みのる選

2022年5月1日(参加者 24名)

俳句作者
三線の島唄ゆるり春深しもとこ
春深し園に散らばる豆画伯智恵子
しゃぼん玉吹く表情の母似なるよう子
犬小屋の主いぶかしむしゃぼん玉なつき
夫と茶を汲みて二人や春深む更紗
四方の山色濃くなりて春深し満天
壊し屋は疲れ知らずよしゃぼん玉なつき
遺りたるCT画像春深しうつぎ
春深し母の喃語に耳を寄せ更紗
二合飯余し二人の春更ける素秀
しゃぼん玉ぱくつく犬の鼻に爆ぜ智恵子
春深し欠伸噛みしめ法話聴くふさこ
病窓のいびつな空や春深むたか子
しゃぼん玉垣根を越えて隣よりうつぎ
ママの留守の子守役なるしゃぼん玉こすもす
春深むチェロの音朝のラジオよりはく子
幼な手を抜けて空へとシャボン玉みづき

2022年4月1日(参加者 21名)

俳句作者
食初めの子を睨みつけ桜鯛うつぎ
糶台に尾を跳ねやまぬ桜鯛うつぎ
霾やタクラマカンの砂かしらよし子
海越えて黄砂日本の土となるよう子
霾るや音はすれども機影見ず隆松
舟盛りに尾頭ぴくとさくら鯛やよい
つちふりて大和三山なきごとし明日香
風葬の国を越えきし黄砂かな素秀
門出の子祝ふ大きな桜鯛かかし
桜鯛跳ねて糶値をあげにけりわかば
右近像ま向く方より黄砂来るよう子
ワイパーが黄砂の窓をくり抜きぬなつき
模糊として沖の巨船や黄砂降るわかば
そんな目で見ないでをくれ桜鯛隆松
桜鯛触れなば跳ねん魚の棚明日香
石人の顔は哀しげ黄砂降るうつぎ
大渦にもまれて育ちし桜鯛素秀
大阪城黄色に染めて黄砂来るぽんこ
霾れる夕べの街のよそよそしはく子
兜煮の目玉が睨む桜鯛宏虎
紀ノ川の長き鉄橋黄砂降るよう子
つちふるや砂漠の民を思ひけりもとこ
卒業を祝うてつつく桜鯛せいじ
足早に下る尾根道霾晦豊実
掲げるは優勝力士桜鯛満天

2022年3月1日(参加者 17名)

俳句作者
力込め二礼二拍手冴返るうつぎ
円空仏裂けたる木目冴返るかかし
父母眠る故郷の山の花辛夷かかし
玻璃越しに星空見えて冴返るこすもす
長谷寺の登廊ことに冴返る明日香
花辛夷佇むごとし湖畔駅みづき
食い渋る鮒はまだ底冴返る豊実
道連れは己が影だけ冴返るうつぎ
かのネオン一と文字点かず冴返る宏虎
シャッターに謝辞の貼紙冴返るみづき
公園に子らの声満ち花辛夷隆松
冴え返る畳廊下の大書院やよい
靴先の感覚失せて冴え返るぽんこ
なほ続く籠りの日々や冴え返るやよい
学び舎に残る一灯冴返る満天
峡空へ祈る容や花辛夷明日香
花辛夷いまも咲き継ぎ旧校舎なつき
冴返る互ひの思ひすれ違ひもとこ
休みては延ばす杖の歩花こぶしやよい
一穢なく晴れたる空へ花辛夷素秀
冴返る突然に訃の知らせ来てわかば
片頬を夕日に染めし辛夷の芽うつぎ
残雪と見紛ふ比良の花辛夷せいじ
おみくじを結びしごとき幣辛夷せいじ

2022年2月1日(参加者 22名)

俳句作者
戸締まりの触れしもの皆底冷えてみづき
眠られぬ夜行列車や蜜柑食ぶわかば
手触りで甘み見分くる蜜柑かな豊実
箱みかん六人家族だつた頃明日香
底冷えの部屋に遺影の父母悼むなつき
日表の色の宜しきみかんもぐはく子
底冷えの夜明けの道をペダル漕ぐぽんこ
底冷えの鍵穴探るもどかしさたか子
底冷えの日や天国と長風呂に満天
底冷えの京の小路を人力車せいじ
婦人部のバスツアーなる蜜柑狩よう子
痩せし夫底冷えを言ひ起き来たりやよい
みかん山生涯継がず父の逝くやよい
底冷や地団駄踏んでバスを待つうつぎ
底冷えの闇に鴉の遠鳴きす素秀
焼き蜜柑安眠剤といひつべし智恵子
嫁してより此処がふるさと蜜柑剥くひのと
里の灯の疎らとなりて底冷えすこすもす
血まみれの漁港の土間の底冷すひのと
鈴生りの蜜柑畑に空真青かかし
蜜柑三つ入れ鈍行の旅鞄うつぎ
底冷えす廊下の奥の離れの間豊実
花びらの形に蜜柑むきにけり素秀
底冷の待合席に大火鉢わかば
山盛りに蜜柑積まれて無人店明日香
底冷えの堂に髪立つ伐折羅像もとこ
底冷えの禅の廊下や塵を見ず宏虎
団欒の昭和懐かし蜜柑むくもとこ
底冷えの闇にさぐりし鍵の穴こすもす
湯ほてりのほっぺに蜜柑あてにけり小袖

2022年1月1日(参加者 20名)

俳句作者
九条葱たつぷり入れて鍋うどんわかば
コロナ禍の故郷遠し冬銀河満天
就農は五年目と葱くれにけり素秀
山盛りに葱ラーメンや農家カフェかかし
庭師らの弁当に出す根深汁うつぎ
藁屋根の散らばる谷戸の冬銀河隆松
好物の葱焼き供へ夫偲ぶはく子
手作りの葱ぶら下げて友来たるこすもす
根深葱頭でてをるエコバッグなおこ
風邪の吾に葱たつぷりの鍋料理せいじ
書淫の目休ませてをる冬銀河小袖
吾も星となる日のあらむ冬銀河よう子
葱なくて代用品の見つからずうつぎ
薬味とは思へぬほどに葱を乗せ明日香
下宿屋の小さき窓にも冬銀河せいじ
葱きざむ夫の包丁リズム良しもとこ
掘りたての土付き葱のお裾わけ豊実
子には子のそれぞれの夢冬銀河もとこ
冬銀河一つは夫の星ならむみづき
カーテンは閉めずにをかむ冬銀河こすもす
父のこと遠い記憶や冬銀河わかば
点滅の飛機の紛るる冬銀河素秀
水平線へ垂るる離島の冬銀河素秀
愛犬の星はどのへん冬銀河ぽんこ
大原の入り日に染まる葱畑みづき
厄神道日向の葱の青々と宏虎
父母の星あひ寄り添へる冬銀河なつき
冬銀河ジョバンニの旅思ひけりもとこ
冬銀河郷関出でて半世紀小袖
指差して吾妹と仰ぐ冬銀河智恵子
つつかけで夕餉の葱を庭に引くなつき

年度別一覧

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