みのるの日記

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あなたの道を主にゆだねよ。
主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。

(詩篇 37篇5節)

2017年9月23日

俳人蕪村


青空文庫で正岡子規著「俳人蕪村」を読みました。少し読みづらいですがとても興味深い内容です。

この中で子規は、俳人蕪村を礼賛し「俳諧を論ずるうえで芭蕉が別格的存在であることは認めるが、やや過大評価ではないだろうか。俳人蕪村は、決して芭蕉に劣るものではなく、むしろ匹敵する。」と言っています。

冒頭に書かれている「緒言」を抜粋してみましょう。

芭蕉が創造の功は俳諧史上特筆すべき者たること論を俟たず。この点において何人か能よくこれに凌駕せん。芭蕉の俳句は変化多き処において、雄渾なる処において、高雅なる処において、俳句界中第一流の人たるを得。この俳句はその創業の功より得たる名誉を加へて無上の賞讃を博したれども、余より見ればその賞讃は俳句の価値に対して過分の賞讃たるを認めざるを得ず。

--中略--

蕪村の名は一般に知られざりしに非ず、されど一般に知られたるは俳人としての蕪村に非ず、画家としての蕪村なり。・・・その没後今日に至るまでは画名かへつて俳名を圧したること疑ふべからざる事実なり。余らの俳句を学ぶや類題集中蕪村の句の散在せるを見てややその非凡なるを認めこれを尊敬すること深し。・・・余はここにおいて卑見を述べ、蕪村が芭蕉に匹敵する所の果して何処いずくにあるかを弁ぜんと欲す。

一方、われらが青畝師は、句集「正編・青畝風土記」に次のような文章を記しておられます。

芭蕉のことばを借りて月日は旅人である。

六十何年の私の俳歴を顧みたときの実感もそうである。 あわただしいがまさにそうである。

人は生命をもっている。心−主観−を忘れるなよと浜人は叱った。 大成するには写生の修練が要ると、私の指針を修正させた壮年の虚子先生は、更にこわい人だった。 紙魚が匂う古本から猿蓑を漁った。芭蕉を知りたいためだが読めぬ字がゴロゴロしていた。 それよりも蕪村は分り易かった。絵を見るように具体的である。

作法は蕪村流に精神は芭蕉追及、写生を旨とする花鳥諷詠は虚子である。 そうと決めたのがわが生涯となった。

子規の蕪村論を理解した上で青畝師の文章を読むと、俄然蕪村を研究したくなりますね。

2017年9月22日

おててつないで



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昨日もまたしあわせの村へいきました。久しぶりの大秋晴れ。保育園児のお散歩グループや車椅子訓練中の介護士のたまご、広芝を駈ける部活の女学生等々たくさんの人たちで賑わっていました。

毎日のように同じ場所に出向き、同じところを吟行していても日々一期一会の出会いがあるので俳句は愉しいです。

先生とおててつないで花野道 みのる

2017年9月21日

しあわせの村



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昨日もしあわせの村を散策、すっかり秋らしくなりました。日本庭園もそこはかとなく色づきはじめています。そんな中、老幹の足元から芽吹いた短い若枝が綺麗に紅葉していたので写真に撮ってきました。

爽やかやシルバー園丁無報酬 みのる

2017年9月20日

子規忌あれこれ


昨日、9月19日は正岡子規の忌日でした。子規居士との縁を宝としている東光院萩の寺では、毎年この日に「子規忌へちま供養」が行われます。

子規忌はまた、獺祭忌、糸瓜忌とも詠まれます。獺祭忌は、自らを《獺祭書屋主人》と号したことから、糸瓜忌(へちま忌)は、絶筆の「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」など三句に糸瓜が詠み込まれていることからです。

須磨と子規

30年前のみのるの初学時代、毎週のように須磨浦公園へ通っては俳句を詠み、紫峡先生に添削稿を送って特訓を受けていました。その結果、須磨浦公園のどこに何があり、どの季節に訪ねたらどんな状況かということは、今でもすぐに連想できます。須磨はみのる俳句の故郷なのです。



虚子の東帰に ことづてよ須磨の浦わに晝寝すと  子規
子規50年忌 月を思ひ人を思ひて須磨にあり   虚子

上の写真は、須磨浦公園内にある子規虚子師弟句碑です。子規のことも虚子のこともまったく無知であったぼくは、この句を理解するためにそれぞれの年譜を調べたり、人物記や著書を読み漁って猛勉強しました。

その当時、若輩でまだ熱かったぼくは、生意気にも子規、虚子の志を受け継ぐのだと心に決めて、こんな句を詠んでいます。

春風裡高虚子の碑に対しけり みのる

"春風や闘志いだきて丘に立つ 虚子" を意識しての作品であることは見え見えでしたが、句会で千原草之先生が絶賛してくださり大喜びしたのが良い思い出です。

師弟句碑の子規の句は、当時結核療養のために入院していた須磨保養院に東京から虚子が訪ねてきたときに詠まれた挨拶句です。また虚子の句、「人を思ひて」は、「子規を思ひて」の意であり、「月を思ひて」は、須磨に子規を見舞ったおりに一緒に仰いだ月のことでしょう。

こんな風に鑑賞していくと、どちらの句もとても深いですね。

子規の作風と青畝師の教え

暁や白帆過ぎ行く蚊張の外 子規

この句も須磨療養中に詠まれた作品で須磨寺に句碑が残っています。病院のベッドに臥しながら朝漁に出帆していく漁師舟をぼんやりと眺めている子規の生活ぶりが偲ばれますね。

絶筆三句もそうですが、子規の作品には悲惨な境涯をストレートに詠んだものはありません。どんな苦しい状況にあっても独特の俳諧的滑稽味を醸しだして、鑑賞する人に救いを与えます。

苦しいこと、悲しいこと、悔しいことなどの感情を句に詠む時でも、絶望感や挫折感で終わるのではなく、愛が、希望が、救いが感じられるように詠みなさい

と私達を諭してくださった青畝先生のお言葉もまたこれに通じると思います。

34歳という若さで逝った子規の生き様や考え方は、40歳であった当時のぼくにとってとても鮮烈な印象で、その後の俳句ライフにも大きな影響を受けました。みのるの先生は、阿波野青畝師と小路紫峡師ですが、その教えの原点は子規にあると今も信じています。

須磨の月虧けて子規忌となりにけり みのる

2017年9月19日

9月度定例句会


今日は9月度の定例句会、爽やかな秋晴れのもと西宮緑化植物園組と東光院萩の寺組とに別れて吟行しました。

植物園組の秀句

つくばひの水面に立ちし秋の風 せいじ

歩を止む吾を虜とす群蜻蛉   菜 々

天辺は萌黄の風や竹の春    たか子

句会のときにもお話しましたが、これらの佳句を授かるためには一処に立ち止まらなければいけません。歩きながら句を詠むスタイルでは、表面的なことしか捉えられないからです。

萩の寺組の秀句

彼岸花延命橋の橋袂      よう子

豪勢な精進料理子規祀る    うつぎ

"萩の寺吟行だから萩を詠まねば" と固定観念に縛られていると、感性にフィルターがかかって萩以外のものが見えなくなります。むしろ萩が見えないフィルターをかけるくらいの意気込みをもち、幅広い視点で心を遊ばせることが大切です。

立ち止まって多作する

"これという句材を見つけたら、そこに立ち止まって多作する。"

今日の緑化植物園では、思いがけずたくさんの斑猫に出会いました。斑猫で一句詠めたらそれで良しとしてすぐに移動する…というのではあまりにもったいないです。よい句材とめぐり逢えたときは、そこに立ち止って我慢して多作する習慣を身に着けましょう。

来月も北山緑化植物園を吟行する予定ですが、紅葉の北山山荘のお庭が公開されていると思います。このお庭で頑張って5~10句詠んでみましょう。

飛石をひとつとばしに道をしへ みのる

不即不離心得てをりみちをしへ みのる

2017年9月18日

台風一過


台風一過、爽やかな朝となりました。

昨夜は、10:00頃に台風の目に入ったようで、それまでの激しい風雨が嘘のように鎮まりました。台風の目を体感したのは二度目、1961年9月の第二室戸台風以来です。当時は18歳でしたから、半世紀ぶりですね。

鉢物や飛びそうなものはみな家の中にとりこみ、転けそうなものはあらかじめ横にして固定したりと対策していたので大過なく一安心です。明日の吟行は良いお天気が期待できそうです。

庭のものみな大事なし台風過 みのる

2017年9月16日

毎日句会の投句システムを一部修正しました


懸案であった下記の課題を解決するためにプログラムを修正しました。

※文字数を8文字以上且つ20文字以下に制限
入力ミス対策として制限を超えた場合は、エラー表示となります。

※二重投稿の禁止
1句目と同じ作品が投稿された場合は、エラー表示となります。

※行末のスペースを強制的に削除
コピー&ペーストで投稿されると行末に意図しないスペースが入ることがありシステムに支障します。今回システムが強制的にそれを削除するようにしました。

これらの制限は本来は不必要なのですが、操作ミス等による誤入力が多々ありシステムに障害が出ることがありましたので今回対応させました。

上記以外のミス、たとえば入力途中で投稿ボタンを押してしまうようなケースですが、この場合は編集機能を使って修正してください。

投句ミスをそのまま放置されているケースも多いです。投句後は必ず画面を見て正しく投稿されていることを確認してください。

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