2020年1月の日記

2020年1月28日

星野富弘さんの詩画

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星野富弘さんの1月の詩画カレンダーには、溢れるほどの花を咲かせた鉢花のサイネリアの絵が描かれ、次のような詩(うた)が添えられています。

風が吹いている

 鳥が鳴いている

 水の流れる音が聞こえる

私は筆をくわえて

 踏み跡もない山を歩いている

鉢に咲いたサイネリアの花の山道

自由に出歩くことのできない車椅子の生活の中で小さな鉢花に心を通わせてこんな素敵な連想のできる星野さんは、すごいですね。「俳句のこころ」という観点でもとても参考になる詩だと思います。

冬日さす花舗にひととき寛ぎぬ みのる

2020年1月27日

蝋梅

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みのる庵の蝋梅

昨日ようやく陽射しが戻ったかと思ったら今朝はまた雨が降っています。温かいのはいいのですがスカッとした冬晴が恋しいですね。 みのる庵の蝋梅は奥手のようでまだ半分蕾です。

香しき蝋梅日和とぞ言はむ みのる

2020年1月25日

春隣

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お庭のスノードロップ

曇天続きでしたが今朝は少し陽が差していたので庭に出てみるとスノードロップが蕾をあげていました。 それにしても今年の暖冬は、どうなっているんでしょうかね。

過日家内のアッシーくんで食材を買いに行ったとき白菜、大根、ブロッコリーなどが山積みで売られていました。値段も2、3割安だそうです。 ちょうど生産者の方が納品に来ておられたのですが、豊作貧乏だと嘆いておられました。お気の毒です。

2020年1月23日

なぜ写生の訓練が必要なのか

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幼菅公像のそばで真っ先に咲いた東風の梅@須磨綱敷天満宮境内

GHの無料添削は写生句に限るという約束をさせていただいています。でも誤解しないでほしいのですが、決して心象句や叙情の作品に価値がないという意味ではありません。

私の信奉する阿波野青畝先生も若い頃は叙情の作品を好んで詠んでおられたそうです。当時のホトトギスの写生重視の流れに対して虚子先生にその悩みを長文で訴えられました。それに対して虚子先生から一通の短い手紙が届いたのです。

あなたのお気持ちはよくわかります。でも将来あなたが大成するために今は写生の修練に励んでおきなさい。

というような内容であったと聞きます。心象や叙情は直接的に訴えるのではなく、鍛え抜かれた写生の中に包み込んでそこから滲み出るような作品、これが本物の心象句だということではないでしょうか。

写生の修練は、適切な言葉の斡旋や正しい季語の使い方を身につけるための基礎訓練です。私も初学時代の5年間、紫峡先生の無料添削で徹底して写生の訓練を受けました。また先生は、心象句を添削しない理由として次のようにも仰っています。

感じるというプロセスは作者の個性である。一方表現力というのは経験や修練で養われたテクニックである。後者は添削でいくらでも教えられるが、心象句を添削してしまうとそれは作者の個性の領域に踏み込むことになり、結果としてその作品は作者のものではなくなり添削者の作品になってしまう。

黙々と写生の修練を続けることはとても忍耐のいることです。面白くない、楽しくないと挫折される方も少なくありません。添削内容の説明を望まれる方もおられます。でも、それをしたからといって決して上達の近道にはならず、理屈で覚えた「べからずの知識」は、自由な創作の邪魔になるだけです。

確かに理論はあります。でもそれは知識として覚えるのではなくて多作の修練を通して感覚として心に染み込ませなければ決して活きてこないのです。

メンバーのUさんは、過日の初句会で、『香焚いて笑まふ遺影と冬籠』の句を発表されました。誰の遺影であるかはあえて省略し、その代わり「笑まふ」という措辞を使って遺影が笑顔であることを写生しました。これによって静かに遺影と向き合いながら心を通わせている作者の心象が伝わってこないでしょうか。また冬籠という季語の斡旋が喪中であることをも連想させています。冬籠ですから弔問客ではなくて遺族であることもわかります。

ただそうした効果を狙って考えて構成したのではなく、日々の写生の習慣によってごく自然に心の中から叫び出された句だと思うのです。 的確な写生は、直喩しなくても作者の心象をより深く代弁してくれるのだということを教えてくれる作品ですね。これが説明句と写生句との違いなのです。

嬉しいときはもちろんですが苦しいとき悲しいときにこそ、心のうちにある思いを句に託すことによって慰められ生きる励みになるのです。 とてもわかり易いお手本だと思ったのであえて引用しました。Uさんごめんなさいね。でも作者の思いは必ず天国にも届いていると私は信じます。

2020年1月22日

初句会

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昨日は2020年の GH初句会でした。12月の忘年句会からわずか1ヶ月、いつもと変わらないリズムなのにやっぱり何か改まった気分になるから不思議ですね。 われらが長老宏虎さんの復活、新メンバーの参加も嬉しかったです。

私は夕方の6時から旧友との新年会で北口駅構内に新しくできたお店で夕食をいただきました。いつもの見慣れた風景ながら夜になるとより一層メルヘンチックな雰囲気になるものですね。

長男一家4人が全員 A型ウイルスにやられました。中国では新型のウイルスが流行っているとのことで24日に予定していた大勢の人が集まる南京町吟行はリスクが高く急遽取りやめにしました。楽しみにしていてくださったメンバーには申し訳ないことですが、安全のためです。

2020年1月15日

とんど

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犇めく祈願絵馬

今日は地元須磨にある綱敷天満宮のとんどを見てきました。住宅地の中にあるため公害対策だということでステンレスの網の檻の中で火が燃えているという異様な景色でした。風情どころではなく寂しい思いで見ていました。

いよいよ21日は初句会ですね。猪名川町からかつのりさんという新しいメンバーが体験参加されます。 お正月、初戎、とんどの句など楽しみに期待しています。

能勢では13日の早朝に大とんどがあったそうで、車で行くつもりでしたが朝は道路が凍結するかも...とのことで断念しました。10日の下見行で兵庫にある福原えびすにも行くつもりでしたが脚力が限界となりこちらも断念、若い頃のように無理が効かなくなりました。

24日の南京町吟行に参加される方は、早めに談話室へ書き込んでください。特に準備ということはないのですが21日に詳細を調整したいと思います。

2020年1月10日

いろいろ下見行

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※廣田神社


初手水@廣田神社

去年は残念ながら見ることができなかった広田神社のコバノミツバツツジを是非見てみたいと思って無理を申しました。 今日、句会場の広田山荘へ部屋の申込みに行ってきました。部屋代は500円ということで驚きました。

5日の日曜日に広田神社主催のつつじ祭りも行われるそうで多分その前後が盛りなのだと思います。当日参加できないかたも是非行ってみてください。欠席投稿をことづけてくださればいいです。

※千里川土手


着陸@千里川土手

北口で昼食の後、2月に予定している千里川土手にも行ってきました。阪急宝塚線曽根駅からバスで10分たらずです。写真のような迫力で着陸機が進入してきます。離陸機は山の方向に向かって上昇していきます。

ここは撮影ポイントとして有名でデートコースとかにもなっているので新鮮な句が詠めるのではと思ったのですが、今日行ってみて帰りのバスの便が悪く、12時20分というのが一本だけというのがわかりました。句会のタイムテーブルを考えると11時頃には帰路につく必要がありますので帰りは徒歩ということになります。 今日は試しに曽根駅まで歩いてみましたが15分くらいかかりますので足弱のメンバーにはちょっと無理があるように思います。何処か別の候補地を検討します。

※メリケンパーク


メリケン波止

 


BE KOBE@メリケンパーク

曽根駅まで歩いてちょっと足元が怪しくなっていましたが、頑張って1/24に予定しているメリケンパークにも行ってきました。バスを降りる場所とか吟行コースとかが確認できて良かったです。ポートタワーや海洋博物館などの有料施設に入らずとも句材はたっぷりあるので無駄な経費は使わないことにしましょう。

お天気がよければメリケンパークで港風景を楽しみながらおにぎりを食べるほうがいいかも知れません。少し控えめにしておいて南京町で美味しい豚まんを食べましょう。詳しいことは21日の定例句会でお話します。

2020年1月4日

2020年の活動計画

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あけましておめでとうございます。ことしも GHのご支援よろしくお願いいたします。

今日は、新年度の吟行計画を検討中です。

できるだけ目新しい句材と出会えるようにと思っています。日時や曜日の設定にしばられるとグッドタイミングでの吟行ができないので、今年は少し自由にプランしてみようと思います。詳細はまだ未定なのですが今の所候補として下記を検討中です。参考になる WEBページへリンクしていますのでクリックしてみてください。

いづれも句会場の確保をセットで考えるといろいろ難しいので、吟行+後日句会というパターンを検討しています。後日句会についてはシステム検討中ですが、毎日句会に小出しするという形でもいいかなと考えています。あくまで自由参加なので皆勤の必要はなく参加できそうなものだけセレクトされたらいいと思います。

勉強会については、昨年末で紫峡先生の句集「風の翼」の合評が完結したのでしばらくお休みにしようかなと思います。また、土曜句会発足の新構想についても、昨年末に体調的を崩して年齢的に無理できないことを実感したので断念することにしました。

定例句会のほうも出来るだけ新吟行地をと探していますが、なかなか難しく例年通りになるかもしれません。「ここはどう?」というのがあればご提案ください。

1月21日(火)の定例句会の吟行は予定していません。「初戎」や「どんど」など各最寄地域の行事を自主吟行されてお持ちください。

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