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9月26日 (投句14名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
落人の開墾地てふ蕎麦の花 かかし 7 わかば.せいじ.やよい.菜々.そうけい.なつき.うつぎ.
藍深く潮の目著き秋の海 わかば 7 たか子.小袖.やよい.こすもす.かかし.よう子.うつぎ.
軒の巣に羽毛残して去ぬ燕 よう子 5 素秀.はく子.やよい.こすもす.かかし.
子規の忌や溢れんばかり投句箱 かかし 4 せいじ.やよい.菜々.なつき.
身にしむや昭和は遠く捨て火箸 小袖 4 ぽんこ.そうけい.宏虎.よう子.
密などとは縁遠き里秋深む こすもす 3 はく子.菜々.なつき.
帽子振り駆ける下校子群れとんぼ よう子 3 ぽんこ.豊実.うつぎ.
通し土間一直線に秋の風 せいじ 3 愛正.満天.こすもす.
一村を赤く区分けの曼珠沙華 素秀 3 満天.小袖.よう子.
県別の新米試食道の駅 かかし 3 愛正.はく子.こすもす.
あひ見ゆことなし露の二面石 みのる 3 小袖.やよい.うつぎ.
拘置所の高塀沿ひに曼珠沙華 みのる 2 素秀.なつき.
バスの座の高さで臥しゆく薄かな そうけい 2 素秀.豊実.
竹の春注連は緒のごと兜岩 なつき 2 素秀.満天.
林泉の風のさやぎや秋の声 わかば 2 小袖.よう子.
天文台秋燕高くひるがへり みのる 2 なつき.うつぎ.
岩を噛み瀬音高まる秋の水 宏虎 2 愛正.わかば.
殻積んで栗食む縄文人となり うつぎ 2 たか子.せいじ.
秋の草花百を育てて卒寿刀自 はく子 2 ぽんこ.満天.
大根蒔く畝黒々と整ひぬ はく子 2 満天.宏虎.
空港へ馳せる長橋星月夜 みのる 2 豊実.そうけい.
村役場跡の礎石や虫すだく よう子 2 わかば.菜々.
秋潮の濃淡混ぜて渡船来る なつき 2 たか子.せいじ.
野分くる鎮守の森の賑々さ 愛正 1 こすもす.
渡船場に貸し傘借りる秋時雨 なつき 1 はく子.
柿太る今年不作と言はれつつ はく子 1 菜々.
校庭に響くコーラス秋夕焼 そうけい 1 豊実.
身辺りに触るるばかりや秋茜 わかば 1 そうけい.
逆転打溜息の出て虫時雨 よう子 1 宏虎.
能勢栗を買ひ損ねたる道の駅 よう子 1 宏虎.
雑草のはびこる狭庭風は秋 せいじ 1 かかし.
花庭を通ひ路とせる秋の風 せいじ 1 愛正.
岩肌を流る清水や秋の声 愛正 1 わかば.
秋涼し開くお堂の鬼子母神 小袖 1 ぽんこ.
溝蕎麦や泥濘みはまる猫車 愛正 1 ぽんこ.
山風に白光流る薄原 そうけい 1 豊実.
鬼やんま行きつ戻りつ縄張りを かかし 1 愛正.
鵙猛る能勢氏住ひし城の跡 小袖 1 素秀.
秋燕の峡の中空使ひ切り うつぎ 1 たか子.
銀山に代官所跡や秋の声 うつぎ 1 宏虎.
階下妻の生返事する長夜かな 宏虎 1 かかし.
とんぼうと高度分かちて秋つばめ うつぎ 1 よう子.
臨海学校子ら見送りの紙テープ なつき 1 そうけい.
くさぐさの育つ菜園小鳥来る はく子 1 わかば.
水澄みて真青なる空映しけり わかば 1 小袖.
秋草の道ゆっくりと電動車 小袖 1 はく子.
一叢の軽き揺らぎや糸薄 わかば 1 かかし.
甌穴や青天映ゆる秋の水 愛正 1 せいじ.
貴賎なく孤独死増えて蚯蚓鳴く 宏虎 1 たか子.

9月19日 (投句15名 選句17名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
磴走る宮司の裾の爽気かな そうけい 5 素秀.ぽんこ.満天.かかし.うつぎ.
子の肩に勲章のごと赤とんぼ みのる 5 愛正.素秀.せいじ.ぽんこ.なつき.
満月を負ひて吾が影踏む散歩 宏虎 4 愛正.そうけい.よう子.うつぎ.
爽やかに百四歳の笑顔かな わかば 4 はく子.小袖.菜々.満天.
遼遠に銀嶺見ゆる花野かな みのる 4 素秀.はく子.小袖.わかば.
旅立を待ちて居並ぶ秋つばめ こすもす 4 愛正.宏虎.せいじ.そうけい.
銃眼を貫くつるべ落しの日 みのる 3 せいじ.そうけい.こすもす.
蜑の庭ブイ吊したる葡萄棚 なつき 3 愛正.わかば.うつぎ.
秋暑しカーブミラーが有らぬ向き せいじ 3 はく子.更紗.うつぎ.
秋霞手打ち蕎麦屋の一里鐘 そうけい 3 素秀.小袖.なつき.
蜘蛛の囲の潮風孕む札所かな なつき 3 ぽんこ.そうけい.よう子.
神木の洞の闇より秋の声 はく子 3 せいじ.ぽんこ.満天.
秋日和ぎゆうぎゆう詰めの島渡船 なつき 3 そうけい.菜々.うつぎ.
長靴に鍬の園児ら稲を刈る かかし 2 満天.こすもす.
山祇に落とす賽銭つくつくし うつぎ 2 はく子.よう子.
喧騒のビルの屋上ちちろ虫 かかし 2 よう子.こすもす.
土手下の草のささやき秋の声 愛正 2 宏虎.こすもす.
席譲られ敬老の日を諾べなひぬ よう子 2 小袖.菜々.
本心でないことも言ふ秋扇 うつぎ 2 よう子.かかし.
白仏陀座し色萩の枝垂れけり 宏虎 2 菜々.かかし.
秋汐に浮沈してをる礁かな みのる 2 せいじ.わかば.
園児らの来会うれし敬老日 せいじ 1 なつき.
能勢路いま刈田稔田農繁期 よう子 1 更紗.
とんび舞ふ島の富士山秋高し なつき 1 はく子.
台風の余波や一歩も出ず一日 こすもす 1 菜々.
畦道を虫の合唱聞きながら はく子 1 満天.
刈り込みの鋏の音す涼新た せいじ 1 こすもす.
推敲の手すさびとなり秋扇 うつぎ 1 更紗.
海坂をいまし顔だすけふの月 素秀 1 わかば.
甲山稜線くっきり秋澄めり 宏虎 1 更紗.
蒼天を仰ぐ安堵や台風過 わかば 1 ぽんこ.
畦道の散歩稲穂に触れもして はく子 1 かかし.
花薄供えて墓前華やげる よし子 1 宏虎.
川床を割く水流や秋の声 愛正 1 更紗.
象吠える満月鼻に巻きこみて 素秀 1 小袖.
玄関まで蚊のついてくる日暮かな うつぎ 1 愛正.
避暑客の揺るるピアスや島渡船 なつき 1 宏虎.
稲の香に心安らぐ心地かな はく子 1 わかば.
曼珠沙華一斉点火畦朱し 宏虎 1 なつき.
栗の毬割れて移ろふ能勢路かな 小袖 1 素秀.
摂津三川すすきの原の千の風 よし子 1 なつき.
秋高し三十三段女坂 小袖 1 かかし.
爽やかや松籟を聴く遊歩道 わかば 1 宏虎.

9月12日 (投句15名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
コーヒーの水にこだはる生身魂 よう子 6 菜々.はく子.こすもす.みのる.かかし.たか子.
ガンマンの如く夕日に立つ案山子 みのる 6 せいじ.はく子.かかし.なつき.よし子.よう子.
とんぼうに先を越されしベンチかな かかし 5 愛正.菜々.豊実.たか子.よう子.
山頂の郵便局より秋便り よう子 4 かかし.なつき.よし子.うつぎ.
虫の音を拾ひ拾ひて車椅子 せいじ 4 満天.はく子.豊実.なつき.
芋の葉の雨粒くるり朝日射す かかし 3 宏虎.せいじ.素秀.
法師蝉追伸の文字見直しぬ かかし 3 素秀.そうけい.よし子.
子規庵の糸瓜の棚の雨しづく よし子 3 せいじ.小袖.こすもす.
谷戸に流る子等の合唱秋澄める うつぎ 3 宏虎.満天.はく子.
つとふれて揺らして見るは吾亦紅 小袖 3 愛正.はく子.よう子.
一徹の有機農法稲穂波 かかし 3 わかば.こすもす.よう子.
夢あつく語る挨拶敬老日 みのる 3 わかば.よし子.うつぎ.
ふと我に返れば庭の虫しげし うつぎ 2 わかば.みのる.
秋爽や黒髪決めてリクルート よう子 2 わかば.かかし.
稲の香や細き建売並び建つ なつき 2 愛正.宏虎.
額づきて泣いてゐるらし秋遍路 みのる 2 せいじ.素秀.
豆腐屋のもう来る時間酔芙蓉 よし子 2 菜々.かかし.
街道はいま裏通り葛の花 小袖 2 そうけい.なつき.
会議録届けし先の花桔梗 こすもす 2 たかを.たか子.
序破急の竹の葉擦れや野わけ前 よう子 2 満天.こすもす.
大甕に溢る秋草道の駅 わかば 2 そうけい.みのる.
いつの間に苅田幾枚天高し こすもす 2 愛正.たかを.
山鳩鳴く颱風前の静けさに うつぎ 2 こすもす.よう子.
爽やかや少年のマスク真白 はく子 2 小袖.満天.
黒羽根の吹かるるままに秋の蝶 小袖 2 豊実.よし子.
草刈女腰に手を当て天仰ぐ そうけい 2 菜々.わかば.
無住寺の参道覆ふ葛蔓 そうけい 2 素秀.満天.
絵手紙の仄かににじむ月夜かな 素秀 2 そうけい.なつき.
青栗のたわわやトンネル出た途端 こすもす 2 みのる.豊実.
返信用封筒入りの文さやか せいじ 2 たかを.たか子.
森の木々色移り初む葉月かな わかば 1 そうけい.
菜園の道通せんぼ鹿の糞 小袖 1 うつぎ.
首塚へ群るる蜻蛉をくぐり抜け なつき 1 せいじ.
背戸口の地に引きずりし秋簾 よう子 1 小袖.
風死してコロナ禍の鬱なほ増せり はく子 1 小袖.
手裏剣のとびかふごとく鵯の谿 みのる 1 うつぎ.
驚きはその大きさや桐一葉 こすもす 1 愛正.
錦絵の赤を散らせて曼珠沙華 素秀 1 うつぎ.
猫じやらし揺るる堤を犬連れて こすもす 1 たかを.
釣鐘の小さき刻字や秋気澄む そうけい 1 たか子.
卓上の小瓶に野の花草の花 はく子 1 菜々.
幾たびも塩辛蜻蛉水面打つ わかば 1 素秀.
マイチェアに蠅虎の鎮座して せいじ 1 小袖.
手の肘の張り付く栞秋暑し 愛正 1 豊実.
スプリンクラー子等逃げ惑ふ処暑の庭 愛正 1 宏虎.
秋草を摘みて河原の遊歩道 わかば 1 宏虎.
せせらぎに秋の声きく初音川 よし子 1 みのる.

9月5日 (投句15名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
見回りの神官腰に蚊遣り香 よう子 6 愛正.菜々.なつき.こすもす.みのる.うつぎ.
雁帰る空広々と使いけり 宏虎 5 小袖.せいじ.更紗.わかば.豊実.
神鏡の中まで灯り万燈会 うつぎ 5 菜々.せいじ.更紗.みのる.よう子.
赤とんぼ芝を輪舞のステージに 素秀 5 満天.はく子.かかし.よう子.うつぎ.
葬送のネクタイ緩め秋の虫 かかし 4 小袖.なつき.豊実.よう子.
蟷螂や振り向きざまの殺気発 素秀 4 せいじ.こすもす.かかし.みのる.
新涼の朝一番の熱きお茶 はく子 4 素秀.満天.小袖.みのる.
秋の蚊にまとはれ二拍二礼かな よし子 3 愛正.素秀.うつぎ.
せせらぎに唱和する如法師蝉 こすもす 3 はく子.わかば.よし子.
刈り残す草むら微々と虫の声 なつき 3 満天.かかし.よし子.
夕闇に雅楽幽けし万燈会 小袖 3 素秀.わかば.こすもす.
水澄むや潮入川に稚魚の群 わかば 3 なつき.はく子.よう子.
妻の指示脚立抱えて秋手入れ 愛正 2 わかば.かかし.
鯔とぶや子の釣竿の右ひだり なつき 2 せいじ.豊実.
藍甕を壺中天とす目高かな みのる 2 そうけい.せいじ.
猛暑日が好日となるみのる選 せいじ 2 更紗.はく子.
潮風に逆らはず萩気ままなる なつき 2 こすもす.よう子.
湖畔茶屋はや灯をともす夕は秋 そうけい 2 更紗.豊実.
露けしや片足のなき石鳥居 みのる 2 素秀.わかば.
胎の子に蹴られて昼寝覚めしとぞ みのる 2 菜々.うつぎ.
団扇風幼におくる母の風 よし子 2 満天.宏虎.
松林抜けて灼け砂九十九里 愛正 2 小袖.なつき.
旧家また更地となりて身にぞ入む はく子 2 なつき.宏虎.
雅楽鳴る源氏祖廟の万燈会 うつぎ 2 宏虎.よし子.
鶺鴒の叩く瀬石の朝かな わかば 1 小袖.
露草や可憐な星の花を撒く 宏虎 1 よし子.
つくつくし源氏祖廟のゆふぐれに 小袖 1 菜々.
認知症検査合格して昼寝 みのる 1 うつぎ.
秋かすみ停泊するは海賊船 なつき 1 愛正.
水澄むや亀の泳ぎの速きこと そうけい 1 菜々.
梵鐘の余韻消えゆく霧時雨 愛正 1 満天.
たははなるほったらかしの柘榴の実 はく子 1 宏虎.
小買物町に人影なき残暑 わかば 1 更紗.
川風にそよぐ紋幕宮は秋 うつぎ 1 よし子.
プディングが占領したる冷蔵庫 せいじ 1 こすもす.
夏バテやイケメン医師に脈とられ よし子 1 みのる.
こほろぎの眠りを守る力石 素秀 1 豊実.
ステイホーム秋蒔き野菜に挑戦す こすもす 1 かかし.
木道の抜くる風追ふ松虫草 愛正 1 素秀.
風に舞ふ烏の擬音鳥威し かかし 1 はく子.
赤とんぼ透けし翅より青き空 かかし 1 愛正.
秋陰や桟橋に待つ貸しボード そうけい 1 愛正.
狛犬阿口いっぱいの蜘蛛の糸 よし子 1 宏虎.

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