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2020年12月: 投句24名 選句23名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
刃物売り話巧みに大根切る 小袖 11 よし子.豊実.せいじ.ぽんこ.よう子.こすもす.はく子.もとこ.やよい.うつぎ.なおこ.
悴みて梵字めきたる句帳の字 みのる 5 素秀.満天.かかし.わかば.菜々.
尼寺に大根匂へる厨口 みづき 4 素秀.なつき.はく子.もとこ.
大根のリヤカー引いて農学生 素秀 4 みづき.せいじ.小袖.やよい.
悴む手明日の二合の米を研ぐ よう子 3 よし子.小袖.うつぎ.
悴みて山頂に待つ日の出かな はく子 3 隆松.みづき.わかば.
悴む手生命線に息を吐く かかし 3 たか子.はく子.やよい.
コロナ禍で悴む心句に晴らす 明日香 3 智恵子.わかば.なおこ.
悴む手小さき両手でつつまれり もとこ 3 みづき.せいじ.菜々.
葉は菜飯皮はきんぴら庭大根 うつぎ 3 隆松.智恵子.菜々.
持つてけと大根抜いて土のまま みのる 3 豊実.かかし.うつぎ.
悴むやぐうちよきぱあの指体操 かかし 3 なつき.明日香.こすもす.
のぞみ号に一人で座る大根かな 豊実 2 たか子.せいじ.
大根畑夕日は山に移りけり みづき 2 素秀.小袖.
大樽に大根漬ける寺の厨 智恵子 2 満天.こすもす.
悴みて弁解しどろもどろかな うつぎ 2 たか子.よう子.
禅僧らたすききりりと大根干す 菜々 2 満天.こすもす.
悴みて解けぬ結び目苛立ちて 満天 2 かかし.ぽんこ.
悴む手釣り銭かぞへ朝の市 よし子 2 小袖.なおこ.
大木の天辺までも大根干す せいじ 2 みづき.明日香.
踊る文字これも一興悴む手 智恵子 2 豊実.もとこ.
助け合ふ梯子の農夫懸大根 かかし 2 満天.明日香.
懸大根高々として山の風 よし子 2 素秀.やよい.
悴むも切れ目むづかし立ち話 もとこ 2 智恵子.たか子.
悴みし手に珈琲茶碗諸手持ち 満天 2 たか子.ぽんこ.
大根干す襷掛けして沙弥総出 せいじ 2 ぽんこ.菜々.
ヘルメット脱いで確かむこごゆ耳 なつき 2 隆松.智恵子.
霊石撫づ消毒しては悴む手 なつき 1 よし子.
一本でメニュー五通り長大根 こすもす 1 なおこ.
大根足褒められて抜く大大根 なつき 1 菜々.
大根の肩仰ぎ見る山の畑 素秀 1 豊実.
柔らかに煮えたか大根穴だらけ たか子 1 智恵子.
魚糶場風まともなり悴めリ 宏虎 1 かかし.
懸大根星輝きて里眠る かかし 1 もとこ.
悴みてめくるページのもどかしき 智恵子 1 なおこ.
悴みてヒールは無理の齢なり うつぎ 1 隆松.
濯ぎ物悴む指をなだめつつ たか子 1 わかば.
手の軍手たわしに洗ふ大根かな みのる 1 うつぎ.
悴みて思ひ出す母足袋ぎらひ もとこ 1 うつぎ.
悴むや心に憂ひ持つ日かな わかば 1 なつき.
大根漬どかっと座る仕込み桶 みづき 1 なつき.
お帰りと悴む妻の荷を取りぬ よう子 1 小袖.
悴みてポッケのなかの句帳かな ぽんこ 1 よし子.
悴むや波尖る日のコンコース わかば 1 素秀.
悴みて芯の痛さの消ゆるまで たか子 1 かかし.
ひとかどの大根育て裏庭に よし子 1 はく子.
悴みて打ちしパソコン誤字脱字 みのる 1 みづき.
抜くまでは長さわからぬ大根かな 明日香 1 よう子.
悴める手にラケット握りしめ ぽんこ 1 満天.
菜箸で取る大根のくずれけり やよい 1 せいじ.
紙漉女水を操り悴めリ 宏虎 1 よう子.
悴む手ついて茶室の躙り口 小袖 1 はく子.
大根焚き微妙な顔の異邦人 たか子 1 わかば.
片手では持てぬ大根貰ひけり よし子 1 明日香.
悴みて響く道路や靴の音 わかば 1 よし子.
大根の頭はみ出すレジ袋 豊実 1 やよい.
悴むや参道脇になき屋台 隆松 1 もとこ.
放水の消火訓練悴む手 豊実 1 こすもす.
朝戸繰るどかと葉付きのだいこかな わかば 1 よう子.
自転車に振り分け大根父帰る よう子 1 なつき.
悴む手振る空港の別れかな 小袖 1 豊実.
悴むや不調のつづく術後の目 やよい 1 隆松.

2020年11月: 投句22名 選句19名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
湯たんぽに昭和の薄き敷布団 小袖 4 かかし.たか子.うつぎ.よう子.
冬ざれや漂着缶のハングル語 やよい 4 なつき.宏虎.もとこ.智恵子.
黒々と滝跡見せて冬ざるる たか子 3 明日香.素秀.よう子.
湯たんぽに一夜一夜の眠りかな 小袖 3 せいじ.たか子.もとこ.
礎石のみ残る宮址冬ざるる はく子 3 満天.明日香.こすもす.
なぞなぞの姉妹に湯たんぽの一つ よう子 3 こすもす.うつぎ.小袖.
湯たんぽを赤子のやうに抱きにけり 素秀 3 せいじ.やよい.よう子.
冬ざれや廃線の錆むき出しに 智恵子 3 みづき.満天.ぽんこ.
冬ざれの闇に瞬く星数多 智恵子 3 宏虎.やよい.うつぎ.
湯たんぽの白息の口封じけり みのる 3 たか子.もとこ.小袖.
一斉に沖むく鴎冬ざるる やよい 3 せいじ.たか子.もとこ.
灯台に尖る白波冬ざるる かかし 3 宏虎.やよい.こすもす.
扁額の墨のうすれや冬ざるる 明日香 2 かかし.よう子.
冬ざるる庭にころがる如雨露かな なつき 2 明日香.わかば.
冬ざれの庭もまた良しわが狭庭 明日香 2 せいじ.わかば.
湯たんぽのぽこぽこぽこと湯を捨つる はく子 2 なつき.宏虎.
秘湯てふ湯婆に注ぐ峡の宿 かかし 2 なつき.素秀.
冬ざれの川風つのる河川敷 はく子 2 明日香.わかば.
冬ざるる更地に歪む立看板 満天 2 隆松.こすもす.
流木や広き河原の冬ざれて 明日香 2 みづき.わかば.
冬ざれやビルの狭間の急ぎ足 豊実 2 隆松.素秀.
洞門の断崖そびえ冬ざるる たか子 2 みづき.ぽんこ.
里囲む田の土黒し冬ざるる 隆松 2 わかば.ぽんこ.
飛び飛びの墓地の空き地や冬ざるる なつき 2 満天.明日香.
駅舎までひとすじの道冬ざるる みづき 2 やよい.よう子.
開発地檄文貼られ冬ざるる みのる 1 たか子.
冬ざれし山静かなり星降る夜 みづき 1 ぽんこ.
頬赤く幼の寝付く湯婆かな 隆松 1 なつき.
湯たんぽを知らぬと平成生まれの子 たか子 1 宏虎.
暑がりの児が湯たんぽを逃げ出せり なつき 1 小袖.
冬ざれて畔に寂しき鉛空 智恵子 1 隆松.
苔枯れの野仏うす茶に冬ざるる 素秀 1 かかし.
湯たんぽの栓確かむる二度三度 うつぎ 1 満天.
冬ざるる土産こけしの困り顔 素秀 1 もとこ.
湯たんぽに足の何処らを当てやうか 豊実 1 うつぎ.
気遣ひの湯たんぽ嬉し里の夜 よう子 1 せいじ.
湯婆売るよろずやの消え令和かな もとこ 1 智恵子.
冬ざれて眠ったやうな水の底 みづき 1 うつぎ.
鍵開けて一人の世帯うそ寒し 宏虎 1 みづき.
真夜に聞く竹打つ音や冬ざるる わかば 1 素秀.
岬鼻へ打ちあぐ波の冬ざるる わかば 1 かかし.
湯婆を背枕にして胸に病む みのる 1 素秀.
片隅の記憶や祖母と湯たんぽと こすもす 1 智恵子.
錆付きし南京錠や冬ざるる 豊実 1 ぽんこ.
舶来の湯たんぽ抱けばパリの夢 せいじ 1 隆松.
湯たんぽの湯で顔洗ふ昭和かな もとこ 1 やよい.
久に訪ふ店はシャッター冬ざるる たか子 1 なつき.
冬ざれや砂丘の絵文字掻き消しぬ かかし 1 こすもす.
道標朽葉に埋もれ冬ざるる わかば 1 みづき.
湯たんぽにパンダのカバー子の寝顔 うつぎ 1 小袖.
やけど注意母口癖の湯たんぽや かかし 1 小袖.
湯たんぽや遠き日のこと懐かしむ わかば 1 智恵子.
役行者乗せ冬ざれの無人島 やよい 1 隆松.
湯たんぽの冷めて目の覚む午前四時 せいじ 1 かかし.
冬ざれの墓地に走り根露はなる やよい 1 智恵子.
湯たんぽてふ言葉一気に母の顔 明日香 1 満天.

2020年10月: 投句22名 選句21名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
木の実落つ水面に鯉の泡一つ かかし 6 豊実.わかば.ぽんこ.よし子.よう子.智恵子.
解体の跡の広さやうそ寒し たか子 6 豊実.わかば.隆松.よう子.うつぎ.みづき.
木の実独楽つつつと斜め走りもし 小袖 6 せいじ.明日香.たか子.ぽんこ.素秀.よう子.
ポケットの手が弄ぶ木の実かな みのる 5 豊実.菜々.やよい.よう子.智恵子.
父親を本気にさせて木の実独楽 うつぎ 5 満天.わかば.たか子.よし子.かかし.
どんぐりの釣り合ひよろしやじろべえ はく子 5 なつき.菜々.よし子.やよい.小袖.
木の実独楽舞はす器用も不器用も 満天 4 素秀.よし子.よう子.宏虎.
うそ寒や刃物六本研ぎに出す わかば 3 たか子.素秀.うつぎ.
うそ寒や視線合はせぬ羅漢像 素秀 3 たか子.よし子.やよい.
木の実独楽夫の残せし抽斗に みづき 3 せいじ.素秀.智恵子.
どれどれと爺回しみる木の実独楽 やよい 3 明日香.たか子.かかし.
うそ寒しテトラポッドの尖る波 かかし 3 ぽんこ.宏虎.はく子.
兄拾ふ木の実妹のポケットに みづき 3 うつぎ.小袖.智恵子.
八十八カ所傾ぐ仏や木の実降る なつき 2 満天.やよい.
托鉢の木喰仏に木の実降る かかし 2 なつき.みづき.
門灯の点らぬ空き家うそ寒し みづき 2 豊実.智恵子.
木の実独楽小さきはまめに回りけり たか子 2 せいじ.はく子.
免許更新の視力検査やうそ寒し こすもす 2 かかし.宏虎.
ポロポロと木の実溢して子ら駆ける 智恵子 2 せいじ.小袖.
うそ寒し大きマスクの招き猫 なつき 2 満天.小袖.
白熱灯切れて厠のうそ寒し 素秀 2 ぽんこ.隆松.
ポケットで洗濯されし木の実かな 豊実 2 かかし.はく子.
うそ寒や瞬く星の数多なり 智恵子 2 宏虎.みづき.
うそ寒し使はぬままの法話室 なつき 2 せいじ.素秀.
やや寒の剣道少年凛として みづき 1 ぽんこ.
陵へ磴の三百木の実降る はく子 1 明日香.
そぞろ寒白泉の句がよみがえる 明日香 1 かかし.
せせらぎの礫となりたる木の実かな せいじ 1 小袖.
縄文の土器の出土地木の実雨 かかし 1 なつき.
旅鞄よりころげ出し木の実かな みのる 1 なつき.
木の実落つ深山の池の水音かな 素秀 1 明日香.
木の実落つ祠の脇の登山口 豊実 1 なつき.
うそ寒や乗り換へ電車間に合はず よう子 1 菜々.
逍遥す細き岨道木の実踏む ぽんこ 1 わかば.
足もつれ上る陣跡木の実降る なつき 1 宏虎.
木の実落つ雨音と聞きまがひけり こすもす 1 満天.
中天の月ぼんやりとうそ寒し やよい 1 みづき.
人気なき公園抜けるうそ寒し 満天 1 隆松.
木道に音を残して木の実消ゆ よう子 1 みづき.
木の枝に吊すふらここ木の実降る なつき 1 はく子.
夜の散歩センサーライトのうそ寒し うつぎ 1 隆松.
公園のベンチ木の実の吹き溜り 智恵子 1 菜々.
参磴を音階跳びに木の実落つ みのる 1 うつぎ.
一人待つタクシー乗り場うそ寒し 豊実 1 隆松.
不意打ちの木の実時雨や犬吠ゆる よう子 1 豊実.
うそ寒や東京タワー美しき 智恵子 1 やよい.
風湧くや木々のざわめき木の実降る ぽんこ 1 わかば.
大都会コロナマスクのうそ寒し 小袖 1 満天.
うそ寒しゴルフ自慢の輪に居りて みのる 1 菜々.
無住寺の賽銭箱やうそ寒し よし子 1 明日香.
城の森何処歩くも木の実降る わかば 1 はく子.
農小屋の屋根朽ちかゝる木の実雨 素秀 1 うつぎ.

2020年9月: 投句23名 選句21名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
里ひとつ隠す速さや霧流る たか子 6 なつき.わかば.もとこ.ぽんこ.よう子.せいじ.
吊るされてくの字しの字の唐辛子 明日香 6 満天.素秀.よし子.ぽんこ.せいじ.なおこ.
後で効く母の小言や唐辛子 よう子 5 なつき.明日香.豊実.もとこ.智恵子.
霧を出て霧へ入りゆくケーブルカー やよい 5 なつき.かかし.たか子.はく子.せいじ.
唐辛子辛さ爆発までの時差 豊実 4 かかし.智恵子.たか子.やよい.
摩天楼霧の帳を突き抜けて ぽんこ 4 小袖.わかば.智恵子.やよい.
灯台の灯が一旋す霧の沖 みのる 4 かかし.智恵子.やよい.うつぎ.
朝霧にまつげ濡らして通学子 菜々 4 なつき.もとこ.ぽんこ.なおこ.
枝豆は霧に育つと丹波人 うつぎ 3 よし子.たか子.なおこ.
高牧の起伏を馳せて霧走る みのる 3 隆松.小袖.せいじ.
海峡の霧笛しきりの朝かな わかば 3 小袖.よう子.はく子.
掠れたる汽笛の遠し瀬戸の霧 素秀 3 豊実.はく子.なおこ.
運任せ霧に打ち込むティーショット 豊実 2 よう子.うつぎ.
山霧に追いかけられて下山かな わかば 2 明日香.菜々.
霧晴れてあがる歓声河童橋 はく子 2 わかば.菜々.
霧襖結界にして大鳥居 素秀 2 満天.かかし.
芋育つ丹波日ぐせの朝霧に 菜々 2 小袖.うつぎ.
軒先の空の青さや唐辛子 よし子 2 もとこ.せいじ.
朝市や笊一杯の唐辛子 豊実 2 隆松.素秀.
霧晴れて御食国へと大吊橋 もとこ 2 素秀.菜々.
遊覧船明石大橋霧の中 やよい 2 満天.ぽんこ.
叡山の霧の中より猿の声 うつぎ 2 素秀.よう子.
唐辛子蹴爪のごとく曲がりけり みのる 2 隆松.小袖.
箸置きに唐辛子なる焼肉屋 智恵子 2 なつき.うつぎ.
山霧にテールランプを頼りとす ぽんこ 2 よう子.うつぎ.
霧晴れてやせ猫ふつと消ゆる路地 なつき 1 もとこ.
霧深し一瞬恐怖よぎりけり 明日香 1 わかば.
謎解きはベーカー街の霧の中 もとこ 1 隆松.
比叡越え望む淡海は霧の下 もとこ 1 わかば.
朝霧や日の出を待たず里覆ふ たか子 1 明日香.
魔除けとて買ひし縄刺しとうがらし やよい 1 明日香.
着てみたしと思う朱色や唐辛子 こすもす 1 隆松.
年取りて愈々頑固唐辛子 うつぎ 1 かかし.
霧襖牧場の牛の声近し 智恵子 1 豊実.
甘樫より大和三山霧揺れて 明日香 1 よし子.
縦走の先を行く人霧の中 うつぎ 1 素秀.
一言に気遣うメール唐辛子 豊実 1 ぽんこ.
だまされて青唐辛子思い知る もとこ 1 たか子.
海峡の天突く主塔霧の中 よう子 1 智恵子.
対岸は欧州霧のボスボラス よう子 1 たか子.
万願寺てふ程よき味の唐辛子 満天 1 はく子.
勾玉のごと紐につる鷹の爪 みのる 1 菜々.
朝霧に東京タワー隠れんぼ 智恵子 1 なおこ.
霧晴れて昭和新山目の前に うつぎ 1 菜々.
霧の道野太い声に促され 小袖 1 やよい.
霧纏う川辺の花や色冴へて こすもす 1 豊実.
朝市のテントに吊りし唐辛子 たか子 1 よし子.
霧に暮れ海霧に目覚めて店開く 宏虎 1 やよい.
能勢吟行帰途に買ひたる唐辛子 はく子 1 満天.
霧揚がる黒部ダム湖は真みどりに はく子 1 満天.
霧のわく流れ啄むこうのとり こすもす 1 豊実.
唐辛子家々に吊る農の里 隆松 1 はく子.
唐辛子当たる当たらぬルーレット もとこ 1 よし子.
山道の霧を抜ければ小京都 満天 1 明日香.

2020年8月: 投句21名 選句20名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
飛鳥仏おはす御寺の白芙蓉 はく子 9 たか子.満天.せいじ.隆松.やよい.なつき.こすもす.うつぎ.智恵子.
手水涸れ龍ぽつねんと秋暑し 小袖 5 せいじ.はく子.もとこ.うつぎ.智恵子.
豆腐屋のラッパ気怠き残暑中 小袖 5 満天.素秀.もとこ.やよい.ぽんこ.
コロナ禍のマスク捨てたき残暑かな みのる 4 菜々.はく子.なつき.うつぎ.
秋暑しギプスのすき間掻く児かな なつき 4 せいじ.菜々.小袖.智恵子.
居心地の良き寺の縁紅芙蓉 智恵子 4 菜々.素秀.はく子.こすもす.
ひと雨にも火照る道路や街残暑 満天 3 明日香.やよい.ぽんこ.
雨雫ふふみ芙蓉の柔く閉づ 小袖 3 たか子.みづき.わかば.
ドロップ缶底に固まる残暑かな 素秀 3 せいじ.小袖.やよい.
酔芙蓉ゆるりと結ぶ御籤かな うつぎ 3 満天.素秀.明日香.
芙蓉咲く路地分入れば行き止まり 智恵子 2 もとこ.ぽんこ.
近道の筈の渋滞秋暑し うつぎ 2 はく子.やよい.
庭草の生ふるままなる残暑かな みのる 2 宏虎.明日香.
何事もなくひと日過ぎ芙蓉閉づ 満天 2 たか子.わかば.
海猫の群れ白帆に残る秋暑かな みづき 2 かかし.わかば.
呼び込みの香具師声嗄らす残暑かな なつき 2 せいじ.こすもす.
花びらを畳む黄昏酔芙蓉 ぽんこ 2 隆松.わかば.
父描きし色紙の俳画酔芙蓉 明日香 2 隆松.智恵子.
地下を抜けビルの谷間の秋暑し かかし 1 明日香.
夕暮れのうす紅たたむ酔芙蓉 満天 1 みづき.
看護師に託す秋暑の濯ぎもの やよい 1 小袖.
撒餌する鯉の重なり秋暑し ぽんこ 1 満天.
秋暑し今は使わぬ二階部屋 素秀 1 明日香.
芙蓉咲く里の目印赤ポスト たか子 1 智恵子.
秋暑しもって生まれた嗄れ声 よし子 1 たか子.
しをり戸にすがりて一花紅芙容 菜々 1 なつき.
夕暮れて芙蓉の紅のなまめきて よし子 1 かかし.
うたた寝の痕頬にあり残暑かな 明日香 1 もとこ.
荒草に声消えし園芙蓉咲く もとこ 1 小袖.
土乾き雨乞いしたき残暑かな 小袖 1 みづき.
行き合ひの空に向かひて花芙蓉 素秀 1 ぽんこ.
一日咲き明日へ咲き継ぐ花芙蓉 わかば 1 なつき.
仕舞屋の塀に凭れし酔芙蓉 せいじ 1 たか子.
秋暑し難病指定告げらるる やよい 1 かかし.
GO TOと言われてもこの残暑では たか子 1 菜々.
酔芙蓉午後の三時のテイタイム よし子 1 満天.
ほどほどの酔ひの日々かな酔芙蓉 もとこ 1 素秀.
挨拶の顔しかめ合う残暑かな 隆松 1 うつぎ.
術後説明聞きたる帰路の白芙蓉 やよい 1 かかし.
愛想の会話も途切れ秋暑し たか子 1 もとこ.
残照に媚びているやに酔芙蓉 うつぎ 1 宏虎.
秋暑し説明会のディスタンス こすもす 1 なつき.
花芙蓉蕊に日照雨の忘れ物 みのる 1 菜々.
秋暑し頭打ちたる穴仏 なつき 1 かかし.
肌を刺す陽に歪む顔秋暑し 智恵子 1 わかば.
ジーンズに腹ひっこめて秋暑し よし子 1 うつぎ.
男坂跨ぐ走りね秋暑し 智恵子 1 はく子.
外で並ぶATMや秋暑し 満天 1 宏虎.
大輪のアメリカ芙蓉遠目にも ぽんこ 1 隆松.
お手玉の好きな少女や花芙蓉 みづき 1 小袖.
浜の砂焼けて厳しき残暑かな わかば 1 こすもす.
清水寺京の盆地の秋暑し かかし 1 こすもす.
和紙細工めきし花弁や花芙蓉 こすもす 1 みづき.
護岸壁続く河原の秋暑し 小袖 1 素秀.
秋暑し半日もたぬ仏花かな 明日香 1 隆松.
一日のはかなき命酔芙蓉 ぽんこ 1 みづき.
酔芙蓉閉ぢて花街夕べ来る 菜々 1 ぽんこ.

2020年7月: 投句21名 選句21名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
ぬくもりももろとも畳む日傘かな 満天 5 明日香.せいじ.よし子.もとこ.よう子.
犬小屋に括られてゐし古日傘 みのる 5 智恵子.明日香.うつぎ.もとこ.なおこ.
喜寿迎へ男日傘を贈られし かかし 4 はく子.小袖.みづき.こすもす.
お泊まりの児らに蹴らるる熱帯夜 なつき 4 明日香.せいじ.やよい.ぽんこ.
逆縁の墓碑にぬかづく白日傘 みのる 4 素秀.隆松.ぽんこ.もとこ.
帰り道父の日傘は杖になり よう子 3 満天.隆松.こすもす.
川の字の崩れつぱなしや熱帯夜 うつぎ 3 はく子.小袖.よう子.
舟下り見送る土手の白日傘 小袖 3 智恵子.みづき.せいじ.
熱帯夜社宅五階の2DK よう子 3 やよい.よし子.もとこ.
南座へと裾さばき良き白日傘 満天 3 素秀.たか子.よう子.
宮の杜鳩のくぐもる熱帯夜 よう子 3 素秀.たか子.よし子.
畳まれて日傘の熱気の行きどころ たか子 3 宏虎.ぽんこ.なおこ.
前をゆく祇園舞妓の日傘かな 小袖 3 せいじ.うつぎ.なおこ.
熱帯夜眠れぬと言ひ眠りけり 宏虎 2 よし子.うつぎ.
熱帯夜眠気を待ちて窓の月 智恵子 2 こすもす.わかば.
熱帯夜寝るをあきらめ見る録画 なつき 2 智恵子.宏虎.
ビオトープのぞく日傘の母子かな みのる 2 小袖.わかば.
ギブスの足寝返り幾度熱帯夜 やよい 2 満天.かかし.
波の音いつしか眠る熱帯夜 よう子 2 たか子.やよい.
白日傘上ル下ルの街中へ みづき 2 満天.やよい.
待ち合わせ日傘高々会釈かな やよい 2 宏虎.たか子.
ウヰスキーからりと鳴りし熱帯夜 もとこ 2 みづき.よう子.
文字盤の蛍光しるき熱帯夜 せいじ 2 明日香.もとこ.
すれ違ふ日傘の似合ふ紳士かな うつぎ 2 満天.はく子.
熱帯夜こむら返りに水飲んで なつき 2 みづき.かかし.
押し手にも日傘差し掛け車椅子 せいじ 2 隆松.よう子.
渡月橋日傘くるりとモデル嬢 かかし 2 小袖.ぽんこ.
寝返りと枕を返す熱帯夜 満天 2 宏虎.かかし.
円朝の牡丹灯籠熱帯夜 かかし 1 隆松.
色あせし日傘ささりぬ母の家 もとこ 1 智恵子.
日傘影そっと覗きし潮溜り 智恵子 1 素秀.
白日傘緑で囲む四阿へ 満天 1 わかば.
朱の鳥居日傘くるりとくぐりけり もとこ 1 たか子.
熱帯夜寝場所決まらずうろうろす 明日香 1 みづき.
回覧板隣家と言へど差す日傘 こすもす 1 明日香.
クラス会日傘廻して友来たる みづき 1 わかば.
正座して写経に向かふ熱帯夜 かかし 1 こすもす.
絵日傘はお下がり母の名前入り わかば 1 よし子.
茶と言葉覚えし嬰よ熱帯夜 なつき 1 はく子.
コロナ禍を明るくかるく日傘さす なおこ 1 小袖.
日傘さす増やしたくない顔のしみ 明日香 1 はく子.
寝支度は全て冷感熱帯夜 隆松 1 智恵子.
ウォーキング離さぬスマホと日傘かな こすもす 1 宏虎.
新宿は眠らぬ街よ熱帯夜 小袖 1 やよい.
坂道を休みやすみの日傘かな 素秀 1 なおこ.
手庇の人に差し掛く日傘かな たか子 1 うつぎ.
板の間に犬の横たふ熱帯夜 ぽんこ 1 隆松.
写経堂隅にたためる白日傘 みづき 1 ぽんこ.
熱帯夜妻の寝息の羨まし 宏虎 1 かかし.
熱帯夜隣に停まる救急車 かかし 1 素秀.
ノクターンを繰り返し聞く熱帯夜 せいじ 1 なおこ.
熱帯夜上司先輩夢に出づ なおこ 1 うつぎ.
爆音のバイク集団熱帯夜 やよい 1 満天.
来し方の反省ばかり熱帯夜 たか子 1 せいじ.
星影の届く濡縁熱帯夜 隆松 1 わかば.
法要に女住職白日傘 素秀 1 こすもす.
怖き夢目覚めてよりの熱帯夜 みづき 1 かかし.

2020年6月: 投句21名 選句23名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
祝ひ膳百寿の義母のビール干す かかし 8 なつき.やよい.せいじ.はく子.ぽんこ.よし子.智恵子.こすもす.
観戦の勝つも負けるもビール酌む 小袖 8 満天.やよい.かかし.みづき.はく子.ぽんこ.よし子.こすもす.
明易の鳥語に心地よき目覚め みのる 7 董雨.菜々.せいじ.はく子.わかば.こすもす.うつぎ.
母の忌やビール少しで酔ひし父 なつき 6 隆松.菜々.小袖.せいじ.素秀.智恵子.
厨より妻のハミング明易し みのる 5 菜々.せいじ.はく子.智恵子.わかば.
母寝息穏やかとなり明易し わかば 5 明日香.やよい.ぽんこ.よう子.うつぎ.
短夜のぽんぽん船や旅枕 やよい 4 隆松.明日香.なつき.たか子.
あの話聞ひてみやうかビール酌む みづき 4 満天.たか子.かかし.よし子.
ビール酌み渡り石工ののみ自慢 素秀 4 なつき.小袖.やよい.わかば.
良き風に小瓶のビール二人卓 かかし 3 素秀.もとこ.わかば.
片意地は母親ゆずりビール乾す やよい 3 素秀.もとこ.よう子.
遠き日の夜行列車明易し ぽんこ 3 宏虎.小袖.わかば.
短夜や目覚まし時計まだ鳴らず せいじ 3 満天.菜々.はく子.
短夜のはや呆けたる街路灯 うつぎ 3 素秀.ぽんこ.よう子.
短夜や目覚まし要らぬ歳のせい 宏虎 3 満天.かかし.よし子.
短夜や烏に夢を見失ふ かかし 2 素秀.もとこ.
釣り人の高き声する明早し やよい 2 董雨.明日香.
明易し気になる夜の鳩時計 みづき 2 董雨.よう子.
ビール飲む湿度八十パーセント なつき 2 隆松.もとこ.
答なき思ひ巡らせ明易し やよい 2 たか子.みづき.
明易の「天声人語」写し書き よう子 2 明日香.かかし.
乾杯の一口美味しビールのむ わかば 2 みづき.こすもす.
明易し夢の続きの独り言 董雨 2 菜々.智恵子.
短夜の夢に目覚めて寝もやらず はく子 2 宏虎.みづき.
短夜の又救急車走り抜く はく子 2 明日香.もとこ.
両の手にジョッキ四五杯ビヤガーデン はく子 1 うつぎ.
ここなのか我が胃の在処ビール落つ 隆松 1 せいじ.
明易し夢の扉がすぐそこに みづき 1 小袖.
揚げ物の一品加へビール酌む うつぎ 1 董雨.
バスの客皆地ビールを勧めらる みづき 1 うつぎ.
雲居抜け出てより機窓明易し みのる 1 たか子.
明易し窓下に逸る瀬音かな わかば 1 満天.
老いの夢は亡き人ばかり明易し 董雨 1 なつき.
異国の地広きベッドに明け易し たか子 1 宏虎.
力仕事後のビールを楽しみに うつぎ 1 こすもす.
まずビールの気持ちわからず五十年 明日香 1 ぽんこ.
短夜や鯖釣リ夢に舟を出し 宏虎 1 やよい.
短夜の推理小説「ホシ」を追ふ よう子 1 宏虎.
いつぱしのビールソムリエめきし君 せいじ 1 よし子.
短夜の漁火見んと窓あけて やよい 1 うつぎ.
ころがせる癖ひしやぐ癖缶ビール せいじ 1 かかし.
阪神が勝ちしとビール上機嫌 たか子 1 宏虎.
明易し夢見る間とてなかりけり 満天 1 みづき.
隣家より朝戸繰る音明易き うつぎ 1 よう子.
朝刊の入る音して明易し わかば 1 董雨.
短夜や会へぬ日続く子とメール なつき 1 隆松.
短夜の朝刊投げるバイク音 ぽんこ 1 隆松.
どれからにしよ地ビールの詰合せ うつぎ 1 小袖.
短夜や謎解きはまだミステリー 素秀 1 智恵子.
亡き夫とビールはいつも半分こ 智恵子 1 なつき.
親不孝悔いてやまずよ明易し みのる 1 たか子.

2020年5月: 投句25名 選句23名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
新緑や万古不易の石舞台 明日香 10 せいじ.素秀.こすもす.菜々.小袖.はく子.ぽんこ.智恵子.よう子.わかば.
島と島つなぐ大橋五月晴れ はく子 8 董雨.満天.素秀.菜々.明日香.みづき.わかば.やよい.
新緑に飛び込んで行く滑り台 うつぎ 6 満天.素秀.智恵子.よう子.なつき.やよい.
手に掬ふ能勢の湧水新樹光 うつぎ 6 せいじ.宏虎.菜々.小袖.なおこ.やよい.
胸ゆたかなるトルソーに窓若葉 みのる 5 せいじ.小袖.もとこ.よし子.うつぎ.
緑さす土塁の残る一揆寺 なつき 5 素秀.隆松.明日香.はく子.よし子.
ベビーカーの双児の寝顔聖五月 満天 4 隆松.かかし.よう子.なつき.
新緑の木の間隠れに瀬戸の海 董雨 4 満天.明日香.みづき.智恵子.
廃校にのこりし松の緑たつ よし子 4 董雨.ぽんこ.もとこ.なおこ.
新緑に埋もる眼下の一ノ谷 わかば 3 かかし.はく子.やよい.
新緑の山まろび落つ夫婦滝 菜々 3 せいじ.かかし.小袖.
喪の旅を終へし車窓や緑さす やよい 3 ぽんこ.もとこ.よし子.
旅衣決めかねている五月かな みづき 3 せいじ.もとこ.菜々.
聖五月園再開に声溢る なつき 3 こすもす.宏虎.なおこ.
新緑に足取り軽き山路かな はく子 2 董雨.こすもす.
地下出でて新緑眩し遊歩道 満天 2 董雨.みづき.
白々と逸るは瀬波渓五月 みのる 2 わかば.うつぎ.
対岸は浮島となり五月来る 隆松 2 こすもす.みづき.
スプーンを箸のリハビリ五月来る かかし 2 ぽんこ.なつき.
コロナ禍の終息願ふ五月尽 宏虎 2 こすもす.なおこ.
新緑を縫ふてトロッコ空近し 智恵子 2 明日香.なおこ.
風五月セーラー服の一団に うつぎ 2 満天.よう子.
酒蔵の甍は「呉春」街五月 よう子 1 かかし.
峙てる杉山越せば若葉風 もとこ 1 明日香.
新緑の石段覆う奥稲荷 素秀 1 智恵子.
櫓より望む六甲風五月 小袖 1 隆松.
林道は今し新緑陽の斑 智恵子 1 うつぎ.
新緑の野鳥の森は桃源郷 ぽんこ 1 宏虎.
新緑の真っ只中に苦吟かな やよい 1 ぽんこ.
園丁のバンダナ青し園五月 小袖 1 なつき.
聖五月木々は雨滴をきらめかせ 菜々 1 よし子.
新緑の息吹見下ろす五重塔 宏虎 1 やよい.
一湾に光る波満ち聖五月 素秀 1 菜々.
新緑や糸杉ひとつ抽んでし せいじ 1 なつき.
五月来ぬ半音上げて鳥語降る かかし 1 よう子.
新緑や透明度増すガラス窓 明日香 1 よし子.
休業の町の灯のなき五月過ぐ なつき 1 わかば.
新樹光そううつ晴らす大自然 明日香 1 智恵子.
城若葉侍さんはと探す児よ うつぎ 1 小袖.
ケ−ブルカー新緑分かち山上湖 宏虎 1 かかし.
錦鯉群る新緑の鏡池 やよい 1 宏虎.
濃淡の新緑仰ぎ山路行く 董雨 1 うつぎ.
尖塔の抜ける眉山の空五月 素秀 1 うつぎ.
新緑を等間隔に跨ぐ塔 たか子 1 隆松.
溜池の芥を押して風五月 たか子 1 隆松.
産湯井の家紋光りし五月闇 なつき 1 素秀.
風匂ふハイネの詩と聖五月 よし子 1 宏虎.
新緑の真っ只中の山の道 董雨 1 はく子.
新緑に座り直して茶会席 かかし 1 満天.
野の花も揺れて愛らし風五月 小袖 1 みづき.
天守閣武士は居るかと若葉風 よう子 1 もとこ.
送電線たわむ鉄塔若葉山 こすもす 1 董雨.
丘の上の殉教の碑に五月来る みのる 1 わかば.
落書きを消すごと予定消す五月 なつき 1 はく子.

2020年4月: 投句24名 選句21名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
百千鳥声の一つに聞き覚え 董雨 6 智恵子.菜々.よう子.かかし.たか子.うつぎ.
かぎろひの野を浮かみくる一輌車 菜々 4 素秀.智恵子.はく子.みづき.
窯出しの素焼きの狸陽炎へる 宏虎 4 せいじ.なおこ.かかし.うつぎ.
百千鳥鳴いて里山膨らます 菜々 4 なつき.みづき.満天.たか子.
御堂筋一直線にかげろへる みのる 4 もとこ.なおこ.かかし.うつぎ.
住み古りし能勢の山里百千鳥 うつぎ 4 董雨.なつき.はく子.わかば.
園児らのお散歩時間百千鳥 菜々 3 隆松.わかば.なおこ.
村一つダムに沈みて百千鳥 たか子 3 智恵子.はく子.みづき.
人け無き奥の院なり百千鳥 はく子 3 董雨.明日香.こすもす.
間歩の口ここよここよと百千鳥 みのる 3 せいじ.菜々.ぽんこ.
海に向く砲台の跡かげろへる わかば 3 なつき.明日香.せいじ.
甘樫より明日香一望百千鳥 明日香 3 宏虎.もとこ.わかば.
陽炎や少し遅れてシャトルバス みづき 3 宏虎.小袖.素秀.
陽炎や荷造り小さく町を出づ なつき 3 小袖.もとこ.よし子.
鐘一打あとの静寂に百千鳥 小袖 3 素秀.こすもす.たか子.
遠ざかる銀の翼の陽炎へる みづき 2 こすもす.なおこ.
フェリーはや沖つ潮路にかげろへる みのる 2 小袖.うつぎ.
説法の百寿の僧や百千鳥 かかし 2 智恵子.もとこ.
かぎろいつつ波にたゆとう漁船かな こすもす 2 董雨.宏虎.
百千鳥また静もるや良寛碑 よう子 2 素秀.よし子.
かげろふの道来る母の迎へかな なつき 2 せいじ.よう子.
山ガールの尽きぬお喋り百千鳥 隆松 2 宏虎.菜々.
どの木にも樹名札あり百千鳥 うつぎ 2 なつき.よう子.
百千鳥写経の筆を休めをり かかし 2 素秀.ぽんこ.
かげろへる海へ坂なす離宮道 みのる 2 明日香.わかば.
陽炎ひてゆっくりとくる路線バス よし子 2 せいじ.満天.
拝殿の明け放されて百千鳥 はく子 2 隆松.ぽんこ.
金比羅やかげろひ瀬戸の島遠く 素秀 2 みづき.よし子.
陽炎や往路復路の船の影 わかば 2 みづき.明日香.
神苑の大樹賑はす百千鳥 満天 2 董雨.隆松.
飛行機の陽炎ひながら離陸せり はく子 2 隆松.満天.
お喋りの止まればわつと百千鳥 うつぎ 1 菜々.
聞き分けも三つまでとし百千鳥 素秀 1 よう子.
急磴を登り切ったり百千鳥 はく子 1 かかし.
人ひとりありて陽炎ふ歩道橋 せいじ 1 よう子.
百千鳥保育の子らは昼寝中 たか子 1 智恵子.
百千鳥わらべ地蔵に苔むして みづき 1 宏虎.
陽炎へる五百羅漢に父と母 かかし 1 たか子.
タンカーの往路ゆるりとかげろへる わかば 1 菜々.
百千鳥頭上に歌ふ天使かな 智恵子 1 ぽんこ.
陽炎の中から電車突と来ぬ 宏虎 1 満天.
陽炎に湖ごと歪む伊吹山 隆松 1 こすもす.
まほろばに陽炎揺るる御陵かな 明日香 1 よし子.
縁側の爪切る背ナに百千鳥 よう子 1 こすもす.
三輪山の鳥居くぐれば百千鳥 明日香 1 はく子.
城裏の樹林辿るや百千鳥 わかば 1 董雨.
白杖に譲るベンチや百千鳥 みのる 1 たか子.
陽炎ひてこの道のさきローマへと よし子 1 ぽんこ.
社会的距離を取りよと百千鳥 なおこ 1 小袖.
閉ざされし園の遊具のかげろへる もとこ 1 なつき.
陽炎や高層マンション動くかに 満天 1 はく子.
渓谷の川ダムとなり百千鳥 よう子 1 明日香.
測量の調査出来ずに陽炎へり 宏虎 1 隆松.
廃線に停止標識かぎろへり うつぎ 1 よし子.
物干し竿拭く手止まるや百千鳥 よう子 1 もとこ.
タブレットに何でも尋ね百千鳥 董雨 1 うつぎ.
百千鳥ブロンズ像に降り注ぐ ぽんこ 1 なおこ.
むくむくと山膨らんで百千鳥 よし子 1 かかし.
陽炎ひて箸墓古墳夢の中 明日香 1 わかば.
無住寺の華やぎ添えし匂鳥 よし子 1 小袖.

2020年3月: 投句22名 選句23名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
黒潮の風に痩せゆく目刺かな やよい 8 隆松.たか子.満天.ぽんこ.せいじ.素秀.よう子.もとこ.
船音や浜の土産に買ふ目刺 みづき 7 董雨.小袖.はく子.よし子.素秀.智恵子.わかば.
春埃夫の残せし地球儀に みづき 7 なつき.はく子.ぽんこ.せいじ.よし子.やよい.もとこ.
風に乗るタクラマカンの春の塵 よし子 5 隆松.小袖.みづき.よう子.わかば.
春塵や並ぶ宮居の道具市 わかば 4 満天.明日香.やよい.もとこ.
目刺焼く焦げもつまなり一人酒 隆松 4 たか子.かかし.小袖.智恵子.
一連の目刺の顔のみな同じ うつぎ 4 菜々.宏虎.はく子.よし子.
目刺焼く七輪囲むコップ酒 よう子 4 董雨.ぽんこ.やよい.こすもす.
並びたる目刺しは深き海の色 ぽんこ 3 かかし.宏虎.わかば.
春塵を撒き散らし犬尾を振りぬ 智恵子 3 菜々.明日香.うつぎ.
門仁王の力こぶにも春埃 菜々 3 なつき.満天.こすもす.
朝窓の日矢にをどりし春埃 みのる 3 みづき.智恵子.わかば.
晩酌は薩摩白波目刺焼く うつぎ 3 董雨.はく子.よし子.
耕運機天地返しの春埃 かかし 3 たか子.せいじ.みづき.
道の駅目刺振る舞ふ割烹着 よう子 3 董雨.たか子.こすもす.
たまに良し一汁一菜目刺し焼く 小袖 2 せいじ.うつぎ.
春塵や形見に貰ふ置時計 やよい 2 菜々.なつき.
目刺焼く忽ち猫の甘へ声 素秀 2 隆松.明日香.
ワイパーの雫に沈む春埃 隆松 2 素秀.うつぎ.
尾の焦げも飯の友なり目刺焼く 隆松 2 かかし.ぽんこ.
春塵や狛犬の阿の口拭ふ 明日香 2 満天.素秀.
参道のどの店と無く春埃 うつぎ 2 よう子.こすもす.
憂さつのる吾が琴線の春埃 みのる 2 宏虎.よし子.
見開ける眼にも春塵仁王像 はく子 2 せいじ.やよい.
仏壇を残す留守家の春埃 小袖 2 隆松.たか子.
背に海の蒼さを残す目刺焼く 素秀 2 董雨.小袖.
遠き日の失恋の味目刺食む 菜々 2 かかし.宏虎.
春塵を御手に受けらる野の仏 隆松 2 みづき.素秀.
春塵の手斧の痕や櫓門 うつぎ 1 明日香.
春塵に貌くもらせる道路鏡 みのる 1 うつぎ.
パソコンのキーの目地埋む春埃 せいじ 1 こすもす.
目刺食ぶ妣口癖の丸齧り かかし 1 宏虎.
健の歯に音たて食す目刺かな 満天 1 もとこ.
度の進む老眼鏡や春の塵 なつき 1 明日香.
おふくろの味の品書目刺食ぶ かかし 1 なつき.
換気扇唸りをあげて目刺焼く よし子 1 智恵子.
乙女ライダー颯爽春塵まきあげて 菜々 1 ぽんこ.
春塵に漏れくる匂ひ古書の街 智恵子 1 隆松.
何事もなく目刺焼くルビー婚 なつき 1 わかば.
戸を繰ればたぢろぐほどの春埃 せいじ 1 よう子.
目刺焼く単身赴任過りをり かかし 1 もとこ.
春塵を払へばわらべ野の仏 菜々 1 満天.
春塵を拭いて妣の行李あく やよい 1 小袖.
量り売りの目刺買ひきてお裾分け やよい 1 うつぎ.
ほろにがき目刺が合ふと晩酌に 満天 1 かかし.
蔀戸の桟に積りて春埃 はく子 1 みづき.
一品は尾頭付きや目刺し焼く はく子 1 なつき.
春塵の朝日に浮かぶ古時計 智恵子 1 やよい.
セピア色の父母の遺影や春埃 やよい 1 はく子.
春塵の地蔵拭ふや京の角 もとこ 1 よう子.
泳がせるごとく葉蘭に目刺し盛る みのる 1 智恵子.
目刺焼く煙の出ないオーブンで 明日香 1 菜々.
料亭のシメは目刺と釜御飯 もとこ 1 菜々.

2020年2月: 投句23名 選句23名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
下萌えに紙飛行機の着陸す 菜々 5 せいじ.かかし.こすもす.はく子.智恵子.
一寸の虫も嘆きの涅槃絵図 小袖 5 やよい.よし子.なつき.みづき.ぽんこ.
下萌や子ら軽々と逆上がり せいじ 5 董雨.満天.宏虎.なつき.もとこ.
廃線の鉄路の錆や下萌ゆる たか子 4 みづき.ぽんこ.明日香.もとこ.
下萌に刺さる三脚測量器 素秀 4 やよい.よし子.たか子.明日香.
涅槃絵の畳に裾引く由緒寺 よう子 3 董雨.素秀.こすもす.
涅槃会や指し棒使ひ絵解僧 うつぎ 3 せいじ.菜々.なつき.
草萌えて息づく牧の起伏かな みのる 3 こすもす.わかば.うつぎ.
涅槃図へ座せば嘆きへ吸ひ込まる 満天 3 小袖.なつき.よう子.
草萌ゆるまだ売れ残る分譲地 素秀 3 宏虎.明日香.隆松.
姦しき三人の来て涅槃絵図 うつぎ 3 せいじ.小袖.よう子.
よちよちのファーストシューズ下萌ゆる やよい 3 満天.小袖.わかば.
寺宝とて端っこ破れし涅槃絵図 よし子 3 小袖.はく子.隆松.
石棺に辿る往古や草萌ゆる わかば 2 やよい.うつぎ.
下萌えや赤子の靴のすぐ脱げて なつき 2 せいじ.よう子.
涅槃図の四百年の金褪せず うつぎ 2 かかし.智恵子.
お涅槃に溢る履物村の寺 隆松 2 宏虎.よう子.
安らかな母の寝顔や涅槃入る 智恵子 2 満天.わかば.
大池の亀が迎へる涅槃寺 みづき 2 満天.うつぎ.
草青む大地を蹴りて馬駆ける みづき 2 菜々.ぽんこ.
車座の自己紹介や下萌ゆる うつぎ 2 やよい.よう子.
街道は路地又路地へ涅槃西風 小袖 2 たか子.智恵子.
涅槃図の龍は嘆きの身を捩り 菜々 2 宏虎.たか子.
涅槃図に濁世のチャイム鳴りにけり うつぎ 2 素秀.かかし.
涅槃図の老女の涙おみ足に ぽんこ 2 菜々.明日香.
下萌や小女のリュック鈴鳴りぬ みづき 2 こすもす.隆松.
猫飼ひてより猫探す涅槃絵図 こすもす 2 菜々.はく子.
ソーラーパネルの隙間隙間に草青む こすもす 2 宏虎.隆松.
草青むかと半眼の首地蔵 みのる 2 小袖.わかば.
己が干支まじまじ探す涅槃絵図 隆松 2 たか子.智恵子.
光恋ふ四百年の涅槃絵図 小袖 2 よし子.もとこ.
涅槃図の声色遣ふ絵解きの僧 ぽんこ 1 こすもす.
涅槃会にマイク慣れした読経かな 隆松 1 素秀.
下萌を混ぜ込み柔き畑の畝 たか子 1 みづき.
薬袋の届かぬ樹下の寝釈迦かな よう子 1 はく子.
涅槃の日雲穏やかに流れたる 素秀 1 わかば.
下萌の草にも咲きて小さき花 はく子 1 みづき.
涅槃西風野崎参りの鈴つづく 菜々 1 なつき.
下萌に小さき靴の歩き出す みづき 1 董雨.
下萌えや忘れられたる三輪車 宏虎 1 素秀.
草園の手書きの名札草萌ゆる なつき 1 みづき.
土もなくコンクリ割りて下萌ゆる 智恵子 1 董雨.
下萌や互ひ笑顔の車椅子 満天 1 素秀.
下萌えの力秘めたる力石 よし子 1 ぽんこ.
草萌えや新入部員の大き声 やよい 1 明日香.
カラフルなジャングルジムや下萌ゆる せいじ 1 はく子.
下萌えに大道芸の立見出て なつき 1 たか子.
陶の蛙切り株に置き下萌ゆる 董雨 1 智恵子.
下萌や普請終へたる池へ水 みのる 1 やよい.
草青む足にじゃれ来る仔犬かな やよい 1 ぽんこ.
信心の夜具に包まる涅槃像 わかば 1 うつぎ.
頂に巨大寝釈迦や古都の寺 やよい 1 かかし.
下萌えや一人身軽に退院す なつき 1 せいじ.
下萌えに雀集まる日和かな 明日香 1 隆松.
立ち漕ぎの子ら追ふ風や下萌ゆる 智恵子 1 もとこ.
草青む頃再会を約束す みづき 1 よし子.
閉門の尼寺思ふ涅槃絵図 こすもす 1 よし子.
泣く人を薄目に見やる涅槃仏 素秀 1 もとこ.
涅槃絵に燭の影差す無常かな 素秀 1 かかし.
下萌や段ボールにて滑る児ら かかし 1 董雨.
下萌えや花鉢並べ露天商 董雨 1 菜々.
涅槃変幡はたはたと風に鳴り 菜々 1 うつぎ.

2020年1月: 投句23名 選句22名

作品 作者 点数  この句を選んだ人
日脚伸ぶラジオ窓辺に針仕事 やよい 6 菜々.智恵子.みづき.隆松.ぽんこ.もとこ.
大空に観覧車置き日脚伸ぶ みづき 4 智恵子.満天.隆松.うつぎ.
海に向くオープンカフェ日脚伸ぶ うつぎ 4 満天.やよい.明日香.はく子.
容赦なく埃目立たせ日脚伸ぶ 明日香 4 たか子.ぽんこ.よう子.もとこ.
にはたづみに子らの道草日脚伸ぶ 菜々 3 やよい.明日香.もとこ.
野の草を隠れ蓑とす寒雀 せいじ 3 みづき.わかば.うつぎ.
棟上げの槌音続き日脚伸ぶ 宏虎 3 こすもす.明日香.わかば.
犬の留守犬小屋統ぶる寒雀 やよい 3 せいじ.素秀.もとこ.
もう一周増やす散歩や日脚伸ぶ こすもす 3 董雨.隆松.はく子.
公園の毬となりたる寒雀 うつぎ 3 たか子.なつき.よう子.
千年の楠千匹の寒雀 素秀 3 たか子.なつき.よう子.
電波時計正しく刻み日脚伸ぶ うつぎ 3 宏虎.たか子.もとこ.
入相の鐘の余韻や日脚伸ぶ 菜々 3 董雨.明日香.わかば.
日溜まりにおしゃべり好きな寒雀 智恵子 3 やよい.なおこ.はく子.
リハビリの写経の字数日脚伸ぶ かかし 3 こすもす.たか子.隆松.
縁側と云ふ心地良さ日脚伸ぶ たか子 2 董雨.わかば.
大樹からわっと飛び出す寒雀 たか子 2 菜々.みづき.
放課後の吹奏楽や日脚伸ぶ みづき 2 満天.うつぎ.
飛び立ちは突風のごと寒すずめ ぽんこ 2 せいじ.みづき.
好好爺昼餉分け合ふ寒すずめ もとこ 2 宏虎.かかし.
日脚伸ぶベンチにリュック散らばりぬ かかし 2 満天.よう子.
寒雀好む一樹のありにけり はく子 2 こすもす.うつぎ.
ベビーカー連ねママ友日脚伸ぶ はく子 2 菜々.やよい.
日脚伸ぶ夕食前の立ち話 明日香 2 宏虎.隆松.
寒雀揺れて遊べる舫ひ綱 素秀 2 董雨.かかし.
一羽発ち二羽たちどつと寒雀 やよい 2 菜々.はく子.
絵筆持つ窓辺の机日脚伸ぶ わかば 2 なおこ.ぽんこ.
古書街の赤きポストや日脚伸ぶ なつき 2 せいじ.素秀.
園児らの日光写真日脚伸ぶ かかし 1 ぽんこ.
枯山水何を啄む寒雀 みづき 1 智恵子.
鳥語降るねぐらは何処寒すずめ ぽんこ 1 かかし.
何処からか寄り来又散る寒雀 こすもす 1 宏虎.
ほろほろと樹より零れて寒すずめ はく子 1 なつき.
日脚伸ぶ漫ろ歩きの舞子浜 わかば 1 菜々.
参道の鳩にまぎれて寒雀 智恵子 1 なおこ.
日当たれば掃かれはすまい寒雀 隆松 1 素秀.
落ちて来て弾んで跳ねて寒雀 たか子 1 宏虎.
はらはらと舞ひ落つ田んぼ寒雀 明日香 1 みづき.
日脚伸ぶ水脈をひろげて番ひ鴨 菜々 1 なつき.
日脚伸ぶぬり絵大きくはみ出す児 なつき 1 やよい.
ふっくらと日向啄む寒雀 宏虎 1 よう子.
日脚伸ぶのっぽの影を連れ立ちて やよい 1 かかし.
寒雀塒の森の樟大樹 宏虎 1 智恵子.
車窓より旅の終わりの日脚伸ぶ 董雨 1 はく子.
日脚伸ぶ夜のクラスへ通ふ道 せいじ 1 こすもす.
軒下の穴は砂浴び寒雀 よう子 1 わかば.
子らの声届く高階日脚伸ぶ はく子 1 せいじ.
妻の恩命延ぶごと日脚伸ぶ 宏虎 1 かかし.
足音に揃ひて飛べる寒雀 董雨 1 明日香.
寒雀翔ちて石塊残りたる うつぎ 1 せいじ.
寒雀眩し川面の陽を受けて 明日香 1 うつぎ.
日脚伸ぶシルバーシートのヴァイオリン よう子 1 なおこ.
諍いの日を持て余し日脚伸ぶ たか子 1 素秀.
日脚伸ぶ手入れ届きし道祖神 ぽんこ 1 なおこ.
日脚伸ぶ夕陽楽しむ余裕出る 明日香 1 智恵子.
日脚伸ぶ買物帰り歩の緩む わかば 1 ぽんこ.
餌まきの老人知るや寒雀 小袖 1 満天.
一塊となりて田を翔つ寒雀 せいじ 1 こすもす.
今が一番若き日なりし日脚伸ぶ やよい 1 素秀.
街路樹に鳥のざわめき日脚伸ぶ 小袖 1 董雨.
寒雀石碑の文字に潜みたる 素秀 1 なつき.

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