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7月24日 (投句11名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
黒帯を目指す百段子らの汗 かかし 7 愛正.せいじ.素秀.はく子.わかば.宏虎.こすもす.
子の頬をつつけば笑顔青葉風 はく子 5 愛正.満天.宏虎.更紗.むべ.
日雷カーブミラーの傾ぎかな よう子 3 せいじ.素秀.なつき.
いつまでも暮れぬ夕空遠蛙 よし子 3 宏虎.こすもす.凡士.
青首に辛味の透ける夏大根 素秀 3 わかば.満天.むべ.
白百合や天金の書に父偲ぶ わかば 3 愛正.なつき.菜々.
夏深し父の白き背流しやる なつき 3 せいじ.むべ.よう子.
茂り葉の撫ずる野地蔵峠茶屋 愛正 3 素秀.はく子.なつき.
雲の峰成層圏へ沸き上ぐる むべ 3 かかし.よう子.凡士.
かたはらに伏せたる雑誌昼寝覚 わかば 3 宏虎.更紗.むべ.
一望の青田の波や明智領 よし子 2 菜々.よう子.
カサブランカ笑みし遺影の奥座敷 よう子 2 素秀.かかし.
花頭窓開けて入り来る風涼し はく子 2 せいじ.満天.
小夜更けて鉄砲百合の香に撃たる むべ 2 愛正.かかし.
土の付く重きボールや送り梅雨 愛正 2 更紗.よう子.
口笛に夏鶯の長鳴きす せいじ 2 満天.なつき.
山湖へと喘ぐ急坂道をしへ わかば 2 せいじ.こすもす.
家々にはためくシーツ梅雨あがる むべ 2 わかば.更紗.
水郷の扇子工房古りゆけり むべ 2 素秀.凡士.
父見舞ふ溽暑の駅を乗り継いで なつき 2 わかば.菜々.
今年限り青田凝視の老夫婦 かかし 2 わかば.満天.
箱掻いて蝦蛄朝市に騒がしき 素秀 2 こすもす.よう子.
合歓の花無住の寺でありにけり よし子 2 更紗.かかし.
閑さの枯山水に蝉涼し はく子 2 菜々.凡士.
精米のこぼれ雀へ朝曇 素秀 2 はく子.なつき.
まぎれもなしこの青空や夏本番 こすもす 1 菜々.
大夕焼けいつもの山の陰深し よし子 1 宏虎.
白十字スマホの指の独り言 よう子 1 凡士.
売家の案内褪せをり釣忍 かかし 1 はく子.
昼下がり銭亀浮かぶ神の池 なつき 1 愛正.
朝涼し潮上りくる川面かな わかば 1 むべ.
ガスの火を消して一人の新茶入れ よし子 1 かかし.
裏窓にゴーヤーネット暑に備ふ せいじ 1 はく子.
唇に流れ来る汗ぷつと吹き せいじ 1 こすもす.

7月17日 (投句13名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
金平糖手に受け京の夕涼み 小袖 7 素秀.愛正.わかば.なつき.こすもす.よし子.むべ.
渓流に足を預けて河鹿笛 かかし 6 菜々.はく子.たか子.愛正.なつき.小袖.
磐座の静寂をやぶる不如帰 小袖 5 せいじ.菜々.はく子.わかば.なつき.
あめんぼの水のへこみの重さかな はく子 5 たか子.満天.かかし.よう子.むべ.
米寿祝ぐビール一口上機嫌 なつき 4 宏虎.満天.こすもす.かかし.
つなぎ脱ぎをんなにもどる藍浴衣 凡士 4 せいじ.はく子.たか子.よう子.
滝壺へ深き緑の光りさす 素秀 3 はく子.なつき.小袖.
窓に咲く五円玉ほど遠花火 凡士 3 せいじ.素秀.たか子.
遠景の大和三山夕焼くる 宏虎 3 菜々.はく子.わかば.
な踏みそなぞえにひそと梅雨茸 こすもす 3 菜々.わかば.かかし.
勘三郎浴衣の袖で見栄を切る よう子 2 素秀.なつき.
ベランダにひらり返して夏燕 はく子 2 満天.こすもす.
香水の女最後に渡船下り なつき 2 たか子.むべ.
初蝉や久の学舎友の顔 わかば 2 愛正.むべ.
写経終ふ廊下素足の和尚かな よう子 2 宏虎.よし子.
海峡の島影消すや梅雨滂沱 わかば 2 かかし.むべ.
ぶつかりしカナブン思ふ特攻隊 宏虎 2 愛正.かかし.
飛べる羽持っているらしあめんぼう はく子 2 宏虎.よう子.
ウクレレを奏で浜行く夏帽子 せいじ 2 菜々.満天.
さざ波の潜るにまかせ未草 せいじ 2 素秀.小袖.
酒蔵を鉤の手に折れ夏の月 凡士 2 宏虎.素秀.
半夏生明るくなりし納屋の裏 愛正 2 せいじ.よし子.
辻々に鳴り物揃ふ踊りかな 素秀 1 せいじ.
トロ箱の穴子納まる魚市場 宏虎 1 よう子.
サイダーのシュワッと淡き青春期 凡士 1 こすもす.
緑陰の閑かモラエス碑の幽居 素秀 1 よう子.
父病みて温きビールの夕餉かな なつき 1 小袖.
元気出る和尚の声や合歓の花 よう子 1 宏虎.
夕焼や校舎もとより茜色 宏虎 1 よし子.
池の面やおはぐろの群れ掠め飛ぶ わかば 1 愛正.
学舎の窓辺に聞くや蝉の声 わかば 1 満天.
休日はパパがお相手夏木立 せいじ 1 わかば.
東京五輪高校生の秋だった こすもす 1 よし子.
笑顔添へ磁器婚式や夏料理 むべ 1 こすもす.
橋脚を日の輪の朧海霧深し 素秀 1 小袖.

7月10日 (投句15名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
心太口八丁に突きて売り なつき 6 素秀.はく子.たか子.よう子.凡士.うつぎ.
捨て窯の口だけ残り青芒 うつぎ 5 愛正.素秀.せいじ.なつき.よう子.
千年の黴のほほえみ菩薩さま よし子 5 満天.はく子.たか子.かかし.よう子.
手の平で測る泰山木の花 せいじ 4 満天.なつき.むべ.うつぎ.
消えて又見えてひばりの空青し はく子 4 宏虎.たか子.小袖.うつぎ.
十五代続く棚田や夏銀河 素秀 3 せいじ.わかば.こすもす.
遠雷の過ぎ行く山の夜更けかな よし子 3 宏虎.かかし.凡士.
黒南風や弁慶ゆかりの力石 素秀 3 わかば.なつき.小袖.
夏草や朽ちる炭鉱社宅跡 凡士 3 素秀.せいじ.小袖.
多羅葉に記す願ひや宮涼し よう子 3 満天.はく子.わかば.
笹の葉を開きて涼し麩饅頭 むべ 3 愛正.はく子.凡士.
井戸蓋を打ちて青柿大き音 素秀 2 満天.むべ.
木道の螺旋階段七変化 かかし 2 せいじ.よう子.
病棟の児らの瞳に虹立ちぬ むべ 2 わかば.たか子.
五月晴れ埴輪の口の皆開けし 宏虎 2 素秀.かかし.
梅雨滂沱をちこち襲ふ土石流 かかし 2 満天.わかば.
祓戸に玉虫現るる御祓かな うつぎ 2 なつき.かかし.
髪切りて素足に履きしスニーカー なつき 2 こすもす.かかし.
大夕立街一瞬のくらさかな わかば 2 むべ.凡士.
法面を滑走するや夏燕 かかし 1 素秀.
船の帆の丸くふくらむ金魚玉 素秀 1 なつき.
風いなす虎尾草の先曲がりけり むべ 1 愛正.
巣立ち鳥朝日に眩し黒瓦 愛正 1 はく子.
蒲の穂の揺れて泡や鯉の影 わかば 1 愛正.
草刈機フル回転の淀堤 はく子 1 こすもす.
里山の木々を深めて登山口 わかば 1 よう子.
コンクリートとガラスの街を西日さす 凡士 1 むべ.
たたら踏む径に泰山木の蕊 せいじ 1 凡士.
かき氷食べ見せ合ひし舌の色 はく子 1 こすもす.
四囲の山夏鶯の谷渡り わかば 1 宏虎.
と見る間に連山覆ふ雲の峰 かかし 1 宏虎.
宿を辞す金雀枝払ふ駐車場 愛正 1 むべ.
シャッター街なれど夜店の賑はへる 凡士 1 宏虎.
龍機嫌よし紫陽花の花手水 うつぎ 1 小袖.
石といふ石みな紙垂の宮涼し 小袖 1 たか子.
青柿の落ちて路地を狭めたる はく子 1 愛正.
鏡池とは名ばかりや水草生ふ せいじ 1 うつぎ.
卵供ふ蛇の池跡や木下闇 はく子 1 こすもす.
梅雨寒や机の端のお茶の湯気 愛正 1 せいじ.
紫陽花に一体隠る六地蔵 よう子 1 うつぎ.
手つなぎの園児の散歩姫女苑 よう子 1 小袖.

7月3日 (投句11名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夏草や栄枯の跡の石舞台 かかし 6 はく子.わかば.宏虎.よし子.満天.小袖.
田一枚園児手植への青田波 かかし 5 はく子.なつき.愛正.わかば.満天.
離陸機の腹過ぎゆきて青田波 凡士 5 せいじ.素秀.むべ.よう子.うつぎ.
旱梅雨谷の水汲む貸農園 よう子 4 素秀.なつき.こすもす.かかし.
外壁のリフォーム中や夏つばめ こすもす 4 はく子.なつき.愛正.よう子.
浜茄子や波音近き移情閣 わかば 4 せいじ.素秀.凡士.うつぎ.
四阿に座り直して青田風 かかし 3 愛正.よし子.むべ.
梅雨ごもり久に繙く師の句集 はく子 3 わかば.満天.かかし.
代田掻く濡れて後追ふ群雀 愛正 3 せいじ.宏虎.小袖.
夏炉焚いて窓に仰ぐや明日の峰 凡士 3 せいじ.なつき.よう子.
雨兆す葉裏にひそと雨蛙 わかば 2 かかし.むべ.
クレーンのビーム刺しゐる夏の空 素秀 2 愛正.よし子.
灯明のゆらぐ本堂梅雨寒し 愛正 2 かかし.よう子.
ぼうふりの玉突きあふて浮きしづみ 素秀 2 せいじ.はく子.
山間に生きて育む青田かな わかば 2 むべ.小袖.
七変化新たに挑む新講座 かかし 2 はく子.こすもす.
玫瑰や地の涯といふ海の紺 凡士 2 宏虎.よう子.
カーネーション鉢に咲かせて老いひとり はく子 2 満天.凡士.
秘境宿金雀枝盛る花あかり 愛正 2 なつき.小袖.
夕立に戸惑ふ午後の小買物 わかば 2 よし子.こすもす.
玉苗を余白に植うる老農婦 せいじ 2 素秀.わかば.
草の笛聞いていそうな六地蔵 よう子 2 素秀.凡士.
泣顔の吾子ががんぼを目で追へり 素秀 2 小袖.うつぎ.
掃く前に蜘蛛の囲払ふ竹箒 愛正 2 こすもす.かかし.
浜茄子や浜風強き孫文碑 わかば 1 うつぎ.
予約せし青葡萄棚テラス席 むべ 1 こすもす.
捩花の捩り忘れし花のあり はく子 1 むべ.
帝陵を護るかに聳つ雲の峰 凡士 1 うつぎ.
ひまわりを咲かせひまわり保育園 はく子 1 よし子.
萍に早や覆はれし植田かな せいじ 1 愛正.
丈伸びて余白狭まる植田かな せいじ 1 凡士.
夏木立瀬音に沿ふて風立ちぬ よう子 1 わかば.
蜻蛉生る渡し場跡の舫い舟 愛正 1 凡士.
梅雨深し草のはびこる父祖の墓 はく子 1 宏虎.
青田風児の声の無き幼稚園 よう子 1 宏虎.

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