成績一覧

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10月21日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
刈田はや測量杭の打ち込まる うつぎ 6 えいじ.明日香.ふさこ.あられ.あひる.やよい.
宣誓は白寿の母の運動会 あひる 6 きよえ.明日香.あられ.うつぎ.むべ.なつき.
夕日背に豆打つ母の影長し みきお 6 智恵子.はく子.ぽんこ.千鶴.風民.なつき.
ふしくれの指で摘み取る松手入れ みきお 5 きよえ.せいじ.千鶴.みきえ.風民.
銀色にうねる薄や河川敷 こすもす 4 幸子.山椒.みきお.むべ.
秋風の溝にボールの忘れ物 ぽんこ 4 幸子.はく子.たかを.よし女.
木犀の香の忍び込むチャペルかな せいじ 3 えいじ.山椒.よし女.
デイサービスの送迎車に乗る愁思かな よし女 2 うつぎ.こすもす.
葉陰より高舞ふ蝶や秋惜しむ 明日香 2 康子.せいじ.
化野の無縁仏埋む野菊 智恵子 2 愛正.ぽんこ.
木犀の香をお茶うけにティータイム せいじ 2 満天.もとこ.
もみじ葉の庭に敷なぶ錦かな 愛正 2 えいいち.ほたる.
秋祭りキッチンカーの勢揃ひ みきえ 2 満天.ふさこ.
昼の虫歩調を合はせ河畔まで はく子 1 こすもす.
名水を無口に汲めり秋深し なつき 1 康子.
風吹けば零るる珠や露葎 むべ 1 たかを.
側溝の早瀬となりて秋驟雨 あひる 1 董雨.
芒野に日矢いくたびも風つよし 澄子 1 あひる.
切つ先の揃ふ菰巻き真新し 康子 1 みきえ.
秋寒し早くも次の季節なり ふさこ 1 えいいち.
大樹へと椋鳥治め暮れなずむ たか子 1 智恵子.
雨たたえ地を這うちさき牽牛花 ほたる 1 もとこ.
雲流る狭庭の月影爽なり 愛正 1 みきお.
ぼけよけの一願成就曼珠沙華 明日香 1 たか子.
雨しづく真赭の糸に連なりて むべ 1 ほたる.
単線も観光仕様菊日和 もとこ 1 やよい.
秋晴れや母追う子らの笑い声 えいじ 1 たか子.
大壺に活けし窓辺の芒かな 康子 1 愛正.

10月20日 (投句24名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
降り出して雨足白し萩の宮 なつき 6 愛正.もとこ.あられ.董雨.あひる.むべ.
雑踏の中の孤独や秋時雨 うつぎ 5 山椒.やよい.みきお.よし女.智恵子.
赤屋根の古し拝殿木の実降る もとこ 4 たか子.満天.ぽんこ.みきえ.
神木に触るる皺の手秋さぶし なつき 4 愛正.康子.風民.うつぎ.
落暉より発したるかに鰯雲 せいじ 3 はく子.千鶴.よし女.
天高しひたすら歩くニューシューズ たかを 3 はく子.うつぎ.えいいち.
わつしよいと渡る神輿や青信号 あひる 3 えいじ.あられ.えいいち.
秋深き川面に千鳥の波紋かな 愛正 3 澄子.きよえ.ぽんこ.
灯明の揺らぐ本堂そぞろ寒 愛正 3 澄子.幸子.みきお.
地に香る金木犀やよべの雨 むべ 3 やよい.もとこ.あひる.
草の実をつけて帰る子日暮かな みきお 3 えいじ.董雨.なつき.
秋茄子の紺の溢るる竹の籠 みきお 3 山椒.風民.むべ.
ふれ太鼓あとをぞろぞろ秋神輿 えいじ 2 みきえ.こすもす.
空低し煙るがごとし秋の雨 きよえ 2 明日香.ふさこ.
割るや否湯気溢れ立つさつまいも 山椒 2 幸子.ほたる.
朝露の降りて牧場に駆ける馬 智恵子 2 せいじ.康子.
柿もみぢパレットのごと彩あふれ 明日香 2 きよえ.智恵子.
ひと風に黄落しきり山降る 澄子 2 せいじ.千鶴.
秋空を縦割りしたる竹の幹 康子 1 たか子.
スーパームーンの満月しばし窓開けて やよい 1 満天.
羊雲絵本のごとく天高し 智恵子 1 こすもす.
刈り田では昆虫たちの宴会が 明日香 1 たかを.
万国旗色増しゆけり秋時雨 あひる 1 たかを.
テニス終へ百円コーヒー集ふ秋 ぽんこ 1 なつき.
友禅菊線路に沿ひて歩きけり むべ 1 ふさこ.
柿紅葉ひと葉ひと葉にグラデーション 康子 1 明日香.
カーテンを開ければ高し秋の空 えいじ 1 ほたる.

10月19日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
故郷の香りを載せて林檎来る きよえ 7 えいいち.山椒.みきえ.幸子.明日香.澄子.千鶴.
牧柵の途切れてポプラ秋の風 むべ 6 智恵子.あひる.康子.ぽんこ.みきお.風民.
十三夜程良き雲を従へて やよい 5 山椒.はく子.満天.たか子.なつき.
静けさや秋気溶け入る禅の庭 山椒 4 満天.やよい.千鶴.なつき.
野分せし草原聞こゆ牛の声 愛正 3 えいじ.たかを.ほたる.
北国の日に透けたるや一位の実 むべ 3 康子.せいじ.よし女.
隧道を越えば開ける初紅葉 ぽんこ 3 愛正.智恵子.やよい.
ひんがしの山まで染めて秋夕日 はく子 3 あひる.せいじ.うつぎ.
薄雲に滲み膨らむ後の月 えいいち 3 あられ.明日香.みきお.
聞き耳を立てる野良猫草紅葉 みきお 3 きよえ.幸子.ほたる.
三色の投票用紙秋の陣 千鶴 2 もとこ.こすもす.
色葉散る車道横切る獣道 風民 2 ぽんこ.澄子.
青蜜柑下げて訪ね来友ありて みきえ 2 えいいち.風民.
オブジェとも生け花展は秋さなか たか子 2 きよえ.うつぎ.
ペダルこぐ吾のハミングに秋時雨 あひる 1 愛正.
石塔へ我が影映す秋夕焼 明日香 1 むべ.
蜜柑盛る遺品の鉢に母偲び あひる 1 あられ.
野鳥公園渡り鳥まだ見当たらず よし女 1 こすもす.
十六夜の月や村々見守りて こすもす 1 えいじ.
池凪ぐや鏡像しるき鰯雲 せいじ 1 みきえ.
句を詠んでゐるかと笑ふ三日の月 えいじ 1 ふさこ.
並木道青空透かし冬支度 智恵子 1 はく子.
秋風や草丈長き土手の道 康子 1 ふさこ.
御所の庭金木犀の香り満つ なつき 1 むべ.
西瓜切る手元見つめる子だくさん みきお 1 もとこ.
遺跡野の清流に添ひ彼岸花 もとこ 1 よし女.
広芝に瞑想したる秋の人 康子 1 たか子.
波のある日の丸振れり秋まつり えいじ 1 たかを.

10月18日 (投句23名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
里山の闇に木霊す添水かな みきお 5 風民.たかを.明日香.あひる.ほたる.
芋の露小さき宇宙を閉じこめて やよい 4 康子.むべ.せいじ.みきお.
秋天へ本茅葺のうだつかな 明日香 4 ぽんこ.たか子.千鶴.みきえ.
よそ行きの姿で吾子の帰省かな せいじ 4 康子.風民.えいいち.そうけい.
歌舞伎座の楽屋の出入り昼の虫 ぽんこ 4 愛正.なつき.みきお.そうけい.
木犀の匂ふ我が家に戻りけり せいじ 3 えいじ.山椒.はく子.
里山に煙たなびくすくも焼き みきお 3 董雨.こすもす.ほたる.
眠りへと誘ふリズム虫の声 康子 3 せいじ.満天.えいいち.
銀杏黄葉膝に十六羅漢かな なつき 3 董雨.ぽんこ.もとこ.
杉落葉しがらみとなり飛鳥川 明日香 3 はく子.もとこ.きよえ.
黄葉して一樹の銀杏苑明る きよえ 2 えいじ.満天.
パンフレット扇代わりに秋暑し なつき 2 あられ.こすもす.
大窓の一景として小鳥かな 風民 2 たかを.たか子.
鹿に遭ひ函館本線とまる夜 むべ 2 やよい.よし女.
三更の大きな暈に十三夜 はく子 2 智恵子.あひる.
一人旅シルクロードに青き月 山椒 2 幸子.千鶴.
三代の灰燼に帰す花野かな もとこ 2 あられ.みきえ.
天高し子ら満載のカートかな みきえ 2 山椒.よし女.
秋の空古墳を覆う大樹かな たかを 1 ふさこ.
林道の草花失せし秋の暮れ 愛正 1 智恵子.
秋祭りほっこり茶会なる出店 あひる 1 ふさこ.
残菊やワイングラスに飲む銘酒 幸子 1 きよえ.
雨上がり枯葉に滑る切り通し 智恵子 1 愛正.
ブルームーンうさぎ見えると騒ぐ子ら 智恵子 1 なつき.
柿の木に柿の実らぬ今年かな こすもす 1 やよい.
缶コーヒぐいと見上げる秋の空 たかを 1 幸子.
雲抜けて現るるは全き十三夜 はく子 1 明日香.
薄雲に光やはらか十三夜 風民 1 むべ.

10月17日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
秋さぶや古りしサイロの赤煉瓦 むべ 7 幸子.愛正.はく子.せいじ.ぽんこ.もとこ.なつき.
雨戸繰る月に別れを惜しみつつ あひる 5 幸子.ふさこ.たかを.きよえ.ほたる.
夫の忌を修せば秋の深まりぬ たか子 5 あひる.たかを.やよい.むべ.なつき.
あかあかと軒端彩る吊るし柿 みきえ 4 えいいち.満天.智恵子.明日香.
吹抜けにチェロの響きや秋気澄む 康子 4 千鶴.ぽんこ.あられ.みきお.
収穫を終へたる村の秋ともし 風民 4 康子.あひる.たか子.きよえ.
月光に一片の蛾の白く舞ひ あひる 3 山椒.よし女.ほたる.
山の端の落暉の色も冬近し 澄子 3 風民.千鶴.もとこ.
さんざめく野鳥の森や柿たわわ 康子 3 えいいち.愛正.みきえ.
曇のち晴れの大空鰯雲 きよえ 3 やよい.よし女.こすもす.
頰被りとって挨拶村の人 みきお 3 風民.せいじ.えいじ.
新米に間引き菜つけて娘に送る 千鶴 2 えいじ.むべ.
魔岩仏天蓋明かり初紅葉 智恵子 2 たか子.みきお.
後の月隠して雲の華やげり やよい 2 はく子.明日香.
炊き上がる新米の香の目覚めかな ほたる 2 あられ.こすもす.
佇めば楽となりたる秋の川 明日香 1 満天.
千匹の鯉澄む水に太りたり なつき 1 康子.
双蝶のふくらむように秋の空 えいじ 1 山椒.
徳利の底で加減の温め酒 ほたる 1 ふさこ.
赤き地に白抜き文字や祭旗 せいじ 1 みきえ.
物寂し夕煙一筋秋の暮れ 愛正 1 智恵子.

10月16日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
四ツ辻は殊にゆるりと秋祭り たか子 5 えいいち.えいじ.康子.風民.たかを.
蝦夷の森抜けゆく列車秋深む むべ 5 幸子.智恵子.せいじ.みきお.うつぎ.
おしゃべりの喉を潤す蜜柑かな きよえ 4 えいいち.やよい.あられ.こすもす.
山寺の回廊透かし薄紅葉 もとこ 4 智恵子.満天.明日香.千鶴.
万葉歌碑巡る講座や秋澄めり やよい 3 満天.こすもす.千鶴.
掘割に桜紅葉の散る夕べ 幸子 3 ぽんこ.山椒.むべ.
ぶつけ合ふ三基の神輿秋祭り みきえ 3 きよえ.なつき.明日香.
弟妹の一人かけたる十三夜 ほたる 3 せいじ.もとこ.あひる.
畦道へ触るるばかりの稲穂かな 明日香 3 きよえ.山椒.澄子.
梨割りのまなこそむけし紅葉鯛 ほたる 3 えいじ.あひる.みきえ.
夕映えのセコイア包む鰯雲 康子 2 愛正.ぽんこ.
三栗のいつも押されている真中 風民 2 康子.澄子.
ドア細く開けばなだれ込む秋陽 あひる 2 よし女.ほたる.
赤とんぼ群れて止まるや岩畳 愛正 2 みきお.みきえ.
彼岸花畔に埋りて豆画伯 智恵子 2 たかを.ほたる.
草紅葉湯飲み傾ぎて無縁墓 なつき 2 風民.うつぎ.
雲流る微笑むかにや白き月 きよえ 2 よし女.ふさこ.
川底の現れて小さき花野成す あひる 2 むべ.ふさこ.
枯山水父の譲らぬ松手入れ 康子 1 たか子.
そぞろ寒クルクル回る風見鶏 みきお 1 幸子.
練り合わせ屋台締め込み秋祭り みきえ 1 もとこ.
幾千回唱ふ念仏蝉時雨 山椒 1 愛正.
客人を送り安堵の十三夜 澄子 1 あられ.
上弦の月やピアノとフルートと こすもす 1 やよい.
近郷の神社こぞりて秋祭 せいじ 1 たか子.
芋虫のゆく道変へむペンの先 えいじ 1 なつき.

10月15日 (投句23名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大原女の過ぐれば強き菊の香よ 智恵子 7 董雨.幸子.山椒.きよえ.もとこ.たか子.うつぎ.
福耳のはみ出す帽子小春風 みきお 6 せいじ.なつき.風民.やよい.あひる.ほたる.
彩雲の割れて顔出す夜半の月 智恵子 4 むべ.山椒.明日香.こすもす.
差し出す手そのままつなぐ虫の夜 なつき 4 えいじ.たか子.みきえ.ほたる.
号砲は村の鎮守の秋祭り よし女 4 康子.やよい.智恵子.みきえ.
芒原あかがね色に落暉かな むべ 3 えいいち.こすもす.千鶴.
フェンスより遠見の客も運動会 せいじ 3 えいじ.あられ.うつぎ.
嘴の跡や赤らむ柿ひとつ 康子 3 むべ.あられ.あひる.
蔦紅葉大樹の幹に赤襷 むべ 3 なつき.よし女.ふさこ.
水澄むやガードレールに鷺見張る やよい 3 愛正.明日香.もとこ.
日だまりに群れさざめけり秋の蝶 風民 2 きよえ.よし女.
空高し吸ひ込まれ行く飛機の雲 きよえ 2 満天.風民.
秋空へ先の先まで土手の道 康子 2 満天.せいじ.
生け垣に見え隠れして秋神輿 えいじ 2 幸子.たかを.
持ちくれし栗入り御強まだぬくし こすもす 2 千鶴.澄子.
農道に緑の法被秋祭り みきえ 2 愛正.みきお.
久々の子どもだんじり秋祭り こすもす 1 智恵子.
石山の巨石に月の影光る 千鶴 1 澄子.
道せばを大旗振りゆく秋神輿 えいじ 1 たかを.
下駄履きで行くポストまで秋小寒 みきお 1 えいいち.
子らの数少なくなりぬ運動会 せいじ 1 董雨.
光りつつ消える朝露土手斜面 愛正 1 ぽんこ.
早朝に透き通る声秋の鳥 えいいち 1 康子.
回覧板露けき隣家の路地の草 愛正 1 みきお.
電柱に逆さにならぶ赤蜻蛉 ほたる 1 ぽんこ.
童話の森出口に白き曼殊沙華 なつき 1 ふさこ.

10月14日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
松手入女庭師の赤鋏 たか子 8 董雨.千鶴.幸子.やよい.風民.えいいち.ぽんこ.山椒.
秋天の高さ広さを鳶一羽 むべ 6 えいじ.せいじ.明日香.よし女.あひる.たか子.
吾子の玉入らぬ籠や秋たかし もとこ 4 せいじ.きよえ.あられ.あひる.
里の道子ども神輿の声高し きよえ 4 董雨.たかを.なつき.はく子.
釜炊きの新米試食朝の市 みきえ 4 やよい.こすもす.みきお.はく子.
広池を渡り過ぐ風秋澄めり 山椒 3 千鶴.愛正.明日香.
運動会空華やぎて万国旗 風民 3 智恵子.たかを.うつぎ.
秋夕焼け土手に佇む杖の人 智恵子 3 みきえ.うつぎ.ほたる.
落葉掃く音の響きや朝の街 康子 2 あられ.山椒.
走り根に溜まりし落ち葉風に舞ふ ふさこ 2 愛正.ぽんこ.
紐入りの渋柿並ぶ朝の市 みきえ 2 もとこ.こすもす.
老い夫に介護認定承知の秋 ぽんこ 2 もとこ.よし女.
体育祭土蹴れば土跳ね返す 風民 2 えいじ.なつき.
海峡に水尾の長きや秋澄みぬ 千鶴 2 きよえ.むべ.
魁の自治会長や秋神輿 えいじ 2 風民.たか子.
御朱印帳求む人びと初紅葉 山椒 2 康子.みきお.
雨上り鮮やかさ増す萩の花 こすもす 1 むべ.
カフェ通り香るコーヒー薄紅葉 智恵子 1 えいいち.
境内に玉砂利の音七五三 みきお 1 みきえ.
刈り終えた足で精米新米来 明日香 1 ふさこ.
釣り竿の犇めく突堤秋うらら やよい 1 智恵子.
古時計おもむくままになる秋憂 ほたる 1 康子.
イェス語る神学生の声さやか せいじ 1 幸子.
山霧に重みのありて登りくる 澄子 1 ふさこ.
白き鶏冠粉塵を吐く精米機 愛正 1 ほたる.

10月13日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
牛描く田んぼアートは古代米 なつき 6 やよい.せいじ.明日香.たかを.ぽんこ.千鶴.
キャンパスに獣道あり落葉踏む むべ 4 みきえ.みきお.澄子.千鶴.
山門を入れば散らばる銀杏の実 あひる 4 ふさこ.智恵子.むべ.なつき.
墓仕舞ひ赤土抜ける秋の風 康子 4 きよえ.みきえ.なつき.もとこ.
草紅葉踏むまじとゆく杣の道 澄子 3 たか子.こすもす.ほたる.
メニュー表に新米ですと書かれをり こすもす 3 えいいち.たかを.もとこ.
青空にかりん三つほど残されて もとこ 3 明日香.むべ.うつぎ.
ふたかみの天辺かくす秋時雨 明日香 3 あひる.たか子.澄子.
名も知らぬ祠に供ふ木の実かな 澄子 2 えいじ.ぽんこ.
こぼれ萩掃くのが日課石畳 みきお 2 幸子.やよい.
子のひとり獅子もて歩く秋まつり えいじ 2 せいじ.こすもす.
平和賞めでて名月煌々と たか子 2 風民.山椒.
運動会スマホ競ひて吾子を追ふ ふさこ 2 愛正.えいいち.
ななかまど鈴生りの朱を潜りけり むべ 2 きよえ.あられ.
デッサンの鉛筆2B鳥渡る 幸子 2 山椒.うつぎ.
洗はれて銘柄の札甘藷かな きよえ 1 康子.
誘ふは古の京藤袴 あひる 1 ほたる.
紅葉して音して散るや桜かな きよえ 1 あられ.
ぎゃあぎゃあと畑に聞こゆ秋の昼 えいじ 1 ふさこ.
土手なぞへ上へ下へと秋の蝶 康子 1 智恵子.
大稲田パズルのやうな螺の道 やよい 1 あひる.
秋高し稽古のカヌー二三艇 千鶴 1 愛正.
新涼や一足伸ばす宮参り みきお 1 幸子.
秋空に髪をひとなでドライバー たかを 1 みきお.
取り入れた洗濯物も秋湿り 明日香 1 風民.
究極の玉保ちをり芋の露 千鶴 1 康子.
空青し稲田見に行く野分あと 愛正 1 えいじ.

10月12日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひと揺れに進むゴンドラ秋気澄む 幸子 7 せいじ.あひる.むべ.みきお.うつぎ.なつき.澄子.
しもた屋の細き露地より弓張月 ぽんこ 4 あられ.千鶴.うつぎ.みきえ.
秋さやか牧に散らばる放牧馬 澄子 4 幸子.やよい.せいじ.智恵子.
虫しぐれ靴紐しかと締め直す やよい 3 えいじ.幸子.たかを.
名刹の謐けさ破る添水かな 澄子 3 あひる.みきえ.ほたる.
英霊碑前に忘れしサングラス なつき 3 えいいち.あられ.明日香.
摩天楼映す広池秋澄めり 山椒 3 むべ.たか子.こすもす.
横を向く乙女の月や秋の宵 えいいち 3 もとこ.きよえ.たかを.
朝寒や手洗ふ水のほのぬくし やよい 3 みきお.こすもす.明日香.
牛舎まで白樺黄葉続く道 むべ 2 康子.智恵子.
亀石の眠たげな顔秋うらら 明日香 2 ぽんこ.もとこ.
月明かり双輪の影長くあり 智恵子 2 やよい.ほたる.
京なればほんに品よき萩葎 せいじ 2 たか子.澄子.
グランドの歓声果てて虫の声 康子 1 きよえ.
からからと転げ跳ねたる煎り銀杏 えいじ 1 愛正.
一品のかぼちゃスープや古民家カフェ きよえ 1 ふさこ.
ふれ太鼓途切れぺちゃくちゃ秋神輿 えいじ 1 ふさこ.
草紅葉丸く囲めり英霊碑 なつき 1 ぽんこ.
暗闇にふと立ち止まる金木犀 みきお 1 愛正.
大屋根に紅葉の積もる廃墟かな たかを 1 なつき.
筆染むる写経堂の月明かり 愛正 1 千鶴.
猫パンチ鎌振り上げるいぼむしり みきお 1 えいいち.
秋の夜の飛行ライトの星座なる きよえ 1 康子.
冬よ来い今日取り替えし給湯器 あひる 1 えいじ.

10月11日 (投句22名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
短冊のホ句も鑑賞萩の苑 あひる 5 えいじ.はく子.明日香.ぽんこ.こすもす.
薪を割る音の響きけり冬隣 みきお 5 みきえ.えいいち.ぽんこ.千鶴.董雨.
豊の秋炊き込みご飯の香り良き 智恵子 4 康子.みきお.千鶴.なつき.
露地ゆけば裏戸を攀じる蔦紅葉 康子 4 せいじ.もとこ.智恵子.ほたる.
吟行は牛歩さながら萩の宮 せいじ 3 愛正.やよい.澄子.
航跡の翼下に眩し秋の海 むべ 3 幸子.はく子.澄子.
雲海の彼方富士山抽んでし むべ 3 せいじ.やよい.こすもす.
秋夕日波頭染め行く駆けるごと きよえ 3 たかを.ふさこ.ほたる.
潮風も友とせん松色変へぬ きよえ 3 ふさこ.山椒.むべ.
爽涼や海風通す天守閣 千鶴 3 康子.山椒.董雨.
水ナ底に魚の影引く秋澄めり やよい 2 えいじ.たかを.
天高し築山囲む心字池 康子 2 幸子.智恵子.
三角点山頂の風爽やかなり 愛正 2 えいいち.なつき.
木犀の散るや寺町鍛冶屋町 幸子 1 むべ.
身にあてる服は秋色ショッピング えいいち 1 明日香.
稲雀畔の祠をひと巡り 澄子 1 あひる.
歓声の外シーソーに秋日濃し 風民 1 あられ.
旧街道塀一列に彼岸花 なつき 1 みきえ.
木犀香届く五階へ窓の人 智恵子 1 あられ.
体操はいつも立ち位置猫じゃらし たか子 1 みきお.
庭水を引き寄せるかに地摺萩 せいじ 1 愛正.
鳥渡るいつもの山へまつしぐら ふさこ 1 きよえ.
七五三の幟はためく花の寺 こすもす 1 あひる.
萩宮の茶に一福の異邦人 あひる 1 きよえ.
道祖神右は初瀬と彫られをり 明日香 1 もとこ.

10月10日 (投句20名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
参道のいつしか濡れて萩の雨 あひる 9 山椒.たか子.ふさこ.なつき.みきお.ぽんこ.風民.澄子.明日香.
大路ゆく秋の日傘に照り返し 澄子 5 えいじ.幸子.みきえ.やよい.むべ.
茶事を待つ深き庇や風さやか 康子 4 せいじ.ぽんこ.えいいち.澄子.
棹立てて小舟一艘葦の原 山椒 4 愛正.康子.たか子.みきお.
木の実降る水輪相打つ潦 澄子 4 せいじ.やよい.たかを.ほたる.
露つきて朝日の潤む宿の窓 えいいち 4 愛正.康子.きよえ.こすもす.
駒繋ぎ八釣の里の秋深む 明日香 3 きよえ.風民.むべ.
穂紫蘇摘む実しごき散らす夕仕上げ ふさこ 3 あられ.もとこ.千鶴.
明日香路や棚田の畦は彼岸花 明日香 3 智恵子.千鶴.こすもす.
旻天やハングライダー風たわむ ほたる 3 えいじ.山椒.なつき.
玻璃窓のビルに拡ぐる鰯雲 もとこ 2 あひる.ほたる.
秋霖のしづけさ破るひよ鋭声 むべ 2 あひる.明日香.
半東の袴真つ白亭涼し 康子 2 みきえ.あられ.
枝豆の茹でたてを食ぶ厨かな むべ 1 智恵子.
土瓶蒸し並ぶ座敷に正座なす 智恵子 1 幸子.
有漏路なる身にてもとほる萩の宮 せいじ 1 もとこ.
神宮の玉砂利踏みて森さやか 山椒 1 えいいち.
水面を走る笹舟秋の風 愛正 1 ふさこ.
日をうけてちらりと光る薄紅葉 えいいち 1 たかを.

10月9日 (投句21名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
残る虫昔たばこ屋ありし辻󠄀 幸子 6 山椒.せいじ.明日香.たかを.なつき.うつぎ.
桐下駄の軽き音して秋湯治 千鶴 5 幸子.あられ.山椒.えいいち.ほたる.
千年を湧き継ぐ水に秋の影 あひる 5 やよい.ぽんこ.たか子.ほたる.きよえ.
借景の構図替へたる松手入 たか子 4 みきえ.やよい.董雨.澄子.
二の鳥居くぐれば萩の路となる あひる 4 幸子.明日香.こすもす.もとこ.
庭涼し作務衣の僧の京言葉 せいじ 3 愛正.ぽんこ.もとこ.
碑に防人歌や荻の声 むべ 3 康子.あられ.うつぎ.
達筆の短冊ながめ萩の宮 ぽんこ 2 ふさこ.澄子.
射的屋の的を落とせり秋の風 風民 2 あひる.えいじ.
草踏んで踏み出す一歩虫時雨 なつき 2 愛正.みきえ.
渓谷のホテルの窓に霧迫る 幸子 2 せいじ.むべ.
穂芒の供へられたる式部像 せいじ 2 こすもす.千鶴.
秋霖に寄り添う鳩の含み声 智恵子 2 たかを.むべ.
秋風を受けて笹舟加速せり 愛正 2 董雨.たか子.
隣家には紅白揃う水引き草 こすもす 1 ふさこ.
飛び石で向こうの土手へ曼殊沙華 なつき 1 あひる.
薄紅葉森の展けし青空に 康子 1 えいじ.
ゲリラ雨去て眩き虹ふたつ 智恵子 1 康子.
雨上がる鳥語飛ぶ朝秋の声 きよえ 1 智恵子.
秋の雨平家落人眠る里 山椒 1 千鶴.
掃くさきに散る柿落葉とどめなく 千鶴 1 きよえ.
秋風や招き猫ゐる風呂屋跡 えいじ 1 えいいち.
二代目のせつかち過ぎる松手入れ もとこ 1 なつき.
水澄むや甌穴映る歪み顔 愛正 1 智恵子.

10月8日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
肩車の帽子目じるし秋祭り ふさこ 6 董雨.幸子.はく子.もとこ.せいじ.みきお.
稔田に農婦の頭見え隠れ やよい 4 幸子.えいいち.みきえ.たかを.
露地さやか亀甲竹の節模様 むべ 3 愛正.やよい.明日香.
閑かなる山の湖畔に月二つ えいいち 3 きよえ.はく子.むべ.
名水に淹れし珈琲秋澄めり 澄子 3 康子.みきお.なつき.
萩こぼる宮名水に口漱ぐ はく子 3 ぽんこ.せいじ.あひる.
閉店の吊られしままの秋風鈴 きよえ 3 もとこ.なつき.ほたる.
置き忘れ告ぐる人有り秋日傘 みきえ 3 えいじ.たかを.ふさこ.
萩の風短冊揺らし句の踊る もとこ 3 えいいち.あひる.こすもす.
縮緬の小物作りや秋深し こすもす 2 愛正.風民.
渓谷へ紙の舞ふごと秋の蝶 康子 2 山椒.澄子.
青天や丘の果てまで曼珠沙華 むべ 2 山椒.やよい.
さはやかや御諏訪太鼓の撥さばき 風民 2 ぽんこ.千鶴.
冷やかな早瀬の風に一葉落つ えいいち 2 澄子.こすもす.
バス停に暫し見送る秋日傘 澄子 2 うつぎ.ほたる.
藤袴アサギマダラの神秘かな 明日香 2 智恵子.千鶴.
山霧の走り山容おぼろげに 千鶴 2 たか子.うつぎ.
ゆか仕舞ふクレーン車堵列京の秋 せいじ 1 むべ.
黄柳の揺るる堀端地蔵尊 愛正 1 智恵子.
秋霖や猛猛し季を納めけり たか子 1 えいじ.
傘杖にそっと降り出す秋の雨 きよえ 1 康子.
変化富むことわざ通り秋の空 明日香 1 ふさこ.
明け暮れをパナマハットの案山子かな 幸子 1 董雨.
鯛焼きの小豆も地産朝の市 なつき 1 きよえ.
土鍋炊き新米今朝の主役かな 千鶴 1 みきえ.
秋扇握りお手上げ若き棋士 あひる 1 たか子.
秋晴れや櫓貫く木の相輪 えいじ 1 明日香.
説教の佳境に止まる扇かな あひる 1 風民.

10月7日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
群鳥の零れ落ちくる刈田原 やよい 8 えいじ.明日香.澄子.せいじ.あひる.みきえ.たかを.はく子.
次の一手思案している秋扇 あひる 7 幸子.康子.たか子.千鶴.やよい.ぽんこ.みきお.
久方の嫁取りばなし瀬戸の秋 ふさこ 6 董雨.澄子.もとこ.あられ.千鶴.たかを.
綱の目の残る秋刀魚や煙立つ みきお 5 えいじ.康子.もとこ.あひる.ふさこ.
もぎ立ての唐黍光る朝の市 山椒 4 董雨.やよい.みきえ.智恵子.
ひいふうみいたちまち増ゆる蜻蛉かな 幸子 3 愛正.ふさこ.むべ.
氏神の願掛け草鞋秋日濃し なつき 3 たか子.明日香.みきお.
銃眼を通ひきたるは葛の風 澄子 3 山椒.せいじ.ぽんこ.
オリーブの実る家みな新しき あひる 2 幸子.えいいち.
少年の四股踏む土俵宮相撲 千鶴 2 きよえ.あられ.
登坂の風爽やかやペダル漕ぐ せいじ 2 なつき.むべ.
いつよりが晩年桜もみづれり 幸子 2 風民.きよえ.
歌碑句碑の居並ぶ御室花ふよう ぽんこ 1 愛正.
夕風や秋明菊の立ち姿 むべ 1 智恵子.
下向の灯峰巒ゆるく秋の空 董雨 1 風民.
犬駆くる曼珠沙華咲く土手長し 千鶴 1 なつき.
祭の灯じっと見つめる能登の祢宜 山椒 1 はく子.
丹精の七色咲ひて曼珠沙華 きよえ 1 えいいち.
里の森花咲き初む藤袴 きよえ 1 山椒.
朝まだき珈琲啜る音も秋 えいじ 1 うつぎ.
芒の穂かき分け進む苑順路 康子 1 こすもす.
山粧う心にとどめ句帳閉ず 愛正 1 こすもす.
車より体の手入れ秋深む たかを 1 うつぎ.

10月6日 (投句21名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
手の塩も舐めてひと口煎り銀杏 えいじ 7 幸子.愛正.えいいち.やよい.風民.もとこ.ほたる.
稲の穂の弧の幾万や畔を行く あひる 6 えいじ.董雨.千鶴.ぽんこ.むべ.きよえ.
刈り終へて笑顔のままや案山子展 康子 4 たか子.えいいち.あひる.むべ.
川底に沈みし紅葉なほ紅く 明日香 4 愛正.なつき.せいじ.ふさこ.
逆上がり出来たと云ふ子秋の雲 みきお 4 えいじ.たかを.ぽんこ.明日香.
対局は秋たけなはの能舞台 せいじ 3 はく子.みきえ.こすもす.
草の花名前添へある茶室かな 康子 3 智恵子.みきお.こすもす.
稲田風岬を超えて海原へ 智恵子 3 やよい.あひる.山椒.
明日香来て女渕のあたり秋丁字 明日香 3 智恵子.あられ.澄子.
肩こりを忘れて一途栗を剥く うつぎ 2 康子.はく子.
雨垂れやショパンに纏ふ秋思あり 澄子 2 なつき.千鶴.
栗飯に不揃ひの栗喜寿の卓 むべ 2 董雨.せいじ.
十月の雨にしとりと鳥歌ふ えいいち 2 山椒.きよえ.
コンビニの周りは田圃虫時雨 みきお 2 幸子.明日香.
薄掛を握りて目覚む秋の朝 えいいち 2 もとこ.うつぎ.
銀杏の実揉めば野趣なる香り立つ えいじ 2 ふさこ.うつぎ.
蛇穴に入る修復の表門 幸子 2 澄子.ほたる.
草の原見え隠れする秋の蝶 こすもす 1 みきお.
萩の花句会場となる寺があり ふさこ 1 たか子.
秋薔薇の蕾小昼をまどろめり 幸子 1 康子.
風往なす薄の穂の招きかな ぽんこ 1 風民.
でこぼこの榠樝しつらふ京町家 もとこ 1 みきえ.
秋刀魚焼く明日は彼の誕生日 こすもす 1 あられ.
蟷螂のダリアに縋り眼の虚ろ うつぎ 1 たかを.

10月5日 (投句24名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
双蝶のひそひそ話藤袴 うつぎ 7 愛正.智恵子.たかを.せいじ.あひる.もとこ.こすもす.
鯛一尾丸ごと炊けり今年米 千鶴 5 えいじ.せいじ.あひる.明日香.うつぎ.
幼な子のポケット膨らむ木の実かな みきお 5 愛正.山椒.やよい.こすもす.なつき.
一村に大字小字菊残る 幸子 3 きよえ.みきえ.みきお.
曼珠沙華覗けば草の万華鏡 康子 3 ぽんこ.千鶴.明日香.
ましら芸秋天に沸く拍手かな 澄子 3 智恵子.たかを.みきえ.
稲架の間に隠れんぼかな雀どち 智恵子 2 ぽんこ.むべ.
異国語の一団過ぎて小鳥来る なつき 2 董雨.澄子.
団体の砂利踏む音や神の留守 なつき 2 あられ.やよい.
墓に添ひ迎へるやうに彼岸花 えいいち 2 ふさこ.もとこ.
身に享くるマイナスイオン滝しぶき むべ 2 董雨.山椒.
掃くもよし掃かざるもよし溢れ萩 澄子 2 たか子.むべ.
三時間歩きて十句鰯雲 えいじ 2 康子.きよえ.
昃れば紫苑の蝶もゐずなんぬ みのる 2 澄子.ふさこ.
ハチ公前迷路疲れの穴惑 ほたる 2 えいいち.あられ.
萩揺らし舞殿に風踊りゆく もとこ 1 康子.
水澄むや水面に揺らぐ千切れ雲 愛正 1 みきお.
湯上がりに一枚羽織る秋の夜 みきえ 1 えいいち.
疎らなる実のつき具合庭の柿 こすもす 1 幸子.
紅葉して桜も昏き役所裏 幸子 1 えいじ.
山々の呼吸するごと霧走る 明日香 1 たか子.
秋風が大門抜ける転法輪 ぽんこ 1 なつき.
天高しぐいと伸び切るクレーン車 風民 1 幸子.
釣瓶落し曇日ならばなほ早し きよえ 1 千鶴.
羽化もせず狭庭の隅の菜虫かな 愛正 1 うつぎ.

10月4日 (投句25名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大漁旗掲げ小湊秋刀魚くる 智恵子 4 董雨.千鶴.ぽんこ.やよい.
手洗ひに花梨の香る美術館 あひる 3 董雨.明日香.こすもす.
小流れの楽を間遠に添水の音 康子 3 智恵子.あられ.きよえ.
石鎚の峰より発し川澄めり 千鶴 3 うつぎ.やよい.たか子.
ベンチへとなだるる萩の屑掬ふ 康子 3 えいじ.えいいち.風民.
古書店の奥の奥まで秋日射 みきお 3 愛正.なつき.風民.
秋霖や一人静かにお茶を汲む みきお 3 幸子.康子.せいじ.
零戦の小さき座席曼珠沙華 澄子 3 せいじ.千鶴.みきえ.
Vの字に一羽遅れの渡り鳥 幸子 3 えいじ.山椒.みきお.
天空の青を仰ぎて曼珠沙華 風民 3 なつき.ほたる.むべ.
盗人萩すき間ななめに通り抜け なつき 2 ふさこ.きよえ.
丘陵に見送る風雲赤とんぼ 智恵子 2 たかを.山椒.
涼新た一期一会の掛字かな むべ 2 もとこ.たか子.
葛の花杖置きいたる登山口 千鶴 2 澄子.うつぎ.
吾亦紅夕日纏へば影法師 みのる 2 康子.えいいち.
消えし窓灯りし窓や虫の声 うつぎ 2 幸子.たかを.
土竜道砦となりし曼珠沙華 愛正 2 こすもす.ほたる.
倒れ癖つきし紫苑をひと括り みのる 2 澄子.ぽんこ.
久に見る二十度表示秋の雨 こすもす 1 ふさこ.
大空へ黄のいやまさる楝の実 えいじ 1 みきえ.
雨脚を縫ひ来る風や秋涼し せいじ 1 愛正.
シャガールの蒼き夢世に月一つ もとこ 1 あられ.
参道の左右に綴る曼珠沙華 澄子 1 明日香.
印相を結ぶ細蕊曼珠沙華 山椒 1 もとこ.
小鳥来る聖書輪読せる屋根に あひる 1 むべ.
秋の雨静かな夜明け能登祈る きよえ 1 みきお.
首伸ばし銀嶺仰ぐ黄秋桜 山椒 1 智恵子.

10月3日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夕映えて仰ぐ棚田の稲架襖 せいじ 6 董雨.康子.千鶴.ぽんこ.風民.なつき.
横抱きに運ぶ案山子の軽さかな なつき 5 董雨.愛正.えいいち.せいじ.うつぎ.
朝礼の校長先生赤い羽根 みのる 4 愛正.たかを.うつぎ.こすもす.
書机の写経小窓の夕月夜 愛正 4 山椒.たか子.えいじ.あひる.
廃墓地の供養の明かり曼珠沙華 愛正 3 えいじ.あられ.もとこ.
秋簾巻き上ぐ日ざし柔らかし ほたる 3 千鶴.はく子.みきお.
新涼や竹の葉擦れを聴く茶会 康子 3 幸子.もとこ.むべ.
草の花一期一会の茶会かな 康子 3 智恵子.みきえ.明日香.
笑む顔も泣き顔もある案山子かな むべ 3 きよえ.ふさこ.こすもす.
風とおる軒端に榾の積み上がり あひる 3 みきえ.風民.澄子.
薄もみぢ左見右見していろは坂 智恵子 2 たかを.ふさこ.
秋晴れや鳶の縋りし木の相輪 えいじ 2 康子.きよえ.
納骨堂二対の灯り曼珠沙華 ぽんこ 2 山椒.なつき.
水墨の山々滲む秋の色 えいいち 2 明日香.澄子.
曼珠沙華翳す能面鬼気迫る 澄子 2 たか子.あられ.
野地蔵の肩にそぼ降る秋の雨 みきお 2 幸子.ぽんこ.
風通ふたびに掃かるる萩の屑 むべ 1 せいじ.
秘湯宿囲む大岩山粧ふ 山椒 1 やよい.
瀬に落ちて水に翻弄散り紅葉 明日香 1 みきお.
タオル地を羽毛の夜具に秋迎へ たか子 1 えいいち.
黄金に続くまほらや稲の波 明日香 1 むべ.
呼び寄せて抱き上げる子にゐのこづち 幸子 1 あひる.
合唱のごと呼びかくる赤い羽根 みのる 1 やよい.
街路樹の釣瓶落としの影法師 澄子 1 智恵子.
里池の水草紅葉薄化粧 きよえ 1 はく子.

10月2日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
秋天に槌音たかく宮普請 澄子 6 康子.えいいち.みきえ.たか子.ぽんこ.風民.
東雲にかんばせ染める案山子かな みのる 5 康子.きよえ.あられ.なつき.もとこ.
多国語の客に梨剥く朝市女 なつき 5 董雨.幸子.智恵子.千鶴.こすもす.
松手入れ皇居のそらを透かせをり 澄子 5 ふさこ.やよい.なつき.もとこ.風民.
どんぐりの遊び置かれし石の上 風民 4 せいじ.あられ.澄子.むべ.
刺繍針キラリと光る秋灯下 むべ 4 幸子.えいいち.たか子.ぽんこ.
朝露のひいて出番のコンバイン 千鶴 3 あひる.明日香.やよい.
鳥渡る我が人生に山いくつ 幸子 3 智恵子.せいじ.山椒.
焼き鮎をほぐす見事な箸捌き みきお 2 董雨.たかを.
バー超える背面飛びや雲の嶺 みきお 2 明日香.たかを.
笹舟を競う溜池秋の風 愛正 2 山椒.みきお.
村中にたった一枚稲架組む田 千鶴 2 愛正.はく子.
お帰りと陽だまりの庭小鳥来る 智恵子 2 みきお.むべ.
羊歯の丘天蓋なせる曼珠沙華 康子 2 千鶴.ほたる.
地を叩く音やどんぐり落ちにけり 風民 2 ふさこ.こすもす.
十月一日大秋晴れと記しけり うつぎ 1 はく子.
爽涼や茶軸に長生安楽と せいじ 1 澄子.
たもとほる回廊抜ける風は秋 明日香 1 みきえ.
白寿迎え仕出し弁当秋刀魚美味 董雨 1 えいじ.
神苑の籬にからまる乱れ萩 ぽんこ 1 ほたる.
懸橋や渓を飛び交う赤蜻蛉 愛正 1 あひる.
スクランブル吹き抜け行くや秋の風 ほたる 1 愛正.
濃き色の百日紅好きと言うて逝き たか子 1 えいじ.
ゐのこづち幼はきのふ省みず 幸子 1 きよえ.

10月1日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
回廊をなせる丈余の萩小径 みのる 12 愛正.康子.智恵子.澄子.明日香.せいじ.ふさこ.ほたる.たか子.えいいち.みきえ.むべ.
起伏野を花桟敷とす島の秋 みのる 6 智恵子.きよえ.せいじ.あひる.風民.千鶴.
稔田に捨て田隣りて風通ふ むべ 5 えいじ.幸子.澄子.風民.うつぎ.
蟷螂の団十郎の見得をきり 明日香 4 えいじ.ぽんこ.あひる.うつぎ.
里かすむ山霧のなか峠越 えいいち 3 愛正.山椒.みきお.
遅れ翔ぶ一羽の雁の首伸ばし あひる 3 たかを.千鶴.もとこ.
飛行機雲に串刺しされて秋の雲 やよい 3 ぽんこ.なつき.みきお.
葉の垂れて黄の鈴なりや銀杏の実 えいじ 3 董雨.ふさこ.こすもす.
雁の棹茜の空に乱れ無し 智恵子 3 康子.みきえ.むべ.
石灯籠笠を撫ぜたる萩の花 ぽんこ 2 明日香.えいいち.
花手水炎のごとき彼岸花 なつき 2 山椒.ほたる.
一村を覆ふがごとく雁渡る あひる 2 あられ.たか子.
欄干に落書き恋歌川の秋 えいじ 1 もとこ.
母の味食べ比べするおはぎかな こすもす 1 たかを.
秋聞くや犬は垂れ耳翻し むべ 1 幸子.
身に沁むる妻の一言まかせとけ えいいち 1 あられ.
水みくじ浸くるたらいの水澄めり なつき 1 きよえ.
里山に案山子三体ビニール製 たか子 1 董雨.
ゆるやかに大輪の鳶秋夕焼け ほたる 1 こすもす.
近道に待ち伏せてをりゐのこづち 幸子 1 なつき.

9月30日 (投句26名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
長汀の松の影縫ふ良夜かな みのる 8 えいじ.康子.みきえ.むべ.やよい.きよえ.うつぎ.智恵子.
百幹のさざめきやまぬ竹の春 澄子 7 ぽんこ.みきえ.むべ.なつき.風民.うつぎ.ほたる.
半眼の仏も眠る虫浄土 幸子 6 えいじ.愛正.えいいち.たかを.澄子.ほたる.
象の鼻滑る遊具や木の実降る なつき 4 愛正.千鶴.こすもす.もとこ.
曇天を無尽に飛びて帰燕かな 明日香 3 こすもす.きよえ.たか子.
近道のおもはぬ昏さ曼珠沙華 澄子 3 幸子.たか子.風民.
牛の尻叩いて集め牧を閉ず みきお 3 せいじ.あられ.なつき.
立ち上がる波の秀に似て丈余萩 みのる 3 康子.せいじ.澄子.
提灯の軒端をつらね秋まつり えいじ 2 明日香.えいいち.
大空へ相輪高し昼の月 えいじ 2 幸子.山椒.
稲架掛けは一段おきや千枚田 せいじ 2 ぽんこ.董雨.
露草のハート顔出す雨上がり 康子 2 あひる.明日香.
大休止杖奪いたる鬼ヤンマ 愛正 2 ふさこ.たかを.
朱の色を神にもらひて彼岸花 明日香 2 山椒.ふさこ.
崩れてはまた棹となり雁来る あひる 2 千鶴.やよい.
幾何模様めく鷺の足跡稲稔る やよい 1 董雨.
宅急便泥の匂いに新生姜 智恵子 1 もとこ.
秋澄めり巡回巡査の通る声 みきえ 1 あられ.
一陣の風に乱るる蟻の列 みきお 1 あひる.
虫の音に長湯となりぬ一句欲し うつぎ 1 智恵子.

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