成績一覧

過去一覧

4月29日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
幾筋も瀑布のやうに山の藤 澄子 7 せいじ.満天.あひる.明日香.千鶴.うつぎ.小袖.
改札は素通り屋根に燕の巣 たか子 4 愛正.たかを.宏虎.素秀.
懐メロを歌い尽くして昭和の日 千鶴 4 満天.宏虎.あられ.みきお.
尺取り虫小さきケルンに登頂す あひる 4 なつき.智恵子.たかを.こすもす.
囀りに目覚めて早し厨事 満天 4 豊実.もとこ.きよえ.和子.
芋の芽のほぐれて小さき葉の形 豊実 4 素秀.あられ.むべ.きよえ.
山里の枇杷頬張れば種太し みきお 3 ぽんこ.千鶴.もとこ.
角刈りに揃ふ萌黄の垣根かな かえる 3 せいじ.みきえ.こすもす.
山吹の色鮮やかに雨上がる 満天 3 豊実.うつぎ.和子.
突堤にもたれる温み遍路道 なつき 3 よし子.みきお.たか子.
廃屋に潮風抜くる遍路道 なつき 2 みきえ.澄子.
ポニーテール湘南ガール波に乗る 智恵子 2 せつ子.はく子.
来て見れば蝶ウロウロす石舞台 宏虎 2 愛正.よし子.
画眉鳥のエデンもかくや囀れり むべ 2 せつ子.澄子.
シラカシの枝が遊び場雀の子 ぽんこ 2 なつき.小袖.
星一つ連れて膨らむ朧月 素秀 2 かえる.むべ.
居残りを決めてふらふら春の鴨 もとこ 2 あひる.たか子.
長閑なり日和そよ風瀬戸の波 きよえ 1 智恵子.
花吹雪に構へて屋根の鍾馗様 うつぎ 1 はく子.
山路行く春を惜しむか鳥の声 愛正 1 ぽんこ.
自治会館下校子寄りて氷水 たかを 1 かえる.
山頂に迎へくれしは山躑躅 せいじ 1 明日香.

4月28日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
自転車の籠にスケボー初燕 うつぎ 8 愛正.智恵子.豊実.もとこ.みきお.こすもす.はく子.あられ.
山畑は万の光りや柿若葉 あひる 8 智恵子.満天.ぽんこ.みきお.むべ.きよえ.せいじ.澄子.
子雀にパン屑はたくベンチかな なつき 5 たかを.もとこ.ぽんこ.和子.明日香.
夏空に飛び込むジェットコースター 智恵子 4 みきえ.せつ子.なつき.千鶴.
遍路杖洗い清めて床の間に 和子 4 みきえ.たか子.はく子.明日香.
砂吐かす浅利一合夜の厨 宏虎 3 和子.あられ.澄子.
潮干狩り腰を伸ばせば島霞む みきお 3 素秀.あひる.せいじ.
初蝶の風に吹かれるままに舞ふ 満天 2 せつ子.たか子.
春夕焼馴染みし街を包みけり たか子 2 たかを.宏虎.
かき揚げのシャリシャリ崩れ桜えび あひる 2 こすもす.うつぎ.
山と山繋ぐ如くやかかり藤 こすもす 2 素秀.むべ.
春天を二羽入れかはり鳶の笛 むべ 1 うつぎ.
躑躅さく校庭はいま授業中 せいじ 1 あひる.
釣り舟のテントに並ぶ春かもめ みきお 1 満天.
春日和鳥の遊び場水溜まり きよえ 1 愛正.
若葉風雑木は詩を口ずさむ 素秀 1 なつき.
芽出しまで濡れるに任す穀雨かな 豊実 1 かえる.
四阿に舞う花びらや華弁当 愛正 1 かえる.
アイスコーヒー飲んで客待つ占ひ師 なつき 1 豊実.
春深む乙女の如く揺れる枝 たかを 1 宏虎.
行きずりの風に寄せ合ふ実梅かな ぽんこ 1 きよえ.
木道に古池覗く翡翠いて 智恵子 1 千鶴.

4月27日 (投句22名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
踝をさざなみ洗ふ潮干狩り 素秀 6 智恵子.たか子.せいじ.きよえ.みきお.千鶴.
大干潟鉄橋渡る一両車 和子 4 豊実.智恵子.みきえ.せいじ.
一周忌知らす遺愛の木香薔薇 むべ 4 かえる.たかを.和子.なつき.
春驟雨樋の破れに殺到す せいじ 3 むべ.あられ.千鶴.
そよ風や零れそうなる芋の露 みきお 3 あひる.ぽんこ.澄子.
やや傾ぐ古りし看板春の雨 澄子 3 みきえ.もとこ.たかを.
寺山の隙なきまでに囀れり 宏虎 3 うつぎ.あひる.澄子.
缶コーヒー片手に麦踏む親子かな みきお 2 こすもす.なつき.
ブランコと同じ動きの春日傘 愛正 2 もとこ.ぽんこ.
春雨に緑増したる土手の草 愛正 2 かえる.明日香.
春雨を散らして着地大鴉 あひる 2 あられ.はく子.
奈良の春外国人に鹿も慣れ 明日香 2 素秀.満天.
卯の花を僅かに溢つ躙口 澄子 2 愛正.むべ.
雨垂れをはじく若葉は発条のやう せいじ 2 宏虎.明日香.
茄子植へし後に恵みのけふの雨 みきえ 1 和子.
いつ来てもこの木ばかりが囀れり 宏虎 1 たか子.
挑戦の将棋はレベル二春愉し こすもす 1 はく子.
枝先の妖しく揺れて四月尽 たかを 1 豊実.
玉葱のひと雨ごとにかさ増せり 千鶴 1 きよえ.
柔らかき夜気に浮かびし春の月 たか子 1 うつぎ.
撫で肩に傘の重さや春の雨 もとこ 1 素秀.
静かなる雨音ひと日春惜しむ 満天 1 みきお.
稜線を覆ひて山雲春の暮 きよえ 1 愛正.
間歩の谷暮色の中に山桜 和子 1 こすもす.
理容師のお喋り果てず春惜しむ たかを 1 宏虎.
コウノトリの全身くっきり代田かな こすもす 1 満天.

4月26日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大口に日を蓄えん蜥蜴出づ 素秀 4 かえる.澄子.むべ.もとこ.
田水張る真青な空を映しをり かかし 4 満天.たか子.たかを.きよえ.
ぺんぺん草咲くや城址の野面積み 愛正 4 みきえ.明日香.千鶴.和子.
白板に祭の予定五月来る なつき 3 素秀.澄子.むべ.
今はもうシャッター通り燕来る たか子 3 あひる.こすもす.なつき.
足りぬものあれど夢あり巣立ちかな かえる 3 みきお.たかを.きよえ.
昼顔の砂浜を埋む波の音 智恵子 3 かえる.豊実.ぽんこ.
三色のつつじ燃へ立つ寿老神 ぽんこ 2 満天.なつき.
咲き初めし箱根空木の花真白 せいじ 2 みきえ.みきお.
前列は深くお辞儀す踊り子草 なつき 2 愛正.素秀.
春雨に介護の云々立ち話 たか子 2 こすもす.もとこ.
コンクリの裂け目に咲きし蒲公英よ かかし 2 千鶴.ふさこ.
春の風邪臥せて色無き夢の中 素秀 2 ぽんこ.たか子.
雛芥子を残し空家となりにけり あひる 2 せいじ.明日香.
初採りの苺供えし遺影笑む 明日香 1 宏虎.
蜂の来て羽音の行方草に消ゆ 宏虎 1 豊実.
若草に背押しつくる放牧牛 愛正 1 智恵子.
行きつけの小さき菓子屋の柏餅 せいじ 1 智恵子.
春寒し仕舞し服を又出して 満天 1 和子.
去年の巣に土ちょい足してつばくらめ 千鶴 1 せいじ.
葱坊主取り残されて空見上ぐ もとこ 1 ふさこ.
前倣へ頭きょろきょろ新入生 みきえ 1 愛正.
春寒し存問の文二通ほど 澄子 1 あひる.
街中のひと目でわかる新社員 満天 1 宏虎.

4月25日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
野地蔵に白詰草の首飾り 智恵子 7 豊実.みきえ.満天.はく子.こすもす.なつき.きよえ.
囀りや念力ゆるぶ座禅堂 宏虎 5 かえる.満天.小袖.もとこ.たか子.
焼印の薄れる鎌や夏の草 みきお 5 愛正.たかを.せいじ.素秀.千鶴.
代わる代わる赤子抱き上ぐ藤の下 なつき 4 ぽんこ.かかし.澄子.明日香.
十三仏肩寄せ合ふて春の雨 よし子 4 ぽんこ.小袖.なつき.明日香.
惜春や友を見送る高架橋 澄子 3 豊実.愛正.みきえ.
鯉のぼり連凧めきて池渡る あひる 3 せいじ.宏虎.千鶴.
黒揚羽黄揚羽と来てふと消えし 明日香 2 宏虎.あひる.
虎の巻片手に茄子植ふ翁かな みきえ 2 かかし.こすもす.
あれそれと会話の続く日永かな もとこ 2 たか子.きよえ.
麦の穂のやや色づきて天をつく 明日香 2 せつ子.ふさこ.
鉄塔を登りつめたる蔦若葉 澄子 2 かえる.せつ子.
石垣に蟹さん歩きいちご狩り 智恵子 1 みきお.
散らさぬよう雛罌粟の道ゆっくりと たか子 1 ふさこ.
敬礼はしなくていいよ葱坊主 たか子 1 あひる.
囀りといふ静けさの中にあり 宏虎 1 たかを.
軌道車の風切る車輪夏近し 素秀 1 もとこ.
春日向亀首伸ばし甲羅干し きよえ 1 はく子.
ぼたん寺大輪の花咲き競ふ きよえ 1 みきお.
立浪草庭のをちこちスプラッシュ せいじ 1 澄子.
藻の花の影流るるや夕の水 素秀 1 智恵子.
蝶と影二頭に見ゆる駐機場 むべ 1 素秀.
松の花海へと続く川堤 はく子 1 智恵子.

4月24日 (投句21名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
竹とんぼ空へ放ちて風光る 千鶴 9 愛正.みきえ.よし子.満天.はく子.みづき.なつき.きよえ.あられ.
触角で交わす挨拶蟻のみち みきお 8 かえる.せいじ.たかを.はく子.ふさこ.ぽんこ.澄子.千鶴.
兵の夢や城址に青き踏む 素秀 4 かえる.もとこ.ふさこ.なつき.
花水木通りと名づけ通学す 澄子 4 せいじ.満天.こすもす.あひる.
さえずりや百の学僧座禅堂 宏虎 3 智恵子.たか子.明日香.
皿の絵を仄かに透かすさよりかな かえる 3 こすもす.あひる.あられ.
青麦のまだ気を付けをしてをりぬ 明日香 2 宏虎.素秀.
讃美歌に始まる挙式さえずれり 宏虎 2 豊実.むべ.
乗り換えの駆け込み乗車春疾風 豊実 2 みきお.もとこ.
長閑さや老母洗礼を決めしより あひる 2 たか子.きよえ.
春宵や母の歳時記薄き文字 たか子 2 ぽんこ.千鶴.
朝つばめ通勤電車の始発駅 うつぎ 2 豊実.たかを.
並列に園児黄帽とチューリップ もとこ 2 みきえ.素秀.
艶々と触れてもみたし柿若葉 満天 2 よし子.みづき.
隠沼の河骨密に黄の明かり ぽんこ 2 智恵子.宏虎.
廃線にチャリ漕ぐ山辺若葉風 智恵子 2 愛正.みきお.
空壕をのぞく結界姫女苑 なつき 1 澄子.
老い母の祈りつたなき春灯下 あひる 1 むべ.
古民家の軒先並ぶ燕の巣 智恵子 1 明日香.

4月23日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
藤房の揺れにばいばいする子かな なつき 7 愛正.満天.みきえ.はく子.せいじ.せつ子.きよえ.
首飾り編むげんげ田に日の温み なつき 7 智恵子.ぽんこ.みきえ.もとこ.みきお.きよえ.千鶴.
春の日のお寺参りやりんご飴 豊実 4 かえる.明日香.もとこ.こすもす.
緑陰に音色高々トランペット ぽんこ 4 満天.たかを.素秀.なつき.
花雲に覆わる斜面摩崖仏 愛正 3 智恵子.宏虎.ぽんこ.
噴水のしぶきの中に男児消ゆ ぽんこ 3 宏虎.せいじ.うつぎ.
川沿ひをはずむ鶺鴒風光る 満天 3 愛正.むべ.うつぎ.
山独活にレシピも添へて朝の市 澄子 3 はく子.みきお.こすもす.
青麦のまだ気をつけをしてをりぬ 明日香 3 かえる.澄子.あひる.
畜魂碑後光の如く春夕焼 素秀 2 豊実.なつき.
野遊びの果てに現る古刹かな かえる 2 たかを.千鶴.
初燕スィーっと門屋くぐり抜け 千鶴 2 明日香.むべ.
鳥帰る此の世のことはすべて些事 宏虎 1 せつ子.
翁らの笑みの真中に藤の鉢 あひる 1 たか子.
菜畑の畦にちらほら通学帽 愛正 1 たか子.
明け易し格子戸開ける女将かな 智恵子 1 豊実.
緑蔭に朝一番の花の市 あひる 1 澄子.
紅椿落ちて木の下華やげり もとこ 1 あひる.
警官の囲む広場や薄暑光 澄子 1 素秀.

4月22日 (投句21名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風立てば先陣を切る吹流し せいじ 6 あひる.せつ子.明日香.たか子.ぽんこ.智恵子.
遠蛙やがて小雨になりにけり 宏虎 5 たかを.素秀.こすもす.千鶴.智恵子.
マイク音割れて潮風観潮船 豊実 4 みきえ.あひる.素秀.きよえ.
風に揺れ長さを競ふ藤の花 みきお 4 愛正.満天.なつき.千鶴.
藤棚を廊下づたひに古都の宿 澄子 3 愛正.せいじ.みきえ.
妹の訪ね来る日や初燕 あひる 2 豊実.あられ.
かたまって潮騒を聞く松の芯 素秀 2 ふさこ.澄子.
居心地の良きかな浅蜊舌長し たか子 2 もとこ.むべ.
飛行機雲遅日の空を別けゐけり 素秀 2 かえる.きよえ.
根上りに足の縺るる桜狩り 愛正 2 こすもす.ぽんこ.
奥山に蕗の自生地人知らず 千鶴 2 宏虎.せつ子.
脱出を目論む小虫春の部屋 たかを 2 せいじ.澄子.
つつじ燃ゆ女高生らと降りる駅 なつき 2 満天.あられ.
伽羅蕗を煮て確かめる母の味 もとこ 2 明日香.たか子.
鯉のぼり子鯉は親の守備範囲 せいじ 1 ふさこ.
お手植ゑの松は二代目緑立つ なつき 1 はく子.
玄関に一際白きスニーカー みきえ 1 たかを.
花婿は碧眼なるや新樹光 澄子 1 なつき.
やあ久しぶり目で合図初燕 千鶴 1 はく子.
軽風の揺らす草花庭の春 愛正 1 豊実.
蜆汁の五臓六腑を巡りおり せつ子 1 宏虎.
初つばめ背伸びの体操視野の中 たか子 1 もとこ.
躑躅咲く庭にポーズや四世代 あひる 1 かえる.
小手毬の咲けば想ひ出次々と こすもす 1 むべ.

4月21日 (投句21名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
藤房を撫でゆく子らの通学路 素秀 8 満天.みきえ.なつき.明日香.ふさこ.みきお.澄子.きよえ.
葉桜やベンチに残る杖一つ みきお 5 愛正.あひる.みきえ.素秀.ぽんこ.
花の房から見え隠れ蜂の尻 かえる 5 愛正.たかを.たか子.こすもす.千鶴.
再会のすみれ色なる春コート あひる 4 かえる.せつ子.澄子.もとこ.
鯉のぼり垂るる川面に風よ吹け あひる 3 せいじ.ふさこ.ぽんこ.
藤棚の下に寛ぐ老夫婦 きよえ 2 宏虎.智恵子.
七色の森出現す石鹸玉 むべ 2 せつ子.たかを.
ぼこぼことみどり飛び出て山笑う もとこ 2 明日香.きよえ.
蒼天に声のはじけるふらここに 満天 2 豊実.宏虎.
花虻が案内役や植物園 こすもす 2 満天.智恵子.
よく見んと顔を寄せれば蝶翔ちぬ せいじ 2 たか子.こすもす.
大師像の笠に触れたり松の花 なつき 2 素秀.千鶴.
様変わり久々の街薄暑光 たか子 1 むべ.
スカイツリー川面に泳ぐ鯉のぼり 智恵子 1 なつき.
青年のカサノヴァめきし春化粧 澄子 1 せいじ.
街中に躑躅咲いてる陽のやさし きよえ 1 もとこ.
簾越し啜る饂飩や親子連れ みきお 1 豊実.
甲羅干しの亀首伸ばす春の昼 なつき 1 むべ.
目力に試歩への安堵地虫出ず たか子 1 あひる.
雨しとど花弁崩れるチューリップ ぽんこ 1 みきお.
風薫るママチャリ翁ヘルメット みきえ 1 かえる.

4月20日 (投句24名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
桜守の次年はじむる花は葉に せつ子 4 満天.あひる.ぽんこ.澄子.
春禽の水脈さざ波にまぎれけり せいじ 4 みきえ.あひる.たか子.澄子.
八朔柑めりめりと剥く香気かな あひる 4 かえる.はく子.むべ.あられ.
積めるだけ積みて筍売られをり 澄子 4 みきえ.明日香.こすもす.なつき.
若芝へ転がってゐる野球帽 かえる 3 愛正.素秀.あられ.
夕されて白き十字や花水木 たか子 3 素秀.満天.むべ.
慰霊塔包み込んだる夏木立 せいじ 3 もとこ.こすもす.小袖.
春帽子みな俯いて苦吟かな あひる 2 かえる.小袖.
推敲や亀の泣くまで目をつむり 宏虎 2 もとこ.きよえ.
春雷の一喝度肝抜かれけり ぽんこ 2 せつ子.宏虎.
豌豆蔓出会があらば縺れ合ふ 愛正 2 せつ子.はく子.
春光を留めて鳩の首光る 素秀 2 明日香.みきお.
滴りて草木輝く緑雨かな みきえ 2 たか子.千鶴.
出張の車窓は富士の春霞 豊実 2 せいじ.なつき.
雨あがり若葉の雫眩しがり こすもす 1 みきお.
いのち燃ゆ土手のなぞへに草若葉 せつ子 1 ぽんこ.
甘樫の丘より明日香春惜しむ 明日香 1 智恵子.
春深し華燭の典を控へし娘 澄子 1 智恵子.
春眠や覚めずに良いと雨の云ふ もとこ 1 きよえ.
伸び縮みの噴水の前「考える人」 こすもす 1 宏虎.
ネモフィラの百万本に春の風 はく子 1 せいじ.
初燕藪飛び立ちて河掠む きよえ 1 千鶴.
休憩にあんぱん半分草刈女 なつき 1 たかを.
春雷や銭湯の屋根大揺らし 千鶴 1 たかを.
どこにでも大和の国の柿若葉 素秀 1 愛正.

4月19日 (投句22名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
子遍路の小鈴よく鳴るリュックかな 和子 7 隆松.はく子.素秀.あられ.よし子.きよえ.千鶴.
新調のつば広帽子風薫る なつき 5 はく子.明日香.こすもす.みきお.もとこ.
木香薔薇褒めてあいさつ始まりぬ あひる 4 かえる.たか子.明日香.もとこ.
遊園地あちこち開く春日傘 愛正 4 むべ.智恵子.こすもす.澄子.
夕雨の雫に透ける柿若葉 素秀 3 むべ.みきえ.智恵子.
茶摘み女の急須に注ぐ香の至福 智恵子 3 宏虎.たかを.きよえ.
生れしまま微動だにせぬ揚羽蝶 せいじ 3 豊実.愛正.あられ.
百均の移植ごて折れ春の庭 みきお 2 愛正.あひる.
曇天を躑躅貫く緋色かな むべ 2 澄子.千鶴.
泥しべに嘴を汚せるつばくらめ 素秀 2 たかを.せつ子.
三寸の子規の地球儀春惜しむ 澄子 2 たか子.なつき.
薄紅のバラのトンネル稚児の列 みきお 2 みきえ.なつき.
街路樹の根元一輪菫草 愛正 2 豊実.せいじ.
苗札を入れ替へ花壇整ひぬ かえる 2 せいじ.満天.
春嵐音すさまじき句会かな ぽんこ 1 あひる.
囀りやもうジェイケイと孫の云ふ もとこ 1 かえる.
鳥語飛ぶ若緑映ゆ宮の木々 きよえ 1 満天.
村のバス待ちて聞きたる初音かな なつき 1 よし子.
火垂るの墓誕生の地に春惜しむ こすもす 1 素秀.
寝転んでなぞへを占めるクローバー 明日香 1 せつ子.
琴電の電車に乗り来徒歩遍路 和子 1 宏虎.
目を奪ふ庭の一隅躑躅燃ゆ 千鶴 1 みきお.
青鷺の冠毛まさにベッカム調 せいじ 1 ぽんこ.
春深し病床日記しかと書く たか子 1 ぽんこ.

4月18日 (投句22名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
水平線烟る岬や若葉風 智恵子 7 千鶴.みきえ.宏虎.みきお.みづき.はく子.せいじ.
子等去りし砂場にぎはふ雀の子 満天 6 たかを.明日香.みきお.ぽんこ.むべ.あひる.
霾天や太公望の海凪げり 豊実 5 みきえ.素秀.はく子.澄子.なつき.
藤の房梳き来る風の香気かな 澄子 4 豊実.愛正.満天.こすもす.
春宵の改札口の握手かな あひる 3 かえる.たか子.むべ.
給油所に働き者の親燕 むべ 3 もとこ.ぽんこ.澄子.
風車五基オランダ村のチューリップ せいじ 2 千鶴.宏虎.
春眠の子も目覚めたり選挙カー こすもす 2 豊実.満天.
親知らず抜きて夕餉の初がつを なつき 2 かえる.もとこ.
野地蔵に萎えぬ蕨の一握り 愛正 2 素秀.きよえ.
ネモフィラの一鉢小さき海のごと 素秀 2 明日香.せいじ.
北面のなぞへを占めて著莪浄土 澄子 2 智恵子.たか子.
朝採りの苺揃へて市場開く みきえ 1 和子.
全体重シャベルにかけて掘る春筍 千鶴 1 こすもす.
小さき手を引き春蝉の小径行く 素秀 1 あひる.
懐かしき面影浮かぶ月おぼろ 千鶴 1 たかを.
老木に手書きの名札初音聞く なつき 1 みづき.
異趣かもしをる鉢植の藤の花 せいじ 1 きよえ.
緑陰に乳母車止め稚児あやす みきお 1 愛正.
フリージア夜来の雨にうちしおれ ぽんこ 1 智恵子.
プランター並べ垣なす莢豌豆 みきえ 1 和子.
盆栽の松の整へ緑摘む きよえ 1 なつき.

4月17日 (投句21名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春雷の一喝に街たぢろぎぬ 澄子 7 かえる.豊実.せいじ.たかを.もとこ.こすもす.やよい.
青麦の穂波の果ては伊吹山 隆松 6 たか子.あひる.せいじ.素秀.あられ.澄子.
春の月波音やさしき舟溜まり みづき 5 智恵子.たかを.千鶴.みきお.こすもす.
窯出しの小鉢の棚や風光る みづき 5 愛正.智恵子.みきえ.満天.やよい.
村雨に借りる軒なし夕鴉 むべ 3 かえる.愛正.宏虎.
黄をこぼし駆ける子の抱く菜花かな かえる 3 みづき.千鶴.ぽんこ.
たんぽぽの絮着地点探すごと みきえ 3 せつ子.素秀.澄子.
大手門へ坂がかる道緑立つ はく子 2 たか子.せつ子.
たけのこの糠まで付けて無人店 明日香 2 みきえ.なつき.
街路樹の若葉震わせ選挙カー こすもす 2 むべ.満天.
黄の粉の吹き出づ散らす松の花 きよえ 2 むべ.隆松.
廃寺や白き辛夷の花の舞 愛正 2 あられ.明日香.
濡れそぼつ躑躅咲き初む朝かな 千鶴 1 みきお.
花水木ならぶ新興住宅地 せいじ 1 みづき.
声あげてふらここ天まで親子連 ぽんこ 1 きよえ.
黒雲の割れて眩しき雲の峰 智恵子 1 ぽんこ.
揺るるには丈もう少し藤の房 たか子 1 きよえ.
波濤めき泡立つ禾や麦青し 隆松 1 あひる.
躑躅一朶ビルの谷間の通勤路 愛正 1 なつき.
駅前の選挙演説春眠し 明日香 1 豊実.
春案山子傾き星を数へるやう 素秀 1 もとこ.
花は葉に門出祝ひし我老いて もとこ 1 宏虎.

4月16日 (投句23名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
蔦若葉城壁に描く風の跡 智恵子 8 愛正.素秀.もとこ.あられ.澄子.千鶴.せつ子.むべ.
堂内に響く雅楽や春の雨 こすもす 5 愛正.智恵子.みづき.せいじ.なつき.
囀りの霖雨に和する竹小径 むべ 4 満天.たかを.千鶴.明日香.
膝に乗る犬の寝息や菜種梅雨 澄子 3 ぽんこ.みきえ.明日香.
今日の雨今年の花の別れとす 満天 3 はく子.たか子.なつき.
春深し降りみ降らずみ日がな窓 明日香 2 ぽんこ.せつ子.
アドバルーン田園に揺る若葉風 智恵子 2 隆松.小袖.
錫杖と傘に塞がる遍路の手 素秀 2 かえる.みきえ.
夏布団蹴散らし眠る三兄弟 みきお 2 せいじ.あられ.
筍を茹でて厨に籠りけり なつき 2 澄子.小袖.
膝正し吾等法話聞く花御堂 愛正 2 満天.宏虎.
菜種梅雨惰眠貪る一日かな 澄子 2 たかを.きよえ.
花の下無縁仏の御目閉づ なつき 2 素秀.たか子.
裏山の鳥寝静まる木々朧 千鶴 1 はく子.
老化する脳を労わりうららけし たかを 1 宏虎.
いつ暮れて鉄塔の上春の月 たか子 1 もとこ.
蓮花田に一輪もらふれんげかな あひる 1 むべ.
開店のパン屋へ届く春の蘭 みきえ 1 こすもす.
春愁や幸せ過ぎの余生なほ みのる 1 かえる.
八重の木を占めてカラスの花見かな かえる 1 きよえ.
山路行く白き辛夷を目印に 愛正 1 みづき.
大寺の銀杏若葉の雨雫 こすもす 1 智恵子.
この雨も風情の一つ春山路 みのる 1 こすもす.

4月15日 (投句22名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
さへづりや千羽鶴吊る大師堂 なつき 5 豊実.満天.素秀.明日香.澄子.
百幹が空押し上ぐる養花天 澄子 5 智恵子.満天.きよえ.むべ.やよい.
鯉はねて水面に揺らぐ花筏 よし子 5 かえる.愛正.あひる.みきお.こすもす.
渓谷へ投げしかわらけ新樹蔭 智恵子 4 せいじ.たかを.みきえ.きよえ.
後退り出来ぬマイマイ枝の先 みきお 3 智恵子.愛正.やよい.
残照の牛窓に春惜しみけり みのる 3 せいじ.宏虎.たかを.
草の芽や売地看板朽ち果てし たかを 3 豊実.明日香.ぽんこ.
桜蘂降る卒寿の父はうつろなり 豊実 3 かえる.ぽんこ.もとこ.
房棚の午後のこぼれ日藤の花 ぽんこ 2 たか子.みきお.
背負籠に覗かす蕨峠茶屋 愛正 2 千鶴.むべ.
塩田の跡は広しと揚雲雀 みのる 2 素秀.なつき.
さよならの後に沈丁の香を残し よし子 2 たか子.もとこ.
父見舞ふ車窓つぎつぎ花水木 むべ 1 澄子.
公園の四阿一人春深し 満天 1 宏虎.
週末の筍掘りは雨もよひ 千鶴 1 なつき.
のぼり詰めたちまち戻る子蟻かな たかを 1 あひる.
八十歳ふらここ少し漕いでみる はく子 1 みきえ.
花の屑踏まれる音の微かかな かえる 1 こすもす.
ボンネットの砂は黄色き啄木忌 素秀 1 千鶴.

4月14日 (投句24名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
クロッカス北の大地を割り出づる むべ 5 かえる.せいじ.もとこ.せつ子.あひる.
ワイシャツの襟のかたさや風光る 澄子 5 かえる.愛正.もとこ.よし子.むべ.
要塞のやうな邸宅花水木 澄子 4 豊実.せいじ.あひる.素秀.
遮断機を待つ間の鉄路陽炎える 智恵子 3 ぽんこ.こすもす.千鶴.
定刻の犬の散歩や黄砂降る なつき 2 たかを.こすもす.
鳶の笛飛び交ふ空や黄砂降る あひる 2 満天.みきお.
霾るやあべのハルカス消え失せる はく子 2 満天.宏虎.
きのふより短く活けしチューリップ せいじ 2 よし子.澄子.
城下町に人出の戻る遅桜 こすもす 2 たかを.明日香.
渓空をわたる風あり若楓 みのる 2 豊実.宏虎.
春雨に鈍き光りの宝珠かな 素秀 2 はく子.明日香.
新社員靴にはみ出す絆創膏 智恵子 2 あられ.みきえ.
看板のひらがな読めて入学す もとこ 2 はく子.なつき.
青鷺の枝しならせて池塘かな あひる 2 きよえ.澄子.
春陽ざし異国語混ざる屋根工事 たかを 2 あられ.みきえ.
珍しや蓮華鋤き込む耕運機 愛正 1 智恵子.
違ふ道からたちの花と出会ひけり きよえ 1 むべ.
ひこばゆや親木の裳裾飾りけり ぽんこ 1 愛正.
山門の隅にはばかる春落葉 素秀 1 せつ子.
散る花を惜しむ間もなく花水木 明日香 1 千鶴.
飛来する黄砂と共にミサイルも 千鶴 1 ぽんこ.
春深し四方の山々色変はる 満天 1 智恵子.
熊笹を割って飛び出し猫の恋 かえる 1 みきお.
黄塵やけふは巣ごもりひと休み みきえ 1 きよえ.
春風邪を引き込んだかも賢治読む 明日香 1 素秀.
草陰の野仏の肩晩夏光 みきお 1 なつき.

4月13日 (投句24名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
野地蔵や首に蓮華の花飾り 愛正 6 なつき.みきえ.智恵子.はく子.千鶴.明日香.
山腹の古刹明かりや竹の秋 智恵子 4 かえる.愛正.満天.きよえ.
著莪畳甘樫の丘取囲み 明日香 4 せつ子.あひる.こすもす.ぽんこ.
つむじの毛いつも跳ねる子進級す なつき 4 むべ.たかを.たか子.ぽんこ.
朝東風や蹴爪を磨く尾長鶏 素秀 3 愛正.みきえ.みきお.
大口のトンネル山の大笑ひ 素秀 3 満天.智恵子.澄子.
垂れ込めし雲も明るく楠若葉 あひる 2 せいじ.千鶴.
一陣の風に舞ひ上ぐ花の屑 みきえ 2 かえる.宏虎.
遅桜くぐる園児の乳母車 なつき 2 たかを.みきお.
鯉幟またひとつ増す旧家かな かえる 2 なつき.素秀.
挨拶の礼儀正しき新入生 満天 2 宏虎.たか子.
カラフルなヒジャブの女性花堤 せいじ 1 明日香.
花の宮賓頭盧さんの膝光る はく子 1 もとこ.
花うつぎとぎれとぎれに滝の音 澄子 1 豊実.
海へ向くなぞへの寝墓鳥雲に みのる 1 素秀.
赤子抱くお礼参りや春の風 豊実 1 はく子.
だるまさんがころんだ響く花の道 むべ 1 こすもす.
菜の花とお喋りしてる幼き子 きよえ 1 むべ.
往来の迷へる羊に黄沙降る 澄子 1 もとこ.
道草の蟻もをりけり蟻の列 みきお 1 きよえ.
春月へ今日の看護の無事を云ふ たか子 1 あひる.
補助輪の取れて一周春の池 みきお 1 せいじ.
繰り返す話の尽きず春炬燵 やよい 1 豊実.
翠雲に玉房揺れる八重さくら ぽんこ 1 澄子.
黄砂降る天空おほひ陽の朧 きよえ 1 せつ子.

4月12日 (投句26名 選句25名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
かご盛りの筍並ぶ寺の市 なつき 7 もとこ.満天.みきお.千鶴.澄子.はく子.智恵子.
花の雲飛び込むジェットコースター 智恵子 6 みきえ.愛正.たかを.あひる.なつき.やよい.
吊橋の半ばに渓の春惜しむ みのる 5 かえる.素秀.せいじ.明日香.やよい.
桜しべ采女の歌碑へふりそそぎ 明日香 4 むべ.千鶴.はく子.きよえ.
青空や木の天辺の剪定師 豊実 4 満天.明日香.むべ.こすもす.
飛び石を渡る渡らぬ夏近し 明日香 3 豊実.素秀.もとこ.
何語かと聞き耳立てり花堤 せいじ 3 かえる.ぽんこ.更紗.
沖合の養殖いかだ春の潮 千鶴 2 愛正.みきお.
産院の庭に溌剌鯉のぼり やよい 2 なつき.智恵子.
山村に海の匂ひや栄螺焼く みきお 2 みきえ.宏虎.
産院の庭にはつらつ鯉幟 やよい 2 たかを.たか子.
一村を洗ひ去りたる夕立かな みきお 2 ぽんこ.たか子.
弧を描き小手毬微風に揺れやまず 澄子 2 あひる.きよえ.
水温む心のたがの緩みゆく たか子 1 宏虎.
はるかなる山頂きの山桜 素秀 1 豊実.
春飆真夜に施錠を確かむる むべ 1 澄子.
うぶ毛まだ残し子雀降り来たる 素秀 1 せいじ.
花吹雪長蛇に並ぶ観覧車 智恵子 1 更紗.
アスレチック若葉の園に点検中 あひる 1 こすもす.

4月11日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
もも色の子豚の鼻へ春の蝿 素秀 8 豊実.みきえ.もとこ.みきお.たかを.むべ.千鶴.やよい.
幼な子の呼気いっぱいのシャボン玉 みきお 6 豊実.せいじ.たか子.明日香.千鶴.そうけい.
囀りを零す大樹の葉擦れかな やよい 4 宏虎.あひる.せつ子.智恵子.
道草の幼な子と聞く初音かな なつき 3 みきえ.たかを.むべ.
日永きやタイムの多き草野球 愛正 3 かえる.なつき.そうけい.
一山のはなを持ち去る嵐かな 澄子 3 素秀.はく子.きよえ.
合戦の歴史もろとも山芽吹く あひる 2 みきお.ぽんこ.
柿若葉下校の子らのランドセル 智恵子 2 もとこ.やよい.
鉢の中日々競ひをる茎立菜 みきえ 2 かえる.満天.
ため息をひとつベンチで花疲れ かえる 2 なつき.こすもす.
乳母車老犬乗せて花の道 智恵子 2 満天.はく子.
苗木市一人で持てぬ物を買う 宏虎 2 明日香.澄子.
光る葉を押し分け咲くや紅椿 あひる 1 愛正.
子雀らかくれんぼせる苜蓿 みのる 1 智恵子.
ゴム草履はみ出す踵薄暑かな みきお 1 せつ子.
老い母へ父の忌日のチューリップ せいじ 1 ぽんこ.
大道芸の父子落花と拍手浴ぶ なつき 1 こすもす.
山坂を国の境に山桜 素秀 1 愛正.
せせらぎに和して山吹揺れどほし 満天 1 隆松.
曇り空川面明るき花筏 満天 1 宏虎.
春の鴨夕日にたゆたふ池広ら はく子 1 きよえ.
山笑ふ低山標高二十六 たか子 1 あひる.
隧道を抜け一斉に百千鳥 澄子 1 素秀.
一筋の古墳への道青き踏む 愛正 1 せいじ.
落ち椿道しるべなる杭の上 もとこ 1 澄子.
ゆく春の残して行きし空の色 よし子 1 たか子.

4月10日 (投句22名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
編み込みのおさげの姉妹豆の花 なつき 6 愛正.豊実.明日香.みきお.ぽんこ.小袖.
吊り橋をへっぴり腰で山笑ふ 智恵子 6 豊実.宏虎.満天.きよえ.なつき.はく子.
大の字に寝てみる雀隠れかな みのる 5 むべ.あひる.きよえ.ぽんこ.やよい.
御仏の御手にはらりと名残花 澄子 5 かえる.みきえ.たかを.なつき.あられ.
倒木を受け止めて咲く山桜 豊実 3 素秀.明日香.澄子.
下萌に牧草ロール積み上がり 千鶴 3 愛正.やよい.智恵子.
芝桜雨粒抱いて紅深し きよえ 3 満天.小袖.せつ子.
戴きて今宵たけのこ尽くしかな やよい 3 むべ.澄子.はく子.
梵天のくすぐりを待つ梨の花 素秀 2 かえる.こすもす.
名残り花訪ふや賑はふ里の園 みきえ 2 せいじ.更紗.
葉の先を仄かに染めし若楓 せいじ 2 こすもす.千鶴.
投票終え葉桜の園廻り道 満天 2 よし子.たか子.
筍のお裾分け兼ね夕散歩 こすもす 2 素秀.もとこ.
春嵐帽子を正しあと千歩 たかを 2 もとこ.千鶴.
川堤僅かに残る花一里 澄子 2 ふさこ.更紗.
艶やかな緑確かや花は葉に たか子 1 たかを.
選挙終えわが庭に舞ふ初蝶来 満天 1 宏虎.
浮かれ旅もうお仕舞ひと春の雨 もとこ 1 あひる.
足漕ぎのカヤック湖に光風裡 智恵子 1 みきえ.
場を圧す老鶯の声澄み渡り 千鶴 1 智恵子.
草餅のあたり一面よもぎの香 明日香 1 みきお.
同期会ぬく襟足に花吹雪 そうけい 1 よし子.
春の灯や女は持たぬ喉仏 宏虎 1 たか子.
花散るや白尾を揺らすきつね稚児 なつき 1 せいじ.
登り来て馬酔木の花に日の光り 素秀 1 あられ.

4月9日 (投句24名 選句22名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
河口出て筏解きたる花の屑 みのる 11 智恵子.愛正.みきえ.満天.たか子.素秀.ぽんこ.千鶴.きよえ.やよい.あひる.
見失ふドラマの筋や目借り時 あひる 4 たか子.もとこ.せいじ.こすもす.
電車ごっこ野に八の字を踏青す 愛正 3 もとこ.澄子.そうけい.
惜春や酒も肴も土佐尽くし 澄子 3 豊実.宏虎.あひる.
喉ごしや檸檬絞りて春の牡蠣 澄子 2 なつき.千鶴.
春嵐立ち漕ぎもして子のペタル きよえ 2 素秀.ぽんこ.
強風に乗りて高舞ふ花吹雪 みきえ 2 こすもす.かえる.
春光のあまねく照らす大和棟 明日香 2 愛正.きよえ.
風起こす特急電車花吹雪 みのる 2 たかを.明日香.
蝦夷地発つ主翼の下に春霞 むべ 2 せいじ.明日香.
尺八の音色に震ふ花の塔 素秀 2 豊実.なつき.
花水木開花促す昨夜の雨 明日香 1 満天.
勝ち達磨片目に墨で入学す かかし 1 たかを.
畑から飛び出し天へ番う蝶 たかを 1 智恵子.
昨夜の雨ベンチを覆ふ花吹雪 かかし 1 宏虎.
芯の色濃くして静かなる落花 たか子 1 そうけい.
どの道も踏まずに行けぬ花の道 満天 1 かえる.
上り坂桜天蓋切り通し 智恵子 1 やよい.
花冷えや狐面つけ稚児の列 なつき 1 みきえ.
お隣に挿芽いただき雨兆す ぽんこ 1 澄子.

4月8日 (投句24名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
終点と肩叩かれる目借時 智恵子 10 豊実.せいじ.たかを.もとこ.小袖.なつき.むべ.ぽんこ.みきえ.よう子.
墓守の背へ降り注ぐ花吹雪 かえる 4 小袖.なつき.澄子.智恵子.
花は葉に卒寿の命全うす 千鶴 4 宏虎.せつ子.更紗.もとこ.
花屑の溢るる雨の筧かな みのる 3 たかを.ぽんこ.みきえ.
女子会の〆のケーキの春苺 あひる 3 かえる.更紗.こすもす.
若駒の玉なる汗を弾く肌 澄子 3 せいじ.せつ子.千鶴.
家計簿にうつ伏して妻春眠す みのる 3 豊実.たか子.よう子.
全山の花満ち流る吉野かな もとこ 2 宏虎.むべ.
釣人の揺らぐ影あり朧月 素秀 2 愛正.こすもす.
千鳥足めく花屑のにわたづみ あひる 2 素秀.かかし.
賑わひし山も収まり春惜しむ みきお 2 明日香.きよえ.
こぼれ種つひに一群れ芽吹きけり みきえ 2 あひる.かかし.
ランドセル父母を従え花の道 たかを 2 満天.明日香.
花散らす雨ひもすがら降り止まづ みきえ 1 智恵子.
十鉢の花それぞれに春惜しむ はく子 1 あひる.
リバーシブルの表裏見せ散る紫木蓮 せつ子 1 千鶴.
街静か桜流しの雨の中 たか子 1 素秀.
春炬燵旅の思い出など語り たか子 1 愛正.
花の雲考えもなく途中下車 智恵子 1 きよえ.
樹木医の地質調査や花曇 豊実 1 たか子.
剪定の音の響けり果樹の山 みきお 1 澄子.
友の顔ありて安堵や進級す なつき 1 かえる.
花屑が道に張り付く名残雨 ぽんこ 1 満天.

4月7日 (投句26名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
堰落つる水に渦巻く花の屑 せいじ 6 豊実.みきえ.せつ子.あひる.みきお.なつき.
下り来る子らのエールや春登山 あひる 5 愛正.たかを.こすもす.もとこ.澄子.
風見鶏上機嫌なる南風 智恵子 5 かえる.愛正.みきえ.たかを.やよい.
満ち潮に押し戻さるる花筏 みきお 4 せいじ.はく子.ぽんこ.あひる.
一輪車もろ手あげるや風光る 満天 3 かえる.みきお.なつき.
晴明の野辺に憂ひを置き去りぬ 澄子 3 智恵子.たか子.もとこ.
かたばみの花は古木に従えり ぽんこ 2 素秀.澄子.
そぼふるや一駅歩き花惜しむ もとこ 2 智恵子.小袖.
海峡に帰雁は列を正しけり 素秀 2 宏虎.千鶴.
小流れの淀むや桜蕊降りて こすもす 2 せいじ.千鶴.
食卓の椅子ひとつ空き入学す むべ 2 豊実.こすもす.
猫車転がり逃げた春キャベツ 智恵子 2 せつ子.ぽんこ.
花こぶし最初はグーのじゃんけんぽん はく子 2 やよい.きよえ.
大川に浪速の春の屋形船 小袖 2 はく子.たか子.
どっと咲きはらり散りゆく紫木蓮 千鶴 1 満天.
ランドセル背負ひ花見の撮影会 なつき 1 明日香.
夕暮れの白際立ちて辛夷咲く 満天 1 明日香.
制服の歩いてるよな入園児 みきえ 1 満天.
青白き影も絢爛夕桜 素秀 1 そうけい.
老い独りベンチにかかる花埃 ぽんこ 1 宏虎.
こぼれもし上を下へや百千鳥 みのる 1 小袖.
陽炎のこととは知らず留まれり 宏虎 1 素秀.
アドバルーン賑わふ駅前日永し 愛正 1 きよえ.
ためらひつ光を曳きて落花せり 澄子 1 そうけい.

4月6日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
蕪村碑に展けし須磨の春惜しむ みのる 6 せつ子.小袖.もとこ.千鶴.きよえ.澄子.
清らなる琵琶湖疎水に散る桜 せいじ 5 宏虎.ぽんこ.明日香.そうけい.みきお.
巣立ちゆく子へ餞別の花吹雪 澄子 4 むべ.はく子.かかし.千鶴.
入り汐の水門越えて初燕 素秀 3 愛正.ぽんこ.澄子.
琴の音や角隠し行く花の苑 智恵子 3 みきえ.愛正.せつ子.
花種を蒔きし背中の丸きかな 素秀 3 かえる.豊実.むべ.
春光や上着いらずの畑仕事 千鶴 3 みきえ.あひる.素秀.
鎮守の杜鴉数羽の日永かな 愛正 2 かえる.明日香.
川底の影が並走花筏 せいじ 2 あひる.こすもす.
この露地をしあわせにしてさくら散る 澄子 2 たか子.きよえ.
地蔵尊に香煙漂ふ花の下 満天 2 智恵子.みきお.
清明や大地潤す雨静か みきえ 2 智恵子.満天.
聞きなしで加はる森の百千鳥 よう子 2 小袖.はく子.
蒼天へ競ふごと咲く辛夷かな 満天 1 なつき.
見晴るかす京は盆地や花霞 あひる 1 もとこ.
あるなしの流れに委ね花筏 かえる 1 たか子.
東西を真直ぐに花の大路かな あひる 1 せいじ.
天狗巣を宿して桜大樹かな 明日香 1 素秀.
春眠に浮かびし一句思ひだせず みのる 1 せいじ.
大股で歩く川岸花筏 みきお 1 たかを.
ラジオ聞きながら落花のウォーキング なつき 1 こすもす.
足止まる子のため息の花吹雪 なつき 1 豊実.
行く春や孫の巣立ちの案内状 愛正 1 かかし.
古雪を越え来る群れや新入生 むべ 1 たかを.
春愁ひ痩せたと見せるベルト穴 たか子 1 なつき.
屋形船桜吹雪に惑ひけり せつ子 1 宏虎.
花の堤微笑み交わす車椅子 智恵子 1 そうけい.
満開の花惜しむかに優し雨 みきえ 1 満天.

4月5日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
頬杖の崩れ落ちたり春眠し 豊実 8 かえる.智恵子.せいじ.ぽんこ.こすもす.もとこ.よう子.なつき.
甲山もちあげてをる花の雲 みのる 7 みきえ.たか子.あひる.せいじ.ぽんこ.澄子.きよえ.
取り壊す古き下宿屋花万朶 澄子 6 豊実.愛正.たか子.むべ.みきお.なつき.
草餅の蒸し上がる香に母偲ぶ きよえ 4 満天.こすもす.小袖.澄子.
天こ盛り幼の手より花吹雪 せつ子 4 愛正.みきえ.たかを.あられ.
制服の少し大きめ入学式 満天 3 豊実.みきお.よう子.
駈けだす子はもうすぐ二歳風光る はく子 2 宏虎.きよえ.
捕虫網持ちて父子の花見かな なつき 2 もとこ.そうけい.
雲深し飛花も落花も惜しみなく よし子 2 たかを.千鶴.
羊歯萌ゆや木立の中の原始の香 隆松 2 かえる.素秀.
海光に真っすぐ到る花の道 澄子 2 素秀.小袖.
喝采を浴びる如くに飛花落花 素秀 2 せつ子.明日香.
止まることなしや水路の花の帯 あひる 1 宏虎.
花見号城をゆるりと巡りけり たか子 1 あひる.
喘ぎ来て火床に立てば霞む古都 せいじ 1 明日香.
用水路覗くやゆるり花筏 みきえ 1 そうけい.
雑草と言へど盛衰春の土手 明日香 1 千鶴.
春露に艶増しにけり延胡索 隆松 1 紫陽花.
花に酔ひかずら橋より眺めけり 宏虎 1 智恵子.
境内をピンクに染める落花かな こすもす 1 満天.
校庭の桜満開ピザ屋も来 こすもす 1 むべ.
水温む水琴屈の音ならん 宏虎 1 紫陽花.
花冷えや気付かぬ処自刃の碑 たか子 1 せつ子.
花冷えや子ら去る遊具揺れやまず なつき 1 あられ.

4月4日 (投句27名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
蛇行して川に沿ひゆく花の雲 あひる 8 たかを.みきえ.ぽんこ.せいじ.智恵子.明日香.澄子.そうけい.
花筏しがらみ抜けてより速し みのる 8 はく子.せいじ.満天.せつ子.なつき.たか子.千鶴.董雨.
み吉野は山もポストもさくら色 もとこ 5 はく子.よし子.あひる.千鶴.そうけい.
迂闊には踏み出すなかれ野に菫 隆松 3 愛正.きよえ.たか子.
せせらぎは緩急自在花筏 せいじ 3 ぽんこ.智恵子.澄子.
子らを詠む句碑校庭の花のもと はく子 3 よし子.宏虎.こすもす.
春潮と人魚の像の睦合う 宏虎 2 あひる.むべ.
山と積む不燃ごみにも花吹雪 こすもす 2 豊実.満天.
寺畑の葱引き帰る寺守女 なつき 2 かえる.隆松.
実の数を今から数ふ花苺 豊実 2 愛正.なつき.
兄小突き逃げる弟春の野へ たかを 2 豊実.董雨.
一重八重重なりあふて花の雲 たか子 2 みきえ.せつ子.
ほんのりと浮かぶ横顔花篝 みきお 2 あられ.むべ.
ボクサーが短き尾振る花堤 せいじ 1 素秀.
同窓会はいつもこの時期花万朶 こすもす 1 明日香.
万作の座敷障子を赤々と 董雨 1 あられ.
菜の花を黄蝶白蝶舞い迷ふ たかを 1 こすもす.
線路敷く土手のなぞへに芝桜 みきえ 1 きよえ.
襟合わす人の見上げし春花火 素秀 1 かえる.
蒼天を隠さんばかり咲く桜 満天 1 宏虎.
父祖の地のなほ遠かりしさくら哉 澄子 1 たかを.
春夕焼サイロの屋根の円錐形 むべ 1 素秀.

4月3日 (投句25名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
花吹雪両手つき上げ滑り台 なつき 7 智恵子.満天.素秀.たかを.もとこ.はく子.そうけい.
噴き出でて溢るる如し雪柳 隆松 4 宏虎.はく子.明日香.きよえ.
花魁の歩むこっぽり花の道 ぽんこ 3 みきえ.せつ子.明日香.
大渦に傾げ転舵の観潮船 千鶴 3 みきえ.せいじ.澄子.
蜷の道ト音記号に似て非なり みのる 3 せつ子.そうけい.きよえ.
門前の落花掃き寄す定食屋 なつき 2 かえる.隆松.
岩山の肌艶めきて山桜 きよえ 2 愛正.みきお.
焼け残る笹の葉の舞ふ野焼かな 素秀 2 愛正.澄子.
中腹の仄と淡けし山桜 せつ子 2 もとこ.千鶴.
ふる里の山の香かほる草の餅 澄子 2 なつき.むべ.
蓬餅搗けば搗くほど匂ひけり みきお 2 宏虎.こすもす.
手で混ぜし肥料の匂ひ春の土 宏虎 2 こすもす.なつき.
人待たせ人に惜しまれ桜散る たか子 2 みきお.たかを.
ほ句拾ふ我に短く花吹雪 澄子 2 あひる.たか子.
鴬の雨降るごとく石舞台 明日香 2 素秀.あひる.
挨拶の名刺出す手や新社員 満天 1 董雨.
満開の花びら間引く桃の園 みきえ 1 董雨.
蒼天にメタセコイアの芽吹く路 智恵子 1 千鶴.
売地札囲み蒲公英笑む如し たかを 1 満天.
湯上りのうなじを過ぐる桜まじ むべ 1 ぽんこ.
妻走る詰め放題の春菜かな たかを 1 かえる.
花人の溢るる街をすり抜けて もとこ 1 豊実.
夏近し湖畔の茶店模様替え 愛正 1 智恵子.
春耕や陰で休らふトラクター かえる 1 せいじ.
春愁う父の通帳再発行 豊実 1 むべ.
雪柳庭の主は咲くを見ず 隆松 1 豊実.
どの道も楽日のごとし飛花落花 せいじ 1 たか子.
春泥の靴ならべあり玄関に 宏虎 1 ぽんこ.

4月2日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
遡る汐入どきの花筏 みのる 7 智恵子.小袖.たか子.せいじ.みきえ.みきお.澄子.
足裏で根を確かめる桜守 みきお 5 満天.ぽんこ.こすもす.みきえ.もとこ.
潦つなぎ広ごる花の雨 素秀 3 かえる.そうけい.たかを.
雀の子五羽飛び出すや精米所 あひる 3 せいじ.みきお.むべ.
心音のトクトクと鳴る桜まじ 豊実 3 素秀.きよえ.むべ.
孔雀羽拡ぐるを待つ四月馬鹿 なつき 3 豊実.宏虎.小袖.
薄紅をそこここに置き山笑ふ みきえ 3 たか子.千鶴.せつ子.
師の定年卒業証書を生徒から そうけい 2 なつき.せつ子.
花筏突き出た石のネックレス 明日香 2 智恵子.たかを.
桜散る途切れなくまたためらはず 千鶴 2 満天.あられ.
いてふ葉芽出るみどり子の爪ほどの はく子 2 千鶴.そうけい.
野の明かり蒲公英の黄の野道かな きよえ 1 あられ.
甲子園初優勝や風光る 満天 1 宏虎.
春の空飛機雲なせる大十字 みきえ 1 きよえ.
思ひ出を超えて広ごる花堤 せいじ 1 明日香.
日溜まりの縁につくしの袴とり 智恵子 1 もとこ.
雪解川アルプスよりの水猛る 宏虎 1 明日香.
緑濃き朝の一服木の芽雨 愛正 1 ぽんこ.
雪解川鉄橋あたりとぐろ巻く 宏虎 1 愛正.
原生林抜けたる蝦夷の馬糞風 むべ 1 澄子.
花屑の靴が蹴散らす歩道かな ぽんこ 1 隆松.
掘返す工事の穴に落花かな あひる 1 かえる.
散る桜地に落ちんとし舞い上がる たか子 1 豊実.
楠若葉子等の自転車捨て置きぬ ぽんこ 1 素秀.
花疲れ余韻にひたる写真かな 明日香 1 愛正.
メモ忘れ買ひ忘れあり四月馬鹿 満天 1 こすもす.
利根に沿ふ過疎の部落や鳥曇り 愛正 1 なつき.

4月1日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
隠沼の鯉の背鰭に花の屑 素秀 4 かえる.豊実.愛正.みきえ.
灯台を越えて海へと花吹雪 智恵子 4 せいじ.あひる.なつき.むべ.
夕星の瞬きやまぬ花の冷え 澄子 4 愛正.千鶴.はく子.隆松.
川面へと天蓋なせる花堤 みのる 3 たか子.せつ子.こすもす.
老い母の手をとり祈る四旬節 あひる 3 せいじ.せつ子.きよえ.
玉乗りのチワワに拍手花の昼 なつき 3 みきお.みきえ.はく子.
花万朶抜けて余韻の仏の塔 そうけい 2 かえる.もとこ.
風立ちて水面の花の解かれし 澄子 2 ぽんこ.もとこ.
川面へと触れんばかりに桜咲く 満天 2 豊実.明日香.
桜抱く四囲の山々柔らかし 明日香 2 たか子.満天.
翁媼や晴れて一日万愚節 たかを 2 素秀.きよえ.
菜の花や蒲鉾型の田舎道 みきお 2 こすもす.智恵子.
師の墓や合掌の背に花吹雪 こすもす 2 宏虎.なつき.
廻し猿拍手強ひるや花爛漫 もとこ 2 素秀.千鶴.
門灯に彩り添える柿若葉 智恵子 2 澄子.そうけい.
飛石の狭間渦巻く春の川 豊実 2 たかを.明日香.
華やかや桃と桜の同時咲き 明日香 1 宏虎.
大道芸果てて人去る花の下 なつき 1 澄子.
腰屈め我流ゴルフや春爛漫 たかを 1 ぽんこ.
花ゆるる教会堂は坂の上 あひる 1 たかを.
散る花の下に枯れゆく三鈷松 素秀 1 そうけい.
参道の肩擦れ違う花万朶 そうけい 1 みきお.
暮れかぬる真青な空に一つ星 みのる 1 あひる.
三年の久闊を叙し弥生尽く せいじ 1 満天.
あるなしの風に震はす夕桜 ぽんこ 1 むべ.
春休みはち切れそうな子等の声 ぽんこ 1 智恵子.

3月31日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
母眠る墓苑は花の雲の中 みのる 7 智恵子.はく子.満天.ぽんこ.あひる.なつき.むべ.
花吹雪どつと声上ぐ大道芸 もとこ 7 宏虎.みきえ.そうけい.明日香.せつ子.澄子.こすもす.
春愁や思惟の像のくすり指 澄子 6 もとこ.素秀.せつ子.ぽんこ.千鶴.あひる.
暦年の瘤をさらして花万朶 はく子 4 豊実.せいじ.やよい.澄子.
童地蔵寄添う如く花菫 こすもす 3 智恵子.はく子.素秀.
曲りたる腰を伸ばすや花の下 満天 3 せいじ.あられ.みきお.
一心に剪定鋏を研ぎ寡黙 素秀 3 かえる.やよい.こすもす.
城跡より一望花の城下町 よし子 2 満天.なつき.
アルパカへ餌やりの列花の昼 やよい 2 みきお.むべ.
ふらここの地面の揺らぐ二人乗り ぽんこ 2 たかを.もとこ.
上履きの残る下駄箱新入生 みきお 2 たかを.あられ.
校塔の見えて真直ぐ花の道 みのる 2 豊実.宏虎.
勢揃いの羅漢様どち春落葉 こすもす 1 かかし.
玉垣の仄と青さす花うつぎ 澄子 1 みきえ.
花吹雪門に一礼振り向かず 智恵子 1 たか子.
一列に並ぶ雀や朝ざくら ぽんこ 1 明日香.
河川敷から土手見れば花の雲 せいじ 1 かえる.
池広し悠々として残る鴨 きよえ 1 たか子.
かぎろへる海の船笛嗄れて よし子 1 かかし.
一村に放り投げたか朝霞 宏虎 1 そうけい.
紫木蓮はらりとマント落つるごと あひる 1 千鶴.

過去一覧

2024 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2023 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2022 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2021 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2020 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2019 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2018 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2017 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2016 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2015 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2014 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2013 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2012 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2011 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]