成績一覧

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5月30日 (投句22名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鮎の川竿の混みあふ解禁日 凡士 9 かえる.満天.みきえ.宏虎.智恵子.みきお.澄子.こすもす.ぽんこ.
そばかすは母譲りなり夏帽子 ひのと 6 むべ.豊実.あひる.素秀.なつき.凡士.
蚊遣火や風入れ替はる夕まぐれ むべ 5 はく子.素秀.明日香.せつ子.きよえ.
みやげやの媼に慣れて袋角 みのる 4 はく子.あひる.澄子.うつぎ.
開けたる新聞匂ふ走り梅雨 うつぎ 3 むべ.もとこ.こすもす.
城青葉日の斑斬りたる武将隊 なつき 3 かかし.たかを.ちい.
早乙女や代田に注ぐ御神水 豊実 3 満天.なつき.ぽんこ.
城青葉ドラムのひびく能楽堂 なつき 3 ふさこ.みきお.千鶴.
風はらみリズム奏でる若楓 明日香 3 たかを.宏虎.ふさこ.
風ありて風より軽き夏の蝶 満天 2 豊実.千鶴.
水遣りや花蜂の邪魔せぬやうに かえる 2 せいじ.うつぎ.
蓮浮き葉あちらこちらに陣構ふ きよえ 2 みきえ.ちい.
堤防へ犬放ちけり雲の峰 ひのと 2 あられ.きよえ.
牛蛙踏ん張る巨体動かざる 千鶴 2 あられ.せつ子.
軽トラの白あちこちに青田かな あひる 1 かえる.
見つめ合ふ蟻と幼なやアーケード もとこ 1 ひのと.
袋角ハレムをなさず孤独なり みのる 1 もとこ.
斑猫に引かれ山路に鐘のこゑ 素秀 1 かかし.
登校子を見送るごとし親燕 満天 1 ひのと.
美容師の鋏忙しき夏の昼 みきえ 1 凡士.
三十度超へたる夕べ冷奴 凡士 1 せいじ.
飛び跳ねて咲くや狭庭の金糸梅 あひる 1 明日香.
昼時のサイレンめきし牛蛙 せいじ 1 智恵子.

5月29日 (投句27名 選句24名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
口笛をもて老鶯の仲間入り せいじ 6 満天.智恵子.ふさこ.なつき.澄子.ひのと.
口中にハーブのかほる夏料理 あひる 4 宏虎.みきえ.なつき.ひのと.
梅雨の星見上ぐてるてる坊主かな ひのと 4 かえる.たかを.素秀.こすもす.
前垂れの褪せし仏や実梅落つ なつき 4 満天.そうけい.もとこ.千鶴.
襖取り簾戸に替へたる昼下がり 千鶴 3 智恵子.みきえ.こすもす.
口にみな白きもの持つ蟻の列 せいじ 3 豊実.もとこ.うつぎ.
涼しさや登り詰めたる崖観音 そうけい 3 たかを.ちい.凡士.
暁光に飛び出す二羽の親つばめ 智恵子 3 あひる.せいじ.うつぎ.
草揺れて子猫現わる昼下がり みきお 2 あひる.むべ.
漆黒の名城照らす夏の月 智恵子 2 澄子.むべ.
明け方の夢の脆さよ蚊遣尽く ひのと 2 かえる.素秀.
もぎたての完熟トマト香る鍋 むべ 1 千鶴.
竹林のざわめく風や晩夏光 みきお 1 明日香.
祭提灯に火入りはなやか太鼓鳴る 宏虎 1 ふさこ.
古本にゆきずりの縁太宰の忌 素秀 1 そうけい.
雨あがる艷控へ目の小紫陽花 隆松 1 宏虎.
警官も出で軽鳧の子のお引越し 凡士 1 明日香.
紋白蝶ストローのごと蜜を吸ふ ぽんこ 1 きよえ.
木下闇目鼻欠けたる地蔵様 こすもす 1 豊実.
子雀や戦火逃れし太子堂 なつき 1 せいじ.
昼顔や雨が打ちても咲き止まず かえる 1 きよえ.
風五月小さきマルシェに吹きぬける もとこ 1 凡士.
丸々と肥えた鳩飛ぶ麦の秋 たかを 1 ちい.

5月28日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
滝涼し百丈岩をすだれ落つ みのる 10 かえる.せいじ.みきえ.きよえ.あひる.満天.ちい.ぽんこ.やよい.凡士.
大甕の睡蓮の下稚魚の影 ぽんこ 4 宏虎.こすもす.みきお.千鶴.
扁額の文字群青や寺涼し よう子 4 満天.こすもす.千鶴.あられ.
猿石の首の傾げや五月闇 明日香 4 せいじ.きよえ.もとこ.澄子.
なめくぢに道譲りたる幼かな ひのと 3 むべ.素秀.豊実.
観音のお顔に掛かる若楓 ぽんこ 3 なつき.もとこ.明日香.
湯上がりのややにポンポン天花粉 千鶴 3 みきえ.智恵子.みきお.
通院の友に付き添ふ迎へ梅雨 むべ 2 たかを.ひのと.
峠より寝釈迦に見ゆる遠青嶺 明日香 2 たかを.なつき.
待合の歯科に安らぐ金魚玉 智恵子 2 あひる.明日香.
どくだみの花は小暗き地の女王 せいじ 2 ふさこ.凡士.
熱の子のひと日まどろむ籠枕 ひのと 2 そうけい.あられ.
御廟所を囲む黒松緑立つ なつき 2 はく子.ふさこ.
水引ける田に夏鴨の仮住まひ 素秀 1 ぽんこ.
舟虫の退き鶴翼の陣形に 素秀 1 豊実.
冷奴薬味に生姜角造り ふさこ 1 宏虎.
炎天を物流トラック軋む音 たかを 1 澄子.
土竜わき張れども漏るる田水かな 千鶴 1 かえる.
茄子苗の紫色は水が好き 宏虎 1 素秀.
長き首のばしてキリン若葉食む 凡士 1 隆松.
雨上がり園庭泳ぐ鯉のぼり みきえ 1 はく子.
病葉を落として大樹天仰ぐ きよえ 1 そうけい.
カーチェイスして遡る水馬 みのる 1 ひのと.
石磴に揺れる若葉の影法師 智恵子 1 ちい.
病葉を掃き寄せ句婢の楚楚とあり きよえ 1 智恵子.
白猫のなついてきたり梅雨の寺 なつき 1 むべ.
まだ寝たくなき子に掛けて夏布団 あひる 1 やよい.

5月27日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
青山椒噛めば風吹く口の中 凡士 9 かえる.みきえ.なつき.ちい.みきお.ふさこ.千鶴.むべ.せつ子.
車座を解きてそれぞれ三尺寝 ひのと 8 智恵子.澄子.ふさこ.やよい.もとこ.明日香.よう子.むべ.
山鳩や緑陰からのしゃがれ声 隆松 4 かえる.素秀.こすもす.千鶴.
喜雨の夜大地に染みる音柔し みきえ 4 智恵子.宏虎.満天.そうけい.
首筋の生ぬるき風栗の花 みきお 4 なつき.董雨.そうけい.ちい.
龍神の守る石室木下闇 もとこ 4 満天.みきお.ぽんこ.あられ.
刻石に二タ分れせる滝の道 みのる 3 あひる.せいじ.やよい.
青梅を齧る幼な子走り出す みきお 2 ぽんこ.凡士.
夏闇や雨量を耳で測りたる 千鶴 2 たかを.せつ子.
金糸梅刈られしままに丸く咲き あひる 2 董雨.明日香.
木下闇斜め読みする由緒の碑 やよい 2 宏虎.こすもす.
草茂る陸軍墓地の見へ隠れ ぽんこ 2 はく子.澄子.
海つばめ鎮守の杜へ初飛行 智恵子 2 あひる.もとこ.
短パンの牧師と熱き勉強会 あひる 2 せいじ.みきえ.
地を染めて家康墓所の桜の実 なつき 2 素秀.凡士.
不機嫌もここに極めり羽抜鶏 素秀 1 きよえ.
五月晴れ鴉の二羽の口移し たかを 1 あられ.
一生に一度見し花竜舌蘭 むべ 1 ひのと.
絵仲間と筆を置きての夏座敷 満天 1 豊実.
夏霧に牧場の牛の影法師 智恵子 1 豊実.
窓全開の絵画教室金魚鉢 こすもす 1 たかを.
落つるかとみせて破れ蝶風に乗る せいじ 1 はく子.
源平の色もて箱根空木咲く せいじ 1 よう子.
広前はさながら蟻の運動会 うつぎ 1 ひのと.
諦観や蟇半眼に遠き見る 素秀 1 きよえ.

5月26日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
須磨涼し沖ゆく船の灯の遅速 みのる 10 豊実.たかを.宏虎.満天.ちい.ぽんこ.きよえ.せつ子.うつぎ.やよい.
耕運機止みて静もる昼下がり みきえ 5 かえる.あひる.あられ.澄子.みきお.
小流れの籠に鎮もるひね胡瓜 素秀 5 かえる.智恵子.ふさこ.もとこ.やよい.
よそ者と呼ばれて久し海霧の町 ひのと 4 素秀.ぽんこ.凡士.明日香.
向日葵の迷路に迷ひ泣く子かな みきお 4 宏虎.董雨.満天.ふさこ.
杉無垢の一枚板や卓涼し みのる 4 あられ.みきえ.むべ.よう子.
玫瑰や能登路の果てのランプ館 凡士 4 せいじ.なつき.そうけい.うつぎ.
一畝のこれも麦秋朝日燦 やよい 3 せいじ.よう子.ひのと.
破れ蝶の風に委ねて風に去る せいじ 3 豊実.ちい.千鶴.
生まれたての目高数へて登校す こすもす 2 なつき.むべ.
大杉や夏空目指し龍の顔 あられ 2 澄子.そうけい.
体操の汗に触れゆく若葉風 あひる 2 たかを.凡士.
エスカレーターや托鉢僧の薄衣 こすもす 1 もとこ.
亡霊のやうに汽車来る夏の霧 ひのと 1 素秀.
ダンゴ虫夏草もろともゴミ袋 凡士 1 智恵子.
訪ひくれし友を見送る夏の夕 みきえ 1 ひのと.
氷室跡背伸びの闇や草いきれ よう子 1 きよえ.
日もすがら近江八幡行々子 宏虎 1 みきお.
雷の唸り轟く昼の闇 あられ 1 明日香.
赤き根を食べて健康ほうれん草 みきお 1 こすもす.
破れ蝶の翔ちては元に戻りけり せいじ 1 あひる.
青岬卯波打ち付け海荒れリ 宏虎 1 せつ子.
老鶯の天辺の声風に乗せ 豊実 1 千鶴.
作業して喉を潤す夏文旦 千鶴 1 みきえ.
夏帽子黄色と青の園児達 満天 1 董雨.
紫陽花の紫光る雨上がり 満天 1 こすもす.
菖蒲池模して飾りし京料理 もとこ 1 隆松.

5月25日 (投句24名 選句33名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
路地長屋軒それぞれに額の花 凡士 5 なおこ.素秀.そうけい.はく子.もとこ.
舞殿の青葉明りに巫女舞へり なつき 5 豊実.あられ.ちい.こすもす.うつぎ.
滴れる一刀彫のごとき岩 みのる 4 豊実.あられ.なつき.こすもす.
風薫る龍もふわりと天井画 もとこ 4 せいじ.あひる.澄子.千鶴.
まほろばの見渡す限り麦の秋 明日香 4 きよえ.宏虎.満天.はく子.
夏足袋を蹴出して舞ふやみぎひだり ひのと 3 かえる.みきえ.素秀.
若楓回つても見る歌碑の裏 明日香 3 きよえ.凡士.やよい.
花桐を見上げ老女の仏顔 素秀 3 かえる.隆松.せつ子.
素麺の木箱の釘の固きこと あひる 3 せいじ.明日香.むべ.
走り梅雨雲の織りなす墨絵かな かえる 3 智恵子.みきお.ぽんこ.
文字盤の色は紫時計草 みきえ 3 みきお.ぽんこ.やよい.
泉汲む忽ち曇るボトルかな うつぎ 3 よう子.せつ子.むべ.
赤紫蘇や揉み絞りたる灰汁の色 千鶴 3 智恵子.ふさこ.凡士.
電車涼し須磨の汀に傾きぬ みのる 2 あひる.うつぎ.
どくだみの蛍光著き夕べかな せいじ 2 なおこ.ちい.
花桐のけぶり遠きに小糠雨 素秀 2 そうけい.ふさこ.
武者返しロープ一本草むしり みきお 2 みきえ.澄子.
夏が来て中学生の顔となる 満天 2 たかを.千鶴.
日本海横一列の烏賊釣船 宏虎 2 なつき.明日香.
河鹿鳴く足早となる夕堤 隆松 1 よう子.
子に代わり振り回すパパ捕虫網 みきお 1 ひのと.
長寿の薬笑いヨガあり風薫る ふさこ 1 満天.
池泉園の一景となる白日傘 凡士 1 たかを.
紫陽花の色とりどりの家囲む 満天 1 宏虎.
四ゲーム目涼しい顔のホールインワン こすもす 1 ひのと.
湧水の岩に同化の蛙鳴く 智恵子 1 もとこ.

5月24日 (投句28名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
かりゆしに袖を通して更衣 凡士 5 みきえ.あひる.智恵子.むべ.うつぎ.
摺り足の聞こえて来たり夏料理 ひのと 5 あられ.むべ.なおこ.もとこ.凡士.
通し土間抜けて明るき柿若葉 みづき 4 みきえ.あられ.智恵子.ぽんこ.
銀盆を手に白シャツの給仕かな ひのと 4 かえる.あひる.せいじ.こすもす.
ふらここの漕ぐ子の胸の反りに反る 宏虎 4 たかを.豊実.もとこ.みきお.
朝日にも雨にも光る樟若葉 満天 4 宏虎.みづき.明日香.こすもす.
水載せて台車押し来る夏の畑 みきえ 3 なつき.隆松.ふさこ.
朝焼に最後の星の溶けゆきて むべ 3 豊実.せいじ.素秀.
小面の浮かぶ憂ひや薪能 明日香 3 なつき.そうけい.千鶴.
愚かなる国の諍ひ夏の月 みきお 2 ちい.せつ子.
町薄暑二軒つづきの解体音 満天 2 ちい.そうけい.
麦の秋浮つ沈みつ一両車 たかを 2 満天.明日香.
卯波立つ帰港する船大漁旗 宏虎 2 満天.みづき.
転ばずに進め自転車風薫る かえる 2 凡士.ひのと.
軒下に缶馬ひしげ走り梅雨 なつき 2 澄子.素秀.
破れ蝶の翅を広げて身じろがず せいじ 2 きよえ.千鶴.
一声の朝の挨拶牛蛙 やよい 1 ぽんこ.
揺る風に水の匂ふや杜若 素秀 1 宏虎.
時鳥百鳥声をひそめけり みのる 1 澄子.
干草の匂ふ牛舎に灯のともる みきお 1 せつ子.
一日の始めと終はり草を引く うつぎ 1 ひのと.
あおばてふ文字の形にさつき咲く せいじ 1 きよえ.
貸家主見廻る垣の薔薇満開 そうけい 1 たかを.
夏空や牧草ロールの白点々 こすもす 1 うつぎ.
登山道野草あれこれ豆図鑑 智恵子 1 みきお.
雷鳴に驚き目覚む寝入り端 きよえ 1 ふさこ.
半坪の畑はみだせり葱坊主 あひる 1 なおこ.
葉桜に絹の雨降る南禅寺 みづき 1 かえる.

5月23日 (投句24名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夕暮れの代田を走る電車の灯 智恵子 9 あられ.満天.みきお.そうけい.むべ.ぽんこ.ちい.うつぎ.はく子.
上向きに並ぶ蛇口や夏の午後 素秀 7 かえる.せいじ.澄子.あひる.なおこ.ふさこ.ちい.
火星への旅は子の夢夏の月 宏虎 6 みづき.智恵子.素秀.満天.千鶴.なつき.
吊りてより海の風呼ぶ貝風鈴 ひのと 4 みきえ.みづき.素秀.凡士.
大幹の夏木盾とす一山家 みのる 4 きよえ.澄子.明日香.やよい.
ガシャガシャと薬缶に氷畦を行く 智恵子 3 せいじ.たかを.うつぎ.
じゃがいもの芽ありて値切る朝の市 なつき 3 かえる.なおこ.もとこ.
碧空の高竿に投げ夏布団 董雨 2 豊実.あられ.
登るたびケルンに小石そっと積み 千鶴 2 こすもす.そうけい.
自転車のひとが押さえる夏帽子 かえる 2 豊実.ひのと.
歩き初む子のふらつきや蝉丸忌 宏虎 2 きよえ.むべ.
枕元に置いて眠る子捕虫綱 みきお 2 ぽんこ.なつき.
紫陽花の紅が引き出す会話かな あひる 2 明日香.もとこ.
田を植ゑて海に潜るや蜑の島 凡士 2 ふさこ.はく子.
麦秋や風も平らに吹いてをり もとこ 1 凡士.
特急バスのトイレ休憩青葉風 こすもす 1 たかを.
夕蛙夫婦喧嘩の果ててより ひのと 1 あひる.
訓練犬風切り走る夏野かな あひる 1 みきえ.
夏蝶のつるむ湖面や影揺らぐ みきお 1 宏虎.
少年のザリガニ捕獲夏の夕 きよえ 1 ひのと.
網戸透く程好き風の入りにけり みきえ 1 宏虎.
夏場所や優勝力士の安堵顔 みきえ 1 千鶴.
緑なす杉群落のダム湖畔 千鶴 1 みきお.
一望の植田に灯り屋敷林 凡士 1 やよい.
黒南風を総身に受けて義経像 素秀 1 智恵子.
夏木立羊歯群落に風生る みのる 1 こすもす.

5月22日 (投句26名 選句32名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
水鏡して巫女舞へる御田祭 うつぎ 7 豊実.あひる.せいじ.そうけい.満天.甚平.明日香.
蜜蜂や小花の房を手繰り寄せ あひる 5 かえる.たかを.たか子.みきお.あられ.
立ち漕ぎや半袖シャツを膨らませ かえる 5 智恵子.満天.うつぎ.千鶴.凡士.
ひと雨にむらさき垂るる燕子花 凡士 5 みきえ.みきお.ふさこ.うつぎ.なつき.
百獣の王の尻尾が蝿払ふ みのる 4 たかを.せいじ.こすもす.明日香.
浜砂利を覆い尽くして昆布干す あひる 3 みきえ.董雨.凡士.
石ひとつ置いて水引く代田かな みきお 3 あひる.澄子.あられ.
妻の焼くクッキーを待つ端居かな みのる 3 きよえ.なおこ.むべ.
梅雨の寺手に傘袋靴袋 せいじ 3 そうけい.澄子.たか子.
睡蓮の小葉見えてをり池の底 うつぎ 3 ふさこ.甚平.きよえ.
翁三人寄りて愛であふ茄子の色 みきえ 2 豊実.ちい.
小満や白湯は温めに朝まだき 素秀 2 もとこ.せつ子.
青嵐紅白帽を攫ひゆく ひのと 2 宏虎.素秀.
地を蹴って逆上がり出来風薫る 満天 2 もとこ.ひのと.
夏空へ上り詰めたる国旗かな ひのと 2 素秀.なおこ.
来客に慌て用意す夏座布団 みきえ 2 宏虎.せつ子.
百万石の城偉容映ゆ夏の月 宏虎 1 智恵子.
老の脚抜かれるばかり夕立かな みきお 1 ぽんこ.
マンションにまだ灯はひとつ夕薄暑 凡士 1 こすもす.
せつかちを押さえゆるりと新茶汲む もとこ 1 なつき.
参道を払う熊手や青楓 豊実 1 かえる.
青切りの鋏かろやか初夏の畑 千鶴 1 ぽんこ.
おもちゃの剣若竹打ちてはね返り なつき 1 ひのと.
空と湖境のなきに湖涼し 隆松 1 千鶴.
傘立ての溢るる雨の青葉寺 せいじ 1 董雨.
五月病吹き飛ばしつつ吟行す 明日香 1 むべ.
用水路若葉の影を滔々と はく子 1 ちい.

5月21日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
部屋の蛾を月の灯りに放り上ぐ たかを 7 かえる.豊実.みきえ.隆松.智恵子.素秀.ふさこ.
負けた子が隠す涙の跡涼し ひのと 6 せいじ.そうけい.たかを.せつ子.みきお.うつぎ.
海女着にも更衣あり島育ち 凡士 5 かえる.澄子.こすもす.なつき.千鶴.
夜市の灯消えゐるよりの夏星座 素秀 5 あられ.そうけい.なつき.凡士.ちい.
草刈機エンジン止めて道案内 みきお 5 宏虎.明日香.うつぎ.ちい.ひのと.
薫風に主の祈りのせ朝礼す むべ 4 せいじ.智恵子.満天.せつ子.
髪乾くまでを端居の旅ごころ ひのと 4 むべ.はく子.素秀.たかを.
雲間より日の暈のぞく花あふち みのる 2 きよえ.千鶴.
盛り上がる樟若葉より鳥語降る 満天 2 はく子.みきお.
大振舞ひ孔雀拡ぐる梅雨晴れ間 せつ子 2 もとこ.こすもす.
黒猫の訪問受ける端居かな たかを 2 あひる.澄子.
夏つばめ屋根の鐘馗を掠めたり なつき 2 みきえ.あひる.
老鶯の鳴き声誘ふ藪の中 ふさこ 1 豊実.
茶畑の展ぐ薄暑の流れ橋 凡士 1 あられ.
夫好きなシャツ擦り切れて夏に入る あひる 1 もとこ.
色づきしわがもの顔の畑の蓼 千鶴 1 凡士.
茗荷竹せいの高さを競ふごと かえる 1 ふさこ.
銭亀の水路ひらひら流れゆく なつき 1 明日香.
登山口自由気ままにストレッチ みきお 1 宏虎.
訪ひくれしケアマネージャー緑雨中 せいじ 1 満天.
花樗テニス試合を見下ろして ぽんこ 1 ひのと.
聴く聖書なるもの傍に夕端居 せいじ 1 むべ.
カメラ据え池塘のデッキ杜若 豊実 1 きよえ.

5月20日 (投句28名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
藻の花は流れに任せ堰の門 素秀 7 せいじ.智恵子.澄子.もとこ.ふさこ.みきお.ちい.
飲み干せば澄みたる音色ラムネ玉 凡士 7 せいじ.みきえ.あひる.きよえ.素秀.なおこ.むべ.
くちなはを避けてよろめく猫車 ひのと 6 たかを.そうけい.素秀.なつき.こすもす.みきお.
治癒の身や久しき庭に夏の蝶 そうけい 4 もとこ.千鶴.ひのと.はく子.
樹々の間に鹿の若角見え隠れ 明日香 3 ふさこ.こすもす.せつ子.
白バイに泳ぐ目隠すサングラス あられ 3 かえる.せつ子.ひのと.
祝詞奏上御田の蛙顔をだす なおこ 2 満天.うつぎ.
薔薇園の径は卍にVの字に みのる 2 なおこ.ぽんこ.
富士裾野埋め尽くせし麦の秋 宏虎 2 満天.なつき.
良き水の草の陰りに初蛍 素秀 2 澄子.はく子.
廃校にチョークの黒板窓若葉 凡士 2 豊実.うつぎ.
夕焼は遠き戦火と思ひけり ひのと 2 ぽんこ.千鶴.
白薔薇を這ふ黒点は二つ星 みのる 2 あひる.凡士.
豊作を祈りて囃す虫送り みきお 2 みきえ.智恵子.
夏めくや松林抜け光る海 智恵子 1 宏虎.
青葉闇古墳の丸く盛り上がる なおこ 1 きよえ.
あるなしの風にさ揺らぐ小判草 せいじ 1 凡士.
子燕の巣よりこぼれて寄るべなし 千鶴 1 むべ.
家々の隙より丸く照る西日 みきえ 1 明日香.
校庭借りグランドゴルフ若葉風 はく子 1 明日香.
雲の影ひと息入れる草刈女 みきお 1 たかを.
杜若畦に子亀の甲羅干し なつき 1 豊実.
八つ橋に傘さすモデル杜若 智恵子 1 そうけい.
杜若降り立つ鷺の白さかな なつき 1 かえる.
鳥の声聞きて黙想夕端居 せいじ 1 ちい.
株分けの苗木に若葉二三枚 こすもす 1 宏虎.

5月19日 (投句25名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
爺の網ひとふりで蝶捕えたり かえる 7 せいじ.なつき.澄子.ぽんこ.ちい.千鶴.むべ.
御神水注ぎ御田植始まりぬ うつぎ 5 満天.あひる.みきお.ふさこ.凡士.
ボランティア総出の田植ゑ千枚田 凡士 5 智恵子.みきえ.満天.なつき.はく子.
荒れ兆す庭を夏蝶ほしいまま ひのと 4 かえる.豊実.たかを.あられ.
開くなり納屋に飛び入る燕かな せつ子 4 せいじ.こすもす.あひる.ちい.
薫風に窓全開の歯科医院 満天 3 かえる.よう子.ひのと.
若葉風巫女の導く綿帽子 豊実 3 智恵子.もとこ.うつぎ.
生駒嶺に光芒降るや姫女苑 あられ 3 そうけい.明日香.ぽんこ.
踏み入れば四通八達薔薇の園 明日香 3 素秀.なおこ.せつ子.
木曽川の嵩増す音や走り梅雨 むべ 3 はく子.こすもす.澄子.
大胆に径路図描き蜷の道 うつぎ 3 なおこ.よう子.せつ子.
洋酒瓶並びし棚に水中花 みのる 3 明日香.あられ.うつぎ.
端居して外出の妻の帰り待つ みのる 2 凡士.むべ.
雑踏に友を見つけし夏帽子 あひる 2 豊実.みきお.
寝つかれぬ鮎解禁日川の宿 みきお 2 ふさこ.千鶴.
見守りし最後のしずく新茶汲む あひる 1 もとこ.
三番花草に埋もるる杜若 なつき 1 そうけい.
その声はややはしたなき行々子 素秀 1 たかを.
夏の蝶ひらひら気まま往来す きよえ 1 宏虎.
うたた寝のパラソル抜ける風やさし 智恵子 1 みきえ.
八つ橋に並びじゃんけん遠足児 なつき 1 素秀.
滑り台飽きぬ幼の汗だくだく こすもす 1 ひのと.
朝の日をのの字に弾く蜷の道 せいじ 1 きよえ.
百選の離宮の水や新茶淹る 凡士 1 宏虎.
暗渠いま翻弄されしみずすまし 素秀 1 きよえ.

5月18日 (投句27名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
投網打つしなる背中に夕日落つ みきお 6 満天.そうけい.ぽんこ.たか子.千鶴.せつ子.
野苺に素通り出来ぬ山育ち うつぎ 4 素秀.ふさこ.たか子.明日香.
暮れなずむ磯の小舟の影涼し 千鶴 4 むべ.智恵子.ふさこ.こすもす.
蕗揺れてコロボックルの走るごと 素秀 4 あひる.せつ子.きよえ.ひのと.
湧水に胡瓜のをどる古道かな 凡士 4 豊実.澄子.せいじ.ちい.
風の声水の声聴く座禅草 宏虎 4 はく子.ぽんこ.うつぎ.こすもす.
蛙止み御田に笙の行き渡る よう子 4 かえる.満天.みきえ.ちい.
園丁の軍手を咬みぬ薔薇の棘 みのる 3 うつぎ.みきお.凡士.
夏帽子押さえてメリーゴーランド 智恵子 3 澄子.なつき.たかを.
浮く虻の足に花粉を散らしたる 素秀 2 もとこ.千鶴.
靴を手に波と戯る素足かな 智恵子 2 そうけい.明日香.
召天日覚へて咲けり今朝の薔薇 むべ 2 せいじ.あひる.
茄子多めなる手作りのピッツアかな せいじ 2 むべ.ひのと.
帰省せば島の方言丸出しで 千鶴 2 智恵子.たかを.
青空へ樹齢盛りあげ樟若葉 満天 2 かえる.あられ.
搗きたての米ほの温し五月雨 ひのと 2 もとこ.素秀.
手をつなぐ背丈そろはぬ遠足児 もとこ 2 みきえ.よう子.
狼藉や御田に太き蜷の道 うつぎ 2 凡士.よう子.
凹凸の田畑をよぎる夏つばめ みきお 1 きよえ.
新玉葱真珠光りをみじん切り あひる 1 はく子.
薔薇園に焼き立てパンの販売車 なつき 1 宏虎.
早起きし苺摘みけり朝の卓 なつき 1 みきお.
子ら集ふザリガニ池の太公望 かえる 1 なつき.
朝日受け双子のベビーカー聖五月 満天 1 宏虎.
鉤の手に曲がる薄暑の宿場町 凡士 1 豊実.
大木の生ゆるを知らず夏の塚 明日香 1 あられ.

5月17日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
神事待つ御田を囃す蛙かな うつぎ 13 かえる.豊実.みきえ.せいじ.素秀.満天.たかを.あひる.もとこ.なつき.ぽんこ.よう子.はく子.
風抜ける味噌蔵長き麻のれん 智恵子 6 董雨.明日香.みきお.こすもす.ぽんこ.あられ.
磯蟹を追うて横這ひ忘れ潮 凡士 5 豊実.そうけい.せつ子.きよえ.あられ.
逆潮に渦巻く卯波大鳴門 宏虎 5 せつ子.みきお.うつぎ.千鶴.よう子.
チャペルへと杖つく坂に風薫る あひる 3 みきえ.満天.なつき.
夏霞水平線に船の影 きよえ 3 そうけい.明日香.ちい.
家苞に十一両の小判草 あひる 2 せいじ.澄子.
散り花に気づき見上ぐるえごの花 豊実 2 かえる.ふさこ.
卯浪いま汐入川を遡る みのる 2 智恵子.ちい.
青空を映し苗待つ代田水 みきえ 2 智恵子.千鶴.
ハイヤーを待たす御仁も青葉寺 せいじ 2 素秀.凡士.
木造のちひさき天守燕来る むべ 1 たかを.
大芍薬雨にくたーと毀れ散り 千鶴 1 きよえ.
タンポポの絮鼻にのせ犬駆ける 智恵子 1 宏虎.
新玉葱刻みて時に目に涙 満天 1 宏虎.
ラジオ体操第二は知らず若葉風 凡士 1 もとこ.
すくすくと真っ直ぐ伸びて今年竹 こすもす 1 ひのと.
薔薇苑にアンネのばらと出会ひけり はく子 1 あひる.
新緑や二歳児は日々上機嫌 もとこ 1 ひのと.
足萎えて裾乱れたる衣替え なつき 1 むべ.
松浜の樹間に沖の卯浪見ゆ みのる 1 ふさこ.
拍手受け子供神輿の高く挙ぐ 明日香 1 澄子.
苔庭に陽気な蓮華躑躅の黄 せいじ 1 うつぎ.
燕の出入口ある厩舎哉 澄子 1 こすもす.
青蔦や主なき家奪ひけり かえる 1 凡士.
堤防沿い黄の一色や麦の秋 こすもす 1 董雨.
だれよりも先づ婿殿へ新茶汲む ひのと 1 むべ.
柏餅仏壇遺影微笑みて 宏虎 1 はく子.

5月16日 (投句23名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
早乙女の菅笠深し束ね髪 よう子 6 智恵子.たかを.なおこ.みきお.ぽんこ.もとこ.
稚児地蔵寝転ぶ古刹苔茂る 智恵子 5 かえる.あられ.こすもす.ちい.明日香.
母を待つ子の眼差しや夕立中 ひのと 5 みきえ.そうけい.そうけい.素秀.あられ.
燕の子巣を翔つ朝の駅舎かな 凡士 5 董雨.あひる.宏虎.ぽんこ.澄子.
早乙女の真白き脚の脚絆かな うつぎ 4 董雨.豊実.なおこ.せつ子.
境内のベンチで句会青葉風 なおこ 4 せいじ.みきお.こすもす.ひのと.
短夜を小三治聴きつ寝入りけり 千鶴 3 かえる.凡士.はく子.
豆飯の炊けて香のたつ夕餉かな 満天 3 宏虎.ふさこ.明日香.
藻の花の桃源郷をなす池心 みのる 2 ちい.きよえ.
卯浪寄す汽笛一声出港す きよえ 2 智恵子.せつ子.
桐の花黙して大き骨拾ふ むべ 2 なつき.澄子.
ネクタイを肩にまはして冷し酒 ひのと 2 みきえ.もとこ.
神さぶや緑雨音なき春日道 みのる 2 せいじ.うつぎ.
シンクから水の飛び出す浅蜊かな 豊実 2 あひる.むべ.
朝顔や去年の種の二葉出す 董雨 2 むべ.うつぎ.
釣船を卯波しぶきの包みけり 素秀 2 たかを.千鶴.
走り根に躓きにけり若葉雨 千鶴 2 凡士.きよえ.
三方の玉苗捧げ御田祭 うつぎ 2 なつき.はく子.
風薫る白馬の殿や和歌祭 明日香 1 満天.
洗ひ髪残り香仄かエレベーター 智恵子 1 豊実.
山門の漆喰すがし若葉雨 あひる 1 千鶴.
駿河より無沙汰の詫びと新茶来る もとこ 1 ふさこ.
万緑のとんねるの果て蒼き空 かえる 1 ひのと.
夏の月絵画のごとし開く小窓 みきえ 1 素秀.
中央にアンネの像や薔薇の園 こすもす 1 満天.

5月15日 (投句24名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
噺家の落ちの間合ひや夏羽織 千鶴 7 澄子.宏虎.満天.ふさこ.素秀.きよえ.こすもす.
梅酒瓶ことりと響く夜のしじま むべ 7 たかを.みきえ.ふさこ.素秀.ちい.凡士.せつ子.
燕の巣峡の駅舎の四隅占む うつぎ 5 満天.あひる.なおこ.むべ.きよえ.
逸る瀬をなだめるごとく鮎の竿 みのる 5 あられ.明日香.よう子.千鶴.うつぎ.
戸締りについて来る子や星涼し ひのと 3 澄子.豊実.むべ.
朝顔の苗を吟味の親子連れ 素秀 3 董雨.こすもす.ひのと.
山襞を昇る夏霧宙へ溶け 明日香 3 千鶴.ちい.せつ子.
ローカル線青葉若葉をくぐり抜け みきお 3 みきえ.なおこ.なつき.
月面のごと大小の蟻地獄 みのる 3 せいじ.智恵子.なつき.
夏蝶の絵よりはじまる学習帳 ひのと 2 たかを.凡士.
葉桜や学校慣れし子供達 満天 2 明日香.ひのと.
蜑の宿亭主の釣りし初鰹 凡士 2 豊実.あられ.
万緑や一直線にハイウェイ みきえ 1 かえる.
風吹けば紅の実見せて青楓 あひる 1 せいじ.
ゴルフデー予報外れの青葉晴 こすもす 1 かえる.
麦の秋草地の麦穂憤怒顔 たかを 1 宏虎.
白鷺の紛れぬ白さ杜若 なつき 1 あひる.
競漕の余韻残れる瀬田の橋 凡士 1 もとこ.
花みかん伊豆の山々かんばしき 智恵子 1 もとこ.
菖蒲池子らのバケツに釣果かな かえる 1 うつぎ.
校庭にバケツの田植え一人ずつ みきお 1 よう子.
摘果の日暫し賑ふ初夏の里 みきえ 1 智恵子.
夏草や逝きし句友の住まゐ址 はく子 1 董雨.

5月14日 (投句26名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
糶声も一段高き初鰹 宏虎 5 あひる.満天.ぽんこ.澄子.やよい.
方円の窓が切り取る庭若葉 せいじ 5 満天.もとこ.千鶴.むべ.ふさこ.
若葉燃ゆ古都に連なる人力車 智恵子 5 宏虎.みきお.こすもす.せつ子.董雨.
吊り玉葱の匂ひ満つ小屋雨宿り 千鶴 4 豊実.あひる.こすもす.董雨.
九十歳パートはバリトン風薫る 凡士 4 はく子.なつき.ぽんこ.せつ子.
香水も昔のままや同窓会 ひのと 4 たかを.智恵子.素秀.もとこ.
草刈りの腰に真つ赤な古ラヂオ ひのと 3 なつき.むべ.明日香.
黙すれば清けき音や若葉雨 あひる 3 紫陽花.たかを.せいじ.
夏草の宝庫となりぬ更地かな みきえ 3 かえる.澄子.やよい.
中空に踊をどるは青毛虫 せつ子 3 みきえ.はく子.きよえ.
ごと転ぶ風倒木や著莪浄土 みのる 2 素秀.うつぎ.
立葵長雨のなか咲き登る ぽんこ 2 せいじ.あられ.
泥水の鯉の突如ぞ喜雨煙る きよえ 2 かえる.ちい.
風薫る電線のない明日香路 明日香 2 うつぎ.ひのと.
あるなしの風に舞ひ散る竹落葉 満天 2 凡士.明日香.
畦草の青より青き青蛙 豊実 2 千鶴.あられ.
隠沼の突と現れ黄の菖蒲 うつぎ 2 ちい.ふさこ.
炎天にタオル忘れて戻りけり たかを 1 凡士.
青芝や芭蕉とのみ読める句碑 こすもす 1 宏虎.
走り梅雨クーポン持て来ランチかな みきえ 1 きよえ.
甘草の夕日に花のもつれけり 素秀 1 智恵子.
燕子花高き空ゆく戦闘機 なつき 1 豊実.
達筆の句碑市役所の青芝に こすもす 1 みきえ.
短き夜文字盤光る腕時計 たかを 1 みきお.
紫陽花の葉伝ふ小雨風光る きよえ 1 紫陽花.
野菜切る音もさくさく夏に入る 満天 1 ひのと.

5月13日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
潮臭き漁網繕ふ波止薄暑 凡士 6 智恵子.豊実.みきえ.ぽんこ.千鶴.せつ子.
大噴水水平線を貫きぬ みのる 5 たかを.せいじ.ちい.せつ子.うつぎ.
みしみしと軋む天井夏館 せいじ 4 みきえ.澄子.みきお.凡士.
鐘一打長谷観音に風光る 智恵子 4 宏虎.満天.ぽんこ.ちい.
筍の掘りし時間を貼りて売る 宏虎 3 もとこ.こすもす.うつぎ.
夕暮れて紅となりけり花うつぎ あひる 3 素秀.甚平.あられ.
伽羅蕗のきりっと煮上げ母恋し もとこ 3 明日香.凡士.甚平.
傘を打つ雨音軽し走り梅雨 みきえ 2 あひる.満天.
薫風やジーンズ泳ぐデニムの町 凡士 2 たかを.ふさこ.
寺涼し扁額紺青石の青 うつぎ 2 素秀.紫陽花.
風薫る爺の自転車気のままに ふさこ 2 かえる.きよえ.
参観の緊張ほぐすかに若葉風 せつ子 2 宏虎.ひのと.
大木は雀のあそび場走り梅雨 ぽんこ 2 紫陽花.むべ.
薔薇の園眼下に海と空展け みのる 2 なつき.みきお.
走者いま手渡すバトン夏の風 ひのと 2 せいじ.もとこ.
山奥の道無き道に道おしえ みきお 1 あひる.
新しき橋の真上に夏の雲 素秀 1 澄子.
老幹へ緑深めん若葉雨 満天 1 こすもす.
畦草を揺らしくちなわ進みけり みきお 1 きよえ.
陰影を増せどまだまだ柿若葉 素秀 1 ふさこ.
ガンダムの巨像霞に立ちにけり ちい 1 ひのと.
苗付きて鬼灯白き花咲けり みきえ 1 智恵子.
乗車まで小一時間のアイスティー ひのと 1 むべ.
肩に猫の乗り来る厨冷素麺 こすもす 1 豊実.
囀りや雀一羽の姦しき あひる 1 かえる.
張りぼての白象に乗す花御堂 なつき 1 明日香.
止みては外へ降りては内へ草を引く うつぎ 1 千鶴.
夕映の丘のベンチに影ふたつ 智恵子 1 あられ.
短夜に最終章を校正す むべ 1 なつき.

5月12日 (投句26名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
青葉潮浴びて船頭仁王立ち ひのと 7 ぽんこ.豊実.みづき.満天.宏虎.たかを.千鶴.
表札の裏に潜りし守宮の子 うつぎ 5 豊実.せいじ.むべ.あひる.みきお.
花うつぎ小さく朝日弾きをり あひる 3 きよえ.はく子.凡士.
退院の赤子へ日傘さしかくる ひのと 3 むべ.みきえ.なつき.
雨蛙歌ひて知らす今朝の雨 みきえ 3 こすもす.千鶴.明日香.
豆ご飯クレオパトラといふ豆で 明日香 3 あひる.なつき.はく子.
一升餅しょいて大泣き五月の児 やよい 3 ぽんこ.みきえ.せつ子.
殻背負ひ前進あるのみ蝸牛 みきお 3 満天.ふさこ.せつ子.
野仏の日の斑の上の青楓 隆松 3 せいじ.もとこ.ちい.
蜘蛛の囲や一尺の円ぬしは二分 明日香 2 きよえ.ふさこ.
救急車見送り仰ぐ夏の空 あられ 2 澄子.もとこ.
夕映えて竹の青さの薄暑かな みづき 2 かえる.ちい.
初夏や洗濯物の白眩し はく子 2 凡士.ひのと.
明易や一鳴き窓に鳶の影 素秀 2 みづき.智恵子.
翅一枚運んでゐるや蟻の道 むべ 2 素秀.たかを.
夏来たる水音高し鯉跳ねる 満天 1 みきお.
鳥語飛ぶニセアカシアの花の房 豊実 1 こすもす.
緑さす窓辺にペアの腕時計 せいじ 1 素秀.
神楽鈴きこえてきそう桐の花 あひる 1 智恵子.
走りつゆ傘に雨音聞く散歩 智恵子 1 うつぎ.
静かなる蓮の浮き葉の風まかせ きよえ 1 かえる.
二番花肩に背負ひしかきつばた なつき 1 澄子.
葉陰より急に現わる梅雨の蝶 みきお 1 明日香.
気丈夫な女将が毛虫嫌ひとは みのる 1 うつぎ.
高原は夏や山菜ニョキニョキと こすもす 1 宏虎.
大噴水構へなほしてフィナーレへ みのる 1 ひのと.

5月11日 (投句25名 選句31名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
傘立てにきのふ来た子の捕虫網 ひのと 9 豊実.智恵子.素秀.たかを.隆松.むべ.こすもす.ちい.みきお.
玉葱を包む新聞紙の戦禍 せいじ 7 あひる.満天.もとこ.むべ.澄子.なつき.凡士.
叱られて足ぶらぶらと夕端居 ひのと 5 みきえ.智恵子.みづき.せつ子.やよい.
瀬音背に渡る飛び石歌碑涼し 明日香 5 宏虎.あられ.きよえ.千鶴.甚平.
街薄暑パントマイムの白き顔 凡士 5 みづき.素秀.うつぎ.なつき.ひのと.
草引きて右往左往のてんとむし 董雨 3 かえる.はく子.きよえ.
ソーラン節踊る児童に青葉風 みきえ 3 はく子.もとこ.ひのと.
プルトップ引けば泡立つ麦の秋 凡士 2 せいじ.みきお.
瀞の色濃くまた淡く若葉風 みのる 2 かえる.あられ.
空中の毛虫の振り子動きかな うつぎ 2 ふさこ.凡士.
杜若群れ咲くところ水光る なつき 2 明日香.やよい.
玉葱の土もろともに届きけり せいじ 2 みきえ.せつ子.
下校時の水筒鳴らし夏来る もとこ 2 豊実.澄子.
遠嶺岳赤くぼやけて麦の秋 宏虎 1 ふさこ.
卯浪寄す船往き交ふて須磨の沖 きよえ 1 宏虎.
聖堂のきざはしのごと花薔薇 ぽんこ 1 せいじ.
新緑の淡路島見ゆ走る窓 きよえ 1 千鶴.
雨上がり何はともあれ草むしり 千鶴 1 明日香.
手のひらにほど良き重み柏餅 素秀 1 こすもす.
老鶯に励まされ嶝登りつめ 明日香 1 満天.
大西日門に佇む喪家の妻 むべ 1 たかを.
高速で水面を叩く朝燕 豊実 1 甚平.
フェニックス機嫌の翼風涼し みのる 1 うつぎ.
若葉燃ゆ宮に風切る流鏑馬女 智恵子 1 ちい.
夏夕焼弧を描き飛機は東京へ あられ 1 あひる.

5月10日 (投句28名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
薔薇一輪活けて窓辺の予約席 ひのと 7 やよい.なつき.むべ.あられ.明日香.きよえ.うつぎ.
玉葱の匂ひ残りし軍手干す 千鶴 7 豊実.たかを.甚平.素秀.ぽんこ.みきお.凡士.
豆の種うなじで土を持ち上げぬ 豊実 5 たかを.みきえ.あひる.素秀.むべ.
大口に風を呑み込む蜥蜴かな 素秀 3 やよい.ぽんこ.あられ.
パンくずに突如賑わう夏の池 あひる 3 かえる.みきお.きよえ.
金婚の歳月綾なす緑かな せつ子 3 宏虎.澄子.千鶴.
蛸壺の並ぶ波止場やポンポン船 みきお 3 せいじ.宏虎.こすもす.
燕の子口ばかり見せ巣の狭し 満天 3 かえる.もとこ.ふさこ.
登校の列を乱せし仔猫かな 澄子 2 智恵子.凡士.
船虫の逃げ足速し人の影 みきお 2 甚平.董雨.
青羊歯や源流近くの森の中 隆松 2 こすもす.うつぎ.
撫子で葺く紫の花御堂 なつき 2 あひる.満天.
山藤に絡まれるなり杉木立 隆松 1 明日香.
湧き水の流れに添ひて若葉風 きよえ 1 せいじ.
風止みて寄り添ふ一家や五月鯉 もとこ 1 なつき.
古祠の屋根うづたかく杉落葉 みのる 1 智恵子.
大声とともに筍届きたる かえる 1 澄子.
老鶯の至近距離なる声清し せいじ 1 千鶴.
夏の朝ライン届くや誕生日 みきえ 1 ひのと.
玉砂利の野原に一つ芥子の花 あられ 1 ふさこ.
流行を追はぬ一心更衣 宏虎 1 みきえ.
代田いま美しきかな夕茜 智恵子 1 満天.
寝るだけの部屋に迷へし夜の蟻 素秀 1 豊実.
母の日や一筆添への茶菓届き せつ子 1 董雨.
母の日に孫より貰ふマグカップ ふさこ 1 ひのと.
伽羅蕗の味見せよとて手の窪に みのる 1 もとこ.

5月9日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
七輪に火の色のこる鮎の宿 ひのと 6 たかを.素秀.むべ.澄子.あられ.ぽんこ.
母の日や母となる娘の声弾む 千鶴 6 かえる.豊実.たかを.智恵子.満天.こすもす.
郭公の啼いて牧舎に仔牛立つ 凡士 5 豊実.せいじ.せつ子.はく子.千鶴.
麦藁帽故郷の土に丸き影 素秀 4 みきえ.みきお.あられ.うつぎ.
推敲に目を休めれば夏の雲 はく子 3 あひる.やよい.ひのと.
母の日や子のなき義姉に幸あれと あひる 3 せいじ.宏虎.もとこ.
玉解いてより風いなす芭蕉かな みのる 3 むべ.うつぎ.ひのと.
気兼ねなき野外句会や薫風裡 みのる 3 智恵子.明日香.きよえ.
窓の陽を集めて甘き春の蘭 智恵子 3 みきえ.ふさこ.もとこ.
手水鉢に浮かぶ芍薬花の寺 こすもす 2 かえる.満天.
両国の幟を見上ぐ単衣かな 凡士 2 素秀.澄子.
里道の取り放題の小判草 うつぎ 2 あひる.明日香.
伸ばす手に微かに触れるさくらんぼ 豊実 2 ふさこ.ぽんこ.
筆塚の紙垂あたらしく夏に入る ひのと 2 こすもす.凡士.
湿り気の残る抜け殻蛇そこに みきお 2 やよい.きよえ.
海風に揺るる小手毬花の寺 こすもす 2 隆松.みきお.
八方へ五月の空を飛行機雲 やよい 1 なつき.
母の日のお薄まったり甘く点ち あひる 1 宏虎.
寝仏を起こす祭や法螺響く 智恵子 1 なつき.
弧を描き紙飛行機は背後へと かえる 1 凡士.
老鶯の声のこだます深山道 せいじ 1 はく子.
四阿の句会に寄り来毛虫かな みきえ 1 せつ子.
北の地に桜花六輪咲き初むる あられ 1 千鶴.

5月8日 (投句24名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
湧き水と戯れやまずあめんぼう せつ子 8 満天.豊実.みきえ.あひる.はく子.凡士.むべ.うつぎ.
引退の古馬の眼澄める聖五月 凡士 6 満天.あられ.はく子.かかし.千鶴.澄子.
立ち止る芭蕉の句碑や白日傘 こすもす 5 かえる.明日香.きよえ.みきお.千鶴.
旅衣解きて吉野の時鳥 素秀 5 智恵子.あられ.ぽんこ.やよい.むべ.
まづ浴衣なほされてゐる舞稽古 ひのと 4 豊実.たかを.素秀.凡士.
立ち漕ぎの生徒飛び込む夏の門 かえる 3 もとこ.智恵子.こすもす.
草笛を吹いて愛犬呼び戻す みのる 3 みきえ.なつき.みきお.
鯉のぼり垂るる池面に鯉跳ねて あひる 3 なつき.こすもす.せいじ.
鼓鳴り火の粉舞い立つ薪能 千鶴 2 宏虎.きよえ.
岨道をふいと翔ちたる蛇の目蝶 せいじ 2 あひる.せつ子.
噴水やお伽噺を語れそう きよえ 2 素秀.ひのと.
洛中に探る維新や風清し 凡士 2 紫陽花.澄子.
湾に向くベンチの頭上若楓 こすもす 1 宏虎.
朝陽燦かまきり生る小半時 明日香 1 紫陽花.
追へば逃ぐ止まれば止まる雉子かな うつぎ 1 やよい.
麦わら帽振って別れる峠かな みきお 1 ひのと.
山開き峰に媼の声朗々 智恵子 1 せつ子.
草笛の子の上手なり教へ乞ふ みのる 1 かかし.
初夏の風幼き松は揺るがずや たかを 1 かえる.
白象に赤き曳綱花まつり なつき 1 明日香.
日の暮れて川瀬にまじる河鹿笛 みきお 1 たかを.
葬儀せぬ遺志とやまずは草を引く むべ 1 もとこ.
白薔薇に続く紅薔薇アーチ行く あひる 1 うつぎ.
紙飛行機芝刈りあとの滑走路 智恵子 1 ぽんこ.
母の帯決して崩れぬ浴衣かな ひのと 1 せいじ.

5月7日 (投句26名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
山毛欅林にひかる一筋山清水 凡士 5 たかを.きよえ.はく子.こすもす.澄子.
魚篭の魚大きく跳ぬる立夏かな ひのと 5 せいじ.あひる.なつき.むべ.うつぎ.
金網を伝ふしずくや薔薇の雨 素秀 4 せいじ.あられ.せつ子.明日香.
白拍子めける一尾や鯉涼し みのる 3 みきえ.素秀.あひる.
菜種梅雨ジャズの流れて古書の街 智恵子 3 みきお.千鶴.ひのと.
セーラー服の朝の挨拶風薫る 満天 3 もとこ.かかし.みきお.
夏の川太公望のひもすがら 明日香 2 智恵子.ぽんこ.
花蜜柑の匂ふ夕暮れ島分校 素秀 2 満天.なつき.
鉾杉の妹背並びす樹下涼し みのる 2 みきえ.せつ子.
春蝉や無風貫くティーショット 豊実 2 うつぎ.ひのと.
夏立つや古りたる浦の常夜燈 凡士 2 ぽんこ.あられ.
噴水の競ひ合ひして争はず うつぎ 2 きよえ.凡士.
緑蔭に画架立ててゐる少女かな ひのと 2 豊実.ふさこ.
くちなわの進む方向草揺れて みきお 2 たかを.豊実.
母の日やスマホケースのお揃ひに なつき 2 隆松.こすもす.
薔薇園に引つつめ髪の育苗家 むべ 2 もとこ.澄子.
三年ぶり蔵開け放ち山車組めり なつき 2 はく子.千鶴.
五月晴れ元気飛び出る老いた脳 たかを 1 明日香.
夏来たる弾丸トークをんな旅 もとこ 1 凡士.
塩じみて香たち広ぐ桜漬け せつ子 1 むべ.
森林浴コースに入れば風涼し せいじ 1 宏虎.
薫風や伊島のかなた水平線 千鶴 1 素秀.
休暇果つ日記にひとつ五月晴れ 智恵子 1 かえる.
眺望す双ヶ丘も滴りて あひる 1 宏虎.
手水鉢先づわくら葉を取り除き 明日香 1 ふさこ.
春落葉踏んで森林浴コース せいじ 1 智恵子.
絶食の検査結果や聖五月 ぽんこ 1 かかし.
蒲茂る水無き池の主かな きよえ 1 かえる.
街角の夏木賑わす百千鳥 あられ 1 隆松.

5月6日 (投句25名 選句26名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
借景に天守を置いて鯉幟 凡士 6 なつき.こすもす.澄子.明日香.もとこ.うつぎ.
星よりも街の灯遠き代田かな ひのと 6 たかを.素秀.みきお.澄子.せつ子.うつぎ.
丁寧語使ふ孫来し子供の日 もとこ 4 かえる.豊実.あられ.凡士.
代田には逆さの山と青空と こすもす 4 宏虎.満天.せいじ.ぽんこ.
村芝居隣村から子を借りて みきお 4 なつき.あられ.明日香.千鶴.
老い母の皺くちや笑顔豆ごはん みのる 3 たかを.あひる.せつ子.
明易の船送り出す小声かな うつぎ 3 豊実.素秀.せいじ.
万緑へ土管トンネル出でにけり なつき 3 満天.きよえ.凡士.
手作りの餡はみだして柏餅 むべ 2 ふさこ.みきえ.
虫食ひの鯉のぼり吊る資料館 なつき 2 智恵子.ふさこ.
マネキンのカラフルファッション夏来る 満天 2 かえる.ひのと.
早乙女に懐かしきなり赤襷 ふさこ 1 智恵子.
黄金週孫加はりし皿洗い あひる 1 むべ.
亡き母の瑠璃の菓子鉢柏餅 豊実 1 みきえ.
子どもらの一挙に去りて夏に入る せいじ 1 みきお.
継ぐ子なくこれが最後と武具飾る 凡士 1 もとこ.
子供の日突と自転車漕ぎだす子 素秀 1 きよえ.
豆飯や余生生き抜く元気得し 宏虎 1 ぽんこ.
退院の決まる清和や朝ぼらけ 隆松 1 ひのと.
山宿のせせらぎの音夏料理 みきお 1 こすもす.
菖蒲湯に浸かりて手足伸ばしけり みきえ 1 千鶴.
こどもの日山羊盛大に声返す 千鶴 1 あひる.
柏葉も食みて慌てる初節句 かえる 1 むべ.
自粛解け笑顔笑顔の行楽地 智恵子 1 宏虎.

5月5日 (投句27名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
子燕の押しくらをして嘴ひらく みのる 6 かえる.智恵子.ふさこ.きよえ.せつ子.うつぎ.
兄妹の手型足型こどもの日 なつき 5 みきえ.せつ子.あられ.みきお.澄子.
宙返り楽しむ如くつばくらめ こすもす 4 たかを.きよえ.はく子.明日香.
鯉のぼり飛行機雲を吐き出して あられ 4 かえる.あひる.満天.なつき.
畑のもの両手に抱きて立夏の子 千鶴 3 素秀.ぽんこ.ひのと.
街の湯の菖蒲の束の大きかリ 宏虎 3 豊実.満天.凡士.
海鵜翔ち小さくなりし烏帽子岩 智恵子 3 みきえ.はく子.うつぎ.
新聞紙で折りしは昔紙兜 はく子 3 宏虎.ふさこ.凡士.
連休の長き車列やかき氷 千鶴 3 宏虎.智恵子.みきお.
切り株に座り聞き入る百千鳥 みきお 3 こすもす.なつき.澄子.
登頂や古希祝ひなる登山靴 あひる 3 むべ.たか子.千鶴.
授業中の窓に張りつく雨蛙 凡士 2 たかを.ぽんこ.
庭隅に一家なしたる梅雨茸 うつぎ 2 せいじ.もとこ.
枝下す亡夫の鋸の手になじみ むべ 2 豊実.千鶴.
目張りすし齧りつく子や夏初め 凡士 2 あられ.たか子.
隠沼に日矢くちなはを照らしたる 素秀 2 あひる.せいじ.
駆け抜ける青葉若葉のドッグラン かえる 2 もとこ.こすもす.
幼子に追ひ越されたる春登山 あひる 1 明日香.
水撒きて描けし虹と戯むなり ふさこ 1 素秀.
花散りて厩舎へ老馬引かれゆく ひのと 1 むべ.
大ジヨッキ飲み干すビール口に泡 みきお 1 ひのと.
蝶ハンター少年の虫かご三羽 きよえ 1 隆松.

5月4日 (投句26名 選句27名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
たんぽぽを嗅いで仔犬の綿まみれ かえる 6 たかを.素秀.みきえ.あひる.はく子.むべ.
水底の世界は透けてあめんぼう うつぎ 4 せいじ.宏虎.董雨.きよえ.
満開の薔薇を崩して驟雨去る 澄子 3 かえる.むべ.こすもす.
日焼けせし辞書や憲法記念の日 豊実 3 もとこ.なつき.きよえ.
鯉のぼり意気軒昂と竿しぼる みのる 3 たかを.かえる.みきお.
立泳ぎせる渓空の鯉のぼり みのる 3 豊実.みきえ.澄子.
釣ることも忘れ見入るや飛魚翔くる 凡士 3 千鶴.智恵子.こすもす.
大壷に薔薇カラフルや古希祝ふ あひる 2 せいじ.はく子.
教練の短艇漕いで初夏の海 凡士 2 宏虎.ふさこ.
入港の汽笛に目覚む聖五月 千鶴 2 あられ.澄子.
夜蛙の声広ごりて讃歌なる 素秀 2 あひる.千鶴.
木屑舞ふ里の工房春暮れぬ ひのと 2 みきお.ぽんこ.
仏壇に子らのお手紙こどもの日 なつき 2 明日香.ひのと.
行く春や母によく似たこけし買ふ ひのと 1 素秀.
あと戻り出来ぬまいまい枝の先 みきお 1 ひのと.
五月晴れ浜風頬に手弁当 きよえ 1 智恵子.
改憲論余所見の窓は五月空 素秀 1 うつぎ.
佐賀平野どこに立ちても春夕焼け もとこ 1 凡士.
五月晴れ手ごたえ確とボール打つ はく子 1 董雨.
試合後のランチタイムや若葉風 こすもす 1 満天.
葉桜の長堤に汝と二人きり せいじ 1 うつぎ.
古茶煎りて独り寛ぐ宵の厨 智恵子 1 ふさこ.
岩礁の貝殻オブジェ初夏の磯 きよえ 1 ぽんこ.
保存指定あまた宮居の楠若葉 やよい 1 あられ.
初取りの苺五つぶ供えおり 明日香 1 なつき.
安寧を祈る憲法記念の日 せいじ 1 満天.
洗濯機の音重さうに更衣 むべ 1 もとこ.
若葉風総身に受けペタル踏む 満天 1 凡士.
登校の列を乱す子葱坊主 満天 1 豊実.

5月3日 (投句26名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
後ずさり出来ぬまいまい枝の先 みきお 7 かえる.せいじ.みきえ.素秀.きよえ.ひのと.凡士.
制服もぴったりあひし聖五月 満天 4 たかを.明日香.なつき.もとこ.
健やかに九十路の翁柏餅 澄子 4 宏虎.はく子.なつき.千鶴.
振り向いてさよならと挙ぐ春日傘 みのる 4 豊実.董雨.みきお.こすもす.
風吹けば草が応へし夏野かな ひのと 4 あひる.せいじ.うつぎ.ぽんこ.
燕飛び紙飛行機と交差せる 凡士 3 満天.かえる.あられ.
葱坊主ドミノのごとく打倒れ あひる 3 やよい.うつぎ.ぽんこ.
若葉風ウーバーイーツに抜かれもし むべ 2 もとこ.澄子.
木霊生る苔むす森や夏来たる 千鶴 2 智恵子.あられ.
塗り替へて真白き燈台夏来る 凡士 2 やよい.素秀.
更衣夫も自分でやりました 明日香 2 むべ.凡士.
春風にグランドゴルフ初体験 はく子 2 満天.ひのと.
囀りをこぼす千手や楠大樹 やよい 2 みきえ.明日香.
故郷へ束の間憩ふ立夏かな ふさこ 2 むべ.千鶴.
初夏の波止家族団欒釣り日和 きよえ 2 智恵子.はく子.
しずしずと蛇泳ぎ来る心字池 うつぎ 2 豊実.あひる.
飛行機の着陸姿勢卯波来る 宏虎 1 澄子.
葉桜の大緑陰を行く園児 せいじ 1 みきお.
甘茶かけ雨にリュックを濡らしつつ なつき 1 たかを.
着る物に迷ふ気温や若葉寒 満天 1 董雨.
御廟所の木漏れ日返するりとかげ なつき 1 ふさこ.
朝まだき定家葛の花の道 豊実 1 きよえ.
四阿に池の水音春惜しむ うつぎ 1 宏虎.
藤棚に集ひ輪投げす老人会 みのる 1 こすもす.
雨の薔薇みな重さうに垂れてをり あひる 1 ふさこ.

5月2日 (投句27名 選句28名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
桐咲くやいまも墨打つ老大工 凡士 7 せいじ.あられ.むべ.はく子.こすもす.ふさこ.やよい.
パンジーの風を掬いて大風車 はく子 4 たかを.こすもす.ぽんこ.うつぎ.
老幹に苔太らせて緑雨かな あひる 4 かえる.あられ.きよえ.やよい.
夕茜染めてひろごる代田かな みのる 3 たかを.せいじ.満天.
武具飾る譲り受けし子三歳に ふさこ 3 豊実.宏虎.千鶴.
水底のあめんぼの影沓を履く うつぎ 3 かえる.むべ.凡士.
若葉風水車の回るうどん店 宏虎 3 みきえ.なつき.ひのと.
手土産に鯉のぼり立つケーキかな なつき 3 みきえ.明日香.董雨.
含みたる麦藁ストロー日の香り むべ 3 智恵子.きよえ.みきお.
降る雨に大口開けて鯉幟 うつぎ 3 素秀.董雨.なつき.
幾艘の白き航跡夏近し 千鶴 3 豊実.ぽんこ.うつぎ.
エアメール投函の朝燕来る 凡士 2 あひる.宏虎.
緑陰に祈る白亜のマリア像 せいじ 2 満天.みきお.
無人なる万緑の湯へ泳ぎだす ひのと 2 あひる.ふさこ.
摘果日を知らさる八十八夜かな みきえ 2 智恵子.明日香.
行き過ぎてよりジャスミンの匂ひけり せいじ 2 澄子.はく子.
草刈りを終えた麦酒の旨きこと かえる 1 千鶴.
夕涼の湯かご提げれば鈴の音 ひのと 1 素秀.
メーデーで開校記念日で曇天 こすもす 1 凡士.
芽吹山不揃い過ぎる新緑かな 宏虎 1 もとこ.
野面積みなる城壁に花菫 澄子 1 もとこ.
新緑のアーチの先の異人館 きよえ 1 ひのと.
一人居の隣家閉ざせり若葉寒 なつき 1 澄子.

5月1日 (投句27名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新しき土を鋤き込み花人参 素秀 4 みきえ.みづき.あひる.みきお.
抽斗にテレホンカード昭和の日 うつぎ 4 豊実.なつき.こすもす.菜々.
缶コーヒー飲み干す目線つばめ飛ぶ たか子 4 満天.せいじ.素秀.たかを.
山襞の緑綾なす五月晴 千鶴 3 かえる.みづき.はく子.
痩身を隠しきれざるうすごろも やよい 3 なつき.千鶴.澄子.
新聞にくつついて来し子なめくぢ せいじ 3 素秀.たかを.ひのと.
さへづりや板の穴より秘仏観ゆ なつき 3 凡士.澄子.うつぎ.
夏空へ乳歯一本放り上ぐ ひのと 3 もとこ.きよえ.あひる.
せせらぎの聞こゆる川の若葉風 きよえ 2 満天.みきお.
白南風やシーサー据うる赤瓦 凡士 2 こすもす.むべ.
つつじ萌ゆ花博名残の水亭に はく子 2 宏虎.明日香.
まほろばの一望千里花の雲 澄子 2 せいじ.智恵子.
ががんぼの叩く障子や脚長し みきお 2 もとこ.凡士.
夏来る山の膨れて迫り来る 明日香 2 かえる.豊実.
雑草を抜かんとすれば大毛虫 せいじ 2 きよえ.菜々.
ポピ-咲く小さき雨傘干す垣根 みづき 2 董雨.千鶴.
リラ匂ふよと雨の窓あけにけり みのる 2 うつぎ.むべ.
お出掛けの無き連休の庭キャンプ 智恵子 2 宏虎.董雨.
グアテマラの珈琲点てて春の雨 豊実 1 みきえ.
若芝の起伏楽しみゴルフかな こすもす 1 ひのと.
母の待つ島への帰省二年ぶり 千鶴 1 はく子.
迅瀬の飛沫にひかる芹葎 智恵子 1 やよい.
神苑の水面影置く花菖蒲 みづき 1 ぽんこ.
藤色に花大根は陽の匂ひ 素秀 1 ふさこ.
二世帯の二階をおよぐ鯉のぼり なつき 1 やよい.
花しべのなべて天向く山躑躅 むべ 1 智恵子.
船去りてなほも手を振る遅日かな ひのと 1 明日香.
菊若葉咲く色記し札たてり ふさこ 1 ぽんこ.
水すまし流され戻る雲の影 みきお 1 ふさこ.

4月30日 (投句25名 選句29名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
風呂敷を解けば筍まろび出づ ひのと 7 たか子.かえる.せいじ.あひる.明日香.みきえ.ふさこ.
尺取りや五体投地の枝の先 みきお 6 たか子.智恵子.みきえ.澄子.やよい.ひのと.
雨けぶる東京タワー昭和の日 むべ 5 なつき.ぽんこ.みきお.満天.ひのと.
時代劇好みし刀自や昭和の日 はく子 4 素秀.こすもす.千鶴.むべ.
須磨沖に浮かぶ帆船風光る みきえ 3 かかし.みづき.みきお.
首すぢに白粉のこる桜の夜 ひのと 3 たかを.豊実.素秀.
花時計やや疲れ見せ春深む みのる 3 明日香.ふさこ.凡士.
雲うつす洗面器にはめだかの仔 素秀 3 たかを.智恵子.むべ.
しゃぼん玉影もろともにはじけけり はく子 2 せいじ.あひる.
モーレツもストも死語なる昭和の日 凡士 2 はく子.もとこ.
新緑に脊山青あお蕪村像 宏虎 2 きよえ.やよい.
スマホよりエフエムラジオ昭和の日 こすもす 2 なつき.もとこ.
懐かしの歌三昧や昭和の日 こすもす 2 千鶴.満天.
ネモフィラや雨打ちのめす春の果て もとこ 2 きよえ.はく子.
少年の尖る心や青林檎 みきお 2 宏虎.ぽんこ.
昭和の日若き遺影の母笑みし なつき 1 うつぎ.
ほどほどの蛙の声よ子守唄 素秀 1 かかし.
髪切りて白髪はねたる昭和の日 なつき 1 豊実.
コンクリートとガラスの街を鯉幟 凡士 1 うつぎ.
貸土地の看板埋める豆の花 あられ 1 かえる.
春雨や傘さし洗車する人ぞ みきえ 1 こすもす.
菜種梅雨からくり踊る時計塔 智恵子 1 みづき.
夏近し俎板の音リズミカル せいじ 1 澄子.
思ひ出の古きアルバム春の雨 満天 1 宏虎.
折り紙の鯉のぼり夢託し折る ふさこ 1 凡士.

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