毎日句会成績一覧

[2011年10月]

2011年10月30日 (投句者20名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
岩を呑み吐き出す秋の怒涛かな 三刀 5 あさこ.よし女.こすもす.ぽんこ.つくし.
刈り込みし庭木のほとり秋気澄む せいじ 4 宏虎.うつぎ.はく子.なつき.
縁側にミシン踏む音石蕗日和 うつぎ 4 満天.百合.小袖.菜々.
陶芸の生徒十人里の秋 雅流 3 うつぎ.治男.ぽんこ.
豊作の松茸に湧く道の駅 よし女 3 よし子.ひかり.三刀.
穴窯へ個々の労作小鳥来る 雅流 2 よし女.つくし.
蘇鉄の実太りて神苑秋日和 はく子 2 満天.こすもす.
たもとほる丹波篠山小春かな 百合 2 ひかり.小袖.
草庵へ篁わたる秋の風 菜々 2 あさこ.宏虎.
読み耽る旧き新聞冬支度 宏虎 2 せいじ.治男.
長屋門潜り秋蝶見失ふ 百合 1 なつき.
天高し車椅子で来畑仕事 治男 1 きづな.
名の垣にとどまるもみぢ色尽くし きづな 1 有香.
校庭の柵よりこぼる秋桜 ぽんこ 1 きづな.
修復の仁王崇めば秋の声 よし女 1 菜々.
裃で鉾に添う役秋祭り ともえ 1 せいじ.
初冬の夕日は山え急ぎけり よし子 1 百合.
鳥どちに応へし鴨の声はバス せいじ 1 有香.
秋深し石鼎遺句のしみじみと 菜々 1 三刀.
秋に人生徒募集に中国へ 治男 1 よし子.
ジョキングは雑木紅葉走り抜け ぽんこ 1 はく子.

2011年10月29日 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
灯籠の天蓋紅葉明りかな 三刀 7 あさこ.百合.ぽんこ.菜々.よし女.わかば.有香.
急磴を上れば石蕗の花浄土 よし女 7 あさこ.宏虎.百合.三刀.菜々.よし子.わかば.
草庵の屋根へ最も紅葉濃し きづな 3 よし子.雅流.はく子.
水澄みて黄金色なる鷺の足 よし女 3 美咲.せいじ.ともえ.
伊勢みちのいつしか室生里の秋 菜々 2 つくし.ともえ.
山茶花の人丸塚に咲き零る わかば 2 雅流.はく子.
秋の雲真綿ほぐせしごと浮かぶ せいじ 2 うつぎ.こすもす.
古墳への道に留石毒茸 きづな 2 よし女.こすもす.
秋耕や二つの影の畦に伸ぶ 宏虎 1 せいじ.
梵字池へ蜜月旅行か糸とんぼ 菜々 1 三刀.
茶の花やそばえ過ぎゆく観音堂 有香 1 きづな.
黄葉の欅に空の澄めりけり ひかり 1 宏虎.
秋祭り山鉾進める列行司 ともえ 1 ぽんこ.
絵馬堂の古りし絵馬より秋の声 はく子 1 満天.
非常食皆で試食秋の昼 こすもす 1 治男.
豊の秋村に催事の華やげり 雅流 1 美咲.
神苑に枯山水や小鳥来る はく子 1 満天.
土石流想定訓練施設の秋 こすもす 1 治男.
色変はり風雨ものかは種茄子 宏虎 1 うつぎ.
水脈著き往き交ふ船や秋の晴 わかば 1 有香.
澄む水に大吉の文字浮び出る 満天 1 つくし.
はんぱ物売る陶器店小春かな つくし 1 きづな.

2011年10月28日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
溝蕎麦や浅瀬に透きし稚魚の群れ 雅流 5 せいじ.あさこ.菜々.ぽんこ.有香.
やまつみの御饌は木の鯛秋うらら 菜々 4 小袖.満天.はく子.わかば.
蔀戸を上げて金風みほとけへ 菜々 4 満天.はく子.雅流.かれん.
古井戸の屋根に嵩なす柿落ち葉 ぽんこ 4 せいじ.ともえ.こすもす.よし女.
稲束を抱へし人の長き影 せいじ 3 三刀.きづな.ぽんこ.
本堂に翳なす秘仏実南天 宏虎 3 よし子.治男.有香.
朝の日に透けて狭庭の薄紅葉 百合 2 わかば.雅流.
しとどなる露踏んで入る古寺の門 よし女 2 三刀.よし子.
秋惜しむ山門脇の椅子に掛け 三刀 2 かれん.よし女.
深吉野の山紫水明秋高し はく子 2 小袖.宏虎.
朝の庭かろき音して落ち葉かな こすもす 2 美咲.ともえ.
朝寒の垣の日溜り猫2匹 ひかり 2 菜々.こすもす.
落ち葉かと朝日に軽し雀どち ひかり 1 つくし.
色変へる金明竹に秋日濃し 百合 1 宏虎.
ひつぢ穂の影列なせる干拓地 せいじ 1 治男.
三本も採血をして風寒し あさこ 1 ひかり.
門入るや四つ目垣より秋の蝶 満天 1 あさこ.
苑めぐり鎖す茶室の梅もどき 満天 1 つくし.
何の集い紳士ら園に秋惜しむ きづな 1 美咲.
昭乗垣建仁寺垣へもみずれる はく子 1 ひかり.
句集贈り俳句を勧め源義忌 治男 1 きづな.

2011年10月27日 (投句者17名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
咲き揃ふ石蕗に華やぐ仁王門 よし女 5 せいじ.三刀.ぽんこ.なつき.わかば.
軽装に初木枯らしの吹き抜けり ひかり 4 あさこ.こすもす.わかば.百合.
ともがらを送る駅舎の秋夕焼 せいじ 4 つくし.よし子.雅流.なつき.
身に入むやここ深吉野に出水跡 満天 3 よし子.治男.はく子.
陶芸の今日は窯場に鵙日和 雅流 3 菜々.きづな.ぽんこ.
秋入日受けて竹林金色に ひかり 3 満天.菜々.よし女.
枝渡る色鳥彩を零しけり 宏虎 3 つくし.治男.百合.
秋雲の影落ちて山暮れにけり こすもす 2 せいじ.ともえ.
秋晴れや行く手に紫紺の高見山 菜々 2 きづな.はく子.
句会果つともがらの背に秋夕焼 せいじ 2 ひかり.小袖.
朝寒や猫尾を立ててすり寄り来 三刀 2 宏虎.よし女.
細ながれの音の乱れず野菊晴 有香 2 宏虎.ひかり.
煙出ぬ煙突高し秋の雲 治男 1 ともえ.
秋声は木深の誰が袖手水鉢 はく子 1 満天.
秋の日を金明竹林一人占め きづな 1 雅流.
白壁背に絵画の如し柿灯る 治男 1 あさこ.
をみならは女人高野へ秋の旅 満天 1 有香.
竹所八幡にひと日竹の春 はく子 1 有香.
茶の花や竹枝穂垣つづるなり わかば 1 小袖.
ごぼう買ふショベルカー掘る道の辺に よし女 1 三刀.
木の葉髪集い賑やか同窓会 よし子 1 こすもす.

2011年10月26日 (投句者21名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
菊日和宙返りるする大道芸 百合 4 あさこ.ひかり.雅流.わかば.
杉山の裳裾は雑木もみぢかな 菜々 3 せいじ.百合.なつき.
見飽くなき千変万化秋の雲 きづな 3 美咲.治男.はく子.
呼び鈴に応答なしや石蕗の花 よし子 3 きづな.なつき.有香.
みぞそばの敷きつむ細き流れかな 三刀 3 せいじ.美咲.よし女.
空深う鎮まり桜返り咲く よし女 2 三刀.ひかり.
敷石を辿りて秋の苑めぐる わかば 2 こすもす.満天.
枯蓮の折り曲がりたる濁り池 あさこ 2 よし子.こすもす.
嘴きずの柿こそ色の全きに 雅流 2 よし女.はく子.
みやしろへ馳せる神輿の真新し せいじ 2 あさこ.わかば.
長き髪乾かしている夜長かな なつき 2 満天.宏虎.
柿の実を摘みて送りぬ植ゑし子に あさこ 2 百合.ぽんこ.
山法師こんなに赤き実をたわわ はく子 2 菜々.ぽんこ.
山川に沿ふて径ある芒かな よし女 1 小袖.
秋風や末社を支ふ重し石 有香 1 よし子.
吾が句をば詳しく批評蛇穴に 治男 1 きづな.
秋深し龍馬の気迫波騒ぐ 宏虎 1 雅流.
行厨を庵の縁に秋うらら はく子 1 小袖.
高齢者バスカード届くうそ寒し きづな 1 三刀.
甲羅干す亀の池四方草紅葉 ひかり 1 宏虎.
無縁墓見守るごとく白い萩 ぽんこ 1 治男.
秋明菊白を対峙の磨崖仏へ 満天 1 菜々.
秋天を衝き四阿は軒反らせ わかば 1 有香.

2011年10月25日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
カルストの芒の海に溺れけり よし女 6 小袖.せいじ.三刀.ひかり.なつき.わかば.
天誅組墓所の供華とも野菊濃し はく子 5 満天.菜々.つくし.ぽんこ.よし子.
先細る道に野菊の傾げけり なつき 4 せいじ.宏虎.よし女.ひかり.
み狩場のありしはここら鳥渡る 菜々 4 小袖.あさこ.雅流.有香.
立ち替はり鐘ついて辞す柿の秋 雅流 4 宏虎.百合.きづな.はく子.
今降りし天守へつるべ落としの日 菜々 2 満天.こすもす.
初鴨の先ず立ち寄るは神の池 つくし 2 三刀.きづな.
黒潮の土佐は龍馬や秋惜しむ 宏虎 2 百合.治男.
運転席紅ひく女うそ寒し 三刀 2 よし女.治男.
句碑を読む山寺いつか時雨きて 有香 2 ぽんこ.よし子.
里晴れて秋の祭りの笛ひびく よし子 2 なつき.雅流.
畝高く唯四、五本の大根蒔く あさこ 2 つくし.ともえ.
枯蓮折れて濁世に戻りけり ひかり 2 菜々.有香.
首たれる茎の軽さの破蓮 ぽんこ 1 あさこ.
滔滔と投石の滝に秋惜しむ 満天 1 わかば.
釣瓶落し予定通りに旅解散 きづな 1 はく子.
うす雲を刷きて深める空の秋 ひかり 1 美咲.
二三顆を下枝に重し柿熟るる 雅流 1 ともえ.
黒煙吐く船眺めをる秋思かな よし女 1 美咲.
人気なき沢の両側柿灯る なつき 1 こすもす.

2011年10月24日 (投句者15名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
石鼎庵に吉野の秋を惜しみけり 菜々 9 宏虎.満天.小袖.ひかり.よし女.よし子.雅流.百合.有香.
満ち潮の河口をのぼる鯔の群 三刀 5 あさこ.ひかり.よし女.治男.つくし.
秋日濃しお姿くつきり磨崖仏 満天 4 菜々.きづな.ともえ.こすもす.
秋晴れの入り江を跨ぐ斜張橋 ひかり 3 よし子.はく子.わかば.
柿の実を摘みて小枝の跳ね上がる あさこ 3 宏虎.せいじ.なつき.
木片と見しが潜れりかいつぶり よし女 3 せいじ.三刀.ぽんこ.
室生寺の磴登りきつて秋の風 満天 2 小袖.はく子.
航笛の一際高き秋思かな よし女 2 菜々.わかば.
星月夜ひとつ明るし名を知らず はく子 2 ともえ.こすもす.
身に入むや逃避平家の幽谷へ 宏虎 2 百合.有香.
大通り渡りきったる秋の蝶 ひかり 2 三刀.雅流.
霧深く目指す山頂道険し わかば 1 つくし.
秋うらら晶子鉄幹展示会 こすもす 1 きづな.
銀杏の実あられのごとく肩に落つ ぽんこ 1 あさこ.
秋時雨お宮参りにゴルフ傘 つくし 1 治男.
荒神の社を包む木犀香 ぽんこ 1 なつき.
四国三郎妖怪神話渓紅葉 宏虎 1 満天.
駐車場の白線多し秋薄暮 治男 1 ぽんこ.

2011年10月23日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
磨崖仏の裾すすぎゆく水の澄む はく子 4 なつき.菜々.きづな.つくし.
行く秋の雨垂れを聞く膝の猫 つくし 4 美咲.せいじ.よし女.小袖.
部屋ごとに庭の花活け秋の宿 きづな 3 満天.はく子.わかば.
澄む水を右へ左へ深吉野へ 満天 3 菜々.きづな.つくし.
はかどらぬ蔵書の処分直哉の忌 治男 3 せいじ.三刀.有香.
水滴を宿し色づくまゆみの実 三刀 3 あさこ.満天.よし女.
身にぞ入む女人高野の丹の橋に はく子 2 治男.かれん.
笛太鼓響く一村秋祭 百合 2 わかば.宏虎.
糶了へし漁港秋思の椅子一つ よし女 2 三刀.宏虎.
発掘の墳墓覆ひし草は実に 雅流 2 小袖.ぽんこ.
組体操土台の吾子へいま金風 菜々 2 ひかり.治男.
烏来ていちじくの実を食べちらす あさこ 1 ひかり.
川蛇行広き川原に石叩き きづな 1 あさこ.
アクセント紅葉一枚峪料理 宏虎 1 こすもす.
爽やかや見上ぐ客船万国旗 ひかり 1 なつき.
秋潮の波止場に白い倉庫群 ひかり 1 ぽんこ.
水清きうだの県は柿どころ 菜々 1 はく子.
みちのくの両手に余る芋煮椀 ともえ 1 有香.
山頂の木々の彩り秋深む わかば 1 こすもす.
山宿のたわわに光る梅もどき 満天 1 かれん.
濡れもして雨の参道乱れ萩 よし子 1 美咲.

2011年10月22日 (投句者18名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
石走る飛鳥の瀬音秋の声 雅流 7 せいじ.よし子.つくし.治男.ぽんこ.三刀.わかば.
宿の灯を落としてよりの星月夜 はく子 6 満天.菜々.ともえ.なつき.わかば.雅流.
かずら橋揺らせゆらせて秋惜しむ 宏虎 5 菜々.百合.治男.きづな.有香.
対岸に灯台点る霧の海 あさこ 4 こすもす.はく子.よし女.つくし.
パラグライダー空中散歩や紅葉山 有香 3 宏虎.よし子.なつき.
風渡る路傍を綴る花芒 よし女 2 せいじ.ひかり.
水澄むや橋にのぞめる稚魚の群れ ひかり 2 あさこ.小袖.
秋長けてなんじゃもんじゃの実は黒し はく子 2 こすもす.百合.
遠目にも島の蜜柑のまだ青し あさこ 2 ともえ.有香.
長き夜の荘に同輩老いけらし 雅流 2 満天.小袖.
嗅ぐだけはただと松茸朝の市 なつき 2 ひかり.きづな.
秋鴎今朝おだやかな日本海 よし女 2 宏虎.三刀.
曳きてなきだんじり倉庫秋思かな 満天 1 はく子.
展望へどの道行けど草虱 なつき 1 雅流.
草原を気ままに歩く野菊晴れ 三刀 1 よし女.
秋草の花の多きに時忘れ わかば 1 ぽんこ.
庭隅にひそとうす紅思ひ草 満天 1 あさこ.

2011年10月21日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
吊り橋のぐらり傾く紅葉山 宏虎 5 百合.ぽんこ.治男.なつき.わかば.
まゆみの実宿の女将の愛想よき はく子 4 満天.菜々.つくし.雅流.
木の実降る天誅義士の終の道 菜々 4 ひかり.はく子.雅流.きづな.
波音を運ぶ海風新松子 有香 4 あさこ.よし女.はく子.きづな.
秋の雨野良着を干せる深庇 雅流 4 せいじ.よし子.なつき.わかば.
幾曲がり流れは秋の百花苑 わかば 3 小袖.満天.よし子.
小流れの宿のもてなし水澄めり 満天 3 宏虎.百合.治男.
秋天に半月のほかなかりけり 三刀 3 ひかり.よし女.ともえ.
山と渓祖谷の素朴に秋惜しむ 宏虎 2 三刀.つくし.
笑ひ仏とて親しまれ草の花 うつぎ 2 小袖.有香.
錨綱繕ふ漁夫の秋思かな よし女 2 せいじ.三刀.
伐採林育苗林も山の秋 きづな 1 菜々.
入山者列なす室生寺初紅葉 きづな 1 あさこ.
目まといを払い道標見る参道 よし子 1 有香.
秋の海日差し優しく帆掛け舟 あさこ 1 ともえ.
山宿の松茸ふんだん土瓶蒸し 満天 1 宏虎.
前を行く帽子と歩く赤い羽根 ともえ 1 ぽんこ.
青空に黄金光りのいちょうの実 ひかり 1 こすもす.

2011年10月20日 (投句者18名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
ふなばたに揺るる秋日の波紋かな 三刀 7 よし女.つくし.ぽんこ.ともえ.雅流.はく子.こすもす.
参道の布袋の腹を木の実打つ はく子 5 せいじ.よし子.百合.ぽんこ.なつき.
古り優さる小蘭亭に秋惜しむ 菜々 4 よし女.満天.わかば.雅流.
みづうみに浮かぶ小島の柿たわわ よし女 4 三刀.はく子.こすもす.なつき.
真新し寄贈の玉垣初もみじ 宏虎 3 あさこ.治男.うつぎ.
水漬き田の秋深みゆく月の影 雅流 3 三刀.宏虎.うつぎ.
一心に木の実拾ひし母なき子 なつき 3 美咲.せいじ.満天.
罹災地に笑顔の戻る秋祭 宏虎 3 ひかり.菜々.きづな.
秋澄めり車窓より見ゆ甲山 つくし 2 治男.宏虎.
延段に添ひてなびける藤袴 わかば 2 百合.つくし.
神の名に振りがなのあり天高し よし子 2 美咲.きづな.
供花枯れる学徒の像に鵙猛る なつき 2 菜々.有香.
廻廊のたもとへ縷縷と式部の実 菜々 2 あさこ.ひかり.
秋澄みて天使の像は園真中 満天 1 よし子.
秋惜しむ今に伝はる王義之書 はく子 1 わかば.
秋夕焼け白一羽いる鳩の群 治男 1 ともえ.
たもとほる長き埠頭に秋惜しむ ひかり 1 有香.

2011年10月19日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
思惟仏の白き指先秋惜しむ よし子 7 宏虎.満天.せいじ.百合.三刀.治男.わかば.
枝折り戸を靜かに押すや萩こぼる 有香 5 はく子.せいじ.あさこ.なつき.わかば.
津の国に馴染む蘭亭竹の春 菜々 4 よし子.つくし.雅流.有香.
ハーブ園へ通草のアーチ潜りけり 満天 4 菜々.なつき.つくし.こすもす.
秋寂ぶる古き観艦行幸碑 ぽんこ 4 宏虎.ひかり.雅流.うつぎ.
松手入れ済みて定まる松の枝 あさこ 3 ひかり.治男.有香.
秋天へ剣山めきし避雷針 せいじ 2 美咲.こすもす.
竹藪の穂先伝ひに鵯渡る 三刀 2 ぽんこ.よし女.
露けしや曲水名残に小蘭亭 菜々 2 満天.あさこ.
そば処湯呑みに注ぐ濁り酒 ともえ 2 よし子.うつぎ.
結び飯試食させ売る今年米 よし女 1 はく子.
街道の木戸閉づ雨の秋すだれ なつき 1 ぽんこ.
ボールペンインクの切れて秋惜しむ 宏虎 1 三刀.
徒歩通学背中に釣瓶落としの日 こすもす 1 百合.
身に入むや年下となる父と姉 宏虎 1 美咲.
植物園蔦に絡まる相談所 満天 1 よし女.
淑女らのオープンテーブル園小春 つくし 1 菜々.

2011年10月18日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
百万のコスモス踊る休耕田 よし女 4 美咲.あさこ.三刀.なつき.
たけだけし休耕田の泡立草 三刀 3 宏虎.よし女.治男.
鉄工所の階も錆色秋深し 治男 3 ぽんこ.はく子.よし子.
松手入れ雪見灯篭へ屑こぼし 菜々 3 あさこ.つくし.有香.
秋澄めり暗き酒蔵コンサート あさこ 3 つくし.三刀.治男.
秋の夜の明日香に伝ふ二絃琴 雅流 3 満天.よし子.わかば.
クレーンの先に座りて松手入 有香 2 せいじ.なつき.
犬連れの仲間集まる草もみぢ 満天 2 百合.きづな.
陵の玉砂利白し新松子 宏虎 2 満天.有香.
雨晴れて光を放つ草紅葉 満天 2 美咲.よし女.
隣りあふ神社教会秋祭り はく子 2 百合.きづな.
コスモスの風に狼煙山揺らぐ よし女 2 せいじ.菜々.
空いっぱい漣の如いわし雲 こすもす 1 ともえ.
辻々のだんじり太鼓秋の街 こすもす 1 ぽんこ.
一穢なき紺青に澄む秋の空 宏虎 1 わかば.
雀来ず死語となるかや稲雀 きづな 1 ともえ.
盆栽の紅葉づる鉢を上段に なつき 1 菜々.
万国旗はためく学校運動会 ともえ 1 宏虎.
新豆腐国産それも丹波産 きづな 1 こすもす.
露けしや聖テレジア像の青衣かな はく子 1 こすもす.
職ひきて十とせの手練れ松手入れ 菜々 1 はく子.

2011年10月17日 (投句者17名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
謎の石めぐる飛鳥路草もみぢ 雅流 9 せいじ.宏虎.満天.はく子.百合.三刀.菜々.きづな.わかば.
玄室の奥処に抱く秋思かな 雅流 5 ひかり.はく子.つくし.よし子.わかば.
今日の空褒め合う挨拶秋日和 よし子 4 ひかり.よし女.ともえ.こすもす.
後の月村の小橋に潮満ち来 よし女 4 満天.菜々.有香.雅流.
里山の際立つコスモス畑かな よし女 3 あさこ.三刀.治男.
柿もぎて日の温もりのありにけり あさこ 3 せいじ.よし子.雅流.
風を呼び風に遊ばる薄かな 有香 3 宏虎.治男.ともえ.
磴百に御神灯百を秋祭り はく子 2 ぽんこ.有香.
だんじりの太鼓叩ひて秋惜しむ こすもす 2 あさこ.なつき.
放射能静謐願ふ青りんご 宏虎 2 つくし.こすもす.
木の実落つ竪穴住居は屋根伏せて 菜々 1 なつき.
こすもすのここら辺りが風の道 三刀 1 よし女.
乱気流抜けて安堵の秋の旅 つくし 1 ぽんこ.
天主見ゆ原生林の薄紅葉 わかば 1 美咲.
間引菜をサラダに添へて出来上り 満天 1 百合.
間引菜の朝餉すすむや浅漬けに 満天 1 美咲.
卵かけご飯屋の列秋暑し こすもす 1 きづな.

2011年10月16日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
彫浅き平家の塚やちちろ鳴く よし女 8 せいじ.わかば.菜々.三刀.よし子.ともえ.なつき.百合.
秋郊の旅は入鹿の塚に果つ 雅流 5 宏虎.わかば.菜々.よし子.ぽんこ.
草虱払いて句会のはじまりぬ よし子 4 満天.ひかり.こすもす.はく子.
豊年や能勢浄瑠璃の幟立つ うつぎ 3 あさこ.治男.つくし.
ログハウスベランダの椅子小鳥来る 宏虎 3 百合.こすもす.有香.
虫たちの共演止まる雨の夜 三刀 2 宏虎.よし女.
主なき庭に木犀敷き詰める 満天 2 治男.有香.
芒波利休ねずみの狼煙山 よし女 2 せいじ.雅流.
懐かしの映画に耽る夜の長し 有香 2 ひかり.ぽんこ.
秋入江打ち寄す波の倉庫街 ぽんこ 1 よし女.
祭礼の神官装束秋暑し こすもす 1 つくし.
器用に飛ぶおんぶばったのとんとんと あさこ 1 ともえ.
金襴のお神輿眩し秋祭り こすもす 1 あさこ.
秋霖に閉じ込められて老いけらし 菜々 1 雅流.
秋興や明日香の宿に八雲琴 雅流 1 なつき.
村祭稚児が減りしとこぼす長 菜々 1 三刀.
木犀の金環密に散り急ぐ かれん 1 はく子.
秋うらら展示懐かし子守ふご はく子 1 満天.

2011年10月15日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋時雨万象色を深めけり 宏虎 7 美咲.満天.ひかり.こすもす.百合.雅流.有香.
自転車も共に渡船の秋入江 ぽんこ 5 あさこ.よし子.治男.つくし.はく子.
秋雨に先師の句碑の文字やさし はく子 4 宏虎.かれん.きづな.雅流.
虫の音をひねもす四方にログハウス 菜々 4 せいじ.宏虎.よし女.百合.
家形に組まれし稲架の夕日影 せいじ 3 満天.こすもす.つくし.
ぷかぷかと黄のブイ愉し秋うらら   ひかり 3 ぽんこ.ともえ.うつぎ.
新米や順待つコイン精米所 うつぎ 3 あさこ.ともえ.きづな.
草紅葉今も変はらぬ五尺道 三刀 3 よし女.菜々.かれん.
航跡はさながらウェディングベールかな よし女 2 三刀.うつぎ.
天高し馬は尿を音たてて きづな 2 菜々.はく子.
案内板鋲錆び残る秋入り日 なつき 2 せいじ.ぽんこ.
避難場所てふ立て札や飛蝗飛ぶ こすもす 1 有香.
畑より秋の蚊を連れ夫戻る よし女 1 三刀.
屈み入る竪穴住居冷えびえと 菜々 1 ひかり.
親無き娘焼き太刀魚を貰いに来 治男 1 美咲.
豊年の棚田の人の生き生きと 百合 1 治男.
龍田姫降臨まして色づきぬ 宏虎 1 よし子.

2011年10月14日 (投句者18名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
柿たわわ向ひも隣も同じ姓 菜々 7 せいじ.百合.なつき.はく子.治男.満天.よし子.
海に向く大観覧車天高し ひかり 6 宏虎.菜々.はく子.よし子.わかば.こすもす.
一歩踏み百羽飛び立つ稲雀 宏虎 5 あさこ.なつき.治男.満天.有香.
鎮もれる供養碑一基秋しぐれ よし子 4 宏虎.よし女.ぽんこ.こすもす.
秋惜しむ復元穴居に入りもして はく子 3 つくし.きづな.有香.
月満ちて大光環や星も入れ 菜々 3 ともえ.きづな.うつぎ.
塾の窓やうやく消灯月天心 きづな 3 三刀.菜々.つくし.
秋手入れ腰に巻きたる命綱 三刀 2 せいじ.よし女.
城跡の堀に矢折れし枯れはちす ともえ 2 あさこ.ぽんこ.
馬塞内の馬みな小柄草紅葉 きづな 2 ひかり.うつぎ.
行く道の秋日を散らす割れ鏡 なつき 2 ともえ.美咲.
巡航のエンジン高し秋入江 ぽんこ 1 ひかり.
宝物館床の軋みやそぞろ寒 満天 1 三刀.
古墳直ぐ桜紅葉の先駆けて せいじ 1 わかば.
近江田の黄金の風豊の秋 百合 1 美咲.
秋灯下竜馬の像と相対す うつぎ 1 百合.

2011年10月13日 (投句者18名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
坑夫像に佇てば深まる秋思かな よし女 7 三刀.よし子.宏虎.菜々.きづな.こすもす.わかば.
大粒の色艶競ひ栗まつり 雅流 6 ひかり.ぽんこ.ともえ.治男.よし女.はく子.
次のバスまで半時間虫の声 うつぎ 4 せいじ.なつき.菜々.こすもす.
ちびちびと五感を研ぎて新酒酌む 宏虎 4 ともえ.治男.きづな.うつぎ.
展望台薄の彼方日本海 こすもす 3 ひかり.なつき.わかば.
秋風や噴煙持ち去れ桜島 ともえ 2 宏虎.百合.
潮騒を聞き分け秋の山のぼる なつき 2 せいじ.満天.
梵鐘の国家安康秋の寺 満天 1 有香.
腕白の千載凛々し村祭り 菜々 1 有香.
キッチンは私のお城窓に月 菜々 1 満天.
蘆の穂の淡き彩り淀川原 せいじ 1 よし子.
秋晴れや沖に釣り舟帆を張りて あさこ 1 はく子.
秋潮の満ちあふれ海浮き上がる あさこ 1 ぽんこ.
道で逢うそれぞれの顔秋惜しむ 治男 1 三刀.
縁起なき木仏の謎秋の暮 わかば 1 うつぎ.
葉のいろと同じ色なる水木の実 三刀 1 よし女.
秋暑し外湯七つを巡りけり こすもす 1 百合.

2011年10月12日 (投句者19名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
みやしろの磴も桟敷に村芝居 菜々 7 あさこ.うつぎ.はく子.治男.なつき.わかば.雅流.
船笛の嶺々に谺す秋日和 よし女 4 せいじ.ひかり.宏虎.三刀.
渡船場寄するさざ波秋の声 ひかり 3 うつぎ.なつき.ぽんこ.
みどりごに兄が手かざす小春かな せいじ 3 ぽんこ.わかば.ともえ.
月皓と真夜の里山鹿鳴けり 雅流 3 宏虎.きづな.菜々.
回覧板だけの付き合ひうそ寒し 菜々 2 三刀.雅流.
身構へて漁る鷺や水澄める せいじ 2 満天.よし女.
葦刈りて突と現る朽ちし舟 宏虎 2 せいじ.治男.
ロダン像を見上ぐる木々の初紅葉 満天 2 よし子.菜々.
甦る遠き日のことふかし藷 三刀 2 よし女.よし子.
仏前へ好みし初物青みかん 宏虎 1 あさこ.
蔵元の田の黄金なる豊の秋 雅流 1 きづな.
身に入むや耳塚といふ五輪塔 満天 1 はく子.
大鳥居くぐる神苑薄もみぢ ぽんこ 1 こすもす.
学園を囲む水木のもみずれる はく子 1 ひかり.
何処からか老いの狭庭に赤のまま うつぎ 1 こすもす.
奥院へ続く急磴彼岸花 わかば 1 満天.
湯煙に交尾の蜻蛉露天風呂 治男 1 ともえ.

2011年10月11日 (投句者18名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋うらら老も上着を腰に巻き かれん 6 美咲.治男.ぽんこ.こすもす.きづな.うつぎ.
穏やかに一日を送り零余子飯 三刀 4 よし女.雅流.はく子.有香.
ふる里は盆地の底ひ後の月 菜々 3 せいじ.なつき.はく子.
常閉ざす社務所華やぐ在祭 雅流 3 あさこ.きづな.うつぎ.
霧立つや橋くぐる船笛を吹く よし女 3 せいじ.よし子.ともえ.
夜もすがら籾殻燻す十三夜 雅流 3 三刀.わかば.こすもす.
嘶きに応ふいななき馬肥ゆる 宏虎 3 ひかり.雅流.菜々.
改札を出づれば馬上菊人形 せいじ 2 あさこ.菜々.
秋日差す櫓の中に塵舞へり なつき 2 よし子.ぽんこ.
秋潮や巨船間近に平家茶屋 よし女 2 満天.三刀.
丹波路の里の彩り柿の秋 わかば 1 満天.
裏小路石仏に散る紅葉かな こすもす 1 美咲.
ブロンズの考える人秋思とも 満天 1 治男.
山裾を曲がり滔々秋の水 わかば 1 ともえ.
三番叟の鈴に更け行く村祭り 菜々 1 なつき.
新幹線見送るやうに稲架並び なつき 1 ひかり.
秋日和野草に触れて野路を行く 百合 1 よし女.
燃ゆるごと夕陽の映ゆる秋の川 治男 1 宏虎.
身に入むや糺の森に日矢刺さる せいじ 1 有香.
さきがくはなんきんはぜのうすもみじ はく子 1 わかば.
ひつじ田は燃ゆるみどりの丈揃い ともえ 1 宏虎.

2011年10月10日 (投句者19名 選句者20名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋日落つ一瞬の陽の燃えるかに 百合 5 あさこ.宏虎.美咲.なつき.ともえ.
半纏を着て余念なく菊手入れ せいじ 4 あさこ.満天.きづな.ともえ.
少年のボール蹴る音十三夜 三刀 3 かれん.よし女.ひかり.
千枚田畔の小曲がり豊の秋 宏虎 3 満天.せいじ.わかば.
一斉の黄色き声や赤い羽根 宏虎 3 せいじ.なつき.治男.
後の月先行く夫と歩の合はず 菜々 3 ひかり.ぽんこ.雅流.
十三夜影も連れ立つ二人連れ 菜々 3 宏虎.美咲.百合.
総代のほろ酔い機嫌秋まつり 雅流 2 三刀.きづな.
スキップの出来る子出來ぬ子秋高し 有香 2 はく子.雅流.
後の月東北復興遅々として はく子 2 菜々.こすもす.
ケーブルのゆっくり発車秋の山 よし子 2 百合.わかば.
べンチ座す二人の世界十三夜 ぽんこ 1 菜々.
鈴なりの渋柿ひたすら剥き続け きづな 1 こすもす.
小鳥来る日本列島模す庭に なつき 1 かれん.
巨船と漁船往来しげし浦の秋 よし女 1 三刀.
秋祭り人を潜りて通りけり あさこ 1 よし女.
枯れてなお形残せし曼珠沙華 治男 1 ぽんこ.
丹波路の稜線著るき秋の晴れ わかば 1 治男.
秋うららアンパンマンマーチ大合唱 満天 1 はく子.

2011年10月9日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
馬肥ゆる火口を抱く草千里 宏虎 5 せいじ.よし子.三刀.雅流.わかば.
駐在のしんがり務む秋まつり 雅流 5 せいじ.治男.きづな.ともえ.菜々.
秋夕焼走り高跳びする少女 治男 3 きづな.ぽんこ.有香.
絡みつく蔓巻き戻し種を採る 有香 3 宏虎.なつき.こすもす.
平家塚訪へば秋蝶小さく舞ふ よし女 3 百合.ぽんこ.三刀.
船上に祝はる誕日爽やかに きづな 3 あさこ.百合.はく子.
風呂厠別棟にあり後の月 きづな 2 こすもす.有香.
百円市ににぎわふ街や秋うらら はく子 2 満天.なつき.
三線演奏聴きし余韻や十三夜   はく子 2 美咲.わかば.
秋日燦婚を寿ぐ巫女の舞 三刀 2 よし女.治男.
城郭へはばかりもなく盗人萩 菜々 2 満天.はく子.
珈琲のカップ秋色陶の町 なつき 1 宏虎.
琵琶法師像は秋空仰ぎをり よし女 1 雅流.
枝豆の抜きしばかりを並べ売る わかば 1 ひかり.
庫裏の庭水琴窟に萩枝垂る わかば 1 あさこ.
虫すだく父が遺愛の松ほとり 菜々 1 ひかり.
久久に古民家訪へば藤は実に あさこ 1 菜々.
駐車場のブルーシートに干さる籾 こすもす 1 よし子.
感動の番組多し秋の夜 満天 1 美咲.
芋粥の煮上がりてをり秋深し よし子 1 ともえ.
梨を剥く皿に水滴こぼしつつ 百合 1 よし女.

2011年10月8日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
団栗の窒息しそうな宝箱 有香 5 三刀.ひかり.菜々.なつき.はく子.
炊き上がるふる里産の今年米 菜々 5 あさこ.うつぎ.雅流.きづな.こすもす.
好々爺釣っては放つ秋日和 きづな 4 ひかり.ともえ.よし子.はく子.
来客を見送る尾灯十三夜 宏虎 3 三刀.雅流.ぽんこ.
色変へぬ松に囲まる八幡宮 三刀 3 治男.百合.よし女.
神の木に刻む文字ありうそ寒し なつき 2 満天.菜々.
柿照るや上枝を揺らす烏どち 雅流 2 せいじ.うつぎ.
野ざらしでありし仏の秋思とも わかば 2 宏虎.有香.
野仏のお目に広ごる曼珠沙華 うつぎ 2 せいじ.満天.
秋思ふ丹波に謎の仏達 わかば 2 よし子.よし女.
ウォーキングおしゃべりはずむ野路の秋 こすもす 2 百合.わかば.
遠山の紫けぶる秋の晴 よし子 2 宏虎.ともえ.
色変へぬ松狛犬の影となる よし女 1 ぽんこ.
ぶら下がるざぼんそのまま医院閉ず なつき 1 あさこ.
新米や古希厳然と目の前に はく子 1 きづな.
新米の炊きあぐる香の二階へと 満天 1 なつき.
秋夕焼ゴルフの球のすいこまる あさこ 1 治男.
カフェテラスけやき通りは紅葉どき 菜々 1 こすもす.
一つ鳴り二つを戻す添水かな よし女 1 有香.
冬瓜の透きて煮上る夕餉かな 満天 1 わかば.

2011年10月7日 (投句者20名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
葛刈って思わぬ谷の深さかな よし子 7 あさこ.三刀.はく子.よし女.治男.きづな.わかば.
日と土の匂ひを放つ捨案山子 宏虎 5 あさこ.治男.満天.よし子.雅流.
投句せん小鳥来ている投句箱 きづな 4 宏虎.はく子.百合.有香.
道なりに行く山の辺の柿日和 雅流 4 美咲.せいじ.菜々.有香.
谷川に添ひし参道薄紅葉 わかば 3 菜々.よし子.百合.
木曽川はエメラルド色秋深し なつき 3 美咲.ひかり.つくし.
初鴨やお濠は青き水湛え 菜々 2 ひかり.雅流.
木犀の一枝忍ばす今日の供花 うつぎ 2 ぽんこ.わかば.
射しこめる秋日に浮かぶ畳の目 三刀 2 よし女.ぽんこ.
1年をぶら下げ使ふ唐辛子 あさこ 2 きづな.うつぎ.
上弦の月を窓辺に旅用意 菜々 1 せいじ.
水落ちし稲田いよいよ黄金色 せいじ 1 宏虎.
動く彫刻少し揺らして秋の風 よし女 1 三刀.
廃車する心の動き秋の空 治男 1 満天.
生産者名書かれし新米届きけり はく子 1 なつき.
石榴爆ぜ野望くすぐる話あり 宏虎 1 なつき.
冷ややかや不意の雫の雨上がり ひかり 1 こすもす.
秋夕焼け鳥ら旋回繰り返す きづな 1 こすもす.
土地土地の銘に新米売りださる はく子 1 うつぎ.
収穫祭入り口近くの大かぼちゃ こすもす 1 つくし.

2011年10月6日 (投句者19名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
萩の花散らして子らの鬼ごっこ よし子 8 菜々.宏虎.せいじ.ひかり.うつぎ.百合.ぽんこ.わかば.
片言の日々に増ゆる子小鳥来る 菜々 7 三刀.あさこ.満天.なつき.うつぎ.治男.はく子.
秋霖や先の先まで赤信号 百合 3 ひかり.なつき.こすもす.
孫生まる木犀の香にくるまれて せいじ 3 美咲.あさこ.はく子.
針運ぶ指単調にちちろ鳴く 有香 3 満天.きづな.わかば.
川岸に湯豆腐の灯ともりだす なつき 3 よし女.有香.つくし.
試歩伸ばす爆ぜしあけびに励まされ よし女 2 菜々.百合.
庭の木々みな繋ぎをり蜘蛛の糸 うつぎ 2 せいじ.こすもす.
雨上がり地に色こぼす金木犀 満天 2 三刀.雅流.
日日親し生駒金剛鳥渡る はく子 1 雅流.
天高しメール瞬時に繋がれり 宏虎 1 きづな.
待つ間数える癖や実南天 治男 1 よし子.
みちのくへ運ぶ新米見送りぬ 雅流 1 つくし.
身に入むや一兵卒の古き墓 ぽんこ 1 治男.
塔頭の結界の奥薄紅葉 なつき 1 宏虎.
雲版を打ちし新発意新松子 雅流 1 有香.
色鳥の来ている休みの美術館 きづな 1 よし子.
「ノア」と言う看板残り秋出水 治男 1 ぽんこ.
山里の一軒家で食ぶ零余子飯 あさこ 1 よし女.
ログハウス囲み咲きをる秋桜 こすもす 1 美咲.

2011年10月5日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
悠久の古墳の秘密小鳥来る 宏虎 5 つくし.きづな.ぽんこ.有香.わかば.
畦に腰下ろし棚田の秋惜しむ うつぎ 5 せいじ.宏虎.三刀.よし子.百合.
ちちろ鳴く水門閉じし釣穴場 なつき 4 あさこ.つくし.よし女.有香.
SLのスタンプラリーや鰯雲 よし女 3 ひかり.三刀.ぽんこ.
一陣の風に波なす萩の園 ひかり 3 満天.きづな.はく子.
SLの黒煙鰯雲染むる よし女 3 うつぎ.はく子.なつき.
去来忌や寂しき供華の小さき墓 宏虎 2 あさこ.なつき.
籾殻の煙ただよふ里外れ わかば 2 満天.治男.
白壁と碁盤の目の町秋澄めり 満天 2 よし子.こすもす.
ぬばたまの闇の木犀よく匂ふ 菜々 2 宏虎.ひかり.
木犀の香にいざなはれ朝散歩 せいじ 2 菜々.わかば.
里家の屋根に響きし木の実かな あさこ 1 百合.
三重の塔にコスモス揺れやまず きづな 1 雅流.
玻璃戸越し少し歪んで秋の雲 よし子 1 こすもす.
栗飯への笑顔頼みに栗をむく きづな 1 雅流.
上り坂進めば月の隠れけり こすもす 1 せいじ.
刈田風下校児守る父母の会 有香 1 治男.
雨上がり木犀の庭匂ひ立つ 雅流 1 菜々.
虫時雨星降る夜はことさらに 菜々 1 うつぎ.
樹に寄るやリズム宜しき鉦叩 三刀 1 よし女.

2011年10月4日 (投句者19名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
放牧の阿蘇の裾野やばった跳ぶ 宏虎 6 ひかり.よし女.はく子.治男.有香.わかば.
爽やかや窓全開の大聖堂 せいじ 4 宏虎.ぽんこ.治男.わかば.
セコイアの秀に上弦の月かかる 菜々 4 せいじ.つくし.きづな.有香.
孫からの声の便りを秋灯下 せいじ 3 あさこ.ひかり.はく子.
角刈りにされし生垣金木犀 こすもす 3 菜々.百合.よし子.
新米の一粒ごとに光あり 満天 3 菜々.よし子.なつき.
間引き菜を洗ふ村人里の川 よし子 3 あさこ.せいじ.つくし.
秋晴れの小さき園庭万国旗 なつき 3 きづな.雅流.うつぎ.
秋日燦野外彫刻丹念に 三刀 2 よし女.こすもす.
休耕田今満開の秋桜 あさこ 2 満天.百合.
山頂に聞く松籟や新松子 雅流 2 ぽんこ.なつき.
雲間ゆく夕三日月の白白と はく子 1 宏虎.
進んではまた止まる杖野紺菊 うつぎ 1 こすもす.
落日に余燼となりぬ曼珠沙華 雅流 1 三刀.
雨戸繰り木犀の香のまろびこむ 宏虎 1 うつぎ.
寝そびれし窓に木犀にほひ来る 菜々 1 雅流.
山の辺は村を囲みて秋日濃し 有香 1 満天.
国体イベント了へし通路を譲り合ふ よし女 1 三刀.

2011年10月3日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
風に散り風と戻りぬ稲雀 宏虎 6 満天.ぽんこ.つくし.きづな.雅流.こすもす.
秋日和村を総出の道普請 雅流 5 あさこ.菜々.うつぎ.よし女.わかば.
さざ波の湖畔の道や星月夜 百合 5 美咲.せいじ.三刀.菜々.わかば.
秋声を古き商家の虫籠窓 満天 3 よし子.よう子.雅流.
この村の無住を託つ草の花 雅流 3 はく子.よう子.有香.
眼帯の取れ秋天の青眩し わかば 3 ぽんこ.なつき.有香.
桐は実に訪ふ人絶へぬ淀君墓 菜々 2 治男.つくし.
コスモスの咲いて里山華やげり よし子 2 宏虎.よし女.
燃へあがる炬火秋天を焦がしけり よし女 2 三刀.はく子.
山頂の城址釣瓶落としかな こすもす 2 うつぎ.百合.
じゅうじゅうと載せし松茸香り来る あさこ 1 百合.
目を閉じて聴くさざなみや九月尽 百合 1 宏虎.
子等叫ぶ肋骨めきし秋の雲 せいじ 1 美咲.
芝刈るや月光仮面さながらに せいじ 1 満天.
町なかの橋より群れ魚水澄めり きづな 1 こすもす.
ひつじ田の学校農園棚田中 有香 1 よし子.
河川敷駐車場と化す運動会 こすもす 1 あさこ.
秋祭り消防団も餅拾ふ なつき 1 きづな.
鯖雲の尾っぽの先に夕日落つ はく子 1 なつき.
秋蝶の影ゆく開会スタジアム よし女 1 せいじ.
新米の赤飯先づは祖の神へ 菜々 1 ひかり.
餅投げの祭幟が受け止めり なつき 1 治男.
秋深し節々きしむアラ古希よ はく子 1 ひかり.

2011年10月2日 (投句者21名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
秋天へ打ち込む太鼓乱れなし 三刀 6 せいじ.宏虎.よし子.わかば.なつき.満天.
木道に鳴らす靴音秋高し うつぎ 5 菜々.はく子.三刀.こすもす.有香.
農継がぬ次男率先稲刈す 宏虎 4 百合.なつき.よう子.きづな.
句碑に立ち句碑に屈みて萩の寺 菜々 4 ひかり.わかば.雅流.有香.
自家野菜虫も一緒に届きけり こすもす 2 百合.よし女.
あすか野の棚田を画す彼岸花 雅流 2 宏虎.よう子.
稲刈機器用なさばき異人妻 宏虎 2 治男.よし女.
風の香にそれと気がつく金木犀 百合 2 あさこ.満天.
赤い羽根鞄の横にそっと貼る 満天 2 よし子.こすもす.
国体の開会溢るる人と人 よし女 1 治男.
曼珠沙華白し明日香の仏みち 雅流 1 菜々.
秋の声残念石の鑿跡に 菜々 1 せいじ.
リュック背に駅前集合秋うらら よう子 1 ひかり.
秋鯖の味噌の香まろし昼の膳 有香 1 雅流.
駅の名は一万尺や鳥渡る わかば 1 はく子.
澄む水に映るは我か手を振れり なつき 1 きづな.
夕暮の廃寺にそよぐ枯尾花 せいじ 1 あさこ.
秋夕べSL待つ子ら声弾む よし女 1 三刀.

2011年10月1日 (投句者19名 選句者23名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
金木犀匂ふ旧家の長屋門 雅流 6 三刀.ひかり.満天.あさこ.百合.有香.
登りくるバスの灯りや秋しぐれ よう子 5 せいじ.わかば.よし女.なつき.うつぎ.
引潮に秋の日濃ゆき浜辺かな なつき 5 百合.ともえ.よう子.雅流.こすもす.
髪切って金風過ぎる身のほとり 三刀 4 よし女.よし子.花茗荷.有香.
しじみちょう立つさへ揺るる蕎麦の花 菜々 4 美咲.ともえ.うつぎ.雅流.
急磴の萩のゆらぎや風の息 ぽんこ 4 宏虎.治男.よう子.なつき.
小塚めく古りし窯跡うすもみじ せいじ 3 わかば.花茗荷.はく子.
国体旗掲ぐ空港天高し よし女 3 三刀.治男.きづな.
風化して読めぬ丁石葛がくれ うつぎ 3 満天.きづな.こすもす.
木犀の香の馥郁と朝の風 よし子 2 宏虎.ひかり.
奥山の小さき社初紅葉 こすもす 2 あさこ.菜々.
宮址の風になびきてねこじゃらし はく子 2 せいじ.よし子.
摂河泉模湖と煙らせ九月果つ きづな 1 はく子.
虫の声三重唱を聞き分ける ともえ 1 菜々.
花野行く花の図鑑と首っ引き 花茗荷 1 美咲.

2011年9月30日 (投句者21名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
産土の絵馬の色褪せ新松子 三刀 5 百合.よし女.よし子.雅流.有香.
駐車場のここも宮址みみず鳴く 菜々 5 よう子.雅流.はく子.うつぎ.有香.
ご城下いまビジネス街に秋暑し 菜々 4 ひかり.満天.よし子.はく子.
単線の駅名隠す秋桜 有香 4 よし女.ぽんこ.こすもす.なつき.
風とゆく道のコスモス揺らぎをり よし子 3 せいじ.宏虎.ともえ.
宮跡より望む天守の秋日和 満天 3 ひかり.菜々.宏虎.
芋の葉の水玉廻す風荒れて 花茗荷 2 あさこ.ぽんこ.
梨を剥く少年の顔真剣に 百合 2 花茗荷.なつき.
そばの花茶房を茅葺古民家に はく子 2 あさこ.百合.
きかん気の帽子に止まり赤とんぼ うつぎ 2 せいじ.きづな.
ジェット機を吐き出す雲や天高し せいじ 2 三刀.菜々.
橋に立つ人影ふたつ秋夕焼 せいじ 2 ともえ.うつぎ.
高きへと靄迫りくる花野かな わかば 2 花茗荷.満天.
柚子を割り搾ればその香ほとばしり よし女 1 三刀.
お湯割りと決めし晩酌身にぞ入む 雅流 1 きづな.
いづこより煙の匂い秋夕べ きづな 1 こすもす.
里山の寺に人見づ彼岸花 はく子 1 よう子.