みのる選

2021年12月1日(参加者 18名)

俳句作者
ベビーカー頬真つ赤なる冬帽子豊実
冬夕焼馳せる一矢は飛行雲かかし
舟券を突き上げおらぶ冬帽子素秀
父の部屋遺愛の冬帽掛かりいて明日香
学び舎を包み染めたる冬夕焼満天
デイケアの母はニットの冬帽子せいじ
汽笛鳴る明石海峡冬夕焼豊実
訪へば施設の父の冬帽子うつぎ
パスボート冬帽脱いで見せにけり宏虎
墨絵めく八重の遠山冬夕焼智恵子
冬帽のフリマの幼な頬真つ赤隆松
抽んでし東寺の塔や冬夕焼せいじ
冬帽の若き漁師の耳ピアスもとこ
居酒屋に忘れものなる冬帽子よう子
若返る老いのお洒落の冬帽子満天
一筋の黒雲かかる冬夕焼ぽんこ
晩鐘の間遠にひびく冬夕焼こすもす
納竿の視線の沖に冬夕焼豊実
冬帽子駅中ピアノ演奏すみづき
冬帽が舟漕いでゐるコンサートうつぎ
タンカーの沖に影引く冬夕焼わかば
お賽銭乗る石仏の毛糸帽なつき
と見るまに消ゆ山峡の冬夕焼菜々
冬夕焼土手走りゆく影法師素秀
狛犬に巫女の手編みの冬帽子かかし

2021年11月1日(参加者 22名)

俳句作者
孫つれて被爆地を訪ふ暮の秋せいじ
このために取り置きし炭秋刀魚焼くうつぎ
焼き上がる今年の秋刀魚スリムなるぽんこ
千年の大樹の杜に秋暮るるもとこ
疫禍いつまでと溜息秋暮るる智恵子
生涯を同じ地に住み秋の逝くはく子
夕鐘の谺間遠に秋暮るるわかば
久に点く隣家の灯し暮の秋うつぎ
九十翁より届く句集や暮の秋やよい
慌たゞしく退院支度暮の秋董雨
暮れの秋長き土塀に夕日落つみづき
秋暮れて灰色と化す湖の面隆松
秋暮るる卒寿の父も恙なく豊実
一病の夫と分け合ふ秋刀魚かなもとこ
仏舎利塔いよいよ白し暮の秋はく子
秋暮るる旅の計画なきままに満天
己が膝抱えて縁に暮の秋素秀
淀川の流れ常しへ秋の逝くはく子
炊きたての飯と秋刀魚があればよし宏虎
父母懐かしみ切炭で秋刀魚焼くみづき
秋暮るや秘密基地めく石舞台かかし
大楠の洞供物無く秋暮るるたか子
秋刀魚煙どつと吐き出す換気扇うつぎ
個性あり秋刀魚の骨の残し方こすもす
島影の滲む大琵琶暮の秋隆松
洗濯物頬で確かむ秋の暮明日香
父の顔忘れたと母秋刀魚食ぶわかば
トンネルを出れば金星秋の暮よう子
もてなしは秋刀魚にしてと帰国の子うつぎ
戻りこぬ猫を探して秋の暮素秀
病院の夕食に食ぶはつ秋刀魚董雨
田の神の裏は捨て畑秋暮るるうつぎ
一万歩には一寸足らず秋の暮小袖
猫カフェーみな保護猫てふ暮の秋なつき
蜘蛛の囲の破れ繕はず秋暮るる明日香
ベンチ朽ち果てし荒れ寺秋暮るるたか子

2021年10月1日(参加者 20名)

俳句作者
早暁やダイヤ光に草の露明日香
千枚の刈田にひびく水の音なつき
露けしや主亡くせし三つ揃うつぎ
登校の子らが横切る苅田かなよし子
庭草の朝日に光る露の玉満天
雑草の纏ふ朝露エメラルドぽんこ
焼き跡のまあるく残る刈田かなやよい
芋の葉の朝露七転して遊ぶ満天
畦散歩先ゆく犬が露払ひよう子
刈田道里の山々近くなりかかし
草露に靴びしよ濡れや登校子素秀
露けしや熊野古道の童子像もとこ
苅田道右手に左手に藁匂ふ隆松
露の世の土に埋もれし力石小袖
露の身を相労りて恙無くわかば
わんぱくの戦場となる刈田かなもとこ
朝市の陳列台に露残る宏虎
稲の香の仄かに残る刈田風せいじ
縄跳びのジャンプに光る草の露たか子
千枚の幾何学模様なす刈田ぽんこ
まほろばの里に展けし苅田かな明日香
露けしやカナダと記す移民の碑うつぎ
夕暮れの刈田に猫の影法師豊実
芋の葉に笑ひころげし露の玉よし子
牧牛の睫毛を濡らす露雫智恵子

2021年9月1日(参加者 20名)

俳句作者
外厠明かるうしたる花木槿せいじ
御神木樹齢千年法師蝉よし子
みんみんが鳴けば法師蝉黙すやよい
一休みして又鳴きはじむ法師蝉たか子
合宿の夕餉支度やつくつくし素秀
朝まだき声ととのはぬ法師蝉明日香
法師蝉厨の吾を急かすやにこすもす
遠来の友との一会つくつくしもとこ
満開に咲いても寂し白木槿よし子
底紅に雫残りし暁の雨素秀
恙なきひと日に感謝白木槿満天
昼暗き里の林道法師蝉みづき
底紅を秘むる蕾や小間茶室わかば
酒匂ふ灘の通りや木槿咲くみづき
長雨を抜けし日差しやつくつくしうつぎ
白むくげ日々新たなる朝迎ふはく子
人住まぬ旧家の木槿大樹なる明日香
地謡はもうゐずなんぬ法師蝉うつぎ
威儀正し入る山門法師蝉みづき
師の句碑へ鳴き継ぐ寺のつくづくしやよい
補聴器を外せば法師蝉間遠よう子
登廊にとどく間遠の法師蝉ぽんこ

2021年8月1日(参加者 20名)

俳句作者
少年は蛇口へ頭晩夏なりよう子
水玉をまろばせあそぶ蓮の風満天
蓮広葉ま向きそ向きに風いなす更紗
蓮の風少女は膝の本を閉づよう子
山の端へ落暉傾く晩夏かな明日香
紅ほのと蓮の蕾の宝珠なすはく子
船底の藤壺を削ぐ晩夏かな豊実
間歩出でし吾に目潰しの晩夏光かかし
膝の傷一つ増えたる子の晩夏素秀
旅終へて余韻に浸る晩夏かなもとこ

2021年7月1日(参加者 23名)

俳句作者
揺り椅子に身を委ねつつレース編むみづき
ひざまづき病葉を撮るカメラマン小袖
病葉に残る緑のありにけりぽんこ
黒レース着て人目引く女かなうつぎ
病葉の重なりあへる木の根道たか子
スワトウのレースハンケチ母偲ぶもとこ
朝日洩るレースのカーテン目覚め良し満天
病葉の寧しと落つる畜魂碑素秀
汕頭のレースに旅を懐かしむうつぎ
襟白きレースのシャツの留学生素秀
病葉がマリアの像の裾埋むはく子
病葉の半分はまだみずみずしこすもす
センターは白のレースや今朝の卓せいじ
病葉の貼り付く亀の甲羅かなやよい
卓に敷くレース孔雀の羽根模様明日香
晩年の今が幸せレース編むうつぎ
風纏ひレースカーテン大欠伸豊実
風が梳く髪のすなほやレースの子もとこ
踏み惑ふほど病葉や裏参道よし子
足湯する病葉浮きし有馬の湯みづき
寄る辺なき母の枕辺レース編むわかば
おさげの子レースのリボン跳ねてくるよう子
露天湯や病葉払ふ脱衣籠みづき
レース編むテラスの風の心地良き智恵子

2021年6月1日(参加者 21名)

俳句作者
手びねりの湯呑みに新茶淹れにけり満天
明るさに時計見直す夕薄暑こすもす
渡船場に干物の匂ふ島薄暑うつぎ
ゆくりなく新茶楽しむ日を得たりみづき
百寿僧説法終へて新茶汲むかかし
縁に売る新茶知覧の武家屋敷やよい
新茶の香茶筒を開けし瞬間に明日香
新茶入れ偕老の健喜びぬ菜々
蜑の路地抜けて展けし海薄暑わかば
半袖の腕軽やかや街薄暑明日香
宅急便新茶に一句添へられて智恵子
波消しへ汐打つ匂ひ浜薄暑わかば
和菓子買ふ店に頂く新茶かな満天
巫女化粧うなじに残る薄暑かななつき
暁光にきらめく波や海薄暑素秀
リハビリと足並み合はす薄暑かなやよい
雑草の匂ひにむせる道薄暑ぽんこ
百貨店あかね襷で新茶売るやよい
ふるまひの新茶一ぷく和菓子買ふみづき
風化して読めぬ丁石辻薄暑よう子
選挙カーがなりたてゆく街薄暑もとこ
山影の微動だにせず池薄暑宏虎
待合にワクチン接種待つ薄暑なつき
存問の一筆添へて新茶来る素秀

2021年5月1日(参加者 21名)

俳句作者
ふるさとも母も遠しや桜餅よし子
堰落つる水音に淀の春惜しむ満天
陶の里白磁器に盛る桜餅かかし
離宮跡訪ふて水無瀬の春惜しむせいじ
バス待つ間磯のかをりに春惜むみづき
コロナ禍を憎みて老いの春惜しむ宏虎
春惜しむ湖畔の道を遠回りよう子
泰平の世を願ひつつ春惜しむたか子
春惜しむ巡拝日和賜りて董雨
桜餅母エプロンをたて結びよし子
惜春やをりをり届く遠汽笛わかば
外出の叶はぬ母と桜餅うつぎ
春惜しむ遺愛の蘭に心よせうつぎ
雑草にルーペを合はせ春惜しむうつぎ
助手席に座す家苞の桜餅素秀
廃寺なる放生池の春惜しむ明日香
峡の日に抱擁されつ春惜しむ明日香
桜餅少し濃い目にお薄点て満天
惜春や伊吹の尾根に座り雲隆松
仏壇の母に声かけ桜餅豊実
御朱印帳みせあひ旅の春惜しむこすもす
塩漬けの葉もお手製の桜餅うつぎ
釉薬の緑に映えし桜餅たか子
遠峰の移ろふ色に春惜しむ隆松
いとこ会女ばかりやさくら餅はく子
我が庭の狭きながらも春惜しむもとこ
引越しの決まりし部屋に春惜しむなつき
春惜しむ一筆書きのやうな雲ぽんこ
疎水べり辿りて京の春惜しむせいじ

2021年4月1日(参加者 25名)

俳句作者
険磴に息つく山の彼岸寺素秀
母詣でして妻と食ぶ彼岸餅豊実
生かされて彼岸詣でや押し車董雨
疏水路を巡る彼岸の南禅寺わかば
紙風船さみしい時は高く揚げ菜々
幸せな日々是感謝彼岸かなもとこ
膨らます水風船の重きかなぽんこ
彼岸入り夫の手塩の仏花かな明日香
天窓に頬摺りやまぬゴム風船なつき
紙風船つけば自ずと数へ唄うつぎ
猫パンチ連発風船裂けにけりかかし
肩車パパより高いゴム風船よし子
彼岸会や婆に教はるかぞへ歌みづき
角風船をかしつくたびあらぬ辺にやよい
無住寺の開かずの扉彼岸寒よう子
紙風船突く度音の潰れゆくたか子
忿怒の相して風船を膨らますせいじ
新発意の声変はりして彼岸経よし子
リハビリに吹く風船や息足りずうつぎ
開店の祝い風船蒼天へ宏虎
彼岸寺無縁墓にも供華数多満天
置き薬箱に四角の紙風船はく子
風船を放ちイベント終了すこすもす
長風船きゆきゆと捩ればうさぎさん小袖
数へ唄途切れ風船落ちにけりうつぎ
山寺に履物溢れ彼岸講隆松
お楽しみ袋に一つ紙風船豊実

2021年3月1日(参加者 21名)

俳句作者
いぬふぐり踏むまじと園めぐりけり董雨
犬ふぐり秀でるものの無かりけりたか子
梅東風や祈願の絵馬の打ちあひぬもとこ
廃線の枕木に添ふ犬ふぐりたか子
病む友へ励ます写真いぬふぐりこすもす
蒼天に呼応するやに犬ふぐり明日香
梅東風に戯れあそぶ群雀満天
いぬふぐり探しあてれば次々とせいじ
強東風にカットした髪押さへつつぽんこ
犬ふぐりまだ枯草の残る野にはく子
犬ふぐり残して庭の手入れ終ふよう子
いぬふぐり見てより心晴ればれと小袖
禰宜衣東風に膨らみゐたりけり宏虎
梅東風や風切る車夫の赤だすきみづき
強東風に音遠ざかる救急車もとこ
日溜まりのなぞへに笑まふ犬ふぐりわかば
近道に思はぬ出会ひ犬ふぐりみづき
手付かずの菜園畠にいぬふぐり董雨
潮入の波の音聞くいぬふぐり董雨
犬ふぐりバスを待つ間の立ち話よう子
強東風に張りては弛む舫ひかなかかし
舗装路の亀裂をつなぎ犬ふぐり素秀
強東風に押す自転車の重きかな満天
犬ふぐり踏まじとジャンプする子かなみづき
強東風に飛ばし過ぎたるテニス球ぽんこ
あばら家となりて暦年犬ふぐりもとこ
強東風や岩掴めずによろけ鳥隆松
犬ふぐり戦闘機飛ぶ空の下なつき
強東風に吊橋通行止めと札小袖
強東風に乗りたる打球フェンス越へせいじ
東風の池綺羅の漣駆け巡りわかば
東風の音に潮騒混じる湯宿かな素秀
鎖樋東風をいなして武者震ひたか子
梅東風に駆けて行く行くランドセル菜々

2021年2月1日(参加者 25名)

俳句作者
御朱印を貰ひし宮の梅探るこすもす
探梅の紀州のどこも海明りよう子
千切りの包丁の音春隣かかし
日々変わる赤子の笑顔春近しぽんこ
海晴れて真青き空や春隣わかば
籠り居を解き探梅の小半日うつぎ
退院の目処を聞きゐる春隣やよい
探梅のどの道行くも坂がかる宏虎
紫に靄る稜線春隣うつぎ
陽を欲りて天へ徒長す梅の枝たか子
車窓より瀬戸の島々春隣董雨
農小屋に新らしき鍬春隣みづき
亡き友と曾て来た丘梅探る菜々
書き始む菜園日誌春隣かかし
探梅や眼下に播磨灘展けわかば
探梅行玉の日和を授かりてはく子
師の句碑の丘へ探梅日和得てはく子
林道を深々と入り梅探る素秀
足長き我が影が先探梅行なつき
ハミングの洩るる厨や春隣かかし
魁の白のひと枝梅探るもとこ
ランドセル背負ふ練習春隣豊実
梅探りがてら産土詣でかなはく子
マネキンの花柄ドレス春隣満天
春隣試飲にめぐりす蔵の町菜々
探梅行一会の人と道づれによし子
菅公の国見の丘へ梅探る菜々
枝々に目鼻を近づけ梅探る明日香
笹叢の黄金色射し春隣せいじ
天皇の遠流の島に梅探るうつぎ
頬撫でる野路の風はや春隣こすもす
二三人京ことばなり探梅行よし子

2021年1月1日(参加者 24名)

俳句作者
刃物売り話巧みに大根切る小袖
煮えたかとつつく大根穴だらけたか子
コロナ禍で悴む心句に晴らす明日香
大根の肩がはみ出すレジ袋豊実
悴む手振る空港の別れかな小袖
悴みて心に憂ひ募りけりわかば
悴む手もて閼伽桶を洗ひけり明日香
悴みて釣り銭落とす朝市場よし子
尼寺の大根匂へる厨口みづき
悴みて珈琲カップ双手持ち満天
葉は菜飯皮はきんぴら庭大根うつぎ
濯ぎ物悴む指をなだめつつたか子
自転車に振り分け大根父帰るよう子
闘病の夫煮大根旨してふやよい
悴む手生命線に息を吹くかかし
沙弥総出襷掛けして大根干すせいじ
煮大根煮れば煮るほど飴色に明日香
悴みて明日の二合の米を研ぐよう子
悴む手ホットレモンにほぐれけり満天
悴みてテニスラケット手につかずぽんこ
悴む手ぐうちよきぱあと指体操かかし
スーパーの切売り大根逆立ちすよう子
抜くまでは長さわからぬ大根かな明日香
悴む手息吹きかけて励ましぬこすもす
紙漉女水操りて悴まず宏虎
大原の家並み軒々大根干すみづき
余りたる煮大根カレーに変身すなつき
大根のリヤカー引いて農学生素秀
悴みて弁解しどろもどろかなうつぎ
悴みて山頂に待つ御来迎はく子
悴みてポッケの句帳出たがらずぽんこ
悴む手小さき両手がつつみ呉るもとこ
悴みて解けぬ結び目鋏入る満天
立ち往生めく大木や大根干すせいじ

年度別一覧

2021 | 2020 | 2019 | 2018

 

 Search  Feedback  Twitter About Me About This Site