みのる選

2020年9月1日(参加者 21名)

俳句作者
秋暑し今は使はぬ二階部屋素秀
天気予報期待はずれや秋暑したか子
撒く餌に犇めく鯉や秋暑しぽんこ
豆腐屋のラッパ気怠き残暑かな小袖
スケジュール目白押しなり秋暑しこすもす
立ち話途切れがちなる残暑かなたか子
駐車場マイカーは何処秋暑しうつぎ
秋暑し民生委員忙しく明日香
飛鳥仏おはす御寺の白芙蓉はく子
たつぷりと雨降つてほし街残暑満天
地下街を出で大都市の秋暑しかかし
ビル陰を拾ひつつゆく街残暑わかば
手にあまる腕白の孫秋暑しもとこ
ひとつ買ひ忘れて戻る秋暑しせいじ
ジーンズのボタン止まらず秋暑しよし子
酔芙蓉閉ぢて花街夕さるる菜々
近道の筈が渋滞秋暑しうつぎ
GOTOキャンペーンと言へどこの残暑たか子
秋暑しまさか難病指定とはやよい
視力弱りしは残暑のせいならむ明日香
いつ終はる夜間工事よ秋暑しぽんこ
雨雫抱きしままに芙蓉閉づ小袖
声嗄らしては香具師叫ぶ残暑かななつき
秋暑しどこまで続く護岸壁小袖
尼寺の庭に咲かせて酔芙蓉はく子
芙蓉咲く路地分入れば行き止まり智恵子

2020年8月1日(参加者 21名)

俳句作者
黙礼す日傘の似合ふ老紳士うつぎ
畳むとき日傘吐息のごと熱気たか子
そこまでと日傘持たぬを悔いにけりわかば
眠れぬと言ひつつ寝息熱帯夜宏虎
渡月橋日傘を肩にモデル嬢かかし
待ち合わせ日傘高々会釈かなやよい
前をゆく祇園舞妓の日傘かな小袖
手庇の汝れに差し掛く白日傘たか子
宮の鳩杜にくぐもる熱帯夜よう子
白日傘傾げて笑顔見せにけりわかば
写経堂座右にたたむ白日傘みづき
喜寿の吾に男日傘のプレゼントかかし
棚経の女住職白日傘素秀
絵日傘は母のお下がり雅号入りわかば
熱帯夜吾は窓開け夫クーラー明日香
熱帯夜オンザロックのからと鳴りもとこ
南座へ裾さばき美し白日傘満天
回覧板隣家といへど日傘さしこすもす
ギブスの足寝返り幾度熱帯夜やよい
急坂を休みやすみの日傘かな素秀
お泊まりの子らに蹴らるる熱帯夜なつき
ぬくもりももろとも畳む日傘かな満天
川の字の崩れつぱなし熱帯夜うつぎ

2020年7月1日(参加者 25名)

俳句作者
祝ひ膳百寿の母もビール干すかかし
ぽんぽん船きく明易の旅枕やよい
夜を通す工事の音や明易しぽんこ
両の手にジョッキ四五杯ビヤガーデンはく子
どれからにしよか地ビール詰合せうつぎ
タイガース勝つも負けるもビール酌む小袖
救急車の音に起こされ明易しはく子
明易し亡き友と会ふ老の夢董雨
母の忌やビール少しで酔ひし父なつき
短夜の漁火見んと窓あけてやよい
下戸夫婦ミニ缶ビール分け合ひてはく子
丈あまる異国のベッド明易したか子
短夜や目覚まし要らぬ余生われ宏虎
短夜やまた書き直す詫びの文明日香
母寝息穏やかとなり明易しわかば
仏壇に供へるためのビール買ふみづき
短夜や間遠にひびく救急車満天
老集ひ不眠談義や明易しもとこ

2020年6月1日(参加者 25名)

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俳句作者
新緑の山近づけよ遠眼鏡よし子
新緑へ飛び込んで行く滑り台うつぎ
喪の旅を終へし車窓へ緑さすやよい
地下街を出て新緑の遊歩道満天
新緑の庭キッチンを明るうす菜々
ベビーカー寝顔は双児聖五月満天
島と島つなぐ大橋五月晴はく子
錦鯉群れて新緑揺らしけりやよい
旅衣決めかねてゐる五月かなみづき
廃校舎のこりし松の緑かなよし子
新緑に足取り軽き山路かなはく子
緑さす土塁の残る一揆寺なつき
濃淡のグラデーションや山若葉董雨
翠黛のいよいよ著き五月かなみづき
風五月丘に登れば海と空うつぎ
新緑や万古不易の石舞台明日香
新緑の山まろび落つ夫婦滝菜々
箸使ふこともリハビリ五月来るかかし
手に掬ふ能勢の湧水新樹光うつぎ
風五月セーラー服の一団にうつぎ

2020年5月1日(参加者 23名)

俳句作者
窯出でし素焼きの狸陽炎へる宏虎
森なせる陸軍墓地や百千鳥ぽんこ
園児らのお散歩時間百千鳥菜々
百千鳥石段登りつめしより満天
海に向く砲台の跡かげろへるわかば
かぎろひの沖にたゆたふ巨船かなこすもす
人け無き奥の院なり百千鳥はく子
陽炎や荷造り小さく町を出づなつき
百千鳥声の一つに聞き覚え董雨
陽炎や高層マンション傾ぐかに満天
子らのゐぬ園の遊具のかげろへるもとこ
百千鳥写経の筆を休めけりかかし
陽炎ひを肩ゆすりくる路線バスよし子
ジェット機の陽炎ひながらいま離陸はく子
陽炎の沖に行き交ふ船の影わかば
百千鳥鳴いて里山膨らます菜々
鐘一打あとの余韻に百千鳥小袖
人影のありて陽炎ふ歩道橋せいじ
このダムに沈みし村や百千鳥たか子
住み古りし能勢の山里百千鳥うつぎ
かぎろひの野を浮かみくる一輌車菜々
ダム湖へと渓谷の道百千鳥よう子
山門を潜るや否や百千鳥みづき
どの木にも樹名札あり百千鳥うつぎ
まほろばにかぎろひ見ゆる御陵かな明日香
甘樫より明日香一望百千鳥明日香

2020年4月1日(参加者 23名)

俳句作者
春塵を撒き散らし犬尾を振りぬ智恵子
目刺焼く煙の出ないオーブンで明日香
目刺焼く七輪囲みコップ酒よう子
目刺焼く単身時代懐かしきかかし
春塵や並ぶ宮居の道具市わかば
道の駅目刺振る舞ふ割烹着よう子
一連の目刺の顔のみな同じうつぎ
春埃夫の遺せし地球儀にみづき
煙たいと文句言ひつつ目刺焼く明日香
黒潮の風に痩せゆく目刺かなやよい
今風にレモン汁掛け目刺喰ふせいじ
見開ける眼にも春塵仁王像はく子
春塵や造花の供花の色褪せて素秀
料亭のシメに目刺と釜飯ともとこ
櫓門手斧の痕の春埃うつぎ
戻りきし猫のお髭に春埃こすもす
門仁王力こぶにも春埃菜々
風に乗るタクラマカンの春の塵よし子
船旅や浜の土産に買ふ目刺みづき
晩酌は薩摩白波目刺焼くうつぎ
春埃置きつぱなしの子規全集よし子
目刺し焼く尻尾は焦げてなくなりぬはく子
昨今は目刺しといへど高級魚ぽんこ
ワイパーに涙走りすの春埃隆松
春塵のアルバム繰れば懐かしき満天
目刺し焼く私は頭食べない派董雨

2020年3月1日(参加者 24名)

俳句作者
下萌えてはやいと小さき花掲ぐはく子
涅槃図に座して嘆きの声聞かむ満天
車座に自己紹介や下萌ゆるうつぎ
端つこの破れし寺宝の涅槃絵図よし子
涅槃会や指し棒使ひ絵解僧うつぎ
姦しき三人の来て涅槃絵図うつぎ
安らかや母の寝顔に似し寝釈迦智恵子
下萌えて若草山の空ま青かかし
涅槃図の四百年の金褪せずうつぎ
駐車場混む下萌の河川敷こすもす
カラフルなジャングルジムや下萌ゆるせいじ
下萌に花鉢並べ露天商董雨
下萌に紙飛行機の着陸す菜々
下萌に刺さる三脚測量器素秀
下萌や子ら軽々と逆上がりせいじ
大幅の余り裾引く涅槃寺よう子
涅槃図の老女涙で足拭ふぽんこ
よちよちのファーストシューズ下萌ゆるやよい
一寸の虫も嘆かふ涅槃絵図小袖
下萌に雀躍やまぬ日和かな明日香
下萌や赤子の靴のすぐ脱げてなつき
海望む丘のなぞへの草萌ゆるわかば
下萌や小女リュックの鈴鳴らしみづき
廃線の錆びし鉄路や下萌ゆるたか子

2020年2月1日(参加者 23名)

俳句作者
寒雀わつと翔たたせし大樹かなたか子
日溜りに押しくら饅頭寒雀かかし
縁側と云ふ心地良さ日脚伸ぶたか子
枝先に寄り添ふふくら雀かなわかば
入相の鐘の余韻や日脚伸ぶ菜々
もう一周増やす散歩や日脚伸ぶこすもす
棟上げの槌音続き日脚伸ぶ宏虎
電波時計正しく刻み日脚伸ぶうつぎ
リハビリの写経の字数日脚伸ぶかかし
寒雀翔ちたる跡の庭虚ろよう子
千年の楠万朶なる寒雀素秀
突風のごと飛び立つは寒すずめぽんこ
一羽発ち二羽たちどつと寒雀やよい
公園の毬となりたる寒雀うつぎ
ちよい旅のプランあれこれ日脚伸ぶたか子
ほろほろと樹より零れて寒すずめはく子
容赦なく埃目立たせ日脚伸ぶ明日香
好好爺昼餉分け合ふ寒すずめもとこ
日脚伸ぶラジオ窓辺に針仕事やよい
野の草を隠れ蓑とす寒雀せいじ
日脚伸ぶ子ら道草すにはたづみ菜々
大空に観覧車置き日脚伸ぶみづき
ベビーカー連ねママ友日脚伸ぶはく子
主留守の犬小屋統ぶる寒雀やよい
絵筆持つ窓辺の机日脚伸ぶわかば
舫ひ綱ゆりかごとなる寒雀素秀
車窓より旅の名残の日脚伸ぶ董雨
子らの声届く高階日脚伸ぶはく子
放課後の吹奏楽や日脚伸ぶみづき
笊の飯少し裾分け寒雀よう子
夕刊のまだ来ぬポスト日脚伸ぶぽんこ
海に向くオープンカフェ日脚伸ぶうつぎ

2020年1月1日(参加者 24名)

俳句作者
山眠る灯ともりゐたる間歩の奥よう子
頂に老人ホーム山眠る董雨
背の高き孫が頼みや煤払はく子
贋作の応挙の軸の煤払ふよし子
襞かさね重ね吉野の山眠る菜々
煤払ひ木喰仏の指の反りかかし
炭窯を抱きクヌギの山眠る小袖
朝靄に溺るる如く山眠るたか子
夫をりしままの調度や煤払ふうつぎ
天辺は城の石垣山眠るこすもす
煤逃げの夫に買物頼みけりもとこ
地崩れの瑕癒えぬまま山眠るぽんこ
神棚は長子の役目煤払ひ菜々
煤逃げの夫に家苞頼みけりうつぎ
煤払ひ電波時計は狂ひなしかかし
住職の姉さんかぶり煤払いよう子
槍のごと煤竹構ふ武将隊なつき
煤払い几帳面さは夫に勝てず明日香
一日に一本のバス山眠るうつぎ
煤払ひ御堂千畳開け放ち菜々
命綱頼みにビルの煤払なつき
腰痛をなだめなだめて煤払やよい
墨池のごとき隠沼山眠るせいじ

年度別一覧

2019 | 2018

 

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