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9月29日 (投句28名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
点描の日の斑の中に木の実落つ えいじ 6 むべ.満天.わたる.よし女.ぽんこ.わかば.
伎楽舞ふ明日香の村に曼珠沙華 もとこ 6 勉聖.千鶴.山椒.せいじ.みきお.澄子.
吾に似たる母の顔拭く秋灯下 せいじ 5 えいじ.みきえ.なつき.和繁.ほたる.
虫すだく工事現場の夜の闇 康子 4 たか子.あられ.そうけい.みきお.
空青し殴られるごと果林落つ ほたる 4 あひる.そうけい.もとこ.きよえ.
総立ちの応援合戦運動会 こすもす 3 よし女.きよえ.董雨.
稔り田に撮り鉄どもが汽車を待つ 和繁 3 えいいち.明日香.もとこ.
井戸端の笊に土つく間引きの菜 愛正 3 みきえ.あられ.ほたる.
摩天楼あわひに低き匕首の月 あひる 3 わたる.えいじ.わかば.
草薮に紫紺を置きし鳥兜 澄子 3 むべ.たか子.ぽんこ.
豊穣の黄金に映えて吾亦紅 わたる 2 山椒.和繁.
白粉花垣よりこぼる紅の香よ きよえ 2 藤井.勉聖.
甘藷堀の大きさくらべ三兄妹 なつき 2 こすもす.董雨.
トーマスの籠いつぱいに栗拾 和繁 2 千鶴.なつき.
草むしる翁の座椅子車輪付き みきえ 2 えいいち.たかを.
西方へ去る大群のいわし雲 あひる 2 愛正.明日香.
日焼けした横顔の皺老漁師 山椒 1 こすもす.
仏壇へ先ず新米の一盛りを よし女 1 たかを.
秋日和壊れし墓石新しく ぽんこ 1 康子.
地球儀をくるりと回す秋短か 藤井 1 愛正.
曼珠沙華雨に打たれて伸び早し 董雨 1 藤井.
秋草の夜来の雨に立ち直り せいじ 1 澄子.
妣の植える強き花かなたますだれ そうけい 1 あきこ.
風吹けば靡く衣や天高し えいいち 1 博充.
クレーンの伸びる突端雲の峰 みきお 1 あきこ.
象牙色深し昃る彼岸花 むべ 1 康子.
海原に突き出し村や入道雲 山椒 1 あひる.
刈取りし稲束ずしり手のひらに みきお 1 せいじ.
冷ややかに羽虫一曳く夜明け前 えいじ 1 博充.
校区あげて盛り上がりたり運動会 こすもす 1 満天.

9月28日 (投句25名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
線路より飛び火めきたる曼珠沙華 康子 6 えいじ.満天.ぽんこ.むべ.董雨.ほたる.
艪一本湖面を滑べる紅葉舟 みきお 5 勉聖.愛正.たか子.えいいち.明日香.
秋深し遠き汽笛の澄み渡る 博充 4 山椒.みきお.わかば.ほたる.
炊きあがる新米の香に目覚めけり ほたる 4 みきえ.和繁.千鶴.澄子.
虫の音の高く響くや妻の留守 せいじ 4 藤井.あきこ.満天.そうけい.
三輪車主のゐぬ間の赤蜻蛉 わたる 4 たかを.ぽんこ.こすもす.あひる.
今朝穫れし新米さすがこの旨さ 千鶴 3 せいじ.むべ.きよえ.
ゴールまでママもいっしょに運動会 康子 3 みきお.なつき.明日香.
青鷺のひとり舞台や今朝の畑 みきえ 3 もとこ.よし女.あひる.
底しれぬ空の深さや鰯雲 あひる 2 勉聖.そうけい.
先頭は幼子の声さやけき野 和繁 2 たかを.山椒.
ごん祀る地蔵に活けし彼岸花 なつき 2 えいじ.澄子.
蒼穹に紛れ込んだる秋の蝶 あひる 2 康子.せいじ.
風一陣銀波となれり秋の草 えいじ 2 わたる.董雨.
橙に帆船染むる秋の海 あきこ 2 愛正.わたる.
補聴器をはずし聴き入る虫の声 みきお 2 なつき.よし女.
コンテストなれば案山子も大スター 明日香 2 康子.きよえ.
ひぐらしや日々何かしら探しもの 明日香 1 たか子.
三度茎切りてなほ咲くききょうかな そうけい 1 あきこ.
大銀杏風の通い路実を拡ぐ よし女 1 もとこ.
秋霖やうやく一息ついてをり よし女 1 藤井.
老い母と交互に祈る秋の夜 せいじ 1 わかば.
試練耐え生き延鉢に風爽か そうけい 1 千鶴.
敬老日杖つき集ふ公民館 愛正 1 こすもす.
新米の米粒立ちて輝きぬ ほたる 1 みきえ.
赤とんぼ吾の自転車を先導す むべ 1 和繁.

9月27日 (投句27名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
艪一本湖面を滑る紅葉舟 みきお 7 愛正.みきえ.千鶴.ほたる.明日香.山椒.せいじ.
コンバイン駆ける黄金の稲の波 山椒 7 えいじ.満天.康子.勉聖.わたる.ぽんこ.せいじ.
とれ高に期待こめつつ籾摺りぬ 千鶴 4 愛正.たか子.きよえ.わかば.
夫の筆跡残る手桶や秋彼岸 こすもす 4 たかを.千鶴.ほたる.みきお.
青鷺やバレリーナめく足運び みきえ 3 よし女.山椒.和繁.
段畑の踊り子めきし葉鶏頭 あひる 3 藤井.満天.よし女.
豊穣のパッチワークの稲田かな わたる 3 康子.みきえ.わかば.
あり余る旅行案内菊日和 ふさこ 3 えいじ.もとこ.みきお.
散る紅葉踏めば微かに石の音 あきこ 3 博充.勉聖.ぽんこ.
雑草に生はる陸墓に菊の供華 ぽんこ 2 藤井.きよえ.
さわやまに五千歩の径朝の風 藤井 2 あきこ.そうけい.
広芝を駆ける子らへとあきつ群る 康子 2 たかを.和繁.
新米をとぐ指先や軽やかに みきお 2 あひる.なつき.
お隣りも十字架墓や秋彼岸 せいじ 2 こすもす.なつき.
嘴の黄色く肥えた秋刀魚選る ほたる 2 もとこ.わたる.
山間の朝日に染むる薄紅葉 博充 1 むべ.
狂ふては高舞ふ秋の蝶ニ頭 えいじ 1 あひる.
白粉花みな眠りたる亭午かな あひる 1 むべ.
突堤の先に秋雲港街 もとこ 1 明日香.
逍遥す湖畔縁取り草紅葉 澄子 1 こすもす.
洞窟を出でて秋日に晒されし 澄子 1 あきこ.
ゴーヤ棚小さき実つけし蔓たぐる なつき 1 たか子.
段々の墓地に帯なす彼岸花 康子 1 博充.
紅させる筆を集めてみそぎ萩 明日香 1 そうけい.

9月26日 (投句23名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
山頂をゆつくり撫でる秋の雲 和繁 8 藤井.満天.康子.あひる.山椒.博充.わたる.むべ.
吟行へ病む身いざなふ秋の風 康子 5 勉聖.明日香.たか子.ぽんこ.みきお.
地球儀を回し行きたし秋の雲 もとこ 5 愛正.山椒.あきこ.なつき.ぽんこ.
牛鬼も笑ひ顔にて秋祭 藤井 5 みきえ.えいじ.和繁.もとこ.澄子.
念じつつ籾殻鋤きて秋耕す えいじ 4 あひる.もとこ.きよえ.わかば.
蜻蛉のあそぶ芝生のスプリンクラー 康子 3 たかを.なつき.こすもす.
バッタ跳ぶ一本脚でも元気よく 明日香 3 せいじ.よし女.むべ.
笑ひこけるかに曲がりて秋茄子 あひる 3 そうけい.よし女.ほたる.
稲つかみザクリ鎌引く枕刈り 千鶴 3 せいじ.ふさこ.きよえ.
花茶屋に手桶をかへす秋彼岸 むべ 2 えいじ.千鶴.
河川敷藪を掠めて小鳥来る 愛正 2 澄子.わかば.
高貴なる高野槙の香秋彼岸 たか子 2 藤井.こすもす.
秋しぐれ屋根も草木も光りをり きよえ 2 明日香.ふさこ.
桜紅葉走り根絡む石垣に ぽんこ 2 満天.千鶴.
虫すだく真夜の机に墨の香や 勉聖 2 愛正.和繁.
渓流の音に紛れて薄紅葉 博充 1 そうけい.
秋深し書棚の奥に考の文 博充 1 やよい.
喧噪の灯影に澄みぬ月鈴児 あきこ 1 ほたる.
月白にあちこち見ゆるビルの影 愛正 1 わたる.
売り切れや自販の珈琲秋の帰路 勉聖 1 たかを.
手習ひを褒めくるるかに法師蝉 せいじ 1 たか子.
雨音に無月の庭ぞうるほひぬ あきこ 1 勉聖.
堤防の防御フェンスや揺るる葛 こすもす 1 博充.
籾殻を撒ひて秋の土耕す えいじ 1 みきえ.
盆支度遺影が並ぶ仏間かな 藤井 1 みきお.
墨書して一服すればつくつくし せいじ 1 康子.
秋の草少し肥へたり横日差し わたる 1 あきこ.
虫すだく社より伊勢遥拝す なつき 1 やよい.

9月25日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
野地蔵の膝をくすぐる猫じゃらし 明日香 10 勉聖.愛正.みきえ.たかを.ぽんこ.よし女.あひる.なつき.もとこ.こすもす.
連れ添ひの齢を祝ふ良夜かな わたる 5 藤井.たかを.きよえ.こすもす.わかば.
夕日射す対岸に燃ゆ曼珠沙華 康子 4 愛正.博充.わたる.むべ.
古戦場光る稲穂のみのりかな わたる 3 康子.ぽんこ.もとこ.
谷川の揺らぎに映る紅葉かな 博充 3 千鶴.ほたる.わかば.
秋空を映す池面の青さかな 康子 3 明日香.たか子.千鶴.
田畑の裾を彩る彼岸花 明日香 3 満天.あきこ.みきえ.
ひとつだに絡むものなしゑのこ草 えいじ 3 あきこ.せいじ.和繁.
墓洗ふ空を二タ分け飛行雲 むべ 2 えいじ.きよえ.
爽やかや朝の挨拶登校児 みきお 2 満天.博充.
休耕の畔に株立つ曼珠沙華 澄子 2 藤井.なつき.
こだはりの豆腐尽くしや秋彼岸 和繁 1 よし女.
赤とんぼ大空くるり波戸の夕 きよえ 1 山椒.
先陣の一本土手の曼殊沙華 なつき 1 せいじ.
秋暁や影鳥海の日本海 愛正 1 わたる.
汝が影も庭の景色や夕紅葉 せいじ 1 康子.
屋根落とす解体業者空高し 千鶴 1 たか子.
あをあをと森を浸せし良夜かな 澄子 1 あひる.
留守長き友の戸口の韮の花 あひる 1 和繁.
児童減り広きグランド運動会 藤井 1 明日香.
たなごころ香り残して桃一つ ふさこ 1 ほたる.
一人湯や頑張ったねと鉦叩 よし女 1 えいじ.
庭石に薄紅葉舞ふ朝の風 博充 1 むべ.
山間の棚田に映ゆる彼岸花 愛正 1 勉聖.
秋の蝶燃ゆるごとくに空を舞ふ 勉聖 1 山椒.

9月24日 (投句28名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
一叢の野菊と出会ふ獣道 澄子 10 愛正.あきこ.むべ.せいじ.ぽんこ.わたる.あひる.よし女.和繁.こすもす.
白壁にまだらの影や吊るし柿 あきこ 7 愛正.博充.千鶴.たかを.みきお.ふさこ.和繁.
薄暗き陸墓に紅さす百日紅 ぽんこ 4 勉聖.康子.あひる.澄子.
そそり立つ楡の大樹の天高し せつ子 4 えいじ.満天.康子.山椒.
幾重にも綾なす雲や鳥渡る 山椒 4 ぽんこ.みきお.わかば.みきえ.
椋の声どよもす街の夕暮るる あひる 3 わたる.なつき.ほたる.
抜きん出しツインタワーや秋の空 せいじ 3 澄子.明日香.わかば.
睦まじく身を寄せ合ってふたつ栗 ほたる 3 藤井.むべ.千鶴.
雨吸つて音の優しき秋の芝 えいじ 3 満天.きよえ.たか子.
苑広し墓前に戦ぐ草の花 みきえ 2 せいじ.明日香.
しおり挟む秋の気配を閉じ込めて 勉聖 2 山椒.ふさこ.
秋灯書き込み多き古ノート あきこ 2 えいじ.なつき.
銀輪のシャツの膨らむ秋山路 えいじ 2 藤井.博充.
猛暑痕歪み褪せたる秋簾 愛正 2 こすもす.ほたる.
つむじ風秋風鈴をひと撫です むべ 1 きよえ.
梨剥かば果汁めがねを曇らせり せつ子 1 よし女.
渋滞を横目の道順秋彼岸 みきえ 1 たかを.
白鷺や浮島の枝ゆりかごに 康子 1 勉聖.
秋彼岸在りし日偲び草を引く きよえ 1 もとこ.
秋めくや灰の衣の人歩む 博充 1 あきこ.
蟷螂の見得きりにけり城の址 もとこ 1 たか子.
改めて仏事の作法や秋彼岸 こすもす 1 もとこ.
薄紅葉夕日の色に染まりけり 康子 1 みきえ.

9月23日 (投句23名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
虫の音に句座しずまりて筆とどむ 勉聖 7 博充.きよえ.千鶴.せつ子.せいじ.みきお.こすもす.
追い越して草間に沈む秋の蝶 えいじ 5 明日香.勉聖.山椒.ふさこ.澄子.
ダム湖畔色なき風の吹き渡る 千鶴 4 藤井.あきこ.勉聖.みきえ.
老い母を寝かせて妻と葡萄食ぶ せいじ 4 たかを.董雨.せつ子.むべ.
ひび割れてアスファルトより草紅葉 こすもす 4 満天.あひる.ふさこ.みきえ.
白萩の杣道溢つ雨上がり 澄子 4 満天.康子.山椒.わたる.
紅葉し渓谷燃ゆる利根秘境 愛正 3 なつき.董雨.みきお.
玉入れのごとく根元にころぶ柿 みきえ 3 たかを.きよえ.和繁.
風の日の草の銀波や昼の虫 えいじ 3 あきこ.ぽんこ.わかば.
百日紅散りて日の斑を埋め尽くし 康子 3 博充.やよい.ほたる.
籾摺りの埃に白き庭木かな 愛正 3 よし女.むべ.澄子.
秋晴や子の留守宅へ旅気分 せいじ 2 よし女.こすもす.
地底よりくぐもる蝦蟇の太き声 みきお 2 千鶴.ほたる.
旅の宿図録見返す夜長かな 澄子 2 明日香.せいじ.
たっぷりと緑茶をふふみ夜の長し よし女 2 なつき.やよい.
水澄みて素足滑りぬ苔の石 藤井 2 愛正.ぽんこ.
秋の昼ほどきほどきの刺繍糸 あきこ 2 愛正.えいじ.
築山の頂に児ら風爽か むべ 1 康子.
虫鳴くや闇の空気の柔らかし 明日香 1 藤井.
澄みてをり流るるままに秋の水 藤井 1 たか子.
籬に蔓草揺らす秋の風 むべ 1 あひる.
下校子の屯解かるる野路の秋 ぽんこ 1 わかば.
秋彼岸曲がるろうそく取り替へて なつき 1 もとこ.
鉢上の雑草取りや秋日和 明日香 1 えいじ.
俯けるブロンズ像の背に秋日 康子 1 和繁.
院内は秋日漏れくる長廊下 たか子 1 もとこ.
登園の挨拶響き天高し もとこ 1 たか子.

9月22日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
草の花活けて客待つ山家かな 澄子 7 康子.みきえ.せいじ.ふさこ.もとこ.なつき.こすもす.
棚田稲架大き薬缶と握り飯 わたる 5 愛正.よし女.はく子.千鶴.わかば.
秋茄子をきゅきゅと泣かせて夕餉とす たか子 4 きよえ.よし女.和繁.澄子.
夜半の雨青冴えざえと蛍草 ほたる 4 勉聖.山椒.ぽんこ.明日香.
秋空に矢を放つごと飛行雲 康子 3 満天.山椒.ほたる.
見上ぐれば尖塔冴ゆる良夜かな 博充 3 満天.勉聖.こすもす.
老蝶の風に揺蕩ふ古墳山 愛正 3 あきこ.やよい.ほたる.
秋夕焼まほろば線の二上山 明日香 2 もとこ.なつき.
ふと恋ふるふるさと遠しむかご飯 勉聖 2 やよい.千鶴.
ひと刷けの秀枝にかかる秋の雲 むべ 2 きよえ.せいじ.
畳なはる色墨絵めく野分雲 むべ 2 えいじ.ぽんこ.
終い湯の雨垂れの音に秋を聞く ほたる 2 えいじ.むべ.
雨雲を吹き払ふ風蕎麦の花 和繁 2 藤井.みきお.
鍬入れて賢治を偲ぶ土の秋 勉聖 2 あきこ.澄子.
星月夜影富士黙を貫けり 澄子 2 康子.わたる.
ヘッドホンとれば寝床は虫浄土 せいじ 2 藤井.たか子.
夕日浴ぶ野道の芒かがやきぬ きよえ 1 ふさこ.
秋めくや風に零るる子らの笑み 博充 1 わかば.
墓参道ところどころに青銀杏 こすもす 1 むべ.
お茶漬けを馳走としたり茗荷の子 あひる 1 和繁.
長き夜の其々に居る家族かな もとこ 1 はく子.
紫蘇の花咲いてをるなり通り雨 和繁 1 わたる.
赤持て余し持て余し曼珠沙華 明日香 1 たか子.
湿原の風にふわふわ秋の蝶 愛正 1 みきえ.
秋風鈴南部鉄なり透く音色 みきえ 1 愛正.
参磴の木々のあはひに曼珠沙華 康子 1 明日香.
棒稲架の高さ揃はぬ体験児 わたる 1 みきお.

9月21日 (投句28名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
八双に構へて睨む小蟷螂 わたる 7 愛正.千鶴.あきこ.みきえ.あひる.澄子.ほたる.
秋気澄む馬の嘶き天空へ 愛正 6 勉聖.博充.こすもす.みきお.たか子.きよえ.
雛のごと口あく母に摺り林檎 あひる 6 みきえ.えいいち.ぽんこ.和繁.ふさこ.わかば.
虫眼鏡かざし文字追ふ夜の秋 よし女 3 なつき.こすもす.みきお.
西鶴忌舟場ことばのやはらかき もとこ 3 千鶴.藤井.きよえ.
秋耕や阿吽のコンビ老二人 みきえ 2 たかを.せいじ.
畦道に溢れる稲穂豊の秋 みきお 2 満天.わかば.
大輪の白菊加へ供花とせむ こすもす 2 えいいち.澄子.
異国にて次女は病みをり今日の月 藤井 2 ぽんこ.よし女.
夜学子の部屋に流れる流行歌 あきこ 2 えいじ.なつき.
団欒の声の途切れて虫の声 せいじ 2 えいじ.康子.
朝まだき茗荷の花のミルク色 藤井 2 むべ.たか子.
秋雨や傘さす袖に滲みけり えいいち 2 勉聖.むべ.
乗り遅れ見送る電車風は秋 ぽんこ 2 たかを.ほたる.
置き配の座す門口は虫の闇 せいじ 2 明日香.もとこ.
戯れし秋双蝶の空青し えいじ 2 愛正.明日香.
秋の蝶狭庭の風に浮き沈み 愛正 2 博充.山椒.
高きより降る葛の花切通し むべ 2 せいじ.山椒.
まほろばの田畑模様秋の色 明日香 2 康子.もとこ.
杣道の少し開けて蛍草 澄子 2 わたる.あひる.
吾亦紅尋ねてゆかば開墾碑 澄子 1 わたる.
植込みの紅葉南天より始む 和繁 1 満天.
秋霖や朝刊配るバイク音 みきお 1 あきこ.
焚火して村静かなる暮の秋 博充 1 藤井.
石畳金魚たらいに泳ぐ路地 山椒 1 和繁.
田仕舞の烟途中で横向きに 明日香 1 よし女.
虫の音や父の補聴器調子よし 康子 1 ふさこ.

9月20日 (投句25名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
旅の夜の湯殿にやさし虫時雨 あきこ 6 勉聖.愛正.せいじ.わたる.澄子.たか子.
校庭の白線かすむ秋の暮 博充 5 えいじ.なつき.よし女.和繁.もとこ.
虫とまり釣舟草の帆の揺れて わたる 4 藤井.あきこ.むべ.こすもす.
夏の草大波広げヘリ離陸 康子 4 みきえ.あひる.みきお.ほたる.
泰然と二百十日の椋大樹 あひる 3 山椒.なつき.澄子.
白樺を通り抜く風秋気充つ 愛正 3 えいいち.こすもす.わかば.
大玻璃に展ぐ黄落惜しみなく 澄子 3 康子.千鶴.明日香.
戸を繰れば総身に染むる秋の風 せいじ 3 山椒.董雨.ぽんこ.
秋風に纏はれもして野路をゆく せいじ 3 たか子.明日香.わかば.
渦となりたぎちの極み秋の潮 千鶴 2 きよえ.ほたる.
虫の音や草残したるビオトープ 康子 2 満天.せいじ.
曼殊沙華石地蔵にも風の声 藤井 2 満天.ぽんこ.
新涼の白寿の肌へ美容液 あひる 2 えいいち.和繁.
足音に止む虫の音や散歩道 みきお 2 愛正.董雨.
落ち着かぬ猫の動きやちちろ鳴く こすもす 2 たかを.みきお.
秋めきて黙して見入る書軸の香 博充 2 勉聖.もとこ.
山の日の優しさに咲く曼珠沙華 よし女 2 藤井.千鶴.
馬たちて眠る月夜のしじまかな 藤井 2 えいじ.わたる.
秋の蝉潜む声して宮の杜 きよえ 1 博充.
裏山の急に広ごる落ち葉かな よし女 1 あきこ.
叩くほど闇深くなり鉦叩き 明日香 1 よし女.
久に会ふ友と夜長のメールかな なつき 1 康子.
杣道や翡翠鈴なる野の葡萄 澄子 1 きよえ.
帰宅路の工事渋滞草の花 和繁 1 たかを.
灯火親し読みさしの本開きたる むべ 1 博充.
秋冷を纏ひ下山すアノラツク むべ 1 あひる.
葉隠に咲きし池塘の萩の花 えいじ 1 むべ.
秋蝶や厨の隅より出でにけり 勉聖 1 みきえ.

9月19日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夏草を絡めとりたり牛の舌 みきお 6 あきこ.せいじ.たか子.ぽんこ.ほたる.せつ子.
手を休め虫の声きく厨かな 澄子 6 愛正.えいじ.勉聖.みきえ.たか子.明日香.
佇めば知己の如くに秋の蝶 よし女 6 藤井.愛正.勉聖.せいじ.あひる.明日香.
無人駅コップに挿しし秋の草 愛正 5 たかを.満天.博充.なつき.もとこ.
暦日のなき山家とて月さやか 澄子 4 藤井.康子.わたる.ほたる.
こぼれてもなお耀かし金木犀 明日香 4 よし女.むべ.博充.なつき.
幽霊の手つきさながら稲穂垂る せいじ 3 たかを.千鶴.せつ子.
梁見あげ語らふ山の夜長かな むべ 3 康子.あひる.澄子.
こほろぎの早く鳴きだす雨催ひ 和繁 2 澄子.もとこ.
無人駅降りて生家へ盆休み みきお 2 よし女.和繁.
木槿咲く道の二股目印に ぽんこ 2 みきえ.みきお.
藤袴アサギマダラの拠り所 わたる 2 千鶴.わかば.
渋地下の真夜の喧騒星月夜 ほたる 2 あきこ.こすもす.
ファインダーに舞ふひとひらの初紅葉 康子 1 こすもす.
水澄むや薬するりと喉過ぎる もとこ 1 やよい.
カタカナの名の由来聞く秋の夜 こすもす 1 えいじ.
ドームの屋根打つ雨音や台風来 こすもす 1 満天.
海渡る力与へし藤袴 わたる 1 やよい.
流れ星崩れかけし土塀かな 勉聖 1 ぽんこ.
糸垂れて池塘静まり暮の秋 博充 1 きよえ.
秋冷や窓閉めまはる寝覚めかな みきえ 1 わかば.
ハンカチでくもるレンズと顔拭ふ なつき 1 和繁.
虫めがねもて聖書読む秋灯下 あひる 1 むべ.
山里へ通ずる吊橋とんぼ舞ふ 愛正 1 みきお.
人待たせ人驚かせ秋の雨 たか子 1 きよえ.

9月18日 (投句28名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
野鳥追ふレンズの中に初紅葉 わたる 10 みきえ.山椒.千鶴.なつき.たか子.むべ.澄子.こすもす.もとこ.やよい.
草の花さして一人の誕生日 よし女 7 あきこ.康子.あひる.せいじ.えいじ.たか子.わかば.
天青し棚田を区切る彼岸花 愛正 5 みきえ.千鶴.満天.なつき.和繁.
露草の青の深まる夜明かな 和繁 4 あきこ.よし女.わたる.ほたる.
秋風に干し網軋む夕の浜 博充 3 えいじ.きよえ.よし女.
秋桜指揮者の風に歌い出す 明日香 3 たかを.せつ子.ほたる.
田の水に映る夜更けの月見かな 勉聖 3 藤井.愛正.満天.
バスを待つ大樹の影や涼新た きよえ 3 愛正.博充.明日香.
雷神の稲づま連射闇裂けり 千鶴 2 せつ子.こすもす.
校了の日付跨ひで虫すだく むべ 2 康子.澄子.
コスモスに揺られ一台田舎バス ほたる 2 みきお.もとこ.
摩天楼より雪崩くる鰯雲 康子 2 あひる.せいじ.
仲秋や軒下影の広くなり きよえ 2 山椒.えいいち.
秋晴れや眼下に反りし大甍 康子 2 みきお.むべ.
山裾の静けさ破る鵙の声 博充 2 勉聖.明日香.
秋耕や畝黒々と整列し みきえ 2 やよい.わかば.
母の香の古紬照らす宵の月 あきこ 2 博充.和繁.
秋愁啄木鳥のごとエムアールアイ ほたる 1 えいいち.
人の来ぬ廃寺灯る紅葉かな 愛正 1 董雨.
秋蝶や和菓子売場に舞ひ込めり 和繁 1 たかを.
風遠く田の実熟れて影長し 勉聖 1 きよえ.
黄落の散華の如くありにけり 澄子 1 ぽんこ.
水打って色変わりけり石畳 みきお 1 わたる.
水底の紅葉ひとひら揺れてをり 明日香 1 勉聖.
そよ風にどこか荒ぶる秋簾 せいじ 1 董雨.
露先の雫ひかれり虫の朝 えいじ 1 藤井.
水鉄砲爺の背中に字を書いて なつき 1 ぽんこ.

9月17日 (投句27名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
脚折りて眠る仔牛や草の花 むべ 10 えいじ.勉聖.愛正.みきえ.せいじ.やよい.みきお.よし女.きよえ.和繁.
古寺や朽ちし石碑に月明かり 愛正 6 勉聖.満天.博充.山椒.むべ.わかば.
草紅葉踏むまじとゆく杣の道 澄子 4 藤井.満天.たか子.わかば.
田仕舞いの烟おどりし明日香路 明日香 3 千鶴.あひる.よし女.
夕暮の光透けたる葡萄かな 博充 3 あきこ.あひる.むべ.
水鏡漣に散る初紅葉 澄子 3 藤井.山椒.こすもす.
大穴の葉裏に菜虫まるまると あひる 3 えいじ.みきえ.みきお.
細々と咲く萩残し草刈り女 たか子 3 澄子.やよい.和繁.
空き家かとおぼしき家の吊るし柿 明日香 3 えいいち.こすもす.なつき.
予習して輪に入る孫の盆踊り 康子 3 せいじ.董雨.明日香.
雨後の野を自由自在に秋燕 むべ 3 青海.明日香.なつき.
マラソンの写真判定秋日差し 千鶴 2 たか子.もとこ.
三本の歯抜け破顔の日焼けの子 なつき 2 愛正.康子.
風鈴の音の教へる苑の風 康子 2 あきこ.ほたる.
漆黒の龍天に描く百舌鳥の群れ 山椒 2 わたる.ほたる.
水飲んでまた水飲んで夏終る よし女 1 董雨.
風まわる社の隅に女郎花 もとこ 1 博充.
秋の夜棒高跳びに世界新 みきえ 1 千鶴.
すかさずに撮る蜜蜂のシマリング せいじ 1 えいいち.
秋浅し独りサッカー蹴るボール ぽんこ 1 たかを.
ポストには見慣れし文字や鳳仙花 あきこ 1 わたる.
人生をかじれば甘き水蜜桃 藤井 1 せつ子.
天高しまた会う日まで合掌す きよえ 1 せつ子.
秋刀魚焼く煙りに猫も見え隠れ ふさこ 1 たかを.
露草の空にもらひし花田色 わたる 1 きよえ.
気付かずに陽気な色となるゴーヤー よし女 1 康子.
秋灯の阿形吽形それぞれに 和繁 1 もとこ.
上げ潮の風存分に紫苑晴 藤井 1 澄子.

9月16日 (投句28名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
草叢に湧くひとすじの水澄めり 康子 8 勉聖.博充.明日香.せいじ.和繁.ほたる.せつ子.澄子.
薄紅葉打ち重なりて渓の風 むべ 6 あきこ.山椒.明日香.和繁.きよえ.わかば.
こぼれ萩に座る幼の茶会かな あきこ 4 たかを.愛正.藤井.わたる.
敬老日もてなしするは爺と婆 もとこ 4 たかを.みきえ.ぽんこ.よし女.
カマキリの宇宙人めく大きな目 ほたる 4 勉聖.みきえ.あられ.えいいち.
白萩や竹垣伝ふ雨の音 博充 4 愛正.せいじ.千鶴.澄子.
初萩の葉蔭に咲きし池塘かな えいじ 3 むべ.博充.あひる.
虫しぐれ楽譜めくりし一葉かな 勉聖 3 もとこ.わたる.きよえ.
生かされて祝われし初敬老日 康子 3 えいじ.なつき.せつ子.
爽やかや尾瀬沼渡る風の波 愛正 2 むべ.千鶴.
樹海縫ふ道をしとどに秋の雨 むべ 2 ぽんこ.ほたる.
無沙汰詫ぶ文をあれこれ秋灯火 澄子 2 康子.なつき.
涼新た老い母にあるイェスの顔 せいじ 2 ふさこ.たか子.
食堂の回転速し秋麗ら 和繁 1 もとこ.
海に落つ雷鳴天地輝かす 山椒 1 満天.
お得意のクッキー焼し敬老日 なつき 1 董雨.
盗人とも溝とも言われ萩の花 明日香 1 董雨.
初秋や白鍵高し幼き手 勉聖 1 えいじ.
電線に向きあちこちの秋燕 こすもす 1 あひる.
蓑虫や月の光をため込んで 藤井 1 山椒.
秋祭り幟はためく旧街道 みきえ 1 こすもす.
帰る燕動きまちまち電線上 こすもす 1 ふさこ.
春の雷埴輪の妊婦口開く みきお 1 たか子.
黄昏に風がさらひし草の花 澄子 1 あきこ.
パズル解く認知予防の夜長かな みきお 1 藤井.
ゴンドラを降りば山風秋気澄む 愛正 1 わかば.
晴の朝杜賑やかに秋の蝉 きよえ 1 こすもす.
金髪のサーファーとなれり退職後 山椒 1 あられ.
見た目よき落穂束ねて供華とせん 千鶴 1 よし女.
秋暑し熱中対策今暫し きよえ 1 満天.
書庫の古書乾きて薫る夜長かな 博充 1 康子.

9月15日 (投句27名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夕日浴ぶ棚田に稲架の影落ちて 博充 7 愛正.勉聖.康子.山椒.千鶴.みきお.和繁.
風の道一筋残る芒原 わたる 7 藤井.山椒.博充.明日香.あひる.むべ.せつ子.
菊の供花雨に香れる慰霊塔 康子 5 えいじ.きよえ.董雨.むべ.なつき.
枯蓮の二つ折れなる地獄絵図 ぽんこ 4 康子.よし女.澄子.あきこ.
菓子並べ子らを待ちたる敬老日 なつき 3 せいじ.董雨.明日香.
爺ちゃんの尻にパンチす敬老日 たかを 3 ぽんこ.よし女.もとこ.
秋雨や茶を熱くして今日終る よし女 3 えいいち.ぽんこ.もとこ.
風少し頬を撫でたり後の月 藤井 3 博充.ふさこ.わたる.
風渡る古し舞殿薄紅葉 もとこ 3 えいじ.愛正.わかば.
鞘いでてはらりとほどく芒の穂 ほたる 3 たかを.みきえ.ふさこ.
ふっくらと新米湯気の香り立つ 山椒 2 みきえ.きよえ.
遠ざかる長き汽笛や夜長なり 博充 2 えいいち.せつ子.
老犬の歩み止まりし草の花 和繁 2 勉聖.あひる.
瞼閉じ耳をすませば秋の声 みきお 2 ほたる.わかば.
買ひもとむ焼かれすぎたる秋刀魚かな なつき 2 満天.和繁.
朝日浴びメレダイヤめく草の露 康子 1 ほたる.
秘密基地に白シャツなびき涼新た あきこ 1 なつき.
耳立てて鹿の見下ろす山家かな むべ 1 たかを.
めりはりの付かぬ暮らしや獺祭忌 たか子 1 こすもす.
世界から超人集ふ秋の首都 みきえ 1 千鶴.
イヤホンの耳に幽かな祭笛 あきこ 1 せいじ.
園児らと舞台の協演敬老会 千鶴 1 こすもす.
ぐずる児に子犬のおもちゃ秋夕べ よし女 1 みきお.
去年からもらふ側なり敬老日 せいじ 1 たか子.
寄せ書きに涙目となる敬老日 せいじ 1 たか子.
秋冷や沈黙破り子の本音 勉聖 1 澄子.
野分後さざめく田んぼ雲流る 明日香 1 満天.
白樺の木の間飛び交う赤とんぼ 愛正 1 藤井.
秋涼し夜明けに消ゆるジャズの音 勉聖 1 あきこ.

9月14日 (投句27名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
歩道まであふれ出でたる稲穂かな 和繁 5 たかを.あきこ.博充.明日香.むべ.
鍬先を行ったり来たり秋の蝶 よし女 5 みきえ.康子.せいじ.あひる.むべ.
月光に蒼くそよげる大草原 むべ 4 山椒.満天.千鶴.わかば.
清滝の澄みし流れや薄紅葉 千鶴 4 董雨.藤井.満天.明日香.
渓流に影ひそめたる鮎の群れ 藤井 4 勉聖.みきえ.澄子.ほたる.
と見る間に夕霧迫る山がかり むべ 4 康子.よし女.たか子.澄子.
ペットボトル開けてもらひし敬老日 なつき 4 えいじ.わたる.えいいち.やよい.
身に沁むる独りの暮らし慣れてなほ たか子 3 ぽんこ.なつき.みきお.
赤とんぼ風の友あり舞踏会 きよえ 3 愛正.ふさこ.わかば.
長月や山家に夜のとばり急 澄子 3 せいじ.きよえ.やよい.
さわさわと風のひと撫で稲穂波 澄子 2 たか子.みきお.
水面より光弾けて蜻蛉翔ぶ 博充 2 山椒.なつき.
秋夕焼遠回りして帰りけり みきお 2 董雨.博充.
わくら葉を癒すがごとく雨しとど せいじ 2 勉聖.ほたる.
朝露や吾の掌吸ひつく撫で仏 康子 2 愛正.よし女.
かわらけ投げ興ずる古刹いわし雲 千鶴 2 和繁.こすもす.
土少し除け大根の芽が覗く よし女 2 あきこ.きよえ.
ちさき風コスモス揺らし続けたり えいいち 2 和繁.あひる.
窓あけて匂わけあう秋刀魚かな ほたる 1 えいじ.
岩礁を洗ふ白波南風 山椒 1 藤井.
椰子の木と白き灯台立つ岬 山椒 1 千鶴.
遠くから風に乗り来る秋の雷 みきお 1 ふさこ.
鬼灯の揉んで種浮く指の先 愛正 1 えいいち.
日を受けて旬待つ桃の産毛かな わたる 1 こすもす.
鍋干して日差しに光る秋の庭 藤井 1 もとこ.
四阿は逸れ雀の秋の宿 えいじ 1 ぽんこ.
青苔を纏ひ睨める龍虎像 康子 1 もとこ.
久方の文を照らして秋蛍 あきこ 1 わたる.
街望む丘の静かや秋旱 えいじ 1 たかを.

9月13日 (投句21名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新涼や帯に惹かれて新刊書 せいじ 10 藤井.愛正.勉聖.よし女.もとこ.ぽんこ.みきえ.こすもす.澄子.ほたる.
虎杖の花にそぼ降る山の雨 むべ 6 藤井.博充.せいじ.みきお.あひる.澄子.
四阿へひぐらしも来てひとしきり 明日香 5 たかを.康子.せいじ.よし女.あひる.
柿赤し垣根の影も伸びにけり 博充 4 山椒.もとこ.きよえ.董雨.
吹き渡る風の草原秋桜 むべ 3 えいじ.きよえ.みきお.
皿洗ひ終えたる夫に桃を剥く あひる 3 たかを.やよい.なつき.
次に習ふショパンを選ぶ夜長かな 康子 3 えいいち.明日香.たか子.
ほの見ゆる如来のお顔簾越し 千鶴 3 あきこ.ぽんこ.みきえ.
はみ出して驟雨に濡れし手紙どち せいじ 2 むべ.ほたる.
高さ青さ昨日と違ふ秋の空 たか子 2 和繁.わかば.
無花果の熟し開くは花のごと ほたる 2 勉聖.千鶴.
変顔や鬼灯鳴らすこつ忘れ 愛正 2 えいいち.わたる.
淀む池開く二輪の未草 ぽんこ 2 むべ.なつき.
赤まんま婆の教へし遊び事 愛正 2 たか子.こすもす.
人知れず水脈を彩る薄紅葉 あきこ 2 董雨.和繁.
迷ひたる地下検査室うそ寒し 康子 1 明日香.
すすき原間よりぬっと猫車 明日香 1 愛正.
扇風機かすかに水の音聞こゆ 和繁 1 山椒.
晩夏光子の叫び聴く教師の眼 勉聖 1 博充.
録り置きの映画に見入る夜長かな こすもす 1 やよい.
コスモスの中に染み入る鐘の音 博充 1 満天.
入場の旗風なびく運動会 藤井 1 えいじ.
秋の雨日本列島大暴れ きよえ 1 満天.
髪洗ふ子らとの別れ明るくと あひる 1 あきこ.
月明り匂ひを運ぶおしろい花 藤井 1 わかば.
秋日射し屋根の鳳凰燦然と 千鶴 1 康子.

9月12日 (投句28名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
どの家も菊の鉢置く城下町 澄子 7 山椒.あひる.康子.たか子.和繁.こすもす.むべ.
臈長けし白寿の面や菊日和 澄子 5 えいじ.もとこ.千鶴.わかば.ほたる.
百寿なる句友にエール敬老日 せいじ 4 董雨.みきえ.なつき.わたる.
秋空を映して青きビルの窓 康子 4 みきえ.山椒.きよえ.こすもす.
吾亦紅これより先は牧草地 むべ 3 よし女.明日香.わたる.
滝のごと屋根から落つる秋豪雨 ほたる 3 董雨.勉聖.澄子.
黒雲の吹き払はれて秋高し あきこ 3 満天.博充.明日香.
宇治川のほとりの茶舗や古茶新茶 千鶴 3 愛正.せいじ.澄子.
小暗きを灯し群立つ思い草 えいじ 3 あひる.康子.和繁.
鬼ごっこ始める男の子落葉掃き なつき 2 たかを.えいいち.
挨拶の子の声澄みて秋桜 勉聖 2 満天.もとこ.
野菊咲く石垣伝ふ水の音 博充 2 愛正.藤井.
子規眠る伊予の空にも糸瓜垂れ 藤井 2 よし女.きよえ.
かるがもの水脈は消えゆく秋の池 青海 2 ぽんこ.むべ.
祝百寿久遠の道に菊花咲く わたる 2 千鶴.ぽんこ.
子だくさん等分に切る大西瓜 みきお 1 なつき.
牽く牛と息を合はせて日の盛 あきこ 1 藤井.
松虫のあわて逃げこむ鉢の陰 あひる 1 勉聖.
山裾に分かれし雲や秋の雨 和繁 1 博充.
大暑過ぎ色澄みわたる初秋かな 勉聖 1 わかば.
ながしかくの皿欲しかり秋刀魚食ぶ もとこ 1 えいいち.
雨の朝うなだるるごと狗尾草 和繁 1 あきこ.
検査終へ語りし医師の笑みさやか 康子 1 せいじ.
川辺りの鬼灯垂るる草の中 愛正 1 あきこ.
初秋や遊歩道の風に酔う 愛正 1 ほたる.
爽やかや月影淡き橋の上 藤井 1 たか子.
火の粉浴び鵜呑みの獲物吐く鵜かな 千鶴 1 えいじ.
秋果盛る華やぐ卓の声弾む きよえ 1 たかを.

9月11日 (投句24名 選句35名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
今朝の秋百年生きて銀杯受く 董雨 9 えいじ.きよえ.はく子.明日香.わたる.むべ.こすもす.もとこ.よし女.
篝火の揺らぐ川面や鵜飼舟 千鶴 7 勉聖.満天.博充.みきえ.みきお.董雨.わかば.
菊の賀や百寿寿ぐ銀の杯 董雨 7 なつき.千鶴.あきこ.ぽんこ.わたる.わかば.せつ子.
口吻をふかく花芯へ秋の蝶 勉聖 6 藤井.愛正.山椒.千鶴.青海.和繁.
ちっぽけな八百屋にでんと大西瓜 山椒 5 たかを.きよえ.明日香.えいいち.たか子.
幼子の茶会にこぼれ萩の風 あきこ 4 藤井.なつき.えいいち.もとこ.
寿げば吾も寿がれ敬老日 あひる 3 はく子.和繁.せつ子.
仰ぎ見る男綱女綱や秋茜 明日香 3 康子.あひる.あられ.
留守宅を警護するかに虫すだく あひる 3 よし女.たか子.ほたる.
女鵜匠の水中たぐる綱六本 千鶴 2 みきえ.ぽんこ.
縄文の岩をほじくる鬼ぐるみ ほたる 2 えいじ.あられ.
顔を打つ磯の香匂ふ暴風雨 えいじ 2 むべ.こすもす.
黄落の音にしづもる朝の森 むべ 2 あひる.澄子.
川風の涼し橋上駅舎かな みきえ 2 あきこ.せいじ.
子ども食堂へ差し入れ大冬瓜 なつき 1 康子.
萩寺の刈られぬ萩や溢れをり もとこ 1 満天.
秋涼し聴かずにおれぬジャズの音 勉聖 1 青海.
手土産の新米重き香りかな よし女 1 みきお.
森林の深呼吸する秋の朝 ぽんこ 1 山椒.
灯籠の流れ行く先海遥か 山椒 1 愛正.
茗荷の子口に広ごる甘酢の香 むべ 1 勉聖.
鰯雲路線バスの峠越え 愛正 1 たかを.
厨窓開ひて色なき風行けり わたる 1 ほたる.
秋刀魚焼き煙まとひて箸進む 博充 1 董雨.
耳遠く老犬寝たり揚花火 なつき 1 博充.
一両車揺るる川面や鮎を釣る みきえ 1 せいじ.
無患子の語らうがごと葉の揺れて 明日香 1 澄子.

9月10日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
霧襖みるまに閉ざす富士の嶺 澄子 7 愛正.満天.康子.むべ.みきお.えいいち.ほたる.
飛び石に庭下駄すべる白露かな なつき 7 康子.わたる.ぽんこ.博充.みきえ.せつ子.ほたる.
単線に沿ひて揺れをる芒かな みきえ 4 博充.和繁.わかば.澄子.
九月尽黙に徹する力石 ぽんこ 4 藤井.やよい.よし女.澄子.
岩肌に現はれ消ゆる蜻蛉かな あきこ 3 董雨.明日香.たかを.
城山を覆ひなだるる葛かづら あひる 3 勉聖.やよい.みきお.
竹林の葉擦れの音や秋の声 愛正 3 勉聖.ぽんこ.なつき.
野に畳敷きて蛇が舞ふ村芝居 よし女 3 きよえ.和繁.千鶴.
棚田より赤とんぼ来る昼餉かな 明日香 3 あきこ.あひる.もとこ.
泳ぎでて天空覆ふ鰯雲 愛正 2 よし女.せつ子.
野菊咲き矢切の渡に波の音 博充 2 えいいち.千鶴.
野の花を挿し団欒の卓の上に せいじ 2 えいじ.董雨.
思い切りすだち搾りて秋刀魚食ぶ せつ子 2 こすもす.なつき.
杣道や花虎杖の白と紅 澄子 2 あきこ.みきえ.
朝の光やわらぐ庭に酔芙蓉 藤井 2 満天.山椒.
水底に彩り流る薄紅葉 みきお 2 山椒.わかば.
米値段聴こへるラジオ秋刀魚焼く わたる 2 えいじ.藤井.
野の花を妻に見せんと摘みにけり せいじ 1 むべ.
花野ゆく掌に花束の出来上がり あひる 1 こすもす.
叡山も隠れし闇に満月ぞ もとこ 1 きよえ.
しじまなる女淵のあたり秋丁字 明日香 1 あひる.
爆音を残して飛機の夜の秋 千鶴 1 明日香.
蕎麦の花広ぐ向かふに一両車 みきえ 1 愛正.
鳥居まで見送る禰宜の笑みさやか 康子 1 もとこ.
初さんま白煙ゆらぐ箸の先 博充 1 たかを.

9月9日 (投句25名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
佇ちをれば存問のごと桐一葉 よし女 6 あきこ.康子.せいじ.あひる.やよい.せつ子.
独り居の母と句談義敬老日 康子 4 みきえ.せいじ.みきお.わかば.
四阿へ渡る木橋や薄紅葉 なつき 4 愛正.博充.山椒.こすもす.
走り来てすぐ駆けてゆく日焼けの子 勉聖 3 たかを.董雨.和繁.
蝕すすみ赤錆色に月翳る むべ 3 千鶴.明日香.こすもす.
甘藷掘りの子ら長靴に赤帽子 なつき 3 千鶴.満天.きよえ.
翅ふるへ蜜に口寄す黒揚羽 勉聖 3 藤井.山椒.むべ.
蜩や瀬音に紛る山の暮れ 博充 2 あひる.わたる.
爽やかに青年ドアを開けくれて あひる 2 やよい.和繁.
剣山のごとく鶏頭群れにけり 南郷 2 勉聖.澄子.
波波加の木神話を語る秋日和 明日香 2 えいじ.あられ.
虫すだく月蝕ショーを観る静寂 やよい 2 満天.なつき.
岩肌に神の翳見ゆ蜻蛉かな あきこ 2 ぽんこ.あられ.
廃校の老木しなう秋日和 南郷 2 澄子.せつ子.
いつからか厨に棲める鉦叩 みきお 2 明日香.よし女.
きりぎりす遺構を覆ふ草の藪 愛正 2 みきお.えいいち.
子と犬と川の字にぬる月夜かな むべ 2 藤井.きよえ.
赤銅の月影撮るや丑三つに 千鶴 1 みきえ.
街角に長き行列かき氷 みきお 1 たかを.
涼新た皆既月蝕待ちをれば やよい 1 わかば.
楚々と野に小花掲げて盗人萩 あひる 1 もとこ.
草むらに虫の音絶えぬ寺の庭 博充 1 愛正.
秋山家篠突く雨に寧からず 澄子 1 むべ.
鈴虫の飼育係や姉と妹 きよえ 1 董雨.
十六夜の月もう一度寝る前に こすもす 1 康子.
遠嶺の浮き上がしは秋かすみ えいじ 1 えいいち.
ししとうの水なく赤く干からびて ほたる 1 あきこ.
秋霖やそろそろ旅の話など わたる 1 もとこ.
蓑虫や月の光をため込んで 藤井 1 よし女.
白露や夜半の名残の薬紙 あきこ 1 えいじ.
群鳩の舞をみてをる刈田かな えいじ 1 勉聖.
烏瓜母屋取られた古社 明日香 1 なつき.
咲かんとす野菊刈りゆく機械音 澄子 1 ぽんこ.
朝露の光る土手道草の香 愛正 1 博充.

9月8日 (投句23名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
白龍の吐き出す手水涼新た 康子 9 えいじ.勉聖.満天.みきえ.山椒.明日香.やよい.千鶴.こすもす.
力石にて曲がりたる蟻の道 和繁 7 せいじ.あひる.やよい.南郷.よし女.わかば.むべ.
秋暑し明日香の亀は眼を閉じて 明日香 5 えいじ.あられ.よし女.和繁.もとこ.
渓谷の奈落にひかる一瀑布 澄子 5 愛正.みきえ.千鶴.和繁.もとこ.
雨上がりあきつの翅に玻璃の糸 あきこ 4 博充.あられ.みきお.ほたる.
月光の部屋を二色に分けにけり わたる 3 あきこ.せいじ.南郷.
煌々と名画のごとき窓の月 みきえ 3 康子.愛正.澄子.
苦瓜を旨しと思ふ齢なり むべ 3 わたる.明日香.澄子.
草藪にうもる遺構やきりぎりす 愛正 2 山椒.みきお.
月食を待つ満月に飽き足らず こすもす 2 わたる.たか子.
露けしや苔深まりし石灯籠 博充 2 康子.むべ.
力石狗尾草に隠れけり 和繁 2 あひる.わかば.
水澄みて見事な逆さ富士の山 澄子 2 勉聖.満天.
打掛の錦艶めく秋日かな 康子 2 えいいち.なつき.
冷やかに医師はデーター見るばかり もとこ 2 たかを.たか子.
天打てる音より始む颱風圏 えいじ 1 きよえ.
爽やかや総身抜ける風の朝 ほたる 1 藤井.
花木槿葉先枯らすも生き抜けり 明日香 1 藤井.
二ゲームのグランドゴルフ月煌々 千鶴 1 たかを.
和菓子舗や販売続く葛饅頭 みきえ 1 こすもす.
豊魚やまるまる太る初秋刀魚 ぽんこ 1 きよえ.
箸進む煙の中の秋刀魚かな 博充 1 なつき.
断捨離をふと始めたる夜長かな あひる 1 えいいち.
朝露の光る裏山草の香 愛正 1 博充.
お運びの氷鳴らして冷抹茶 なつき 1 あきこ.

9月7日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
無人駅コップに飾る草の花 愛正 9 満天.たかを.みきえ.なつき.和繁.あひる.きよえ.明日香.こすもす.
黄落や水底までも彩りぬ みきお 5 藤井.みきえ.博充.せいじ.明日香.
うだつ上げ蔵町に射す秋日和 ぽんこ 4 愛正.千鶴.もとこ.むべ.
遺されし勲章ひとつ露の墓 澄子 4 藤井.康子.和繁.よし女.
グランドの闇に響けり虫の声 康子 3 あきこ.愛正.なつき.
猫の視線壁のコオロギとらえをり こすもす 3 勉聖.ぽんこ.ほたる.
公園の木々に残暑の疲れあり 明日香 3 やよい.澄子.えいいち.
鳴き初めは遠慮がちなる鉦叩 あひる 2 えいじ.こすもす.
廃屋の樋をしとねに草の花 康子 2 せいじ.やよい.
救急車長き停車や灼くる路地 あひる 2 たかを.あられ.
四半世紀の俳句繋がり長き夜 こすもす 2 ぽんこ.わかば.
公園に子らの声なき秋旱 えいじ 2 博充.よし女.
とりあへず枝豆と言ふ友の来て もとこ 2 わたる.えいいち.
登校日渡り廊下を飛ぶ飛蝗 愛正 2 勉聖.千鶴.
離れへと秋海棠の綴る道 明日香 2 澄子.むべ.
草の戸を訪ふ宵や鉦叩き むべ 2 山椒.もとこ.
曇りなき月の鏡に海数ふ むべ 1 わたる.
夏痩せて笑みの軽さや風の中 藤井 1 きよえ.
万庭の露また露や露の海 南郷 1 ほたる.
足音に蛙飛び出す産湯の井 なつき 1 あられ.
とんぼうの草の陰ゐる亭午かな えいじ 1 あきこ.
野分去りたちまち秋日照り強む 千鶴 1 満天.
虫時雨ばたり途絶へし真夜の森 澄子 1 康子.
吾が菜園茄子の紺のみ上機嫌 よし女 1 あひる.
食堂を出でし日差しに秋桜 和繁 1 えいじ.
夜の秋月が綺麗とライン来る やよい 1 わかば.
黒蝶とその影消ゆる曲り角 よし女 1 山椒.

9月6日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
見晴るかす青富士の嶺野分晴れ 山椒 7 えいじ.あきこ.わたる.千鶴.なつき.みきお.やよい.
庭下駄で歩く背に鳴る鹿威し なつき 4 せいじ.あひる.よし女.こすもす.
秋の湖連山揺るる逆さ景 愛正 4 たかを.康子.ぽんこ.むべ.
山肌へ沁み入るように秋朝日 南郷 4 山椒.ほたる.澄子.わかば.
銀鱗の初さんま提げ急ぐ帰路 博充 3 あきこ.みきえ.きよえ.
秋気澄む響く嘶き放牧場 愛正 3 康子.よし女.やよい.
穂を少し道端に残す刈田かな えいじ 3 勉聖.南郷.わたる.
青空を掃きゆく雲や野分あと 康子 3 博充.きよえ.もとこ.
どの墓も蜻蛉のとまる夕日かな わたる 3 愛正.山椒.和繁.
雨台風恵みとなりて里を過ぐ きよえ 3 みきえ.千鶴.明日香.
夕空に野分の雲の忘れ物 康子 2 えいじ.なつき.
ころころと土の音する秋風鈴 あひる 2 ぽんこ.和繁.
塵あくた浚はれし空月仰ぐ むべ 2 あひる.ほたる.
ごみの日は今日や台風通過中 せいじ 2 南郷.こすもす.
ふる里の港に咲けり花カンナ 藤井 2 博充.むべ.
地を叩き飛沫でけむる秋豪雨 ほたる 2 愛正.明日香.
蟋蟀や灯の消えたる旅枕 博充 2 えいいち.みきお.
鈴虫や闇のしじまに澄みわたる 勉聖 1 わかば.
噴煙の消えゆく先や秋の空 南郷 1 せいじ.
近隣の帰省子凛々し若者に みきえ 1 藤井.
メールにも飾り文字あり秋の風 勉聖 1 もとこ.
介護食まもられ届く秋時雨 あひる 1 藤井.
したたかに生きる小雀群れ遊ぶ みきお 1 勉聖.
休暇果つ少年丘を駆け昇る えいじ 1 たかを.
秋の蝶疎林の籠に囚われり あきこ 1 澄子.
台風の去りて外へと濯ぎ物 せいじ 1 えいいち.

9月5日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
月光の降るにまかせて石畳 わたる 7 愛正.康子.山椒.せいじ.あひる.きよえ.南郷.
新蕎麦を捏ねる太き手しなやかに みきお 6 満天.なつき.あひる.千鶴.和繁.もとこ.
伐採のあとに広がる蕎麦の花 ほたる 5 藤井.満天.博充.勉聖.こすもす.
笛太鼓風に乗り来る村祭り みきお 4 勉聖.きよえ.もとこ.わかば.
ヘルパーの声の涼しき湯殿かな あひる 3 愛正.ぽんこ.よし女.
牽牛花ひと日の命きらめけり 藤井 3 わたる.みきお.わかば.
幸水にさくりと入るるナイフの刃 むべ 3 えいじ.ぽんこ.よし女.
秋野吹く風の吐息や夕日落つ えいじ 3 みきお.むべ.ふさこ.
烈日の翳りて和む九月かな せいじ 2 なつき.ほたる.
磨かれし玻璃ごしに聞くばつたんこ なつき 2 康子.みきえ.
目立ちたるひえの株抜く稲田かな 千鶴 2 せいじ.わたる.
雨粒をとばす並木の百日紅 なつき 2 あきこ.こすもす.
秋雨のリズムを聴きつショパン弾く 康子 2 千鶴.えいいち.
空色の塩辛とんぼ池の辺に むべ 1 明日香.
供花のごと地蔵囲む木賊かな ぽんこ 1 山椒.
鶏頭やアスファルトなる街暮し 藤井 1 たかを.
庭木切る空広々と見えにけり こすもす 1 えいじ.
お辞儀してコンバイン待つ稲田かな きよえ 1 たかを.
冷やかや胸押し付けてレントゲン もとこ 1 藤井.
老犬の歩みゆるゆる暮るる秋 和繁 1 あきこ.
長き夜や孫の寝相のあらぬさま 康子 1 ふさこ.
蒸しバンの柔きを口に眠りにつく 董雨 1 えいいち.
切り過ぎの感あり庭師庭木切る こすもす 1 明日香.
夏痩せの犬吊り橋を渡りけり 勉聖 1 南郷.
秋風に竹林騒ぐ葉擦れ音 愛正 1 博充.
豊作の黄金の実り里の秋 きよえ 1 みきえ.
静かなる秋の日暮れの散歩道 和繁 1 むべ.
ハイビスカス街の予熱の色ならむ 南郷 1 ほたる.
蟋蟀の意外に高く跳びにけり 明日香 1 和繁.

9月4日 (投句24名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
栗飯の蒸気に曇る厨窓 博充 7 董雨.えいじ.なつき.せいじ.あひる.よし女.澄子.
指の先そらし編み笠風の盆 千鶴 6 たかを.愛正.みきえ.たか子.ぽんこ.みきお.
空高しトランペットの音色澄む 澄子 6 満天.えいいち.山椒.よし女.博充.やよい.
隧道を抜けて残暑に飛び出しぬ わたる 5 あきこ.藤井.みきえ.千鶴.あひる.
姿見に夏負けの背の曲がりけり なつき 4 えいいち.和繁.澄子.もとこ.
秋旱芝は雪踏むやうに鳴く えいじ 4 あきこ.せいじ.わたる.ほたる.
群れ飛びて点描となる秋の蝶 あきこ 3 勉聖.南郷.博充.
吾が町はいまや坩堝の大西日 あひる 3 満天.たか子.わかば.
法師蝉ひと節ながれ夕木立 あひる 3 むべ.やよい.あられ.
虫の音の草むらつつく子犬かな 康子 3 勉聖.ぽんこ.こすもす.
少年の日は遠くなり鰯雲 藤井 2 わたる.みきお.
ビー玉が光返せり金魚玉 なつき 2 えいじ.愛正.
ビアジョッキぶつけ乾杯する屋台 山椒 2 たかを.千鶴.
草原に流星の尾の長々し 澄子 2 康子.和繁.
薔薇色に濃淡ありて秋夕映 むべ 2 山椒.康子.
シャッターの商店街に蝉骸 山椒 2 なつき.あられ.
蟋蟀や石の隙間に草揺らぐ 博充 2 董雨.わかば.
朝まだき寝床に風と虫の声 みきえ 2 こすもす.むべ.
野分かな風見鶏裂く荒れの風 勉聖 1 きよえ.
盆の寺人騒がしき駐車場 愛正 1 南郷.
震災忌かの日も晴れてをりしてふ せいじ 1 きよえ.
露草や取り囲まれて色づく田 和繁 1 明日香.
噴煙に色なき風の混ざりけり 南郷 1 ほたる.
幾重にもゆるるすすきは泡のごと あきこ 1 明日香.
植木鉢みな砂漠色秋雨待つ 明日香 1 藤井.
台風来の予報ありや雨が欲し 明日香 1 もとこ.

9月3日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
稲刈りの鎌に青空映りけり 博充 8 満天.せいじ.山椒.ぽんこ.よし女.むべ.和繁.澄子.
塩飴にほっと息つく残暑かな こすもす 5 愛正.勉聖.よし女.むべ.もとこ.
流星を呑みこむ真夜の街明り むべ 4 千鶴.きよえ.澄子.なつき.
神おわす三輪の山なみ秋の色 明日香 4 えいじ.ぽんこ.わかば.もとこ.
秋高し杜を突き抜く慰霊塔 康子 4 博充.明日香.なつき.南郷.
夕映えに染まり消えゆく雁の列 あきこ 4 康子.やよい.博充.みきえ.
露天湯の岩に張り付く赤とんぼ 愛正 4 藤井.あきこ.こすもす.みきえ.
咽ぶごと胡弓響きて風の盆 千鶴 4 康子.せいじ.山椒.たか子.
栗多く見えるやう盛る栗ご飯 なつき 3 あられ.やよい.こすもす.
噴煙を飲み込みたるや霧の海 南郷 3 あきこ.あひる.明日香.
水遣らぬゴーヤー真っ赤に怒りをり よし女 2 藤井.えいいち.
垣越へて車道にころぶ柿ふたつ みきえ 2 愛正.勉聖.
神苑の樹下に賜る風涼し やよい 2 たか子.わかば.
捨てられぬ物や思ひや秋愁ひ たか子 1 満天.
日差しなほ皮膚を突き刺す九月来る せいじ 1 えいいち.
青鷺の影をこはして雨はげし 藤井 1 あひる.
参道の行く手を阻む実紫 ぽんこ 1 和繁.
空奔る雲に射す陽や野分晴 あきこ 1 わたる.
夢の果て土に戻せし蝉骸 山椒 1 たかを.
水路沿ひガードレールに草茂る みきえ 1 たかを.
秋の瀬戸沖波潮の香を乗せて きよえ 1 えいじ.
香のゆらぎ句心澄める初句会 勉聖 1 きよえ.
登高や澄み切る空を吸ひにけり 藤井 1 千鶴.
夫も居し家族写真や夏の果て よし女 1 南郷.
籐バック網棚に縒る夏の果 康子 1 あられ.

9月2日 (投句27名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
打水に色の浮き出す石畳 康子 12 愛正.藤井.あきこ.山椒.博充.明日香.やよい.みきお.せいじ.みきえ.むべ.えいいち.
晩夏光御紋浮きたつ軒瓦 むべ 7 あきこ.山椒.ぽんこ.あひる.みきお.みきえ.わかば.
草茂る閉じ込められしすべり台 あひる 6 たかを.えいじ.明日香.なつき.ほたる.むべ.
秋暑しペダルに絡む鉢の蔓 せいじ 3 えいじ.ぽんこ.もとこ.
水澄むや苔をついばむ鯉の群れ 康子 3 千鶴.せいじ.せつ子.
山間に波打つ白き蕎麦の花 愛正 3 満天.勉聖.千鶴.
ひそやかに咲き初む萩の道を抜け あひる 2 康子.たか子.
下り簗水清らかに山青し 藤井 2 南郷.わかば.
倉庫開け放し点検防災日 なつき 2 やよい.こすもす.
月淡し薄雲三重に流れけり 南郷 2 あひる.わたる.
パリパリに乾くタオルや震災忌 なつき 2 よし女.もとこ.
かき氷溶けてしまへり愚痴を聞く みきお 2 たかを.和繁.
いそいそと茶碗揃える今年米 もとこ 2 なつき.こすもす.
散水のホースどんどん長くなり 明日香 2 よし女.南郷.
蜻蛉舞ふ天空高き野天風呂 愛正 2 たか子.せつ子.
細き川僅かに映す天の川 南郷 1 愛正.
織姫は空のてつぺん冷めぬ町 和繁 1 藤井.
夜の秋弓張月の煌々と やよい 1 きよえ.
朝まだき野草手まねく秋涼し えいじ 1 康子.
山遠く熱を率いて去ぬ燕 あきこ 1 満天.
稲刈りや農家はホット息を吐く 藤井 1 勉聖.
本殿に朝日差し込む秋暑し ぽんこ 1 博充.
衣被つまむ夜更けの二人酒 ほたる 1 わたる.
ドローン飛びカメムシ防除厄日過ぐ 千鶴 1 きよえ.
柿色の空に響けり虫時雨 あきこ 1 ほたる.
ホ句せんと顔灼く野路の秋旱 えいじ 1 えいいち.
夕日射す村の入口案山子かな 博充 1 和繁.

9月1日 (投句26名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
観音へ袈裟懸けに射す秋日かな 康子 12 えいじ.せいじ.たか子.ぽんこ.千鶴.みきお.やよい.こすもす.澄子.ほたる.南郷.えいいち.
見晴るかす白き絨毯蕎麦の花 わたる 9 勉聖.みきえ.山椒.千鶴.みきお.むべ.こすもす.わかば.えいいち.
裏山を白波立てて花すすき あきこ 6 康子.たかを.博充.なつき.明日香.あひる.
天からも地からも湧けり赤とんぼ よし女 5 愛正.山椒.わたる.あきこ.和繁.
太鼓橋閉じて杖なる秋日傘 愛正 4 えいじ.満天.康子.よし女.
玄関に色なき風を迎へけり 南郷 3 あられ.よし女.澄子.
迷ひ来し蝶のそのまま夜を明かす 澄子 3 たかを.明日香.南郷.
竹春や葉影ゆらめく野点傘 康子 3 勉聖.せいじ.わかば.
枯れながら群れ立つ紅きカンナかな 澄子 3 藤井.たか子.きよえ.
秋灯下整理に思案古日記 たか子 2 あられ.もとこ.
浅草を揺らす踊り子カーニバル 山椒 2 みきえ.わたる.
蝉の骸しかと爪たて力石 ぽんこ 2 なつき.ほたる.
片陰も等間隔に塀瓦 むべ 2 やよい.もとこ.
水風船投げて濡れ合ふ晩夏かな あひる 1 和繁.
秋めくやハツユキカズラ地面這う 南郷 1 藤井.
暑けれどいつの間にやら鰯雲 こすもす 1 愛正.
打ち水や笑む子ら濡れて庭の縁 勉聖 1 博充.
花一面犇めく大葉蓮田かな きよえ 1 満天.
救急車見守る媼ら八月尽 みきえ 1 きよえ.
鳴り響く乾杯の音ビアガーデン 山椒 1 あきこ.
秋の田や水面を滑る鳥の影 博充 1 ぽんこ.
水打てばどの花も辞儀繰り返す よし女 1 あひる.

8月31日 (投句24名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
老い母と祈る牧師の声涼し せいじ 5 勉聖.ぽんこ.もとこ.きよえ.わかば.
地芝居や酔ってをります馬の脚 藤井 5 たかを.あられ.よし女.みきお.きよえ.
睡蓮の葉のはみ出せる花手水 康子 5 あきこ.みきえ.むべ.和繁.あひる.
秋蝉のこゑ澄みわたる鎮守杜 愛正 4 勉聖.山椒.藤井.康子.
幼な子のこころやはらか桃を剥く もとこ 4 山椒.せつ子.ほたる.千鶴.
日傘手に登校の子や一列に みきお 3 満天.えいいち.もとこ.
母を訪ひくれし牧師はアロハシャツ せいじ 3 えいじ.和繁.こすもす.
フィナーレの花火の後の黒き空 わたる 3 たかを.せいじ.千鶴.
宇宙へと展ごる虫のシンフォニー 山椒 3 せいじ.明日香.せつ子.
夏惜しみ本丸跡に望む街 むべ 3 明日香.よし女.南郷.
川堤右へ右へと蝗飛ぶ えいじ 3 わたる.澄子.あひる.
まどろみて寝返りひとつ夕端居 勉聖 3 愛正.たか子.みきお.
突然の雨に息つく秋野菜 明日香 2 ほたる.わかば.
朝霧を出船のごとく阿蘇五岳 南郷 2 えいいち.あられ.
水澄みて鮮やかなりし鯉の模様 ぽんこ 2 満天.康子.
朝露の山路に潜む羽音かな あきこ 2 むべ.博充.
石垣は白き伊豆石晩夏光 むべ 2 愛正.みきえ.
お参りを終へし神前秋日傘 愛正 1 こすもす.
軒下の姿見ずとも虫すだく きよえ 1 博充.
夜食つくりひとり芝居を演じをり 藤井 1 あきこ.
日が昇り霧たちこめる広田かな 和繁 1 藤井.
水遣れば山吹一花お辞儀する よし女 1 えいじ.
一輪の山吹の黄に庭陽気 よし女 1 ぽんこ.
藁塚に風の止みたる夕間暮 博充 1 澄子.
小袋に茶葉詰め分くる夜長かな みきえ 1 南郷.
一水に沿いし風鈴鳴りやまず 康子 1 たか子.

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