みのる選:2020年度
みのる選:2020年度
俳句 | 作者 |
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ジェット機の芽吹きの森を抜け離陸 | 明日香 |
うららかやパドックの馬よそ見して | 明日香 |
初馬券何やらうれし春競馬 | 明日香 |
覆面のやつが穴馬春競馬 | 明日香 |
うららかや馬場を均すは竹箒 | せいじ |
離陸機の青空に消ゆ競馬場 | せいじ |
春浅し馬場やや重とアナウンス | せいじ |
覆面に闘志を隠す競走馬 | せいじ |
温かやパドックに人集まり来 | わかば |
砂塵撒きあげてゴールや競べ馬 | わかば |
春うらら広々と馬場一望す | わかば |
勝馬にありがとうと手を上げる人 | わかば |
春風に乗る発走のファンファーレ | たか子 |
春光を浴びて艶めく馬の尻 | たか子 |
ゴール前声姦しき春競馬 | たか子 |
予想せし馬は一等風光る | 和子 |
カラフルな覆面馬や春競馬 | 和子 |
見るだけで馬券は買はず春うらら | 和子 |
寒鴉右派左派別れ鉄塔に | うつぎ |
競馬新聞を睨みて日向ぼこ | うつぎ |
春光を背にパドックの馬定め | 小袖 |
ドドドッと啓蟄蹴つて競べ馬 | 小袖 |
離陸機のひきもきらずよ山笑ふ | はく子 |
草競馬予想的中山笑ふ | はく子 |
着膨れてパドックの前譲らざる | ぽんこ |
パドックに鼻息あらき春の駒 | ぽんこ |
パドックに予想姦し春隣 | よう子 |
競馬紙と睨めっこするマスクかな | よう子 |
閉ざされし門の奥処に初桜 | 素秀 |
浅春の雲足速し草競馬 | 菜々 |
競馬買ふ耳に赤ペン冬帽子 | 宏虎 |
しやつくりの止まらぬ赤子山笑ふ | もとこ |
俳句 | 作者 |
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大とんど斯く高きまで灰神楽 | うつぎ |
香焚いて笑まふ遺影と冬籠 | うつぎ |
大とんど灰を巻き上ぐつむじ風 | うつぎ |
百幹の竹爆ぜに爆ぜとんど急 | うつぎ |
とんど果て端山の朝日高きかな | うつぎ |
東雲の月へ高舞ふとんど灰 | よう子 |
海藻の七草粥よ海女の宿 | よう子 |
小走りに来てお飾りを焚く農婦 | よう子 |
火伏せ棒振るとんど守仁王めく | よう子 |
真青なる空の展けてとんど果つ | 小袖 |
大とんど真向ふ山に朝日出づ | 小袖 |
とんど灰地に渦巻くもありにけり | 小袖 |
靴跡の片方向に霜の橋 | かつのり |
裸木のしるき影敷く陽射しかな | かつのり |
街灯の舌に易者の着膨れて | 素秀 |
のど飴を口にまろばせ初大師 | 素秀 |
鷺一羽池の真中に凍てにけり | 満天 |
寒晴の日射しを洗ふ堰の水 | 満天 |
あれこれとネール試して春を待つ | もとこ |
冬凪に真珠筏の展けけり | もとこ |
阪神忌遠汽笛して潮曇り | よし子 |
葉牡丹の箍のゆるびや小正月 | よし子 |
河川敷クレーターめくとんど跡 | こすもす |
初神楽四方へ弧を描く湯玉かな | たか子 |
初鏡左右対称たしかめて | なおこ |
松の秀を過る白雲初御空 | 菜々 |
夙川の春を呼ぶやに奏でけり | はく子 |
冬枯の谷ふところに一山家 | ぽんこ |
ながらへし母と言祝ぐ初明り | わかば |
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