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6月29日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
腰下ろす上り框の梅雨湿り 澄子 7 愛正.みきえ.明日香.ぽんこ.和繁.よし女.うつぎ.
席譲りくれし笑顔の涼しかり あひる 6 満天.千鶴.きよえ.もとこ.ほたる.わかば.
風渡る厨の窓や麦茶沸く 博充 5 えいじ.愛正.藤井.みきえ.勉聖.
水打ちて玉砂利に綺羅生まれけり 康子 5 山椒.博充.わたる.むべ.ほたる.
草刈りの翁は佐渡の能楽師 愛正 5 えいじ.せいじ.よし女.あひる.わかば.
夏蝶やゆくてに青き富士の山 勉聖 5 えいいち.康子.せいじ.澄子.うつぎ.
観音の裳裾を隠す青紅葉 ぽんこ 3 明日香.千鶴.こすもす.
揚羽蝶楽譜拡げて休みけり 明日香 3 勉聖.たか子.あひる.
子らの眼の揃ひ追ひたり金魚の尾 えいいち 2 澄子.和繁.
揚羽蝶昨日の花に今日も舞ふ きよえ 2 なつき.せつ子.
夏蝶もひと休みせむ大庇 むべ 2 山椒.わたる.
清書きに飛び散る墨や汗たぎつ せいじ 2 ぽんこ.もとこ.
朝日燦畑を乱舞の夏の蝶 みきえ 1 満天.
草を刈るわれ亡き後を誰ぞ知る 藤井 1 たか子.
結かれし神籤真つ白青葉影 康子 1 えいいち.
砂丘立つ梅雨雲重し日本海 なつき 1 藤井.
父母とボール遊びや梅雨の晴れ えいじ 1 こすもす.
破れ蝶の弱き飛翔を励ませり せいじ 1 むべ.
地に届くヤコブの梯子梅雨晴間 むべ 1 康子.
梅雨明けや二ヶ月振りのヘアカット こすもす 1 なつき.
外遊びの猫の帰宅や月涼し こすもす 1 博充.
紫陽花や毎年決めし花に会ふ わたる 1 せつ子.
久に会ふ幼馴染や夜半の夏 もとこ 1 みきお.
冷や素麺のど越しつるり昼餉かな みきえ 1 みきお.
パラソルの次々消えて駅舎かな あひる 1 きよえ.

6月28日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
緑陰の一家円座の昼餉かな えいじ 6 なつき.藤井.山椒.よし女.えいいち.みきお.
一斉に駆け出す子等や海開き 山椒 5 勉聖.せつ子.千鶴.よし女.董雨.
睡蓮の犇めく浮葉池せまし きよえ 5 愛正.千鶴.満天.みきえ.えいいち.
大玻璃に欅青葉の洋食店 えいじ 4 満天.康子.わたる.明日香.
朽ちし戸に木の芽息づく山家かな 勉聖 4 博充.ぽんこ.みきお.わかば.
病院のロビーに傾ぐ笹飾り 康子 4 えいじ.きよえ.明日香.あひる.
角部屋の窓開け放つ薫風裡 むべ 3 藤井.康子.ほたる.
竹藪を離れ一本今年竹 ほたる 3 せいじ.むべ.こすもす.
黒日傘急ぐ通勤男子かな みきえ 2 山椒.もとこ.
短夜や座ることなき妻の椅子 勉聖 2 せつ子.ぽんこ.
足元を翩翻速し夏紫蝶 ほたる 2 みきえ.わたる.
熟れすぎの実梅も売られ無人市 あひる 2 なつき.和繁.
老幹の洞を覆ひて苔の花 澄子 2 せいじ.こすもす.
神の田の水口そよぐ余り苗 なつき 2 きよえ.あひる.
落とし物知らせに来たる日焼けの子 康子 2 もとこ.和繁.
かみきり虫しかと貼り付く朝戸繰る やよい 2 愛正.澄子.
アランドロンの昔の映画豆ご飯 こすもす 1 えいじ.
灯りつけ守宮待ってる夜の窓 明日香 1 むべ.
青葉蔭句帳したたむ石の上 博充 1 わかば.
苔涼し関守石を避けながら むべ 1 澄子.
血しぶきのごと飛ぶ墨や汗滂沱 せいじ 1 ほたる.
路地曲がり梔子の香に捉われり 澄子 1 博充.
計画の二転三転梅雨明くる こすもす 1 董雨.
梅雨晴れ間尻泥んこに砂遊び なつき 1 勉聖.

6月27日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
摩天楼ひと跨ぎして虹の立つ 康子 8 えいじ.藤井.せつ子.あられ.えいいち.澄子.ほたる.わかば.
デコレーションアイスで祝ふ白寿かな あひる 7 えいじ.藤井.千鶴.なつき.みきえ.よし女.きよえ.
袖濡れてじゅん菜摘むや四角舟 わたる 6 愛正.千鶴.みきえ.やよい.みきお.えいいち.
登校子見え隠れする麦の波 みきお 6 勉聖.満天.山椒.博充.きよえ.明日香.
荒梅雨や合羽孕ませ下校の子 なつき 4 満天.やよい.かかし.もとこ.
木漏れ日を縫ふごと先へ黒揚羽 千鶴 4 むべ.せつ子.あひる.もとこ.
青梅雨や水きらきらと鎖樋 むべ 4 山椒.せいじ.博充.こすもす.
一日花供ふ仏壇梅雨深し なつき 2 澄子.わたる.
風涼し手を放ちゆく子の旅路 勉聖 2 愛正.ぽんこ.
湯冷ましに梅干しひとつそっと入れ みきえ 2 なつき.あられ.
ポツポツと雨音拡ぐ蓮畑 せつ子 2 あひる.よし女.
展望台絵巻のやうな夕立雲 康子 1 明日香.
苔青し飛石がはりの古瓦 むべ 1 ぽんこ.
おのが影かひなに残し落ちゆく蚊 えいじ 1 和繁.
老夫婦頷き笑まふ青田波 かかし 1 わかば.
真新しき朱のよだれかけ半夏生 ぽんこ 1 こすもす.
荒梅雨や泳ぐがごとき溝の草 せいじ 1 ほたる.
沓脱石往時偲ばる苔畳 澄子 1 わたる.
スコールのやうな梅雨来て立往生 明日香 1 勉聖.
夏帽子風に転びて川原まで 博充 1 康子.
隠沼や一人占めせる糸トンボ せつ子 1 かかし.
駐車場に夏萩枝垂れ投薬日 こすもす 1 和繁.
父形見藤椅子直し夫寝息 きよえ 1 康子.
新緑の杜より突き出る五重の塔 愛正 1 みきお.
摘まれて天牛ぎいと髭かざす やよい 1 せいじ.
紫陽花の触れそで触れぬ狭き道 わたる 1 むべ.

6月26日 (投句22名 選句34名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
朝採りの丸茄子弾く紺の露 みきお 10 勉聖.満天.藤井.えいじ.愛正.千鶴.ぽんこ.康子.むべ.澄子.
五月雨に時折消され喪主の声 むべ 6 なつき.せいじ.康子.あひる.よし女.もとこ.
緑陰や鳥のこゑ降る沢の径 勉聖 5 わたる.山椒.博充.わかば.やよい.
田の隅ですくすく育つ余り苗 みきお 5 かかし.はく子.あひる.むべ.澄子.
生え初むる孫の歯するり冷奴 康子 4 董雨.せつ子.きよえ.ふさこ.
力士二人手をあげ渡る交差点 なつき 4 あられ.よし女.もとこ.和繁.
蛍袋小径を灯すごと並ぶ ほたる 4 せいじ.はく子.こすもす.ふさこ.
下校子の真っ赤な顔や麦茶飲む なつき 4 董雨.満天.みきえ.和繁.
ビオトープ図鑑片手に避暑散歩 康子 4 かかし.やよい.こすもす.えいいち.
夏帽子振る登校の最後尾 和繁 3 みきえ.みきお.明日香.
梅雨晴れて軒の雫の跡深し せいじ 3 わたる.せつ子.たか子.
ひらひらと池の浮き草蝶の舞 ぽんこ 3 愛正.きよえ.みきお.
雲海のそこひとなりし樹海かな 澄子 3 山椒.わかば.たか子.
砂深く雨垂れの跡梅雨晴間 せいじ 2 ぽんこ.えいいち.
雷鳴のとどろく村に雨走る 藤井 2 勉聖.あられ.
半日も同じ枝先蜻蛉かな 明日香 1 なつき.
宿根木の海辺集落梅雨の月 愛正 1 えいじ.
よろり揺れやをら羽ばたく梅雨の鳶 和繁 1 藤井.
かるの子や遅れ羽ばたき沼広し もとこ 1 博充.
棘荒き薔薇の蕾の淡みどり あひる 1 千鶴.
万博の予約ややこし朝曇り 千鶴 1 明日香.

6月25日 (投句22名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
廃線の跡形もなし夏の草 澄子 9 藤井.みきえ.博充.康子.せつ子.ぽんこ.明日香.なつき.わかば.
あぢさゐ寺葵御紋の古箪笥 なつき 6 えいじ.愛正.ぽんこ.和繁.きよえ.たか子.
梅雨晴れに光る岩礁たらい舟 愛正 4 せいじ.董雨.千鶴.わかば.
風鈴の音に足止む夕間暮れ 博充 3 愛正.こすもす.こすもす.
梅雨滴のコロコロ遊ぶ蓮葉かな せつ子 3 千鶴.むべ.えいいち.
大き鯉梅雨の水輪を動かしぬ 明日香 3 博充.むべ.あひる.
梔子を嗅ぎ合う傘を傾げ合い あひる 3 わたる.みきお.ほたる.
千年の土の滋養や四葩咲く わたる 3 満天.せいじ.ほたる.
青空の消ゆる間もなくはたた神 せいじ 3 康子.よし女.はく子.
一家を丸ごと包む蔦青葉 みきお 2 満天.勉聖.
辣韮のつるりと剥けて白き肌 澄子 2 よし女.みきお.
紫陽花の毬を弾ます雨しとど なつき 2 せつ子.もとこ.
夏の夜の話題広がる佐渡地酒 愛正 2 はく子.きよえ.
棕櫚の葉の大揺れすれば大雷雨 せいじ 2 山椒.えいいち.
荒海や崖の上から燕の子 もとこ 2 明日香.たか子.
紫陽花のスクラム組みて通せんぼ わたる 2 えいじ.あひる.
涼風や観音堂へ続く幟 和繁 1 山椒.
連山や若葉青葉の里街道 きよえ 1 澄子.
知り尽くしたる路地奥や凌霄花 あひる 1 なつき.
梅雨空やチラシは老舗の店じまい こすもす 1 和繁.
湿原を越え行く列車夏の旅 山椒 1 澄子.
足元を紅く染めをり山桜桃の実 みきえ 1 わたる.
あめんぼの水輪を探す小雨かな 康子 1 勉聖.
弧を描きて凪に嵌りし海鵜かな えいじ 1 みきえ.
座る席おのずと決まる日向ぼこ みきお 1 藤井.
蓮池端ゆるり巡るや蛇の目傘 せつ子 1 もとこ.
夾竹桃紅白連ぬハイウェイ みきえ 1 董雨.

6月24日 (投句23名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夏草を絡みとりたり牛の舌 みきお 9 愛正.山椒.せいじ.あひる.明日香.わたる.せつ子.和繁.やよい.
初生りの胡瓜見事に曲がりをり よし女 7 藤井.きよえ.千鶴.なつき.せつ子.やよい.澄子.
廃線の錆つく鉄路草いきれ みきお 7 えいじ.愛正.勉聖.きよえ.博充.えいいち.みきえ.
海見詰め手向ける花や沖縄忌 山椒 7 勉聖.千鶴.わかば.なつき.もとこ.たか子.みきえ.
トンネルを開けて広がる海清し ほたる 3 董雨.こすもす.和繁.
小刻みに揺れて日を撒く早苗かな せいじ 3 山椒.康子.博充.
戻り梅雨控へめに町濡れてをり 和繁 2 よし女.たか子.
担ぎ手の少なき神輿過疎の島 もとこ 2 董雨.あひる.
温泉街へ続く道筋合歓の花 よし女 2 満天.もとこ.
大獅子の咆哮のごと朝の雷 あひる 2 むべ.よし女.
雨兆す海鳴り聞こゆ梅雨の朝 えいじ 2 藤井.みきお.
参道の四葩見守る仏かな わたる 2 明日香.澄子.
間遠より続くさざ波橋涼し 康子 1 えいじ.
夏至の日や冷やしシャンプー幟立つ わたる 1 えいいち.
梅雨晴間見ゆる入江のたらい舟 愛正 1 わかば.
雨気はらみ山稜茫と戻り梅雨 千鶴 1 せいじ.
短夜の小腹を満たすづんだ餅 せいじ 1 みきお.
銀の水満々湛へ植田かな 山椒 1 康子.
差入は小粒の枇杷や今日の会 こすもす 1 むべ.
草刈やからすの影のよぎる土手 和繁 1 こすもす.
檜扇の弾けんばかり膨らみて 明日香 1 わたる.
万緑や目傷むほどに迫りくる ほたる 1 満天.

6月23日 (投句21名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
赤光を放つ白壁大夕焼 せいじ 7 みきえ.藤井.康子.山椒.みきお.和繁.ほたる.
大風に踏ん張りどころ立葵 むべ 4 せいじ.よし女.ぽんこ.せつ子.
脱ぎかけの皮残りをり今年竹 こすもす 4 康子.あられ.博充.ほたる.
収穫を期して黙々袋掛け みきえ 4 董雨.えいいち.はく子.こすもす.
葉の底に翅たたみたる梅雨の蝶 勉聖 4 満天.たか子.山椒.もとこ.
青空に青葦戦ぐ音ばかり 澄子 3 あひる.はく子.たかを.
青柿は飴玉ほどや雨あがる あひる 3 きよえ.もとこ.明日香.
庭の夏野菜づくしの夕餉かな なつき 3 董雨.わたる.むべ.
梅雨晴れ間緑青の千木伸びやかに 明日香 3 みきえ.あひる.ぽんこ.
親子連れすする音のみ心太 みきお 3 愛正.千鶴.えいいち.
遊歩道終点しるす立葵 康子 3 藤井.明日香.和繁.
短夜やスキャット流るる無人駅 藤井 2 勉聖.博充.
礼参り褪せし茅の輪をくぐりけり 康子 2 勉聖.みきお.
白鷺の飛びゆく午後の涼風よ 和繁 2 満天.たかを.
子ら騒ぐちさき虹出るホース水 わたる 2 せいじ.こすもす.
夏至夜風マルシェのテントはためかせ むべ 2 えいじ.わたる.
来年の花芽残して切る四葩 明日香 1 きよえ.
四車線道路の如く混む蟻ぞ 和繁 1 愛正.
軒先に夢を吸ひゆく燕かな 勉聖 1 あられ.
夏至の日や日没時刻問ふ妻と えいじ 1 たか子.
鷺らしき足跡見つく代田かな 千鶴 1 むべ.
伸びる力まだまだ秘めて今年竹 こすもす 1 せつ子.
朝の蝉日の高し程声せはし きよえ 1 千鶴.
海猫の並ぶ海岸夏至の来る もとこ 1 えいじ.

6月22日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ねむり姫めく母の午後日々草 あひる 6 勉聖.博充.康子.千鶴.えいいち.和繁.
落日の色をとどめし花萱草 むべ 5 藤井.せいじ.あられ.わたる.明日香.
坂のぼるかんばせ涼し修道女 むべ 5 山椒.ぽんこ.もとこ.和繁.澄子.
山腹の沢に一筋根雪かな 愛正 3 勉聖.こすもす.澄子.
夏至の日の竿振る父子や波止の夕 きよえ 3 えいじ.千鶴.わかば.
風止みて渓の静寂や山女釣る 藤井 3 明日香.あひる.むべ.
涼風や川波揺らす屋形船 山椒 2 博充.みきお.
休みなく畑飛び回る夏の蝶 みきえ 2 せいじ.よし女.
八の字にくぐる茅の輪や腰かがめ 明日香 2 みきお.きよえ.
白塗りの壁の眩しき炎暑かな せいじ 2 愛正.みきえ.
父墓前母のうなじに玉の汗 康子 2 えいじ.えいいち.
沙羅の花仏間の音を吸ひにけり 博充 2 あられ.康子.
世も人も隔つ真夏日続きけり 澄子 2 山椒.たか子.
夏至の日や夫へ相槌語尾上げて なつき 2 藤井.もとこ.
子供らの呼び込み声や夜店の灯 董雨 1 満天.
田水まで青っぽくなる植田かな 明日香 1 わかば.
夕散歩だけが歩数の熱射来る たか子 1 こすもす.
休日のことりともせぬ夏至の昼 えいいち 1 みきえ.
飴舐めて四阿にひとりや風涼し えいじ 1 きよえ.
風受くるたび梔子の香りけり あひる 1 むべ.
漁師小屋攫われそうな夏嵐 もとこ 1 よし女.
朝顔や暫し佇む影ひとつ 博充 1 なつき.
青竹の大蛇退治す竹伐り会 みきえ 1 たか子.
フリーズのパソコン叩く夏至の夜 なつき 1 愛正.
バンダナのシェフ夏至の日のランチかな こすもす 1 なつき.
細き早苗晴れて田に出てひとり立ち 千鶴 1 ぽんこ.
白雲へ屋根超えのぼる凌霄花 勉聖 1 満天.
夏の川底にシャベルの銀と赤 和繁 1 あひる.
日盛りや夢二の店の閉店す 山椒 1 わたる.

6月21日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
楼門の風にほぐるる夏柳 康子 6 えいじ.みきえ.山椒.ぽんこ.よし女.澄子.
白靴を揃へ夫婦の旅装かな なつき 6 わたる.あひる.えいいち.むべ.和繁.やよい.
通し土間涼しき風の抜けにけり 藤井 6 勉聖.わたる.みきえ.千鶴.董雨.わかば.
短夜の潮騒聴きつ旅枕 やよい 5 康子.あひる.千鶴.せいじ.博充.
高塀を越えて虚空へ夏の蝶 せいじ 4 山椒.たか子.よし女.明日香.
翅固く閉じて葉陰に梅雨の蝶 せいじ 4 藤井.康子.たか子.なつき.
籐椅子に老母の一日の暮れゆけり あひる 3 博充.きよえ.澄子.
表札のなき仮設棟や燕来る 勉聖 3 愛正.もとこ.なつき.
沙羅の花風に解けて日暮れかな 博充 3 満天.ぽんこ.むべ.
離島なる夏のみ開くおしゃれカフェ もとこ 2 愛正.董雨.
半日をトラクタの上梅雨晴れ間 千鶴 2 もとこ.明日香.
青天や代田植田とパズルごと 明日香 2 満天.えいいち.
沙羅の花雨の糸垂る古刹かな 博充 2 えいじ.勉聖.
二輪停め実山桃捥ぐ翁かな みきえ 1 和繁.
坂道の先を越されて揚羽蝶 あひる 1 やよい.
町工場夜勤の窓に羽虫寄る 和繁 1 藤井.
刻きざむ古き時計や夏館 みきお 1 きよえ.
アスパラの濃き緑載せカツカレー 和繁 1 こすもす.
涼風や前行く夫の足軽し きよえ 1 せいじ.
万緑や鳥語に燥ぐお散歩カー 康子 1 わかば.
懸案の用事を済ませ心太 たか子 1 こすもす.

6月20日 (投句22名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
静寂の墓に水やる夏の傘 藤井 5 えいじ.わたる.きよえ.あられ.和繁.
炎天の熱さ残りし宅急便 康子 5 むべ.あひる.博充.みきえ.もとこ.
青芭蕉大き葉陰に駐輪す むべ 4 あひる.明日香.澄子.やよい.
青蘆に透けたる川面きらめけり むべ 4 満天.せいじ.博充.明日香.
花も人も水分補給やひでり梅雨 こすもす 3 千鶴.なつき.ふさこ.
片陰を巡りて迷子となりにけり わたる 3 えいいち.ぽんこ.せつ子.
梔子の開花折り紙開くごと あひる 3 えいいち.わたる.たか子.
拙き字踊る七夕色紙かな みきえ 3 こすもす.あられ.やよい.
走り根に腰を下ろすや日の盛り ぽんこ 3 なつき.たか子.和繁.
苔茂り献灯つづく奥社 明日香 3 勉聖.藤井.もとこ.
漣に万華鏡めく緋鯉かな 澄子 2 康子.せいじ.
白樺の幹もみどりに森深し せいじ 2 藤井.きよえ.
カラオケの一人熱唱五月雨 なつき 2 えいじ.みきお.
襟足のすっきり涼し美容院 みきえ 2 山椒.みきお.
軒下の蜘蛛の巣しかと陽に浮かぶ 和繁 2 ぽんこ.ふさこ.
梅雨いづく鳥語飛び交ふ晴の朝 きよえ 1 こすもす.
襟元を風の渡るや更衣 博充 1 満天.
立葵丈低きもの先に咲く 和繁 1 山椒.
朝まだき窓いっぱいの涼風よ きよえ 1 勉聖.
一陣の風に煽られ白日傘 あひる 1 せつ子.
抜け道や草虱より逃れえず 澄子 1 康子.
異な虫の早苗伝ひに泳ぎをり せいじ 1 澄子.
一鍬でミミズわんさか肥えし畑 みきお 1 みきえ.
夏鴎眺る先に利尻富士 もとこ 1 千鶴.
咲き継ぐや薔薇垣揺らす昼の風 勉聖 1 むべ.

6月19日 (投句23名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
行水の捨てどころ無き虫の声 みきお 4 えいいち.勉聖.わたる.なつき.
滝の汗拭く手ふさがり庭仕事 あひる 4 董雨.ぽんこ.こすもす.澄子.
電柱の影一本の涼しさよ 和繁 4 勉聖.藤井.わたる.よし女.
暑き日も仕事する目の介助犬 明日香 4 きよえ.せつ子.もとこ.こすもす.
炎天に朱を極めたる大鳥居 康子 3 藤井.せつ子.みきえ.
青田風連なり歩く登校子 わたる 3 あひる.みきお.澄子.
まな板は牛乳パック鯵捌く こすもす 2 よし女.和繁.
朝焼けの雲なき空に対の星 えいじ 2 せいじ.千鶴.
苗束の水際に残る植田かな せいじ 2 みきえ.千鶴.
白雨来て通りの景色消し去りぬ わたる 2 満天.たか子.
麦刈りて畦に傾ぎしコンバイン なつき 2 董雨.康子.
蝉時雨開きしままのノートかな 博充 2 えいじ.えいいち.
路地裏の拉麺匂ふ酷暑かな 澄子 2 博充.たか子.
蛍火の灯る渓流しじまなる 千鶴 2 博充.明日香.
沖に出でて船長部屋に蠅二匹 藤井 2 康子.和繁.
通院の避暑となりたる待合室 康子 2 きよえ.もとこ.
青空や屋根を越えたる凌霄花 あひる 2 明日香.むべ.
三方を背中合わせにアマリリス 澄子 2 せいじ.むべ.
夕雲の流れ写して植田かな きよえ 2 満天.なつき.
盗蜜やアベリアの花ぽとり落つ えいいち 1 あひる.
田の水の風に溢るる植田かな せいじ 1 ぽんこ.
万国旗はためく会場夏の雲 ぽんこ 1 みきお.
たこ焼きの看板夏の陽に灼けて 和繁 1 えいじ.

6月18日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夏帽のあごひも絞る砂丘かな なつき 10 康子.えいいち.博充.むべ.千鶴.明日香.みきえ.みきお.きよえ.ふさこ.
早乙女の裾ひるがえる棚田かな みきお 6 康子.博充.わたる.ぽんこ.たか子.みきえ.
夏蝶の翅はステンドグラスめき 藤井 4 勉聖.山椒.こすもす.よし女.
梅雨晴の空に尾を跳ぬ城の鯱 なつき 4 えいじ.山椒.せいじ.やよい.
河骨の池の澱みの静寂かな 澄子 3 たか子.わかば.もとこ.
花田牛木に繋がれて出番待つ みきお 3 董雨.あひる.よし女.
向日葵の笑顔と元気いただきぬ きよえ 3 満天.明日香.こすもす.
覚悟して一歩踏み出す炎天下 澄子 3 勉聖.やよい.ふさこ.
ひと括りされ直立す立葵 康子 3 満天.えいいち.せいじ.
ほろ苦き青臭さ手に発つ蛍 ほたる 3 ぽんこ.せつ子.もとこ.
ひとり居は午睡の天下薄暑光 たか子 2 えいじ.澄子.
亡き人とよく似た背中虎が雨 山椒 2 なつき.あひる.
桑の実や言い訳できぬ赤き指 わたる 2 なつき.みきお.
緑陰に息つく真昼バスを待つ やよい 2 むべ.澄子.
賽銭に埋もれ裸足の仏足石 もとこ 1 わたる.
祓戸の茅の輪くぐりに生気満つ 明日香 1 董雨.
白シャツの新人医師や澄む眼 康子 1 和繁.
鉄線花勁きばねめく蔓の先 むべ 1 せつ子.
友釣りや腰まで川にひとり立つ 勉聖 1 藤井.
梅雨晴間尻抱へられ逆上がり みきえ 1 和繁.
王様は要らぬと行進炎天下 山椒 1 千鶴.
早朝にかぎる草刈り陽のきつさ 千鶴 1 藤井.
満目の緑の森をたもとほる せいじ 1 わかば.
芝野いま樹下にテントの賑はへる えいじ 1 きよえ.

6月17日 (投句25名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
キッチンカーもパトカーも居る蛍の夜 こすもす 5 えいいち.千鶴.やよい.よし女.和繁.
星照らす沖にゆらめく海月かな 勉聖 5 えいじ.藤井.博充.みきお.わたる.
枇杷捥げば産毛に光る雫かな むべ 5 勉聖.こすもす.ほたる.澄子.なつき.
蜘蛛の囲や水車飛沫をとどめをり 康子 5 むべ.ぽんこ.明日香.よし女.ふさこ.
岩清水アルミコップの輝きぬ みきお 3 せいじ.あひる.もとこ.
梅雨晴間濯ぎものから日の匂ひ みきえ 3 山椒.博充.むべ.
一瞬にズボンの柄や草虱 あひる 3 康子.たか子.こすもす.
雨上りライトアップの薔薇アーチ こすもす 3 康子.満天.えいいち.
延々と将棋観戦梅雨籠 せいじ 2 明日香.澄子.
さあ行くぞ蟻さん払いて立つベンチ たかを 2 ぽんこ.ふさこ.
古古米に並ぶ早暁梅雨晴間 やよい 2 きよえ.なつき.
片付けて見るか仏前パナマ帽 たか子 2 えいじ.もとこ.
白シャツやたびたび直す夫の襟 なつき 1 みきえ.
豆ほどの実り数多や柿畑 あひる 1 董雨.
見えるもの全てを映す代田かな 明日香 1 山椒.
飛び跳ねて駆ける砂浜海水浴 みきお 1 和繁.
十薬の咲いてひとつは塀の影 勉聖 1 あひる.
古参道仏を守る四葩かな わたる 1 たか子.
仙人掌の花開ききる夜更けかな むべ 1 わかば.
梅雨晴間雲中天に棚引ひて きよえ 1 満天.
簾戸に替へしっぽり風の通りけり 千鶴 1 ほたる.
家族舟梅雨の出水を漕ぎ渡る 藤井 1 きよえ.
紫陽花の展示会めく通りかな せいじ 1 みきえ.
足許に恐れを知らぬ子雀が ぽんこ 1 勉聖.
日の受くる紫陽花すこし俯ける えいいち 1 みきお.
海開き波間を渡る影一つ 博充 1 藤井.
晴の朝杜の目覚むや蝉しぐれ きよえ 1 わかば.
涼風の吹き渡る庭磯渡り 山椒 1 せいじ.
七色の紫陽花の雲包む池 山椒 1 やよい.
父の日やわが名を問ひし運転手 えいじ 1 わたる.
荒梅雨を祓ふワイパー追ひつかず えいじ 1 千鶴.

6月16日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
カーテンは風の吐息や昼寝覚 えいじ 8 なつき.康子.山椒.たかを.博充.よし女.みきお.たか子.
紫陽花の青の浮き立つ雨の路地 せいじ 7 満天.藤井.明日香.みきえ.たかを.千鶴.ぽんこ.
呼び込みの美声に引かれ鯵を買ふ みきえ 6 わたる.明日香.えいいち.千鶴.よし女.もとこ.
川音と幼の声や蛍の夜 こすもす 4 せいじ.はく子.あひる.むべ.
托鉢の鉦響く街風涼し 山椒 4 きよえ.こすもす.和繁.ほたる.
青時雨袈裟ぬらしゆく山の寺 勉聖 4 えいじ.ぽんこ.もとこ.あひる.
万緑や吸ひて吐きたる森の風 勉聖 3 藤井.山椒.わかば.
梅雨晴れ間白きズックの並び干し わたる 3 董雨.なつき.みきお.
古町の崩れし土塀麦の秋 やよい 2 きよえ.はく子.
新品の白靴履ひて帰郷せり みきお 2 えいじ.和繁.
厨窓やもりの白き腹と脚 明日香 2 わたる.みきえ.
点滅のあちらこちらや初蛍 こすもす 2 満天.やよい.
新築の青簾より笑ひ声 澄子 2 えいいち.やよい.
草刈の残り香しるき広野かな せいじ 2 博充.こすもす.
紫陽花や降りず降らずみ日の暮れて 澄子 1 たか子.
燕の巣子等は嘴競り合ふや きよえ 1 むべ.
喇叭めく風の吹きたる凌霄花 むべ 1 勉聖.
考への中にまどろみ明け易し たか子 1 せいじ.
地ビールで小さく乾杯旅途中 なつき 1 康子.
紫陽花の丘やおはじき弾くやう 康子 1 ほたる.
旋律を奏づる清水森の奥 山椒 1 勉聖.
庭先に揺れ咲き誇るかきつばた 藤井 1 董雨.
糠雨のかなた老鶯鳴きにけり 和繁 1 わかば.

6月15日 (投句26名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
蛍火のぽつりぽつりと峡暮るる うつぎ 9 藤井.山椒.満天.康子.千鶴.よし女.はく子.やよい.わたる.
雷鳴の轟く天守鯱の影 山椒 5 康子.みきお.なつき.むべ.うつぎ.
旅立ちの準備一つに胡瓜捥ぐ なつき 5 よし女.和繁.わたる.あひる.澄子.
玉葱を吊るす軒先しなる竿 みきお 5 勉聖.えいじ.えいいち.ぽんこ.みきえ.
どの人も声を潜めて蛍狩 うつぎ 4 たか子.はく子.もとこ.むべ.
水茄子の糠にまみれし深き紺 むべ 4 藤井.えいじ.せいじ.ほたる.
父墓前無沙汰詫びつつ草を引く 康子 3 勉聖.ぽんこ.きよえ.
初なりの花つき胡瓜もらいけり ほたる 3 明日香.明日香.和繁.
梅雨晴れの夜空に澄みし四日月 藤井 3 山椒.千鶴.わかば.
風渡る畳廊下へ籐寝椅子 澄子 3 やよい.なつき.うつぎ.
青山椒煮つつ厨を磨きあげ なつき 3 たか子.あひる.澄子.
街道を案内する如蟻の列 ぽんこ 2 博充.もとこ.
梔子の花色褪せて匂ひたつ むべ 2 みきお.博充.
夕凪におのが影曳く海鵜かな えいじ 2 せいじ.みきえ.
道端に苺鈴生りにて小粒 和繁 1 こすもす.
泡優しモリアオガエル棲む池畔 あひる 1 ほたる.
大木に枇杷の実たわわ赤信号 こすもす 1 きよえ.
癒えし吾に付き添ふ幼な青葉風 みきえ 1 わかば.
見はるかす京都盆地や青田風 山椒 1 満天.
目玉のみ見ゆる目高の孵化したて 千鶴 1 えいいち.
顎白くソフトクリーム二歳の児 和繁 1 こすもす.

6月14日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
紫陽花の色揉みあへる池鏡 康子 9 たか子.千鶴.なつき.よし女.はく子.山椒.澄子.うつぎ.ほたる.
立ち漕ぎの止まりそうなる坂薄暑 なつき 6 山椒.せいじ.明日香.うつぎ.もとこ.あひる.
紫陽花の通せんぼうす小径かな みきえ 5 勉聖.博充.わたる.むべ.こすもす.
山門の埋もれさうなる青葉山 あひる 4 勉聖.みきえ.むべ.みきお.
神木のひろき緑陰森閑と 澄子 3 董雨.はく子.こすもす.
ちさき日の草の匂いや蛇苺 わたる 3 康子.せいじ.和繁.
梅雨晴間思ひ立ちての小買物 わかば 3 なつき.えいじ.澄子.
夕闇のとばりの迫る夏の波止 山椒 2 董雨.ぽんこ.
茗荷汁すする笑顔の父しのぶ みきお 2 きよえ.よし女.
不如帰しきりなる音や溪の寺 あひる 2 もとこ.わかば.
吟行につきて離れぬ草じらみ ぽんこ 2 やよい.満天.
辣韮漬け酢の香の籠る厨かな 澄子 2 博充.やよい.
日を弾く大葉犇めく蓮田かな きよえ 2 藤井.みきえ.
籠しょって揃いの絣新茶摘み 山椒 2 満天.みきお.
睡蓮や映りし木々の花飾り 康子 2 えいじ.明日香.
旅支度並べ決まらぬ梅雨入りかな なつき 2 千鶴.あひる.
眼にも良し空気も美味し青葉山 こすもす 1 わかば.
子の置ける蝶の横たふ草間かな えいじ 1 和繁.
夏帽子振って別れる交差点 みきお 1 ぽんこ.
庭に摘む青紫蘇大小ありにけり むべ 1 康子.
夏凪の鏡に映る斜張橋 えいじ 1 ほたる.
花柘榴少し歯を見せ挨拶す ふさこ 1 わたる.
梅雨晴間竿いつぱいの濯ぎ物 わかば 1 藤井.
梅雨闇や昼を灯して籠もりけり せいじ 1 たか子.
天気模様次第の予定蛍狩り こすもす 1 きよえ.

6月13日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新緑に吸ひ込まれゆく試歩の杖 うつぎ 6 えいいち.康子.みきお.和繁.せつ子.わかば.
打水や風が風呼ぶ石畳み みきお 5 藤井.満天.山椒.博充.せつ子.
雲の峰はるかに湖の大鳥居 みきえ 5 なつき.ぽんこ.山椒.やよい.澄子.
せせらぎへ下る百段杜涼し 康子 4 なつき.あひる.せいじ.むべ.
澄み渡る鉄風鈴の高音かな むべ 3 みきえ.康子.千鶴.
絡まりて定家葛の花香る わかば 3 せいじ.むべ.澄子.
涼風に木漏れ日の影揺れにけり 和繁 3 博充.みきお.ふさこ.
注連縄の苔むす幹や榧大樹 あひる 3 ぽんこ.よし女.わかば.
笹の葉を濡らし供する水饅頭 むべ 2 あひる.和繁.
蝉時雨石段ゆるく登り行く 博充 2 よし女.こすもす.
曇天を縞に曳きたる植田波 えいじ 2 明日香.もとこ.
ガラス造り吹き出る汗の一千度 山椒 2 藤井.千鶴.
朝顔や絡みながらも天に向く 藤井 2 満天.勉聖.
腕痺れ夢から覚める昼寝かな みきお 2 わたる.みきえ.
梅雨晴間となり町へと漕ぐ二輪 みきえ 2 えいじ.きよえ.
枇杷熟れて鳶のモビール目の光る やよい 2 えいいち.明日香.
卓溢るる米寿を祝ふ夏料理 なつき 1 きよえ.
境内に風神回す風車 山椒 1 やよい.
蛙生まる水面にジャンプちさき音 ぽんこ 1 ふさこ.
枕辺に櫛をととのふ薄暑かな 勉聖 1 わたる.
絵馬読んで微笑ましきや青葉影 なつき 1 こすもす.
雑草にどくだみの白いきいきと ふさこ 1 勉聖.
蜥蜴の子見得もきらずにさっと消ゆ 明日香 1 ほたる.
梅雨闇や目瞑りて聞く雨の音 せいじ 1 ほたる.
白靴や嫗えらびし駅階段 康子 1 えいじ.
子犬抱く地蔵も座すや苔の花 あひる 1 もとこ.

6月12日 (投句27名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
どくだみに包囲されたる空き屋敷 やよい 7 勉聖.愛正.満天.えいいち.こすもす.ふさこ.わたる.
犬の舌伸びきっている大暑かな みきお 5 藤井.せいじ.よし女.千鶴.せつ子.
渓跨ぐ戸板に並ぶ夏野菜 澄子 5 康子.みきえ.せいじ.やよい.和繁.
腰屈め並ぶすげ傘田植え祭 みきえ 4 えいじ.なつき.あひる.きよえ.
豆蔦の岩に涼しき光かな あひる 3 むべ.うつぎ.和繁.
夢にみし友の笑顔や合歓の花 藤井 3 せつ子.みきお.わかば.
漁師町静まりかへる夏の昼 みきお 3 みきえ.やよい.博充.
蚊遣火の煙まどろむ夕べかな 博充 3 愛正.なつき.ほたる.
葡萄苗棚を離れて天へ向く 和繁 2 明日香.うつぎ.
日矢さして行く手大きな海の虹 なつき 2 山椒.むべ.
ゆつくりとシンバル叩く黒揚羽 明日香 2 山椒.あひる.
食卓の椅子引き難し梅雨湿り せいじ 2 ぽんこ.きよえ.
青梅雨や刹那を生くる齢となり せいじ 2 よし女.千鶴.
山法師の花に抱かれ庭地蔵 こすもす 2 ぽんこ.もとこ.
弁財天枇杷の奏でる黄菖蒲 ぽんこ 2 もとこ.わたる.
六甲の山襞流る夏の霧 わかば 2 えいじ.みきお.
憶えてね十六日は父の日と もとこ 1 勉聖.
梅雨入りの纏はる風の重さかな 澄子 1 明日香.
次々と客来る店やホトトギス こすもす 1 えいいち.
緑陰に政治談義や媼どち うつぎ 1 満天.
南風迎えし窓を開け放す わたる 1 わかば.
重なりし葉陰に垂るる青葡萄 むべ 1 こすもす.
知らぬ間に丈整ひし青田かな 明日香 1 ふさこ.
身もだえる森の叫喚夏疾風 えいじ 1 ほたる.
よろけつつ歩く広野や夏の荒れ えいじ 1 藤井.
湧水に飛び入る犬や路地涼し 康子 1 博充.
鹿の子の公園デビュー春日山 ふさこ 1 康子.

6月11日 (投句27名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
竹籠に涼しき野菜無人店 康子 7 勉聖.愛正.わたる.山椒.みきえ.こすもす.わかば.
溢れたる傘や梅雨入の蕎麦処 あひる 5 なつき.董雨.もとこ.むべ.よし女.
薫風に座敷放たる長屋門 康子 5 あひる.やよい.みきえ.澄子.みきお.
叡山もけむる彼方や梅雨に入る もとこ 4 満天.山椒.ぽんこ.うつぎ.
初蝶の地に触れそうに飛びにけり 勉聖 3 博充.むべ.千鶴.
願掛けの汗の手握る一円玉 なつき 3 えいじ.明日香.えいいち.
梅雨湿り木の葉重たき里の山 愛正 3 ぽんこ.みきお.よし女.
緋目高の小さき命壺中天 わかば 3 せいじ.明日香.千鶴.
好物のゼリーも隅に荷造りす むべ 3 康子.やよい.和繁.
書き写す句に滲みゐる梅雨の月 藤井 2 きよえ.ふさこ.
草虱忍ばせ花の札所寺 うつぎ 2 藤井.あひる.
急ぎ足傘の花咲く梅雨の朝 みきえ 2 えいじ.勉聖.
青蔦の壁をつたうも八合目 明日香 2 愛正.澄子.
大西瓜二つ毛布で移動せり よし女 2 わたる.和繁.
薫風や能楽堂に曲を成す 愛正 2 康子.満天.
青時雨こぼす鳥語の朝かな むべ 1 わかば.
早々と湯浴み梅雨入りの憂さばらし たか子 1 ふさこ.
両袖に残りつつじの古き御堂 ぽんこ 1 博充.
久闊を叙してほろ酔ひ雨涼し せいじ 1 ほたる.
目覚めては時の日と知る午後三時 たか子 1 なつき.
夏草の復活大地渦巻ける えいじ 1 せつ子.
風鈴の音ひと粒が障子裂く 博充 1 ほたる.
静かなる大空泣くよな梅雨に入る きよえ 1 藤井.
それぞれの彩に気品や花菖蒲 わかば 1 せいじ.
独活の谷当たりてしばし眺めをり わたる 1 えいいち.
北斎の錦絵の刷り梅雨に入る 千鶴 1 もとこ.
砂糖壺空となりたり梅仕事 澄子 1 きよえ.
梅雨に入る傘揺れ行くや登校児 きよえ 1 董雨.
紫陽花の鉢絢爛に老舗宿 あひる 1 こすもす.
蠅跳ねてとっさにふるう蠅叩き 藤井 1 せつ子.
入梅や雨天用てふ回覧来 せいじ 1 うつぎ.

6月10日 (投句27名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大西瓜おすわりの子と背比べ 康子 8 みきえ.せつ子.明日香.千鶴.やよい.むべ.ぽんこ.よし女.
濡れていく事も楽しき緑雨かな もとこ 5 勉聖.わたる.康子.千鶴.わかば.
ふらここへ車椅子より妻を乗せ 康子 5 みきえ.なつき.きよえ.和繁.わかば.
打水や庭に漂ふ日の匂ひ 博充 5 満天.董雨.せいじ.たか子.あひる.
引越しや運転席の金魚鉢 みきお 4 かかし.なつき.よし女.澄子.
買つて出る食事介助や帰省の子 あひる 4 やよい.ぽんこ.こすもす.うつぎ.
ベランダに連なる雫梅雨に入る みきえ 3 山椒.せいじ.澄子.
千枚田の月光和む植田かな 愛正 3 かかし.満天.えいじ.
集会は植田広がる喫茶店 こすもす 3 えいいち.和繁.もとこ.
滴りの岩肌装ふ木の葉かな きよえ 3 愛正.ふさこ.博充.
柿の花落ちて一面花畳 ほたる 2 董雨.博充.
白南風や白寿知らせる便りあり 澄子 2 勉聖.わたる.
稍重を蹴つて怒涛の競べ馬 えいじ 2 あひる.ほたる.
襟元に風囁くや更衣 博充 2 山椒.むべ.
ハンカチにつつむ貝殻シーグラス なつき 2 たか子.うつぎ.
枇杷の実に目鼻描きてにらめっこ ふさこ 2 せつ子.きよえ.
夏来たるスポーツ刈を勧められ みきお 1 こすもす.
薫風やせせらぎを聞く夕まぐれ 藤井 1 明日香.
山あいに灯りの数多虫送り 山椒 1 藤井.
山独活や堀たる指に野生の香 わたる 1 もとこ.
峠より畳なわる山滴りて 明日香 1 ほたる.
醤油麹美味しく出来て冷奴 やよい 1 康子.
餡蜜の皿持つ妻と夕間暮れ えいじ 1 藤井.
お母さんと呼びて目がさむ夢を見し 董雨 1 えいじ.
雨戸あく電線すでに夏つばめ 勉聖 1 ふさこ.
空に月残して明くる露涼し むべ 1 愛正.
草スキー棚田を滑る植田風 愛正 1 えいいち.

6月9日 (投句27名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
棚ごとの代田に映ゆる流れ雲 愛正 9 山椒.康子.あられ.千鶴.はく子.満天.わたる.やよい.和繁.
山あいに閃く灯り虫送り 山椒 6 愛正.せいじ.みきえ.あひる.なつき.みきお.
弁天堂四囲も池面も緑かな 康子 4 きよえ.やよい.明日香.たか子.
木漏れ日の歩道貫く風涼し 澄子 4 董雨.はく子.満天.せいじ.
寝釈迦像硬貨を浴びて沙羅の花 ぽんこ 4 きよえ.わたる.みきお.ほたる.
追熟す厨に香る実梅かな むべ 4 千鶴.博充.明日香.ほたる.
独り居に梅雨の帳の重たさ来 たか子 3 えいじ.勉聖.康子.
涼風の通ふ路地裏葉擦れの音 きよえ 3 博充.よし女.わかば.
日の粒の肩に踊るや更衣 博充 3 山椒.えいいち.もとこ.
青空や水満々の早苗月 みきお 2 えいじ.たか子.
糸蜻蛉三寸ごとにとまりけり わたる 2 藤井.みきえ.
卓涼し歯のなき母はムース食 せいじ 2 あられ.むべ.
朝涼の散歩に回る古墳山 なつき 2 わかば.むべ.
麦秋に隣る氏神深閑と やよい 2 ぽんこ.澄子.
白昼の鋪道に昏き蛇の影 澄子 2 勉聖.藤井.
ぐんぐんと明日へと伸びるとうもろこし 山椒 2 和繁.ふさこ.
房垂るる棚下の席青葡萄 むべ 1 ふさこ.
夏落葉踏む自転車の音軽し なつき 1 愛正.
潮入の川へ軽鴨親子かな わかば 1 よし女.
帰省子に急遽ごん合精米す せいじ 1 澄子.
青あらし森の鳥語を攫ひけり 康子 1 こすもす.
竹落葉光散らして過ぎにけり 博充 1 こすもす.
自転車を漕ぐ片手には草刈機 和繁 1 なつき.
猫好きの配達人や網戸越し こすもす 1 えいいち.
親につく軽るの子九羽波の乗る わかば 1 董雨.
初夏の蝶墓標の影をよぎりけり 勉聖 1 ぽんこ.
二面持つ猿石鎮座五月闇 明日香 1 もとこ.
雲走り夏霧走り多武峰 明日香 1 あひる.

6月8日 (投句28名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
大梁に玉葱吊るす旧家かな 澄子 8 康子.ぽんこ.むべ.みきお.よし女.千鶴.和繁.なつき.
山風に麦秋の波収まらず やよい 6 博充.えいいち.むべ.よし女.なつき.澄子.
樹下涼し苑の要の大欅 澄子 6 えいじ.やよい.ぽんこ.あひる.たか子.もとこ.
稜線の十萬億土に夕焼雲 ぽんこ 5 藤井.みきえ.そうけい.わたる.ほたる.
紗羅落花観音笑まふばかりなり うつぎ 4 満天.やよい.ほたる.澄子.
手解きて土手駆け降りし夏帽子 みきえ 4 愛正.そうけい.こすもす.和繁.
打ち揃ふあまたの国宝奈良暑し 千鶴 3 康子.きよえ.こすもす.
一村を丸ごと包む緑かな みきお 3 博充.山椒.わかば.
白シャツの襟に風立つ更衣 博充 2 山椒.わかば.
三叉路で別れて進む道をしえ みきお 2 せいじ.たか子.
夕風に優しく光る植田かな 愛正 2 藤井.満天.
花南瓜畝乗り越へる枝葉かな きよえ 2 みきえ.あひる.
夏の陽を照り返したる鴉かな 和繁 1 明日香.
望遠鏡洗ひ髪にてのぞきこむ むべ 1 えいいち.
病院の待ち合ひ長し梅雨に入る もとこ 1 わたる.
引き潮の浜に白蝶来て遊ぶ よし女 1 勉聖.
波刻む代田に歪む送電塔 愛正 1 せいじ.
アルカイックスマイルてふ半跏の菩薩風薫る 千鶴 1 明日香.
水に浮き吾の目をみつむ蟾蛙 ほたる 1 愛正.
星探す昼間は見えぬ白鳥座 藤井 1 勉聖.
サブスクで見る映画増ゆ明易し 明日香 1 千鶴.
紫陽花やおかえりと彫る供養塔 なつき 1 もとこ.
雀来る朝の噴水踊りたる なつき 1 えいじ.
公園のベンチにひとり花の雨 勉聖 1 みきお.
傘を差す里芋の葉や梅雨の入り 山椒 1 きよえ.

6月7日 (投句24名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
臥す人の髪に櫛入れ薄暑かな 勉聖 9 董雨.みきえ.ぽんこ.みきお.こすもす.たか子.もとこ.なつき.むべ.
地底より水面を揺らす蝦蟇の声 みきお 8 愛正.みきえ.わたる.きよえ.よし女.千鶴.ほたる.うつぎ.
葉桜やベンチに残る杖ひとつ みきお 6 董雨.勉聖.愛正.満天.せいじ.なつき.
朝市や籠に溢るる夏野菜 博充 4 やよい.みきお.わかば.むべ.
初蝉のふと空耳を疑ひぬ 澄子 4 康子.えいじ.せいじ.和繁.
回廊をなせる広縁風薫る むべ 3 明日香.やよい.澄子.
白シャツのオーバーサイズ風孕む 康子 3 わたる.えいいち.うつぎ.
黄菖蒲や弁財天のふくよかに うつぎ 2 あひる.澄子.
草刈り女孫に百円もらひけり なつき 2 あられ.えいいち.
草刈りをまぬがれ低く咲く紫雲英 和繁 2 康子.たか子.
小満の国宝展へ長き列 明日香 2 千鶴.わかば.
鴉との戦い聞きつ枇杷貰ふ あひる 2 えいじ.和繁.
麦笛の聞こゆる畔や風宿る 愛正 2 きよえ.博充.
ミスターの追悼記事や蝉時雨 勉聖 2 藤井.こすもす.
親去れば身も世も在らぬ燕の子 たか子 1 あられ.
旅立てと子鴉三羽親威嚇 きよえ 1 ぽんこ.
大夕焼け黒き影四羽コウノトリ ほたる 1 よし女.
苔茂る切株森のアートかな 康子 1 明日香.
水清き証明せしや川蜻蛉 わたる 1 博充.
目の高さ厨の窓の守宮かな こすもす 1 ほたる.
夏野原キャッチボールは鉄橋下 みきえ 1 もとこ.
紫陽花の垂るる花房霧の雨 愛正 1 山椒.
復興の鉄人向かふ夏の空 もとこ 1 あひる.
豊作か蜜柑の花のぎっしりと こすもす 1 満天.
夕立やベンチに残る傘二本 博充 1 勉聖.
今年竹触れれば生気あふれ出で 明日香 1 藤井.
梅雨めくや聖書のページ繰り易し せいじ 1 山椒.

6月6日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
街路樹の葉影ちらつく白日傘 康子 8 えいじ.山椒.満天.勉聖.あひる.なつき.ほたる.せつ子.
手花火や小さき手包む大きな手 みきお 7 えいいち.康子.あられ.やよい.きよえ.ほたる.せつ子.
西瓜切る湯浴み介助を労ひて あひる 5 康子.よし女.こすもす.わかば.わたる.
涎かけ褪せし地蔵や五月闇 やよい 5 うつぎ.みきお.もとこ.なつき.澄子.
刈り跡の涼しき縞や広野ゆく あひる 4 えいじ.愛正.山椒.うつぎ.
眠れぬ夜明日は鮎の解禁日 みきお 3 博充.やよい.わかば.
茹であげしアスパラガスの深緑 たか子 3 みきえ.むべ.和繁.
保護色となりて見過ごす蝸牛 ぽんこ 2 藤井.あられ.
空高くドローンの行く植田かな 山椒 2 たか子.もとこ.
砂蹴つて馬群膨らむ日の盛り えいじ 2 みきえ.よし女.
予想紙の風にめくれる音涼し えいじ 2 せいじ.たか子.
橋渡る列車紫陽花そよぎけり 山椒 2 ぽんこ.明日香.
日と共に一際高し蝉の声 きよえ 2 愛正.えいいち.
初なりの歯に苦み浸むスモモかな 勉聖 2 博充.きよえ.
筧の水喉を潤す岩清水 愛正 1 こすもす.
白きベンチからベンチへと夏の蝶 なつき 1 藤井.
薫風や杜の木立を洗ひける きよえ 1 澄子.
軋む音震度三なり夜盗虫 藤井 1 みきお.
夕焼空鴉の群れの影絵めく 和繁 1 むべ.
草の間に可愛く咲や悪茄子 ほたる 1 せいじ.
みゃくみゃくの色鮮やかや夏広場 もとこ 1 あひる.
白鷺の映る代田の水面かな 和繁 1 わたる.
作業帽大地に置かれ夏日燦 むべ 1 明日香.
ルビーめく夏茱萸光る葉陰かな むべ 1 勉聖.
薔薇のアーチくぐりて午後の句会かな 藤井 1 満天.
子鹿跳ね車行き交ふ道に出づ 千鶴 1 ぽんこ.
チャペルへと花鉢運ぶ梅雨晴間 せいじ 1 和繁.

6月5日 (投句23名 選句30名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
園児らの指すり抜けしあめんぼう むべ 8 千鶴.勉聖.愛正.わたる.ぽんこ.博充.和繁.うつぎ.
八重咲きの十薬匂ふ長屋門 むべ 4 みきえ.満天.たか子.なつき.
ご自慢のレインシューズや梅雨楽し あひる 3 董雨.山椒.えいいち.
赤き指逃れぬ証拠桑苺 わたる 3 愛正.やよい.ほたる.
まほろばの代田に映る影は雲 明日香 3 藤井.せいじ.ほたる.
十薬が囲む古刹の陶狸 なつき 3 えいじ.あひる.もとこ.
仏塔の隅に隠沼鏡草 わかば 2 あひる.ぽんこ.
夏疾風空をちりぢり鳩の群 えいじ 2 博充.明日香.
傘ふたつ並べて干せり梅雨晴間 せいじ 2 和繁.なつき.
彼の死が一面トップ走り梅雨 せいじ 2 たか子.こすもす.
梅雨霧の晴れ間に浮かぶ赤鳥居 愛正 2 こすもす.うつぎ.
四つ脚に踏みしだかれて葛の径 澄子 2 藤井.みきお.
川沿いのカフェに句会や楽涼し 康子 2 満天.むべ.
梅天に頭隠るる電波塔 愛正 2 むべ.明日香.
カフェテラス硝子の皿へ若葉影 康子 2 山椒.やよい.
雨いなし入道雲の立ち上がる うつぎ 2 きよえ.よし女.
島影に灯台一つ夏の海 山椒 2 えいじ.せいじ.
山峡の夏霧ゆるり雲にとけ 明日香 1 わかば.
いつせいに土手の草刈る匂ひかな 和繁 1 勉聖.
句会への出で立つ道や夏木立 藤井 1 きよえ.
水面にはアメンボ底に蝌蚪のいて こすもす 1 わたる.
祭武者旗なびかせて風切りぬ もとこ 1 董雨.
長屋門仰ぎ緑を眩しめり 澄子 1 康子.
夕立晴積もる想ひを風に干す 博充 1 わかば.
桑の実や叱られしこと幼き日 わたる 1 みきお.
麦の秋掻き分け進む電車かな みきお 1 みきえ.
磊々の岩場に遊ぶ石叩 ぽんこ 1 康子.
母の忌や観音竹の花咲けり なつき 1 えいいち.
友来たる白服の衿粋に立て あひる 1 千鶴.
子鹿つと飛び跳ね道を横切れり 千鶴 1 よし女.
五キロ米抱えて悩む夏の午後 勉聖 1 もとこ.

6月4日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
寝たきりの蓬髪を梳く薄暑かな やよい 9 みきえ.藤井.愛正.康子.わたる.勉聖.えいいち.みきお.澄子.
梵鐘の鈍き音色や梅雨に入る みきお 8 満天.山椒.せいじ.博充.ぽんこ.もとこ.あひる.澄子.
嬰眠るままに新樹の宮参り なつき 6 みきえ.康子.わたる.きよえ.やよい.和繁.
雨粒の宝石めきて額紫陽花 ぽんこ 4 山椒.千鶴.みきお.むべ.
久々の一家の揃ふ植田時 みきお 2 きよえ.なつき.
復興の街に闊歩す祭り馬 もとこ 2 なつき.あひる.
白靴の足取りかろし岬まで うつぎ 2 えいじ.むべ.
夏霧の大和三山ただよわせ 明日香 2 ぽんこ.わかば.
新樹光庭園臨むウエディング 山椒 2 えいいち.こすもす.
翡翠のゆく先を読むカメラマン 康子 2 明日香.やよい.
短夜や寝息の残る子の隣 博充 2 藤井.うつぎ.
三輪山の映る川面に夏の雲 明日香 2 もとこ.わかば.
国道の地蔵に供花や迎へ梅雨 えいじ 1 和繁.
紫陽花や朝露まとい目覚めけり 藤井 1 こすもす.
隠沼に番寄り添ふ通し鴨 澄子 1 せいじ.
セコイアの仁王立ちなる青嵐 康子 1 満天.
あめんぼう小雨の丸と重なりぬ わたる 1 えいじ.
露天湯の梅雨寒癒す夕まぐれ 千鶴 1 愛正.
入梅や葉の張り合ふ庭の木々 勉聖 1 明日香.
館涼し少年の歌澄みわたり あひる 1 うつぎ.
柚の花の香にとどまれり人の影 愛正 1 勉聖.
蜜蜂の腰の団子の色の濃さ 和繁 1 千鶴.
黒南風や四方の暗し部屋灯す きよえ 1 博充.

6月3日 (投句25名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
蟷螂の一寸ほどが見得を切る 澄子 12 みきえ.康子.わたる.山椒.千鶴.たか子.やよい.うつぎ.よし女.あひる.和繁.ほたる.
青空に跳ね上げる竿鮎解禁 山椒 8 勉聖.みきえ.愛正.康子.みきお.もとこ.よし女.わかば.
白墨の線路に沿ひて蟻の列 康子 6 愛正.せいじ.むべ.明日香.なつき.和繁.
黒南風や昼を灯せし一山家 澄子 4 えいじ.満天.きよえ.やよい.
無音界萬の螢の浄土かな かかし 4 ぽんこ.せつ子.えいいち.こすもす.
きざはしに空木の香りこぼれくる 明日香 4 わたる.博充.むべ.澄子.
白薔薇のいつまでも咲く父の庭 もとこ 3 えいいち.たか子.あひる.
首傾げひょいと隠れし蜥蜴かな こすもす 3 藤井.せいじ.澄子.
手慣れたる血液検査白きシャツ ぽんこ 2 董雨.明日香.
白髪も負けじと担ぐ神輿かな せいじ 2 みきお.もとこ.
鱧供養豊漁願ひ放流す 千鶴 2 きよえ.わかば.
振り向きてさっと消へゆく瑠璃トカゲ こすもす 2 藤井.博充.
新緑の谷を練り行く金神輿 せいじ 2 山椒.こすもす.
高騰に跡継ぐ決意田植笠 かかし 2 千鶴.なつき.
緑陰に猫のポーズで動かざる なつき 1 満天.
朝焼けや一人仕事のつかえをり よし女 1 うつぎ.
短夜や週の疲れを背に残し うつぎ 1 ほたる.
双つばめ燕尾つくろひ競いけり わたる 1 せつ子.
麦秋や電柱多き山の里 なつき 1 ぽんこ.
茂る森鳥等騒がし梅雨晴れ間 たかを 1 董雨.
南吹く波に漂ふ波止の灯 きよえ 1 えいじ.
梅雨寒に冬物羽織る老婆かな 愛正 1 勉聖.

6月2日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
緑陰のベンチに休む杖二本 きよえ 8 勉聖.あられ.なつき.博充.かかし.もとこ.千鶴.うつぎ.
植田はや風を捕らえてさざ波す 明日香 5 山椒.せいじ.むべ.やよい.かかし.
万緑の空を散歩やモノレール 康子 5 えいじ.満天.あられ.なつき.こすもす.
自販機のあかりに上る青蛙 藤井 5 わたる.せいじ.明日香.ぽんこ.たかを.
黒南風や孤高の天守揺るぎなし せいじ 4 藤井.みきえ.澄子.わかば.
農道を満載積みの玉ねぎ車 千鶴 4 みきえ.勉聖.ぽんこ.こすもす.
虎が雨気持ちのふさぐ日もありて 明日香 3 よし女.ほたる.わかば.
飼ひ猫の長生き願ふ絵馬涼し なつき 3 たかを.もとこ.和繁.
起伏野をうねらせて吹く南風 せいじ 2 むべ.明日香.
日照雨来て朱を極めたる花石榴 むべ 2 澄子.よし女.
約束の棒アイスある湯浴みかな あひる 2 わたる.康子.
夏帽子飛ばした海と風の街 山椒 2 千鶴.うつぎ.
柚子の花木戸をくぐらば匂ひ増す 愛正 2 博充.やよい.
チャリ置ひてボール遊びの夏野かな きよえ 1 愛正.
山路来て道のほとりに苔茂る 博充 1 藤井.
ショートカットかき混ぜられて青嵐 あひる 1 えいじ.
田のなかの田植機へ苗リレーする 和繁 1 康子.
集落に風踊りゆく麦の秋 もとこ 1 山椒.
禁止種と判りし芥子の花そよぐ うつぎ 1 和繁.
名を忘れても咲く布袋葵かな こすもす 1 ほたる.
琥珀色らっきょう漬けの出来上がり ぽんこ 1 きよえ.
まくなぎを払って歩く杣の道 みきお 1 満天.
ほろ苦き実ざくらの種吹き飛ばし なつき 1 愛正.
夏海を切り裂く速さジェットスキー 康子 1 きよえ.

6月1日 (投句27名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
食堂は島に一軒鯵フライ もとこ 11 えいじ.勉聖.康子.むべ.せいじ.きよえ.みきえ.みきお.わたる.千鶴.うつぎ.
百幹の竹ひれ伏せて青嵐 澄子 5 山椒.えいいち.ぽんこ.きよえ.ほたる.
園丁がベンチ拭きゆく青時雨 なつき 4 和繁.よし女.もとこ.うつぎ.
竹林をつらぬく声や四十雀 むべ 3 藤井.あひる.せいじ.
笹散るやそっと踏み行く母の杖 博充 3 むべ.えいいち.ほたる.
訓練のオール揃はぬ夏の川 えいじ 3 和繁.もとこ.わかば.
梵鐘の音に万緑の波打てり 康子 3 満天.なつき.博充.
奥やしろ阿吽の狛の苔むして 明日香 3 山椒.こすもす.みきお.
串先で青梅の蔕飛ばしをり むべ 2 あひる.みきえ.
夏の日を跳ね返したる歩道橋 康子 2 明日香.わたる.
ベゴニアを植えて木陰の絵となりぬ あひる 2 康子.明日香.
吹き抜ける風は紫花楝 わかば 2 なつき.よし女.
すくと立ち彩に気品の花菖蒲 わかば 2 勉聖.愛正.
薫風やスケボーの児ら賑やかに こすもす 1 満天.
湿り気の参道よそ目射干の花 ぽんこ 1 わかば.
枇杷の実や色づき始む鈴生りに きよえ 1 ぽんこ.
ほととぎす折り紙飛行機めく渡り よし女 1 こすもす.
雨傘のお猪口となりし梅雨の荒れ 澄子 1 博充.
あめんぼう油の草履履きにけり ほたる 1 千鶴.
早苗田の隅に一群れ置くあやめ 和繁 1 えいじ.
青嵐怒涛に狂ふ草の海 えいじ 1 愛正.
石段に色染め始む手鞠花 山椒 1 藤井.

5月31日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
坂道の重たき足に蝶来たる あひる 7 山椒.康子.博充.えいいち.わたる.よう子.和繁.
ローカル線見送る田園麦の波 愛正 4 藤井.満天.えいいち.みきえ.
郭公や木椅子に妻と塩むすび 藤井 4 せいじ.はく子.わたる.よし女.
近づけば鯉の寄来る池涼し ぽんこ 4 愛正.むべ.こすもす.和繁.
桑扈来て口笛合戦始まりぬ わたる 3 康子.あひる.澄子.
薔薇咲きて海光展ぐ異人館 澄子 3 山椒.うつぎ.わかば.
無口なる突っ張り少年青林檎 みきお 3 満天.たか子.わかば.
新玉ねぎ畝に香りの転がりぬ よう子 3 博充.みきえ.きよえ.
蚊の二三ついて来たるや森林浴 えいじ 3 よう子.きよえ.ほたる.
高階に望む海洋ヨット浮く わかば 2 えいじ.勉聖.
蔦青葉高きフェンスをのぼりきり 康子 2 こすもす.千鶴.
走り根に幾何模様なす苔青し 康子 2 千鶴.ほたる.
枝払ひ窓の明るき五月尽 なつき 2 うつぎ.澄子.
青葉風走る電車に手を振る児 きよえ 2 愛正.みきお.
新聞を開くときめき牽牛花 ほたる 2 藤井.明日香.
踊り終え喉を潤すレモン水 ほたる 2 勉聖.なつき.
久闊の友来る金魚のようにかな よし女 1 たか子.
明易や会ひたき人の夢覚めて むべ 1 あひる.
梅干しの握飯背に山に入る わたる 1 せいじ.
麦秋やひと息付けば風渡る 博充 1 明日香.
机辺にしべの一つや句を拾ふ 勉聖 1 もとこ.
膳楽し刺身のつまに金魚草 せいじ 1 なつき.
歌姫の色香諾ふ紅き薔薇 澄子 1 みきお.
散るしべやいくたび削る一句かな 勉聖 1 よし女.
南風吹く初球一打は森深く えいじ 1 はく子.
万博のみやげ話や五月尽 なつき 1 もとこ.
サングラス出会ひ頭に道ゆづる うつぎ 1 えいじ.
利根秘境谷間を隠す夏の霧 愛正 1 ぽんこ.
運動場テント張らせぬ青嵐 もとこ 1 むべ.
鴉から子亀救えず天仰ぐ 明日香 1 ぽんこ.

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