成績一覧

10月30日 (投句27名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
果舗茶舗をめぐり城下の秋惜しむ	千鶴	6	満天.愛正.せいじ.みきえ.山椒.澄子.
野地蔵に木の実ふるなり檜木笠	愛正	5	満天.ぽんこ.なつき.もとこ.和繁.
夕暮れに沈む紫斑や杜鵑草	むべ	5	えいいち.せいじ.博充.あひる.澄子.
腕時計きらりと光る村芝居	みきお	5	藤井.やよい.うつぎ.なつき.明日香.
溝蕎麦の花浄土なる用水路	せいじ	4	康子.みきえ.やよい.明日香.
採りたてのほど良き塩のむかご飯	ふさこ	3	みきお.わたる.もとこ.
汽車の音の遠く消え行き秋夕焼	山椒	3	博充.あひる.和繁.
撫で牛へ銀杏が染める石畳	なつき	2	えいじ.えいいち.
山澄みし天に稜線張りにけり	もとこ	2	きよえ.ぽんこ.
伊勢姫の想ひは千々に薄紅葉	たか子	2	千鶴.うつぎ.
湯殿より飛ぶ星数ふ至福かな	澄子	2	愛正.むべ.
漆黒の闇に流星待ち侘びぬ	澄子	1	千鶴.
邂逅す金木犀の香の下に	あひる	1	たか子.
蔵白壁塗りつくしたる蔦紅葉	ほたる	1	勉聖.
晩秋や大樹を過る鳥の影	むべ	1	山椒.
インターを出れば紅葉の道標	康子	1	えいじ.
長き夜の野球談義や夫と居て	きよえ	1	こすもす.
脱衣場で鳥肌立ちて冬近し	えいいち	1	きよえ.
ひんがしに三日月浦の秋没日	やよい	1	康子.
神馬駆け出して紅葉を揺らすかに	なつき	1	藤井.
イヌサフランひょっこり妖美匂い立つ	ほたる	1	たかを.
焼芋や三時の腹のなるあたり	藤井	1	わたる.
トランプ氏タラップおりて咳一つ	藤井	1	たかを.
海山を越えて集まる神の旅	みきお	1	よし女.
家苞の木の実転がる妻の手に	えいじ	1	たか子.
草の庭隣の柘榴爆ぜて落つ	和繁	1	よし女.
秋空映るソーラーパネル雀来る	和繁	1	こすもす.
冬立つや音なく消ゆる葉の雫	博充	1	勉聖.
悩む子へ卓いつぱいの夜食かな	康子	1	むべ.
夜半の雨冴えざえと咲く露の草	勉聖	1	みきお.

10月29日 (投句27名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
お出かけの母ふかぶかと冬帽子	せいじ	6	藤井.康子.山椒.えいいち.たか子.和繁.
雁渡る雲間の月に吸はれけり	勉聖	4	愛正.あきこ.わたる.あられ.
破れたる土嚢に育ち草の花	あひる	4	わたる.えいじ.よし女.澄子.
波打ちてダムになだるる紅葉山	康子	4	せいじ.えいじ.ふさこ.みきお.
竹の春筆塚の文字ふくよかに	たか子	4	ぽんこ.よし女.こすもす.和繁.
行く秋や旅立つ人の影長く	博充	4	満天.みきお.もとこ.なつき.
頂に紅富士を得し刹那かな	澄子	3	勉聖.康子.千鶴.
御手洗の底に重なる落葉かな	ぽんこ	3	みきえ.博充.むべ.
鉄塔を流れて迅し秋の雲	えいじ	3	あひる.山椒.たか子.
敷石に躓く吾子の手に木の実	愛正	2	あられ.むべ.
弓形に撓ふ枝先柿三つ	えいいち	2	千鶴.ほたる.
庭隅に細き畝足し葱植うる	なつき	2	きよえ.澄子.
展望の果てまで靡く芒原	康子	2	みきえ.やよい.
賑やかしコキア紅葉の無人駅	もとこ	1	勉聖.
靡かざる敗荷さらに荒れにけり	澄子	1	ほたる.
三日月や茜雲の遠くあり	きよえ	1	もとこ.
手を振りてショートステイへ秋日和	せいじ	1	こすもす.
雲の日に色の浮きたつ泡立ち草	えいじ	1	きよえ.
プラタナス天使の如し翠の葉	あきこ	1	満天.
掃き寄せし銀杏の山御堂筋	ふさこ	1	なつき.
彼岸花群れて咲くほど寂しかり	明日香	1	ふさこ.
店先に展ぐ彩り豊の秋	山椒	1	やよい.
白雲にうつすらと立つ秋の虹	和繁	1	藤井.
秋没日紀淡海峡朱に染めて	やよい	1	せいじ.
実南天雨粒下げて辞儀深く	よし女	1	えいいち.
傾斜地に踏ん張り探す梅の花	みきお	1	愛正.
行く秋よ杖の向くまま里山路	きよえ	1	博充.
無口な子悴む心打ち解けず	みきお	1	ぽんこ.
久々のホールインワン秋うらら	こすもす	1	あひる.
黄落の銀杏並木を登校す	和繁	1	あきこ.

10月28日 (投句23名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
岩肌を纏ふ衣や薄紅葉	きよえ	6	満天.勉聖.藤井.博充.みきお.ほたる.
蔦紅葉蔵の家紋に縺れたり	愛正	5	あひる.むべ.やよい.みきえ.和繁.
風あれば風の意のまま薄原	明日香	5	山椒.ふさこ.やよい.みきお.たか子.
被爆地の川の澄みけり秋日和	藤井	4	えいじ.せいじ.わたる.よし女.
秋祭果てたる宮の静寂かな	やよい	4	満天.きよえ.こすもす.和繁.
焼芋を包む新聞ほのぬきし	みきお	3	愛正.あきこ.澄子.
未だ解かずありねんねこの仕付け糸	よし女	3	ぽんこ.えいいち.千鶴.
コンバイン音も軽やか豊の秋	みきお	3	康子.こすもす.たか子.
白鳥の声に朝日の射し込めり	和繁	2	澄子.ほたる.
ぽろぽろと止まらぬ愚痴や夕化粧	明日香	2	きよえ.せいじ.
野の草を跳ねる雀の白き頬	和繁	2	むべ.あきこ.
群鳩の波の攫ふや刈田原	えいじ	2	康子.千鶴.
一つ飛んでわれもわれもと稲雀	えいじ	2	愛正.あひる.
ばあちゃんち長靴で剝く栗拾ひ	千鶴	2	えいじ.よし女.
新米の香に待ちわぶ旅朝餉	康子	2	なつき.もとこ.
赤き実を食べ散らかして鵯騒ぐ	わたる	2	博充.明日香.
夕さりて山法師の実ともる道	むべ	2	山椒.もとこ.
遊具から遊具子を追ふ秋うらら	なつき	1	ふさこ.
天高し子と乗るジェットコースター	なつき	1	みきえ.
草の花飾る旅館の談話室	康子	1	わたる.
行く秋や橋の下より水の声	博充	1	なつき.
石磴の手摺に触れる海桐の実	ぽんこ	1	えいいち.
栗剥ひて手と口動く厨かな	もとこ	1	勉聖.
秋思憑く終末ケアの苦心譚	せいじ	1	ぽんこ.
秋の草駅へと靡く分離帯	みきえ	1	明日香.
木犀の溢るる大地匂ひたつ	むべ	1	藤井.

10月27日 (投句26名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
秋の日を包んで仕舞ふ布団かな	みきお	8	藤井.勉聖.愛正.わたる.山椒.たかを.きよえ.千鶴.
粗壁の蔵に西日や蔦紅葉	愛正	5	あきこ.満天.もとこ.なつき.ほたる.
今買ひし苗に降り初む秋時雨	あひる	4	えいいち.やよい.和繁.よし女.
銀杏の溢るる古城石畳	山椒	4	愛正.こすもす.やよい.みきお.
薄墨の樹海重たき時雨雲	澄子	4	わたる.山椒.明日香.千鶴.
水底の紅葉ひとひら揺れてをり	明日香	3	あきこ.勉聖.博充.
落毬のはじけ栗の実三つ揃ひ	千鶴	3	あられ.こすもす.きよえ.
石蕗や蕾頂く茎太し	こすもす	2	えいじ.澄子.
秋日射し天守を登る水陽炎	康子	2	みきえ.むべ.
頂上は小鳥に残す木守柿	ほたる	2	満天.ぽんこ.
柚子味噌を舐めて一献友と酌む	愛正	2	みきえ.えいいち.
雨の降るなかの完売文化祭	和繁	2	康子.なつき.
秋霖や銀輪に絡む靴の紐	ほたる	2	博充.ぽんこ.
うそ寒し小雨そぼ降る裏参道	せいじ	1	明日香.
晩秋の百舌のひとみや羽冷ゆる	勉聖	1	ふさこ.
庭の松手入れ宜しく若返る	きよえ	1	みきお.
独り居の咳の音にぞ励まされ	あきこ	1	むべ.
不忍池や揺るる敗荷抱くのみ	えいいち	1	せいじ.
秋の夜配膳ロボットフル稼動	みきえ	1	もとこ.
稲妻や背骨顕に最上川	わたる	1	あられ.
霧雨に黒傘けぶる山の墓地	むべ	1	澄子.
秋高し毘沙門天の威徳院	明日香	1	藤井.
生きる意味説くチャプレンの声さやか	せいじ	1	和繁.
渋柿のあまたに実り影深し	藤井	1	たかを.
時雨きて楡の大樹に宿りけり	澄子	1	えいじ.
病癒えし身に浸みわたる隙間風	藤井	1	ほたる.
小菊咲く墓地への道や手向草	むべ	1	ふさこ.
シナモンが決め手輪切りの焼きりんご	たか子	1	せいじ.
しみじみと晴れし空なり赤とんぼ	青海	1	よし女.
庭手入れ付かず離れず飛蝗かな	やよい	1	康子.

10月26日 (投句25名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
里山に佇てば裾野は柿花火	康子	8	えいじ.せいじ.たか子.なつき.明日香.きよえ.こすもす.もとこ.
白波の逆巻くうねり冬近し	千鶴	6	愛正.満天.みきえ.明日香.みきお.ぽんこ.
気嵐や黄金に染まる舟ひとつ	勉聖	4	せいじ.山椒.わたる.ほたる.
薄紅葉手延べ硝子に揺らぎをり	もとこ	3	たか子.あひる.和繁.
朝日出づ薄紅の鰯雲	えいじ	3	藤井.山椒.康子.
むかご飯老婆自慢の塩加減	愛正	3	勉聖.やよい.きよえ.
風の日の高きに揺るる花梨の実	えいじ	3	澄子.あひる.わかば.
友見舞ふ作り笑顔の年の暮れ	みきお	2	あきこ.和繁.
垣のごと里道続く芒かな	きよえ	2	みきえ.よし女.
指先にかろき痛みや草虱	むべ	2	藤井.澄子.
柚子むけば香り立ちたる台所	愛正	2	むべ.こすもす.
柿吊るす簾となりて夕の里	わたる	2	千鶴.勉聖.
黄金の色さまざまや銀杏散る	せいじ	2	むべ.みきお.
寺市の仏花抱えて千灯祭	なつき	2	えいじ.わたる.
山峽の人住まぬ家霧の中	明日香	2	満天.康子.
稜線の雲にとけゐし秋黴雨	明日香	2	もとこ.ぽんこ.
風の萩ゆりかごとせる蜆蝶	みのる	2	えいいち.なつき.
波打った走り根に降る落葉かな	ぽんこ	1	あきこ.
せはしげに水路を辿る火焚鳥	和繁	1	やよい.
雨しとどから紅に茨の実	澄子	1	ほたる.
冬の陽や狂ヘる四季に暦見る	藤井	1	よし女.
街路樹の幹にもみづる一葉かな	せいじ	1	愛正.
襟立てて靴音高し夜寒かな	ほたる	1	わかば.
秋晴れに譲りし雲は山々に	康子	1	青海.
気持だけ若くて元気冬来る	藤井	1	えいいち.
見上ぐれば竿先に照る熟れし柿	博充	1	千鶴.

10月25日 (投句25名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
渡し場の小舟に散るや蘆の花	愛正	6	みきえ.せいじ.勉聖.みきお.明日香.たか子.
一切を霧に包まる杣の村	明日香	5	愛正.康子.やよい.みきお.山椒.
大玻璃に涙ばしりす秋時雨	むべ	4	満天.やよい.たか子.もとこ.
親芋に子芋抱かれ育ちけり	千鶴	3	えいいち.きよえ.澄子.
蒼天や日差しを浴びて庭木刈る	明日香	3	えいじ.千鶴.わかば.
湖の色深く沈めて冬近し	澄子	3	ほたる.和繁.山椒.
葉の落ちて柿の実宙に浮きし如	こすもす	2	藤井.よし女.
五鈷水に皺の手広げ秋惜しむ	なつき	2	むべ.澄子.
留守宅に秋風とおす一日かな	あひる	2	こすもす.明日香.
小鳥来る人来ぬ村社の鬼飾り	わたる	2	たかを.こすもす.
天然のミラーボールや夕紅葉	せいじ	2	博充.なつき.
熊笹の縁取り著るき冬隣	澄子	2	みきえ.ぽんこ.
目印は泡立草や車止め	むべ	2	康子.わたる.
秋の河澱みに浮かぶ下り舟	えいじ	2	勉聖.あきこ.
運動会の樂流れくる庭手入れ	やよい	2	えいじ.なつき.
幼な子と遊ぶ砂場や小六月	みきお	2	博充.むべ.
鳥渡る隊列組みて飛機のごと	きよえ	2	ぽんこ.わかば.
旅に打つ弁慶の鐘秋澄めり	なつき	2	きよえ.千鶴.
畑隅の一隅照らす柿紅葉	愛正	1	藤井.
羽根欠けし秋蝶のなほ飛ぶ日向	和繁	1	もとこ.
泣き果てて母の背中に冬ぬくし	もとこ	1	えいいち.
秋江の流れをねじる礁	えいじ	1	ほたる.
落穂踏む靴音かすか風渡る	勉聖	1	和繁.
園間中小さき祠に小鳥来る	ぽんこ	1	あきこ.
対岸は白樺綴る紅葉山	康子	1	満天.
常緑の山をバックに銀杏黄葉	せいじ	1	たかを.
こすもすは開花と幟やまの駅	あひる	1	よし女.
音もなく花園つつむ朝の霧	藤井	1	愛正.
大口でニカリ南瓜のランターン	山椒	1	せいじ.

10月24日 (投句25名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
幾たびも冠雪の富士仰ぎ見ゆ	澄子	5	勉聖.康子.千鶴.むべ.みきお.
おのが影色濃く落し蜻蛉飛ぶ	よし女	4	愛正.山椒.せいじ.和繁.
柿紅葉棚田の畦を滑る風	愛正	4	えいじ.勉聖.博充.こすもす.
息の合ふ漢の笛や秋祭	やよい	3	満天.せいじ.わたる.
稲架崩れ鳥影ひとつ秋の暮	勉聖	3	千鶴.ぽんこ.わかば.
岩頭のひびに色づく蔦紅葉	えいじ	3	みきえ.ぽんこ.澄子.
秋天に白鳩の群れ円描く	むべ	2	あきこ.山椒.
城下町古家彩る蔦紅葉	康子	2	満天.博充.
渋柿やたわわに生りて鳥も来ず	博充	2	わたる.きよえ.
廃校の黒板メニュー零余子飯	かかし	2	あられ.もとこ.
本堂へ迫り出す松の色変えず	康子	2	明日香.むべ.
神の旅標なき道にしひがし	あきこ	2	たか子.もとこ.
大風の立ちて始むる神の旅	あきこ	2	なつき.澄子.
ハイタッチ孫と卒寿の稲を刈る	かかし	2	明日香.よし女.
樟大樹ごっこ遊びに秋日射す	ぽんこ	2	えいじ.やよい.
卓上に香り清しく青き柚	澄子	2	藤井.和繁.
屋根に干す寝具ふかふか秋日燦	明日香	2	きよえ.よし女.
のけぞりてジェット機追ふや天高し	千鶴	2	愛正.みきえ.
朝顔に彩られたり塵出し場	和繁	2	あひる.ほたる.
高きよりライスシャワーめく金木犀	むべ	1	康子.
掘炬燵出番となりてど真ん中	みきえ	1	あきこ.
二拍子に揺れて手を振る紅葉かな	わたる	1	ほたる.
吹き抜くる風の囁き芒原	よし女	1	わかば.
蘆の花中洲の野鳥見え隠れ	愛正	1	こすもす.
月今宵越し方行く末良しとせり	たか子	1	なつき.
常濡れし弘法石や散紅葉	なつき	1	やよい.
里の道杖を休めて秋の声	きよえ	1	みきお.
冬近し花終えし庭安らぎて	明日香	1	藤井.
渋柿の落ちて静けき夕まぐれ	博充	1	あられ.
秋日射すアールデコなる古館	もとこ	1	たか子.
球の行方追えば茸のちんまりと	こすもす	1	あひる.

10月23日 (投句27名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
百寿てふ恩師囲みて菊日和	かかし	11	満天.康子.みきえ.明日香.たか子.千鶴.むべ.なつき.和繁.あひる.わかば.
地獄谷覗けば燃ゆる紅葉かな	康子	6	満天.あきこ.博充.やよい.澄子.なつき.
母牛にブラシをかける秋思かな	和繁	5	みきえ.せいじ.勉聖.きよえ.博充.
手土産は枝振り美しき木通蔓	澄子	4	康子.わたる.こすもす.よし女.
惜しみつつ飲むラテアート秋うらら	あひる	3	えいじ.むべ.もとこ.
新米の運び込まれて蔵重し	ほたる	2	やよい.よし女.
月を待つ心静かに夜の風	藤井	2	山椒.たか子.
雨冷へや一気に変はる季の巡り	みきえ	2	千鶴.かかし.
藤袴植えて待つ庭渡り蝶	みきお	2	わたる.こすもす.
鰯雲すきまだらけに星ひとつ	えいじ	2	明日香.あひる.
色鳥や廃線先は杣の道	わたる	2	愛正.わかば.
うそ寒や何するでなく独りの夜	やよい	2	せいじ.かかし.
トンネルに立ちはだかりし霧襖	康子	1	藤井.
立ち止まり譲り合ふ路地秋の雨	きよえ	1	もとこ.
蜜柑むく音の心地よき一人の夜	あひる	1	澄子.
どこからか鎚の遠音や秋澄める	せいじ	1	和繁.
手水舎の屋根に矢の落つ千灯祭	なつき	1	愛正.
足弱の夫とタクシー小夜時雨	ぽんこ	1	藤井.
真白なる獣の尾めく花芒	むべ	1	勉聖.
忘れ物取りに帰る子小鳥来る	みきお	1	あきこ.
待った無しけふこそ後の更衣	みきえ	1	きよえ.
木の実降る道に誰そゐる夕まぐれ	勉聖	1	ぽんこ.
指間こぼるる小さき宝石今年米	ほたる	1	山椒.
牡蠣殻にまばゆき螺鈿の調べかな	あきこ	1	ぽんこ.
杜囲む刈田飛び交ふ群鴉	愛正	1	えいじ.

10月22日 (投句26名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
色褪せしがり版句集秋燈下	かかし	9	勉聖.あひる.えいじ.やよい.なつき.ぽんこ.もとこ.たか子.千鶴.
高梯子上り獅子舞ふ秋祭	やよい	7	せいじ.えいじ.わたる.きよえ.みきえ.こすもす.和繁.
赤き陽を撥ね返したる柿簾	わたる	5	あひる.明日香.きよえ.みきえ.むべ.
蔦紅葉絡む窓辺や礼拝堂	むべ	4	勉聖.せいじ.やよい.みきお.
碧天にひるがえり舞う池紅葉	ほたる	3	藤井.山椒.わたる.
肩掛けの背丸めつつ季寄せ繰る	みきえ	3	ぽんこ.たか子.わかば.
放棄田に鍬の錆びをる秋の暮	かかし	3	博充.みきお.もとこ.
ふたり居の飴色大根昨日今日	もとこ	3	康子.澄子.わかば.
タンカーゆく水平線の秋日満つ	なつき	2	かかし.博充.
緞帳か山腹覆ふ山紅葉	愛正	2	よし女.ほたる.
胸ふるるひつぢ田啄む鴨のこゑ	勉聖	2	かかし.澄子.
雲去つて秋しののめに星ひとつ	えいじ	2	山椒.こすもす.
柿照るや天の深さに手を翳す	博充	2	藤井.うつぎ.
柘榴爆ぜ宝石箱を開けるごと	むべ	2	愛正.うつぎ.
九十六才を見舞いし帰路や秋夕焼	こすもす	1	なつき.
爽やかや車窓の海の青々と	なつき	1	むべ.
夕風に色づく芒唄ってる	きよえ	1	康子.
カラフルに犇めくコスモス休耕田	こすもす	1	満天.
しんと佇つ牡鹿と暫し対峙せり	澄子	1	千鶴.
寺門を入ればしじまに虫の声	勉聖	1	満天.
まんまるのなぞえ光りの木の実かな	えいじ	1	あきこ.
紅葉散る鏡池へと呑みこまれ	康子	1	明日香.
背を追ひし馬の尾に附す神の旅	あきこ	1	ほたる.
愛用の帽子も檀に秋の葬	たか子	1	和繁.
足音の消えてゆきたる後の月	藤井	1	あきこ.
ひもすがら残る千草に雨すだく	澄子	1	愛正.
鰯雲なりきれぬまま日の暮れて	みきお	1	よし女.

10月21日 (投句26名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
高鳴きの森を切り裂き鵙日和	むべ	5	藤井.博充.ぽんこ.こすもす.わかば.
開け放つ居間通り過ぐ鬼やんま	みきお	5	勉聖.愛正.せいじ.よし女.たか子.
円陣に老樹に噴きし茸かな	澄子	4	あひる.なつき.明日香.みきえ.
一枚の冬服入れてショートステイ	あひる	4	えいじ.なつき.和繁.たか子.
夜の静寂秋風鈴の冴へ渡り	みきえ	3	みきお.澄子.かかし.
石棺の闇に合掌鳥渡る	たか子	3	えいじ.こすもす.わかば.
草色の刺繍糸減る夜なべかな	あきこ	3	あひる.やよい.ほたる.
ゆで栗を喰めばふるさと偲ばるる	せいじ	3	董雨.むべ.きよえ.
柿落葉踏めば鳴りけり暮の径	博充	2	あきこ.かかし.
蕪村句碑秋草を刈り伏せるまま	なつき	2	和繁.もとこ.
寄せ鍋や娘の加われば賑やかに	あひる	2	むべ.うつぎ.
日展や外は絵の具を混ぜし空	あきこ	2	うつぎ.ほたる.
白き街染めて海へと秋入日	なつき	2	満天.せいじ.
ゆで栗をスプーンもて餓鬼さながらに	せいじ	2	康子.みきえ.
朝法要尼僧の響く声さやか	康子	2	勉聖.ぽんこ.
山もみじ散る葉を背なに山の道	愛正	2	きよえ.もとこ.
露けしや学びの道の果て知らず	藤井	1	よし女.
水涸れる園の水路のさびしさよ	ぽんこ	1	明日香.
秋草の勢ひ増すや夜半の雨	きよえ	1	みきお.
おでん鍋辛子を探す夜の厨	よし女	1	千鶴.
鳥のため残す真赤な熟柿かな	こすもす	1	やよい.
ランタナの釣瓶落しの日を咲けり	えいじ	1	満天.
黒き服着たる母子や秋の庭	和繁	1	あきこ.
草の丘釣瓶落しの日に登る	えいじ	1	博充.
新藁の友編む草鞋軽きかな	千鶴	1	康子.
吊し柿適した軒は今はなく	明日香	1	わたる.
里染める漆紅葉や一番手	わたる	1	愛正.
秋桜の揺れる四五本朝の卓	みきえ	1	董雨.
艶消しの車輪梅の実露はじく	むべ	1	澄子.
冬近しロイ・ブキャナンの哭くギター	勉聖	1	千鶴.
パパが掘り仕上げは子らや甘薯掘り	康子	1	藤井.

10月20日 (投句25名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
揺らぎつつ水草紅葉綾なして	明日香	7	あきこ.康子.山椒.えいじ.よし女.こすもす.むべ.
青空に種の透くごと熟し柿	ほたる	6	あひる.えいじ.よし女.わたる.もとこ.和繁.
鳥渡る朝日に染まる連峰へ	康子	5	こすもす.満天.明日香.和繁.わかば.
広芝の一花に縋る秋の蜂	えいじ	4	みきえ.せいじ.澄子.ほたる.
ひつじ田の青空映る水溜り	わたる	4	藤井.あきこ.なつき.みきお.
秋祭天狗に大泣き幼などち	みきえ	4	勉聖.きよえ.ぽんこ.みきお.
秋祭り御神酒背に受け獅子の舞ふ	やよい	4	あられ.なつき.えいいち.明日香.
虫の声一人暮らしも長くなり	藤井	3	あひる.わたる.もとこ.
秋深し友の筆跡かすれをり	博充	2	藤井.えいいち.
神よりの白木の箸や今年米	よし女	2	澄子.たか子.
祝福のカードを綴る良夜かな	あひる	2	康子.むべ.
ブラインド下ろせど秋日満つ車内	なつき	2	愛正.博充.
秋霖や巌張り付く散紅葉	澄子	2	勉聖.山椒.
山裾を見上げるほどに紅葉かな	青海	1	愛正.
辻井氏弾くショパンのピアノ身にぞ入む	うつぎ	1	千鶴.
古民家のライブとはしご文化祭	こすもす	1	満天.
白茶けし狗尾草に夕の風	和繁	1	たか子.
山面を直登に翔び行く鷹一羽	愛正	1	ほたる.
残されてかの日植えたる落葉掃く	よし女	1	あられ.
甘藷堀る畝に並べて子のはしゃぐ	きよえ	1	そうけい.
風の日の葉裏を照らす秋の草	えいじ	1	ぽんこ.
柿に鳥みづのきれいな農家かな	あきこ	1	そうけい.
茹で栗や同じ思い出夫と吾に	あひる	1	みきえ.
シボ光る縮緬波や秋日燦	むべ	1	博充.
須磨の浦遠く霞める旅の秋	勉聖	1	わかば.
藷掘りの服に牧師の早着替へ	せいじ	1	きよえ.
北斎の龍に見入るや秋の暮	勉聖	1	千鶴.
夜長し宵寝ののちの虫養ひ	澄子	1	せいじ.

10月19日 (投句24名 選句32名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
藍染の暖簾くぐりて新走り	千鶴	12	あられ.康子.みきえ.せいじ.やよい.和繁.よし女.ぽんこ.わかば.博充.山椒.もとこ.
不揃ひのバケツに千草無人店	康子	8	あられ.藤井.みきえ.せいじ.明日香.えいいち.やよい.うつぎ.
懸崖の茶室を照らす渓紅葉	康子	4	なつき.千鶴.むべ.博充.
終ひ湯の夜空震わす遠花火	もとこ	4	藤井.みきお.わたる.山椒.
潮風や無花果熟るる異人館	むべ	3	あひる.千鶴.わたる.
軽トラで拾って回る捨案山子	みきお	3	なつき.そうけい.こすもす.
眼に眩し赤き簾や吊るし柿	わたる	3	愛正.みきお.ほたる.
山風やひつじ田揺らす青き波	愛正	3	えいじ.よし女.わかば.
運転の車中に及ぶ虫時雨	和繁	2	うつぎ.そうけい.
古書店へ本を束にし秋さやか	あきこ	2	明日香.もとこ.
秋草の花穂に犇めく雨雫	えいじ	2	あひる.青海.
冬近し日記にしるす接種の日	愛正	2	えいいち.澄子.
砂煙上げる湧き水秋の池	みきお	2	勉聖.和繁.
老いの日をおちゃめに生きて秋の風	勉聖	2	きよえ.こすもす.
落葉して梢の先の透かし空	澄子	2	勉聖.むべ.
コスモスの倒れ上手や咲き続け	よし女	2	康子.澄子.
仰臥して動かぬ蜻蛉露の中	和繁	1	愛正.
掃きし庭また席巻す朴落葉	よし女	1	ほたる.
一村をあげて応援万国旗	澄子	1	えいじ.
錦秋の覚へきつたる七曲り	うつぎ	1	あきこ.
磨崖仏しぶきを浴びて秋暮るる	明日香	1	あきこ.
秋の園アサギマダラや旅立ちへ	きよえ	1	ぽんこ.
灯火親しことばやさしき説教集	あひる	1	きよえ.

10月18日 (投句26名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
朝霧を裂いて一声牛の声	愛正	7	藤井.山椒.みきえ.せいじ.きよえ.みきお.ほたる.
須磨涼し漁船と電車並走す	せいじ	6	千鶴.よし女.あきこ.こすもす.もとこ.和繁.
寝そべりし老ひ犬の前小鳥来る	むべ	4	愛正.博充.ぽんこ.うつぎ.
秋刀魚焼く煙をもろに竈神	うつぎ	4	愛正.あひる.ぽんこ.やよい.
黄金田や金銀テープ揺れ止まず	やよい	3	せいじ.明日香.よし女.
白萩を籬としたる旧家かな	澄子	3	勉聖.わたる.むべ.
遠山を二色に分ける紅葉かな	わたる	3	勉聖.明日香.むべ.
秀枝より秀枝へ鳥語秋高し	康子	3	あひる.たか子.わかば.
明日香路の猿石の顔秋うらら	明日香	2	えいじ.うつぎ.
犬の鼻掻き分け進む草紅葉	みきお	2	和繁.なつき.
神灯の溢れ末社の秋祭り	あひる	2	えいじ.ほたる.
敦盛塚山電過ぐる音涼し	なつき	2	千鶴.きよえ.
秋茄子や跳ねて踊って鍋の中	よし女	1	みきえ.
落葉して朴の木白し空青し	和繁	1	山椒.
秋晴や海を眺むる大風車	えいじ	1	康子.
十三歳祝う赤飯秋うらら	こすもす	1	みきお.
天高し飛機雲天に吸い込まる	きよえ	1	藤井.
松枯れの切株ならび秋の冷え	なつき	1	もとこ.
上り来る今日の月影魚跳ぬる	よし女	1	博充.
啄木の詩やうら悲しき秋思かな	勉聖	1	なつき.
児に勧むサラダに柿の小口切り	そうけい	1	澄子.
朝寒や鍬に乾きし土の色	博充	1	やよい.
山澄みてフェルマータなる鳶の笛	むべ	1	康子.
秋日傘傾げ駅まで急ぎ足	みきえ	1	澄子.
須磨の浦までも望める山の秋	勉聖	1	たか子.
長き夜や目覚めラヂオの昭和歌謡	もとこ	1	こすもす.
久に乗るトラクター鋤く秋の土	千鶴	1	わかば.
溝に生る青紫蘇に実の太りけり	あひる	1	わたる.
狂ふては秋双蝶の空綯へり	えいじ	1	あきこ.

10月17日 (投句26名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
釣り人の竿先暮るる秋の波止	むべ	7	愛正.山椒.ぽんこ.澄子.うつぎ.もとこ.ほたる.
海風が揺らす千草や師弟句碑	なつき	5	藤井.たか子.勉聖.澄子.わかば.
海光も風も透かせて松手入れ	澄子	5	康子.和繁.そうけい.むべ.やよい.
鯔跳ねて水面の空に波紋散る	藤井	4	明日香.みきお.千鶴.よし女.
天に星地には秋刀魚の煙かな	みきお	4	あられ.博充.そうけい.もとこ.
道を染む金木犀の零れかな	えいじ	4	愛正.みきえ.たか子.こすもす.
渡り蝶来ぬかと咲かす藤袴	明日香	3	康子.みきお.千鶴.
吊るし柿時々抜ける子の背丈	ほたる	3	あられ.よし女.きよえ.
草じらみ膝までつけて翁の忌	なつき	2	あひる.やよい.
芭蕉碑の苔うすれゆく秋の風	勉聖	2	藤井.山椒.
廃屋を荘厳したる蔦紅葉	澄子	2	わたる.せいじ.
畑の端に立つ案山子らの晴着かな	きよえ	2	えいじ.わたる.
秋薔薇を卓の真中に還暦会	康子	2	なつき.むべ.
酔芙蓉雨を呑み込むやうに閉じ	康子	2	せいじ.ほたる.
人去りて繁くなりゆく虫の声	うつぎ	2	あひる.博充.
稲架掛けの刈穂ずっしり重なりぬ	千鶴	2	みきえ.わかば.
風の日の騒ぐ草叢秋高し	えいじ	1	こすもす.
過ぎりゆく光車窓の柘榴かな	あひる	1	和繁.
南天の高き一枝の紅葉す	和繁	1	勉聖.
蒼天へ薄雲かかり鎌の月	明日香	1	ぽんこ.
霧時雨プラタナスの葉重さうに	むべ	1	うつぎ.
放置田やどこから見ても薄原	こすもす	1	明日香.
信号待ちへダルを漕げば釣瓶落とし	ぽんこ	1	きよえ.
秋の老しずかに終える誕生日	たかを	1	なつき.
四阿に見下ろす湾の秋霞	やよい	1	えいじ.

10月16日 (投句26名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
陽光を弾きて飛蝗跳びにけり	明日香	7	博充.えいじ.あひる.もとこ.うつぎ.よし女.澄子.
ゴンドラの眼下紅葉の一の谷	せいじ	7	康子.きよえ.千鶴.やよい.みきえ.こすもす.なつき.
秋晴の海に一引く水脈ま白	むべ	5	康子.千鶴.せいじ.えいじ.わかば.
山里に電飾のごと柿数多	みきえ	5	こすもす.なつき.董雨.よし女.ほたる.
とりどりの色葉沈めて潦	澄子	4	山椒.やよい.みきお.わたる.
稲わらをすき込みならす刈田かな	千鶴	4	藤井.ぽんこ.みきお.わたる.
なぞへなす笹叢に萩こぼれけり	康子	3	勉聖.むべ.わかば.
肌寒や空き家続きの裏通り	愛正	3	博充.あきこ.ほたる.
みな黙し秋の声聞く一の谷	なつき	3	たかを.澄子.むべ.
芭蕉翁石碑の荒れや秋の風	ぽんこ	2	勉聖.みきえ.
逆上がりやっと出来たる秋の空	みきお	2	あひる.もとこ.
居待月今宵最後の飛行灯	よし女	2	明日香.うつぎ.
吊り橋を通れば水音崩れ簗	愛正	2	せいじ.ぽんこ.
朝寒や掌を擦る子らの通学路	博充	1	山椒.
朝露にまぎれ朝顔うす青き	和繁	1	愛正.
緋縅のごとき紅葉の一の谷	せいじ	1	董雨.
千切れゆく熱海港の秋雲り	えいじ	1	あきこ.
杣の道曲がりの先は何紅葉	わたる	1	和繁.
踏まれても咲きつづけるや草の花	あきこ	1	きよえ.
ユンボ掘る桃の木の根や薄ピンク	みきえ	1	和繁.
広芝の縁を綴りし萩アーチ	康子	1	明日香.
新米にのせた白焼きほんのりと	あきこ	1	愛正.
秋出水髪梳くやうに茅靡き	あひる	1	藤井.
秋空に祈る中東母の声	藤井	1	あられ.
道草をして帰る子や牛膝	みきお	1	あられ.
行く秋の友の病状無常なり	きよえ	1	たかを.

10月15日 (投句25名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
引潮に白砂耀ふ秋の浜	むべ	8	満天.康子.勉聖.せいじ.よし女.博充.みきえ.あひる.
漢来て一気呵成に秋手入れ	よし女	5	康子.あられ.和繁.澄子.あひる.
四阿に草の実つけて寛ぎぬ	澄子	4	明日香.こすもす.うつぎ.みきえ.
ハロウィンや魔女はあめちゃん隠し持つ	もとこ	4	わたる.たか子.和繁.なつき.
解体の屋敷に残る柿たわわ	やよい	4	満天.あきこ.千鶴.博充.
野菊摘み無縁仏に供えけり	みきお	4	あきこ.明日香.よし女.やよい.
集合は蕪村句碑前風さやか	せいじ	3	勉聖.やよい.わかば.
澄む池や紅筆ごとくよぎる鯉	康子	3	えいじ.山椒.もとこ.
砂こぼし探す手のひら桜貝	みきえ	3	千鶴.ぽんこ.たか子.
句碑に触れ芭蕉偲ぶや秋日和	勉聖	3	せいじ.むべ.なつき.
秋惜しむ汝と拾ひし貝数へ	せいじ	3	こすもす.澄子.わかば.
秋冷や札所の巫女のアイシャドウ	えいじ	3	わたる.もとこ.あられ.
秋の鳥声を尖らす一の谷	なつき	3	山椒.うつぎ.ほたる.
朝寒や茶碗の湯気のまつすぐに	博充	2	ぽんこ.ほたる.
林檎剥くリボンのやうに皮重ね	あひる	2	きよえ.むべ.
杜深し小鳥の来たる風の宮	えいじ	1	藤井.
紫蘇の花零れて真白小さき鉢	やよい	1	みきお.
松茸や二度三度ある山の幸	藤井	1	きよえ.
仏手石に合はす小さき手小鳥来る	なつき	1	みきお.
熟柿の枝垂るほどや放置畑	きよえ	1	愛正.
神の木となりし古木や注連飾る	よし女	1	愛正.
秋の谷ざわめく葉擦れいくさ跡	みきえ	1	えいじ.
刈田あと連れて降り立つ鷺四五羽	千鶴	1	藤井.

10月14日 (投句23名 選句32名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
色違ふ二両列車や渓紅葉	わたる	6	博充.せいじ.明日香.きよえ.和繁.董雨.
手に馴染むぐい呑みありて新走り	澄子	6	みきえ.千鶴.山椒.みきお.たかを.たか子.
故郷の闇こそよけれ天の川	藤井	5	せいじ.たかを.そうけい.康子.澄子.
秋声やそぞろ歩きの須磨の浜	せいじ	5	みきえ.千鶴.やよい.あきこ.わかば.
秋の夜帆布リュックのほつれ糸	あきこ	4	藤井.勉聖.ぽんこ.ほたる.
新酒酌む呼び名飛び交ふ同窓会	もとこ	4	えいじ.愛正.みきお.こすもす.
秋晴の海峡望む異人館	せいじ	4	えいじ.むべ.なつき.澄子.
初生りの柿を分け合ふ両隣	澄子	3	わたる.きよえ.あきこ.
大窓に十六夜月の旅寝かな	むべ	3	わたる.あひる.康子.
苔生えし亀の主めく紅葉池	なつき	3	勉聖.もとこ.和繁.
蒔きすぎて間引き菜摘む手追ひつかず	千鶴	2	こすもす.わかば.
いい声で鳴いて別れる稲雀	和繁	2	よし女.もとこ.
軽きかな秋日浴びたる抱き地蔵	なつき	2	満天.たか子.
行く秋や杖の音させ君のあと	藤井	2	博充.そうけい.
冴えゆくや月に虫音のひびく路地	勉聖	2	藤井.満天.
老母を夜ごと見守る守宮かな	康子	1	ぽんこ.
空まさを鳳凰めきし秋の雲	やよい	1	あひる.
行く秋や友を見送る改札口	ぽんこ	1	山椒.
月煌々山路を白く照り返す	よし女	1	明日香.
松茸飯たれ幕そよぐビルの壁	あひる	1	董雨.
蛸弁当駅弁フェアの先頭に	みきえ	1	よし女.
秋夕日墨雲背負ふ西の空	きよえ	1	ほたる.
朽ちかけた榾木にぬめる滑子どち	ほたる	1	愛正.
虫の音やしじまに沁みる厨かな	勉聖	1	むべ.
金木犀香る予備校案内書	あきこ	1	やよい.

10月13日 (投句26名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
萩の実をくっつけ訪ぬ師弟句碑	みきえ	5	えいじ.康子.よし女.なつき.むべ.
朗々と百寿の媼秋吟ず	千鶴	5	藤井.やよい.えいいち.なつき.わかば.
須磨さやか白砂の浜を眩しめり	澄子	4	勉聖.康子.ぽんこ.千鶴.
秋の蜂花粉まみれの千鳥足	康子	4	せいじ.ぽんこ.あひる.和繁.
秋風の渡る吊り橋平家村	愛正	4	藤井.むべ.もとこ.よし女.
薄紅葉緋に染まりゆく日暮れかな	あきこ	3	わたる.ほたる.みきえ.
磯釣りの釣瓶落としや帰り舟	藤井	3	えいじ.千鶴.きよえ.
音たててジョガー踏みゆく木の実かな	えいじ	3	もとこ.みきえ.澄子.
ハロウィンや万の南瓜の照る市場	あひる	2	えいいち.和繁.
杣道に千草の花を尋ねをり	澄子	2	わたる.こすもす.
荒れ地ほど増す勢いや泡立草	わたる	2	博充.こすもす.
銀の波夕日に映える芒原	みきお	2	勉聖.愛正.
月のせし高坏めけるポートタワー	むべ	2	満天.せいじ.
山女子のきびきびとして秋さやか	せいじ	2	山椒.きよえ.
後の月わが後ついて来るごとし	藤井	1	ほたる.
手を振つてべべになりける運動会	もとこ	1	たかを.
千燈祭天に打つ矢を子が拾ふ	なつき	1	あきこ.
それとなく深呼吸する木犀香	董雨	1	愛正.
秋祭太鼓の響く里の道	きよえ	1	澄子.
大空やかぼちゃ畑に果ての無く	あひる	1	山椒.
異人館の玻璃にゆがめり秋日差し	なつき	1	あひる.
畦道に藁の香残り寒露かな	博充	1	やよい.
萩の花竹のアーチを虜とし	康子	1	満天.
熟柿落つ路地の臭ひの鼻を突く	和繁	1	たかを.
雨後の森私語の盛んや小鳥来る	えいじ	1	わかば.
秋霖やすっぽり包む厚い雲	みきお	1	博充.
白鷺の固まりをるや刈田の泥	和繁	1	あきこ.

10月12日 (投句25名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
海苔粗朶の海にたゆたふ小舟かな	せいじ	8	よし女.えいじ.董雨.青海.たか子.千鶴.わたる.わかば.
秋入日一すじ白き水平線	なつき	6	藤井.満天.せいじ.あひる.むべ.澄子.
秋の蚊も句会加はる異人館	むべ	4	よし女.えいじ.もとこ.わかば.
鈴生りや地に着かんとす柿一枝	あひる	4	明日香.こすもす.みきお.和繁.
曲がり茄子詰め放題の朝の市	みきお	4	やよい.せいじ.なつき.わたる.
見晴らしの良き異人館秋の句座	こすもす	3	満天.きよえ.千鶴.
風の吹くたびに老ひゆく案山子かな	よし女	2	康子.明日香.
荷揚場に人影動く月明かり	愛正	2	山椒.やよい.
新米や卵ひとつでこと足りぬ	澄子	2	愛正.康子.
身に入むや平家破れし古戦場	千鶴	2	みきえ.こすもす.
吹き寄せし敦盛塚の落葉かな	むべ	2	勉聖.みきえ.
水打ちて秋茄子育つ辰の刻	藤井	2	あきこ.和繁.
天高し足元透くる観覧車	なつき	2	あひる.みきお.
方丈に桔梗一輪刺しにけり	もとこ	2	勉聖.博充.
秋祭り山車誇らかに居ならべり	たか子	2	董雨.澄子.
境内の色葉掃き寄す嵐跡	そうけい	2	愛正.あきこ.
風なくて風ある暮らし秋桜	明日香	2	たかを.たか子.
人生に坂あるごとく闇の秋	勉聖	1	藤井.
野葡萄の色様々や崖に垂れ	こすもす	1	青海.
天高しここが塩屋の神学校	せいじ	1	きよえ.
黒日傘白砂の浜を過りけり	澄子	1	なつき.
雨のなか踏む音やさし秋の土	えいじ	1	博充.
逆光の宅配の影居待月	そうけい	1	ぽんこ.
秋惜しむ灯に透かした妣の文	博充	1	ぽんこ.
風涼し白紙飛び来る句会かな	みきえ	1	むべ.
秋うららポップコーンに雀来て	康子	1	たかを.
電線に引っ掛かりたる今日の月	よし女	1	もとこ.
錦鯉黄金きわむ秋日影	康子	1	山椒.

10月11日 (投句26名 選句33名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
鍬の土乾き残れる秋の暮	藤井	8	えいじ.勉聖.博充.あられ.康子.やよい.ぽんこ.和繁.
暮れてなほ去りがたしかな秋の須磨	澄子	5	満天.みきえ.たか子.康子.なつき.
無花果の大樹となりぬ異人館	みきえ	5	あきこ.勉聖.あられ.あひる.なつき.
突堤を波すれすれに秋の潮	せいじ	4	愛正.みきお.澄子.わかば.
名月や窓の閉まらぬ無人駅	わたる	4	愛正.きよえ.もとこ.ぽんこ.
旅人も御神酒いただく秋祭	もとこ	4	あひる.やよい.明日香.こすもす.
秋日和風と雲ゆく芭蕉の碑	勉聖	4	わたる.山椒.たか子.むべ.
賽銭は龍の口へと音さやか	なつき	4	藤井.あきこ.もとこ.よし女.
草の花触れれば仄と日のにほひ	澄子	3	わたる.せいじ.ほたる.
秋晴れや須磨吟行に晴れ男	あひる	3	きよえ.よし女.むべ.
無人駅コップに一輪秋の薔薇	愛正	2	みきお.こすもす.
突堤に稚魚残したる秋の潮	あひる	2	千鶴.明日香.
長き夜も句会の余韻冷めやらず	せいじ	2	えいいち.みきえ.
観覧車止まりゐるのか星月夜	康子	2	山椒.そうけい.
島影の漆黒釣瓶落しかな	むべ	2	藤井.ほたる.
穂を競ふ三本杉や秋高し	うつぎ	1	えいじ.
新米の救ひ放題五合枡	みきお	1	澄子.
新米と大書の袋買ひ惑ふ	よし女	1	たかを.
禿頭の欄をのり出す秋の池	えいじ	1	和繁.
赤い羽根紙のシールになりにけり	明日香	1	たかを.
秋灯の水面に滲む入江かな	康子	1	わかば.
紅白の肩を並べて曼珠沙華	やよい	1	せいじ.
夏の夜や下駄の響きや阿波踊	藤井	1	そうけい.
高架ゆく車音やまぬや秋雲り	えいじ	1	博充.
紀伊半島までも望めし須磨の秋	こすもす	1	千鶴.
山と海接する近さ須磨涼し	千鶴	1	満天.
闇埋める流しの器秋の夜	あきこ	1	えいいち.

10月10日 (投句26名 選句32名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
高笑ふ獅子の歯音や秋高し	藤井	7	えいじ.博充.あられ.そうけい.たか子.うつぎ.ほたる.
芝往けばわっと翔び立つ飛蝗かな	やよい	5	みきえ.たかを.あひる.むべ.ほたる.
海風と秋日がつつむ蕪村句碑	なつき	5	勉聖.あひる.もとこ.むべ.わかば.
秋日差す一枚岩の師弟句碑	千鶴	4	康子.澄子.わかば.なつき.
秋草も敦盛塚へ供花とせむ	むべ	3	山椒.千鶴.なつき.
稲架掛けの早稲の香りや畔の風	愛正	3	藤井.せいじ.やよい.
秋晴れや欠伸のうつる座談会	わたる	3	愛正.博充.みきお.
縮緬の波きらめくや秋の海	みきえ	2	千鶴.わたる.
秋入日ちりめん波を薔薇色に	むべ	2	こすもす.和繁.
風に揺れ宇宙と交信秋桜	山椒	2	よし女.たか子.
葦の原小舟の巡る水の秋	山椒	2	えいじ.あられ.
十六才の敦盛偲ぶ菊の供花	こすもす	2	もとこ.澄子.
杭ごとに一羽の鴎船溜り	せいじ	2	山椒.みきお.
秋澄みて須磨の山里句碑巡り	千鶴	2	わたる.きよえ.
柿の種飛ばすイベント口すぼめ	みきお	1	こすもす.
鰡跳ねて水輪重なる川半ば	えいじ	1	うつぎ.
新涼の再会を期す句会場	あひる	1	満天.
ゴンドラのみゃくみゃく柄や空青し	こすもす	1	きよえ.
木の実落つかつての川に帯なせり	康子	1	和繁.
団欒の秋灯瞬くマンション群	康子	1	明日香.
木犀の香る路地裏深き闇	みきお	1	愛正.
存問の如し窓辺の月明かり	よし女	1	明日香.
家家よ一億人の月夜かな	藤井	1	たかを.
天高し海風に舞ふ二羽の鳶	あひる	1	康子.
船体が西日を弾く船溜り	せいじ	1	みきえ.
収穫の紫光る秋茄子や	きよえ	1	満天.
朝刊に秋冷伝う頃となり	明日香	1	あきこ.
澄む秋や晴明神の森深く	ぽんこ	1	あきこ.
秋時雨一句詠まんと樫の樹下	えいじ	1	勉聖.
吾が部屋に光射し込む良夜かな	よし女	1	せいじ.
秋の田に夕日溶けゆく蝋の色	あきこ	1	藤井.
黄落や道標朽ちし峠道	博充	1	やよい.
自販機置くだけの茶店や身に入めり	なつき	1	そうけい.
飛行機のパチパチ光る夜の秋	明日香	1	よし女.

10月9日 (投句25名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
谷深し奈落を覆ふ葛あらし	むべ	7	えいじ.わたる.明日香.やよい.千鶴.わかば.澄子.
むらさきの雲引き連れて今日の月	よし女	5	わたる.博充.なつき.和繁.もとこ.
大西日瀬戸の島々呑み込みぬ	みきお	5	あきこ.よし女.せいじ.あひる.むべ.
水面より掬へば月のくづれけり	勉聖	5	あきこ.やよい.ぽんこ.せいじ.ほたる.
さざ波を朝日が照らす芒原	ほたる	4	勉聖.博充.和繁.こすもす.
富士さやか車窓に裾野引きつづけ	澄子	4	明日香.あひる.うつぎ.みきえ.
山深く連れ呼ぶ鹿や鳴きつのる	千鶴	3	ぽんこ.あられ.もとこ.
黄葉や風に乗り来る寺の鐘	博充	3	勉聖.山椒.こすもす.
傾きて車窓に深き秋日差し	あひる	3	愛正.藤井.むべ.
雲払ひ一人舞台の良夜かな	よし女	2	きよえ.みきえ.
夜烏の声や名月のぼりくる	藤井	2	よし女.うつぎ.
秋澄むや尾根にくっきり雲の跡	明日香	2	康子.あられ.
ひと刷毛の秋雲白き夜空かな	康子	2	満天.千鶴.
厨よりいつもの時間チチロ鳴く	みきお	1	わかば.
秋の日の光と影や禅の庭	もとこ	1	山椒.
寝転べる吾を見下ろす月皎し	えいじ	1	愛正.
雀蜂どうし争ふ柿の木に	和繁	1	澄子.
蒼穹へ富士の山際さやかなり	むべ	1	康子.
藁塚積みの掛け声弾む夫婦かな	えいじ	1	みきお.
コスモスの黄金の銀河たもとほり	山椒	1	ほたる.
虫の音の聞こえをるかに星一つ	あひる	1	たかを.
秋深し一両電車音高く	ぽんこ	1	満天.
秋灯にアーチ窓浮く異人館	康子	1	きよえ.
理髪店サインボールの秋日和	藤井	1	たかを.
松籟や残照華やぐ秋の浜	澄子	1	藤井.
棒稲架の大軍迫る棚田かな	わたる	1	えいじ.
控えめに葉隠一輪秋の薔薇	愛正	1	みきお.
秋の風掬へば崩るる水の月	勉聖	1	なつき.

10月8日 (投句25名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
名月やとぎれとぎれの雲間縫ふ	えいじ	7	康子.せいじ.勉聖.千鶴.博充.こすもす.わかば.
旅支度終えて仰ぎし今日の月	なつき	5	えいじ.康子.あひる.博充.あきこ.
作り手に似るや案山子のコンクール	よし女	5	なつき.きよえ.やよい.みきえ.みきお.
あるなしの風に弾けて椿の実	澄子	5	満天.ぽんこ.よし女.たか子.わかば.
売家の窓秋の簾の風まかせ	愛正	3	なつき.えいじ.和繁.
花芯まで奥へ奥へと揚羽蝶	せいじ	3	千鶴.たか子.みきお.
畦道を教えてくれる彼岸花	明日香	3	董雨.あひる.こすもす.
蟋蟀の三回鳴いてひと呼吸	明日香	3	せいじ.よし女.あきこ.
水鏡映える光の池紅葉	山椒	3	愛正.明日香.むべ.
摩天楼切り取られをるけふの月	もとこ	2	わたる.ほたる.
目蓋とず老犬の背に秋の風	みきお	2	和繁.もとこ.
秋の蝶木立の間の間かくれんぼ	きよえ	2	愛正.勉聖.
燈火親し栄枯盛衰一冊に	むべ	2	やよい.澄子.
歌ふ子の晴着に音符七五三	康子	2	満天.たかを.
ビル街の底に律儀や鉦叩き	あひる	2	たかを.もとこ.
広芝を抜けて出勤風さやか	康子	1	澄子.
朝顔の咲けり楓をのぼりつめ	和繁	1	ぽんこ.
天高し木立日浴ぶ風唄ふ	きよえ	1	山椒.
かりがねやビル街渡る弦となり	あきこ	1	わたる.
電線の隙間に見ゆる今日の月	ぽんこ	1	明日香.
ふくろうの鳴間のしじま月の夜	ほたる	1	藤井.
椿の実はぜて微かな音捉ふ	澄子	1	むべ.
黄葉の磴にとどまる母の影	博充	1	みきえ.
草の花吾を追ひ抜きてすくと伸び	みきえ	1	きよえ.
青インク瓶をこぼして星月夜	あきこ	1	山椒.
中秋の名月照らすアーチ橋	勉聖	1	藤井.
名月の目を閉ずやうに隠れけり	えいじ	1	ほたる.
爆竹を鳴らさぬ神輿行きすぎぬ	なつき	1	董雨.

10月7日 (投句23名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
物思ふ形に傾ぐ案山子翁	よし女	9	満天.山椒.みきえ.せいじ.明日香.むべ.澄子.董雨.ほたる.
月今宵出雲の湖を渡りゆく	澄子	7	えいじ.藤井.博充.千鶴.よし女.あきこ.たか子.
名月や沖を漂ふ船ひとつ	博充	4	愛正.きよえ.せいじ.わたる.
自家製の団子持ち寄る月の友	むべ	3	きよえ.みきお.和繁.
生駒嶺を見下ろす月の煌々と	あひる	3	えいじ.満天.わかば.
魔女の箒立ち並びたりコキア園	山椒	3	康子.あひる.ほたる.
風に折れ幾何学模様の枯蓮	みきお	3	康子.董雨.えいいち.
朝霧や放牧場の牛の声	愛正	3	博充.千鶴.みきお.
群青に染むる無月のほの明り	むべ	2	勉聖.あきこ.
秋雨や松葉の先の珠雫	康子	2	たかを.明日香.
補聴器をはづし聴く闇虫すだく	みきお	2	愛正.和繁.
中秋の月照り満ちて影さやか	千鶴	2	藤井.こすもす.
朝寒やお顔それぞれ水子供養	ぽんこ	2	澄子.えいいち.
玄関までついてくる猫良夜かな	こすもす	2	なつき.もとこ.
名月を竿の先より突きけり	博充	2	なつき.ぽんこ.
街の灯をぐんぐん離れ月さやか	あひる	2	たかを.こすもす.
彼岸花赤を極めてなお赤く	明日香	1	勉聖.
古鐘や遠く渡りし秋の風	勉聖	1	山椒.
のど越しに醸す香りや新走り	千鶴	1	みきえ.
名月や虫も見上げる草の上	わたる	1	もとこ.
大海に帰つて行くか鰯雲	たか子	1	あひる.
石灯籠苔にとどまる紅葉かな	康子	1	むべ.
中天に叢雲払ひ望の月	澄子	1	わたる.
仲秋の名月孤高雲いずこ	明日香	1	わかば.
日が暮れてなほ走らせる稲刈機	和繁	1	ぽんこ.
栗どさり貰ひ途方にくれにけり	もとこ	1	よし女.
名月や仰角およそ五十五度	せいじ	1	たか子.

10月6日 (投句28名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
銀輪を風の追ひ越す刈田かな	えいじ	8	藤井.康子.明日香.山椒.あひる.ぽんこ.澄子.むべ.
跳ねゆきし小さき法被や秋祭り	あひる	7	えいじ.愛正.わたる.みきえ.はく子.みきお.もとこ.
堆く積まれし薪や秋深し	澄子	6	みきえ.あきこ.よし女.こすもす.たか子.わかば.
一門の墓所を包める蕎麦の花	康子	4	勉聖.あひる.はく子.こすもす.
暮るる野に色をぬかれし芒かな	あきこ	3	わたる.よし女.もとこ.
天に星地には草叢虫すだく	みきお	3	たかを.博充.えいいち.
五十年隔てて集ふ月今宵	千鶴	3	康子.明日香.せいじ.
カーテンを揺らし秋の日しのび来る	みきお	2	なつき.えいいち.
帰宅せし吾に斧翳す大蟷螂	やよい	2	えいじ.和繁.
強き香や金木犀の雨上り	和繁	2	満天.千鶴.
秋雨に濡れた庭石風情増し	明日香	2	ぽんこ.みきお.
かぶりつくまだ柔らかき餅拾ひ	なつき	2	藤井.そうけい.
朝霧の霞む集落墨絵ごと	愛正	2	山椒.わかば.
秋雨去り祭り太鼓の打たれ初む	あひる	2	澄子.和繁.
新総裁決すの報や草の虫	えいじ	2	たかを.たか子.
夕立やピタッと止む虫の声	きよえ	1	満天.
竪琴を奏でる風の稲穂波	山椒	1	愛正.
バラ撒きし如銀杏や宮掃除	こすもす	1	そうけい.
秋風や音符の形の落ち葉舞ひ	山椒	1	千鶴.
秋祭り果てて稜線闇深し	澄子	1	せいじ.
たわわなる池に揺らめく栴檀の実	ぽんこ	1	勉聖.
足弱を送る坂道秋時雨	せいじ	1	むべ.
青残る通草の味噌の苦さかな	わたる	1	あきこ.
尼寺の庭にこぼるる柿赤し	勉聖	1	博充.
椋鳥や街路樹揺るる駅の灯	勉聖	1	なつき.

10月5日 (投句25名 選句33名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
芋煮会真中にすわる地元酒	わたる	8	えいじ.山椒.たかを.たか子.康子.もとこ.なつき.よし女.
耳遠き父の枕へ秋風鈴	康子	6	えいじ.たかを.ぽんこ.みきお.むべ.澄子.
万国旗揺れて始まる運動会	康子	5	みきえ.勉聖.明日香.もとこ.こすもす.
芝居小屋出でて新蕎麦啜りけり	もとこ	4	満天.せいじ.千鶴.こすもす.
秋霖や街に聖鐘くぐもれり	むべ	4	博充.あひる.きよえ.澄子.
庭木刈る夫とあうんの呼吸なる	なつき	3	あきこ.みきえ.青海.
不動明そびら彩る銀杏黄葉	ぽんこ	3	わたる.千鶴.みきお.
山道の急登を覆ふ霧の幕	愛正	3	えいいち.山椒.わかば.
鷺群れて藁すべ探る刈田あと	千鶴	3	愛正.せいじ.きよえ.
お供へのお下がり甘き熟柿かな	みきえ	2	えいいち.董雨.
狭庭にも駆け込んで来し秋気かな	あひる	2	藤井.やよい.
青空に天女の舞ふや秋の雲	山椒	2	愛正.あきこ.
子供等の嬌声消えてちちろ鳴く	たか子	2	勉聖.董雨.
芋虫の飛べぬままなる秋の雨	藤井	2	やよい.ほたる.
木犀や香の隙間に夜の闇	勉聖	2	博充.ほたる.
女王のテｨアラの如く彼岸花	山椒	2	明日香.和繁.
行く秋の同窓会に黙想す	むべ	1	たか子.
芝居小屋へコスモスの道通り抜け	こすもす	1	満天.
庭の隅ひそかに咲けり草の花	みきお	1	青海.
秋なすび一と雨ごとに身を締めて	よし女	1	康子.
天つ風吹けば岸へと尾花舞ふ	あきこ	1	和繁.
切り通し枝葉に隠る山葡萄	愛正	1	わかば.
暮の秋鍬の跡ある畑かな	博充	1	よし女.
秋天を羽音に埋める鳩千羽	えいじ	1	むべ.
軒下の庭下駄濡れて秋霖雨	せいじ	1	ぽんこ.
歌舞伎鑑賞幕の合間の栗ご飯	こすもす	1	なつき.
散骨や小船連なる秋の海	なつき	1	あひる.
身罷りしいのちにも似て星流る	澄子	1	藤井.

10月4日 (投句25名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
秋霖に浮かぶ巨石は石舞台	明日香	8	満天.愛正.せいじ.ぽんこ.えいいち.みきお.もとこ.わかば.
別れの日車窓離れぬ名残月	あきこ	5	そうけい.山椒.博充.ぽんこ.たか子.
水澄めり光を弾ねて走る川	山椒	5	満天.千鶴.きよえ.あきこ.和繁.
蔓延を手繰りよせたり山葡萄	愛正	4	あひる.康子.わたる.ほたる.
百舌鳥鳴くや一人居に家広すぎて	よし女	4	愛正.千鶴.せいじ.和繁.
籾殻焼き神に感謝の烟りかな	明日香	3	勉聖.よし女.わかば.
外つ国に友得し孫や初紅葉	あひる	3	えいじ.藤井.たかを.
赤とんぼガイド案内の指の先	なつき	3	たかを.わたる.もとこ.
病院の軒に迎へる秋燕	康子	3	明日香.なつき.たか子.
身に入むや数百体の水子地蔵	ぽんこ	2	そうけい.なつき.
仏間には淡くともれる秋灯下	勉聖	2	藤井.博充.
まっすぐに吾にせまり来るオニヤンマ	ほたる	2	あひる.みきえ.
鳥よりも人が注目する案山子	わたる	2	よし女.こすもす.
露寒し机にひとり灯をともす	博充	2	えいじ.あきこ.
去る子らに秋の噴水残さるる	なつき	2	きよえ.澄子.
並べゐる丹精の鉢菊びより	千鶴	2	みきえ.むべ.
むらさきにほころび匂うあけびかな	ほたる	2	勉聖.むべ.
惜別の宿や膳には新豆腐	藤井	2	康子.ほたる.
月明かり障子に映る松の影	愛正	1	みきお.
脳トレの音読始む夜長かな	きよえ	1	明日香.
朝風に花野を望むカフェテラス	康子	1	えいいち.
河跨ぐ送電線や鰯雲	せいじ	1	澄子.
賑はへる展覧会や秋袷	澄子	1	こすもす.

10月3日 (投句25名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
深山の谷埋め尽くし岩紅葉	山椒	6	ぽんこ.満天.むべ.あきこ.みきえ.こすもす.
りんの音に読経の尽きて秋蛍	あきこ	5	藤井.山椒.せいじ.たか子.もとこ.
天高し槌音返す谺かな	やよい	5	あきこ.博充.明日香.和繁.こすもす.
雲間より天窓のごと照らす月	みきえ	4	満天.せいじ.千鶴.きよえ.
渡船跡朽ちた小舟に散る柳	愛正	4	ぽんこ.みきえ.よし女.ほたる.
ハロウィンお化けだらけの路地楽し	康子	4	えいじ.たか子.なつき.澄子.
山寺の石段眠る星月夜	わたる	3	愛正.あひる.ほたる.
秋空に鴟尾の見栄えや仁王門	ぽんこ	3	康子.藤井.千鶴.
天高し龍馬の指すは太平洋	藤井	3	山椒.よし女.もとこ.
茸狩リ籠見せ合ひし笑顔かな	澄子	3	勉聖.きよえ.なつき.
実を少し持ちて咲けるや盗人萩	えいじ	2	明日香.和繁.
日が沈み街路樹揺らす椋の群	みきお	2	そうけい.勉聖.
秋夕日黄金に映ゆる地平線	きよえ	2	むべ.やよい.
闌れし野に白一株の玉簾	ほたる	2	博充.わたる.
月光の綺羅に砕ける並木道	康子	2	やよい.わたる.
介護士はテノールボイス秋さやか	せいじ	1	澄子.
大技やバッタのジャンプ大枯野	たかを	1	そうけい.
露芝の真っ直ぐ光る踏みし跡	ほたる	1	愛正.
烏鯉水草紅葉の中泳ぐ	むべ	1	あひる.
路地裏に灯ともす夜寒かな	博充	1	たかを.
筋塀の松の月影屏風絵か	愛正	1	康子.
秋澄むやボトルに眠る異国文字	勉聖	1	たかを.
美術展巡りテラスに寛ぎぬ	澄子	1	えいじ.

10月2日 (投句21名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
秋薔薇のアーチを風の抜けにけり	なつき	7	康子.山椒.やよい.あひる.董雨.澄子.ほたる.
運動会みなに折り紙金メダル	康子	6	やよい.明日香.みきお.和繁.こすもす.もとこ.
毬爆ぜてこぼれし栗の艶々し	千鶴	5	愛正.あきこ.みきえ.えいじ.和繁.
かりがねや影連なりて夕日射る	あきこ	4	愛正.せいじ.山椒.わかば.
焦げ目から憤き出る煙秋刀魚焼く	山椒	4	藤井.きよえ.ぽんこ.よし女.
ふるさと便届きて今日は栗仕事	あひる	4	むべ.そうけい.もとこ.わたる.
月光に雑魚もしばし観賞魚	愛正	3	康子.きよえ.そうけい.
爽やかやのりのきいたる新パジャマ	ほたる	3	あきこ.せいじ.澄子.
刈り終へて残りしままの案山子かな	わたる	3	満天.えいじ.むべ.
シーサーの睨みをいなし糸瓜食ぶ	もとこ	2	千鶴.よし女.
盗人萩ベンチの下に隠れ咲く	なつき	2	博充.みきお.
雨伝ふ棘に守られしどみの実	むべ	2	みきえ.あひる.
宵空に星屑こぼす金鐘児	あきこ	2	たかを.ほたる.
故郷へ誘ふ風や秋の雲	みきお	2	明日香.ぽんこ.
水尾引くしなふ鰡飛ぶ昼下り	きよえ	1	董雨.
吾が解くは漢字ナンクロ長き夜	せいじ	1	こすもす.
秋草と戯れる仔犬青き空	みきお	1	満天.
三日月や朧の杜の甍波	愛正	1	千鶴.
空の色秋来たりける気配かな	勉聖	1	わかば.
風舞へば縮緬波や秋の川	えいじ	1	博充.
潮風や野菊一輪土手に咲く	きよえ	1	藤井.
秋の日や草は銀なる波のごと	えいじ	1	勉聖.
雨あがりの秋雨樋のまだ濡れて	和繁	1	たかを.
秋うららホームに響く車掌の声	康子	1	勉聖.

10月1日 (投句25名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
滑り台子の声満ちて秋の空	博充	5	勉聖.きよえ.きよえ.もとこ.みきお.
せめぎ合ふ潮の落差や秋の渦	千鶴	5	あひる.博充.みきえ.ほたる.わかば.
天高し雲の影おく三輪の山	明日香	5	えいじ.康子.山椒.せいじ.千鶴.
釣りズボンの干さる民宿秋の浜	こすもす	4	満天.もとこ.和繁.えいいち.
打ち返すテニスコートに赤蜻蛉	ぽんこ	4	あきこ.たかを.あひる.こすもす.
秋夕焼腰伸ばしをる農夫かな	康子	3	千鶴.みきえ.よし女.
築山へ散り敷く桜紅葉かな	康子	3	愛正.むべ.明日香.
秋の暮歩幅小さくなりにけり	えいいち	3	わたる.博充.明日香.
露草の光零して咲きにけり	みきお	3	澄子.よし女.そうけい.
山畑やかすみに白き蕎麦の花	勉聖	2	あきこ.董雨.
白波の一層白し秋の海	こすもす	2	満天.山椒.
葉漏れ日に葉擦れの響く秋山路	えいじ	2	藤井.わかば.
加はりし牡鹿率いる鹿の群	澄子	1	董雨.
防空壕出でて青空終戦日	山椒	1	なつき.
紫蘇の実をしごく指先匂いけり	ほたる	1	勉聖.
烏が車を歩いて避ける田刈時	和繁	1	そうけい.
虫の音を聞き入る今朝やコーヒータイム	きよえ	1	みきお.
友の皆不具合の出て九月尽	もとこ	1	こすもす.
娘と二人居酒屋出れば月さやか	あひる	1	むべ.
秋晴れや向こうの尾根が大和富士	明日香	1	せいじ.
ひと叢に余韻を残しちちろ虫	むべ	1	えいじ.
思はざる富士の初雪便りかな	澄子	1	なつき.
秋晴れやおろしたてなる白き靴	藤井	1	和繁.
秋蚊追ふ力もなくて病深し	藤井	1	康子.
糸瓜忌や横顔の眼の虚ろなる	たか子	1	藤井.
とりどりの秋果とともに妻帰宅	せいじ	1	澄子.
延々と鷺鳴き交はす宵の秋	和繁	1	ほたる.
冷たしやブロンズ乙女に赤とんぼ	勉聖	1	愛正.
夏の朝犬がとりもつ対話かな	みきお	1	たかを.

9月30日 (投句26名 選句31名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
月明かり水路を照らす蔵の街	愛正	7	勉聖.満天.康子.わたる.なつき.あひる.むべ.
タクト振るものの居るらし虫の声	よし女	6	愛正.えいじ.満天.藤井.千鶴.なつき.
風折れの秋草瓶に切り戻す	むべ	6	康子.せいじ.あきこ.もとこ.和繁.たか子.
水飛沫岩肌掠め舟滑る	山椒	5	愛正.千鶴.ぽんこ.みきお.ほたる.
図書館の古書の匂ひの夜長かな	博充	4	勉聖.あきこ.こすもす.わかば.
人もなき山家を照らす真夜の月	勉聖	4	せいじ.わたる.あひる.たか子.
毬栗や落ちた拍子に実の跳んで	あひる	3	えいじ.たかを.きよえ.
蒼天に風の軌跡や秋の雲	康子	3	博充.えいいち.山椒.
生きたまま持ち運ばるる毛虫かな	和繁	2	そうけい.澄子.
漣に夕照揺れる秋の海	山椒	2	むべ.わかば.
横臥してなほ読み耽る夜長人	せいじ	2	和繁.ほたる.
現地との時差を楽しむ夜長人	せいじ	2	そうけい.こすもす.
秋の夕星きらめいて光る空	あきこ	1	山椒.
旅心そろそろ満ちて秋刀魚食ぶ	わたる	1	きよえ.
秋晴の空に手を振るクレーンかな	あきこ	1	よし女.
逆立ちで歩く校庭大西日	みきお	1	みきえ.
竹林の小径響もす初嵐	むべ	1	博充.
友達の弁当の端に間引きの菜	ほたる	1	藤井.
朝顔の今日一日と天仰ぐ	きよえ	1	明日香.
飼はれいる鈴虫髭を振るばかり	よし女	1	澄子.
狼煙めく霧摩耶山の雨上がり	あひる	1	明日香.
月おぼろ回覧板で立話	なつき	1	もとこ.
秋風に推され葉面の銀波めく	えいじ	1	ぽんこ.
囲碁対局意地の一手や夜長かな	勉聖	1	みきお.
末っ子の反抗期きて休暇明	なつき	1	たかを.
秋雲に飛行機雲の突き刺さる	和繁	1	みきえ.
教え乞ふ名を知り二周の花野道	そうけい	1	えいいち.
伐採の太き年輪身に沁みて	千鶴	1	よし女.

過去一覧

2025 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2024 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2023 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2022 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2021 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2020 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2019 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2018 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2017 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2016 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2015 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2014 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2013 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2012 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]
2011 [ 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 ]