みのるの近詠

やまだみのる

2017年7月18日

布引の滝

瀞涼し   やまだみのる

滝道の起点の歌碑は定家卿

滝落ちてきし水瀞に憩ひをり

瀞涼し簾となりて堰落つる

嬲られて滝つぼ出でぬ芥かな

歌碑あれば誦して存問滝の道

天霧らふ岩頭を見よ飛滝神

千畳の岩二タ裂きに滝落つる

茶屋の窓額縁として滝落つる

滝しぶき浴びて機嫌やたかつむり

7月度定例句会@布引の滝

2017年7月8日

市ノ池公園

梅雨茸   やまだみのる

クハと声残しとびこむ大蛙

梅雨茸洩れ日に傘を広げけり

梅雨茸苔のなぞへに里づくり

天地人なして団結梅雨茸

樹液垂る幹幾筋も蟻の道

隠沼の砦となせる夏の草

浮草の花浄土より亀の首

木道を一閃せしは瑠璃蜥蜴

梅雨濁りすれど生きとし生けるもの

7月度落穂句会@市ノ池公園

2017年6月21日

北山緑化植物園

沢涼し   やまだみのる

岩に描く矢印はなに登山道

神籬のてつぺんだけが青嵐

育苗のポットが並ぶ木下闇

吊橋の涼しと欄に一と並び

緑化園猪垣の扉の押せば開く

沢涼し瀬石踏んまへ渡りけり

一片の病葉宿す瀬石かな

葉洩れ日を揉むせせらぎの波涼し

天網のごとく楓樹や沢涼し

6月度定例句会@北山緑化植物園

2017年6月2日

市ノ池公園

青嶺   やまだみのる

天狗岩抽んでてをる青嶺かな

一刷けの白雲かずく青嶺かな

泰然と主峰裾野は青嵐

噴水を囲む花壇はゴッホの黄

島嶼なすうき草畳池広し

もがくごと水掻く四肢や亀涼し

漣を縫ひゆく鯉の影涼し

さながらに桃源郷やさつき展

片陰に石人ならぶ石工小屋

6月度落穂句会@市ノ池公園

2017年5月26日

山田池公園

夏木立   やまだみのる

ハプニング楽し迂回の野路うらら

茅花みなわれに辞儀する野路愉し

魁は白の屯やしょうぶ池

池広し砦のごとく夏木立

喬木の覆ふ奈落の道涼し

小さき虻居眠るごとし未草

三尺寝族が四阿占領す

大砲のレンズを据ゑし木下闇

片陰に数珠なす人や美食店

5月度吟行句会@枚方市山田池公園

2017年5月20日

明石漁港

糶涼し   やまだみのる

沖遠く黄砂に消ゆる巨船かな

漁夫で混む一膳飯屋襤褸テント

林立す発電風車島涼し

蛸をかしトロ箱逃げて叩かるる

水槽の狭しと跳ねる糶の鰤

糶佳境びしよ濡れとなる土間涼し

五指をもて丁々発止糶涼し

汀石洗ひては引く波涼し

橋涼し明石大門を一跨ぎ

特別企画・明石吟行

2017年5月16日

尼崎農業公園

畝涼し   やまだみのる

尻餅のしるきあとある苜蓿

ジョギングの土堤を綴りて苜蓿

縱橫に幾何学模様畝涼し

水難碑代田一望せる丘に

目潰しの日矢うち仰ぐ夏木立

森閑として喬木の樹下涼し

脳天を射んと錐揉む竹落葉

竹落葉忍者のごとく藪駈くる

夏草の宝庫や猪名の川堤

5月度定例句会

2017年5月9日

市ノ池公園

燕来る  やまだみのる

朽木めく老幹なれど芽を吹きぬ

試歩の腰伸ばして仰ぐ青嶺かな

根上りもベンチとなりぬ遠足子

野に遊ぶ一人駈ければ我も我も

遠足子声をかければハイタッチ

園児らの黄色い声や山若葉

もこもこと隆起せるごと山若葉

つばくらめ一閃白くまた黒く

大鳥居貫きながら燕来る

5月度落穂句会@高砂市市ノ池公園

2017年4月18日

尼崎上坂部公園

余花   やまだみのる

起伏野の天辺四方の風薫る

起伏野を駈けて転んで子ら遊ぶ

春愁ふなぞへに美脚なげだして

先生の両手取りあふ遠足子

そら窓のある四阿や山桜

箍ゆるみ風に崩るるチューリップ

菖蒲の芽芥だたみを出でにけり

汝れ悼む逍遥の道余花にあふ

自ずから序破急風の花吹雪

4月度定例句会

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