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12月24日 (投句8名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ポインセチア百七歳の誕生日 わかば 7 宏虎.あひる.はく子.ぽんこ.なつき.こすもす.むべ.
天地のあはひに黒き山眠る むべ 5 宏虎.せいじ.はく子.なつき.わかば.
能楽堂門に黄葉の吹き寄する なつき 4 あひる.愛正.ぽんこ.むべ.
街道の起点の石碑山眠る ぽんこ 4 せいじ.あひる.愛正.むべ.
棟上の太梁高く寒の空 素秀 4 はく子.愛正.ぽんこ.わかば.
冬天や直ぐなる道を歩みたく わかば 3 素秀.はく子.むべ.
信号待ちに消えてしまいし冬の虹 こすもす 3 せいじ.あひる.なつき.
広縁に広ぐ切干喜寿の皺 愛正 3 素秀.ぽんこ.こすもす.
裸木の一際高き北正門 素秀 2 せいじ.なつき.
長椅子の猫大あくび日向ぼこ 愛正 2 宏虎.かかし.
寒灯は沖へ埠頭を出るフェリー 素秀 2 わかば.かかし.
不易なる淀の流れに年惜しむ はく子 2 せいじ.わかば.
日々易き一人暮らしや年惜しむ はく子 2 あひる.かかし.
顔一面網目の枯蔦磨崖仏 愛正 2 ぽんこ.こすもす.
何時来ても人見ぬ奥社年惜しむ はく子 2 宏虎.かかし.
枯蔦の絡む門戸や雀舞ふ 愛正 1 素秀.
点滅の騒がしきかな聖樹の灯 素秀 1 こすもす.
北風に鳥の一声鳴き渡る ぽんこ 1 なつき.
風と共にうなずいている菊の花 ぽんこ 1 愛正.
園丁の枯蔓からめ運びたり なつき 1 むべ.
柊の花のまたるる蕾かな わかば 1 素秀.
アルプスにホルン響かせ年惜しむ はく子 1 わかば.
凍つ朝の痩せたかに見え鉄門扉 素秀 1 愛正.
昼間は枯れ木夜は電飾七色に ぽんこ 1 こすもす.
うつくしき聖菓切り分く小夜の卓 むべ 1 宏虎.
年惜しむ昔のドラマ見直して こすもす 1 かかし.
一陽来復木の香も清し奥社成る はく子 1 素秀.
燭配るチャペルの前や降誕祭 むべ 1 はく子.

12月17日 (投句10名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
釣宿の潮の匂ひの隙間風 宏虎 9 なつき.素秀.せいじ.あひる.愛正.はく子.こすもす.ぽんこ.たかを.
露天湯の湯気に紅さす冬夕焼 愛正 4 せいじ.あひる.はく子.わかば.
駅中のピアノ第九や街師走 かかし 4 なつき.宏虎.こすもす.ぽんこ.
雪吊りの見直す松の男振り 宏虎 3 愛正.こすもす.ぽんこ.
嫁ぎ来て夫婦好みの味噌おでん なつき 3 宏虎.たかを.むべ.
悴みて窓口の声やはらかし むべ 3 素秀.せいじ.たかを.
一雨に紅深くせり藪柑子 むべ 3 あひる.わかば.ぽんこ.
寺守の礼に始まる落葉掃 なつき 2 宏虎.愛正.
寺男鉢巻きぎゅっと落葉掻く ぽんこ 2 なつき.素秀.
冬日和彩雲被く浅間山 愛正 2 宏虎.はく子.
赤色のスニーカー行く大枯野 こすもす 2 なつき.あひる.
正装にマスク加えり去年今年 宏虎 2 たかを.むべ.
冬紅葉残る力を尽くすなり わかば 2 愛正.はく子.
勘亭流招き文字てふ京師走 かかし 2 わかば.ぽんこ.
襟直し二礼二拍手皮ジャンパー 素秀 2 こすもす.たかを.
番鴨群れを離れて澪流す わかば 1 素秀.
天辺を尖らせセコイヤ冬木立 はく子 1 わかば.
木の間から陽さす山道冬日和 愛正 1 せいじ.
二歳児が鳩追いかける園小春 ぽんこ 1 こすもす.
枯葉浮く露天に老の長湯かな 素秀 1 愛正.
裸木の公園空を広くする はく子 1 せいじ.
中抜けも中座も居たり師走句座 こすもす 1 むべ.
健康を念じ十年日記買ふ かかし 1 はく子.
老いる里またをちこちの休耕田 かかし 1 わかば.
葉牡丹で卯年の干支や園児たち かかし 1 なつき.
冬ざれや姿消すもの潔く わかば 1 むべ.
落葉てふ欅大樹の声すなり むべ 1 素秀.
何時の間にあっと言う間に十二月 はく子 1 宏虎.
ポインセチア赤の溢れるカフェテラス ぽんこ 1 あひる.
風呂上り寝室で見るオリオン座 こすもす 1 むべ.

12月10日 (投句10名 選句11名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
黒ネクタイ緩め屋台のおでん酒 かかし 5 はく子.素秀.せいじ.ぽんこ.なつき.
炭焼の煤けき顔や歯の真白 かかし 4 素秀.わかば.こすもす.むべ.
花八手家人の好み知れる庭 むべ 3 宏虎.素秀.愛正.
綿虫や赤き帽子の百羅漢 なつき 2 素秀.せいじ.
落葉鋤く有機農法頑固翁 かかし 2 宏虎.はく子.
日の光集め耀ふ冬紅葉 わかば 2 はく子.愛正.
おでん酒よき心友と無礼講 宏虎 2 はく子.こすもす.
水鳥のもぐる水輪や太鼓橋 ぽんこ 2 愛正.かかし.
遠望の山真っ白や師走来る こすもす 2 せいじ.わかば.
初しぐれ枯山水に吸い込まる はく子 2 ぽんこ.わかば.
その内に未来を秘めて冬木の芽 わかば 1 ぽんこ.
リビングへ日の燦々と十二月 はく子 1 せいじ.
ジョギングの行きか帰りか息白し 愛正 1 宏虎.
日の陰り寒さの募る野辺の道 はく子 1 わかば.
竹垣に紅葉かつ散る築地塀 ぽんこ 1 かかし.
思い切り不要断捨離師走来て 宏虎 1 かかし.
枯桑の梢飛び交ふ雀かな 愛正 1 なつき.
梟を主に廃屋朽ちゐける 素秀 1 愛正.
戌の日の賑はふ寺や冬紅葉 なつき 1 こすもす.
留守頼むドアの施錠や石蕗の花 ぽんこ 1 こすもす.
講堂に枯蔦まとふアーチ窓 むべ 1 愛正.
一列に岸に集合百合鴎 はく子 1 宏虎.
歩きたき赤い鼻緒の七五三 なつき 1 わかば.
極月のひと日老どちバス旅へ はく子 1 かかし.
一陣の風に落葉の立ち上がる ぽんこ 1 はく子.
風荒ぶ山の木立の冬ざるる わかば 1 ぽんこ.
子らのいぬ苑の遊具の冬ざるる わかば 1 なつき.
桑枯れて赤城の裾の長きこと 愛正 1 素秀.
名も知らぬ鳥啄みて木守柿 こすもす 1 なつき.
曇り空オブジェの如く冬芽あり ぽんこ 1 こすもす.
野地蔵の見下ろす村里冬日和 愛正 1 宏虎.
歩道橋渡る子らの息白し 愛正 1 なつき.
枯芒身を切る風に抗はず むべ 1 かかし.
綿虫の透けて漂ふ合戦地 なつき 1 むべ.
背中入る使い廻しの懐炉かな 素秀 1 ぽんこ.
噸堀のネオン師走の雨に濡れ 宏虎 1 せいじ.

12月3日 (投句8名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
葦枯るる川に残りし渡し舟 素秀 10 愛正.あひる.せいじ.なつき.はく子.わかば.宏虎.ぽんこ.こすもす.かかし.
大火鉢据えて老舗の料理店 はく子 8 愛正.あひる.せいじ.素秀.わかば.ぽんこ.こすもす.かかし.
黄落の百余年なる礼拝堂 むべ 5 あひる.せいじ.なつき.ぽんこ.かかし.
寒木瓜のほのと紅差す二三輪 むべ 4 あひる.はく子.わかば.こすもす.
行き戻る靴跡一つ冬河原 なつき 3 あひる.素秀.わかば.
冬雷に身震いしたる銀杏巨樹 素秀 2 なつき.はく子.
柿落葉の赤燃ゆるごと石畳 むべ 2 素秀.こすもす.
風に舞ふ銀杏黄葉の蝶のごと わかば 2 宏虎.むべ.
夕日中まっすぐ続く冬田道 はく子 2 素秀.かかし.
木枯しに缶カランコロ裏通り 愛正 2 ぽんこ.むべ.
父と子が集める庭の柿落葉 こすもす 2 せいじ.むべ.
老夫婦寄り添ふベンチ冬桜 なつき 2 愛正.かかし.
打ちよせるさざ波もあり冬の海 こすもす 1 愛正.
大阪城広き空あり銀杏散る ぽんこ 1 むべ.
尾長鳥つぎつぎに来て落葉雨 むべ 1 せいじ.
海風が吹き寄すバス停の落葉 こすもす 1 なつき.
凩の雑木の森を唸らせる わかば 1 はく子.
宇治小春茶そば御膳に舌鼓 はく子 1 宏虎.
一陣に裾を崩して落葉山 素秀 1 愛正.
岩壁を登る山霧沢巡り 愛正 1 ぽんこ.
藪巻を終へし松並引き締まる 愛正 1 むべ.
城壁にしがみつきたる蔦紅葉 ぽんこ 1 なつき.
木探しの子ら駆け巡る朴落葉 愛正 1 宏虎.
一筋の肉焼く煙冬河原 なつき 1 宏虎.
着水の鴨に乱るる水の面 素秀 1 わかば.
冬の雨街にひとつの写真館 むべ 1 はく子.
小春日の墓を包みて父母を恋ふ 素秀 1 こすもす.
絮飛ばしきらぬ河原の冬たんぽぽ なつき 1 素秀.

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