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7月30日 (投句10名 選句16名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
補助輪の取れてどや顔日焼の子 かかし 6 素秀.ぽんこ.満天.愛正.よし子.こすもす.
峠茶屋ポンと昭和のラムネ玉 かかし 5 素秀.なつき.わかば.はく子.愛正.
蝉しぐれ夫と子の忌を修しけり はく子 4 せいじ.なつき.ぽんこ.あひる.
流木に翅立て流る川蜻蛉 愛正 4 わかば.かかし.あひる.むべ.
夕闇に蚊遣り地を這ふ三和土かな 愛正 4 せいじ.素秀.わかば.あひる.
滴りや昼なほ暗き吉野杉 わかば 4 宏虎.なつき.満天.愛正.
打つ手なき酷暑に耐える力石 ぽんこ 3 宏虎.わかば.よう子.
八寸の彩り豊か夏料理 はく子 3 かかし.よう子.こすもす.
蚤の市暇な店主の三尺寝 ぽんこ 3 素秀.満天.よし子.
颯爽と力士浴衣の縄模様 素秀 3 宏虎.むべ.こすもす.
遠雷や重きペダルに変速す むべ 3 はく子.よう子.うつぎ.
帰省子の引っ越しのごと赤児と荷 かかし 2 せいじ.よし子.
冷酒の氷は月の欠片かな 素秀 2 せいじ.ぽんこ.
つぼ少しずらして耐へる土用灸 なつき 2 よう子.こすもす.
鎮守の杜ただに激しき蝉しぐれ はく子 2 宏虎.うつぎ.
噴水やリズミカルなる三拍子 こすもす 2 かかし.よう子.
本を閉づまぶた閉づれば蝉時雨 よう子 2 かかし.うつぎ.
油虫押さへて猫の目は爛々 素秀 2 ぽんこ.むべ.
夕立去り竿に連なる雨滴光 はく子 2 愛正.うつぎ.
笹の葉に鮎の塩焼き尾を跳ぬる はく子 2 満天.むべ.
滴りを受くる掌沢登り わかば 2 はく子.こすもす.
鉢植えのミニひまわりもゴッホなる よう子 1 満天.
雨上がるお化け胡瓜の地を撫づる よう子 1 むべ.
滝飛沫浴びてしずまりゆく心 わかば 1 よし子.
紅白の夾竹桃や車窓飛ぶ わかば 1 宏虎.
土用灸終え寺めしの賑へり なつき 1 あひる.
花の寺小さき池の作り滝 こすもす 1 よし子.
大暑の日鍬のリズムの米寿翁 かかし 1 わかば.
石橋の蜻蛉ぐるりと眼を回す なつき 1 素秀.
夏休みの子と作りたるカレーかな こすもす 1 なつき.
紫陽花の葉を干す慣ひ離れ島 むべ 1 せいじ.
雑草の露を見ている力石 ぽんこ 1 はく子.
水羊羹掬ひてテレビ桟敷かな 素秀 1 はく子.
病葉と共に落つるは青胡桃 わかば 1 かかし.
木立の間を歩数で計るハンモック 愛正 1 なつき.
蚊遣火を腰にリードの伸びにけり むべ 1 ぽんこ.
夕焼や昏き運河に石の橋 むべ 1 うつぎ.
蝉時雨池の真中の弁財天 ぽんこ 1 愛正.
月亮門くぐれば古りし扇店 むべ 1 あひる.

7月23日 (投句12名 選句13名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
朝粥に塩を多めの大暑かな よう子 4 わかば.なつき.はく子.むべ.
七月の卒寿の朝の深呼吸 宏虎 3 なつき.かかし.あひる.
太陽の塔諸手に捧ぐ夏の雲 よう子 3 素秀.ぽんこ.満天.
採り頃の胡瓜手尺で確かめる よう子 3 素秀.なつき.かかし.
無住寺の縁に人声夏の月 愛正 3 せいじ.よう子.あひる.
雲の峰勝つのは弟腕相撲 はく子 3 愛正.むべ.よう子.
わくら葉の落ち行く渓流水早し 愛正 3 ぽんこ.こすもす.よう子.
朝蝉の声に知りたる雨上がり 素秀 2 せいじ.こすもす.
ためらわず百合の白さを庭で切る よし子 2 こすもす.よう子.
橋脚の芥の混じる出水かな 宏虎 2 わかば.こすもす.
炎昼やじっと我慢の力石 よし子 2 はく子.よう子.
大壺に宝珠のごとく蓮の花 ぽんこ 2 素秀.満天.
流暢に西瓜を値切る印度人 素秀 2 ぽんこ.むべ.
噴水の高さを決める会議あり よし子 2 はく子.あひる.
滴りの落つる光や苔の庭 わかば 2 ぽんこ.あひる.
水馬かぼそき足で流されず 宏虎 2 わかば.かかし.
朝市の干物をつつむ蚊遣香 なつき 2 せいじ.素秀.
仏像の古拙の微笑蓮の花 かかし 1 愛正.
手に汗のヘアピンカーブ峠道 かかし 1 せいじ.
終農てふ卒寿の農夫青田波 かかし 1 はく子.
青時雨碑だけの残る一里塚 なつき 1 ぽんこ.
荒波を潜つてみたき夏の海 わかば 1 あひる.
シャイな夫三日目に着るアロハシャツ よう子 1 むべ.
収穫のピーマンまだまだB級品 こすもす 1 かかし.
銀翼の吸い込まれゆく梅雨の空 よし子 1 愛正.
繭籠るスーパームーン涼しかり はく子 1 満天.
首筋を冷やす滴り八合目 愛正 1 わかば.
踊子や蹴出しと笠の紐赤き 素秀 1 愛正.
夏影に鐘の声きく久安寺 よし子 1 わかば.
戻り梅雨安堵の笑みの農夫婦 かかし 1 満天.
今日一日見事に咲きて散る木槿 わかば 1 こすもす.
燃へいずるゴッホの黄色向日葵群 ぽんこ 1 満天.
後毛のワツクス光る祭髪 素秀 1 かかし.
風鈴に賛美重なる修養会 むべ 1 せいじ.
竿上がる又揚がる鮎解禁川 宏虎 1 愛正.
ウヰスキーの町より届く夏見舞 むべ 1 なつき.
恙がなき朝を迎ふ花木槿 わかば 1 はく子.
湧水の蓋に一輪牽牛花 ぽんこ 1 なつき.
焼きすぎたトーストかじる大暑かな なつき 1 むべ.
転寝の助手席の妻サングラス よう子 1 素秀.

7月16日 (投句11名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
子に貰ふ男八十路の日傘かな よう子 6 はく子.ぽんこ.かかし.わかば.こすもす.むべ.
ビル街に昭和の長屋金魚玉 かかし 5 愛正.宏虎.はく子.ぽんこ.なつき.
水筒に不老水てふ岩清水 かかし 4 せいじ.はく子.なつき.よし子.
心まで染まりし森の緑かな わかば 4 宏虎.せいじ.はく子.なつき.
法衣から日焼の手首数珠を振る 素秀 4 愛正.こすもす.満天.よう子.
水中花子は恋をしてゐるのかも はく子 3 あひる.素秀.よし子.
石蹴って石は片陰出て光る よし子 3 素秀.よう子.むべ.
雲映す青田に余白今少し はく子 3 愛正.かかし.よう子.
水中花夜には夜の色をして はく子 3 なつき.満天.よし子.
せせらぎに和してまぎれず夏鶯 よし子 3 素秀.わかば.よう子.
打ち水に息吹き返す草木かな わかば 3 宏虎.こすもす.よし子.
地下足袋の急く炎天の人力車 よう子 3 せいじ.かかし.満天.
夕焼の海美しく火の坩堝 わかば 2 素秀.はく子.
雲上の風に咲きたりお花畑 よし子 2 あひる.せいじ.
黒揚羽舞ひ来て友の事をふと わかば 2 ぽんこ.かかし.
打水に轍を残し霊柩車 素秀 2 ぽんこ.よし子.
針重ね正午炎暑の花時計 なつき 2 わかば.こすもす.
グランドゴルフ蝉の応援背に受けて はく子 2 かかし.満天.
打水に光るホールの黒御影 むべ 2 せいじ.こすもす.
河川敷笑顔で氷菓黙食す こすもす 2 愛正.宏虎.
炎天や山頂の小屋影わづか むべ 1 素秀.
犬放つ土手を浮き出す月涼し 愛正 1 ぽんこ.
滴りを集むる竹筒峠茶屋 愛正 1 むべ.
夕暮れの淀川堤青田風 はく子 1 宏虎.
若さとは突っ張って生き雲の峰 よし子 1 よう子.
しっとりと雨の滴り酔芙蓉 ぽんこ 1 わかば.
能舞台翅をたたみし天道虫 愛正 1 満天.
入道雲水平線の船の濃き よう子 1 愛正.
大壷に宝珠のごとき蓮の花 ぽんこ 1 なつき.
菓子開くる音にもぐもぐ昼寝の子 なつき 1 むべ.
行き止まりネイルに同化の天道虫 愛正 1 あひる.
峯雲へ向かひ海峡渡りけり よう子 1 あひる.
蜥蜴の子メタリックブルーきらめかせ むべ 1 あひる.
放鳥の鳩は御魂と夏の空 素秀 1 むべ.
祈りもて始むる朝や露涼し むべ 1 わかば.

7月9日 (投句12名 選句14名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
日傘さし六角形の影と行く よし子 5 あひる.なつき.素秀.むべ.よう子.
絽の羽織脱ぐや佳境の講釈師 よう子 5 せいじ.はく子.ぽんこ.かかし.こすもす.
立葵沖の波見る漁夫の妻 素秀 4 なつき.愛正.ぽんこ.わかば.
保育園のお玉杓子に足生えて こすもす 4 せいじ.はく子.宏虎.よし子.
無農薬の梅はそばかす美人なり なつき 3 はく子.ぽんこ.むべ.
夏至を指す天体といふ大時計 よし子 3 あひる.かかし.よう子.
御手洗の水一滴が苔の花 ぽんこ 3 素秀.こすもす.よし子.
冬瓜煮快気祝ひの鶴の碗 なつき 3 はく子.かかし.むべ.
青々と清しき茅の輪くぐりけり はく子 3 あひる.わかば.よし子.
万緑や木の間に白き磨崖仏 愛正 3 なつき.宏虎.わかば.
空真青水の地球の青田波 かかし 2 はく子.よし子.
手を繋ぐ夫片陰を外れたり よう子 2 せいじ.むべ.
鮎の目に睨まれ怯む塩加減 よう子 2 あひる.愛正.
糠床の濡れたる秘密夏兆す 宏虎 2 愛正.素秀.
源流の走り根に座す落し文 かかし 2 ぽんこ.こすもす.
展望に山ある安堵風涼し よし子 2 宏虎.こすもす.
果実酒をひそかに味見梅雨明くる むべ 2 なつき.よう子.
夏霧や濡れて色濃き納屋の屋根 愛正 2 せいじ.ぽんこ.
万緑に閉じ込められし庵かな 愛正 2 むべ.よう子.
ウインドウに映る私の夏帽子 よし子 1 せいじ.
夏霧の失せて木の間の湖面かな 愛正 1 素秀.
あるなしの風に花合歓ひと揺らぎ わかば 1 なつき.
濡れものを木枝に干して水遊び なつき 1 かかし.
園児等の花丸の書の墨涼し かかし 1 あひる.
茅の輪くぐる禍収束願ひつつ はく子 1 こすもす.
置き傘の使はぬままに梅雨明くる なつき 1 素秀.
納骨式つき従ふや黒揚羽 むべ 1 愛正.
大岩を神と崇める夏日影 ぽんこ 1 よし子.
自転車の犬も舌見せ炎天下 むべ 1 かかし.
白蓮の大きく開き香の仄か わかば 1 宏虎.
この酷暑無事にと潜る茅の輪かな はく子 1 わかば.
虫干や亡夫の若き日を知る書 むべ 1 わかば.
お揃いのティーシャツ涼しボランティア こすもす 1 宏虎.
サンダルに余る母似の大き足 なつき 1 よう子.
不揃ひの胡瓜笊盛り土曜市 かかし 1 愛正.

7月2日 (投句11名 選句15名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
片蔭を一列に行くランドセル うつぎ 8 愛正.せいじ.はく子.なつき.かかし.むべ.満天.よし子.
音凉し男下駄行く石畳 ぽんこ 6 せいじ.素秀.わかば.こすもす.満天.よし子.
揺らめけるレトロガラスに緑雨かな うつぎ 6 宏虎.ぽんこ.はく子.わかば.よし子.よう子.
箒目の玉砂利崩す梅雨滂沱 よう子 5 愛正.ぽんこ.はく子.かかし.満天.
紫をこぼして雨の花菖蒲 うつぎ 5 せいじ.素秀.わかば.よし子.よう子.
立葵仲間に入れて立話 うつぎ 5 宏虎.せいじ.なつき.かかし.よう子.
緊張し夏マスクして曾孫抱く 宏虎 5 はく子.わかば.かかし.こすもす.むべ.
古戦場山の茂りの夕鴉 ぽんこ 4 こすもす.うつぎ.むべ.よう子.
鵜篝を窓辺に置ひて旅の宿 素秀 4 ぽんこ.わかば.なつき.むべ.
運転士西日に向かひ指差喚呼 むべ 3 はく子.なつき.こすもす.
滴りの真珠光に玉なして はく子 2 せいじ.うつぎ.
梅雨晴や満艦飾の濯物 わかば 2 愛正.宏虎.
腹這ひを板目に添はし猫涼し 素秀 2 こすもす.うつぎ.
方位盤どこを指すのか夏の蝶 よう子 2 ぽんこ.よし子.
万緑に朱色鮮やか太鼓橋 ぽんこ 2 愛正.満天.
神苑の箒忙しや梅雨晴間 よう子 1 かかし.
万緑や池の点景番鴨 はく子 1 宏虎.
奥の院野鳥の降らす青時雨 愛正 1 うつぎ.
伽羅蕗や上がり框の底光り 愛正 1 ぽんこ.
映りたる子等一列の代田かな 愛正 1 満天.
風涼し門前は木のアーケード なつき 1 素秀.
梔子のつぼむ筆先うす緑 はく子 1 うつぎ.
柿の花染めて阿讃の日暮かな 素秀 1 よう子.
池巡れば数多や雨後の梅雨きのこ こすもす 1 宏虎.
梔子の花を頼りに暗き路地 むべ 1 愛正.
紫陽花の角を曲がりて知らぬ街 素秀 1 むべ.
花菖蒲昔日なりし法の池 宏虎 1 素秀.
片影を選んで歩く小買物 わかば 1 なつき.
甘さ残す新玉葱のレシピ好き 宏虎 1 素秀.

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