みのる選

2019年3月1日(参加者 26名)

俳句作者
あたたかや十年を経し癌術後やよい
啓蟄や菰取り外す園の松董雨
啓蟄や通院もまた試歩なりしせいじ
啓蟄や地べたで遊ぶ子らのゐてよし子
暖かやよちよち歩き出来し子に満天
啓蟄や散歩まだかと媚びる犬よし女
一輪車乗れたと破顔暖かしたか子
啓蟄や走り出したら止まらぬ子なつき
啓蟄や農機具並べ点検すこすもす
風呂上り母の手編みを着てぬくし董雨
暖かやそろそろ庭の手入れでも宏虎
暖かやレジャーシートに犬も居り更紗
地虫出て道草する子ランドセル菜々
杖ついて来る回覧板暖かしうつぎ
あひたがい久闊を叙しあたたかしぽんこ
暖かや母の瞳に児ら遊ぶよう子
列島はあちこち揺れて地虫いづたか子
暖かき日差しに母の髪を梳くわかば
偕老の笑顔の会話あたたかしよう子
胎の子に話しかけもしあたたかしなつき
あたたかや異国語で満つ旅のバスもとこ
啓蟄に誘はれてまた旅支度もとこ
啓蟄の畦道の土匂ひけり明日香
暖かや水子地蔵に供華あふれ満天
触角を大きく回し地虫出づうつぎ
啓蟄や土と親しむ暮らしして明日香
風ぬくしデッキに立ちて島巡り隆松
いやいやをおぼへたる子やあたたかしはく子
暖かやうたた寝の手にクリスティーもとこ
啓蟄や城の砦は野面積みたか子
啓蟄や雨に傾く売地札素秀
啓蟄の戸口に試歩の松葉杖菜々

2019年2月1日(参加者 25名)

俳句作者
抱つこして吊革持たす初電車なつき
変顔を比べあひして初笑なおこ
初天神絵馬は有名校ばかりたか子
水鳥の沖にたゆたふ初景色はく子
髪切つてうなじ艶めく初手前なつき
孫が来て初ドライブや誕生日董雨
初乗や夫の運転変わりなくぽんこ
正信偈誦すが私の読初めこすもす
車椅子玉の日射しに初散歩智恵子
初護摩供転読をもて終はりけり菜々
子ら去にて静心なる初硯やよい
子らの泣く声もめでたし初電話うつぎ
みどりごの一挙一動初笑もとこ
初電話息災告ぐる郷訛り満天
初句会今年こそはの顔並ぶ明日香
唯一の己が句集を読み初めに菜々
法螺貝の高音が合図糶始め三刀
声高に指差喚呼して初電車よう子
夫に添ふ散歩初めや白砂浜よし女
初大師押すな押すなの人波に宏虎
蒼天へ千木の輝く初戎ぽんこ
初凪の一湾よぎる物もなしやよい
初茜千年欅泰然とうつぎ
沸々と伏流の湧く初山河三刀
初日の出海展けゆく須磨の浦わかば
子の苞に畑の幸掘る鍬初めよし女
床の間に虚子の一幅初句会よし子

2019年1月1日(参加者 26名)

俳句作者
日向ぼこ聖歌洩れくる木のベンチ菜々
鈍色の空と溶け合ふ枯野かなかつみ
日向ぼこして極楽にゐる心地よし子
世界観へと話とぶ日向ぼこたか子
恙なく百三歳の日向ぼこわかば
存分に紫外線浴び日向ぼこうつぎ
石垣に鍬抱き凭れ日向ぼこよう子
歳時記を友とし縁に日向ぼこやよい
孫の婚まで生きたしと日向ぼこあさこ
連山のパノラマとなる大枯野よし子
徘徊の母を枯野に探しけり素秀
行き暮れてお風呂が馳走枯野宿もとこ
日向ぼこ生命線を見せ合ひてうつぎ
横に居るはずの人居ぬ日向ぼこはく子
大欅見えゐて遠し枯野みち菜々
どこまでも真つ平なる大枯野明日香
煙立つ枯野の果の一軒屋三刀
日向ぼこ子守爺やは船をこぐなつき
SLの煙ひろごる枯野かな小袖
同じ席同じ顔触れ日向ぼこ宏虎
マウンテンバイク疾駆す枯野原ぽんこ
色褪せし地酒看板立つ枯野こすもす
鳶の笛枯野の果ての間遠よりよし女
落暉今銀となる大枯野わかば
猫に愚痴聞いてもらひつ日向ぼこ満天

年度別一覧

2019 | 2018

 

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