みのるの近詠

やまだみのる

2017年9月19日

西宮市緑化植物園

道をしへ   やまだみのる

入れかはり立ちかはりして道をしへ

飛石をひとつとばしに道をしへ

押せばあく園の奥扉や道をしへ

絵図になき怪しき岨へ道をしへ

小流れを越ゆに橋なし道をしへ

セラピーの森と標やみちをしへ

憩へとぞ森の汀へみちをしへ

斯く群れてとんぼう木々にぶつからず

風折れの枝が道塞く秋山路

9月度定例句会吟行@西宮緑化植物園

2017年9月2日

鹿島神社・市ノ池公園

稲田   やまだみのる

背高のコスモス風にハイタッチ

千切れたり合体したり秋の雲

斯く灼けてゐても石人笑み湛へ

ゆく雲の迅さにしざる秋の嶺

法師蝉序破急唱へ一と休み

風紋の駈けめぐりをる稲田かな

浮草の花に蜻蛉の恋生る

秋草の籬に駐車里の茶屋

険磴を跨ぐ山門天高し

9月落穂句会@市ノ池公園&鹿島神社

2017年8月30日

六甲高山植物・広島

避暑散歩   やまだみのる

ハンモック深海のごと山毛欅樹林

暑に耐へむサイコロステーキ二つ三つ

避暑散歩二の足が出ぬかずら橋

東雲の空気うましと避暑散歩

稲の露朝日を弾きはじめけり

落ち合ひて早朝散歩月見草

口中に飴玉あそぶ避暑散歩

光陰を語り草とす樹下涼し

団栗で創る小トトロ大トトロ

今年の夏休み期間中に詠んだ作品を整理しました。右側三句は家族で六甲ドライブしたときの作品、残りは、広島帰省で詠んだ作品です。

2017年8月22日

六甲山牧場・摩耶天上寺

摩耶涼し   やまだみのる

山巓のティアラと見しは避暑ホテル

牧涼し自家製ミルク一気飲み

反芻の牛と目の合ふ秋思かな

行く雲に遊ぶは玻璃の秋の蝿

高牧の起伏をなぞる飛燕かな

秋草を分けて先師の碑に見ゆ

摩耶涼し佛母の寺に寛ぎぬ

降臨のごと霧まとふ天上寺

かなかなや焦土の寺跡訪ふ山路

8月度特別吟行@六甲山牧場・摩耶天上寺

2017年7月18日

布引の滝

瀞涼し   やまだみのる

滝道の起点の歌碑は定家卿

滝落ちてきし水瀞に憩ひをり

瀞涼し簾となりて堰落つる

嬲られて滝つぼ出でぬ芥かな

歌碑あれば誦して存問滝の道

天霧らふ岩頭を見よ飛滝神

千畳の岩二タ裂きに滝落つる

茶屋の窓額縁として滝落つる

滝しぶき浴びて機嫌やたかつむり

7月度定例句会@布引の滝

2017年7月8日

市ノ池公園

梅雨茸   やまだみのる

クハと声残しとびこむ大蛙

梅雨茸洩れ日に傘を広げけり

梅雨茸苔のなぞへに里づくり

天地人なして団結梅雨茸

樹液垂る幹幾筋も蟻の道

隠沼の砦となせる夏の草

浮草の花浄土より亀の首

木道を一閃せしは瑠璃蜥蜴

梅雨濁りすれど生きとし生けるもの

7月度落穂句会@市ノ池公園

2017年6月21日

北山緑化植物園

沢涼し   やまだみのる

岩に描く矢印はなに登山道

神籬のてつぺんだけが青嵐

育苗のポットが並ぶ木下闇

吊橋の涼しと欄に一と並び

緑化園猪垣の扉の押せば開く

沢涼し瀬石踏んまへ渡りけり

一片の病葉宿す瀬石かな

葉洩れ日を揉むせせらぎの波涼し

天網のごとく楓樹や沢涼し

6月度定例句会@北山緑化植物園

2017年6月2日

市ノ池公園

青嶺   やまだみのる

天狗岩抽んでてをる青嶺かな

一刷けの白雲かずく青嶺かな

泰然と主峰裾野は青嵐

噴水を囲む花壇はゴッホの黄

島嶼なすうき草畳池広し

もがくごと水掻く四肢や亀涼し

漣を縫ひゆく鯉の影涼し

さながらに桃源郷やさつき展

片陰に石人ならぶ石工小屋

6月度落穂句会@市ノ池公園

2017年5月26日

山田池公園

夏木立   やまだみのる

ハプニング楽し迂回の野路うらら

茅花みなわれに辞儀する野路愉し

魁は白の屯やしょうぶ池

池広し砦のごとく夏木立

喬木の覆ふ奈落の道涼し

小さき虻居眠るごとし未草

三尺寝族が四阿占領す

大砲のレンズを据ゑし木下闇

片陰に数珠なす人や美食店

5月度吟行句会@枚方市山田池公園

Feedback

ぜひご感想をお寄せ下さい。どんなことでもお気軽に

男性   女性

※上の情報は、いずれも未記入でかまいません。


 
 Search  Feedback  Twitter About Me About This Site