最新のみのる選
最新のみのる選
俳句 | 作者 |
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吹く風にしばらく薔薇の香をまとふ | 素秀 |
リュックの背反らせてくぐる薔薇アーチ | 素秀 |
薔薇を剪る鋏に迷ひなかりけり | 素秀 |
園丁の薔薇の鋏の潔し | 素秀 |
離陸機のいま旋回す花樗 | 明日香 |
大空へ楓の若葉の幾重にも | 明日香 |
梅天の日輪白く滲みけり | 明日香 |
青蔦がすつぽり覆ふ古墳かな | ぽんこ |
薔薇アーチ花弁を散らす石畳 | ぽんこ |
身体より大きなリュック遠足児 | ぽんこ |
夢叶ひさうな真つ赤な薔薇アーチ | 小袖 |
夏衣さりときなし太極拳 | 小袖 |
大空に溶けいりさうや花樗 | たか子 |
まくなぎの虜となりし古墳道 | たか子 |
色ごとに陣を分かちぬ薔薇の苑 | 豊実 |
色変はるたび歩の緩む薔薇の苑 | 豊実 |
むらさきにけぶる空あり花樗 | もとこ |
万緑を砦としたる古墳かな | もとこ |
古墳へと広枝差し掛く花樗 | わかば |
曇天にまぎれて淡し花樗 | わかば |
オフィーリアのドレスとしたし白薔薇 | よう子 |
梅天や古墳覚めよと飛機の音 | よう子 |
薔薇の虻みもだえてをる花心かな | うつぎ |
薔薇薫るコロナマスクを外したし | なおこ |
俳句 | 作者 |
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道をしへ会ひたき人に会へしごと | 明日香 |
山つつじ樹間樹間を彩りて | 明日香 |
奥池へ幾重の緑さしにけり | 明日香 |
新緑の木洩れ日浴びて瀬をわたる | 明日香 |
茶室への細道つづるえびね蘭 | 明日香 |
蹲の花屑仄と彩とどむ | 明日香 |
岩を咬み己が影咬む糸蜻蛉 | 明日香 |
若楓重なり谷の空覆ふ | わかば |
囀を心に満たし山路ゆく | わかば |
藍深き湖へ五彩の緑さす | わかば |
瀬の石を咬んではなさぬ糸蜻蛉 | わかば |
石楠花にやはらかき風生まれけり | わかば |
川風が捩れをほどく鯉幟 | 小袖 |
緑青の庇へ翳す若楓 | 小袖 |
春日透く汀へ稚魚の寄りきたる | 小袖 |
花園に蝶々ひらり又ひらり | 小袖 |
行厨は桜しべ敷く樹の下で | せいじ |
花虻のホバリングして道塞ぐ | せいじ |
花虻をいなしつつ園巡りけり | せいじ |
道をしへ鏡池へと招きけり | もとこ |
薫風に誘はれゆく山路かな | もとこ |
そよ風が運ぶ鳥語や竹の秋 | もとこ |
若楓そのうす緑目にぞ沁む | 千鶴 |
山路ゆく囀遠くまた近く | 千鶴 |
桜しべ踏みて吟行また愉し | 千鶴 |
行厨は大緑陰の傘の中 | ぽんこ |
暦年の残念石へ緑さす | ぽんこ |
那智黒の径をつづるは花あしび | ぽんこ |
斑猫に出会ひてうれしつき行きぬ | あひる |
うららかや小さき靴下げベビーカー | あひる |
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