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5月30日 (投句25名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
光り射す両手にすくふ岩清水 愛正 7 えいじ.満天.山椒.董雨.むべ.澄子.ほたる.
散水を巧みに逃れ夏の蝶 澄子 6 勉聖.藤井.きよえ.せいじ.明日香.うつぎ.
腕振って広がる歩幅風薫る 千鶴 5 みきお.はく子.こすもす.うつぎ.もとこ.
遠雷に端折り気味なる庭仕事 澄子 4 愛正.明日香.よう子.よし女.
あめんぼう水面に笑窪散らばれり 康子 4 みきえ.わたる.博充.澄子.
再会の嬉しくビール注ぎこぼれ うつぎ 3 えいじ.康子.なつき.
不夜城となりし舞洲星涼し やよい 3 みきえ.こすもす.千鶴.
包み紙開くがごとき山法師 わたる 3 むべ.たか子.ほたる.
海峡を渡れば別れ夏の旅 あひる 3 なつき.山椒.もとこ.
橋半ば川面駆け抜く風涼し えいじ 2 愛正.博充.
万緑や長き隧道くぐり抜け あひる 2 ぽんこ.和繁.
備蓄米運ぶトラック夏日かな みきお 2 きよえ.あられ.
もとほれば蛍火灯る橋の下 せいじ 2 康子.たか子.
青葉風嬰の前髪そよぎたり なつき 2 あひる.千鶴.
万物の生気溢れる夏の山 みきお 2 満天.わかば.
夏霧へ溶け込む斜影沢登り 愛正 2 ぽんこ.和繁.
新樹影岩をくり抜く石仏 なつき 2 藤井.みきお.
一面の蒲公英綿毛風待ちぬ こすもす 1 わたる.
揚花火声なお耳に響きけり 博充 1 董雨.
遠退ける手を振る影や雨蛙 ほたる 1 あられ.
白き雲より白し山法師 わたる 1 勉聖.
三人となりし女子会夏館 わかば 1 はく子.
敗戦を知る人減りぬ沖縄忌 藤井 1 わかば.
本堂の裏に廻りて著莪の花 和繁 1 よし女.
釣られ買ふ蛸せんべいや島涼し せいじ 1 よう子.
クリスタルビルへとつづく雲の峰 康子 1 あひる.
一湾を高階に見て夏館 わかば 1 せいじ.

5月29日 (投句22名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ふるさとの新玉葱の甘さかな 澄子 6 康子.みきえ.あひる.はく子.千鶴.えいいち.
暮れ初めて水面に灯る蛍かな 澄子 5 山椒.やよい.博充.千鶴.むべ.
ゆるぎなきプロの手捌き袋掛け 千鶴 5 みきえ.こすもす.みきお.よし女.わかば.
姫小百合撫でて歩きし杣の道 わたる 4 えいじ.愛正.明日香.ほたる.
明易や始発電車の軋む音 きよえ 4 勉聖.ぽんこ.明日香.ほたる.
苔の花雫を珠と抱へたり むべ 4 わたる.ぽんこ.やよい.こすもす.
麦笛を吹く吾子の顔百面相 愛正 4 えいじ.きよえ.せいじ.みきお.
蚊遣火や眠れる犬の鼻煙る 博充 3 愛正.うつぎ.もとこ.
海霧の中霧笛飛び交ふ瀬戸の海 みきお 3 きよえ.あひる.えいいち.
二次会は鴨の河原の蛍狩 せいじ 3 わたる.あられ.和繁.
万緑の中の大池藍深く わかば 3 藤井.はく子.澄子.
黒猫の目の煌めきけり五月闇 みきお 2 博充.わかば.
手の甲に夏の日射しやペダル踏む ぽんこ 2 澄子.もとこ.
風待ちの麦の穂ぴんと立ちにけり むべ 2 せいじ.なつき.
麦秋やつま先までも金色に 明日香 1 藤井.
夕涼みまだ日の当たる薔薇園で 和繁 1 よし女.
帽子脱ぎ風のシャンプー五月晴 康子 1 満天.
バラ園にポーズ変はらぬVサイン なつき 1 和繁.
紫陽花の日毎に毬や色重ぬ きよえ 1 満天.
蛸の足ぬつと出てをり蛸茶漬け あひる 1 康子.
喧嘩の子アイス二個目の笑顔かな なつき 1 勉聖.
あさまだき水なき田辺に蛙鳴く えいじ 1 山椒.
食国の膳は玉ねぎづくしかな せいじ 1 うつぎ.
雨上がり街は原色五月晴 康子 1 なつき.
遠花火耳に残れる夜の唄 博充 1 あられ.

5月28日 (投句22名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ひと粒の涙をとどめ昼寝の子 康子 12 愛正.満天.せいじ.きよえ.ぽんこ.博充.あられ.もとこ.みきお.こすもす.あひる.なつき.
大薬缶病室周る麦茶かな 愛正 5 わたる.あられ.やよい.よし女.和繁.
海峡の渦を遠見のハンモック せいじ 4 澄子.和繁.明日香.えいいち.
百年の蔵壁崩れ燕の子 もとこ 4 満天.ぽんこ.やよい.なつき.
山裾は見渡すかぎり麦の秋 むべ 3 藤井.みきえ.えいいち.
青空を一身に受く山法師 明日香 3 えいじ.よし女.澄子.
大橋を背に行き違ふ観潮船 せいじ 3 えいじ.愛正.わかば.
蔓薔薇の香をくぐり入る教会堂 和繁 3 康子.博充.わかば.
青田ゆく風の筆あと波模様 勉聖 3 康子.あひる.千鶴.
ビロードのやうに波打つ苔青し 康子 2 勉聖.せいじ.
水面を泳ぐかに見ゆ早苗あり 明日香 1 わたる.
野良猫の不意に現わる木下闇 みきお 1 むべ.
紫陽花や水辺にブルー落としけり きよえ 1 むべ.
雨上がりてんとう虫の翅開く 藤井 1 こすもす.
一家して珍ポーズ撮る夏の旅 あひる 1 みきえ.
石垣やトカゲの顔のひるがえり 藤井 1 明日香.
印南野の麦の穂熟し刈られゆく わかば 1 勉聖.
車窓にて仰ぐ過ぎゆく藤の花 和繁 1 藤井.
熟れ麦の真鍮色やたそがれぬ むべ 1 千鶴.
笛響き畦に沁み入る青田かな 博充 1 みきお.
山寺の読経も風の若楓 よう子 1 もとこ.
印南野の茅花流しの畦続く わかば 1 きよえ.

5月27日 (投句22名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
響き合ふ父と鍬打つ麦の秋 博充 5 みきえ.きよえ.もとこ.みきお.なつき.
草刈りや窓より九九を習ふ声 なつき 5 きよえ.もとこ.ぽんこ.はく子.千鶴.
采女の碑桜若葉を瓔珞に 明日香 4 えいじ.康子.せいじ.よう子.
もり上がる腕の筋肉油照り みきお 4 みきえ.ぽんこ.えいいち.よし女.
プラタナス並木の統ぶる緑夜かな むべ 3 あひる.わかば.千鶴.
雨晴れて青葉若葉の露天風呂 せいじ 3 勉聖.康子.なつき.
窓越しの陽射まばゆし柿若葉 愛正 2 むべ.はく子.
腐葉土に沈む足裏若葉風 みきお 2 えいじ.満天.
せせらぎの夏日匂ひて堰落つる えいじ 2 満天.博充.
姿なく独唱響く初蛙 わたる 2 藤井.明日香.
あめんぼう見上げる空に何もなし わたる 2 よう子.明日香.
夏草を掻き分くる瀬や楽奏づ 康子 2 せいじ.わかば.
市果てて助手席に乗すさつき鉢 なつき 2 愛正.和繁.
セコイアの青葉は鳥の楽園に 康子 2 よし女.こすもす.
五月雨の番傘かよふ露天風呂 あひる 2 むべ.博充.
初蝶やふわりと逸れ木のかげに 勉聖 1 山椒.
ひと叢の紫陽花青し風わたる 明日香 1 山椒.
低空に飛んで雨告ぐ燕の子 千鶴 1 わたる.
旋回し子を見守るや親燕 きよえ 1 勉聖.
アトリエは丘のてつぺん夏の富士 むべ 1 こすもす.
朝割れば双子の黄身や春の皿 勉聖 1 愛正.
むくのきと名札のさがる夏木立 えいじ 1 和繁.
声かけてなほ静かなり金魚かな 藤井 1 あひる.
寒暖の揺らぐ日々にもかたつむり 藤井 1 わたる.
とぎ汁を撒かば舞降る夏雀 愛正 1 みきお.
風ぐるま畑に並べ苗を植ゑ 和繁 1 えいいち.
せっかちな姿の見えぬホトトギス ほたる 1 藤井.

5月26日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
久闊の友と崩してかき氷 澄子 4 むべ.こすもす.和繁.たか子.
みたらしの焦げ香ばしき菖蒲茶屋 なつき 4 愛正.よし女.千鶴.えいいち.
後ずざり出来ぬマイマイ竿の先 みきお 4 みきえ.そうけい.ぽんこ.なつき.
一村の一本道や田水はる もとこ 4 えいじ.きよえ.明日香.わかば.
滝音の近づいてくる遊歩道 康子 3 藤井.せいじ.よし女.
田植機に子どもも乗つて手を振つて 和繁 3 満天.たか子.なつき.
そこここに代田拡がり陽をはじく 明日香 3 きよえ.みきお.えいいち.
老鶯のあと追うままに奥飛鳥 明日香 3 あひる.和繁.もとこ.
蜜蜂の大地百花を巡礼す えいじ 3 康子.わたる.ほたる.
看板の片陰で待つ赤信号 みきお 3 えいじ.藤井.みきえ.
夏の蝶羽開け閉めて拍手かな みきえ 2 博充.そうけい.
たおれ伏す葉や玉ねぎはまるまると あひる 2 康子.わかば.
万緑や眼下に望む淡海かな わかば 2 あひる.むべ.
吊り橋を走る影あり夏帽子 博充 2 勉聖.愛正.
自転車をいっきに加速走り梅雨 ぽんこ 1 みきお.
豆飯を供えし吾子や手に和菓子 愛正 1 もとこ.
手裏剣で誰を倒すや山法師 わたる 1 明日香.
早苗田に浮く鴨三羽毛づくろひ 和繁 1 千鶴.
カーテンの丸く膨らむ青嵐 わたる 1 ほたる.
聖堂の紅の芍薬お出迎え きよえ 1 満天.
サングラス髪に差し込む異国人 康子 1 こすもす.
薫風や刈あとに咲くエノテラ花 ほたる 1 勉聖.
さみだれや視界不良の夜の運転 千鶴 1 ぽんこ.
畦道をわたるサックス夏の暮 博充 1 せいじ.
黒南風や湯気が渦巻く露天風呂 せいじ 1 博充.

5月25日 (投句25名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
清流に触れんばかりの夏の蝶 藤井 10 勉聖.山椒.みきえ.康子.博充.むべ.わたる.あひる.せいじ.ほたる.
万緑にこだましてをる鳥語かな 康子 6 董雨.やよい.わたる.あひる.よし女.わかば.
ゆっくりと雨楽しみて蝸牛 こすもす 5 藤井.もとこ.たか子.はく子.ほたる.
松原を越えて轟く夏怒涛 せいじ 4 董雨.愛正.みきお.こすもす.
噴水の止まると見せて又上がる みきお 4 山椒.明日香.やよい.こすもす.
活き鱧を奉じて海に放流す 千鶴 3 ぽんこ.よし女.なつき.
ヘルパーと手つなぎ渡る菖蒲池 なつき 3 みきえ.明日香.和繁.
初蝶やふわりと逃げて子らの声 勉聖 2 千鶴.せいじ.
夕暮の田んぼの道や初蛙 藤井 2 満天.きよえ.
山城の勇姿にせまる若葉影 あひる 2 澄子.なつき.
雨の音間遠に聞きつ明け易し 澄子 2 もとこ.千鶴.
網戸より漏れる団欒笑ひ声 みきお 2 えいじ.博充.
どくだみのU字溝より花掲ぐ せいじ 2 澄子.はく子.
膝くずさず看護学生訪問す 董雨 2 そうけい.和繁.
捨畑の草刈り立てり売地札 なつき 2 藤井.きよえ.
青時雨上がりて夜道光けり ほたる 1 愛正.
万緑や目に効く佛参りけり やよい 1 ぽんこ.
初蝉のタクトは誰ぞ降らぬ間に きよえ 1 たか子.
田水はる道のまつすぐ伸びにけり もとこ 1 満天.
花苗を鉢へと移す五月雨 みきえ 1 みきお.
黄菖蒲の水辺静まる城の奥 わかば 1 むべ.
丘陵の葉音の小径若楓 愛正 1 わかば.
柏餅ほのかに移る葉の香かな むべ 1 勉聖.
夏空にきりりと聳ゆ天守閣 たか子 1 康子.
露天湯に五月雨の楽淡路の夜 あひる 1 えいじ.
目覚めるとハンカチ五枚卓のうえ えいじ 1 そうけい.

5月24日 (投句23名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
麦秋の拡がる大和香りたつ 明日香 6 せいじ.やよい.たか子.ぽんこ.みきお.わかば.
さかさまの碧き蔵王の代田かな わたる 6 千鶴.きよえ.はく子.ぽんこ.えいいち.和繁.
玉解きて風を待ちたる芭蕉かな むべ 6 えいじ.みきえ.康子.たか子.えいいち.澄子.
子育ての休む間なしの親つばめ 千鶴 5 勉聖.満天.きよえ.よし女.せつ子.
共学となりし校舎や声涼し 康子 4 愛正.あひる.なつき.明日香.
山の端の残照しるき夏の富士 澄子 4 董雨.わたる.せいじ.明日香.
子の声のひびく朝餉や春卵 勉聖 3 藤井.和繁.博充.
朝日受け代田に映る旧校舎 和繁 2 はく子.みきお.
風五月なぞえに寄せる草の波 えいじ 2 康子.むべ.
盛り上がり溢れそうなる茂りかな みきお 2 満天.そうけい.
夕虹の消えて寂しや過疎の村 愛正 2 あひる.なつき.
太陽光パネルめきたる山帽子 せいじ 2 えいじ.ほたる.
青嵐カット帰りの髪乱す やよい 2 董雨.ほたる.
慰霊碑の死没者名簿曝書かな みきお 2 みきえ.もとこ.
椋鳥の巣に雛の声鈴のごと 和繁 2 よし女.むべ.
ソーダ水泡ひとつにも言い訳を 勉聖 2 わたる.もとこ.
十薬の闇に十字の花明し わかば 2 やよい.澄子.
この国の豊作願う早苗かな わたる 2 藤井.わかば.
負けるなと背な押す風の夏の朝 きよえ 1 勉聖.
年季入る合羽の文字や滝見茶屋 愛正 1 博充.
樹冠部は白づくめなり山帽子 せいじ 1 千鶴.
昨夜雨に四葩一面色づけり 康子 1 こすもす.
喫茶店水鉢三つに目高かな こすもす 1 愛正.
あんまきの売り切れ閉じる菖蒲茶屋 なつき 1 こすもす.
綺羅のなく妻に似てをる姫女苑 えいじ 1 せつ子.

5月23日 (投句25名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
石ひとつ動かし盗む田水かな みきお 9 愛正.あられ.みきえ.わたる.たか子.やよい.ぽんこ.あひる.ほたる.
オリーブを揺らす薫風放哉句碑 もとこ 4 みきお.千鶴.えいいち.澄子.
手際よき訪問カット夏来る あひる 4 みきえ.きよえ.えいいち.澄子.
皮を脱ぎ強きみどりの竹となり ほたる 4 博充.もとこ.はく子.和繁.
入港の航跡きらと夏の潮 やよい 4 せいじ.よし女.わかば.むべ.
下校子の弾むおしゃべり夏帽子 みきえ 3 勉聖.もとこ.董雨.
白牡丹雨の玉抱く朝の庭 藤井 3 博充.やよい.はく子.
水湧きて菖蒲田清き流れあり むべ 2 満天.わかば.
滴りに動きを見せる渓の苔 明日香 2 わたる.たか子.
青鷺の模型のごとく田に立ちぬ わたる 2 藤井.董雨.
花屑を背に戻りしを笑まふ妻 せいじ 2 えいじ.和繁.
縁の先媼の手皺の新茶揉み 愛正 2 ぽんこ.こすもす.
独り居に存問と聴く鶯よ うつぎ 2 よし女.ほたる.
お出かけは通院二つ街薄暑 たか子 2 きよえ.なつき.
野点席の毛氈めくる青嵐 なつき 2 愛正.こすもす.
ほうたるの勝手知りたる京の路地 あひる 2 康子.みきお.
踏みかけしクローバーの中四つ葉かな こすもす 2 千鶴.なつき.
川面より夏霧深く立ちこめて 明日香 1 むべ.
青鷺の隠るるほどに畔茂る 和繁 1 あひる.
杜若境界線を広げけり ほたる 1 明日香.
山門を入れば葉桜よき影に 康子 1 せいじ.
あっと声出て摘む四つ葉のクローバー こすもす 1 えいじ.
羅の友のお点前なめらかに なつき 1 満天.
利休梅山門脇の佇まい 愛正 1 藤井.
黄金の埃飛び交ふ麦の秋 みきお 1 康子.
夕立や瓦にひとつ星映ゆる 博充 1 あられ.
切絵めくメタセコイアの若葉して むべ 1 明日香.
初蝉や風と交互に聞こへ来る わたる 1 勉聖.

5月22日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風の道躍る日の斑に三尺寝 澄子 5 康子.あひる.ぽんこ.たか子.なつき.
菖蒲守けふは茶店で団子焼く なつき 5 えいじ.愛正.やよい.もとこ.えいいち.
咲ききって闇にほどける月下美人 勉聖 5 満天.博充.みきお.なつき.ほたる.
早苗待つ水面に揺れる三輪の山 明日香 5 あられ.せいじ.やよい.千鶴.えいいち.
後足太き蝌蚪逃ぐ泥煙 なつき 4 わたる.あられ.むべ.ほたる.
老翁の蘊蓄長き新茶かな 愛正 4 康子.あひる.ぽんこ.こすもす.
紺青の海と交はる夏の空 えいじ 3 みきえ.せいじ.明日香.
咲き満ちる薔薇に母子像埋もれり むべ 3 藤井.勉聖.こすもす.
釣りたての烏賊の素麺夏料理 藤井 3 きよえ.みきお.わかば.
木香薔薇肩に背につけ夫戻る あひる 3 えいじ.藤井.うつぎ.
石垣に踊る日の斑や青葉風 康子 2 勉聖.せつ子.
喜びを回して園児夏帽子 たか子 2 満天.山椒.
夏の月舟は音無く進みけり 博充 2 わたる.和繁.
夏凪や走る渡船の航白し えいじ 2 千鶴.明日香.
風鈴の雨の予感に慌し 澄子 2 山椒.せつ子.
ゆるゆるとフェリー波間に瀬戸の夏 もとこ 1 きよえ.
御所車軋む朱塗りや葵祭 勉聖 1 わかば.
月上り横に顔出す白牡丹 わたる 1 うつぎ.
おんぶの子目深になりし夏帽子 康子 1 もとこ.
恋する蝶付かず離れず垣の花 きよえ 1 愛正.
ソファーにも木香薔薇の花の屑 あひる 1 和繁.
仕留めたる雀蜂みな五センチ大 せいじ 1 みきえ.
腰伸ばし息継ぎをする田草取 みきお 1 たか子.
山麓の畑一枚か麦の波 愛正 1 博充.

5月21日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
バスを待つ一会の人と日陰かな きよえ 7 藤井.えいじ.やよい.もとこ.みきお.明日香.和繁.
微かなる風に崩れる牡丹かな みきお 4 藤井.山椒.せいじ.こすもす.
新玉葱シャキと歯にくる朝の膳 勉聖 4 かかし.ぽんこ.千鶴.ふさこ.
桑の実の真赤に染めし子らの舌 ほたる 4 勉聖.愛正.みきえ.みきお.
たぎる湯におどる翠や豌豆豆 あひる 4 みきえ.えいいち.むべ.澄子.
書の飽きて短き夢の三尺寝 藤井 4 かかし.博充.ぽんこ.ほたる.
そこここに鯉の跳ねたる池涼し 康子 4 せいじ.あひる.むべ.こすもす.
堂涼し身振り手振りで説く牧師 せいじ 3 やよい.なつき.明日香.
柿若葉ぬるりと光る葉脈かな わたる 2 澄子.きよえ.
夏足袋を裏返し干す母の癖 ほたる 2 愛正.もとこ.
自撮りする二人の間には薔薇の花 えいいち 2 満天.えいじ.
早朝にサーブ打ちこむ夏の空 ぽんこ 2 千鶴.ふさこ.
訪問は新入社員風薫る 明日香 2 満天.山椒.
船の旅暗い波間の夜光虫 みきお 2 勉聖.わかば.
肩と肩ぶつけて弾き神輿渡御 山椒 2 あひる.たか子.
神さまへお願いポスト若葉風 もとこ 1 たか子.
窯元の主に注がる新茶かな うつぎ 1 なつき.
思春期の孫らへ送るさくらんぼ あひる 1 あられ.
真新しレースカーテン風連れ来 みきえ 1 康子.
容赦なく堂縁に差す夏日差し たか子 1 えいいち.
畦道を隠し広ぐる麦の波 愛正 1 ほたる.
薔薇園に入ればたちまち目鼻開く えいいち 1 博充.
一雨の鎮む祭の余韻かな 山椒 1 康子.
花びらのくるんと巻ける柿の花 むべ 1 わたる.
級友とひとり二合の夏の月 藤井 1 わたる.
通学路黄が黃に隠る麦畑 愛正 1 あられ.
老い母の部屋に差し込む若葉光 せいじ 1 わかば.
涼風や毛刈りされたる羊かな みきえ 1 きよえ.
池の面の森に消えゆくあめんぼう 康子 1 和繁.

5月20日 (投句29名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
野の電車過ぎて後追う麦の波 愛正 8 満天.えいじ.博充.和繁.なつき.きよえ.澄子.ほたる.
初宮の嬰に傾げし白日傘 澄子 6 康子.やよい.あひる.みきお.たか子.むべ.
麦秋や微かに残る遠汽笛 博充 5 山椒.せいじ.やよい.みきお.なつき.
寺町の僧速足の夏衣 たか子 5 えいいち.よし女.わたる.もとこ.うつぎ.
苔茂る土塁に風化の合戦碑 愛正 3 ぽんこ.康子.わかば.
女衆も捻り鉢巻夏祭 山椒 3 愛正.みきえ.こすもす.
金婚の五月の卓に乾杯す あひる 3 むべ.千鶴.澄子.
開け放つ掃き出し窓や薄暑光 せいじ 3 博充.明日香.もとこ.
星屑のやうな洩れ日や若楓 康子 3 せいじ.えいじ.千鶴.
打ち寄する卯波や楽となりゆけり 千鶴 2 たか子.せつ子.
青空に匂ひ満ちけり薔薇祭り みきお 2 勉聖.山椒.
子と別れ車窓いつぱい五月富士 なつき 2 和繁.きよえ.
美容院出でてうなじに初夏の風 康子 2 勉聖.ほたる.
祭馬たてがみ梳かし出を待ちて ふさこ 2 藤井.よし女.
風青し窓全開のカテドラル せいじ 2 みきえ.わたる.
満月の横におきたり白牡丹 わたる 1 愛正.
風はらみ岩に砕ける卯波かな むべ 1 わかば.
老鶯の谷の底ひの響きかな 澄子 1 せつ子.
白蝶草おもむくままに揺る小径 ほたる 1 あひる.
ジーンズ干す若葉の風を包みをり かかし 1 ぽんこ.
尽きるまで陽を追ひ咲きぬ凌霄花 勉聖 1 藤井.
昼顔の垣根彩る雨の中 ほたる 1 満天.
丁寧にえんどまめ剥くでも跳ねる 明日香 1 えいいち.
幾重にも渦又渦の薔薇の花 えいいち 1 明日香.
安息日白き足出す半ズボン みきえ 1 うつぎ.
胴長の吊され終わる潮干狩り えいじ 1 こすもす.

5月19日 (投句29名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
練り歩く神輿に街の揺らぎをり 山椒 10 藤井.わたる.かかし.きよえ.康子.みきえ.わかば.よし女.和繁.澄子.
老どちも旗に釣られて掻き氷 うつぎ 5 勉聖.せいじ.ぽんこ.あひる.こすもす.
空焦がし夕日沈めり麦の秋 藤井 4 かかし.きよえ.みきお.なつき.
ショーウインドウに姿勢を正す薄暑かな やよい 4 むべ.よし女.もとこ.なつき.
雨上がり水玉光る蜘蛛の糸 みきお 4 愛正.みきえ.ふさこ.ほたる.
茶畑にうねりの果てに夏の富士 藤井 3 山椒.博充.あひる.
クローバーの野を褥とし仰ぐ雲 あひる 3 山椒.えいじ.ぽんこ.
家路へと坂道辿る花蜜柑 澄子 3 董雨.明日香.みきお.
帰省子の膨らむ鞄バス降りる みきお 2 勉聖.たか子.
岩一段のぼり滝風受けにけり 康子 2 澄子.うつぎ.
タクトなく止まる合唱蛙かな ほたる 2 せいじ.千鶴.
車椅子乗り出し薔薇のにほい嗅ぐ もとこ 2 わかば.和繁.
雨上がり鳴き出す蛙威勢よし みきえ 2 たか子.もとこ.
茶室閉づ静けさもどる花菖蒲 なつき 2 愛正.満天.
荒海やヨットあまねく帆をたたみ むべ 2 博充.千鶴.
両手添ふ見つけし細き岩清水 愛正 2 満天.むべ.
たんぽぽやかける靴音通学路 勉聖 1 えいいち.
万緑や苔の石段石畳 山椒 1 康子.
新任の牧師は女性新茶汲む せいじ 1 董雨.
出会う人皆薄着なり夏姿 きよえ 1 藤井.
荒南風や棕櫚の葉窓を打ち叩き むべ 1 あられ.
夏兆す赤をテーマの絵画展 うつぎ 1 こすもす.
急磴の竹の手すりの涼しさよ 康子 1 えいいち.
艶めきて掃くをためらふ落椿 千鶴 1 えいじ.
蟇の蝌蚪大きとのぞく神の池 なつき 1 わたる.
石磴に野良猫睨む木下闇 ぽんこ 1 ほたる.
根を少し残す上手や田草取る えいじ 1 あられ.
約束のごと黃菖蒲の咲く小径 あひる 1 うつぎ.
上風に土塁超えるか巣立鳥 愛正 1 明日香.
十薬の蔓延る力凄まじく わかば 1 ふさこ.

5月18日 (投句25名 選句37名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
万緑や輝く鴟尾の東大寺 わかば 7 えいじ.愛正.山椒.せつ子.たか子.やよい.なつき.
輿に座す斎王代に風薫る ふさこ 5 康子.あられ.こすもす.うつぎ.やよい.
喉仏ゆっくり上下飲む新茶 みきお 5 あられ.博充.山椒.こすもす.なつき.
夏空に雲と遊べる二上山 ぽんこ 5 あひる.康子.もとこ.むべ.わかば.
夏蝶の庭に一頭召天日 むべ 5 藤井.えいいち.せいじ.和繁.澄子.
曇天を吐息のごとく雲雀落つ えいじ 4 あひる.よし女.和繁.ほたる.
園児らの田植体験笑まふ泥 かかし 3 満天.千鶴.きよえ.
朴の葉のおこわ小昼の香りたつ ほたる 3 ふさこ.ぽんこ.みきお.
箸先に入日揺らめく冷奴 博充 3 みきお.ほたる.澄子.
若葉風数値跳ねをる万歩計 かかし 3 愛正.そうけい.よし女.
堆く積んで落ちさう苺パフェ あひる 3 そうけい.明日香.たか子.
肩濡らす五月雨傘のふたりかな 藤井 3 勉聖.博充.千鶴.
主無き家の塀より花蜜柑 こすもす 2 満天.うつぎ.
雨垂れを受けては渡す柿若葉 和繁 2 もとこ.みきえ.
風に揺れハンカチの花手を振れり わたる 2 藤井.むべ.
木々の色うたれ鮮やか青時雨 ほたる 2 えいじ.わかば.
お砂場の帷となりし藤若葉 康子 2 ぽんこ.みきえ.
濃く淡く包む堂塔若楓 わかば 2 わたる.明日香.
たんぽぽや遠くに消ゆる園児の声 勉聖 1 ふさこ.
雛罌粟の朱の波寄せる野路ゆけり むべ 1 はく子.
招かれて薔薇御殿なる友の家 明日香 1 はく子.
鷺一羽代田の畦に佇めり 明日香 1 たかを.
ラベンダー掃除する手に香の移り わたる 1 勉聖.
色やさし花酢漿の蔓延りぬ あひる 1 わたる.
ちらし来る鰻の予約早々と 董雨 1 たかを.
集落の代田に映る送電線 愛正 1 えいいち.
薔薇の苑カメラ目線の犬ポーズ もとこ 1 董雨.
菜の花やふるさとめきし木の駅舎 勉聖 1 董雨.
田水張る畔に陽を浴ぶ止水板 愛正 1 せいじ.
大仰な鴉の行水しぶき上げ 康子 1 せつ子.
肥沃なる土に欠かせぬ蚯蚓かな みきお 1 きよえ.

5月17日 (投句27名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
汗光る気迫の声や紙芝居 康子 8 えいじ.博充.ぽんこ.明日香.よし女.みきお.もとこ.うつぎ.
なだらかな稜線映し田水張る むべ 7 きよえ.みきえ.満天.山椒.せいじ.あひる.明日香.
実梅もぐ巫女の二の腕逞しき みきお 7 愛正.わたる.かかし.ぽんこ.董雨.こすもす.なつき.
菖蒲守腰まで入りて花摘めり なつき 4 えいじ.きよえ.みきえ.和繁.
茶畑の中のテラスで飲む新茶 和繁 4 藤井.満天.千鶴.董雨.
茄子の紺雨を弾ひて光りをり きよえ 3 むべ.こすもす.ふさこ.
出荷終へひと息つきぬ冷えラムネ 千鶴 2 勉聖.もとこ.
幾色の緑重ねる初夏の山 明日香 2 山椒.康子.
あと二日咲いて崩るる牡丹かな 勉聖 2 愛正.ふさこ.
千年と今出会えたり湧泉 ほたる 2 せつ子.わかば.
かぎろひの空にあか星夏来たる えいじ 2 わたる.ほたる.
曇天に紛れて淡し桐の花 わかば 2 せいじ.よし女.
僧の掃く熊手の跡や松落ち葉 愛正 2 千鶴.みきお.
坑道は真冬の冷気汗引けり うつぎ 1 かかし.
卯の花の白さに本音ほつほつと たか子 1 せつ子.
三輪山の青葉若葉を一望す 明日香 1 むべ.
狛犬の胸盛りあがる夏社 もとこ 1 和繁.
帽子を脱ぎ一息入れる新樹陰 みきお 1 なつき.
スロープへなだれ咲きたる薔薇の家 康子 1 あひる.
薄暑てふ百葉箱の三十度 かかし 1 藤井.
人波に足のもつれて街薄暑 せいじ 1 康子.
保護色の眼閉じをる雨蛙 かかし 1 うつぎ.
水しぶきあげて鴉と青大将 せいじ 1 ほたる.
ミキサーの母のお粥の豌豆色 あひる 1 わかば.
泥付きの玉葱ふたつお裾分け みきえ 1 勉聖.
砂浜に寝るもの立つもの散る松葉 愛正 1 博充.

5月16日 (投句27名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
初蝶の影すべりゆく石畳 勉聖 9 愛正.もとこ.せいじ.山椒.ぽんこ.博充.なつき.せつ子.ほたる.
くれないの傘傾ぎゆく賀茂祭 あひる 6 そうけい.みきえ.もとこ.山椒.たか子.むべ.
丹精の黄金波打つ麦の秋 わかば 6 満天.せいじ.みきお.せつ子.董雨.千鶴.
万緑に声のこだますかくれんぼ 康子 4 明日香.わかば.あひる.なつき.
夕立や柿の葉滑るひと雫 博充 4 愛正.あられ.ふさこ.和繁.
杣の道三葉躑躅の道標 わたる 3 みきえ.かかし.澄子.
ちゅと鳴いてあとを追ひたる雀の子 えいじ 3 あひる.うつぎ.むべ.
園児らの目高放流ビオトープ かかし 2 みきお.こすもす.
御所車祭り引き立つ車輪音 ふさこ 2 康子.きよえ.
囀のひとつ山越へ届きけり むべ 2 わたる.あられ.
古寺の遺構の石積み苔青し 愛正 2 ぽんこ.澄子.
若葉風軽き戸外の太極拳 そうけい 2 千鶴.こすもす.
花しようぶ禰宜があんまき買い求む なつき 2 えいじ.藤井.
寝ころべばおぼろ雲みな東ゆく 勉聖 2 たか子.ふさこ.
目瞑りて水の音聞く薫風裡 澄子 2 和繁.ほたる.
ロボットと会話の弾む夏帽子 みきえ 2 明日香.きよえ.
夕薄暑ひと固まりにボール追ふ なつき 2 そうけい.うつぎ.
樟若葉揺らぐ狭間の蒼い空 わかば 2 わたる.博充.
青蔦に覆ひ尽くさる空き家かな みきえ 2 かかし.えいいち.
早暁の逆上がりの子若葉風 かかし 2 満天.董雨.
久々にときめく都心躑躅燃ゆ せいじ 1 えいいち.
幼子のきれいねと寄る垣のばら そうけい 1 勉聖.
生家訪ひ燕の巣跡見上げけり うつぎ 1 えいじ.
藤蔓のカーテンめきて風涼し 康子 1 藤井.
跳ね水に光る岩檜葉露天風呂 愛正 1 康子.
よーいどんよそ見しないで夏帽子 もとこ 1 勉聖.
万緑の包む山々みづみづし みきお 1 わかば.

5月15日 (投句29名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
墨流しめく中天に月涼し むべ 6 康子.満天.えいじ.せいじ.明日香.ほたる.
また小さくなりたる母や更衣 あひる 5 愛正.そうけい.なつき.もとこ.わかば.
万緑を砦としたる城の跡 かかし 5 わたる.みきえ.たか子.きよえ.博充.
ナイターの浜風渡る外野席 千鶴 4 明日香.よし女.こすもす.ぽんこ.
夜の浅蜊不意に放物線を吐く えいじ 4 董雨.みきお.うつぎ.千鶴.
青葉闇抜けて開けり日本海 みきお 3 わたる.みきえ.わかば.
戸開ければ先に入りたる蜥蜴かな ほたる 3 あひる.よし女.うつぎ.
落とし文幾つも拾ふ杣のみち 澄子 3 かかし.あひる.あられ.
夕日背に草引く手元夏の風 みきお 3 愛正.えいじ.博充.
新緑や水辺づたひの一人旅 博充 2 澄子.むべ.
面涼し銀山坑夫の力瘤 うつぎ 2 かかし.ぽんこ.
くずし字の読めざる句碑や業平忌 藤井 2 たか子.千鶴.
一刷の風に紛れし新樹の香 えいじ 2 せつ子.ほたる.
娘等の声麗らかに茶摘み歌 山椒 2 みきお.なつき.
農家カフェ曲がりし胡瓜食べ放題 かかし 2 ふさこ.もとこ.
緋牡丹の衣脱ぐやうに散りゆけり むべ 2 康子.せいじ.
薔薇園に水の階段水の綺羅 もとこ 1 むべ.
坂の上広ぐ稲美野麦の秋 みきえ 1 きよえ.
滝音に聞き入る人へ風渡る 博充 1 和繁.
校庭の築山埋もれリ若葉陰 愛正 1 ふさこ.
青葉冷え柩見送る手の震へ たか子 1 そうけい.
工夫して古着手直し更衣 あひる 1 こすもす.
夏茜羽根水平に過りけり 明日香 1 和繁.
ゆくりなく青葉若葉の都心行く せいじ 1 勉聖.
濡れしのち夕陽に燃ゆる白牡丹 勉聖 1 董雨.
五月闇をんなも混じる坑内夫 うつぎ 1 あられ.
芍薬の一輪すくと鶴首に みきえ 1 満天.
母の忌が近しミニ薔薇咲き継げり なつき 1 せつ子.
青空にはや咲き染めし百日紅 ぽんこ 1 勉聖.
倒木も豊かに青葉茂りをり 和繁 1 澄子.

5月14日 (投句29名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
シート張り一気に落とす実梅かな みきお 8 明日香.みきえ.そうけい.かかし.たか子.えいいち.こすもす.和繁.
花蜜柑一山あげて匂ひけり 澄子 8 康子.山椒.せつ子.きよえ.むべ.はく子.なつき.ほたる.
廃校の机の傷や花は葉に かかし 5 えいじ.愛正.明日香.たか子.うつぎ.
母の日や贈り贈られ四世代 康子 5 えいじ.せつ子.みきお.むべ.ふさこ.
水満ちし田に青空の映る朝 和繁 4 勉聖.山椒.千鶴.もとこ.
満月や並びて丸き大手毬 わたる 4 藤井.博充.もとこ.澄子.
田水張り豊作祈願老夫婦 かかし 3 満天.きよえ.わかば.
水打ちて風生まれけり路地の影 博充 3 康子.みきお.やよい.
連なりしキックボードや風五月 なつき 2 せいじ.和繁.
坑道に響く樂あり滴れる うつぎ 2 あひる.ぽんこ.
隣家いま庭いつぱいの薔薇園に 康子 2 はく子.こすもす.
白南風や髪すく少女目を伏せて 勉聖 2 かかし.博充.
髪上げて深く被りし夏帽子 ほたる 2 みきえ.ぽんこ.
大路行く鹿の若角艶々と 明日香 2 やよい.澄子.
母の日や組み立て家具のねじ締めて なつき 2 わたる.うつぎ.
枝先に揺れる小鳥や春障子 みきお 2 藤井.愛正.
坑夫像みなイケメンや風青し うつぎ 2 せいじ.千鶴.
密かなる音で転がるやえんどう豆 あひる 1 ふさこ.
参道の吹き上ぐ香立つ柏餅 きよえ 1 あひる.
切通し定家葛の花垂るる むべ 1 わたる.
成熟を願ひ間引かる早桃の実 みきえ 1 そうけい.
校庭の隅に押しやる案山子かな ぽんこ 1 勉聖.
日輪を包み込むごと牡丹かな ほたる 1 なつき.
五月晴れ鳩と向き合うベンチかな たかを 1 満天.
露天風呂渓の吹き上ぐ若葉風 愛正 1 ほたる.
平野には金の絨毯麦の秋 もとこ 1 わかば.

5月13日 (投句26名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
捕虫網構へる子らの忍び足 康子 6 みきえ.博充.ぽんこ.みきお.そうけい.千鶴.
外風呂の沸きて賑わふ菖蒲の日 愛正 6 みきえ.ぽんこ.たかを.なつき.千鶴.よし女.
老鶯の声とさざなみ島日和 もとこ 5 かかし.えいじ.やよい.わかば.和繁.
風鈴の音のひとしきり風の路地 あひる 5 愛正.康子.やよい.ふさこ.澄子.
初生りの真っすぐ伸びし胡瓜かな 千鶴 5 藤井.きよえ.なつき.ほたる.こすもす.
故郷の山河を繋ぐ麦の秋 えいじ 5 満天.せつ子.もとこ.せいじ.よし女.
若楓重なる狭間鴟尾光る わかば 4 かかし.もとこ.明日香.こすもす.
ほろ酔ひて帰る田道の早苗月 藤井 3 わたる.せいじ.うつぎ.
蔓薔薇の攀ぢる医院の窓格子 せいじ 3 藤井.勉聖.そうけい.
埠頭いま雲母光りに夏の海 澄子 3 むべ.山椒.ほたる.
大輪の数多かぐはし薔薇の門 むべ 3 せつ子.康子.みきお.
写生する子ら取り取りの夏帽子 やよい 3 満天.勉聖.山椒.
逆光に浮かぶ人影大夕焼 みきお 2 むべ.ふさこ.
緑陰や饒舌の父肉を焼く みきお 2 えいじ.和繁.
ステッキの夫に寄り添ふ杜若 なつき 2 あひる.わかば.
花あやめ取り囲まれし辻地蔵 愛正 2 わたる.明日香.
待ちわびたフラワームーン昇りけり わたる 1 たかを.
里照らすフラワームーン優しけり わたる 1 きよえ.
風五月疎水犇めき二タ流れ えいじ 1 澄子.
朱の鳥居覆ふ若葉の手向山 わかば 1 あひる.
卓上で食べ頃を待つシャーベット 康子 1 うつぎ.
急ぎ入れる洗濯物や月涼し こすもす 1 えいいち.
幹裂けてなお咲き滴る藤の花 勉聖 1 愛正.
囀りをビージーエムに読書かな 山椒 1 博充.

5月12日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
若葉風添へてランチの農家カフェ かかし 11 満天.山椒.みきえ.康子.ぽんこ.たか子.きよえ.こすもす.わかば.ふさこ.もとこ.
田起こしの音こだまする峡の里 やよい 8 愛正.山椒.董雨.みきお.えいいち.きよえ.もとこ.澄子.
木道にえご散る下山ルートかな むべ 5 みきえ.せいじ.あひる.明日香.澄子.
一面のたんぽぽの絮風を待つ 康子 4 わたる.あひる.やよい.なつき.
普段着の医師ぎごちなく薔薇手入れ せいじ 4 なつき.和繁.むべ.はく子.
海峡の藍を深めて夏に入る わかば 4 えいじ.康子.たか子.こすもす.
噴水のしぶける真中競走馬 ぽんこ 3 よし女.千鶴.ふさこ.
添へ木にも千年欅若葉萌へ かかし 3 藤井.あられ.みきお.
白牡丹いとも容易く崩れをり 澄子 2 董雨.はく子.
風五月光りて転ぶ菓子袋 えいじ 2 あられ.よし女.
翆黛の著るき山々夏にいる わかば 2 むべ.ほたる.
総出して池の草刈り朝一番 千鶴 2 満天.わかば.
廃校の廊下奥まで大西日 みきお 2 やよい.ほたる.
母の日や嫁からもらふ花二つ みきえ 2 わたる.勉聖.
黒雲と春田の狭間鳶揺るる 和繁 1 愛正.
母の日や嫁の手配に子の名前 もとこ 1 勉聖.
ジャスミンの香るアニマルクリニック せいじ 1 明日香.
土産とす馴染みの店の柏餅 こすもす 1 せいじ.
あるがまま真白が美味し冷奴 えいじ 1 和繁.
友逝きて袖に染むなり春時雨 博充 1 ぽんこ.
万緑をまたぐ橋桁潜りけり 康子 1 千鶴.
薫る風古道が近き隣村 愛正 1 藤井.
遠雷の余韻に畑鎮まりぬ 博充 1 えいじ.

5月11日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
行儀良く並んで届くさくらんぼ 康子 9 勉聖.みきえ.山椒.やよい.むべ.きよえ.和繁.澄子.はく子.
緑陰に開く一冊風めくる むべ 6 藤井.満天.康子.やよい.わたる.ほたる.
老鶯や渓響かせて鳴き交はす 藤井 6 かかし.明日香.むべ.よし女.わかば.澄子.
母の日や母に贈りしバッグ持つ もとこ 4 えいじ.みきえ.和繁.千鶴.
万緑を眼下にしたる句会かな 康子 4 勉聖.董雨.せいじ.千鶴.
糸柳みどり一筆川の風 愛正 4 もとこ.博充.ぽんこ.なつき.
かけ声も嗄れてボートの練習生 やよい 4 ぽんこ.みきお.よし女.なつき.
鈴蘭の小さき匂ひ確かめり わたる 2 明日香.あひる.
咲き満ちて薔薇のアーチの影深し 勉聖 2 わかば.はく子.
百千鳥音なく伸びる飛行雲 澄子 2 藤井.あひる.
夏安居香煙真すぐに立ち昇る たか子 2 えいじ.もとこ.
馬鈴薯の花房ふえし朝かな あひる 2 あられ.博充.
柿若葉茶釜残して野点果つ なつき 2 あられ.こすもす.
快音に湧くスタジアム風薫る みきえ 2 かかし.こすもす.
きらきらと日も弾きをり蜘蛛の糸 藤井 2 満天.みきお.
ローカル線襲ふ谷間の藤の波 愛正 1 きよえ.
ママ五人ひとつばたごの花の下 えいじ 1 せいじ.
雨の日の春の田眠るかの如し 和繁 1 山椒.
岩肌を新緑覆う雨上がり きよえ 1 愛正.
青芝や球児ら讃ふ外野席 みきえ 1 康子.
街角に気安く薔薇の売られをり 澄子 1 董雨.
紫が小雨に映ゆる杜若 なつき 1 ほたる.
花香るひとつばたごの震へかな えいじ 1 わたる.
古書の中恋文ひとつ薄暑かな 博充 1 愛正.

5月10日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
クリスタルビルは空色夏来る 康子 6 えいじ.せいじ.山椒.あひる.明日香.むべ.
ごつい手の静かな捌き新茶汲む ほたる 6 藤井.愛正.こすもす.もとこ.ふさこ.よし女.
嫁ぐ日の無言の父に桐の花 ふさこ 6 藤井.満天.やよい.博充.きよえ.澄子.
駆ける子ら鉢巻は皆菖蒲の葉 こすもす 5 董雨.和繁.みきえ.なつき.よし女.
夏めくや影とじゃれ合ふ路地の猫 博充 4 愛正.ぽんこ.みきお.なつき.
横断旗持ちて駆ける児新樹光 和繁 4 やよい.ぽんこ.みきお.こすもす.
飲み干して空にかざせりラムネ玉 なつき 4 康子.えいいち.わたる.ほたる.
風鈴や古書店奥に開くる窓 博充 3 康子.満天.ほたる.
やはらかき銀杏若葉のみどりかな 和繁 2 きよえ.むべ.
アトリエの波打つ硝子夏に入る もとこ 2 せいじ.勉聖.
雨降って鳴きだす蝦蟇の声太き みきお 2 千鶴.わたる.
亭涼し一輪飾るちまき籠 康子 2 たか子.みきえ.
花卯木水湧く音の近づきぬ むべ 2 あひる.澄子.
薫風や紅茶に入るる薔薇のジャム やよい 2 たか子.ふさこ.
高らかに響く木遣りや夏祭 山椒 1 もとこ.
夏きざすパネル漲る太陽光 愛正 1 明日香.
石の塀苔の張りつく五月かな 藤井 1 えいいち.
若竹のはや唸りたる茶室裏 なつき 1 えいじ.
新緑や翁は深々スクワット えいじ 1 和繁.
羽音立て払へど寄り来蚊の出でし みきえ 1 博充.
穴子割く手際の良さと生きの良さ たか子 1 千鶴.
新緑を添えて引き立つ奈良の寺 明日香 1 勉聖.
深呼吸散歩コースの新樹光 こすもす 1 山椒.
白煙と鐘の音響く五月かな みきえ 1 董雨.

5月9日 (投句23名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
細波に溺れそうなる早苗かな みきお 8 えいじ.藤井.博充.康子.みきえ.よし女.ぽんこ.千鶴.
腰蓑の揺れる鵜匠の手の捌き みきお 6 たか子.ぽんこ.千鶴.和繁.わかば.ほたる.
庭先にたけのこ茹だる山家かな あひる 5 愛正.わたる.やよい.山椒.もとこ.
万緑に潜り込みたる信号機 康子 4 満天.むべ.明日香.はく子.
風五月筆の走りの良き日なり うつぎ 4 えいじ.きよえ.はく子.なつき.
草刈りて無住寺にたつ野点かな なつき 3 愛正.あられ.わかば.
路地だれも通らぬ今宵おぼろ月 あひる 3 藤井.こすもす.うつぎ.
狭庭にも草の勢い夏来る ふさこ 3 やよい.山椒.えいいち.
先導の女騎手ゆく燕子花 ぽんこ 3 よし女.みきお.ほたる.
田起しに混み合ふ道を譲り合ふ 和繁 3 せいじ.あひる.もとこ.
蝶々の吹かれてはまた戻り来む 澄子 3 わたる.博充.あひる.
斜に少し構へて座る夏帽子 えいじ 2 たか子.みきえ.
垣根越し足止め語る花あやめ 愛正 2 満天.和繁.
芍薬を仏壇に活け華やかに 明日香 2 えいいち.なつき.
神鏡に吾の顔映る新樹光 なつき 2 康子.うつぎ.
噴水に思ひ思ひの背中かな 康子 2 せいじ.きよえ.
ドライブに娘が連れくれしこどもの日 せいじ 1 こすもす.
園児らの帽子攫ひて青嵐 むべ 1 みきお.
山雀の懐いてきたり名を付ける わたる 1 明日香.
猿石の小首かしげて都草 明日香 1 あられ.
牡丹散るはらり一片また一片 やよい 1 ふさこ.
新聞に分け合ふ春菜旬になる 藤井 1 ふさこ.
夏つばめ農道低く翔び来たり 千鶴 1 むべ.

5月8日 (投句24名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
初節句嬰は上座で眠りをり 康子 7 藤井.みきえ.むべ.なつき.和繁.あひる.うつぎ.
日傘閉ぢ風の八橋渡りたり なつき 6 康子.山椒.せつ子.澄子.うつぎ.ふさこ.
風受けてシンクロスイム鯉のぼり 山椒 4 えいじ.愛正.よし女.えいいち.
友と打つ駒の響きや夏は来ぬ 藤井 4 愛正.せいじ.ぽんこ.和繁.
薫風を入れて新車の祓はるる 千鶴 4 康子.みきえ.こすもす.やよい.
日向ぼこ喜寿も傘寿も良く笑ふ みきお 4 満天.よし女.わかば.せつ子.
手に受けし花びらひとつ山桜 わたる 3 藤井.山椒.たかを.
一泊のショートステイの夏衣 あひる 3 えいじ.なつき.もとこ.
遠山の翠黛しるき五月かな 明日香 3 むべ.ぽんこ.わかば.
老鶯の良く啼く日なり生家訪う こすもす 2 董雨.あひる.
靴擦れに休むベンチや藤白し なつき 2 董雨.えいいち.
ときおりに竹串刺さる茹で筍 えいじ 2 きよえ.ふさこ.
開け放つ堂の読経や緑さす うつぎ 2 満天.明日香.
廃校の砂場の樹陰里若葉 愛正 2 たかを.みきお.
おりとれば涙の如き蕨かな ほたる 2 わたる.やよい.
夜来雨馬場の重たし競べ馬 ぽんこ 1 もとこ.
万歩計いつしか増える山菜採り ほたる 1 みきお.
初夏の風濯ぎ物腕に絡めをり きよえ 1 わたる.
夏蝶の三きょうだいやも知れず むべ 1 千鶴.
孫を祝ふことの幸せ子供の日 康子 1 こすもす.
白焼きか照りか迷ひの穴子寿司 もとこ 1 千鶴.
夏空や羽音を残し消ゆる鳩 博充 1 せいじ.
嘘つかぬまじめ一徹四月馬鹿 みきお 1 明日香.
山々の輝きそめる椎の花 明日香 1 澄子.
家居して画面の万博見る五月 たか子 1 きよえ.

5月7日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
指折りて友の名告ぐる一年生 なつき 9 えいじ.せつ子.せいじ.博充.こすもす.和繁.やよい.うつぎ.ふさこ.
潮垂るるバケツでもらふ浅蜊かな むべ 7 えいじ.藤井.わたる.たか子.康子.あられ.ほたる.
駄菓子屋は休日返上子供の日 山椒 6 藤井.きよえ.もとこ.みきお.よし女.えいいち.
山の風孕み幟の川渡し やよい 3 わたる.山椒.千鶴.
緑摘む女庭師の指やさし 康子 3 むべ.ぽんこ.うつぎ.
指先の作る樹形や緑摘む 康子 3 みきえ.もとこ.千鶴.
母の日や仏間を抜ける風やさし 藤井 2 あひる.わかば.
母の日の送られし杖用心棒 ふさこ 2 康子.明日香.
寝坊してひねもす卯の花腐しかな 澄子 2 あひる.ぽんこ.
白薔薇を浮き立たせをり夕薄暮 明日香 2 むべ.なつき.
木も草も背伸ぶ勢ひ夏来る きよえ 2 山椒.わかば.
しゃぼんだま噴き出している広野かな あひる 2 せつ子.あられ.
若葉して姿整ふ庭の木々 愛正 2 みきお.やよい.
大蟻や葉裏に伸ばす手を伝ふ むべ 2 満天.博充.
風鈴の鳴りはじめたる路地親し 澄子 2 満天.よし女.
祖母の手によく馴染みたる団扇かな 博充 2 えいいち.和繁.
入口へみちびくかほり針槐 あひる 1 みきえ.
あか星や雲なき空に夏は来ぬ えいじ 1 せいじ.
夏野菜先ずは畑の土作り こすもす 1 たか子.
新緑の中を出勤クールビズ みきお 1 愛正.
物淋し葉桜迎ふ無人駅 愛正 1 ふさこ.
サングラス取って黙祷ドーム前 みきお 1 こすもす.
耐へきれず雨にうなだる牡丹かな うつぎ 1 ほたる.
紫に戸口昇るや鉄線花 みきえ 1 愛正.
湾曲の水平線や夏きたる 藤井 1 なつき.
プリンセスミチコてふ薔薇家苞に せいじ 1 明日香.
「一芯三葉」亡夫の口癖新茶摘む よし女 1 きよえ.

5月6日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
児が描く母は丸顔チューリップ 藤井 8 ぽんこ.やよい.はく子.明日香.和繁.みきお.うつぎ.なつき.
万緑の山に響かす鐘一打 うつぎ 8 えいじ.愛正.山椒.藤井.みきえ.せいじ.満天.ぽんこ.
百年の杜を養ふ噴井かな むべ 6 あひる.よし女.そうけい.うつぎ.わかば.澄子.
谷渡る風飲み込むや鯉のぼり 山椒 6 愛正.わたる.むべ.もとこ.博充.せつ子.
すれすれに麦の穂波を夏燕 えいじ 4 山椒.せいじ.千鶴.せつ子.
故郷の山美しく立夏かな こすもす 3 やよい.わかば.澄子.
日の丸の旗くっきりと青葉風 康子 3 きよえ.和繁.なつき.
母の日やひとつ増へたるエコバッグ みきえ 2 えいいち.こすもす.
一家して貝を見せあふ磯遊び えいじ 2 よし女.博充.
薫風や父母の見守る横断旗 わたる 2 みきえ.明日香.
石橋に春水の影あそびける もとこ 2 あひる.康子.
薫風に鯉のたなびく最上川 わたる 2 えいじ.董雨.
パパ避けてママへと走るこどもの日 たかを 2 藤井.みきお.
梅は実に出世稲荷に影青し なつき 2 もとこ.そうけい.
若葉風吉と出でたる御籤かな 澄子 1 ふさこ.
田の吾にはエールと聞こゆ老鶯よ 千鶴 1 満天.
夜半の雨上がりて急ぐわらび採り ほたる 1 こすもす.
浅蜊吹く厨の床の潮溜り むべ 1 わたる.
こどもの日掃除ロボット充電中 和繁 1 えいいち.
柿若葉その葉艶艶幹太し きよえ 1 ふさこ.
無防備な蟻の行進続いてる 明日香 1 はく子.
枇杷を食む思わぬ種の太さかな みきお 1 千鶴.
青空にソフトクリームかざし食む あひる 1 きよえ.
葉桜に見え隠れする峠茶屋 愛正 1 むべ.
臙脂から真白に変じ咲くジャスミン せいじ 1 康子.

5月5日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
トロ箱の蛸は這い出しつつ糶らる よし女 9 えいじ.康子.せいじ.明日香.こすもす.やよい.ぽんこ.和繁.千鶴.
玉ねぎの匂ひ消へぬ手収穫日 千鶴 6 博充.みきえ.よし女.わかば.うつぎ.あひる.
半日をアイロン掛けや衣更え やよい 5 えいじ.えいいち.山椒.たか子.なつき.
廃校の木造校舎燕来る うつぎ 5 満天.山椒.たかを.やよい.みきお.
風鈴の音のみ残る廃駅舎 博充 4 たかを.よし女.はく子.なつき.
古民家の吸い付く廊下素足かな みきお 4 藤井.こすもす.うつぎ.ほたる.
由緒碑を覆ふ葉桜能舞台 愛正 3 満天.きよえ.澄子.
ジャスミンの香に立ち惑ふ別れ道 澄子 3 えいいち.あひる.そうけい.
麦の穗の整列乱し風わたる 明日香 3 博充.せいじ.きよえ.
グランドの歓声抜ける夏木立 康子 2 みきえ.明日香.
禰宜の裾触れて開きし紅牡丹 よし女 2 たか子.ぽんこ.
居残りてノック受くる子風薫る せいじ 2 もとこ.千鶴.
白い歯のひときわ目立つ日焼けの子 みきお 2 藤井.わかば.
鎌立てて胴をうねらす青大将 藤井 1 ほたる.
雲の峰校舎の窓の顔ひとつ 博充 1 もとこ.
おがたまの花の崩れてゆふまぐれ 澄子 1 むべ.
ともに歳とりたる箱根空木咲く せいじ 1 はく子.
たけのこの幟立ちたる農家かな あひる 1 わたる.
籠いっぱいそれでも歩む蕨採り ほたる 1 愛正.
藤の花ほのと明るし雨の宵 和繁 1 むべ.
一鉢のバラを買ひたる木陰かな あひる 1 澄子.
浜小屋の柱塩吹く浜大根 なつき 1 和繁.
蒼天や残る夏霧山あいに 明日香 1 康子.
新緑に扇いでもらふベンチかな 康子 1 わたる.
切り株に馴染み動ぜぬ昼蛙 みきえ 1 愛正.
擬態ごと薄緑色手毬花 わたる 1 そうけい.
釣日和波止の釣人夏帽子 きよえ 1 みきお.

5月4日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
とめどなく上書きをする大花火 みきお 7 あられ.せいじ.やよい.よし女.あひる.ほたる.千鶴.
四阿に満ち溢れたる新樹光 康子 5 なつき.満天.きよえ.はく子.うつぎ.
山に来て山の匂ひや夏はじめ 藤井 4 もとこ.やよい.わかば.あひる.
臥せし日の厚物洗ふ五月晴 康子 4 えいじ.こすもす.よし女.むべ.
片足で艪を操りて箱眼鏡 みきお 4 みきえ.えいいち.こすもす.和繁.
初夏や母の遺筆の軸掛くる やよい 4 愛正.藤井.ぽんこ.澄子.
夏空に干したる布の風に鳴る 博充 3 わたる.もとこ.澄子.
交番にそよぐ日の丸初夏の風 たかを 3 愛正.明日香.みきお.
クレーン車で大空高く鯉のぼり ぽんこ 3 なつき.えいいち.みきお.
かたくりの花群れて咲き染まる沢 わたる 2 康子.わかば.
雨上がり日の斑の遊ぶ青き芝 澄子 2 えいじ.むべ.
家居決め途切れ途切れの祭笛 なつき 2 たか子.そうけい.
背負い篭の筍ゆれる翁の背な 愛正 2 たか子.きよえ.
入賞を逃しなく子に柏餅 なつき 2 ぽんこ.うつぎ.
集ひてはまた別れ行く花筏 山椒 2 みきえ.せいじ.
夏の月靴音ひとつ灯り消ゆ 博充 1 あられ.
川跳ねる若鮎銀の飛沫浴び 山椒 1 康子.
健康体操終えて一息豆の飯 こすもす 1 藤井.
灯り持て始む備へや御遷宮 みきえ 1 和繁.
囀りのこだます雨後の杉美林 せいじ 1 はく子.
眼を閉じて秒針見える春サウナ わたる 1 ほたる.
春の鯉数へなほせど水の泡 藤井 1 博充.
囀りやいつしか雨の上がりをり せいじ 1 わたる.
チューリップ溶け落つやうに散る姿 和繁 1 そうけい.
さざなみの綺羅を抱くや夏河原 むべ 1 博充.
焼きたてのパン屋でおまけ柏餅 みきえ 1 明日香.
若葉風会話弾ますレストラン もとこ 1 満天.
阿吽なる月と明星春あかつき えいじ 1 千鶴.

5月3日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新樹光浴びて行進鼓笛隊 みきお 8 えいじ.康子.山椒.やよい.よし女.せつ子.むべ.そうけい.
手花火の光が照らす膝小僧 みきお 5 わたる.満天.きよえ.もとこ.千鶴.
波さらふ砂の落書き磯遊び 千鶴 4 董雨.やよい.みきお.こすもす.
朝風にこでまりの花打ち合ひぬ むべ 4 愛正.たか子.博充.千鶴.
ダメージのGパンをはく薄暑かな 藤井 4 えいいち.たかを.よし女.博充.
麦秋や遠き列車の音静か 博充 3 藤井.せいじ.澄子.
シンクロをなして噴水ぶつからず 康子 3 愛正.山椒.和繁.
襷掛け姉さん被り新茶摘む 山椒 2 みきえ.みきお.
放牧場群生あやめの柵囲ひ 愛正 2 みきえ.ぽんこ.
花虻に終了とする庭仕事 あひる 2 たか子.こすもす.
新緑のシャワーとなりて並木路 澄子 2 董雨.わかば.
こごみ採る立ち上がる間もなきほどに わたる 2 康子.わかば.
洞深き暗闇照らす著莪の花 ぽんこ 2 満天.明日香.
瑞々し葉を選り浮かぶ菖蒲の湯 みきえ 2 きよえ.そうけい.
くっきりと現るる連山五月来る うつぎ 2 藤井.ぽんこ.
大の字を残しみどりの立ちにけり もとこ 2 わたる.せいじ.
雨上がりまた大空へ鯉のぼり みきえ 2 えいいち.明日香.
丘にたつ療養所まで若葉道 むべ 1 えいじ.
濡れゆくと誘ってみたき春の雨 わたる 1 もとこ.
宮址なる水無瀬を望み春惜しむ せいじ 1 なつき.
路地親し生垣燃ゆる躑躅かな 康子 1 むべ.
葉桜の風吹くままに飛ぶ雫 きよえ 1 せつ子.
神の杜膨らむ青葉若葉かな やよい 1 澄子.
鴨川に映える灯火納涼床 山椒 1 なつき.
待て待てと子に追われたる蝶々かな えいじ 1 たかを.
首塚を囲む樒の花盛り なつき 1 和繁.

5月2日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
甘き香をまとひ潜るや薔薇の門 やよい 8 藤井.みきえ.山椒.康子.みきお.きよえ.たか子.わかば.
連翹の垂れてひかりの疏水かな もとこ 8 わたる.みきえ.満天.山椒.千鶴.澄子.きよえ.むべ.
街角に置かる図書館樟若葉 わかば 4 藤井.満天.澄子.もとこ.
お喋りの尽きぬ電車や新学期 山椒 4 なつき.博充.もとこ.こすもす.
山国の山より高し揚雲雀 藤井 4 あひる.せいじ.よし女.うつぎ.
木漏れ日に匂ふ一花や著莪の花 えいじ 3 せいじ.博充.わかば.
自転車で茹で筍の届きけり こすもす 3 えいじ.わたる.和繁.
朝一番求む老舗の柏餅 みきえ 3 なつき.千鶴.こすもす.
藤棚に日射しの洩れる影絵かな ぽんこ 3 愛正.康子.明日香.
緑さす寺の筋塀続く道 むべ 2 愛正.うつぎ.
オール漕ぐ腕の太さや競漕会 みきお 2 やよい.むべ.
群生の天指すあやめ靄の中 愛正 2 みきお.せつ子.
渦潮をよけて棹さす小舟かな 千鶴 2 あひる.せつ子.
空滲む八十八夜の利鎌月 ほたる 2 あられ.よし女.
霜の果ばっさり切った幹から芽 明日香 2 えいじ.あられ.
つつじ燃ゆ苑に特設見晴台 康子 2 えいいち.やよい.
藍色の卓布に映ゆるレタス玉 澄子 1 明日香.
花ふじの雪舞ふごとく高く散る よし女 1 和繁.
池荒れて茶屋もまばらな杜若 なつき 1 ぽんこ.
瀬の音に道近づきぬ著莪の花 うつぎ 1 ぽんこ.
高きより新樹透かして石舞台 明日香 1 えいいち.
強風に茂る一山揺れやまず みきお 1 たか子.

5月1日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
千年を生きて盛んや藤の花 みきえ 7 康子.やよい.満天.こすもす.和繁.なつき.わかば.
咲き満ちて茉莉花邸となりにけり むべ 5 みきえ.明日香.あひる.よし女.うつぎ.
車窓いま川一面の鯉のぼり 康子 5 きよえ.明日香.みきお.よし女.なつき.
仰向けのラッコ水面に夏近し 山椒 4 えいじ.もとこ.たか子.千鶴.
藍染の風呂敷干すや五月晴 博充 4 わたる.むべ.みきお.澄子.
青芝に呼吸の深き猫の腹 えいじ 4 えいいち.澄子.博充.ほたる.
川へだて日傘傾け挨拶す みきお 3 愛正.康子.あられ.
川風に身をよじりたる糸柳 愛正 3 みきえ.ぽんこ.たか子.
たらの芽の届かぬ高さに豊あり わたる 2 愛正.博充.
母の日やその在りし日の薄き文 たか子 2 ぽんこ.わかば.
屋根までの淡ひ命やシャボン玉 みきお 2 藤井.わたる.
居留地のブランド街や若葉燃ゆ わかば 2 山椒.あひる.
葉桜のそよぐ里山たもとほる せいじ 1 あられ.
昭和の日子のお下がりのカラーシャツ なつき 1 やよい.
楠落葉母子の会話の脇に降る えいじ 1 えいいち.
夏近し瀬戸の白波ざわめけり 明日香 1 満天.
荒れ果てた池に一叢かきつばた なつき 1 こすもす.
訪ふ人の減りし堤や花は葉に せいじ 1 えいじ.
春風にそよぐ欅の大樹かな 山椒 1 むべ.
枝下し館の空の広さかな むべ 1 ほたる.
阿波踊り女踊りや朧月 藤井 1 きよえ.
囀りやおかずとなりて握り飯 わたる 1 もとこ.
山山に架けらる藤の帷かな もとこ 1 山椒.
めりめりとちぎれば香る鳳梨かな あひる 1 和繁.
ローカル線山また山の懸り藤 愛正 1 藤井.
居留地を綴る若葉の並木道 わかば 1 うつぎ.
いつのまに土手を統べたり花大根 和繁 1 千鶴.

4月30日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
昭和の日夫父母を想ひけり こすもす 6 わたる.よし女.えいじ.やよい.むべ.千鶴.
新緑の山むくむくと動きけり みきお 6 康子.満天.きよえ.うつぎ.なつき.せつ子.
空を撫づ五指のごとくに松の芯 康子 5 みきえ.きよえ.こすもす.千鶴.澄子.
囀や街の真中に屋敷林 むべ 5 せいじ.あひる.うつぎ.やよい.澄子.
神輿引く触れているだけ稚児の指 わたる 4 明日香.なつき.和繁.ほたる.
そよ風に蒲公英の絮放ちけり 澄子 3 愛正.わたる.和繁.
降り注ぐ光のシャワー藤の房 山椒 3 明日香.むべ.みきお.
タラの芽に活気づきたる夕厨 あひる 3 康子.えいいち.わかば.
夜桜や造幣局の通り抜け 藤井 2 こすもす.みきお.
カーテンを左右に捲れば新樹光 せいじ 2 藤井.山椒.
春のもや瀬戸の島々揺らめかせ 明日香 2 山椒.たか子.
掌にほろと白山吹の種零る うつぎ 2 あられ.ほたる.
雑木林洩れ日に光る著莪畳 康子 2 満天.あひる.
休日の事務所に一人春時雨 和繁 2 せいじ.あられ.
春深し眠り貪る嬰児かな 澄子 2 愛正.博充.
夜の浅蜊終の静寂へ潮吐く えいじ 2 藤井.たか子.
褒めらるる嫁好物や筍飯 もとこ 1 えいじ.
たんぽぽ黄となる墓所の墓じまひ なつき 1 よし女.
潮干狩り見返す浜の凸と凹 えいじ 1 博充.
塔改修足場解かれて翡翠過ぐ よし女 1 ぽんこ.
タラの芽の秋田生まれを夕餉とす あひる 1 もとこ.
参道を黄に染めたるや松花粉 きよえ 1 みきえ.
花失せし庭の景みて春惜しむ 愛正 1 わかば.
廃園跡一本紅きチューリップ ほたる 1 えいいち.
ふらここを撤去されたり団地老ひ やよい 1 もとこ.
裾あげて鴉代田を歩くかに なつき 1 ぽんこ.
芽柳の風の意のまま靡きけり みきお 1 せつ子.

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