2020年5月の日記

2020年5月25日

兼題で詠むためのワンポイントレッスン


今月の兼題は、「五月」と「新緑」ですね。新緑は季語自体が具体的な情景を連想させるので説明句にならないように注意が必要です。全く無関係な状況と組み合わせて詠むことで類句、類想を避けることができます。

一方、五月という季題は具体的に連想しにくい抽象的な季語です。そこで、実景写生を取り合わせないと漫然とした理屈俳句に陥りやすいです。ただし五月という季語が入っていれば何でもいいと言うわけではなく、「やっぱり五月だよね」というところに落着くように、つまり季感が動かないようにしないといけません。

こうして分析してみると新緑は詠みやすいですが、五月という季題はやや難しいです。そこでこうしたあいまいな季題を具体化させるための秘策を伝授しましょう。それは具体的な言葉と連携させるのです。窓五月、園五月、山五月、海五月、峡五月…等々工夫するといくらでも見つかります。また、五月闇、五月鯉などの季語もあります。厳密には違うかもしれませんが私は許容範囲と思います。

「涼し」という季語を、卓涼し、道涼し、風涼し…とやると便利だというお話を何度か書いたと思います。季語の本質から脱線しないという約束をもとで工夫してみてください。兼題といいうのは連想ゲームのような感じですから普段から連想をふくらませる訓練が大切です。

2020年5月21日

ラムズイヤー


早春、コロナ勃発より前に苗を買って植えていたラムズイヤー(羊の耳)に花が付きました。赤ちゃんの肌の産毛のような感触の葉っぱが特徴なのですが、みのる庵で花が咲いたのは初めてです。全体の立ち姿はこんな感じです。↓

上の方に見えているのはブルーベリーの結実です。7月頃に収穫してブルーベリーソースを作ってヨーグルトのトッピングに入れるととても美味です。

2020年5月19日

添削の学びは多作の訓練


"多作を続けるだけでほんとうに上達するの?" "添削で具体的に何を学びとるの?"

と悩まれる方が多いようです。これまでにも何度か書いていると思うのですが、もう一度添削の学びについて触れておきましょう。

添削の学びの一番の目的

添削の学びの目的は、とにかく多作に慣れる訓練です。作句のHOWTOを学ぶのが一義ではありません。これまでの考えて作るスタイルから脱却して、見たままに、感ずるままに言葉で写しとるという作り方に慣れることが大切です。紫峡先生に聞いた話ですが、昔は、一泊で一時間ごとに10句という句会を何度も繰り返し行うというような恐ろしい訓練をされたそうです。考えて句を作っていたのではとてもついていけないですね。

没になった句を何度も練り直して送ってこられる方もおられますが、これも上達の妨げです。一句一句に執着する癖がつくと多作ができないからです。没は没…と割り切って気持ちを切り替え新しい発見に目を向ける。私の場合、紫峡先生から徹底してこの訓練を受けました。添削で◎印がもらえる確率は平均すれば10%程度でしたし全没も常でした。

言葉を選び、表現法を工夫して考えて詠んだ作品は、ことごとく没になり、ふと授かったようなごく平明な作品が賞められる。そのようなことを繰り返し経験しているうちに理屈ではなく感覚として自分の作風が身についてきたように思います。

毎日句会と添削の学びとの併用

添削である程度多作に慣れてこられた方には毎日句会への参加をおすすめしています。選句の訓練も大切だからです。ところが毎日句会に参加されるようになるとピタリと添削稿が届かなくなる…という方がほとんどです。とても残念ですがそれが現実です。また何度か全没が続くと耐えきれずに添削をやめてしまわれる方もおられます。添削の学びを中断したらそこで上達はストップしてしまいます。これは私自身の体験です。

一番お薦めの学びのスタイルは、一週間に一度吟行して20~30句詠むようにし、それを自分で選別しないですべて添削に投稿します。そして丸印がついた作品は毎日句会に投句してどのように評価されるかを確認します。一ヶ月で100句~200句を目指して多作の訓練をされれば数年で個性が見つけられます。一方毎日句会は、日々の生活から毎日二句詠むように習慣づけして投句します。一週間で14句ですから添削の20句と合わせて、一ヶ月に30句~40句が目標になりますね。

ときどき添削で没になった句を練り直して毎日句会に投句される方がおられますが、学びのためにはむしろ弊害になると私は思います。つまりそれは、添削指導に納得できていないということになりますし、指導者に対してもとても失礼な行為になるからです。

毎日句会での成績が振るわない…とストレスをためておられる方はいませんか? 迷わず添削の学びを再開してください。目的なくして多作の訓練を継続するのは至難です。添削を受けるのは多作を続けるための方便だと考えればいいのです。たとい◎がもらえなくても、"みのるさんには私の句の良さがわからないのだ!" と思えばいいのです。

2020年5月17日

具体的に詠む


コロナ自粛で吟行に行けないとどうしても頭で考えて句を組み立てることになります。気持ちはいつも吟行モードにし想像を膨らませてより具体的になるように工夫しましょう。具体的に表現することで連想が働くので主観や説明を補ってくれるのです。

今日のみのる選から復習してみましょう。

樗の樹佇てば絮が降る花が降る
大樗見よや絮降る花が降る

「絮降る花が降る」の調子良いリズムがこの句の命、中八にするとそれが壊れる。見てごらん!と驚きを加えると瞬間写生になる。

鞘堂をさらに囲める夏落葉
鞘堂の四囲に嵩なす夏落葉

さらに囲める…が鞘堂の補足説明になっている。嵩なす…とすることで規模がわかり大樹の森であることも連想できる。

五月闇古刹の由緒読み取れず
五月闇古刹の由緒書縷々と

闇だから読めない…というのは想として平凡。五月闇は古刹の雰囲気として働いている。近づいて縷々と書かれたものを読んでいる。

播磨灘一望の丘とびの笛
播磨灘一望の丘春の鳶

明るく開けた景色との取り合わせなら春の鳶がよく背後の山も見えてくる。視覚と聴覚との組み合わせは焦点がボケやすい。

八橋にしやがみ込み愛づ花菖蒲
八橋にしやがみ咫尺に花菖蒲

愛づるためにしゃがんだのであるから説明。ぐっと近づいたと写生することで作者の昂ぶりも伝えられる。

麦藁を束ねる婆の日の匂ひ
日の匂ひ残る麦藁束ねけり

匂うのはおばあさんではなくて藁束ですよね。自分のことを爺婆と表現するのはいいが第三者に対してはなるべく避けたい。

サイクリング茅花流しに背を押され
サイクリング茅花流しと併走す

背を押され…だと茅花流しの風が見えてこない。横目で見ながらあたかも競争しているかのように詠むと躍動感がでる。

幸村の抜け穴守る木下闇
幸村の抜け穴ここに木下闇

守る…はやや無理。こんなとこにあるんだ…という驚きを表現したい。

天上の夫の声する朴の花
天国の夫や如何にと朴の花

梢高く咲く朴の花をうち仰いだときに何気に天国へ先立った夫へ心を通わせたのである。

しなやかに振り出す竿や行々子
長竿を振り出す土手や行々子

土手がいいかは別だが釣り竿をふりだしている場所の写生がほしい。そうしないと行々子も見えてこない。

内海に釣舟集む青嵐
島裏へ釣舟集む青嵐

風が強いから外海を避けて内海に…という説明ぽい作為が見えてしまうし景色も曖昧。島が風よけになるのである。

2020年5月15日

プログラミング


今週はシステムのメンテナンスを兼ねていろいろプログラミング作業をして気分転換をはかりました。青畝合評の自動化がなかなか落ち着かず、おかしな更新情報が出て困っていましたが試行錯誤してようやく落ち着いたみたいです。あいかわらず素秀さんの孤軍奮闘ですが他のメンバーもご協力をお願いします。

毎週句会も細かい修正を加えながら、明後日の日曜日に2度目の自動リセットを迎えます。これがスムーズに行けばそのまま落ち着いて継続できると思います。当初は、

投句:月曜-水曜、選句:木曜−土曜、互選結果:日曜

という構想も考えたのですが、システム的にも複雑になるので単純な今の仕組みにしました。毎日句会と比較すると、なんとなく間延びした感じもありますがそれなりに馴染めるのではと思っています。

後日句会用の吟行句会システムもほぼ修正を終えました。開催開始日だけをその都度設定し、投句3日間、選句3日間として7日目には互選結果が出るようにします。みのる選の仕組みは、当日句会、後日句会とも共通に扱えますので、検索も便利だと思います。看板メニューである毎日句会に加えて3つのWEB句会の仕組みは結果的にちょうどいい塩梅に落ち着いたと思います。でも結構忙しいですね。

2020年5月12日

毎週WEB句会の呼称について


今日連絡があり、毎週web句会という同名でホームページのあることが分かりました。抗議という強い申し入れではありませんでしたのでホッとしています。

毎週web句会

取り急ぎ、我々の方は、シンプルに「毎週句会」という名前に変更します。WEB句会という総称は変えないで、そのくくりの中で、毎日句会、毎週句会、兼題句会、吟行句会という呼称に変えようと思います。実質的には特に変わりません。

WEB句会:毎日句会-毎週句会-兼題句会-吟行句会(後日WEB句会)

2020年5月10日

コロナ自粛の日々


昨今のニュースでは少し光明が見えてきたように報道されていますが油断はできないですね。みなさんはどんな風に過ごしておられますか? 私の場合、日曜日は10時半からWEB配信の礼拝に参加して、昼からはテレビを見ながら家族でごろごろしています。

平日は起床後に青畝俳句鑑賞の更新をしたあと、午前中はずっと庭手入れをしています。午後はパソコンに向かって作業することが多いです。15時にお茶とおやつを頂いてから小1時間ほど近所を散歩します。その後はテレビで昔のドラマ鑑賞です。娘がdTV(月額500円で見放題)という有料チャンネルを契約しているのでそれを楽しんでいます。いまはJINを見てます。

夕食後は、ずっとテレビニュースでコロナの情報を収集していますが、納得してまともに聞けるのは大阪府知事のコメントだけですね。政府関係の発信は実行力の伴わない正論ばかりでうんざりします。阪神淡路大震災の頃、私はまだ若く最前線で奮闘していましたが、本社で指揮する連中は堅苦しい小理屈をいうばかりで埒があかず、待ったなしで情況の変化する現場では独断で対処せざるをえませんでした。

昨今の政府対応を見聞きしていると当時のそれと全く同じです。危機管理の時に組織や指揮者の本質が見えてくる…と言われますがまさにそのとおりだと思います。とりわけ日本の場合、IT化のレベルの低さが致命的な感じがしています。

2020年5月6日

WEB句会の参加資格について


ある毎日句会メンバーから毎週WEB句会への移行について問い合わせがありました。誤解があるようですので補足します。

2020年4月末現在で毎日句会参加資格のある方は、改めて手続きすることなく毎週WEB句会に参加していただけます。 毎日句会から毎週WEB句会への移行…というような概念はありませんので、どちらにも参加できます。両方への参加は無理…と思われる方は好きなほうを選んで参加してください。

5月以降、コロナ自粛配慮として新ルールでメンバーを受け付けています。これらの方々は原則毎日句会のみの参加資格になります。定例句会に参加してただける方やメンバー紹介で入会される方は、実績を見てWEB句会会員に推薦します。

2020年5月4日

みのる選について(案)


インターネット句会の数が増えて「みのる選大丈夫?」という声もお聞きします。

確かにハードかもしれませんね。昨日いろいろ考えてみました。どちらにしても毎日句会はGHの生命線だと考えていますのでみのる選は続けます。ただしみのるの投句は休ませていただこうと思います。本来選句が済まないと投句できないという仕組みなのを、みのるだけ変則的な運用になっているからです。

今週から発進する毎週WEB句会ですが、こちらも選句が済まないと投句できません。そこで当面ようす見として、みのる自身は一会員として参加させていただこうと考えています。したがって別枠のみのる選も添削もなしということになります。こうすることで毎日句会と毎週句会のそれぞれの位置づけが明確になりますので共存できるのではと思うのです。

兼題句会、吟行WEB句会(後日句会)についてはこれまでどおりのみのる選を続けます。参加者の皆様はこの辺りを考慮してご自身がどの句会に参加するかを決めていただけたらと思います。もちろん全句会に参加してくださるのが一番嬉しいです。

2020年5月1日

コロナ自粛の長期化に備えて


今日のニュースを見ました。自粛解除は一筋縄ではいかないようです。6月くらいからは会議室での句会は無理でも吟行くらいは許されるようになるのではと祈っています。そうすれば吟行&WEB後日句会が可能になると思うからです。

そのために早々に吟行WEB句会システムの整備をしようと思いますので、毎週WEB句会は5月の第1週(来週)から運用開始しようかなと考えています。積極的に試運転参加して不具合がないかレポートしてください。

毎日句会の会員資格のハードルを少し低くしましたので、WEB句会(毎週、兼題、吟行)のパスワー照合データは毎日句会とは別にしました。現在毎日句会に登録済みの方はそのままコピーしていますので問題なくログインできると思いますが、うまくログインできない方はレポートしてください。今後新しく毎日句会に登録されてもWEB句会にはログインできません。

早速、俳句経験一年以上…という方から毎日句会への参加について問い合わせが届いています。慎重に対応しようと思います。

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