる渦に青葉風 あひる 2 せいじ.きよえ.
宮跡に浮かぶ三山緑差す 明日香 2 ぽんこ.千鶴.
地を擦りし藤房に虻もぐりこむ なつき 2 あひる.せいじ.
鯉のぼり上がりて祖父の安堵顔 たかを 2 かえる.こすもす.
雨晴れて一気に膨らむ若葉かな 満天 1 明日香.
径を鎖す猪垣の扉や押せば開く みのる 1 あひる.
正露丸いまも我が家に昭和の日 凡士 1 ひのと.
青麦や禾の雫も尖りをり 隆松 1 たかを.
青楓閉ざす渓より人の声 あひる 1 満天.
石畳欠けたる隙間花の屑 ぽんこ 1 こすもす.
日本一の藤棚ロードづづら折れ やよい 1 宏虎.
木洩れ日の眩し山道夏隣り みきお 1 みきえ.
新茶酌む適温なりし老い二人 宏虎 1 もとこ.
昨夜雨の狼藉と見し春落葉 みきえ 1 澄子.
青葉風頬を擦りたる五色幕 なつき 1 隆松.
シャッフルのごと枝移りし囀れる みのる 1 ひのと.
花屑も繰言も受くしがらみに もとこ 1 ふさこ.

4月22日 (投句28名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春月や波引くやうな子の寝息 ひのと 6 澄子.素秀.みきお.明日香.千鶴.やよい.
足跡を浚ふ引き潮春惜しむ みきお 5 隆松.素秀.明日香.ぽんこ.うつぎ.
天狗岩鼻つきだして山笑ふ みのる 5 かえる.豊実.せいじ.たか子.うつぎ.
春雨やミシンと奏づ二重奏 みきえ 4 かえる.せつ子.なつき.凡士.
静寂のダム湖に覗く山桜 智恵子 4 豊実.宏虎.かかし.あられ.
棟梁は齢八十屋根を葺く かえる 4 みきえ.せつ子.澄子.なつき.
雨垂れを受け弾み出す新葉かな みきえ 3 あひる.満天.みきお.
青葉さす堂に太鼓の鳴りひびく なつき 3 たか子.ふさこ.やよい.
木箱入りメロンに襟を正しけり あひる 3 たかを.宏虎.凡士.
筍掘り一点定め鍬打てり 千鶴 2 あひる.ふさこ.
銭湯のコーヒー牛乳花の雨 みきお 2 たかを.ひのと.
マルチ張る畑始めや蝶ひらり 豊実 2 せいじ.こすもす.
遠ざかりゆく春日傘見送りぬ 澄子 2 みきえ.ぽんこ.
膨ら脛適薬なしの木下闇 宏虎 1 かかし.
学び舎をびっしり囲み躑躅燃ゆ 満天 1 こすもす.
若楓見上ぐ空より光降る 明日香 1 あられ.
小手毬の曇天ゆれる川沿ひに 満天 1 きよえ.
倒木に沿ふてゆかしやすみれ草 隆松 1 ひのと.
那智黒の露地に隣りて苔茂る せいじ 1 もとこ.
雨雲を呼ぶかに蛙の合唱す せつ子 1 満天.
石楠花の垣は盛りと目に満ちる 素秀 1 もとこ.
蕾いま開くばかりの山躑躅 きよえ 1 千鶴.
海うらら生家テレビに元気ずく 董雨 1 智恵子.
朧夜や長き廊下の果ては何処 たか子 1 きよえ.
画材には選り取り見取り春の花 こすもす 1 智恵子.

4月21日 (投句21名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
若楓覆ひし渓の瀬音かな みのる 10 かえる.智恵子.せいじ.宏虎.もとこ.明日香.ぽんこ.こすもす.小袖.千鶴.
たんぽぽを吹く子に戻るわた帽子 かえる 8 みきえ.あひる.智恵子.澄子.たか子.ぽんこ.あられ.ふさこ.
緋毛氈華やぐ野点竹の秋 智恵子 4 満天.みきお.うつぎ.ひのと.
石楠花の道に漏れ来る笛の音 せいじ 4 豊実.素秀.もとこ.あられ.
緑濃きダム湖に朱さす山躑躅 せいじ 3 董雨.宏虎.こすもす.
無住寺の棚なき藤の地を擦れり なつき 3 かえる.豊実.小袖.
こぼれ種より広ごりて立浪草 あひる 3 せいじ.澄子.うつぎ.
囀りに眠りに落ちぬ乳母車 宏虎 3 せつ子.満天.ふさこ.
たんぽぽを胸に飾つて登園す ひのと 3 なつき.明日香.むべ.
通訳の要る児と笑ふ花の下 智恵子 2 きよえ.素秀.
軽トラのケーキ販売春うらら 満天 2 みきえ.隆松.
お茶菓子はいちご大福役員会 こすもす 2 たか子.みきお.
釣り人の書いた貼紙鷭の雛 豊実 2 なつき.たかを.
退院のメールありけり桜まじ みきお 2 あひる.ひのと.
鞦韆や風に日の斑のゆらめけり 素秀 2 せつ子.たかを.
もぞもぞと見れば手のひら天道虫 みきお 1 きよえ.
うす緑濃みどり揺るぐ水若葉 もとこ 1 千鶴.
母偲ぶフリージア咲く今朝の庭 むべ 1 董雨.
若夫婦蝶と競ひて梨受粉 素秀 1 むべ.

4月20日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
かはせみの一擲にとぶ水の玉 みのる 8 あひる.智恵子.せいじ.きよえ.素秀.ぽんこ.たかを.せつ子.
湧水の一杓の空緑さす 凡士 7 かえる.素秀.明日香.ぽんこ.千鶴.かかし.ひのと.
瀬の石を七曲りして水温む みのる 4 かえる.もとこ.こすもす.あられ.
菰解かれ蘇鉄のびやか春の空 凡士 4 豊実.ふさこ.みきお.せつ子.
正面に能舞台あり藤の棚 宏虎 3 満天.なつき.澄子.
葉隠れにふくらみ初めし桜の実 あひる 3 明日香.ふさこ.みきお.
日の斑の洩れくる杣の若楓 ぽんこ 3 智恵子.こすもす.かかし.
川底を泳ぐや影の鯉のぼり あひる 2 豊実.千鶴.
干物屋の魚干す軒を鯉幟 ひのと 2 みきえ.なつき.
乗り込めば俳句モードにバスうらら せいじ 2 満天.もとこ.
筍の鍋に程よく曲がりたり なつき 2 あひる.みきえ.
花冷へに勝てづ終日伏せにけり みきえ 2 凡士.むべ.
薫風や川面にうろこめく波紋 せいじ 1 たかを.
段々に色染め分けり芝桜 きよえ 1 澄子.
橋渡れば島の緑や夏近し 千鶴 1 むべ.
畑打ちの土掠め取るつむじ風 かえる 1 せいじ.
進級や一人称を俺として ひのと 1 あられ.
あんぱんの好きな少年春休み みきお 1 凡士.
み吉野のきむづかしさよ花は葉に もとこ 1 きよえ.
春夕陽タコ釣り船の架橋過ぐ 千鶴 1 宏虎.
窓開けしままの会議や花は葉に こすもす 1 ひのと.
春風に通過列車の音響く みきえ 1 宏虎.

4月19日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
駅の巣へ遮断機くぐる燕かな なつき 7 豊実.たかを.満天.もとこ.千鶴.ぽんこ.あられ.
当直医廊下に一人花見かな 智恵子 5 豊実.みきえ.明日香.ひのと.むべ.
馬刀の穴潮満ちくればつぶやきぬ みのる 4 きよえ.素秀.みきお.せつ子.
ボンネット開ければ桜舞ひ込みぬ ひのと 4 あひる.素秀.みきえ.はく子.
行く春を載せて台車の配達夫 素秀 4 かかし.ふさこ.ぽんこ.むべ.
退職を労ふ握手あたたかし ひのと 3 あひる.なつき.はく子.
ブロック塀のっそり歩く孕み猫 みきお 3 たかを.宏虎.ひのと.
藤棚に見上ぐ天守や五万石 智恵子 3 満天.千鶴.なつき.
桜蘂降る校庭の吹き溜まり きよえ 2 かかし.凡士.
春風に木洩れ日揺らぐ山路かな 千鶴 2 こすもす.みきお.
用水路鷺飛び立ちて風光る 満天 2 もとこ.あられ.
蜂来なば翅音に揺るる紅牡丹 せつ子 1 かえる.
鶯の谷渡りあり尾根の岩 豊実 1 智恵子.
飼い主で決まる仔猫の運不運 宏虎 1 ふさこ.
遠山の緑柔らか花は葉に こすもす 1 宏虎.
城うらら猫のねそぶる松高し せつ子 1 きよえ.
復活祭遺影の父に声掛く子 むべ 1 せいじ.
のどけしや飛騨の空舞ふ山車人形 凡士 1 こすもす.
蜜蜂のふいと消へたる翅音かな あひる 1 凡士.
入学の祝ひ筍飯炊けり なつき 1 明日香.
内股で駆くる着ぐるみ春の野辺 せいじ 1 かえる.
三輪山の萌葱色たつ春深し 明日香 1 せいじ.
得意げに吹いて見せけり石鹸玉 もとこ 1 智恵子.
たゆとうと揺るる花藤踊り花 ふさこ 1 せつ子.

4月18日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
飛び入りの蝶に色めく児童かな 素秀 6 みきえ.せいじ.あひる.はく子.せつ子.ひのと.
軒低き漁村飛び交ふ海つばめ 智恵子 6 たかを.なつき.みづき.ぽんこ.みきお.千鶴.
病む友へたまご届けむ復活祭 あひる 4 むべ.せいじ.せつ子.凡士.
空港の外灯にじむ春月夜 せいじ 3 明日香.みきお.こすもす.
声大き男筍届けたり なつき 3 豊実.みきえ.素秀.
逃水の果ては瓦礫の残る街 ひのと 3 豊実.智恵子.凡士.
藤棚を駆け抜ける子に花こぼれ ふさこ 3 あひる.きよえ.ひのと.
しろがねの光を紡ぎ春の潮 ひのと 3 かえる.なつき.ぽんこ.
松の枝の垂れて花粉や敷きつめる きよえ 2 あられ.もとこ.
退院し筍飯をかみしむる なつき 2 むべ.隆松.
花落ちて墓標となりしチューリップ かえる 2 宏虎.もとこ.
小流れの花屑やがて帯となり 千鶴 2 智恵子.ふさこ.
一村に二軒のお寺つつじ咲く みきお 2 みづき.はく子.
ぶらんこに腰掛けただけ揺れやまず 宏虎 1 こすもす.
満開を待つ間が嬉し花日記 みづき 1 ふさこ.
イースター墓前礼拝風やさし きよえ 1 満天.
寝床まで射し込む光り春月夜 みきお 1 千鶴.
四月寒む馴染み店員転勤す みきえ 1 たかを.
すずめの鉄砲子らの真似して音出しぬ こすもす 1 明日香.
春筍にそっとかけたる麻袋 あひる 1 素秀.
堤に座し空きぬ至福時春の海 智恵子 1 きよえ.
内見をするやに二羽のつばくらめ 素秀 1 かえる.
満月を仰ぐ復活祭のイブ せいじ 1 満天.
君子蘭一花といへど存在感 ぽんこ 1 宏虎.
春潮に入水せるごと汐仏 みのる 1 あられ.

4月17日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
過疎の島十五戸なれど鯉のぼり 凡士 4 満天.なつき.千鶴.かかし.
さへづりやひそと奥社の宮普請 なつき 4 たかを.こすもす.もとこ.あられ.
黒猫の帰る背中に桜雨 素秀 4 かえる.せいじ.たかを.あひる.
赤茶けた湯屋の煙突陽炎へる 凡士 3 智恵子.みづき.みきお.
桜鯛ザルに釣り銭鮮魚店 みきお 3 みきえ.ぽんこ.ひのと.
花冷や笛の音硬き体育館 ひのと 3 豊実.素秀.むべ.
物種蒔いて土と遊べる余生かな みのる 3 はく子.かかし.ひのと.
丸太棒なるもまた出づ柿若葉 みきえ 2 きよえ.もとこ.
惜春のぼんぼり残る浮御堂 智恵子 2 隆松.みきお.
厨より草餅の香と子等の声 明日香 2 みづき.あられ.
踏切で頭押さゆる夏帽子 たかを 2 ぽんこ.むべ.
菜の花の高さに屈み写真撮る 満天 2 明日香.ふさこ.
小さき靴並ぶ下駄箱チュウリップ みきお 2 みきえ.なつき.
鳶舞ふ加茂の河原の花は葉に もとこ 2 せいじ.ふさこ.
姉が指示出して兜を飾りけり ひのと 2 かえる.素秀.
白百合のステンドグラスや復活祭 せつ子 1 智恵子.
海見とれ打寄す波の長閑なり 宏虎 1 満天.
筍飯に急変更や夜ご飯 こすもす 1 豊実.
飛行雲ぼやけて消ゆる花は葉に 千鶴 1 きよえ.
コンビニで夕餉を買ひて春の月 たかを 1 明日香.
地震かと問はる轟き春の雷 あひる 1 宏虎.
芝桜ピンクムーンの照る丘に あひる 1 こすもす.
春月に見られることの心地良き むべ 1 千鶴.
柳絮とぶ水上バスの天井に みのる 1 あひる.
春落葉一の鳥居に吹き溜まる なつき 1 はく子.
羊羹もあるわよと妻山笑ふ せいじ 1 宏虎.

4月16日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一身に囀り浴びて太極拳 凡士 7 みきえ.満天.なつき.こすもす.みきお.きよえ.はく子.
子を打つて熱き手のひら春の雨 ひのと 5 みきえ.たかを.素秀.きよえ.せつ子.
傘あれば傘でたたかひ野に遊ぶ ひのと 4 かえる.たかを.もとこ.凡士.
表札を残す生家に雀の子 素秀 4 智恵子.みきお.明日香.むべ.
春夕焼背に鉄棒の影伸びる 素秀 4 宏虎.ぽんこ.ふさこ.千鶴.
パンジーに留守をたくして遠出かな あひる 3 豊実.董雨.ひのと.
野遊びのポケットの菓子砕けたり なつき 3 せいじ.あひる.ぽんこ.
駅前のパンの香りや朝燕 豊実 3 もとこ.ひのと.むべ.
書淫の眼窓にうつせば柳絮とぶ みのる 3 せいじ.ふさこ.うつぎ.
うたた寝の夢の中へと若葉風 智恵子 3 なつき.あられ.はく子.
蝌蚪の群煙幕張ってかくれんぼ 宏虎 2 かかし.せつ子.
珊瑚樹の若葉見る間に食はれけり みきえ 2 智恵子.あひる.
春風や絵画のやうな少女立つ みづき 2 董雨.千鶴.
花片と蕊の水面へ亀の首 明日香 2 満天.凡士.
塀越えて立ち寄りもせず蝶の道 智恵子 1 うつぎ.
宵闇や鳴き声甘く猫の恋 かえる 1 かかし.
筍のアスファルト上ぐ力わざ 千鶴 1 あられ.
引越しの靴音も濡れ春の雨 むべ 1 素秀.
もう花が三日見ぬ間の植木鉢 明日香 1 宏虎.
命日の供華に添へたり著莪の花 こすもす 1 明日香.
草々が廃墟の春をにぎやかす たかを 1 こすもす.
土手眩し川幅せばむ菜花かな もとこ 1 豊実.
一年生パパの床屋の丸坊主 なつき 1 かえる.

4月15日 (投句24名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
猫車はみ出しそうな春キャベツ みきお 6 菜々.あひる.智恵子.凡士.みづき.かかし.
囀りの飛び込むマタイ受難曲 せいじ 5 あひる.素秀.むべ.あられ.ひのと.
切岸の横つ腹から春の水 みのる 5 菜々.せいじ.明日香.ひのと.うつぎ.
のどけしや島の桟橋猫ばかり みきお 4 宏虎.なつき.千鶴.かかし.
入学の詰襟のせて島渡船 凡士 4 せいじ.せつ子.ぽんこ.うつぎ.
道祖神に供ふる酒や八重桜 豊実 3 たかを.智恵子.もとこ.
青くまた赤くネオンや春の水 みのる 3 かえる.きよえ.あられ.
蔦若葉そこから先は隣家なり ふさこ 3 豊実.素秀.凡士.
うららかや更地に猫の大あくび せつ子 2 かえる.ぽんこ.
ひと仕事終へ聞く雨や春の宵 みきえ 2 なつき.千鶴.
海遠き地に住み古りて春の逝く はく子 2 明日香.ふさこ.
四方の山色濃くなりて春深し 満天 2 みづき.こすもす.
囀りに迎へられ会ふ墓の父母 もとこ 2 みきえ.満天.
惜春の夜にラジオは哀歌かな 素秀 1 満天.
肥えし莢あまた従へ豆の花 せいじ 1 せつ子.
雑巾のからりと乾く春暑し ぽんこ 1 もとこ.
電話にて欺される吾春の夢 宏虎 1 むべ.
春の雨傘袋落ち声掛かる みきえ 1 たかを.
花疲れすやすや眠るおんぶの子 智恵子 1 きよえ.
柿若葉萌ゆれば幹の黒々と あひる 1 豊実.
大漁を報せに来たり揚雲雀 ひのと 1 みきえ.
各地での気温上昇夏近し きよえ 1 こすもす.
道ばたに生えし筍蹴り折りぬ 千鶴 1 ふさこ.
故郷の坂どこまでも春帽子 素秀 1 宏虎.

4月14日 (投句26名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春眠の手からスマホの滑り落つ むべ 7 かえる.満天.はく子.こすもす.ぽんこ.ふさこ.ひのと.
水うつて屋号の灯る春の宵 みのる 4 智恵子.明日香.もとこ.千鶴.
春愁に数へてみたる恵みかな あひる 3 せいじ.千鶴.むべ.
いさかひも懐かしきかな山笑ふ はく子 3 せいじ.たかを.豊実.
おさなごの指呼に新人消防士 せいじ 3 たかを.あられ.凡士.
切り込みて白筍の丸裸 せつ子 3 智恵子.素秀.うつぎ.
蒼天へ幟高々春祭り 凡士 2 みきお.こすもす.
永き日のバスに遺影の席ひとつ ひのと 2 かえる.なつき.
巣を狙ひ柱伝ひの蛇ありき 千鶴 2 なつき.みきお.
春の湖色をちらしてセーリング 凡士 2 みきえ.豊実.
藤の花吐き出す息の浄土かな 宏虎 2 素秀.あられ.
蜘蛛の囲に捕らはれた飛花舞ふばかり 明日香 2 きよえ.ふさこ.
貝がらの開くごとくに花水木 ぽんこ 2 宏虎.せつ子.
ふり返れども一面の菜花かな 素秀 2 あひる.明日香.
初なりの苺へ続く蟻の列 かえる 2 きよえ.もとこ.
蕗の薹背高のっぽともなりぬ こすもす 1 あひる.
初花のひとひら母に持ちかへる ひのと 1 凡士.
今年こそ今年こそとて花は葉に みのる 1 ぽんこ.
麦の風畦一列に下校性 なつき 1 はく子.
み吉野に枝垂桜の覆ふ郷 みきえ 1 せつ子.
乳酸菌活発なりし春出窓 あひる 1 むべ.
よちよちのファーストシューズうららかに やよい 1 満天.
入園児親に両手でぶら下がり 豊実 1 ひのと.
街路樹の駅へとつづく花水木 満天 1 宏虎.
亀鳴くや妻の高熱突然に たかを 1 うつぎ.
幾重にも桜畳の続く尾根 明日香 1 みきえ.

4月13日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひたひたと鳥居を浮かす春の潮 凡士 8 はく子.満天.明日香.みきお.こすもす.なつき.ふさこ.せつ子.
甌穴を太鼓打ちして春の汐 みのる 6 素秀.ぽんこ.やよい.きよえ.ひのと.小袖.
道問へば立つて小さき草刈女 なつき 5 豊実.せいじ.あひる.たかを.むべ.
杉玉に並びて軒に燕の巣 凡士 5 隆松.智恵子.はく子.明日香.なつき.
鶯や真似ればお手本返しけり 千鶴 5 せいじ.智恵子.たかを.せつ子.小袖.
蛤の開くをぢつと待つ子かな ひのと 5 みきえ.素秀.むべ.あられ.凡士.
大仏の螺髪に花の髪飾り 智恵子 5 あひる.ぽんこ.もとこ.かかし.ひのと.
花衣下駄音高き石畳 智恵子 3 宏虎.もとこ.あられ.
甘樫より大和三山春深し 明日香 2 宏虎.千鶴.
園児らの紺の制服芝桜 豊実 2 満天.みきお.
すずらんや思ひ出同じ人と居て あひる 2 みきえ.豊実.
泥田なか格闘しつつ蓮植うる せつ子 1 こすもす.
蒼天へ羽衣舞ひす落花かな みのる 1 千鶴.
黄に青の国旗揺れる日亀の鳴く 千鶴 1 きよえ.
公達の悲話を沈めて春の海 宏虎 1 凡士.
春惜しむひとりコーヒーデッキチェア せいじ 1 かかし.
菜の花や群れてゆらゆら蝶さそふ かえる 1 ふさこ.
背景に閉校校舎と若桜 こすもす 1 やよい.
菜の花の香を乗せ風の渡りくる 明日香 1 かえる.
塀沿ひにねじれねじれの藤の花 みきお 1 かえる.

4月12日 (投句26名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
幼な掌の五指をひらけば桜貝 みのる 5 せつ子.むべ.素秀.ふさこ.なつき.
筍や朝掘り湯掻く香の甘し きよえ 4 かえる.明日香.こすもす.千鶴.
花びらの帯となりたる水路かな みきえ 4 満天.みきお.ふさこ.千鶴.
巣作りに励む燕や梁に泥 千鶴 3 智恵子.満天.こすもす.
飛び石に尻餅つけば蜥蜴出づ なつき 3 隆松.むべ.ぽんこ.
踏青や鈴の音こぼし野路をゆく 凡士 3 せいじ.ぽんこ.もとこ.
春暁や亡き骸積みて船戻る ひのと 2 豊実.みきえ.
逆光に人影浮かぶ蜆舟 みきお 2 せいじ.智恵子.
百四十七年で消へる母校や夕桜 こすもす 2 宏虎.かかし.
ケーブルカー花触れもして高尾山 智恵子 2 たかを.ひのと.
花泥棒正体見たり雀の仔 かえる 2 せつ子.なつき.
おにぎりにひとひらの花佛隆寺 明日香 2 みきお.もとこ.
お土産の苺忘れて孫去りぬ あひる 2 凡士.ひのと.
記念写真つつじを囲み四世代 あひる 2 豊実.宏虎.
廃校の土手に傾き土筆生る 素秀 1 かかし.
空咳に感染危惧す花曇 せいじ 1 凡士.
蒲公英の群らなる野路や笑顔路 きよえ 1 たかを.
花堤ギター爪弾く男の子 智恵子 1 素秀.
鉄骨の四角の穴に雀の巣 豊実 1 あひる.
鳶三羽ゆるり旋回花の城 みきえ 1 きよえ.
万物の命の息吹春の闇 みきお 1 かえる.
うららかや動物園の河馬の口 宏虎 1 みきえ.
蝶二匹もつれて草に消えにけり 宏虎 1 あひる.
匂ひたつ朧月下のぬた場かな 素秀 1 明日香.
をちこちの花屑たどる山路かな 千鶴 1 きよえ.

4月11日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
反りし身に煮汁幾重もめばる炊く やよい 6 豊実.あひる.ぽんこ.せつ子.ふさこ.凡士.
遠足の列を呑み込むパンダ館 宏虎 5 みきえ.はく子.ひのと.やよい.あられ.
目尻にも紅をひとすぢ初桜 ひのと 4 みきえ.せいじ.やよい.あられ.
紅筆の小指が立ちぬ花衣 ひのと 4 たかを.智恵子.素秀.ぽんこ.
あんこ煮てそろそろよろし紫木蓮 素秀 3 あひる.こすもす.ふさこ.
ひとつぶの残りの苺じゃんけんぼん あひる 3 みきお.こすもす.千鶴.
転院を見送る師長鳥曇 素秀 3 むべ.なつき.凡士.
花散るや今日しも棕櫚の日曜日 せいじ 2 たかを.せつ子.
定年の挨拶受くる春惜しみ むべ 2 もとこ.なつき.
心電図描くごと蝶の縺れとぶ みのる 2 うつぎ.明日香.
耕運機止まり静もる安息日 みきえ 2 かえる.むべ.
茎立ちて白き花菜のほまち畑 なつき 2 せいじ.もとこ.
声変はりして孫来たり花の中 あひる 2 うつぎ.ひのと.
春の朝霞の彼方播磨富士 みきえ 2 宏虎.満天.
春愁や少子化の波母校消ゆ こすもす 2 きよえ.千鶴.
永き日や6B立てて遠近法 凡士 1 きよえ.
土を踏む祖母の匂ひの春探し ふさこ 1 豊実.
貨車過ぐる赤き鉄橋水ぬるむ もとこ 1 みきお.
フラミンゴ紅色に染む春の池 ぽんこ 1 満天.
行厨によき沈丁の花籬 みのる 1 素秀.
春の夕野の餌を啄む鳩の群れ きよえ 1 かえる.
六十年振りの学び舎花吹雪 こすもす 1 はく子.
うら若き筍貰ふ土つきで 千鶴 1 宏虎.
見晴るかす高層ビルや鳥曇 豊実 1 智恵子.
めばる料る呑み込む針のありにけり やよい 1 明日香.

4月10日 (投句26名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ロープウエイいま花吹雪通過中 みのる 6 豊実.きよえ.あひる.ひのと.むべ.うつぎ.
蒲公英の絮のひとつが地図の上 凡士 5 せいじ.素秀.たかを.あひる.ひのと.
けふ父の命日なれば桜餅 せいじ 4 みきえ.智恵子.なつき.こすもす.
藤棚の端まで追ひて鳥の恋 なつき 4 かえる.せいじ.明日香.あられ.
惜春の背をあづけし古柱 ひのと 3 素秀.ぽんこ.ふさこ.
花愛でつ自撮りの二人肩寄する きよえ 3 宏虎.満天.うつぎ.
春灯下大き耳輪の占い師 みのる 3 みきえ.やよい.もとこ.
茶箪笥に背比べの疵春逝きぬ ひのと 2 なつき.むべ.
手水舎に桜活けたり札所寺 なつき 2 宏虎.千鶴.
木々の芽をつつくキリンの長き舌 凡士 2 豊実.明日香.
自販機の声にふり向く朧の夜 素秀 2 隆松.もとこ.
グランドの隅嵩なして花の屑 こすもす 2 かえる.きよえ.
朧夜の何時しか妻と六十四年 宏虎 2 ぽんこ.凡士.
夜桜を眼下に飛機の音高し みきえ 1 智恵子.
絵手紙のはみ出る色やあたたかし みきお 1 たかを.
春蔭のベンチに昔語りかな むべ 1 あられ.
途中下車桜吹雪を惜しみつつ 智恵子 1 やよい.
掛け声の少年野球花ふぶき もとこ 1 満天.
拍手ありホールインワンに花吹雪 満天 1 こすもす.
ひと気無きベンチに桜蘂の降る みきお 1 凡士.
学舎は子ら迎え安堵し花仕舞い かえる 1 ふさこ.

4月9日 (投句27名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
漆喰のうだつの老舗燕来る みのる 6 豊実.みきえ.かかし.こすもす.みきお.千鶴.
春風や鼻でふれあふ親子象 凡士 5 はく子.智恵子.みきえ.小袖.みきお.
頬杖が肘より崩れ春眠し ひのと 5 ぽんこ.なつき.かかし.ふさこ.凡士.
苗売の男くわしき花言葉 なつき 5 むべ.董雨.素秀.千鶴.なおこ.
新入生見守り隊へ挨拶す 満天 4 隆松.宏虎.董雨.小袖.
一畝に蝶を集めて葱坊主 素秀 4 かえる.あひる.うつぎ.なおこ.
墨磨つて硯に春日満たしけり ひのと 3 かえる.きよえ.なつき.
百年を紡ぐ朝ドラ春惜しむ 千鶴 2 素秀.こすもす.
理髪師も客も老いたり春の宵 宏虎 2 もとこ.ひのと.
特急通過花花花の花の駅 やよい 2 むべ.宏虎.
陽あたりの窓に重なる春の蝿 素秀 2 たかを.ぽんこ.
景一望霞の中に神隠し 千鶴 2 きよえ.せつ子.
ぼんぼりに花降る夜の影法師 智恵子 2 せつ子.うつぎ.
鰻丼夫好む物妻も好き 宏虎 1 あひる.
走り去る車を追ひて飛花落花 明日香 1 満天.
包帯を持ち出し母は接木する 智恵子 1 凡士.
よく釣れる向かうの筏鱵釣り 凡士 1 ひのと.
ゆっくりと朝湯に浸り春惜しむ はく子 1 豊実.
落合の軍団なせる花筏 うつぎ 1 明日香.
桜もち店主の母の包みくれ あひる 1 せいじ.
夫居れば共に喜寿なり花吹雪 こすもす 1 せいじ.
並木道フロントガラスに降る桜 かえる 1 たかを.
花絨毯敷きて涸れ川染まりをり きよえ 1 はく子.
まほろばの車も停めし孕み鹿 ふさこ 1 もとこ.
老いたれど西へ東へ桜人 もとこ 1 智恵子.
水たまり揺れてちひさき花筏 かえる 1 ふさこ.
花屑の移ろふ駅のホームかな せいじ 1 明日香.
蒲公英や更地に灯る明かりかな みきえ 1 満天.

4月8日 (投句27名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
子らの声もどる校庭飛花落花 なつき 8 かえる.みきえ.たかを.宏虎.菜々.はく子.やよい.千鶴.
渓空へ高舞ふもあり山桜 みのる 5 せいじ.あひる.もとこ.はく子.きよえ.
新入生傘で地面にあいうえお かえる 5 みきえ.ふさこ.ぽんこ.あられ.むべ.
菜の花の揺れて一色河川敷 素秀 4 満天.明日香.みきお.なつき.
瀞にきてひと息つきぬ花筏 みのる 4 あひる.菜々.せつ子.うつぎ.
白蝶の舞はタクトの軌跡めく せいじ 3 かえる.豊実.きよえ.
コーラスのふいに生まれて花の下 あひる 3 素秀.明日香.やよい.
青空や鴟尾の尖端風光る せつ子 3 満天.みきお.なつき.
凪ぐ海に酔うて釣船日永かな 凡士 2 かかし.もとこ.
湿原の九分は未知なり水芭蕉 宏虎 2 智恵子.ふさこ.
春光やキリンの首の影の濃し ぽんこ 2 たかを.むべ.
トラクター出て奥琵琶に春来る よう子 2 せいじ.うつぎ.
大手門に吸い込まれ行く春日傘 せつ子 2 あられ.ひのと.
花の雲見下ろす山上レストラン はく子 1 こすもす.
花の下ビジャブの少女ポーズ取る たかを 1 豊実.
汚れたるフロントガラス花一片 こすもす 1 宏虎.
木道に水の匂いや水芭蕉 宏虎 1 こすもす.
春寒の手足震へる舞台袖 ひのと 1 凡士.
花筏児らの明るき声のせて むべ 1 千鶴.
水みくじしゃがみ待つ背に風光る 智恵子 1 ひのと.
花の下下校の子等のこんにちわ こすもす 1 智恵子.
扁額のすこし煤けて霾ぐもり 凡士 1 ぽんこ.
老鶯の谷渡てふ長きかな 千鶴 1 せつ子.
足早に楽屋へ向かふ春ショール ひのと 1 素秀.
花びらが渦を巻きおり交差点 あられ 1 凡士.
花愛でつ昨日よりけふ一万歩 みきえ 1 かかし.

4月7日 (投句27名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
今生の別れと泣くや初登園 かえる 9 みきえ.たかを.きよえ.あられ.もとこ.よう子.せつ子.千鶴.凡士.
高笑ふ鸚鵡を笑ふ園のどか やよい 5 せいじ.あひる.きよえ.素秀.はく子.
橋桁にしばしとどまる花筏 素秀 4 宏虎.ぽんこ.豊実.董雨.
潮の香を放ち蒸しあぐ蛍烏賊 せつ子 4 やよい.ふさこ.豊実.こすもす.
み吉野の旅の終はりの陀羅尼助 もとこ 4 あひる.はく子.なつき.せつ子.
夕桜沖に漁火ほつほつと 凡士 3 智恵子.満天.千鶴.
片栗の花咲く与謝の京街道 凡士 3 みきえ.智恵子.よう子.
眠そうな薄目のカバに春の水 ぽんこ 2 宏虎.かかし.
花吹雪け今花嫁はタクシーに あひる 2 かえる.ぽんこ.
掘割を滑る和船に花吹雪 みきえ 2 あられ.なつき.
極楽橋舟にくぐりて春惜しむ はく子 1 明日香.
有料の席は無人や花堤 せいじ 1 こすもす.
旅の窓何と大きな春北斗 たか子 1 むべ.
中腹に身を乗り出して山桜 明日香 1 たかを.
神鶏のおこぼれ食べる春すずめ 明日香 1 素秀.
保育所も小学校も花満開 こすもす 1 やよい.
春日燦大行列のベーカリー 豊実 1 ひのと.
山城と海を眼下に鳶猛る たか子 1 もとこ.
花堤幸せそうに犬も来る たかを 1 むべ.
菜の花や特攻基地の跡に咲く 宏虎 1 せいじ.
駆け終へて身を投げ出しぬ春の芝 ひのと 1 董雨.
たんぽぽの綿毛の飛んでそこで咲く きよえ 1 ふさこ.
菜の花に海より吹きて河川敷 宏虎 1 満天.
結末を忘れし春の夢うつつ むべ 1 凡士.
谷筋の様々集め春の川 隆松 1 明日香.
木々を抜く瀬音の高し春の谷 隆松 1 かえる.
イヤホンを外して聞き入る百千鳥 みきお 1 かかし.
春の昼ロボットお冷や運び来し みきえ 1 ひのと.

4月6日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
清明の木々抱き起こす宮大工 ひのと 13 かえる.豊実.せいじ.智恵子.ぽんこ.あひる.隆松.素秀.なつき.もとこ.たか子.千鶴.あられ.
海凪ぎて鏡うつしや春の月 みのる 4 やよい.きよえ.こすもす.紫陽花.
春日浴び檻のオオカミ深眠り ぽんこ 4 たかを.小袖.もとこ.こすもす.
キッチンカー出店と並ぶ花堤 あひる 4 満天.なおこ.なつき.ひのと.
急登に喝と聞きたる初音かな 千鶴 3 きよえ.ふさこ.あられ.
真青なる空真白なる花の雲 せいじ 3 満天.あひる.明日香.
夢絶たれ無念の知覧花吹雪 宏虎 2 みきお.はく子.
夜桜に揺れるぼんぼり屋形船 智恵子 2 宏虎.みきお.
深山道の標なしたる山躑躅 せつ子 2 なおこ.千鶴.
花明り水場に杖の忘れ物 なつき 2 むべ.たか子.
軽トラを歩いて避ける春鴉 たかを 2 せつ子.明日香.
春郊の日に一便の滑走路 凡士 2 豊実.みきえ.
蛇出ずる散策の足怯ませて たか子 2 むべ.ふさこ.
見返りの霊峰浮くや遠霞 隆松 2 素秀.小袖.
山笑ふ鬼をじらせるまあだだよ 素秀 2 みきえ.はく子.
レストラン出て午後からは花の雨 せいじ 1 ひのと.
入学式少し大きめ学生服 満天 1 やよい.
茅渟の海春の潮目の青と碧 たか子 1 ぽんこ.
棚引ける霞に模糊の湖の果て 隆松 1 凡士.
東天紅の闊歩する杜日永かな 明日香 1 せつ子.
少年の眉に春愁沖を見る 素秀 1 せいじ.
しやぼん玉吹きしくちびるやや苦し ひのと 1 凡士.
両親の後歩くや入学式 満天 1 宏虎.
花吹雪渓に舞ひ散る奈落かな 智恵子 1 かえる.
蘖に小さき花びら二、三輪 みきえ 1 智恵子.
柿若葉みどり夕日に透きとほり むべ 1 紫陽花.
タクシーは春眠中や窓たたく 凡士 1 たかを.

4月5日 (投句28名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
制服の袖丈伸ばす春休み みきえ 5 豊実.智恵子.ぽんこ.素秀.やよい.
山鳥のほろろと谷の山桜 素秀 5 たかを.こすもす.むべ.やよい.なおこ.
点滴と歩く廊下や春日向 みきお 4 みきえ.なつき.たか子.むべ.
たゆとうて鳥遊ばせて春の砂嘴 たか子 3 ふさこ.せつ子.明日香.
花盛り愛子妃生誕記念の樹 やよい 3 きよえ.ひのと.なおこ.
花冷えの午後は仔犬と丸くなり かえる 3 きよえ.せつ子.凡士.
花万朶戦禍のニュース絶えねども あひる 2 なつき.千鶴.
おはようの声次々と新入生 素秀 2 みきえ.たかを.
蜑の子の銛を片手に春の海 凡士 2 豊実.智恵子.
名草の芽おさいに摘んで罪なき子 なつき 2 ふさこ.たか子.
春の昼スイッチ忘る炊飯器 みきえ 2 凡士.ひのと.
金借りに来て春の土こぼしゆく ひのと 2 せいじ.素秀.
入学子大きな靴で歩きけり なつき 2 ぽんこ.隆松.
春落葉に足とられけり獣道 せつ子 2 かえる.満天.
孫も子の親となりたり春弥生 はく子 2 宏虎.千鶴.
欄干の街灯辿る花の雨 豊実 1 みきお.
重文てふ公会堂の入社式 せいじ 1 明日香.
菜の花や市街地望む丘の上 みきお 1 宏虎.
仄赤き薔薇のシュートに雨雫 むべ 1 せいじ.
孫二人手をひきくれて花の磴 みのる 1 あひる.
公園をひとめぐりして春惜しむ 満天 1 こすもす.
世にならひ成人なりし4月来る ふさこ 1 満天.
愚痴をきくことも仕事や鐘霞む ひのと 1 もとこ.
コウノトリ啄む餌場水温む こすもす 1 みきお.
雫ごと落下の椿野に咲くや きよえ 1 かえる.
春田沿いまつすぐ伸びる通学路 たかを 1 あひる.
花冷えや湯をつぐ音のあたたかし せいじ 1 もとこ.

4月4日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
白波の尖る大川春疾風 せいじ 7 かえる.みきえ.ぽんこ.こすもす.はく子.明日香.やよい.
リハビリに子の見立てたる春帽子 なつき 5 みきえ.智恵子.素秀.凡士.うつぎ.
春惜しむ木造校舎の長廊下 やよい 5 豊実.満天.宏虎.智恵子.みきお.
竿先の光点まぶし山女釣り みきお 4 隆松.あられ.凡士.千鶴.
春昼の船より受くる舫ひ綱 ひのと 4 あひる.むべ.素秀.うつぎ.
押す指に水のあらがふ花筏 素秀 2 あられ.せつ子.
新入生渡し舟待つランドセル 智恵子 2 みきお.明日香.
カヤネズミ萱と一緒に揺れにけり みきお 2 きよえ.たかを.
天守よりまほろば一望花祭り 明日香 2 かえる.きよえ.
団子食ぶ床几の前の春の山 みのる 2 はく子.たか子.
稜線を際立たせをり山桜 明日香 2 たか子.やよい.
満開の桜堤は地区の自慢 こすもす 2 宏虎.ふさこ.
芽柳に搦め捕られしブーメラン 凡士 2 せいじ.なつき.
十字架に雨容赦なし受難節 むべ 2 あひる.せつ子.
ふらここを漕がず二人はスマホ繰る たか子 2 豊実.もとこ.
一点の鳶を目で追ふ春の潮 うつぎ 1 ひのと.
春日傘鉄路跨ぎて左見右見 智恵子 1 ぽんこ.
島行きの船がまだ来ぬ日永かな ひのと 1 せいじ.
ぼんぼり無き花の城址に人の波 なつき 1 満天.
風駈ける土手のたんぽぽダンスする ぽんこ 1 ひのと.
羽の先とんがって見え初燕 豊実 1 むべ.
天守閣暗し狭しや花曇 宏虎 1 ふさこ.
泣く準備万端春の朝ドラマ 素秀 1 千鶴.
薄紅の刷毛刷くごとし花霞 千鶴 1 なつき.
乗り合はせドライブスルーの花見かな きよえ 1 こすもす.
春陰や鈴も柄杓もなき参拝 凡士 1 もとこ.
浜大根咲いて白砂へさざれ波 隆松 1 たかを.

4月3日 (投句27名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
飛び跳ねて桜並木のランドセル あひる 6 満天.みきえ.なつき.菜々.きよえ.みきお.
水吐きて真夜の浅蜊のひとり言 智恵子 6 かえる.ふさこ.やよい.ぽんこ.きよえ.千鶴.
ひとひらの花肩に乗せ初出社 かえる 5 もとこ.あられ.むべ.ひのと.明日香.
バス行きてまた囀れる空き地かな ひのと 4 豊実.たかを.せいじ.あひる.
B級に落つも戦ふ棋士の春 みきえ 3 かえる.千鶴.ひのと.
青松を抜けて白砂へ青き踏む 隆松 3 ふさこ.やよい.菜々.
貝寄風や潮目を分かつ播磨灘 凡士 3 なつき.たか子.うつぎ.
天守閣望む大河は花ぐもり もとこ 3 たかを.満天.智恵子.
旧道は日当たらぬ道椿落つ ひのと 3 こすもす.凡士.うつぎ.
野ざらしの道祖神あり青き踏む 隆松 3 ぽんこ.こすもす.凡士.
海風が阻み桜のまだ三分 こすもす 2 たか子.明日香.
糸桜風により合ひもつれ合ひ 素秀 2 みきえ.宏虎.
万愚節夫のスープの胃にやさし なつき 2 もとこ.あひる.
引揚桟橋媼たたづむ彼岸過ぎ 凡士 1 宏虎.
警戒の一声ありし烏の巣 せつ子 1 素秀.
遠浅に小舟浮かべて潮干狩り 智恵子 1 豊実.
紅椿尾から出てくる尾長鳥 たかを 1 むべ.
草餅に少し濃いめの抹茶点て 満天 1 隆松.
枝を食み熱き想いや桜守 たか子 1 あられ.
四阿にからす一羽の花見かな せつ子 1 素秀.
今さらに調べて桜花言葉 素秀 1 智恵子.
一本の白き航跡花曇 千鶴 1 せいじ.
山と川落ち合ふ処花霞み たか子 1 みきお.

4月2日 (投句28名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
花万朶眠る双子のベビーカー 豊実 8 せいじ.満天.あられ.素秀.あひる.なつき.みきお.千鶴.
碧潭へ翳す池塘の大桜 みのる 6 宏虎.智恵子.ぽんこ.きよえ.やよい.はく子.
春泥を踏んづけてゆく喧嘩かな ひのと 6 せいじ.みきえ.もとこ.素秀.菜々.せつ子.
観覧車てっぺん越えて花吹雪 智恵子 4 なつき.ふさこ.こすもす.はく子.
城壁の逆さ地蔵や花ふぶく 明日香 4 あられ.あひる.たかを.凡士.
ぶらんこは満員ですと言はれけり ひのと 4 豊実.もとこ.むべ.隆松.
眼裏の桜疲れにしばし黙 たか子 3 かえる.たかを.ぽんこ.
花冷や猫はちゃっかり膝の上 こすもす 3 みきお.やよい.千鶴.
細帯となりて過ぎゆく花筏 あひる 2 豊実.たか子.
芽山椒ひと雨ごとのさみどりや むべ 2 かえる.ふさこ.
土堤走る銀輪掠め燕来る 凡士 2 みきえ.明日香.
木蓮の大樹が統ぶる園生かな せいじ 1 せつ子.
春雷や気怠き午後の副反応 凡士 1 こすもす.
花筏満潮の川遡る せつ子 1 智恵子.
花冷えの小夜に瞬く星あまた 智恵子 1 明日香.
四月馬鹿であってほしけれ七連敗 千鶴 1 宏虎.
うたた寝の夫にガウン掛け春の宵 きよえ 1 むべ.
淀川へ背割堤なる花トンネル もとこ 1 満天.
三川合流やがて淀川花堤 ぽんこ 1 たか子.
花吹雪パパの背中のランドセル あられ 1 ひのと.
仏の座席巻したる河川敷 はく子 1 菜々.
連絡網の至急キャンセル四月馬鹿 なつき 1 凡士.
三人組のキャッチボールや花の下 こすもす 1 ひのと.
春北風下げし空き缶フル回転 みきえ 1 きよえ.

4月1日 (投句26名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
漆黒の海煌めかせ蛍烏賊 凡士 6 ふさこ.智恵子.明日香.こすもす.あられ.はく子.
錫杖の音に振りむく春野かな 素秀 4 かえる.たか子.やよい.凡士.
菜の花や木偶人形の太き眉 千鶴 4 せいじ.素秀.やよい.あひる.
差しのべて誰か救わん糸桜 素秀 3 せつ子.もとこ.あられ.
初蝶来ジャングルジムのてっぺんに ひのと 3 かえる.みきえ.あひる.
裳裾なす桜万朶や白鷺城 せつ子 3 宏虎.たかを.みきえ.
春球児一球一球球光る きよえ 2 満天.ひのと.
城壁の隅よりなだる花万朶 明日香 2 たかを.なつき.
街灯に浮かぶ夜桜並木かな みきえ 2 宏虎.智恵子.
眼が笑ふだまし欺され四月馬鹿 宏虎 2 せつ子.みきお.
かけつこの足が避けゆく蕗の薹 ひのと 2 むべ.凡士.
少しづつ風に解され牡丹の芽 こすもす 2 きよえ.たか子.
まだらなる遠山肌は山桜 みのる 2 ふさこ.千鶴.
いかなごのちらし積みけり郵便局 あひる 2 もとこ.明日香.
白絹を隠しおほせぬ紫木蓮 せいじ 2 きよえ.千鶴.
回復の兆しのメール三月尽 なつき 2 こすもす.ひのと.
遠がすみ山ふところに八幡宮 たか子 1 ぽんこ.
分校の最後の朝の別れ霜 凡士 1 なつき.
遺されし父に桜の誕生日 あひる 1 せいじ.
花筏川抜け今し大海へ 智恵子 1 はく子.
絵手紙の太き筆文字あたたかし みきお 1 うつぎ.
花を愛づ余命一年てふ友と せいじ 1 ぽんこ.
そよ風の気持ち良きかな桜坂 智恵子 1 豊実.
目の前の桜の枝と握手する ぽんこ 1 豊実.
子らの来てたて横足せり花筵 なつき 1 むべ.
声掛けにお澄まし顔の猫うらら たかを 1 素秀.
今日ひと日コロナを忘れ花見かな はく子 1 うつぎ.
車窓より入りたる風や初櫻 ふさこ 1 みきお.
車椅子しだれ桜の傘の中 やよい 1 満天.

3月31日 (投句28名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春塵や仁王の彫りの影深く 明日香 8 かえる.みきえ.素秀.やよい.ぽんこ.きよえ.みきお.かかし.
土筆摘む季節を少し頂きぬ はく子 5 豊実.ふさこ.むべ.もとこ.明日香.
竹生島波暗くして朧月 宏虎 4 なつき.せつ子.うつぎ.明日香.
初蝶や貸し農園の契約書 豊実 4 たかを.こすもす.みきお.かかし.
海賊といはれし島の夏蜜柑 凡士 3 せいじ.あひる.うつぎ.
駅名は「嵯峨嵐山」花万朶 せいじ 3 宏虎.なおこ.千鶴.
眠り猫尻尾動ける春日和 宏虎 2 あられ.凡士.
夕つばめ座礁の船を目指しけり ひのと 2 なおこ.むべ.
春水へ石のきざはし菜を洗ふ うつぎ 2 智恵子.やよい.
芝庭に桜を散らす異人館 みのる 2 はく子.凡士.
花大樹大仏殿の鴟尾光る 明日香 2 千鶴.あられ.
島中の桜一気に盛りけり 千鶴 2 豊実.せいじ.
高瀬川より宇治川へ花筏 せいじ 2 みきえ.満天.
ほころぶと見るや満開花の雲 みきえ 2 ぽんこ.きよえ.
雲に溶け山の稜線遠霞 ぽんこ 1 たか子.
脇見する自転車の群れ桜坂 かえる 1 あひる.
大鳥居宮へ誘ふ桜道 智恵子 1 満天.
車椅子追ひつ追はれつ黄蝶かな やよい 1 たか子.
石段は菫の花に縁どられ あひる 1 紫陽花.
青空と満開の花川面へと 満天 1 こすもす.
嬰児の小さな爪はさくら貝 はく子 1 ひのと.
地引き網歓喜に跳ねる桜鯛 智恵子 1 せつ子.
帽子取り白髪自慢の花の下 たかを 1 もとこ.
囀りや遠近飛んで二羽の恋 きよえ 1 たかを.
枝振りの備前に勝るる木瓜の花 せつ子 1 智恵子.
夜の水しづまる岸に残る鴨 素秀 1 紫陽花.
指折りて七つ数ふる春の草 みきえ 1 素秀.
青空を覆ひ尽くせる桜かな みきお 1 宏虎.
眩しさに気付く忘れし春帽子 あひる 1 ふさこ.
若人の門出祝うやサクラサク きよえ 1 ひのと.
町内の園を巡拝桜狩 みのる 1 はく子.
春天へ赤銅の船組み始む ひのと 1 かえる.
山笑ふ吊り橋揺れしあと数歩 ふさこ 1 なつき.

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