成績一覧

1月14日 (投句31名 選句33名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
上州の風にちぢれし菠薐草	あひる	9	康子.せつ子.みきえ.風民.ぽんこ.ふさこ.明日香.よし女.やよい.
寄り合ひて光る皮靴成人日	みきえ	7	愛正.せいじ.もとこ.あひる.みきお.きよえ.うつぎ.
見晴かす富士の白妙寒日和	むべ	7	董雨.えいじ.わたる.山椒.明日香.なつき.きよえ.
青信号連なる先の雪の富士	康子	4	あひる.たかを.なつき.やよい.
冬空に聳ゆ稲藁ゴジラ像	山椒	4	愛正.せいじ.みきお.澄子.
山懐の豊かに湧きし寒九水	ほたる	3	わたる.千鶴.澄子.
祖母に顔見せんと集ふ成人日	せいじ	3	せつ子.みきえ.うつぎ.
干竿にほんの小さきつららかな	えいいち	3	ぽんこ.ふさこ.こすもす.
月光に枯木の梢白々と	風民	3	康子.山椒.満天.
受験子へ校舎に応援メッセージ	康子	2	こすもす.和繁.
振袖に華やぐ市中成人日	みきえ	2	董雨.えいいち.
日常に戻る速さや松納	たか子	2	もとこ.よし女.
歯朶の葉が雪解け水をしたたらせ	和繁	2	たかを.むべ.
冬霧の川面に深く立ちのぼり	明日香	2	たか子.むべ.
手を広げ北風に乗らんと駆けだす子	たかを	2	そうけい.あられ.
遠き日の思ひ出胸に雛納	みきお	1	たか子.
また地震の緊急速報寒月下	うつぎ	1	満天.
岩肌に白花ごとき綿氷	愛正	1	ほたる.
松とれて孫独り立ち引っ越しす	董雨	1	そうけい.
送る娘の車の点滅冬の星	そうけい	1	えいじ.
海裂けて荒れ狂う波冬嵐	ふさこ	1	ほたる.
自在なる枝振りよろし蝋梅花	澄子	1	和繁.
無我夢中尻まで濡らす潮干狩	みきお	1	千鶴.
吾を見舞ふけんちん汁の蓋堅し	そうけい	1	あられ.
冬うらら瀬戸の小島を徘徊る	やよい	1	風民.
親に菓子焼きて証に成人日	せいじ	1	えいいち.

1月13日 (投句27名 選句34名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
冬林檎一片小鳥もてなしぬ	澄子	6	康子.えいいち.たかを.はく子.むべ.みきえ.
青年隊輪になりすする七日粥	なつき	5	董雨.えいじ.和繁.山椒.ふさこ.
果てしなく二本の轍遠霞	ほたる	5	わたる.せいじ.たか子.風民.なつき.
寒中の献花の凛と保たるる	和繁	4	康子.もとこ.よし女.澄子.
大正の模様硝子や冬日燦	むべ	4	もとこ.はく子.うつぎ.やよい.
寒牡丹咲かす花寺藁ぼっち	愛正	4	せいじ.風民.みきお.やよい.
鯉の影長く曳きたる四温晴れ	康子	3	えいじ.そうけい.よし女.
冬ざれし亀甲模様の池の底	澄子	3	董雨.ぽんこ.なつき.
窓硝子曇ると見ればしまく雪	せいじ	3	満天.明日香.うつぎ.
矢のごとし瀬戸に刺入る冬光芒	せつ子	3	愛正.わたる.ほたる.
島人はひっそりと住み冬温し	たか子	2	満天.山椒.
鈍色の雲の重なり風凍つる	明日香	2	えいいち.ほたる.
古釘に端引っ張られたるショール	千鶴	2	ぽんこ.ふさこ.
堰に来て立ち上がり落つ雛の舟	みきお	2	あられ.あひる.
落葉踏む足音しづか雨後の朝	康子	2	たかを.あられ.
みどり児を肩車して青き踏む	みきお	2	愛正.千鶴.
初売やちんどん屋さんについてゆき	むべ	2	和繁.千鶴.
積上がる落葉の袋切も無し	ぽんこ	1	澄子.
雪晴や積上げられし小枝藁	こすもす	1	むべ.
雑踏の交はす御慶の慌ただし	もとこ	1	こすもす.
出汁継ぎて五平餅やのおでん鍋	なつき	1	そうけい.
冬蜂のよたよた歩き我重ぬ	ふさこ	1	せつ子.
大鳥居絡み里向く飾り凧	愛正	1	きよえ.
冬の波止風向き選ぶ鴨の陣	きよえ	1	明日香.
冬陽浴び青菜輝く風無き日	たかを	1	こすもす.
青空に須臾吹きあぐる粉の雪	ほたる	1	あひる.
と見る間に小雪となりて日矢差しぬ	せいじ	1	きよえ.
蝋梅の一花に励む庭仕かな	うつぎ	1	たか子.
茎先に開く一輪冬の薔薇	えいいち	1	みきえ.
雪晴れて深呼吸せり遠き山	わたる	1	せつ子.
石塔へ我が影映す冬夕焼	明日香	1	みきお.

1月12日 (投句27名 選句35名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
寒干しの魚の貌の尖りけり	澄子	9	えいじ.わたる.あひる.もとこ.そうけい.たか子.やよい.みきえ.千鶴.
ものの芽の一点にある力かな	うつぎ	7	山椒.そうけい.きよえ.澄子.みきお.風民.千鶴.
初凧の切れておさまる鬼瓦	愛正	5	もとこ.あられ.ふさこ.ほたる.せつ子.
川原石窪みに光る蝉氷	愛正	5	ぽんこ.みきお.むべ.みきえ.ほたる.
摩天楼ビルより低く山眠る	せいじ	4	満天.たかを.いち.はく子.
干す手拭ひピンと立ちけり寒の入り	みきお	3	えいじ.康子.こすもす.
水涸れてひび威勢よき池の底	せいじ	3	たか子.明日香.ぽんこ.
年神や稲穂飾りの重く垂る	風民	3	董雨.わたる.和繁.
すべらかに師の手のふくさ初茶湯	風民	3	なつき.あられ.むべ.
籬垣に寒菊の黄の暮れのこる	むべ	3	あひる.きよえ.えいいち.
薄氷や重なりあひて流れけり	みきお	2	董雨.風民.
雪雲の地につながりて遠き街	あひる	2	愛正.えいいち.
冬ぬくし母子四人の気儘旅	やよい	2	和繁.はく子.
三椏の花芽に宿る朝日かな	むべ	2	山椒.よし女.
雪の日も予約通りにヘルパー来	よし女	2	明日香.いち.
賽銭の音も引き締まる寒き朝	そうけい	2	愛正.やよい.
雪晴や遥かに白き単線路	わたる	2	康子.なつき.
爪先で探るあんかの夜々であり	たか子	2	澄子.うつぎ.
師の米寿祝ぐ初釜の華やぎに	なつき	1	うつぎ.
着ぶくれてリードの犬と風遊び	いち	1	せつ子.
聞くところ昭和百年松納め	千鶴	1	よし女.
幾何模様なす影をゆく枯木道	康子	1	せいじ.
大小の福笹ありぬ電車中	もとこ	1	こすもす.
あでやかな着物揃ひし初茶の湯	なつき	1	満天.
前かごに揺るる福笹漕ぐ翁	みきえ	1	たかを.
雪だるま作る姉妹や頬真っ赤	こすもす	1	ふさこ.
異な鳥と見しは単独行の鴨	えいじ	1	せいじ.

1月11日 (投句25名 選句35名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
臥す窓に動くものただ牡丹雪	あひる	7	愛正.康子.山椒.そうけい.千鶴.こすもす.きよえ.
地吹雪や甲冑まとふ埴輪武者	千鶴	6	愛正.あられ.明日香.たかを.よし女.ふさこ.
山颪白波尖る寒の瀬戸	澄子	6	わたる.はく子.千鶴.みきお.えいいち.ほたる.
泣いた子の今は読み手や歌留多とり	こすもす	5	せいじ.董雨.康子.きよえ.うつぎ.
薄氷ただよふ空や鏡池	康子	4	せつ子.むべ.あひる.和繁.
寒念仏途絶へ無音に身を置きぬ	澄子	4	風民.たか子.なつき.ほたる.
和らぎし母のたいくつ窓の雪	あひる	4	はく子.たかを.澄子.和繁.
凩に四分五裂す堰の水	せいじ	3	みきえ.やよい.うつぎ.
山里の空は広々冬北斗	やよい	3	せいじ.山椒.みきお.
沈み行く夕照の富士淑気満つ	山椒	3	えいじ.せつ子.満天.
氷上を走らす小石子の騒ぎ	愛正	2	みきえ.ぽんこ.
冴えざえと更けゆく夜や独り言	みきお	2	いち.もとこ.
福男目ざし駆け出す初戎	みきえ	2	満天.ぽんこ.
参拝の列伸びちぢみ松の内	なつき	2	明日香.たか子.
飛び石を伝ひて巡る初景色	山椒	2	澄子.なつき.
賑やかに寒波知らぬか下校の子	きよえ	2	董雨.ふさこ.
紅仄か笑まう菩薩の寺四温	明日香	2	えいじ.風民.
星々の瞬き止まぬ霜夜かな	むべ	2	いち.こすもす.
ストーブに翳して動くピアノの手	康子	2	そうけい.よし女.
蠟梅の一花を嗅ぎし至福かな	よし女	1	あられ.
寄鍋の音色の囃す一人の餉	よし女	1	えいいち.
吊るし干し寒風滲みる開き腹	わたる	1	もとこ.
寒雀陽の波乗りて遊びけり	もとこ	1	わたる.
ダイヤ乱る架線に絡む飾り凧	愛正	1	やよい.
大木の洞に詰まりし落葉かな	ぽんこ	1	むべ.
門開くや飛び出す男初戎	みきえ	1	あひる.

1月10日 (投句25名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
強霜や湯気上がりくる堆肥小屋	千鶴	6	愛正.せいじ.やよい.あひる.うつぎ.風民.
朝まだき霧氷の育つ道標	わたる	5	むべ.千鶴.よし女.そうけい.ぽんこ.
ごみ一つ拾つて引きし初みくじ	なつき	4	康子.もとこ.きよえ.和繁.
七草の粥食む百歳健やかに	みきお	4	みきえ.わたる.満天.もとこ.
狛犬の射抜く眼光淑気満つ	山椒	3	みきえ.みきお.うつぎ.
ヘルパーさん来たりて母の初湯かな	あひる	3	やよい.なつき.千鶴.
淑気立つ背に懸崖の石仏	愛正	3	山椒.みきお.和繁.
口早に御慶交はすや医師患者	うつぎ	2	なつき.よし女.
雪吊の馬簾見下ろす茶室かな	むべ	2	董雨.わたる.
鉢抱けば花かんざしの蕾ゆれ	あひる	2	えいじ.そうけい.
しろがねの雨滴となりしみぞれかな	よし女	2	康子.明日香.
風花の舞ひて車中の静まれり	せつ子	2	たかを.澄子.
鈴の音のひびく神社や淑気満つ	明日香	2	董雨.こすもす.
鳰の群浮くも潜くも離れざる	康子	2	せいじ.風民.
朝礼す工事現場に白き息	康子	2	あひる.澄子.
雪搔きの先陣を切る工場長	和繁	2	たかを.えいいち.
大入りの御膳屋寄席や初笑	せつ子	1	こすもす.
月明に松を外して寒に入	澄子	1	むべ.
凩や波紋渦巻くダム湖面	せいじ	1	愛正.
花々と口付け交わす匂ひ鳥	山椒	1	きよえ.
グランドゴルフの初打ち断念雪やまず	こすもす	1	ぽんこ.
籬中紙垂の一片寒風裡	ぽんこ	1	えいじ.
宵戎ベビーカステラ最後尾	みきえ	1	明日香.
吹く風に庭木の雪の濃く淡く	よし女	1	山椒.
電線にドレミファソラシ寒烏	たかを	1	満天.
初雪や暫し留まる黒マルチ	みきえ	1	えいいち.

1月9日 (投句26名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
僧放つ破魔矢天空裂きにけり	山椒	5	ぽんこ.愛正.そうけい.うつぎ.こすもす.
一斉に繰り出す漁船磯開き	みきお	5	たか子.きよえ.山椒.よし女.なつき.
両の手を翼に駈ける寒風子	みのる	4	えいじ.たかを.もとこ.うつぎ.
降る雪の影を映せる曇り窓	和繁	4	わたる.せいじ.澄子.あひる.
吹雪止み墨絵あらはる里の山	わたる	4	きよえ.山椒.ほたる.和繁.
潜きてはてんでに現るる鳰の群	康子	4	えいじ.明日香.あひる.よし女.
箸先に冷まして嬰に七日粥	なつき	4	康子.みきえ.みきお.千鶴.
冬の雨子を待つ鍋のぐつぐつと	そうけい	3	たかを.えいいち.和繁.
あちこちで頭下げあふ達磨市	愛正	2	もとこ.せつ子.
本能寺を腹から吟ず初稽古	千鶴	2	満天.むべ.
しなやかなかな美しき歌留多かな	ほたる	2	愛正.せいじ.
先見えぬ吹雪の中に郵便車	わたる	2	明日香.なつき.
一葉のしがみつきたる大枯木	あひる	2	みきえ.えいいち.
坪庭を愛づる嫗や福寿草	愛正	2	そうけい.こすもす.
霜の花纏ふ一枝や広野原	山椒	1	ほたる.
松過ぐや瀬戸はしぶひて波うねる	きよえ	1	みきお.
枯蔦の巨木にぴたり同化せし	ぽんこ	1	満天.
雨晴れてはしやぐ風の子虎落笛	せいじ	1	せつ子.
切り干しのひらひらひらと日の匂い	明日香	1	千鶴.
寒菊のやうやく覗く朱唇かな	よし女	1	たか子.
番なる鴨は川辺の真日を浴ぶ	えいじ	1	わたる.
宅急便届けくれしに御慶のぶ	やよい	1	むべ.
散もみぢ沢飛石をモザイクに	むべ	1	康子.
独り身となりて三年七日粥	よし女	1	ぽんこ.
南天に堂々あがる寒の星	あひる	1	澄子.

1月8日 (投句28名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
根ごと炊く七種粥の野の香かな	むべ	9	せいじ.康子.千鶴.なつき.みきお.こすもす.うつぎ.和繁.みきえ.
江戸気質宙に描けり出初め式	山椒	7	董雨.せつ子.ぽんこ.わたる.そうけい.たかを.うつぎ.
名を言ひつつ絡む七種ほぐしけり	あひる	6	たか子.えいじ.ぽんこ.澄子.えいいち.こすもす.
人日やひとり湯舟を溢れしむ	澄子	5	せいじ.たか子.むべ.あひる.やよい.
富士を背に正月凧の数多かな	康子	4	きよえ.よし女.なつき.明日香.
寒風干し並ぶ魚の揺れ揃ふ	わたる	2	そうけい.あひる.
日の眩し手足で探る慈姑堀	みきお	2	愛正.澄子.
雪時雨紙垂のはためく古参道	わたる	2	愛正.ほたる.
春永の縁の日差しや猫あくぶ	愛正	2	きよえ.もとこ.
塗腕の二つになりて七日粥	もとこ	2	えいじ.えいいち.
七種粥少し冷まして母の椀	あひる	2	董雨.むべ.
異な鳥と見しはやさぐれ逸れ鴨	えいじ	2	よし女.ほたる.
条幅の満墨穂先淑気満つ	ほたる	2	康子.わたる.
三代で紋付き袴初詣	みきお	2	山椒.みきえ.
今朝の卓菜の香ほのかに七雑炊	きよえ	1	満天.
新聞のかため読みして六日かな	うつぎ	1	明日香.
亡き義父の彫りし椀もて七日粥	せいじ	1	和繁.
並走す韋駄天の背に春の風	せつ子	1	もとこ.
六日早次々去りて又一人	董雨	1	千鶴.
白壁の冬日に眩しミニチャペル	せいじ	1	満天.
お年玉母の背より手の伸びて	なつき	1	たかを.
湯屋出でて仰ぎ見る空月冴ゆる	きよえ	1	みきお.
若菜打つ俎板の音小気味よし	むべ	1	やよい.
ご無沙汰の友に出会へる春待てり	みきえ	1	せつ子.
初凧や尾を蹴り上げて天空へ	康子	1	山椒.

1月7日 (投句25名 選句32名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
参道の木漏れ日拾ふ寒雀	澄子	13	愛正.わたる.董雨.康子.みきえ.満天.もとこ.ぽんこ.むべ.きよえ.たか子.こすもす.風民.
初競りやカメラはみ出る大マグロ	山椒	7	そうけい.満天.ぽんこ.みきお.明日香.せつ子.あひる.
翻る大漁旗や初御空	山椒	4	わたる.きよえ.和繁.明日香.
雪吊の池の水輪に揺らぎけり	むべ	4	そうけい.うつぎ.あられ.澄子.
ネクタイの苦しき仕事始めかな	わたる	3	山椒.はく子.なつき.
幼な子の靴跡嬉し雪積もる	もとこ	3	えいじ.はく子.みきお.
命毛のしなやかな仮名筆始め	ほたる	2	千鶴.たか子.
明け初めし蒼き返照霧氷林	わたる	2	むべ.ほたる.
寒に入るバスの乗客我一人	やよい	2	山椒.澄子.
雨洗ふ草つむ夕の六日かな	きよえ	2	あられ.風民.
丹波路を行けばオリオン迫り来る	たか子	2	もとこ.あひる.
畳なはる嶺凛として寒に入る	風民	2	よし女.ほたる.
初夢や枕の下の宝船	なつき	2	えいいち.せつ子.
隙間なく御籤むすぶ初詣	ぽんこ	2	みきえ.たかを.
蒼天や隠すもの無し枯木立	明日香	1	愛正.
丁寧に書こうと思う初日記	よし女	1	せいじ.
母の指す窓に山茶花ふたつ咲く	せいじ	1	えいいち.
交々の思ひ書き足す初日記	うつぎ	1	こすもす.
茹であげてなほ鮮やかや菜花の香	あひる	1	和繁.
月齢の一より始む新暦	風民	1	うつぎ.
六日はや常に戻りし街の貌	澄子	1	千鶴.
配達夫笑顔のこして時雨へと	あひる	1	たかを.
ウォーキング兼初詣八千歩	こすもす	1	なつき.
石塔のゆるきカーブや冬日差し	明日香	1	えいじ.
寒旱続く田畑に今朝の雨	千鶴	1	せいじ.
初生けや並ぶ振袖取り取りに	みきえ	1	康子.
藁ぼっちを被る草花参拝道	愛正	1	よし女.
初糶の掛け声響く魚の市	みきえ	1	董雨.

1月6日 (投句28名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
蒼天や隠すもの無し枯木立	明日香	7	えいじ.わたる.たか子.たかを.そうけい.やよい.えいいち.
金継ぎの夫婦の湯呑み淑気満つ	かかし	4	愛正.みきえ.風民.もとこ.
うさぎ波瀬戸の潮路に冬日燦	たか子	4	えいじ.千鶴.ぽんこ.よし女.
放牧の牛の鳴き声木の芽晴	みきお	4	愛正.たかを.きよえ.せいじ.
屠蘇祝ふ戦火くぐりし朱盃もて	せいじ	4	わたる.康子.風民.澄子.
初春の風撫でゆきて池小波	こすもす	3	董雨.満天.むべ.
流れの音絶えること無き初湯かな	たかを	3	あひる.きよえ.むべ.
小寒や泡一つたつ神の池	なつき	3	あひる.明日香.たか子.
狛犬の長さの揃ふ氷柱かな	わたる	2	ぽんこ.えいいち.
雲散りて恵みの日差し寒の入	和繁	2	董雨.よし女.
父母に十八番のありて歌かるた	風民	2	山椒.澄子.
塵ひとつなき山門に淑気満つ	康子	2	せいじ.ほたる.
野鳥くる池に小声の御慶かな	康子	2	明日香.もとこ.
目瞑りて思考す棋士の懐手	澄子	2	やよい.ほたる.
庭園に青竹のへび飾りけり	むべ	1	和繁.
初商の香具師札数ふ手隙かな	なつき	1	康子.
寒卵割る音聞こゆ厨かな	みきお	1	満天.
四世帯ハイタッチして初写真	かかし	1	みきえ.
読初めは途中投げたる本選ぶ	わたる	1	うつぎ.
売り出しの春の七草ひと握り	澄子	1	こすもす.
ペダル漕ぐ久の買ひ出し五日かな	みきえ	1	なつき.
昨夜の河豚鏡のごとく煮凝れり	うつぎ	1	千鶴.
碧天を狭しと翔る凧	むべ	1	山椒.
向かい席の子の鼻ピアス初電車	こすもす	1	なつき.
今もなほ案山子見張れり枯畑	やよい	1	和繁.
鏡台前紅引く祖母の初門出	愛正	1	こすもす.
かろやかに日の斑たたくや冬せきれい	明日香	1	そうけい.

1月5日 (投句27名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
子を送り一人語りの四日かな	なつき	6	愛正.あられ.かかし.わたる.うつぎ.たか子.
日だまりにご慶のごとく初雀	ぽんこ	5	なつき.満天.あひる.やよい.むべ.
波荒き磯の彼方や寒ぶり漁	千鶴	5	そうけい.ぽんこ.やよい.きよえ.みきお.
夫と吾の沈黙心地よき四日	あひる	5	康子.風民.わたる.和繁.こすもす.
寿ぎのごと山茶花のひとつ咲き	あひる	4	風民.山椒.和繁.たか子.
命毛のしなやかにはしる筆始め	ほたる	3	ぽんこ.かかし.きよえ.
イカ焼きの匂いと雅楽初詣	こすもす	3	えいじ.たかを.みきえ.
三日果つ卓の下よりゴムフーセン	えいじ	3	あられ.たかを.もとこ.
初電話独りも慣れしと答へける	たか子	3	なつき.康子.千鶴.
飛び石の池広々と初御空	山椒	2	むべ.澄子.
神南備の天香久山初霞	明日香	2	せいじ.よし女.
赤松の艶めく幹も淑気充つ	澄子	2	愛正.明日香.
神饌の米炊く香や初厨	康子	2	そうけい.うつぎ.
順番に屠蘇酌み交はす奥座敷	澄子	2	董雨.明日香.
父読みし同じ抑揚かるた読む	風民	2	澄子.こすもす.
冬社お百度石のやや傾ぎ	明日香	1	もとこ.
中腹の紅ほのかなり山眠る	いち	1	せいじ.
羽子板の音も聞こえぬ令和かな	もとこ	1	董雨.
一人居のテレビ三昧なる四日	なつき	1	えいじ.
ひた走る選手の背ナに雪の富士	せいじ	1	山椒.
まだまだよ廃墟でないとしめ飾り	たかを	1	あひる.
サングラス上げてスパート駅伝子	山椒	1	みきお.
近況の明らかなりし初電話	みきえ	1	満天.
紙垂くぐり石段のぼり初詣	わたる	1	みきえ.
畑道の初日に万歳地元民	そうけい	1	よし女.
味噌搗きや年経るごとに手慣れをり	わたる	1	千鶴.

1月4日 (投句27名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
初凪の渚に高く鳶の笛	千鶴	9	愛正.わたる.みきえ.せいじ.康子.たかを.澄子.うつぎ.ほたる.
隠せざる齢そのまま初鏡	うつぎ	7	えいじ.たか子.山椒.ぽんこ.千鶴.明日香.澄子.
書初の筆潔き息づかひ	澄子	6	えいじ.たか子.満天.あられ.こすもす.和繁.
初夢を上書きしたる二度寝かな	康子	5	風民.いち.なつき.むべ.ほたる.
寒雀譜面のごとく並びけり	わたる	4	満天.康子.山椒.たかを.
連なれる峰青藍の淑気かな	風民	3	わたる.こすもす.よし女.
左右から畦塗る夫婦むつまじき	みきお	2	せいじ.よし女.
幹捻れ苔むす先に冬芽かな	明日香	2	そうけい.ぽんこ.
顔と声うかべ名入れのお年玉	えいじ	2	愛正.やよい.
人生ゲーム大富豪なる三日かな	なつき	2	もとこ.あひる.
初凪の海鳥のごとダイバー浮	ほたる	2	そうけい.やよい.
初泣やビンゴカードの穴開かず	なつき	2	きよえ.明日香.
湘南の松原はるか雪の富士	せいじ	2	きよえ.みきお.
猫の恋ちぎれし耳で戻りけり	みきお	1	もとこ.
巳の文字を鼻で書初め象の筆	山椒	1	なつき.
スマホ手に刻一刻と初日待つ	明日香	1	千鶴.
おむすびを春着のをさな頬張りぬ	むべ	1	みきお.
藁ぼっち纏ふ草花山門前	愛正	1	むべ.
買初は蟹の太巻き妻を待つ	えいじ	1	あられ.
授かりし曾孫のはなし去年今年	よし女	1	董雨.
愛犬も我につられて初笑ひ	わたる	1	うつぎ.
破魔矢持つ人と乗り合いエレベーター	こすもす	1	董雨.
畳なはる山際さやか初御空	むべ	1	風民.
穏やかな日和恵まれ三ケ日	きよえ	1	いち.
賑やかに林檎菓子焼き休暇果つ	あひる	1	和繁.
猿と我れ共に初湯や地獄谷	山椒	1	みきえ.
太鼓の音遠く静かに三日かな	風民	1	あひる.

1月3日 (投句28名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
孫ひ孫御慶百寿の手を取りて	あひる	9	千鶴.康子.たかを.やよい.むべ.こすもす.きよえ.うつぎ.澄子.
海峡に天使の梯子大旦	うつぎ	3	愛正.せいじ.みきえ.
桶叩き賑はふ子等の初湯かな	愛正	3	えいいち.ぽんこ.和繁.
新たなる目標朱書初日記	かかし	3	和繁.いち.こすもす.
病む友の既読に安堵御慶かな	康子	3	明日香.もとこ.わたる.
出汁引いてかほり溢るる初厨	もとこ	3	みきえ.やよい.風民.
韋駄天の目指すは箱根雪の富士	せいじ	2	ぽんこ.うつぎ.
鴎舞ふレインボーブリッジ初御空	山椒	2	満天.みきお.
宮に人絶ゆることなき二日かな	澄子	2	えいいち.いち.
水鳥や岸辺に坐せば草匂ふ	いち	2	そうけい.ほたる.
馬の子の立髪靡く海の風	みきお	2	そうけい.ほたる.
背比べ見遣るも嬉しお正月	せいじ	2	えいじ.明日香.
新しき朝に供える雑煮かな	えいいち	2	むべ.なつき.
谷間より煙ひと筋とんど焼	みきお	2	山椒.あひる.
去年今年藁の匂いの満ちるなか	えいいち	2	えいじ.たかを.
雪冠る富士に向かひて継ぐ襷	みきえ	2	もとこ.董雨.
見慣れたる白き山々初景色	わたる	2	愛正.みきお.
割烹着の孫のあしらいお重詰め	こすもす	1	たか子.
拍手に神馬嘶く初詣	かかし	1	澄子.
箱根路を駆ける若人息白し	みきえ	1	満天.
初晴の武士馳せし岨路かな	むべ	1	わたる.
幾曲がり雪の細道秘湯かな	やよい	1	よし女.
新年の香をくゆらせ子ら集ふ	たか子	1	康子.
初投句変換ミスに初笑	うつぎ	1	きよえ.
卓囲む家族の増えて年あらた	澄子	1	せいじ.
元日の夕焼けの残照濃く長し	よし女	1	千鶴.
身に纏ひし衣類山なり初湯殿	愛正	1	よし女.
燈籠と雪吊りの池浮寝鳥	山椒	1	董雨.
冒険の一句採られし初句会	えいじ	1	あひる.
冬の湖岸辺に草と吹かれをり	いち	1	山椒.
富士望む山城址や初松籟	むべ	1	風民.
節料理迷い箸してきりもなし	康子	1	なつき.
子らを待つ雲一と刷毛の淑気かな	よし女	1	たか子.

1月2日 (投句28名 選句33名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
屠蘇舐めて臥したる母は百歳に	せいじ	6	えいじ.あられ.みきえ.康子.千鶴.和繁.
湯気の立つ雑煮供へてしばし座す	たか子	6	えいじ.董雨.康子.もとこ.あひる.えいいち.
切子へと注ぐ御神酒に初明り	康子	5	満天.わたる.なつき.澄子.和繁.
若水や明けの天空映しをり	澄子	5	むべ.いち.かかし.きよえ.ほたる.
娘のきざむ葱のリズムに和みけり	あひる	4	たかを.いち.ぽんこ.澄子.
初日記母より届くホ句記す	康子	4	風民.きよえ.明日香.たか子.
玉砂利を踏む音軽やか初御空	みきお	3	山椒.愛正.董雨.
老い母の寝息に安堵大旦	せいじ	3	愛正.ぽんこ.やよい.
晩年の今が幸せ初鏡	うつぎ	3	風民.たか子.こすもす.
手渡さるひらがな並ぶ賀状かな	みきえ	3	もとこ.あひる.みきお.
勇足もありて年賀のメールかな	こすもす	2	たかを.よし女.
湖に映す宝石初日の出	山椒	2	むべ.なつき.
山道を行けば祠の鏡餅	風民	2	よし女.うつぎ.
ひらがなでシールいっぱい子の賀状	なつき	2	千鶴.やよい.
顔ばせを輝かせたる初日影	むべ	2	山椒.うつぎ.
三輪山の右裾あたり初日の出	明日香	2	みきえ.せいじ.
ドアホンに結べり母の注連飾	いち	2	そうけい.えいいち.
雲一朶なき初春の僥倖かな	千鶴	1	ほたる.
折に詰め手土産とす節料理	みきえ	1	せいじ.
元旦の空澄み渡り日本晴	きよえ	1	満天.
古民家の大黒柱に満つ淑気	澄子	1	わたる.
初釜や恩師を偲び背筋伸ぶ	きよえ	1	みきお.
迷いつつ安否問ひたき初電話	もとこ	1	そうけい.
手を合はせ一つ撞く鐘淑気密つ	うつぎ	1	こすもす.
吹き抜けを連凧あがるモールかな	なつき	1	明日香.
初日記脱皮し誓ふ巳年かな	愛正	1	かかし.
ポチ袋は折紙二枚お年玉	こすもす	1	あられ.

1月1日 (投句27名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
鎮守への足音やまぬ年の夜	愛正	6	いち.なつき.よし女.わたる.風民.えいいち.
いくつもの鍋洗い終へ大晦日	もとこ	5	満天.あひる.みきえ.ぽんこ.和繁.
能登の海朝陽変わらず年新た	ふさこ	4	明日香.千鶴.みきお.ほたる.
冬桜ダムの水面は日を讃ふ	いち	3	山椒.明日香.たかを.
それぞれに好む椀出し晦日蕎麦	むべ	3	わたる.みきえ.そうけい.
家路へと共に車窓の寒北斗	やよい	3	愛正.せいじ.そうけい.
山茶花の百の蕾が押し競べ	せいじ	3	もとこ.澄子.和繁.
畝高き冬耕のあと追う烏	明日香	2	みきお.むべ.
子ら孫ら笑顔と記し日記果つ	康子	2	いち.風民.
目覚めれば新春だよと老母寝かせ	あひる	2	えいじ.きよえ.
山茶花の蕾は剪らじ庭手入れ	せいじ	2	董雨.たか子.
篁を駆けめぐるやに虎落笛	澄子	2	せいじ.ほたる.
年も日も静かに暮れる年湯かな	わたる	2	千鶴.きよえ.
大皿の呉須の濃淡大晦日	澄子	2	愛正.うつぎ.
独り居に刻む十種の冬野菜	よし女	2	もとこ.澄子.
馴染みたる喜怒哀楽の古手帳	えいじ	2	むべ.ぽんこ.
写メールの子雪山の三角点	よう子	1	こすもす.
ガラス拭きして一休み冬日和	こすもす	1	あひる.
灰色な空から雪の白さかな	えいいち	1	康子.
久の数え日子はチジミ孫は伸び	董雨	1	康子.
伸ばす腰鳴りて完了煤払ひ	和繁	1	えいじ.
煤逃げや子とマカロンのティータイム	なつき	1	董雨.
刃を入るる巌のごとき八頭	むべ	1	えいいち.
晦日蕎麦感謝を胸にすするかな	きよえ	1	満天.
水仙やダムの湖畔へ木の小径	いち	1	山椒.
夫と吾互ひを案じ去年今年	康子	1	たか子.
黒雲に一条の光大晦日	ぽんこ	1	なつき.
しんしんと明日へ続く年の夜	うつぎ	1	よし女.
二重虹くぐり墓苑へ大晦日	なつき	1	はく子.
重箱を並べ思案の節料理	みきえ	1	うつぎ.
助っ人のだし巻き卵節料理	みきえ	1	こすもす.
いくつもの尾根をかかえて山眠る	明日香	1	たかを.
投句せん日課となりし去年今年	きよえ	1	はく子.

12月31日 (投句27名 選句33名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
耐えきれず静寂やぶる雪庇かな	ほたる	9	董雨.愛正.ぽんこ.康子.きよえ.よう子.みきえ.うつぎ.はく子.
年詰まる客われのみの理髪店	いち	6	もとこ.よし女.あひる.よう子.みきえ.こすもす.
日記買ふ今日一日の余生あり	もとこ	6	風民.山椒.たか子.澄子.かかし.えいいち.
包丁の研ぎ方教へ年用意	むべ	5	風民.ぽんこ.いち.やよい.和繁.
地吹雪や零時を告ぐる大時計	いち	5	山椒.わたる.よし女.やよい.なつき.
家々の小さき平和注連飾り	山椒	4	わたる.たか子.ふさこ.こすもす.
二日後とチョキ出す老母小晦日	せいじ	3	えいじ.明日香.きよえ.
陣を取る中洲の鴨の日向ぼこ	きよえ	3	董雨.かかし.ふさこ.
帰省子の土産つぎつぎ出る袋	あひる	3	えいじ.あられ.和繁.
病む友を訪へば一畝冬菜畑	なつき	3	せいじ.明日香.あひる.
ひよどりの追ひ払ひあふ木守柿	和繁	3	満天.いち.たかを.
湯あたりの露天の窓に七つ星	たか子	2	もとこ.なつき.
図鑑手に七草探す畦の道	みきお	2	あられ.せいじ.
葉牡丹を飾り玄関清々し	よう子	2	澄子.むべ.
つま先きて古釘掛ける注連飾り	わたる	2	愛正.えいいち.
さきがけて娘が帰着小晦日	せいじ	1	うつぎ.
つきたての餅の甘さや頬ばりぬ	千鶴	1	むべ.
手渡さるのし餅嬰の柔らかさ	澄子	1	千鶴.
墳丘に眠るいにしえ冬ざるる	明日香	1	たかを.
牡蛎焼いて海のミルクを啜りけり	澄子	1	千鶴.
手作りの干支の置物年用意	こすもす	1	満天.
かくれんぼ数へる声に風花す	風民	1	はく子.
活けこぼす千両受くるからげ松	むべ	1	康子.

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