成績一覧

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2月28日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
満開の河津桜に雨やどり えいじ 7 康子.智恵子.豊実.せいじ.素秀.あひる.もとこ.
白き肩出して一列大根畑 みきえ 5 かえる.きよえ.たか子.たかを.なつき.
結び切る合格絵馬の赤き紐 なつき 5 素秀.あひる.あられ.そうけい.澄子.
合格の校名光る受験絵馬 なつき 5 やよい.みきえ.山椒.明日香.みきお.
強東風にしぶきを飛ばす水車かな 康子 4 愛正.みきえ.えいいち.こすもす.
飛び石の茶屋の植込み竹の秋 きよえ 3 愛正.満天.みきお.
けふは汝の生まれし日なり梅匂ふ せいじ 3 ふさこ.むべ.千鶴.
日脚伸ぶ農夫畑打つ影長し 千鶴 3 智恵子.ぽんこ.なつき.
腹撫ぜて座せる妊婦へ春の風 かえる 3 えいじ.豊実.ふさこ.
穴を出て早くも蟻の道づくり みのる 3 かえる.ぽんこ.わかば.
ふんわりと光りに紛れ初蝶来 みきお 3 せいじ.山椒.千鶴.
山菜採り山路あちこち「熊注意」 愛正 2 えいじ.こすもす.
真鯉来て鱗きらめく水の春 むべ 2 あられ.澄子.
泥つきのままの筍朝の市 みきお 2 えいいち.わかば.
金柑の艶煌めきてたわわなり 山椒 1 はく子.
常濡れの不動明王に冴返る ぽんこ 1 やよい.
蒲公英のそっと一輪園の径 きよえ 1 むべ.
朝刊を取るや西空月おぼろ 明日香 1 満天.
検温にうつつに戻る春の夢 素秀 1 明日香.
飛行機とヘリとセスナと吾子の春 あられ 1 そうけい.
鳴き交はす声頼もしく鳥帰る あひる 1 はく子.
春炬燵書にふけて微睡に入る わかば 1 もとこ.
覗き呉る顔のおぼろや麻酔覚め やよい 1 たかを.
医師の指示なりし朝寝をな咎めそ みのる 1 たか子.
雨降つて遊具に遊ぶ寒雀 えいじ 1 康子.
春寒に籠る一日や積める書を わかば 1 きよえ.

2月27日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
撫で牛の鼻面ぬくし梅日和 なつき 12 えいじ.愛正.智恵子.そうけい.みきえ.あられ.山椒.はく子.ぽんこ.ふさこ.たか子.こすもす.
釣り上げし鮒下萌に七転す みのる 10 えいじ.かえる.豊実.みきえ.えいいち.あひる.ぽんこ.たかを.千鶴.せつ子.
リハビリの杖と一緒に青き踏む みきお 6 智恵子.そうけい.康子.あひる.千鶴.明日香.
初蝶の不意に真白く浮きにけり えいじ 4 せいじ.山椒.せつ子.澄子.
唸り上げ竹しならせり春疾風 山椒 4 かえる.あられ.きよえ.こすもす.
桃色の吐息溢れる雛座敷 智恵子 3 満天.やよい.みきお.
助手席の君は春陽に微睡ぬ 智恵子 2 せいじ.わかば.
いつの間にこんな齢に春寒し はく子 2 やよい.たか子.
たんぽぽの空に僅かに近くなり えいじ 2 豊実.澄子.
繰り返す卒業ソング校舎裏 せいじ 2 えいいち.みきお.
賛美歌の音痴な二人春灯下 あひる 2 むべ.もとこ.
グーで勝ちグリコ三段遅日かな 豊実 2 はく子.もとこ.
縮緬の赤子ほほえむ吊るし雛 康子 2 素秀.明日香.
ぬいぐるみ貰ふ生まれ日温かし あひる 2 むべ.きよえ.
おしやべりをやめたるインコ春眠す みのる 2 康子.たかを.
寒戻り窓に露生す山の宿 かえる 1 ふさこ.
春浅し裁ち鋏の手に迷ひなく 澄子 1 なつき.
芽吹き待つ土には余るほど甘露 明日香 1 わかば.
戸車の軋む玄関冴え返る みきお 1 愛正.
残雪や山襞の筋あらわなり 愛正 1 満天.
幟あれど人まばらなる梅祭 千鶴 1 素秀.
限定のうぐいす餅の最後尾 かえる 1 なつき.

2月26日 (投句21名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
さるぼぼの垂れ目吊り目やつるし雛 かえる 6 康子.あひる.明日香.千鶴.なつき.みきえ.
春霞踏んまへて立つ大架橋 みのる 5 たか子.わかば.そうけい.千鶴.みきえ.
雛の客着せ替へ人形抱いて来し なつき 5 えいいち.あひる.あられ.みきお.はく子.
人力車駆けて浅草春巡り 山椒 4 えいじ.愛正.智恵子.ふさこ.
一冊に旅して暮るる春の雨 澄子 4 たか子.素秀.むべ.ぽんこ.
外套の胸元仔犬顔出せり 山椒 3 ぽんこ.はく子.澄子.
茫漠と大樹に透けて朧月 せいじ 3 山椒.わかば.澄子.
野に遊ぶ子らの影のび春夕焼 あひる 3 愛正.みきお.えいいち.
ただいまとランドセル背に春炬燵 智恵子 3 康子.たかを.そうけい.
親指の裂く伊予柑や頭数 愛正 2 豊実.ふさこ.
冴返る乗客ゼロの路線バス 千鶴 2 豊実.明日香.
山沼に水輪果てなき藪椿 素秀 2 きよえ.なつき.
種芋の等間隔に並ぶ畝 豊実 2 せいじ.こすもす.
春の川水面に綺羅の日を反す わかば 2 かえる.山椒.
春雨やホール出口に傘の花 むべ 2 かえる.たかを.
水ぬるむターンの飛沫競艇場 素秀 1 あられ.
剪定の軽やかな音青い空 みきお 1 満天.
垂れ下がる干し物の間に朧月 せいじ 1 えいじ.
春うらら親子で遊ぶ里公園 きよえ 1 むべ.
曇天の甍に孤高の春の鳶 かえる 1 智恵子.
梅香る玉砂利の音や天満宮 智恵子 1 満天.
水仙のひと茎折れて雨あがる 澄子 1 せいじ.
春灯や学者の友と神談義 むべ 1 きよえ.
近づけば囀りの止む小籔かな あひる 1 こすもす.
磴半ば寺門の梅の匂ひけり 康子 1 素秀.

2月25日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春野菜躍り畦ゆく猫車 智恵子 6 えいじ.かえる.愛正.あられ.康子.あひる.
翼船のしぶき春光撒きちらし みのる 5 みきえ.山椒.康子.むべ.澄子.
鴨帰り川いつぱいに雲映る 明日香 4 豊実.かえる.素秀.きよえ.
野仏の足元灯す野地すみれ 智恵子 4 愛正.えいいち.こすもす.ふさこ.
風花の舞ふを呑み込む露天の湯 かえる 4 満天.智恵子.ふさこ.せつ子.
夜の帷あはく透かせて朧月 むべ 3 みきえ.せつ子.わかば.
花菜咲くビルの谷間の浜離宮 えいいち 3 ぽんこ.ぽんこ.なつき.
淡き影堕としてゆけり春のてふ 澄子 3 素秀.むべ.あひる.
会へばまず孫と背比べ竹の秋 千鶴 2 えいじ.明日香.
蕎麦啜る帰路の長野の春の雪 豊実 2 えいいち.なつき.
啓蟄やロードはみ出すジョガーどち せいじ 2 やよい.きよえ.
強東風や鉋くづ飛ぶ寺普請 なつき 2 あられ.せいじ.
うららけし脚を交互に背伸び猫 素秀 2 みきお.千鶴.
蘖や水路は風の通り道 素秀 2 豊実.やよい.
竹藪の窪地あちこち残り雪 愛正 2 澄子.こすもす.
阿吽像肩に薄っすら黄砂かな みきお 2 せいじ.千鶴.
ふくふくと雀集ひし冬木立 山椒 1 たかを.
遊歩道雨光らせて下萌ゆる わかば 1 満天.
春の野に怒涛のごとく追ふボール あひる 1 智恵子.
春暁の薮を飛び出す椋の群 明日香 1 みきお.
春寒く日差し明るき小買物 わかば 1 たかを.
雨雫こぼしつ翔ちて春の鳥 むべ 1 わかば.
海側の車窓に春日満てりけり みのる 1 山椒.

2月24日 (投句25名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
幼子のはしゃぐ手のひら牡丹雪 みきお 6 愛正.せつ子.たかを.山椒.千鶴.えいいち.
鉄鍋のパエリアに咲む浅利かな むべ 5 かえる.えいじ.あひる.せいじ.あられ.
火事跡に須磨の春風もの悲し みのる 5 せいじ.明日香.きよえ.むべ.わかば.
竹の秋入り陽に遊ぶ鳥の声 智恵子 4 愛正.康子.明日香.ふさこ.
絵馬納めそっと立ち去る受験生 せつ子 3 豊実.みきお.智恵子.
春虹へ走る補助輪一年生 千鶴 3 せつ子.山椒.あられ.
鶴折りて雨の天皇誕生日 なつき 2 素秀.きよえ.
観劇へ傘のステッキ春時雨 なつき 2 康子.小袖.
春寒し抹消増ゆる名簿の名 はく子 2 満天.わかば.
春草の色濃し雨のカフェテラス 康子 2 満天.そうけい.
蔵壁へ影を映して梅万朶 かえる 2 みきえ.むべ.
定宿の帰り支度や雪見窓 豊実 2 たかを.澄子.
風呂照らす裸電球菜種梅雨 みきお 2 豊実.智恵子.
雨に散る梅花びらの庭万華 山椒 2 みきえ.えいいち.
白靄の山肌昇り雪催ひ 山椒 1 小袖.
打合せ終へ外に出れば春の風 せいじ 1 こすもす.
白球はここにありそう姫つばき えいじ 1 あひる.
木末より白点り初め小米花 むべ 1 えいじ.
春愁のベンチの箱に鳴く子猫 智恵子 1 ふさこ.
雛さまを眺る卓の二湯呑 えいいち 1 そうけい.
雲追うて山揉みしだく春嵐 素秀 1 千鶴.
春寒し書肆連絡に小買物 わかば 1 澄子.
春寒やペットボトルの蓋かたし 満天 1 なつき.
手捻りの玄関飾る立ち雛 満天 1 なつき.
春めいて川面の動き穏やかに 明日香 1 こすもす.
玻璃窓の曇る部屋干し寒戻り えいいち 1 みきお.
人待たす駅へと急ぐ余寒かな 澄子 1 かえる.
踏まれてもすぐ起き上がる苜蓿 ぽんこ 1 素秀.

2月23日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
草餅焼くつまむ大工の太き指 素秀 6 えいじ.かえる.豊実.あられ.みきお.なつき.
小流れに浴びては翔ちて雀の子 康子 5 豊実.せいじ.山椒.たかを.きよえ.
幼な子の足の虜や春の泥 康子 5 小袖.ぽんこ.あられ.そうけい.ふさこ.
石舞台吹きぬく風の春の声 明日香 4 愛正.素秀.千鶴.ふさこ.
紅白の綾なす小径梅の苑 せつ子 4 満天.みきえ.そうけい.はく子.
カタログの買い物楽し春炬燵 あひる 4 満天.たかを.えいいち.みきお.
春暁や端から捲るごと白む かえる 3 康子.むべ.千鶴.
春ひと日傘寿卒寿の卓球戦 はく子 3 みきえ.明日香.なつき.
春日差し傘杖にしてバスを待つ きよえ 3 かえる.愛正.素秀.
雪解滝崖下に煙る大飛沫 山椒 3 ぽんこ.澄子.智恵子.
青空をあちこち残し春しぐれ 満天 2 せいじ.あひる.
磯巾着波よすたびに花めきて 智恵子 2 小袖.こすもす.
春雨に鴉の顔の垢抜けし 素秀 2 せつ子.澄子.
麗かやよちよち歩きの手を引ひて みきお 2 むべ.智恵子.
海女小屋に漏れくる笑い宴かな 智恵子 2 康子.きよえ.
合格の通知スマホに受けにけり 山椒 1 こすもす.
料峭や神の樹放つ鳥礫 澄子 1 わかば.
東風の浜汐木は皮をもたざりし みのる 1 えいじ.
気ままとな標の如く古木梅 せつ子 1 えいいち.
長雨や河津桜の緋をふるふ むべ 1 山椒.
長雨の小さな土手に草青む ぽんこ 1 わかば.
行く春や孫の自転車引き継ぎぬ 愛正 1 あひる.
一等賞当たり仰天春の宴 みきえ 1 はく子.
梅が枝の上へ上へと覇を競ふ せいじ 1 明日香.

2月22日 (投句23名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風に鳴る絵馬を包みて梅香る 智恵子 7 愛正.ぽんこ.わかば.こすもす.ふさこ.みきお.明日香.
学舎から次の学舎へ芽木の径 みのる 6 康子.みきえ.せいじ.山椒.そうけい.澄子.
野に群るる牛の鳴き声下萌ゆる 千鶴 5 えいじ.智恵子.わかば.こすもす.みきお.
立番は新卒者らし府警前 せいじ 4 智恵子.たかを.そうけい.千鶴.
税務署の土間にこぼれし春の泥 みのる 4 豊実.あひる.せいじ.素秀.
三椏の花の絹毛に雨の玉 むべ 4 かえる.素秀.えいいち.明日香.
雨宿りする四阿に芽木匂ふ 康子 3 愛正.あひる.むべ.
春大路傘をさらりと交わしけり 澄子 3 えいじ.山椒.せつ子.
春雨や笑ふ子の髪玉しずく かえる 2 ぽんこ.せつ子.
春雨や貸しくれし傘小さくとも みきえ 2 きよえ.はく子.
雨含み蝋梅空を透かせをり 康子 2 かえる.豊実.
次の間に主客控へし春障子 澄子 2 康子.みきえ.
引退の盲導犬や風光る 千鶴 2 満天.澄子.
春霖や瀬戸も島山模糊として わかば 2 きよえ.満天.
春の鴨水尾幾重に寺の池 きよえ 1 ふさこ.
三寒四温電車にマフラ忘れけり 山椒 1 えいいち.
隣家より雨に紅梅散るもよし 満天 1 はく子.
岐路にたち春日の道にまづ一歩 えいじ 1 たかを.
鉄塔の影踏む家路遅日かな みきお 1 むべ.
茎立や黄花開ける今朝の雨 むべ 1 千鶴.

2月21日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
キャンパスの芝ひろびろと風光る みのる 6 せいじ.あひる.みきお.むべ.わかば.澄子.
校塔の見えて遠嶺は春霞 みのる 4 えいじ.素秀.わかば.千鶴.
静かなる杜の葉擦れや春時雨 豊実 4 愛正.山椒.こすもす.えいいち.
はんなりと霞棚引く三輪の山 明日香 4 はく子.みきお.千鶴.澄子.
母とホ句見せ合ふベンチ春日かな 康子 3 えいじ.満天.智恵子.
牧師らは災禍の地へと四旬節 あひる 3 満天.きよえ.山椒.
みどり児のひらく掌けふ雨水 えいじ 3 かえる.小袖.こすもす.
病む友に粥届けむと梅の坂 むべ 3 みきえ.ぽんこ.康子.
東屋に坐す徒長枝の百千鳥 愛正 2 あられ.えいいち.
静淵の波紋入り組む春の鴨 愛正 2 あひる.きよえ.
黄帽子の整然と行く春渡船 素秀 2 小袖.たかを.
な踏みそベンチの陰のいぬふぐり かえる 2 みきえ.ぽんこ.
冠の立纓凛と男雛置く あひる 2 素秀.ふさこ.
亀甲羅数える子らや春の池 康子 2 せいじ.むべ.
気恥かし薄紅色の春ショール きよえ 2 かえる.康子.
強東風や巌に砕ける波頭 みきお 1 せつ子.
到着の遅れる電車春嵐 こすもす 1 たかを.
春風や白きうなじを撫で行けり みきえ 1 せつ子.
野道行く自転車のベル風光る よう子 1 あられ.
春寒や隣りは誰もいなくなり 千鶴 1 豊実.
春暁や犬の眼の薄光る かえる 1 豊実.
枝先に番の小鳥日脚伸ぶ 澄子 1 愛正.
降る雨に息吹くばかりの落椿 きよえ 1 ふさこ.
春眠のBGMは鳶の笛 むべ 1 智恵子.
緩やかにふくらむ花穂猫柳 わかば 1 はく子.
白梅の綺羅星の如ふふみたり 山椒 1 明日香.
雨上がり庭明るくす落椿 満天 1 明日香.

2月20日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春泥を刎ねて部活の騎馬乙女 みのる 9 えいじ.康子.みきえ.満天.ぽんこ.たかを.千鶴.わかば.あられ.
一水の楽に沿ひつつ青き踏む 康子 5 せいじ.満天.むべ.わかば.澄子.
下萌やミシンの軽き弾む音 千鶴 4 豊実.智恵子.えいいち.澄子.
春うらら園に散らばる豆画伯 智恵子 4 きよえ.ふさこ.明日香.あられ.
ロマ五章記す校碑に春日燦 みのる 3 せいじ.きよえ.あひる.
馬柵辺に菜の花明かり加はりぬ わかば 3 康子.素秀.むべ.
枝垂れ梅花傘潜り自撮りの娘 智恵子 3 かえる.愛正.千鶴.
在りし日の母の苞なる吉野雛 あひる 3 みきえ.智恵子.ぽんこ.
ビオトープ泡一つや春の水 わかば 2 豊実.あひる.
石畳紅に白にと梅散れり むべ 2 山椒.ふさこ.
春雨に烟る学び舎幾星霜 みきえ 2 かえる.みきお.
荷縄とく濡れ手に垂るや春の雨 えいいち 2 素秀.そうけい.
三日月の雲より付かず冴返る 満天 2 明日香.こすもす.
笑顔なる七福神に梅匂ふ 康子 1 よう子.
足元の菫によろくる登山道 愛正 1 えいいち.
車窓の花見直す吾の身だしなみ そうけい 1 愛正.
春の日や妻生日の抹茶たて えいじ 1 そうけい.
喉風邪の牧師の熱きメッセージ あひる 1 えいじ.
大岩を頼る小海老の潮干潟 素秀 1 よう子.
隣席は英語まじりや桜餅 こすもす 1 はく子.
潦ここよここよと木瓜の花 ぽんこ 1 山椒.
狭庭にも動き見え初む雨水かな 澄子 1 こすもす.
屋形船泊まりし岸辺春待てり 山椒 1 たかを.
野に集ふ少女等の声風光る きよえ 1 はく子.
旅の宿山のお寺の鐘朧 かえる 1 みきお.

2月19日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
菜の花に埋もれ一服老農夫 康子 11 豊実.満天.素秀.あひる.せつ子.山椒.はく子.ぽんこ.みきお.こすもす.千鶴.
一本の土筆見つけて夫の苞 わかば 4 えいじ.むべ.智恵子.せいじ.
馬術部の馬場春泥の干る間なし みのる 3 せいじ.澄子.千鶴.
四肢伸ばし犬の陣取る春日向 かえる 3 明日香.山椒.みきお.
節くれ手まめに向き変ふ干し大根 千鶴 3 康子.たかを.そうけい.
空のあを地に宿す如犬ふぐり 澄子 2 康子.あられ.
熊のごと叱る外科医や春日差 素秀 2 えいじ.みきえ.
濡れ縁に背伸びする猫春の昼 みきお 2 みきえ.なつき.
裏山に野鳥集まる雨水かな 愛正 2 なつき.わかば.
鳥風や大王松の針そよぐ むべ 2 はく子.えいいち.
ジョガーどち靴音軽き風光る 康子 2 たかを.あられ.
降りかかる坂の途中の枝垂梅 せいじ 2 明日香.ふさこ.
岬へと水平線埋む春キャベツ 智恵子 2 かえる.満天.
早春の孫の小さな一人旅 あひる 2 むべ.ふさこ.
我流なる抹茶掻き立て春の昼 えいじ 2 愛正.きよえ.
小六の春愁いだき孫来たる あひる 2 素秀.えいいち.
開かれし北窓にぬと馬の首 みのる 2 かえる.あひる.
終演の兆し見おさむ春夕焼 そうけい 1 きよえ.
ホテルロビーみな立ち止まる雛飾 せいじ 1 こすもす.
犬走りかかるところに菫草 愛正 1 澄子.
駆けぬける風にきままの春落葉 素秀 1 ぽんこ.
列なせる間口一間桜餅 澄子 1 豊実.
鶯の朗らに唱ふ秀つ枝かな かえる 1 わかば.
散り梅や花弁涙を溢す如 山椒 1 そうけい.
家族めき寄り添ひ咲ける福寿草 むべ 1 せつ子.
羚羊の突如横切る温泉郷 豊実 1 愛正.
消防団総出の山焼き恙なく みきお 1 智恵子.

2月18日 (投句20名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
白梅に隣る震禍の一断碑 みのる 8 かえる.えいじ.せいじ.素秀.ぽんこ.きよえ.澄子.わかば.
古りし梁照らすぼんぼり雛飾 康子 7 えいじ.みきえ.あひる.せいじ.はく子.みきお.あられ.
せんせいのうしろ歩きや遠足子 えいじ 5 豊実.康子.みきお.そうけい.明日香.
青麦や海原のごと波立ちて 明日香 4 山椒.むべ.こすもす.千鶴.
朽ち葉分け節分草の目覚めをり 澄子 3 はく子.こすもす.わかば.
夕闇に古梅白竜臥すごとし むべ 3 愛正.ぽんこ.澄子.
軽トラのミモザの下る七曲り そうけい 3 あひる.智恵子.たかを.
早緑に薄衣着て山笑う 智恵子 2 えいいち.あられ.
空き家なる生家の隅や黄水仙 愛正 2 豊実.満天.
食べ過ぎの汝へ極小の愛のチョコ あひる 2 康子.千鶴.
青き踏む六角堂を目交に わかば 2 素秀.きよえ.
春光や汽船の行き来白き水脈 わかば 2 かえる.むべ.
春東風やひとり旅せるポリ袋 かえる 1 ふさこ.
芝生にもまぶしき朝日日脚のぶ 満天 1 愛正.
煙突より煙一本おでん屋さん こすもす 1 たかを.
一隅に早たんぽぽの綿毛かな かえる 1 ふさこ.
梅見人寒しとたかる福火かな みのる 1 そうけい.
こぼれ来し星とも見ゆる犬ふぐり 澄子 1 えいいち.
敷詰めて網に並べて焼く柳葉魚 豊実 1 智恵子.
銅像に星のごと散る梅真白 康子 1 満天.
春空を引鶴の如曇流る きよえ 1 山椒.
梅園に広ぐ行厨手まり寿司 智恵子 1 みきえ.
ひなの絵に囲まれ選ぶ雛あられ あひる 1 明日香.

2月17日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
農終へて洗ふ長靴水温む みきお 7 かえる.みきえ.康子.せいじ.あひる.千鶴.わかば.
瀬を洗ひ飛沫煌めく春の川 わかば 4 むべ.あられ.みきお.はく子.
蛤鍋のぱかりと異議を唱へたり むべ 3 康子.山椒.せつ子.
離床へと春を歩けと看護師長 素秀 3 えいじ.ぽんこ.こすもす.
打ち返す波のごとくに東風の藪 みのる 3 きよえ.明日香.そうけい.
春雨の音なく濡らす草葎 わかば 3 ぽんこ.えいいち.せつ子.
娘ら出掛け雛人形とお留守番 こすもす 3 あひる.満天.えいいち.
谷あひを溢れ流るる春霞 みきお 3 豊実.みきえ.あられ.
涅槃の図金色なさぬ古びかな みのる 2 せいじ.わかば.
山茶花を散らして往ぬや番鳥 あひる 2 愛正.小袖.
竹筒の溢れ享く手に水温む かえる 2 素秀.澄子.
犬の背も撫でゆく東風やさし 澄子 2 ふさこ.たかを.
咲き終えてなぞえに屑の姫つばき えいじ 2 かえる.愛正.
囀りと信号メロディー輪唱す 康子 2 むべ.たかを.
受験子は力学語る竹とんぼ せいじ 2 豊実.そうけい.
西行忌仏頂面な古書主 澄子 2 素秀.きよえ.
にょきり伸ぶ茎とう立ちて黄花咲く 千鶴 1 ふさこ.
と見る間に湖にカーテン春霞 智恵子 1 満天.
草餅や間口の狭き和菓子店 愛正 1 みきお.
紅白のディジィ撫でて花時計 智恵子 1 はく子.
木から木へ鳥語飛びかふ春日かな 満天 1 明日香.
独り居の庭に囀りつづきをり あひる 1 澄子.
まったりと芽吹く樹木や小糠雨 きよえ 1 智恵子.
相互ひ見てぶつからず鴨の陣 康子 1 山椒.
苦ければ治る気がする風邪薬 なつき 1 智恵子.
塀越へてあまた枝垂るる梅の紅 千鶴 1 えいじ.
シャボンの香のパジャマに着替へ風邪の床 なつき 1 こすもす.
観潮や視野いつぱいに遠眼鏡 素秀 1 千鶴.
園児らの列にまじりてうららけし むべ 1 小袖.

2月16日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
みどり児の産髪おどる春一番 むべ 7 えいじ.えいいち.山椒.あひる.あられ.千鶴.ぽんこ.
足元に恐れを知らぬ雀の子 みきお 5 たかを.素秀.きよえ.ふさこ.ぽんこ.
建学の聖句彫る碑に風光る みのる 5 せいじ.きよえ.あひる.むべ.わかば.
針ほどの京都タワーや春霞 せいじ 4 かえる.愛正.豊実.康子.
盲ひても梅のにほひに歩む犬 澄子 4 豊実.素秀.あられ.ふさこ.
七僧の読経どよもす涅槃堂 みのる 3 満天.はく子.澄子.
堂暗く千体菩薩冴返る わかば 3 智恵子.なつき.はく子.
石仏は祖父の建立犬ふぐり 素秀 2 そうけい.みきお.
音もなく芽吹きうながす雨となり 満天 2 明日香.わかば.
月の舟乗れさうに揺る春の夜 明日香 2 愛正.千鶴.
庭の梅今はひとりで愛でてをり 明日香 2 えいいち.むべ.
寺に居し笹子か今日は庭に聞き そうけい 2 康子.こすもす.
宮焚火跡に松かさ転がれり なつき 2 こすもす.澄子.
山城のいま白梅の統べてをり 素秀 2 明日香.やよい.
荒東風に暫し大楠鳴り止まず 澄子 1 みきえ.
雪灯籠参道淡き影落とす 智恵子 1 たかを.
千枚田鹿の子斑らの雪間かな みきお 1 せいじ.
二階から迎車遙かに雪野原 豊実 1 そうけい.
雨上がり急ぐ家路や朧月 みきえ 1 みきお.
内裏雛並べ華やぐ仏間かな なつき 1 智恵子.
湧水の流るる参道春の風 康子 1 満天.
抜き足で土確かむる春の鳥 かえる 1 みきえ.
枝揺らす雀ふくらむ余寒かな 満天 1 山椒.
凍空に鈍き太陽黙の園 智恵子 1 かえる.
味自慢妹の佃煮若布かな きよえ 1 なつき.
小さき薮吹き出すごとし寒雀 あひる 1 えいじ.
醜草の芽もかぐわしく鉢の隅 あひる 1 やよい.

2月15日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
見はるかす古都は霞の衣着て せいじ 9 かえる.康子.むべ.きよえ.山椒.素秀.明日香.なつき.千鶴.
毛氈のあせし床几や梅の茶屋 みのる 6 智恵子.愛正.きよえ.素秀.みきお.なつき.
蹲に椿落としてめじろ去る 澄子 4 かえる.豊実.むべ.ふさこ.
海峡の波たおやかに鰆東風 千鶴 4 満天.うつぎ.そうけい.みきお.
尾根つづる耐寒錬の子らの列 せつ子 3 せいじ.うつぎ.澄子.
あずま屋に垂れ込む一枝木の芽風 愛正 3 康子.えいじ.ぽんこ.
隠沼の碧は深し水温む 素秀 3 ぽんこ.明日香.千鶴.
八幡の獅子は子連れやうららけし うつぎ 3 あひる.そうけい.小袖.
春菊の御浸し香る今朝の卓 きよえ 2 えいいち.澄子.
夕日射し霞に浮かぶ摩天楼 康子 2 豊実.こすもす.
火力上げ追加をほぐす饂飩すき 豊実 2 あひる.たかを.
日向ぼこ出窓の猫と目が会いぬ 智恵子 2 えいじ.ふさこ.
池楽し陸に上がらぬ春の鴨 かえる 2 わかば.はく子.
国籍は天と寝墓や草萌ゆる みのる 2 せいじ.せつ子.
摩天楼ビルに朝日や風光る 康子 1 満天.
春愁や孫を見送るターミナル せいじ 1 あられ.
陽光を貫きすくと木の芽伸ぶ 山椒 1 せつ子.
重文の太閤塀や梅の花 わかば 1 みきえ.
春場所や浪花に掲ぐ御免札 みきえ 1 はく子.
チョコの写真入のメールやバレンタイン こすもす 1 山椒.
公園に子等の声増へ日脚のぶ 満天 1 こすもす.
折り紙のチョコを貰ひし子守爺 なつき 1 あられ.
竹箒絡まる梅の白き花 かえる 1 智恵子.
遠山の霞立つ空春の朝 きよえ 1 わかば.
梅東風の別れ賑やか改札口 あひる 1 愛正.
幼子の逃水を追ふ散歩道 みきお 1 小袖.
田を打ちて雀と猫もやつてくる えいじ 1 たかを.
風光る三輪車の吾上機嫌 智恵子 1 えいいち.
蒼天に浮く紅白の梅の花 えいいち 1 みきえ.

2月14日 (投句25名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春霞汽笛飛び交ふ瀬戸の夕 智恵子 9 えいじ.かえる.康子.みきえ.みきお.せつ子.わかば.あられ.はく子.
幾万の輝点流るる春の川 えいじ 6 豊実.康子.隆松.山椒.えいいち.千鶴.
バスのゆく谷戸のそこひの余寒かな 澄子 6 かえる.せいじ.あひる.みきお.よう子.うつぎ.
住職の袈裟ひるがえる春疾風 みきお 5 愛正.素秀.せいじ.あひる.よう子.
高塀にぼんぼりのごと枝垂梅 康子 4 愛正.みきえ.ぽんこ.そうけい.
雛人形出迎へくれしパン屋かな みきえ 3 こすもす.やよい.はく子.
花守がなぞへに帰す節分草 澄子 3 なつき.千鶴.あられ.
初午や千本といふ朱の鳥居 わかば 3 満天.智恵子.やよい.
お囃子にひょっとこ躍りうららけし 山椒 3 えいじ.ぽんこ.なつき.
蛇に非ず風折れの枝や冬山路 みのる 3 小袖.せつ子.澄子.
紅の梅我も我もと花ひらく かえる 2 山椒.むべ.
春嶺や山襞見せて生気立つ 愛正 2 きよえ.えいいち.
梅の香を独り占めして天仰ぐ きよえ 2 たかを.わかば.
春の雪湯けむりに消ゆ露天の湯 智恵子 2 満天.こすもす.
木の枝にタイヤぶら下げふらここに はく子 2 明日香.智恵子.
辿り着くいただきに未だ梅固し あひる 1 ふさこ.
水筆で仕上ぐるは紅白の梅 せいじ 1 ふさこ.
うららかや種菌入れしヨーグルト 千鶴 1 小袖.
梅一輪添へてのれんを割烹着 素秀 1 きよえ.
照明をとじこめ光る蕨餅 むべ 1 たかを.
兄の声野の草萌えにクレッシェンド そうけい 1 素秀.
梅が香や枝を弾いて飛ぶ小鳥 豊実 1 明日香.
谷あひを流る水音残る雪 みきお 1 豊実.
助走しても飛べさうになき春の泥 みのる 1 うつぎ.
居を定む双葉葎のプランター 素秀 1 そうけい.
夜の梅馥郁として道続く むべ 1 澄子.
満開や皆で見上げる梅の空 満天 1 むべ.

2月13日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
咲きつぎて地に触れなむと枝垂梅 むべ 9 愛正.康子.山椒.きよえ.明日香.こすもす.千鶴.ふさこ.せつ子.
春風や皆卒寿すぎ四姉妹 千鶴 5 なつき.みきえ.きよえ.はく子.小袖.
梅園の径ゆづり合ふ笑顔かな あひる 4 康子.智恵子.えいじ.たかを.
竿の位置日毎にずらす日永かな 明日香 4 あられ.小袖.たかを.せつ子.
境内の玉砂利光る雪解かな 愛正 3 みきえ.満天.みきお.
春ショール花柄揺れる商店街 満天 3 豊実.えいいち.そうけい.
泥付けて豊穣願ふ春祭 明日香 3 智恵子.みきお.こすもす.
耕人やただひたすらに鍬を振る みきお 3 かえる.せいじ.あひる.
クッキー焼く夫が火の番建国日 なつき 2 素秀.わかば.
恋猫の黒眼光りて点描画 素秀 2 あられ.ふさこ.
独り身の寂寥言へり梅見人 みのる 2 えいじ.わかば.
春浅し乗り換へ駅に黄の列車 みきえ 2 かえる.澄子.
梅一輪書院の庭に紅ともす わかば 2 愛正.むべ.
畑打って土ふっくらと綻びぬ きよえ 2 せいじ.ぽんこ.
薄紅の天の羽衣梅の苑 山椒 2 満天.えいいち.
高らかに受注御礼春来る えいじ 1 澄子.
ポツポツと芽吹く狭庭の雪柳 こすもす 1 はく子.
歩を伸ばす心許せる春風と わかば 1 千鶴.
春光の蕎麦延す台に届きけり むべ 1 あひる.
金柑の目立ち過ぎたるアジトかな 澄子 1 山椒.
犬ふぐり雑草の中のまばたきを 満天 1 ぽんこ.
夕東風に鴉流され酔うたやう 素秀 1 そうけい.
春日傘少し傾け会釈せり みきお 1 豊実.
軽やかな音色で流る春の川 かえる 1 なつき.
左手のデッサンもして春炬燵 せいじ 1 素秀.
春浅し仄とあを差す白磁かな 澄子 1 むべ.
野良猫に余寒を凌ぐダンボール ぽんこ 1 明日香.

2月12日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ふらここに小さき児の胸反り返る 澄子 9 えいじ.あひる.満天.みきえ.せいじ.むべ.ふさこ.千鶴.せつ子.
手水舎に三筋の水の長閑なる あひる 6 かえる.素秀.ぽんこ.むべ.あられ.うつぎ.
とろみある風に遊ばる猫柳 素秀 4 えいいち.きよえ.あられ.澄子.
一心に蜜吸ふめじろ梅万朶 むべ 3 山椒.小袖.みきお.
校庭に飛び出す子らに風光る 智恵子 3 はく子.山椒.わかば.
寒餅や三代揃ひて杵ふるふ きよえ 3 みきお.千鶴.せつ子.
崎道は香りの迷路春水仙 素秀 3 智恵子.せいじ.そうけい.
寒風に寄り添う鳩のふくみ声 智恵子 3 かえる.明日香.澄子.
雪解けや黒き筋なる山の襞 愛正 3 豊実.きよえ.ぽんこ.
国旗掲ぐ独居老人建国日 こすもす 2 えいじ.なつき.
見えている地蔵の素足凍返る うつぎ 2 ふさこ.なつき.
矢のごとく鵯出で入りす梅の丘 みのる 2 康子.たかを.
人声に群を解きたる春の鯉 満天 2 愛正.明日香.
姫太鼓轟く社春来たり 山椒 2 あひる.小袖.
梅が香や日だまりに腰下ろしたり なつき 2 康子.こすもす.
春節や大路小路にコロの音 せいじ 1 みきえ.
三人の縄跳び不意にひつかかる えいじ 1 うつぎ.
青空へ家組むクレーン冴返る 満天 1 愛正.
着膨れの客満載にシャトルバス みきえ 1 たかを.
山並の尖りて青し冴え返る 山椒 1 わかば.
蝋梅や保育園児の朝の声 豊実 1 えいいち.
梅林の花に鼻寄すカメラマン あひる 1 こすもす.
四阿に淡き影さす冬桜 なつき 1 はく子.
春うらら縁に膝寄せティータイム 康子 1 そうけい.
今年また墓守るごと水仙花 みきお 1 豊実.
背きあふ籬のなかの水仙花 ぽんこ 1 素秀.
街路樹の剪られて流る春の風 愛正 1 満天.
針供養裁ち板の妣の丸き背な そうけい 1 智恵子.

2月11日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
花びらを乗せて失せゆくなごり雪 かえる 6 あられ.山椒.康子.きよえ.あひる.えいいち.
じぐざぐに登りゆく丘梅香る あひる 4 みきえ.なつき.よう子.澄子.
春がすみ遠き電車のおもちゃめく あひる 4 康子.素秀.明日香.うつぎ.
門灯のほのと点りし日永かな 澄子 3 豊実.わかば.こすもす.
冴ゆる夜下駄音響く温泉街 愛正 3 豊実.満天.ふさこ.
細き目を描きて土雛笑みにけり なつき 3 みきえ.そうけい.千鶴.
春の波のたり頁をめくるやう 素秀 3 むべ.えいいち.せいじ.
教会の古りし石積草萌ゆる むべ 2 あられ.みきお.
春の波止竿ふるふ人見張る鳥 きよえ 2 たかを.千鶴.
梅東風や海光はじく横浜港 むべ 2 小袖.せいじ.
文字痩せし不許葷酒の碑梅香る よう子 2 きよえ.ふさこ.
ベンチにて独り舟こぐ日向ぼこ えいじ 2 智恵子.澄子.
日に向かひ競ふ百枝の梅の苑 わかば 2 かえる.はく子.
春光や鳩群れなして寺の門 きよえ 2 素秀.みきお.
見晴台手の届きさう金鈴子 みのる 2 あひる.うつぎ.
冴返る海鈍色にくるるなり わかば 2 山椒.はく子.
母の字やレシピを添えて凍み豆腐 智恵子 1 そうけい.
野地蔵の目鼻撫ぜるや野薔薇の芽 愛正 1 ぽんこ.
早春の鳶を放ちて双タ櫓 みのる 1 かえる.
瞬けば瞳つぶらに寒鴉 えいじ 1 わかば.
天より地流るる如し垂れ梅 山椒 1 えいじ.
春闘や上ずる声のインタビュー 素秀 1 えいじ.
縦並びしてペダル漕ぐ春風裡 せいじ 1 小袖.
春炬燵手擦れの厚き数独誌 なつき 1 明日香.
子供の輪その真ん中に蕗の薹 みきお 1 なつき.
形似し名の島々や湾うらら 千鶴 1 よう子.
春陽ざし貸し農園の賑やかに みきえ 1 満天.
窓細く開けて俄かの雪見風呂 かえる 1 愛正.
春うらら花壇の前の立ち話 満天 1 こすもす.
ほどけゆく莟の数も日永かな 澄子 1 ぽんこ.
着膨れて震災募金ささやかに 小袖 1 たかを.
静謐に旧正月の社殿かな 小袖 1 智恵子.
うららかや制服測り緊する子 そうけい 1 愛正.

2月10日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
杖一歩一歩と登る梅の丘 うつぎ 8 えいじ.かえる.あられ.明日香.せいじ.澄子.なつき.みきえ.
句ともがら偲びて梅の丘に佇つ みのる 7 むべ.あひる.よう子.せいじ.千鶴.こすもす.うつぎ.
まほろばの水のおもてに小鮎の背 素秀 4 かえる.むべ.澄子.ふさこ.
春一番逆巻く波の広がりぬ みきお 3 あひる.小袖.みきえ.
野に誘ひ春愁の汝を励まさむ みのる 3 康子.千鶴.わかば.
雪原に大樹七本地平線 智恵子 2 山椒.たかを.
羽衣を纏ひしごとく芽吹山 せいじ 2 満天.えいいち.
繁り枝の揺るる大樹や鳥の恋 あひる 2 明日香.わかば.
雛飾る姉妹学級閉鎖中 なつき 2 えいじ.智恵子.
梅の丘下れば粋な学生街 あひる 2 素秀.よう子.
堰き止めるものなく流る春の水 かえる 2 智恵子.豊実.
朝勤行漏れる読経冴えかへる 愛正 2 満天.みきお.
雪解の綺羅の水突く群の鳩 康子 2 愛正.そうけい.
街路樹の仄かに赤き冬芽かな せいじ 2 みきお.こすもす.
開かれし聖堂のとぼそ春あした むべ 2 ぽんこ.そうけい.
青竹の切口濡れて余寒なほ 澄子 2 あられ.ふさこ.
氷張る桶つつきつつ登校子 みきえ 2 愛正.ぽんこ.
渾身の声もて歌ふ春の鳥 わかば 1 素秀.
節分や犬と鳥にもお裾分け えいじ 1 なつき.
橘の干からび至る余寒かな 澄子 1 豊実.
裏木戸を狭むる刺や薔薇芽吹く 愛正 1 きよえ.
春ショール纏ふ人はやサクラ色 かえる 1 えいいち.
カーテン舞ふ久の全開風光る そうけい 1 たかを.
盆梅の一輪落つる苔の上 なつき 1 康子.
巣籠を争ふ烏鳴き騒ぐ 明日香 1 うつぎ.
通勤の息まだ白し余寒かな えいいち 1 小袖.
足音に震ふ花びら冬すみれ みきお 1 山椒.

2月9日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
師の遺志を抱きて東風の梅に佇つ みのる 7 えいじ.そうけい.満天.せいじ.うつぎ.あひる.わかば.
梅見茶屋褪せし色紙にスターの名 なつき 5 愛正.素秀.あられ.ふさこ.せつ子.
路地入ればペンギン歩き残る雪 智恵子 4 みきえ.山椒.なつき.よう子.
海望む丘の起伏や梅の園 わかば 4 満天.みきお.はく子.なつき.
灘の春鋼光りに水平線 うつぎ 3 豊実.千鶴.わかば.
梅の名はお気にめすまま暴れ枝 よう子 3 せいじ.はく子.明日香.
衾雪さいしょの一歩は猫のもの かえる 3 康子.澄子.よう子.
下萌を追うてどこまで鶏の嘴 素秀 3 えいいち.うつぎ.せつ子.
冴え返る明かりの漏るる体育館 愛正 3 豊実.みきお.たかを.
柔道衣ひるがへる竿風光る みきお 3 愛正.みきえ.あられ.
残雪の凍てて光の粒抱けり 山椒 3 かえる.ぽんこ.むべ.
春かなし蛇口締まらずふと能登を 明日香 2 かえる.むべ.
雪解の飛沫広がり日に光り 康子 2 こすもす.たかを.
鳥交る庭木は森となりし家 素秀 2 康子.あひる.
石磴に吹雪きし梅の名残りかな あひる 2 ぽんこ.澄子.
二百年の盆梅のまへ跪き なつき 2 そうけい.えいいち.
水草のにょきと顔出し水温む かえる 1 ふさこ.
下萌えの日ごとに青む岩狭間 ぽんこ 1 千鶴.
台詞なく焚火に惑うエキストラ 智恵子 1 素秀.
しつとりと疎雨に芳し春の径 みのる 1 智恵子.
この一輪ズームアップや梅花撮る あひる 1 こすもす.
鉄塔のなぞへにのぼる野水仙 そうけい 1 智恵子.
思いがけぬ臨時休業余寒かな こすもす 1 山椒.
薄氷のつかず離れず流れけり みきお 1 明日香.
検診終へ遠回りして梅の道 満天 1 えいじ.

2月8日 (投句24名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
補助輪のとれて走る子風光る みきお 10 豊実.満天.智恵子.えいじ.小袖.えいいち.あられ.そうけい.千鶴.せつ子.
海光の鋼びかりや梅の丘 みのる 5 康子.むべ.せいじ.素秀.小袖.
そよ風の路地幾曲がり梅かほる 澄子 5 満天.康子.愛正.山椒.ふさこ.
春光を翼に抱へ鳶の舞ふ 素秀 5 むべ.せつ子.たかを.なつき.うつぎ.
料峭や引き取られゆく古道具 せいじ 4 愛正.山椒.ぽんこ.よう子.
小流れに音たて速し雪解水 智恵子 3 ふさこ.こすもす.明日香.
老幹に開く白梅凛として 満天 3 わかば.千鶴.なつき.
雪解のしずく数珠なす茅葺の屋根 康子 3 豊実.みきえ.あられ.
おとがひに残る麻酔や余寒なほ せいじ 2 そうけい.うつぎ.
老いたれどまだ未来あり春を待つ うつぎ 2 わかば.みきお.
寒鴉メタセコイアの天に佇つ えいじ 2 智恵子.明日香.
早春の港に注ぐ川光る むべ 2 みきお.澄子.
パチパチと音立て野火の広がりぬ 千鶴 1 みきえ.
厨卓アトリエとなる冬日向 そうけい 1 素秀.
狛狐目線の梅のふふみたる 素秀 1 かえる.
うち仰ぐ庭の高みに枝垂れ梅 みのる 1 せいじ.
午後の日のかげり早しや春驟雨 きよえ 1 ぽんこ.
梅の空飛檐突つくか日照雨降る よう子 1 えいじ.
眼と耳を遺して失せる雪兎 かえる 1 よう子.
散り敷きてなほも真白や梅の花 あひる 1 こすもす.
少年がひた隠したる雪礫 澄子 1 あひる.
雪晴れに煌めく畝の波打ちぬ 康子 1 澄子.
急坂のおしゃもじ神社囀れる ぽんこ 1 あひる.
春泥や並ぶ長靴集会所 みきお 1 たかを.
梅の丘より見わたせば茅渟の海 あひる 1 かえる.
鳥歌ひ紅白競ひ梅の花 わかば 1 えいいち.

2月7日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
闇一閃撫で斬りしたり冬の雷 山椒 6 かえる.愛正.康子.そうけい.千鶴.むべ.
靴跡は吟行子らか春の泥 あひる 5 えいじ.えいいち.ぽんこ.みきお.わかば.
腰と腰結ぶロープや雪卸し みきお 4 みきえ.あられ.せつ子.小袖.
雪の朝籬に遊ぶ鳥の声 智恵子 3 むべ.えいいち.澄子.
凍てつきし畑の土に滑る足 豊実 3 智恵子.せつ子.ふさこ.
ペン二本挟み大工の春帽子 素秀 3 山椒.せいじ.こすもす.
降り止みて清しき気なり春の雪 えいいち 3 山椒.そうけい.きよえ.
初雪や歓声走る幼稚園 山椒 2 満天.みきお.
止まぬ雪見る間に消ゆる轍かな かえる 2 みきえ.ぽんこ.
足跡に雲閉じ込めし春の泥 よう子 2 かえる.きよえ.
暮れ方の畝間に残る薄氷 愛正 2 千鶴.たかを.
一人居に年ごと増ゆる絵付け雛 なつき 2 素秀.澄子.
しづり雪真夜に幾度も目覚めけり 澄子 2 ふさこ.わかば.
鳥居への石段雪の縞模様 康子 2 あひる.よう子.
雪原の樹下に円座現るる むべ 2 愛正.たかを.
梅古木一世紀経る我が狭庭 明日香 2 満天.なつき.
一面に双葉出だすも名はいまだ 明日香 2 豊実.うつぎ.
梅東風や遠忌の幟はためかせ なつき 2 あられ.明日香.
雪の影雪に落とせる街路灯 かえる 2 せいじ.素秀.
一寡婦に問ふ白梅が好きと答ふ みのる 1 うつぎ.
恙無く句友揃ひて初句会 せつ子 1 こすもす.
つるつるに凍つる雪道恐々と 千鶴 1 なつき.
那智黒の池の底見せ水涸るる ぽんこ 1 あひる.
咲き初むも散り初むもあり梅の園 あひる 1 よう子.
鍼に行く我が背ナ押して春の風 せいじ 1 康子.
薄氷に礫投げ打つ女かな せつ子 1 えいじ.
五ゲームの後の買物日永かな こすもす 1 豊実.
春寒し膝腰痛みまとひつく 満天 1 明日香.
金の蕊残して山茶花崩れをり 澄子 1 智恵子.
ふり向けば桃源郷や梅の丘 みのる 1 小袖.

2月6日 (投句23名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
白梅の万朶にまろき雨しずく あひる 7 かえる.満天.えいいち.小袖.ぽんこ.せつ子.千鶴.
販促の訛りやはらか桜餅 素秀 5 かえる.愛正.みきえ.明日香.澄子.
名草の芽垣根に添ひて並びをり きよえ 5 小袖.せいじ.あひる.こすもす.澄子.
かくれんぼ終わらぬ子らの日永かな かえる 5 智恵子.素秀.ぽんこ.よう子.わかば.
日時計の針は長槍城の春 みのる 4 素秀.みきお.むべ.なおこ.
竹樋の薄氷破れて水の声 素秀 3 みきお.むべ.うつぎ.
追儺豆老いも若きも手を伸ばし かえる 3 みきえ.なつき.きよえ.
地に触れしまでの姿や牡丹雪 澄子 3 康子.豊実.きよえ.
白に白重ね蔵王の樹氷林 千鶴 3 えいじ.山椒.せいじ.
川沿いの湯宿並びし雪あかり 千鶴 2 愛正.たかを.
青白く街を眠らせ雪明り むべ 2 山椒.よう子.
山茶花を椿と問いし夫は今 たか子 2 えいいち.ふさこ.
春近し手入れ始むる登山靴 愛正 2 千鶴.わかば.
静けさや雪の絨毯敷き詰めて 山椒 2 満天.せつ子.
大砲のレンズに池の鴨遠し みのる 2 えいじ.うつぎ.
微笑みて振る手袋に大き穴 みきえ 1 あひる.
どて味噌の滴る串や日脚伸ぶ えいじ 1 あられ.
初雪や木々の被りし綿帽子 山椒 1 智恵子.
雪降らば喜ぶ子らと異邦人 智恵子 1 こすもす.
人の列盆梅の前横歩き なつき 1 ふさこ.
湯気立てて朝一の白湯注ぎ分くる あひる 1 康子.
老いの波越えつ筆もつ春隣 愛正 1 たかを.
牡丹雪勢ひ増せる一日かな 澄子 1 明日香.
雪起し闇を転がる響きかな むべ 1 あられ.
立春や和太鼓揃ふ学び舎に 満天 1 豊実.
センサーの燈す新聞凍ててをり たか子 1 なおこ.

2月5日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
高々と鍬振り上げて春田打 みきお 10 満天.智恵子.あひる.あられ.みきえ.たかを.たか子.せつ子.わかば.きよえ.
太鼓打つポニーテールや節分会 むべ 5 えいじ.智恵子.たか子.せいじ.こすもす.
節分と名札立ちたる入院食 素秀 5 隆松.隆松.むべ.明日香.ふさこ.
断崖を蹴って隼青き海 智恵子 4 愛正.小袖.たかを.澄子.
日時計をベンチとしたる日向ぼこ みのる 4 えいじ.豊実.あひる.みきえ.
曇天やへの字くの字に枯蓮 せつ子 3 山椒.明日香.千鶴.
鎮魂の碑に萌えて草芳しき みのる 3 小袖.康子.なおこ.
古雛と並ぶ昭和のコレクション なつき 3 あられ.素秀.えいいち.
春水の水車回せる蕎麦どころ むべ 3 愛正.そうけい.こすもす.
福の豆掴む笑顔に福来る 澄子 2 なつき.なおこ.
山頂はホワイトアウト息凍る 千鶴 2 せいじ.きよえ.
立春の風にペダルの軽きこと せいじ 2 かえる.康子.
又一つ更地となりて春寒し 満天 2 豊実.山椒.
バス停で幾度も時計受験生 かかし 2 満天.ぽんこ.
大吉の神籤を握る受験の子 かえる 2 えいいち.ぽんこ.
足ゆびの霜焼けさする湯浴みかな あひる 1 かえる.
隼の気流をつかみ羽撃かず 智恵子 1 せつ子.
能登の子の手に久方の水温し 山椒 1 ふさこ.
門前に点々と割れ追儺豆 こすもす 1 なつき.
冬落暉ビルと電車と神田川 山椒 1 素秀.
重なりてゆったり流る薄氷 みきお 1 千鶴.
網囲い実生のクヌギ春浅し 小袖 1 そうけい.
小流れの縁を彩り水草生ふ 澄子 1 わかば.
モノレール眼の高さの雪の富士 かえる 1 むべ.
東雲や寒雲の底赤赤と 隆松 1 澄子.

2月4日 (投句29名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
春光を汲みては溢つ水車かな 澄子 8 かえる.そうけい.えいいち.せいじ.みきお.千鶴.たかを.うつぎ.
ちぢみ葉に故郷の土ほうれん草 あひる 7 えいじ.智恵子.素秀.ぽんこ.えいいち.みきお.なおこ.
一枝が万花に見ゆる樹氷かな 千鶴 5 愛正.康子.ふさこ.せいじ.きよえ.
錫杖の大地を打てり節分会 むべ 5 かかし.みきえ.なつき.あられ.あひる.
湖明けてそぞろに揺らぐ鴨の尻 隆松 4 愛正.小袖.千鶴.たかを.
病窓に二月の空のただ青き 素秀 4 山椒.あひる.こすもす.きよえ.
里山の背の膨らみて寒明くる 小袖 4 隆松.満天.ふさこ.わかば.
白髪をきりりとカット春立つ日 あひる 4 えいじ.豊実.こすもす.せつ子.
時打ちの太鼓響きて日脚伸ぶ せつ子 3 豊実.なつき.あられ.
陣の鴨嘴で小突くは恋敵 みのる 2 かかし.智恵子.
暁光の陰に伊吹の斑雪 隆松 2 かえる.康子.
水仙花言問ひたげに傾げ首 山椒 2 素秀.せつ子.
春泥を靴にズボンに持ち帰る 智恵子 2 そうけい.澄子.
春立ちぬ寺苑を巡る瀬音かな 澄子 2 満天.むべ.
街路樹のもれくる光春隣 満天 1 小袖.
芽柳の揺れて清しや蔵通り 智恵子 1 わかば.
降る雪や舟下りゆく銀世界 千鶴 1 うつぎ.
滝音の高々と春連れてくる なつき 1 山椒.
待合にバスと春待ち顔の人 素秀 1 みきえ.
日脚伸ぶ赤提灯に夕日差し 康子 1 ぽんこ.
涅槃図を説きて世界の平和説く うつぎ 1 なおこ.
さざ波に乗りて寄り来る番鴨 みきえ 1 澄子.
着膨れて時打ち太鼓見上げけり みきえ 1 むべ.

2月3日 (投句26名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
摩天楼冴ゆる銀光千の窓 山椒 8 えいじ.あひる.えいいち.たかを.澄子.きよえ.うつぎ.そうけい.
船頭の舟唄雪の最上川 千鶴 6 かえる.山椒.なつき.たかを.せつ子.あられ.
切株に仁王立ちせり寒鴉 なつき 4 えいじ.素秀.せいじ.みきえ.
膨らみて綿毛の光る冬木の芽 こすもす 4 なつき.明日香.みきお.むべ.
御手洗に春の玉水溢れをり みのる 4 あひる.せいじ.小袖.ふさこ.
うすらひを指で確かむ手水鉢 みきお 3 愛正.ぽんこ.みきえ.
草萌ゆる屋根や朽ちたる水車小屋 康子 3 智恵子.せつ子.なおこ.
着ぶくれのガッツポーズや初受注 えいじ 3 豊実.素秀.そうけい.
播磨灘諸手に湾の梅満開 素秀 3 えいいち.明日香.きよえ.
少しだけネクタイ曲がる新社員 みきお 3 隆松.たか子.あられ.
母の忌が繋ぐ電話や冬温し あひる 2 むべ.こすもす.
摘む葉から落つる水滴悴む手 豊実 2 康子.みきお.
退職の最後のバレンタインチョコ 素秀 2 うつぎ.千鶴.
父偲ぶ手紙の届く春隣 むべ 2 小袖.澄子.
校庭の子等の元気や春隣 満天 2 こすもす.なおこ.
寒木瓜のひそりと開く日影かな かえる 1 康子.
冬晴れに散らばつてをる金鈴子 えいじ 1 豊実.
静もる夜豆打つ音やニ三回 みきえ 1 千鶴.
枯枝切る脚立押さふる婆の声 愛正 1 かえる.
豆撒きやひいばあちゃんも鬼の面 あひる 1 はく子.
龍の玉髭かきわけて探しけり みのる 1 ぽんこ.
ごみ拾ふ課外授業や園小春 やよい 1 はく子.
玄関は二階にありて豪雪地 千鶴 1 智恵子.
御手洗の一滴づつの春の水 ぽんこ 1 たか子.
恵方巻炒り豆添へてお福分け みきえ 1 満天.
手術終え友のリハビリ梅ふふむ なつき 1 満天.
裸木の間に江の島と雪の富士 智恵子 1 ふさこ.
冬すみれこんな処にひと握り たか子 1 愛正.
鴨の陣帰還するのか四、五十羽 明日香 1 山椒.

2月2日 (投句30名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひと口に野の香をのせて蓬餅 むべ 6 智恵子.山椒.康子.みきお.きよえ.こすもす.
埋み火を探る火箸の手なぐさみ 素秀 6 かえる.愛正.あられ.たかを.ぽんこ.千鶴.
ひそやかに色動きけり芽吹き山 明日香 4 たか子.ふさこ.そうけい.きよえ.
凍解や深き轍の山の道 みきお 4 むべ.うつぎ.やよい.なつき.
墨の香や祝入学の試し書 そうけい 4 えいじ.愛正.せいじ.こすもす.
炭焼きの小屋にひと時日矢遊ぶ 智恵子 4 かえる.小袖.あひる.あられ.
畔歩く婆の背負い篭花野菜 愛正 3 みきえ.せいじ.あひる.
寒燈は沖の難所の浮灯台 みのる 3 智恵子.明日香.うつぎ.
二ン月やピンクに染まるチョコ売場 なつき 3 みきえ.満天.明日香.
どて鍋に串差し入れて日脚伸ぶ えいじ 2 豊実.小袖.
絵解き僧笑みを絶やさず涅槃変 うつぎ 2 なおこ.ぽんこ.
堂々の野梅古木に純白花 えいいち 2 素秀.満天.
ほろ酔ひにたどる暗香梅月夜 むべ 2 康子.ふさこ.
冬雲の影くっきりと陸奥の海 千鶴 2 むべ.山椒.
涅槃図は寺宝と解ひて僧笑みし 小袖 2 えいじ.よう子.
節分の豆添へくれしパン屋かな みきえ 2 素秀.みきお.
山寺の鳥獣今日は涅槃図に うつぎ 1 よう子.
山茶花や散りて庭石縁取れり 康子 1 豊実.
最後てふ同窓会や寒椿 かかし 1 なつき.
バレンタインチョコ割りて食ぶ父子かな なつき 1 えいいち.
二月来て色紙短冊入れ替へる 満天 1 えいいち.
暖房に欠伸小さく会議室 あひる 1 たかを.
寒鮒の釣師の座る道具箱 豊実 1 千鶴.
草の芽や雨粒確と逞しく きよえ 1 そうけい.
厳かにうらおもてなく神の梅 澄子 1 たか子.
山寺の金ふんだんの涅槃絵図 小袖 1 やよい.
赤信号待つ間に膨る寒雀 康子 1 なおこ.

2月1日 (投句23名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寒雀病臥の窓に来てあそぶ みのる 7 素秀.せいじ.小袖.えいいち.あひる.かかし.ふさこ.
貸し農園パッチワークの春野菜 明日香 6 えいじ.智恵子.小袖.むべ.きよえ.なおこ.
風花を染めて過ぎ去る赤色灯 愛正 6 康子.みきえ.明日香.あられ.ぽんこ.あひる.
山肌を削り流るる雪解川 みきお 5 千鶴.豊実.あられ.ふさこ.きよえ.
雪兎はや片耳を失くしけり かえる 4 愛正.たか子.うつぎ.なつき.
春隣農具手入れの老夫婦 かかし 4 そうけい.みきお.こすもす.むべ.
卓球の軽き球音四温晴 ぽんこ 4 えいじ.山椒.澄子.はく子.
駅前に待つ束の間の日向ぼこ せいじ 3 智恵子.素秀.よう子.
綿雲の湧き立つ如し梅の坂 山椒 3 明日香.ぽんこ.うつぎ.
陣成して広野ついばむ寒雀 あひる 3 豊実.たかを.よう子.
雪霧や烟れる里は谷の底 隆松 2 千鶴.せいじ.
小流れに散りし山茶花惜しみなく 康子 2 なつき.なおこ.
雪雲の日矢心眼の開くごと 素秀 2 かえる.康子.
春近し花壇色づく遊歩道 康子 2 満天.えいいち.
取り込みしシャツの手触り冬温し かえる 1 はく子.
曇空沖に灯ともる冬の瀬戸 きよえ 1 こすもす.
二ン月やカフェのはしごの話好き なつき 1 たか子.
寒の水蛇口捻りて恙無し かかし 1 みきお.
春帽子片っ端から被りみゆ 澄子 1 山椒.
花びらに鳥の爪痕寒椿 むべ 1 澄子.
寒紅梅苔むす幹へ朝日かな むべ 1 満天.
旅前夜はやる気持ちの二月かな 千鶴 1 愛正.
冬夕焼色決めかねて画材置く 素秀 1 そうけい.
力士の名彫りし撫で石水仙花 なつき 1 かかし.
暖房や寝そべるプーのぬいぐるみ 豊実 1 たかを.
雪合戦チャイムに子らは校庭へ 智恵子 1 みきえ.
枯蔓を総身に纏ひ立枯るる みのる 1 かえる.

1月31日 (投句23名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
微かなる土の匂ひの雪間かな みきお 7 かかし.智恵子.えいいち.千鶴.うつぎ.あひる.むべ.
蔦枯れて盤石を解き放ちけり みのる 7 小袖.えいじ.せいじ.明日香.ふさこ.むべ.澄子.
墓石の角の丸みや寒鴉 ぽんこ 4 豊実.山椒.なつき.素秀.
消防車校門に居るどんと焼き 智恵子 4 豊実.なつき.たかを.あひる.
寒鯉のやっと動きし泥煙 満天 4 かえる.みきえ.明日香.きよえ.
母の忌にことさら潤む冬の星 素秀 3 えいいち.せいじ.たか子.
老幹に白万朶なる鉢の梅 むべ 3 かえる.みきえ.千鶴.
ひと片の日をこぼし散る梅の花 むべ 3 あられ.みきお.澄子.
楽しげにバス待つ生徒春隣 せいじ 3 山椒.たかを.こすもす.
まほろばの野焼きの烟そこここに 明日香 3 満天.智恵子.小袖.
日脚伸ぶレタスの出荷待ったなし 千鶴 2 なおこ.こすもす.
無住寺の庭にあちこち冬木の芽 愛正 2 満天.ふさこ.
カリヨンのゆうやけこやけ寒空へ はく子 2 きよえ.たか子.
フレームや世界一周楽流る えいじ 2 うつぎ.なおこ.
鶺鴒に道を叩かれ立往生 えいじ 2 愛正.ぽんこ.
竹林の小道春日に影淡し なつき 1 愛正.
瑠璃越しに交す会釈や盆の梅 澄子 1 隆松.
春天にロブの球上げテニス日和 ぽんこ 1 えいじ.
寒夕焼少女壁打つテニス球 千鶴 1 ぽんこ.
摩天楼ビルの谷間に芽吹く木々 せいじ 1 みきお.
梅一倫ふくみて甘きご神水 なつき 1 康子.
旋回の鶚現わる四温晴 豊実 1 せつ子.
鮮やかな雪折花瓶へ加へけり こすもす 1 康子.
種袋添へたる花壇カフェテラス 康子 1 あられ.
冬日影失せば水彩描き終ふ そうけい 1 素秀.
大受験終へて帰る子無口なり みきお 1 せつ子.
ジェット機の機首たて離る枯野かな みのる 1 かかし.

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