成績一覧

過去一覧

11月29日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
くたくたの寺の座布団日向ぼこ 千鶴 6 せいじ.勉聖.あひる.きよえ.和繁.ほたる.
千切り絵のやうに重なり池紅葉 康子 5 山椒.みきお.かかし.澄子.むべ.
大揺れの吊り橋の先山粧う あひる 5 えいじ.藤井.千鶴.こすもす.ほたる.
カラカラと絵馬を鳴らせて神迎へ 澄子 5 愛正.あられ.もとこ.やよい.なつき.
冬没日北の原野に呑まれけり むべ 4 えいじ.せいじ.康子.博充.
色葉散る小径に沿ひて丸太椅子 康子 4 愛正.明日香.博充.みきえ.
神杉を透かす日差しに散りもみじ 明日香 3 たか子.康子.もとこ.
地図になき道を辿りて枯野原 わたる 3 藤井.ぽんこ.澄子.
グランドの足跡に舞ふ枯葉かな うつぎ 2 あひる.ぽんこ.
小春日に語らふ事の飽きもせず たか子 2 よし女.きよえ.
茶の花や訪ひ来る人もなく暮るる よし女 2 かかし.うつぎ.
弟へ編みしセーター今形見 ほたる 2 みきえ.うつぎ.
蔦紅葉石垣染める古城跡 勉聖 2 山椒.みきお.
心字池水輪重ねて時雨けり 澄子 2 明日香.やよい.
いよよ燃ゆライトアップの城紅葉 やよい 2 満天.よし女.
踏切の旗振る保護者息白し 愛正 1 こすもす.
屋根神閉づ時止めたまま冬に入る なつき 1 あられ.
持ち寄りはリクエスト受け茸飯 こすもす 1 むべ.
真青空突き刺すごとく銀杏樹冠 ほたる 1 千鶴.
点呼とる教師の息の白きこと 愛正 1 和繁.
遺愛なる侘助植ゑし樹木葬 むべ 1 なつき.
冬の月休田照らす道白し 博充 1 満天.
「寒いね」と朝のあいさつ田舎道 藤井 1 勉聖.
行き過ぎてより雨のごと散る紅葉 せいじ 1 たか子.
ゴッホ展神戸の秋のカフェテラス ふさこ 1 わたる.
うつむきて陋屋沈む石蕗の花 よし女 1 わたる.

11月28日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
巫女舞の習ふ鈴の音冬はじめ なつき 7 えいじ.せいじ.勉聖.あられ.もとこ.きよえ.千鶴.
滝音の迫る沢沿い散る紅葉 愛正 7 えいじ.勉聖.山椒.博充.あられ.こすもす.ぽんこ.
天守閣に侍りて冴ゆる鎌の月 やよい 4 満天.なつき.うつぎ.ふさこ.
立ち話終わらぬ軒の吊るし柿 あひる 4 わたる.博充.たか子.和繁.
冬ざれや川音ひびく山の宿 博充 4 せいじ.明日香.みきお.あひる.
湯豆腐や微妙な距離を温めをり もとこ 4 かかし.きよえ.ほたる.わかば.
水飛沫上げて着水初鴨来 みきお 3 藤井.かかし.ふさこ.
信楽の千の豆狸に北時雨 あひる 3 こすもす.うつぎ.澄子.
雲切れて車窓まばゆき冬落暉 せいじ 3 よし女.むべ.ほたる.
川下り水面に揺れる散り紅葉 ふさこ 2 明日香.みきお.
霧ごめのラジオ体操音高く うつぎ 2 よし女.和繁.
末枯の風吹き渡る夕河原 むべ 2 やよい.ぽんこ.
沢登り紅葉散り敷く河原石 愛正 2 千鶴.わかば.
開店の振舞酒や小春の日 澄子 2 もとこ.むべ.
白壁に襷掛けなる蔦紅葉 澄子 2 愛正.やよい.
千鳥鳴く鬱病といふ病かな 藤井 1 たか子.
冬港や青い光の観覧車 明日香 1 なつき.
シルバーカーとて坂は難儀や冬紅葉 よし女 1 藤井.
白き首覆ひ隠せる大根葉 みきえ 1 澄子.
冬うらら小判の波や瀬戸まばゆ きよえ 1 満天.
冬肌か老いか新聞繰れぬ指 せいじ 1 康子.
冬日差し珈琲の湯気光る塵 わたる 1 愛正.
裾濃なる山の錦を見晴かす むべ 1 わたる.
咲き残る花に蝶あり冬麗ら 和繁 1 山椒.
溜池の日だまりを知る鴨の群れ よし女 1 康子.
走り根を埋む黄葉のうずたかく 康子 1 あひる.

11月27日 (投句24名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
小春日や半眼の亀甲羅干し かかし 7 たか子.博充.山椒.ぽんこ.こすもす.うつぎ.みきえ.
毛糸編みし妣愛用の軋む椅子 かかし 6 愛正.たか子.みきお.和繁.わかば.なつき.
寒菊のひと塊が暮れ残る 澄子 4 せいじ.うつぎ.和繁.ほたる.
ベンチ五人詰め合ふ媼日向ぼこ なつき 3 満天.博充.みきえ.
柿花火をちこち揚がる里小径 むべ 3 えいじ.あひる.わたる.
しろがねの霜の花咲く芝の中 えいじ 3 康子.むべ.あられ.
一枝に五輪重たし冬薔薇 なつき 3 藤井.愛正.明日香.
冬ざれて野の一筋の煙かな 博充 3 満天.ふさこ.やよい.
利鎌月日毎膨れる寒夜かな ほたる 3 もとこ.澄子.あられ.
北風や藁の重ね着冬牡丹 みきお 2 ぽんこ.ほたる.
籠もり居て一日の癒やし冬の雨 あひる 2 千鶴.澄子.
冬麗や鐘の音沁みる高台寺 もとこ 2 勉聖.みきお.
密やかに石の色変え冬の雨 あひる 2 山椒.もとこ.
長き水脈引いて群へと急ぐ鴨 和繁 2 せいじ.千鶴.
枯葉踏み参道登る山の寺 きよえ 2 勉聖.ふさこ.
菊人形蜂が飛び交う晴天日 藤井 2 あひる.なつき.
悴めば日記象形文字なりぬ えいじ 2 よし女.やよい.
五百機のドローンショーや城小春 やよい 1 きよえ.
晩酌の後は手打ちの蕎麦に柚子 ほたる 1 かかし.
庭ならば掃かずおきたや色葉散る みきえ 1 康子.
寒々と湖面に映える冬紅葉 みきお 1 わかば.
ひかり号冬虹を背にまっしぐら 明日香 1 よし女.
次々に屋根葺くごとく落葉して むべ 1 明日香.
冬夕焼一気に車内あから顔 明日香 1 こすもす.
待合に一輪紅き冬薔薇 澄子 1 えいじ.
京道の古き醫院の庭紅葉 せいじ 1 藤井.
山里や積み肥匂ふ落葉かな 勉聖 1 むべ.
かがみこみ大根の太さ確かめり 千鶴 1 きよえ.
着ぶくれて靴紐結へぬ八十路かな 愛正 1 かかし.

11月26日 (投句27名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
朱に染まる蔵王の裾や柿簾 わたる 9 愛正.せいじ.博充.たか子.康子.山椒.えいじ.みきお.みきえ.
白鳥や声高らかに飛来せり 藤井 7 せいじ.あひる.明日香.よし女.こすもす.みきえ.和繁.
面打ちの気魄洩るるや冬館 かかし 6 康子.千鶴.よし女.ぽんこ.澄子.ほたる.
喪の文を投函すれば寒夕焼 せいじ 4 わたる.かかし.むべ.ぽんこ.
菰巻きて二本寄り添ふ城の松 なつき 3 藤井.勉聖.満天.
紙飛行機風に乗りたり神の留守 藤井 3 あられ.もとこ.みきお.
両の掌に包む鯛焼き夕散歩 康子 3 愛正.山椒.むべ.
天窓のにわかに震ひ冬の雷 あひる 3 千鶴.ふさこ.ほたる.
木漏れ日や薮から薮へ笹子鳴く みきお 2 わたる.かかし.
時雨るるや生駒金剛もやの中 明日香 2 藤井.やよい.
時雨るるや明かりの灯る里の家 きよえ 2 博充.明日香.
昨夜の雨一隅照らす石蕗の花 かかし 2 勉聖.満天.
初時雨犬を腕に小走りす むべ 2 えいじ.こすもす.
柿供ふ旧家の屋敷稲荷かな 澄子 2 なつき.和繁.
時雨るるや植えたての苗ピンと立つ 千鶴 1 きよえ.
亡き母のお茶目なメモや冬温し あひる 1 きよえ.
遠山の紫立ちて冬近し ほたる 1 なつき.
橙色の冬三日月や雨後の帰路 こすもす 1 あられ.
摘む手よりこぼれ落ちゆく菊の花 勉聖 1 澄子.
風澱む路地の片隅柿落葉 みきお 1 もとこ.
雨の朝ハーモニー弾く冬の虫 きよえ 1 ふさこ.
やましさのよぎる喪の日々片時雨 せいじ 1 たか子.
枯草を揺らし揺らるる雀かな 青海 1 あひる.
片時雨傘の柄少し傾けて 明日香 1 やよい.

11月25日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鏡池小舟の揺らす照紅葉 康子 6 なつき.藤井.山椒.博充.やよい.みきお.
朝寒し鍋の一合米洗ふ えいじ 5 なつき.ぽんこ.澄子.もとこ.むべ.
沼映えて月山二つ紅葉晴 わたる 5 せいじ.青海.千鶴.わかば.むべ.
蒟蒻掘る背なに夕日の赤城山 愛正 4 やよい.みきお.千鶴.こすもす.
霧靄に射し込む朝日村目覚む ほたる 4 えいじ.かかし.愛正.わかば.
こうのとり落ち着く水辺冬温し 千鶴 4 藤井.満天.せいじ.みきえ.
次々と冬の灯ともる山の家 みきお 4 勉聖.満天.きよえ.ほたる.
着膨れてスマホスマホの電車なる たか子 3 わたる.ふさこ.明日香.
借畑の白菜しかとまひてをり きよえ 3 かかし.よし女.澄子.
静寂を不意に破るか朴落葉 和繁 3 康子.あひる.ふさこ.
色変へぬ松の根本に稚魚の群 ぽんこ 2 明日香.よし女.
柿落葉閉じこめ光るにはたづみ むべ 2 山椒.和繁.
柿盛れば遺影の母の良き笑顔 あひる 2 みきえ.もとこ.
献血をさそふ真赤なコートかな あひる 2 えいじ.和繁.
柿つつくカラスの嘴の煌めけり みきお 1 博充.
柿落葉だらりの帯を解く様に きよえ 1 ぽんこ.
ウォッチング習ふ小春の野鳥園 せいじ 1 こすもす.
寺紅葉波打つ瑠璃の向ふ側 もとこ 1 たか子.
仰臥して果てし冬蜂日の褥 せいじ 1 愛正.
風向きを教ふる麦芽村の風 愛正 1 きよえ.
寒鴉神杉の秀を取り合いて 明日香 1 康子.
地震多し日本列島冬に入る ふさこ 1 勉聖.
冬日向追ひかけ庭の手入れかな 康子 1 あひる.
後継ぎの無き墓の事月冴ゆる 明日香 1 たか子.
冬ざれの町に響ける風の音 博充 1 ほたる.

11月24日 (投句27名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
裸木に丸き実となる雀かな 和繁 7 えいじ.みきえ.満天.山椒.あられ.ぽんこ.なつき.
蛇口よりアルプスの水駅小春 なつき 6 愛正.やよい.せいじ.こすもす.よし女.むべ.
縁側に本と珈琲日向ぼこ やよい 4 山椒.きよえ.なつき.みきお.
着ぶくれし互ひを笑ふ待合せ あひる 4 えいじ.和繁.わかば.むべ.
子の声の消えたる暮や冬木立 博充 4 藤井.勉聖.えいいち.ほたる.
朝靄の冬紅葉より雀発つ 和繁 3 よし女.たか子.もとこ.
長椅子にバス来るまでの日向ぼこ やよい 3 みきえ.あひる.きよえ.
芋の露笑ひ崩れて子ら消ゆる よし女 3 やよい.たか子.ほたる.
山頂の祠に賽銭冬うらら 千鶴 3 わたる.明日香.みきお.
我が床に亡母の電気敷毛布 せいじ 2 康子.えいいち.
蛇の目傘ひろぐアートの紅葉園 なつき 2 こすもす.和繁.
まばゆきは蘆の穂絮や河川敷 あひる 2 愛正.明日香.
寒鯉の池面盛り上ぐ大水輪 きよえ 1 ぽんこ.
団欒の芝に一葉や紅葉散る えいじ 1 博充.
飛行雲青空二分す冬の朝 きよえ 1 満天.
新しきシーツ掛け替へ風邪ごもり ぽんこ 1 博充.
青空の木に張り付きし銀杏の実 ほたる 1 藤井.
高札を掠めて行きぬ草の絮 うつぎ 1 あひる.
日だまりをのろのろ歩く冬の蠅 みきお 1 せいじ.
三日月の低く傾くビルあはひ 澄子 1 もとこ.
冬めくや袖よりほのと木の薫 博充 1 ふさこ.
年忘みな一病の時抱へ もとこ 1 康子.
黄落の大樹に夕日さしにけり むべ 1 勉聖.
茶の花を籬としたるひと処 澄子 1 千鶴.
庭の赤は南天万両藪柑子 こすもす 1 千鶴.
夫も吾も臥せし日はなき古日記 康子 1 わかば.
裏返る歩道とどまる朴落ち葉 愛正 1 ふさこ.
冬ぬくし妊婦闊歩の園路かな えいじ 1 あられ.

11月23日 (投句24名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
神馬の背紅葉且つ散る古刹かな こすもす 6 勉聖.康子.明日香.なつき.千鶴.澄子.
城の池逆さ紅葉と青き空 やよい 5 博充.山椒.みきお.むべ.こすもす.
総玻璃のビルは小春の空と化し せいじ 5 山椒.やよい.もとこ.ぽんこ.わかば.
冬晴や補助輪疾走る公園路 えいじ 4 愛正.あひる.あられ.もとこ.
紅葉且散りて水面に錦織る むべ 4 勉聖.よし女.千鶴.ほたる.
持ち寄りに色を添へたり菊膾 和繁 3 康子.ぽんこ.董雨.
古書簡整理の遅々と冬座敷 あひる 3 やよい.あられ.うつぎ.
湯気立てて客の途切れぬ中華まん あひる 3 きよえ.みきお.こすもす.
刈られしをなお咲き残る秋あざみ 勉聖 3 愛正.みきえ.たか子.
懐に残る温もり石焼芋 みきお 2 みきえ.董雨.
今年米製米したての温みかな わたる 2 藤井.なつき.
道標の背に一本の冬紅葉 愛正 2 せいじ.和繁.
湯豆腐やさしたる話なき二人 うつぎ 2 えいじ.和繁.
冬日燦吾の影伸びて田の向かう 千鶴 2 よし女.わたる.
青空に音符めきたる柿花火 康子 2 えいじ.ほたる.
子ら駆けて枯芝ぶつけ合ふ広野 えいじ 2 たか子.ふさこ.
切り株に誰置く通草二つ三つ たか子 2 せいじ.あひる.
クリスマスフェスタ横目の勤め人 せいじ 1 うつぎ.
コトコトと踊る湯豆腐夕餉かな みきお 1 きよえ.
柿簾垂木にわたす竹長し むべ 1 澄子.
我が家の縁石好む冬蜻蛉 和繁 1 明日香.
寒蘭にやるお礼肥のたつぷりと うつぎ 1 わかば.
赤極め花水木の葉散りにけり 明日香 1 むべ.
おぼつかぬ手で家事する風邪ごもり ぽんこ 1 藤井.
冬めきて遠き犬声澄みとほる 博充 1 満天.
湯豆腐やほつこりすると夫笑ひ もとこ 1 ふさこ.
朝霧や晴れて綾なす黄落葉 勉聖 1 博充.
くねりつつ登る車や枯野かな 藤井 1 満天.

11月22日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
頂に落日留め木守柿 澄子 6 えいじ.愛正.わたる.明日香.よし女.みきえ.
色葉散る友禅流しめきし池 やよい 5 せいじ.康子.山椒.千鶴.こすもす.
太鼓橋池をくりぬく小春影 康子 5 山椒.もとこ.みきお.ふさこ.ほたる.
古民家の裏庭占めて柚明り 澄子 4 ぽんこ.あひる.たか子.みきお.
夕日浴び銀杏拾ふ影法師 わたる 4 ぽんこ.うつぎ.ふさこ.むべ.
楢枯れや山路の荒み身にぞ入む むべ 3 勉聖.よし女.わかば.
だんご虫起こしてしまひ落ち葉かき あひる 3 もとこ.きよえ.わかば.
隙間風機嫌の悪きミシンかな うつぎ 3 えいじ.たか子.康子.
ひとひらの枯葉高舞ふ摩天楼 あひる 3 愛正.あられ.うつぎ.
山深き廃寺際立つ冬紅葉 愛正 3 満天.勉聖.なつき.
御座船を遠巻きにして鴨の陣 たか子 3 せいじ.博充.やよい.
生駒嶺の白く靄りて冬ざるる せいじ 3 満天.明日香.むべ.
冬木立遠き汽笛の消え残る 博充 2 あられ.ほたる.
代々の遺影の並ぶ冬座敷 みきお 2 藤井.やよい.
ミニチュアの城の華やぐ菊花展 康子 1 和繁.
冬ぬくし熊の出でたる町騒ぎ 藤井 1 なつき.
小春空与へられけり牧師の葬 和繁 1 わたる.
新しき切株光る落葉道 なつき 1 和繁.
手習いの墨の匂ひや秋の午後 勉聖 1 博充.
大公望ひとり岬に小春かな 藤井 1 あひる.
納屋裏の日差しは温し花八つ手 愛正 1 こすもす.
セコイアの飴細工めく黄葉かな むべ 1 みきえ.
冬木立空の蒼さの深まりぬ 博充 1 千鶴.
紅葉山ゴンドラ次々吸ひ込めり みきえ 1 きよえ.
プラタナス紅葉の遅速ありにけり えいじ 1 藤井.

11月21日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
背なに受く冬日の温み畑仕事 千鶴 8 えいじ.わたる.みきえ.せいじ.みきお.ふさこ.やよい.むべ.
冬紅葉触れる地蔵の頬染める 愛正 5 勉聖.博充.えいいち.うつぎ.もとこ.
喪の日々はホ句が慰め落葉踏む せいじ 5 康子.やよい.千鶴.うつぎ.わかば.
ほつほつと空に薄紅冬桜 えいじ 5 あひる.愛正.満天.明日香.千鶴.
着ぶくれや背に窮屈なランドセル 愛正 4 勉聖.博充.こすもす.ほたる.
道に敷く桜落葉の緋毛氈 えいじ 4 康子.明日香.なつき.ほたる.
寒菊や淡きひかりの路地づたひ 澄子 4 藤井.山椒.むべ.わかば.
冬麗や城壁の反り野面積み たか子 3 愛正.和繁.もとこ.
湯豆腐の湯気の向こふに笑ひ声 みきお 3 たか子.みきえ.えいいち.
孫かかへ高く上げたり冬日和 藤井 2 あひる.なつき.
日溜りの黄色の小菊畑に照る きよえ 2 えいじ.藤井.
冬日差し平置き本を温めたり わたる 2 あられ.ふさこ.
お隣りに留守を委ねて枯木宿 せいじ 2 たか子.よし女.
紅葉狩り城の裏坂表坂 やよい 2 山椒.せいじ.
毛糸編むごつごつの手を褒められし うつぎ 2 和繁.きよえ.
断崖に野路菊の白暮れのこる むべ 1 澄子.
冬晴やあちこち向く皇帝ダリア こすもす 1 満天.
水仙のぐんと伸びたり留守の庭 あひる 1 澄子.
短日や犬も早くにねぐら入る 藤井 1 よし女.
流るるは門川ごとの色葉かな 康子 1 あられ.
陋屋の住まい彩る石蕗の花 ぽんこ 1 こすもす.
海峡を跨ぐ大橋冬の凪 みきえ 1 みきお.
ピアノ弾く部屋いつぱいの小春の日 康子 1 きよえ.

11月20日 (投句27名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大根抜く三十年の畑仕舞ふ かかし 11 えいじ.満天.わたる.なつき.あひる.やよい.むべ.明日香.きよえ.ふさこ.和繁.
一歳の足形写す縁小春 康子 7 あひる.みきお.よし女.千鶴.たか子.こすもす.みきえ.
手のひらに残る温もり寒卵 みきお 4 愛正.わたる.やよい.ほたる.
小春日の雲ひっかけて城の鯱 やよい 4 ぽんこ.よし女.たか子.もとこ.
薄命の膝に細き手一葉忌 かかし 4 藤井.勉聖.きよえ.澄子.
廃村を知り尽くしたる古案山子 勉聖 3 せいじ.澄子.もとこ.
振り返る我が影長し冬夕日 きよえ 2 博充.ほたる.
葬送の日々を香りて金木犀 あひる 2 満天.うつぎ.
登校の兄を見送る毛糸帽 和繁 2 こすもす.みきえ.
湯豆腐や身に沁みとほる白き湯気 藤井 2 ぽんこ.董雨.
裏木戸を開けばまばゆき花八つ手 愛正 2 明日香.博充.
丹精の子等の畑に冬日差す たか子 2 康子.和繁.
眼下には桜紅葉や物見台 むべ 1 董雨.
久に観る小百合主演や小六月 千鶴 1 なつき.
千六本しぶき飛ばして切る大根 あひる 1 康子.
鐘つき堂枯れし小枝の冬紅葉 愛正 1 藤井.
寒夕焼けタワーマン日を照り返す ぽんこ 1 みきお.
骸ごと枝に鎮座す冬柘榴 ほたる 1 勉聖.
冬の朝調律ひびくアトリウム 康子 1 むべ.
落ち葉掃く向かふ三軒両隣 みきえ 1 愛正.
干し大根太し長しと自慢せり わたる 1 えいじ.
黄の花や翅合掌の冬の蝶 えいじ 1 千鶴.
雪靄の灯り近づく無人駅 ほたる 1 うつぎ.
餌もらひ損ねし鴨の寄り来たる なつき 1 せいじ.

11月19日 (投句28名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風一陣色葉吹雪の西の丸 やよい 4 康子.みきえ.ほたる.うつぎ.
山の湯に渓谷展げ紅葉狩 澄子 4 かかし.康子.山椒.ふさこ.
木の実降る縄文土器のつぶらな眼 かかし 4 やよい.明日香.もとこ.あられ.
廃線路跡は落葉の散歩道 なつき 4 藤井.満天.やよい.明日香.
夢殿へ玉砂利踏みて冬日和 あられ 4 勉聖.ぽんこ.千鶴.わかば.
草堰を連なり掠め落葉舟 むべ 4 えいじ.愛正.わたる.ほたる.
散り紅葉五彩にしきし甃 明日香 3 山椒.みきえ.せいじ.
写経場紅葉且つ散る枯山水 かかし 3 みきお.ぽんこ.なつき.
仰向くも伏すも小春の力石 うつぎ 3 あひる.よし女.澄子.
木犀の散るを待たずに母逝きぬ せいじ 3 勉聖.董雨.むべ.
風吹けよわずか十個の吊るし柿 ぽんこ 3 きよえ.ふさこ.もとこ.
色変へぬ松を小島に心字池 康子 3 愛正.満天.せいじ.
威勢良き大き呼び声鰯買ふ みきえ 3 きよえ.むべ.和繁.
短日や家事に追はれて老思ふ もとこ 2 かかし.董雨.
路地裏に匂ひ溢れる松手入れ みきお 2 澄子.和繁.
咲き続く葬に飾りし冬薔薇 せいじ 2 みきお.うつぎ.
夜明け前高く翔けゆく冬の鳥 藤井 2 たか子.博充.
竜馬道風を切りゆく息白し 藤井 2 千鶴.あられ.
山粧ふ熊鈴の音山路ゆく 勉聖 1 なつき.
紅葉散る古寺の反り屋根梢の間 愛正 1 こすもす.
肩寄せし二人の後ろ寒さかな えいいち 1 博充.
雲海やファンタスティック冬の朝 きよえ 1 えいいち.
小灰蝶の擽ってゆく力石 うつぎ 1 あひる.
銀輪の夫の荷台にビオラ揺れ あひる 1 よし女.
改札出づ赤きコートの友待てり なつき 1 えいじ.
木道の暮れて錦木紅葉濃し むべ 1 こすもす.
初雪や心構への追いつかず わたる 1 たか子.
冬宿にまたひとつ灯るランプかな 勉聖 1 えいいち.
草紅葉ひと雨ごとに鮮やかに みきお 1 わかば.
降り注ぐ落葉の先の大河かな 和繁 1 わたる.
石蕗の咲く庵めぐりや縮景園 康子 1 藤井.

11月18日 (投句29名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
廃校に同窓集ひ芋煮会 かかし 6 えいじ.康子.やよい.なつき.よし女.和繁.
空仰ぐラジオ体操庭小春 えいじ 4 わたる.なつき.えいいち.もとこ.
妻逝きて指輪の跡や冬薔薇 藤井 4 あられ.よし女.えいいち.みきお.
足湯して空の真青や渡り鳥 かかし 4 せいじ.きよえ.和繁.もとこ.
生かされて寿ぐ孫の七五三 康子 4 あられ.せいじ.みきお.あひる.
秘境ゆく峡の汽笛や秋深む 勉聖 3 山椒.博充.たか子.
からからと枯葉降りくる野面積 やよい 3 かかし.明日香.むべ.
がまずみの実の艶やかに山日和 むべ 3 康子.やよい.みきえ.
物干しに母のものなし寒日和 せいじ 3 むべ.千鶴.こすもす.
黄落の天蓋欅並木ゆく 澄子 3 わたる.山椒.みきえ.
草紅葉夕日に映ゆる尾瀬ヶ原 愛正 2 勉聖.千鶴.
焼き芋の蜜たっぷりにアルミ焦げ たか子 2 かかし.ぽんこ.
風吹いて崖舞ひ上る落葉かな 和繁 2 愛正.博充.
日を返す昼の電飾冬紅葉 なつき 2 満天.愛正.
冬浅し門扉の錆の薄緑 博充 2 ぽんこ.たか子.
絮あまた立つたんぽぽの返り花 せいじ 2 藤井.わかば.
天空の城包みたり紅葉山 山椒 2 わかば.ふさこ.
朝寒し芥拾ひの手を洗ふ えいじ 1 澄子.
冬の月記憶のなかの母遠し 藤井 1 満天.
我が家には夫念入りの吊し柿 もとこ 1 あひる.
祖父母揃ひ祝ふ幸せ七五三 康子 1 きよえ.
冬の朝台車がたごと菜園へ みきえ 1 澄子.
小春日をひねもす苗を植ゑにけり 千鶴 1 えいじ.
鳥のごと枯葉飛びたつ雑木林 あひる 1 明日香.
冬の川鳥たちの水脈右ひだり 明日香 1 うつぎ.
白壁も隠してしまふ蔦紅葉 よし女 1 こすもす.
眼のつぼを押してまどろむ小春かな わたる 1 うつぎ.
芒原吾子の帽子の見え隠れ 愛正 1 ふさこ.
庭隅にか細き声や冬の虫 みきお 1 勉聖.
弧を描く川と紅葉の並木道 山椒 1 藤井.

11月17日 (投句22名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
刈り残る野にたんぽぽの返り花 せいじ 6 藤井.みきえ.きよえ.明日香.千鶴.こすもす.
干し大根ますます軒を明るくし わたる 6 なつき.たか子.山椒.勉聖.明日香.わかば.
七五三孫へ膝折る宮司かな 康子 5 えいじ.たか子.せいじ.よし女.和繁.
紅葉の渓流伝ひ奥社 山椒 5 かかし.愛正.康子.あひる.澄子.
小春日や大和三山丸み帯び 明日香 5 満天.よし女.むべ.みきお.やよい.
冬耕や真直ぐにならぬ畝作り 千鶴 4 なつき.むべ.ふさこ.澄子.
小春日や父のノックに飛びつく子 せいじ 4 勉聖.やよい.和繁.もとこ.
濡れ縁に木の実のころぶ音ひとつ 勉聖 4 かかし.あひる.山椒.あられ.
冬霧や別れの汽笛響きけり 藤井 3 博充.あられ.ぽんこ.
カメラマンに笑顔ほめられ七五三 むべ 3 満天.わたる.うつぎ.
鴨家族ほど良き距離に浮かびをり もとこ 3 せいじ.千鶴.ふさこ.
少年野球の甲高き声霧の朝 こすもす 2 そうけい.うつぎ.
朝散歩あくびの息の白さかな えいじ 2 博充.ほたる.
日を返し銀杏落葉の金色に むべ 2 こすもす.わかば.
家々の狭間の夕日照る紅葉 和繁 2 愛正.そうけい.
核心をつかれ思はず咳ひとつ 藤井 2 ぽんこ.ほたる.
木犀の香たちのぼる銭湯道 ぽんこ 1 みきお.
紅葉の甍遥かに比叡山 山椒 1 康子.
祈祷終へどうぞと重き銀杏の実 康子 1 きよえ.
畑小菊花も蕾も黄光る きよえ 1 えいじ.
青空へ坂ゆるやかに櫨紅葉 あひる 1 藤井.
幼な子の内緒話や日脚伸ぶ みきお 1 もとこ.
手作りのマルシェ賑わう小春の日 明日香 1 みきえ.

11月16日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
着膨れて混み合つてゐる縄電車 康子 8 勉聖.やよい.えいいち.よし女.みきお.なつき.みきえ.わかば.
描きかけの画架の連なる紅葉川 康子 5 たかを.あひる.わたる.なつき.千鶴.
小春空映して城の堀深し 千鶴 4 明日香.たか子.和繁.こすもす.
一人居の夕餉しみゆく柿膾 よし女 3 えいじ.藤井.ぽんこ.
山眠る注意喚起の獣道 かかし 3 藤井.みきお.きよえ.
小春日のホップステップ万歩計 かかし 3 よし女.きよえ.たか子.
大根葉青々と畝盛り上げり みきえ 3 満天.ほたる.むべ.
雨戸開け亡母の部屋にも小春の陽 あひる 3 康子.みきえ.むべ.
夕照に広ぐ錦秋比叡山 山椒 3 康子.あられ.こすもす.
着ぶくれで手間どる予防接種かな 愛正 3 たかを.わたる.うつぎ.
寒蘭のその香もろとも撮りにけり うつぎ 3 えいじ.せいじ.千鶴.
喉仏上下に動く里神楽 みきお 2 ぽんこ.もとこ.
引越のトラック二台小春の日 こすもす 2 えいいち.もとこ.
芝に敷く小紋模様の散銀杏 澄子 2 山椒.うつぎ.
銀杏のころころ転ぶ鍋の上 えいじ 1 あられ.
冬浅し影のたゆたふ石畳 博充 1 山椒.
あれこれでわかるふたりや冬うらら せいじ 1 満天.
枯草の中に艶めく青きあり きよえ 1 和繁.
山茶花や隣家に人の話し声 明日香 1 ほたる.
鴨増えて水脈もあちこち華やいで 明日香 1 わかば.
銀杏を避けつ庭師の軽やかに むべ 1 あひる.
こんなにも蜻蛉行き交ふ小六月 和繁 1 やよい.
冬めくや竹林揺らぐ葉擦れ音 愛正 1 勉聖.
堰越えて崩れる月や闇の中 みきお 1 明日香.
山並を掠める雲や秋日和 山椒 1 せいじ.

11月15日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
亡母のこと語りてをれば冬の蝶 あひる 7 えいいち.みきお.もとこ.和繁.わたる.やよい.むべ.
時雨きて古道色濃き石畳 愛正 5 博充.山椒.みきえ.やよい.むべ.
池望む腰掛石や石蕗日和 康子 5 満天.もとこ.うつぎ.明日香.澄子.
菊花展御門潜れば匂ひ立つ 康子 4 山椒.勉聖.みきお.こすもす.
着ぶくれてお辞儀の浅き通学児 愛正 4 満天.えいいち.勉聖.明日香.
鏡池微動だにせぬ冬の鷺 みきえ 3 たか子.康子.ぽんこ.
陽だまりに居る夫と吾と冬の蝶 あひる 3 藤井.愛正.千鶴.
水底の砂も煌めく小六月 みきお 3 せいじ.和繁.うつぎ.
青天や懸菜の踊る物干し場 明日香 3 えいじ.愛正.あられ.
木々渡る小鳥の影や奥の院 なつき 3 せいじ.あひる.きよえ.
鴨五十浮いて悠々小春凪 和繁 3 きよえ.よし女.こすもす.
文字著るき大扁額や秋澄めり 澄子 2 かかし.ぽんこ.
列柱の杉の参道天高し 山椒 2 えいじ.あひる.
寒蘭の開花を知らす香りかな うつぎ 2 よし女.千鶴.
北風の狂ふて吹くや芝の丘 えいじ 1 藤井.
爽やかやコーヒーの湯気匙の先 勉聖 1 博充.
くれないに染まる水の瀬紅葉谷 山椒 1 わたる.
小春日や首を回してストレッチ わたる 1 かかし.
幼子のブランコ緩く宙の靴 ぽんこ 1 あられ.
冬浅し石の白さへ川澄める 博充 1 たか子.
和服脱ぎ絹の襟ほつる秋の夜 勉聖 1 澄子.
散り敷ひて庭にオブジェの紅葉かな きよえ 1 みきえ.
風除や信長塀を守る大樹 たか子 1 康子.

11月14日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
警備員動かぬ肩に色葉散る あひる 6 えいじ.愛正.わたる.うつぎ.もとこ.明日香.
食卓が母の祭壇冬薔薇 せいじ 5 康子.澄子.えいいち.わかば.明日香.
宮島の子鹿跳ねたる潮だまり 康子 4 よし女.うつぎ.千鶴.和繁.
あの声は母のヘルパー街小春 せいじ 3 えいじ.みきえ.和繁.
山門を額縁とせり照紅葉 山椒 3 満天.わたる.みきえ.
竹林の淡きひかりの小春かな 澄子 3 山椒.こすもす.むべ.
杉玉の緑あざやふ初しぼり 勉聖 3 よし女.千鶴.わかば.
一水の流れを染めて銀杏落葉 もとこ 2 勉聖.むべ.
つかみ取り銀杏指よりこぼれ落つ なつき 2 ぽんこ.きよえ.
つくづくと田舎育ちや芋茎煮る うつぎ 2 かかし.たか子.
高梯子立てかけしまま冬はじめ なつき 2 ぽんこ.もとこ.
すかし見る干し柿の種太きかな みきお 2 愛正.えいいち.
野のごとき地主の庭や秋桜 あひる 2 康子.そうけい.
裸木を透かして見ゆる畝傍山 明日香 2 せいじ.あひる.
花壇脇歩かば四散す子蟷螂 よし女 2 博充.あひる.
時雨来て刈田切り株色深し 愛正 2 藤井.そうけい.
禅寺の大屋根刷きし秋の雲 康子 2 山椒.みきお.
庭もみじ天守浮き立つ姫路城 千鶴 2 満天.みきお.
穭田の櫛比のごとく並びをり えいじ 1 せいじ.
弾薬庫歴史の重み冬ざるる たか子 1 藤井.
初みかん去年の肥料の甘味かな よし女 1 きよえ.
わが世とぞ思ふや寒の鴉鳴く 勉聖 1 たか子.
枯園に置かれし鎌の錆深し 和繁 1 博充.
夕陽受けいよよもみずる花水木 やよい 1 こすもす.
錦秋の山裾を縫ひ傘の列 山椒 1 澄子.
紅残る観音菩薩小春かな 明日香 1 なつき.
冬鳥の犇めく声や最上川 わたる 1 勉聖.
寺苑にて銀杏拾ふ吟行子 むべ 1 かかし.
コーヒーの香りに目覚む冬来たり 藤井 1 なつき.

11月13日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
冬夕焼け海に鳥居の影絵佇つ 康子 5 えいじ.せいじ.きよえ.千鶴.博充.
小春日や放牧牛の声やわら 藤井 5 康子.たか子.博充.和繁.ほたる.
衿元は犇めくつぼみ菊人形 あひる 5 えいじ.たか子.ぽんこ.あられ.こすもす.
黒御影墓石に映る小春空 あひる 4 愛正.わたる.みきお.明日香.
これよりは胸突きの磴紅葉寺 康子 4 せいじ.あひる.やよい.むべ.
叩き割る防火水槽初氷 みきお 4 勉聖.よし女.みきえ.澄子.
日の沈みなお輝けり石蕗の花 みきお 3 満天.山椒.えいいち.
竹春の路地を曲がればいけず石 むべ 3 ぽんこ.もとこ.あられ.
久々の来訪待ちつ落葉掃く よし女 2 あひる.澄子.
天秤の冷えし賽銭焔魔堂 なつき 2 もとこ.うつぎ.
試運転の除雪車通過空青し こすもす 2 愛正.やよい.
喜寿の賀に遺影の母も秋灯下 せいじ 2 勉聖.うつぎ.
久に咲く寒蘭あるじはもうおらず うつぎ 2 よし女.わかば.
園児らの団栗拾ふ城址かな 千鶴 2 こすもす.なつき.
岩山の傾斜彩る冬紅葉 和繁 2 みきえ.明日香.
紅葉池人面鯉の寄り来たり なつき 2 わたる.かかし.
砲台跡へ抜ける林道石蕗明かり やよい 2 康子.なつき.
冬薔薇留守居の窓辺守りをり 澄子 2 満天.きよえ.
母看取り弟逝きし神無月 ほたる 1 かかし.
隼人瓜揉みてほどよき塩加減 澄子 1 むべ.
古代菊競ひ合ふやに勢揃ひ みきえ 1 えいいち.
枯野原吾子の帽子の浮き沈み 愛正 1 みきお.
冬紅葉ますます色を深めけり 明日香 1 わかば.
菊ならぶ役所をつなぐ道の上 せいじ 1 和繁.
手を引かれ上る落葉の急階段 やよい 1 藤井.
枯蓮や戦の弓のごとく折れ ぽんこ 1 山椒.
槍襖の如き竹林秋時雨 山椒 1 ほたる.
秋霖や山の襞より昇る霧 山椒 1 千鶴.
水仙の互ひに優し花揺るる きよえ 1 藤井.

11月12日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
毛玉ごと母の形見のカーディガン あひる 8 なつき.みきお.もとこ.みきえ.和繁.ほたる.むべ.うつぎ.
冬日背に畑打つ鍬の煌めきけり みきお 6 千鶴.博充.ぽんこ.かかし.あひる.わかば.
山小屋を閉むる尾瀬沼雪の花 愛正 5 千鶴.山椒.せいじ.こすもす.みきお.
すれ違ふ京都言葉よ紅葉道 山椒 4 えいじ.博充.かかし.よし女.
いつくしま霧より現るる大鳥居 康子 4 やよい.勉聖.山椒.えいいち.
大空へ路線図描く大枯木 明日香 4 えいじ.わたる.うつぎ.澄子.
泉水の流れの響き杜鵑草 ぽんこ 3 わたる.あひる.澄子.
金木犀散る陋屋に喜寿祝ふ あひる 3 康子.あられ.わかば.
落下せる武骨顔なる花梨の実 澄子 2 藤井.むべ.
枯蟷螂鐘楼登ること半ば うつぎ 2 和繁.ほたる.
しずかなる一日なりき玉子酒 藤井 2 なつき.愛正.
薪を割り軒先に積む冬日向 みきお 2 みきえ.よし女.
爪切りもエンゼルメイク冬ぬくし せいじ 2 やよい.明日香.
押し入れの奥まで陽届く小春かな わたる 2 康子.もとこ.
鳥帰る飛行機雲に交差して むべ 2 藤井.明日香.
紅葉燃ゆ錦帯橋の弧を額に 康子 2 勉聖.せいじ.
弁天池金木犀の散り染むる なつき 1 ぽんこ.
オールディーズ流るファミレス冬日さす えいじ 1 えいいち.
山深く蕎麦の庵に冬灯ともる 勉聖 1 きよえ.
冬の市ポットのふるまひ茶の熱し なつき 1 きよえ.
裸木の全身きらら雨雫 明日香 1 満天.
寺庭や石蕗の花伸び競ひ咲く 勉聖 1 満天.
神の留守神使兎の目の赤き もとこ 1 あられ.
読経の鉦の響きや紅葉寺 山椒 1 愛正.
半袖の医師と向き合ひ冬に入る よし女 1 こすもす.

11月11日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
銀杏の匂ひ纏ひてゴッホ展 わたる 6 山椒.せいじ.あひる.ほたる.満天.こすもす.
宮島や舞殿浮かぶ冬の凪 康子 5 えいじ.勉聖.わたる.千鶴.むべ.
藪と化す放棄田夜ごと鹿の鳴く 千鶴 5 ぽんこ.よし女.かかし.もとこ.たか子.
宮小春回廊つつむ水陽炎 康子 4 せいじ.あひる.うつぎ.澄子.
古道敷く万華鏡なる散紅葉 澄子 4 康子.きよえ.満天.みきえ.
鵙猛る弾薬庫への煉瓦道 やよい 3 なつき.うつぎ.よし女.
農小屋の屋根に影濃し柿たわわ なつき 3 えいじ.澄子.たか子.
実南天たわわに揺れし火灯窓 澄子 3 明日香.みきえ.和繁.
遠山の日に当たりたる片時雨 ほたる 3 みきお.かかし.わかば.
キックボードの子ら風となる冬立つ日 なつき 2 やよい.あられ.
落葉踏む音に誘われまた踏めり 勉聖 2 藤井.きよえ.
朽ちかけた榾木に群れるなめこ茸 ほたる 2 みきお.わかば.
蹲に手向けし菊花法然院 山椒 2 あられ.ぽんこ.
流れくる何の煙か野路の秋 うつぎ 2 愛正.こすもす.
木犀の香に包まれて死化粧 せいじ 2 康子.和繁.
木桶仕込む醸の匂ひや寒の朝 勉聖 2 やよい.千鶴.
寺の屋根紅葉の谷に埋みたり 山椒 1 明日香.
裏山の雑木に数枚冬紅葉 愛正 1 もとこ.
隣室の吾子の嚔をつひ数え あひる 1 愛正.
葉の光る垣根越しや石蕗の花 きよえ 1 勉聖.
庭砂利にちりばめられて金木犀 あひる 1 むべ.
花水木もみづる深きワイン色 むべ 1 ほたる.
父に似し連発嚔冬来たる えいじ 1 藤井.
紅葉山分け入りけり森のカフェ もとこ 1 なつき.
鈴生りや実山法師に朝日さす むべ 1 山椒.

11月10日 (投句22名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
出棺の讃美歌のぼる小春空 あひる 11 康子.わたる.山椒.きよえ.千鶴.むべ.ぽんこ.やよい.わかば.ほたる.澄子.
新藁のしとねに子牛産まれ落つ 千鶴 7 藤井.せいじ.よし女.勉聖.やよい.みきお.わかば.
観音の裾の日だまりしじみ蝶 なつき 6 かかし.愛正.わたる.みきお.あひる.もとこ.
二の丸の橋より始む菊花展 康子 5 なつき.明日香.こすもす.うつぎ.和繁.
またひとつランプが灯る秋の宿 勉聖 3 えいじ.たか子.もとこ.
築山を縫ふ一水へ石蕗あかり 康子 3 満天.むべ.たか子.
塩を振る千枚漬けの樽仕込 山椒 3 愛正.勉聖.澄子.
猛禽の胸吹き分けて大西北風 澄子 2 あひる.うつぎ.
ひと雨に競ひて伸び来水仙花 みきえ 2 藤井.和繁.
鶺鴒の波引く岩を飛び飛びに 青海 2 きよえ.千鶴.
大大根ずしりと歪むエコバッグ あひる 2 明日香.ほたる.
家々の間遠や蝦夷に冬灯 むべ 2 みきえ.山椒.
今川焼手にもつ温もり冬に入る 愛正 1 ぽんこ.
胸元は小菊のつぼみ藤娘 なつき 1 みきえ.
饒舌となる火葬場や紅葉散る せいじ 1 なつき.
柊の残る香りや留守の家 みきお 1 えいじ.
居酒屋の喧騒混じる燗の酒 わたる 1 こすもす.
北の地の落葉を深く踏みにけり むべ 1 せいじ.
手廻しのオルゴール鳴る小春かな もとこ 1 かかし.
骨上げて帰る車に冬日燦 せいじ 1 康子.
くれなゐの葉に濁りなし今朝の冬 和繁 1 満天.
魔法杖振りたる如き銀世界 山椒 1 よし女.

11月9日 (投句27名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
臨終の祈りの窓に寒夕焼 あひる 7 えいいち.むべ.きよえ.千鶴.こすもす.もとこ.ほたる.
臨終はいつもの寝顔冬に入る せいじ 5 藤井.わたる.澄子.和繁.わかば.
寺に散る朴の葉ひとつ苔の庭 勉聖 5 えいじ.愛正.藤井.博充.ぽんこ.
冬立つや八頭身の影と行く やよい 4 みきえ.わたる.千鶴.なつき.
枯れ葉踏む音柔らかや歌碑巡り 明日香 4 山椒.勉聖.みきお.あひる.
冬蘭に埋もれて母の逝きにけり あひる 3 みきえ.むべ.澄子.
小春日や障子に過ぎる鳥の影 澄子 3 満天.博充.ほたる.
焼き林檎頬張りながら老い語る たか子 2 きよえ.和繁.
窓越しに猫の見つめる町小春 和繁 2 みきお.もとこ.
名刹の真澄の空に鵙猛る 澄子 2 たか子.よし女.
落葉道続く道立図書館へ むべ 2 せいじ.明日香.
移住者も真似て古民家釣干菜 愛正 1 うつぎ.
柿花火朝日の照らす一軒家 山椒 1 うつぎ.
宿木の帽子ひつかけ枯木立 むべ 1 明日香.
さやけしや原爆ドーム透かす空 康子 1 せいじ.
お下がりの餅のぜんざい報恩講 こすもす 1 なつき.
ビンに挿すつわぶきの黄や古き土間 藤井 1 こすもす.
山車に舞ふ日本人形菊まつり なつき 1 勉聖.
ど忘れとサラリとかわす老の秋 たかを 1 ぽんこ.
宮島の鳥居照らしつ秋日落つ 康子 1 山椒.
リハビリの歩幅に合わせ秋麗 ほたる 1 あひる.
テーブルの小さき籠に蜜柑盛る きよえ 1 青海.
冬暖や洗ひ物干す母の背 博充 1 えいいち.
塩纏ふ炒り銀杏の粧かな えいじ 1 康子.
句会へと出づる冬コート少し重し 勉聖 1 満天.
田舎店ナメコアリマス手書き文字 わたる 1 たか子.
湯煙を纏ひ出て来る柚子湯かな みきお 1 愛正.
秋耕の畝を啄む群鴉 愛正 1 よし女.
石仏の御座す野の道彼岸花 山椒 1 えいじ.
庭手入れ済みたるばかり色鳥来 うつぎ 1 康子.
貰い手の数多でき良きチンゲン菜 千鶴 1 わかば.

11月8日 (投句22名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ゴンドラの影の縫ひゆく渓紅葉 康子 12 えいじ.山椒.わかば.みきえ.勉聖.せいじ.よし女.やよい.和繁.みきお.あひる.ほたる.
野遊びの匂ひの満ちる零余子飯 みきお 5 わたる.わかば.よし女.たか子.和繁.
庭石の窪みの翳や石蕗の花 うつぎ 5 勉聖.こすもす.博充.みきお.むべ.
穏やかな立冬なるや鍬仕事 千鶴 4 満天.きよえ.うつぎ.明日香.
寒月の真上に高き港町 もとこ 4 えいじ.康子.ぽんこ.なつき.
滝涸れてしじま広がる明日香村 明日香 3 康子.せいじ.千鶴.
御籤箱振る音高し秋の空 山椒 3 藤井.愛正.もとこ.
冬来たる雲なき空のひとつ星 えいじ 3 きよえ.千鶴.澄子.
過疎の村野鳥呼び込む柿花火 愛正 3 こすもす.やよい.ほたる.
小鳥来て朽ちし切株啄みぬ むべ 3 ぽんこ.なつき.えいいち.
冬に入る沼の吐息の泡ひとつ 藤井 2 山椒.もとこ.
冬ぬくし猫伸び切りし縁の先 博充 2 愛正.たか子.
槍のごと地を撃ち貫く雷雨かな 勉聖 2 藤井.たかを.
立冬の日だまりに読む句集かな みきお 2 うつぎ.あひる.
支線柱上りきりたる蔦紅葉 愛正 2 たかを.えいいち.
冬耕の土艶々と盛り上り 明日香 2 満天.澄子.
翻るとき金色に橡落葉 むべ 1 明日香.
薄野に松五本立つ追悼碑 なつき 1 博充.
身に入めり一羽となりし孔雀小屋 なつき 1 むべ.
具の数多入れて豚汁冬立つ日 やよい 1 みきえ.

11月7日 (投句21名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
冬霧の大和三山漂いて 明日香 5 満天.みきえ.やよい.うつぎ.もとこ.
窓放ち静けさ満つる小春かな 博充 4 藤井.和繁.もとこ.わかば.
渡し場の木の実転がる小舟かな 愛正 4 こすもす.なつき.和繁.よし女.
心字池縁取る石蕗の花明かり 康子 4 えいじ.澄子.よし女.明日香.
色冴ゆる桜紅葉の雨上がり 千鶴 3 山椒.こすもす.むべ.
身をよじる被爆樹木や身にぞ入む 康子 3 なつき.むべ.わかば.
冬めくや煌く街はおもちゃ箱 もとこ 3 満天.藤井.山椒.
どんぐりやちゃんで呼び合ういとこ会 ほたる 2 千鶴.うつぎ.
校庭の華やぐ桜紅葉かな みきえ 2 康子.みきお.
帽子浮く吾子の溺るる枯野原 愛正 2 わたる.みきお.
山茶花の百のつぼみやさざれ石 なつき 2 澄子.きよえ.
柿落つる音のやさしき暮の秋 藤井 2 勉聖.博充.
遠くから焼芋の声かけ出す子 みきお 1 みきえ.
夕凪や瀬戸の島々動かざる みきお 1 やよい.
秋さぶや蝦夷の丘陵続きけり むべ 1 きよえ.
天高し橋桁潜るコウノトリ こすもす 1 愛正.
雀どち枯木にぎはす夕間暮 むべ 1 明日香.
同い年徒歩颯爽と秋日傘 みきえ 1 たかを.
ロストバゲジ着のみ着のまま冬の旅 山椒 1 たか子.
里芋の大葉広々日の影や きよえ 1 愛正.
君とみる待ちしシネマや初時雨 藤井 1 えいじ.
白砂の浜で待ちたる十三夜 よし女 1 千鶴.
池庭に輝き放つ菊花展 山椒 1 康子.
芝の丘刈られて吹くや秋の風 えいじ 1 博充.
行く秋やローカル線路草の丈 わたる 1 たかを.
こぼれても尚はなやかや金木犀 明日香 1 たか子.
枝先の二三葉染むる寒き朝 ほたる 1 勉聖.

11月6日 (投句20名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
神職の弾く琵琶の音木の葉舞ふ 山椒 5 康子.千鶴.博充.勉聖.明日香.
小春日や妻の針目の揃ひをり 博充 5 藤井.なつき.ぽんこ.わたる.もとこ.
汲み置きのバケツの水や初氷 みきお 5 藤井.たかを.よし女.ほたる.わかば.
木の実降る奥の院への山の径 愛正 4 みきえ.和繁.わかば.むべ.
米寿の師喜寿の子集ふ菊日和 みきえ 4 きよえ.みきお.うつぎ.澄子.
境内の箒目著るし神送り 澄子 4 満天.ぽんこ.たか子.明日香.
生け花と盆栽ずらり文化の日 山椒 3 みきお.こすもす.和繁.
蔵壁の家紋を蔽う蔦紅葉 愛正 3 みきえ.わたる.こすもす.
ふる里に旅人めきし冬帽子 藤井 2 なつき.たかを.
一刷の風に綺羅めく秋の川 えいじ 2 山椒.勉聖.
重ね着をあれやこれやと旅支度 康子 2 えいじ.澄子.
しろがねの白樺林十三夜 むべ 2 えいじ.康子.
古書店の主と語らふ文化の日 藤井 2 たか子.よし女.
藁くべて火焔に炙る秋鰹 千鶴 2 愛正.博充.
弦楽の余韻抱ふる落葉道 むべ 2 満天.千鶴.
映画館出れば茫洋冬の空 たか子 1 ほたる.
積読の山片付けて時雨かな もとこ 1 きよえ.
縁小春てるてる坊主笑ひをり 康子 1 むべ.
心澄む風の匂ひや麦熟るる 勉聖 1 山椒.
行く秋や束の間の陽を受くる樹々 和繁 1 うつぎ.
赤信号道にカラスの置く胡桃 ほたる 1 もとこ.
しかめ面の野仏傾ぐ実南天 なつき 1 愛正.

11月5日 (投句24名 選句23名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ゆるやかに舟の影引く小春凪 博充 5 愛正.わたる.むべ.みきお.こすもす.
行く秋や山小屋仕舞ふ尾瀬ヶ原 愛正 4 山椒.みきえ.千鶴.きよえ.
枯れ葉踏む音柔らかや歌碑巡り 明日香 4 山椒.康子.むべ.たか子.
ビル窓の弾く夕日や照紅葉 康子 3 満天.博充.ほたる.
蹲に紅葉一葉客迎へ 澄子 3 えいじ.康子.和繁.
銘柄の由来を聞きつ新酒酌む 康子 2 たか子.もとこ.
手庇しに竹生島見る秋日濃し なつき 2 明日香.千鶴.
土手道を狭めし穂草風まかせ 愛正 2 うつぎ.明日香.
落葉敷く野外チャペルに石の椅子 むべ 2 なつき.うつぎ.
陽を受けて連なる雑木紅葉かな 和繁 2 博充.澄子.
所在なき膝掛けひとつ母の留守 あひる 2 みきえ.わたる.
金木犀仏間全開届けよと たか子 2 えいじ.もとこ.
白鷺の冠の稚児秋祭り 山椒 2 なつき.和繁.
糸電話妣を呼びたる秋日和 藤井 1 ほたる.
木犀の道ゆつくりとペダル漕ぐ せいじ 1 みきお.
山の家心安まる榾明かり みきお 1 愛正.
鳥語降る落ち葉踏む音重なりて わたる 1 きよえ.
花びらに滴きらりと寒露かな やよい 1 勉聖.
しなだれの稲穂の残る刈田雨 えいじ 1 勉聖.
積読の本の崩れて文化の日 もとこ 1 藤井.
海原の深き藍色秋惜しむ なつき 1 澄子.
金木犀ひとこと褒めて母出かけ あひる 1 藤井.
吹きすさぶ北からの風干し大根 みきお 1 こすもす.

11月4日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
踏まずんば参拝ならず銀杏の実 うつぎ 8 愛正.康子.やよい.たかを.たか子.あひる.澄子.なつき.
折り鶴を孫に褒められ文化の日 康子 5 わたる.えいじ.もとこ.和繁.こすもす.
声あげて百寿の愛ずる金木犀 あひる 4 みきえ.きよえ.もとこ.澄子.
雪吊のピンと張りたる縄匂ふ みきお 4 博充.やよい.千鶴.こすもす.
七五三着物凛々しき豆紳士 山椒 4 満天.勉聖.董雨.たかを.
ひつぢ田の尖る葉先へ雨しとど えいじ 4 せいじ.あひる.うつぎ.むべ.
故郷は遠し夕陽の赤まんま あひる 3 藤井.ぽんこ.みきお.
金襴の綾残しつつ山眠る 明日香 3 博充.えいじ.わかば.
土塀より香の溢れ出す金木犀 せいじ 3 愛正.勉聖.みきえ.
神の恋明るくみだら里神楽 もとこ 2 千鶴.和繁.
鳥どちのレストランめく七竈 むべ 2 康子.うつぎ.
秋雨の草に転ぶや銀の珠 えいじ 2 山椒.むべ.
参詣の人なほ絶えず神の留守 せいじ 2 みきお.わかば.
文化の日先師の句集読み返す やよい 2 よし女.きよえ.
山もみぢ北の大地の差し色に むべ 1 せいじ.
落葉掃き戻れば風の狼藉に 康子 1 たか子.
たてよこに色なき風の膨らめり 南郷 1 藤井.
ぼけ封じ仏への階紅葉影 なつき 1 ぽんこ.
小六月干されて白し麻の布 博充 1 よし女.
役目終え満足顔の捨案山子 みきお 1 董雨.
手拭いを漂白してをり文化の日 よし女 1 えいいち.
私語も有り舞台は街の文化祭 たか子 1 明日香.
行く秋や農道せわしきトラクター 愛正 1 山椒.
朝見えて夕に又見え秋の虹 こすもす 1 満天.
武蔵野を北風駆け抜く朝かな 澄子 1 なつき.
照り降りや行きも帰りも秋の虹 こすもす 1 明日香.
落ち葉掃く残らず掃いてふと寂し 明日香 1 えいいち.

11月3日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夕映えの天守に架かる時雨虹 千鶴 8 せいじ.勉聖.博充.やよい.山椒.みきお.董雨.なつき.
御神燈仕舞ひて末社冬に入る あひる 7 えいじ.満天.康子.明日香.やよい.もとこ.うつぎ.
もそもそと鯉の口あり散り紅葉 明日香 5 愛正.わたる.たか子.もとこ.南郷.
冬の陽や狭きベンチに姥五人 たかを 5 えいじ.えいいち.博充.あひる.みきえ.
後の月一枚残る奥手の田 和繁 4 わたる.よし女.こすもす.ほたる.
赤燃えて黄輝きて山紅葉 わたる 4 きよえ.こすもす.和繁.董雨.
倒されど神輿太鼓の鳴り止まず みきえ 4 せいじ.あひる.千鶴.うつぎ.
雨の実をつけて垂るるや秋の草 えいじ 3 むべ.南郷.みきえ.
ひとり居のぼつぼつ担ふ冬支度 たか子 2 きよえ.澄子.
秋寒し廃寺の歩廊過ぐる風 愛正 2 勉聖.千鶴.
天を指す畝に残りしオクラかな あひる 2 明日香.ほたる.
ドンと鳴り駆け上ぐ二階大花火 みきえ 2 たかを.みきお.
水子地蔵秋風鈴を籬とし 康子 1 なつき.
包丁の冴えや夕餉の秋刀魚切る 勉聖 1 山椒.
列車いま白樺黄葉の林抜け むべ 1 澄子.
海浮かぶ離宮の紅葉船の旅 山椒 1 たか子.
網棚の忘れ外套ひとり旅 明日香 1 えいいち.
柿の葉の一葉一葉へ秋日かな 青海 1 むべ.
野良猫のあと追ふ犬や秋の闇 勉聖 1 たかを.
シャワーやめ浸かる湯船に冬来る えいいち 1 愛正.
冬空の鉛色なる北の町 藤井 1 康子.
竹の春一雨ごとに枝葉伸ぶ きよえ 1 満天.
耳毛立て蝦夷栗鼠森へ消へにけり むべ 1 よし女.
蜘蛛の囲に童が葉つぱ乗せんとす せいじ 1 和繁.

11月2日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
音もなく鴨の引き波広がりぬ わたる 6 藤井.せいじ.たかを.なつき.千鶴.ぽんこ.
門先に農婦のひらく柿の店 あひる 5 康子.やよい.明日香.勉聖.こすもす.
行く秋や蜻蛉つがひて水を打つ 和繁 4 えいじ.愛正.勉聖.なつき.
拾はずにをれぬ紅葉や吟行子 あひる 4 青海.こすもす.和繁.わかば.
化粧して笑まふ地蔵の冬帽子 やよい 4 藤井.満天.わたる.和繁.
鐘一打祈り終ふまで音澄めり なつき 3 たか子.あられ.よし女.
拝殿に祖父母も並ぶ七五三 せいじ 3 たか子.たかを.みきえ.
締め込みの男衆駆ける秋祭り みきえ 3 山椒.えいいち.もとこ.
柿花火旧家の庭を明るうす 澄子 2 よし女.きよえ.
焼柿の灰をころがる香りかな ほたる 2 明日香.むべ.
紙垂震ふ祭太鼓の通り過ぐ みきお 2 えいじ.わたる.
金木犀こぼれ荒草香りけり 康子 2 満天.せいじ.
鯛焼の匂ふ参道里祭 みきお 2 えいいち.みきえ.
絵巻繰る紅葉のヘアピンカーブかな 康子 2 山椒.やよい.
離陸せし主翼に映る秋の雲 むべ 2 あられ.千鶴.
蜜柑山高低縫ひしレールあり 澄子 2 愛正.きよえ.
冬蜂の片羽ひろげ清め石 なつき 2 むべ.澄子.
轆轤引く掌に宿る秋の風 勉聖 1 もとこ.
初鴨や陣を取るごと池巡る きよえ 1 わかば.
連なりぬ神住む山に霧捲けり もとこ 1 康子.
てんでんと雨打つ音や秋山路 えいじ 1 あひる.
萩刈らば広がる寺苑萩の寺 愛正 1 あひる.
里の秋小さき蝶らは野に遊ぶ きよえ 1 ぽんこ.
秋祭り砂ぼこり舞ふ練り合わせ みきえ 1 澄子.

11月1日 (投句24名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
湯気纏ひ走る杜氏や寒造 みきお 10 藤井.勉聖.みきえ.博充.ぽんこ.あられ.やよい.きよえ.千鶴.和繁.
菰巻も新縄匂ふ兼六園 みきお 7 山椒.せいじ.ぽんこ.千鶴.ほたる.こすもす.わかば.
雲間より光芒著るき枯野原 澄子 7 たか子.せいじ.勉聖.わたる.こすもす.わかば.むべ.
旅日記ひらく文机柿ひとつ なつき 5 あられ.もとこ.きよえ.みきお.よし女.
黒雲の縁を染めたる秋落暉 やよい 3 あひる.明日香.和繁.
雨去つて鳥語盛んや秋の森 えいじ 2 わたる.澄子.
心地よき杖のリズムや園小春 康子 2 博充.えいいち.
影踏めば靴音冴ゆる冬の道 藤井 2 みきお.なつき.
木犀の香りを背ナに庭仕事 せいじ 2 康子.澄子.
一斉に昇る秋空熱気球 山椒 2 康子.なつき.
ビル街の抜け道草の花浄土 あひる 2 えいじ.よし女.
店先に弾む会話や豊の秋 山椒 2 満天.もとこ.
一筋の風の道なり芒原 わたる 2 あひる.やよい.
由緒寺秋の彩り花手水 たか子 1 明日香.
秋風や見知らぬ町の子らの声 藤井 1 満天.
重畳の道端を染める木犀花 ほたる 1 みきえ.
草紅葉雨の褥に眠るよに きよえ 1 ほたる.
天守より子らの呼ぶ声秋うらら 康子 1 むべ.
薄紅の桜紅葉や雨の径 えいじ 1 山椒.
城壁の松籟奏し神渡 澄子 1 えいいち.
ハロウィンの仮装子ひるむ土砂降りに 千鶴 1 えいじ.
小春日や縁側の猫伸びをせり 博充 1 愛正.
秋日和古きがゆえの我が家かな 勉聖 1 藤井.
カフェの窓秋灯雨に滲みたり むべ 1 愛正.
木犀の香が陋屋を虜とす せいじ 1 たか子.

10月31日 (投句24名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
島陰にすとんと落ちて秋落暉 やよい 7 満天.康子.山椒.藤井.明日香.みきお.もとこ.
濡れ縁に跳ねて転がる木の実かな 愛正 6 せいじ.博充.あひる.わたる.和繁.みきえ.
産土の大楠揺らし神渡り 澄子 5 えいじ.藤井.たか子.ぽんこ.みきお.
山畑に真一文字や葱の畝 あひる 5 博充.明日香.こすもす.あられ.澄子.
蒼穹に銀杏黄葉の吹き上がり あひる 4 えいじ.康子.むべ.勉聖.
走り根に累累溜まる木の実かな えいじ 4 愛正.こすもす.よし女.ほたる.
身に入むや治療日記の書き始め ぽんこ 4 あひる.やよい.きよえ.なつき.
うそ寒や膝にくる猫愛おしむ こすもす 3 満天.せいじ.えいいち.
富士の裾燃ゆるが如き紅葉かな 山椒 3 むべ.千鶴.みきえ.
掌を転ぶ木の実の重さかな えいじ 2 勉聖.ほたる.
屋形船と鴨すれ違ふ城の壕 なつき 2 愛正.千鶴.
めくるめく紅葉の谷の舟の旅 山椒 2 わたる.和繁.
ぎんなんを踏み踏み神の御前へ うつぎ 1 たか子.
湯上がりに羽織る洋風ちゃんちゃんこ みきえ 1 なつき.
勅願寺菊の御紋に秋日濾し たか子 1 やよい.
耳当てを付けて登校霧の中 和繁 1 山椒.
上社から下社へ巡る神の留守 康子 1 うつぎ.
蔓たぐる畑は乱舞の群雀 愛正 1 澄子.
大根の煮たる匂ひや部屋温し 澄子 1 あられ.
ハロウィンの前夜渋谷の交差点 千鶴 1 きよえ.
秋晴れや古き踊りの稽古笛 わたる 1 よし女.
猫の寝息深くなりけり冬来たる 博充 1 ぽんこ.
夜寒かな汽笛短しローカル線 和繁 1 もとこ.
木犀の蕾の下の一会かな せいじ 1 うつぎ.
急ピッチ紅葉進む大通り 明日香 1 えいいち.

過去一覧

2025 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2024 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2023 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2022 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2021 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2020 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2019 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2018 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2017 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2016 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2015 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2014 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2013 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2012 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2011 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]