成績一覧

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11月30日 (投句12名 選句13名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
神の留守広前貸して古本市 満天 6 かかし.なつき.素秀.よう子.こすもす.小袖.
白菜の山崩れさう道の駅 うつぎ 4 満天.なつき.あひる.せいじ.
不揃ひの白菜積みて無人店 かかし 4 素秀.こすもす.もとこ.せいじ.
柏手も鈴も大きく神の留守 はく子 4 かかし.うつぎ.わかば.あひる.
力石でんとかまへて神の留守 わかば 4 満天.なつき.うつぎ.よう子.
行儀良く白菜鍋のミルフィーユ たか子 4 素秀.こすもす.もとこ.小袖.
平和へと行脚されたし神の旅 たか子 3 わかば.こすもす.もとこ.
白菜は八分の一ひとり鍋 こすもす 3 かかし.あひる.せいじ.
白菜の粗塩舐めて漬け始む よう子 3 たか子.うつぎ.もとこ.
神の留守子はポケットに石詰めて なつき 3 たか子.よう子.小袖.
白菜を刻み浅漬け一人分 はく子 2 かかし.うつぎ.
箒目の美しき庭神の留守 満天 2 わかば.せいじ.
五キロ超へ白菜に笑む老農夫 かかし 2 満天.うつぎ.
御手洗の水音澄める神の留守 うつぎ 2 満天.素秀.
雅楽の音低く流れて神の留守 小袖 2 たか子.わかば.
くぐもれる土鳩の声や神の留守 かかし 2 もとこ.せいじ.
御手洗に小雀遊ぶ神の留守 満天 2 あひる.小袖.
白菜の中の青虫丸まりて よう子 2 こすもす.あひる.
外海へ鳶遠ざかる神の留守 素秀 1 よう子.
大木の伐り倒しする神の留守 もとこ 1 満天.
白菜の売らるる白き尻並べ うつぎ 1 なつき.
氏神の灯りて空つぽ神の留守 うつぎ 1 わかば.
寺参りばかり三箇所神の留守 こすもす 1 かかし.
箒目につけし足跡神の留守 なつき 1 素秀.
神の留守橋に立つ吾のうすき影 なつき 1 たか子.
神の留守無断駐車のお散歩カー もとこ 1 よう子.
氏子らは合祀の話神の留守 素秀 1 たか子.
白菜を包む千秋楽の新聞 こすもす 1 なつき.
高垣の白菜畑杣の家 よう子 1 小袖.

10月31日 (投句12名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
旅の途の湖上に孤高後の月 はく子 5 小袖.こすもす.素秀.わかば.うつぎ.
末枯てなほ隆々の大欅 うつぎ 5 満天.あひる.せいじ.よう子.たか子.
山河みな息を止めたる十三夜 うつぎ 5 はく子.あひる.せいじ.こすもす.たか子.
末枯や古き窯跡荒れしまま せいじ 5 満天.あひる.こすもす.かかし.わかば.
後の月連れ添ふ雲もなかりけり はく子 4 満天.よう子.わかば.たか子.
雨去りて耿耿と射す十三夜 わかば 3 はく子.かかし.たか子.
末枯の野に陽のあたるベンチかな あひる 3 はく子.素秀.うつぎ.
漁火の沖に光りて後の月 わかば 3 はく子.小袖.こすもす.
熱の子を胸に抱きて十三夜 なつき 2 よう子.素秀.
末枯の野辺に十三仏座す 小袖 2 素秀.たか子.
山頂の灯の呟ける十三夜 うつぎ 2 はく子.よう子.
末枯の起伏野に日の落ちにけり せいじ 2 あひる.小袖.
末枯の土手の日溜りもぐら塚 なつき 2 せいじ.うつぎ.
独り居のつましき暮らし十三夜 うつぎ 2 あひる.せいじ.
花見せてくれず仕舞ひや末枯るる うつぎ 2 よう子.こすもす.
恙なくひと日終えるや後の月 満天 1 わかば.
コンビニに振り込み済ませ十三夜 小袖 1 満天.
我影と連れ立ちて行く十三夜 満天 1 かかし.
おやすみと月に目配せ十三夜 あひる 1 せいじ.
廃校の花壇の跡地末枯るる かかし 1 わかば.
野良猫の庭を横切る十三夜 なつき 1 うつぎ.
山の端にゆったり出でし十三夜 満天 1 小袖.
嵐去る空に潤みし後の月 あひる 1 満天.
すれ違ふケーブル軋む末枯れ山 よう子 1 かかし.
愛でる声まんまるまるく十三夜 小袖 1 素秀.
末枯るる野路の地蔵のよだれかけ よう子 1 かかし.
夕づきて鴨川堤末枯るる はく子 1 小袖.
膝裏を風立ち上ぐる十三夜 素秀 1 うつぎ.

9月30日 (投句9名 選句9名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
園児らの組体操や秋の空 なつき 4 満天.せいじ.かかし.よう子.
窓側の座席は妻に秋の空 せいじ 3 あひる.わかば.よう子.
秋天の深きに挿さるパゴダ塔 素秀 3 わかば.かかし.よう子.
ユニフォーム竿一杯や秋の空 かかし 3 あひる.なつき.うつぎ.
秋の空映す山湖の清々し わかば 2 満天.かかし.
月置きて更けし秋空澄み渡る はく子 2 満天.わかば.
秋天に市民ランナー一万人 かかし 2 素秀.うつぎ.
単線のホームのベンチ秋の空 せいじ 2 満天.なつき.
秋空へ垂直に伸ぶ飛行雲 なつき 2 せいじ.あひる.
歩はいつか涅槃へ続く曼珠沙華 素秀 2 満天.なつき.
思い出の明日香の棚田曼殊沙華 はく子 2 なつき.わかば.
林間に漁り火のごと曼殊沙華 せいじ 2 素秀.なつき.
区画田の線引くごとし曼珠沙華 満天 2 せいじ.あひる.
背もたれを倒して仰ぐ秋の空 せいじ 1 よう子.
肩の子の伸ぶ手いつぱい秋の空 素秀 1 うつぎ.
あぜ道のゆるき蛇行や曼珠沙華 あひる 1 うつぎ.
説法の百寿の僧や秋の空 かかし 1 素秀.
厨事窓にひろごる鰯雲 満天 1 あひる.
彼岸花の供花に華やぐ辻地蔵 なつき 1 かかし.
秋空の雲の変幻見て飽かず はく子 1 わかば.
木洩れ日の渓に散らばる曼珠沙華 あひる 1 せいじ.
鬩ぎ合ふ気圧のさなか秋の空 素秀 1 かかし.
イベントの白鳩百羽秋の空 かかし 1 うつぎ.
古刹へと誘ふ畔の曼珠沙華 うつぎ 1 せいじ.
曼珠沙華揃ひ立ちたる一里塚 なつき 1 よう子.
筆の穂を開き染めたり曼珠沙華 わかば 1 素秀.
曼珠沙華傘をくるりと下校生 かかし 1 素秀.

8月31日 (投句10名 選句13名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
鉾杉の影黒々と天の川 あひる 7 素秀.ぽんこ.せいじ.よう子.はく子.わかば.小袖.
アブラムもかつて仰ぎし大銀河 せいじ 5 素秀.あひる.なつき.よう子.なおこ.
天の川子らはテントに寝息たて なつき 3 あひる.わかば.こすもす.
誰彼に似たる顔つき案山子かな 満天 3 かかし.よう子.なおこ.
銀河澄む幾光年の旅重ね せいじ 3 ぽんこ.かかし.はく子.
雨風に耐へて凜とす案山子かな 満天 3 ぽんこ.かかし.なつき.
千枚田畔に案山子のコンクール はく子 3 満天.かかし.こすもす.
星座盤掲げて銀河捉へたり 素秀 2 なつき.よう子.
鉢巻の学ラン案山子過疎の村 よう子 2 せいじ.はく子.
力作の棚田の案山子勢揃ひ わかば 2 こすもす.なおこ.
雀来て孤独にあらず案山子かな わかば 2 満天.なつき.
中庭の庇切りとる天の川 素秀 2 あひる.よう子.
芭蕉翁訪ねて伊賀の案山子かな よう子 2 素秀.小袖.
山の田の一枚づつに案山子立つ 素秀 2 満天.せいじ.
今年限り案山子に礼の老夫婦 かかし 2 満天.はく子.
大銀河子どもらに夢語らしむ せいじ 2 素秀.わかば.
三代の帽子引き継ぐ案山子かな かかし 2 素秀.ぽんこ.
数多なる案山子の親子過疎の里 かかし 1 満天.
過疎の郷山から山へ天の川 あひる 1 かかし.
天の川亡き友思ひ星いずこ 満天 1 ぽんこ.
銀漢の滴やほつとパオ灯る よう子 1 小袖.
天の川立山の影屏風立つ わかば 1 小袖.
かかし祭トトロファミリー勢ぞろい はく子 1 わかば.
畔に憩う一家全員案山子さん こすもす 1 はく子.
銀漢の廻してをりぬ大風車 素秀 1 あひる.
天の川被さるやうに踊りの輪 あひる 1 小袖.
高原の闇に輝く天の川 わかば 1 せいじ.
案山子の子案山子の親により添われ あひる 1 なおこ.
馬頭琴流るるパオや天の川 よう子 1 あひる.
学校田案山子の腕に群雀 なつき 1 こすもす.
まわりの灯消えて静かや天の川 わかば 1 こすもす.
山上に見し銀漢の荒々し はく子 1 せいじ.
ご機嫌の笑顔くずれぬ案山子かな あひる 1 なつき.
ふるさとの家族思ふや天の川 満天 1 なおこ.
願い事秘めて仰げり天の川 なつき 1 わかば.

7月31日 (投句12名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
園丁の総身に纏ふ草いきれ よう子 5 かかし.あひる.こすもす.はく子.わかば.
島バスを降りて故郷草いきれ うつぎ 5 かかし.あひる.せいじ.よう子.わかば.
ざんぎりの力士浴衣の背に四股名 素秀 5 かかし.なつき.あひる.せいじ.こすもす.
過疎村の神の御旅所草いきれ うつぎ 4 かかし.小袖.よう子.素秀.
草いきれ幼き友の便り絶へ かかし 4 あひる.せいじ.よう子.わかば.
城崎の宿浴衣着て夜の町 わかば 3 小袖.満天.こすもす.
青年の手足はみ出す宿浴衣 よう子 3 なつき.はく子.うつぎ.
塞がれし防空壕跡草いきれ よう子 3 かかし.なつき.せいじ.
踝を見せて浴衣の下駄の音 小袖 2 はく子.うつぎ.
草いきれまた一軒の空き家かな かかし 2 小袖.満天.
留学子の鞄に浴衣詰めてやり よう子 2 満天.はく子.
ケーブルカー廃止の噂草いきれ うつぎ 2 なつき.よう子.
記念日の揃ひの浴衣二人卓 かかし 2 満天.こすもす.
浴衣の子澄まして座敷童子かな なつき 2 あひる.素秀.
姉妹にて駅中ピアノ藍浴衣 かかし 2 なつき.こすもす.
裾はだけ姉の後追ふ浴衣の子 なつき 1 うつぎ.
胡坐組む浴衣の父の火傷あと よう子 1 素秀.
手捌きは見よう見まねの浴衣の子 素秀 1 せいじ.
藍浴衣これしかないと紅の帯 あひる 1 よう子.
草いきれ河原のゴミの収集日 わかば 1 うつぎ.
草いきれ羊ひたすら草を食む はく子 1 素秀.
草いきれ川底浚ふ重機かな なつき 1 小袖.
白日のカルスト台地草いきれ せいじ 1 はく子.
草いきれしてをる阿蘇の大牧場 せいじ 1 わかば.
髪あげて白きうなじや浴衣の子 満天 1 うつぎ.
雨上がり河原にむせる草いきれ はく子 1 満天.
手付かずの歴史街道草いきれ 小袖 1 わかば.
よく跳ぬる揃ひの浴衣老人会 うつぎ 1 素秀.
双子めく母と娘の旅浴衣 せいじ 1 小袖.

6月30日 (投句12名 選句13名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
夏草へ三角ベースホームラン よう子 5 小袖.なつき.わかば.かかし.はく子.
夏草や終い墓なるそこかしこ たか子 5 もとこ.満天.うつぎ.こすもす.なつき.
短夜や看取りの日々の懐かしく わかば 4 小袖.こすもす.たか子.よう子.
明易の雨戸を繰りて香手向く うつぎ 4 もとこ.小袖.素秀.たか子.
夏草も景に山家のレストラン 小袖 3 満天.かかし.よう子.
夏草や土塁短く残りをり 小袖 3 うつぎ.なつき.よう子.
短夜や眼鏡ずらして糸通し かかし 3 もとこ.なつき.ぽんこ.
短夜や猫の瞳のガラスめく こすもす 2 うつぎ.なつき.
短夜や病ひひよつこり訪れる もとこ 2 素秀.たか子.
短夜やこれからの事今の事 たか子 2 わかば.かかし.
短夜の未完の夢となりにけり 素秀 2 こすもす.はく子.
夏草に鍬絡まれし老農夫 かかし 2 素秀.ぽんこ.
短夜を寝惜しむ宿の旅寝かな わかば 2 満天.こすもす.
明け易や旅の枕の合わぬまま たか子 2 もとこ.はく子.
夏草に靴をしづめて河畔まで はく子 2 わかば.たか子.
廃線の錆の上にも夏の草 素秀 2 満天.ぽんこ.
夏草に立てし選挙の公示版 なつき 2 素秀.満天.
夏草の匂の強き河原かな わかば 2 小袖.うつぎ.
夏草やケーブルカーの廃止ビラ よう子 2 素秀.ぽんこ.
行書らし川面に流る夏の草 よう子 1 小袖.
明け易し今日どこへとも予定なく たか子 1 うつぎ.
夏草と潮の香微か浜公園 こすもす 1 わかば.
産土神覆ふ夏草過疎の村 かかし 1 ぽんこ.
七十年振りの再会明易し かかし 1 はく子.
耳元に猫の気配の短夜かな 素秀 1 もとこ.
子の悩み耳に残りて明易し なつき 1 わかば.
短夜のラジオは懐メロ歌謡曲 はく子 1 こすもす.
夏草にホームラン球見失ふ はく子 1 たか子.
夏草の切先天に刃物めく 素秀 1 よう子.
夏草に只の山なる御土居跡 もとこ 1 よう子.
次々と舗装の割れ目夏の草 うつぎ 1 かかし.
短夜の昨日に続く雨の音 素秀 1 はく子.
腰痛の庭の夏草生ふままに うつぎ 1 かかし.

5月31日 (投句11名 選句13名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
香草のツンと厨の薄暑かな 素秀 5 たか子.あひる.せいじ.うつぎ.こすもす.
あめんぼや歩板を潜り抜けもして せいじ 4 あひる.はく子.素秀.うつぎ.
玉砂利の音は濁音宮薄暑 宏虎 4 たか子.はく子.素秀.なつき.
あめんぼう墨ひと雫ほどの影 宏虎 4 満天.せいじ.素秀.うつぎ.
あらがえど又流さるるあめんぼう はく子 4 たか子.宏虎.隆松.かかし.
水馬沈まぬ程の窪みかな よう子 3 たか子.はく子.隆松.
心字池和尚の影と水馬 よう子 3 たか子.宏虎.かかし.
引越しの荷の片付かぬまま薄暑 あひる 3 せいじ.隆松.なつき.
乗り継ぎの三度の駅の薄暑かな あひる 2 はく子.よう子.
砂場もう乾き切ったり夕薄暑 たか子 2 隆松.よう子.
薄暑光幌を被せし乳母車 かかし 2 宏虎.こすもす.
あめんぼに凹みし水の金の影 あひる 2 せいじ.よう子.
あめんぼう何処にスタミナ有るのかな 宏虎 2 満天.こすもす.
水すまし青天井が舞台なる たか子 2 満天.あひる.
子が止めぬ山羊の鳴き真似園薄暑 なつき 2 素秀.こすもす.
遮断機の長き時間や夕薄暑 満天 2 よう子.かかし.
雲の上を跳ぬるがごとしあめんぼう はく子 1 なつき.
夫の立つ脚立支へる薄暑かな よう子 1 はく子.
あめんぼが顔の真中に鏡池 せいじ 1 素秀.
早足でい行く諸人駅薄暑 せいじ 1 うつぎ.
幾つもの水輪描くやみづすまし 隆松 1 満天.
みづすまし流れに任せ休みをり 隆松 1 かかし.
覗き込む影に飛びでるあめんぼう 素秀 1 せいじ.
水底の影六つまろしあめんぼう はく子 1 なつき.
木漏れ日の眩さの増し道薄暑 隆松 1 こすもす.
あめんぼう一日遊びて暮れにけり あひる 1 宏虎.
神鼓打つ僧の一群寺薄暑 宏虎 1 かかし.
公園の子等何時までも夕薄暑 満天 1 よう子.
甲子園目指す球児に薄暑光 かかし 1 宏虎.
水口を一蹴りターン水馬 なつき 1 あひる.
我が陰と抱き合っているあめんぼう たか子 1 隆松.
隠沼の日の斑迷路にあめんぼう 素秀 1 なつき.
美術館庭に薄暑のモネの池 素秀 1 あひる.
手足跡残さぬままに水馬 かかし 1 満天.
川薄暑開閉橋はあと五分 素秀 1 うつぎ.

4月30日 (投句14名 選句14名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
尼寺に一むら都忘れかな なつき 6 素秀.こすもす.せいじ.よう子.宏虎.うつぎ.
鳶の舞ふ砲台跡に春惜しむ せいじ 5 満天.わかば.かかし.宏虎.うつぎ.
都忘れ咲かせ高階ひとり住む はく子 4 小袖.せいじ.あひる.よう子.
都忘れ何処にも行かぬ母の庭 うつぎ 4 満天.なつき.あひる.よう子.
落人村都忘れに京ことば よう子 4 素秀.なつき.隆松.かかし.
鍬休め鳥語を聴くや春惜しむ かかし 3 満天.わかば.あひる.
いとまごい一会の茶事に春惜しむ 小袖 3 素秀.こすもす.わかば.
思い出を紡ぐ城址や春惜しむ わかば 3 こすもす.はく子.かかし.
憂きことを消し去る都忘れかな せいじ 2 満天.はく子.
ヴォーリーズの近江を訪ね春惜しむ よう子 2 隆松.せいじ.
落柿舎の床几に春を惜しみけり 宏虎 2 小袖.せいじ.
とりどりの花弁掃き寄せ春惜しむ こすもす 2 小袖.うつぎ.
父の忌の近きと都忘れ咲き 素秀 2 こすもす.わかば.
惜春や伊吹の峰にすわり雲 隆松 2 小袖.素秀.
対岸の島影模糊と春惜しむ わかば 2 宏虎.うつぎ.
金継ぎの記念の湯呑み春惜しむ かかし 2 なつき.はく子.
漣の池を眺めて春惜しむ こすもす 1 うつぎ.
咲きくれし花に感謝や春惜しむ こすもす 1 わかば.
ホームにて出会ひと別れ春惜しむ かかし 1 なつき.
古希近き婦人吟行春惜しむ 宏虎 1 隆松.
幾たびか訪ひし城址や春惜しむ わかば 1 隆松.
足元に鳩来るベンチ春惜しむ なつき 1 せいじ.
惜春や里親離す訓練犬 小袖 1 素秀.
惜春や昔スターのかすれ声 あひる 1 隆松.
かがまりてふるさとしのぶ都忘れ 満天 1 かかし.
夕さりて都忘れの真紫 素秀 1 小袖.
俳諧は老後生き甲斐春惜しむ 宏虎 1 こすもす.
思ひの丈都忘れの濃く淡く うつぎ 1 はく子.
ゆっくりと園をめぐりて春惜しむ 満天 1 はく子.
初めての写経終えたり春惜しむ なつき 1 かかし.
逝きし人アルバム広げ春惜しむ 満天 1 宏虎.
砂利舟の吃水深く春の逝く はく子 1 よう子.
惜春や昔の旅のことばかり あひる 1 宏虎.
転げ行く余生のひと日春惜しむ 宏虎 1 なつき.
村を出る川の流れに春惜しむ うつぎ 1 満天.
雨の日は抹茶をたてて春惜しむ せいじ 1 あひる.
惜春や災難続きの日々なれど うつぎ 1 よう子.
むらさきの夜となり都忘れかな 素秀 1 あひる.

3月31日 (投句16名 選句17名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
剪定の済みてひろごる青き空 わかば 5 隆松.満天.素秀.あひる.みのる.
大窓へ万朶の花のレストラン はく子 4 宏虎.小袖.満天.みのる.
花満ちて終の住処に迷ひ無し うつぎ 4 せいじ.みづき.かかし.みのる.
体操に広ぐ両手の朝桜 小袖 4 かかし.なつき.はく子.みのる.
花の風孔雀の冠羽揺らしたり なつき 3 小袖.なおこ.こすもす.
能勢今し何処を通るも山桜 うつぎ 3 なおこ.かかし.わかば.
剪定をどうと決めかね空鋏 隆松 3 よう子.なつき.うつぎ.
ケーブルカー山上駅は花三分 よう子 3 隆松.宏虎.みづき.
小気味よき鋏の音や剪定す うつぎ 3 よう子.こすもす.わかば.
剪定や替えの鋏を渡す妻 隆松 3 素秀.こすもす.うつぎ.
老木に耳当ててをり桜守 かかし 3 満天.なつき.わかば.
空を切るやうに剪定鋏鳴る 素秀 3 せいじ.あひる.よう子.
釈尊も御目開けませ花の寺 小袖 3 よう子.こすもす.はく子.
舞ふごとく枝垂れ桜や神楽殿 なつき 3 みづき.満天.あひる.
三味の音にずれて手拍子花の茶屋 隆松 3 あひる.かかし.なつき.
百齢の柿剪定は兄の手に はく子 2 なおこ.うつぎ.
剪定の終わりし後の日差しかな 満天 2 よう子.はく子.
三川を見下ろす塔に花の雲 はく子 2 隆松.せいじ.
剪定の小枝こみちを塞ぎけり あひる 2 せいじ.はく子.
緑なる水滑りゆく花見船 あひる 2 小袖.わかば.
土に聞き枝に聞きつつ剪定す 宏虎 2 隆松.小袖.
川風の吹き上ぐ城址飛花落花 なつき 1 わかば.
碧眼の酒酌み交はす花の下 あひる 1 宏虎.
幽けしや暮ゆく渓の江戸彼岸 よう子 1 小袖.
剪定の切り口ぱつと香を放つ うつぎ 1 なおこ.
雨近き風にふるへる初桜 なつき 1 うつぎ.
花の道行きつ戻りつ背を正す 満天 1 かかし.
風禍から立ち直りたる花堤 せいじ 1 なつき.
剪定の高枝にぬつと漢の顔 あひる 1 素秀.
剪定の子は腰屈め親背伸び よう子 1 こすもす.
剪定の鋏に父の研ぎし癖 なつき 1 隆松.
切り過ぎを案じる無花果の剪定 こすもす 1 宏虎.
花に花重ねて寺の甍かな 素秀 1 みづき.
剪定の枝の燻るドラム缶 素秀 1 なおこ.
尼寺の閑かな庭や花の雨 みづき 1 満天.
剪定や木々の実りヘ思ひ馳す わかば 1 はく子.
巡礼の首振りをりて花の寺 隆松 1 素秀.
剪定す花芽を切らぬやう思案 せいじ 1 宏虎.
対岸へ続く車列や花堤 あひる 1 みづき.
風に舞ひ風と別れて花筏 かかし 1 せいじ.
輪になりて相見上げたる花万朶 わかば 1 素秀.
来年の再会約す花見かな みづき 1 あひる.
急燈の踊り場ごとの花明り 素秀 1 うつぎ.

2月28日 (投句13名 選句12名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
卒業の列の乱れは握手かな 宏虎 6 小袖.あひる.よう子.素秀.うつぎ.こすもす.
卒業はまだと米寿の春耕す かかし 4 小袖.あひる.よう子.わかば.
旅誘ふカタログ広げ春炬燵 はく子 4 かかし.小袖.豊実.こすもす.
卒業歌村に一つの小学校 うつぎ 3 かかし.隆松.せいじ.
おふくろと呼び始めるや卒業子 満天 3 隆松.せいじ.よう子.
仏壇に証書を供ふ卒業生 かかし 3 隆松.満天.こすもす.
春炬燵変換ミスのメール打つ なつき 3 かかし.豊実.うつぎ.
仕舞いかね夫にも問ふて春炬燵 小袖 2 あひる.わかば.
濠巡る船に設らふ春炬燵 はく子 2 かかし.せいじ.
浪人の覚悟を決めて卒業す 豊実 2 あひる.うつぎ.
リモコンの転がる音や春炬燵 豊実 2 かかし.満天.
レコードのノイズ懐かし春炬燵 かかし 2 隆松.素秀.
定期券少し残して卒業す よう子 2 うつぎ.こすもす.
制服のはち切れそうな卒業子 満天 2 豊実.よう子.
シャンプーの香の子を膝に春炬燵 なつき 2 あひる.こすもす.
定宿の茶の間にぽつり春炬燵 豊実 1 わかば.
演劇にどっぷり末っ子卒業す はく子 1 せいじ.
挨拶も大人びてきて卒業子 満天 1 わかば.
代々の遺影の囲み春炬燵 素秀 1 豊実.
札掛けし釘をそのまま卒業す 素秀 1 隆松.
卒業の節目幾度もくぐり抜け 小袖 1 うつぎ.
卒業や友それぞれの道進む わかば 1 満天.
間延びして聞こゆるアリア春炬燵 うつぎ 1 素秀.
セーラー服の卒業写真捨てられず うつぎ 1 満天.
煙草屋のお喋り誘ふ春炬燵 よう子 1 小袖.
分校の卒業式や山晴れて よし子 1 わかば.
春炬燵急ぐことなど何も無し うつぎ 1 よう子.
青空にちよつと転んで卒業す わかば 1 素秀.
卒業子袴姿の大人びて よう子 1 満天.
卒業に制帽の舞ふ大講堂 隆松 1 小袖.
箸使ひ食べるチップス春炬燵 なつき 1 豊実.
折り紙や一日の暮れる春炬燵 よう子 1 素秀.
置いてあるだけで気の済む春炬燵 わかば 1 せいじ.

1月31日 (投句20名 選句20名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
水仙と錆の匂ひの鐵工所 素秀 9 たか子.せいじ.豊実.あひる.こすもす.うつぎ.みのる.よう子.もとこ.
冬うらら犬も乗りをる渡し船 かかし 7 たか子.せいじ.なつき.あひる.智恵子.みのる.よう子.
冬麗や水陽炎して浮御堂 うつぎ 5 ぽんこ.こすもす.みのる.わかば.宏虎.
紺碧の海に展けし水仙郷 せいじ 5 ぽんこ.なつき.かかし.わかば.宏虎.
冬麗大橋潜るポンポン船 わかば 5 せいじ.かかし.智恵子.うつぎ.みのる.
冬うらら鼻擦り付ける檻の虎 素秀 3 豊実.なつき.宏虎.
朝凪のヨットハーバー冬うらら 豊実 3 たか子.みづき.わかば.
群青の海へとなだる野水仙 せいじ 3 素秀.こすもす.智恵子.
楼門に鳩の並べり冬うらら なつき 2 みづき.豊実.
岸壁の波頭激しや水仙花 かかし 2 わかば.宏虎.
国生みの島の果てなる水仙郷 せいじ 2 ぽんこ.なつき.
助手席の水仙誰に野菜売り よう子 2 ふさこ.もとこ.
冬うらら珈琲香る寺の市 なつき 2 満天.豊実.
石臼は水仙の盤祖谷の宿 よう子 2 素秀.こすもす.
飼い犬に帽子かぶせて冬うらら 明日香 2 満天.ぽんこ.
日差し浴ぶ亀石の目や冬うらら 明日香 2 うつぎ.よう子.
水仙の自由気ままな空地かな あひる 2 ふさこ.素秀.
野良猫と目の合う玻璃戸冬うらら よう子 2 明日香.あひる.
冬麗の空を広げる枝払い 豊実 2 みづき.みのる.
水仙や小暗き森の道標 あひる 2 みづき.豊実.
植木屋に踏まれし水仙花もたぐ うつぎ 2 せいじ.ふさこ.
水仙や薩摩切子の彫り深し みづき 2 たか子.かかし.
隣家との境界線や水仙花 なつき 1 明日香.
水仙が咲かば墓前へ母訪はな うつぎ 1 なつき.
冬うらら焼き立パンの香持ち帰る はく子 1 ふさこ.
冬うららぽっぽぽっぽと鳩時計 はく子 1 素秀.
水仙の野菜に並ぶ道の駅 うつぎ 1 明日香.
水面に鳥のまどろむ冬麗 ぽんこ 1 みづき.
小物買ひもらふ福銭冬うらら なつき 1 智恵子.
冬うららいっしょう懸命乳飲む子 はく子 1 よう子.
魚信待つ野池の土手の水仙花 豊実 1 わかば.
水仙や海荒るる日の香の深く わかば 1 あひる.
冬麗の窓の結露の乾き行く 豊実 1 もとこ.
冬うらら赤児の小さき欠伸かな こすもす 1 もとこ.
誰の活けし無人駅舎の水仙花 かかし 1 明日香.
一本でも玄関満たす水仙香 明日香 1 ふさこ.
冬麗の京見晴るかす峠茶屋 あひる 1 智恵子.
野水仙波音激し日本海 みづき 1 満天.
水仙の俯きかげん夢路風 たか子 1 宏虎.
冬うらら二人見せあうハートくじ なつき 1 もとこ.
なだれ咲く水仙郷に香の溢る わかば 1 素秀.
冬麗やボトルシップのマスト立て 素秀 1 たか子.
草刈つて水仙残るなぞへかな 明日香 1 あひる.
水仙花コップに活けて二人卓 かかし 1 こすもす.
海風のままに水仙傾れ咲く よう子 1 満天.
木喰仏にハグを許され冬うらら うつぎ 1 よう子.
鶴首の花瓶に匂ふ黄水仙 たか子 1 ぽんこ.
風駈ける丘に叢なす水仙花 ぽんこ 1 かかし.
園児等の黄青帽子冬麗 満天 1 かかし.
冬麗煌めきて波打ち寄せる わかば 1 うつぎ.
冬うららテニスコートを駆ける女 智恵子 1 せいじ.
冬うららベンチに句帖広げもし よう子 1 うつぎ.
冬うらら鋏のはづむ庭仕事 明日香 1 満天.
起伏野を埋め尽くして水仙花 せいじ 1 明日香.

12月31日 (投句18名 選句19名)

作品 作者 点数  この句を選んだ人
年ごとに娘が音頭取る年用意 せいじ 5 あひる.こすもす.豊実.なつき.みのる.
一合の酒仏壇に年用意 なつき 4 かかし.宏虎.よう子.みのる.
辻地蔵堂も磨かれ年用意 はく子 4 明日香.せいじ.よう子.なつき.
喪の家の掃除だけはと年用意 うつぎ 3 みづき.もとこ.みのる.
氏神の裏は木漏れ日藪柑子 よう子 3 かかし.あひる.うつぎ.
藪柑子精一杯の実を二つ はく子 3 あひる.豊実.うつぎ.
小流れの木蔭点々藪柑子 わかば 3 素秀.みづき.満天.
竹藪の日差しの中に藪柑子 みづき 3 明日香.素秀.あひる.
湯治場は坂のまちなり藪柑子 みづき 3 せいじ.豊実.智恵子.
路地奥の呑み屋灯して藪柑子 もとこ 3 かかし.ぽんこ.豊実.
手渡しの新札揃へ年用意 もとこ 3 明日香.みづき.豊実.
ごく簡に一人暮らしの年用意 はく子 3 かかし.こすもす.みのる.
年ごとに減らしてゆくや年用意 満天 3 明日香.宏虎.隆松.
寄植の仕上げに添える藪柑子 こすもす 3 隆松.なつき.はく子.
子に倣ふ簡単レシピ年用意 よう子 2 せいじ.なつき.
刈り上げの首撫で上げる年用意 豊実 2 よう子.もとこ.
出しゃばらぬかく有りたしや藪柑子 もとこ 2 よう子.智恵子.
とりどりの電池揃へて年用意 満天 2 隆松.こすもす.
福引に暫し息抜く年用意 かかし 2 せいじ.もとこ.
冷凍庫空けて買ひ出し年用意 なつき 2 宏虎.隆松.
仏花にも一枝添へる藪柑子 満天 2 みづき.はく子.
公園の花壇整へ年用意 満天 2 ぽんこ.みづき.
すぐに名の出て来ぬ花や藪柑子 こすもす 2 満天.智恵子.
エレベーター狭しとカート年用意 よう子 2 もとこ.うつぎ.
数多なる妻の小言や年用意 隆松 2 なつき.うつぎ.
手伝ひをせぬ子叱られ年用意 あひる 2 はく子.智恵子.
厨にて第九を耳に年用意 かかし 2 満天.こすもす.
洋館のリースとなるや藪柑子 隆松 1 ぽんこ.
蒲鉾の厚みを聞くも年用意 素秀 1 こすもす.
年用意納戸整理に通信簿 かかし 1 隆松.
手始めに祝い箸買ふ年用意 あひる 1 かかし.
胃薬の予備確かむる年用意 なつき 1 はく子.
宣伝のカレンダー掛け年用意 隆松 1 宏虎.
ゴミ出し日今日最終や年用意 こすもす 1 宏虎.
踏み入れば杜の灯や藪柑子 あひる 1 智恵子.
十両と聞くや二度見す藪柑子 明日香 1 素秀.
移植して祈りを込める藪柑子 豊実 1 ぽんこ.
石段を避けて遠道藪柑子 よう子 1 素秀.
大樹めくミニ盆栽の藪柑子 あひる 1 はく子.
計画表通りにいかぬ年用意 こすもす 1 満天.
慎ましく暮らす偕老藪柑子 あひる 1 ぽんこ.
子らの顔思い浮かべて年用意 わかば 1 うつぎ.
顔浮かべ袋選ぶも年用意 もとこ 1 素秀.
年用意ちちはは在りし日を思ふ みづき 1 せいじ.
烏克蘭に平和よ来たれ藪柑子 せいじ 1 もとこ.
山鳩の思わぬ近さ藪柑子 素秀 1 よう子.
尼寺の砂利道出れば藪柑子 みづき 1 あひる.
この子等がいての我が庭藪柑子 うつぎ 1 みのる.
をちこちに鳥の恵みの藪柑子 かかし 1 明日香.
捨てるもの捨てて身軽や年用意 わかば 1 満天.

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