成績一覧

7月30日 (投句22名 選句25名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
鷺の首二つ突き出る青田波	素秀	7	あひる.あられ.みきお.きよえ.千鶴.むべ.なつき.
猛暑日の蛇口から湯の飛び出して	満天	5	かえる.明日香.ぽんこ.せいじ.あひる.
芭蕉葉を庇としたる平屋かな	むべ	4	みきえ.素秀.澄子.うつぎ.
葛餅の黒蜜さらふ身の疲れ	そうけい	3	せつ子.むべ.澄子.
会釈して銀座で降りしパナマ帽	澄子	3	かえる.豊実.なつき.
遠花火音だけ聞きつ庭花火	千鶴	3	そうけい.こすもす.もとこ.
一山を揺るがすほどの蝉の声	みきお	3	智恵子.満天.たか子.
鰻より穴子が好きと瀬戸育ち	よし子	3	智恵子.せつ子.はく子.
補聴器にいつもの倍の蝉の声	たか子	2	こすもす.もとこ.
炎天に早口なりしガイドかな	なつき	2	はく子.明日香.
白蓮の堀を溢るる一揆寺	なつき	2	そうけい.みきお.
昼寝覚め夕餉支度や大わらわ	みきえ	2	たかを.ぽんこ.
打水のすぐ乾きたり犬走り	こすもす	2	みきえ.満天.
鳥の声戻りて朝の風涼し	智恵子	1	素秀.
不動明に朝のざわめき蝉時雨	ぽんこ	1	たかを.
ウインドウに映る私の夏帽子	よし子	1	豊実.
老い母の花火に語り始めけり	せいじ	1	たか子.
外つ国の日本人会みな浴衣	あひる	1	うつぎ.
たつきの句暮らし振り見え秋近し	明日香	1	きよえ.
孫娘に着せやる浴衣三代目	はく子	1	あられ.
人ごみに出会ひし友や花火の夜	あひる	1	せいじ.
目移りす売り場に並ぶ土用鰻	ぽんこ	1	千鶴.

7月29日 (投句23名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
迷路めく路地を照らして月涼し	あひる	5	満天.素秀.せいじ.みきお.こすもす.
三伏や生け垣しんと屋敷町	澄子	4	明日香.もとこ.宏虎.むべ.
入道雲見つづけている待ちぼうけ	あひる	4	なつき.せつ子.小袖.たか子.
椰子影に座して沖見るサングラス	智恵子	4	たかを.素秀.よし子.千鶴.
涼しきは櫂の飛沫やラフティング	素秀	3	むべ.たか子.ぽんこ.
水底の影で見つけし目高の子	うつぎ	3	はく子.あられ.みきお.
狛犬の鼻をくすぐる海桐の実	ぽんこ	3	豊実.あひる.かかし.
「う」の文字の暖簾に染みる旨さかな	たか子	3	ふさこ.あられ.きよえ.
ゴーヤーのとばりに憩ふ晩夏光	せいじ	3	智恵子.あひる.ぽんこ.
炎昼や賀茂の水さへ淀みけり	もとこ	2	なつき.かえる.
天を向く蝉も無慈悲に掃き清む	かえる	2	豊実.もとこ.
炎天に横滑りする魚影かな	豊実	2	智恵子.澄子.
分けつの進む青田や日の盛り	みきお	2	みきえ.はく子.
草茂る底一面藻の水路かな	みきえ	2	小袖.宏虎.
冷汁を旨しと爺はまた畑へ	智恵子	2	ふさこ.たかを.
氷屋の闘ふひと日酷暑かな	みきお	2	そうけい.こすもす.
夏霧に見え隠れする一山家	澄子	2	明日香.千鶴.
田水抜き中干し始む土用かな	千鶴	2	かえる.みきえ.
大夕焼けに町燃えるごと窓赤し	満天	1	せつ子.
図書室の親子の学び舘涼し	きよえ	1	そうけい.
ロープウエイ下野の草茂る奈落の歩	そうけい	1	きよえ.
旱天の慈雨はまだかと窓見あぐ	たか子	1	かかし.
向日葵の丘に夕日の囚わるる	素秀	1	澄子.
高層のマンション目がけ蝉しぐれ	はく子	1	よし子.
吹き上ぐる風も涼しや八合目	愛正	1	せいじ.
瀬戸の海土用の波かうねりをり	きよえ	1	満天.

7月28日 (投句21名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
バスツアー浴衣でもてなすガイドさん	智恵子	4	宏虎.はく子.なつき.ぽんこ.
水遣りの小さく破る夜の静寂	あひる	4	むべ.せいじ.小袖.せつ子.
蜘蛛の囲を払ひ除けたる庭箒	みきえ	4	愛正.ふさこ.ぽんこ.せつ子.
憂きことも何時しか忘れ草を引く	うつぎ	4	たかを.澄子.あひる.きよえ.
天井扇ゆつくり回る夏館	むべ	4	智恵子.あひる.千鶴.あられ.
遠雷の会話に交じる夕餉かな	あひる	3	むべ.せいじ.うつぎ.
ソーダ水掴み泡ごと一気飲み	かえる	3	千鶴.あられ.なつき.
ビー玉をさはに敷きたる水中花	せいじ	3	たかを.そうけい.きよえ.
通り雨庭の土用芽ぴんと立つ	なつき	2	豊実.もとこ.
「寿限無」演ず子供きりりと単衣着て	こすもす	2	素秀.ふさこ.
涼風や竹林抜けて土間に入る	愛正	2	宏虎.みきえ.
うち広ごる穂丈の揃ふ青田かな	千鶴	2	かえる.もとこ.
日に染まり入道雲は遥か沖	素秀	2	たか子.はく子.
かぶりつく爆弾にぎり山椒の香	なつき	2	智恵子.素秀.
サウンドを全開にして暑気払ふ	うつぎ	2	たか子.こすもす.
落蝉に雀こわごわ近寄りし	ぽんこ	2	愛正.豊実.
体温を超えて溽暑の全国区	たか子	1	こすもす.
見廻りの青田に涼の水の音	愛正	1	満天.
蝉這ひ出翅開かぬまま力尽き	明日香	1	みきお.
夏休み子の声消へし通学路	きよえ	1	みきお.
身体の危険を過ぐる暑さかな	きよえ	1	そうけい.
明早し霊気漂ふ朝参り	明日香	1	かえる.
日照り草は母の呼び方色とりどり	こすもす	1	うつぎ.
湯上がりや緩やかに着る浴衣かな	澄子	1	みきえ.
義経の越えし峠の花榊	素秀	1	澄子.
赤子来て真っ赤に泣きし盛夏かな	もとこ	1	小袖.

7月27日 (投句25名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
空港の名はこうのとり雲の峰	こすもす	6	満天.せいじ.明日香.あひる.たか子.ぽんこ.
昼寝覚あの世この世と入り混じり	うつぎ	5	宏虎.千鶴.たか子.たかを.かかし.
リハビリの歩け歩けと蝉時雨	かかし	4	うつぎ.なつき.きよえ.こすもす.
紫蘇共にあけぼの色の梅を干す	はく子	4	千鶴.ぽんこ.かかし.小袖.
朝市のこれも売り物吊忍	うつぎ	4	むべ.せいじ.澄子.なつき.
蓮の花かき分け堀の渡し板	なつき	3	愛正.むべ.明日香.
この溽暑知るよしもなし川藻揺る	智恵子	2	そうけい.もとこ.
ただ灼けて持つに持てざる手摺かな	せいじ	2	かえる.智恵子.
蓮の風屋根の反り立つ一揆寺	なつき	2	そうけい.あひる.
鉦太鼓夜の大川船祭	みきえ	2	宏虎.うつぎ.
猛暑日の町疾走の救急車	満天	2	あられ.素秀.
慰霊祭黙祷の背に蝉時雨	みきお	2	智恵子.満天.
潔し鱧の骨切り白き音	たか子	2	みきえ.もとこ.
早朝の庭木消毒梅雨明けぬ	千鶴	2	愛正.こすもす.
草茂り子らも惑ふや秘密基地	愛正	2	ふさこ.小袖.
棚経や先代ゆづりバリトンで	もとこ	1	みきえ.
家族連れ公園つどふ夜涼かな	むべ	1	たかを.
生臭さ抜けて揺れゐる蛇の殻	素秀	1	豊実.
玄関をひらけば去りし夏の蝶	あひる	1	あられ.
草刈機体調憂ふほど鳴りし	明日香	1	ふさこ.
神庭はもとの静けさ祭り後	ぽんこ	1	かえる.
ひもすがら木目模様の雨蛙	明日香	1	素秀.
片陰のベンチ潮風吹き抜きし	きよえ	1	豊実.
ウェーブの涼し緑の稲穂かな	こすもす	1	きよえ.
抜け道や出会ひ頭の凌霄花	そうけい	1	澄子.

7月26日 (投句24名 選句30名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
対校戦炎天ゆらす鼓舞の歌	そうけい	6	かえる.もとこ.はく子.せつ子.豊実.きよえ.
モノクロの写真の父はパナマ帽	もとこ	5	愛正.あられ.小袖.かかし.みきお.
竿一本渓谷下る紅葉舟	みきお	4	澄子.せいじ.ぽんこ.千鶴.
風鈴の音色に眠る赤ん坊	かかし	4	あひる.あられ.せいじ.うつぎ.
隣町まで揺れて今大花火	澄子	3	満天.あひる.うつぎ.
梅を干し裏返せば笊の痕	ぽんこ	3	愛正.宏虎.ふさこ.
白南風にからから唄ふ風見鶏	智恵子	3	澄子.ぽんこ.みきお.
子ら寝しずまりてキャンプの火を消しぬ	みのる	2	小袖.たかを.
蜻蛉生まる葦根より光立ち上がり	宏虎	2	せつ子.きよえ.
前垂れに般若心経汗涼し	なつき	2	そうけい.千鶴.
半ズボン脛に打痕の翁かな	愛正	2	ふさこ.豊実.
置き配の立てかけてあり西日中	せいじ	2	なつき.素秀.
年の功見事老婆の西瓜切り	愛正	2	もとこ.こすもす.
潮騒を枕としたるキャンプかな	みのる	2	たか子.みきえ.
灼熱の街動かざる午後三時	たか子	2	そうけい.はく子.
紫蘇揉むや袖口までも染め上げて	うつぎ	2	智恵子.たか子.
身ほとりを左見右見して夏の蝶	せいじ	1	たかを.
銭湯の前で立ち食ひ氷菓子	豊実	1	かかし.
巻き込みし砂は肩まで土用波	素秀	1	むべ.
船渡御の四年ぶりとや賑わいて	たか子	1	なつき.
届きたる動画の暑中見舞いかな	こすもす	1	みきえ.
欄干を両手に掴み橋涼み	素秀	1	こすもす.
海見える避暑を兼ねて図書館へ	きよえ	1	むべ.
犬小屋の小さき葦簀に尻出でし	なつき	1	素秀.
昼過ぎて蝉の合唱ぴたり止む	満天	1	明日香.
串焼きの穴子両手に旅至福	智恵子	1	満天.
自撮りせん万の向日葵老夫婦	かかし	1	智恵子.
朝に夕に風通る家夏柳	千鶴	1	明日香.
孫に似し将棋の棋士の扇子振る	あひる	1	かえる.
酷暑にて休みの子らの家ごもり	かえる	1	宏虎.

7月25日 (投句21名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
黙祷の肩にしみいる蝉時雨	宏虎	11	かかし.智恵子.豊実.せつ子.たか子.千鶴.小袖.明日香.そうけい.むべ.なつき.
白南風に帆を揚げるごとシーツ干す	むべ	6	かえる.せいじ.たか子.あひる.ぽんこ.うつぎ.
向き変はり知つた顔あり踊りの輪	なつき	6	愛正.みきえ.千鶴.たかを.こすもす.もとこ.
河童忌や路地に涸れたる手水鉢	たか子	5	かかし.豊実.素秀.澄子.あられ.
水打ってひと日はじまる京の路地	澄子	5	かえる.愛正.智恵子.せいじ.明日香.
湧水に上機嫌なる花山葵	智恵子	3	みきえ.せつ子.むべ.
球場へ重きリュックや氷水	みきえ	3	満天.たかを.きよえ.
ひとつだけ違ふ箸置き夏料理	みきお	2	澄子.あられ.
濃紺の初茄子しかと糠漬けに	千鶴	2	宏虎.みきお.
蝉止みてボサノバを聞く亭午かな	せいじ	2	あひる.うつぎ.
夕まぐれ西空白き夏の月	みきえ	2	宏虎.満天.
白南風や紙皿に盛るカレーライス	豊実	2	なつき.もとこ.
子蟷螂小さき鎌を振り上げる	かえる	1	きよえ.
持ち運びつつ庭仕事蚊遣り香	あひる	1	こすもす.
街路樹の枝葉の伸びし晩夏かな	きよえ	1	小袖.
つばの下眉のきりりと草取女	なつき	1	ぽんこ.
病院の宣伝ばかり夏の駅	明日香	1	素秀.
後のこと気になる歳や蝉時雨	宏虎	1	みきお.
炎天をかき混ぜ去りしヘリコプター	満天	1	そうけい.

7月24日 (投句24名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
新米を掬ふ手のひらほの温き	みきお	8	せつ子.あられ.愛正.澄子.ぽんこ.たか子.ふさこ.きよえ.
湧く雲に機影突っ込む大暑かな	たか子	7	みきえ.なつき.素秀.明日香.ぽんこ.あひる.そうけい.
炎天に鉄路大きく揺らぎをり	澄子	6	みきえ.たかを.満天.小袖.みきお.むべ.
結界の内へ落蝉戻しやり	なつき	5	せつ子.愛正.たかを.たか子.千鶴.
店員のはっぴ鯔背な夏祭	そうけい	3	かえる.智恵子.きよえ.
ご飯だけ炊いて娘の鰻待つ	あひる	3	はく子.明日香.うつぎ.
梅雨明けやよく乾きたる旅衣	澄子	2	もとこ.むべ.
吟行子を虜にしたる蜥蜴の子	せいじ	2	ふさこ.こすもす.
大漁旗の船のパレード島祭	なつき	2	小袖.そうけい.
真つ白な裏地ののぞく梅雨茸	せいじ	2	豊実.あひる.
日の落ちて手持ち無沙汰の秋扇	みきお	2	なつき.もとこ.
早朝の幹線道路蝉しぐれ	ぽんこ	2	宏虎.澄子.
裏庭の茂みを灯す釣鐘草	愛正	1	みきお.
右の耳左の耳に蝉時雨	せつ子	1	豊実.
居ながらに花火絶景の至福	こすもす	1	宏虎.
湿原に無垢の天使や鷺の蘭	智恵子	1	せいじ.
触れし途端仰向けの蝉蘇生せり	こすもす	1	うつぎ.
夕顔や垣はみ出せる厚化粧	素秀	1	満天.
軽鴨のやうな親子の棒アイス	あひる	1	素秀.
微睡みを叩き起こせと蝉の鳴く	かえる	1	あられ.
夏休み子ら出陣に湧く図書館	たか子	1	智恵子.
蝉しぐれ句帳がわりのボイスメモ	千鶴	1	こすもす.
立ちのぼる入道雲の幾重にも	きよえ	1	せいじ.
梅雨明けや通り過ぎゆく風軽し	愛正	1	かえる.
土手の木々揺すぶる風と蝉時雨	もとこ	1	はく子.

7月23日 (投句24名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
水鉄砲ひらりとかわす猫の所作	澄子	9	たかを.みきえ.もとこ.愛正.むべ.素秀.あられ.なつき.こすもす.
向日葵を手かざしで見る高さかな	たか子	7	かえる.もとこ.澄子.素秀.満天.あひる.せいじ.
足音に蝌蚪の跳びのく田の水輪	千鶴	7	豊実.ぽんこ.澄子.きよえ.そうけい.あひる.ふさこ.
年一度被爆名簿の土用干	みきお	4	智恵子.あられ.きよえ.千鶴.
せせらぎに和して同ぜず蝉しぐれ	せいじ	4	たかを.せつ子.智恵子.宏虎.
白南風や車の列を縫ふバイク	なつき	4	宏虎.たか子.そうけい.みきお.
ご自由にどうぞの木札ひまわり田	こすもす	4	かえる.満天.なつき.はく子.
片陰を拠り所にし右ひだり	たか子	3	せつ子.愛正.ぽんこ.
蝉穴に殻を残して生まれけり	ぽんこ	1	こすもす.
山稜に夏雲の影くっきりと	千鶴	1	明日香.
新聞紙で包む向日葵二抱え	こすもす	1	豊実.
隧道を静かに塞ぎ蔦茂る	素秀	1	千鶴.
黄昏の土手に憩ふや月見草	智恵子	1	ふさこ.
白南風や唐揚げ運ぶ海の家	豊実	1	みきえ.
稜線の連山のごと雲の峰	きよえ	1	明日香.
行人の大き歩幅や土用あい	みきえ	1	うつぎ.
音すれば今日はどこかと遠花火	明日香	1	せいじ.
梅雨明けて公園の木々光り出す	満天	1	はく子.
梅雨あがる連峰に湧く雲幾多	愛正	1	たか子.
ひまわりの微笑み返し散歩道	たかを	1	うつぎ.
おはぐろや老の歩みに沿うて飛ぶ	もとこ	1	むべ.
片頬の寝茣蓙織り目や夢の跡	愛正	1	みきお.

7月22日 (投句23名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
月見草富士の裾野の花明かり	智恵子	6	はく子.明日香.みきお.こすもす.せつ子.なつき.
辞儀深き男の背に蝉時雨	なつき	6	せいじ.たかを.もとこ.素秀.あひる.そうけい.
蚊に喰はれたる指浸す沢の水	せいじ	3	かえる.宏虎.うつぎ.
一円玉ひらり舞ふなり湧く清水	愛正	3	みきえ.ぽんこ.みきお.
楽しげな老母の墨痕白うちわ	あひる	3	愛正.きよえ.そうけい.
閑けさや飛び込みの突く水の芯	澄子	3	みきえ.かえる.たかを.
田草刈るエンジン音の遠近に	素秀	3	せいじ.明日香.あひる.
白南風に揺れる真白の舫船	豊実	3	はく子.小袖.うつぎ.
溽暑中コロナゆっくり動き出す	はく子	2	満天.智恵子.
かなぶんの外灯目指す闇夜かな	むべ	2	ぽんこ.あられ.
夏日浴び棘やはらかし青毬栗	かえる	2	もとこ.千鶴.
子育ての巻き戻し無く時計草	もとこ	2	満天.たか子.
青田風シニアコーラス声軽き	千鶴	2	たか子.むべ.
さわさわと袖中通り青田風	きよえ	2	小袖.むべ.
滴れるバス正面の甲山	せいじ	2	宏虎.澄子.
急がざる手紙を出しに夏の暮	たか子	2	澄子.素秀.
稲架襖遠回りして行く隣家	みきお	1	千鶴.
ハンカチへ氷を包み首に巻き	満天	1	あられ.
炎天へ覚悟の一歩買物へ	満天	1	こすもす.
解体の進み広がる夏の雲	たか子	1	きよえ.
貴船床日常忘れ耳すます	明日香	1	智恵子.
オフィス街溽暑に人はすれ違ふ	小袖	1	豊実.
塵芥車道路蹴散らす梅雨の明け	ぽんこ	1	豊実.
炎天の物見遊山や京の辻	澄子	1	せつ子.
天気図に正円三つ颱風裡	あひる	1	愛正.
流さない素麺大会子ども会	こすもす	1	なつき.

7月21日 (投句23名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
せせらぎを遠く近くに避暑散歩	せいじ	6	愛正.豊実.せつ子.はく子.なつき.もとこ.
鉄人の群れクロールの手は高し	素秀	6	かえる.豊実.せいじ.あひる.澄子.うつぎ.
風呼んで貝風鈴のかろき音	澄子	5	はく子.明日香.小袖.智恵子.うつぎ.
吊革に委ねる睡魔蝉時雨	豊実	5	愛正.かえる.せつ子.かかし.あられ.
山裾にせまりく大波蓮田風	せつ子	4	みきえ.満天.かかし.みきお.
妹としゃべり尽くして暑気払	なつき	4	たかを.澄子.智恵子.むべ.
青空へ飛び込む飛機や梅雨あがる	みきえ	4	そうけい.たか子.あられ.むべ.
耳ざとき幼子まじる端居かな	澄子	3	たかを.なつき.そうけい.
隠沼に布袋草埋む花浄土	智恵子	3	小袖.もとこ.千鶴.
猛暑日の笑顔となりて終業式	満天	3	こすもす.ぽんこ.千鶴.
髪切りて頭小さく夏帽子	なつき	2	みきえ.宏虎.
川面より上がりくる冷蛍の夜	宏虎	2	あひる.みきお.
やはらかな闇の起伏を蛍飛ぶ	宏虎	2	たか子.きよえ.
ほがらかと書かれしうちわ扇ぎけり	あひる	2	素秀.ぽんこ.
梅雨明や青空急に広がれリ	明日香	2	満天.こすもす.
釣られずに盥の中や釣忍	むべ	1	素秀.
門口の風に遊ばれ百日紅	ぽんこ	1	せいじ.
朝顔のつぼみ数多明日の顔	きよえ	1	宏虎.
朝焼けや稜線紅を引きしごと	明日香	1	きよえ.
朝顔の垣に朝日や今盛り	きよえ	1	明日香.

7月20日 (投句23名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
石ひとつ動かし落とす田水かな	みきお	8	愛正.みきえ.豊実.せつ子.むべ.澄子.きよえ.小袖.
半夏生小さき句帳の開きくせ	よし子	6	はく子.素秀.むべ.こすもす.ぽんこ.たか子.
水打ってひと日の仕事はじめとす	満天	4	かえる.たかを.こすもす.ぽんこ.
水底を転がる小石秋の水	みきお	4	豊実.せいじ.澄子.あひる.
下校子を待ちて大玉西瓜切り	みきえ	3	そうけい.はく子.千鶴.
汐風に押され火渡る夏祓	素秀	3	そうけい.きよえ.小袖.
蜘蛛の囲を透かして激つ瀬を望む	せいじ	3	明日香.たか子.千鶴.
夏木立遥か彼方の観覧車	かえる	3	みきえ.素秀.あられ.
夕さりの風はや涼し川下り	素秀	3	せいじ.宏虎.うつぎ.
川跨ぎ風鈴の音の横並び	せつ子	2	たかを.もとこ.
青田風送電線を廻り行く	智恵子	2	あられ.あひる.
窓開けば風は火のごと炎暑かな	そうけい	2	なつき.うつぎ.
玄関の桟にひねもす雨蛙	明日香	2	愛正.もとこ.
蜘蛛の囲に邪魔されもして岨の道	せいじ	1	智恵子.
兜虫手にする子等の嬉嬉として	きよえ	1	満天.
蜩の聞こゆ尾根より望む街	豊実	1	明日香.
気をつけていても葉焼けや夏深む	明日香	1	かえる.
蛍袋繁みの中の灯火なり	愛正	1	なつき.
夏空に線を崩さず飛行機雲	むべ	1	満天.
猫好むカーテン引きし西日窓	こすもす	1	宏虎.
栴檀の花風に運ばれ手水鉢	愛正	1	智恵子.
鉢植えの桔梗みやげと洒落男	もとこ	1	せつ子.

7月19日 (投句23名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
さわさわと苗筋消えし青田かな	明日香	5	愛正.智恵子.小袖.きよえ.うつぎ.
蛍袋覗きてはいる躙り口	愛正	5	智恵子.満天.素秀.むべ.ぽんこ.
熊笹を脛でかき分け神輿渡御	素秀	5	澄子.みきお.小袖.なつき.たか子.
夕風に火照りしずめて旅浴衣	澄子	4	宏虎.せいじ.こすもす.みきお.
手毬なす百日紅の大揺らぎ	はく子	4	せつ子.素秀.みきえ.澄子.
帰省子の挨拶の声あらたまる	素秀	3	かえる.せいじ.たかを.
三尺寝左官長靴はきしまま	宏虎	3	豊実.せつ子.千鶴.
賑やかに田植始まる結いの里	みきお	3	みきえ.よし子.たか子.
大花野ドローンめきて鷲一羽	智恵子	3	もとこ.きよえ.なつき.
アスファルト猛暑が残すタイヤ跡	智恵子	2	明日香.うつぎ.
夙川に隣るバス停樹下涼し	せいじ	2	そうけい.明日香.
子蜥蜴の足糸めきて踏ん張りぬ	うつぎ	2	豊実.こすもす.
夏野菜丹精の色届きけり	たか子	1	はく子.
四つ辻にサイレン煽る溽暑かな	澄子	1	たかを.
海の日の風呼んでいる国旗かな	宏虎	1	かえる.
白茄子を包む地方紙お国柄	たか子	1	もとこ.
汗ぬぐふ歩行アプリに誉められて	千鶴	1	ぽんこ.
強日射し赤赤列のミニトマト	そうけい	1	愛正.
夙川を跨ぐホームや風涼し	せいじ	1	むべ.
軽快なラケット捌き玉の汗	こすもす	1	はく子.
ボトル持ち畑へ水撒く児ら朗ら	みきえ	1	そうけい.
二の腕まではめてテニスの夏手袋	ぽんこ	1	よし子.
この暑さ負けるが勝ちと籠りたり	なつき	1	千鶴.
背比べす向日葵にとうにのつぽなり	なつき	1	宏虎.

7月18日 (投句23名 選句26名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
端居して口達者なる子の相手	もとこ	8	かえる.素秀.あひる.そうけい.澄子.千鶴.はく子.せいじ.
蝉時雨轆轤に廻る萩の土	澄子	7	みきえ.豊実.素秀.あひる.みきお.千鶴.はく子.
うずくまり蟻穴のぞく下校の児	せつ子	3	みきえ.豊実.満天.
浮草に隠れて流る稚魚の群	みきお	3	宏虎.せつ子.むべ.
海の日の日の照り厳し播磨灘	きよえ	3	たか子.なつき.うつぎ.
すっきりと刈り整われ畦涼し	千鶴	2	明日香.こすもす.
見失う友の手がかり夏帽子	かえる	2	愛正.みきお.
一面に青芝を敷く曲輪跡	せいじ	2	澄子.小袖.
ふと出合ふ草刈りの香や朝の路	あひる	2	智恵子.せいじ.
海の日や松原焦がし夕日落つ	きよえ	2	智恵子.小袖.
打水にズボンの濡れし夕の風	そうけい	2	ぽんこ.たかを.
休憩のプールに浮かぶビート板	なつき	2	たかを.こすもす.
戸を繰りて朝風行き交ふ夏座敷	せつ子	2	愛正.もとこ.
打水や軒間の赤き夕の雲	そうけい	1	むべ.
庭出れば先づ草むしりしてをりぬ	明日香	1	なつき.
ひっそりと無言貫く燕の子	豊実	1	宏虎.
回廊の茶一服や岩清水	愛正	1	そうけい.
人影のなきグランドや炎暑なる	智恵子	1	満天.
蜘蛛の囲や彼の生活邪魔はせず	たかを	1	もとこ.
花茣蓙の織り目に痒し膝の裏	素秀	1	たか子.
圧力鍋蒸気のあがる盛夏かな	ぽんこ	1	せつ子.
頂きし五色素麺先ずビンク	こすもす	1	明日香.
ほうほうの体で戻りぬ炎暑かな	たか子	1	うつぎ.
障子戸に釣柿の影揺れにけり	みきお	1	ぽんこ.
ビート板二翼に波のプールかな	なつき	1	かえる.

7月17日 (投句22名 選句26名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
水底に角の際立つ新豆腐	みきお	8	たか子.素秀.ぽんこ.きよえ.もとこ.なつき.そうけい.澄子.
桟橋に夕風纏ふ藍浴衣	澄子	5	かえる.宏虎.せいじ.千鶴.みきお.
アイスティーストロー抜きて一気飲み	なつき	4	智恵子.あられ.うつぎ.こすもす.
病みてなほ意地張る人よ土用凪	たか子	4	かえる.もとこ.あひる.せつ子.
唐突に鳴き止みて発つ蝉つぶて	せいじ	3	愛正.ぽんこ.そうけい.
詩吟のせ青水無月の夜風かな	むべ	3	きよえ.千鶴.うつぎ.
雷の全景一瞬露天の湯	たかを	3	みきえ.むべ.素秀.
民宿の庭に円居て西瓜割り	智恵子	3	豊実.せいじ.明日香.
ソーダ水詮なき事を聞いており	宏虎	3	たか子.むべ.せつ子.
コンチキチン祇園囃子に母想ふ	明日香	3	智恵子.なつき.あひる.
沓脱にふたつ並びて蝉の殻	素秀	2	豊実.澄子.
来島の友に地産の鱧づくし	千鶴	2	明日香.こすもす.
群で来て群で立ち去る稲雀	みきお	1	愛正.
夜濯ぎや明日の遊山もこの服で	うつぎ	1	たかを.
覗かれてもそもそ動く燕の子	豊実	1	たかを.
初採れの胡瓜素手には痛すぎて	こすもす	1	満天.
胸に落つ鳴き止むときの蝉の声	せいじ	1	あられ.
遠雷に立ち漕ぎ急ぐ家路かな	千鶴	1	みきえ.
初蝉や大合唱なる今朝の晴れ	みきえ	1	満天.
鉢の下居座る丸き団子虫	愛正	1	みきお.
青鷺のところどころに見張り役	満天	1	宏虎.

7月16日 (投句26名 選句24名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
赤紫蘇に染むる手で打つキーボード	むべ	10	豊実.愛正.みきえ.素秀.明日香.満天.せいじ.あられ.千鶴.うつぎ.
子燕や真一文字の五羽の口	なつき	5	澄子.もとこ.むべ.ぽんこ.うつぎ.
叩かれて厄落とさるる夏祭り	みきえ	5	かえる.たか子.あひる.みきお.なつき.
独り居となり冷蔵庫大き過ぎ	うつぎ	3	宏虎.あひる.こすもす.
日盛りの開かずの踏切影もなし	澄子	3	愛正.かえる.むべ.
キャンプ飯焦げても旨しカレー盛る	きよえ	2	たかを.こすもす.
草いきれ掻き混ぜながら草刈機	はく子	2	智恵子.素秀.
むせる香のよどむ山路や栗の花	愛正	2	せいじ.ぽんこ.
鼻歌の母照れてをり昼寝覚	なつき	2	もとこ.あられ.
昼顔や行人撫づる蔓の先	そうけい	2	豊実.澄子.
炎昼に家の解体音響く	満天	1	宏虎.
遠くある山の緑や軒簾	素秀	1	たかを.
梅の香のほのかに匂ふ力石	宏虎	1	みきえ.
厄除けと持ちくれ薫る笹ちまき	たか子	1	みきお.
鉾支度老も若きも浮き立ちて	もとこ	1	千鶴.
下闇に八一集字の万葉歌	明日香	1	きよえ.
満員の外野スタンド揚花火	豊実	1	なつき.
早朝の早く起きろと蝉連呼	ぽんこ	1	満天.
門涼し梁高二尺はありぬべし	みのる	1	たか子.
羽ばたけど飛べず駆け出す羽抜鶏	みきお	1	智恵子.
フィナーレの余韻嫋嫋蝉の楽	せいじ	1	きよえ.
内海の波止にやうやう土用波	素秀	1	明日香.

7月15日 (投句23名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
雨空に鉾の月出づ京の辻	もとこ	7	たか子.かえる.あひる.ぽんこ.はく子.千鶴.澄子.
烏賊釣り火増え次ぐ沖に星座あり	宏虎	7	智恵子.せつ子.素秀.もとこ.きよえ.そうけい.小袖.
じっと待つ田植え機亀の横断中	千鶴	4	うつぎ.あられ.ぽんこ.そうけい.
白鷺や水を引き摺り翔び立ちぬ	素秀	4	たか子.せいじ.みきお.みきえ.
カーバイド臭ふ夜店や列絶えず	みきお	3	たかを.あられ.こすもす.
夏帽子褒めて別れの電車かな	あひる	3	智恵子.むべ.みきお.
かゑる石の背を滑りて夏落葉	なつき	3	素秀.あひる.こすもす.
夏深む鳥語の交る歌碑巡り	明日香	3	かえる.宏虎.きよえ.
石龕に阿弥陀三尊樹下涼し	みのる	3	愛正.うつぎ.みきえ.
下校子の声賑やかや昼寝覚め	みきえ	3	満天.たかを.なつき.
サーブ球空に浮き出るいわし雲	ぽんこ	3	愛正.明日香.千鶴.
時鳥蕎麦打つ所作もリズムあり	澄子	2	豊実.むべ.
補聴器の試聴激しき蝉の声	たか子	2	もとこ.なつき.
磐座の罅はさみどり五月闇	なつき	2	せいじ.小袖.
金髪の少女の浴衣身に添ヘリ	はく子	1	満天.
鯉なべて物見櫓の片陰に	せいじ	1	明日香.
若鹿の妙に曲がりし袋角	せいじ	1	澄子.
子蜥蜴に砂漠の如き砂場かな	素秀	1	はく子.
出勤のビル吹き抜ける蝉時雨	豊実	1	宏虎.
泣き顔を優しく隠すサングラス	かえる	1	せつ子.
かたつむり汝も前進あるのみか	満天	1	豊実.

7月14日 (投句21名 選句26名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
借りし本抱えて庇う夕立かな	あひる	8	愛正.かえる.素秀.あられ.せいじ.小袖.こすもす.みきお.
夏空や先の先まで青信号	かえる	6	みきえ.素秀.せいじ.はく子.もとこ.ぽんこ.
炎昼や被災現場の救助隊	千鶴	4	智恵子.むべ.満天.そうけい.
実がなくば見る人もなし栗の花	愛正	3	あられ.もとこ.明日香.
大の字に手足を伸ばす夏座敷	みきお	3	むべ.みきえ.たか子.
颯爽と英語教師の夏帽子	そうけい	3	豊実.あひる.きよえ.
昼寝覚め夢のつづきの雨の音	澄子	2	かえる.豊実.
ひんやりと舌にやさしや水羊羮	きよえ	2	愛正.そうけい.
水遣りは雨にまかせてティータイム	あひる	2	なつき.明日香.
吉兆を占ふ石や杜涼し	明日香	2	宏虎.たか子.
のりのきの花の真白や父卒寿	むべ	1	あひる.
花南天墓前読経の宙に散る	そうけい	1	千鶴.
観覧車頭上に回る扇風機	智恵子	1	なつき.
網戸越しの雨音まじるラジオかな	こすもす	1	ぽんこ.
蓮の葉を風ひるがへし池揺れる	もとこ	1	みきお.
味引き締めおろして辛き夏大根	満天	1	きよえ.
朝曇その間に済ます外仕事	千鶴	1	こすもす.
梅雨籠り旅の思い出話等	たか子	1	はく子.
洞のある古木の根方苔むして	明日香	1	千鶴.
立葵花を目安の背比べ	素秀	1	たかを.
神域の一歩に聞こゆ風鈴の音	ぽんこ	1	満天.
夕まずめ老鶯聞こゆ風呂の窓	豊実	1	澄子.
廊下走る座敷童子か裸の子	素秀	1	たかを.
気に入りの男扇子を手放さず	満天	1	澄子.
汗流る五十貫てふ力石	せいじ	1	宏虎.
なつかしき友の歌集や梅雨籠り	こすもす	1	智恵子.
サーファーの先陣競ひて土用波	澄子	1	小袖.

7月13日 (投句22名 選句25名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
打ち水に笑顔の黙礼夕の街	智恵子	7	満天.千鶴.きよえ.そうけい.ぽんこ.こすもす.みきえ.
夏空に櫓の鯱の睨み合い	ぽんこ	6	かえる.せいじ.たか子.あひる.小袖.澄子.
笹飾り低きに結ひし四十肩	なつき	5	もとこ.素秀.あられ.こすもす.みきお.
滝壺に七色プリズム昇り立つ	澄子	5	愛正.千鶴.きよえ.みきえ.せつ子.
隣家より梅干す匂ひ風の道	みきお	5	愛正.素秀.ぽんこ.明日香.小袖.
一円玉踊る池底清水かな	愛正	4	そうけい.みきお.なつき.せつ子.
頬に線付きしままなる昼寝覚	もとこ	3	かえる.満天.むべ.
猫といてかけっぱなしの扇風機	こすもす	2	豊実.たかを.
山海を瑠璃色で描く夏見舞	そうけい	2	明日香.あひる.
ピッチャーに氷たっぷりテラス席	智恵子	2	たかを.むべ.
鬼百合も頭を垂れる晴れ女	素秀	2	もとこ.澄子.
嶺を背に色とりどりのお花畑	みきお	1	智恵子.
解体の空にのっそり梅雨の雲	たか子	1	豊実.
炎天にくろく短き己が影	澄子	1	せいじ.
陰陽石注連を張られて木下闇	明日香	1	なつき.
言い訳は歳とす長き昼寝して	あひる	1	たか子.
水盤に座して眠らむ白はちす	素秀	1	智恵子.
岩の間の頭で受くる清水かな	愛正	1	あられ.

7月12日 (投句23名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
合掌の双手すかさず藪蚊打つ	澄子	8	かえる.愛正.せつ子.豊実.素秀.もとこ.ぽんこ.たかを.
土用波叩ひて進む漁船かな	みきお	8	隆松.みきえ.たか子.なつき.素秀.あひる.あられ.千鶴.
マニュキュアの手に持つ小型扇風機	なつき	5	かえる.せいじ.むべ.きよえ.うつぎ.
どこまでも三角に切る西瓜かな	あひる	4	みきえ.明日香.こすもす.そうけい.
物干し竿雫一列梅雨の月	愛正	3	澄子.ぽんこ.そうけい.
新旧の献灯並ぶ宮涼し	せいじ	3	たか子.なつき.あひる.
羽抜鶏風の気配に振り向きぬ	宏虎	2	みきお.たかを.
枝豆のくるりと剥けて口の中	みきお	2	せいじ.きよえ.
ティーショット抜ける林の時鳥	豊実	2	智恵子.むべ.
冷やし蕎麦健啖見せてすする音	たか子	2	満天.うつぎ.
白夜なる僧の消えゆく比叡山	愛正	1	あられ.
旅三日ゴーヤ揺れゐる我が家かな	なつき	1	愛正.
羽抜鶏威儀を正して歩みけり	宏虎	1	せつ子.
山越えて来し雷雲と大風と	素秀	1	明日香.
赤き鳥居山気漂ふ神の鹿	ぽんこ	1	宏虎.
美しく食んで自慢す玉蜀黍	あひる	1	こすもす.
炎昼や小さくなりし我が影に	満天	1	もとこ.
下校時の露地駆け抜ける白い靴	せつ子	1	智恵子.
初蝉を聞ひたと言ふて萎えし人	みきえ	1	豊実.
下闇に武運長久てふ石碑	せいじ	1	澄子.
庭滝の落つる石組光りたる	むべ	1	宏虎.
をちこちで鉾建始む町渋滞	もとこ	1	千鶴.
大向日葵向日葵畑に仁王立ち	きよえ	1	満天.
青蔦の絡む鎮守府赤煉瓦	うつぎ	1	みきお.

7月11日 (投句25名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
人打って𠮟られてゐる水鉄砲	よし子	8	かえる.愛正.はく子.宏虎.小袖.澄子.たか子.むべ.
山峡の植田に映る落暉かな	あひる	6	かかし.せいじ.みきお.みきえ.千鶴.せつ子.
絵葉書の金魚はみ出す筆づかい	満天	4	愛正.ぽんこ.みきえ.もとこ.
冷奴テレビ相手に独り酒	みきお	4	なつき.豊実.こすもす.澄子.
梅雨出水犬も一緒にゴムボート	みきお	3	智恵子.なつき.きよえ.
梔子の立ち去るときに匂ひけり	せいじ	3	豊実.小袖.うつぎ.
朝涼やダム湖の水面ふかみどり	千鶴	3	たかを.みきお.そうけい.
黄昏にほうたる待ちて皆無口	澄子	3	はく子.たかを.もとこ.
瓢の笛優しく吹けば鳴りにけり	うつぎ	2	せいじ.あひる.
動き出すかに見えもして蝉の殻	せいじ	2	かえる.千鶴.
雨樋に水吹きあげて雷雨去る	あひる	2	かかし.あられ.
睡蓮を見下ろす土手の道祖神	豊実	2	素秀.あられ.
掌に尖る朝採れ胡瓜荒々し	澄子	2	こすもす.ぽんこ.
四阿に瓢の笛吹く吟行子	ぽんこ	2	きよえ.むべ.
人を待つベンチにやがて蝉の声	たかを	1	素秀.
ジグザグに登れば天守夏霞み	小袖	1	たか子.
暴れ梅雨見え隠れする青き空	明日香	1	満天.
限定の甘酒買ふて蔵の町	もとこ	1	智恵子.
時折りに太き雫や蓮の風	素秀	1	あひる.
お裾分けと立派な茄子とミニトマト	満天	1	宏虎.
枝豆を母娘ではずす厨事	むべ	1	うつぎ.
日向水吾もずぶ濡れ犬洗ふ	智恵子	1	せつ子.
庭草の水滴重し梅雨の月	愛正	1	そうけい.
古寺裏や一際長き岩清水	愛正	1	満天.
竹涼しＬＥＤの光透け	こすもす	1	隆松.

7月10日 (投句23名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
深夜便聞きつつ眺む夏の月	みきお	6	せいじ.あひる.もとこ.むべ.千鶴.なつき.
錆色といふ色重ね七変化	澄子	6	たか子.せつ子.素秀.満天.うつぎ.なつき.
内堀りを巡る和舟や菅の笠	せつ子	5	愛正.みきえ.たかを.きよえ.千鶴.
辿り来て氷菓分け合ふ茶店かな	せいじ	4	豊実.ぽんこ.小袖.あひる.
長靴はピンクをさなの梅雨楽し	あひる	4	はく子.うつぎ.きよえ.こすもす.
物干し場家族で夕餉遠花火	智恵子	3	たかを.こすもす.みきお.
梔子の花の香に知る風の道	せいじ	3	みきえ.たか子.澄子.
夏草の刈られ明るき野となりぬ	あひる	3	かえる.せいじ.澄子.
梅雨滂沱法面崩れとうせんぼ	智恵子	2	愛正.宏虎.
閑けさや方丈訪ふ黒揚羽	澄子	2	豊実.小袖.
暴れ梅雨降水帯と名付けられ	たか子	2	宏虎.満天.
夕餉には友丹精の胡瓜揉む	むべ	2	はく子.明日香.
石仏のまみれる苔や木下闇	ぽんこ	2	みきお.そうけい.
イージス艦眺むる岸の姫女苑	うつぎ	2	明日香.よし子.
心太作句もするりと出ぬものか	千鶴	2	智恵子.せつ子.
傍若に花踏む人の山開き	素秀	2	かえる.よし子.
刻告ぐるかにフェンスから時計草	みきえ	1	もとこ.
朝帰りの人に肩貸す冷房車	なつき	1	むべ.
光っては消ゆる雫や梅雨の月	愛正	1	そうけい.
邸涼し逸翁語録読みたれば	うつぎ	1	ぽんこ.
鬼灯の並ぶ縁日浅草寺	みきえ	1	智恵子.
寺の庭地響きのして蝦蟇の声	きよえ	1	素秀.

7月9日 (投句24名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
楊梅を含みし頬のかた笑窪	素秀	9	豊実.たか子.智恵子.みきえ.小袖.ぽんこ.みきお.むべ.澄子.
禰宜の妻ようお参りと声涼し	小袖	7	かえる.たか子.みきえ.素秀.千鶴.せいじ.もとこ.
七夕や被災地のこと祈りつつ	満天	3	智恵子.むべ.もとこ.
神庭を囲む石垣苔涼し	ぽんこ	3	隆松.小袖.明日香.
命日や大夕焼けも供華とせむ	澄子	3	たかを.きよえ.千鶴.
逸翁の人脈知るや館涼し	小袖	3	宏虎.満天.ぽんこ.
丹精の桃のしずくや零すまじ	あひる	3	きよえ.澄子.せつ子.
柔らかき刷毛の如くに青田かな	素秀	2	あひる.せつ子.
泡盛や三線の音にグラス揺れ	もとこ	2	たかを.うつぎ.
夜店の灯消へし閉店雨無情	きよえ	2	満天.みきお.
白菖蒲雨に恋文開くかに	宏虎	2	あひる.うつぎ.
水盤の揺るる一葉や客迎へ	愛正	1	かえる.
吟行の締めは茶店のアイスティー	せいじ	1	宏虎.
雨晴れて庭に乱舞の梅雨の蝶	満天	1	あられ.
一回は目覚めてしまう熱帯夜	こすもす	1	豊実.
朝の蝉一番乗りの大音量	たか子	1	愛正.
半地下のバーの灯暗し夏の夜	なつき	1	素秀.
何回も水飲む猫や半夏生	こすもす	1	なつき.
朝涼し太公望はいそいそと	せつ子	1	こすもす.
風蘭の香りに憩ふ夕の庭	智恵子	1	こすもす.
ひとひらの葉の紛れ込み桃届く	あひる	1	せいじ.
会食の玻璃窓眩し雲の峰	そうけい	1	あられ.
明け方から総出して鳴く裏の蝉	千鶴	1	明日香.
梅雨の朝フェリーで参加クラス会	みきえ	1	なつき.
羽広げ中洲は黒き川鵜かな	智恵子	1	愛正.

7月8日 (投句25名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
朝市や手ばかりで売る茄子トマト	宏虎	9	隆松.智恵子.千鶴.澄子.あられ.もとこ.せつ子.たか子.こすもす.
手花火の果てていっそう闇深し	澄子	8	かえる.たかを.きよえ.千鶴.せつ子.むべ.ぽんこ.豊実.
髪を梳く障子の影や夏灯	隆松	5	かえる.愛正.あられ.たか子.みきお.
突風に落ちる青柿トタン屋根	みきお	4	愛正.せいじ.ぽんこ.あひる.
家中に夜風を通し星迎	澄子	4	素秀.むべ.なつき.みきえ.
子の列を見遣る高台麦の風	そうけい	3	宏虎.みきお.あひる.
平成のだんじり団扇母の声	あられ	2	智恵子.きよえ.
来客に尖る保護犬星月夜	愛正	2	そうけい.なつき.
笹飾り書くには願い重過ぎて	たか子	2	満天.もとこ.
お堀端の水音涼し城下町	こすもす	1	満天.
吟行子笑ひ声あげ氷菓食ぶ	ぽんこ	1	小袖.
七夕や願ひは一つ健のみを	満天	1	宏虎.
藺ざぶとん縁側賑はふ茶友達	愛正	1	みきえ.
小流れに水草の花星めきて	智恵子	1	せいじ.
ウェルカムドリンクでほろ酔ひ星今宵	なつき	1	たかを.
ビール注ぐ四年越しなる上梓かな	むべ	1	明日香.
ちらしずしオクラの星のトッピング	きよえ	1	こすもす.
歌ふ声七夕飾り園の窓	きよえ	1	小袖.
広芝の歌舞伎舞台や夏の月	せつ子	1	素秀.
御手洗にのどを潤す夏の蝶	せいじ	1	明日香.
雷雨急算を乱せる団子虫	せいじ	1	澄子.
うすうすと雲間ただやふ梅雨の月	はく子	1	そうけい.
白百合や微笑み交はす車椅子	満天	1	豊実.

7月7日 (投句21名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
七夕や数多の願ひ笹しなる	みきお	7	智恵子.満天.みきえ.明日香.せつ子.こすもす.なつき.
路地裏や箸まで焦がす初さんま	みきお	7	豊実.愛正.たかを.千鶴.もとこ.きよえ.そうけい.
海開き教師総出の監視員	智恵子	6	豊実.愛正.満天.よう子.こすもす.なつき.
萍を乗せて溢るる田水かな	せいじ	5	たか子.はく子.よう子.澄子.あひる.
短冊の筆跡ゆかし星祭り	澄子	5	宏虎.たかを.みきえ.あられ.あひる.
回廊の裏手一筋岩清水	愛正	4	たか子.せいじ.ぽんこ.うつぎ.
雨粒も水晶の数珠蜘蛛の囲に	もとこ	3	智恵子.せつ子.ぽんこ.
小児科の小さき傘立て額の花	豊実	3	かえる.あられ.みきお.
吹抜けを立ちのぼる香やカサブランカ	むべ	2	そうけい.うつぎ.
七夕の空へ翔びたつ帰郷かな	あひる	2	むべ.はく子.
山路行く我に前後し夏の蝶	せいじ	2	隆松.むべ.
里山の小道に出会う茗荷の子	智恵子	2	明日香.みきお.
人恋しスマホ離せぬソロキャンプ	かえる	2	千鶴.もとこ.
人避けて静かに歩む大日傘	たかを	2	素秀.澄子.
里の居にに萎える老いにも麦の風	そうけい	1	きよえ.
雲の間に星を配りぬ夏祓	澄子	1	素秀.
青鷺とハングライダー遊ぶ夕	明日香	1	かえる.
わたり来る風そよそよと山涼し	千鶴	1	宏虎.
青嶺突きて頭だしたる富士の山	せつ子	1	せいじ.

7月6日 (投句20名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
歩を合はせ夫に差し掛く日傘かな	みきえ	8	かえる.愛正.澄子.たか子.たかを.むべ.ぽんこ.せいじ.
赤牛の空に溶けこむ大夕焼	素秀	7	みきえ.せつ子.あひる.はく子.あられ.むべ.うつぎ.
蜘蛛の囲に頭捕まる潜門	もとこ	4	満天.たかを.千鶴.みきお.
岩つかみ頭で受ける清水かな	愛正	4	豊実.もとこ.澄子.素秀.
畳踏む足裏にしかと梅雨湿り	たか子	4	かえる.愛正.あられ.こすもす.
一歩目のリハビリ歩行合歓の花	千鶴	3	せつ子.たか子.ぽんこ.
鯵群れて沖も港も故郷ぞ	素秀	3	はく子.明日香.そうけい.
ころころと雨滴こぼるる蓮葉かな	せつ子	2	満天.きよえ.
花火師の地下足袋軽し中洲へと	智恵子	2	みきえ.みきお.
結界の石の鳥居や木下闇	ぽんこ	2	宏虎.千鶴.
空蝉や幾夜の風を過ごしたり	よし子	2	明日香.うつぎ.
万緑に吸われかわらけ奈落へと	智恵子	2	豊実.あひる.
カラフルな七夕色紙揺るる駅	みきえ	2	こすもす.きよえ.
青田風久しの郷の匂ひかな	千鶴	1	素秀.
枝の先願ひの糸の回りづめ	なつき	1	そうけい.
あく抜きの茄子沈まぬ洗い桶	あひる	1	智恵子.
青紫蘇を白磁の皿にトッピング	満天	1	隆松.
茄子煮れば夫ご機嫌となりにけり	あひる	1	宏虎.
梅雨茸や小さきベルの鳴りさうな	むべ	1	智恵子.
夏雲を分かつ連峰赤城山	愛正	1	せいじ.
九十の夢の中なる今年竹	宏虎	1	もとこ.

7月5日 (投句25名 選句26名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
短冊をはみ出す願ひ星祭	みきお	8	かえる.せつ子.あられ.満天.もとこ.明日香.こすもす.澄子.
異国より帰る分骨蝉しぐれ	智恵子	6	豊実.あられ.せいじ.ぽんこ.たか子.あひる.
辛口のカレーを選ぶ海開き	素秀	4	むべ.豊実.満天.澄子.
白南風や外輪船の機嫌良し	こすもす	3	みきえ.たか子.はく子.
筆圧の濃き字が並ぶ笹飾り	たか子	3	宏虎.素秀.隆松.
ほんのりと土の匂ひの零余子飯	みきお	3	智恵子.千鶴.ぽんこ.
夏の夕予報の雨は待ちぼうけ	明日香	3	愛正.きよえ.なつき.
梅雨出水消えし中洲のグラウンド	なつき	2	こすもす.きよえ.
熊蝉の初鳴き終わる一鳴きで	豊実	2	せつ子.よし子.
登山道短パン女子が駆けのぼる	せつ子	2	みきえ.よし子.
火口湖の外輪に立つ雲の峰	愛正	2	せいじ.素秀.
失敗のパン生地大き夏の朝	みきえ	1	なつき.
やるせなき暑き日となり母忌日	なつき	1	智恵子.
残照を混ぜてあぢさゐ錆び色に	素秀	1	もとこ.
思いがけず滋賀の都の茅の輪かな	こすもす	1	はく子.
会釈して歩道渡るや日傘人	みきえ	1	たかを.
合歓咲くや国道それて里の道	隆松	1	明日香.
花合歓や明日の歩みの道標	隆松	1	たかを.
白夜なる修験者歩む比叡山	愛正	1	千鶴.
二人には小さすぎます白日傘	はく子	1	むべ.
常夏の国へ帰郷の夏衣	あひる	1	かえる.
雨樋をきゅうりの蔓の狙いをり	かえる	1	あひる.
ガレージの真中に停まる蝉の殻	せいじ	1	宏虎.
ひび割れに足を取られし蝉の殻	せいじ	1	愛正.

7月4日 (投句23名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
格子戸に絡む夕顔古都の路地	智恵子	7	愛正.せいじ.満天.みきえ.そうけい.あられ.みきお.
魚河岸の修羅場を抜けて夏燕	宏虎	5	智恵子.たかを.あひる.あられ.千鶴.
やはらかき鎌振ってみる子蟷螂	あひる	5	豊実.素秀.たかを.むべ.明日香.
駅なかに揺るる短冊星祭	みきえ	4	かかし.智恵子.なつき.明日香.
田鏡の夕焼映えし逆さ富士	せつ子	3	かえる.満天.はく子.
朝顔やぴたりと閉ざす祠かな	ぽんこ	3	豊実.こすもす.澄子.
野良仕事見え隠れする麦藁帽	愛正	3	かかし.せつ子.隆松.
みな月の文字涼しかり京菓子屋	もとこ	3	愛正.ぽんこ.なつき.
楊梅や買い手つかずの空地かな	ぽんこ	2	素秀.澄子.
切通し越え望郷の夏の海	素秀	2	むべ.千鶴.
船虫の岩動くごとざわめきて	智恵子	2	せつ子.みきお.
斧かざす一寸ほどの子かまきり	せいじ	2	みきえ.きよえ.
傘さして整列したる梅雨茸	せいじ	2	はく子.たか子.
風死して動かざる街路地多し	たか子	2	かえる.せいじ.
白砂にのこる湿りの茅の輪かな	なつき	2	たか子.もとこ.
少年を背に跨がせて父力泳	千鶴	2	宏虎.こすもす.
ポリ袋の襞に大きな金魚の目	豊実	1	ぽんこ.
若竹の枝に雀のとうせんぼ	素秀	1	あひる.
梅雨深し通勤の傘華やかに	満天	1	もとこ.
離れで子が英語の暗記夏燕	宏虎	1	そうけい.
兼用の今日は日傘に梅雨晴れて	はく子	1	きよえ.
褌で泳ぐ浜の子みな元気	みきお	1	宏虎.

7月3日 (投句24名 選句27名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
一鳴りの耳に残りし鉄風鈴	むべ	6	智恵子.せつ子.せいじ.満天.千鶴.澄子.
燕の子飛んで知りたる島の路地	宏虎	5	かえる.愛正.もとこ.むべ.なつき.
ぬか床や曲がり胡瓜が納まれり	なつき	5	みきえ.たかを.ぽんこ.こすもす.澄子.
稜線のときに明るし遠花火	澄子	4	たか子.満天.こすもす.むべ.
収穫の手を這い上がる天道虫	かえる	4	豊実.あられ.ぽんこ.やよい.
夏草に埋もれて白きワンピース	もとこ	4	たかを.せいじ.そうけい.あひる.
ひらひらと幹に段なす梅雨茸	みきえ	2	みきお.なつき.
恥じらいて試着室より夏衣	あひる	2	智恵子.はく子.
ベランダを伝ひてこもる蚊遣香	智恵子	2	宏虎.明日香.
麦藁を焼く香懐かし土手の道	愛正	2	みきお.きよえ.
教壇を横切りゐける黒揚羽	素秀	2	愛正.あひる.
墓経を高みに呼応夏雲雀	素秀	2	あられ.千鶴.
すなめりの跳来る夏の播磨灘	せつ子	2	かえる.たか子.
物知りと道連れとなる山登り	せいじ	2	はく子.明日香.
七月や子ら打ち揃ひ七回忌	千鶴	1	宏虎.
掘り起こす木の根のまざと青しぐれ	そうけい	1	きよえ.
追ひつけば逃げる斑猫山の道	みきお	1	やよい.
僧院の筧の水に桔梗咲く	ぽんこ	1	そうけい.
青鷲のいかにも物がある如く	宏虎	1	素秀.
ががんぼに息吹きかけて後ずさり	豊実	1	せつ子.
蓮池に巻葉立ちたる雨の音	ぽんこ	1	素秀.
速射砲話は尽きず夏陽射す	たかを	1	みきえ.
鳥声の高きより降る茅の輪かな	なつき	1	豊実.
貸し農園出入り自由の夏の蝶	満天	1	もとこ.

7月2日 (投句25名 選句26名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
蜘蛛の囲に一つ抜け殻風の道	満天	6	せつ子.そうけい.ぽんこ.もとこ.澄子.むべ.
詫び一つ遂に言えずや梅雨の冷え	よし子	4	せつ子.ぽんこ.かえる.あひる.
あめんぼう水輪つなぎて進みけり	せつ子	4	宏虎.むべ.澄子.なつき.
持ち帰るＳ字の胡瓜指に掛け	豊実	3	みきえ.明日香.ふさこ.
すれ違う香水の人姉に似て	よし子	3	豊実.満天.たかを.
西瓜喰い赤残すなと言った母	隆松	3	豊実.きよえ.ふさこ.
伝言板じっと佇む浴衣の娘	智恵子	2	愛正.あられ.
人影に逃げる船虫浜の昼	みきお	2	宏虎.せいじ.
漸くに雲になり行く夏の霧	たか子	2	素秀.明日香.
切株に大黒蟻の徒党組む	せいじ	2	たか子.あひる.
数珠揺るる説法の寺白紫陽花	そうけい	2	もとこ.千鶴.
父母は百姓なりし青田風	はく子	2	せいじ.あられ.
市場へと軽トラ次々夏野菜	こすもす	2	たかを.みきお.
檸檬葉へたまご託する夏の蝶	せつ子	2	智恵子.かえる.
これからの欠礼を詫び夏見舞	たか子	1	満天.
天辺の葉は艶やかに枇杷熟るる	満天	1	たか子.
法要の唱和す般若心経涼し	素秀	1	千鶴.
幣のごと願糸揺れゐる神の宮	なつき	1	愛正.
滴りのみどり麗し地蔵道	千鶴	1	智恵子.
ビアガーデン屋上いましパラダイス	智恵子	1	きよえ.
ちゃぶ台を囲む夕食白あじさい	そうけい	1	みきお.
明易や幼鳥の声混じりたる	むべ	1	なつき.
梅雨深し草木色増す野山かな	みきえ	1	こすもす.
過去の人背に夏椿そっと触れ	ふさこ	1	みきえ.
夏越とて蛸の酢の物夫作る	明日香	1	こすもす.
地下駅にお囃子流れ七月来	もとこ	1	そうけい.
切株を立てばお尻の汗の跡	せいじ	1	素秀.

7月1日 (投句26名 選句29名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
切り株を譲られ憩ふ登山道	あひる	7	豊実.隆松.みきえ.たかを.せいじ.明日香.みきお.
淀川の水に育ちて青田風	はく子	6	たかを.満天.あひる.澄子.みきお.なつき.
薄雲に欠けを包みて梅雨の月	むべ	5	千鶴.素秀.ぽんこ.もとこ.きよえ.
お互いの言葉するりと心太	もとこ	5	満天.素秀.あられ.たか子.きよえ.
海空は一枚灘の梅雨夕焼	うつぎ	4	千鶴.はく子.むべ.こすもす.
座すによき風倒木や梅雨茸	せいじ	3	みきえ.そうけい.たか子.
泡もまた孤独に丸き金魚玉	素秀	3	あられ.せつ子.なつき.
青葉闇雨に重なる雨の音	澄子	2	せいじ.あひる.
還暦会下戸につがるる梅ジュース	なつき	2	宏虎.こすもす.
青時雨枝葉揺らしてはしゃぐ子ら	愛正	2	ふさこ.はく子.
まほろばの青田が借景風戦ぐ	明日香	2	ふさこ.ぽんこ.
持ち帰る机上一輪京鹿の子	澄子	1	智恵子.
少女らの会話弾ける七変化	満天	1	やよい.
境内の茅の輪をくぐる幼子等	きよえ	1	よし子.
草庵へ林道涼し夏の月	愛正	1	やよい.
炎天や女子高生がベンチ占め	たかを	1	智恵子.
冷し中華三人で食ぶ二人前	こすもす	1	豊実.
雷鳴がどんと一発腰砕け	ぽんこ	1	澄子.
雨滴かと見ればあちこちみずすまし	満天	1	宏虎.
城下町の茅の輪雷雨の来る前に	こすもす	1	よし子.
夏の雨烟る崖地に岩絡み	隆松	1	むべ.
白南風に左見右見なす風見鶏	智恵子	1	明日香.
除湿機のタンクの満つる黴雨かな	かえる	1	もとこ.
首傾げ雨弾きをり釣鐘草	隆松	1	愛正.
雷や濡れて重たきキスリング	豊実	1	愛正.
雲の峰江の島廻る鳶の笛	智恵子	1	そうけい.
下校団一人遅れし梅雨の傘	なつき	1	せつ子.

6月30日 (投句25名 選句28名)

作品	作者	点数	この句を選んだ人
独り寝に夜干の梅の匂ひたり	むべ	9	かえる.豊実.たか子.ぽんこ.もとこ.あひる.千鶴.こすもす.ふさこ.
一閃の雷火に伸びし木偶の角	素秀	5	かえる.愛正.澄子.うつぎ.明日香.
二人目の曾孫の生るやさくらんぼ	はく子	4	智恵子.満天.宏虎.そうけい.
水槽の七色に舞ふ海月かな	そうけい	4	愛正.こすもす.なつき.明日香.
全身に滝風受けて坂下る	みきお	3	隆松.はく子.むべ.
玄関に扇風機来て話伸ぶ	もとこ	3	豊実.たかを.あひる.
故郷の水の匂いと緑の夜	宏虎	3	素秀.きよえ.うつぎ.
七夕やミニ盆栽の笹飾り	なつき	3	みきえ.満天.みきお.
日焼けの子赤きたんこぶ押さへたり	なつき	3	ぽんこ.もとこ.千鶴.
乱舞して日差しを惜しむ梅雨の蝶	満天	2	たか子.あられ.
大空に登ってみたし雲の峰	きよえ	2	宏虎.むべ.
さくらんぼ盛りあげて祝ぐ誕生日	あひる	2	たかを.せいじ.
雨垂れは光の粒や梅雨の寺	うつぎ	2	素秀.せいじ.
沢蟹の岩間の澱み一目散	千鶴	2	はく子.ふさこ.
自主トレのごと草を刈るバイトの子	せいじ	1	みきえ.
夏草や二ヶ月ほどの仮住居	こすもす	1	なつき.
食養生の老母に氷菓の誕生日	あひる	1	きよえ.
廃屋の古井戸覆ふ八重葎	みきお	1	智恵子.
交番となりし建物沙羅の花	こすもす	1	そうけい.
ブラインド上げて眩しき西日かな	智恵子	1	澄子.
病葉や歴史の名残古看板	きよえ	1	みきお.
木漏れ日に佇み日傘回す女	智恵子	1	あられ.

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