最近の10作品を表示しています。

2022年04月19日

道をしへ


瀬を曲がるたび春水の楽変ふる

若楓透けて日の洩る渓日和

眼福や渓空に透く若かえで

池鏡芽木は五彩を競ひけり

亀うらら五体投地に甲羅干

池塘人思ひ思ひに春惜しむ

ついてくる虻の羽音や苑うらら

道をしへカメラ覗けばゐずなんぬ

ゆくりなき吟行日和道をしへ

4月度定例句会吟行:北山緑化植物園

2022年03月28日

園田競馬


勝ち戻る騎手春天へ拳あげ

春塵に拾ひ確かむ捨て馬券

鞭一打なく勝馬となれりけり

鼻筋の白きは血筋春の駒

ギャロップの鬣なびく春光裡

うららかやパドック囲む競馬女子

騎手乗りてよりの気合や競べ馬

啓蟄の大地ゆるがせ草競馬

春愁や後塵拝す本命馬

3月度定例句会吟行

2022年2月20日

涅槃会


しろがねの月下に涅槃したまへり

沙羅双樹隠れは魑魅か涅槃変

大涅槃図渚のごとく余しけり

慟哭を聴かむと涅槃図の裏へ

大涅槃絵図の裏より吟行子

阿難陀ひとり蒼白涅槃変

猫舌にのせて涙す大根焚

耶蘇の吾もともにいただく大根焚

大福火浴びてコロナ禍祓ひけり

中山寺の涅槃会を詠む

2022年1月29日

初空


初空やマスクはずして深呼吸

初御空豊旗雲を刷きにけり

先師在す初御空へとまず御慶

孫二人バステノールと御慶のぶ

孫たちの笑顔はじけるお年玉

初凪や震源の島泰然と

黙祷に晨朝明くる阪神忌

夢希望絆と点る阪神忌

空き瓶の舟を漕ぎゐる春の汐

再び自粛を余儀なくされる

2021年12月14日

師走


着ぶくれの行列なせる豚まん屋

道へ湯気たてて豚まん商へる

華燭して南京町もクリスマス

スクランブル交差点満つ師走人

青信号フライングせる師走人

尻と尻ぶつかりあへる蚤の市

歳の市セールの赤が氾濫す

街師走なれど牛歩の吟行子

アーケード赤が席巻クリスマス

12月度定例句会@三宮元町界隈

2021年12月3日

冬たんぽぽ


存問や冬たんぽぽにうづくまり

舞ひ落ちし枯葉にあらず冬の蝶

満天星の紅葉火屑をこぼしけり

陣なさず鳰はてんでんばらばらに

陣解いて汀の鴨となりにけり

池心へと末広がりに鴨の陣

番鴨不即不離なる葦がくれ

石庭の島々つつむ冬日かな

曼荼羅をなせる水底紅葉かな

12月度落穂句会@市ノ池公園

2021年11月27日

照紅葉


嵯峨に食ぶ善哉能勢の栗といふ

野々宮へ女人列なす小春かな

錦繍の底ひにトロッコ列車駅

吉野窓繰ればさやけし竹の春

茅葺門燃えうつりさう照紅葉

天辺はほむら立つやに照紅葉

抽んでて天空に燃ゆ照紅葉

建仁寺垣をはみ出す照紅葉

白拍子現れよ苔庭紅葉燃ゆ

2021年11月26日@嵯峨野独り吟行

2021年11月16日

秋天下


つながむと手をさしのぶる苑小春

句ともがらうち揃ひたる秋天下

できたかと句帳のぞきに秋蝶来

蔦紅葉して朱の欄となせりけり

二タ三言交はし湖畔の秋惜しむ

照紅葉庭滝涸るること知らず

一渓のかそけき水の秋惜しむ

鬼ごつこしてをる池の小春波

渓空の葉づれさやけし金風裡

2021年11月16日定例句会@北山緑化植物園

※コロナ禍が緩み約2年ぶりに定例句会を再開

2021年5月8日

鯉のぼり


タンカーのしざるかと見ゆ卯浪かな

鯉のぼり息を吐かせてたゝみけり

木道に湿原の春惜しみけり

吊橋の半ばに渓の春惜しむ

蒲公英の桟敷に野球応援す

遠足の列一笛に解かれけり

晩鐘の一打に牡丹崩れけり

江戸文字の金看板や桜餅

鯉のぼり標高千の牧場に

2021年5月度近詠

年度別一覧

2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2010

お問合せはお気軽に

感想やお問合せはお気軽にどうぞ。

Feedback Twitter

 

 Search  Feedback  Twitter About Me About This Site