2023年3月の日記

2023年3月26日

コロナ禍からの復活

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長い長いコロナ後遺症との戦いもようやく払拭できたようです。コロナ禍に奪われた貴重な余生の3年分を取り返そうと吟行に励んでいます。

メンバーの高齢化もあり多人数での吟行が難しくなってきましたので、これからは独り吟行や小グループ吟行へ移行することになりますが一日でも長く の運営が継続できるように工夫していきたいと思います。

このところの毎日句会は、新しいメンバーの活躍によき刺激をうけて、古いメンバーも元気になってきました。みのるも老化を理由に詩嚢の枯渇を嘆かわしく感じていましたが、吟行を再開できるようになって少しずつ頑張れるようになってきました。感謝です。

4月の吟行後日句会もメンバー全員の参加を楽しみにしています。

2023年3月8日

一日一句の参加ルール変更

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本来、一日一句は、毎日句会の参加資格を得るための入門道場という位置づけでしたが、運用が軌道に乗るまでということで一部の毎日句会メンバーにご協力戴いていました。約3ヶ月が過ぎ、ほぼ順調に機能し始めましたので誠に勝手ですが毎日句会メンバーには卒業していただくことにしました。

毎日句会メンバーで、なお添削の学びを続けたいという方は、「 郵送添削 」を使ってください。そうすることで◯印の句を毎日句会に投句していただけます。

強制的に参加リストから削除することはしませんが、随時自主的に対応してくだると感謝です。

2023年3月5日

俳句は斯く捉え斯く推敲する

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写生、写生と称えつづけてきた成果が出始めていて嬉しい。今日のみのる選からさらに復習してほしいポイントについて書いてみたのでぜひ活かしてほしい。

旋回に傾ぐ機窓の雪の原

原句:旋回で傾むく窓の雪の原

日々の努力が実った佳句だが機窓からの写生であることが解るように詠みたい。

連翹の一枝徒長す籬かな

原句:連翹の一枝逃げる籬かな

暴れやすい連翹の特徴に着目したのが手柄であるが「逃げる」は主観かつ曖昧。

家路へと唄が飛び出す春夕焼

原句:鉄橋を渡る家路や春夕焼

暮れ遅い春夕焼には春特有のおだやかな情緒がある。その気分を具体的に伝えないと夏の夕焼けでも同じことになる。

春暁や一灯のこる橋の下

原句:春暁や橋の下には夜のなごり

橋の下の暗さと対比させることで繊細な春暁の感じを写生したのは非凡だが「夜の名残」は抽象的。

強東風にぶつかりあへる祈願絵馬

原句:絵馬と絵馬ぶつかる音や春疾風

絵馬と祈願絵馬は別物。ぶつかる…なら音は説明。疾風は瞬間。ことばは慎重に丁寧に斡旋したい。

糟糠の妻に感謝や愛のチョコ

原句:糟糠の妻の生まれし梅二月

日頃の感謝の気持が「糟糠の妻」になったと思うが「誕生日」は報告。感謝を忘れてはいけない。感謝の…だと贈ったことになる。「や」で切るとどちらともとれることになるが、主役がチョコから「感謝」に変わることが重要。

先達のめこぼしならめ蕨摘む

原句:しんがりの人が見つけし蕨かな

作者の位置が曖昧、しんがりって誰?になる。俳句は一人称で詠め…を忘れないように。見つけし…は説明、報告。

羨道の奥までくれば暖かし

原句:羨道の奥までは来ず余寒風

羨道を過ぎて石室についた瞬間「温かい」と感じたはず。そのあとあれこれ考え過ぎて理屈に変えてしまった。

季語が動かないこと、具体的に詠むことがもっとも肝要。

2023年3月4日

互選高点なのにみのる選没になる理由

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みのる選をしていてときどきとても虚しく思うことが二点あります。

ひとつは明らかに他人の句を真似て作った(類想)と思われる作品があとをたたないという事、また気づかないでそういう句を選んでしまう人が沢山いるという事です。

意図的に類想の句を詠む人がいるとは思いたくないのですが、「写生で詠む」という約束を守らないで、あいかわらず「頭で考えて作る」という悪癖を続けていると必ずそうした句が生まれます。

注意されて直すのではなくて自分で気づいて改めてほしい…

ので今日のこの記事を書きました。互選で高点を得ているのにみのる選で没になるのは、作者に対してもまたそれを選んだ人に対しても 《みのるからのイエローカード》 だと受け止めていただきたいのです。

もう一つは、無季の句だと気づかないで投句し、またそれを選ぶ人がいるということです。具体例を書きましょう。

「思いだす二人で行つた雪まつり」雪まつり…は季語ですが思いでに季感はないので無季です。

「飛ぶ星を夢で見たよと話しけり」星飛ぶ…は季語ですが夢で見たお話に季感はないのでこちらも無季です。

「白壁に真つ赤な薔薇の絵を飾る」絵に描かれた薔薇に季感がないことは言わずもがなですね。

これらはあくまで一例、このパターンにあてはまる句は、身に覚えがある作者にはすぐ解るはずです。

季語さえ入っていれば俳句になると勘違いされていたら大間違い、文字として季語が入っていても季感として働いていなければ無季、ただの報告の句なのです。あなたはそんな句を詠んでないですか、選んでいないですか?

こうした作品が互選高点になることは指導者としてとても恥ずかしいことなのです。

ゴスペル俳句のサイトは、正しい伝統俳句、写生俳句を学ぶために奉仕しています。決して言葉遊びの俳句ゲーム場ではないということを理解して運営に協力していただけることを切に祈ります。

ほかには類のない正当な俳句サイトとして、みんなの を守り育みましょう。

2023年3月2日

即メモ式作句法

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過日の日記でご紹介した「 即メモ式吟行法 」は、日常の身辺句を詠むときにも応用できます。

普段着のポケットにはいつもメモを携行しておき、ふと感じたことを即メモするのです。敬愛する波出石品女さんもこれを実行されていたそうです。「 スマホのメモアプリ 」を利用してもいいですね。

そして家事が落着いたときに30分ほど時間を割いてメモ情報をもとに推敲して句を仕上げ、毎日句会や一日一句に投句する…という習慣が理想的です。この方法であれば吟行と同じように「感じて詠む」が実践出来るわけです。

とにかく「考えて詠む」スタイルから脱却しないと本物の俳句の楽しさは見つけられません。

2023年3月1日

選句忘れ

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投句はしたけど選句をわすれてた…ということは本来あってはならないことです。

毎日句会の場合は、選句をしないと投句出来ないという仕組みなので問題ないのですが、兼題句会ではときどき発生しているようです。投句をした以上必ず選句義務も果たすというのは、俳人としてのモラルの問題です。投句忘れの場合は自己責任で済みますが、選句忘れは「うっかりしてた…」で容認されることではないのです。

うっかりミスを犯す原因としては締切日時の勘違いが多いです。締切りギリギリまで放っておかずにできるだけ前倒して済ますことでこうした反則は予防できると思います。心して対処しましょう。

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