毎日句会成績一覧

[2011年1月]

2011年1月31日 (投句者26名 選句者30名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
冬萌に屈めば瀬音近づきぬ 雅流 7 せいじ.ともえ.菜々.治男.英子.明日香.こすもす.
子午線の空に風花舞ひにけり こすもす 6 せいじ.よし子.つくし.とろうち.ぽんこ.明日香.
双体仏に前垂れ一つ冬うらら うつぎ 4 はく子.よし子.とろうち.小袖.
お天守の空はつつぬけ寒晴るる 菜々 4 宏虎.きづな.なつき.小袖.
括られし畑の白菜だるまめく よし子 4 ひかり.うつぎ.治男.有香.
春近し少年眉を整へる せいじ 3 満天.きづな.花茗荷.
北限の椎とや鎮守の淑氣かな 有香 3 ともえ.よう子.つくし.
あたら日の一閃千木へ寒の宮 明日香 2 満天.雅流.
水音の絶え間なき園冬ぬくし あさこ 2 菜々.雅流.
手拭の棍棒になり氷点下 すずかぜ 2 よう子.なつき.
寒渚潮位を語るうつせ貝 三刀 2 よし女.英子.
寒風をついて赤子の宮詣り ひかり 2 あさこ.こすもす.
祝はるは卒寿刀自なり梅つぼむ はく子 2 有香.わかば.
笹子鳴く城址の森の奥深く わかば 2 宏虎.よし女.
春禽の隠れ里らし楠大樹 せいじ 2 花茗荷.わかば.
修羅のごと先を争ふ雪解川 宏虎 1 三刀.
残雪といふも僅かや比叡山 明日香 1 美咲.
寞寞と濠を埋めて蘆枯るる わかば 1 ひかり.
鳶鳴くやどこまで行けど冬田道 とろうち 1 はく子.
行き違ふ子犬連れし子冬萌ゆる 雅流 1 美咲.
繭玉を格子戸に挿す宿場町 なつき 1 百姓.
臘梅を友に教えて香を愛づる 有香 1 百姓.
スチームの音や美容師無口にて よう子 1 ぽんこ.
水面を駆けつつ飛べり二羽の鴨 英子 1 すずかぜ.
梅固し浜の古墳に来て見れば よし女 1 三刀.
お不動の祈り場に舞ふ雪の花 よし女 1 あさこ.
葉牡丹の畠に残され濃紫 小袖 1 うつぎ.
猛吹雪スイッチバックの喘ぎけり 宏虎 1 すずかぜ.

2011年1月30日 (投句者26名 選句者28名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
天辺に居座る鴉大枯木 有香 6 菜々.百姓.満天.うつぎ.はく子.きづな.
翻るとき真っ白に浜千鳥 三刀 5 よし女.すずかぜ.とろうち.雅流.小袖.
葱畑の葉先一寸残り雪 よし子 5 あさこ.つくし.ひかり.美咲.ぽんこ.
梵鐘の余韻拡ごる寒の月 宏虎 4 あさこ.よし女.英子.なつき.
農樽のホース離さぬ厚氷 うつぎ 3 はく子.つくし.小袖.
石坂を果てまで登り初不動 百姓 3 よう子.とろうち.なつき.
氷割る音の愉しさ朝散歩 花茗荷 3 すずかぜ.こすもす.わかば.
待春や吟行案内刷り上る 雅流 3 百姓.ひかり.英子.
日輪を背に寒烏黙しをり 小袖 3 満天.せいじ.きづな.
雪解けて水脈となりたる轍跡 すずかぜ 2 治男.宏虎.
煮凝の半透明に秘めしまま 宏虎 2 治男.よし子.
川杭の全部にかもめ冬の凪 すずかぜ 2 せいじ.明日香.
寄鍋の主役は夫の鍋奉行 わかば 2 宏虎.こすもす.
久の出に選ぶイヤリング春隣 満天 1 菜々.
手首首足首覆ふ冬装備 なつき 1 うつぎ.
ねんねこや昔々の母の声 よし女 1 ぽんこ.
風花のフロントガラス遊びをり 明日香 1 有香.
寒の葬和ます嬰の笑い声 なつき 1 よう子.
店頭に並ぶチョコレート春を待つ 満天 1 雅流.
春隣フランス料理へ招かるる 菜々 1 三刀.
百鳥のレストランめく冬木あり せいじ 1 明日香.
浜径の歩幅のリズム春隣 よし女 1 三刀.
日和申し梅の蕾のふふみをり 明日香 1 よし子.
姉送る姿は消えて寒夕焼け つくし 1 わかば.
北風が大楠に声残しけり ぽんこ 1 有香.
車椅子すいすい春の遠からじ 菜々 1 美咲.

2011年1月29日 (投句者28名 選句者29名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
山茶花の散りて華やぐ庵かな よし女 5 百姓.三刀.英子.有香.とろうち.
お揃ひの毛糸の帽子六地蔵 英子 5 ひかり.百姓.なつき.はく子.明日香.
自販機を見張るごとくに雪だるま こすもす 5 よう子.満天.よし子.うつぎ.きづな.
山茶花の垣に売地の札を立て よし女 4 あさこ.花茗荷.治男.よし子.
早梅や淀一望の句碑の丘 菜々 3 雅流.つくし.わかば.
独り身の女はつよし久女の忌 治男 3 宏虎.はく子.とろうち.
山眠る駐在眠る峡の村 一弘 3 あさこ.小袖.英子.
寒鯉の打坐のごとくにしづもれる 雅流 3 よう子.なつき.明日香.
夕日さす雪原いゆく一輌車 きづな 2 せいじ.小袖.
猫柳銀のつぼみの固結び よし子 2 せいじ.よし女.
雪の壁日に日に高くなりにけり こすもす 2 すずかぜ.菜々.
湯豆腐や琴の音しっとり京座敷 宏虎 2 治男.満天.
一輌車行く鉄橋の大氷柱 きづな 2 花茗荷.わかば.
払暁の通ひ路仄と風花す せいじ 2 宏虎.雅流.
日溜まりに雀の遊ぶ雪解水 なつき 2 こすもす.すずかぜ.
波皺の後追ふ波や鴨の群 三刀 2 よし女.有香.
一新と寒さ厭わず髪を切る ひかり 2 三刀.うつぎ.
吹き吹きて似たる子の口韮ぞうすい すずかぜ 2 ひかり.ぽんこ.
父親とバージンロード水仙花 一弘 1 つくし.
手を挙げて友に出会いし水仙峡 治男 1 美咲.
空耳か六畳の闇冴へ返る よう子 1 美咲.
行商女凍つる地べたに座り込み うつぎ 1 ぽんこ.
北山杉寒もものかは凛と立つ 宏虎 1 こすもす.
白梅や兄の遺影と酌み交はす 百合 1 菜々.

2011年1月28日 (投句者28名 選句者31名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
鯉のひれゆるりと動き春隣 とろうち 7 よし女.よう子.三刀.すずかぜ.雅流.花茗荷.ぽんこ.
梅早し茶屋にくつろぐ庭師たち 雅流 5 ひかり.満天.宏虎.よし子.わかば.
酒試飲上り框の寒さかな よし女 5 百姓.ひかり.三刀.ぽんこ.英子.
枯蘆の穂をしるべとし風の道 せいじ 4 一弘.明日香.有香.とろうち.
ニュータウンに隣る一村梅探る 菜々 4 雅流.花茗荷.なつき.はく子.
朝の日の庇一列寒雀 ひかり 4 満天.うつぎ.きづな.なつき.
錠鎖さる巡拝の堂虎落笛 うつぎ 3 つくし.有香.わかば.
四温晴れ異国語に道問はれもし きづな 3 美咲.はく子.とろうち.
探梅の裾引く棘の力かな よし女 3 治男.百合.英子.
銘木になれと雪吊り小松にも ともえ 2 百合.一弘.
分け入りて古びし句碑に笹鳴けり 宏虎 2 あさこ.治男.
屋敷神へ点す一花の冬椿 菜々 2 美咲.こすもす.
風見鶏背ナに連なる遠嶺雪 宏虎 2 すずかぜ.よし子.
主留守の庭に一輪冬さうび はく子 2 あさこ.せいじ.
信号の点滅しまく夜の雪 すずかぜ 2 よう子.きづな.
順番に顔近づけて水仙香 英子 2 百姓.菜々.
寒海苔を採る高校の実習生 治男 2 つくし.明日香.
一声をあげて飛び立つゆりかもめ わかば 1 小袖.
遅れ来て茶菓子の席の隙間風 つくし 1 せいじ.
撒き餌人去るや棲み分け水の禽 わかば 1 うつぎ.
冬ごもり熟語パズルに待つ夕刊 満天 1 こすもす.
金剛山雪雲立つや遥かなり 明日香 1 小袖.
このところお助けマンは貼る懐炉 三刀 1 よし女.
英会話鸚鵡返す子春近し 満天 1 宏虎.
枡形の巨石へ冬日燦燦と きづな 1 菜々.

2011年1月27日 (投句者28名 選句者30名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
下ろしても下ろしても又雪となる 花茗荷 8 あさこ.はく子.よう子.つくし.うつぎ.英子.きづな.とろうち.
寒潮の色二分なすうねりかな わかば 6 治男.満天.せいじ.花茗荷.小袖.明日香.
母恋の山頭火句碑霙降る よし女 5 すずかぜ.明日香.うつぎ.よし子.英子.
まなうらもオレンジ色に日向ぼこ すずかぜ 4 せいじ.三刀.よし女.有香.
日脚伸ぶどの橋渡り帰ろうか とろうち 4 はく子.ひかり.ともえ.百合.
枕辺を猫の行き交う風邪寝かな 有香 4 治男.ひかり.よう子.花茗荷.
箸先に黄身の弾力寒たまご 菜々 3 すずかぜ.なつき.こすもす.
浜歩く千鳥の跡を踏みながら 三刀 3 菜々.雅流.よし女.
天満宮子等の書き初め跳ねもして つくし 2 美咲.わかば.
人の輪を離れて一人冬帽子 うつぎ 2 美咲.菜々.
日を返す濠のさざなみ鳰潜る 雅流 2 宏虎.小袖.
粕汁に有機野菜の具だくさん 満天 2 百合.こすもす.
部活終へ頬紅き子等日脚伸ぶ 英子 2 雅流.わかば.
自転車も将棋倒しの吹雪かな こすもす 2 あさこ.宏虎.
笑顔良し少し惚けたるちゃんちゃんこ 一弘 1 ぽんこ.
歯の抜けた笑顔で勧め若布売 なつき 1 有香.
産直の露店賑はふ初地蔵 よし女 1 三刀.
池普請知らずに来しや鷺一羽 明日香 1 ともえ.
禅寺の裏広々と白菜畑 せいじ 1 満天.
待春のガラス皿にはプチケーキ 菜々 1 ぽんこ.
凍て土に大き藍瓶伏せてあり なつき 1 とろうち.
家族皆サッカー見てる炬燵かな 百合 1 きづな.
娘の腕に抗癌剤や春隣 治男 1 つくし.
湖見つむガードレールの寒鴉 うつぎ 1 なつき.
予定なく朝寝むさぼる霜の声 宏虎 1 よし子.

2011年1月26日 (投句者27名 選句者30名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
水仙を活けて背筋を伸ばしけり よう子 10 はく子.宏虎.よし女.百合.三刀.すずかぜ.菜々.小袖.うつぎ.とろうち.
振り袖の金糸銀糸や春隣 とろうち 5 治男.明日香.こすもす.花茗荷.つくし.
風花の括るみくじに触れて消ゆ 宏虎 5 せいじ.一弘.はく子.有香.なつき.
雪雲の襲ひかかりし狼煙山 三刀 5 よし女.ひかり.菜々.うつぎ.英子.
東大も恋もと願ふ初天神 一弘 3 美咲.よう子.わかば.
露天湯の庭に雪積む陶狸 雅流 3 あさこ.よし子.花茗荷.
水仙の海へ向かひてなだれ咲く わかば 3 あさこ.せいじ.宏虎.
雪の富士車内一斉シャッター音 なつき 2 こすもす.つくし.
波が消す翔ちし千鳥の足の跡 よし女 2 一弘.有香.
海荒るる水仙の香の高きかな わかば 2 小袖.ぽんこ.
目白二羽紅き花びら散らし合ふ せいじ 2 明日香.英子.
図書室の咳一つ昼下がり よし子 2 とろうち.雅流.
寒鮒の飛び跳ね上る支流かな 英子 2 満天.百合.
鷽替への高鳴る神事巫女の鈴 つくし 2 満天.雅流.
冬雲の先尖りおり飛ぶ構え 治男 2 よう子.わかば.
旋回の千鳥見たくて翔たせけり よし女 1 三刀.
着膨れて童女になりし歩みかな すずかぜ 1 ともえ.
榾の火に火照り明日期す山の小屋 宏虎 1 ともえ.
当たりくじに改めて読む年賀状 満天 1 治男.
吾を見る選挙ポスタ−花八ツ手 治男 1 すずかぜ.
御神体雪化粧して御座すかな 明日香 1 なつき.
折れ癖の水仙一本づつ支柱 有香 1 よし子.
継ぎはぎの木の橋架かり冬川原 小袖 1 ぽんこ.
公民館にコーヒー飲む会日脚伸ぶ 菜々 1 美咲.
葉陰より現れ出でし目白かな せいじ 1 ひかり.

2011年1月25日 (投句者29名 選句者30名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
呑まれゆくテールランプや夜の雪 すずかぜ 8 満天.せいじ.つくし.ともえ.有香.ぽんこ.わかば.よう子.
断念の雪山のぞむ露天風呂 よう子 6 治男.美咲.うつぎ.こすもす.有香.雅流.
前歯生ゆ幼き笑顔春を待つ ぽんこ 5 あさこ.はく子.一弘.百合.ともえ.
赤き靴一歩二歩へと寒緩む 満天 3 すずかぜ.ぽんこ.よう子.
病癒え寒九の水で米を研ぐ よし女 3 あさこ.三刀.なつき.
梅の香や鯉の動きのゆるやかに わかば 3 菜々.百合.とろうち.
ひび割れのすすむ狛犬寒の宮 きづな 3 治男.よし女.英子.
日脚伸ぶ猫そろそろと恋支度 一弘 2 英子.よし子.
梅早し遠ちにきらめく天守閣 菜々 2 せいじ.三刀.
巡拝の探梅行となりにけり うつぎ 2 ひかり.明日香.
包丁に固く身構え活け海鼠 ともえ 2 満天.つくし.
線香を手に手に並ぶ初地蔵 三刀 2 よし女.花茗荷.
冬入り日故人の書斎そのままに きづな 2 はく子.わかば.
こぼれ種楽しみに待つ春隣 明日香 2 美咲.こすもす.
飼い犬の好みし場所に冬菫 小袖 1 すずかぜ.
朝まだき塒かしまし寒鴉 宏虎 1 明日香.
寒ゆるむ初めて交はす回覧に 満天 1 とろうち.
橋桁の鉄筋あらは雪しまく こすもす 1 なつき.
前庭の飛石づたひ梅含む わかば 1 雅流.
久闊を叙する一献てつちりに 雅流 1 うつぎ.
句会後のおしゃべり長し日脚伸ぶ 明日香 1 宏虎.
オカリナ吹きこころ素直に春隣 治男 1 小袖.
分譲の家日まみれの冬田中 とろうち 1 花茗荷.
端座してまどろみ長き炬燵かな せいじ 1 宏虎.
冬座敷父に抱かれて晴着の子 百合 1 一弘.
曲輪まち抜けて急坂梅探る 菜々 1 よし子.
お揃いの手編みマフラー夫婦似て なつき 1 菜々.
捧げ持つ鰭酒二杯小上がりへ 雅流 1 小袖.
大寒やをとこ米研ぐ泡立て器 せいじ 1 ひかり.

2011年1月24日 (投句者28名 選句者32名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
公魚の光零して釣られけり 一弘 11 あさこ.よし女.三刀.明日香.百合.雅流.花茗荷.わかば.有香.とろうち.宏虎.
繕ひし足袋を残して母逝けり よし女 6 美咲.はく子.三刀.菜々.つくし.花茗荷.
点滴に生命つながれ春を待つ はく子 5 あさこ.満天.よし子.菜々.小袖.
名園の雪吊り空へ百花めく 菜々 5 明日香.治男.すずかぜ.とろうち.宏虎.
二の鳥居過ぎて海風笹鳴けり 三刀 4 雅流.つくし.なつき.英子.
雪吊りの尺余の木へも怠らず 菜々 4 満天.小袖.よう子.英子.
地下足袋とピアスの庭師冬うらら せいじ 4 美咲.はく子.すずかぜ.きづな.
長靴のところせましと初寄り合ひ こすもす 3 よう子.きづな.うつぎ.
列車撮る冬田の中のカメラマン なつき 3 よし女.ぽんこ.よし子.
回廊に春雪舞いし大伽藍 よし子 3 百姓.ひかり.わかば.
点滴の冬日もろとも体内へ はく子 2 一弘.せいじ.
手焙りに猫の店番金物屋 つくし 2 百合.ひかり.
時化つづく沖を見つめる懐手 花茗荷 2 有香.うつぎ.
裏山の禽のゆきかひ日脚伸ぶ 雅流 1 ともえ.
ここよりは石段多し探梅行 よし子 1 ぽんこ.
北颪老いの一歩の戻されて すずかぜ 1 こすもす.
広き園小鳥の声や冬うらら あさこ 1 百姓.
一処絵巻さながら鴛鴦の湖 うつぎ 1 ともえ.
冬萌や潮の香抜ける海人の路地 わかば 1 せいじ.
わっと来てぱっと散りたる寒雀 よし女 1 一弘.
経師屋のウィンドー今日より雛の絵に きづな 1 なつき.
年毎に寒肥施す順序あり きづな 1 治男.
ガリレオの地球は回る月冴ゆる よう子 1 こすもす.

2011年1月23日 (投句者28名 選句者32名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
みかんむく遠野民話に夜の更けて すずかぜ 7 よし女.菜々.百合.よし子.有香.とろうち.わかば.
雪吊りの一本が解け風生る 花茗荷 6 あさこ.一弘.せいじ.すずかぜ.有香.なつき.
春近し淀さかのぼる浚渫船 菜々 5 花茗荷.満天.明日香.雅流.小袖.
探梅の径尽きひそと畜魂碑 よし女 4 治男.一弘.うつぎ.三刀.
クレーン車いま凍空に直立す よし女 4 百姓.よう子.ともえ.きづな.
故郷の野山すっぽり今朝の雪 こすもす 4 治男.あさこ.はく子.菜々.
枯山のすとんと落ちて瀬戸の海 三刀 3 はく子.よし女.よう子.
城濠に鴨は浮き寝をむさぼりぬ はく子 3 宏虎.つくし.こすもす.
貸靴の癖にスケートままならず、 なつき 2 ひかり.小袖.
海峡の漁火遠く冴返る わかば 2 三刀.こすもす.
大寒の終着駅に降り立ちぬ 雅流 2 百合.ぽんこ.
カリヨンに冬の噴水日を弾く 菜々 2 雅流.わかば.
若草山歓声あげる冬花火 明日香 2 満天.つくし.
静寂なる朝戸を繰れば雪明り 宏虎 2 美咲.ともえ.
空魚籠を飾り一枝寒椿 一弘 2 せいじ.きづな.
御仏に賜ふ生姜湯寒詣 うつぎ 2 百姓.ぽんこ.
逆流の波を立たせてならい吹く なつき 2 すずかぜ.英子.
日向ぼここのまま居たい老いふたり 明日香 1 ひかり.
花に添ふ葉の陰翳や寒椿 せいじ 1 宏虎.
葉牡丹の一鉢に門華やげり よう子 1 花茗荷.
濠水のたゆたふままの百合鴎 満天 1 とろうち.
淑気満ち青年の夢果てしなし 英子 1 なつき.
供花菊枯れて地蔵の伏せ眼かな つくし 1 よし子.
日脚伸ぶ急ぐ事なし店仕舞 ともえ 1 明日香.
二歳児の数を覚えし手鞠唄 治男 1 美咲.
寒月光駐機の空港暴きけり 宏虎 1 うつぎ.
日脚伸ぶ伴の犬なほ行かんとす せいじ 1 英子.

2011年1月22日 (投句者28名 選句者30名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
水脈綺羅と往き交ふ船や春隣 わかば 7 満天.きづな.一弘.明日香.菜々.すずかぜ.雅流.
大寒の玻璃戸曇らせ理髪店 うつぎ 4 宏虎.百姓.すずかぜ.花茗荷.
炎上の歴史天守に寒茜 菜々 4 うつぎ.小袖.はく子.有香.
風の研ぐ妖しきひかり寒昴 宏虎 4 よし女.せいじ.よう子.ぽんこ.
ノーサイド枯芝纏ふジャージかな 一弘 4 あさこ.ひかり.せいじ.なつき.
冬桜お濠の風の存問に 菜々 3 雅流.はく子.わかば.
冬すみれ日だまり分つ犬の居て 有香 3 よし子.明日香.花茗荷.
刻みつつ一切れ食す紅かぶら 満天 2 百姓.ぽんこ.
松籟に幽かの香り水仙郷 宏虎 2 あさこ.こすもす.
モダンジャズ流る酒場の潤目かな 一弘 2 うつぎ.三刀.
春近し庭師の憩ふ小学校 せいじ 2 つくし.英子.
街なかに煉瓦煙突虎落笛 治男 2 よし子.こすもす.
結願の納め札所の初写真 なつき 2 治男.つくし.
寒の水指で垂らして包丁研ぎ なつき 2 百合.ともえ.
日のやはし山茶花零る女坂 つくし 1 満天.
朝まだき名水賜はん寒の内 きづな 1 有香.
鉢三つ配置変へせし日脚伸ぶ 明日香 1 ともえ.
寒ひじき茹でれば子ら跳ぶ野の色に よし女 1 三刀.
二歳児も親も歓声雪遊び 百合 1 菜々.
大寒に入るや聞こゆる銭太鼓 小袖 1 なつき.
探梅の坂を横切るけもの径 三刀 1 よし女.
海峡に沈む夕日や日脚伸ぶ わかば 1 百合.
鳥の巣の幹にまるまり冬の風 すずかぜ 1 小袖.
老犬の見えぬ眸に春を待つ ぽんこ 1 ひかり.
前屈の体操手抜きし寒うらら 満天 1 英子.
冬の日を集め鯱反り返る はく子 1 一弘.
真夜の空席巻せしや寒満月 明日香 1 宏虎.
受診待つ手の丸々と毛糸編む 花茗荷 1 治男.
浦風に覚めて一月犬ふぐり よし女 1 よう子.
雪積んで紅の一輪藪椿 よし子 1 わかば.
横綱の連勝止まる餅焦がす よう子 1 きづな.

2011年1月21日 (投句者29名 選句者29名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
大寒や籠るまじきと紅を引く 百合 12 ひかり.一弘.三刀.なつき.宏虎.つくし.せいじ.うつぎ.有香.よう子.とろうち.こすもす.
どの木にも話しかけては寒肥を うつぎ 8 治男.満天.百姓.はく子.なつき.よし女.明日香.わかば.
湾に沿う舟屋に雪の重みかな 小袖 7 あさこ.明日香.すずかぜ.わかば.よう子.花茗荷.とろうち.
竈に幣立てて今年も炭を焼く 雅流 3 菜々.百合.小袖.
又一人天に召さるる寒の菊 あさこ 3 はく子.花茗荷.ぽんこ.
大寒もいとわずひらりと妻外出 はく子 2 よし子.こすもす.
波風の当たる岩陰水仙花 わかば 2 百合.小袖.
陽だまりの筏に群るる冬鴎 花茗荷 2 ともえ.宏虎.
朝戸繰る眩しきほどの冬満月 明日香 2 三刀.せいじ.
炭竈に温もりほのと杣見えず 雅流 2 つくし.うつぎ.
初大師馴染みの香具師の顔のあり なつき 2 一弘.よし子.
湯気吹けばココアの匂ひみすず本 つくし 1 ぽんこ.
春待つや一部屋づつをかたずけて よし子 1 菜々.
名も知らぬ小鳥ピョンピョン雪の庭 こすもす 1 ひかり.
着ぶくれて犬の御供や吟行子 せいじ 1 すずかぜ.
冷ゆることしきりとなりて目覚めけり よう子 1 ともえ.
夕食は粕汁に決め出勤す こすもす 1 きづな.
絵仲間の筆遅々として寒うらら 満天 1 有香.
ひんがしの凍て空低く大満月 せいじ 1 百姓.
探梅行日向日蔭のありにけり 三刀 1 よし女.
雑草の中より一輪水仙花 満天 1 あさこ.
木蓮の冬芽競ひて天をさし わかば 1 きづな.
重ねては自服に二十日正月を きづな 1 満天.
スケートの脇すり抜ける小さき影 なつき 1 治男.

2011年1月20日 (投句者30名 選句者31名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
魚の歯のようなつららや舫い綱 すずかぜ 4 あさこ.一弘.うつぎ.花茗荷.
とんど折れ火の粉人垣崩しけり あさこ 4 治男.有香.ぽんこ.なつき.
春隣なのはないろに月は満ち 菜々 3 一弘.かれん.よし子.
どこまでも空の青くて寒桜 かれん 3 満天.菜々.わかば.
獣径爪跡残し凍てにけり 宏虎 3 三刀.よし女.有香.
席入りの待つ間こげらの枯木打つ わかば 3 雅流.なつき.百姓.
蓮の骨削りて風の通りけり 一弘 3 はく子.とろうち.よう子.
命綱に石垣清掃寒風裡 はく子 3 満天.きづな.つくし.
寒の雲ビルにはみ出る観覧車 つくし 2 百合.明日香.
冬至梅散りつぐ縁を開け放ち きづな 2 雅流.わかば.
新玉の満月掲ぐビルの群れ よし子 2 せいじ.明日香.
目印の旗に付き行く着膨れて きづな 2 うつぎ.すずかぜ.
炭を焼く榾の大小切り揃へ 雅流 2 とろうち.よう子.
冬日向猫足もとに立ち話 ひかり 2 英子.ぽんこ.
梅探る太閤さんのおひざもと 菜々 2 ひかり.きづな.
へなへなと鉢の草花凍てにけり 宏虎 2 あさこ.百合.
結び木の枝の先まで初みくじ 百姓 2 菜々.英子.
厳寒の一歩踏み出し武者振ひ わかば 2 三刀.すずかぜ.
棚田みち果て杣と会ふ探梅行 雅流 2 花茗荷.小袖.
消防署の闇にランプや冬満月 治男 1 つくし.
幼児に教えて作る雪だるま ともえ 1 百姓.
裸木の棘を顕に影もまた うつぎ 1 かれん.
軒つらら朝日をかへし耀きぬ 百合 1 宏虎.
雪月夜贔屓の力士七勝目 こすもす 1 はく子.
蝋梅が両隣より香を放つ せいじ 1 ひかり.
しばらくは何時もの梢冬の鳥 よう子 1 こすもす.
冬うららカリヨンの楽誰も知らず はく子 1 よし子.
蝋梅や飾り和菓子の粋吊るす せいじ 1 小袖.
丑三つの裏木戸叩く雪女 よし女 1 宏虎.
山茶花の神宿るごと咲き継がれ 小袖 1 治男.
しゃっくりの止まらぬ朝や寒の水 一弘 1 よし女.
冬満月雲を抜き抜き西方へ 治男 1 こすもす.
冬暁や紅筆刷きし山の稜 明日香 1 せいじ.

2011年1月19日 (投句者28名 選句者32名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
初茶会母の着物の合ふ齢 わかば 7 ひかり.よし女.一弘.明日香.有香.小袖.はく子.
冬椿散らねばならぬ色となる よし女 5 治男.うつぎ.百合.とろうち.ぽんこ.
故郷へ乗り継ぐ人等着ぶくれて 花茗荷 4 あさこ.三刀.すずかぜ.菜々.
雲染めて奈落へ誘ふ寒夕焼け 三刀 4 あさこ.ともえ.せいじ.つくし.
寒晴れの夕満月に帰路急ぐ はく子 4 宏虎.満天.かれん.わかば.
地吹雪に弧の波立てる川の面 すずかぜ 3 雅流.つくし.ぽんこ.
雪晴の川波まぶし堰の音 雅流 3 百姓.有香.花茗荷.
軸替えて常住坐臥や冬座敷 菜々 3 うつぎ.よし子.きづな.
終電の漢一服冬の月 せいじ 3 雅流.小袖.よう子.
恙無き顔揃ひたる初句会 ひかり 3 一弘.百合.かれん.
イケメンの作る花束寒うらら 満天 3 百姓.菜々.英子.
一段と話題豊富に初句会 満天 2 ともえ.英子.
飛行機も鳥も鮮明寒晴れ日 こすもす 2 ひかり.きづな.
冬うらら男の子手練れにブーケ組む 菜々 2 満天.はく子.
お馴染みの顔も新たに初句会 ぽんこ 2 宏虎.わかば.
雪の間の黒といふ色土の色 よし子 2 美咲.よう子.
寒紅を付ける小振りの手鏡に きづな 2 花茗荷.とろうち.
朝焼けに焦げる神秘の遠嶺雪 宏虎 2 三刀.こすもす.
寒林や礫となりて鳥発てり うつぎ 2 よし女.すずかぜ.
塀の絵の歌舞伎役者や寒の笑み 治男 1 よし子.
宝石店綺羅に陳列春近し きづな 1 治男.
冬夕焼けビルに張り付くゴリラ像 治男 1 せいじ.
編み耽り首巻く長さ伸びていく よし女 1 明日香.
走り書くポストの口や星冴ゆる つくし 1 美咲.
喧騒の巷をぬけて初句会 せいじ 1 こすもす.

2011年1月18日 (投句者26名 選句者32名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
笹鳴きや磴不揃ひの裏参道 きづな 8 あさこ.よし女.宏虎.満天.ぽんこ.明日香.雅流.わかば.
雪晴れて能勢の天空鳶のもの 雅流 6 美咲.ともえ.すずかぜ.菜々.せいじ.わかば.
じんじんと指の先まで氷点下 ぽんこ 5 三刀.よう子.よし子.つくし.ひかり.
塗箸を逃ぐる具多し闇汁会 有香 4 治男.きづな.ぽんこ.はく子.
一掴み甘海老負ける朝市女 花茗荷 4 一弘.すずかぜ.うつぎ.ひかり.
百歳が笑顔で歌ふ手毬歌 こすもす 4 治男.はく子.うつぎ.小袖.
立ち位置を変へて見あぐる大冬樹 三刀 3 よし女.よう子.英子.
風花を連れて列車や上野駅 一弘 3 ともえ.満天.百合.
北に住む子の荷に入れしひび薬 すずかぜ 3 一弘.花茗荷.とろうち.
雪女センサーライトを避けゐたり うつぎ 3 きづな.つくし.雅流.
辛夷の芽ほどの喜びありにけり よし女 3 三刀.宏虎.花茗荷.
探梅の径に憩へば道祖神 一弘 2 あさこ.有香.
参道は商ひの声虎落笛 つくし 2 こすもす.せいじ.
買初のリボンをかけてもらふなり わかば 2 とろうち.小袖.
春を待つてんてん天満の子守像 はく子 2 かれん.菜々.
犬同士飼主同士賀詞交歓 せいじ 2 こすもす.英子.
厚着して大病院の迷路行く 治男 2 百姓.かれん.
残り湯を一杯にして阪神忌 満天 1 明日香.
冬耕の田に群がれる鴉かな 英子 1 百合.
初茶会有馬の里の薄化粧 わかば 1 美咲.
ときおりの勧誘電話冬ごもり よし女 1 有香.
地蔵橋渡りて来しか雪をんな 雅流 1 よし子.
大白鳥水音残して羽ばたけり 宏虎 1 百姓.

2011年1月17日 (投句者27名 選句者27名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
恋猫の六法を踏むトタン屋根 一弘 3 うつぎ.せいじ.有香.
風花やセンター試験へ送り出す 雅流 3 宏虎.きづな.英子.
甘海老の髭が動きて命跳ね 花茗荷 3 あさこ.ぽんこ.こすもす.
枯れ柳疎水の水位低くなり 百姓 3 菜々.よう子.英子.
初電車席譲られてしまひけり うつぎ 3 よし女.明日香.はく子.
冬木の芽都大路の襷かな 一弘 3 花茗荷.わかば.有香.
ご馳走は友とおしゃべり女正月 ひかり 3 菜々.明日香.ぽんこ.
幼き子の絵手紙見舞い白兎 治男 3 あさこ.一弘.美咲.
鼻息の白しよ荒しよ挽曳馬 はく子 3 すずかぜ.つくし.小袖.
この寒波くもる玻璃戸に籠りゐし よう子 2 宏虎.すずかぜ.
谷一ツ枯木の占めて杣の音 有香 2 せいじ.わかば.
暖房のエアコン時に息を吐く よし女 2 三刀.満天.
雪の朝木々に表裏のあるごとし 三刀 2 百姓.美咲.
活断層言の葉識らず阪神忌 宏虎 2 つくし.こすもす.
審判の居ぬ草野球初喧嘩 せいじ 2 よし女.よし子.
マニキュアは銀メタリック寒晴るる 菜々 2 百姓.花茗荷.
火吹竹ふけば心はふるさとへ 菜々 2 治男.一弘.
ぴんと張り音の出さうな寒の空 よし女 2 三刀.よし子.
飲み残る酒の金箔寒厨 きづな 1 満天.
小雪舞ふ女子駅伝に気を揉まれ 英子 1 治男.
大絵馬の兎へ駈ける晴着の子 明日香 1 雅流.
はからずも詣でし宮の早梅に はく子 1 雅流.
トンネルを出ればいや増す風と雪 こすもす 1 よう子.
初寅や詣で下りの九十九折 きづな 1 うつぎ.
ちらと見てすぐ戸をしめる寒の月 よし子 1 きづな.
朝まだき消雪装置も作動せり こすもす 1 小袖.
寒禽の来て黐の実を食べつくす あさこ 1 はく子.

2011年1月16日 (投句者24名 選句者30名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
寒紅の口一文字に弓を引く 菜々 9 よう子.三刀.満天.あさこ.せいじ.一弘.こすもす.雅流.ひかり.
福笹の風に吹かるる小判かな 雅流 7 里山.治男.ともえ.ぽんこ.一弘.花茗荷.とろうち.
剣のごと一願不動の寒の滝 菜々 6 満天.うつぎ.はく子.こすもす.すずかぜ.つくし.
薬湯に手足を伸ばす女正月 三刀 5 よし女.小袖.雅流.花茗荷.英子.
狛犬の鼻をくすぐるしだれ梅 よし女 4 よし子.はく子.有香.英子.
遠山に光芒のごと雪しぐれ せいじ 4 明日香.すずかぜ.有香.わかば.
雪垂れて集会場の戸の固し 花茗荷 4 よう子.百姓.ぽんこ.つくし.
井戸ポンプ舌を出してるつららかな すずかぜ 3 ともえ.せいじ.うつぎ.
日脚伸ぶスカイツリーの長き影 一弘 3 三刀.宏虎.とろうち.
孫皆に背丈ぬかれて年明くる はく子 2 菜々.ひかり.
飾焚く崩るるまでを見とどけし 小袖 2 よし子.明日香.
カラオケへ誘ひの電話女正月 雅流 2 菜々.あさこ.
厨事夫に委ねて女正月 うつぎ 1 わかば.
チェンソーの歯を取替へて春を待つ よし女 1 きづな.
マスクして目深帽子の見守り隊 満天 1 百姓.
下校する自転車の列日脚伸ぶ こすもす 1 きづな.
洲に屯して気儘なる冬かもめ せいじ 1 小袖.
闇に来て闇に消へ失す雪女 宏虎 1 里山.
足湯して四方の静寂や山眠る 百合 1 宏虎.
水煙に上がる風神どんど焼き ぽんこ 1 治男.
ゴッホの絵に佇むひとの冬帽子 よし子 1 よし女.

2011年1月15日 (投句者27名 選句者28名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
風にみな渡してしまい大枯れ木 よし子 6 一弘.せいじ.花茗荷.ぽんこ.とろうち.有香.
寒鮒を網打つ指や節くれて 花茗荷 5 こすもす.一弘.せいじ.満天.英子.
八十路なほ服と揃ひの寒紅を きづな 4 雅流.うつぎ.治男.小袖.
鮠の稚魚湧き出で川の動き出す わかば 4 ひかり.よう子.小袖.有香.
切り絵めく機影一瞬寒の空 すずかぜ 4 よし女.あさこ.よう子.明日香.
絵手紙の兎跳ねてる寒見舞 百合 4 菜々.宏虎.よし子.とろうち.
たわむれに踏めぬ社の霜柱 小袖 3 うつぎ.きづな.明日香.
冬冷や直立不動のフラミンゴ 百姓 3 三刀.ひかり.治男.
冴ゆる夜の近くに止まる救急車 よし女 3 三刀.百姓.花茗荷.
寒紅に祈りの言葉ふと漏るる 菜々 3 百姓.雅流.よし子.
凧揚げや小さな帽子右往左往 ぽんこ 2 あさこ.すずかぜ.
ちゃんちゃんこ離さず病養へり うつぎ 2 ぽんこ.はく子.
天気予報縦縞模様と雪だるま 満天 1 菜々.
齢5百切り株にある注連飾り こすもす 1 すずかぜ.
道祖神祭寒の火を絶やさざる とろうち 1 百合.
碧天へ冬木綾なす枝のこまか はく子 1 宏虎.
遥かなる茅渟の海見ゆ初句会 雅流 1 はく子.
読書先づ眼鏡を磨き切炬燵 あさこ 1 きづな.
病癒へし笑顔の友の初句会 よう子 1 里山.
母まさばワインを注がむ女正月 よし女 1 英子.
冬灯広場に銀の輪を広ぐ 有香 1 里山.
床の間の陶兎見慣れ小正月 宏虎 1 百合.
雲の無き寒九の空に鳶の輪 三刀 1 よし女.
子等の居ぬ空虚にも慣れ松すぎぬ 英子 1 満天.
広辞苑枕にうとうと日脚伸ぶ 一弘 1 こすもす.

2011年1月14日 (投句者27名 選句者29名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
暖房にまずほぐされて鍼灸院 小袖 6 三刀.よし女.菜々.一弘.ぽんこ.ひかり.
福笹を掲げ昼酒許されよ 雅流 5 百合.かれん.せいじ.よう子.ひかり.
一舟の水郷すべり日脚伸ぶ 宏虎 5 よう子.ぽんこ.花茗荷.小袖.わかば.
裸木の山肌透けて古墳村 すずかぜ 5 治男.せいじ.よし子.とろうち.有香.
釣銭をもらう手悴む朝の市 よし子 5 百合.一弘.英子.すずかぜ.はく子.
初鏡後に猫の覗きをり 有香 4 宏虎.よし女.治男.小袖.
冬ざるる人工島の碁盤みち 菜々 3 百姓.明日香.うつぎ.
煮凝りて塗箸使ひ難きかな よし女 2 うつぎ.有香.
早暁のジョギング青年息白し はく子 2 満天.雅流.
ポケットの季寄せ開くも悴みて ぽんこ 2 とろうち.こすもす.
出番待つ藁でくくらる白菜畑 明日香 2 満天.すずかぜ.
校正の見習いてふも初仕事 きづな 2 かれん.はく子.
穴ぼこの多き浜道氷張る よし女 2 明日香.よし子.
爆音と喚声上がるどんど焼き 花茗荷 2 あさこ.三刀.
初詣恵方は三輪山大鳥居 ともえ 1 英子.
幼子の仕草に和む冬の葬 せいじ 1 こすもす.
冬霧の見る間に晴れて葬儀果つ せいじ 1 花茗荷.
ぴかぴかの塵収集車に初仕事 菜々 1 きづな.
苑内に琴の音響く新年会 こすもす 1 百姓.
寒暁や瀬戸内海の島と舟 治男 1 わかば.
冬扇の紅葉のもやう華やげる 百合 1 雅流.
いつの世も恋は変はらじ歌留多取る とろうち 1 宏虎.
目標は年百冊や読初む うつぎ 1 きづな.
ふるさとは今雪掻きと長電話 満天 1 菜々.
姉妹にて父母偲ぶ寺風花す こすもす 1 あさこ.

2011年1月13日 (投句者27名 選句者28名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
和太鼓に掛け声揃ふ寒稽古 満天 8 よし女.あさこ.三刀.宏虎.雅流.花茗荷.はく子.百合.
寒風に魚干しあがる海人の町 よし女 5 ひかり.うつぎ.はく子.とろうち.明日香.
風花も鏡にうつし美容室 小袖 5 あさこ.満天.治男.せいじ.よし子.
とんど果て熾火に戸々の餅を焼く 雅流 5 よし女.うつぎ.ともえ.有香.わかば.
喉飴をひとつ貰ひし寒の入り よし子 5 三刀.菜々.わかば.英子.とろうち.
賽銭の頭上を飛ぶや初恵比寿 ともえ 4 満天.ひかり.すずかぜ.きづな.
冬ぬくし匿名勇者の広ごる輪 満天 3 宏虎.小袖.百合.
寒風や検問の赤弧を描く 有香 3 すずかぜ.花茗荷.こすもす.
浮寝鴨置物のごと並びをり よし女 2 ともえ.菜々.
寒夕焼池に一曳く光道 英子 2 百姓.こすもす.
餅間の昼をそば屋に酒少し 雅流 1 きづな.
小石持つか弱き腕の霜柱 百姓 1 小袖.
亡き伯母の画帳に残る冬芽の絵 せいじ 1 よし子.
悠然と武庫の稜線山眠る わかば 1 よう子.
急ぎ行く人に粉雪舞上がり すずかぜ 1 よう子.
「ほつ」と咲く潔き早梅伊達直人 宏虎 1 ぽんこ.
底覗き傾くままの海鼠舟 花茗荷 1 明日香.
晴れわたる空より湧きて小雪舞ふ せいじ 1 有香.
蝋梅の微かに香る塀の上 あさこ 1 百姓.
雪置ける茶室七棟寺苑なる はく子 1 雅流.
制服の社員総出や初戎 うつぎ 1 治男.
霜柱そっと手の上透かし彫 よう子 1 せいじ.
寄鍋や眼の集まりし赤き海老 治男 1 ぽんこ.
松過ぎてセールス電話かかり初む 菜々 1 英子.

2011年1月12日 (投句者26名 選句者28名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
寒夕焼入り江に続く戻り船 ひかり 7 百合.満天.三刀.宏虎.せいじ.とろうち.明日香.
母の文添へて届きし寒卵 菜々 6 三刀.よし女.雅流.すずかぜ.花茗荷.わかば.
掛け襟の絹の白さや縫い始め 小袖 5 よう子.花茗荷.つくし.有香.わかば.
床の間の羊歯そりかえる七日かな よし子 4 すずかぜ.こすもす.はく子.有香.
囃されて真っ赤なセーター買ふことに かれん 3 小袖.英子.はく子.
百合鴎寄り来る茶房の潮見表 よし女 3 百合.ひかり.明日香.
とりどりの手袋をして下校の子 英子 3 治男.ともえ.よし女.
鶏鳴の川向こうから寒の入り すずかぜ 2 雅流.よう子.
餅花の枝垂れて客を迎へけり こすもす 2 菜々.英子.
灘酒とて十日戎の御神酒受く うつぎ 2 よし子.とろうち.
残り福茶房に憩ふティータイム 有香 2 きづな.こすもす.
穏やかな日差しあまねし鏡割 三刀 2 菜々.小袖.
風花や振袖揺れる繁華街 わかば 2 百姓.ひかり.
寒凪の入り江夕映え鳶の空 ひかり 2 あさこ.つくし.
背に朝日浴びて寒釣並びをり よし女 2 あさこ.満天.
裸木のどこをねぐらの雀どち ぽんこ 1 うつぎ.
白き息互ひに隔て立ち話 花茗荷 1 治男.
苞にせむ平飼ひ鶏てふ寒卵 雅流 1 うつぎ.
福笹の千両箱のこの軽さ かれん 1 ともえ.
朝市の大根の葉に日の燦と 満天 1 よし子.
寝支度に着ぶくれの衣山となり すずかぜ 1 宏虎.
霜晴れや畝きらきらと朝日浴ぶ 明日香 1 せいじ.
乗り初めのポートライナー海真青 こすもす 1 きづな.
寒雀群れては着地むれて飛ぶ 満天 1 百姓.

2011年1月11日 (投句者23名 選句者27名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
参道は熊手福笹人の波 よし子 7 ひかり.宏虎.三刀.百合.花茗荷.とろうち.きづな.
神杉の木漏れ日受くる紅椿 ひかり 6 よし女.英子.治男.明日香.有香.わかば.
異国語の飛び交ふ金閣しぐれけり はく子 5 あさこ.治男.よし子.ともえ.花茗荷.
寒オリオン帰宅を急ぐ靴の音 有香 4 百合.よし子.はく子.わかば.
朝糶や鰤の目にある海の碧 花茗荷 4 三刀.つくし.はく子.とろうち.
ぬかづみは子を抱く父や冬ぬくし 百合 3 つくし.すずかぜ.小袖.
日入る間に鴨湖を埋めをり せいじ 3 こすもす.小袖.うつぎ.
点滴や窓辺に冬陽燦燦と 治男 2 あさこ.こすもす.
昨日会ひ今日は真面目な子の御慶 よし女 2 満天.うつぎ.
神棚の罅に福あり鏡餅 宏虎 2 かれん.よし女.
湯気立てて薬缶一句を急かしをり うつぎ 2 雅流.有香.
振り袖や慣れぬ歩みの成人式 ぽんこ 2 ひかり.宏虎.
枯蔓の虚空に描く夢の夢 明日香 2 英子.すずかぜ.
十日ほど宿りて去りし風邪の神 三刀 1 ぽんこ.
初旅や宿の朝日の眩しかり こすもす 1 明日香.
枯蓮や水面は早も山の陰 とろうち 1 菜々.
石焼き芋一声高く呼びにけり あさこ 1 ともえ.
成人式経て半世紀今健に 満天 1 きづな.
一体となり旋回す夫婦鴨 せいじ 1 満天.
人口島に見上ぐ一碧初御空 菜々 1 雅流.
不惑の子へたたら踏みたる風邪の神 菜々 1 かれん.
女正月まづ氏神へ詣でては きづな 1 菜々.
訃の電話駈ける夜道に北吹いて すずかぜ 1 ぽんこ.

2011年01月09日 (投句者21名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
祈ぎ事は一つにしぼり寒詣 きづな 5 あさこ.百姓.つくし.治男.とろうち.
悴みてもつれし糸のもどかしく 有香 4 三刀.こすもす.ぽんこ.ひかり.
毬になり鴨のまどろむ運河口 すずかぜ 4 ともえ.せいじ.満天.明日香.
着ぶくれてラッシュアワーに埋もれゐし うつぎ 4 英子.とろうち.ひかり.有香.
牡丹鍋闇を揺さぶる風の音 三刀 4 百姓.よし女.宏虎.菜々.
薄氷のみな割れてをり通学路 よし子 4 よし女.はく子.すずかぜ.菜々.
買初のリボンをかけてもらふなり わかば 3 うつぎ.はく子.きづな.
ご神木幣張り付きて雪しまく こすもす 3 百合.宏虎.すずかぜ.
蹲据に知足の文字や寒の水 うつぎ 3 三刀.つくし.英子.
吉兆の鯛の目ン玉おおきかり 宏虎 2 小袖.よし子.
初詣ベビーカーには犬が乗り よし女 2 ともえ.きづな.
戸のきしる寒夜や遠く街明かり すずかぜ 2 ぽんこ.明日香.
うぶ毛へと合はす焦点冬木の芽 せいじ 2 こすもす.うつぎ.
月凍つる積み木の如きビルの上に 菜々 2 せいじ.花茗荷.
暖かやロビーの時計楽奏ず はく子 1 百合.
携帯の待ち受け画面凧上る あさこ 1 有香.
新春の行列の先ワラジ地蔵 こすもす 1 あさこ.
ひそと絵馬掛くる父と子終ひ天神 雅流 1 治男.
枯蘆や沈みつ浮きつ群雀 明日香 1 満天.
おお人出福が福呼ぶ宵戎 治男 1 よし子.
出初式火消しの裔の鳶の技 せいじ 1 花茗荷.
世に出でし子より年玉驚けり よし女 1 小袖.

2011年01月08日 (投句者19名 選句者26名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
新春や畝よりのぼる土の息 明日香 8 満天.三刀.百合.英子.つくし.小袖.ぽんこ.わかば.
寒凪を滑るがごとく帰港船 よし女 7 ひかり.菜々.せいじ.百合.きづな.よし子.明日香.
冬茜稜線くっきり染め分けし よし子 6 はく子.せいじ.ともえ.宏虎.うつぎ.治男.
畝の形残して氷張りにけり 英子 4 あさこ.三刀.百姓.治男.
歓声や達磨となりし初日の出 治男 4 あさこ.宏虎.つくし.わかば.
積雪の比良連峰に茜さす 百合 4 満天.ともえ.よし子.こすもす.
夕刊の小説佳境に日脚伸ぶ きづな 3 はく子.うつぎ.こすもす.
煮凝や過去のしがらみこだわらず 宏虎 3 菜々.雅流.有香.
寒波来る朝のゴミ出し小走りに あさこ 2 ひかり.ぽんこ.
追羽根の高く上がりて受け損ず 有香 2 英子.きづな.
日当たりて鳥はづみゐる冬菜畑 とろうち 2 よし女.百姓.
松の木の手塩の薦も凍てにけり せいじ 2 小袖.雅流.
うみねこの一斉に飛ぶ声高し あさこ 1 明日香.
一月や忌明けの家の靴あまた ぽんこ 1 すずかぜ.
初旅の鞄決めかね出し入れす ひかり 1 すずかぜ.
無人市棚重ねられ山眠る うつぎ 1 有香.
初春や五言絶句を朗詠す 三刀 1 よし女.

2011年01月07日 (投句者20名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
老犬の尾にまだ力四温晴れ はく子 7 百合.ひかり.ぽんこ.英子.小袖.とろうち.有香.
霜晴や寝癖頭の登校児 うつぎ 4 百姓.はく子.小袖.きづな.
熟練の技を極めたる出初式 せいじ 4 あさこ.満天.ひかり.つくし.
恙無く送れる日々や薺粥 満天 4 百合.三刀.うつぎ.明日香.
産み立ての先ずは母へと寒卵 菜々 3 ぽんこ.よし女.すずかぜ.
電飾の光りの中に雪舞へり あさこ 3 宏虎.治男.つくし.
限りある人の命や冬の薔薇 あさこ 3 満天.菜々.とろうち.
初釜の衣選る華やぎ六十路なほ きづな 2 宏虎.治男.
いつからか夫のやさしき七日粥 明日香 2 三刀.はく子.
初鏡母の齢を越えにけり 百合 2 菜々.きづな.
天つ日に出でて野づかさ若菜摘む 菜々 2 百姓.せいじ.
金箔の底に沈みぬ年の酒 宏虎 2 せいじ.よし子.
人日の産土に幣揺るるのみ とろうち 2 こすもす.英子.
樹の洞に猫の鳴き声四方の春 治男 1 こすもす.
厳寒のことも挨拶初句会 よし子 1 すずかぜ.
パン食の我が家も今朝は七日粥 ひかり 1 あさこ.
七草や湯がけばなんと一握り ぽんこ 1 よし女.
七草売るそばに銘柄米を置き よし女 1 うつぎ.
つくばひて大根洗ふ日向かな 英子 1 よし子.
夫も来て小鍋で作る薺粥 よし女 1 有香.
すくも有てふ看板や雪農道 こすもす 1 明日香.

2011年01月06日 (投句者23名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
雲間から天使のはしご初御空 花茗荷 5 百姓.せいじ.ひかり.満天.治男.
リフト行く霧氷世界の只中に 百合 4 つくし.明日香.治男.菜々.
寒入り日若草山は狐色 きづな 4 はく子.つくし.こすもす.菜々.
白粥へ花と綴じては寒卵 菜々 3 よし女.すずかぜ.小袖.
東京の風持ってくる年賀客 治男 3 うつぎ.とろうち.英子.
たこ焼きを口いっぱいに春着の子 明日香 3 うつぎ.ぽんこ.よし子.
赤米も福ぞと入れて若菜売る よし女 3 三刀.ひかり.百合.
草木の身を震わせる寒の入り ぽんこ 2 あさこ.百姓.
バス停の朝のあいさつ息白し よし子 2 あさこ.こすもす.
七草のままごとめきしパック詰め 満天 2 明日香.宏虎.
孫の句の少し破調や雪催 有香 2 すずかぜ.よし子.
里山に初笑ひごと鴉鳴く 英子 2 ぽんこ.きづな.
若水や祖父より順に顔洗う 治男 2 きづな.英子.
ガレージを占領したる懸大根 せいじ 2 よし女.宏虎.
実千両鳥入れ替り立ち替り あさこ 1 百合.
西窓も白くなりけり寒の入り 百姓 1 三刀.
凍て雲のちぎれて飛ぶよゆりかもめ すずかぜ 1 せいじ.
お作法は見よう見真似の初詣 こすもす 1 有香.
凛然と羽織袴の初手斧 三刀 1 とろうち.
裸木の通り真っ赤な郵便車 ひかり 1 有香.
よその子の成長速し賀状来る うつぎ 1 はく子.
俎板の七種刻むリズム音 宏虎 1 満天.
農高生の育てし若菜よく売れる よし女 1 小袖.

2011年01月05日 (投句者21名 選句者25名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
詫助や掃き浄めたる裏鬼門 有香 6 うつぎ.ひかり.百合.よし女.明日香.とろうち.
風見鶏凍て界隈に声の無し とろうち 5 うつぎ.こすもす.つくし.せいじ.英子.
足跡は神馬のものぞ冬の馬場 ひかり 4 ぽんこ.花茗荷.有香.英子.
裏白の群生の中登山道 英子 4 こすもす.明日香.よし子.きづな.
手にこよりお百度参り冬の宮 ひかり 4 満天.百合.治男.きづな.
三輪山の光背なれり初日の出 明日香 3 はく子.小袖.有香.
老いて尚学ぶしあはせ水仙花 あさこ 3 ひかり.菜々.ぽんこ.
リビングに日の燦燦と今朝の春 はく子 3 三刀.菜々.すずかぜ.
金色の波のかなたに寒夕焼 せいじ 3 あさこ.宏虎.百姓.
をみなとて酔って頬染む新年会 満天 2 宏虎.よし子.
通院の患者同士の御慶かな うつぎ 2 満天.よし女.
歳時記に手垢の目立つ去年今年 宏虎 2 はく子.すずかぜ.
重態の老犬一歩霜の朝 ぽんこ 2 あさこ.つくし.
巫女の舞神の鈴なる恵方の道 よし子 2 治男.花茗荷.
光悦翁ゆかりの茶室屋根しづる はく子 1 とろうち.
読初の論語のリズムだみ声で 治男 1 百姓.
雪しまき道路工夫の旗見へず 花茗荷 1 小袖.
初風呂は入浴剤の草津の湯 よし女 1 三刀.
蕪洗ふ指先痛くなりにけり 三刀 1 せいじ.

2011年01月04日 (投句者19名 選句者24名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
潮焼けの漁師の笑みや浜焚火 花茗荷 7 こすもす.三刀.満天.百姓.すずかぜ.とろうち.はく子.
漆黒にオリオン低く輝けり 百姓 6 よし女.明日香.すずかぜ.花茗荷.小袖.有香.
子は銀婚夫は傘寿の初座敷 よし女 5 三刀.満天.宏虎.とろうち.はく子.
切り抜きの整理今年の初仕事 三刀 4 こすもす.よし女.きづな.菜々.
点滅は飛行灯らし冬銀河 うつぎ 4 あさこ.せいじ.ぽんこ.英子.
夫の靴磨き初めたる四日かな とろうち 3 うつぎ.花茗荷.きづな.
御手洗の白き御幣に淑気満つ。  ぽんこ 3 治男.宏虎.ひかり.
買初めはリュックの色に合す靴 よし女 3 ひかり.よし子.英子.
冴ゆる夜一間に集ひ心足る 有香 3 治男.つくし.小袖.
地の餌に寸時降りくる寒すずめ ひかり 2 あさこ.ぽんこ.
警官に誘導されし初詣 よし子 2 うつぎ.菜々.
白き田の打ち捨てられし大根葉 明日香 2 せいじ.百姓.
寅像の優勝祈願君の春」 ぽんこ 1 よし子.
暮れなずむ裸の古木鋳物めく すずかぜ 1 明日香.
いただきし節料理にて足るふたり せいじ 1 有香.
テレビより孫が手伸ばす初電話 せいじ 1 つくし.

2011年01月03日 の成績 (投句者20名 選句者21名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
蹲踞や掬へば崩る初氷 あさこ 9 こすもす.ぽんこ.せいじ.満天.宏虎.すずかぜ.花茗荷.とろうち.有香.
饒舌の多き法話に初笑 満天 8 あさこ.ひかり.宏虎.よし子.すずかぜ.よし女.花茗荷.英子.
芝居引け都鳥舞う橋の上 百姓 3 満天.きづな.有香.
渦潮に狙い定めて撮し初め 治男 3 こすもす.せいじ.きづな.
満天星の冬芽は赤きマッチ棒 うつぎ 2 三刀.百姓.
初御空日の丸高くありにけり 三刀 2 うつぎ.菜々.
朝の日に航跡光る3日かな あさこ 2 はく子.ひかり.
子等去りて淋しさ嬉し三日かな ぽんこ 2 はく子.よし子.
内港に艀ひしめく三が日 ひかり 2 明日香.とろうち.
たれかれの提げて輝く福袋 よし女 2 あさこ.三刀.
元日や朝のコーヒーまず入れて よし子 2 菜々.百姓.
山中に線画のごとき枯木かな 有香 1 よし女.
スクラムや満身創痍のラガーマン 花茗荷 1 うつぎ.
初明り闇のほどけて新天地 宏虎 1 ぽんこ.
注連縄の籾散らす客雀どち ひかり 1 英子.
消え残る路肩の雪は波頭めく せいじ 1 明日香.

2011年01月02日 の成績 (投句者17名 選句者22名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
新しき句帳に一句年始め 小袖 9 はく子. ひかり. せいじ. ぽんこ. うつぎ. 三刀. 満天. こすもす. とろうち.
カルタ取り兄妹喧嘩で終りけり 有香 4 三刀. よし子. 菜々. きづな.
柏手に鳩飛び立ちぬ初詣 うつぎ 3 すずかぜ. 治男. 花茗荷.
パン屑を口いっぱいに初雀、 ぽんこ 3 百姓. せいじ. よし女.
どっぷりと傘寿沈まむ初湯かな 宏虎 3 はく子. 治男. 有香.
冬山に屹立したる送電塔 せいじ 3 宏虎. 明日香. 菜々.
耐へ兼ねて雪落としをり庭の木々 こすもす 3 あさこ. ひかり. よし女.
寒風に踊りだしたる濯ぎもの はく子 2 宏虎. 満天.
大吉のみくじ引き当て初詣 あさこ 2 花茗荷. きづな.
手びねりの不揃い杯に屠蘇を酌む 満天 2 ぽんこ. とろうち.
意に適ふ一つを選ぶ福袋 三刀 2 あさこ. 小袖.
寒雷のあと粛として夜の眠り 花茗荷 1 小袖.
元朝の山明け初めて鵙の声 とろうち 1 すずかぜ.
枯木立細かな枝に雨煙る 明日香 1 こすもす.
雨上がり葉牡丹の渦ひかりをり 満天 1 明日香.
三が日ひたすらこなす厨事 ひかり 1 よし子.
冬空に鉛筆描きの送電線 せいじ 1 うつぎ.
中州洗ふ北上川や初景色 すずかぜ 1 有香.

2011年01月01日 の成績 (投句者16名 選句者19名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
一番機飛び立つみ空初明り うつぎ 5 あさこ. 宏虎. ひかり. すずかぜ. 有香.
子ら入れて少しのぼせし初湯かな 有香 5 ひかり. すずかぜ. ぽんこ. せいじ. よし女.
田作を噛む歯の健によろこべり 満天 4 小袖. うつぎ. せいじ. とろうち.
冬山のすがたをなぞる送電線 せいじ 4 三刀. 満天. 明日香. 有香.
元朝の金星見惚れつまずきぬ よし女 3 三刀. 宏虎. ぽんこ.
元日の庭に来てゐる夫婦鳩 三刀 3 はく子. 花茗荷. 菜々.
腑にひびく法鼓に始まる修正会 はく子 2 こすもす. とろうち.
月冴えて始発電車の音遠く とろうち 2 百姓. 花茗荷.
ピラミッド3つ聳へし初暦 こすもす 2 よし女. 菜々.
淑気満つ浄む新潮夫婦岩 宏虎 2 小袖. 百姓.
底ひびきして北国の冬の雷 花茗荷 1 こすもす.
好天の大空嬉し初烏 ひかり 1 満天.
迷はずに熟柿啄む二羽の鳥 せいじ 1 あさこ.
祖母と孫背丈をくらべ初写真 あさこ 1 うつぎ.
初詣鐘打つ腕のシャツ見えて すずかぜ 1 明日香.
笑い声絶えぬ正月三世代 ひかり 1 はく子.

2010年12月31日 の成績 (投句者19名 選句者18名)

結果 作者 点数 この句を選んだ人
みぞれ降る街路のネオン闇にゆれ すずかぜ 5 百姓 満天 三刀 明日香 有香
命継ぐごとちょろちょろと榾火燃ゆ みのる 4 せいじ 宏虎 三刀 花茗荷
雀来る注連飾りより稲こぼれ あさこ 4 よし女 すずかぜ こすもす ぽんこ
欠け仏寄せて塚とす枯野かな みのる 4 せいじ 明日香 花茗荷 ぽんこ
厨事代役もなき去年今年 満天 3 うつぎ はく子 すずかぜ
大年のじっくり淹るるハーブティー うつぎ 2 百姓 有香
三世代揃ひ酒酌む大晦日 三刀 2 よし女 こすもす
冬山の樹を打つ斧の響きけり 花茗荷 2 ひかり とろうち
異国へのメールも渋滞去年今年 有香 2 あさこ ひかり
吹きあがり舞ふ風花の高階に はく子 2 うつぎ わかば
白山茶花咲くや志士らの化身かと よし女 1 あさこ
教会の出窓に光る聖樹かな せいじ 1 とろうち
風の中焼き芋の笛とぎれがち ひかり 1 満天
心象も写生句も好き去年今年 明日香 1 はく子
瑞雲を黄金に焦がす初茜 宏虎 1 わかば
風花に朱の剥落の鳥居かな とろうち 1 宏虎