最新のみのる選

2023年5月16日(参加者 6名)

俳句作者
つぶやけるごと花散らす薔薇一花うつぎ
日向より日陰が殊に薔薇真紅うつぎ
緑陰の棋士の帽子はタイガースうつぎ
山棲みの今日の一と日は薔薇の苑うつぎ
朱唇かと紛ふばかりに薔薇真紅うつぎ
樹下はいま風の通ひ路花樗うつぎ
大緑陰園児ら去れば雀くるせいじ
薔薇多彩子らのリュックの色もまたせいじ
蔓垂れてジャングルめきし木下闇せいじ
偕老の相合ひにさす白日傘せいじ
バラアーチはみ出て宙を探る蔓せいじ
ままごとのシートをめくる若葉風こすもす
大緑陰思ひ思ひにリュック置くこすもす
鳥影のうへをしたへや花樗ぽんこ
下闇に謎の古墳を守る祠ぽんこ
お弁当見せあいつこし樹下涼しよう子
推敲す句帳に今日の薔薇薫るよう子

2023年4月18日(参加者 8名)

俳句作者
百千鳥震災の碑の安らけくうつぎ
花の下占めて選挙の掲示板うつぎ
夙川の松くぐり抜け蝶睦むうつぎ
草笛や火垂るの墓の兄妹にうつぎ
池統べて中島の鷺身じろがずうつぎ
臥龍松花の夙川またぐやにせいじ
緑さす火垂るの墓の碑にせいじ
野に遊ぶ老いもぴーぴー豆鳴らしせいじ
蔦若葉栃の大樹をよじのぼるせいじ
夏草を絡ませ回る水車かなもとこ
日時計に十二支並ぶ苑長閑もとこ
道草も大事ですよと犬ふぐりもとこ
青鷺の冠揺らし身じろがずよう子
ニテコ池巡る親子の陽炎ひぬよう子
漣の綺羅に浮沈すかひつぶりこすもす
花人の柏手ひびく一末社こすもす
草笛を上手に鳴らす吟行子ぽんこ
新緑の樹下に末社の由緒書ぽんこ

2023年3月21日(参加者 10名)

俳句作者
観音のみ手に広ごる梅の丘せいじ
古池の汀をつづる菖蒲の芽せいじ
芳香の立ちのぼりくる梅の丘せいじ
お彼岸の供花の溢るる墓苑かなせいじ
瀬の楽に和するごとくに楓芽吹くうつぎ
お彼岸の人出に妙鉢の鳴りやまずうつぎ
お彼岸の井筒に響くポンプ音うつぎ
朱の欄に凭れて愛づる丘の梅ぽんこ
空谷の奈落に積もる春落葉ぽんこ
山つつじ樹間に透けて燃えにけりぽんこ
閻王の秤のうへの春の塵小袖
法会なる僧侶の列に花の影小袖
彼岸寒香具師早々と店仕舞よう子
朱の堂の宝珠の空へ桜咲くよう子
春水に一と並びせる六地蔵あひる
春が来た春が来たよとせせらぎぬなおこ
お彼岸の人で混み合ふ寺門かなわかば

年度別一覧

2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 |2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010