みのる選:2020年度

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2020年02月18日

俳句作者
ジェット機の芽吹きの森を抜け離陸明日香
うららかやパドックの馬よそ見して明日香
初馬券何やらうれし春競馬明日香
覆面のやつが穴馬春競馬明日香
うららかや馬場を均すは竹箒せいじ
離陸機の青空に消ゆ競馬場せいじ
春浅し馬場やや重とアナウンスせいじ
覆面に闘志を隠す競走馬せいじ
温かやパドックに人集まり来わかば
砂塵撒きあげてゴールや競べ馬わかば
春うらら広々と馬場一望すわかば
勝馬にありがとうと手を上げる人わかば
春風に乗る発走のファンファーレたか子
春光を浴びて艶めく馬の尻たか子
ゴール前声姦しき春競馬たか子
予想せし馬は一等風光る和子
カラフルな覆面馬や春競馬和子
見るだけで馬券は買はず春うらら和子
寒鴉右派左派別れ鉄塔にうつぎ
競馬新聞を睨みて日向ぼこうつぎ
春光を背にパドックの馬定め小袖
ドドドッと啓蟄蹴つて競べ馬小袖
離陸機のひきもきらずよ山笑ふはく子
草競馬予想的中山笑ふはく子
着膨れてパドックの前譲らざるぽんこ
パドックに鼻息あらき春の駒ぽんこ
パドックに予想姦し春隣よう子
競馬紙と睨めっこするマスクかなよう子
閉ざされし門の奥処に初桜素秀
浅春の雲足速し草競馬菜々
競馬買ふ耳に赤ペン冬帽子宏虎
しやつくりの止まらぬ赤子山笑ふもとこ
(参加者 15名)

2020年01月22日

俳句作者
大とんど斯く高きまで灰神楽うつぎ
香焚いて笑まふ遺影と冬籠うつぎ
大とんど灰を巻き上ぐつむじ風うつぎ
百幹の竹爆ぜに爆ぜとんど急うつぎ
とんど果て端山の朝日高きかなうつぎ
東雲の月へ高舞ふとんど灰よう子
海藻の七草粥よ海女の宿よう子
小走りに来てお飾りを焚く農婦よう子
火伏せ棒振るとんど守仁王めくよう子
真青なる空の展けてとんど果つ小袖
大とんど真向ふ山に朝日出づ小袖
とんど灰地に渦巻くもありにけり小袖
靴跡の片方向に霜の橋かつのり
裸木のしるき影敷く陽射しかなかつのり
街灯の舌に易者の着膨れて素秀
のど飴を口にまろばせ初大師素秀
鷺一羽池の真中に凍てにけり満天
寒晴の日射しを洗ふ堰の水満天
あれこれとネール試して春を待つもとこ
冬凪に真珠筏の展けけりもとこ
阪神忌遠汽笛して潮曇りよし子
葉牡丹の箍のゆるびや小正月よし子
河川敷クレーターめくとんど跡こすもす
初神楽四方へ弧を描く湯玉かなたか子
初鏡左右対称たしかめてなおこ
松の秀を過る白雲初御空菜々
夙川の春を呼ぶやに奏でけりはく子
冬枯の谷ふところに一山家ぽんこ
ながらへし母と言祝ぐ初明りわかば
(参加者 17名)

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